JP7371893B2 - パイプ搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パイプを搬送するパイプ搬送装置に関する。
従来より、複数並設された直線状のパイプをその径方向に所定の間隔をあけながら順次搬送するパイプ搬送装置が知られている。例えば、特許文献1に開示されているパイプ搬送装置は、パイプ搬送方向に沿って延び、且つ、パイプ搬送方向と直交する水平方向に所定の間隔をあけて並設され、パイプをその筒中心線に沿って所定の間隔をあけて支持可能な複数の第1搬送フレームと、パイプ搬送方向に沿って延び、且つ、上記各第1搬送フレームにそれぞれ並設され、パイプをその筒中心線に沿って所定の間隔をあけて支持可能な複数の第2搬送フレームとを備えている。第1搬送フレームは、上方に突出するとともにパイプ搬送方向に等間隔に並設された同形状で、且つ、側面視で山型状をなす複数の第1突起部を有していて、各第1搬送フレームの隣合う第1突起部の間にそれぞれパイプを支持するようになっている。一方、第2搬送フレームは、上方に突出するとともにパイプ搬送方向に等間隔に並設された同形状で、且つ、側面視で山型状をなす複数の第2突起部を有していて、各第2搬送フレームの隣り合う第2突起部の間にそれぞれパイプを支持するようになっている。第1及び第2突起部は、同形状をなしている。第2搬送フレームは、第1搬送フレームに対してパイプ搬送方向にずれた配置になっていて、隣り合う第1搬送フレームに対して各第2突起部が各第1突起部におけるパイプ搬送方向前側の第1傾斜部にそれぞれ対応し、且つ、各第1突起部が各第2突起部におけるパイプ搬送方向前側の第2傾斜部にそれぞれ対応している。そして、各第2搬送フレームは、各第1搬送フレームがパイプを支持する状態において、各第1搬送フレームの下方に設定された元位置から上昇して各第1搬送フレームが支持するパイプを各第2搬送フレームの第2傾斜部にて受け取るようになっていて、受け取ったパイプは、隣り合う第2突起部に接触するまで第2傾斜部の上をパイプ搬送方向に転動するようになっている。その後、各第2搬送フレームは、パイプ搬送方向に沿って前進した後、下降することによりパイプを各第1搬送フレームの第1突起部に受け渡すようになっていて、受け渡したパイプは、隣り合う第1傾斜部に接触するまで第1傾斜部上をパイプ搬送方向に転動するようになっている。しかる後、各第2搬送フレームは、元位置となるまでパイプ搬送方向の反対側に移動し、その後、上昇、前進、下降、及び、後退を繰り返してパイプを転動させながらパイプ搬送方向に搬送するようになっている。
特開2008-222315号公報
しかし、特許文献1のパイプ搬送装置は、パイプをパイプ搬送方向に前進させるために各第2搬送フレームが、上昇、前進、下降、及び、後退という複雑な動作を繰り返すので、パイプの搬送に時間が掛かるという問題がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、パイプを速く搬送することができるパイプ搬送装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、第1及び第2搬送フレームの搬送動作に工夫を凝らしたことを特徴とする。
具体的には、直線状のパイプを径方向に搬送するパイプ搬送装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明では、上記パイプを支持可能にパイプ搬送方向と直交する水平方向に所定の間隔をあけて並設された複数の第1搬送フレームと、該各第1搬送フレームにそれぞれ並設され、上記パイプを支持可能な複数の第2搬送フレームと、上記第1及び上記第2搬送フレームを昇降させる昇降手段とを備え、上記第1搬送フレームは、上方に突出するとともにパイプ搬送方向に等間隔に並設された同形状で、且つ、側面視で山型状をなす複数の第1突起部を有し、上記第2搬送フレームは、上方に突出するとともにパイプ搬送方向に等間隔に並設された同形状で、且つ、側面視で山型状をなす複数の第2突起部を有し、上記第1搬送フレームに対して上記各第2突起部が上記各第1突起部におけるパイプ搬送方向前側の第1傾斜部にそれぞれ対応し、且つ、上記各第1突起部が上記各第2突起部におけるパイプ搬送方向前側の第2傾斜部にそれぞれ対応する配置になっており、上記昇降手段は、上記両第2搬送フレームで上記パイプを支持する状態において、上記第1傾斜部が上記第2突起部を超えるように上記第1搬送フレームを上昇させるとともに上記第2搬送フレームを下降させる一方、上記両第1搬送フレームで上記パイプを支持する状態において、上記第2傾斜部が上記第1突起部を超えるように上記第1搬送フレームを下降させるとともに上記第2搬送フレームを上昇させるよう構成され、上記昇降手段は、上記パイプ搬送方向に沿ってスライド可能なスライド体と、該スライド体のスライド動作に連動して上記第1及び第2搬送フレームを昇降させるスライドカム機構とを備え、上記スライドカム機構は、上記第1搬送フレーム及び上記スライド体のいずれか一方に設けられた第1ピンと、上記第1搬送フレーム及び上記スライド体のいずれか他方の上記第1ピンに対応する位置に設けられ、上記スライド体の一方側へのスライド方向に進むにつれて次第に下方に位置するように傾斜する形状をなし、上記スライド体のスライド動作時に上記第1ピンを摺接させることにより上記第1搬送フレームを昇降させる第1摺接面と、上記第2搬送フレーム及び上記スライド体のいずれか一方に設けられた第2ピンと、上記第2搬送フレーム及び上記スライド体のいずれか他方の上記第2ピンに対応する位置に設けられ、上記スライド体の他方側へのスライド方向に進むにつれて次第に下方に位置するように傾斜する形状をなし、上記スライド体のスライド動作時に上記第2ピンを摺接させることにより上記第2搬送フレームを昇降させる第2摺接面とを備えていることを特徴とする。
の発明では、第の発明において、上記第2摺接面は、側面視において上下に延びる所定の直線を軸として上記第1摺接面と線対称な形状をなしており、上記第2ピンは、上記第1ピンが上記第1摺接面の一端に位置する状態において上記第2摺接面の他端に位置する一方、上記第1ピンが上記第1摺接面の他端に位置する状態において上記第2摺接面の一端に位置する配置となっていることを特徴とする。
の発明では、第の発明において、上記第1及び第2摺接面は、上記スライド体におけるスライド方向に連続する位置となるように配置されていることを特徴とする。
第1の発明では、各第2搬送フレームにてパイプを支持する状態において、各第1搬送フレームが上方に移動する一方各第2搬送フレームが下方に移動すると、各第2搬送フレームは各第1搬送フレームにパイプを受け渡すようになる。このとき、第1傾斜部によって上方に押圧されるパイプは、当該パイプを支持する第1傾斜部が第2突起部を超えると、当該第2突起部を乗り越えて第1傾斜部の上をパイプ搬送方向に転動し、その後、隣り合う第1突起部に接触して転動が止まる。次に、各第1搬送フレームにてパイプを支持する状態において、各第2搬送フレームが上方に移動する一方各第1搬送フレームが下方に移動すると、各第1搬送フレームは各第2搬送フレームにパイプを受け渡すようになる。このとき、第2傾斜部によって上方に押圧されるパイプは、当該パイプを支持する第2傾斜部が第1突起部を超えると、当該第1突起部を乗り越えて第2傾斜部の上をパイプ搬送方向に転動し、その後、隣り合う第2突起部に接触して転動が止まる。このように、第1及び第2搬送フレームが昇降動作を繰り返すだけでパイプ搬送方向にパイプが前進するようになり、パイプを搬送させるために特許文献1の如き各第2搬送フレームが複雑な動作を繰り返す必要が無く、しかも、パイプを搬送させる際において各第1搬送フレームと各第2搬送フレームとが互いに反対向きに動作するので、各第1搬送フレームから各第2搬送フレームにパイプを受け渡すのに掛かる時間と各第2搬送フレームから各第1搬送フレームにパイプを受け渡す際に掛かる時間とがそれぞれ短くなり、パイプの搬送速度を高めることができる。
また、の発明では、1つのスライド体のパイプ搬送方向に沿うスライド動作によって第1搬送フレームと第2搬送フレームとがそれぞれ昇降するようになるので、第1搬送フレーム及び第2搬送フレームを昇降させる駆動源をそれぞれ別途用意する必要が無く、低コストな装置にすることができる。
また、の発明では、スライド体が一方側にスライドすると、第1ピンが第1摺接面に摺接しながら上方に移動するとともに第2ピンが第2摺接面に摺接しながら下方に移動するので、それに伴って第1搬送フレームが上昇するとともに第2搬送フレームが下降する。一方、スライド体が他方側にスライドすると、第1ピンが第1摺接面に摺接しながら下方に移動するとともに第2ピンが第2摺接面に摺接しながら上方に移動するので、それに伴って第1搬送フレームが下降するとともに第2搬送フレームが上昇する。このように、シンプルな構造で第1搬送フレーム及び第2搬送フレームが昇降するようになるので、故障が発生し難い装置にすることができる。
の発明では、スライド体がスライドし始めると、各第1及び第2搬送フレームが同時に上昇及び下降するようになるので、パイプのパイプ搬送方向への前進速度をさらに高めることができる。
の発明では、スライド体におけるスライド方向と交差する水平方向の寸法が短くなるので、パイプ搬送方向と交差する水平方向にコンパクトな装置にすることができる。
本発明の実施形態1に係るパイプ搬送装置の一部を分解した斜視図である。 本発明の実施形態1に係るパイプ搬送装置の側面図であり、パイプを搬送する直前の状態を示す図である。 図2の後、パイプが搬送方向に転動しながら各第2搬送フレームから各第1搬送フレームに受け渡された直後の状態を示す図である。 図3の後、パイプが搬送方向に転動しながら各第1搬送フレームから各第2搬送フレームに受け渡す直前の状態を示す図である。 図4の後、パイプが搬送方向に転動しながら各第1搬送フレームから各第2搬送フレームに受け渡された直後の状態を示す図である。 図5の後、パイプが搬送方向に転動しながら各第2搬送フレームから各第1搬送フレームに受け渡す直前の状態を示す図である。 本発明の実施形態2に係る図1相当図である。 本発明の実施形態2に係る図2相当図である。 図8の後、パイプが搬送方向に転動しながら各第2搬送フレームから各第1搬送フレームに受け渡された直後の状態を示す図である。 図9の後、パイプが搬送方向に転動しながら各第1搬送フレームから各第2搬送フレームに受け渡される直前の状態を示す図である。 図10の後、パイプが搬送方向に転動しながら各第1搬送フレームから各第2搬送フレームに受け渡された直後の状態を示す図である。 図11の後、パイプが搬送方向に転動しながら各第2搬送フレームから各第1搬送フレームに受け渡される直前の状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
《発明の実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1に係るパイプ搬送装置1を示す。このパイプ搬送装置1は、例えば、金属製のパイプ10の端部を拡管する加工装置(図示せず)へとパイプ10を搬送する際に用いられるものであり、複数並設された直線状のパイプ10を所定の間隔をあけながら径方向に順次搬送可能になっている。
パイプ搬送装置1は、パイプ搬送方向X1と直交する水平方向に所定の間隔をあけて並設された一対の第1搬送フレーム2と、各第1搬送フレーム2にそれぞれ並設された一対の第2搬送フレーム3とを備え、第1搬送フレーム2及び第2搬送フレーム3は、それぞれパイプ搬送方向X1に沿って延びる金属プレートで構成されている。
第1搬送フレーム2は、側面視で略レーキ形状をなしており、上方に突出するとともにパイプ搬送方向X1に等間隔に並設された複数の第1突起部2aを備え、各第1突起部2aは、同形状で、且つ、側面視で山型状をなしている。
各第1突起部2aにおけるパイプ搬送方向X1の前側には、パイプ搬送方向X1に進むにつれて次第に下方に位置するように傾斜する第1傾斜部2bが形成される一方、各第1突起部2aにおけるパイプ搬送方向X1の後側には、第1傾斜部2bに連続するとともに垂直に延びる第1垂直部2cが形成されている。
そして、各第1搬送フレーム2は、図示しないガイド機構によって上下方向にスライド可能であるとともに、隣り合う2つの第1突起部2aの間にパイプ10の端部寄りの位置を支持可能になっている。
また、第1搬送フレーム2の隣り合う第2搬送フレーム3側には、短い円柱状の第1ピン2dがパイプ搬送方向X1に所定の間隔をあけて一対設けられている。
第2搬送フレーム3は、側面視で略レーキ形状をなしており、上方に突出するとともにパイプ搬送方向X1に等間隔に並設された複数の第2突起部3aを備え、各第2突起部3aは、同形状で、且つ、側面視で山型状をなしている。
各第2突起部3aにおけるパイプ搬送方向X1の前側には、パイプ搬送方向X1に進むにつれて次第に下方に位置するように傾斜する第2傾斜部3bが形成される一方、各第2突起部3aにおけるパイプ搬送方向X1の後側には、第2傾斜部3bに連続するとともに垂直に延びる第2垂直部3cが形成されている。
尚、本発明の実施形態1では、第1突起部2aと第2突起部3aとが同一形状になっている。
第2搬送フレーム3は、図2乃至図6に示すように、隣り合う第1搬送フレーム2に対して各第2突起部3aが各第1突起部2aにおけるパイプ搬送方向X1の前側の第1傾斜部2bにそれぞれ対応し、且つ、各第1突起部2aが各第2突起部3aにおけるパイプ搬送方向X1の前側の第2傾斜部3bにそれぞれ対応する配置になっている。
そして、各第2搬送フレーム3は、図示しないガイド機構によって上下方向にスライド可能であるとともに、隣り合う2つの第2突起部3aの間にパイプ10を支持可能になっている。
また、第2搬送フレーム3の隣り合う第1搬送フレーム2側には、短い円柱状の第2ピン3dがパイプ搬送方向X1に所定の間隔をあけて一対設けられている。
隣り合う第1搬送フレーム2及び第2搬送フレーム3の間には、図1に示すように、それぞれパイプ搬送方向X1に沿ってスライド可能なスライド体4が配設されている。
該スライド体4は、パイプ搬送方向X1に沿って延びる形状をなし、第1搬送フレーム2側に配置された第1スライド部5と、第2搬送フレーム3側に配置された第2スライド部6とを備え、第1スライド部5と第2スライド部6とは一体構造になっている。
第1スライド部5の上部には、パイプ搬送方向X1に進むにつれて次第に下方に位置するように傾斜する第1摺接面5aがパイプ搬送方向X1に所定の間隔をあけて一対形成され、各第1摺接面5aは、各第1ピン2dに対応する位置となっている。
第1スライド部5上部における各第1摺接面5aの上端寄りの位置には、ブロック形状をなす第1ストッパ部5bがそれぞれ上方に突設されている。
一方、第2スライド部6の上部には、パイプ搬送方向X1の反対側に進むにつれて次第に下方に位置するように傾斜する第2摺接面6aがパイプ搬送方向X1に所定の間隔をあけて一対形成され、各第2摺接面6aは、各第2ピン3dに対応する位置となっている。
第2スライド部6上部における各第2摺接面6aの上端寄りの位置には、ブロック形状をなす第2ストッパ部6bがそれぞれ上方に突設されている。
そして、本発明の実施形態1では、第1スライド部5と第2スライド部6とが同一形状の部品で構成されており、第2摺接面6aは、図2乃至図6に示すように、側面視において上下に延びる所定の直線を軸として第1摺接面5aと線対称な形状をなしている。
また、第2ピン3dは、第1ピン2dが第1摺接面4bの上端に位置する状態において第2摺接面6aの下端に位置する一方、第1ピン2dが第1摺接面4bの下端に位置する状態において第2摺接面6aの上端に位置する配置となっている。
両スライド体4の間には、図1に示すように、一方のスライド体4の中途部と他方のスライド体4の中途部とを橋絡する橋絡フレーム4aが設けられている。
また、両スライド体4の間には、ピストンロッド7aがパイプ搬送方向X1の反対側に向かって伸縮するエアシリンダ7(流体圧シリンダ)が配設されている。
ピストンロッド7aの先端は、橋絡フレーム4aの中途部に固定され、ピストンロッド7aがパイプ搬送方向X1に沿って伸縮動作を行うと、スライド体4がパイプ搬送方向X1か、或いは、パイプ搬送方向X1の反対側にスライドするようになっている。
第1ピン2d、第2ピン3d、第1摺接面5a及び第2摺接面6aは、本発明のスライドカム機構8を構成しており、また、スライドカム機構8とスライド体4とで本発明の昇降手段13を構成しており、該昇降手段13は、第1搬送フレーム2を上昇させつつ第2搬送フレーム3を下降させるか、或いは、第1搬送フレーム2を下降させつつ第2搬送フレーム3を上昇させるようになっている。
具体的には、スライドカム機構8は、両第2搬送フレーム3でパイプ10を支持する状態において、エアシリンダ7におけるピストンロッド7aの収縮動作によりスライド体4がパイプ搬送方向X1にスライドすると、図2乃至図4に示すように、パイプ10を支持する第1傾斜部2bが第2突起部3aを超えるように各第1摺接面5aが各第1ピン2dをそれぞれ摺接させながら両第1搬送フレーム2を上昇させるとともに各第2摺接面6aが各第2ピン3dをそれぞれ摺接させながら両第2搬送フレーム3を下降させるようになっている。
また、スライドカム機構8は、両第1搬送フレーム2でパイプ10を支持する状態において、エアシリンダ7におけるピストンロッド7aの伸長動作によりスライド体4がパイプ搬送方向X1の反対側にスライドすると、図4乃至図6に示すように、パイプ10を支持する第2傾斜部3bが第1突起部2aを超えるように各第1摺接面5aが各第1ピン2dをそれぞれ摺接させながら両第1搬送フレーム2を下降させるとともに各第2摺接面6aが各第2ピン3dをそれぞれ摺接させながら両第2搬送フレーム3を上昇させるようになっている。
次に、パイプ搬送装置1によるパイプ10の搬送動作について詳述する。
図2に示すように、両第2搬送フレーム3でパイプ10を支持する状態において、エアシリンダ7のピストンロッド7aを収縮させる。すると、スライド体4がパイプ搬送方向X1にスライドし、図3に示すように、第1スライド部5の各第1摺接面5aに各第1ピン2dが摺接し始めて上方に移動するので両第1搬送フレーム2が上昇し始めるとともに(Z1方向)、第2スライド部6の各第2摺接面6aに各第2ピン3dが摺接し始めて下方に移動するので両第2搬送フレーム3が下降し始める(W1方向)。そして、両第1搬送フレーム2の上昇と両第2搬送フレーム3の下降とによってパイプ10が両第2搬送フレーム3から両第1搬送フレーム2に受け渡されるとともに各第1傾斜部2bで押し上げられる。
次に、エアシリンダ7のピストンロッド7aをさらに収縮させる。すると、スライド体4がさらにパイプ搬送方向X1にスライドし、図4に示すように、パイプ10を支持する第1傾斜部2bが第2突起部3aの第2傾斜部3bに一致する(又は、第2傾斜部3bを超える)ことによりパイプ10が転動しながら第2突起部3aを乗り越えてパイプ搬送方向X1に移動し、隣り合う第1突起部2aの第1垂直部2cに接触して転動が止まる。このとき、各第1ピン2dが各第1ストッパ部5bに接触してスライド体4のスライド動作が停止する。
次いで、両第1搬送フレーム2でパイプ10を支持する状態において、エアシリンダ7のピストンロッド7aを伸長動作に切り替える。すると、スライド体4がパイプ搬送方向X1の反対側にスライドし、図5に示すように、第1スライド部5の各第1摺接面5aに各第1ピン2dが摺接し始めて下方に移動するので両第1搬送フレーム2が下降し始めるとともに(Z1方向)、第2スライド部6の各第2摺接面6aに各第2ピン3dが摺接し始めて上方に移動するので両第2搬送フレーム3が上昇し始める(W1方向)。そして、両第1搬送フレーム2の下降と両第2搬送フレーム3の上昇とによってパイプ10が両第1搬送フレーム2から両第2搬送フレーム3に受け渡されるとともに各第2傾斜部3bで押し上げられる。
しかる後、エアシリンダ7のピストンロッド7aをさらに伸長させる。すると、スライド体4がさらにパイプ搬送方向X1の反対側にスライドし、図6に示すように、パイプ10を支持する第2傾斜部3bが第1突起部2aの第1傾斜部2bに一致する(又は、第1傾斜部2bを超える)ことによりパイプ10が転動しながら第1突起部2aを乗り越えてパイプ搬送方向X1に移動し、隣り合う第2突起部3aの第2垂直部3cに接触して転動が止まる。このとき、各第2ピン3dが各第2ストッパ部6bに接触してスライド体4のスライド動作が停止する。
その後、エアシリンダ7におけるピストンロッド7aの伸縮動作が繰り返されて、パイプ10がパイプ搬送方向X1に搬送される。
以上より、本発明の実施形態1によると、第1搬送フレーム2及び第2搬送フレーム3が昇降動作を繰り返すだけでパイプ搬送方向X1にパイプ10が前進するようになり、パイプ10を搬送させるために特許文献1の如き各第2搬送フレーム3が複雑な動作を繰り返す必要が無く、しかも、パイプ10を搬送させる際において各第1搬送フレーム2と各第2搬送フレーム3とが互いに反対向きに動作するので、各第1搬送フレーム2から各第2搬送フレーム3にパイプ10を受け渡すのに掛かる時間と各第2搬送フレーム3から各第1搬送フレーム2にパイプ10を受け渡す際に掛かる時間とがそれぞれ短くなり、パイプ10の搬送速度を高めることができる。
また、1つのスライド体4のパイプ搬送方向X1に沿うスライド動作によって第1搬送フレーム2と第2搬送フレーム3とがそれぞれ昇降するようになるので、第1搬送フレーム2及び第2搬送フレーム3を昇降させる駆動源をそれぞれ別途用意する必要が無く、低コストなパイプ搬送装置1にすることができる。
また、スライドカム機構8がシンプルな構造であり、当該構造で第1搬送フレーム2及び第2搬送フレームが昇降するので、故障が発生し難い装置1にすることができる。
また、スライド体4がスライドし始めると、各第1搬送フレーム2及び各第2搬送フレーム3が同時に上昇及び下降するようになるので、パイプ10のパイプ搬送方向X1への前進速度をさらに高めることができる。
《発明の実施形態2》
図7は、本発明の実施形態2に係るパイプ搬送装置1を示す。この実施形態2では、スライド体4の構造が実施形態1と異なるだけでその他は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と異なる部分のみを説明する。
実施形態2のスライド体4には、側面視において上方に開放するとともにパイプ搬送方向X1に幅広な凹部4cがパイプ搬送方向X1に所定の間隔をあけて一対形成されている。
凹部4cにおけるパイプ搬送方向X1の後側半分は、パイプ搬送方向X1に進むにつれて次第に下方に位置するように傾斜する形状をなす第1摺接面5aとなっていて、凹部4cにおけるパイプ搬送方向X1の前側半分は、パイプ搬送方向X1に進むにつれて次第に上方に位置するように傾斜する形状をなす第2摺接面6aとなっている。すなわち、第1摺接面5aと第2摺接面6aとは、スライド体4におけるスライド方向に連続する位置となるように配置されている。
尚、実施形態2のパイプ搬送装置1によるパイプ10の搬送動作は、図7乃至図12に示すように、スライド体4の構造が実施形態1と異なるだけで、スライド体4がスライドしたときの第1搬送フレーム2及び第2搬送フレーム3の動作は実施形態1と同じであるので、詳細な説明を割愛する。
以上より、本発明の実施形態2によると、スライド体4におけるスライド方向と交差する水平方向の寸法を実施形態1のスライド体4よりも短くできるので、パイプ搬送方向X1と交差する水平方向にコンパクトな装置1にすることができる。
尚、本発明の実施形態1,2の昇降手段13は、スライド体4とスライドカム機構8とで構成されているが、その他の構造であってもよく、例えば、流体圧シリンダと該流体圧シリンダの伸縮動作を制御する制御手段とにより第1搬送フレーム2及び第2搬送フレーム3を昇降させるようにしてもよい。
また、本発明の実施形態1,2では、第1搬送フレーム2に第1ピン2dが設けられ、スライド体4に第1摺接面5aが設けられているが、第1搬送フレーム2に第1摺接面5aが設けられ、スライド体4に第1ピン2dが設けられる構成であってもよい。
また、本発明の実施形態1,2では、第2搬送フレーム3に第2ピン3dが設けられ、スライド体4に第2摺接面6aが設けられているが、第2搬送フレーム3に第2摺接面6aが設けられ、スライド体4に第2ピン3dが設けられる構成であってもよい。
また、本発明の実施形態1,2では、第1搬送フレーム2の第1突起部2aと第2搬送フレーム3の第2突起部3aとが同じ形状をなしているが、同じ形状でなくてもよい。
また、本発明の実施形態1,2では、スライド体4をスライドさせる機構としてエアシリンダ7を用いているが、油圧シリンダを用いてスライド体4をスライドさせる機構にしてもよい。
また、本発明の実施形態1,2では、第1搬送フレーム2及び第2搬送フレーム3がそれぞれ一対配設されているが、それぞれ3つ以上の第1搬送フレーム2及び第2搬送フレーム3でパイプ10を支持する構造であってもよい。
本発明は、パイプを搬送するパイプ搬送装置に適している。
1 パイプ搬送装置
2 第1搬送フレーム
2d 第1ピン
3 第2搬送フレーム
3d 第2ピン
4 スライド体
5a 第1摺接面
6a 第2摺接面
7 エアシリンダ(流体圧シリンダ)
7a ピストンロッド
8 スライドカム機構
10 パイプ
13 昇降手段
X1 パイプ搬送方向

Claims (3)

  1. 直線状のパイプを径方向に搬送するパイプ搬送装置であって、
    上記パイプを支持可能にパイプ搬送方向と直交する水平方向に所定の間隔をあけて並設された複数の第1搬送フレームと、
    該各第1搬送フレームにそれぞれ並設され、上記パイプを支持可能な複数の第2搬送フレームと、
    上記第1及び上記第2搬送フレームを昇降させる昇降手段とを備え、
    上記第1搬送フレームは、上方に突出するとともにパイプ搬送方向に等間隔に並設された同形状で、且つ、側面視で山型状をなす複数の第1突起部を有し、
    上記第2搬送フレームは、上方に突出するとともにパイプ搬送方向に等間隔に並設された同形状で、且つ、側面視で山型状をなす複数の第2突起部を有し、上記第1搬送フレームに対して上記各第2突起部が上記各第1突起部におけるパイプ搬送方向前側の第1傾斜部にそれぞれ対応し、且つ、上記各第1突起部が上記各第2突起部におけるパイプ搬送方向前側の第2傾斜部にそれぞれ対応する配置になっており、
    上記昇降手段は、上記両第2搬送フレームで上記パイプを支持する状態において、上記第1傾斜部が上記第2突起部を超えるように上記第1搬送フレームを上昇させるとともに上記第2搬送フレームを下降させる一方、上記両第1搬送フレームで上記パイプを支持する状態において、上記第2傾斜部が上記第1突起部を超えるように上記第1搬送フレームを下降させるとともに上記第2搬送フレームを上昇させるよう構成され
    上記昇降手段は、上記パイプ搬送方向に沿ってスライド可能なスライド体と、
    該スライド体のスライド動作に連動して上記第1及び第2搬送フレームを昇降させるスライドカム機構とを備え、
    上記スライドカム機構は、上記第1搬送フレーム及び上記スライド体のいずれか一方に設けられた第1ピンと、
    上記第1搬送フレーム及び上記スライド体のいずれか他方の上記第1ピンに対応する位置に設けられ、上記スライド体の一方側へのスライド方向に進むにつれて次第に下方に位置するように傾斜する形状をなし、上記スライド体のスライド動作時に上記第1ピンを摺接させることにより上記第1搬送フレームを昇降させる第1摺接面と、
    上記第2搬送フレーム及び上記スライド体のいずれか一方に設けられた第2ピンと、
    上記第2搬送フレーム及び上記スライド体のいずれか他方の上記第2ピンに対応する位置に設けられ、上記スライド体の他方側へのスライド方向に進むにつれて次第に下方に位置するように傾斜する形状をなし、上記スライド体のスライド動作時に上記第2ピンを摺接させることにより上記第2搬送フレームを昇降させる第2摺接面とを備えていることを特徴とするパイプ搬送装置。
  2. 請求項に記載のパイプ搬送装置において、
    上記第2摺接面は、側面視において上下に延びる所定の直線を軸として上記第1摺接面と線対称な形状をなしており、
    上記第2ピンは、上記第1ピンが上記第1摺接面の一端に位置する状態において上記第2摺接面の他端に位置する一方、上記第1ピンが上記第1摺接面の他端に位置する状態において上記第2摺接面の一端に位置する配置となっていることを特徴とするパイプ搬送装置。
  3. 請求項に記載のパイプ搬送装置において、
    上記第1及び第2摺接面は、上記スライド体におけるスライド方向に連続する位置となるように配置されていることを特徴とするパイプ搬送装置。
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