JP6781113B2 - ドア装置 - Google Patents
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Description
特許文献1のドア装置における補助ドアは、ドア本体の室外側に設けられて室外側に開放される外扉と、ドア本体の室内側に設けられて室内側に開放される内扉と、ドア本体の外扉と内扉との間に設けられて室外側または室内側に開放される中扉と、中扉の閉鎖をロックする中扉ロック部とを備えた構成となっている。このようなドア装置によれば、ドア本体に形成された開口部を通じて物品を搬入できるので利便性に優れ、かつ、中扉ロックによって中扉をロックできるのでセキュリティ性にも優れる。
しかしながら、従来のようなドア装置の場合は、来訪者がドア装置を見た際に、外扉自体が、この外扉のある位置に開口部があることを来訪者に推測させてしまう要因となるため、開口部の存在を認識させにくくすることが求められていた。
前記ドア本体3の外面側には、複数の化粧板材5が並べられて設けられており、
前記複数の化粧板材5のうち、いずれかの化粧板材5が前記開口部4a,4bを開閉可能に覆い隠す外扉5a,5bとされており、
前記収納部16は、前記ドア本体13の内面側に突出して形成され、前記開口部14a,14b,14cとは反対側の端部が物品搬出口16d,16e,16fとして開口しており、
前記収納部16における前記物品搬出口16d,16e,16f側の端部には、前記物品搬出口16d,16e,16fを開閉する内扉17が設けられ、当該内扉17は、前記ドア本体13の内面に設けられたドアハンドル13aに向かうにつれて前記内面側に傾斜するように形成されており、
前記外扉15b,15cの解錠時には前記内扉17が施錠状態となり、前記内扉17の解錠時には前記外扉15b,15cが施錠状態となるロック機構18を更に備えることを特徴とする。
また、外扉15b,15cの解錠時には内扉17が施錠状態となり、内扉17の解錠時には外扉15b,15cが施錠状態となるロック機構18を備えるので、物品Aの搬入時には内扉17が施錠状態となり、物品Aの搬出時には外扉15b,15cが施錠状態となる。そのため、物品Aの搬入時及び搬出時におけるセキュリティ性の向上を図ることができる。
さらに、収納部16は、ドア本体13の内面側に突出して形成されており、内扉17は、ドア本体13の内面に設けられたドアハンドル13aに向かうにつれて内面側に傾斜するように形成されているので、収納部16がドア本体13の内面側に突出して形成されていても、当該収納部16がドアハンドル13aの操作の妨げになりにくくなる。また、収納部16における奥行き寸法が、内扉17の形状に合わせ、ドアハンドル13aに向かうにつれて狭くなり、ドアハンドル13aから離れるにつれて広くなるので、様々な大きさ(奥行き寸法)の物品Aに対応した収納を行うことができる。
前記外扉5a,5bは、当該外扉5a,5bの周縁部が、前記開口部4a,4bの周縁部よりも面方向外側に位置する大きさに設定されていることを特徴とする。
前記ドア本体3は、回転軸を中心にして回転する開き戸用であり、
前記開口部4a,4bにおける左右方向の中心部は、前記ドア本体3における左右方向の中心部よりも吊元側に位置していることを特徴とする。
前記ドア本体3が内側に設けられるドア枠2を更に備え、
前記ドア本体3は、前記回転軸を構成する蝶番2aを介して前記ドア枠2に取り付けられ、
前記蝶番2aは、前記ドア枠2と前記ドア本体3との間の上下方向に少なくとも三つ以上設けられ、これら三つ以上の蝶番2aのうち、少なくとも二つ以上の蝶番2aが前記開口部4a,4bの上端縁よりも上方に位置していることを特徴とする。
前記収納部16は、複数の領域16a,16b,16cに区画され、
前記開口部14a,14b,14c及び前記物品搬出口16d,16e,16fのそれぞれは、前記収納部16の前記複数の領域16a,16b,16cに対応して複数設けられ、
前記外扉15a,15b,15cは、複数設けられた前記開口部14a,14b,14cに対応して複数用いられ、
前記内扉17は、複数設けられた前記物品搬出口16d,16e,16fを一括で開閉可能な大きさに設定されていることを特徴とする。
図1,図2において符号1は、ドア装置を示す。このドア装置1は、住宅を始めとする種々の建物の出入用開口部(図示せず)に設けられ、当該出入用開口部を開放・閉塞するものであり、本実施形態においては、回転軸を中心にして回転する片開き戸である。
このようなドア装置1は、ドア枠2と、ドア本体3と、収納部6と、ロック機構と、を備えている。
このドア本体3は、回転軸を構成する複数の蝶番2aを介してドア枠2に取り付けられている。蝶番2aは、ドア枠2とドア本体3との間の上下方向に少なくとも3つ以上設けられるものとされ、本実施形態における蝶番2aは、ドア枠2とドア本体3との間の上下方向に3つ設けられている。
そして、これら複数の化粧板材5のうち、いずれかの化粧板材が、物品搬入用の開口部4a,4bを開閉可能に覆い隠す外扉5a,5bとされている。
本実施形態においては、ドア本体3の下部に開口部4a,4bが形成されており、これら開口部4a,4bのそれぞれを覆い隠すようにして外扉5a,5bが設けられている。すなわち、本実施形態においては、図1,図2に示すように、上下に並んで設けられた5枚の化粧板材5のうち、下2つの化粧板材5が、外扉5a,5bとされている。
なお、複数の化粧板材5のうち、外扉5a,5bである化粧板材5と、非開閉の化粧板材5cは、図1に示すように、上下・左右の寸法が等しい。さらに、本実施形態においては、各板材5a,5b,5cの材質も同様であり、略同様の意匠面を有する状態となっている。換言すれば、各板材5a,5b,5cは、サイズや意匠の面で規格化又は統一化されることで、外扉5a,5bをカモフラージュしやすくしている。
一方、外扉5a,5bが、非開閉の化粧板材5cと同様に非開閉の化粧板材に見えてしまうと、物品Aを搬送する宅配業者等が判別できないため、外扉5a,5bの表面に、開口部4a,4bの存在を知らせるマーク(目印)等を設けるようにしてもよい。
すなわち、図1に示すように、外扉5a,5bにおける上下・左右の寸法が、開口部4a,4bにおける上下・左右の寸法よりも長く設定されている。したがって、外扉5a,5bの面積が、開口部4a,4bの開口面積よりも大きく設定されている。これにより、外扉5a,5bは、屋内側には回転できない状態となっている。
また、収納部6は、開口部4a,4bを通過可能な大きさに設定されており、物品Aの搬入に際して外扉5a,5b及び収納部6を回転させた時に、開口部4a,4bの周縁部に接触しないようになっている。
また、このような収納部6は、ドア本体3に付属した状態となっているので、例えばドア装置1の脇に宅配ボックスを設置するような場合に比して、屋内スペースの有効活用に貢献できる。そのため、このようなドア装置1は、例えば狭小住宅やマンション等の建物にも好適に導入することができる。
なお、外扉5b,5cが解錠状態の時には、収納部6を屋内側に回転させられない構成をロック機構に組み込んでもよいものとする。
その後、住宅の居住者が、収納部6を屋内側に傾けて物品Aを取り出し、物品Aを取り出したら、収納部6を元に戻すように操作する。この時、ロック機構によって外扉5a,5bのロックが外れ、屋外から外扉5a,5bを開けられるようにすることができる。
さらに、規格化又は統一化された複数の化粧板材5が、ドア本体3の外面側に並べられて設けられているので、ドア装置1自体の意匠性を向上させることができる。
また、既存のドア装置が木製である場合には、例えば金属製のドア装置に比して加工が容易であるため、既存の木製ドア装置の必要箇所に開口部4a,4bを形成することができる。そして、既存の木製ドア装置の外面側に複数の化粧板材5を並べて設け、そのうち、開口部4a,4bの位置の化粧板材5を外扉5a,5bとすれば、以上のようなドア装置1をリフォームで形成することが可能となる。
次に、図3〜図6を参照して本発明の第2実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、上述した第1実施形態とは異なる構成部分のみについて説明する。
このようなドア装置10は、図示しないドア枠と、ドア本体13と、収納部16と、内扉17と、ロック機構18と、を備えている。なお、ドア本体13は、上述の第1実施形態と同様に、回転軸を構成する蝶番(図示せず)を介してドア枠に取り付けられている。
下側の錠13cは、上側の錠13bに対して下方に位置しており、さらに、屋内側に設けられて着脱可能に構成されたサムターンを有する。
そして、これら複数の化粧板材15のうち、いずれかの化粧板材が、物品搬入用の開口部14a,14b,14cを開閉可能に覆い隠す外扉15a,15b,15cとされている。
本実施形態においては、ドア本体13の下部に開口部14a,14b,14cが形成されており、これら開口部14a,14b,14cのそれぞれを覆い隠すようにして外扉15a,15b,15cが設けられている。すなわち、本実施形態においては、図3に示すように、上下に並んで設けられた6枚の化粧板材5のうち、下3つの化粧板材5が、外扉15a,15b,15cとされている。
なお、複数の化粧板材15のうち、外扉15a,15b,15cである化粧板材15と、非開閉の化粧板材15dは、図3(a)に示すように、上下・左右の寸法が等しい。さらに、本実施形態においては、各板材15a,15b,15c,15dの材質も同様であり、略同様の意匠面を有する状態となっている。換言すれば、各板材15a,15b,15c,15dは、サイズや意匠の面で規格化又は統一化されることで、外扉15a,15b,15cをカモフラージュしやすくしている。
外扉15a,15b,15cは、アームストッパー15fによって回転角度が規制されている。本実施形態においては、上方の外扉15aは、下2つの外扉15b,15cに比して回転角度が小さくなるように設定されている。すなわち、上方の外扉15aは、下2つの外扉15b,15cに比して開きすぎない設定となっている。
収納部16は、ドア本体13に付属した状態となっており、屋内スペースの有効活用に貢献できる。
換言すれば、開口部14a,14b,14c及び物品搬出口16d,16e,16fは、収納部16の複数の領域16a,16b,16cに対応して複数設けられている。さらに、外扉15a,15b,15cも、複数の開口部14a,14b,14cに対応して複数用いられていることとなる。
収納部16のうち、最も上方に位置する領域16aは、本実施形態においては、郵便ポストとして利用されている。そのため、この領域16aを開閉する外扉15aは、郵便物又は新聞等が投入できればよい。したがって、最も上方に位置する外扉15aは、下2つの領域16b,16cの開口部14b,14cを開閉する外扉15b,15cよりも回転角度が小さくなるように構成されている。
すなわち、上述のように、最も上方に位置する外扉15aは回転角度が小さくなるように構成されているため、屋外側から人の手が入りにくく、錠13bにおける屋内側のサムターンまで人の手が届かないようになっている。これにより、セキュリティ性の向上を図ることができる。
また、下側の錠13cは、上述のように、屋内側のサムターンが着脱可能であるため、錠13cが、物品Aが搬入可能な範囲まで開く外扉15bのある高さに配置されていても、サムターンを取り外せばセキュリティ性の向上を図ることができる。
なお、図4に示すように、内扉17の下端部は、収納部16の下端部よりも上方に位置しているが、収納部16の最も下方に位置する領域16cにおける物品搬出口16fは、内扉17によって閉塞される位置に形成されているものとする。換言すれば、物品搬出口16fの開口範囲は、内扉17によって閉塞可能な範囲までであり、背板164のうち、内扉17よりも下方に位置する部位は、図4に示すように、屋内側に露出している。このように内扉17が、収納部16の下端部まで到達しないのは、玄関に置かれる靴の高さを想定したためであり、このように内扉17の下端部を、収納部16の下端部まで到達しない構成とすることにより、内扉17の開閉が靴によって妨げられるのを防ぐことができるようになっている。また、仮に、内扉17の下端部が、収納部16の下端部まで到達していると、靴が当たりやすくなり、内扉17の開閉に支障が出やすくなるが、このように内扉17の下端部が、収納部16の下端部まで到達しない構成となっていれば、内扉17の開閉に支障が出にくいという利点もある。また、背板164が鋼製であれば、屋内側の衝撃から内部の物品Aを保護できるので好ましい。
このような収納部16Aによれば、下端部が、靴が当たりにくい高さに位置しているので、内扉17Aの開閉が靴によって妨げられるのを防ぐことができるとともに、内扉17Aの開閉に支障が出にくい。
収納部16は、内扉17がこのように形成されているため、その奥行き寸法が、内扉17の形状に合わせ、ドアハンドル13aに向かうにつれて狭くなり、ドアハンドル13aから離れるにつれて広くなっている。
また、内扉17は、アームストッパー17aによって回転角度が規制されている。
収納部16は、上述のように、その奥行き寸法が、内扉17の形状に合わせ、ドアハンドル13aに向かうにつれて狭くなり、ドアハンドル13aから離れるにつれて広くなっている。そのため、ドアハンドル13aから離れた広いスペースに搬入・収納すべき物品Aを、ドアハンドル13aに近い方の狭いスペースに搬入・収納しようとした時に、ガイド19が物品Aに接触するようになっており、宅配業者等が無理に物品Aを狭い方に搬入・収納することを防ぐことができるようになっている。
換言すれば、ガイド19は、収納部16における各領域16b,16cの輪郭を規定するものであり、物品Aを無理なく収納することができる。これにより、物品Aの搬入後、外扉15b,15cを閉めた際に、物品Aが変形したり破損したりすることを防ぐことができる。
なお、収納部16が、各領域16b,16cにおける物品Aの有無を検知する検知部(図示せず)を備え、ロック機構18と連動するようにしてもよい。すなわち、検知部によって物品Aが各領域16b,16cに収納されている状態では、外扉15b,15c用のロック18aが外れないように設定することで、セキュリティ性の向上を図ることが可能となる。
また、最も上方に位置する外扉15aは、回転角度が小さく、郵便ポストとして利用されるため、ドアキャッチ15g等の専用金具によって、開口部14aの閉塞状態を保てるようになっている。
その後、住宅の居住者が、内扉17を開けて各領域16b,16cから物品Aを取り出し、物品Aを取り出したら、内扉17を閉めるように操作する。この時、ロック機構18のロック18aによって外扉15b,15cのロックが外れ、屋外から外扉15b,15cを開けられるようにすることができる。
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、変形例について説明する。以下に挙げる変形例は可能な限り組み合わせてもよい。
本変形例のロック機構は、図7,図8に示すように、ドア装置20に適用されている。ドア装置20は、図示しないドア枠と、ドア本体23と、収納部26と、内扉27と、本変形例のロック機構28と、を備えている。なお、ドア本体23は、上述の第1及び第2実施形態と同様に、回転軸を構成する蝶番(図示せず)を介してドア枠に取り付けられている。
また、ドア本体23の外面側には、複数の化粧板材25が並べられて設けられている。そして、これら複数の化粧板材25のうち、いずれかの化粧板材25が、物品搬入用の開口部24を開閉可能に覆い隠す外扉25aとされている。
なお、外扉25aは、下端部を中心にして前後方向(屋内外方向)に回転するように構成されている。すなわち、外扉25aの下端部には図示しない回転軸があり、外扉25aは、当該回転軸を中心にして回転し、開口部24を開閉することができる。
収納部26における屋内側端部は物品搬出口26aとして開口しており、収納部26における屋内側端部には、物品搬出口26aを開閉する内扉17が設けられている。
内扉27のロックは、本変形例のロック機構28以外のロック機構で行われるものとされており、本変形例においては、住宅の居住者による手動で内扉27の施錠・解錠を行うことができるようになっている。また、これに限られるものではなく、外扉25aの解錠時に内扉27が施錠状態となり、内扉27の解錠時に外扉25aが施錠状態となるような構成でもよいし、物品Aが収納部26に収納されたことを解錠の契機とするような構成でもよい。
ロック本体28aは、図示はしないが、外扉25aを施錠する時に当該ロック本体28aとドア本体23とを係合状態とし、外扉25aを解錠する時に当該ロック本体28aとドア本体23とを非係合状態とする係合構造部を含んで構成されている。
操作レバー28bは、係合構造部に連結されるとともに上下方向に回動可能とされ、かつ略「へ」の字状に形成された棒状部28dと、棒状部28dの先端に取り付けられた側面視円形の把持部28eと、を備える。
図7(b)に示すように、操作レバー28bが立ち上がった状態では外扉25aが解錠状態となり、倒された状態では外扉25aが施錠状態となる。操作レバー28bが倒された状態(すなわち、外扉25aの施錠状態。)は2段階あり、どちらの段階でも外扉25aを施錠状態とすることができる。つまり、操作レバー28bが倒された状態は、遊びがある状態に設定されている。
なお、説明の便宜上、操作レバー28bが最下方まで倒された段階を「施錠1」とし、その上方に当たる段階を「施錠2」とする。
受け部28cは、操作レバー28bの把持部28eが接触する受け面28f及び垂直面28gを有しており、外扉25aの施錠状態において把持部28eが、受け面28fに接触するように設定されている。なお、受け面28fは、外扉25a側に向かうにつれて下り勾配となる傾斜面とされている。垂直面28gは、内扉27を閉める際に把持部28eが接触する面とされている。
なお、操作レバー28bを倒す操作は、本変形例では宅配業者等が行うものとするが、これに限られるものではなく、外扉25aの開閉及び物品Aの搬入に支障のない位置に設けられる操作レバー28b用の倒し機構によって操作できるようにしてもよい。
また、この手順P3では、外扉25aによって開口部24が完全に閉塞されておらず、施錠は完了していない状態となっている。
なお、この手順P4では、外扉25aによって開口部24が完全に閉塞されておらず、施錠は完了していない状態となっている。
なお、この手順P5では、外扉25aによって開口部24が完全に閉塞されておらず、施錠は完了していない状態となっている。
操作レバー28bは、手順P8の時に「施錠1」の段階まで下がった状態となっているので、把持部28eも「施錠1」の段階まで下がっている。そのため、内扉27によって物品搬出口26aを閉塞しようとすると、把持部28eが受け部28cの垂直面に接触し、それ以上、内扉27を閉めることができない状態となる。
以上のようにして、ロック機構28による外扉25aのロックがループ状に行われる。
さらに、物品Aを搬出し、内扉27を閉める際に、操作レバー28bを立ち上げて外扉25aを解錠状態としなければ内扉27を閉めることができないため、外扉25aの解錠し忘れを防止することができる。
図9(a)〜図9(e)及び図10(a),(b)のそれぞれは、ドア装置の外面に設けられた複数の化粧板材の変形例を示している。
3枚の化粧板材35a,35b,35cのうち、中央の化粧板材35bは、表面が所謂「メタル調」となっており、上下の化粧板材35a,35cは、表面が所謂「木調」となっている。すなわち、ドア本体の外面側に並べて設けられる複数の化粧板材には、材質や色、質感、手触り等が異なる化粧板材を適宜採用してもよい。
なお、この図9(a)に示すドア装置30においては、中央の化粧板材35bが、開口部34を開閉可能に覆い隠す外扉とされている。
複数の化粧板材45a〜45hのうち、上から4番目の化粧板材45dが、開口部44aを開閉可能に覆い隠す外扉とされている。
また、上から5,6番目に相当する直角三角形の化粧板材45e,45fは、1枚の化粧板材として形成され、開口部44bを開閉可能に覆い隠す外扉とされている。
さらに、上から7,8番目に相当する直角三角形の化粧板材45g,45hは、1枚の化粧板材として形成され、開口部44cを開閉可能に覆い隠す外扉とされている。
すなわち、ドア本体の外面側に並べて設けられる複数の化粧板材は、必ずしも矩形状である必要はなく、その他の形状であってもよい。
4枚の化粧板材55a,55b,55c,55dは、正面視において楕円形に形成されている。
これら4枚の化粧板材55a,55b,55c,55dのうち、上から3番目の化粧板材55cが、開口部54aを開閉可能に覆い隠す外扉とされている。
また、上から4番目の化粧板材55dが、開口部54bを開閉可能に覆い隠す外扉とされている。
すなわち、ドア本体の外面側に並べて設けられる複数の化粧板材は、必ずしも矩形状や三角形のような角を有した形状である必要はなく、円形や波形等の形状であってもよい。
3枚の化粧板材65a,65b,65cのうち、上2枚の化粧板材65a,65bは、上下方向に長尺に形成され、互いに隣接して配置されている。
また、下1枚の化粧板材65cは、上2枚の化粧板材65a,65bの下方に配置されている。そして、この化粧板材65cが、開口部64を開閉可能に覆い隠す外扉とされている。
すなわち、ドア本体の外面側に並べて設けられる複数の化粧板材は、必ずしも上下方向に並べられて設けられる必要はなく、左右に並べられて設けられてもよい。
複数の化粧板材75a〜75lのうち、上から4番目の右側の化粧板材75hが、開口部74aを開閉可能に覆い隠す外扉とされている。
また、上から5番目の左右の化粧板材75i,75jは、1枚の化粧板材として形成され、開口部74bを開閉可能に覆い隠す外扉とされている。
さらに、上から6番目の左右の化粧板材75k,75lは、1枚の化粧板材として形成され、開口部74cを開閉可能に覆い隠す外扉とされている。
そして、ドアハンドル73a及び錠73b,73cが、開口部74a,74b,74cを覆い隠す外扉とされていない化粧板材75e,75gに設けられている。
すなわち、ドア本体の外面側に並べて設けられる複数の化粧板材は、上下・左右に並べられて設けられてもよく、さらに、ドアハンドル等の付属物が、開口部を覆い隠す外扉とされていない化粧板材に設けられていてもよい。
複数の化粧板材85a〜85iのうち、ドア本体83の略中央(上から3番目)に位置する化粧板材85dが、開口部84aを開閉可能に覆い隠す外扉とされている。
また、上から4番目右側に位置する化粧板材85gが、開口部84bを開閉可能に覆い隠す外扉とされている。
すなわち、ドア本体の外面側に並べて設けられる複数の化粧板材は、上下・左右に並べられて設けられてもよく、さらに、ドア本体表面の範囲内であれば各化粧板材の面積や縦横寸法がバラバラであってもよい。
複数の化粧板材95a〜95fのうち、上下寸法の長い化粧板材95a,95bが、ドア本体93の左右側端部に配置されている。そして、これら左右両側の化粧板材95a,95bの間に、その他の化粧板材95c〜95fが上下に並んで配置されている。
中央側に位置する化粧板材95c〜95fのうち、上から3番目に位置する化粧板材95eが、開口部94aを開閉可能に覆い隠す外扉とされている。
また、上から4番目に位置する化粧板材95fが、開口部94bを開閉可能に覆い隠す外扉とされている。
そして、ドアハンドル93a及び錠93b,93cが、上下寸法の長い左右の化粧板材95a,95bのうち一方(本変形例では化粧板材95a)に設けられている。
すなわち、ドア本体の外面側に並べて設けられる複数の化粧板材は、上下・左右に並べられて設けられてもよく、さらに、ドア本体表面の範囲内であれば各化粧板材の面積や縦横寸法がバラバラであってもよい。なお、開口部の位置は、ドア本体における左右方向の中心部よりも吊元側に位置した状態となっているが、これに限られるものではなく、ドア本体における左右方向の中心部に位置した状態であってもよい。
上述の実施形態及び変形例では、ドア装置を片開き戸としたが、これに限られるものではない。本変形例におけるドア装置は、図示はしないが、片開き戸以外の方式で出入用開口部を開閉できるものとされている。すなわち、本変形例におけるドア装置は、両開き戸の一方の戸であってもよいし、引き戸でもよいものとする。
要するに、本発明は、ドア本体に開口部を形成でき、ドア本体の外面側に複数の化粧板材を並べて設け、そのうちいずれかの化粧板材を、開口部を開閉可能に覆い隠す外扉とすることが可能なドア装置であれば適用することができる。
なお、本変形例に限った事項ではないが、外扉は、下端部を中心にして回転するものだけでなく、側端部や上端部を中心にして回動するものであってもよい。
本変形例においては、図11,図12に示すように、内扉17の施錠を、複数の手動式のロック機構100,101によって行うことができるようになっている。
また、内扉17には、フック錠102bの先端フック部が引っ掛けられる受け部を形成するための壁104が設けられている。
双方の壁103,104における、互いに対向する側面板部同士には、フック錠102bの先端フック部が通過する開口部103a,104aがそれぞれ形成されている。そして、内扉17側の壁104における開口部104aの下縁部が、フック錠102bの先端フック部が引っ掛けられる受け部を構成している。
2 ドア枠
2a 蝶番
3 ドア本体
4a 開口部
4b 開口部
5 化粧板材
5a 外扉
5b 外扉
6 収納部
10 ドア装置
13 ドア本体
13a ドアハンドル
14a 開口部
14b 開口部
14c 開口部
15 化粧板材
15a 外扉
15b 外扉
15c 外扉
16 収納部
16a 領域
16b 領域
16c 領域
16d 物品搬出口
16e 物品搬出口
16f 物品搬出口
17 内扉
18 ロック機構
Claims (5)
- 物品搬入用の開口部が形成されたドア本体と、前記ドア本体に設けられ、前記開口部から搬入された物品を収納可能な収納部と、を備えたドア装置において、
前記ドア本体の外面側には、複数の化粧板材が並べられて設けられており、
前記複数の化粧板材のうち、いずれかの化粧板材が前記開口部を開閉可能に覆い隠す外扉とされており、
前記収納部は、前記ドア本体の内面側に突出して形成され、前記開口部とは反対側の端部が物品搬出口として開口しており、
前記収納部における前記物品搬出口側の端部には、前記物品搬出口を開閉する内扉が設けられ、当該内扉は、前記ドア本体の内面に設けられたドアハンドルに向かうにつれて前記内面側に傾斜するように形成されており、
前記外扉の解錠時には前記内扉が施錠状態となり、前記内扉の解錠時には前記外扉が施錠状態となるロック機構を更に備えることを特徴とするドア装置。 - 請求項1に記載のドア装置において、
前記外扉は、当該外扉の周縁部が、前記開口部の周縁部よりも面方向外側に位置する大きさに設定されていることを特徴とするドア装置。 - 請求項1又は2に記載のドア装置において、
前記ドア本体は、回転軸を中心にして回転する開き戸用であり、
前記開口部における左右方向の中心部は、前記ドア本体における左右方向の中心部よりも吊元側に位置していることを特徴とするドア装置。 - 請求項3に記載のドア装置において、
前記ドア本体が内側に設けられるドア枠を更に備え、
前記ドア本体は、前記回転軸を構成する蝶番を介して前記ドア枠に取り付けられ、
前記蝶番は、前記ドア枠と前記ドア本体との間の上下方向に少なくとも三つ以上設けられ、これら三つ以上の蝶番のうち、少なくとも二つ以上の蝶番が前記開口部の上端縁よりも上方に位置していることを特徴とするドア装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のドア装置において、
前記収納部は、複数の領域に区画され、
前記開口部及び前記物品搬出口のそれぞれは、前記収納部の前記複数の領域に対応して複数設けられ、
前記外扉は、複数設けられた前記開口部に対応して複数用いられ、
前記内扉は、複数設けられた前記物品搬出口を一括で開閉可能な大きさに設定されていることを特徴とするドア装置。
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