JP7376521B2 - スペクトラム拡散クロック発生器及びスペクトラム拡散クロック発生方法、パルスパターン発生装置及びパルスパターン発生方法、並びに、誤り率測定装置及び誤り率測定方法 - Google Patents

スペクトラム拡散クロック発生器及びスペクトラム拡散クロック発生方法、パルスパターン発生装置及びパルスパターン発生方法、並びに、誤り率測定装置及び誤り率測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、基準信号のスペクトラムを拡散してスペクトラム拡散クロック信号を発生するスペクトラム拡散クロック発生器及びスペクトラム拡散クロック発生方法、パルスパターン発生装置及びパルスパターン発生方法、並びに、誤り率測定装置及び誤り率測定方法に関する。
近年、IoTやクラウドコンピューティングの普及により通信システムは膨大なデータを扱うようになり、通信システムを構成する各種の通信機器のインタフェースは高速化とシリアル伝送化が進んでいる。例えば、USB(登録商標)(Universal Serial Bus)やPCIe(登録商標)(Peripheral Component Interconnect Express)などのハイスピードシリアルバス(High Speed Serial Bus)の規格では、LTSSM(Link Training and Status State Machine、以下、「リンク状態管理機構」と称する)と呼ばれるステートマシンにより、デバイス間の通信の初期化やリンク速度の調整などが管理されている。また、上記の規格では、電磁両立性(Electro-Magnetic Compatibility:EMC)対策として、基準信号のスペクトラムを拡散したスペクトラム拡散クロック(Spread-Spectrum Clocking:SSC)によるSSC変調が採用されている。
そして、通信機器における信号の品質評価の指標の一つとして、受信データのうちビット誤りが発生した数と受信データの総数との比較として定義されるビット誤り率(Bit Error Rate:BER)が知られている。BERを測定する従来の誤り率測定装置は、パルスパターン発生装置(Pulse Pattern Generator:PPG)から規格が定める特定パターンを高速に切り替えて出力することによって、被試験対象(Device Under Test:DUT)が備えるリンク状態管理機構を制御し、特定のステートに遷移させる機能(シーケンスパターン機能)を備えている。なお、DUTをステート遷移させるパターンは規格で定められており、誤り率測定装置は、それらのパターンの出力順をシーケンスパターン機能により組み合わせて、PPGからパターンを出力するようになっている。
図15は、リンク状態管理機構のステート遷移の一例を示しており、ステートとして、L0、L0s、L1、L2、Detect、Polling、Configuration、Disabled、Hot Reset、Loopback、Recoveryが定義されている。
ここで、この種の誤り率測定装置では、DUTの誤り率測定を行う際に、スペクトラム拡散されたスペクトラム拡散クロック信号(以下、「SSC変調信号」とも称する)とデータ信号を用いて所望のパルスパターン信号を発生させてDUTに入力させる必要がある。そのため、所望のスプレッド方式でSSC変調信号を発生することができるSSC発生器やパルスパターン発生装置が要求されている。
そして、従来のSSC発生器やパルスパターン発生装置の内部では、SSC変調信号を発生させるために、所定の変調周波数を有する三角波を発生し、この三角波によって所定の基準周波数を有する基準信号を周波数掃引して周波数変調を掛けていた(例えば、特許文献1参照)。
ところで、USB4の規格においては、図15に示したLoopback(ループバック)ステートなどの定常状態と、定常状態の間の途中の遷移状態であるトレーニング中の状態とでは動作要求が異なる。
図16は、定常状態におけるダウンスプレッド方式のSSC変調信号を発生するための変調用信号の波形(三角波)の波形パターンを示しており、縦軸は基準信号の基準周波数に対する周波数偏移を表している。なお、以降では、この波形パターンを「定常状態モード」の波形パターンとも呼ぶ。この例では、基準周波数に対する周波数偏移の中心周波数は、基準周波数よりも2500ppmほど低くなっている。また、変調用信号の波形の周波数偏移の傾きは、三角波の1/2周期でその正負が切り替わるが、絶対値は常に一定である。
図17(a)は、USB4のトレーニング中の状態におけるSSC変調信号を発生するための変調用信号の波形パターンを示しており、縦軸は基準信号の基準周波数に対する周波数偏移を表している。なお、以降では、この波形パターンを「周期的バーストモード」の波形パターンとも呼ぶ。周期的バーストモードの波形パターンの第0区間(時間幅dt0)から第3区間(時間幅dt3)までの時間区間における周波数偏移の傾きは、定常状態と異なり時間変動している。第0区間から第3区間までの周波数偏移によって、基準周波数に対する周波数偏移の中心周波数は、図16の定常状態の場合よりも大きく(絶対値が小さく)なっている。なお、周期的バーストモードの波形パターンの第4区間(時間幅dt4)から第8区間(時間幅dt8)までは、周波数偏移の傾きが定常状態と等しい三角波になっている。最後の第9区間(時間幅dt9)は、第8区間の最後の周波数偏移から第0区間の周波数偏移に戻すための時間区間である。周期的バーストモードの波形パターンは、第0区間から第9区間を1フレームとして繰り返される。
図17(b)は、周期的バーストモードから定常状態モードに移行するための変調用信号の波形パターンを示しており、縦軸は基準信号の基準周波数に対する周波数偏移を表している。なお、以降では、この波形パターンを「連続的モード」の波形パターンとも呼ぶ。連続的モードの波形パターンの第0区間から第3区間までの時間区間における周波数偏移の傾きは、定常状態と異なり時間変動している。第0区間から第3区間までの周波数偏移によって、基準周波数に対する周波数偏移の中心周波数は、図16の定常状態の場合よりも大きく(絶対値が小さく)なっている。なお、連続的モードの波形パターンの第4区間から第9区間までは、周波数偏移の傾きが定常状態と等しい三角波になっている。連続的モードの波形パターンは、第0区間から第9区間までが1フレームであり、第9区間に連続して、定常状態モードの波形パターンが開始される。
近年、通信システムを構成する各種の通信機器の多くは、同期用のクロック信号を伝送せず、データ信号のみを伝送するようになっており、受信側の通信機器は、受信したデータ信号からクロック信号を再生するクロック再生回路を備えている。
トレーニング前の状態において、SSC変調が掛かっていない基準信号に基づくパルスパターン信号をDUTに入力している状態から、いきなり定常状態と同等のSSC変調が掛かった基準信号に基づくパルスパターン信号をDUTに入力してしまうと、DUT内のクロック再生回路の入力周波数変動が大きくなる。このため、クロック再生回路内でロックが外れて再生クロックが出力されなくなってしまい、正しくリンクトレーニングが行えなくなる。そこで、USB4などの規格では、SSC変調が掛かっていない基準信号にまず、図17(a)及び(b)に示すような定常状態でのSSC変調よりも周波数偏移の少ないSSC変調を掛けることにより、DUT内のクロック再生回路の入力周波数変動を抑えることが要求されている。トレーニングが完了して定常状態へ移行した後は、定常状態でのSSC変調を基準信号に掛けることが可能になる。
特許第6606211号公報
特許文献1に開示されたような従来のSSC発生器は、変調用信号の波形を決定するパラメータとして、変調周波数、変調量(周波数偏移の最大振幅)、スプレッド方式を設定することで、三角波の変調用信号の波形を発生可能となる。しかしながら、USB4のトレーニング中の変調用信号の波形を発生させるには、これらのパラメータの設定だけでは足りないという問題があった。このため、既に述べた周期的バーストモードと連続的モードの波形パターンの調整を行うために、変調用信号の波形の単位時間dtに対する単位周波数偏移dfなどのパラメータ設定を容易に行うことのできるSSC発生器が求められている。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであって、トレーニング中の変調用信号の波形の調整を行う際のユーザビリティの向上を図ることができるスペクトラム拡散クロック発生器及びスペクトラム拡散クロック発生方法、パルスパターン発生装置及びパルスパターン発生方法、並びに、誤り率測定装置及び誤り率測定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るスペクトラム拡散クロック発生器は、基準周波数Fcの基準信号を発生する基準信号発生源と、変調用信号を発生する変調用信号発生器と、前記変調用信号で前記基準信号を周波数変調してスペクトラム拡散クロック信号を発生する変調部と、前記変調用信号の波形を決定する各種パラメータを設定するための設定画面を表示する表示部と、前記設定画面に対する操作入力を受け付ける操作部と、前記設定画面に対する前記操作入力に応じて、前記変調用信号の波形を制御する変調制御部と、を備え、前記設定画面は、前記変調用信号の波形の周波数偏移を複数の時間区間において任意に設定するための周波数偏移入力部と、前記変調用信号の波形のパターンを周期的バーストモードの波形パターンである第1パターンから連続的モードの波形パターンである第2パターンに切り替えるためのパターン切替入力部と、を含み、前記変調制御部は、前記操作部による前記パターン切替入力部への前記操作入力を契機として、前記変調用信号の波形のパターンを前記第1パターンから前記第2パターンへ切り替え、前記変調用信号発生器は、周期的バーストモード正負切替部と、連続的モード正負切替部と、を含み、前記周期的バーストモード正負切替部は、各前記時間区間における前記第1パターンの周波数偏移の傾きの正負を表す傾き正負情報を出力し、前記連続的モード正負切替部は、各前記時間区間における前記第2パターンの周波数偏移の傾きの正負を表す傾き正負情報を出力し、前記変調用信号発生器は、前記周期的バーストモード時には、前記周期的バーストモード正負切替部から出力された前記傾き正負情報と、前記周波数偏移入力部により設定された前記変調用信号の波形の周波数偏移の値とに基づいて、前記変調用信号を出力し、前記変調用信号発生器は、前記連続的モード時には、前記連続的モード正負切替部から出力された前記傾き正負情報と、前記周波数偏移入力部により設定された前記変調用信号の波形の周波数偏移の値とに基づいて、前記変調用信号を出力する構成である。
この構成により、本発明に係るスペクトラム拡散クロック発生器は、変調用信号の波形の周波数偏移を複数の時間区間において任意に設定するための設定画面を表示するため、トレーニング中の変調用信号の波形の調整を行う際のユーザビリティの向上を図ることができる。また、本発明に係るスペクトラム拡散クロック発生器は、設定画面が、変調用信号発生器により発生される変調用信号の波形のパターンを第1パターンから第2パターンに切り替えるためのパターン切替入力部を含むことにより、例えば、周期的バーストモードから連続的モードへのシームレスな変更を行うことができる。
また、本発明に係るスペクトラム拡散クロック発生器においては、前記周波数偏移入力部は、前記複数の時間区間のうちの第0区間における前記変調用信号の波形の周波数偏移を設定するための第0周波数偏移入力部と、前記複数の時間区間のうちの第1区間の最後における前記変調用信号の波形の周波数偏移を設定するための第1周波数偏移入力部と、前記複数の時間区間のうちの第2区間における前記変調用信号の波形の周波数偏移を設定するための第2周波数偏移入力部と、前記複数の時間区間のうちの第3区間における前記変調用信号の波形の周波数偏移を設定するための第3周波数偏移入力部と、を含む構成であってもよい。
この構成により、本発明に係るスペクトラム拡散クロック発生器は、設定画面において時間区間ごとにトレーニング中の変調用信号の波形の周波数偏移を設定可能とすることで、トレーニング中の変調用信号の波形の周波数偏移を任意に設定することができる。
また、本発明に係るスペクトラム拡散クロック発生器においては、前記複数の時間区間は、前記第0区間、前記第1区間、前記第2区間、前記第3区間、第4区間、第5区間、第6区間、第7区間、第8区間、及び第9区間の順に連続する9つの区間からなり、前記第9区間は、前記第8区間の最後における前記変調用信号の波形の周波数偏移から前記第0区間の前記変調用信号の波形の周波数偏移に戻すための時間区間であり、前記第1パターンは、前記第0区間から前記第9区間を1フレームとして繰り返される構成であってもよい。
また、本発明に係るスペクトラム拡散クロック発生器においては、前記設定画面は、前記変調用信号の波形の変調周波数を設定するための変調周波数入力部と、前記複数の時間区間のうちのいくつかの時間幅を設定するための時間幅入力部と、を更に含み、前記変調制御部は、前記変調周波数入力部により設定された前記変調周波数と、前記時間幅入力部により設定された前記いくつかの時間幅とに基づいて、前記時間幅入力部により設定されない残りの時間区間の時間幅を算出する時間幅算出部を含む構成であってもよい。
この構成により、本発明に係るスペクトラム拡散クロック発生器は、時間幅入力部により設定されない残りの時間区間の時間幅を算出する時間幅算出部を備えるため、ユーザの設定項目を少なくしてユーザビリティを上げることができる。
また、本発明に係るスペクトラム拡散クロック発生器においては、前記設定画面は、前記変調用信号の模式的な波形イメージを表示する波形イメージ表示領域を更に含み、前記波形イメージ表示領域は、前記操作部による前記パターン切替入力部への前記操作入力を契機として、前記第1パターンの模式的な波形イメージを前記第2パターンの模式的な波形イメージに切り替えて表示する構成であってもよい。
この構成により、本発明に係るスペクトラム拡散クロック発生器は、波形イメージ表示領域において、周期的バーストモード時と連続的モード時とでそれぞれの波形イメージを切り替えて示すことにより、変調用信号発生器がどちらのモードの変調用信号を出力しているかをユーザに視覚的に識別させることができる。
また、本発明に係るスペクトラム拡散クロック発生器においては、前記設定画面は、前記波形イメージ表示領域に表示された前記波形イメージに対応付けて、前記変調用信号の波形において前記周波数偏移を設定可能な箇所を示す周波数偏移設定可能箇所表示部と、前記波形イメージ表示領域に表示された前記波形イメージに対応付けて、前記変調用信号の波形において前記複数の時間区間の時間幅を設定可能な箇所を示す時間幅設定可能箇所表示部と、を更に含み、前記周波数偏移入力部及び前記時間幅入力部は、それぞれ前記周波数偏移設定可能箇所表示部及び前記時間幅設定可能箇所表示部の近傍に配置される構成であってもよい。
この構成により、本発明に係るスペクトラム拡散クロック発生器は、波形イメージ表示領域に表示された波形イメージに対応付けて、周波数偏移入力部及び時間幅入力部を配置している。このため、本発明に係るスペクトラム拡散クロック発生器は、設定すべき項目をユーザが一目で分かるように表示するとともに、ユーザに変調用信号の波形の全体像をイメージさせやすくなっている。
また、本発明に係るスペクトラム拡散クロック発生器においては、前記変調制御部は、前記周波数偏移入力部により設定された前記時間区間ごとの周波数偏移と、前記時間幅入力部により設定された前記時間区間ごとの時間幅と、前記時間幅算出部により算出された時間幅とに基づいて、前記時間区間ごとの前記変調用信号の波形の周波数偏移の傾きの絶対値を算出する傾き絶対値算出部を更に含み、前記表示部は、前記周波数偏移入力部、前記時間幅入力部、及び前記傾き絶対値算出部により算出された前記傾きの絶対値を、前記設定画面においてリスト形式で表示する構成であってもよい。
この構成により、本発明に係るスペクトラム拡散クロック発生器は、設定画面が、周波数偏移入力部、時間幅入力部、及び傾き絶対値算出部により算出された傾きの絶対値をリスト形式で表示する。このため、本発明に係るスペクトラム拡散クロック発生器は、時間区間ごとの周波数偏移や傾き絶対値情報をユーザに分かりやすく明確に表示することができる。
また、本発明に係るスペクトラム拡散クロック発生器においては、前記表示部は、前記設定画面に対する前記操作入力に応じて前記各種パラメータが変更されるたびに、前記変調用信号の波形のグラフをリアルタイムに更新して表示する波形表示画面を更に表示する構成であってもよい。
この構成により、本発明に係るスペクトラム拡散クロック発生器は、設定画面に対する操作入力に応じて、変調用信号の波形のグラフを更新して表示する波形表示画面を備えているため、波形イメージ表示領域における波形イメージでは分かりにくい波形の時間変化をユーザが一目で分かるように表示することができる。
また、本発明に係るスペクトラム拡散クロック発生器においては、前記変調制御部は、前記周期的バーストモードから前記連続的モードを経て定常状態モードに切り替えるための切替指示を前記変調用信号発生器に出力する構成であってもよい。
また、本発明に係るスペクトラム拡散クロック発生器においては、前記設定画面は、三角波の前記変調用信号の波形「Triangular」と、USB4用の前記変調用信号の波形「USB4」と、DP1.4用の前記変調用信号の波形「DP1.4」とを切り替えるための波形選択部(62)を更に含み、前記波形選択部で「USB4」又は「DP1.4」が選択されている場合には、前記操作部により前記パターン切替入力部の表示が「PeriodicBurst」から「Continuous」に切り替えられることにより、前記変調用信号の波形のパターンが前記第1パターンから前記第2パターンに切り替わる構成であってもよい。
また、本発明に係るスペクトラム拡散クロック発生器においては、前記変調用信号発生器は、前記変調用信号の波形の周波数偏移の傾きを表す傾き情報を所定のクロック周期ごとに累積加算することで、前記変調用信号を生成する累積加算部を更に含み、前記累積加算部は、前記変調用信号の波形の1フレームごとの値を所定値にリセットする構成であってもよい。
また、本発明に係るスペクトラム拡散クロック発生方法は、基準周波数Fcの基準信号を発生する基準信号発生ステップと、変調用信号発生器から変調用信号を発生する変調用信号発生ステップと、前記変調用信号で前記基準信号を周波数変調してスペクトラム拡散クロック信号を発生する変調ステップと、前記変調用信号の波形を決定する各種パラメータを設定するための設定画面を表示する表示ステップと、前記設定画面に対する操作入力を受け付ける操作ステップと、前記設定画面に対する前記操作入力に応じて、前記変調用信号の波形を制御する変調制御ステップと、を備え、前記操作ステップは、前記変調用信号の波形の周波数偏移を複数の時間区間において任意に設定するための周波数偏移入力ステップと、前記変調用信号の波形のパターンを周期的バーストモードの波形パターンである第1パターンから連続的モードの波形パターンである第2パターンに切り替えるためのパターン切替入力ステップと、を含み、前記変調制御ステップは、前記パターン切替入力ステップでの前記操作入力を契機として、前記変調用信号の波形のパターンを前記第1パターンから前記第2パターンへ切り替え、前記変調用信号発生器は、周期的バーストモード正負切替部と、連続的モード正負切替部と、を含み、前記周期的バーストモード正負切替部は、各前記時間区間における前記第1パターンの周波数偏移の傾きの正負を表す傾き正負情報を出力し、前記連続的モード正負切替部は、各前記時間区間における前記第2パターンの周波数偏移の傾きの正負を表す傾き正負情報を出力し、前記変調用信号発生器は、前記周期的バーストモード時には、前記周期的バーストモード正負切替部から出力された前記傾き正負情報と、周波数偏移入力部により設定された前記変調用信号の波形の周波数偏移の値とに基づいて、前記変調用信号を出力し、前記変調用信号発生器は、前記連続的モード時には、前記連続的モード正負切替部から出力された前記傾き正負情報と、前記周波数偏移入力部により設定された前記変調用信号の波形の周波数偏移の値とに基づいて、前記変調用信号を出力する構成である。
また、本発明に係るスペクトラム拡散クロック発生方法においては、前記周波数偏移入力ステップは、前記複数の時間区間のうちの第0区間における前記変調用信号の波形の周波数偏移を設定するための第0周波数偏移入力ステップと、前記複数の時間区間のうちの第1区間の最後における前記変調用信号の波形の周波数偏移を設定するための第1周波数偏移入力ステップと、前記複数の時間区間のうちの第2区間における前記変調用信号の波形の周波数偏移を設定するための第2周波数偏移入力ステップと、前記複数の時間区間のうちの第3区間における前記変調用信号の波形の周波数偏移を設定するための第3周波数偏移入力ステップと、前記変調用信号の波形の周波数偏移の最小値を設定するための最小周波数偏移入力ステップと、を含む構成であってもよい。
また、本発明に係るスペクトラム拡散クロック発生方法においては、前記表示ステップは、前記設定画面に対する前記操作入力に応じて前記各種パラメータが変更されるたびに、前記変調用信号の波形のグラフをリアルタイムに更新して表示する波形表示画面を更に表示する構成であってもよい。
また、本発明に係るパルスパターン発生装置は、上記のいずれかのスペクトラム拡散クロック発生器により発生された前記スペクトラム拡散クロック信号を用いてパルスパターン信号を発生する構成である。
この構成により、本発明に係るパルスパターン発生装置は、スペクトラム拡散クロック発生器からのSSC変調信号と外部から入力されるデータ信号とから所望の繰り返しパターンによるパルスパターン信号を発生することができる。
また、本発明に係るパルスパターン発生方法は、上記のいずれかのスペクトラム拡散クロック発生方法により発生された前記スペクトラム拡散クロック信号を用いてパルスパターン信号を発生するステップを含む構成である。
また、本発明に係る誤り率測定装置は、上記のパルスパターン発生装置と、被試験対象を試験するための試験信号の入力に伴って前記被試験対象から出力される被測定信号と前記試験信号とを比較して、前記被測定信号の誤り率を算出する誤り率算出部と、を備え、前記試験信号は、前記パルスパターン発生装置により発生された前記パルスパターン信号であってもよい。
この構成により、本発明に係る誤り率測定装置は、SSC変調信号により変調されたパルスパターン信号を試験信号として用いて、DUTの誤り率測定を行うことができる。
また、本発明に係る誤り率測定装置は、基準になるデータ信号を記憶するデータ記憶部と、前記被試験対象から送信された前記被測定信号を受信する信号受信部と、前記データ記憶部から読み込んだ前記データ信号と、前記信号受信部から出力された前記被測定信号との同期を取る同期検出部と、遷移トリガに基づいて、前記被試験対象に搭載されたリンク状態管理機構が所定のステートに遷移したか否かを判断する判断部と、前記判断部により前記被試験対象の前記リンク状態管理機構が所定のステートに遷移したと判断された場合に、前記周期的バーストモードから前記連続的モードを経て定常状態モードに切り替えるための切替指示を前記変調用信号発生器に出力する切替指示出力部と、を更に備え、前記パルスパターン発生装置は、前記データ信号を前記スペクトラム拡散クロック信号を用いて変調することにより、前記パルスパターン信号を生成し、前記誤り率算出部は、前記同期検出部により同期が取られた前記被測定信号と、前記データ信号とを順次比較することにより、前記被測定信号の誤り率を算出する構成であってもよい。
また、本発明に係る誤り率測定方法は、上記のパルスパターン発生方法と、被試験対象を試験するための試験信号の入力に伴って前記被試験対象から出力される被測定信号と前記試験信号とを比較して、前記被測定信号の誤り率を算出する誤り率算出ステップと、を含み、前記試験信号は、前記パルスパターン発生方法により発生された前記パルスパターン信号であってもよい。
また、本発明に係る誤り率測定方法は、遷移トリガに基づいて、前記被試験対象に搭載されたリンク状態管理機構が所定のステートに遷移したか否かを判断する判断ステップと、前記判断ステップにより前記被試験対象の前記リンク状態管理機構が所定のステートに遷移したと判断された場合に、前記周期的バーストモードから前記連続的モードを経て定常状態モードに切り替えるための切替指示を前記変調用信号発生器に出力する切替指示出力ステップと、を更に含む構成であってもよい。
本発明は、トレーニング中の変調用信号の波形の調整を行う際のユーザビリティの向上を図ることができるスペクトラム拡散クロック発生器及びスペクトラム拡散クロック発生方法、パルスパターン発生装置及びパルスパターン発生方法、並びに、誤り率測定装置及び誤り率測定方法を提供するものである。
本発明の第1の実施形態に係るSSC発生器の構成を示すブロック図である。 図1に示したSSC発生器が備える変調用信号発生器により生成される、傾き正負情報、傾き絶対値情報、傾き情報、オフセット前の変調用信号、及びオフセット後の変調用信号を示すグラフである。 図1に示したSSC発生器における周期的バーストモード時(USB4)の設定画面のイメージ形式での表示例を示す図である。 図1に示したSSC発生器における連続的モード時(USB4)の設定画面のイメージ形式での表示例を示す図である。 図1に示したSSC発生器における周期的バーストモード時(DP1.4)の設定画面のイメージ形式での表示例を示す図である。 図1に示したSSC発生器における連続的モード時(DP1.4)の設定画面のイメージ形式での表示例を示す図である。 図1に示したSSC発生器における周期的バーストモード時の設定画面のリスト形式での表示例を示す図である。 図1に示したSSC発生器の波形表示画面の表示例を示す図である。 (a)は従来の累積加算部におけるフレームごとの出力のずれを示す説明図であり、(b)は図1に示した累積加算部におけるフレームごとの出力のずれの補正処理を示す説明図である。 図1に示したSSC発生器を用いるSSC発生方法の処理を示すフローチャートである。 図8のフローチャートにおけるステップS2の処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る誤り率測定装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る誤り率測定装置が備えるパルスパターン発生装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係るパルスパターン発生方法及び誤り率測定方法の処理を示すフローチャートである。 リンク状態管理機構のステート遷移を示す図である。 定常状態におけるダウンスプレッド方式のSSC変調信号を発生するための三角波の波形パターンを示すグラフである。 (a)はトレーニング中の状態におけるSSC変調信号を発生するための変調用信号の波形パターンを示すグラフであり、(b)はトレーニング中の状態から定常状態に移行するための変調用信号の波形のパターンを示すグラフである。
以下、本発明に係るスペクトラム拡散クロック発生器及びスペクトラム拡散クロック発生方法、パルスパターン発生装置及びパルスパターン発生方法、並びに、誤り率測定装置及び誤り率測定方法の実施形態について図面を用いて説明する。以下では、主にUSB4の規格を例に挙げて説明する。
(第1の実施形態)
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係るスペクトラム拡散クロック発生器(以下、「SSC発生器」とも称する)1は、基準信号発生源10と、変調用信号発生器20と、変調部35と、操作部40と、表示部41と、変調制御部42と、を備える。
基準信号発生源10は、基準周波数Fcの基準信号(クロック信号)を発生するようになっている。基準周波数Fcは、例えば数GHz程度の周波数である。
変調用信号発生器20は、基準信号に対してSSC変調を行うための変調用信号を発生するものであり、フレーム周波数カウント部21と、傾き正負情報出力部22と、傾き絶対値情報出力部23と、乗算部24と、切替制御部25と、累積加算部26と、オフセット加算部27と、を含む。なお、フレーム周波数カウント部21、傾き正負情報出力部22、傾き絶対値情報出力部23、乗算部24、及び累積加算部26には、所定のクロック周期Tclkを与える動作クロックが外部から入力される。
フレーム周波数カウント部21は、外部から入力される動作クロックのクロック数をカウントするものであり、変調制御部42から入力される変調周波数の情報に基づいて、変調用信号の波形パターンのフレームの先頭でクロック数のカウント値をリセットするようになっている。なお、フレーム周波数カウント部21によりカウントされたクロック数のカウント値は、傾き正負情報出力部22、傾き絶対値情報出力部23、及び切替制御部25に入力される。
傾き正負情報出力部22は、周期的バーストモード正負切替部22aと、連続的モード正負切替部22bと、定常状態モード正負切替部22cと、セレクタ(SEL)22dと、を含む。
周期的バーストモード正負切替部22aは、図17(a)に示すような周期的バーストモードの波形パターンの周波数偏移の傾きの正負を表す、+1又は-1の値からなる傾き正負情報を出力するようになっている。具体的には、周期的バーストモード正負切替部22aは、フレーム周波数カウント部21からのカウント値に基づいて、時間幅dt0,dt1,dt5,dt7,dt9の時間区間においては「+1」を傾き正負情報として出力し、時間幅dt2,dt3,dt4,dt6,dt8の時間区間においては「-1」を傾き正負情報として出力する。図2の1段目のグラフの1フレーム目は、周期的バーストモード時の傾き正負情報の一例を示している。
連続的モード正負切替部22bは、図17(b)に示すような連続的モードの波形パターンの周波数偏移の傾きの正負を表す、+1又は-1の値からなる傾き正負情報を出力するようになっている。具体的には、連続的モード正負切替部22bは、フレーム周波数カウント部21からのカウント値に基づいて、時間幅dt0,dt1,dt5,dt7,dt9の時間区間においては「+1」を傾き正負情報として出力し、時間幅dt2,dt3,dt4,dt6,dt8の時間区間においては「-1」を傾き正負情報として出力する。図2の1段目のグラフの2フレーム目は、連続的モード時の傾き正負情報の一例を示している。
定常状態モード正負切替部22cは、フレーム周波数カウント部21からのカウント値に基づいて、変調用信号の三角波の波形の1/2周期ごとに、図16に示すような定常状態モードの波形パターンの周波数偏移の傾きの正負を表す、+1又は-1の値からなる傾き正負情報を出力するようになっている。図2の1段目のグラフの3フレーム目は、定常状態モード時の傾き正負情報の一例を示している。
SEL22dは、周期的バーストモード時には周期的バーストモード正負切替部22aからの傾き正負情報を乗算部24に出力し、連続的モード時には連続的モード正負切替部22bからの傾き正負情報を乗算部24に出力し、定常状態モード時には定常状態モード正負切替部22cからの傾き正負情報を乗算部24に出力するようになっている。
傾き絶対値情報出力部23は、周期的バーストモード傾き切替部23aと、連続的モード傾き切替部23bと、定常状態モード傾き切替部23cと、セレクタ(SEL)23dと、を含む。
周期的バーストモード傾き切替部23aは、フレーム周波数カウント部21からのカウント値に基づいて、図17(a)に示すような周期的バーストモードの波形パターンの周波数偏移の傾きの絶対値の情報(以下、「傾き絶対値情報」とも称する)を出力するようになっている。周期的バーストモード傾き切替部23aから出力される傾き絶対値情報は、ユーザによる操作部40への操作入力により指定される変調周波数や任意の時間区間ごとの周波数偏移に応じて決まる。図2の2段目のグラフの1フレーム目は、周期的バーストモード時の傾き絶対値情報の一例を示している。周期的バーストモード時の傾き絶対値情報は、周期的バーストモード時の周波数偏移の傾きを所定のクロック周期Tclkにわたって積分した値に相当する。
連続的モード傾き切替部23bは、フレーム周波数カウント部21からのカウント値に基づいて、図17(b)に示すような連続的モードの波形パターンの周波数偏移の傾き絶対値情報を出力するようになっている。連続的モード傾き切替部23bから出力される傾き絶対値情報は、ユーザによる操作部40への操作入力により指定される変調周波数や任意の時間区間ごとの周波数偏移に応じて決まる。図2の2段目のグラフの2フレーム目は、連続的モード時の傾き絶対値情報の一例を示している。連続的モード時の傾き絶対値情報は、連続的モード時の周波数偏移の傾きを所定のクロック周期Tclkにわたって積分した値に相当する。
定常状態モード傾き切替部23cは、フレーム周波数カウント部21からのカウント値に基づいて、図16に示すような定常状態モードの波形パターンの周波数偏移の傾き絶対値情報を出力するようになっている。定常状態モード傾き切替部23cから出力される傾き絶対値情報は、ユーザによる操作部40への操作入力により指定される変調周波数や任意の時間区間ごとの周波数偏移に応じて決まる。図2の2段目のグラフの3フレーム目は、定常状態モード時の傾き絶対値情報の一例を示している。定常状態モード時の傾き絶対値情報は、定常状態モード時の周波数偏移の傾きを所定のクロック周期Tclkにわたって積分した値に相当する。
SEL23dは、周期的バーストモード時には周期的バーストモード傾き切替部23aからの傾き絶対値情報を乗算部24に出力し、連続的モード時には連続的モード傾き切替部23bからの傾き絶対値情報を乗算部24に出力し、定常状態モード時には定常状態モード傾き切替部23cからの傾き絶対値情報を乗算部24に出力するようになっている。
切替制御部25は、周期的バーストモードを連続的モードを経て定常状態モードに切り替えるための切替指示を含む切替制御信号が入力され、その切替タイミングを制御するための切替タイミング制御信号をSEL22d及びSEL23dに出力するようになっている。なお、以降では、周期的バーストモードの波形パターンを「第1パターン」、連続的モードの波形パターンを「第2パターン」、定常状態モードの波形パターンを「第3パターン」とも称する。ここで、切替指示は、例えば、DUTが備えるリンク状態管理機構がトレーニング中の状態から定常状態に遷移したことを示すものであり、SSC発生器1の外部から切替制御部25に入力される。あるいは、切替指示は、後述する設定画面60の変調選択部67に対する操作入力により、任意のタイミングで切替制御部25に与えられてもよい。
乗算部24は、傾き正負情報出力部22から出力された傾き正負情報と、傾き絶対値情報出力部23から出力された傾き絶対値情報を乗算して得られる値、すなわち、変調用信号の波形の周波数偏移の傾きの情報(以下、「傾き情報」とも称する)を出力するようになっている。
累積加算部26は、乗算部24から出力された変調用信号の傾き情報を所定のクロック周期Tclkごとに累積加算することで、変調用信号を生成するようになっている。
オフセット加算部27は、累積加算部26により生成された変調用信号の全体を必要に応じてオフセットすることで、所望の変調用信号を出力するようになっている。例えば、オフセット加算部27は、時間幅dt0の第0区間における周波数偏移の分だけ変調用信号の全体をオフセットする。
図1に示す操作部40は、ユーザによる操作入力を受け付けるためのものであり、例えば表示部41の表示画面に対応する入力面への接触操作による接触位置を検出するためのタッチセンサを備えるタッチパネルで構成される。操作部40は、ユーザが表示画面に表示されている特定の項目の位置を指やスタイラス等で触れた際に、タッチセンサが表示画面上で検出した位置と項目の位置との一致を認識することにより、各項目に割り当てられた機能を実行するための信号を変調制御部42に出力する。操作部40は、表示部41に操作可能に表示されるものであってもよく、あるいは、キーボード又はマウスのような入力デバイスを含んで構成されるものであってもよい。
ユーザによる操作部40への操作入力により、所望の規格に応じたスペクトラム拡散が施されたSSC変調信号を発生するために必要な設定情報として、スプレッド方式の選択、変調周波数、基準信号発生源10から出力される基準信号の基準周波数Fc、任意の時間区間ごとの周波数偏移(基準周波数Fcに対する変調の割合)などの設定を行うことが可能である。さらに、ユーザによる操作部40への操作入力により、周期的バーストモードから連続的モードを経て定常状態モードに切り替えるための切替指示を変調制御部42から切替制御部25に出力させることも可能である。
表示部41は、液晶ディスプレイやCRT等の表示機器で構成され、変調制御部42による表示制御に基づき、後述する設定画面60を含むSSC発生器1に関する設定項目画面や、設定項目画面において各種条件を設定するためのボタン、ソフトキー、プルダウンメニュー、テキストボックスなどの操作対象の表示を行うようになっている。
また、図3~図7に示すように、表示部41は、変調用信号の波形を決定するパラメータを設定するための設定画面60を表示するようになっている。ここで、操作部40は、設定画面60に対する操作入力を受け付けるようになっている。
図3及び図4は、USB4用の変調用信号の波形を決定する各種パラメータを設定するための設定画面60の一例を示しており、図5及び図6は、DP1.4用の変調用信号の波形を決定する各種パラメータを設定するための設定画面60の一例を示している。設定画面60は、表示形式選択部61と、波形選択部62と、スプレッド方式選択部63と、変調周波数入力部64と、周波数偏移振幅入力部65と、最小周波数偏移入力部66と、変調選択部67と、第1区間入力部68と、第2区間入力部69と、第3区間入力部70と、第0周波数偏移入力部71と、第1周波数偏移入力部72と、第2周波数偏移入力部73と、第3周波数偏移入力部74と、オフセット入力部75と、波形イメージ表示領域76と、周波数偏移設定可能箇所表示部77と、時間幅設定可能箇所表示部78と、SSC変調ボタン79と、波形パラメータ読出ボタン80と、波形パラメータ保存ボタン81と、波形パラメータ初期化ボタン82と、グラフ表示ボタン83と、を含む。なお、DP1.4用の設定画面60は、第3周波数偏移入力部74を含まない。
表示形式選択部61は、変調用信号の波形を決定する各種パラメータを設定するための表示形式を、図3~図6に示すようなイメージ形式「Image」にするか、あるいは、図7に示すようなリスト形式「List」にするかを選択するためのプルダウンメニューとして構成される。
波形選択部62は、例えば、三角波の変調用信号の波形「Triangular」と、USB4用の変調用信号の波形「USB4」と、DP1.4用の変調用信号の波形「DP1.4」とを切り替えるためのプルダウンメニューとして構成される。なお、図3、図4、及び図7は、波形選択部62において、USB4用の変調用信号の波形が選択された状態を示しており、図5及び図6は、波形選択部62において、DP1.4用の変調用信号の波形が選択された状態を示している。
スプレッド方式選択部63は、波形選択部62で「Triangular」が選択されている場合には、ダウンスプレッド、センタースプレッド、及びアッパースプレッドの中からスプレッド方式を選択するためのプルダウンメニューとして構成される。一方、波形選択部62で「USB4」又は「DP1.4」が選択されている場合には、スプレッド方式選択部63は「Asymmetric」と変更不可能に表示するようになっている。
変調周波数入力部64は、変調用信号の波形の変調周波数を設定するためのテキストボックスとして構成される。例えばUSB4の規格の要求では変調周波数の値には32kHzと36kHzが含まれるが、変調周波数入力部64は、波形選択部62の選択結果にかかわらず、例えば28~37kHzの範囲で変調周波数を設定可能である。なお、「変調周波数」とは、変調用信号における三角波の波形部分の周波数を指しており、周期的バーストモードや連続的モードの波形パターンのフレームの周波数は、変調周波数の1/4の値となる。
周波数偏移振幅入力部65は、変調用信号の三角波の波形部分の周波数偏移の振幅「SSC_Deviation」を設定するためのテキストボックスとして構成される。例えばUSB4の規格の要求では、SSC_Deviationの値には5000ppmと5600ppmと5800ppmが含まれるが、周波数偏移振幅入力部65は、波形選択部62の選択結果にかかわらず、例えば0~7000ppmの範囲で任意の値を設定可能である。
最小周波数偏移入力部66は、変調用信号の波形の周波数偏移の最小値「Minimum_SSC_Deviation」を設定するためのテキストボックスとして構成される。例えばUSB4の規格の要求では、Minimum_SSC_Deviationの値には-5000ppm,-4700ppm,-5300ppm,-5600ppmが含まれるが、最小周波数偏移入力部66は、波形選択部62の選択結果にかかわらず、例えば-7000ppmから後述する「Overshoot_Peak-Step2」ppmと「Initial_Frequency」ppmとのいずれか小さい方までの範囲で任意の値を設定可能である。
変調選択部67は、変調用信号発生器20により発生される変調用信号の波形のパターンを第1パターンから第2パターンに切り替えるためのパターン切替入力部を構成する。変調選択部67は、周期的バーストモードと連続的モードとを切り替えるためのプルダウンメニューとして構成される。変調選択部67における「Periodic Burst」の表示は周期的バーストモードを示しており、変調選択部67における「Continuous」の表示は連続的モードを示している。波形選択部62で「USB4」又は「DP1.4」が選択されている場合には、操作部40により変調選択部67の表示が「Periodic Burst」から「Continuous」に切り替えられることで、周期的バーストモードから連続的モードへのシームレスな変更が可能である。なお、変調選択部67により周期的バーストモードと連続的モードとを切り替えても、設定画面60に表示されている他の各種パラメータに変更が生じないようになっている。
波形選択部62で「USB4」が選択されている場合には、第1区間入力部68、第2区間入力部69、及び第3区間入力部70は、複数の時間区間のうちの時間幅dt1,dt2,dt3を設定するための時間幅入力部を構成する。一方、波形選択部62で「DP1.4」が選択されている場合には、第1区間入力部68及び第2区間入力部69が、複数の時間区間のうちの時間幅dt1,dt2を設定するための時間幅入力部を構成する。
第1区間入力部68は、変調用信号の波形の周波数偏移の傾きが非線形である第1区間の時間幅dt1を設定するためのテキストボックスとして構成される。USB4の規格の要求では、dt1の値は0.5μsであるが、第1区間入力部68は、波形選択部62の選択結果にかかわらず、例えば0.1~1.5μsの範囲で任意の値を設定可能である。
第2区間入力部69は、変調用信号の波形の周波数偏移の傾きが線形である第2区間の時間幅dt2を設定するためのテキストボックスとして構成される。dt2の値は、USB4の規格の要求では0.2μsであり、DP1.4の規格の要求では1.0μsであるが、第2区間入力部69は、波形選択部62の選択結果にかかわらず、例えば0.1~1.5μsの範囲で任意の値を設定可能である。
第3区間入力部70は、波形選択部62で「USB4」が選択されている場合には、変調用信号の波形の周波数偏移の傾きが線形である第3区間の時間幅dt3を設定するためのテキストボックスとして構成される。dt3の値は、USB4の規格の要求では0.8μsであるが、第3区間入力部70は、例えば0.1~1.5μsの範囲で任意の値を設定可能である。一方、第3区間入力部70は、波形選択部62で「DP1.4」が選択されている場合には、時間幅dt3を変更不可能に表示するためのテキストボックスとして構成される。dt3の値は、DP1.4の規格の要求ではdt5-dt1-dt2である。なお、第5区間の時間幅dt5の算出方法については後述する。
波形選択部62で「USB4」が選択されている場合には、第0周波数偏移入力部71、第1周波数偏移入力部72、第2周波数偏移入力部73、及び第3周波数偏移入力部74は、変調用信号の波形の周波数偏移を複数の時間区間において任意に設定するための周波数偏移入力部を構成する。一方、波形選択部62で「DP1.4」が選択されている場合には、第0周波数偏移入力部71、第1周波数偏移入力部72、及び第2周波数偏移入力部73が、変調用信号の波形の周波数偏移を複数の時間区間において任意に設定するための周波数偏移入力部を構成する。
第0周波数偏移入力部71は、第0区間における基準周波数Fcからの変調用信号の波形の周波数偏移「Initial_Frequency」を設定するためのテキストボックスとして構成される。ここで、「Initial_Frequency」とは、複数の時間区間のうちの第0区間における基準周波数Fcからの変調用信号の波形の周波数偏移を表している。例えばUSB4の規格の要求では、「Initial_Frequency」の値には+300ppm,0ppm,-300ppmが含まれるが、第0周波数偏移入力部71は、波形選択部62の選択結果にかかわらず、「Initial_Frequency」として例えば-1000~1000ppmの範囲の任意の値を設定可能である。
第1周波数偏移入力部72は、複数の時間区間のうちの第1区間の最後における、基準周波数Fcからの変調用信号の波形の周波数偏移「Overshoot_Peak」を設定するためのテキストボックスとして構成される。USB4の規格の要求では、「Overshoot_Peak」の値は1300ppmであるが、第1周波数偏移入力部72は、波形選択部62の選択結果にかかわらず、「Overshoot_Peak」として例えば「Initial_Frequency」から「SSC_Deviation」の範囲の任意の値を設定可能である。
第2周波数偏移入力部73は、複数の時間区間のうちの第2区間における変調用信号の波形の周波数偏移「Step1」を設定するためのテキストボックスとして構成される。USB4の規格の要求では、「Step1」の値は1400ppmであるが、第2周波数偏移入力部73は、「Step1」として例えば、0から後述する「Step2」の任意の値を設定可能である。また、波形選択部62で「DP1.4」が選択されている場合には、第2周波数偏移入力部73は、「Step1」として例えば、0から「Overshoot_Peak-Minimum_SSC_Deviation」の範囲の任意の値を設定可能である。
第3周波数偏移入力部74は、波形選択部62で「USB4」が選択されている場合には、複数の時間区間のうちの第3区間における変調用信号の波形の周波数偏移「Step2」を設定するためのテキストボックスとして構成される。USB4の規格の要求では、「Step2」の値は2200ppmであるが、第3周波数偏移入力部74は、「Step2」として例えば「Step1」から「Minimum_SSC_Deviation」の範囲の任意の値を設定可能である。なお、波形選択部62で「DP1.4」が選択されている場合には、第3周波数偏移入力部74は表示されない。
オフセット入力部75は、変調用信号の波形全体のオフセット「Offset」を設定するためのテキストボックスとして構成される。USB4やDP1.4の規格の要求では、「Offset」の値は0ppmであるが、オフセット入力部75は、「Offset」として例えば-1000~1000ppmの範囲の任意の値を設定可能である。
波形イメージ表示領域76は、変調用信号の模式的な波形イメージ76a,76bを表示する領域である。波形イメージ表示領域76は、操作部40による変調選択部67への操作入力により、変調選択部67の表示が「Periodic Burst」から「Continuous」に切り替えられたことを契機として、第1パターンの模式的な波形イメージ76aを第2パターンの模式的な波形イメージ76bに切り替えて表示するようになっている。
周波数偏移設定可能箇所表示部77は、波形イメージ表示領域76に表示された波形イメージ76a,76bに対応付けて、変調用信号の波形において周波数偏移を設定可能な箇所を模式的に示すようになっている。
時間幅設定可能箇所表示部78は、波形イメージ表示領域76に表示された波形イメージ76a,76bに対応付けて、変調用信号の波形において複数の時間区間の時間幅を設定可能な箇所を模式的に示すようになっている。
なお、周波数偏移振幅入力部65、第0周波数偏移入力部71、第1周波数偏移入力部72、第2周波数偏移入力部73、及び第3周波数偏移入力部74は、それぞれ周波数偏移設定可能箇所表示部77の近傍に配置される。また、第1区間入力部68、第2区間入力部69、及び第3区間入力部70は、それぞれ時間幅設定可能箇所表示部78の近傍に配置される。
SSC変調ボタン79は、変調用信号発生器20による変調用信号の波形の発生の開始又は停止を指示するためのボタンとして構成される。SSC変調ボタン79における「START」の表示は、変調用信号の波形の発生が開始されていない状態を示している。「START」が表示された状態のSSC変調ボタン79が操作部40により押下されることで、変調用信号の波形の発生が開始される。このとき、SSC変調ボタン79における「START」の表示が「STOP」に切り替わる。一方、「STOP」が表示された状態のSSC変調ボタン79が操作部40により押下されることで、変調用信号の波形の発生が停止され、基準信号発生源10から出力される基準信号にSSC変調が掛からない状態に戻る。
波形パラメータ読出ボタン80は、操作部40により押下されることで、変調制御部42に保存されている各種パラメータを読み出して、設定画面60の各部に読み出した各種パラメータを表示するためのボタンとして構成される。
波形パラメータ保存ボタン81は、操作部40により押下されることで、現在設定画面60に表示されている各種パラメータを変調制御部42に保存するためのボタンとして構成される。
波形パラメータ初期化ボタン82は、操作部40により押下されることで、現在設定画面60に表示されている各種パラメータを消去して、変調制御部42に保存されている各種パラメータの初期設定値を表示するためのボタンとして構成される。
グラフ表示ボタン83は、操作部40により押下されることで、後述する波形表示画面90を表示部41に表示させるためのボタンとして構成される。
図7は、表示形式選択部61で「List」が選択された場合に、リスト形式で表示される設定画面60の一例を示している。ここでは主に、図3及び図4に示したイメージ形式での表示項目と異なる項目について説明する。設定画面60は、変調用信号の波形を決定する各種パラメータを設定するためのリスト84を含む。
図7に示すように、リスト84は、変調用信号の波形の形状「Shape」と、変調用信号の波形の周波数偏移「δ Deviation」と、各時間区間の時間幅「Time」と、変調用信号の波形の周波数偏移の傾きの絶対値「Slope」を、時間区間ごとに表示するようになっている。
時間幅dt0の第0区間に関する「Shape」の項目は、第0区間における周波数偏移が0ppmであることを示す「Flat」を変更不可能に表示する。
時間幅dt1の第1区間から時間幅dt3の第3区間に関する「Shape」の項目は、例えば、各時間区間における周波数偏移が0ppmであることを示す「Flat」、各時間区間における周波数偏移が時間の経過とともに曲線状に変化することを示す「Curved」、各時間区間における周波数偏移が時間の経過とともに直線状に変化することを示す「Linear」のいずれかを設定可能である。
時間幅dt4の第4区間から時間幅dt9の第9区間までの時間区間「Main」に関する「Shape」の項目は、各時間区間における周波数偏移が時間の経過とともに直線状に変化することを示す「Linear」を変更不可能に表示する。
第0区間に関する「δ Deviation」の項目は、第0周波数偏移入力部71に入力された「Initial_Frequency」の値にかかわらず、0ppmを変更不可能に表示する。
第1区間に関する「δ Deviation」の項目は、第0区間の最後における周波数偏移を基準とした第1区間の周波数偏移、すなわち、イメージ形式での第1周波数偏移入力部72で設定される「Overshoot_Peak」から第0周波数偏移入力部71で設定される「Initial_Frequency」を減算した値に相当する周波数偏移を設定可能である。
第2区間に関する「δ Deviation」の項目は、第1区間の最後における周波数偏移を基準とした第2区間の周波数偏移、すなわち、イメージ形式での第2周波数偏移入力部73で設定される「Step1」の値に相当する周波数偏移を設定可能である。
第3区間に関する「δ Deviation」の項目は、波形選択部62で「USB4」が選択されている場合には、第2区間の最後における周波数偏移を基準とした第3区間の周波数偏移、すなわち、イメージ形式での第2周波数偏移入力部73で設定される「Step1」から第3周波数偏移入力部74で設定される「Step2」を減算した値に相当する周波数偏移を設定可能である。一方、波形選択部62で「DP1.4」が選択されている場合には、第3区間に関する「δ Deviation」の項目は、「Step1-Overshoot_Peak+Minimum_SSC_Deviation」に相当する周波数偏移を変更不可能に表示する。
第4区間から第9区間までの時間区間「Main」に関する「δ Deviation」の項目は、周波数偏移振幅入力部65に入力された「SSC_Deviation」を変更不可能に表示する。
第0区間に関する「Time」の項目は、後述する時間幅算出部42aにより算出された第0区間の時間幅dt0を変更不可能に表示する。
第1区間に関する「Time」の項目は、イメージ形式での第1区間入力部68に相当し、第1区間の時間幅dt1を設定可能である。
第2区間に関する「Time」の項目は、イメージ形式での第2区間入力部69に相当し、第2区間の時間幅dt2を設定可能である。
第3区間に関する「Time」の項目は、イメージ形式での第3区間入力部70に相当し、波形選択部62で「USB4」が選択されている場合には、第3区間の時間幅dt3を設定可能である。一方、波形選択部62で「DP1.4」が選択されている場合には、第3区間に関する「Time」の項目は、後述する時間幅算出部42aにより算出された時間幅dt3を変更不可能に表示する。
第4区間から第9区間までの時間区間「Main」に関する「Time」の項目は、後述する時間幅算出部42aにより算出された時間幅を変更不可能に表示する。
第0区間、第2区間、第3区間、及び時間区間「Main」に関する「Slope」の項目は、後述する傾き絶対値算出部42bにより算出された変調用信号の波形の周波数偏移の傾きの絶対値を変更不可能に表示する。
このように、表示形式選択部61で「List」が選択された場合には、第1周波数偏移入力部72、第2周波数偏移入力部73、第3周波数偏移入力部74、第1区間入力部68、第2区間入力部69、第3区間入力部70、及び傾きの絶対値が、設定画面60においてリスト形式で表示される。
図8に示す波形表示画面90は、設定画面60に対する操作入力に応じて決定された各種パラメータに基づいた、変調用信号の波形のグラフを表示する。また、波形表示画面90は、設定画面60において各種パラメータが変更されると、変調用信号の波形のグラフをその都度リアルタイムに更新して表示するようになっている。このように構成された波形表示画面90により、各種パラメータに基づいて生成される変調用信号の波形をユーザに直感的に把握させることが可能になる。なお、波形表示画面90は、変調選択部67により「Periodic Burst」が選択されている場合には、図8に示すように、周期的バーストモードでの変調用信号の波形のグラフを表示する。一方、波形表示画面90は、変調選択部67により「Continuous」が選択されている場合には、連続的モードでの変調用信号の波形のグラフを表示する。
変調制御部42は、例えばCPU、ROM、RAM、HDDなどを含むマイクロコンピュータ又はパーソナルコンピュータ等で構成され、SSC発生器1を構成する上記各部の動作を制御するものである。また、変調制御部42は、ROM等に記憶された所定のプログラムをRAMに移してCPUで実行することにより、変調用信号発生器20の少なくとも一部をソフトウェア的に構成することが可能である。なお、変調用信号発生器20の少なくとも一部は、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのデジタル回路で構成することも可能である。あるいは、変調用信号発生器20の少なくとも一部は、デジタル回路によるハードウェア処理と所定のプログラムによるソフトウェア処理とを適宜組み合わせて構成することも可能である。
図1に示す変調制御部42は、設定画面60に対する操作入力に応じて、変調用信号の波形を制御するものである。例えば、変調制御部42は、操作部40による変調選択部67への操作入力を契機として、変調用信号発生器20から出力される変調用信号の波形のパターンを第1パターンから第2パターンへ切り替えるようになっている。また、変調制御部42は、時間幅算出部42aと、傾き絶対値算出部42bと、を含む。さらに、変調制御部42は、変調用信号発生器20を構成する上記各部の動作を制御するようになっている。
時間幅算出部42aは、波形選択部62で「USB4」が選択されている場合には、変調周波数入力部64により設定された変調周波数と、第1区間入力部68、第2区間入力部69、及び第3区間入力部70により設定された時間幅dt1,dt2,dt3とに基づいて、第1区間入力部68、第2区間入力部69、及び第3区間入力部70により設定されない残りの時間区間の時間幅dt0,dt4,dt5,dt9を算出するようになっている。なお、dt6,dt7,dt8は、dt5に等しい。一方、波形選択部62で「DP1.4」が選択されている場合には、時間幅算出部42aは、変調周波数入力部64により設定された変調周波数と、第1区間入力部68及び第2区間入力部69により設定された時間幅dt1,dt2とに基づいて、第1区間入力部68及び第2区間入力部69により設定されない残りの時間区間の時間幅dt0,dt3,dt4,dt5,dt9を算出するようになっている。
dt1は、第1区間入力部68により設定される値(例えば、0.5μs)である。dt2は、第2区間入力部69により設定される値(例えば、0.2μs)である。dt3は、波形選択部62で「USB4」が選択されている場合には、第3区間入力部70により設定される値(例えば、0.8μs)である。一方、波形選択部62で「DP1.4」が選択されている場合には、dt3は、後述する式(3)により算出されるdt5を用いて、下記の式(1)により算出される。
Figure 0007376521000001
dt4は、波形選択部62で「USB4」が選択されている場合には、第1周波数偏移入力部72により設定される第1区間の最後における周波数偏移「Overshoot_Peak」と、第3周波数偏移入力部74により設定される第3区間における周波数偏移「Step2」と、最小周波数偏移入力部66により設定される周波数偏移の最小値「Minimum_SSC_deviation」と、後述する式(6)により算出される「SSC_slope」とを用いて、下記の式(2)により算出される。一方、波形選択部62で「DP1.4」が選択されている場合には、dt4=0である。
Figure 0007376521000002
dt5は、変調周波数入力部64により設定される変調周波数「SSC_Frequency」を用いて、下記の式(3)に示すように算出される。
Figure 0007376521000003
dt9は、波形選択部62で「USB4」が選択されている場合には、式(3)により算出されるdt5と、第0周波数偏移入力部71により設定される「Initial_Frequency」と、後述する式(7)により算出される「Maximum_SSC_deviation」と、後述する式(6)により算出される「SSC_slope」とを用いて、下記の式(4)により算出される。一方、波形選択部62で「DP1.4」が選択されている場合には、dt9=dt5である。
Figure 0007376521000004
dt0は、下記の式(5)に示すように、第1区間から第9区間までの時間幅の和を、変調用信号の1フレームの時間幅から減算することで得られる。なお、図7のリスト84における時間区間「Main」の時間幅は、dt4+dt5×4+dt9で与えられる。
Figure 0007376521000005
第5区間から第9区間までの三角波の傾き「SSC_slope」は、周波数偏移振幅入力部65により設定される三角波の振幅「SSC_Deviation」と、変調周波数入力部64により設定される変調周波数「SSC_Frequency」とを用いて、下記の式(6)により算出される。なお、「SSC_slope」の値は、図3~図6に示した設定画面60において符号86で示すテキストボックスに変更不可能に表示されるとともに、図7に示した設定画面60のリスト84において「Main」の「Slope」の項目に変更不可能に表示される。
Figure 0007376521000006
第5区間から第8区間までの三角波の周波数偏移の最大値「Maximum_SSC_deviation」は、最小周波数偏移入力部66により設定される周波数偏移の最小値「Minimum_SSC_deviation」と、周波数偏移振幅入力部65により設定される三角波の振幅「SSC_Deviation」との和として、下記の式(7)に示すように算出される。なお、「Maximum_SSC_deviation」の値は、図3~図7において符号85で示すテキストボックスに変更不可能に表示される。
Figure 0007376521000007
傾き絶対値算出部42bは、波形選択部62で「USB4」が選択されている場合には、第0周波数偏移入力部71、第1周波数偏移入力部72、第2周波数偏移入力部73、及び第3周波数偏移入力部74により設定された時間区間ごとの周波数偏移と、第1区間入力部68、第2区間入力部69、及び第3区間入力部70により設定された時間区間ごとの時間幅dt1,dt2,dt3と、時間幅算出部42aにより算出された時間幅dt0,dt4,dt5,dt9とを用いて、時間区間ごとの変調用信号の波形の周波数偏移の傾きの絶対値を算出するようになっている。一方、波形選択部62で「DP1.4」が選択されている場合には、傾き絶対値算出部42bは、第0周波数偏移入力部71、第1周波数偏移入力部72、及び第2周波数偏移入力部73により設定された時間区間ごとの周波数偏移と、第1区間入力部68及び第2区間入力部69により設定された時間区間ごとの時間幅dt1,dt2と、時間幅算出部42aにより算出された時間幅dt0,dt3,dt4,dt5,dt9とを用いて、時間区間ごとの変調用信号の波形の周波数偏移の傾きの絶対値を算出するようになっている。
ところで、累積加算部26においては、動作クロックの分解能や、使用可能なビット数の制限などによって、変調用信号の波形のフレームの先頭(若しくは最後尾)で出力が元の値に正しく戻らないことが起こり得る。このような場合、図9(a)に示すように、時間の経過とともに元の値からのずれが積算されて、周波数偏移の中心周波数が変化してしまうという問題がある。そこで、累積加算部26は、図9(b)に示すように、フレーム周波数カウント部21のカウント値に基づいて、変調用信号の波形の1フレームごとの値を所定値にリセットするようになっている。例えば、累積加算部26は、変調用信号の波形のフレームの先頭(若しくは最後尾)の値を、第0周波数偏移入力部71により設定された「Initial_Frequency」の値にリセットしてもよい。
図1に示す変調部35は、変調用信号発生器20のオフセット加算部27から出力された変調用信号で基準信号発生源10から出力された基準信号を周波数変調してSSC変調信号を発生するものであり、加算器35aを含んで構成される。
加算器35aは、基準信号発生源10から入力される基準信号と、変調用信号発生器20から入力される変調用信号とを加算することにより、周波数をスペクトラム拡散したSSC変調信号を出力する。
以下、本実施形態のSSC発生器1を用いるスペクトラム拡散クロック発生方法について、図10及び図11のフローチャートを参照しながらその処理の一例を説明する。なお、以下では、波形選択部62において「USB4」が選択される場合を例に挙げる。
まず、表示部41は、変調用信号の波形を決定するパラメータを設定するための設定画面60を表示する(表示ステップS1)。
次に、操作部40は、ユーザによる設定画面60に対する操作入力を受け付ける(ステップS2)。例えば、設定画面60に対する操作入力により、SSC変調に関する各種パラメータが入力される。また、設定画面60の表示形式選択部61に対する操作入力により、各種パラメータを設定するための表示形式をイメージ形式にするか、あるいは、リスト形式にするかが選択される。また、設定画面60のグラフ表示ボタン83が操作部40により押下された場合には、表示部41は波形表示画面90を表示する。なお、ステップS2と、後述するパターン切替入力ステップ、及び周波数偏移入力ステップは、操作ステップに相当する。
次に、表示部41は、設定画面60のグラフ表示ボタン83が操作部40により押下された場合には、ステップS2における設定画面60に対する操作入力に応じて、変調用信号の波形のグラフを更新して表示する波形表示画面90を表示する(表示ステップS3)。
次に、変調制御部42は、ステップS2でユーザにより入力された各種パラメータを、基準信号発生源10や変調用信号発生器20に設定する(変調制御ステップS4)。変調制御ステップS4は、設定画面60に対する操作入力に応じて、ステップS6以降の処理によって生成される変調用信号の波形を制御するためのステップである。
次に、基準信号発生源10は、基準周波数Fcの基準信号を発生する(基準信号発生ステップS5)。
次に、「START」が表示された状態のSSC変調ボタン79が操作部40により押下されることで、変調用信号発生器20は、周期的バーストモード時の変調用信号を発生する(変調用信号発生ステップ)。このとき、変調部35は、変調用信号発生器20から出力された周期的バーストモード時の変調用信号で基準信号発生源10から出力された基準信号を周波数変調して、SSC変調の掛かった信号(SSC変調信号)を発生する(変調ステップS6)。
次に、変調制御部42は、ユーザによる変調選択部67への操作入力により、周期的バーストモードから連続的モードへの切り替えの指定、すなわち、変調用信号発生器20により発生される変調用信号の波形のパターンを第1パターンから第2パターンに切り替える指定を行うパターン切替入力ステップが実行されたか否かを判断する(ステップS7)。一方、パターン切替入力ステップが実行されていない場合には、再びステップS6以降の処理が実行される。一方、パターン切替入力ステップが実行された場合には、引き続きステップS8の処理が実行される。
ステップS8において変調制御部42は、パターン切替入力ステップでの変調選択部67への操作入力を契機として、変調用信号の波形のパターンを第1パターンから第2パターンへ切り替えるための切替指示を切替制御部25に出力する(変調制御ステップS8)。
次に、変調用信号発生器20は、連続的モード時の変調用信号を1フレーム分だけ発生する(変調用信号発生ステップ)。このとき、変調部35は、変調用信号発生器20から出力された連続的モード時の変調用信号で基準信号発生源10から出力された基準信号を周波数変調して、SSC変調信号を発生する(変調ステップS9)。
次に、変調用信号発生器20は、定常状態モード時の変調用信号を発生する(変調用信号発生ステップ)。このとき、変調部35は、変調用信号発生器20から出力された定常状態モード時の変調用信号で基準信号発生源10から出力された基準信号を周波数変調して、SSC変調信号を発生する(変調ステップS10)。
次に、変調制御部42は、「STOP」が表示された状態のSSC変調ボタン79が操作部40により押下されたか否かを判断する(ステップS11)。「STOP」が表示された状態のSSC変調ボタン79が押下されていない場合には、再びステップS10以降の処理が実行される。一方、「STOP」が表示された状態のSSC変調ボタン79が押下された場合には、変調制御部42は、上記一連のスペクトラム拡散クロック発生処理を終了する。
以下、図11のフローチャートを参照しながら、図10のフローチャートにおけるステップS2の処理の詳細を説明する。
まず、設定画面60へのユーザによる操作入力により、変調用信号の波形の種類、変調周波数、周波数偏移の振幅、時間区間の時間幅の情報などが入力される(ステップS21)。すなわち、ステップS21は、変調用信号の波形の変調周波数を設定するための変調周波数入力ステップと、複数の時間区間のうちのいくつかの時間幅を設定するための時間幅入力ステップと、を含む。
次に、第0周波数偏移入力部71へのユーザによる操作入力により、第0区間における基準周波数Fcからの変調用信号の波形の周波数偏移「Initial_Frequency」の値が入力される(第0周波数偏移入力ステップS22)。
次に、第1周波数偏移入力部72へのユーザによる操作入力により、第1区間の最後における基準周波数Fcからの変調用信号の波形の周波数偏移「Overshoot_Peak」の値が入力される(第1周波数偏移入力ステップS23)。
次に、第2周波数偏移入力部73へのユーザによる操作入力により、第2区間における変調用信号の波形の周波数偏移「Step1」の値が入力される(第2周波数偏移入力ステップS24)。
次に、第3周波数偏移入力部74へのユーザによる操作入力により、第3区間における変調用信号の波形の周波数偏移「Step2」の値が入力される(第3周波数偏移入力ステップS25)。なお、波形選択部62においてDP1.4用の変調用信号の波形が選択された場合には、第3周波数偏移入力ステップS25の処理は省略される。
次に、最小周波数偏移入力部66へのユーザによる操作入力により、変調用信号の波形の周波数偏移の最小値「Minimum_SSC_deviation」の値が入力される(最小周波数偏移入力ステップS26)。
なお、上記のステップS22~S26の処理は、変調用信号の波形の周波数偏移を複数の時間区間において任意に設定するための周波数偏移入力ステップに相当する。
以上説明したように、本実施形態に係るSSC発生器1は、変調用信号の波形の周波数偏移を複数の時間区間において任意に設定するための設定画面60を表示するため、トレーニング中の変調用信号の波形の調整を行う際のユーザビリティの向上を図ることができる。また、本実施形態に係るSSC発生器1は、設定画面60が、変調用信号発生器20により発生される変調用信号の波形のパターンを第1パターンから第2パターンに切り替えるための変調選択部67を含むことにより、例えば、周期的バーストモードから連続的モードへのシームレスな変更を行うことができる。
また、本実施形態に係るSSC発生器1は、設定画面60において時間区間ごとにトレーニング中の変調用信号の波形の周波数偏移を設定可能とすることで、トレーニング中の変調用信号の波形の周波数偏移を任意に設定することができる。
また、本実施形態に係るSSC発生器1は、第1区間入力部68、第2区間入力部69、及び第3区間入力部70により設定されない残りの時間区間の時間幅を算出する時間幅算出部42aを備えるため、ユーザの設定項目を少なくしてユーザビリティを上げることができる。
また、本実施形態に係るSSC発生器1は、波形イメージ表示領域76において、周期的バーストモード時と連続的モード時とでそれぞれの波形イメージ76a,76bを切り替えて示すことにより、変調用信号発生器20がどちらのモードの変調用信号を出力しているかをユーザに視覚的に識別させることができる。
また、本実施形態に係るSSC発生器1は、波形イメージ表示領域76に表示された波形イメージ76a,76bに対応付けて、第1区間入力部68、第2区間入力部69、第3区間入力部70、第0周波数偏移入力部71、第1周波数偏移入力部72、第2周波数偏移入力部73、及び第3周波数偏移入力部74を配置している。このため、本実施形態に係るSSC発生器1は、設定すべき項目をユーザが一目で分かるように表示するとともに、ユーザに変調用信号の波形の全体像をイメージさせやすくなっている。
また、本実施形態に係るSSC発生器1は、設定画面60が、第1周波数偏移入力部72、第2周波数偏移入力部73、第3周波数偏移入力部74、第1区間入力部68、第2区間入力部69、第3区間入力部70、及び傾き絶対値情報をリスト形式で表示する。このため、本実施形態に係るSSC発生器1は、時間区間ごとの周波数偏移や傾き絶対値情報をユーザに分かりやすく明確に表示することができる。
また、本実施形態に係るSSC発生器1は、設定画面60に対する操作入力に応じて、変調用信号の波形のグラフを更新して表示する波形表示画面90を備えているため、波形イメージ表示領域76における波形イメージ76a,76bでは分かりにくい波形の時間変化をユーザが一目で分かるように表示することができる。
また、本実施形態に係るSSC発生器1は、設定画面60にて変調用信号の各種パラメータを任意に設定することができるため、あらかじめ波形ファイルを用意することなく、用途に応じて様々な波形をその都度生成することができる。特に、本実施形態に係るSSC発生器1は、設定画面60にて規格の要求を超えた変調用信号の各種パラメータを設定することが可能であるため、規格外のSSC変調信号に対するDUTの耐性を試験することもできる。
(第2の実施形態)
続いて、本発明の第2の実施形態に係るパルスパターン発生装置及びパルスパターン発生方法、並びに、誤り率測定装置及び誤り率測定方法について、図面を参照しながら説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付して適宜説明を省略する。また、第1の実施形態と同様の動作についても適宜説明を省略する。
図12に示すように、第2の実施形態に係る誤り率測定装置100は、DUT200から送信される被測定信号のBERを測定するものであって、パルスパターン発生装置50と、データ記憶部51と、信号受信部52と、同期検出部53と、誤り率算出部54と、操作部55と、表示部56と、制御部57と、を備える。
データ記憶部51は、RAMなどのメモリによって構成され、基準になるデータ信号(低レベル電圧:「0」と高レベル電圧:「1」のデータ)をあらかじめ記憶している。
図13に示すように、パルスパターン発生装置50は、スペクトラム拡散されたSSC変調信号を用いて所望のパルスパターン信号を発生するものであり、第1の実施形態のSSC発生器1と、パルスパターン発生部2と、を備える。
パルスパターン発生装置50は、データ記憶部51から読み込んだデータ信号を、SSC発生器1により発生されたSSC変調信号を用いて変調することにより、パルスパターン信号を生成する。そして、パルスパターン発生装置50は、このようにして生成されたパルスパターン信号を試験信号としてDUT200に送信するようになっている。このとき、DUT200は、パルスパターン発生装置50から送信されたパルスパターン信号を受信して、受信したパルスパターン信号を被測定信号として信号受信部52に送信する。
パルスパターン発生部2は、SSC発生器1により発生されたSSC変調信号と、データ記憶部51から入力されるデータ信号を入力とし、データ信号をSSC変調信号で変調した所望の繰り返しパターンによるパルスパターン信号を発生するようになっている。例えば、パルスパターン発生部2は、DUT200に入力する既知パターンのパルスパターン信号(試験信号)として、SSC変調信号により変調されたPRBS(Pseudo-Random Bit Sequence:擬似ランダム・ビット・シーケンス)パターン、繰り返し信号としての0,1の連続パターン、任意のパターンからなるプログラマブルパターンを発生する。
図12に示す信号受信部52は、DUT200から送信された被測定信号を受信し、受信した被測定信号を同期検出部53に出力するようになっている。また、信号受信部52は、判断部52aと、切替指示出力部52bとを含む。
判断部52aは、遷移トリガに基づいて、DUT200に搭載されたリンク状態管理機構が所定のステートに遷移したか否かを判断するようになっている。ここで、この遷移トリガは、DUT200のリンク状態管理機構が所定のステートに遷移したことを示すトリガであり、DUT200から送信されたものであってもよく、DUT200から送信された被測定信号に基づいて信号受信部52が生成したものであってもよい。
切替指示出力部52bは、判断部52aによりDUT200のリンク状態管理機構が所定のステートに遷移したと判断された場合に、SSC発生器1の切替制御部25に切替指示を出力するようになっている。
同期検出部53は、データ記憶部51から読み込んだデータ信号と、信号受信部52から出力された被測定信号との同期を取るようになっている。そして、同期検出部53は、同期が取れた状態の被測定信号を誤り率算出部54に出力する。
誤り率算出部54は、DUT200を試験するための試験信号の入力に伴ってDUT200から出力される被測定信号と試験信号とを比較して、被測定信号の誤り率を算出するものである。例えば、誤り率算出部54は、同期検出部53から出力された被測定信号と、データ記憶部51に記憶されているデータ信号とを順次比較することにより、被測定信号の誤りビットを検出するとともに、被測定信号のBERを算出するようになっている。
操作部55は、ユーザによる操作入力を受け付けるためのものであり、第1の実施形態における操作部40と同様に構成され、ユーザによる表示部56の表示画面に対応する入力面への接触操作が制御部57に通知されるようになっている。
表示部56は、第1の実施形態における表示部41と同様に構成され、制御部57による表示制御に基づき、誤り率算出部54により算出された被測定信号のBERなどの各種表示内容を表示するようになっている。
制御部57は、第1の実施形態における変調制御部42と同様に構成され、誤り率測定装置100を構成する上記各部の動作を制御するようになっている。また、制御部57は、ROM等に記憶された所定のプログラムをRAMに移して実行することにより、誤り率算出部54の少なくとも一部をソフトウェア的に構成することが可能である。なお、誤り率算出部54の少なくとも一部は、FPGAやASICなどのデジタル回路で構成することも可能である。あるいは、誤り率算出部54の少なくとも一部は、デジタル回路によるハードウェア処理と所定のプログラムによるソフトウェア処理とを適宜組み合わせて構成することも可能である。
なお、本実施形態における操作部55、表示部56、及び制御部57は、それぞれ第1の実施形態における操作部40、表示部41、及び変調制御部42を兼ねていてもよい。
DUT200は、リンク状態管理機構を搭載しており、リンク状態管理機構が例えば図15に示すような任意のステートに遷移した状態で、誤り率測定装置100から入力された試験信号を誤り率測定装置100の被測定信号として出力する(折り返す)ようになっている。DUT200が対応する規格の例としては、PCIe Gen1~4、USB3.1~4、DP1.4、CEI(Common Electrical Interface)、Ethernet(登録商標)、InfiniBandなどが挙げられる。
DUT200は、信号受信部210と、信号送信部220と、を含む。さらに、信号受信部210は、クロック再生回路211と、データ抽出部212と、を含む。
クロック再生回路211は、誤り率測定装置100から送信された試験信号から再生クロック信号を生成する。データ抽出部212は、クロック再生回路211から出力される再生クロック信号を動作クロックとして使用して、誤り率測定装置100から入力された試験信号のデータを抽出し、抽出したデータを信号送信部220に出力する。例えば、データ抽出部212は、少なくとも1つの0/1判定器を有しており、各0/1判定器にクロック再生回路211からの再生クロック信号が入力されることで、誤り率測定装置100から送信された試験信号のレベルの判定を再生クロック信号のタイミングで行うことができる。
信号送信部220は、データ抽出部212により抽出された試験信号のデータを被測定信号として誤り率測定装置100に出力するようになっている。また、信号送信部220は、DUT200のリンク状態管理機構が所定のステートに遷移したことを示す遷移トリガを、誤り率測定装置100の信号受信部52に送信するようになっていてもよい。
以下、本実施形態のパルスパターン発生方法及び誤り率測定方法について、図14のフローチャートを参照しながらその処理の一例を説明する。
まず、パルスパターン発生装置50のSSC発生器1は、SSC変調信号を発生する(ステップS31)。
次に、パルスパターン発生装置50のパルスパターン発生部2は、データ記憶部51から読み込んだデータ信号をSSC変調信号で変調して、所望の繰り返しパターンによるパルスパターン信号を発生する(ステップS32)。
次に、判断部52aは、DUT200のリンク状態管理機構が所定のステートに遷移したか否かを判断する(判断ステップS33)。この判断は、DUT200から遷移トリガが送信されたか否か、あるいは、DUT200から送信された被測定信号に基づいて信号受信部52が遷移トリガを生成したか否かに基づいて行われる。
次に、切替指示出力部52bは、判断ステップS33によりDUT200のリンク状態管理機構が所定のステートに遷移したと判断された場合に、SSC発生器1の切替制御部25に切替指示を出力する(切替指示出力ステップS34)。
次に、誤り率算出部54は、DUT200を試験するための試験信号の入力に伴ってDUT200から出力される被測定信号と試験信号とを比較して、被測定信号の誤り率を算出する(誤り率算出ステップS35)。ここで、試験信号は、ステップS32により発生されたパルスパターン信号である。
以上説明したように、本実施形態に係るパルスパターン発生装置50は、SSC発生器1からのSSC変調信号とデータ記憶部51から入力されるデータ信号とから所望の繰り返しパターンによるパルスパターン信号を発生することができる。
また、本実施形態に係る誤り率測定装置100は、SSC変調信号により変調されたパルスパターン信号を試験信号として用いて、DUT200のリンク状態管理機構が所定のステートに遷移した場合に、DUT200の誤り率測定を行うことができる。
1 SSC発生器
2 パルスパターン発生部
10 基準信号発生源
20 変調用信号発生器
35 変調部
42 変調制御部
42a 時間幅算出部
42b 傾き絶対値算出部
50 パルスパターン発生装置
54 誤り率算出部
60 設定画面
64 変調周波数入力部
67 変調選択部
68 第1区間入力部
69 第2区間入力部
70 第3区間入力部
71 第0周波数偏移入力部
72 第1周波数偏移入力部
73 第2周波数偏移入力部
74 第3周波数偏移入力部
76 波形イメージ表示領域
76a,76b 波形イメージ
77 周波数偏移設定可能箇所表示部
78 時間幅設定可能箇所表示部
90 波形表示画面
100 誤り率測定装置
200 DUT

Claims (21)

  1. 基準周波数Fcの基準信号を発生する基準信号発生源(10)と、
    変調用信号を発生する変調用信号発生器(20)と、
    前記変調用信号で前記基準信号を周波数変調してスペクトラム拡散クロック信号を発生する変調部(35)と、
    前記変調用信号の波形を決定する各種パラメータを設定するための設定画面(60)を表示する表示部(41)と、
    前記設定画面に対する操作入力を受け付ける操作部(40)と、
    前記設定画面に対する前記操作入力に応じて、前記変調用信号の波形を制御する変調制御部(42)と、を備え、
    前記設定画面は、
    前記変調用信号の波形の周波数偏移を複数の時間区間において任意に設定するための周波数偏移入力部(71~74)と、
    前記変調用信号の波形のパターンを周期的バーストモードの波形パターンである第1パターンから連続的モードの波形パターンである第2パターンに切り替えるためのパターン切替入力部(67)と、を含み、
    前記変調制御部は、前記操作部による前記パターン切替入力部への前記操作入力を契機として、前記変調用信号の波形のパターンを前記第1パターンから前記第2パターンへ切り替え
    前記変調用信号発生器は、周期的バーストモード正負切替部(22a)と、連続的モード正負切替部(22b)と、を含み、
    前記周期的バーストモード正負切替部は、各前記時間区間における前記第1パターンの周波数偏移の傾きの正負を表す傾き正負情報を出力し、
    前記連続的モード正負切替部は、各前記時間区間における前記第2パターンの周波数偏移の傾きの正負を表す傾き正負情報を出力し、
    前記変調用信号発生器は、前記周期的バーストモード時には、前記周期的バーストモード正負切替部から出力された前記傾き正負情報と、前記周波数偏移入力部により設定された前記変調用信号の波形の周波数偏移の値とに基づいて、前記変調用信号を出力し、
    前記変調用信号発生器は、前記連続的モード時には、前記連続的モード正負切替部から出力された前記傾き正負情報と、前記周波数偏移入力部により設定された前記変調用信号の波形の周波数偏移の値とに基づいて、前記変調用信号を出力することを特徴とするスペクトラム拡散クロック発生器。
  2. 前記周波数偏移入力部は、
    前記複数の時間区間のうちの第0区間における前記変調用信号の波形の周波数偏移を設定するための第0周波数偏移入力部(71)と、
    前記複数の時間区間のうちの第1区間の最後における前記変調用信号の波形の周波数偏移を設定するための第1周波数偏移入力部(72)と、
    前記複数の時間区間のうちの第2区間における前記変調用信号の波形の周波数偏移を設定するための第2周波数偏移入力部(73)と、
    前記複数の時間区間のうちの第3区間における前記変調用信号の波形の周波数偏移を設定するための第3周波数偏移入力部(74)と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のスペクトラム拡散クロック発生器。
  3. 前記複数の時間区間は、前記第0区間、前記第1区間、前記第2区間、前記第3区間、第4区間、第5区間、第6区間、第7区間、第8区間、及び第9区間の順に連続する9つの区間からなり、
    前記第9区間は、前記第8区間の最後における前記変調用信号の波形の周波数偏移から前記第0区間の前記変調用信号の波形の周波数偏移に戻すための時間区間であり、
    前記第1パターンは、前記第0区間から前記第9区間を1フレームとして繰り返されることを特徴とする請求項2に記載のスペクトラム拡散クロック発生器。
  4. 前記設定画面は、
    前記変調用信号の波形の変調周波数を設定するための変調周波数入力部(64)と、
    前記複数の時間区間のうちのいくつかの時間幅を設定するための時間幅入力部(68~70)と、を更に含み、
    前記変調制御部は、前記変調周波数入力部により設定された前記変調周波数と、前記時間幅入力部により設定された前記いくつかの時間幅とに基づいて、前記時間幅入力部により設定されない残りの時間区間の時間幅を算出する時間幅算出部(42a)を含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のスペクトラム拡散クロック発生器。
  5. 前記設定画面は、前記変調用信号の模式的な波形イメージ(76a,76b)を表示する波形イメージ表示領域(76)を更に含み、
    前記波形イメージ表示領域は、前記操作部による前記パターン切替入力部への前記操作入力を契機として、前記第1パターンの模式的な波形イメージを前記第2パターンの模式的な波形イメージに切り替えて表示することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のスペクトラム拡散クロック発生器。
  6. 前記設定画面は、前記変調用信号の模式的な波形イメージ(76a,76b)を表示する波形イメージ表示領域(76)を更に含み、
    前記波形イメージ表示領域は、前記操作部による前記パターン切替入力部への前記操作入力を契機として、前記第1パターンの模式的な波形イメージを前記第2パターンの模式的な波形イメージに切り替えて表示することを特徴とする請求項に記載のスペクトラム拡散クロック発生器。
  7. 前記設定画面は、
    前記波形イメージ表示領域に表示された前記波形イメージに対応付けて、前記変調用信号の波形において前記周波数偏移を設定可能な箇所を示す周波数偏移設定可能箇所表示部(77)と、
    前記波形イメージ表示領域に表示された前記波形イメージに対応付けて、前記変調用信号の波形において前記複数の時間区間の時間幅を設定可能な箇所を示す時間幅設定可能箇所表示部(78)と、を更に含み、
    前記周波数偏移入力部及び前記時間幅入力部は、それぞれ前記周波数偏移設定可能箇所表示部及び前記時間幅設定可能箇所表示部の近傍に配置されることを特徴とする請求項に記載のスペクトラム拡散クロック発生器。
  8. 前記変調制御部は、前記周波数偏移入力部により設定された前記時間区間ごとの周波数偏移と、前記時間幅入力部により設定された前記時間区間ごとの時間幅と、前記時間幅算出部により算出された時間幅とに基づいて、前記時間区間ごとの前記変調用信号の波形の周波数偏移の傾きの絶対値を算出する傾き絶対値算出部(42b)を更に含み、
    前記表示部は、前記周波数偏移入力部、前記時間幅入力部、及び前記傾き絶対値算出部により算出された前記傾きの絶対値を、前記設定画面においてリスト形式で表示することを特徴とする請求項に記載のスペクトラム拡散クロック発生器。
  9. 前記表示部は、前記設定画面に対する前記操作入力に応じて前記各種パラメータが変更されるたびに、前記変調用信号の波形のグラフをリアルタイムに更新して表示する波形表示画面(90)を更に表示することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載のスペクトラム拡散クロック発生器。
  10. 前記変調制御部は、前記周期的バーストモードから前記連続的モードを経て定常状態モードに切り替えるための切替指示を前記変調用信号発生器に出力することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載のスペクトラム拡散クロック発生器。
  11. 前記設定画面は、三角波の前記変調用信号の波形「Triangular」と、USB4用の前記変調用信号の波形「USB4」と、DP1.4用の前記変調用信号の波形「DP1.4」とを切り替えるための波形選択部(62)を更に含み、
    前記波形選択部で「USB4」又は「DP1.4」が選択されている場合には、前記操作部により前記パターン切替入力部の表示が「PeriodicBurst」から「Continuous」に切り替えられることにより、前記変調用信号の波形のパターンが前記第1パターンから前記第2パターンに切り替わることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載のスペクトラム拡散クロック発生器。
  12. 前記変調用信号発生器は、前記変調用信号の波形の周波数偏移の傾きを表す傾き情報を所定のクロック周期ごとに累積加算することで、前記変調用信号を生成する累積加算部(26)を更に含み、
    前記累積加算部は、前記変調用信号の波形の1フレームごとの値を所定値にリセットすることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載のスペクトラム拡散クロック発生器。
  13. 基準周波数Fcの基準信号を発生する基準信号発生ステップ(S5)と、
    変調用信号発生器(20)から変調用信号を発生する変調用信号発生ステップと、
    前記変調用信号で前記基準信号を周波数変調してスペクトラム拡散クロック信号を発生する変調ステップ(S6,S9,S10)と、
    前記変調用信号の波形を決定する各種パラメータを設定するための設定画面(60)を表示する表示ステップ(S1)と、
    前記設定画面に対する操作入力を受け付ける操作ステップ(S2)と、
    前記設定画面に対する前記操作入力に応じて、前記変調用信号の波形を制御する変調制御ステップ(S4,S8)と、を備え、
    前記操作ステップは、
    前記変調用信号の波形の周波数偏移を複数の時間区間において任意に設定するための周波数偏移入力ステップ(S22~S26)と、
    前記変調用信号の波形のパターンを周期的バーストモードの波形パターンである第1パターンから連続的モードの波形パターンである第2パターンに切り替えるためのパターン切替入力ステップと、を含み、
    前記変調制御ステップは、前記パターン切替入力ステップでの前記操作入力を契機として、前記変調用信号の波形のパターンを前記第1パターンから前記第2パターンへ切り替え、
    前記変調用信号発生器は、周期的バーストモード正負切替部(22a)と、連続的モード正負切替部(22b)と、を含み、
    前記周期的バーストモード正負切替部は、各前記時間区間における前記第1パターンの周波数偏移の傾きの正負を表す傾き正負情報を出力し、
    前記連続的モード正負切替部は、各前記時間区間における前記第2パターンの周波数偏移の傾きの正負を表す傾き正負情報を出力し、
    前記変調用信号発生器は、前記周期的バーストモード時には、前記周期的バーストモード正負切替部から出力された前記傾き正負情報と、周波数偏移入力部(71~74)により設定された前記変調用信号の波形の周波数偏移の値とに基づいて、前記変調用信号を出力し、
    前記変調用信号発生器は、前記連続的モード時には、前記連続的モード正負切替部から出力された前記傾き正負情報と、前記周波数偏移入力部により設定された前記変調用信号の波形の周波数偏移の値とに基づいて、前記変調用信号を出力することを特徴とするスペクトラム拡散クロック発生方法。
  14. 前記周波数偏移入力ステップは、
    前記複数の時間区間のうちの第0区間における前記変調用信号の波形の周波数偏移を設定するための第0周波数偏移入力ステップ(S22)と、
    前記複数の時間区間のうちの第1区間の最後における前記変調用信号の波形の周波数偏移を設定するための第1周波数偏移入力ステップ(S23)と、
    前記複数の時間区間のうちの第2区間における前記変調用信号の波形の周波数偏移を設定するための第2周波数偏移入力ステップ(S24)と、
    前記複数の時間区間のうちの第3区間における前記変調用信号の波形の周波数偏移を設定するための第3周波数偏移入力ステップ(S25)と、
    前記変調用信号の波形の周波数偏移の最小値を設定するための最小周波数偏移入力ステップ(S26)と、を含むことを特徴とする請求項13に記載のスペクトラム拡散クロック発生方法。
  15. 前記表示ステップは、前記設定画面に対する前記操作入力に応じて前記各種パラメータが変更されるたびに、前記変調用信号の波形のグラフをリアルタイムに更新して表示する波形表示画面(90)を更に表示することを特徴とする請求項13又は請求項14に記載のスペクトラム拡散クロック発生方法。
  16. 前記請求項1から請求項12のいずれかに記載のスペクトラム拡散クロック発生器により発生された前記スペクトラム拡散クロック信号を用いてパルスパターン信号を発生することを特徴とするパルスパターン発生装置。
  17. 前記請求項13から請求項15のいずれかに記載のスペクトラム拡散クロック発生方法により発生された前記スペクトラム拡散クロック信号を用いてパルスパターン信号を発生するステップ(S32)を含むことを特徴とするパルスパターン発生方法。
  18. 前記請求項16に記載のパルスパターン発生装置(50)と、
    被試験対象(200)を試験するための試験信号の入力に伴って前記被試験対象から出力される被測定信号と前記試験信号とを比較して、前記被測定信号の誤り率を算出する誤り率算出部(54)と、を備え、
    前記試験信号は、前記パルスパターン発生装置により発生された前記パルスパターン信号であることを特徴とする誤り率測定装置。
  19. 基準になるデータ信号を記憶するデータ記憶部(51)と、
    前記被試験対象から送信された前記被測定信号を受信する信号受信部(52)と、
    前記データ記憶部から読み込んだ前記データ信号と、前記信号受信部から出力された前記被測定信号との同期を取る同期検出部(53)と、
    遷移トリガに基づいて、前記被試験対象に搭載されたリンク状態管理機構が所定のステートに遷移したか否かを判断する判断部(52a)と、
    前記判断部により前記被試験対象の前記リンク状態管理機構が所定のステートに遷移したと判断された場合に、前記周期的バーストモードから前記連続的モードを経て定常状態モードに切り替えるための切替指示を前記変調用信号発生器に出力する切替指示出力部(52b)と、を更に備え、
    前記パルスパターン発生装置は、前記データ信号を前記スペクトラム拡散クロック信号を用いて変調することにより、前記パルスパターン信号を生成し、
    前記誤り率算出部は、前記同期検出部により同期が取られた前記被測定信号と、前記データ信号とを順次比較することにより、前記被測定信号の誤り率を算出することを特徴とする請求項18に記載の誤り率測定装置。
  20. 前記請求項17に記載のパルスパターン発生方法と、
    被試験対象(200)を試験するための試験信号の入力に伴って前記被試験対象から出力される被測定信号と前記試験信号とを比較して、前記被測定信号の誤り率を算出する誤り率算出ステップ(S35)と、を含み、
    前記試験信号は、前記パルスパターン発生方法により発生された前記パルスパターン信号であることを特徴とする誤り率測定方法。
  21. 遷移トリガに基づいて、前記被試験対象に搭載されたリンク状態管理機構が所定のステートに遷移したか否かを判断する判断ステップ(S33)と、
    前記判断ステップにより前記被試験対象の前記リンク状態管理機構が所定のステートに遷移したと判断された場合に、前記周期的バーストモードから前記連続的モードを経て定常状態モードに切り替えるための切替指示を前記変調用信号発生器に出力する切替指示出力ステップ(S34)と、を更に含むことを特徴とする請求項20に記載の誤り率測定方法。
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