JP2020111316A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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智拓 川畑
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Abstract

【課題】内燃機関の前方に配置されたラジエータと、内燃機関の側方に配置されたECUとを備えた鞍乗型車両において、ECUを効果的に冷却すること。【解決手段】内燃機関7よりも前方に配置されたラジエータ8と、内燃機関7の側方に配置されたECU9とを備える。ECU9を支持する支持カバー80と、アウターカバー60との間に、ECU9を冷却する空気が通る管状の空気通路110の少なくとも一部が形成されている。フロントカバー30、アッパーカバー40、およびアンダーカバー50により、ラジエータ8よりも上方かつ前方に位置する前端部91から後方に延びると共に、車幅方向の内方に凹んだ溝部90が形成されている。溝部90に、空気通路110に連通する空気の流入口96が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は鞍乗型車両に関する。
従来から、内燃機関と、内燃機関等を制御する電子制御ユニット(Electronic Control Unit)とを備え、電子制御ユニットが内燃機関の側方に配置された鞍乗型車両が知られている。この鞍乗型車両によれば、電子制御ユニットを内燃機関の近傍に配置することができる。ところで、電子制御ユニットは電子部品を備えるため、温度が高くなることを避けるべきである。電子制御ユニットが高温の内燃機関の近傍に配置されると、温度が高くなってしまうことが懸念される。
特許文献1には、電子制御ユニットを支持する支持ケースを内燃機関と電子制御ユニットとの間に配置した自動二輪車が記載されている。内燃機関から放出される熱は支持ケースによって遮られるので、電子制御ユニットが内燃機関により直接加熱されることは防止される。また、特許文献1に開示された自動二輪車では、支持ケースよりも車幅方向の外方に配置されたサイドカバーと支持ケースとの間に、空気が通る通路(以下、空気通路という)が形成されている。サイドカバーには、空気通路の流入口となる開口が形成されている。この流入口は前方に開口している。自動二輪車が走行すると、入口から空気が流入し、空気通路の前方から後方に向けて空気が流れる。電子制御ユニットは、この空気によって冷却される。
特開2009−241803号公報
ところで、特許文献1に開示された自動二輪車では、内燃機関の前方にラジエータが配置されている。ラジエータの内部には、内燃機関を冷却することによって高温となった冷却水が流れる。そのため、ラジエータは高温となる。ラジエータは、高温の冷却水と、空気とを熱交換させる部品である。空気はラジエータを通過する際に加熱され、温かい空気となってラジエータから後方に向かって流れる。前記自動二輪車では、空気通路の流入口は、車両側面視においてラジエータの後方に設けられている。そのため、空気通路に流入する空気の温度は、ラジエータがない場合に比べて高くなる。空気通路を流れる空気によって電子制御ユニットを冷却する効果は、ラジエータの影響を受けるという課題がある。
電子制御ユニットの冷却効果を高めるために、空気通路の流入口を大きくすることが考えられる。流入口が大きいと、空気通路を流れる空気の量が増えるので、電子制御ユニットの冷却効果を高めることができる。しかし、空気通路を流れる空気の量が増えると、サイドカバーが当該空気から受ける圧力が大きくなる。そのため、サイドカバーが当該空気によって車幅方向の外方に剥がされないよう、サイドカバーを支持する部材またはサイドカバー自体の剛性を大きくしなければならない。その結果、車両の大型化または重量化を招くおそれがある。
すなわち、電子制御ユニットに導く空気量を稼ぐために、サイドカバーに設けた流入口を大きくする場合、いわゆる、“バルジ形状”となり、高速走行時に、流入口の後方に位置するサイドカバーの内壁に空気が当たることで空気通路側に、より空気を導入することが可能になる。しかしながら、サイドカバーの流入口の周辺構造が抵抗となり、サイドカバーに導入される空気によってサイドカバーを車幅方向の外方に引き剥がす力がかかるため、サイドカバーが当該空気によって車幅方向の外方に剥がされないよう、サイドカバーを支持する部材またはサイドカバー自体の剛性を大きくしなければならない。その結果、車両の大型化または重量化を招くおそれがある。
電子制御ユニットの冷却効果を高める別の方法として、ラジエータの熱の影響を受けた空気、すなわち温められた空気が空気通路に入り込まないよう、空気通路の流入口を下向きにすることが考えられる。しかし、自動二輪車の走行に伴って空気は前方から後方に向かって流れるので、下向きの流入口から多くの空気を取り入れることは難しい。したがって、空気通路を流れる空気の量が不足し、電子制御ユニットの冷却効果を高めることができないおそれがある。
なお、鞍乗型車両において、温度が高くなることを防止すべき車両部品は、電子制御ユニットに限られない。例えば、レギュレータやバッテリーも、温度が高くなることを防止すべき車両部品である。このような車両部品を内燃機関の側方に配置する場合、同様の課題が生じる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、内燃機関の前方に配置されたラジエータと、内燃機関の側方に配置された車両部品とを備え、車両部品を効果的に冷却することができる鞍乗型車両を提供することである。
本発明に係る鞍乗型車両は、ヘッドパイプを有する車体フレームと、前記車体フレームに支持された内燃機関と、前記車体フレームに支持され、前記内燃機関よりも前方に配置されたラジエータと、前記内燃機関の側方に配置された支持カバーと、前記支持カバーに支持され、前記支持カバーよりも車幅方向の外方に配置され、車両側面視において少なくとも一部が前記内燃機関と重なる車両部品と、少なくとも一部が前記ヘッドパイプの前方に配置されたフロントカバーと、少なくとも一部が前記ヘッドパイプの側方かつ前記ラジエータよりも上方に配置されたアッパーカバーと、少なくとも一部が前記ヘッドパイプの側方かつ前記アッパーカバーの下方に配置されたアンダーカバーと、前記支持カバーおよび前記車両部品の車幅方向の外方に配置されたアウターカバーと、を備えている。前記フロントカバー、前記アッパーカバー、および前記アンダーカバーの少なくとも1つにより、前記ラジエータよりも上方かつ前方に位置する前端部と前記前端部よりも後方に位置する後端部とを有し、前記前端部から前記後端部に亘って後方に延びると共に車幅方向の内方に凹んだ溝部が形成されている。前記支持カバーと前記アウターカバーとにより、前記車両部品に供給される空気が通る管状の空気通路の少なくとも一部が形成されている。前記溝部の前記前端部は、車両側面視において前方に開口している。前記溝部に、前記空気通路に連通する空気の流入口が形成されている。
上記鞍乗型車両によれば、車両部品は内燃機関の側方に配置されているが、内燃機関と車両部品との間に支持カバーが配置されている。よって、車両部品が内燃機関によって直接加熱されることは防止される。また、上記鞍乗型車両が走行すると、溝部には前端部から後方に向かって空気が流れる。ここで、溝部の前端部はラジエータよりも上方かつ前方に位置している。そのため、溝部には、ラジエータの熱の影響を受けていない空気が導入される。溝部に導入された空気は、流入口を通じて、少なくとも一部が支持カバーとアウターカバーとの間に形成された空気通路に導かれる。車両部品は、この空気通路を流れる空気によって冷却される。上記鞍乗型車両によれば、車両部品を冷却するための空気通路には、ラジエータから発せられる熱およびラジエータを通過した加熱された排風の影響を受けない空気が流れる。したがって、車両部品を効果的に冷却することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記溝部の前記流入口の中心を通る流路断面の面積は、前記溝部の前記前端部を通る流路断面の面積よりも小さい。
なお、溝部の形状は特に限定されないが、例えば、前記溝部の上下方向の寸法は、前記前端部から前記流入口に向かって小さくなっていてもよい。前記溝部の車幅方向の寸法は、前記前端部から前記流入口に向かって小さくなっていてもよい。
上記態様によれば、溝部の前端部から溝部に導入された空気は、流入口に至るまでに圧縮される。そして、圧縮された空気が流入口を通じて前記空気通路に導かれる。前記空気通路を流れる空気の量が増えるので、車両部品を更に効果的に冷却することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記流入口は、前記ラジエータよりも上方かつ前方に形成されている。
上記態様によれば、前記空気通路に導かれる空気に対して、ラジエータの熱の影響を更に低減することができる。よって、車両部品を更に効果的に冷却することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記流入口は、前記ラジエータよりも前方かつ車幅方向の外方に形成されている。
上記態様によれば、前記空気通路に導かれる空気に対して、ラジエータの熱の影響を更に低減することができる。よって、車両部品を更に効果的に冷却することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記溝部は、縦壁と、前記縦壁の上端から車幅方向の外方に延びる上壁と、前記縦壁の下端から車幅方向の外方に延びる下壁と、を含んでいる。前記流入口は、前記上壁に形成されている。
ラジエータは溝部よりも下方に配置されている。溝部の縦壁、上壁、および下壁のうち、ラジエータから最も遠い壁は上壁である。上記態様によれば、溝部のうち、ラジエータから遠い部分から前記空気通路に空気を導くので、ラジエータの熱の影響を更に低減することができる。よって、車両部品を更に効果的に冷却することができる。また、空気は、前方に開口した溝部の前端部から、溝部に導入される。この際、空気に混じって、砂や雨水なども溝部に入ってくるおそれがある。しかし、車両部品が砂や雨水に晒されることは好ましくない。砂や雨水は空気よりも重いので、空気よりも溝部の下方の部分を流れやすい。上記態様によれば、流入口が上壁に形成されているので、砂や雨水が空気通路に浸入することを抑制することができる。砂や雨水は、溝部の下壁に沿って、溝部の後方に排出されやすい。
本発明の好ましい一態様によれば、前記溝部は、前記前端部から前記流入口に行くほど下方に向かうように水平線から傾いている。
上記態様によれば、溝部が水平線から傾いているので、溝部を流れる空気は、上壁に形成された流入口に流入しやすい。前記空気通路に導かれる空気の量を増やすことができる。したがって、車両部品を更に効果的に冷却することができる。また、砂や雨水が空気通路に浸入することを更に抑制することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記支持カバーは、前記車両部品が取り付けられた車両部品取付部と、前記車両部品取付部の前方かつ前記アッパーカバーの車幅方向の内方に配置されたガイド流路部とを含んでいる。前記ガイド流路部に、前記流入口から前記車両部品に向けて空気を導くガイド流路が形成されている。
上記態様によれば、溝部の空気は流入口からガイド流路に流れ込み、ガイド流路により車両部品に向けて導かれる。上記態様によれば、流入口をより前方に設けることができるため、前記空気通路にラジエータの熱の影響を受けにくい空気を導入することができる。したがって、車両部品を更に効果的に冷却することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記鞍乗型車両は、前記車両部品の後方に配置されたリアカバーを備えている。前記アウターカバーと前記リアカバーとの間に、前記空気通路の空気を流出させる第1流出口が形成されている。
鞍乗型車両が走行すると、アウターカバーの車幅方向の外側の面に沿って、空気が後方に向かって流れる。この空気の流れは、空気通路の空気を第1流出口から吸い出す役割を果たす。空気通路の空気は第1流出口から流出しやすいので、空気通路における空気の流速が高まる。したがって、車両部品を更に効果的に冷却することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記アウターカバーの前記第1流出口よりも上方の部分に、前記空気通路の空気を流出させる第2流出口が形成されている。
上記態様によれば、空気通路には、第1流出口に加えて第2流出口が形成されている。空気通路に多くの空気が流入しても、その空気は空気通路から円滑に流出する。空気通路を流れる空気は淀みにくい。したがって、車両部品を更に効果的に冷却することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記車両部品は、車両側面視において、前縁と後縁と上縁と下縁とを有する四角形状に形成されている。前記第1流出口の少なくとも一部は、車両側面視において、前記前縁の下方への延長線と前記後縁の下方への延長線との間であって、かつ、前記下縁よりも下方に位置している。
上記態様によれば、空気通路の空気は、車両部品の形状に合わせて車両部品の周囲を流れやすくなる。よって、車両部品を効果的に冷却することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記車両部品は、車両側面視において、前縁と後縁と上縁と下縁とを有する四角形状に形成されている。前記第2流出口の少なくとも一部は、車両側面視において、前記上縁の後方への延長線と前記下縁の後方への延長線との間であって、かつ、前記後縁よりも後方に位置している。
上記態様によれば、空気通路の空気は、車両部品の形状に合わせて車両部品の周囲を流れやすくなる。よって、車両部品を効果的に冷却することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記車両部品は、前記内燃機関の制御を行う電子制御ユニットである。
電子制御ユニットは、特に温度上昇を防止すべき車両部品である。上記態様によれば、電子制御ニットを効果的に冷却することができるので、電子制御ユニットが内燃機関の側方に配置されているにも拘わらず、電子制御ユニットの温度上昇を十分に抑制することができる。
本発明によれば、内燃機関の前方に配置されたラジエータと、内燃機関の側方に配置された車両部品とを備え、その車両部品を効果的に冷却することができる鞍乗型車両を提供することができる。
実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 実施形態に係る自動二輪車の正面図である。 車体フレーム、フロントカバー、支持カバー、およびECUの左側面図である。 自動二輪車の主要部の左側面図である。 図4のV−V線断面図である。 自動二輪車の主要部の拡大左側面図である。 図4のVII−VII線断面図である。 図4のVIII−VIII線断面図である。 図4のIX−IX線断面図である。 図4のX−X線断面図である。 図4のXI−XI線断面図である。 図4のXII−XII線断面図である。 図4のXIII−XIII線断面図である。 図4のXIV−XIV線断面図である。 自動二輪車の主要部の斜視図である。 図14の一部の構成を模式的に表した説明図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態に係る自動二輪車1の左側面図である。図2は、自動二輪車1の正面図である。
以下の説明では特に断らない限り、前、後、左、右、上、下は、乗員が乗車せずかつ荷物が積み込まれていない自動二輪車1が水平面に直立した状態で静止している場合に、シート17に座った仮想的な乗員から見た前、後、左、右、上、下をそれぞれ意味するものとする。図中の符号F、Re、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下をそれぞれ表す。また、特に断らない限り、前方とは、車両平面視において、車両中心線CL(図13および図14参照)に沿って前向きに延びる方向だけでなく、当該方向から左右に45度以内の角度で傾いた方向も含まれるものとする。同様に、後方とは、車両平面視において、車両中心線CLに沿って後向きに延びる方向だけでなく、当該方向から左右に45度以内の角度で傾いた方向も含まれるものとする。左方とは、車両平面視において、車両中心線CLに対して垂直に左向きに延びる方向だけでなく、当該方向から前後に45度以内の角度で傾いた方向も含まれるものとする。右方とは、車両平面視において、車両中心線CLに対して垂直に右向きに延びる方向だけでなく、当該方向から前後に45度以内の角度で傾いた方向も含まれるものとする。上方とは、車両側面視において、鉛直上向きの方向だけでなく、当該方向から前後に45度以内の角度で傾いた方向も含まれるものとする。下方とは、車両側面視において、鉛直下向きの方向だけでなく、当該方向から前後に45度以内の角度で傾いた方向も含まれるものとする。
図1に示すように、自動二輪車1は、車体フレーム3と、前輪5と、後輪6と、内燃機関(以下、エンジンという)7と、ラジエータ8と、電子制御ユニット(Electronic Control Unit。以下、ECUという)9とを備えている。また、自動二輪車1は、車体フレーム3に支持された燃料タンク16と、車体フレーム3に支持されたシート17とを備えている。シート17は燃料タンク16の後方に配置されている。
車体フレーム3は、ヘッドパイプ2と、ヘッドパイプ2から下方および後方に延びるメインフレーム4とを含んでいる。ヘッドパイプ2には、ハンドル10が固定されたステアリングシャフト(図示せず)が左右に回動可能に支持されている。ステアリングシャフトはフロントフォーク11に固定されている。
前輪5はフロントフォーク11に支持されている。後輪6は、リアアーム12の後端部に支持されている。リアアーム12の前端部は、ピボット軸13により、メインフレーム4に上下に揺動可能に支持されている。前輪5は従動輪である。後輪6は、エンジン7によって駆動される駆動輪である。エンジン7と後輪6とは、チェーン14によって連結されている。チェーン14は動力伝達部材の一例である。ただし、エンジン7の動力を後輪6に伝達する動力伝達部材は、チェーン14に限定されず、伝動ベルト、ドライブシャフト等であってもよい。
エンジン7は車体フレーム3に支持されている。エンジン7は、図示しないクランクシャフトが収容されたクランクケース7Aと、クランクケース7Aに接続されたシリンダボディ7B(図3参照)と、シリンダボディ7Bに接続されたシリンダヘッド7Cとを有している。図示は省略するが、シリンダボディ7Bの内部には、ピストンが摺動可能に収容されたシリンダが設けられている。シリンダヘッド7Cの内部には、図示しない吸気ポートおよび排気ポートが形成されている。エンジン7は水冷式の内燃機関である。図示は省略するが、シリンダボディ7Bおよびシリンダヘッド7Cには、冷却水が流通するウォータージャケットが形成されている。
ラジエータ8は、図示しないホースまたはパイプによりエンジン7に接続されている。ラジエータ8には、エンジン7を冷却することによって温度が上昇した冷却水が流入する。ラジエータ8は、前方から後方に向かってラジエータ8を通過する空気と、ラジエータ8の内部の冷却水とを熱交換させる。ラジエータ8の内部の冷却水は、ラジエータ8の外部の空気によって冷却される。逆に、ラジエータ8の外部の空気は、ラジエータ8の内部の冷却水によって加熱される。冷却された冷却水は、ラジエータ8からエンジン7に送られ、エンジン7を再び冷却する。加熱された空気は、ラジエータ8から後方に向かって流れる。
ECU9は、エンジン7の制御等を行う車両部品である。ECU9は、図示しない電子回路等を有している。ECU9の形状および寸法は特に限定されない。ここでは図3に示すように、ECU9は車両側面視において四角形状に形成されている。ECU9は、前縁9fと、後縁9rと、上縁9uと、下縁9dとを有している。車両側面視において、ECU9の少なくとも一部はエンジン7と重なっている。ここでは、ECU9の一部は、車両側面視においてシリンダヘッド7Cと重なっている。
なお、ここで言う四角形状には、厳密な四角形の形状に限らず、四角形に近似した形状が含まれる。本実施形態では、前縁9f、後縁9r、および上縁9uは車両側面視において直線状に形成されているが、下縁9dには凹凸が設けられている。このような形状も四角形状に含まれる。また、図示は省略するが、例えばECU9の四隅に、丸みが設けられていてもよい。
図1に示すように、自動二輪車1は、フロントカバー30と、アッパーカバー40と、アンダーカバー50と、アウターカバー60と、リアカバー70とを備えている。図3に示すように、自動二輪車1は更に、支持カバー80を備えている。
図3に示すように、フロントカバー30の少なくとも一部は、ヘッドパイプ2よりも前方に配置されている。フロントカバー30には、ヘッドライト15(図2参照)が挿入される孔31が形成されている。図2に示すように車両正面視において、フロントカバー30には、前方に開口する空気導入口32が形成されている。
図4は自動二輪車1の主要部の左側面図である。詳しくは、図4は、ヘッドパイプ2、メインフレーム4、フロントカバー30、アッパーカバー40、アンダーカバー50、アウターカバー60、支持カバー80、およびリアカバー70の左側面図である。アッパーカバー40の少なくとも一部は、ヘッドパイプ2の側方かつラジエータ8よりも上方に配置されている。アッパーカバー40は、上方に延びる縦部40Aと、縦部40Aの下端から後方に延びる横部40Bとを含んでいる。
アンダーカバー50の少なくとも一部は、ヘッドパイプ2の側方かつアッパーカバー40の下方に配置されている。アンダーカバー50は、後斜め下向きに延びている。
図3に示すように、支持カバー80はエンジン7の側方に配置されている。支持カバー80は、ECU9を支持している。ECU9は、支持カバー80の左方に配置されている。ECU9は、支持カバー80の車幅方向の外方に配置されている。なお、車幅方向の外方とは、車両中心線CL(図13および図14参照)から遠ざかる方を言う。車幅方向の内方とは、車両中心線CLに近づく方を言う。図2の鉛直線CL1は、車両中心線CLに対して垂直な鉛直線である。支持カバー80は、エンジン7とECU9との間に配置されている(図5参照)。支持カバー80は、ECU9を支持すると共に、ECU9をエンジン7の熱から遮る役割を果たしている。エンジン7とECU9との間に支持カバー80が配置されていることにより、ECU9が高温のエンジン7から直接加熱されることが防止される。支持カバー80は、ECU9が取り付けられた制御ユニット取付部80Aを含んでいる。
図4に示すように、アウターカバー60は、支持カバー80およびECU9の車幅方向の外方に配置されている。アウターカバー60は、支持カバー80およびECU9の左方に配置されている。アウターカバー60は、ECU9の車幅方向の外方を覆っている。図5は、図4のV−V線断面図である。支持カバー80の制御ユニット取付部80Aとアウターカバー60との間には、ECU9を冷却する空気が通る冷却通路100が形成されている。ECU9の少なくとも一部は、支持カバー80の制御ユニット取付部80Aおよびアウターカバー60から離間している。冷却通路100は、ECU9とアウターカバー60との間の隙間100Aと、ECU9と支持カバー80の制御ユニット取付部80Aとの間の隙間100Bとを含んでいる。ただし、特に限定されない。冷却通路100は、上記隙間100Aおよび100Bのいずれか一方のみを含んでいてもよい。
図3に示すように、支持カバー80は更に、制御ユニット取付部80Aの前方に設けられたガイド流路部80Bを含んでいる。ガイド流路部80Bの一部は、アッパーカバー40の車幅方向の内方に配置されている(図10参照)。ガイド流路部80Bの他の一部は、アウターカバー60の車幅方向の内方に配置されている(図12参照)。ガイド流路部80Bは、車幅方向の内方に凹んだガイド流路81を有している。ガイド流路81は冷却通路100に繋がっている。ガイド流路81および冷却通路100により、管状の空気通路110が構成されている。空気通路110が複数のカバーにより形成されている場合、カバー同士の間に隙間が生じる場合がある。ここで言う「管状の空気通路」には、そのような隙間が生じた場合も含まれる。すなわち、ここで言う「管状の空気通路」とは、周囲が密閉された管状の空気通路と、周囲の一部に隙間が生じている管状の空気通路との両方が含まれる。
図4に示すように、リアカバー70はECU9の後方に配置されている。ECU9には、図示しないハーネスが接続されている。ハーネスはECU9から後方に延びている。リアカバー70は、上記ハーネスを保護している。リアカバー70は、ハーネスカバーを構成している。
フロントカバー30、アッパーカバー40、およびアンダーカバー50により、車幅方向の内方に凹んだ溝部90が形成されている。ここでは、溝部90は右方に凹んでいる。溝部90の前端部91は、ラジエータ8よりも上方かつ前方に位置している。図2に示すように、車両正面視において、溝部90は前方に開口している。図4に示すように車両側面視において、溝部90の前端部91は前方に開口している。そのため、自動二輪車1が走行すると、前方から溝部90に向かって空気が流れ込む。
図6に示すように、溝部90は前端部91から後端部91bに亘って後方に延びている。図7、図8、図9、図10、図11、図12は、それぞれ図4のVII−VII線断面図、VIII−VIII線断面図、IX−IX線断面図、X−X線断面図、XI−XI線断面図、XII−XII線断面図である。図7〜図12は鉛直断面図である。図7に示すように、溝部90は、縦壁92と、縦壁92の上端から車幅方向の外方に延びる上壁93と、縦壁92の下端から車幅方向の外方に延びる下壁94とを含んでいる。逆に言うと、溝部90とは、縦壁92と上壁93と下壁94とによって仕切られた部分である。
縦壁92、上壁93、および下壁94のそれぞれは、単一の部材によって形成されていてもよく、複数の部材によって形成されていてもよい。図7に示す断面では、上壁93は、フロントカバー30の一部からなる上壁93aと、アッパーカバー40の一部からなる上壁93bとにより形成されている。下壁94は、フロントカバー30の一部からなる下壁94aと、アンダーカバー50の一部からなる下壁94bとにより形成されている。すなわち、上壁93および下壁94は、それぞれ2つの部材によって形成されている。
自動二輪車1が走行すると、溝部90には前方から後方に向かって空気が流れる。溝部90は、空気が流れる空気通路101を形成している。ここでは図7に示すように、溝部90の鉛直断面において、縦壁92と、上壁93と、下壁94と、鉛直線95とで囲まれる領域を空気通路101と見なす。なお、鉛直線95は、上壁93の車幅方向の外端93eおよび下壁94の車幅方向の外端94eのうち、より車幅方向の内方に位置する方を通る鉛直線である。ここでは、下壁94の外端94eは、上壁93の外端93eよりも右方に位置している。下壁94の外端94eの方が、上壁93の外端93eよりも、車幅方向の内方に位置している。鉛直線95は、下壁94の外端94eを通っている。
図6に示すように、溝部90には空気の流入口96が形成されている。流入口96はガイド流路81(図3参照)に繋がっている。流入口96は、ガイド流路81を介して冷却通路100に連通している。図4に示すように、流入口96はラジエータ8よりも上方かつ前方に形成されている。流入口96は、溝部90の上壁93に形成されている(図10参照)。
図7〜図11に示すように、溝部90の上下方向の寸法90hは、前端部91から流入口96に向かって小さくなっている。溝部90の車幅方向の寸法90wは、前端部91から流入口96に向かって小さくなっている。溝部90の流路断面の面積(言い換えると、空気通路101の流路断面積)は、前端部91から流入口96に向かって徐々に小さくなっている。溝部90の流入口96の中心を通る流路断面の面積は、溝部90の前端部91を通る流路断面の面積よりも小さい。なお、溝部90の流路断面の面積とは、溝部90の鉛直断面において、縦壁92と上壁93と下壁94と鉛直線95とで囲まれる領域の面積のことである。溝部90の流路断面の面積は前端部91から流入口96に向かって徐々に小さくなっているので、溝部90を流れる空気は、前端部91から流入口96に向かって徐々に圧縮されることになる。
図6に示すように車両側面視において、流入口96は車幅方向の外方に向けて開口している。ここでは、流入口96は、車両側面視において左方に開口している。図6に示すように、溝部90は、前端部91から流入口96に行くほど下方に向かうように水平線HLから傾いている。流入口96は上壁93に形成されているので、車両正面視において、流入口96は前方に開口している。
流入口96の形状および寸法は限定されないが、ここでは、流入口96の前後方向の寸法は、左右方向の寸法および上下方向の寸法のいずれよりも大きい。
図7〜図9に示すように、溝部90の前端部91と流入口96との間において、アンダーカバー50の上端は、縦壁92よりも上方に位置している。縦壁92の車幅方向の外方は、アンダーカバー50によって覆われている。ただし、特に限定される訳ではない。
図12に示すように、ガイド流路81の一部は、支持カバー80のガイド流路部80Bとアウターカバー60とによって仕切られている。アウターカバー60の一部は、ガイド流路81と外部とを仕切っている。アウターカバー60の上記一部の車幅方向の内方には、ECU9を冷却するための空気が流通し、アウターカバー60の上記一部の車幅方向の外方には、外部の空気が流通する。
図14は、図4のXIV−XIV線断面図である。前述したように、フロントカバー30、アッパーカバー40、およびアンダーカバー50により溝部90が形成され、この溝部90は空気通路101を区画している。溝部90より車幅方向の内方に、支持カバー80が配置されている。支持カバー80と、フロントカバー30、アッパーカバー40、およびアウターカバー60とにより、ECU9に供給される空気が通る管状の空気通路110が形成されている。空気通路110は、ECU9を冷却する冷却通路100と、溝部90と冷却通路100とを連通するガイド流路81とを含んでいる。
ラジエータ8は、冷却水と空気とを熱交換させるコア部8Aと、コア部8Aの左右の側方に位置するタンク部8Bと、図示しないブラケット部とを有している。図14の直線91L、91bLは、それぞれ溝部90の前端部91、後端部91bの前後方向の位置を示す直線である。直線80fL、80bLは、それぞれ支持カバー80の前端部80f、後端部80bの前後方向の位置を示す直線である。直線96fL、96bLは、それぞれ流入口96の前端部96f、後端部96bの前後方向の位置を示す直線である。直線8fL、8bLは、それぞれラジエータ8のコア部8Aの前端部、後端部の前後方向の位置を示す直線である。溝部90の前端部91、支持カバー80の前端部80f、流入口96の前端部96f、流入口96の後端部96b、ラジエータ8のコア部8Aの前端部、ラジエータ8のコア部8Aの後端部、支持カバー80の後端部80bは、前方から後方に向かってこの順に位置している。流入口96は、溝部90の前端部91と後端部91bとの前後方向の中間位置91mよりも後方に設けられている(図16参照)。流入口96の後端部96bと溝部90の後端部91bとの前後方向の距離は、流入口96の前端部96fと溝部90の前端部91との前後方向の距離よりも短い。流入口96の前端部96fは、ラジエータ8のコア部8Aの前端部よりも前方に位置している。流入口96の後端部96bは、ラジエータ8のコア部8Aの後端部よりも前方に位置している。本実施形態では、流入口96の後端部96bは、ラジエータ8のコア部8Aの前端部よりも前方に位置している。
図14の直線8AM、8BMは、それぞれラジエータ8のコア部8A、タンク部8Bの車幅方向の外端の位置を表す直線である。直線96fM、96bMは、それぞれ流入口96の前端部96f、後端部96bの車幅方向の位置を表す直線である。ラジエータ8のコア部8Aの車幅方向の外端部、タンク部8Bの車幅方向の外端部、流入口96の前端部96f、流入口96の後端部96bは、車幅方向の内方から外方に向かってこの順に位置している。流入口96の前端部96fは、流入口96の後端部96bよりも車幅方向の内方に位置している。流入口96の前端部96fは、ラジエータ8のコア部8Aの車幅方向の外端部よりも車幅方向の外方に位置している。また、流入口96の前端部96fは、ラジエータ8のタンク部8Bの車幅方向の外端部よりも車幅方向の外方に位置している。溝部90に沿って流れる空気(すなわち、空気通路101を流れる空気)は、ラジエータ8の影響を受けにくい位置にて、空気通路110に導入される。
図15は、自動二輪車1の主要部を後斜め上方から見た斜視図である。図15に示すように、アウターカバー60の後縁部61は、リアカバー70から車幅方向の外方に離間している。アウターカバー60とリアカバー70との間には、隙間98が形成されている。この隙間98は、空気通路110の空気を流出させる流出口として機能する。以下では、この隙間98のことを第1流出口98と呼ぶこととする。
アウターカバー60の第1流出口98よりも上方の部分には、空気通路110の空気を流出させる第2流出口99が形成されている。第2流出口99の数は特に限定されないが、ここでは3つである。3つの第2流出口99が前後に並んでいる。
図3を参照しながら前述したように、ECU9は、車両側面視において、前縁9fと後縁9rと上縁9uと下縁9dとを有する四角形状に形成されている。第1流出口98の少なくとも一部は、車両側面視において、前縁9fの下方への延長線9feと、後縁9rの下方への延長線9reとの間であって、かつ、下縁9dよりも下方に位置している。図4に示すように、第2流出口99の少なくとも一部は、車両側面視において、上縁9uの後方への延長線9ueと下縁9dの後方への延長線9deとの間であって、かつ、後縁9rよりも後方に位置している。
以上が自動二輪車1の構成である。自動二輪車1が走行すると空気通路101および空気通路110に空気が流れ、ECU9はこの空気によって冷却される。次に、自動二輪車1の走行に伴って発生する空気の流れについて説明する。
自動二輪車1が走行すると、自動二輪車1には前方から後方に向かって空気が流れる。この空気の一部は、溝部90の前端部91から溝部90の内部に入り込む。前述したように、溝部90の流路断面の面積は、前端部91から流入口96に向かって小さくなる。そのため、溝部90内の空気A1(図15参照)は、流入口96に至るまでに圧縮される。溝部90を流れる空気A1の一部は、流入口96から空気通路110のガイド流路81に流入する。ガイド流路81に流入した空気A2(図3および図15参照)は、ガイド流路81を流れた後、冷却通路100に流入する。冷却通路100に流入した空気A3(図3および図15参照)は、ECU9の周囲を流れる。ECU9は、この空気A3によって冷却される。ECU9を冷却した空気の一部A31は第1流出口98から冷却通路100の外部に流出し、他の一部A32は第2流出口99から冷却通路100の外部に流出する。
図15に示すように、アンダーカバー50およびアウターカバー60の表面に沿って後方に流れた空気B1は、第1流出口98から流出した空気A31と合流する。空気B1の流速は空気A31の流速よりも大きい。そのため、空気A31は空気B1により加速され、空気31の第1流出口98からの流出が促進される。
図16は、図14の一部の構成を模式的に表した説明図である。溝部90に沿って後方に流れる空気(言い換えると、空気通路101を流れる空気)の一部は、流入口96から空気通路110のガイド流路81に流入し、残りの空気は、溝部90の後端部91bからアウターカバー60の外側の面に沿って後方に流れる。溝部90を通り抜ける圧縮された空気により、溝部90を構成するフロントカバー30およびアッパーカバー40を車幅方向の内方に押さえつける力F1が働く。
また、本実施形態では、空気通路101および空気通路110を構成する複数のカバーのいずれか2つに挟まれるようにしてアウターカバー60が取り付けられている。図13に示す断面では、アウターカバー60の一部60jは、支持カバー80とフロントカバー30とに挟まれている。なお、アウターカバー60の一部は、アッパーカバー40と支持カバー80とに挟まれていてもよく、フロントカバー30とアッパーカバー40とに挟まれていてもよい。
図16に示すように、溝部90の後端部91bには、車幅方向の内方に曲がった屈曲部90gが設けられている。ここでは、フロントカバー30の一部が屈曲部90gを構成している。ただし、他のカバーが屈曲部90gを構成していてもよい。アウターカバー60の前端部60gは、この屈曲部90gの後方に配置されている。この屈曲部90gにアウターカバー60の前端部60gを接続することで、アウターカバー60の前端部60gは、溝部90の内縁部90n(なお、直線90nLは内縁部90nの車幅方向の位置を示す直線である)よりも車幅方向の内方に配置される。そのため、溝部90を流れる圧縮された空気のうち、溝部90の後端部91bに至った空気は、アウターカバー60のフロントカバー30との合面に当たることなく、後方に流れる(図16の矢印B1参照)。アウターカバー60は、前端部60gから後方に向かうにつれて車幅方向の外方に向かうように湾曲している(図14参照)。アウターカバー60の外側の面に沿って流れる空気B1により、アウターカバー60には車幅方向の内方に押しつけられるような力F2が働く。
一方、ガイド流路81は、後方に行くほど車幅方向の外方に向かうように曲がっている(図14参照)。そのため、流入口96からガイド流路81に流入した空気A2は、ガイド流路81を流れるときに、アウターカバー60を車幅方向の外方に向かって押す。そのため、ガイド流路81を流れる空気A2により、アウターカバー60を車幅方向の外方に引き剥がすような力F3が働く。
しかしながら、ガイド流路81を流れる空気A2の流速の方が、アウターカバー60の外側の面に沿って流れる空気B1の流速よりも大きい。そのため、ガイド流路81の空気A2の圧力、すなわち、アウターカバー60の内側の空気A2の圧力は、アウターカバー60の外側の空気B1の圧力よりも小さくなる。その結果、アウターカバー60の内外の圧力差により、結果的に、アウターカバー60には車幅方向の外方から内方に向かって力が作用する。したがって、アウターカバー60を支持する部材またはアウターカバー60自体の剛性を大きくしなくても、アウターカバー60が車幅方向の外方に剥がれてしまうことを防止することができる。
以上のように、本実施形態に係る自動二輪車1によれば、ECU9はエンジン7の側方に配置されているが、エンジン7とECU9との間に支持カバー80が配置されている(図5参照)。よって、ECU9がエンジン7によって直接加熱されることは防止される。また、自動二輪車1によれば、図1に示すように、フロントカバー30、アッパーカバー40、およびアンダーカバー50により、走行時に空気が流れる溝部90が形成されている。空気は、溝部90の前端部91から後方に向かって流れる。ここで、溝部90の前端部91は、ラジエータ8よりも上方かつ前方に位置している。そのため、溝部90には、ラジエータ8の熱の影響を受けていない空気が流入する。そして、溝部90を流通した空気は、流入口96を通じて、少なくとも一部が支持カバー80とアウターカバー60との間に形成された管状の空気通路110に導かれる。図3に示すように、この空気はECU9の周囲を流れることにより、ECU9を冷却する。本実施形態に係る自動二輪車1によれば、ECU9を冷却するための空気通路110には、ラジエータ8から発せられる熱およびラジエータ8を通過した加熱された排風の影響を受けない空気が流れる。したがって、ECU9を効果的に冷却することができる。
本実施形態に係る自動二輪車1によれば、溝部90の流入口96の中心を通る流路断面の面積は、前端部91を通る流路断面の面積よりも小さい。溝部90に導入された空気は、前端部91から流入口96に至るまでに圧縮される。そして、圧縮された空気が流入口96を通じて空気通路110に導かれる。空気通路110を流れる空気の量が増えるので、ECU9を効果的に冷却することができる。
溝部90に形成された流入口96は、ラジエータ8よりも上方かつ前方に位置している。また、流入口96は、ラジエータ8よりも前方かつ車幅方向の外方に位置している。そのため、流入口96に流入する空気は、ラジエータ8の熱の影響を受けにくい。空気通路110に導入される空気に対して、ラジエータ8の熱の影響を更に低減することができる。したがって、ECU9を更に効果的に冷却することができる。
ところで、ラジエータ8は溝部90よりも下方に配置されている。溝部90を形成する縦壁92、上壁93、および下壁94のうち、ラジエータ8から最も遠い壁は上壁93である。本実施形態では、流入口96は上壁93に形成されている。本実施形態では、溝部90のうち、ラジエータ8から遠い部分から空気通路110に空気を導く。よって、ECU9を冷却する空気に対して、ラジエータ8の熱の影響を更に低減することができる。したがって、ECU9を更に効果的に冷却することができる。また、空気は、前方に開口した溝部90の前端部91から、溝部90に導入される。この際、空気に混じって、砂や雨水なども溝部90に入ってくるおそれがある。しかし、ECU9が砂や雨水に晒されることは好ましくない。砂や雨水は空気よりも重いので、空気よりも溝部90の下方の部分を流れやすい。本実施形態によれば、流入口96が上壁93に形成されているので、砂や雨水が空気通路110に浸入することを抑制することができる。砂や雨水は、溝部90の下壁94に沿って、溝部90の後方に排出されやすい。
ただし、流入口96が形成される部分は上壁93に限定されない。流入口96は、縦壁92または下壁94に形成されていてもよい。溝部90を流れる空気の一部は流入口96に流入するが、他の一部は流入口96を通り過ぎて後方に流れる。溝部90を流れる空気は、縦壁92、上壁93、および下壁94に沿って流れる。流入口96が溝部90の縦壁92、上壁93、または下壁94に形成されている場合、溝部90を流れる空気は流入口96によって妨げられにくい。よって、流入口96が空気抵抗となることを抑制することができる。
本実施形態によれば、図6に示すように、溝部90は前端部91から流入口96に行くほど下方に向かうように水平線HLから傾いている。上壁93に形成された流入口96は、車両正面視において前方に開口している。そのため、溝部90を流れる空気は流入口96に流入しやすい。空気通路110に導かれる空気の量を増やすことができる。したがって、ECU9を更に効果的に冷却することができる。また、砂や雨水が空気通路110に浸入することを更に抑制することができる。
本実施形態によれば、図3に示すように、支持カバー80は、ECU9が取り付けられた制御ユニット取付部80Aに加えて、ガイド流路81が形成されたガイド流路部80Bを含んでいる。溝部90を流れた空気は、流入口96からガイド流路81に流れ込み、ガイド流路81から冷却通路100に導かれる。冷却通路100の前方にガイド流路81を設けたことにより、流入口96をより前方に形成することができる。よって、ECU9を冷却するための空気通路110に、ラジエータ8の熱の影響を受けにくい空気を導入することができる。したがって、ECU9を効果的に冷却することができる。
本実施形態によれば、図15に示すように、アウターカバー60とリアカバー70との間に、空気通路110の空気を流出させる第1流出口98が形成されている。自動二輪車1が走行すると、アウターカバー60の車幅方向の外方において、空気B1が後方に向かって流れる。この空気B1の流れは、冷却通路100の空気A31を第1流出口98から吸い出す役割を果たす。冷却通路100の空気A31が第1流出口98から流出しやすいので、冷却通路100における空気A31の流速が高まる。したがって、ECU9を効果的に冷却することができる。
また、本実施形態によれば、アウターカバー60の第1流出口98よりも上方の部分に第2流出口99が形成されている。空気通路110には、第1流出口98に加えて第2流出口99が形成されている。空気通路110に多くの空気が流入しても、その空気は第1流出口98だけでなく第2流出口99からも流出するので、空気通路110から円滑に流出する。空気通路110内において空気は淀みにくい。したがって、ECU9を効果的に冷却することができる。
本実施形態によれば、ECU9は、図3に示すように車両側面視において、前縁9fと後縁9rと上縁9uと下縁9dとを有する四角形状に形成されている。第1流出口98の少なくとも一部は、車両側面視において、前縁9fの下方への延長線9feと、後縁9rの下方への延長線9reとの間であって、かつ、下縁9dよりも下方に位置している。冷却通路100の空気の一部は、下縁9dを通って下方に流れやすくなる。上記空気は、ECU9の形状に合わせてECU9の周囲を流れやすくなる。よって、ECU9を効果的に冷却することができる。
また、図4に示すように車両側面視において、第2流出口99の少なくとも一部は、上縁9uの後方への延長線9ueと下縁9dの後方への延長線9deとの間であって、かつ、後縁9rよりも後方に位置している。冷却通路100の空気の他の一部は、後縁9rを通って後方に流れやすくなる。上記空気は、ECU9の形状に合わせてECU9の周囲を流れやすくなる。よって、ECU9を効果的に冷却することができる。
以上、一実施形態に係る自動二輪車1について説明した。しかし、前記実施形態は一例に過ぎず、他にも種々の実施形態が可能である。次に、他の実施形態の例について簡単に説明する。
エンジン7の側方に配置される車両部品はECU9に限定されない。車両部品は、例えば、レギュレータ、バッテリーなどであってもよい。高温になることを防止すべき各種の車両部品に対して、本発明を適用することができる。
フロントカバー30、アッパーカバー40、アンダーカバー50、アウターカバー60、リアカバー70、および支持カバー80は、必ずしも単一の部材から構成されていなくてもよい。フロントカバー30、アッパーカバー40、アンダーカバー50、アウターカバー60、リアカバー70、および支持カバー80のうちの1つまたは2つ以上が、2つ以上の部材から構成されていてもよい。また、フロントカバー30、アッパーカバー40、アンダーカバー50、アウターカバー60、リアカバー70、および支持カバー80は、必ずしも互いに別体でなくてもよい。フロントカバー30、アッパーカバー40、アンダーカバー50、アウターカバー60、リアカバー70、および支持カバー80のうちの1つまたは2つ以上が単一の部材により構成されていてもよい。
フロントカバー30、アッパーカバー40、アンダーカバー50、アウターカバー60、リアカバー70、および支持カバー80の材料は特に限定されない。それらの材料は、例えば合成樹脂であってもよく、金属であってもよい。フロントカバー30、アッパーカバー40、アンダーカバー50、アウターカバー60、リアカバー70、および支持カバー80の2つ以上の材料は、同一であってもよく、異なっていてもよい。
溝部90の流路断面の面積は、必ずしも前端部91から流入口96に向かって徐々に小さくなっていなくてもよい。例えば、上記面積は、前端部91から流入口96に向かって徐々に小さくなった後、徐々に大きくなり、再び小さくなっていてもよい。また、溝部90の流路断面の面積は、前端部91から流入口96に向かって一定でもよく、大きくなっていてもよい。溝部90の流入口96の中心を通る流路断面の面積は、必ずしも前端部91を通る流路断面の面積よりも小さくなくてもよい。
溝部90の上下方向の寸法は、必ずしも前端部91から流入口96に向かって小さくなっていなくてもよい。また、溝部90の左右方向の寸法は、必ずしも前端部91から流入口96に向かって小さくなっていなくてもよい。
流入口96の位置は、必ずしもラジエータ8よりも上方かつ前方に限られない。例えば、流入口96の位置は、ラジエータ8の前端よりも後方であってもよい。
前述したように、流入口96は、必ずしも溝部90の上壁93に形成されていなくてもよい。流入口96は、縦壁92または下壁94に形成されていてもよい。流入口96は、上壁93から縦壁92にわたって形成されていてもよく、縦壁92から下壁94にわたって形成されていてもよい。
溝部90は、必ずしも、前端部91から流入口96に行くほど下方に向かうように水平線HLから傾いていなくてもよい。溝部90は、前端部91から流入口96に行くほど上方に向かうように水平線HLから傾いていてもよい。溝部90は、水平線HLと平行であってもよい。
リアカバー70は必ずしも必要ではない。リアカバー70がない場合、例えば、支持カバー80の後縁とアウターカバー60の後縁との隙間が、第1流出口98を形成することとなる。
ECU9に対する第1流出口98および第2流出口99の位置は特に限定されない。第1流出口98および第2流出口99のうち、いずれか一方を省略してもよい。第1流出口98および第2流出口99に加えて、空気通路110の空気を流出させる他の流出口を備えていてもよい。
前記実施形態では、ラジエータ8のタンク部8Bはコア部8Aの左方および右方に配置されているが、特に限定されない。タンク部8Bは、コア部8Aの上方および下方に配置されていてもよい。
鞍乗型車両とは、乗員が跨がって乗車する車両のことである。鞍乗型車両は自動二輪車1に限定されない。鞍乗型車両は、自動三輪車、ATV(All Terrain Vehicle)などであってもよい。
ここに用いられた用語及び表現は、説明のために用いられたものであって限定的に解釈するために用いられたものではない。ここに示されかつ述べられた特徴事項の如何なる均等物をも排除するものではなく、本発明のクレームされた範囲内における各種変形をも許容するものであると認識されなければならない。本発明は、多くの異なった形態で具現化され得るものである。この開示は本発明の原理の実施形態を提供するものと見なされるべきである。それらの実施形態は、本発明をここに記載しかつ/又は図示した好ましい実施形態に限定することを意図するものではないという了解のもとで、実施形態がここに記載されている。ここに記載した実施形態に限定されるものではない。本発明は、この開示に基づいて当業者によって認識され得る、均等な要素、修正、削除、組み合わせ、改良及び/又は変更を含むあらゆる実施形態をも包含する。クレームの限定事項はそのクレームで用いられた用語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書あるいは本願のプロセキューション中に記載された実施形態に限定されるべきではない。
1…自動二輪車(鞍乗型車両)、2…ヘッドパイプ、3…車体フレーム、7…内燃機関、8…ラジエータ、9…電子制御ユニット(車両部品)、9f…電子制御ユニットの前縁、9r…電子制御ユニットの後縁、9u…電子制御ユニットの上縁、9d…電子制御ユニットの下縁、30…フロントカバー、40…アッパーカバー、50…アンダーカバー、60…アウターカバー、70…リアカバー、80…支持カバー、80A…制御ユニット取付部(車両部品取付部)、80B…ガイド流路部、81…ガイド流路、90…溝部、91…溝部の前端部、91b…溝部の後端部、92…縦壁、93…上壁、94…下壁、96…流入口、98…第1流出口、99…第2流出口、100…冷却通路、110…空気通路

Claims (14)

  1. ヘッドパイプを有する車体フレームと、
    前記車体フレームに支持された内燃機関と、
    前記車体フレームに支持され、前記内燃機関よりも前方に配置されたラジエータと、
    前記内燃機関の側方に配置された支持カバーと、
    前記支持カバーに支持され、前記支持カバーよりも車幅方向の外方に配置され、車両側面視において少なくとも一部が前記内燃機関と重なる車両部品と、
    少なくとも一部が前記ヘッドパイプの前方に配置されたフロントカバーと、
    少なくとも一部が前記ヘッドパイプの側方かつ前記ラジエータよりも上方に配置されたアッパーカバーと、
    少なくとも一部が前記ヘッドパイプの側方かつ前記アッパーカバーの下方に配置されたアンダーカバーと、
    前記支持カバーおよび前記車両部品の車幅方向の外方に配置されたアウターカバーと、を備え、
    前記フロントカバー、前記アッパーカバー、および前記アンダーカバーの少なくとも1つにより、前記ラジエータよりも上方かつ前方に位置する前端部と前記前端部よりも後方に位置する後端部とを有し、前記前端部から前記後端部に亘って後方に延びると共に車幅方向の内方に凹んだ溝部が形成され、
    前記支持カバーと前記アウターカバーとにより、前記車両部品に供給される空気が通る管状の空気通路の少なくとも一部が形成され、
    前記溝部の前記前端部は、車両側面視において前方に開口し、
    前記溝部に、前記空気通路に連通する空気の流入口が形成されている、鞍乗型車両。
  2. 前記溝部の前記流入口の中心を通る流路断面の面積は、前記溝部の前記前端部を通る流路断面の面積よりも小さい、請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記溝部の上下方向の寸法は、前記前端部から前記流入口に向かって小さくなっている、請求項2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記溝部の車幅方向の寸法は、前記前端部から前記流入口に向かって小さくなっている、請求項2または3に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記流入口は、前記ラジエータよりも上方かつ前方に形成されている、請求項1〜4のいずれか一つに記載の鞍乗型車両。
  6. 前記流入口は、前記ラジエータよりも前方かつ車幅方向の外方に形成されている、請求項1〜5のいずれか一つに記載の鞍乗型車両。
  7. 前記溝部は、縦壁と、前記縦壁の上端から車幅方向の外方に延びる上壁と、前記縦壁の下端から車幅方向の外方に延びる下壁と、を含み、
    前記流入口は、前記上壁に形成されている、請求項1〜6のいずれか一つに記載の鞍乗型車両。
  8. 前記溝部は、前記前端部から前記流入口に行くほど下方に向かうように水平線から傾いている、請求項7に記載の鞍乗型車両。
  9. 前記支持カバーは、前記車両部品が取り付けられた車両部品取付部と、前記車両部品取付部の前方かつ前記アッパーカバーの車幅方向の内方に配置されたガイド流路部とを含み、
    前記ガイド流路部に、前記流入口から前記車両部品に向けて空気を導くガイド流路が形成されている、請求項1〜8のいずれか一つに記載の鞍乗型車両。
  10. 前記車両部品の後方に配置されたリアカバーを備え、
    前記アウターカバーと前記リアカバーとの間に、前記空気通路の空気を流出させる第1流出口が形成されている、請求項1〜9のいずれか一つに記載の鞍乗型車両。
  11. 前記アウターカバーの前記第1流出口よりも上方の部分に、前記空気通路の空気を流出させる第2流出口が形成されている、請求項10に記載の鞍乗型車両。
  12. 前記車両部品は、車両側面視において、前縁と後縁と上縁と下縁とを有する四角形状に形成され、
    前記第1流出口の少なくとも一部は、車両側面視において、前記前縁の下方への延長線と前記後縁の下方への延長線との間であって、かつ、前記下縁よりも下方に位置している、請求項10または11に記載の鞍乗型車両。
  13. 前記車両部品は、車両側面視において、前縁と後縁と上縁と下縁とを有する四角形状に形成され、
    前記第2流出口の少なくとも一部は、車両側面視において、前記上縁の後方への延長線と前記下縁の後方への延長線との間であって、かつ、前記後縁よりも後方に位置している、請求項11に記載の鞍乗型車両。
  14. 前記車両部品は、前記内燃機関の制御を行う電子制御ユニットである、請求項1〜13のいずれか一つに記載の鞍乗型車両。
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