JP2009279639A - 熱間圧延機の板幅制御装置および制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】加熱された鋼材を幅方向に圧延する幅圧延機225と、前記幅圧延機に隣接し幅圧延機で圧延された前記鋼材を板厚方向に圧延する粗圧延機235と、前記幅圧延機および粗圧延機で圧延された鋼材をさらに板厚方向に圧延して熱延コイルを生産する仕上げ圧延機245を備え、前記熱延コイルの板幅を製造指令で与えられた目標板幅に制御する熱間圧延機の板幅制御装置において、 前記仕上げ圧延機における板幅縮み量を推定して算出する仕上げ幅縮み推定量算出手段121と、前記目標板幅を前記仕上げ幅縮み量算出手段の出力を用いて補正する第1の板幅目標値補正手段120を備え、該補正手段により補正された目標板幅をもとに算出した制御指令を前記幅圧延機225に出力する。
【選択図】図1
Description
A,B,C,D:幅縮み量算出パラメータ
ここで、式(1)内のパラメータA,B,C,Dは、圧延鋼種、仕上げ圧延後のスラブ板厚ごとに層別される。仕上げ幅縮みアダプティブ量算出手段122は、式(1)で算出された幅縮み推定量Shrink_preと実績幅縮み量Shrink_actの誤差を補正する。
ak:パラメータ
ここで、パラメータak は、圧延鋼種、仕上げ圧延後のスラブ板厚、仕上げトータルパス回数ごとに層別されたテーブルである仕上げ幅縮みアダプティブ量格納テーブル131に格納される
図2は、m=2の場合のテーブル(仕上げ幅縮みアダプティブ量テーブル)の例を説明する図である。
ここで、(Cm)iをXi, (Cm)i-1を(Y1)iとし、Xiと(Y1)iのデータ列を生成する。これにより隣接したコイルで得られたモデル誤差がデータ列として対応づけられたことになる。同様に(Cm)iをXi, (Cm)i-2を(Y2)iとし、Xiと(Y2)iのデータ列を生成する。これにより1つのコイルを間において隣接したコイルのモデル誤差が、対応したデータ列として構築できる。次に、それぞれのデータ列を用いてXiと(Y1)iおよびXiと(Y2)iの相互相関Cov1、Cov2を式(5)、式(6)により算出する。
dw1 :ドッグボーン部幅広がり量[mm]
dw2 :レクトアングル部幅広がり量[mm]
B0 :幅圧延機入側板幅[mm]
B :幅圧延機出側板幅[mm]
RE :幅圧延機ロール径[mm]
Se :幅圧延機ギャップ[mm]
Ld :(R・(H-h))1/2 [mm]
α,β,η,ξ :幅広がり量算出用定数パラメータ [-]
R :粗圧延機ワークロール半径[mm]
H :粗入側板厚[mm]
h :粗出側板厚[mm]
板幅圧延モデル150により推定された板幅と実績板幅の差である粗板幅誤差Br_compは、圧延鋼種、粗1パス目入側板幅であるスラブ幅、粗圧延後のスラブ板厚ごとに層別されたテーブルに格納される。ある層に該当するコイルn本分の粗板幅誤差Bri_comp(i=1,2,・・・,n) が蓄積された段階で、この粗板幅誤差、すなわち粗板幅補正量Br_compを粗目標板幅Br_tgtの関数として式(13)に示すm次近似式で近似する。また、この粗板幅補正量Br_compの近似は、それぞれの層で、独立に実行される。
ck :パラメータ
ここで、パラメータck は、圧延鋼種、スラブ幅、粗圧延後のスラブ板厚ごとに層別された粗幅アダプティブ量格納テーブル151に格納される。
110 製造指令
120 第1の板幅目標値補正手段
121 仕上げ幅縮み推定量算出手段
122 仕上げ幅縮みアダプティブ量算出手段
123 仕上げ幅縮みアダプティブ量有効性定量化手段
131 仕上げ幅縮みアダプティブ量格納テーブル
132 仕上げ幅縮みアダプティブゲイン格納テーブル
140 第2の板幅目標値補正手段
141 粗板幅アダプティブ量算出手段
142 粗板幅アダプティブ量有効性定量化手段
150 板幅圧延モデル
151 粗板幅アダプティブ量格納テーブル
152 粗板幅アダプティブゲイン格納テーブル
160 幅圧延機セットアップ手段
170 粗板幅実績収集手段
180 仕上げ板幅実績収集手段
200 制御対象
210 スラブ抽出部
215 加熱炉
220 幅圧延部
205 スラブ
225 幅圧延機
235 粗圧延機
240 仕上げ圧延部
245 仕上げ圧延機(ステッケルミル)
250 コイル巻き取り部
255 ダウンコイラ
261 粗出側板幅計
262 仕上げ出側板幅計
Claims (7)
- 加熱された鋼材を幅方向に圧延する幅圧延機と、
前記幅圧延機に隣接し幅圧延機で圧延された前記鋼材を板厚方向に圧延する粗圧延機と、 前記幅圧延機および粗圧延機で圧延された鋼材をさらに板厚方向に圧延して熱延コイルを生産する仕上げ圧延機を備え、
前記熱延コイルの板幅を製造指令で与えられた目標板幅に制御する熱間圧延機の板幅制御装置において、
前記仕上げ圧延機における板幅縮み量を推定して算出する仕上げ幅縮み推定量算出手段と、
前記目標板幅を前記仕上げ幅縮み量算出手段の出力を用いて補正する第1の板幅目標値補正手段を備え、該補正手段により補正された目標板幅をもとに算出した制御指令を前記幅圧延機に出力することを特徴とする熱間圧延機の板幅制御装置。 - 加熱された鋼材を幅方向に圧延する幅圧延機と、
前記幅圧延機に隣接し幅圧延機で圧延された前記鋼材を板厚方向に圧延する粗圧延機と、 前記幅圧延機および粗圧延機で圧延された鋼材をさらに板厚方向に圧延して熱延コイルを生産する仕上げ圧延機と、
前記粗圧延機の出側に備えた粗出側板幅計と、前記仕上げ圧延機の出側に備えた仕上げ出側板幅計と、粗出側板幅計の板幅実績を収集する粗板幅実績収集手段と、前記仕上げ出側板幅計の板幅実績を収集する仕上げ板幅実績収集手段を備え、
前記熱延コイルの板幅を製造指令で与えられた目標板幅に制御する熱間圧延機の板幅制御装置において、
前記粗出側板幅計で計測した板幅と前記仕上げ出側板幅計で計測した板幅との差分から幅縮み量を推定する仕上げ幅縮みアダプティブ量算出手段を備え、前記第1の板幅目標値補正手段は、前記目標板幅を前記仕上げ幅縮み推定量算出手段と前記仕上げ幅縮みアダプティブ量算出手段の出力を用いて補正することを特徴とする熱間圧延機の幅制御装置。 - 請求項1または2記載の熱間圧延機の幅制御装置において、
前記幅圧延機と前記粗圧延機の、圧下量、圧延ギャップ、および鋼材の塑性情報から粗圧延機出側の板幅を推定する板幅圧延モデルと、該板幅圧延モデルを用いて前記幅圧延機の制御指令を決定する幅圧延機セットアップ手段を備え、
前記板幅圧延モデルが推定した板幅と前記粗出側板幅計が検出した板幅の差分から板幅圧延モデルのモデル誤差を定量化する粗板幅アダプティブ量算出手段と、前記第1の板幅目標値補正手段により補正された目標板幅を、粗板幅アダプティブ量算出手段の出力を用いてさらに補正する第2の板幅目標値補正手段を備え、補正された目標板幅をもとに算出した制御指令を前記幅圧延機へ出力することを特徴とする熱間圧延機の板幅制御装置。 - 請求項1または2記載の熱間圧延機の板幅制御装置において、
直近の圧延された複数の鋼板について、前記粗出側板幅計で計測した板幅と前記仕上げ出側板幅計で計測した板幅との差分を取り込み、この差分の鋼板毎の相関を定量化する仕上げ幅縮みアダプティブ量有効性定量化手段を備え、前記第1の板幅目標値補正手段は、前記相関が大きいときには前記仕上げ幅縮みアダプティブ量算出手段の出力にしたがって幅縮み量を推定し、前記相関が小さいときには前記仕上げ幅縮み推定量算出手段の出力にしたがって幅縮み量を推定し、前記相関の大きさにしたがって前記仕上げ幅縮みアダプティブ量算出手段の出力と前記仕上げ幅縮み推定量算出手段の出力の比率を変更して幅縮み量を推定することを特徴とする熱間圧延機の板幅制御装置。 - 請求項1または2記載の熱間圧延機の板幅制御装置において、
直近の圧延された複数の鋼板について、前記粗出側板幅計で計測した板幅と前記板幅圧延モデルが推定した板幅との差分を取り込み、この差分の鋼板毎の相関を定量化する粗板幅アダプティブ量有効性定量化手段を備え、前記第2の板幅目標値補正手段は、前記相関の大きさにより前記粗板幅アダプティブ量算出手段の出力で前記目標板幅を補正するときの補正ゲインを決定することを特徴とする熱間圧延機の板幅制御装置。 - 加熱された鋼材を幅方向に圧延するとともに板厚方向に圧延し粗材を生産した後、さらに板厚方向に圧延し、最終的に目標板幅の熱延コイルを生産する熱間圧延機の幅制御方法において、
計測した前記粗材の板幅と前記熱延コイルの板幅との差分から幅縮み推定量を算出し、前記目標板幅を前記幅縮み推定量で補正して幅方向に圧延する際の板幅目標値を算出することを特徴とする熱間圧延機の板幅制御方法。 - 請求項6記載の熱間圧延機の板幅制御方法において、
加熱された鋼材を幅方向に圧延する幅圧延機、幅圧延機で圧延された鋼材を板厚方向に圧延する粗圧延機、粗圧延機で圧延された鋼材をさらに板厚方向に圧延して熱延コイルを生産する仕上げ圧延機、および粗圧延機出側の板幅を推定する板幅圧延モデルを備え、
該板幅圧延モデルが推定した板幅と計測した前記粗材の板幅の差分から板幅圧延モデルのモデル誤差を定量化し、前記目標板幅を前記幅縮み推定量と前記モデル誤差の値を用いて補正して幅方向に圧延する際の板幅目標値を算出することを特徴とする熱間圧延機の板幅制御方法。
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