JP7447818B2 - 間欠連結型光ファイバテープ心線、光ファイバケーブルおよび間欠連結型光ファイバテープ心線の製造方法 - Google Patents

間欠連結型光ファイバテープ心線、光ファイバケーブルおよび間欠連結型光ファイバテープ心線の製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、間欠連結型光ファイバテープ心線、光ファイバケーブルおよび間欠連結型光ファイバテープ心線の製造方法に関する。
本出願は、2019年2月6日出願の日本出願第2019―019603号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
特許文献1には、複数本の光ファイバを並列し、並列している光ファイバ心線の外周全体にわたり、かつ、光ファイバ心線の全長にわたって外被により一体化した、間欠連結型では無い光ファイバテープ心線が記載されている。
特許文献2には、光ファイバ心線の周方向に連結樹脂が間欠的に充填された間欠連結型の光ファイバテープ心線が記載されている。
特許文献3には、着色層と連結樹部が密着したまま連結部が破壊されることによって、単心の光ファイバ心線に分離される間欠連結型の光ファイバテープ心線が記載されている。
特許文献4には、光ファイバの外径寸法を220μm以下とした細径の光ファイバ心線を用いて、隣り合う光ファイバ心線の中心間距離を250±30μmとした間欠連結型の光ファイバテープ心線が記載されている。
日本国特開2004-206048号公報 日本国特開2014-117800号公報 国際公開2016/083012号 日本国特開2013-88617号公報
本開示の一態様に係る間欠連結型光ファイバテープ心線は、
複数の光ファイバ心線が並列に配置された状態で、一部、または全ての前記複数の光ファイバ心線間において、隣接する光ファイバ心線間が連結樹脂で連結された連結部と、隣接する光ファイバ心線間が連結されていない非連結部とが長手方向に間欠的に設けられている、間欠連結型光ファイバテープ心線であって、
前記非連結部は、前記長手方向に直交する方向の断面視において先端が鋭角な前記連結樹脂の凸部を前記非連結部の上下両側に有し、
前記連結樹脂の23℃での破断伸びが150%以下である
本開示の一態様に係る光ファイバケーブルは、
上記間欠連結型光ファイバテープ心線が実装され、
光ファイバ心数をケーブル断面積で割った心密度が4.5心/mm以上である。
本開示の一態様に係る間欠連結型光ファイバテープ心線の製造方法は、
複数の光ファイバ心線が並列に配置された状態で、一部、または全ての前記複数の光ファイバ心線間において、隣接する光ファイバ心線間が連結樹脂で連結された連結部と、隣接する光ファイバ心線間が連結されていない非連結部とが長手方向に間欠的に設けられている、間欠連結型光ファイバテープ心線の製造方法であって、
並列に配置された状態の複数の光ファイバ心線に、前記連結樹脂を塗布して前記連結部を形成する工程と、
前記光ファイバ心線間の前記連結樹脂を、先端が鋭利な押圧部材で長手方向に間欠的に押圧することで、前記連結樹脂が破断した破断面の先端が、前記長手方向に直交する方向の断面視において前記非連結部の上下両側で鋭角な凸部となるように前記連結樹脂の少なくとも一部を破断して、前記非連結部を形成する工程と、
を含み、
前記連結樹脂の23℃での破断伸びが150%以下である
図1は本実施形態に係る間欠連結型光ファイバテープ心線の一例を示す図である。 図2は連結樹脂を片面に塗布した場合の図1に示す間欠連結型光ファイバテープ心線のA-A断面図(非連結部が閉じている状態)である。 図3は図2の間欠連結型光ファイバテープ心線の非連結部周辺の拡大図である。 図4は連結樹脂を両面に塗布した場合の図1に示す間欠連結型光ファイバテープ心線のA-A断面図(非連結部が閉じている状態)である。 図5は図4の間欠連結型光ファイバテープ心線の非連結部周辺の拡大図である。 図6は間欠連結型光ファイバテープ心線の他の一例を示す図である。 図7は本実施形態に係る間欠連結型光ファイバテープ心線の製造方法を説明する図である。 図8は本実施形態に係る光ファイバケーブルの一例を示す断面図である。 図9は光ファイバケーブルの他の一例を示す断面図である。
(本開示が解決しようとする課題)
例えば特許文献1のように間欠連結型では無い光ファイバテープ心線は、間欠連結型光ファイバテープ心線に比べて単心の光ファイバ心線に分離し難い。特許文献2、3に記載されている間欠連結型光ファイバテープ心線は、非連結部でも各光ファイバ心線の周方向に樹脂が充填されており、また、着色層と連結樹脂層の密着力が強いことなどにより、単心の光ファイバ心線に分離し難いことがある。
特許文献4には、外径寸法が220μm以下の細径の光ファイバ心線を用いた間欠連結型の光ファイバテープ心線が記載されている。光ファイバ心線が細径になると、被覆層が薄くなり耐側圧性が弱くなる。このような細径の光ファイバ心線で構成される間欠連結型光ファイバテープ心線は、光ファイバケーブルへ収容する際など、隣接する間欠連結型光ファイバテープ心線同士が密接することで側圧がかかると、伝送損失が増加してしまうことがある。
本開示は、単心の光ファイバ心線に容易に分離することができる、間欠連結型光ファイバテープ心線、光ファイバケーブルおよび間欠連結型光ファイバテープ心線の製造方法を提供することを目的とする。
(本開示の効果)
本開示によれば、単心の光ファイバ心線に容易に分離することができる、間欠連結型光ファイバテープ心線、光ファイバケーブルおよび間欠連結型光ファイバテープ心線の製造方法を提供することができる。
(本開示の実施形態の説明)
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の一態様に係る間欠連結型光ファイバテープ心線は、
(1)複数の光ファイバ心線が並列に配置された状態で、一部、または全ての前記複数の光ファイバ心線間において、隣接する光ファイバ心線間が連結樹脂で連結された連結部と、隣接する光ファイバ心線間が連結されていない非連結部とが長手方向に間欠的に設けられている、間欠連結型光ファイバテープ心線であって、
前記非連結部は、前記長手方向に直交する方向の断面視において先端が鋭角な前記連結樹脂の凸部を前記非連結部の上下両側に有し、
前記連結樹脂の23℃での破断伸びが150%以下である
上記の間欠連結型光ファイバテープ心線は、その間欠構造の非連結部において、長手方向に直交する方向の断面視において先端が鋭角な連結樹脂の凸部を非連結部の上下両側に有している。この凸部を例えば指などで引っ張れば、間欠連結型光ファイバテープ心線から連結樹脂を容易に剥がすことができる。このように連結樹脂が剥がれると、間欠連結型光ファイバテープ心線は、1本毎の光ファイバ心線に分離される。したがって、上記の間欠連結型光ファイバテープ心線は、工具等で連結部の連結樹脂を切断或いは除去しなくても、単心の光ファイバ心線に容易に分離することができる。
また、連結樹脂の伸びが大きいと連結樹脂の破断が困難になる。これに対し、上記の間欠連結型光ファイバテープ心線は、連結樹脂の23℃での破断伸びが150%以下であるので、製造時に連結樹脂を破断させて非連結部にすることが容易であり、間欠加工性が良い。
(2)前記光ファイバ心線の外径は、160μm以上220μm以下であってもよい。
外径寸法が160μm以上220μm以下の細径の光ファイバ心線を用いた間欠連結型光ファイバテープ心線であっても、単心の光ファイバ心線に容易に分離することができる。
(3)前記光ファイバ心線は、ガラスファイバと、前記ガラスファイバの周囲を覆う被覆層と、前記被覆層の周囲を覆う着色層と、を有し、
前記非連結部の少なくとも一部では、前記着色層が露出していてもよい。
非連結部に、着色層が露出しているので、連結樹脂を剥がし易くすることができる。
(4)前記連結樹脂の23℃でのヤング率が1200MPa以下であってもよい。
例えば間欠連結型光ファイバテープ心線を丸めるように集合させて光ファイバケーブルに収容した場合、上記凸部が光ファイバ心線に押し付けられて、マイクロベンドによる伝送損失が増加するおそれがある。しかし、上記間欠連結型光ファイバテープ心線は、連結樹脂の23℃でのヤング率が1200MPa以下と柔らかいので、凸部が押し付けられても、伝送損失の増加を抑制することができる。
(6)前記連結樹脂の表面から前記光ファイバ心線の表面までの最小被覆厚が10μm以下であってもよい。
連結樹脂の最小被覆厚が10μm以下であり、被覆厚が薄いので、間欠加工時に連結樹脂を破断することが容易である。
(7)前記光ファイバ心線の被覆は、二層の被覆層を有し、
前記二層の被覆層のうちの外側の被覆層は、
ウレタンアクリレートオリゴマーまたはウレタンメタアクリレートオリゴマー、フェノキシ基を有するモノマー、光重合開始剤及びシランカップリング剤を含有するベース樹脂と、
疎水性の無機酸化物粒子と、を含む樹脂組成物の硬化物であり、
前記樹脂組成物における前記無機酸化物粒子の含有量が、前記樹脂組成物の総量を基準として1質量%以上45質量%以下であってもよい。
光ファイバ心線の二層の被覆層のうちの外側の被覆層として、上記のような樹脂を用いることにより、光ファイバ心線の耐側圧性が強くなる。このような光ファイバ心線を用いて、間欠連結型光ファイバテープ心線を構成すれば、光ファイバケーブルに収容したときの伝送損失の増加を抑えることができるので、光ファイバケーブルに間欠連結型光ファイバテープ心線を高密度に収容することが可能になる。
本開示の一態様に係る光ファイバケーブルは、
(8)上記(1)から(7)のいずれか一つに記載の間欠連結型光ファイバテープ心線が実装され、
光ファイバ心数をケーブル断面積で割った心密度が4.5心/mm以上である。
上記構成によれば、光ファイバケーブルの心密度が4.5心/mm以上であるので、光ファイバ心線を高密度に実装できる。また、高密度に間欠連結型光ファイバテープ心線が収容された光ファイバケーブルであっても、単心の光ファイバ心線を容易に分離することができる。
本開示の一態様に係る間欠連結型光ファイバテープ心線の製造方法は、
(9)複数の光ファイバ心線が並列に配置された状態で、一部、または全ての前記複数の光ファイバ心線間において、隣接する光ファイバ心線間が連結樹脂で連結された連結部と、隣接する光ファイバ心線間が連結されていない非連結部とが長手方向に間欠的に設けられている、間欠連結型光ファイバテープ心線の製造方法であって、
並列に配置された状態の複数の光ファイバ心線に、前記連結樹脂を塗布して前記連結部を形成する工程と、
前記光ファイバ心線間の前記連結樹脂を、先端が鋭利な押圧部材で長手方向に間欠的に押圧することで、前記連結樹脂が破断した破断面の先端が、前記長手方向に直交する方向の断面視において前記非連結部の上下両側で鋭角な凸部となるように前記連結樹脂の少なくとも一部を破断して、前記非連結部を形成する工程と、
を含み、
前記連結樹脂の23℃での破断伸びが150%以下である
上記の間欠連結型光ファイバテープ心線の製造方法によれば、非連結部を形成する工程において、連結樹脂が破断した破断面の先端が、長手方向に直交する方向の断面視において非連結部の上下両側で鋭角な凸部となる。この凸部を例えば指などで引っ張れば、間欠連結型光ファイバテープ心線から連結樹脂を容易に剥がすことができる。このように連結樹脂が剥がれると、間欠連結型光ファイバテープ心線は、1本毎の光ファイバ心線に分離される。したがって、工具等で連結部の連結樹脂を切断或いは除去しなくても、単心の光ファイバ心線に容易に分離することができる間欠連結型光ファイバテープ心線を製造することができる。
また、連結樹脂の伸びが大きいと連結樹脂の破断が困難になる。これに対し、上記の間欠連結型光ファイバテープ心線は、連結樹脂の23℃での破断伸びが150%以下であるので、製造時に連結樹脂を破断させて非連結部にすることが容易であり、間欠加工性が良い。
(本開示の実施形態の詳細)
本開示の実施形態に係る間欠連結型光ファイバテープ心線、光ファイバケーブルおよび間欠連結型光ファイバテープ心線の製造方法の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。
なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1は、本実施形態に係る間欠連結型光ファイバテープ心線の一例を示す平面図である。図1には、非連結部13を光ファイバ心線11A~11Lの配列方向に広げた状態の間欠連結型光ファイバテープ心線1(以下、光ファイバテープ心線1と称する)が示されている。
図1に示すように、光ファイバテープ心線1は、複数の光ファイバ心線11が並列に配置されている。本例では、12心の光ファイバ心線11A~11Lが並列に配置されている。12心の光ファイバ心線11A~11Lは、隣接する光ファイバ心線同士が少なくとも一部を互いに接触させて連結樹脂で連結されている。
光ファイバテープ心線1は、2本の光ファイバ心線毎に、光ファイバ心線同士が連結樹脂で連結された連結部12と、光ファイバ心線同士が連結樹脂で連結されていない非連結部13とが長手方向に間欠的に設けられた、間欠連結型の光ファイバテープ心線である。光ファイバテープ心線1では、光ファイバ心線11Bと11Cとの心線間、光ファイバ心線11Dと11Eとの心線間、光ファイバ心線11Fと11Gとの心線間、光ファイバ心線11Hと11Iとの心線間、光ファイバ心線11Jと11Kとの心線間に、連結部12と非連結部13とが設けられている。
本例では12心の光ファイバ心線で構成される間欠連結型の光ファイバテープ心線を示しているが、光ファイバ心線の心数はこれに限定されない。光ファイバ心線の心数は、12心以上であって、かつ、4の倍数であればよい。光ファイバ心線の心数は、例えば、16、20心、24心、・・・、96心などであってもよい。
図2は、連結樹脂18を片面に塗布した場合の、図1に示す光ファイバテープ心線1のA-A断面図であり、非連結部13(光ファイバ心線同士の間の空間)が閉じている状態を示す図3は、図2の光ファイバテープ心線1の非連結部13周辺の拡大図である。
光ファイバ心線11は、図2および図3に示すように、例えばコアとクラッドとからなるガラスファイバ14と、ガラスファイバ14の周囲を覆う二層の被覆層15,16と、被覆層15,16の周囲を覆う着色層17と、を有する。二層の被覆層のうちの内側の被覆層15はプライマリ樹脂で形成されている。また、二層の被覆層のうちの外側の被覆層16はセカンダリ樹脂で形成されている。
ガラスファイバ14と接触する内側の被覆層15を構成するプライマリ樹脂には、バッファ層として比較的ヤング率が低い軟質の樹脂が用いられている。外側の被覆層16を構成するセカンダリ樹脂には、保護層として比較的ヤング率が高い硬質の樹脂が用いられている。当該セカンダリ樹脂は、例えば23℃におけるヤング率が900Mpa以上であり、好ましくは1000MPa以上、さらに好ましくは1500MPa以上である。
外側の被覆層16を構成することになるセカンダリ樹脂は、ウレタンアクリレートオリゴマーまたはウレタンメタアクリレートオリゴマー、フェノキシ基を有するモノマー、光重合開始剤及びシランカップリング剤を含有するベース樹脂と、疎水性の無機酸化物粒子と、を含む樹脂組成物である。樹脂組成物における無機酸化物粒子の含有量は、樹脂組成物の総量を基準として1質量%以上45質量%以下である。
以下、アクリレート又はそれに対応するメタアクリレートのことを、(メタ)アクリレートと称する。
ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーとしては、ポリオール化合物、ポリイソシアネート化合物及び水酸基含有(メタ)アクリレート化合物を反応させて得られるオリゴマーを用いることができる。このオリゴマーは、例えば、分子量4000のポリプロピレングリコール、イソホロンジイソシアネート、ヒドロキシエチルアクリレート及びメタノールを反応させることなどによって得られる。
フェノキシ基を有するモノマーとしては、フェノキシ基を有する(メタ)アクリレート化合物を用いることができる。例えば、フェノキシ基を有するモノマーは、ノニルフェノールEO変性アクリレート(東亞合成株式会社の商品名「アロニックスM-113」)などである。
光重合開始剤としては、公知のラジカル光重合開始剤の中から適宜選択して使用することができる。例えば、光重合開始剤は、2,4,6-トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシドなどである。
シランカップリング剤としては、樹脂組成物の硬化の妨げにならなければ、特に限定されない。例えば、シランカップリング剤は、3-メルカプトプロピルトリメトキシシランなどである。
疎水性の無機酸化物粒子は、無機酸化物粒子の表面に疎水性の基が導入されている。無機酸化物粒子は、例えばシリカ粒子である。疎水性の基は、(メタ)アクリロイル基、ビニル基等の反応性基、又は、炭化水素基(例えば、アルキル基)、アリール基(例えば、フェニル基)等の非反応性基であってもよい。
外側の被覆層16を構成するセカンダリ樹脂に無機酸化物粒子を配合することで、光ファイバ心線11の側圧特性が改善される。内側の被覆層15を構成するプライマリ樹脂および外側の被覆層16を構成するセカンダリ樹脂は、例えば紫外線硬化型樹脂、熱硬化型樹脂等で形成されている。光ファイバ心線11は、曲げ半径R=15mmのとき、曲げ損失が0.25dB/10ターン以下である。
光ファイバテープ心線1は、並列に配置された光ファイバ心線11A~11Lに対して、並列方向に垂直な方向(図2および図3の上下方向)から見た片側(図2および図3の上側)に、隣接する光ファイバ心線11A~11L同士を連結させる連結樹脂18が塗布されている。連結樹脂18は、隣接する光ファイバ心線の心線間に形成される窪みに応じて、光ファイバ心線の心線間に凹部18aを有する形状となるように塗布されている。そして、その連結樹脂18には、連結部12と非連結部13とが、上述した通り2本の光ファイバ心線毎に長手方向に間欠的に設けられており、この連結樹脂18によって、間欠的に連結されている。連結樹脂18には、例えば、紫外線硬化型樹脂、熱硬化型樹脂等が用いられる。
光ファイバテープ心線1の非連結部13は、図1~図3に示すように、連結樹脂18に対して光ファイバテープ心線1の上下面を貫通する破断面13aが形成されている。このような破断面13aは、光ファイバ心線の心線間に設けられる連結樹脂18が破断されることにより形成される。
図3には、光ファイバ心線11Dと11Eとの間の非連結部13を配列方向に広げた状態の光ファイバ心線11C~11Fが拡大して示されている。図3に示すように、非連結部13における破断面13aは、連結樹脂18が斜め方向(図3では左上から右下方向)へ破断されるように形成されている。
連結樹脂18に破断面13aが形成される位置(連結樹脂18の破断が開始される位置)は、光ファイバ心線の並列方向において、凹部18aの中央位置からずれた位置となっている。破断面13aが形成される位置における連結樹脂18の厚さを被覆厚B1として、連結樹脂18の凹部18aにおける連結樹脂18の厚さを被覆厚B2とすると、被覆厚B1は被覆厚B2よりも薄くなっている。すなわち、破断面13aは、連結樹脂18の被覆厚が薄い部分を始点として形成されている。また、連結樹脂18の被覆厚は、凹部18aの中央位置で厚く(被覆厚B2)形成され、それ以外の部分ではほぼ同一の厚さ(被覆厚B1)となっている。
破断面13aが形成された非連結部13における連結樹脂18は、連結樹脂18の厚みが薄い部分から破断されているため、光ファイバテープ心線1の長手方向に直交する方向の断面視において、破断面13aの先端部分が鋭角な凸部19となるように形成されている。非連結部13における光ファイバ心線11は、少なくとも一部分において着色層17が露出した状態となっている。連結樹脂18のヤング率は、常温(例えば、23℃)において1200MPa以下、より好ましくは500MPa以下である。また、連結樹脂18の破断伸びは、常温(例えば、23℃)において150%以下である。
このように構成される光ファイバ心線11A~11Lの外径C(図2参照)は220μm以下である。また、光ファイバ心線11A~11Lにおける隣接する光ファイバ心線同士の中心間の距離Dは230μm以下である。また、光ファイバテープ心線1の厚さEは、連結樹脂18が光ファイバ心線の片側の面のみに塗布される場合は、230μm以下である。また、連結樹脂18の最小被覆厚は被覆厚B1(図3参照)であり、その厚さは10μm以下である。
図2および図3で示した例では、光ファイバテープ心線1は、光ファイバ心線11A~11Lを接触した状態で並列に配置させ、その片側の面を連結樹脂18で被覆する構成とされているが、これに限定されない。
例えば、図4および図5に示すように、並列配置された光ファイバ心線11A~11Lの両面を連結樹脂18で被覆して連結するようにしてもよい。
図4は、連結樹脂18が両面に塗布された場合の、図1に示す光ファイバテープ心線1のA-A断面図であり、非連結部13(光ファイバ心線同士の間の空間)が閉じている状態を示す。図5は、図4の光ファイバテープ心線1の非連結部13周辺の拡大図である。
図4および図5に示すように、連結樹脂18が光ファイバテープ心線1の両面に塗布された場合は、凸部19は両面に形成されており、光ファイバテープ心線1の厚さEは240μm以下である。
例えば、隣接する光ファイバ心線間に僅かな隙間が存在する状態で光ファイバ心線11A~11Lを並列に配置させ、その心線間の隙間に連結樹脂18が入り込んだ状態で光ファイバ心線11A~11Lを被覆して連結するようにしてもよい。
図6は、本実施形態に係る間欠連結型光ファイバテープ心線の他の一例を示す図である。図6に示すように、本例の間欠連結型光ファイバテープ心線2(以下、光ファイバテープ心線2と称する)は、各光ファイバ心線間に連結部22と非連結部23とが設けられている点で、2本の光ファイバ心線毎に連結部12と非連結部13が設けられている図1の光ファイバテープ心線1と相違する。非連結部23には、図1の光ファイバテープ心線1における非連結部13の破断面13aに相当する破断面23aが形成されている。
光ファイバテープ心線2は、12心の光ファイバ心線21(本例では21A~21L)を有しており、光ファイバ心線数については図1の光ファイバテープ心線1と同様である。その他の構成、例えば光ファイバ心線を構成するガラスファイバおよび被覆層、連結樹脂の被覆厚B、光ファイバ心線の外径Cおよび中心間の距離D、光ファイバテープ心線の厚さE、光ファイバ心線の曲げ損失などについても図1の光ファイバテープ心線1と同様である。光ファイバテープ心線2においても、連結樹脂18が塗布される面は、片面或いは両面いずれでもよい。
次に、光ファイバテープ心線1の製造方法について説明する。
隣接する光ファイバ心線同士が少なくとも一部を互いに接触させた状態で並列に配置された光ファイバ心線11A~11Lに対して、光ファイバ心線の並列方向に垂直な方向から見た片側に連結樹脂18を塗布する。連結樹脂18は、光ファイバ心線間の断面が窪み形状となるように、光ファイバ心線間に凹部18aを形成するように塗布される。連結樹脂18が塗布されることによって、隣接する光ファイバ心線同士を連結する連結部12が形成される。
続いて、上記塗布された連結樹脂18を破断させることにより非連結部13を形成する。図7は、光ファイバテープ心線1に非連結部13を形成する非連結部形成装置30の一例を示す。連結樹脂18が塗布された上記光ファイバテープ心線1を非連結部形成装置30に走行させる。図7において、光ファイバテープ心線1は、非連結部形成装置30のパスラインを右から左(矢印F方向)に向けて走行しているものとする。光ファイバテープ心線1は、12本の光ファイバ心線11A~11Lを有し、2本の光ファイバ心線毎に非連結部13が形成されるので、5台の破断機構31a~31eが準備される。なお、図6の光ファイバテープ心線2に非連結部23を形成する場合には、各光ファイバ心線毎に非連結部23が形成されるので、11台の破断機構が準備される。
破断機構31a~31eは、例えば、光ファイバテープ心線1の走行をガイドするガイドローラ32a,32b間で、非連結部形成装置30のパスライン方向(光ファイバテープ心線1の長手方向)にずらして配置されている。破断機構31a~31eは、先端が鋭利な押圧部材33a~33eを備える。非連結部形成装置30では、光ファイバテープ心線1において連結樹脂18が塗布されている側から、押圧部材33a~33eを光ファイバ心線11A~11Lの所定の光ファイバ心線間の連結樹脂18の凹部18aに当接させて、凹部18aに対して押圧力を加える。その押圧力によって、押圧部材33a~33eの先端が当接した箇所に向かって連結樹脂18が引っ張られる力が働く。この引っ張られる力によって、凹部18aよりも連結樹脂の被覆厚が薄い部分(例えば、図3で示した被覆厚B1の部分)を始点として、連結樹脂18が引きちぎられるように破断される。これにより、図3に示すように、連結樹脂18の破断面13aの先端が光ファイバテープ心線1の長手方向に直交する方向の断面視において鋭角な凸部19となる。
「先端が鋭利な押圧部材」とは、例えば、連結樹脂18との接触面積がある程度小さく、連結樹脂18に対して押圧力を加えることができるもので、前述のように、連結樹脂18を破断可能な部材であればよい。例えば、押圧部材33a~33eとしてカッター刃、薄板状の部材、針状の部材などを用いることができる。
これにより、光ファイバ心線11間の連結樹脂18が光ファイバ心線11の長手方向に間欠的に破断され、その破断面13aが形成された部分が図1および図3に示すような非連結部13となる。なお、押圧部材33a~33eを押圧させる光ファイバ心線11間の位置、および押圧パターンを変えることにより、他のパターンを有する間欠連結型の光ファイバテープ心線を製造可能である。
このようにして間欠連結型の光ファイバテープ心線1が製造され、製造された光ファイバテープ心線1は巻取りボビンによって巻き取られる。
なお、光ファイバテープ心線2は、上記破断機構の台数等を変えることにより、上記の光ファイバテープ心線1と同様の製造方法で製造できる。
上記間欠連結型の光ファイバテープ心線1(2)は、その間欠構造の非連結部13(23)において、長手方向に直交する方向の断面視において先端が鋭角な連結樹脂18の凸部19を有している。このため、この凸部19を例えば指などでつまんで引っ張れば、光ファイバテープ心線1(2)から連結樹脂18を容易に剥がすことができる。このように連結樹脂18が剥がれると、光ファイバテープ心線1(2)は、2本毎(1本毎)の光ファイバ心線11(21)に分離される。したがって、上記間欠連結型の光ファイバテープ心線1(2)は、工具等で連結部12(22)の連結樹脂18を切断或いは除去しなくても、各光ファイバ心線11を容易に単心に分離することができる。
また、光ファイバテープ心線1(2)は、間欠的に破断させた後、再度整列させた際に、非連結部13(23)における連結樹脂18の凸部19と凹部が組み合わさって、非連結部13(23)が連結部12(22)とほぼ同じ形状となる。このため、光ファイバテープ心線1(2)の幅方向に段差による凹凸を生じさせずに整列させることができる。これにより、光ファイバテープ心線1(2)を一括融着接続させる際に、光ファイバテープ心線1(2)の幅方向の整列性を向上させることができ、融着作業性を良くすることができるとともに、接続エラーを生じにくくすることができる。
また、光ファイバテープ心線1(2)によれば、外径寸法が220μm以下の細径の光ファイバ心線11を用いた場合であっても、各光ファイバ心線11を容易に単心に分離することができる。
また、光ファイバテープ心線1(2)によれば、非連結部13(23)に、着色層17が露出している部分があるので、連結樹脂18を剥がし易くすることができる。
ところで、非連結部13における連結樹脂18が凸部19を有していると、例えば光ファイバテープ心線1(2)を丸めるように集合させて光ファイバケーブルに収容した場合、凸部19が光ファイバ心線11に押し付けられて、マイクロベンドによる伝送損失が増加するおそれがある。しかし、光ファイバテープ心線1(2)は、連結樹脂18の常温でのヤング率が1200MPa以下と柔らかいので、凸部19が押し付けられても、伝送損失の増加を抑制することができる。
連結樹脂18の破断伸びが大きいと連結樹脂18の破断が困難になる。しかし、光ファイバテープ心線1(2)は、連結樹脂18の常温での破断伸びが150%以下であるので、製造時に連結樹脂18を破断して非連結部13にすることが容易であり、間欠加工性が良い。
光ファイバテープ心線1(2)によれば、連結樹脂18では、凹部18aにおける被覆厚の厚さとそれ以外の部分における被覆厚の厚さは相違しており、連結樹脂18に被覆厚の薄い箇所が設けられている。そして、光ファイバテープ心線1(2)は、連結樹脂18の最小被覆厚が10μm以下となるように形成されているので、製造時に連結樹脂18を破断させることが容易である。
光ファイバテープ心線1(2)によれば、光ファイバ心線11の被覆層16のセカンダリ樹脂として、無機酸化物粒子を含む樹脂を用いることにより、光ファイバ心線11の耐側圧性を強くすることができる。したがって、このような光ファイバ心線11を用いて、光ファイバテープ心線1(2)を構成すれば、光ファイバケーブルに収容したときの伝送損失の増加を抑えることができるので、光ファイバケーブルに光ファイバテープ心線1(2)を高密度に収容することができる。
本実施形態に係る光ファイバテープ心線の製造方法によって製造される上記光ファイバテープ心線1(2)は、連結樹脂18が破断した破断面13aの先端が、長手方向に直交する方向の断面視において鋭角な凸部19となる。したがって、本実施形態に係る光ファイバテープ心線の製造方法によれば、前述したように、連結樹脂18を容易に剥がすことができる光ファイバテープ心線1(2)を製造することができる。
また、上記の製造方法で製造された光ファイバテープ心線1(2)は、前述したように、融着作業性が良く、接続エラーが生じにくい。
次に、図8および図9を参照して、本実施形態に係る光ファイバケーブルについて説明する。図8は、本実施形態に係る光ファイバテープ心線1(2)を使用したスロットレス型の光ファイバケーブルの一例を示す図である。図9は、本実施形態に係る光ファイバテープ心線1(2)を使用したスロット型の光ファイバケーブルの一例を示す図である。
図8に示すスロットレス型の光ファイバケーブル40は、円筒型のチューブ41と、チューブ41内に実装された複数の光ファイバテープ心線1(2)と、を備えている。各光ファイバテープ心線1(2)は、丸めるように集合されて、互いに撚り合わせられている。また、チューブ41内には、光ファイバテープ心線1(2)同士の隙間を埋めるように、複数本の介在(抗張力繊維等)42が収容されている。チューブ41の周囲には、テンションメンバ43と共に外被44が被せられている。また、外被44の内部には引き裂き紐45が設けられている。
光ファイバケーブル40において、ケーブル断面における単位面積当たりの光ファイバ心線11(21)の心密度は4.5心/mm以上である。なお、心密度は、光ファイバ心線の心数/光ファイバケーブルの断面積で算出される。例えば、図8に示すスロットレス型の光ファイバケーブル40は、432心であり、光ファイバケーブル40の外径を11mmとして作製した場合、光ファイバケーブル40内に光ファイバ心線11(21)を心密度4.55心/mmで実装することができる。
図9に示すスロット型の光ファイバケーブル50は、複数のスロット溝51を有するスロットロッド52と、スロット溝51内に収容された複数の光ファイバテープ心線1(2)と、を備えている。スロットロッド52は、中央にテンションメンバ53を有し、放射状に複数のスロット溝51が設けられた構造になっている。各光ファイバテープ心線1(2)は、丸めるように集合されて、互いに撚り合わされてスロット溝51に収容されている。スロットロッド52の周囲には押さえ巻きテープ54が巻かれ、押さえ巻きテープ54の周囲には外被55が形成されている。
光ファイバケーブル50においても、心密度は4.5心/mm以上である。例えば、図9に示すスロット型の光ファイバケーブル50は、3456心であり、光ファイバケーブル50の外径を28mmとして作製した場合、光ファイバケーブル50内に光ファイバ心線11(21)を心密度5.62心/mmで収容することができる。
上記光ファイバケーブル40および50は、上述したような構成の光ファイバテープ心線1(2)が収容されている。したがって、心密度が4.5心/mm以上の高密度に光ファイバテープ心線1(2)が収容された場合であっても、光ファイバケーブル40,50から光ファイバテープ心線1(2)を取り出す際に、工具等で連結部12の連結樹脂18を切断或いは除去しなくても、単心の光ファイバ心線11(21)を容易に分離することができる。
(実施例)
本実施形態に係る間欠連結型の光ファイバテープ心線において、連結樹脂のヤング率と破断伸びとが異なる複数のサンプルに対して、間欠加工性およびケーブル損失特性の評価を行った。その評価結果を表1に示す。
Figure 0007447818000001
表1において、サンプルNo.1~9は、12心の間欠連結型の光ファイバテープ心線である。また、サンプルNo.1~9は、間欠パターンが2心毎になっており、間欠パターンは光ファイバテープ心線1と同じである。連結樹脂のヤング率および破断伸びは、常温(23℃)における値を示す。
間欠加工性は、図7に示す非連結部形成装置30を使用して光ファイバテープ心線1に非連結部13を形成するとき、非連結部13における連結樹脂18の先端を、図3に示すように鋭角な凸部19となるように破断可能であるか否かで判断した。図3の非連結部13のように連結樹脂18を破断可能なものを間欠加工性が良いと判断し評価Aとした。連結樹脂18を破断できない場合があるものを、評価Aよりも間欠加工性が劣ると判断し評価Bとした。すなわち、評価Aのサンプルが、間欠加工性が良好な連結樹脂である。
ケーブル損失特性は、図8に示す光ファイバケーブル40に上記サンプルの連結樹脂を備えた光ファイバテープ心線を実装したとき、信号光の波長が1.55μmで曲げ損失が0.3dB/km以下を満たすか否かで判断した。曲げ損失が0.3dB/km以下のものをケーブル損失特性が良いと判断し評価Aとした。曲げ損失が0.3dB/kmを超えるものをケーブル損失特性が悪いと判断し評価Bとした。すなわち、評価Aのサンプルが、ケーブル損失特性が良好な連結樹脂である。
連結樹脂のヤング率は、ケーブル損失特性に影響する。連結樹脂のヤング率が大きくなると、例えば、光ファイバテープ心線1を丸めるように集合させて光ファイバケーブル40に収容した際に、連結樹脂18の凸部19が光ファイバ心線11に押し付けられてマイクロベンドにより損失特性が悪化する。
連結樹脂の破断伸びは、間欠加工性に影響する。連結樹脂の破断伸びが大きくなると、押圧部材33a~33eから押圧力を加えても連結樹脂18が伸びるため上手く破断できない。
表1の評価結果によれば、間欠加工性が良好なサンプル(評価Aのサンプル)は、No.3,No.5~9であった。これにより、光ファイバテープ心線1において、連結樹脂の破断伸びが150%以下である場合に、間欠加工性が良好であることが分かった。
また、ケーブル損失特性が良好なサンプル(評価Aのサンプル)は、No.1~8であった。これにより、光ファイバテープ心線1において、連結樹脂のヤング率が1200MPa以下である場合に、ケーブル損失特性が良好であることが分かった。
また、間欠加工性とケーブル損失特性が共に良好なサンプルは、No.3,No.5~8であった。これにより、光ファイバテープ心線1において、連結樹脂の破断伸びが150%以下であり、かつ、連結樹脂のヤング率が1200MPa以下である場合に、間欠加工性およびケーブル損失特性が共に良好であることが分かった。
以上、本開示を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本開示の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。また、上記説明した構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本開示を実施する上で好適な数、位置、形状等に変更することができる。
1,2:間欠連結型光ファイバテープ心線
11(11A~11L):光ファイバ心線
12:連結部
13:非連結部
13a:破断面
14:ガラスファイバ
15:内側の被覆層
16:外側の被覆層
17:着色層
18:連結樹脂
18a:凹部
19:凸部
21(21A~21L):光ファイバ心線
22:連結部
23:非連結部
30:非連結部形成装置
31a~31e:破断機構
33a~33e:押圧部材
40,50:光ファイバケーブル
B1,B2:被覆厚

Claims (8)

  1. 複数の光ファイバ心線が並列に配置された状態で、一部、または全ての前記複数の光ファイバ心線間において、隣接する光ファイバ心線間が連結樹脂で連結された連結部と、隣接する光ファイバ心線間が連結されていない非連結部とが長手方向に間欠的に設けられている、間欠連結型光ファイバテープ心線であって、
    前記非連結部は、前記長手方向に直交する方向の断面視において先端が鋭角な前記連結樹脂の凸部を前記非連結部の上下両側に有
    前記連結樹脂の23℃での破断伸びが150%以下である、
    間欠連結型光ファイバテープ心線。
  2. 前記光ファイバ心線の外径は、160μm以上220μm以下である、
    請求項1に記載の間欠連結型光ファイバテープ心線。
  3. 前記光ファイバ心線は、ガラスファイバと、前記ガラスファイバの周囲を覆う被覆層と、前記被覆層の周囲を覆う着色層と、を有し、
    前記非連結部の少なくとも一部では、前記着色層が露出している、
    請求項1または請求項2に記載の間欠連結型光ファイバテープ心線。
  4. 前記連結樹脂の23℃でのヤング率が1200MPa以下である、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の間欠連結型光ファイバテープ心線。
  5. 前記連結樹脂の表面から前記光ファイバ心線の表面までの最小被覆厚が10μm以下である、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の間欠連結型光ファイバテープ心線。
  6. 前記光ファイバ心線の被覆は、二層の被覆層を有し、
    前記二層の被覆層のうちの外側の被覆層は、
    ウレタンアクリレートオリゴマーまたはウレタンメタアクリレートオリゴマー、フェノキシ基を有するモノマー、光重合開始剤及びシランカップリング剤を含有するベース樹脂と、
    疎水性の無機酸化物粒子と、を含む樹脂組成物の硬化物であり、
    前記樹脂組成物における前記無機酸化物粒子の含有量が、前記樹脂組成物の総量を基準として1質量%以上45質量%以下である、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の間欠連結型光ファイバテープ心線。
  7. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の間欠連結型光ファイバテープ心線が実装され、
    光ファイバ心数をケーブル断面積で割った心密度が4.5心/mm以上である、
    光ファイバケーブル。
  8. 複数の光ファイバ心線が並列に配置された状態で、一部、または全ての前記複数の光ファイバ心線間において、隣接する光ファイバ心線間が連結樹脂で連結された連結部と、隣接する光ファイバ心線間が連結されていない非連結部とが長手方向に間欠的に設けられている、間欠連結型光ファイバテープ心線の製造方法であって、
    並列に配置された状態の複数の光ファイバ心線に、前記連結樹脂を塗布して前記連結部を形成する工程と、
    前記光ファイバ心線間の前記連結樹脂を、先端が鋭利な押圧部材で長手方向に間欠的に押圧することで、前記連結樹脂が破断した破断面の先端が、前記長手方向に直交する方向の断面視において前記非連結部の上下両側で鋭角な凸部となるように前記連結樹脂の少なくとも一部を破断して、前記非連結部を形成する工程と、
    を含
    前記連結樹脂の23℃での破断伸びが150%以下である、
    間欠連結型光ファイバテープ心線の製造方法。
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