JP7352026B2 - 火花の識別による熱延巻取サイドガイドの制御方法 - Google Patents

火花の識別による熱延巻取サイドガイドの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、熱間圧延ストリップの巻取設備に関し、特に、火花識別に基づく熱延巻取サイドガイドの制御方法に関する。
従来の熱間圧延ストリップ20の巻取関連設備は、図1(産業用カメラ9を除く)を参照すると、圧延機の進行方向に沿い、熱間圧延機ラック、幅測定計8、レーザ検出器10、サイドガイド11、巻取ピンチローラ12及び巻取機16を順次備え、巻取機16及び巻取ピンチローラ12が熱間圧延ストリップ20を巻取るために使用され、サイドガイド11が熱間圧延ストリップ20のずれを防止し、熱間圧延ストリップ20を巻取ピンチローラ12及び巻取機16に正しく入るように案内するために使用され、幅測定計8が熱間圧延ストリップ20の幅を計測するために使用され、レーザ検出器10が熱間圧延ストリップ20の位置を検出するために使用され、サイドガイド平行部の長さが4~8mとなる。また、熱間圧延ストリップ20の巻取設備には、さらに検出部を備え、検出部は、ハードウェアからフィードバックされたデータ情報を収集し、関連するデータを解析するために使用される。検出部は、通常、産業用コンピュータによって実現される。熱間圧延ストリップ20は、熱間圧延機のテールロールから出た後に、巻取りプロセスに進む。
熱間連続圧延の巻取り制御プロセスにおいて、サイドガイドの制御は、非常に重要な段階であり、熱間圧延ストリップ20のエッジの品質及びコイル形状の品質に直接関係している。従来の制御系では、主にショートストロークプリセット方式によって、サイドガイドの開度を制御し、つまり、巻取りプロセスの異なる段階で、両側のサイドガイド11間の開度を予め設定された開度に調整する。制御プロセスの全体において、サイドガイドの開度制御が小さすぎると、深刻なストリップのエッジ摩耗が発生しやすくなり、鋼材の引掛りさえ発生し、さらに、サイドガイドの局所的な摩耗を引き起こし、耐用寿命を短縮し易くなり、その一方で、サイドガイドの開度制御が大きすぎると、コイルのタワー形状、層ずれなどの問題を招いてしまう。これらの問題の根本的な原因は、熱間圧延ストリップ20が巻取ピンチローラ12に進入した後に、熱間圧延ストリップ20の両側にサイドガイド11が与える圧力や、その後の巻取りプロセスにおいて、ストリップがフロントセンターラインに沿って左右対称に走行し続けることを、適度に保つことが困難である。
上記の状況を考慮し、中国特許出願200810037476、201410442427では、ストリップの両側に対するサイドガイドの安定したクランプ力を確保するために、サイドガイドの圧力と位置とを交互に制御する方式を採用した。韓国特許900675B1では、標準の圧延力及び予め設定された騒音と、実測の圧延力及び騒音とを比較し、ストリップがねじれているかどうかを判断し、最終的にサイドガイドの位置を制御する。特開2006-263779号公報では、ピンチローラの動力伝達側と作動側との開度差又は荷重差によってストリップの曲げ量が得られ、曲げ量に応じてサイドガイドの開度を補正する。しかし、これらの特許は、いずれも間接制御方式に属し、ストリップに対するサイドガイドの実際のクランプ力及びストリップの中心線の位置を知ることは不可能である。
本発明は、熱間圧延ストリップを常にコイルにおける相対的な中心位置に位置させ、サイドガイドの摩耗を低減するとともに、コイルの様々な欠陥問題を回避し、コイル形状を良好にすることができる火花識別に基づく熱延巻取サイドガイドの制御方法を提供することを目的とする。
上記の技術的目的を達成するために、本発明は以下の技術的解決策を採用する。
火花識別に基づく熱延巻取サイドガイドの制御方法であって、前記制御方法は、
熱間圧延ストリップがサイドガイドの領域に進入する前に、サイドガイドの開度を予備開度に制御・調整する予備開度調整工程と、
2つのサイドガイドの入口の斜め上方に、撮像範囲が各サイドガイドの全領域を含み、通信回線を介してリアルタイムで検出部に送信される画像を撮影する産業用カメラを取り付ける装着工程と、
片側のサイドガイドのそれぞれについて、検出部が産業用カメラで撮影した当該片側のサイドガイドの、熱間圧延ストリップの摩擦によって発生した火花画像をリアルタイムで解析し、当該片側のサイドガイドで発生した火花のうちで横幅が最大となる単一の火花を識別し、当該火花の横幅を火花幅MSとして記録する画像解析工程と、
熱間圧延ストリップの頭部が巻取ピンチローラに到達した時から、熱間圧延ストリップの尾部が巻取ピンチローラを出る時までの動的調整工程と、を含み、当該工程が、目標火花幅Maimを設定し、片側のサイドガイドのそれぞれについて、サイドガイドの動的調整プロセスを含み、前記サイドガイドの動的調整プロセスが、第1の式:ΔMS =MS-Maimより当該片側のサイドガイドの火花幅の偏差ΔMSを算出し、当該片側のサイドガイドの火花幅の偏差ΔMSに応じて、当該片側のサイドガイドに対してサイドガイドの制御・調整方式を実施することを含み、熱間圧延ストリップの厚さhstripがhstrip ≦ hなる場合、前記サイドガイドの制御・調整方式が位置制御・調整方式であり、熱間圧延ストリップの厚さhstripがhstrip>hとなる場合、前記サイドガイドの制御・調整方式が圧力制御・調整方式であり、ここで、hが予め設定した基準厚さであり、前記位置制御・調整方式が、第2の式:ΔWS =Ktotal1×(KP1+(KI1/s))×ΔMS(式中Ktotal1比例・積分制御の総ゲインであり、KP1比例・積分制御の比例係数であり、KI1比例・積分制御の積分係数であり、sがラプラシアン演算子である。)より当該片側のサイドガイドのサイドガイド位置調整量WSを算出し、次に第3の式:WS = WS’+ΔWS(式中、WS’が当該片側のサイドガイドの調整前の位置である。)より当該片側のサイドガイドのサイドガイド目標位置WSを算出し、次に、当該片側のサイドガイドの位置を前記サイドガイド目標位置WSに調整することを含み、前記圧力制御・調整方式が、第4の式:ΔPS =Ktotal2×(KP2+(KI2/s))×ΔMS(式中Ktotal2比例・積分制御の総ゲインであり、KP2比例・積分制御の比例係数であり、KI2比例・積分制御の積分係数であり、sがラプラシアン演算子である。)より当該片側のサイドガイドのサイドガイド圧力調整量ΔPSを算出し、次に第5の式:PS = PS’+ΔPS(式中、PS’が当該片側のサイドガイド調整前の圧力である。)より当該片側のサイドガイドのサイドガイド目標圧力PSを算出し、次に当該片側のサイドガイドの圧力が前記サイドガイドの目標圧力PSと一致するように、当該片側のサイドガイドの位置を調整することを含む。
さらに、前記動的調整工程が、具体的には、熱間圧延ストリップの頭部が巻取ピンチローラに到達した時から、熱間圧延ストリップの尾部がF1ラックを出る時までの第1の動的調整工程を含み、当該工程が、目標火花幅Maimを第1の目標火花幅Maim1として設定し、熱間圧延ストリップの頭部が巻取ピンチローラに到達すると、熱間圧延ストリップの頭部の、巻取ピンチローラを出た部分の長さが予め設定した当該ストリップの頭部の長さであるLheadになるまで、片側のサイドガイドのそれぞれに対して前記サイドガイドの動的調整プロセスを実行することを含み、当該工程が、さらに、熱間圧延ストリップの頭部の、巻取ピンチローラを出た部分の長さが前記ストリップの頭部の長さLheadを超えると、前記片側のサイドガイドのリアルタイム位置を目標ロック位置WLKとして記録し、次に、前記片側のサイドガイドの位置をWLK +ΔW3(ここで、ΔW3が予め設定した目標位置マージンである。)に調整し、次に、熱間圧延ストリップの尾部がF1ラックを出る時まで、片側のサイドガイドの位置をロックすることを含む。
さらに、前記動的調整工程において、熱間圧延ストリップの尾部がF1ラックを出た時から、熱間圧延ストリップの尾部がF7ラックを出る時まで第2の動的調整工程を含み、当該工程が、目標火花幅Maimを第2の目標火花幅Maim2として設定し、次に片側のサイドガイドのそれぞれについて、前記サイドガイドの動的調整プロセスを実行することを含む。
さらに、前記動的調整工程において、熱間圧延ストリップの尾部がF7ラックを出た時から、熱間圧延ストリップの尾部がサイドガイドより、予め設定した長さパラメータであるXメートル前のところに到達するまでの第3の動的調整工程を含み、当該工程が、目標火花幅Maimを第3の目標火花幅Maim3として設定し、次に片側のサイドガイドのそれぞれについて、前記サイドガイドの動的調整プロセスを実行することを含む。
さらに、前記動的調整工程において、熱間圧延ストリップの尾部がサイドガイドよりXメートル前のところに到達した時から、熱間圧延ストリップの尾部が巻取ピンチローラを出る時までの第4の動的調整工程を含み、当該工程が、目標火花幅Maimを第4の目標火花幅Maim4として設定し、次に片側のサイドガイドのそれぞれについて、前記サイドガイドの動的調整プロセスを行うことを含む。
さらに、前記動的調整工程におけるサイドガイドの動的調整プロセスが、前記片側のサイドガイドに位置幅の制限を設定し、前記位置幅の制限が、位置上限LIMup1と位置下限LIMlow1を含み、前記位置上限LIMup1が第6の式:LIMup1 =(1/2)×Wave+50より算出され、前記位置下限LIMlow1が第7の式:LIMlow1 =(1/2)×Wave-50より算出され(式中、Waveが熱間圧延ストリップの、幅測定計を出た部分の長さL1の範囲における平均幅である。ここで、L1が予め設定した幅測定のための長さである。)、前記幅測定計が熱間圧延機のラックの後側に設置され、圧延機を出た熱間圧延ストリップにリアルタイムで幅を計測する。
さらに、前記動的調整工程における圧力制御・調整方式が、前記片側のサイドガイドに対して圧力幅制限を設定することを含み、前記圧力幅制限が、圧力上限LIMup2と圧力下限LIMlow2を含み、前記圧力上限LIMup2が第8の式:LIMup2 =(1+k1)PS_aimより算出され、前記圧力下限LIMlow2が第9の式:LIMlow2 =(1-k1)PS_aimより算出される(式中、k1の値の取る範囲が0~0.5であり、PS_aimが予め設定した目標制御圧力である。)。
さらに、予備開度調整工程において、前記サイドガイドの開度を予備開度に制御・調整することが、具体的には、熱間圧延ストリップの頭部がF3ラックを出た時に、サイドガイドの開度を第1の予備開度W1に制御・調整し、且つ片側のサイドガイドのそれぞれについて、前記片側のサイドガイドの位置を(1/2)×W1に調整する第1の予備開度調整工程を含み、第1の予備開度W1が第10の式:W1=Wref +l1より算出される(式中、Wrefがプロセス制御コンピュータからの熱間圧延ストリップの目標幅値であり、l1がサイドガイドの開口マージンであり、l1の値の取る範囲が40~60mmとなる。)。
さらに、予備開度調整工程において、前記サイドガイドの開度を予備開度に制御・調整することが、具体的には、熱間圧延ストリップの頭部がレーザ検出器に到達すると、サイドガイドの開度を第2の予備開度W2に制御・調整し、且つ片側のサイドガイドのそれぞれについて、前記片側のサイドガイドの位置を(1/2)×W2に調整する第2の予備開度調整工程を含み、第2の予備開度W2が第11の式:W2=Wave +ldev+l2より算出される(式中、Waveが熱間圧延ストリップの、幅測定計を出た部分の長さL1の範囲における平均幅であり、ldevが熱間圧延ストリップの、幅測定計を出た部分の長さL1の範囲における偏差である。ここで、L1が予め設定した幅測定のための長さであり、l2がサイドガイドの開口マージンであり、l2の値の取る範囲が15~30mmとなる。)。
さらに、前記サイドガイドの制御方法は、熱間圧延ストリップの尾部が巻取ピンチローラを出ると、後続の熱間圧延ストリップの巻取りの必要がなければ、サイドガイドの開度を、前記第1の予備開度調整工程における前記第1の予備開度W1と等しい終了開度W7に制御・調整し、片側のサイドガイドのそれぞれについて、位置を(1/2)×W7に調整する開度調整の終了工程を含む。
本発明の方法は、サイドガイドの斜め上方に、産業用カメラを設置し、当該産業用カメラは、サイドガイドの制御・調整を実現するための重要な装置であり、産業用カメラの主要な機能がサイドガイドの画像を撮影し、特に熱間圧延ストリップとサイドガイドの接触・摩擦によって発生する火花画像を撮影し、その画像が通信回線を介してリアルタイムで検出部に送信されることである。検出部は、産業用カメラで撮影されたサイドガイドと熱間圧延ストリップの摩擦によって発生する火花画像をリアルタイムで解析し、当該サイドガイドで発生される火花幅を識別し、当該火花幅に応じて両側のサイドガイドを制御・調整する。即ち、本発明は、熱間圧延ストリップとサイドガイドの摩擦によって発生する火花幅によりサイドガイドと熱間圧延ストリップとの間の摩擦・接触の状況を判定し、これに基づいてサイドガイドを制御・調整し、サイドガイドの制御方法を最適化し、熱間圧延ストリップを常にコイルにおける相対的な中心位置に位置させ、サイドガイドの摩耗を低減するとともに、コイルの様々な欠陥問題を回避し、コイル形状を良好にすることができる。
熱間圧延ストリップについて熱間圧延ラインからストリップ巻取りまでの設備配置構成を示す模式図であり、図中の矢印は、圧延機の進行方向を示す。 産業用カメラの位置を示す模式図である。 サイドガイド領域を示す平面図である。 本発明に係る火花識別に基づく熱延巻取サイドガイドの制御方法を示すフローチャートである。
以下、本発明を図面及び具体的な実施形態に基づいてさらに説明する。
図1~図4を参照すると、本実施形態は、火花識別に基づく熱延巻取サイドガイドの制御方法を提供し、当該熱延巻取サイドガイドの制御方法は、図1に示す熱延巻取設備に基づくものである。図1に示すのは、熱間圧延ラインからストリップ巻取りまでの設備配置構成であり、熱間圧延機を出た熱間圧延ストリップ20がサイドガイド11に案内され、最終的に巻取機16にて巻取り成形される。圧延機の進行方向に沿い、前記熱延巻取設備は、熱間圧延機ラック、幅測定計8、産業用カメラ9、レーザ検出器10、サイドガイド11、巻取ピンチローラ12及び巻取機16を順次備え、巻取機16及び巻取ピンチローラ12が熱間圧延ストリップ20を巻取るために使用され、サイドガイド11が熱間圧延ストリップ20のずれを防止し、熱間圧延ストリップ20を巻取ピンチローラ12及び巻取機16に正しく入るように案内するために使用され、前記幅測定計8が熱間圧延機のラックの後側に設置され、幅測定計8が圧延機を出た熱間圧延ストリップ20にリアルタイムで幅を計測し、産業用カメラ9がサイドガイド11の画像を撮影するために使用され、レーザ検出器10が熱間圧延ストリップ20の位置を検出するために使用され、サイドガイド平行部の長さが4~8mとなる。
また、前記熱延巻取設備には、熱間圧延ストリップ20の位置追跡系も設けられ、頭部と尾部を含む熱間圧延ストリップ20の具体的な位置を追跡し確定する。熱間圧延ストリップ20の巻取設備には、さらに検出部を備え、産業用カメラ9で撮影されたサイドガイド11の画像データが通信回線を介して検出部へ送信されて解析され、当該検出部は、通常、産業用コンピュータによって実現される。
前記サイドガイド11の駆動側には、位置センサと圧力センサが設けられ、これらのセンサは、サイドガイド11の位置及びサイドガイド11にかかる圧力を取得し、サイドガイド11の位置と圧力情報を産業制御用PLCへ送信できる。
本実施形態のサイドガイドの制御方法は、以下の工程を含む。
予備開度調整工程:熱間圧延ストリップ20がサイドガイド11の領域に進入する前に、サイドガイド11の開度を予備開度に制御・調整する。
より具体的には、前記サイドガイド11の開度を予備開度に制御・調整することは、具体的には、第1の予備開度調整工程と、第2の予備開度調整工程とを含む。具体的には、モータ又は油圧装置によりサイドガイド11の開度を予備開度に制御・調整することができる。
第1の予備開度調整工程:熱間圧延ストリップ20の頭部がF3ラック3を出た時に、サイドガイド11の開度を第1の予備開度W1に制御・調整し、且つ片側のサイドガイド11のそれぞれについて、前記片側のサイドガイド11の位置を(1/2)×W1に調整し、第1の予備開度W1が第10の式:W1=Wref +l1から算出される(式中、Wrefがプロセス制御コンピュータから熱間圧延ストリップ20の目標幅値であり、l1がサイドガイド11の開口マージンであり、l1の値の取る範囲が40~60mmとなる。)。
第2の予備開度調整工程:熱間圧延ストリップ20の頭部がレーザ検出器10に到達すると、サイドガイド11の開度を第2の予備開度W2に制御・調整し、且つ片側のサイドガイド11のそれぞれについて、前記片側のサイドガイド11の位置を(1/2)×W2に調整し、第2の予備開度W2が第11の式:W2=Wave + ldev+l2から算出される(式中、Waveが熱間圧延ストリップ20の、幅測定計8を出た部分の長さL1の範囲における平均幅であり、ldevが熱間圧延ストリップ20の、幅測定計8を出た部分の長さL1の範囲における偏差である。ここで、L1が予め設定した幅測定のための長さであり、L1の値の取る範囲が20~50mとなり、l2がサイドガイド11の開口マージンであり、l2の値の取る範囲が15~30mmとなる。)。具体的には、上記偏差とは、巻取ピンチローラ12の中心線に対する熱間圧延ストリップ20の中心線の偏差量を指す。
熱間圧延ストリップ20がサイドガイド11領域に進入する前に、サイドガイド11の開度を予備開度に制御・調整しておく必要があるのは、主にサイドガイド11の開度が熱間圧延ストリップ20の幅と大まかにと一致することができ、その後の微調整のために準備される。
熱間圧延ストリップ20の頭部がF3ラック3を出ると、サイドガイド11の開度を第1の予備開度W1に制御・調整し、第1の予備開度が、プロセス制御コンピュータから熱間圧延ストリップ20の目標幅値Wrefによるものであり、熱間圧延ストリップ20の頭部がレーザ検出器10に到達した時に、サイドガイド11の開度を第2の予備開度W2に制御・調整し、第2の予備開度が、幅測定計8が実際に測定した熱間圧延ストリップ20の幅によるものである。
装着工程:2つのサイドガイド11の入口の斜め上方に、撮像範囲が各サイドガイド11の全領域を含み、通信回線を介して、リアルタイムで検出部に送信される画像を撮影する産業用カメラ9を取り付ける。
図1~図3を参照すると、2つのサイドガイド11の入口の斜め上方に、産業用カメラ9を取り付け、産業用カメラ9の撮像範囲が各サイドガイド11の全領域を含み、当該産業用カメラ9は、サイドガイド11の制御・調整を実現するための重要な装置であり、産業用カメラ9の主要な機能は、サイドガイド11の画像を撮影し、特に熱間圧延ストリップ20とサイドガイド11の接触・摩擦によって発生する火花画像を撮影し、その画像が通信回線を介してリアルタイムで検出部に送信されることであり、前記通信回線が光ファイバ通信回線であってもよいし、ツイストペア通信回線であってもよい。本実施形態において、検出部は、具体的にいえば、産業用パソコンである。本実施形態における産業用カメラ9は、25フレーム/秒以上の速度で画像を撮像可能な1台の高速CCD産業用カメラである。
図2を参照すると、産業用カメラ9が取り付けられた位置は、熱間圧延ストリップ20に対する垂直高さH=2~5mとなり、サイドガイド11との間の水平距離L=2~10mとなり、これにより、産業用カメラ9のフレーミング範囲は、サイドガイド11の全領域をカバーすることができ、その位置において、撮像へウォーターミストの影響を最大限に回避することができる。より良い撮影効果を確保するために、通常、それぞれが片側のサイドガイド11と位置合わせされる、2台の産業用カメラ9を設置することができる。
画像解析工程:片側のサイドガイド11のそれぞれについて、検出部が産業用カメラ9で撮影された当該片側のサイドガイド11で熱間圧延ストリップ20との摩擦によって発生した火花画像をリアルタイムで解析し、当該片側のサイドガイド11で発生した横方向の幅が最大となる単一の火花を識別し、当該火花の横方向の幅を火花幅MSとして記録する。具体的には、上記した横方向は、熱間圧延ストリップ20の幅方向と一致する。
ここで述べる火花幅MSとは、片側のサイドガイド11で発生する最大となる単一の火花横方向の幅を指し、本実施形態のその後の工程で当該火花幅MSを火花量の程度を表す定量化値とする。一方で、火花幅で火花量の程度を定量する他にも、例えば、画像における火花面積で計測したり、上記の幅又は面積といったアナログ量をランク分けし、火花の大きさのランク分けテーブルを構築した後、そのテーブルに基づいて火花に対応するランクを確定し、そのランクで火花を計測したりするなど、他の複数の計測方法を採用してもよい。一般的に、火花の計測値は、火花発生量の大きさを実際に反映できるような定量化値を採用するべきである。
動的調整工程:熱間圧延ストリップ20の頭部が巻取ピンチローラ12に到達した時から、熱間圧延ストリップ20の尾部が巻取ピンチローラ12を出る時までのものである。
当該工程は、目標火花幅Maimを設定し、片側のサイドガイド11のそれぞれについて、サイドガイドの動的調整プロセスを実行することを含み、ここでの目標火花幅Maimが、通常、産業制御PLCで設定される。具体的には、目標火花幅Maimの数値は、実際の状況に応じて設定することができる。
前記サイドガイドの動的調整プロセスが、第1の式:ΔMS =MS-Maimより当該片側のサイドガイド11の火花幅の偏差ΔMSを算出し、当該片側のサイドガイド11の火花幅の偏差ΔMSに応じて、当該片側のサイドガイド11に対してサイドガイドの制御・調整方式を実施することを含む。
熱間圧延ストリップ20の厚さ(即ち、熱間連続圧延の仕上圧延出口の目標厚さhstripがhstrip ≦ hの場合、前記サイドガイドの制御・調整方式が位置制御・調整方式であり、熱間圧延ストリップ20の厚さhstripがhstrip>hとなる場合、前記サイドガイドの制御・調整方式が圧力制御・調整方式であり、ここで、hが予め設定した基準厚さである。
前記位置制御・調整方式が、第2の式:ΔWS =Ktotal1×(KP1+(KI1/s))×ΔMSより当該片側のサイドガイド11の位置調整量ΔWSを算出し(式中、Ktotal1が総ゲインであり、Ktotal1が主にサイドガイド位置アクチュエータの応答能力を考慮して値を取り、KP1が比例係数であり、KP1が主に火花に対する単位幅偏差と、サイドガイドが移動するべき位置の大きさを考慮して値を取り、KI1が積分係数であり、KI1が制御系の迅速性と安定性を総合的に考慮して値を取る必要があり、ここで、Ktotal1、KP1及びKI1の具体的な取り得る値は、実施プロセスにおける実際の調整効果に応じて選択することができ、sがラプラシアン演算子であり、1/sが火花幅の偏差ΔMSを積分することを示す。)、次に第3の式WS = WS’+ΔWS(式中、WS’が当該片側のサイドガイド11の調整前の位置である。)から、当該片側のサイドガイド11の目標位置WSを算出し、次に当該片側のサイドガイド11の位置をサイドガイドの目標位置WSに調整することを含む。
前記圧力制御・調整方式が、第4の式:ΔPS =Ktotal2×(KP2+(KI2/s))×ΔMSより、当該片側のサイドガイド11の圧力調整量ΔPSを算出し(式中、Ktotal2が総ゲインであり、Ktotal2が主にサイドガイド圧力アクチュエータの応答能力を考慮して値を取り、KP2が比例係数であり、KP2が主に火花に対する単位幅偏差、サイドガイドが調整すべき圧力の大きさを考慮して値を取り、KI2が積分係数であり、KI2が制御系の迅速性と安定性を総合的に考慮して値を取る必要があり、ここで、Ktotal2、KP2及びKI2の具体的な取り得る値は、実施プロセスにおける実際の調整効果に応じて選択することができ、sがラプラシアン演算子であり、1/sが火花幅の偏差ΔMSを積分することを示す。)、次に第5の式:PS = PS’+ΔPSより、当該片側のサイドガイド11の目標圧力PSを算出し(式中、PS’が当該片側のサイドガイド11調整前の圧力である。)、次に当該片側のサイドガイド11の圧力がサイドガイドの目標圧力PSと一致するように、当該片側のサイドガイド11の位置を調整することを含む。
動的調整工程の計算制御プロセスは、通常、産業制御PLCによって行われ、検出部が火花幅MSを産業制御PLCに送信し、熱間圧延ストリップ20の巻取りプロセスにおいて、PLCが当該片側のサイドガイド11の火花幅MSに応じて、式の計算により位置又は圧力調整量を求めた後、当該片側のサイドガイド11を制御・調整する。本実施形態において、片側のサイドガイド11のそれぞれについて、火花幅MSに応じて、当該片側のサイドガイド11を制御・調整し、これは本発明において最も中核的な部分である。本実施形態は、熱間圧延ストリップ20とサイドガイド11の摩擦によって発生する火花により、サイドガイド11と熱間圧延ストリップ20との間の摩擦・接触の状況を判定し、これに基づいてサイドガイド11を制御・調整し、サイドガイド11の制御方法を最適化し、熱間圧延ストリップ20を常にコイルにおける相対的な中心位置に位置させ、サイドガイドの摩耗を低減するとともに、コイルの様々な欠陥問題を回避する。火花幅MSに応じて両側のサイドガイド11を制御・調整するには、本実施形態の具体的手法として、両側のサイドガイド11の位置を制御・調整する位置制御・調整方式と、両側のサイドガイド11の圧力を制御・調整する圧力制御・調整方式との二つの方式を含む。位置制御・調整方式であっても、圧力制御・調整方式であっても、サイドガイド11と熱間圧延ストリップ20との間の摩擦によって発生する火花幅に応じてサイドガイド11を制御・調整するものであり、その主な相違点は、位置制御・調整方式は、火花幅の偏差をサイドガイド11的の位置調整量に変換するものであるが、圧力制御・調整方式は、火花幅の偏差をサイドガイド11の圧力調整量に変換するものである。位置制御・調整方式は、主に薄い仕様の熱間圧延ストリップ20に対するものであり、圧力制御・調整方式は、主に厚い仕様の熱間圧延ストリップ20に対するものである。薄い熱間圧延ストリップ20は、圧力制御・調整方式を採用すると、耳割れ現象が発生しやすいため、サイドガイド11と熱間圧延ストリップ20との間の接触程度をできるだけ少なくするように位置制御・調整方式を採用する必要がある。
図3を参照すると、なお、前記片側のサイドガイドの位置とは、当該サイドガイドと熱間圧延ローラテーブルの中心線との間の距離を指し、図3中のWDS及びWWSが対応する両矢印のように、WDSが動力伝達側のサイドガイド位置を表し、WWSが作動側のサイドガイド位置を表し、一方、サイドガイド開度とは、両側のサイドガイドとの間の距離を指し、図3において、WDSとWWSとの合計である。また、なお、前記片側のサイドガイド上の圧力とは、サイドガイドと熱間圧延ストリップ20の接触時に、熱間圧延ストリップ20がサイドガイド上に反作用する圧力を指し、この圧力は、前記サイドガイド駆動側の圧力センサに感知されて産業制御PLCに送信される。
より具体的には、前記動的調整工程は、具体的には、第1の動的調整工程と、第2の動的調整工程と、第3の動的調整工程と、第4の動的調整工程とを含む。
第1の動的調整工程:熱間圧延ストリップ20の頭部が巻取ピンチローラ12に到達した時から、熱間圧延ストリップ20の尾部がF1ラック1を出る時までのものであり、当該工程が、目標火花幅Maimを第1の目標火花幅Maim1として設定し、熱間圧延ストリップ20の頭部が巻取ピンチローラ12に到達すると、熱間圧延ストリップ20の頭部の、巻取ピンチローラ12を出た部分の長さが前記Lheadになるまで、片側のサイドガイド11のそれぞれに対して前記サイドガイドの動的調整プロセスを実行することを含み、ここで、Lheadが予め設定したストリップの頭部の長さであり、ストリップの頭部の長さLheadの値の取る範囲が10~40mとなる。当該工程が、さらに、巻取ピンチローラ12からの熱間圧延ストリップ20の頭部の長さが前記ストリップの頭部の長さLheadを超えると、前記片側のサイドガイド11のリアルタイム位置を目標ロック位置WLKとして記録し、次に前記片側のサイドガイド11の位置をWLK +ΔW3に調整し、次に熱間圧延ストリップ20の尾部がF1ラック1を出る時まで、前記片側のサイドガイド11の位置をロックすることを含み、ここで、ΔW3が予め設定した目標位置マージンであり、目標位置マージンΔW3の値の取る範囲が1~5mmとなる。当該工程プロセスにおいて、サイドガイド11と熱間圧延ストリップ20が離脱することにより、サイドガイド11の摩耗が低減され、熱間圧延ストリップ20のエッジの品質を向上させることができる。
第2の動的調整工程:熱間圧延ストリップ20の尾部がF1ラック1を出た時から、熱間圧延ストリップ20の尾部がF7ラック7を出る時までのものである。当該工程が、目標火花幅Maimを第2の目標火花幅Maim2として設定し、次に片側のサイドガイド11のそれぞれについて、前記サイドガイドの動的調整プロセスを実行することを含む。
第3の動的調整工程:熱間圧延ストリップ20の尾部がF7ラック7を出た時から、熱間圧延ストリップ20の尾部がサイドガイド11よりXメートル前のところに到達する時までのものであり、ここで、Xが予め設定した長さパラメータであり、長さパラメータXの値の取る範囲が20~30mとなる。当該工程が、目標火花幅Maimを第3の目標火花幅Maim3として設定し、次に片側のサイドガイド11のそれぞれについて、前記サイドガイドの動的調整プロセスを実行することを含む。
第4の動的調整工程:熱間圧延ストリップ20の尾部がサイドガイド11よりXメートル前のところに到達した時から、熱間圧延ストリップ20の尾部が巻取ピンチローラ12を出る時までのものであり、当該工程が、目標火花幅Maimを第4の目標火花幅Maim4として設定し、次に片側のサイドガイド11のそれぞれについて、前記サイドガイドの動的調整プロセスを行うことを含む。
具体的には、第1の目標火花幅~第4の目標火花幅は、熱間圧延ストリップ20の厚さ及びその製造プロセスにおけるコイル形状や、ストリップのエッジ摩耗への影響などの要因に応じて設定することができる。
また、位置制御・調整方式であっても、圧力制御・調整方式であっても、制御・調整の幅にある程度の制限を設ける必要があり、これは、主に熱間圧延ストリップ20の中心線が巻取機16の中心線から遠ざかりすぎ、巻取りの失敗を招くことを防止するためである。
そこで、前記動的調整工程におけるサイドガイドの動的調整プロセスにおいて、さらに、前記片側のサイドガイド11に位置幅制限を設定することを含み、前記位置幅制限が、位置上限LIMup1と位置下限LIMlow1を含み、前記位置上限LIMup1が第6の式:LIMup1 =(1/2)×Wave+50より算出され、前記位置下限LIMlow1が第7の式:LIMlow1 =(1/2)×Wave-50より算出される(式中、Waveが熱間圧延ストリップ20の、幅測定計8を出た部分の長さL1の範囲における平均幅である。ここで、L1が予め設定した幅測定長さであり、L1の数値範囲が20~50m。)。
位置幅制限の設定以外、前記動的調整工程における圧力制御・調整方式が、さらに、前記片側のサイドガイド11に対して圧力幅制限を設定することを含み、前記圧力幅制限が、圧力上限LIMup2と圧力下限LIMlow2を含み、前記圧力上限LIMup2が第8の式: LIMup2 =(1+k1)PS_aimより算出され、前記圧力下限LIMlow2が第9の式:LIMlow2 =(1-k1)PS_aimより算出される(式中、k1の値の取る範囲が0~0.5であり、PS_aimが予め設定した目標制御圧力である。)。具体的には、最終的なコイル形状や、ストリップのエッジ摩耗、サイドガイドライナーの損失などの要因を主に考慮し、製造プロセスに従って目標制御圧力が確定される。
本実施形態のサイドガイドの制御方法が、さらに、以下の工程を含む。
開度調整の終了工程:熱間圧延ストリップ20の尾部が巻取ピンチローラ12を出る時に、その後の熱間圧延ストリップ20の巻取りの必要がなければ、サイドガイド11の開度を、第1の予備開度調整工程における前記第1の予備開度W1と等しい終了開度W7に制御・調整し、片側のサイドガイド11のそれぞれの位置を(1/2)×W7に調整する。その後の熱間圧延ストリップ20が巻取ると、予備開度調整工程~開度調整の終了工程を繰り返させる。
本実施形態は、具体的な説明のために実施例1及び実施例2を提供する。
(実施例1)
予備開度調整工程:図4を参照すると、熱間圧延ストリップ20がサイドガイド11の領域に進入する前に、サイドガイド11の開度を予備開度に制御・調整した。
第1の予備開度調整工程:プロセス制御コンピュータからの熱間圧延ストリップ20の目標幅Wref =1200mmであり、熱間圧延ストリップ20の頭部がF3ラック3を出る時に、サイドガイドの開口マージンl1を50mmとして設定し、第10の式:W1=Wref +l1=1250mmから、サイドガイド11の開度を第1の予備開度W1に制御・調整し、且つ片側のサイドガイド11のそれぞれについて、前記片側のサイドガイド11の位置を(1/2)×W1=625mmに調整した。
第2の予備開度調整工程:熱間圧延ストリップ20の頭部がレーザ検出器10に到達した時に、検出部は、幅測定計8のリアルタイムで計測することにより、熱間圧延ストリップ20の幅測定計8を出たL1(値を30mとする)の長さ範囲における平均幅Waveが1210mmとなることを算出し、熱間圧延ストリップ20の幅測定計8を出たL1(値を30mとする)の長さ範囲における偏差ldevが10mmとなり、サイドガイドの開口マージンl2が20mmを取り、第11の式:W2=Wave + ldev+l2=1240mmから、サイドガイド11の開度を第2の予備開度W2に制御・調整し、片側のサイドガイド11の位置を(1/2)×W2=620mmに調整した。
装着工程:2つのサイドガイド11の入口の斜め上方に、産業用カメラ9を取り付け、産業用カメラ9の撮像範囲が各サイドガイド11の全領域を含み、産業用カメラ9が撮像した画像を通信回線を介して検出部へリアルタイムで送信し、前記産業用カメラ9が熱間圧延ストリップ20からの垂直距離Hが4.18mとなり、サイドガイド11の端部からの距離Lが8mとなった。
画像解析工程:片側のサイドガイド11のそれぞれについて、検出部が産業用カメラ9で撮影された当該片側のサイドガイド11上で熱間圧延ストリップ20との摩擦によって発生した火花画像をリアルタイムで解析し、当該片側のサイドガイド11上で発生する横方向の幅が最大となる単一の火花を識別し、当該火花の横方向の幅を火花幅MSとして記録し、本実施例において、検出部は、識別された火花幅MSを産業制御PLCに送信し、識別遅延時間を50ms以内に制御した。
動的調整工程:熱間圧延ストリップ20の頭部が巻取ピンチローラ12に到達した時から、熱間圧延ストリップ20の尾部が巻取ピンチローラ12を出る時までのものであり、設定された基準厚さhが3mmとなり、熱間圧延ストリップ20の厚さがhstrip =2.5mmとなった。
動的調整工程は、具体的には、第1動的調整工程と、第2の動的調整工程と、第3の動的調整工程と、第4の動的調整工程とを含む。
第1の動的調整工程:熱間圧延ストリップ20の厚さhstripがhstrip<hであるため、位置制御・調整方式を採用する。
熱間圧延ストリップ20の頭部が巻取ピンチローラ12に到達した時に、目標火花幅Maimを第1の目標火花幅Maim1 =10mmとして設定し、第1の式、第2の式和第3の式から、常に動的計算によりサイドガイドの目標位置WSを求め、次に片側のサイドガイド11の位置をサイドガイドの目標位置WSに調整した。例えば、検出部は、片側のサイドガイド11画像を解析し、当該片側のサイドガイド11の火花幅MS =11mmを求め、第1の式:ΔMS =MS-Maim =1mmから、次に第2の式:ΔWS =Ktotal1×(KP1+(KI1/s))×ΔMSから、動的な比例・積分制御を行い、最終的にΔWSの値が0.3mmとなるように動的な比例・積分制御を行い、先のサイドガイド位置がWS’=620mmであれば、第3の式:WS = WS'+ΔWS =620.3mmから、このような動的調整プロセスは、巻取ピンチローラ12からの熱間圧延ストリップ20の頭部の長さがストリップの頭部の長さLheadになるまで、ここで、Lheadが予め設定したストリップの頭部の長さLheadを30mに設定した。
熱間圧延ストリップ20の頭部の、巻取ピンチローラ12を出た部分の長さが、前記ストリップの頭部の長さLheadを超えると、前記片側のサイドガイド11のリアルタイム位置、例えば、リアルタイム位置を622mmとして目標ロック位置WLK =622mmに記録し、目標位置マージンΔW3を2mmに設定しておき、次に前記片側のサイドガイド11の位置をWLK +ΔW3 =624mmに調整し、次に熱間圧延ストリップ20の尾部がF1ラック1を出る時まで、前記片側のサイドガイド11の位置をロックした。
第2の動的調整工程:熱間圧延ストリップ20の尾部がF1ラック1を出る時に、目標火花幅Maimを第2の目標火花幅Maim2 =10mmとして設定し、第1の式、第2の式及び第3の式から、頻りに動的計算によりサイドガイドの目標位置WSを求め、次に熱間圧延ストリップ20の尾部がF7ラック7を出る時まで、片側のサイドガイド11の位置をサイドガイドの目標位置WSに調整し、計算及び制御の方法は、第1の目標火花幅Maim1と同様である。
第3の動的調整工程:長さパラメータX=25mを設定し、熱間圧延ストリップ20の尾部がF7ラック7を出る時に、目標火花幅Maimを第3の目標火花幅Maim3 =10mmとして設定し、第1の式、第2の式及び第3の式から、常に動的計算によりサイドガイドの目標位置WSを求め、次に熱間圧延ストリップ20の尾部がサイドガイド11前のXメートルに到達するまで、片側のサイドガイド11の位置をサイドガイドの目標位置WSに調整し、計算及び制御の方法は、第1の目標火花幅Maim1と同様である。
第4の動的調整工程:熱間圧延ストリップ20の尾部がサイドガイド11よりXメートル前のところに到達した時に、目標火花幅Maimを第4の目標火花幅Maim4 =20mmとして設定し、第1の式、第2の式及び第3の式から、常に動的計算によりサイドガイドの目標位置WSを求め、次に熱間圧延ストリップ20の尾部が巻取ピンチローラ12を出る時まで、片側のサイドガイド11の位置をサイドガイドの目標位置WSに調整し、計算及び制御の方法は、第1の目標火花幅Maim1と同様である。
開度調整の終了工程:熱間圧延ストリップ20の尾部が巻取ピンチローラ12を出る時に、その後の熱間圧延ストリップ20の巻取りの必要がなければ、サイドガイド11の開度を終了開度W7 =W1 = 1250mmに制御・調整し、片側のサイドガイド11のそれぞれについて、の位置を(1/2)×W7 = 625mmに調整した。
サイドガイド位置制御・調整プロセスにおいて、サイドガイドの調整位置に幅制限を設定する。
熱間圧延ストリップ20の幅測定計8を出たL1(値を30mとする)の長さ範囲における平均幅Waveが1210mmとなり、第6の式から、片側のサイドガイドの位置上限 LIMup1 =(1/2)×Wave+50=655mmであり、第7の式から、片側のサイドガイドの位置下限 LIMlow1 =(1/2)×Wave-50=555mmであり、位置幅の制限範囲が555~655mmとなった。
(実施例2)
予備開度調整工程:図4を参照すると、熱間圧延ストリップ20がサイドガイド11領域に進入する前に、サイドガイド11の開度を予備開度に制御・調整した。
第1の予備開度調整工程:プロセス制御コンピュータからの熱間圧延ストリップ20の目標幅Wref=1000mmとなった。熱間圧延ストリップ20の頭部がF3ラック3を出る時に、サイドガイドの開口マージンl1を40mmとして設定し、第10の式:W1=Wref +l1=1240mmから、サイドガイド11の開度を第1の予備開度W1に制御・調整し、且つ片側のサイドガイド11のそれぞれについて、前記片側のサイドガイド11の位置を(1/2)×W1=520mmに調整した。
第2の予備開度調整工程:熱間圧延ストリップ20の頭部がレーザ検出器10に到達した時に、検出部は、幅測定計8のリアルタイムで計測することにより、熱間圧延ストリップ20の幅測定計8を出たL1(値を30mとする)の長さ範囲における平均幅Waveが1012mmとなることを算出し、熱間圧延ストリップ20の幅測定計8を出たL1(値を30mとする)長さ範囲における偏差ldevが8mmとなり、サイドガイドの開口マージンl2が16mmを取り、第11の式:W2=Wave + ldev+l2=1036mmから、サイドガイド11の開度を第2の予備開度 に制御・調整し、片側のサイドガイド11の位置を(1/2)×W2=518mmに調整した。
装着工程:2つのサイドガイド11の入口の斜め上方に、産業用カメラ9を取り付け、産業用カメラ9の撮像範囲が各サイドガイド11の全領域を含み、産業用カメラ9が撮像した画像を通信回線を介して検出部へリアルタイムで送信し、前記産業用カメラ9が熱間圧延ストリップ20からの垂直距離Hが4.18mとなり、サイドガイド11の端部からの距離Lが8mとなった。
画像解析工程:片側のサイドガイド11のそれぞれについて、検出部が産業用カメラ9で撮影された当該片側のサイドガイド11上で熱間圧延ストリップ20との摩擦によって発生した火花画像をリアルタイムで解析し、当該片側のサイドガイド11上で発生する横方向の幅が最大となる単一の火花を識別し、当該火花の横方向の幅を火花幅MSとして記録し、本実施例において、検出部は、識別された火花幅MSを産業制御PLCに送信し、識別遅延時間を50ms以内に制御した。
動的調整工程:熱間圧延ストリップ20の頭部が巻取ピンチローラ12に到達した時から、熱間圧延ストリップ20の尾部が巻取ピンチローラ12を出る時までのものであり、設定された基準厚さhが3mmとなり、熱間圧延ストリップ20の厚さがhstrip =4mmとなった。
動的調整工程は、具体的には、第1動的調整工程と、第2の動的調整工程と、第3の動的調整工程と、第4の動的調整工程とを含む。
第1の動的調整工程:熱間圧延ストリップ20の厚さhstripがhstrip>hであるため、圧力制御・調整方式を採用する。
熱間圧延ストリップ20の頭部が巻取ピンチローラ12に到達した時に、目標火花幅Maimを第1の目標火花幅Maim1 =10mmとして設定し、第1の式、第4の式和第5の式から、常に動的計算によりサイドガイドの目標圧力PSを求め、次に片側のサイドガイド11をその圧力がサイドガイドの目標圧力PSと一致するように調整した。なお、片側のサイドガイド11の火花幅は、当該片側のサイドガイド11上で熱間圧延ストリップ20との摩擦により発生するものであり、当該片側のサイドガイド11の火花幅が第1の目標火花幅Maim1よりも大きいと、当該片側のサイドガイド11上と熱間圧延ストリップ(20)との間の圧力が過大であるとした近似であるといえるので、片側のサイドガイド11上の圧力PSを小さくする必要がある。例えば、検出部は、片側のサイドガイド11画像を解析し、当該片側のサイドガイド11の火花幅MS =11mmを求め、第1の式:ΔMS =MS-Maim =1mmから、次に第4の式:ΔPS =Ktotal2×(KP2+(KI2/s))×ΔMSから、最終的にΔPSの値が-0.8kNとなるように動的な比例・積分制御を行い、先のサイドガイド圧力がPS’=11kNであれば、第5の式:PS = PS’+ΔPS =10.2kNから、このような動的調整プロセスは、熱間圧延ストリップ20の頭部の、巻取ピンチローラ12を出た部分の長さがストリップの頭部の長さLheadになるまで、ストリップの頭部の長さLheadを30mに設定した。
熱間圧延ストリップ20の頭部の、巻取ピンチローラ12を出た部分の長さが前記ストリップの頭部の長さLheadを超えると、前記片側のサイドガイド11のリアルタイム位置、例えば、リアルタイム位置を622mmとして目標ロック位置WLK =622mmに記録し、目標位置マージンΔW3を2mmに設定しておき、次に前記片側のサイドガイド11の位置をWLK +ΔW3 =624mmに調整し、次に熱間圧延ストリップ20の尾部がF1ラック1を出る時まで、前記片側のサイドガイド11の位置をロックした。
第2の動的調整工程:熱間圧延ストリップ20の尾部がF1ラック1を出る時に、目標火花幅Maimを第2の目標火花幅Maim2 =10mmとして設定し、第1の式、第4の式及び第5の式から、頻りに動的計算によりサイドガイドの目標圧力PSを求め、次に熱間圧延ストリップ20の尾部がF7ラック7を出る時まで、片側のサイドガイド11をその上の圧力をサイドガイドの目標圧力PSと一致するように調整し、計算及び制御の方法は、第1の目標火花幅Maim1と同様である。
第3の動的調整工程:長さパラメータX=25mを設定し、熱間圧延ストリップ20の尾部がF7ラック7を出る時に、目標火花幅Maimを第3の目標火花幅Maim3 =10mmとして設定し、第1の式、第4の式及び第5の式から、頻りに動的計算によりサイドガイドの目標圧力PSを求め、次に熱間圧延ストリップ20の尾部がサイドガイド11前のXメートルに到達するまで、片側のサイドガイド11をその上の圧力とサイドガイドの目標圧力PSと一致するように調整し、計算及び制御の方法は、第1の目標火花幅Maim1と同様である。
第4の動的調整工程:熱間圧延ストリップ20の尾部がサイドガイド11前のXメートルに到達した時に、目標火花幅Maimを第4の目標火花幅Maim4 =20mmとして設定し、第1の式、第4の式及び第5の式から、頻りに動的計算によりサイドガイドの目標圧力PSを求め、次に熱間圧延ストリップ20の尾部が巻取ピンチローラ12を出る時まで、片側のサイドガイド11をその上の圧力がサイドガイドの目標圧力PSと一致するように調整し、計算及び制御の方法は、第1の目標火花幅Maim1と同様である。
開度調整の終了工程:熱間圧延ストリップ20の尾部が巻取ピンチローラ12を出る時に、その後の熱間圧延ストリップ20の巻取りの必要がなければ、サイドガイド11の開度を終了開度W7 =W1 = 1040mmに制御・調整し、片側のサイドガイドごとの位置を(1/2)×W7 = 520mmに調整した。
サイドガイドの位置制御・調整プロセスにおいて、サイドガイドの圧力調整に幅制限を設定する。
目標制御圧力PS_aimを10kNに設定し、k1の取る値を0.5とすると、第8の式から、片側のサイドガイド11の圧力上限LIMup2 =(1+k1)PS_aim =15kNであり、第9の式から、圧力下限LIMlow2 =(1-k1)PS_aim=5kNであり、位置幅の制限範囲が5~15kNとなった。
以上、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。したがって、本発明の精神と原則の範囲内で行われる修正、同等の置換、改善などについても、本発明の保護範囲に含まれる。
1…F1ラック、3…F3ラック、7…F7ラック、8…幅測定計、9…産業用カメラ、10…レーザ検出器、11…サイドガイド、12…巻取ピンチローラ、16…巻取機、20…熱間圧延ストリップ

Claims (10)

  1. 熱間圧延ストリップ(20)がサイドガイド(11)の領域に進入する前に、前記サイドガイド(11)の開度を予備開度に制御・調整する予備開度調整工程を含む、火花識別に基づく熱延巻取サイドガイドの制御方法であって、
    2つのサイドガイド(11)の入口の斜め上方に、撮像範囲が各サイドガイド(11)の全領域を含み、通信回線を介してリアルタイムで検出部に送信される画像を撮影する産業用カメラ(9)を取り付ける装着工程と、
    片側のサイドガイド(11)のそれぞれについて、前記検出部が、前記産業用カメラ(9)が撮影した前記片側のサイドガイド(11)と前記熱間圧延ストリップ(20)との摩擦によって発生した火花画像をリアルタイムで解析し、前記片側のサイドガイド(11)で発生した火花のうちで横幅が最大となる単一の火花を識別し、該火花の横幅を火花幅MSとして記録する画像解析工程と、
    前記熱間圧延ストリップ(20)の頭部が巻取ピンチローラ(12)に到達した時から、前記熱間圧延ストリップ(20)の尾部が前記巻取ピンチローラ(12)を出る時までの動的調整工程と、をさらに含み、
    前記動的調整工程が、目標火花幅Maimを設定し、前記片側のサイドガイド(11)のそれぞれについて、サイドガイドの動的調整プロセスを実行することを含み、
    前記サイドガイドの動的調整プロセスが、下記の第1の式より前記片側のサイドガイド(11)の火花幅の偏差ΔMSを算出し、
    ΔMS =MS-Maim ・・・第1の式
    前記片側のサイドガイド(11)の火花幅の偏差ΔMSに応じて、前記片側のサイドガイド(11)に対してサイドガイドの制御・調整方式を実施することを含み、
    前記熱間圧延ストリップ(20)の厚さhstripがhstrip ≦ hとなる場合、前記サイドガイドの制御・調整方式が位置制御・調整方式であり、前記熱間圧延ストリップ(20)の厚さhstripがhstrip > hとなる場合、前記サイドガイドの制御・調整方式が圧力制御・調整方式であり、ここで、hが予め設定した基準厚さであり、
    前記位置制御・調整方式が、下記の第2の式より、前記片側のサイドガイド(11)のサイドガイド位置調整量ΔWSを算出し、
    ΔWS =Ktotal1×(KP1+(KI1/s))×ΔMS ・・・第2の式
    (式中、Ktotal1が比例・積分制御の総ゲインであり、KP1が比例・積分制御の比例係数であり、KI1が比例・積分制御の積分係数であり、sがラプラシアン演算子である。)
    次に、下記の第3の式より前記片側のサイドガイド(11)のサイドガイド目標位置WSを算出し、
    S = WS’+ΔWS ・・・第3の式
    (式中、WS’が当該片側のサイドガイド(11)の調整前の位置である。)
    次に、前記片側のサイドガイド(11)の位置を前記サイドガイド目標位置WSに調整することを含み、
    前記圧力制御・調整方式が、下記の第4の式より、前記片側のサイドガイド(11)のサイドガイド圧力調整量ΔPSを算出し、
    ΔPS =Ktotal2×(KP2+(KI2/s))×ΔMS ・・・第4の式
    (式中、Ktotal2が比例・積分制御の総ゲインであり、KP2が比例・積分制御の比例係数であり、KI2が比例・積分制御の積分係数であり、sがラプラシアン演算子である。)
    次に、第5の式より、前記片側のサイドガイド(11)のサイドガイド目標圧力PSを算出し、
    S = PS’+ΔPS ・・・第5の式
    (式中、PS’が前記片側のサイドガイド(11)の調整前の圧力である。)
    次に、前記片側のサイドガイド(11)の圧力が前記サイドガイド目標圧力PSと一致するように、前記片側のサイドガイド(11)の位置を調整することを含む、
    ことを特徴とする、火花識別に基づく熱延巻取サイドガイドの制御方法。
  2. 前記動的調整工程は、前記熱間圧延ストリップ(20)の頭部が前記巻取ピンチローラ(12)に到達した時から、前記熱間圧延ストリップ(20)の尾部がF1ラック(1)を出る時までの第1の動的調整工程を含み、
    前記第1の動的調整工程は、前記目標火花幅Maimを第1の目標火花幅Maim1として設定し、前記熱間圧延ストリップ(20)の頭部が前記巻取ピンチローラ(12)に到達すると、前記熱間圧延ストリップ(20)の頭部の、前記巻取ピンチローラ(12)を出た部分の長さが予め設定した当該ストリップの頭部の長さであるLheadになるまで、前記片側のサイドガイド(11)のそれぞれに対して前記サイドガイドの動的調整プロセスを実行することを含み、
    前記第1の動的調整工程は、さらに、前記熱間圧延ストリップ(20)の頭部の、巻取ピンチローラ(12)を出た部分の長さが前記ストリップの頭部の長さLheadを超えると、前記片側のサイドガイド(11)のリアルタイム位置を目標ロック位置WLKとして記録し、次に、前記片側のサイドガイド(11)の位置をWLK +ΔW3(ここで、W3が予め設定した目標位置マージンである。)に調整し、次に、前記間圧延ストリップ(20)の尾部がF1ラック(1)を出る時まで、前記片側のサイドガイド(11)の位置をロックすることを含むことを特徴とする、請求項1に記載の火花識別に基づく熱延巻取サイドガイドの制御方法。
  3. 前記動的調整工程は、さらに、前記熱間圧延ストリップ(20)の尾部が前記F1ラック(1)を出た時から、前記熱間圧延ストリップ(20)の尾部がF7ラック(7)を出る時までの第2の動的調整工程を含み、
    前記第2の動的調整工程は、前記目標火花幅Maimを第2の目標火花幅Maim2として設定し、次に、片側のサイドガイド(11)のそれぞれについて、前記サイドガイドの動的調整プロセスを実行することを含むことを特徴とする、請求項2に記載の火花識別に基づく熱延巻取サイドガイドの制御方法。
  4. 前記動的調整工程は、さらに、前記熱間圧延ストリップ(20)の尾部が前記F7ラック(7)を出た時から、前記熱間圧延ストリップ(20)の尾部が前記サイドガイド(11)より、予め設定した長さパラメータであるXメートル前のところに到達する時までの第3の動的調整工程を含み、
    前記第3の動的調整工程は、前記目標火花幅Maimを第3の目標火花幅Maim3として設定し、次に片側のサイドガイド(11)のそれぞれに、前記サイドガイドの動的調整プロセスを実行することを含むことを特徴とする、請求項3に記載の火花識別に基づく熱延巻取サイドガイドの制御方法。
  5. 前記動的調整工程は、さらに、前記熱間圧延ストリップ(20)の尾部が前記サイドガイド(11)よりXメートル前のところに到達した時から、前記熱間圧延ストリップ(20)の尾部が前記巻取ピンチローラ(12)を出る時までの第4の動的調整工程を含み、
    前記第4の動的調整工程は、前記目標火花幅Maimを第4の目標火花幅Maim4として設定し、次に片側のサイドガイド(11)のそれぞれについて、前記サイドガイドの動的調整プロセスを行うことを含むことを特徴とする、請求項4に記載の火花識別に基づく熱延巻取サイドガイドの制御方法。
  6. 前記動的調整工程におけるサイドガイドの動的調整プロセスは、さらに、前記片側のサイドガイド(11)に対して位置幅の制限を設定することを含み、
    前記位置幅の制限が、位置上限LIMup1と位置下限LIMlow1を含み、前記位置上限LIMup1が下記の第6の式より算出され、前記位置下限LIMlow1が下記の第7の式より算出され、
    LIMup1 = (1/2)×Wave+50 ・・・第6の式
    LIMlow1 =(1/2)×Wave-50 ・・・第7の式
    (式中、Waveが幅測定計前記熱間圧延ストリップ(20)の、幅測定計(8)を出た部分の長さL1の範囲における平均幅であり、L1が予め設定した、幅測定のための長さである。)
    前記幅測定計(8)が熱間圧延機のラックの後側に設置され、圧延機を出た前記熱間圧延ストリップ(20)の幅をリアルタイムで測定することを特徴とする、請求項1に記載の火花識別による熱延巻取サイドガイドの制御方法。
  7. 前記動的調整工程における圧力制御・調整方式は、さらに、前記片側のサイドガイド(11)に対して圧力幅の制限を設定することを含み、
    前記圧力幅の制限が、圧力上限LIMup2と圧力下限LIMlow2を含み、前記圧力上限LIMup2が下記の第8の式より算出され、前記圧力下限LIMlow2が下記の第9の式より算出され、
    LIMup2 =(1+k1)PS_aim ・・・第8の式
    LIMlow2 =(1-k1)PS_aim ・・・第9の式
    式中、k1の値の取る範囲が0~0.5であり、PS_aimが予め設定した目標制御圧力であることを特徴とする、請求項1又は6に記載の火花識別に基づく熱延巻取サイドガイドの制御方法。
  8. 前記予備開度調整工程において、前記サイドガイド(11)の開度を予備開度に制御・調整することは、熱間圧延機のラックが7つのF1~F7ラックで構成されている場合、前記熱間圧延ストリップ(20)の頭部がF3ラック(3)を出た時に、前記サイドガイド(11)の開度を第1の予備開度W1に制御・調整し、且つ片側のサイドガイド(11)のそれぞれについて、前記片側のサイドガイド(11)の位置を(1/2)×W1に調整する第1の予備開度調整工程を含み、
    前記第1の予備開度W1が下記の第10の式より算出され、
    W1=Wref +l1 ・・・第10の式
    式中、Wrefがプロセス制御コンピュータからの熱間圧延ストリップ(20)の目標幅値であり、l1がサイドガイドの開口マージンであり、l1の値の取る範囲が40~60mmであることを特徴とする、請求項1に記載の火花識別に基づく熱延巻取サイドガイドの制御方法。
  9. 前記予備開度調整工程において、前記サイドガイド(11)の開度を前記予備開度に制御・調整することは、さらに、
    前記熱間圧延ストリップ(20)の頭部が、前記熱間圧延機のラックと前記サイドガイド(11)との間に位置するレーザ検出器(10)に到達すると、前記サイドガイド(11)の開度を第2の予備開度W2に制御・調整し、且つ片側のサイドガイド(11)のそれぞれについて、前記片側のサイドガイド(11)の位置を (1/2)×W2に調整する第2の予備開度調整工程を含み、
    前記第2の予備開度W2が下記の第11の式より算出され、
    W2=Wave +ldev+l2 ・・・第11の式
    式中、Waveが前記熱間圧延ストリップ(20)の、幅測定計(8)を出た部分の長さL1の範囲における平均幅であり、ldevが前記熱間圧延ストリップ(20)の、幅測定計(8)を出た部分の長さL1の範囲における偏差であり、L1が予め設定した幅測定のための長さであり、l2がサイドガイドの開口マージンであり、l2の値の取る範囲が15~30mmであることを特徴とする、請求項8に記載の火花識別に基づく熱延巻取サイドガイドの制御方法。
  10. 前記熱間圧延ストリップ(20)の尾部が前記巻取ピンチローラ(12)を出ると、後続の熱間圧延ストリップ(20)がなければ、前記サイドガイド(11)の開度を、前記第1の予備開度調整工程における前記第1の予備開度W1と等しい終了開度W7に制御・調整し、片側のサイドガイド(11)のそれぞれについて、前記片側のサイドガイド(11)の位置を(1/2)×W7に調整する開度調整の終了工程を含むことを特徴とする、請求項8又は9に記載の火花識別に基づく熱延巻取サイドガイドの制御方法。
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