JP7472134B2 - 試料の3次元領域の蛍光信号を検出するための方法および装置 - Google Patents

試料の3次元領域の蛍光信号を検出するための方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、特に生体試料の場合の光信号の検出方法に関する。
従来技術は、生体試料の誘起光信号をキャプチャおよび評価可能な多くの超分解能方法を開示している。この文脈において、超分解能顕微鏡法、例えばPALM(光活性化局在性顕微鏡法)、STORM(確率的光学再構築顕微鏡法)またはdSTORM(直接確率的光学再構築顕微鏡法)が特に言及される。
上述した方法では、スイッチで切り替え可能な蛍光マーカ(フルオロフォア)を備えている個々の分子は、これらの蛍光マーカ(以下ではマーカとも略記される)が連続的に活性化および/または励起されることによって位置特定される。励起されたマーカは、キャプチャ可能な蛍光放射を放出し、関連したマーカの位置は特定可能である。個々のマーカの経時的または連続的な活性化および/または励起は、分離プロセスであるとみなすこともでき、個々の分子の蛍光信号は、互いに対するそれらの位置が分解能限界未満であっても、キャプチャ可能である。
PALMまたはdSTORM法(=単一分子局在性顕微鏡法)を用いた分離および位置特定は、例えばUS8,988,771B2に記載されている。この場合、フォトスイッチ可能なマーカの使用によって、例えば、抗体に結合されているマーカのサブセットの連続的な活性化/励起および次の位置特定が可能になる。それゆえ、フルオロフォアおよびしたがって抗体はまた、個々の分子のレベルにおける感度によって定量化可能である。
従来技術の特定された方法の不利な点は、試料がたいてい3次元構造を有するということであり、一般的に、この3次元構造の要件は、全体として焦点スタックによってのみキャプチャ可能であるということである。この目的で、定量化される分子を所望の精度でキャプチャ可能にするために、多数の個々の画像は、焦点スタックの平面ごとに記録しなければならない。さらに、フォトスイッチ可能なマーカは、顕微鏡対物レンズの焦点面または焦点深度においてのみキャプチャ可能である。しかしながら、マーカは、生体試料内に3次元で存在し、その部分は、現在の焦点面の上下においてもまた活性化および/または漂白される。例えば、一旦、関連したマーカが事実存在する焦点面においてデータキャプチャが実施されるならば、早期に漂白されたマーカはもはやキャプチャされない。
図1にはこの不利な影響が説明される。ここで単に示される顕微鏡1において、照明放射は、これ以上の詳細が示されない照明ビーム経路2(図3から図8参照)に沿って、対物レンズ5によりスライド6を通り試料7に方向付けられる。試料7は、フォトスイッチ可能なマーカ8で修正された細胞である。例えば、マーカ8は、試料7の細胞膜に位置する抗原9(図示せず)に結合される。
対物レンズ5によってそれぞれ設定される焦点面は、光学的および技術的な境界条件のためにZ軸の方向に小さい範囲を有し、この範囲は、DOF(焦点深度)とも呼ばれ、両矢印によって例示的な方法で説明される。名目上、この焦点面は、対物レンズ5の被写界深度に対応する。
キャプチャ時に、対物レンズ5によって、検出放射として蛍光放射を放出し、それぞれの焦点面DOFに存在する励起状態のマーカ8は、検出器13、例えばカメラにより、信号12としてキャプチャされる。この場合、例えばチューブレンズ11のようなさらなる光学素子は、検出ビーム経路3に存在することができる。
焦点面DOF内の2つのマーカ8のみが図示の時間に検出器13によってキャプチャされることは、概略図1から明白である。試料全体7の画像を取得するために、前者は、画像スタックから生成されなければならない。画像スタックは、例えば、対物レンズ5(またはスライド6、図示せず)の変位によってZ軸の方向(Z方向)に変位する焦点面DOFによって取得され、それぞれの画像は、焦点面DOFの適切なピッチでキャプチャされる。異なる焦点面DOFおよび対物レンズ5の位置は、水平破線によって象徴される。Z軸Zの方向の点拡がり関数PSFは概略的に示される。
検出を逃れるマーカがないことは、フォトスイッチ可能なマーカのいくつかの応用にとって非常に重要である。実際には存在するマーカが検出されないというこの種の検出漏れの結果は、例えば、細胞上の抗原を調査するときに、および/または、抗体と抗原の結合を検出するときに非常に不利である。
本発明は、従来技術の不利な点を解消し、試料の3次元領域の蛍光信号の数を確認するための可能性を提案するという目的に基づく。
目的は、請求項1および2に記載の検出方法によって達成される。方法を実行するための本発明による装置は、請求項5の主題である。本発明の有利な構成は、従属請求項に見出される。
試料の3次元領域の蛍光信号の検出方法は、3次元領域の画像データを光学装置によってキャプチャするステップを含み、画像データは、2次元画像平面においてイメージングされ、キャプチャされる。画像平面の蛍光信号の数は、確認され、試料の領域に割り当てられ、保存される。このように割り当てられ、保存された数は、検索のために提供される。
本発明によれば、焦点面が光学装置の光軸の方向に、特に光学装置の検出軸の方向に増加し、焦点領域が形成されることによって、蛍光信号がキャプチャされる。このEDOF(拡張した焦点深度)方法によって3次元領域においてキャプチャされる蛍光信号は、画像平面に投影され、2次元画像表現としてキャプチャされる。
この明細書の意味において、焦点面は、利用された対物レンズの公称の被写界深度である。増加した被写界深度は、複数の焦点面または複数の焦点領域から成ることができ、焦点領域は、対物レンズの元の被写界深度に対して拡張された被写界深度を表現する。
概念は、試料、例えば細胞の所定の3次元ボリュームからすべての蛍光イベント、すなわちすべての蛍光信号の2次元の投影を少なくとも1つの検出器に対して実施することから成る。この目的で、イメージングされるボリュームは、適切なEDOF光学的ユニットによってZ方向にキャプチャされる。キャプチャ画像データおよび蛍光信号の3次元分解能の利点なしで済ます場合、定量的な検出精度の大きい改善が達成されると認識された。このようにして、一分野では信号を計数し、他分野では超分解能でキャプチャする手段によって、技術的な改善が達成される。
Z軸(Z方向、検出軸)に沿った蛍光信号放出マーカの位置に関する情報は、この場合故意に放棄される。本発明による方法の目的が構造的な超分解能の達成ではないので、横方向の位置特定の精度を減少することもできる。したがって、本発明は、回折限界(「超分解能」)未満の構造的な情報を取得することに関するものではなく、蛍光信号の非常に高感度な計数に関するものである。それにもかかわらず、当然、追加で生ずる超分解能の2次元空間情報を用いて、例えば細胞膜上の抗体分布をより正確に調べることができる。
EDOF方法または本明細書に記載されているEDOF方法を用いた蛍光信号のキャプチャは、周知の表現方法、例えば最大値投影法(MIP)と区別されなければならない。正および負の両方の画像値は、EDOF方法によってキャプチャ可能であり、イメージング可能である。したがって、負の画像値(ピクセル値)は、位相勾配法の場合、発生しうるし、MIPは、そのキャプチャには不適当であるが、EDOFによって、高品質の画像データをキャプチャすることができる(この点で、例えば、Gieseら(2014)Fast volumetric phase-gradient imaging in thick samples、Optics Express 22、1152-1162参照)。
本発明による方法のさらなる構成において、生体表面上の抗原を検出することができる。検出方法は、少なくとも1つの抗体を有する生体表面を培養するステップを含み、少なくとも1つの抗体は、検出される抗原に結合し、マーカを備えている。マーカは、光信号の放出、例えば励起した蛍光放射の放出、それゆえ蛍光信号の放出に適している。代替的に、この種のマークされた抗体によって培養される生体表面が用いられる。好ましくは、抗原に結合される抗体は励起され、光信号、特に蛍光信号を放出する。これは、例えば励起放射によってもたらされうる。放出光信号を備えることができる画像データは、光学的広視野装置およびEDOF光学ユニットによってキャプチャされる。有利に用いられる広視野装置の構造は、以下に詳細に説明される。
抗原は、化合物または分子、例えば、抗体に特異的に結合することができるタンパク質、炭水化物、脂質、DNA分子、糖類および重金属を意味するものとして理解される。特異的な結合は、抗原のエピトープで実施され、抗原は、複数のエピトープを有することができる。
キャプチャされた画像データは、キャプチャされた蛍光信号の存在に関して評価され、キャプチャされた光信号の数は、確認され、保存され、提供される。
フォトスイッチ可能な分子は、本発明による方法の1つの構成においてマーカとして使用可能である。蛍光信号のキャプチャの間、マーカの数のサブセットは、周期の間に光信号(蛍光信号)を放出するために励起される。放出光信号は、時系列でキャプチャされる。方法のこの種の構成を用いて、共に非常に空間的に近くに位置するか、または、Z軸の方向に連続的に位置するマーカであって、さもなければ、画像面の共通の点でイメージングされるであろうマーカの数もまたキャプチャされる。マーカは、時系列のキャプチャによって検出に対して分離される。
分離の間、および、それぞれの蛍光信号の起点の位置特定の間、実行される特定の手順は、単数または複数の利用されるマーカに依存する。その過程で、EDOF方法によって修正される点拡がり関数(PSF)は、画像データの評価の間考慮される。
利用されるマーカは、WO2006/127692A2(PTOL、フォト変形可能な光学的ラベル)の意味において染料とすることができる。これの例は、光変換可能またはフォトスイッチ可能な蛍光タンパク質、例えばDronpa、EOSなどおよびその誘導剤である。マーカとしてアレクサ647のような合成染料を使用することもでき、それは、周囲条件の光および/または(化学)修飾によって長命の暗状態にもたらされうる。さらに、ケージド・ローダミンのようなケージ染料の使用が可能である(Grimm Jonathan B.ら、2013、Carbofluoresceins and carborhodamines as scaffolds for high-contrast fluorogenic probes、ACS chemical biology、8.6、1303-1310)。
本発明による検出方法を用いて、複数の異なるマーカまたは異なるマーカを備えている複数の抗原を検出することができる。
方法のさらなる構成において、拡張被写界深度および/またはさらなる光学的パラメータは、それぞれの試料に基づいて適応可能である。1つの可能な構成では、拡張被写界深度自体を設定することができる。代替または追加として、少なくとも2つの焦点面を生ずることができる。焦点面の少なくとも2つが互いに交差するかまたは隣接する場合、このようにして拡張被写界深度を有する少なくとも1つの焦点範囲を生成することもできる。この明細書の意味において、検出軸の方向(Z方向)に交差しないが、検出軸の方向に元の被写界深度より全体として大きな焦点の領域をイメージングする2つ以上の焦点領域が生成される場合もまた、拡張被写界深度が存在する。
その結果、元の被写界深度を有する少なくとも2つの焦点面、または、拡張被写界深度を有する少なくとも2つの焦点領域、または、元の被写界深度を有する少なくとも1つの焦点面および拡張被写界深度を有する少なくとも1つの焦点範囲が生成されることによって、拡張被写界深度を生成することができる。
二焦点または多焦点とも呼ばれるこの種のイメージングは、例えば、試料の下部および上部の細胞膜のみが二焦点イメージングによって同時にキャプチャされるように設定可能である。この場合、利点は、関心がある試料の領域(関心領域;ROI)に対する画像データの減少にある。さらに、蛍光光子はより効率的に用いられる。例えば、試料のボリューム全体は、多焦点イメージングによってキャプチャ可能である。個々の焦点面または焦点領域の独立した評価は、後の段階で可能である。
焦点面/領域の全部または少なくとも一部の重複がEDOFを有する多焦点イメージングによって追求される方法構成において、蛍光信号(信号)が2回キャプチャされるのを回避する必要がある。例えば、これは、検出器の異なる領域でキャプチャされた信号を互いに比較することによって実施可能である。マーカまたはマークされた抗体の信号が検出器の異なる領域においてキャプチャされる場合、それは1回とだけ計数される。例えば、同じ信号のこの種の2回のキャプチャは、検出器領域の空間座標の比較および評価によって検査可能である。評価前に検出器の画素またはピクセルのキャプチャされた信号の相関を実行することもできる。
本発明による方法のさらなる構成において、試料は、光シートを用いて照明可能である。後者は、EDOF領域に対応する厚さによって生成可能である。
本発明による検出方法の構成を用いて、キャプチャされた信号の起点の位置のZ位置についての情報は、完全に、または、多焦点イメージングの場合大部分が放棄されたとしても、2次元の位置特定は、実施を継続することができる。蛍光信号のこの種の2次元の位置特定は、それぞれ選択されたEDOF方法およびそれから生ずるPSFに基づいて行われる。この場合、例えば、PSFの重心を決定することにより、および、理論的なPSFまたは実験的に決定されたPSFを用いることにより、位置特定を実行することができる。さらに、解析関数または近似、例えば2次元のガウス関数を当てはめることによって位置特定を実行することができる。方法のさらなる構成において、EDOF関数は、アキシコンを用いて生成可能である。この場合、ベッセル関数を選択し、その結果ベッセルPSFを生ずることができる。
位置特定ステップは、特に検出器フレームの「点」の形の蛍光信号(生データ)の認識の後に生ずる。この目的で、キャプチャされた背景に対するキャプチャされた強度の比の閾値はたいてい設定される。少なくとも1ピクセルでこれらの閾値を超えるキャプチャされた強度(強度ピーク)は、一定の半径を有する関連したピクセルに割り当てられる。例えば、この種の半径は、FWHM(半値全幅)の2.5×PSF幅として定義可能である。次に、ピクセルおよび半径のデータは、位置特定ステップに組み込まれる。
本発明による方法を実行するときに、PSFは、EDOFにかかわらず、Z方向に依存しうるし、この方向により大きくなりうるので、半径はより大きく選択可能である。代替的に、例えば隣接ピクセルにわたり検出器平面の強度の放射低下を分析することによって、半径は、各強度ピークに適応可能である。
マーカまたはマークされた抗原の分離が可能でないか、または、十分な品質では可能でない場合、例えば、Holdenらにより2011年に説明されているように、マルチ・エミッタ・アルゴリズムを位置特定のために用いることができる(Holden S.J.、Uphoff S.およびKapanidis A.N.(2011)「DAOSTORM:an algorithm for high-density super-resolution microscopy」Nature methods 8.4、279)。
さらに、位置特定データによりクラスタ分析を実行し、マーカまたは複数のマークされた抗体の複数の位置特定を1つのターゲット分子(抗原)に割り当てることができる。最終的に、この種の割り当ての目的は、細胞当たりの抗体の数の確認である。
本発明による方法構成は、例えば、非蛍光性のコントラスト法を用いて、細胞の周辺を確認することによって補完可能である。その周辺のような細胞のパラメータを基準値として用いることができ、その基準値に対して、例えば、マーカまたは抗原の確認された数を特定することができる。例えば、確認されるマーカの総数に加えて、細胞周辺の単位長さ当たりのマーカの数を確認し、保存し、および/または出力することもできる。この目的で、例えば、細胞の範囲および/または輪郭を決定することができる。非蛍光性のコントラスト法は、例えば、DIC(微分干渉コントラスト法)、透過光コントラスト法、位相コントラスト法または角度照明顕微鏡法の使用を含む。
有利な構成では、再現可能な結果を取得し、特に、マーカの分離を支援するために、エミッタ、すなわちマーカまたはマークされた抗原の密度は、選択された投影および利用されたPSFを考慮して設定可能である。評価および位置特定のために、システムPSFに基づいて分析を行うことができる。システムPSFという用語は、特に、理論的なPSFとは対照的に、光学系の実際の特性(収差など)を含む測定されたPSFを意味するものと理解されたい。したがって、システムPSFは、光学系のEDOF PSFに対応する。
目的は、試料の3次元領域の蛍光信号または誘起光信号を検出するための装置を用いてさらに達成される。装置は、検出ビーム経路を有する。存在する検出放射は、検出ビーム経路に沿って導かれ、検出器のような適当な手段を用いてキャプチャ可能である。
検出軸の方向の元の被写界深度を有する対物レンズは、検出放射をキャプチャするために、検出ビーム経路に存在する。検出軸は、検出ビーム経路に沿って少なくとも対物レンズと試料との間に延在する。この明細書において、元の被写界深度は、対物レンズの公称の被写界深度であると理解され、これは、後述するEDOF方法なしで存在し、使用可能である。
さらに、本発明による装置は、検出ビーム経路の光学素子を備える。前記光学素子は、元の被写界深度に対して拡張された被写界深度が光学素子によって生成されるような光出力を有する。被写界深度のこの拡張は、検出軸の方向に焦点を長くすること(焦点延長)によって得られる。光学素子は、好ましくは検出ビーム経路の瞳に配置される。光学素子の考えられる有利な実施形態は、以下でさらに説明される。
装置は、個々の蛍光イベント/信号の画像データをキャプチャするための検出器を備え、蛍光信号(また、略して信号)のキャプチャは、2次元の方法でおよび/または時間的に分解された方法で実施されるかまたは実施可能である。さらに、評価ユニットが存在し、評価ユニットにて、検出器から読み出された画像データは、評価され、蛍光信号の数は、確認され、画像領域に割り当てられ、保存される。
本発明による検出方法を実行するのに用いることができる本発明による装置は、例えば、PALM、STORMおよびdSTORM法から知られているように、特に、レーザベースの励起を有する蛍光広視野顕微鏡法のための顕微鏡設計に実質的に適応する。追加のEDOF機能は、検出ビーム経路において実現される。
1つの可能な構成において、光学素子は、位相マスクとすることができる。位相マスクは、静的であり、例えば、リソグラフィによって生成可能である。装置のさらなる実施形態では、それは動的であり、空間光変調器(SLM)によって実現可能であり、これは、透過または反射において可能である。静的な位相マスクは、有利には、必要な制御ステップを減少し、一方、動的な位相マスクは、有利には、装置により大きな柔軟性を与える。
本発明の別の実施形態において、アキシコンまたはアキシコン位相マスクは、光学素子として検出ビーム経路に配置可能である。検出放射は、この種の光学素子の作用によって、ベッセルビームに変換される。
本発明の課題に関して、ベッセルビームの利点は、その大きな被写界深度、単純な生成、所定のベッセルPSFおよび大きいEDOF範囲にある。その拡張リングシステムは、不利である。なぜなら、多くのエネルギーまたは蛍光光子の多数は、このリングシステムに入り、それゆえ、位置特定に利用できないか、または、制限された範囲でしか利用できないからである。例えば、リング位相マスクは、位相マスクとして用いることができる。位相マスクは、任意に、いわゆる位相ラッピングの影響下にありうるので、例えば、空間光変調器によって実現可能である。位相ラッピングは、例えば、結果として所望の位相分布をもたらすために、空間光変調器によって生成される必要がある位相分布の生成を意味するものと理解されたい。概して、空間光変調器は、0から2π(2パイ)までの位相角偏差を実現することができるので、2πまでの多くのローカル位相角偏差が生成され、N×2πの大きい位相角偏差を生成する。空間光変調器によって変調されるビームの破壊的および建設的な重ね合せの結果として、例えばN×2πの位相角偏差を有する所望の位相分布が結果として設定される。このようにして、例えば、位相関数としてN×2πの位相角偏差を有するアキシコンを実現することができる。
装置のさらなる実施形態において、立方位相マスクは、光学素子として検出ビーム経路に配置される。前記位相マスクは、対称的にまたは非対称的に実施可能である。
上述した立方位相マスク、後述するアキシコンまたはリング位相マスクのような位相マスクは、フーリエ面(=瞳)またはその近傍に配置される。この目的で、位相マスクは、対物レンズ瞳内、または、中間画像によりアクセス可能なさらなる瞳内に配置可能である。後者は、励起放射が位相マスクによって影響されないという点で有利である。
光学素子がリング位相マスクによって実現される場合、いわゆる位相リングは、光学的効果としてもたらされうる。位相リングがバイナリであり、これらが位相リングの間にπ/2の位相シフトを有する場合、結果として生ずる点拡がり関数(PSF)は2つの最大を有する。例えば、この種の位相マスクおよびPSFを用いて、例えば、上下の細胞膜または試料の他の異なる領域のターゲットをキャプチャすることができる。
最大の表現は、さらなるリング要素によって影響されうる。例えば、0とπ/2との間の位相角は、二焦点キャラクタの減少につながりうる。
二焦点イメージングの概念およびこのことにより伴われる拡張被写界深度の使用は、装置のさらなる実施形態において、光学素子として検出ビーム経路に配置されている複屈折素子によって達成可能である。
検出ビーム経路のこの種の複屈折素子の動作の原則は、マーカの信号が平均して等方性偏光を有する状況を利用する。複屈折素子は、異なる屈折率およびそれゆえ、直角偏光のための異なる光路長を有する。それゆえ、これは、結果として等方的に偏光した蛍光放射のための二焦点イメージングになる。2つの焦点領域はまた、互いに合併することもでき、したがって隣接するEDOF領域を形成することもできる。さらなる実施形態において、複屈折素子は、ビーム経路の全断面を占有しない。例えば、第3の画像平面は、この場合に生じ、すなわち、第3の被写界深度の意味における第3の焦点領域は、検出軸に沿って生成される。
上述した分析的に再表現可能な位相マスクの代替として、位相マスクはまた、アルゴリズムによって反復的に確認可能であり、表現可能である。この目的で、例えばPSFの長さ、異なるz位置の幅(x/y)のようなPSFの所望のEDOF特性を記述する品質関数を定義することができる。その後、開始の位相関数が特定され、後者は、反復的に変更され、品質関数が増加する場合、変更のみが採用される。このようにして、品質関数を反復的に最大にすることができる。反復的な変更は、確率的に実施可能である(「ランダムウォーク」)。
同様に、いわゆるIFTA(逆フーリエ変換アルゴリズム)を用いることができる(Gerchberg-Saxton-Algorithmus、Gerchberg R WおよびSaxton(1972)A practical algorithm for the determination of the phase from image and diffraction plane pictures、Optik 35、237-46)。この場合、後者は、3次元に拡張される必要がある(例えば、Whyte G.およびCourtial J.(2005)Experimental demonstration of holographic three-dimensional light shaping using a Gerchberg-Saxton algorithm、New Journal of Physics 7.1、117)。ここでまた、ターゲット関数、この場合、所望のEDOF-PSF強度分布が特定され、次に、後者は、IFTAアルゴリズムによって反復的に近似される。
この種の反復アルゴリズムを用いて、ターゲットEDOF挙動を最適に設定することができ、次に、存在する光学系のための結果として生ずる位相マスクを製造することができる。
可変の位相整形要素、例えばSLM(空間光変調器)または他の可変ミラーが光学系のために提供される場合、上述した反復最適化はまた、個々の実験の間、例えば異なる試料クラスのために実行可能である。
さらなる実施形態では、本発明による装置は、検出ビーム経路の少なくとも1つの適応光学素子を備えることができる。この種の光学素子は、特に、可変レンズ、適応ミラー、特に可変ミラーまたはマイクロレンズアレイである。適応ミラーは、反射において用いられる。
例えば、液体レンズが動的なEDOF方法のための可変レンズとして用いられる場合、後者は、例えば、中間画像の無限空間に位置決め可能である。可変レンズは、しばしば、非駆動状態で屈折力を有さないか、または、非常に低い屈折力しか有さないように構成される。それゆえ、静的修正レンズは、任意に存在することができる。
いわゆる動的なEDOF方法は、適応光学素子を有するこの種の実施形態によって実施可能である。この場合、高速の焦点変位をもたらすことができ、この種の焦点変位は、検出器のキャプチャ時間間隔内で、例えばカメラ露出時間内で実施される。さらに、EDOF方法の機能は、試料に柔軟に適応することができる。例えば、拡張被写界深度は、検出軸の方向(Z方向)に調べられる細胞の平均範囲に整合することができる。
調べられる試料の形態が公知である場合、ボリューム全体を連続的に通過する代わりに、例えば上部および下部の細胞膜に対して、ターゲットの方法で焦点変位を実施することもできる。例えば、下部の細胞膜は、対物レンズから来るとき、検出軸によって実質的に交差される第1の細胞膜である。したがって、上部の細胞膜は、2番目に交差され、対物レンズからさらに離れたところにある細胞膜である。検出器の集積時間が関心のない試料位置では用いられないので、焦点位置の選択的な選択および調整は、光子効率を増加させる。
試料の細胞膜のそれぞれの位置は、検出軸の方向に変化しうる。それゆえ、二焦点または多焦点イメージングがさらなるEDOF方法と組み合わせられるかまたは後者にと任意に組み合わせ可能である場合、有利である。このようにして、二段階の効果が達成される。すなわち、イメージングされるべき試料の2つの領域(例えば上下の細胞膜)は、検出放射の二焦点または多焦点イメージングにより粗くあらかじめ定義される。次に、それぞれの粗い領域内のすべての分子は、追加のEDOF方法によって(例えば光学素子として立方位相マスクを用いて)キャプチャされる。この場合、2つの粗い領域は、有利には、専用の検出器領域または検出器にイメージング可能である。
例えば、複数の焦点面または焦点領域が1つの検出器の対応する数の部分および/または複数の検出器に同時にイメージングされるという影響のため、複数の焦点面または焦点領域から来る検出放射を分割することは、適切な画像分割デバイスによって実施可能である。この種の画像分割デバイスの例は、第1の検出器に対してわずかに異なる間隔を有する第2の検出器を有する構成(例えば、Ram Sripadら、2008、High accuracy 3D quantum dot tracking with multifocal plane microscopy for the study of fast intracellular dynamics in live cells、Biophysical Journal 95、6025-6043)、複数の検出器領域上の可変平面設定(DE102009060490A1)、複数の検出器領域上の複数の焦点面の収差修正イメージングのための回折素子(WO2013/106731A1)、または、複数の検出器の部分上の複数の焦点面をイメージングするためのプリズム構成(WO2015/044819A1)である。
本発明による方法および本発明による装置の利点は、マーカおよび/またはマークされた抗原の数を確認するときの改善された精度の可能性にある。瞳に配置される適切なEDOF位相素子によって、特にスプリッタ装置および/または位相素子が可変設計を有する場合、焦点スタックをキャプチャする必要なく、試料のZ方向の範囲に3次元試料の分子の計数を適応させることができる。例えば、可変多焦点装置が用いられるならば、接着細胞の場合、焦点面は、上部および下部の細胞膜をそれぞれキャプチャするように設定可能である。焦点面周辺では、(追加の)EDOF素子は、被写界深度の対応する拡張をもたらし、したがって適切な焦点領域をもたらす。本発明の有利な表現において、光学素子は、2つの焦点領域をわずかに重複させる。このようにして、細胞全体をキャプチャすることができる。本発明が細胞、例えば浮遊細胞よりz方向に著しく大きい範囲を有する試料に適用される場合、かつ、光学素子を用いても、距離を埋めることができない場合、任意には、2より多い焦点領域を同時にキャプチャすることもできる。
本発明による装置を用いて、有利には、生体細胞、生体細胞の領域または生体構造の信号、特に蛍光信号の数を確認することができる。さらに、装置は、蛍光でマークされた生体細胞、生体構造を検出するための方法、ならびに、マークされた抗体およびマークされた抗体と抗原との結合を検出するための方法で用いられうる。
本発明は、例示的な実施形態および図面に基づいて、以下さらに詳細に説明される。
光学装置および対物レンズの元の被写界深度に対応する焦点面による従来技術に従う検出方法の概略図を示す。 本発明による光学装置および対物レンズの拡張被写界深度に対応する焦点領域の第1の例示的な実施形態による本発明による検出方法の概略図を示す。 本発明による装置の第2の例示的な実施形態の概略図を示す。 本発明による装置の第3の例示的な実施形態の概略図を示す。 本発明による装置の第4の例示的な実施形態の概略図を示す。 本発明による装置の第5の例示的な実施形態の概略図を示す。 本発明による装置の第6の例示的な実施形態の概略図を示す。 本発明による装置の第7の例示的な実施形態の概略図を示す。 対称形の立方位相マスクの影響による検出ビーム経路の瞳における位相分布の概略図を示し、それぞれ、a)は簡略の白黒スケッチであり、b)はグレースケール画像であり、c)は関連付けられた点拡がり関数の簡略図である。 アキシコンの影響による検出ビーム経路の瞳における位相分布の概略図を示し、それぞれ、a)は簡略の白黒スケッチであり、b)はグレースケール画像であり、c)は関連付けられた点拡がり関数の簡略図である。 光学素子の影響のない検出ビーム経路の瞳における位相分布の概略図を示し、a)は簡略の白黒スケッチであり、b)はグレースケール画像であり、c)は関連付けられた点拡がり関数の簡略図である。 a)は検出ビーム経路の瞳面における第1のリング位相マスクの位相分布の概略図を示し、b)は関連付けられたシミュレーションの点拡がり関数のより簡略化した図を示す。 a)は検出ビーム経路の瞳面における第2のリング位相マスクの位相分布の概略図を示し、b)は関連付けられたシミュレーションの点拡がり関数のより簡略化した図を示す。 a)は検出ビーム経路の瞳面における第3のリング位相マスクの位相分布の概略図を示し、b)は関連付けられたシミュレーションの点拡がり関数のより簡略化した図を示す。 本発明による方法の構成のフローチャートを示す。
本発明による装置の実施形態および本発明による方法の可能な構成が概略的に示される。ここで、同じ参照符号は、各場合において、同じ技術要素を意味する。
発明の原則は、図2において示され、図1において示される従来技術と比較される。光学素子14は、本発明による光学装置の検出ビーム経路3に配置され、光学素子14の影響により、対物レンズ5の被写界深度は拡張される。点拡がり関数PSFは、Z軸Zの方向に拡張される。この拡張被写界深度EDOF(両矢印によって説明される)は、この例示的な実施形態では、対物レンズ5の単一の焦点設定のみにより、Z軸Zの方向の試料全体7のキャプチャを容易にする。したがって、試料7に結合されるすべてのマーカ8は、検出器13によってそれらのそれぞれの(蛍光)信号12をキャプチャすることによって同時にイメージング可能である。Z軸Zの方向のそれぞれキャプチャされた信号12の起点(マーカ8)の位置に関する情報は、その過程で失われる。マーカ8は、XおよびY軸に沿った検出面でのみ位置特定が可能である。
図3において、本発明による装置の第1の例示的な実施形態が、これ以上の詳細が示されない顕微鏡1の一部として示される。照明放射は、レーザ光源16において生成および提供される。照射ビームは、光学レンズ17が存在する照明ビーム経路2に沿ってビームスプリッタ18を介して反射して対物レンズ5に到達する。位相素子の形の光学素子14は、対物レンズ5のフーリエ面内にまたはフーリエ面の近傍に配置される。フーリエ面において、点は平面波に変換され、逆に、平面波は点に変換される。それぞれ存在する位相素子がすべての対象物の点上で同じ作用を有するように、位相素子は、フーリエ面内に、または、できる限りフーリエ面の近傍に位置しなければならない。
対物レンズ5の拡張被写界深度EDOFは、光学素子14の作用によって達成される。試料7において、照明放射は、検出放射4を生じさせ、検出放射4は、検出ビーム経路3に沿ってビームスプリッタ18に当たる。検出放射4は、その光学特性に関して照明放射から逸脱し、ビームスプリッタ18によって送信される。検出放射4が少なくとも2つの波長の放射によって形成される場合、これらは、互いから分離可能であり、別々にキャプチャ可能である。図示の例示的な実施形態では、この種の分離は、1つの波長を透過し、他の波長を反射するさらなるビームスプリッタ18によってもたらされる。このようにして分割された検出放射4は、部分ビーム経路に沿って検出器13またはさらなる検出器20に到達する。
検出器13および20は、評価ユニット23に接続され、評価ユニット23によって、キャプチャされた信号12は、画像データとして処理および評価される。さらに、制御ユニット24が存在し、制御ユニット24によって、例えば、レーザ光源16、光学素子14、チューブレンズ11および/または光学レンズ17を制御するための制御コマンドは、生成可能であり、出力可能である。生成された制御コマンドおよび/または装置の現在の構成に関する画像データおよび情報は、ディスプレイ25上に表示可能である。
照明放射が光学素子14を通過しないように、瞳-共役面(フーリエ面)における光学素子14の配置を選択することができる(図4)。図示の第3の例示的実施形態では、照明ビーム経路2および検出ビーム経路3、または、照明放射および検出放射4は、ビームスプリッタ18によって互いから分割される。検出放射4は、ミラー19によって光学素子14および検出器13に向けられる。
本発明による装置のさらに可能な例示的な実施形態(図5)は、それぞれの焦点面DOFの高速変位によって拡張被写界深度EDOFを達成するのに適している。チューブレンズ11の下流の中間画像は、例示的な方法で検出ビーム経路3に示した2つのレンズ17.1および17.2により検出器13上にイメージングされる。以下、レンズ17.1および17.2は、より複雑な結像光学ユニットを表現することもできる。現在の焦点面DOFの変位および拡張被写界深度EDOFの生成を容易にする可変焦点レンズ21は、レンズ17.1と17.2との間に存在する。図5に概略的に示すように、可変焦点レンズ21は、加えて補償レンズ21.1を有することができる。可変焦点レンズ21は、制御ユニット24によって制御可能である。特に、少なくとも2つの現在の焦点面DOFが検出器13のキャプチャ時間間隔内で設定され、したがって、結果として生ずる拡張被写界深度EDOFが生成されるほど高速に制御を実施することができる。検出放射4は、(結果として生ずる)拡張被写界深度EDOFによってキャプチャされる。
アキシコンは、本発明による装置のさらに例示的な実施形態(図6)の光学素子14として、検出ビーム経路3に配置される。光学素子14は、レンズ17.1の近傍に配置され、後者は、次に、その焦点距離に従って中間像面22からある距離をおいて配置される。
本発明による装置のさらなる実施形態の可能性は、光学素子14として適応ミラーまたはマイクロレンズアレイを用いて、拡張被写界深度EDOFを動的に生成するのを容易にする(図7)。検出ビーム経路3のレンズ17.1および17.2は、第1の中間画像を検出器13上にイメージングする。光学素子14は、瞳15(瞳面)に存在する。
図8には、拡張被写界深度EDOFと組み合わせた多焦点イメージングのための1つの例示的な実施形態が説明される。レンズ17.1および17.2は、中間画像を検出器13上にイメージングし、同時にさらなる共役瞳15を作成する。光学素子14は、後者に配置される。レンズ17.1および17.2は、いわゆるリレー光学ユニットを提供する。
検出放射4は、複数の相互に異なる焦点面を有するそれぞれの被写界深度DOFでキャプチャされ、光学素子14の影響は、拡大された部分図に概略的に示すように、焦点面の各々の周りに拡張被写界深度EDOF1またはEDOF2を生成する。この場合、拡張被写界深度EDOF1は、マーカ8、マークされた抗体10に接続されている抗原9および/または上部の細胞膜7.1のマークされた抗体10の信号12のイメージングを可能にし、拡張被写界深度EDOF2は、マーカ8、マークされた抗体10に接続されている抗原9および/または下部の細胞膜7.2のマークされた抗体10の信号12のイメージングを可能にする。
装置および/または方法の構成のさらなる実施形態において、被写界深度DOFまたは拡張被写界深度EDOFは、有利には、z軸Zの方向にわずかに重複し、関連した試料ボリュームの中断のないイメージングを可能にする。
さらに、画像分割ユニット26は、検出ビーム経路3に配置される。後者によって、異なる焦点面DOFまたは異なる拡張被写界深度EDOF1、EDOF2からの検出放射4の成分は、異なる検出器13または少なくとも1つの検出器13の異なる領域に方向付けられ、互いに別々にキャプチャされる。
拡張被写界深度EDOFは、位相マスクを用いて生成可能である。図9から図11には、異なる位相マスクの影響の結果としての検出ビーム経路の瞳における位相分布が示される。この場合、部分的な図9a、図10aおよび図11aは、それぞれ、図9b、図10bおよび図11bに示されるグレースケール画像の簡略の白黒のスケッチを、xy平面の対応する位相分布とともに示す。図9c、図10cおよび図11cは、それぞれ各場合において、xz平面の断面として簡略の点拡がり関数PSFを示す。
図9aから図9cは、対称形の立方位相マスクのスケッチ、グレースケール画像およびPSFを示す。
図10aから図10cは、対応する位相分布およびアキシコンのPSFを示す。
図11aから図11cには、検出ビーム経路3の光学素子14の配置のない位相分布およびPSFが例示的な方法で示される。
図12から図14には、さまざまなリング位相マスクおよびそれらのそれぞれのシミュレーションされた点拡がり関数が示される。この場合、図12a、図13aおよび図14aは、それぞれ、生成されたリング位相マスクを概略的に示す。図12bから図14bは、関連付けられた点拡がり関数PSFを簡略化された方法で示す。
図12は、異なってハッチングされた領域の間でπの位相シフトを有するリング位相マスクに関する。結果として生ずるPSFは、Z軸Zの方向に2つの別々の最大を示す。
図13aには、複数の異なる領域を有し、各場合において再びπの位相シフトを有するリング位相マスクが概略的に示される。関連付けられた点拡がり関数PSFは、Z軸Zの方向に引き離される。少なくとも2つの別々の最大が生成され、これらにはさらなる最大を形成する明らかに識別可能な傾向がある。示された領域および位相シフトより多くのリング位相マスクは、追加の最大およびそれゆえ追加の焦点面DOFおよび/または拡張被写界深度EDOFを可能にする。位相マスクの設計に応じて、点拡がり関数PSFは、イメージングされる試料7および/またはイメージングの求められている対象物に整合することができる。
図15のフローチャートに基づいて、本発明による方法の構成の可能性が説明される。特に、装置の上述した実施形態の可能性の1つを用いて方法を実行する。
蛍光信号または光誘起光信号を潜在的に放出すると思われる試料7が提供される。例えば、この種の試料7は、少なくとも1つの抗体10を有する生体表面であり、抗体10は、検出される抗原9と互換性を持ち、光信号を放出するのに適しているマーカ8を備えている。しかしながら、この種の抗体10によって培養される生体表面を試料7として用いることもできる。
拡張被写界深度EDOFが選択され、関連した試料7は、蛍光信号12の存在が調べられなければならない。装置の現在の設定または構成、例えば現在設定された位相ランプが所望の拡張被写界深度EDOFを有する信号12の検出を可能にする場合、測定はこの構成で実行される。この目的で、試料7は、照明放射によって照明され、後者は、信号12の放出を容易にするおよび/または潜在的に誘発する。照明放射が励起放射として作用する場合、試料7の照明領域に存在し、照明放射を受け入れるマーカ8は、励起され、信号12を放出する。
放出信号12は、装置および検出ビーム経路3に配置される少なくとも1つの検出器13、20上の現在設定された拡張被写界深度EDOFによってイメージングされ、前記検出器によって画像データ(測定値)としてキャプチャされる。検出器13、20の空間分解能は、XY平面のそれぞれの信号12の起点の位置の2次元の割り当て(2次元の位置特定)を容易にする。Z軸Zの方向の位置特定が可能なのは、せいぜい、信号12の起点が、拡張被写界深度EDOFの領域から来るものとして知られており、それゆえ、Z軸Zの方向の、対応して粗い領域が、XY平面の位置に割り当て可能な場合である。位置特定は、信号12の可能な2回のキャプチャのためのチェックならびにおそらく必要な検出の修正および/または方法の計数結果を支援する。
キャプチャされた画像データは合併され、例えば評価ユニット23によって、結果として生ずる全体画像を形成し、これは、画像合成またはレンダリングとも呼ばれる。
方法の代替のフローでは、選択された拡張被写界深度EDOFが、特に現在の位相ランプを有する装置の現在の構成によって達成できないと決定される。図示例では、拡張被写界深度EDOFは、Z軸Zの方向に互いに十分近くに位置する複数の焦点面DOFによって生成されなければならない。
それゆえ、焦点面DOFの最適間隔およびその重複は、所望の拡張被写界深度EDOFのために設定される。このように設定される装置によって、それぞれキャプチャされた信号12の測定および位置特定は、それぞれの焦点面DOFにおいておよび/または拡張被写界深度EDOFの領域において実施される。
個々の焦点面DOFおよびそれゆえ拡張被写界深度EDOFのキャプチャされた画像データは、その後結合され、全体のデータ記録を形成する。その過程で、焦点面DOFの既知の間隔および/または重複を使用することができる。追加または代替として、画像データ内に含まれて識別された試料7の構造を用いて、構造データの相関により確認された位置特定データを検査することができる。このように取得された全体のデータ記録は、必要な場合検査されてもよく、合併され、結果として生ずる全体画像を形成する。
加えて、面間隔の値は、提供可能であり、組み合わせの方法ステップに含まれて、全体のデータ記録を形成することができる。例えば、複数の対象物、例えば細胞が互いに重なって存在する場合、または、画像データが組織内にキャプチャされる場合、この任意の値は有利である。
1 顕微鏡(Mikroskop)
2 照明ビーム経路(Beleuchtungsstrahlengang)
3 検出ビーム経路(Detektionsstrahlengang)
4 検出放射(Detektionsstrahlung)
5 対物レンズ(Objektiv)
6 スライド(Probentraeger)
7 試料(Probe)
7.1 下部の細胞膜(untere Zellmembran)
7.2 上部の細胞膜(obere Zellmembran)
8 マーカ(Marker)
9 抗原(Antigen)
10 抗体(Antikoerper)
DOF 焦点面;元の被写界深度(Fokusebene;urspruengliche Schaerfentiefe)
EDOF 焦点領域;拡張被写界深度(Fokusbereich;erhoehte Schaerfentiefe)
PSF 点拡がり関数(Punktbildverwaschungsfunktion(point spread function))
11 チューブレンズ(Tubuslinse)
12 蛍光信号(Fluoreszenzsignal)
13 検出器(Detektor)
14 光学素子(optisches Element)
15 瞳(Pupille)
16 レーザ光源(Laserlichtquelle)
17 レンズ(Linse)
17.1 レンズ(Linse)
17.2 レンズ(Linse)
18 ビームスプリッタ(Strahlteiler)
19 ミラー(Spiegel)
20 さらなる検出器(weiterer Detektor)
21 可変焦点レンズ(varifokale Linse)
21.1 補償レンズ(Kompensationslinse)
22 中間像面(Zwischenbildebene)
23 評価ユニット(Auswerteeinheit)
24 制御ユニット(Steuereinheit)
25 ディスプレイ(Anzeige)
26 画像分割ユニット(Bildteilereinheit)

Claims (13)

  1. 試料の3次元領域の光信号を検出するための方法であって、前記方法は、
    -前記3次元領域の画像データを光学装置によって2次元画像平面にキャプチャするステップであって、蛍光信号の形の信号は、前記光学装置の元の被写界深度に対して拡張された被写界深度でキャプチャされ、画像平面に投影され、前記蛍光信号は励起放射を適用することによって励起されるマーカから放出され、フォトスイッチ可能な分子は前記マーカとして用いられ、前記マーカのサブセットは各場合において信号を放出するために励起される、ステップと、
    -前記放出された信号を時系列で2次元的に分解してキャプチャするステップであって、共に非常に空間的に近くに位置するか、または、Z軸の方向に連続的に位置するマーカをキャプチャできるようにし、時系列のキャプチャによって分離する、ステップと、
    -前記画像平面の信号の数を確認するステップと、
    -画像領域に割り当てられた前記数を保存し、前記割り当てられた数を提供するステップと、を含み、
    -前記光学装置は、検出ビーム経路を有し、検出放射は、前記検出ビーム経路に沿って導かれ、キャプチャ可能であり、
    -前記光学装置は、前記検出放射をキャプチャするための、前記検出ビーム経路の検出軸の方向の元の被写界深度(DOF)を有する対物レンズを有し、
    -前記光学装置は、前記検出ビーム経路の瞳における光学素子を有し、前記元の被写界深度(DOF)に対して拡張された被写界深度(EDOF)は、前記光学素子によって生成され、
    -前記光学装置は、2次元的に分解された信号のキャプチャのための検出器であって、前記EDOFによって3次元領域においてキャプチャされる前記信号は、2次元画像としてキャプチャされる、検出器を有し、
    -前記光学装置は、評価ユニットを有し、前記評価ユニットにて、前記検出器から読み出された画像データは、EDOFによって変更された点広がり関数(PSF)を考慮して評価され、前記信号の数は、確認され、画像領域に割り当てられ、保存される、
    方法。
  2. 生体表面上の抗原を検出するための方法であって、前記方法は、
    -少なくとも1つの抗体を有する前記生体表面を培養するステップであって、前記少なくとも1つの抗体は、検出される前記抗原と互換性を持ち、蛍光信号および/または誘起光信号の形の信号の誘起放出に適したマーカを備えているか、または、前記少なくとも1つの抗体によって培養される生体表面を用いるステップであって、フォトスイッチ可能な分子は前記マーカとして用いられる、ステップと、
    -抗原に結合されたマークされた抗体を励起し、信号を放出するステップであって、前記マーカのうちのサブセットは各場合において信号を放出するために励起される、ステップと、
    -光学装置によって前記放出された信号をキャプチャするステップと、
    を含み、
    -前記光学装置は、検出ビーム経路を有し、検出放射は、前記検出ビーム経路に沿って導かれ、キャプチャ可能であり、
    -前記光学装置は、前記検出放射をキャプチャするための、前記検出ビーム経路の検出軸の方向の元の被写界深度(DOF)を有する対物レンズを有し、
    -前記光学装置は、前記検出ビーム経路の瞳における光学素子を有し、前記元の被写界深度(DOF)に対して拡張された被写界深度(EDOF)は、前記光学素子によって生成され、
    -前記光学装置は、2次元的に分解された信号のキャプチャのための検出器であって、前記EDOFによって3次元領域においてキャプチャされる前記信号は、2次元画像としてキャプチャされる、検出器を有し、
    -前記光学装置は、評価ユニットを有し、前記評価ユニットにて、前記検出器から読み出された画像データは、EDOFによって変更された点広がり関数(PSF)を考慮して評価され、前記信号の数は、確認され、画像領域に割り当てられ、保存され、
    前記方法は、
    -キャプチャされた信号の存在に関して前記画像データを評価し、前記キャプチャされた信号の数を確認するステップと、
    -前記キャプチャされた信号の前記数を保存し、提供するステップと、
    を含む方法。
  3. 2次元的に蛍光信号の位置特定は、選択されたEDOF方法及び点広がり関数に基づいて行われる、
    請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記位置特定は、出器上でキャプチャされた蛍光信号の点の強度値に基づいて実行され、
    -背景強度に閾値を設定するステップと、
    -点の少なくとも1ピクセルで前記閾値を超えるキャプチャされた強度を一定の半径を有する関連したピクセルに割り当てるステップと、
    -関連するピクセルおよび半径のデータを位置特定ステップに組み込むステップと、
    を含む請求項3記載の方法。
  5. 前記位置特定は、点分布関数の重心を決定することにより実行される、
    請求項3記載の方法。
  6. 前記位置特定は、関連するピクセルおよび半径に2次元のガウス関数を当てはめることによって実行される、
    請求項3記載の方法。
  7. 元の被写界深度(DOF)を有する少なくとも2つの焦点面、または、拡張被写界深度(EDOF)を有する少なくとも2つの焦点領域、または、元の被写界深度(DOF)を有する少なくとも1つの焦点面および拡張被写界深度(EDOF)を有する少なくとも1つの焦点領域が生成され、その結果、拡張被写界深度(EDOF)が生成される、
    請求項1から6のいずれかに記載の方法。
  8. 試料の3次元領域の蛍光信号および/または誘起光信号の形の信号を検出するための装置であって、
    -前記装置は、検出ビーム経路を備え、検出放射は、前記検出ビーム経路に沿って導かれ、キャプチャ可能であり、
    -前記装置は、前記検出放射をキャプチャするための、前記検出ビーム経路の検出軸の方向の元の被写界深度(DOF)を有する対物レンズを備え、
    -前記装置は、前記検出ビーム経路の瞳における光学素子を備え、前記元の被写界深度(DOF)に対して拡張された被写界深度(EDOF)は、前記光学素子によって生成され、
    -前記装置は、次元的に分解された信号のキャプチャのための検出器であって、前記EDOFによって3次元領域においてキャプチャされる前記信号は、2次元画像としてキャプチャされる、検出器を備え、
    -前記装置は、評価ユニットを備え、前記評価ユニットにて、前記検出器から読み出された画像データは、EDOFによって変更された点広がり関数(PSF)を考慮して評価され、前記信号の数は、確認され、画像領域に割り当てられ、保存される、
    装置。
  9. アキシコンまたはアキシコン位相マスクは、光学素子として前記検出ビーム経路に配置され、前記検出放射は、前記光学素子の作用によってベッセルビームに変換される、
    請求項8に記載の装置。
  10. 立方位相マスクは、光学素子として前記検出ビーム経路に配置される、
    請求項8に記載の装置。
  11. リング位相マスクは、光学素子として前記検出ビーム経路に配置される、
    請求項8に記載の装置。
  12. 複屈折素子は、光学素子として前記検出ビーム経路に配置される、
    請求項8に記載の装置。
  13. 少なくとも1つの液体レンズ、適応ミラーまたはマイクロレンズアレイは、光学素子として前記検出ビーム経路に配置される、
    請求項8に記載の装置。
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