JP7415818B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、外気を導入して部品を冷却するダクトを備えた鞍乗型車両に関する。
鞍乗型車両において、エンジンの後ろ側は、エンジン自体、車体フレーム、またはカウル等により走行風が遮られるため、走行風が当たり難い。そのため、走行時に、エンジンの後ろ側の領域の温度が上昇し易い。また、エンジンの後ろ側に発電機(ジェネレータ)を配置する場合がある。発電機はエンジンの稼働時に駆動し、駆動時には熱を発する。したがって、エンジンの後ろ側に発電機を配置した場合には、走行時にエンジンの後ろ側の領域の温度が一層上昇し易くなる。
鞍乗型車両において、エンジンの後ろ側、具体的には、シリンダヘッドの後ろ側には燃料配管が設けられている。そのため、エンジンの後ろ側の領域の温度が上昇すると、燃料の温度が上昇する。燃料の温度が上昇すると、燃料の密度が低下し、エンジンの出力が低下するおそれがある。
下記の特許文献1には、エンジンの後ろ側へ外気を導入するダクトを有し、このダクトにより導入された外気を、エンジンの後ろ側に設けられたジェネレータおよびその周辺に供給するようにした鞍乗型車両が記載されている。
特許6492940号公報
エンジンの後ろ側に発電機が配置され、かつエンジンの後ろ側へ外気を導入するダクトを有する鞍乗型車両において、走行時におけるエンジンの後ろ側の領域の温度上昇について検証した。その結果、エンジンの後ろ側の領域の温度上昇の大きな要因が発電機の発熱であること、およびダクトにより導入された外気を単に発電機およびその周辺に供給するだけでは、燃料温度の上昇を十分に抑制することが困難であることが判明した。
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の課題は、燃料配管および発電機がエンジンの後ろ側に設けられている場合において、燃料温度の上昇を抑制することができる鞍乗型車両を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の鞍乗型車両は、車体フレームと、前記車体フレームの前部にフロントフォークを介して支持された前輪と、前記車体フレームの後部にスイングアームを介して支持された後輪と、前記前輪と前記後輪との間に位置し、前記車体フレームに支持されたエンジンと、前記エンジンの後ろ側に設けられ、前記エンジンへ燃料を供給する燃料配管と、前記エンジンの後ろ側に設けられ、前記燃料配管と隣接し、前記エンジンの動力を利用して発電を行う発電機とを備えた鞍乗型車両であって、当該鞍乗型車両の外側の空気を前記エンジンの後ろ側に導く外気導入ダクトと、前記燃料配管と前記発電機との間に設けられ、前記エンジンの後ろ側の領域を前記発電機が設けられた発電機配置領域と前記燃料配管が設けられた燃料配管配置領域とに仕切る隔壁とを備え、前記外気導入ダクトは前記空気を前記発電機配置領域に流出させる第1の流出口を有していることを特徴とする。
本発明によれば、燃料配管および発電機がエンジンの後ろ側に設けられている場合において、燃料温度の上昇を抑制することができる。
本発明の実施例の鞍乗型車両を示す外観図である。 本発明の実施例の鞍乗型車両における車体フレームの一部、エンジン、ラジエータ、オイルクーラ、エアクリーナおよび外気導入ダクト等を側方から見た状態を示す説明図である。 本発明の実施例の鞍乗型車両における車体フレーム、ラジエータ、オイルクーラ、エアクリーナおよび外気導入ダクト等を前方から見た状態を示す説明図である。 本発明の実施例の鞍乗型車両において、エンジンの後ろ側に配置された部品を側方から見た状態を示す説明図である。 本発明の実施例の鞍乗型車両において、エンジンの後ろ側に配置された部品を上方から見た状態を示す説明図である。 本発明の実施例の鞍乗型車両における外気導入ダクトおよび隔壁等を示す説明図である。 本発明の実施例の鞍乗型車両における発電機および隔壁を側方から見た状態を示す説明図である。 本発明の実施例の鞍乗型車両におけるラジエータ、オイルクーラおよび外気導入ダクトを示す説明図である。 本発明の実施例の鞍乗型車両における外気導入ダクトの後ろ側端部を示す説明図である。 本発明の実施例の鞍乗型車両において、発電機の発電部、上部を切断した外気導入ダクトの後ろ側端部、および上部を切断した隔壁を上方から見た状態を示す説明図である。
本発明の実施形態の鞍乗型車両は、車体フレームと、車体フレームの前部にフロントフォークを介して支持された前輪と、車体フレームの後部にスイングアームを介して支持された後輪と、前輪と後輪との間に位置し、車体フレームに支持されたエンジンと、エンジンの後ろ側に設けられ、エンジンへ燃料を供給する燃料配管と、エンジンの後ろ側に設けられ、燃料配管と隣接し、エンジンの動力を利用して発電を行う発電機とを備えている。さらに、本発明の実施形態の鞍乗型車両は、当該鞍乗型車両の外側の空気をエンジンの後ろ側に導く外気導入ダクトと、燃料配管と発電機との間に設けられ、エンジンの後ろ側の領域を発電機が設けられた発電機配置領域と燃料配管が設けられた燃料配管配置領域とに仕切る隔壁とを備え、外気導入ダクトは空気を発電機配置領域に流出させる第1の流出口を有している。
本発明の実施形態の鞍乗型車両によれば、燃料配管と発電機との間に設けられた隔壁の断熱作用により、発電機から燃料配管に伝わる熱量を小さくすることができる。これにより、燃料配管を流れる燃料の温度上昇を抑制することができる。
また、外気導入ダクトにより導入された空気を、第1の流出口から発電機配置領域に流出させることにより、当該空気を発電機に集中的に吹き当てることができる。これにより、発電機の冷却効果を高めることができ、発電機から燃料配管に伝わる熱量をさらに小さくすることができる。
また、隔壁により、エンジンの後ろ側の領域を発電機配置領域と燃料配管配置領域とに仕切ることにより、発電機配置領域を流れた後の空気が燃料配管配置領域に入り込むことを抑制することができる。したがって、発電機から発せられた熱を帯びた排風が燃料配管に当たることを抑制することができ、燃料配管を流れる燃料の温度上昇を抑制する効果を高めることができる。
以下、本発明の鞍乗型車両の実施例について図面を用いて説明する。なお、以下の説明において、上(Ud)、下(Dd)、前(Fd)、後(Bd)、左(Ld)、右(Rd)の方向を述べる際には、各図の右下に描いた矢印に従う。
(鞍乗型車両)
図1は右方から見た本発明の実施例の鞍乗型車両1を示している。図2は右方から見た鞍乗型車両1における車体フレーム2の一部、エンジン11、ラジエータ27、オイルクーラ29、エアクリーナ26および外気導入ダクト51等を示している。図3(A)は前方から見た車体フレーム2、ラジエータ27、オイルクーラ29、エアクリーナ26および外気導入ダクト51等を示している。図3(B)は、図3(A)においてラジエータ27の右下部およびオイルクーラ29の右上部を拡大して示している。
鞍乗型車両1は、図1に示すように、例えば自動二輪車である。鞍乗型車両1は、その骨格を形成する車体フレーム2を有している。車体フレーム2は、例えばツインスパーフレームであり、図2に示すように、鞍乗型車両1の前上部に配置されたヘッドパイプ3、およびヘッドパイプ3から左、右に拡開しつつ後方へ伸長する2本のメインフレーム4を有している。また、図1に示すように、各メインフレーム4の後部にはシートレール5が接続されている。
また、ヘッドパイプ3にはステアリングシャフトが回転可能に支持されている。また、ステアリングシャフトにはブラケットを介してフロントフォーク6の上部が支持され、フロントフォーク6の下部には前輪7が回転可能に支持されている。また、ステアリングシャフトにはブラケットを介してハンドル8が固定されている。一方、2本のメインフレーム4の後部の下部には、スイングアーム9の前部が回動可能に支持され、スイングアーム9の後部には後輪10が回転可能に支持されている。また、前輪7と後輪10との間にはエンジン11が設けられている。また、エンジン11の上方には、エアクリーナ26および燃料タンク等を覆うタンクカバー12が設けられ、タンクカバー12の後方にはシート13が設けられている。また、鞍乗型車両1には、当該車両の前上部、左前部および右前部を広く覆うカウル14が設けられている。
図2において、エンジン11は、例えば4サイクル並列4気筒ガソリンエンジンであり、2本のメインフレーム4に支持されている。また、本実施例において、エンジン11は大きく前傾している。エンジン11は、クランクシャフトを収容するクランクケース、およびトランスミッションを収容するトランスミッションケースを兼ねるエンジンケース21を有している。また、エンジンケース21の前上方にはシリンダブロック22が設けられ、シリンダブロック22の前上方にはシリンダヘッド23が設けられ、シリンダヘッド23の前上方にはシリンダヘッドカバー24が設けられている。また、エンジンケース21の下部にはオイルパン25が設けられている。また、エンジン11の上方には、燃料燃焼用の空気を浄化するエアクリーナ26が設けられている。エアクリーナ26のケースは例えば樹脂材料により形成されている。また、エンジン11の右方には外気導入ダクト51が設けられている。外気導入ダクト51については後述する。
また、エンジン11の前方かつ前輪7の後方には、上側熱交換器としてのラジエータ27および下側熱交換器としてのオイルクーラ29が設けられている。ラジエータ27は、エンジン冷却水を冷却するための熱交換器であり、コア27Aおよびその左右両側に設けられたタンク27Bを有している。オイルクーラ29は、エンジン11の内部の潤滑、冷却等を行うエンジンオイルを冷却するための熱交換器であり、コア29Aおよびその左右両側に設けられたタンク29Bを有している。ラジエータ27およびオイルクーラ29は、図3(A)に示すように、ラジエータ27が上側となり、オイルクーラ29が下側となるように、上下に並んでいる。また、ラジエータ27およびオイルクーラ29は互いに隣接している。
図4(A)は、エンジン11の後ろ側に配置された部品を示している。図4(B)は、図4(A)から外気導入ダクト51を取り除いた状態を示している。図4(B)に示すように、エンジン11の後ろ側には、エンジン11の各気筒内に燃料燃焼用の空気を流入させるダウンドラフト型の吸気機構として、スロットルボディ31、インテークパイプ32およびスロットルバルブ駆動モータ33が設けられている。また、エンジン11の後ろ側には、燃料燃焼用の空気中に燃料を噴射する燃料噴射機構として、インジェクタ34および燃料配管35が設けられている。さらに、エンジン11の後ろ側には発電機36および隔壁71が設けられている。これらの部品が設けられたエンジン11の後ろ側の領域は、2本の太いメインフレーム4に挟まれ、かつカウル14で覆われているため、外気導入ダクト51により当該領域に走行風を導入しない場合には、走行風が流れ難い状態となっている。
図5(A)は、エンジン11の後ろ側を上方から見た状態を示している。なお、図5(A)においては、シリンダヘッドカバー24、エアクリーナ26、スロットルボディ31およびスロットルバルブ駆動モータ33が取り除かれている。図5(B)は、図5(A)から隔壁71を取り除いた状態を示している。
図4(B)に示すように、スロットルボディ31は、エアクリーナ26の下方、かつエンジン11のシリンダヘッド23の後部に設けられた吸気ポートの上方に配置されている。スロットルボディ31には、エアクリーナ26により浄化された燃料燃焼用の空気をエンジン11の各気筒内に流入させる通路が形成され、各通路内には、エンジン11の吸気量を調節するスロットルバルブが設けられている。
インテークパイプ32は、スロットルボディ31の通路とエンジン11の吸気ポートとを接続するパイプである。インテークパイプ32は気筒ごとに設けられている。各インテークパイプ32は上下方向に直線状に伸長しており、スロットルボディ31とエンジン11の吸気ポートとの間に設けられている。
スロットルバルブ駆動モータ33は、スロットルバルブを駆動し、スロットルバルブの開度を制御するモータである。スロットルバルブ駆動モータ33は、エアクリーナ26とシリンダヘッド23との間においてスロットルボディ31の後方に配置され、スロットルボディ31と隣接している。
インジェクタ34は、エンジン11の各気筒内に吸入される空気中に燃料を噴射する装置である。図5(A)に示すように、インジェクタ34は気筒ごとに設けられている。各インジェクタ34の前端部はインテークパイプ32の後部に取り付けられている。
燃料配管35は、燃料を各インジェクタ34に供給する配管である。燃料配管35は、図4(B)に示すように、エアクリーナ26とシリンダヘッド23との間において、スロットルバルブ駆動モータ33の下方かつ4本のインテークパイプ32の後方に配置されている。また、燃料配管35は、図5(A)に示すように、左右方向に伸長しており、燃料配管35の右端部は最も右のインテークパイプの後方に位置し、燃料配管35の左端部は最も左のインテークパイプの後方に位置している。また、燃料配管35には、各インジェクタ34の後端部が取り付けられている。また、燃料配管35の一端部に設けられた接続部35Aには、燃料タンクから燃料配管35へ燃料を供給する燃料供給配管が接続される。また、燃料配管35の他端部に設けられた接続部35Bには、余剰燃料を燃料タンクへ戻す燃料戻し配管が接続される。
発電機36は、エンジン11の動力を利用して発電を行う装置である。発電機36は、図4(B)に示すように、エアクリーナ26の後部の下方、エンジンケース21の前部の上方、かつ燃料配管35の後方に配置されている。また、発電機36は、前後方向において燃料配管35と隣接している。また、発電機36は、図5(B)に示すように、エンジン11の左右方向における略中央に配置され、右から2番目および3番目のインテークパイプ32の後方に位置している。
発電機36は駆動部37および発電部38を有している。駆動部37は、エンジン11のクランクシャフトの回転を受けて、発電機36の回転シャフト39(図7および図10参照)を回転させる部分である。回転シャフト39はクランクシャフトと例えば歯車等を介して接続されている。発電部38は、回転シャフト39の回転により発電を行う部分である。図5(B)に示すように、駆動部37は発電機36の左部に配置され、発電部38は発電機36の右部に配置されている。回転シャフト39は、発電機36の内部を駆動部37から発電部38にかけて左右方向に伸長している。また、発電機36の前側、後ろ側および上側は隔壁71により覆われている。隔壁71については後述する。
(外気導入ダクトおよび隔壁)
図6は外気導入ダクト51、隔壁71、および隔壁71に覆われた発電機36を示している。図7は右方から見た発電機36および隔壁71を示している。なお、図7において、スロットルバルブ駆動モータ33および燃料配管35の位置を二点鎖線で示している。図8(A)は、ラジエータ27とオイルクーラ29との間に配置された外気導入ダクト51の前端部(流入側端部)を示している。図8(B)は、図8(A)からラジエータ27およびオイルクーラ29を取り除き、外気導入ダクト51の前端部のみを拡大して示している。図9は外気導入ダクト51の後ろ側端部(流出側端部)を示している。図10は、発電機36の発電部38、上部を切断した外気導入ダクト51の後ろ側端部、および上部を切断した隔壁71を上方から見た状態を示している。なお、図10において、外気導入ダクト51の後ろ側端部の切断位置は、概ね図7中の切断線A-Aが示す位置である。また、図10において、隔壁71の切断位置は、概ね図9中の切断線B-Bが示す位置である。
まず、隔壁71について説明する。隔壁71は、図6および図7に示すように、発電機36の前側、後ろ側および上側を覆う壁である。隔壁71は、発電機36の前側および上側を覆う第1の壁部としての前側壁片72、および発電機36の後ろ側および上側を覆う第2の壁部としての後ろ側壁片74を有している。前側壁片72および後ろ側壁片74はいずれも高い断熱性を有する板状の部材であり、例えば、金網を断熱材で覆うことにより形成されている。上記断熱材として、例えば熱を反射する耐熱性の高い樹脂、一例をあげると、ポリイミドを用いることができる。
前側壁片72は、上下方向および左右方向に広がる広い面を有しており、発電機36の前側から上側までを広く覆っている。また、前側壁片72は、燃料配管35と発電機36との間に配置されている。図7に示すように、前側壁片72の下縁部は燃料配管35よりも低い位置にある。また、前側壁片72の上縁部は燃料配管35よりも高い位置にあり、スロットルバルブ駆動モータ33よりも高い位置にある。また、図5(A)および図5(B)を見るとわかる通り、前側壁片72の右縁部は発電機36よりも右側に位置し、前側壁片72の左縁部は発電機36よりも左側に位置している。また、図7に示すように、前側壁片72の右縁部には切欠き73が形成されている。上下方向において、切欠き73の位置は燃料配管35の位置と同じである。
エンジン11の後ろ側の領域は、前側壁片72により、発電機配置領域81と燃料配管配置領域82とに仕切られている。すなわち、図7に示すように、エンジン11の後ろ側の領域において、前側壁片72よりも後ろ側の領域が発電機配置領域81である。発電機配置領域81には発電機36が配置されている。一方、エンジン11の後ろ側の領域において、前側壁片72よりも前側の領域が燃料配管配置領域82である。燃料配管配置領域82には燃料配管35が配置されている。なお、燃料配管配置領域82には、燃料配管35だけでなく、スロットルボディ31、インテークパイプ32、スロットルバルブ駆動モータ33およびインジェクタ34も配置されている。
後ろ側壁片74は、上下方向および左右方向に広がる広い面を有しており、発電機36の後ろ側から上側までを広く覆っている。図5(A)および図5(B)を見るとわかる通り、後ろ側壁片74の右縁部は発電機36よりも右側に位置し、前側壁片72の左縁部は発電機36よりも左側に位置している。また、後ろ側壁片74の左右方向の寸法は、前側壁片72の左右方向の寸法と略同じである。また、前側壁片72および後ろ側壁片74のそれぞれの左右方向の寸法は、発電機36の左右方向(回転シャフト39の軸方向)における寸法よりも十分に大きいが、エンジン11の左右方向における寸法よりは小さい。
また、図7に示すように、前側壁片72および後ろ側壁片74のそれぞれの下部は互いに離れており、両者間に発電機36が配置されている。一方、前側壁片72および後ろ側壁片74のそれぞれの上部は、発電機36の上側に位置し、互いに接近している。このようにして隔壁71は発電機36の前側、後ろ側および上側を覆っているが、発電機36の右側および左側は覆っていない。隔壁71は、全体的に見て、左右方向に伸長し、その左側および右側がそれぞれ開口したトンネル状に形成されている。
また、前側壁片72および後ろ側壁片74のそれぞれの上縁部には、壁片固定部75が形成されている。前側壁片72および後ろ側壁片74は、図4(B)に示すように、壁片固定部75をエアクリーナ26のケースの外面に接合(例えば溶着またはボルト締め)することによりエアクリーナ26のケースに固定されている。
次に、外気導入ダクト51について説明する。外気導入ダクト51は、鞍乗型車両1の外側の空気、具体的には走行風をエンジン11の後ろ側に導くダクトである。外気導入ダクト51は、図6に示すように、管路部52、ファンネル部57、および流通制御部としての流出口形成部58を有している。管路部52、ファンネル部57および流出口形成部58はそれぞれ、例えば樹脂材料、具体的にはポリプロピレンまたは炭素繊維強化プラスチックにより形成されている。
管路部52は、エンジン11の前方からエンジン11の後ろ側へ空気を運ぶ管状の部材である。管路部52は、エンジン11の右前方からエンジン11の右方を通ってエンジン11の後ろ側へ伸長している。具体的には、管路部52は、図2に示すように、エンジン11の右前方から後方へ略水平方向に伸長し、その後、エンジンケース21の右方を上方に曲がりながら伸長し、その後、左方へ曲がり、その後、右側のメインフレーム4に一体形成されたエンジン懸架部15に設けられた挿通孔16を通って左、右のメインフレーム4間の領域に入り、その後、図5(A)に示すように、エンジン11の後ろ側の領域に達している。
また、図2に示すように、管路部52の前部には管路固定部54が設けられ、管路部52の前部は、ボルト等を用いて管路固定部54をエンジンケース21の右壁の前部に固定することによりエンジン11に支持されている。また、管路部52の後部には管路固定部55が設けられ、管路部52の後部は、ボルト等を用いて管路固定部55を右側のメインフレーム4の右面に固定することにより右側のメインフレーム4に支持されている。また、管路部52の後部において左方に湾曲した部分には、カウル14の右部を取り付けるためのカウル取付部56が設けられている。カウル14の右部をカウル取付部56に例えばボルト締め固定することにより、カウル14の右部を鞍乗型車両1に支持することができる。
また、図8(A)に示すように、外気導入ダクト51の前端部はラジエータ27の右部とオイルクーラ29の右部との間に配置されている。具体的には、図3(B)に示すように、ラジエータ27のコア27Aの右下部には凹み28が形成されている。また、オイルクーラ29のコア29Aの右上部には凹み30が形成されている。鞍乗型車両1の前面視において、ラジエータ27の凹み28とオイルクーラ29の凹み30とは上下方向において互いに対向している。図8(B)に示すように、管路部52の前端部には、前方に向かって開口した流入口53が設けられ、流入口53は、図3(B)および図8(A)を見るとわかる通り、ラジエータ27およびオイルクーラ29の直ぐ後方であって、互いに対向した2つの凹み28、30と対応する位置に配置されている。これにより、ラジエータ27およびオイルクーラ29の前方から凹み28、30間に流入した空気は管路部52の流入口53内に流入する。
ファンネル部57は、空気の外気導入ダクト51への流入を円滑化する部材である。ファンネル部57は、図8(A)および図8(B)を見るとわかる通り、外気導入ダクト51の前端部に設けられ、具体的には、管路部52の流入口53の前方に配置されている。ファンネル部57は、前方に向かって拡開した半割ファンネル状に形成されている。ファンネル部57は、外気導入ダクト51の前端側の先端に向かって外気導入ダクト51における空気の流路面積を漸次拡大させることにより、空気の外気導入ダクト51への流入を円滑化する。ファンネル部57は、ラジエータ27のコア27Aに形成された凹み28内に設けられ、例えばリベットまたは接着剤等を用いて当該凹み28内に固定されている。また、ファンネル部57の前端部は、図8(A)に示すように、凹み28内から前方にわずかに張り出しており、その張り出した部分は、ラジエータ27のコア27Aの右部における前側の下縁部(凹み28の前側の縁部)を覆っている。
また、ラジエータ27のコア27Aは、図8(A)に示すように、全体的に見て、その左右方向中央部がその左端部および右端部よりも後方に位置するように湾曲した板状に形成されている。一方、オイルクーラ29のコア29Aは、全体的に見て、湾曲していない平板状に形成されている。そして、ラジエータ27のコア27Aおよびオイルクーラ29のコア29Aは、両者の左右方向中央部の位置が前後方向において揃うように配置されている。その結果、ラジエータ27のコア27Aの左端部および右端部は、オイルクーラ29のコア29Aの左端部および右端部よりも前方に位置しており、また、ラジエータ27の左、右のタンク27Bは、オイルクーラ29の左、右のタンク29Bよりも前方に位置している。さらに、その結果、ラジエータ27の凹み28は、オイルクーラ29の凹み30よりも前方にずれた位置にある。図8(A)および図8(B)を見るとわかる通り、管路部52の前端部の上部には、前方に張り出た張出部52Aが形成されており、張出部52Aは、ラジエータ27の凹み28の直ぐ後方において、オイルクーラ29の凹み30の上方を覆っている。また、張出部52Aの先端は、オイルクーラ29の凹み28内に設けられたファンネル部57の後端に極めて接近し、または接触している。このように、ファンネル部57、オイルクーラ29の凹み30、および管路部52の張出部52Aにより、外気導入ダクト51の前端部には、概ねファンネル状の空気経路が形成されている。
流出口形成部58は、管路部52から流出する空気の流出先および流出方向を制御する部材である。流出口形成部58は、図6に示すように、外気導入ダクト51の後ろ側端部に設けられている。具体的には、流出口形成部58は、左方に曲がった管路部52の後部の端部、すなわち管路部52の左端部に設けられている。
流出口形成部58は、図9に示すように、左方に向かうに従って拡径した筒状に形成されている。流出口形成部58の右端側(流入側)の開口部59は、図10に示すように、管路部52の左端部に接続され、管路部52の内部と流出口形成部58の内部とは互いに連通している。図10中の矢印Mが示すように管路部52により運ばれた空気は、開口部59を介して流出口形成部58内に流入する。
また、流出口形成部58は、流出口形成部58内に流入した空気を発電機配置領域81に流出させる第1の流出口61、および流出口形成部58内に流入した空気を燃料配管配置領域82に流出させる第2の流出口62を有している。第1の流出口61は、流出口形成部58の左端部(流出側端部)に形成されている。第1の流出口61は、左方に向かって開口しており、発電機配置領域81に臨んでいる。流出口形成部58の左端部は、隔壁71の右方から隔壁71内(前側壁片72と後ろ側壁片74との間)に入り込んでおり、第1の流出口61は隔壁71内に位置している。
また、流出口形成部58の左端部は、発電機36の発電部38と対向し、かつ発電部38と極めて接近している。具体的に説明すると、発電機36は駆動部37が左側となり、発電部38が右側となり、回転シャフト39が左右方向に伸長するように、エンジン11の後ろ側の領域に配置されている。また、発電機36の発電部38は、図10に示すように、発電部38の内部部品(回転シャフト39の右部、電磁石等)を収容するハウジング40を有している。ハウジング40は、発電部38の内部部品の上側、下側、前側および後ろ側を包囲する周壁、および発電部38の内部部品の右側を覆う右壁を有する有蓋円筒状に形成されている。また、ハウジング40の周壁には、当該周壁をそれぞれ貫通する複数のスリット41が形成され、ハウジング40の右壁の外周側部分には、当該右壁をそれぞれ貫通する複数の孔42が形成されている。これらスリット41および孔42により、発電部38の内部の熱を外部へ逃がすことができる。流出口形成部58の左端部は、発電部38のハウジング40の右壁と対向し、かつ当該右壁と極めて接近している。そして、第1の流出口61は当該右壁に向かって開口している。
また、第1の流出口61内の中央部には、図9に示すように、中央閉塞部63が設けられている。中央閉塞部63は複数の支持部64を介して流出口形成部58の周壁部に支持されている。中央閉塞部63は、第1の流出口61内の中央部における空気の流通を遮って空気を第1の流出口61内の外周部へ導く機能を有している。管路部52により運ばれて流出口形成部58内に流入した空気は、図9中の矢印Pが示すように、第1の流出口61内の外周部から流出口形成部58外へ流出する。本実施例において、第1の流出口61の直径は、発電部38のハウジング40の外径と略等しい。また、図4(A)および図4(B)を見るとわかる通り、第1の流出口61は、ハウジング40と略同軸に配置されている。したがって、第1の流出口61内の外周部から流出した空気は、発電部38のハウジング40の右壁の外周部およびハウジング40の周壁の外周側に向かって流れる。
また、流出口形成部58には、管路部52により運ばれて流出口形成部58内に流入した空気の一部を燃料配管配置領域82へ供給する分岐管部65が形成されている。分岐管部65は流出口形成部58の周壁の前部に形成されている。分岐管部65は流出口形成部58の中央部から左前方に伸長している。本実施例における分岐管部65は横断面形状が三角形である筒状に形成されている。分岐管部65の右後ろ側の端部は、図10に示すように、流出口形成部58の内部と連通している。
第2の流出口62は分岐管部65の左前側の端部に形成されている。第2の流出口62は、左前方に向かって開口しており、前側壁片72に形成された切欠き73を介して燃料配管配置領域82に臨んでいる。すなわち、分岐管部65の左前側の端部は切欠き73に対向し、切欠き73に極めて接近している。そして、第2の流出口62の位置は切欠き73の位置と対応している。また、第2の流出口62の形状は三角形であるが、この形状は切欠き73の形状と略一致している。第2の流出口62から流出した空気は、図10中の矢印Qが示すように、切欠き73内を通って燃料配管配置領域82へ流れる。
外気導入ダクト51および隔壁71における空気の流れにつき、まとめて説明する。鞍乗型車両1の走行時に、鞍乗型車両1の外側の空気(走行風)の一部は、ラジエータ27およびオイルクーラ29の前方へ流れ込み、ラジエータ27およびオイルクーラ29のそれぞれの前面に吹き当たる。ラジエータ27およびオイルクーラ29の前方へ流れ込んだ空気の一部は、その流れ方向がファンネル部57により制御され、管路部52の流入口53へ集められ、管路部52の流入口53内に流入する。
管路部52内に流入した空気は管路部52内を流れることにより、エンジン11の後ろ側へ移動し、流出口形成部58内に流入する。流出口形成部58内に流入した空気の一部は分岐管部65内に流入して第2の流出口62へ向かい、流出口形成部58内に流入した空気の残部は第1の流出口61へ向かう。本実施例においては、分岐管部65の流路面積(第2の流出口62の面積)は、流出口形成部58の本体の流路面積(第1の流出口61の面積)と比較して小さい。したがって、第2の流出口62へ向かう空気の量よりも第1の流出口61へ向かう空気の量の方が多い。
第1の流出口61へ向かう空気は、中央閉塞部63により第1の流出口61内の外周部に導かれる。第1の流出口61内の外周部に導かれた空気は、図10中の矢印Pが示すように、第1の流出口61から、発電機配置領域81内に位置する隔壁71内の領域(前側壁片72と後ろ側壁片74との間の領域)へ流出する。隔壁71内の領域に流出した空気の一部は、発電機36の発電部38のハウジング40の右壁の外周側部分に形成された孔42を通ってハウジング40内に入り、ハウジング40内の空気をスリット41からハウジング40外へ押し出す。また、隔壁71内の領域に流出した空気の他の一部は、ハウジング40の周壁と前側壁片72との間、またはハウジング40の周壁と後ろ側壁片74との間を流れ、ハウジング40の外周側の空気を左方へ押し流す。第1の流出口61から隔壁71内の領域に流出した空気は、このようにして隔壁71内を左へ移動した後、隔壁71の左端部から隔壁71外へ流出し、その後、エンジン11の左後方へ流れる。このように隔壁71内を流れる空気により、発電機36が冷却される。
一方、分岐管部65内に流入した空気は第2の流出口62から流出し、切欠き73内を通り、燃料配管配置領域82へ流入し、燃料配管35に吹き当たる。これにより、燃料配管35が冷却される。
以上説明した通り、本発明の実施例の鞍乗型車両1によれば、燃料配管35と発電機36との間に設けられた前側壁片72の断熱作用により、発電機36から燃料配管35に伝わる熱量を小さくすることができる。これにより、燃料配管35を流れる燃料の温度上昇を抑制することができる。
また、外気導入ダクト51により導入された空気を、第1の流出口61から発電機配置領域81に流出させることにより、走行風を発電機36に集中的に吹き当てることができる。これにより、発電機36の冷却効果を高めることができ、発電機36から燃料配管35に伝わる熱量をさらに小さくすることができる。
また、前側壁片72により、エンジン11の後ろ側の領域を発電機配置領域81と燃料配管配置領域82とに仕切り、外気導入ダクト51により導入された空気を発電機配置領域81に流し込み、その流し込んだ空気を、燃料配管配置領域82から離れた場所へ放出する。具体的には、外気導入ダクト51により導入された空気を隔壁71の右側から隔壁71内へ流し込み、隔壁71の左側からエンジン11の左後方へ放出する。これにより、発電機配置領域81を流れた後の空気が燃料配管配置領域82に入り込むことを抑制することができる。したがって、発電機36から発せられた熱を帯びた排風が燃料配管35に当たることを抑制することができ、燃料配管35を流れる燃料の温度上昇を抑制する効果を高めることができる。また、図5(A)に示すように、前側壁片72の左右方向における寸法を、発電機36の左右方向(回転シャフト39の軸方向)における寸法よりも大きくすることにより、発電機配置領域81を流れた後の空気が燃料配管配置領域82に入り込むことを抑制する効果を高めることができる。
また、本発明の実施例の鞍乗型車両1において、隔壁71は、発電機36の前側を覆う前側壁片72と発電機36の後ろ側を覆う後ろ側壁片74とを有しており、外気導入ダクト51の第1の流出口61は前側壁片72と後ろ側壁片74との間に入り込んでいる。これにより、第1の流出口61から流出した空気を発電機36に集中させることができ、発電機36に吹き当たる空気の量を増やすことができる。したがって、発電機36の冷却効果をさらに高めることができる。また、前側壁片72および後ろ側壁片74により発電機36の前後両側を覆うことで、発電機36の周囲を右から左へ流れる空気の流速を速くすることができ、発電機36の冷却効果をさらに高めることができる。また、本実施例では、前側壁片72および後ろ側壁片74により発電機36の上側をも覆っている。これにより、空気を発電機36に集中させる効果、および発電機36の周囲を流れる空気の流速を速める効果を高めることができる。
また、本発明の実施例の鞍乗型車両1において、外気導入ダクト51の後ろ側端部には流出口形成部58が設けられ、流出口形成部58には、第1の流出口61内の中央部における空気の流通を遮り、かつ空気を第1の流出口61内の外周部へ導く中央閉塞部63が設けられている。これにより、第1の流出口61から流出した空気を発電機36の外周側へ円滑に流し込むことができ、発電機36の外周側を流れる空気の量を増やすことができる。したがって、発電機36の冷却効果を高めることができる。仮に、中央閉塞部63がないとすると、第1の流出口61の中央部から流出した空気が発電機36のハウジング40の右壁の中央に吹き当たって拡散してしまい、第1の流出口61から流出した空気が発電機36の外周側へ流れ込み難くなるおそれがある。中央閉塞部63を設けることで、このような問題を解決することができる。
また、本発明の実施例の鞍乗型車両1において、外気導入ダクト51は空気を燃料配管配置領域82に流出させる第2の流出口62を有している。外気導入ダクト51により導入された空気を、前側壁片72によって仕切られた発電機配置領域81と燃料配管配置領域82との双方に、これら2つの領域にそれぞれ対応する2つの流出口61、62から別々にそれぞれ流し込むことにより、エンジン11の後ろ側の領域を流れる空気を整流することができる。これにより、エンジン11の後ろ側の領域において空気が様々な方向に拡散することを抑制することができ、外気導入ダクト51により導入された空気を発電機36および燃料配管35のそれぞれに確実に吹き当てることができる。したがって、発電機36および燃料配管35のそれぞれの冷却効果を高めることができる。
また、本実施例では、外気導入ダクト51により導入された空気を、燃料配管配置領域82よりも発電機配置領域81へより多く供給している。走行時におけるエンジン11の後ろ側の領域の温度上昇の大きな要因は発電機36の発熱である。したがって、発電機配置領域81へ多くの空気を供給し、エンジン11の後ろ側の領域の温度上昇をもたらす熱源である発電機36を冷やすことにより、エンジン11の後ろ側の領域の温度上昇の抑制効果を高めることができ、燃料配管35を流れる燃料の温度上昇を効果的に抑えることができる。
また、本発明の実施例の鞍乗型車両1において、外気導入ダクト51の前端部はラジエータ27とオイルクーラ29との間に配置されている。これにより、走行時に鞍乗型車両1の前方から吹く走行風を外気導入ダクト51に流入させることができ、外気導入ダクト51により導入される空気の量を増やすことができる。また、鞍乗型車両の空力性能の悪化を抑えつつ、走行風をエンジンの後ろ側の領域へ導くことができる。
また、外気導入ダクト51の前端部にはファンネル部57が設けられている。ファンネル部57により、ラジエータ27とオイルクーラ29との間の小さい間隙に外気導入ダクト51の流入側端部が配置されている場合でも、外気導入ダクト51により導入される空気の量を増やすことができる。すなわち、ラジエータ27とオイルクーラ29との間の小さい間隙に外気導入ダクト51の流入側端部が配置されており、かつ仮にファンネル部57がない場合には、ラジエータ27およびオイルクーラ29の前方へ流れ込んだ走行風がラジエータ27の前面の下縁部またはオイルクーラ29の前面の上縁部に当たって拡散してしまい、走行風が外気導入ダクト51内に流入し難くなる。これに対し、ラジエータ27とオイルクーラ29との間の小さい間隙に外気導入ダクト51の流入側端部が配置されていても、ファンネル部57がある場合には、ファンネル部57によって、ラジエータ27およびオイルクーラ29の前方へ流れ込んだ走行風の方向を、当該走行風が外気導入ダクト51内に流入するように制御することができる。したがって、外気導入ダクト51により導入される空気の量を増やすことができる。
また、本実施例の鞍乗型車両1においては、図8(A)に示すように、オイルクーラ29のコア29Aが湾曲していない平板状であるのに対し、ラジエータ27のコア27Aが湾曲しているために、ラジエータ27の右部とオイルクーラ29の右部との前後方向の位置が互いにずれており、このように互いにずれたラジエータ27の右部とオイルクーラ29の右部との間に外気導入ダクト51の流入側端部が配置されている。このような場合でも、ファンネル部57を設けて、ラジエータ27およびオイルクーラ29の前方へ流れ込んだ走行風の方向を制御することにより、外気導入ダクト51内に空気を円滑に流入させることができる。
また、ファンネル部57は、半割ファンネル状に形成され、ラジエータ27のコア27Aの右部における前側の下縁部(凹み28の前側の縁部)を覆っている。仮に、周壁の一部を欠いていない完全なファンネル状のファンネル部をラジエータ27とオイルクーラ29との間の小さい間隙に設けた場合、ファンネル部の内径が小さくなり、それゆえ、外気導入ダクト51の流入側端部における流路面積が小さくなり、その結果、外気導入ダクト51内に流入する空気の量が却って少なくなってしまうおそれがある。これに対し、ファンネル部57を半割ファンネル状に形成し、当該ファンネル部57を、ラジエータ27における前側の下縁部に設け、オイルクーラ29における前側の上縁部に設けないことにより、走行風の方向を制御して外気導入ダクト51内に流入する空気の量を増やすファンネル部57の作用効果を得ながらも、外気導入ダクト51の流入側端部における流路面積を大きくすることができる。したがって、外気導入ダクト51による空気の導入量を増加させることができる。
なお、鞍乗型車両1における外気導入ダクト51、隔壁71および発電機36等の配置を左右逆にしてもよい。また、隔壁71により発電機36の上側を覆わないようにしてもよい。また、隔壁71において、後ろ側壁片74を取り除いてもよい。また、隔壁71において、前側壁片72と後ろ側壁片74とを一体化してもよい。
また、上記実施例において、ファンネル部57は、上側熱交換器(ラジエータ27)の下部に設けられ、上側熱交換器における前側の下縁部を覆っているが、ファンネル部57を、下側熱交換器(オイルクーラ29)の上部に設け、下側熱交換器における前側の上縁部を覆うようにしてもよい。また、ラジエータ27とオイルクーラ29の配置を上下逆にしてもよい。
また、外気導入ダクト51の流入側端部の位置は、上側熱交換器(ラジエータ27)と下側熱交換器(オイルクーラ29)との間に限らない。例えば、外気導入ダクト51の流入側端部の位置は、上側熱交換器の上方または側方でもよいし、下側熱交換器の下方または側方でもよい。また、カウル14のいずれかの場所に穴を形成し、外気導入ダクト51の流入側端部をその穴に接続するようにしてもよい。
また、本発明は、自動二輪車に限らず、自動三輪車、スクータ、バギー車等、種々の鞍乗型車両に適用することができる。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う鞍乗型車両もまた本発明の技術思想に含まれる。
1 鞍乗型車両
2 車体フレーム
6 フロントフォーク
7 前輪
9 スイングアーム
10 後輪
11 エンジン
27 ラジエータ(上側熱交換器)
29 オイルクーラ(下側熱交換器)
35 燃料配管
36 発電機
51 外気導入ダクト
52 管路部
57 ファンネル部
58 流出口形成部(流通制御部)
61 第1の流出口
62 第2の流出口
63 中央閉塞部
71 隔壁
72 前側壁片(第1の壁部)
74 後ろ側壁片(第2の壁部)
81 発電機配置領域
82 燃料配管配置領域

Claims (6)

  1. 車体フレームと、
    前記車体フレームの前部にフロントフォークを介して支持された前輪と、
    前記車体フレームの後部にスイングアームを介して支持された後輪と、
    前記前輪と前記後輪との間に位置し、前記車体フレームに支持されたエンジンと、
    前記エンジンの後ろ側に設けられ、前記エンジンへ燃料を供給する燃料配管と、
    前記エンジンの後ろ側に設けられ、前記燃料配管と隣接し、前記エンジンの動力を利用して発電を行う発電機とを備えた鞍乗型車両であって、
    当該鞍乗型車両の外側の空気を前記エンジンの後ろ側に導く外気導入ダクトと、
    前記燃料配管と前記発電機との間に設けられ、前記エンジンの後ろ側の領域を前記発電機が設けられた発電機配置領域と前記燃料配管が設けられた燃料配管配置領域とに仕切る隔壁とを備え、
    前記外気導入ダクトは前記空気を前記発電機配置領域に流出させる第1の流出口を有していることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記隔壁は、前記発電機の前側を覆う第1の壁部と、前記発電機の後ろ側を覆う第2の壁部とを有し、前記第1の流出口は前記第1の壁部と前記第2の壁部との間に入り込んでいることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記外気導入ダクトの流出側端部には、前記第1の流出口内の中央部における前記空気の流通を遮って前記空気を前記第1の流出口内の外周部へ導く流通制御部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記外気導入ダクトは前記空気を前記燃料配管配置領域に流出させる第2の流出口を有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  5. 前記エンジンの前方に設けられ、上下に並ぶ上側熱交換器および下側熱交換器を備え、前記外気導入ダクトの流入側端部は前記上側熱交換器と前記下側熱交換器との間に配置され、前記外気導入ダクトには、当該外気導入ダクトの流入側の先端に向かって前記外気導入ダクトにおける前記空気の流路面積を漸次拡大させるファンネル部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  6. 前記ファンネル部は、半割ファンネル状に形成され、前記上側熱交換器における前側の下縁部または前記下側熱交換器における前側の上縁部を覆っていることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗型車両。
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