JPS6283268A

JPS6283268A - スク−タ型車輛の物入れ装置

Info

Publication number: JPS6283268A
Application number: JP60223477A
Authority: JP
Inventors: 博幸高橋
Original assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Current assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Priority date: 1985-10-09
Filing date: 1985-10-09
Publication date: 1987-04-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、運転シートの下方にヘルメットを収納できる
に大容量の荷物箱を設けたスクータ型車輛における物入
れ装置に関するものである。

（発明の背景）操向バーハンドルと運転シートとの間の下方に略板状の
足置台を備える２、３輪のスクータ型車輛が従来よりあ
る。この種の車輌で運転シートの下方に大容量の物入れ
空間、例えばヘルメットが収容できるような大容量の物
入れ空間を形成することが考えられている。ここに荷物
箱はヘルメット以外の荷物を入れる際には、底が略平面
状であることが望ましい。この場合ヘルメットを王立状
態すなわち頂部を上にした状態で収納するのであれば、
ヘルメットの底縁が荷物箱の底に当って安定する。しか
しこのように正立状態で収納すると、ヘルメットの球状
の頂部が荷物箱の開口に現われるため、ヘルメットを取
出す際に指がヘルメットに掛かりにくくなるという問題
が生じる。

そこでヘルメットを倒立状態にして、すなわちその頂部
を下にして荷物箱に収納することが考えられる。しかし
この場合にはヘルメットの球状の頂部が荷物箱の底に当
たるため、ヘルメットの安定性が悪くなるという問題が
生じる。従って二人乗りをする時のために、同乗者用の
ヘルメットをこの荷物箱に収納して走行する場合や、運
転者のヘルメットをここに収納して車輌を駐輪場などで
引きまわす場合に、ヘルメットが振動して騒音を発生す
るだけでなく、ヘルメットも傷付き易いという問題があ
った。

（発明の目的）　　　　　一本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、運
転シートの下方に設けた荷物箱にヘルメットを倒立状態
で収納可能とし、この際ヘルメットを荷物箱内で安定さ
せて、内部で振動したり騒音を発生したりするのを防止
できるようにしたスクータ型車輛の物入れ装置を提供す
ることを目的とする。

（発明の構成）本発明によればこの目的は、操向バーハンドルと運転シ
ートとの間の下方に略平板状の足置台を備えるスクータ
型車輛において、前記足置台の後部から創め旧後方へ折
曲され後輪の上縁付近の高さの前段部を経て後方へのび
る後部フレームと、この後部フレームの下方に配設され
前記後輪と一体に上下に揺動する動力ユニ２トと、前記
後部フレームの少なくとも前段部と前記運転シートとの
間に配設され内壁面の下部に複数の突部が設けられた荷
物箱とを備え、前記荷物箱に倒立収納したヘルメットを
前記突部で支持するようにしたことを特徴とするスクー
タ型車輛の物入れ装置により達成される。

（実施例）第１図は本発明の一実施例である２輪スクータの側面図
、第２図はそのＩＩ−ｎ線断面を含む平面図、第３図は
第１図における■−■線断面図である。

図中’Ｒ号１０　ハフレームである。このフレーム１０
は操向軸筒１２と、１本の前部フレーム１４と、この前
部フレーム１４の下端から斜め上後方へ延びる左右一対
の後部フレーム１６（１６ａ、１６ｂ）とを備える。操
向軸筒１２に左右へ回動自在に保持された操向軸には、
１個の操向前輪１８および操向バーハンドル２０が取付
けられている。

２２は動力ユニットであり、強制空冷式２サイクル水平
置きエンジン２４と、伝動ケース２６とが一体に組付け
られている。伝動ケース２６の前部は、リンク２８を介
して前記後部フレーム１６へ上下揺動可能に連結されて
いる。伝動ケース２６の後部は、緩衝ユニット３０によ
って弾力的に支持されている。３２は、この伝動ケース
２６の後部に取付けられた後輪であり、前記後部フレー
ム１６の後段部１６Ｂ下方に位置している。

前記後部フレーム１６は、２段の階段状に折曲され、そ
の前段部１６Ａは空車状態における後輪３２の上縁より
やや低く、またその後段部１６Ｂは空車状態における後
輪３２の上縁より高くなっている。左右の後部フレーム
１６ａ、１６ｂの後段部１６Ｂには、上方へ突出する弧
状の後ブラケフト３４が固着されている。

３６は合成樹脂製の大型の物入箱であり、この物人箱３
６は前記ブラケット３４の前方でかつ後フレーム１６の
前段部１６Ａの上方の空間に配設されている。このよう
に後部フレーム１６を物入箱３６よりも下方に配置した
ので、物入箱３６の開口部の左右幅が後部フレーム１６
の間隔によって制限を受けず、開口部が十分に大きな物
入箱３６とすることができる。従って第１図のように、
フルフェイス型のヘルメット３８も収容可能な物入箱３
６とすることが可能になる。

この物人箱３６は平面状の底を有し、この底はさらに前
記雨後部フレーム１６ａ、１６ｂ間が陥没している。ま
たこの物人箱３６の内壁面には、４個の突部Ａ、Ｂ、Ｃ
，Ｄが一体に形成されている。すなわちこれら突部Ａ〜
Ｄは内壁面の内側に段状に隆起した部分の上縁により形
成されている。これらの突起Ａ−Ｄは第１図に示すよう
に、ヘルメット３８を倒立させて収納した時に、ヘルメ
ット３８の球状の頂部に当接し、ヘルメット３８を安定
に保持する。この実施例では、この時ヘルメット３８の
頂部が荷物箱３６の底にも当接する（第３図）。なお荷
物箱３６の内面には短いＮ＆都が電気植毛により付着さ
れている。

４０は前後に長い運転シートであり、そのシート底板４
ＯＡの前端部は物入箱３６の前端上部に設けたヒンジ４
２により開閉自在に取付けられ。

その後部は前記ブラケット３４上面に設けたロック装置
４４にロック可能となっている。すなわち運転シート４
０をロック装置４４にロックすれば、運転シート４０の
底板により物大箱３６の上部開口が閉じられ、ロック装
置４４をロック解除して運転シー）４０を第１図で反時
計方向に回動させれば、物入箱３６が開かれる。なおシ
ート底板４ＯＡの下面には複数のスポンジ状の緩衝材４
６が貼着されている。この緩衝材４６はシート４０で物
入箱３６の開口を閉じた時にヘルメット３８の開口縁に
ち接し、ヘルメット３８を荷物箱３６内に押圧している
。このためヘルメット３８の振動は一層少なくなる。

操向バーハンドル２０と運転シート４０との間の下方に
は、前記前部フレーム１４の下部と後部フレーム１６の
前部とを包む略板状の足置台４８が形成されている。こ
の足置台４８の後部は、動力ユニット２２、後輪３２の
上側方を覆うリヤカバー５０につらなっている。また足
置台４８の前部は４操向軸筒１２、前部フレーム１４を
前後から包むレッグシールド５２につらなっている。こ
のレッグシールド５２内には燃料タンク５４および潤滑
油タンク５６が配設され、このレッグシールド５２の後
面の蓋板５８を開くことによりこれらタンク５４．５６
への注油が行われる。

６０は吸気清浄器であり、左右の後部フレーム１６ａ、
１６ｂ間に位置するよう足置台４８内に収容されている
。この吸気清浄器６０の吸気口６０ａは、前記前部フレ
ーム１４の後部開口内に臨んでいる。

６２は気化器であり前記エンジン２４と吸気清浄器６０
との間の上方付近に配設されている。気化器６２の吸気
流出側は吸気管６４によってエンジン２４の上面に固定
されている。気化器６２の吸気流入側は可撓性のダクト
６６、すなわちゴム製の蛇腹によって吸、気清浄器６０
に接続されている。

この実施例によれば後部フレーム１６の前段部１６Ａが
十分に低くかつ略水平なので、その上方に大容量かつ底
が略水平な物入れ空間が確保でき、フルフェイス型ヘル
メット３８であっても十分に粂裕をもって収容できる。

この際荷物箱３６内壁面には複数の突部Ａ−Ｄが設けら
れているので、ヘルメット３８を倒立させて安定に収納
できる。このように収納したヘルメット３８はその開口
が上向きなので、必要に応じてヘルメット３８内に小さ
い荷物を収納できる。ヘルメット３８の出し入れの際に
は、ロック装置４４によってシート４０をヒンジ４２を
中心にして上方へ開けばよい。この場合、ヘルメット３
８を倒立収納したので、ヘルメット３８の内側の締め具
を握って容易にヘルメット３８の出し入れができる。一
方後部フレーム１６の後段部１６Ｂは前段部１６Ａより
も高いので、後輪３２のホイールトラベルを大きく確保
できる。すなわち後輪３２のホイールトラベルを犠牲に
することなく物入れ空間の拡大を図ることが可能になる
。

なお本発明では後部フレームは必ずしも２段の段階状に
折曲する必要はなく、前段部からほぼ同じ高さを保った
まま後方へのびるように作られたものや、前段部から後
方に向って上昇するようにゆるやかな傾斜を有するよう
に作られた後部フレームであってもよい。

この実施例では物入箱３６の後部が後フレーム１６の後
段部１６Ｂ上に位置するよう前後方向に長く形成されて
いるが、本発明は前段部１６Ａ上にのみ物入れ空間を形
成したものも包含する。

また本実施例では、第１図に示すように荷物箱３６の内
壁面の突部Ａ−Ｄを、ヘルメット３８の球状部分を横断
する一つの平面上付近に配置した。一般に球面を切る平
面は円形になる。従って第２図に示すように突部Ａ−Ｄ
をほぼ１つの円上に配置すれば、ヘルメット３８の収納
角度が多少変化しても、全ての突部Ａ−Ｄにヘルメット
３８の頂部がほぼ均等に当たることになる。また突部Ａ
−Ｄはヘルメット３８の最大径部分より頂部側でちたる
ようにしたから、荷物箱３６の幅が突部の存在により増
大することもない。

本実施例では荷物箱３６の内面に短繊維を植毛したので
、スポンジやマットなどを内面全体に貼着する場合に比
べて湿りにくく、ヘルメット３８がむれにくいという効
果もある。またヘルメット３８は開口を上向きにして収
納されるから、ヘルメット３８に付いた汗が発散し易く
、むれにくいという効果もある。

なお突部Ａ−Ｄは荷物箱３６自身に一体成形するものだ
けでなく、弾性を有するゴムやスポンジなどの緩衝材を
内壁面に貼着することにより形成してもよい。

また後部フレーム１６は、本実施例のように断面円形の
パイプを折曲したものだけでなく、金属板をプレスして
チャネル状にしたものなども本発明に含まれる。

さらに本発明は、後２輪の３輪スクータに適用したもの
も包含する。

（発明の効果）本発明は以上のように、後部フレームの前段部を後輪上
縁付近の高さにし、この前段部と運転シートとの間に設
けた荷物箱の内壁面下部に、複数の突部を設け、この荷
物箱に倒立収納したヘルメットの球状の頂部をこの突部
で支持するようにしたから、ヘルメットを確実に保持で
、き、安定に収納できる。従ってヘルメットが荷物箱内
で遊動したり、振動したりすることがなくなり、走行中
の騒音の発生を防止し、またヘルメットが傷付くのを防
止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例である２輪スクータの側面図
、第２図はそのＩＩ　−ＩＩ線断面を含む上面図、第３
図は第１図における■−■線断面図である。１６・・・後部フレーム、１６Ａ・・・段部フレーム、２０・・・操向バーハンドル、２２・・・動力ユニット、３２・・・後輪。３６・・・荷物箱、３８・・・ヘルメット、４０・・・運転シート。

Claims

【特許請求の範囲】操向バーハンドルと運転シートとの間の下方に略平板状
の足置台を備えるスクータ型車輛において、前記足置台の後部から斜め上後方へ折曲され後輪の上縁
付近の高さの前段部を経て後方へのびる後部フレームと
、この後部フレームの下方に配設され前記後輪と一体に
上下に揺動する動力ユニットと、前記後部フレームの少
なくとも前段部と前記運転シートとの間に配設され内壁
面の下部に複数の突部が設けられた荷物箱とを備え、前
記荷物箱に倒立収納したヘルメットを前記突部で支持す
るようにしたことを特徴とするスクータ型車輛の物入れ
装置。