JP6482260B2 - 自動二輪車 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車に関する。
自動二輪車には、車体を側方から覆うアウタカウルと、アウタカウルの内側に取り付けられてラジエータを側方から覆うインナパネルと、を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許第3535361号公報
ところで、インナパネルとアウタカウルとの間の収容空間に車載装置を配置しようとした場合、収容空間が走幅方向内側に膨らむとラジエータの冷却性能が低下してしまう。また、収容空間が車幅方向外側に膨らむと走行抵抗が増加してしまう。
そこで本発明は、カウル内に収容空間を確保しつつ、ラジエータへの導風効果の低下を抑えるとともに走行抵抗の増加を防ぐ自動二輸車を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る自動二輪車は、前輪の後方に配置されたラジエータと、前記ラジエータの前方空間を車幅方向外側から覆うサイドカウルと、を備え、前記ラジエータは、走行風が通過して内部を流れる冷却媒体の熱交換を行う熱交換部と、前記熱交換部の車幅方向外側に配置されて、冷却媒体を蓄えるタンク部とを有し、前記サイドカウルは、インナパネルと、前記インナパネルとの間に車載装置が収容される収容空間を形成して、前記インナパネルを車幅方向外側から覆うアウタパネルとを有し、前記インナパネルの前記ラジエータの前側に位置する前側部分が、前記タンク部の車幅方向外側端縁と車幅方向内側端縁との間を前後方向に延びるように配置される。
前記構成によれば、ラジエータのタンク部にラップしてインナパネルが配置されることで、インナパネルをなるべく車幅方向内側に配置できる。これにより、サイドカウルの収容空間の大きさを十分に確保しつつ、アウタカウルが車幅方向外側に膨らみ過ぎることを抑えることができる。また、ラジエータの熱交換部よりも車幅方向外側にインナパネルが配置されることで、インナパネルが熱交換部に向かう走行風の流れを邪魔することを防ぐことができ、冷却性能の低下を防ぐことができる。
車幅方向に関して、前記インナパネルの前記前側部分の後端は、前記ラジエータの前記タンク部の車幅方向内側端縁と同じ位置に配置されてもよい。
前記構成によれば、インナパネルの前側部分の後端とラジエータのタンク部との間を走行風が通過することを防いで、インナパネルで案内された走行風の殆どをラジエータの熱交換部に導くことができる。
前記アウタパネルが、前端から後方に向かうにつれて車幅方向外側に膨らみ、前記車載装置の車幅方向内側端が、前記ラジエータの車幅方向外側端よりも内側に位置し、前記車載装置の車幅方向外側面が、後方に向かうにつれて車幅方向外側に向かって傾斜する傾斜部分を有してもよい。
前記構成によれば、車載装置をアウタパネルの車幅方向外側面に沿って配置することで、サイドカウルの前方に先細りに形成される収容空間のうち狭い空間にも大きな車載装置を配置することができ、車載装置をなるべく前方に配置することができる。よって、収容される車載装置を大型化できるとともに、自動二輪車のフロント荷重を増やして高速走行時の前輪の接地を安定させることができる。
前記アウタパネルが、下端から上方に向かうにつれて車幅方向外側に膨らみ、前記車載装置の車幅方向外側面が、下方に向かうにつれて車幅方向内側に向かって傾斜する傾斜部分を有してもよい。
前記構成によれば、車載装置をアウタパネルの車幅方向外側面に沿って配置することで、下方に先細りに形成される空間のうち狭い空間に車載装置を配置することができ、車載装置をなるべく下方に配置することができる。よって、収容される車載装置を大型化できるとともに、自動二輪車のフロント荷重を増やして高速走行時の前輪の接地を安定させることができる。
前記車載装置は、前記ラジエータに用いる冷却媒体を貯留するリザーブタンクを含み、前記リザーブタンクの上部には、冷却媒体を注液するための注液口が設けられ、前記サイドカウルには、前記注液口を露出させる注液口露出孔が形成されてもよい。
前記構成によれば、リザーブタンクへの冷却媒体の補充作業を容易にすることができる。
前記車載装置は、走行時に発熱する電装品を含み、前記サイドカウルには、前記サイドカウルの外部から走行風を前記電装品に導く走行風導入孔と、前記電装品を冷却した走行風を前記サイドカウルの外部に導く走行風導出孔とが形成されてもよい。
前記構成によれば、走行時に発熱する電装品をサイドカウル内部に収容しても、サイドカウル内に熱が籠って電装品に悪影響を及ぼすことが防止できる。
前記電装品は、前記走行風導出孔に向いたコネクタを有し、前記コネクタに接続される電線は、前記走行風導出孔を通過してもよい。
前記構成によれば、走行風導出孔がサイドカウルの内部から外部に導出される電線挿通用の孔を兼用するので、サイドカウルに形成する孔が増えるのを抑制できる。
本発明によれば、サイドカウル内に収容空間を確保しつつ、ラジエータへの導風効果の低下を抑えるとともに走行抵抗の増加を防ぐ自動二輸車を提供することができる。
実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 図1に示す自動二輪車の前方から見た正面図である。 図2に示す自動二輪車の右サイドカウルをアウタパネルが取り外された状態で車幅方向外側から見た斜視図である。 図3に示す右サイドカウルを車幅方向内側から見た斜視図である。 図2に示す自動二輪車の左サイドカウルをアウタパネルが取り外された状態で車幅方向外側から見た斜視図である。 図5に示す左サイドカウルを車幅方向内側から見た斜視図である。 図2のVII−VII線断面図である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1は、実施形態に係る自動二輪車1の左側面図である。図1に示すように、自動二輪車1は、従動輪である前輪2と、駆動輪である後輪3と、前輪2と後輪3との間に配置された車体フレーム4とを備える。車体フレーム4は、ヘッドパイプ5と、ヘッドパイプ5から下方に傾斜しながら後方へ延びるメインフレーム6と、メインフレーム6の後部から下方に延びるピボットフレーム7とを有する。前輪2は、フロントフォーク8の下端部にて回転自在に支持され、フロントフォーク8は、ブラケット(図示せず)を介してステアリングシャフト(図示せず)に支持される。ステアリングシャフトは、車体フレーム4のヘッドパイプ5によって回動自在に支持される。前記ブラケットには、左右へ延びるバー型のハンドル9が取り付けられる。ピボットフレーム7には、前後方向に延びるスイングアーム10の前端部が軸支され、スイングアーム10の後端部に後輪3が回転自在に軸支される。ハンドル9の後方には燃料タンク11が設けられ、燃料タンク11の後方に運転者騎乗用のシート12が設けられる。シート12の下方かつ左側には、自動二輪車1を左側に傾斜した状態で自立させるためのサイドスタンド13が設けられる。
前輪2と後輪3との間では、原動機としてのエンジンEがメインフレーム6及びピボットフレーム7に支持された状態で搭載される。エンジンEは、例えば4ストローク多気筒エンジンである。エンジンEの出力軸には変速機14が接続され、変速機14から出力される駆動力が無端状の動力伝達ループ15(例えば、チェーン)を介して後輪3に伝達される。エンジンEの上側後方には、エンジンEに加圧されたエアを供給する過給機16が配置される。過給機16の左側部には、車体左側において前後に延びるエアダクト17の後端部が接続される。エアダクト17の前端部は前方に向けて開放されたエア取入口17aが形成される。即ち、エア取入口17aから流入した走行風がエアダクト17を通って過給機16に流入し、過給機16で加圧されたエアがエンジンEに供給される。
前輪2の後方かつエンジンEの前方には、エンジンEを冷却するためのラジエータ18が配置される。車体フレーム4には、フロントカウル19、右サイドカウル20及び左サイドカウル21が接続される。フロントカウル19は、前輪2の上方に配置され、ウインドシールド22が固定される。右サイドカウル20及び左サイドカウル21は、ラジエータ18とラジエータ18の前方空間とを車幅方向外側から覆う。右サイドカウル20及び左サイドカウル21の上端部には、フロントカウル19の下端部が接続される。フロントフォーク8には、前輪2を上側から覆う前輪フェンダ29が取り付けられる。
図2は、図1に示す自動二輪車1の前方から見た正面図である。図2に示すように、フロントカウル19、右サイドカウル20、左サイドカウル21及び前輪フェンダ29により囲まれた空間S1が前方に開放されており、走行風が当該空間S1を通過してラジエータ18に導かれる。右サイドカウル20及び左サイドカウル21の各々は、後述するように、インナパネル23,24と、インナパネル23,24を車幅方向外側から覆うアウタパネル25,26とを有する。アウタパネル25,26は、前端から後方に向かうにつれて車幅方向外側に膨らみ、かつ、下端から上方に向かうにつれて車幅方向外側に膨らむ形状を呈する。インナパネル23,24とアウタパネル25,26との間には、車載装置(例えば、リザーブタンク27又はレギュレータ28)が収容される収容空間S2,S3が形成される。
図3は、図2に示す自動二輪車1の右サイドカウル20をアウタパネル25が取り外された状態で車幅方向外側から見た斜視図である。図4は、図3に示す右サイドカウル20を車幅方向内側から見た斜視図である。図3及び4に示すように、右サイドカウル20では、インナパネル23とアウタパネル25との間の収容空間S2にリザーブタンク27が収容される。リザーブタンク27は、ラジエータ18に補充する冷却液を貯蔵するタンクである。インナパネル23のうちラジエータ18(図1及び7参照)より前側に位置する第1部分23a(前側部分)が車幅方向内方に膨出し、インナパネル23のうち第1部分23aよりも後側の第2部分23bは、第1部分23aよりも車幅方向外側に位置する。これにより、インナパネル23には、第1部分23aと第2部分23bとの間に第1段差部23cが形成される。
インナパネル23のうち第1部分23aよりも上側の第3部分23dは、第1部分23aよりも車幅方向外側に位置する。これにより、インナパネル23には、第1部分23aと第3部分23dとの間に第2段差部23eが形成される。フロントカウル19の下端部19aは、インナパネル23の第3部分23dに車幅方向内側から重ねて固定される。インナパネル23は、ラジエータ18(図1及び7等)の上端から下端にわたって上下方向に延びる。
インナパネル23の第1部分23aとアウタパネル25との間には、リザーブタンク27が配置される。リザーブタンク27は、側面視で上から下にいくにつれて前後方向の幅が狭まる形状に形成され、インナパネル23及びアウタパネル25に沿った形状に形成される。リザーブタンク27は、インナパネル23に締結部材により固定され、アウタパネル25には固定されていない。リザーブタンク27は、冷却液を貯蔵するリザーブタンク本体部27aと、リザーブタンク本体部27aの後側上部から斜め上後方に向けて突出した注液管部27bと、リザーブタンク本体部27aの後側下部に形成されてリザーブタンク本体部27a内の冷却液をラジエータ18に導くための冷却液流出部27dと、リザーブタンク本体部27aの上面に形成されたドレン開口部27eとを有する。
注液管部27bの上端には、冷却液を注液するための注液口27cが開口し、注液口27cがキャップ30で閉鎖される。リザーブタンク27の注液管部27bは、アウタパネル25よりも車幅内側に配置され、かつ、リザーブタンク本体部27aから上方かつ左側に向けて延びる。これにより、サイドスタンド13を使用して駐車している際に車体が左側に傾斜しても、注液管部27bが上方を向くため、注液作業が行いやすい。
冷却液流出部27dには、ラジエータ18に連通する連通チューブ31が接続される。リザーブタンク27のドレン開口部27eには、可撓性を有するドレンチューブ32が接続される。ドレンチューブ32は、ドレン開口部27eから上方に向かってから折り返して下方に延びる。リザーバタンク27の車幅方向外側の側面には、上下方向に延びる溝部27fが形成され、ドレンチューブ32は、その溝部27fを通って上方から下方に導かれる。ドレンチューブ32の下端の吐出口32aは、右サイドカウル20内の下端部に位置し、吐出口32aから落下した冷却液は、右サイドカウル20の下端部の隙間から地面に落下するので、冷却液が前輪2及び後輪3に触れることはない。
インナパネル23には、注液管部27bを通過させて注液口27cをサイドカウル20の外部に露出させる注液口露出孔23fが形成される。インナパネル23には、連通チューブ31を通過させて右サイドカウル20の内部から外部に導出する連通チューブ挿通孔23gが形成される。インナパネル23の第2段差部23e(リザーブタンク本体部27aの上面に上方から対向する壁部)には、ドレンチューブ32の折り返し部分が通過するドレンチューブ挿通孔23hが形成される。インナパネル23には、そのリザーブタンク本体部27aの下部側面に側方から対向する領域にタンク残量目視用孔23iが形成される。好ましくは、タンク残量目視用孔23iは、リザーブタンク本体部27aの前側下部側面に対向する。なお、インナパネル23には、他部品との干渉防止用の孔23jも形成される。
図5は、図2に示す自動二輪車1の左サイドカウル21をアウタパネル26が取り外された状態で車幅方向外側から見た斜視図である。図6は、図5に示す左サイドカウル21を車幅方向内側から見た斜視図である。図5及び6に示すように、左サイドカウル21では、インナパネル24とアウタパネル26との間の収容空間S3にレギュレータ28が収容される。レギュレータ28は、ブラケット34によりインナパネル24に固定され、アウタパネル26には固定されていない。インナパネル24のうちラジエータ18(図1及び7参照)より前側に位置する第1部分24a(前側部分)が車幅方向内方に膨出し、インナパネル24のうち第1部分24aよりも後側の第2部分24bは、第1部分24aよりも車幅方向外側に位置する。これにより、インナパネル24には、第1部分24aと第2部分24bとの間に第1段差部24cが形成される。
インナパネル24のうち第1部分24aよりも上側の第3部分24dは、第1部分24aよりも車幅方向外側に位置する。これにより、インナパネル24には、第1部分24aと第3部分24dとの間に第2段差部24eが形成される。インナパネル24の第3部分24dの車幅方向内側かつ第1部分24aの上側の空間には、エアダクト17が前後方向に通過する。
インナパネル24の第1部分24aとアウタパネル26との間には、レギュレータ28が配置される。レギュレータ28は、自動二輪車1の走行時に発熱する電装品である。レギュレータ28の上方にインナパネル24の第2段差部24eが位置する。即ち、レギュレータ28の上方にインナパネル24が屋根として存在する。インナパネル24には、左サイドカウル21の外部から走行風を前記電装品に導く走行風導入孔24fが形成される。インナパネル24には、走行風導入孔24fの後端縁から車幅方向内側及び前方に向けて突出し、走行風導入孔24fを車幅方向外側から覆う走行風ガイド壁部24gが設けられる。左サイドカウル21の後端部には、レギュレータ28を冷却した走行風を左サイドカウル21の外部に導く走行風導出孔21aが形成される。インナパネル24の後端部に切欠部24hが形成され、その切欠部24hとアウタパネル26とが合わさることで走行風導出孔21aが形成される。
レギュレータ28は、複数のコネクタ28aを有する。レギュレータ28は、コネクタ28aが走行風導出孔21aに向くような姿勢で配置される。レギュレータ28のコネクタ28aには、電線33の先端に取り付けられたコネクタ33aが嵌合される。電線33は、走行風導出孔21aを通過して、左サイドカウル21の内部から外部に導出される。複数のコネクタ28aが上下方向に並び、レギュレータ28の厚み方向が車幅方向に向くような姿勢でレギュレータ28が配置される。
図7は、図2のVII−VII線断面図である。図7に示すように、ラジエータ18は、右サイドカウル20及び左サイドカウル21のインナパネル23,24の車幅方向内側において第1段差部23c,24cに後側から沿うように配置される。ラジエータ18は、サイドフロー式ラジエータであり、上方から見て後方に向けて凸に湾曲している。ラジエータ18は、走行風が通過して内部を流れる冷却液の熱交換を行う熱交換部18aと、熱交換部18aの左右両側に設けられて冷却液を蓄える一対のタンク部18b,18cとを有する。熱交換部18aの後側には、複数の電動ファン35が車幅方向に並んで配置される。電動ファン35は、熱交換部18aの上側領域の後側に設けられ、熱交換部18aの下側領域の後側には設けられていない。
ラジエータ18のタンク部18bは、熱交換部18aに出入りする通路部分を含む。車幅方向一方のタンク部18bには、エンジンEを冷却した後の冷却液が流れる冷却液流入管36が接続され、車幅方向他方のタンク部18cには、熱交換部18aで冷却された冷却液がエンジンEに向けて流れる冷却液流出管37が接続される。一方のタンク部18bは、冷却液流入管36から流入した冷却液を上下方向に分配して、上下方向に並ぶ熱交換郎18aの通路にそれぞれ導く。他方のタンク部18cは、上下方向に並ぶ熱交換部18aの通路から排出された冷却液を合流させて冷却液流出管37に導く。
インナパネル23,24の第1部分23a,24aの後端は、ラジエータ18のタンク部18b,18cに近接配置される。インナパネル23,24の第1部分23a,24aは、ラジエータ18の車幅方向外側の端縁よりも車幅方向内側に位置している。具体的には、インナパネル23,24の第1部分23a,24aは、ラジエータ18のタンク部18b,18cの車幅方向外側端縁と車幅方向内側端縁との間を前後方向に延びるように配置される。本実施形態では、車幅方向に関して、インナパネル23,24の第1部分23a,24aの後端は、ラジエータ18のタンク部18b,18cの車幅方向内端縁と同じ位置に配置される。インナパネル23,24の第1部分23a,24aの車幅方向内側面は、前後方向に延びる平坦面である。
リザーブタンク27及びレギュレータ28は、ラジエータ18よりも前方に配置され、リザーブタンク27及びレギュレータ28の車幅方向内側端は、ラジエータ18の車幅方向外側端よりも内側に位置する。リザーブタンク27及びレギュレータ28の車幅方向外側端は、ラジエータ18の車幅方向外側端よりも車幅方向外側に位置する。リザーブタンク27及びレギュレータ28の車幅方向外側面27g,28gが、後方に向かうにつれて車幅方向外側に向かって傾斜する傾斜部分を有する。リザーブタンク27及びレギュレータ28の車幅方向外側面27g,28gは、下方に向かうにつれて車幅方向内側に向かって傾斜する傾斜部分を有する。
リザーブタンク27の車幅方向外側面27gは、前方に向かうにつれて車幅方向内方に曲面状に傾斜する。リザーブタンク27の車幅方向内側面27hは、インナパネル23と平行に前後方向に延びる。言い換えると、リザーブタンク27の車幅方向内側面27hは、車幅方向に垂直な面である。リザーブタンク27は、その水平断面において前方に向けて先細った略三角形状を呈する。レギュレータ28は、前後方向に対して傾き(図7)、かつ、鉛直方向に対しても傾いている(図2)。レギュレータ28は、その車幅方向内側にヒートシンク28jを有する。ヒートシンク28jは、車幅方向内側に向いており、ヒートシンク28jの溝は、雨水等が留まりにくいように上下に延びている。左サイドカウル21のガイド壁部24gは、走行風導入孔24fの後端縁から車幅方向内方に突出してから前方に延びるので、ガイド壁部24gにより案内される走行風の通路は、平面視で略L字状に形成される。これにより、走行風に雨水が含まれる場合にも、走行風がガイド壁部24gに衝突して雨水の一部が捕捉される。
以上に説明した構成によれば、ラジエータ18のタンク部18b,18cにラップしてインナパネル23,24が配置されることで、インナパネル23,24をなるべく車幅方向内側に配置できる。これにより、サイドカウル20,21の収容空間S2,S3の大きさを十分に確保しつつ、アウタカウル25,26が車幅方向外側に膨らみ過ぎることを抑えることができる。また、ラジエータ18の熱交換部18aよりも車幅方向外側にインナパネル23,24が配置されることで、インナパネル23,24が熱交換部18aに向かう走行風の流れを邪魔することを防ぐことができ、冷却性能の低下を防ぐことができる。
車幅方向に関して、インナパネル23,24の第1部分23a,24aの後端が、ラジエータ18のタンク部18b,18cの車幅方向内側端縁と同じ位置に配置されることで、インナパネル23,24の第1部分23a,24aの後端とラジエータ18のタンク部18b,18cとの間を走行風が通過することを防いで、インナパネル23,24で案内された走行風の殆どをラジエータ18の熱交換部18aに導くことができる。
リザーブタンク27がアウタパネル25の車幅方向外側面に沿って配置されることで、右サイドカウル20の前方に先細りに形成される収容空間S2に大きなリザーブタンク27を配置することができ、リザーブタンク27をなるべく前方に配置することができる。よって、リザーブタンク27を大型化できるとともに、自動二輪車1のフロント荷重を増やして高速走行時の前輪の接地を安定させることができる。右サイドカウル20は、リザーブタンク27の注液口27cを露出させる注液口露出孔23fが形成されるので、リザーブタンク27への冷却液の補充作業がサイドカウルを分解することなく容易に行うことができる。
左サイドカウル21には、その外部から走行風をレギュレータ28に導く走行風導入孔24fと、レギュレータ28を冷却した走行風を左サイドカウル21の外部に導く走行風導出孔21aとが形成されるので、走行時に発熱するレギュレータ28をサイドカウル内部に収容しても、サイドカウル内に熱が籠ってレギュレータ28に悪影響を及ぼすことが防止できる。左サイドカウル21の走行風導出孔21aが、左サイドカウル21の内部から外部に導出される電線33が挿通される孔の役目を兼用するので、左サイドカウル21に形成する孔が増えるのを抑制できる。コネクタ28aが、レギュレータ28の後面に配置されることで、コネクタ28aへの雨水の付着を防ぐことができる。右サイドカウル20と左サイドカウル21との夫々に車載装置(リザーブタンク27及びレギュレータ28)が収容されることで、自動二輪車1の左右の重量のアンバランスを抑制できる。
フロントカウル19の下端部19aが、インナパネル23,24の第1部分23a,24aよりも車幅方向外側に位置する第3部分23d,24dに車幅方向内側から重ねて固定されるので、インナパネル23,24にラジエータ18の車幅方向外端縁よりも車幅方向内側に位置する部分23a,24aを設けても、フロントカウル19を車幅方向に大きく形成して空力特性(例えば、ダウンフォースによる前輪の接地荷重)を高めることができる。また、インナパネル23,24の第3部分23d,24dの車幅方向内側には、段差部23e,24eにより車幅方向外方に向けて拡がる空間が形成されるため、当該空間に他部品を配置させることでき、各種部品のレイアウト効率が向上する。
1 自動二輪車
2 前輪
18 ラジエータ
18a 熱交換部
18b,18c タンク部
20 右サイドカウル
21 左サイドカウル
21a 走行風導出孔
23,24 インナパネル
23a,24a 第1部分(前側部分)
23f 注液口露出孔
24f 走行風導入孔
25,26 アウタパネル
27 リザーブタンク(車載装置)
27c 注液口
28 レギュレータ(車載装置:電装品)
28a コネクタ
33 電線
E エンジン

Claims (6)

  1. 前輪の後方に配置されたラジエータと、
    前記ラジエータの前方空間を車幅方向外側から覆うサイドカウルと、を備え、
    前記ラジエータは、走行風が通過して内部を流れる冷却媒体の熱交換を行う熱交換部と、前記熱交換部の車幅方向外側に配置されて、冷却媒体を蓄えるタンク部とを有し、
    前記サイドカウルは、インナパネルと、前記インナパネルとの間に車載装置が収容される収容空間を形成して、前記インナパネルを車幅方向外側から覆うアウタパネルとを有し、
    前記インナパネルの前記ラジエータの前側に位置する前側部分が、前記タンク部の車幅方向外側端縁と車幅方向内側端縁との間を前後方向に延びるように配置され
    前記車載装置は、前記ラジエータに用いる冷却媒体を貯留するリザーブタンクを含み、
    前記リザーブタンクの上部には、冷却媒体を注液するための注液口が設けられると共に、前記注液口がキャップにより閉鎖され、
    前記サイドカウルの前記インナパネルには、前記キャップが前記インナパネルの外部に位置するように前記注液口を露出させる注液口露出孔が形成される、自動二輪車。
  2. 車幅方向に関して、前記インナパネルの前記前側部分の後端は、前記ラジエータの前記タンク部の車幅方向内側端縁と同じ位置に配置される、請求項1に記載の自動二輪車。
  3. 前記アウタパネルが、前端から後方に向かうにつれて車幅方向外側に膨らみ、
    前記車載装置の車幅方向内側端が、前記ラジエータの車幅方向外側端よりも内側に位置し、前記車載装置の車幅方向外側面が、後方に向かうにつれて車幅方向外側に向かって傾斜する傾斜部分を有する、請求項1又は2に記載の自動二輪車。
  4. 前記アウタパネルが、下端から上方に向かうにつれて車幅方向外側に膨らみ、
    前記車載装置の車幅方向外側面が、下方に向かうにつれて車幅方向内側に向かって傾斜する傾斜部分を有する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の自動二輪車。
  5. 前輪の後方に配置されたラジエータと、
    前記ラジエータの前方空間を車幅方向外側から覆うサイドカウルと、を備え、
    前記ラジエータは、走行風が通過して内部を流れる冷却媒体の熱交換を行う熱交換部と、前記熱交換部の車幅方向外側に配置されて、冷却媒体を蓄えるタンク部とを有し、
    前記サイドカウルは、インナパネルと、前記インナパネルとの間に車載装置が収容される収容空間を形成して、前記インナパネルを車幅方向外側から覆うアウタパネルとを有し、
    前記インナパネルの前記ラジエータの前側に位置する前側部分が、前記タンク部の車幅方向外側端縁と車幅方向内側端縁との間を前後方向に延びるように配置され、
    前記車載装置は、走行時に発熱する電装品を含み、
    前記サイドカウルには、前記サイドカウルの外部から走行風を前記電装品に導く走行風導入孔と、前記電装品を冷却した走行風を前記サイドカウルの外部に導く走行風導出孔とが形成される、自動二輪車。
  6. 前記電装品は、前記走行風導出孔に向いたコネクタを有し、
    前記コネクタに接続される電線は、前記走行風導出孔を通過している、請求項5に記載の自動二輪車。
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