JP7496333B2 - エレベーターの乗りかご、及び、エレベーター - Google Patents
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Description
まず、本発明の一実施の形態(以下、「本実施形態」という。)に係るエレベーター及び乗りかごについて、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態のエレベーター1の構成例を示す概略構成図である。
昇降路2は、乗りかご40が昇降するための空間であり、建物内部の各階を上下方向に貫いて設けられている。昇降路2の内壁面には、乗りかご40の昇降を案内するガイドレール(図示を省略する)が取り付けられている。また、昇降路2の壁面における各階に相当する高さ位置には、各階に通じる乗場ドア(図示を省略する)が設けられている。
乗りかご40は、主ロープ13を介して、釣合おもり(図示を省略する)と連結され、昇降路2内を昇降する。この乗りかご40は、昇降路2内の壁面に設けられたガイドレール(図示を省略する)に案内され、昇降路2内の上下方向に昇降する。後述するが、乗りかご40のかご本体3の前面には、乗場ドアに対応する位置に、かごドア4が設けられており、各階に乗りかごが停止した際に、かごドア4及び乗場ドアが開くことで、乗りかご40への人や荷物の乗り降りが行われる。乗りかご40については後で詳述する。
主ロープ13は、その中腹部分が乗りかご40のかご上プーリ30(図2A参照)に巻き掛けられていると共に、図示を省略する巻上機及び釣合いおもりに接続されている。主ロープ13が図示を省略する巻上機により巻き上げられることにより、乗りかご40が昇降動作する。
次に、本実施形態の乗りかご40について説明する。本実施形態の乗りかご40は、かご本体3と、かご枠5と、プーリ支持部22と、かご上プーリ30とを備える。また、乗りかご40は、かご上防振ゴム24(図2A参照)と、荷重センサ装置27と、かご上プーリカバー20とを備える。
かご本体3は、中空の略直方体状に形成されており、図1に示すように、かご床9、天井及びかご床と天井との間に設けられる側壁で構成されている。昇降路2の乗場ドアに相当するかご本体3の前面には、かごドア4が設けられている。
かご枠5は、上枠6、下枠8、及び、縦枠7で構成されており、かご枠5内部にかご本体3を支持している。下枠8は、乗りかご40の上下方向における下側に配置されており、コンペンブラケット14を支持している。この、コンペンブラケット14には、テールコード梁15及びコンペン吊り板16が固定されている。このテールコード梁15にはテールコード18が固定され、コンペン吊り板16からはコンペンロープ17が吊り下げられている。また、下枠8の乗りかご40側には、床下ベース11が設けられている。この床下ベース11とかご床9との間には、かご下防振ゴム10が複数個配置されている。かご下防振ゴム10は、所定のバネ定数を有する弾性部材で構成されている。
かご上プーリ30は、主ロープ13が巻き掛けられる円柱形状の部材であり、かご本体3の上下方向における上面側に設けられている。かご上プーリ30は、回転面の中央部に設けられたプーリシャフト31によって後述するプーリ支持部22に回転可能に支持されている。以下の説明では、上下方向、及び、かご上プーリ30回転軸方向に直交する方向を左右方向とする。
プーリ支持部22は、かご上プーリ30の直径よりも長い板状部材で構成されている。本実施形態では、一対のプーリ支持部22が、かご上プーリ30の回転軸に沿う方向において、かご上プーリ30を挟むように設けられている。そして、かご上プーリ30を挟んで配置される一対のプーリ支持部22間には、プーリシャフト31が支持されており、このプーリシャフト31にかご上プーリ30が回転可能に支持されている。また、それぞれのプーリ支持部22の上下方向に直交する左右方向の両端面には、一対のプーリ支持部22をつなぐ一対のプーリ支持部間ブラケット23、23が、それぞれボルト(図示を省略する)によって固定されている。
かご上防振ゴム24は、上枠6及びプーリ支持部22の間において、プーリ支持部22の延在方向に沿って所定の間隔を空けて複数個配置されている。これらのかご上防振ゴム24は、図示を省略するボルトにより、上枠6及びプーリ支持部22に固定されている。本実施形態では、かご上防振ゴム24が図示を省略するボルトによって上枠6及びプーリ支持部22に固定されることにより、プーリ支持部22は、かご上防振ゴム24を介して上枠6に固定される。
荷重センサ装置27は、乗りかご40に架かる荷重を検知する装置であり、上枠間ブラケット25とプーリ支持部間ブラケット23との間の空間に設けられる。また、本実施形態では、荷重センサ装置27は、かご上プーリ30の回転面に沿う方向においてかご上プーリを挟んで位置する2箇所に設けられ、上面から見た場合に、かご上プーリ30の中心部を通る対角線上に設けられている。ここで、対角線上とは、かご上プーリ30を上面から見たときに、上枠6の延在方向に平行な2辺と、上枠間ブラケット25の延在方向に平行な2辺とで形成されるいずれかの四角形の対角線である。すなわち、本実施形態では、かご上プーリ30を正面から見たとき、例えば、かご上プーリ30の中心軸を中心とすると、一方の荷重センサ装置27は、右奥側に設置され、他方の荷重センサ装置27は、左手前側に設置される。
かご上プーリカバー20は、防音性を有するカバーであり、図3A及び図3Bに示すように、上枠6の上下方向の下側において、かご上プーリ30全体を覆う箱形状に構成されている。かご上プーリ30の回転軸の軸方向におけるかご上プーリカバー20の幅は、荷重センサ装置27を含む範囲を覆うことのできる幅に設定されている。したがって、かご上プーリカバー20は、かご上プーリ30、プーリ支持部22、かご上防振ゴム24、及び、荷重センサ装置27を含む範囲を覆う。
本実施形態のエレベーター1の乗りかご40では、荷重センサ装置27を、床下ではなく、かご上プーリ30の近傍に設ける。これにより、本実施形態のかご上荷重検出方式では、従来の床下荷重検出方式に比較して、大積載のエレベーターであっても、乗客等の積載位置による床たわみの影響を受けることがない。
次に、本実施形態の乗りかご40において、荷重センサ装置27の点検、補修を行う場合の構成について説明する。大積載のエレベーターにおいては、乗りかごの上部の点検、補修に用いる梯子が設けられている場合がある。図4Aは、本実施形態の乗りかご40に設けられた梯子200を正面から見た図であり、図4Bは、横方向から見た図である。また、図5は、本実施形態の乗りかごに設けられた梯子を、荷重センサ装置の点検、補修時に、回動移動させたときの様子を、横方向から見た図である。
Claims (3)
- 乗客や荷物を乗せるかご本体と、
前記かご本体の上部において、主ロープが巻き掛けられるかご上プーリと、
前記かご上プーリを回転可能に支持するプーリ支持部であって、前記かご上プーリの回転面に直交する方向において、前記かご上プーリを挟む位置に設けられた一対のプーリ支持部と、
かご本体を支持する上枠であって、かご本体の上部において、かご上プーリの回転軸に直交する方向に延在すると共に、前記かご上プーリの回転面に直交する方向において、前記かご上プーリを挟む位置に設けられ、前記一対のプーリ支持部を、かご上防振ゴムを介して支持する一対の上枠と、
一対のプーリ支持部間に固定されたプーリ支持部間ブラケットと、
前記かご上プーリの回転軸方向において前記一対の上枠間に固定された上枠間ブラケットと、
前記プーリ支持部間ブラケットと前記上枠間ブラケットの間に設けられ、前記かご上防振ゴムの撓みを検出する荷重センサ装置と
を備え、
前記荷重センサ装置は、前記かご上プーリの回転面に沿う方向において前記かご上プーリを挟んで位置する2箇所に設けられ、それぞれの前記荷重センサ装置は、上面から見たときに、かご上プーリの中心部を通る対角線上に設けられている
エレベーターの乗りかご。 - 前記荷重センサ装置は、上枠間ブラケットに設けられた検出板と、
前記プーリ支持部間ブラケットに支持され、前記検出板に所定の距離を介して対向する位置に設けられたセンサ部とで構成されている
請求項1に記載のエレベーターの乗りかご。 - 乗客や荷物を乗せるかご本体と、
前記かご本体の上部において、主ロープが巻き掛けられるかご上プーリと、
前記かご上プーリを回転可能に支持するプーリ支持部であって、前記かご上プーリの回転面に直交する方向において、前記かご上プーリを挟む位置に設けられた一対のプーリ支持部と、
かご本体を支持する上枠であって、かご本体の上部において、かご上プーリの回転軸に直交する方向に延在すると共に、前記かご上プーリの回転面に直交する方向において、前記かご上プーリを挟む位置に設けられ、前記一対のプーリ支持部を、かご上防振ゴムを介して支持する一対の上枠と、
一対のプーリ支持部間に固定されたプーリ支持部間ブラケットと、
前記かご上プーリの回転軸方向において前記一対の上枠間に固定された上枠間ブラケットと、
前記プーリ支持部間ブラケットと前記上枠間ブラケットの間に設けられ、前記かご上防振ゴムの撓みを検出する荷重センサ装置と、を備える乗りかご
を有し、
前記荷重センサ装置は、前記かご上プーリの回転面に沿う方向において前記かご上プーリを挟んで位置する2箇所に設けられ、それぞれの前記荷重センサ装置は、上面から見たときに、かご上プーリの中心部を通る対角線上に設けられている
エレベーター。
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