JP4047524B2 - スリット圧延の製品単重調整方法及びその調整装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スリット圧延の製品単重調整方法及びその調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
圧延材を長手方向に沿って複数本(一般には2本であるが最近では3本とか4本とかもある)の条材に分離するスリット圧延は、圧延速度を必要以上に高めることなく、製品(鉄筋バーなど)の生産能力を倍増できる技術である。
このスリット圧延では、各条ごとの製品の単重(単位重量)を均一にすることに細心の注意が払われるものとなっており、従来から様々な方法による製品単重調整方法が試されている。
【0003】
例えば、分割後における条材のループ量を測定したうえで、これを元に、圧延機の入り側部分に設けられた入口ガイドを圧延機のロール軸方向に移動させる方法(特公昭57−123号公報参照)、圧延機自体を圧延機のロール軸方向に移動させる方法(特開昭53−33963号公報参照)、圧延ロールをそのロール軸方向に移動させる方法(特許第2736284号公報等参照)等がある。
また、分割後における条材の先端位置(即ち、圧延後の長さ)の違いを測定したうえで、これを元に、圧延機の入り側部分に設けられた入口ガイドを圧延機のロール軸方向に移動させる方法(特許第2786762号公報参照)がある。
【0004】
更に、分割後における条材の断面積の大小を測定したうえで、これを元に、圧延機の入り側部分に設けられた入口ガイドを圧延機のロール軸方向に移動させる方法(特開平9−155449号公報参照)がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
条材のループ量を制御因子とする製品単重調整方法では、ループ量と入口ガイド等を移動させる量との相関関係が一義的に確立されたものではないため、正確な調整及び安定した制御が難しいということがあった。また、分割される条材の本数が2本を越えるような場合では、そもそも、それぞれのループ量を分けて正確に測定すること自体、困難であった。
条材の先端位置を制御因子とする製品単重調整方法では、条材の先端が測定位置を通過しない限り測定ができないため、完全なバッチ式となり、きめ細かい制御ができないということがあった。特に、分割の途中で位置ズレが生じたような場合においては何ら対応できないということがあった。
【0006】
条材の断面積を制御因子とする製品単重調整方法も、条材が測定位置(例えば冷却床)へ到達しない限り測定ができないため、完全なバッチ式となり、きめ細かい制御ができないということがあった。なお、条材の断面積を測定する場合に、作業者がノギスを用いて行うこともあったが、この場合には高温環境下での過酷労働となり、また作業者の熟練度などによって測定値に差が出てしまうということがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、製品の単重を均一化するため、単重バラツキの影響が最も大きい圧延途中材の形状を直接検出することで、初期設定及び操業中の調整や制御が、作業者の熟練度や個人差に影響されることなく簡単、正確、且つ常時行え、更に制御が容易且つ安定して行えるようにしたスリット圧延の製品単重調整方法及びその調整装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係るスリット圧延の製品単重調整方法では、スリット前(分割前)である入側圧延材の形状(断面積ではなく、外面の形体を言う)、即ち、輪郭を含む造型形状を検出し、この検出結果により認識される圧延材の外面の基準位置から幅端部までの寸法を両端部に亘ってそれぞれ求め、求めた寸法の寸法差に基づき単重調整を行うようにするものである。
【0008】
入側圧延材に対して行う形状の検出は、入側圧延材に付与されたピーナツ造型の中で基準とすべき外面の窪み部から幅方向端部までの所定範囲を1区画分として、これを幅方向の両側で行うものである。
すなわち、入側圧延材を2本の条材に分割する場合で言えば、上記した「基準とすべき窪み部」は中央に1本だけであるから、当然にこの中央の窪み部を指すことになり、従ってその両脇方において、幅方向端部までの形状を検出することになる。
【0009】
これに対し、入側圧延材を3本以上の奇数本の条材に分割することも可能であり、この場合、入側圧延材に中央配置となる窪み部は存在しないことになるので、入側圧延材の幅方向両端部から数えてそれぞれ同数番目となる窪み部(即ち、複数本)が、上記した「基準とすべき窪み部」に相当することになる。
そしてこの場合は、基準とすべき各別の窪み部から、それぞれ幅方向端部までの形状を検出することになる。
また、入側圧延材を4本以上の偶数本の条材に分割することも当然にあり得るが、この場合は、中央配置となる窪み部に限らず、入側圧延材の幅方向両端部から数えてそれぞれ同数番目となる複数の窪み部を、上記した「基準とすべき窪み部」に相当させることができる。
【0010】
従って、この基準とすべき窪み部(1本又は複数本)からそれぞれ幅方向端部までの形状を検出することになる。
入側圧延材の形状を検出した両側区画の結果からは、それぞれについて入側圧延材の幅方向寸法を求めることができ、これらから相互間の寸法差を求め、この寸法差に基づいてスリット形成位置の調整を行うものとすればよい。
入側圧延材に対して行う形状の検出として、入側圧延材における断面幅情報及び断面高さ情報について行うようにすればよい。
【0011】
入側圧延材の各情報がそれぞれの所定値からずれたとき(具体例を挙げれば、分割時点の入側圧延材が異常に細くなっているとき等)には、入側圧延材に対してピーナッツ造型を施すスタンドよりも更に上流でのテンション及びカリバ摩耗の状態が悪化しているものと推定して、この推定結果を単重調整に反映させるものとすればよい。
一方、本発明に係る製品単重調整装置は、圧延機と、この圧延機で圧延された圧延材を長手方向に沿って複数本の条材に分割する分割装置とを有するスリット圧延装置に対して付設するものであって、分割装置の直前の圧延機及び分割装置に対する入側圧延材の輪郭を含む造型形状を検出すると共に、この検出結果により認識される圧延材の外面の基準位置から幅端部までの寸法を両端部に亘ってそれぞれ求める形状検出装置と、該形状検出装置で求められた前記寸法の寸法差に基づき、分割装置直前の圧延機より上流となる圧延機と圧延材とを必要に応じて圧延機のロール軸方向で所定の位置合わせする位置決め装置とを有したものとなっている。
【0012】
なお、この位置決め装置として、圧延機と圧延材とを位置合わせ(相対移動)させる方法としては、圧延機の入り側部分に設けられた入口ガイドを圧延機のロール軸方向に移動させる方法、圧延機自体を圧延機のロール軸方向に移動させる方法、圧延ロールをそのロール軸方向に移動させる方法、或いは圧延材を入口ガイド以外の部分で圧延機のロール軸方向に移動させる方法等のうちから、適宜方法を採用すればよいものである。
形状検出装置は、入側圧延材に対して圧延機のロール軸方向へ沿った形状を認識したうえで、この認識形状を中心振り分けとなる両側の区画に分けて寸法割り出しをし且つそれらを比較可能になっているものとする。
【0013】
また、形状検出装置は、入側圧延材にレーザを照射するレーザ照射部と、入側圧延材に照射されたレーザ光を撮像する撮像部とを有したものとすればよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図9は、スリット圧延装置1を概略的に示したものであって、このスリット圧延装置1は、複数の圧延機2〜7と、このうちの所定の圧延機4,5で圧延された圧延材10を長手方向に沿って複数本の条材11に分割する分割装置12とを有している。
図例では分割される条材11の本数を4本としているので、圧延機2から3にかけて、当初、角材状態又は丸材状態(図示略)であった圧延材10は徐々に扁平化されてゆき、圧延機4により、幅方向に均等間隔で3本の窪み部13が付与された通称ピーナッツとして造型される(以下では、このピーナツ造型とされた圧延材10のことを、圧延機5及び分割装置12に対して入側関係にあることから、「入側圧延材10a」と言うものとする)。
【0015】
また、次の圧延機5によって窪み部13が更に薄肉化されることによって通称メガネとして形成され、その後、分割装置12によって各条材が分割され、次の圧延機6で通称リーダオーバルとされる状態を経て、次の圧延機7で製品形状に成形されるものである。
そして、本発明に係る製品単重調整方法は、このスリット圧延装置1の中にあって、圧延材10をスリット可能な状態のメガネ条に圧延する直前段階、即ち、図9では分割装置12の直前に設けられた圧延機5よりも上流側であって、圧延機4の入側及び出側となる部分に、本発明に係る製品単重調整装置15が設けられている。
【0016】
図3に示すように、この製品単重調整装置15は、上記入側圧延材10aの形状(断面積ではなく、外面の形体)を検出する形状検出装置16と、この形状検出装置16の検出結果に基づき、圧延機4と圧延材10とを必要に応じて圧延機4のロール軸方向で所定に位置合わせする位置決め装置17とを有したものとなっている。
形状検出装置16は、入側圧延材10aにレーザを照射する(図4参照)レーザ照射部20と、入側圧延材10aに照射されたレーザ光を撮像する撮像部21とを有している。
【0017】
そして、この撮像部21には情報処理部(図示略)が設けられており、図1に示すように、入側圧延材10aに付与されているピーナツ造型をその輪郭として取り込んだうえで、この中で幅方向中央の窪み部13を認識して、これを基準に両脇方の幅方向端部までの範囲の左右2区画分(即ち、中心振り分けとなる両側範囲)で、それぞれ幅方向寸法B1,B2を割り出しし、そしてこれら両幅方向寸法B1とB2とを互いに比較するものとなっている。
そして、この比較によって図2(a)に示すようなB1<B2を原因とする寸法差ΔBが検出されたときには、位置決め装置17を作動させて、この寸法差ΔBを吸収すべくスリット形成位置Xを同図中右方へずらす調整を行えばよいし、反対に、図2(b)に示すようなB1>B2を原因とする寸法差ΔBが検出されたときには、位置決め装置17を作動させて、この寸法差ΔBを吸収すべくスリット形成位置Xを同図中左方へずらす調整を行えばよい。
【0018】
レーザ照射部20は、入側圧延材10aが赤熱した状態にあることから、これとの色区別を付けやすいグリーンレーザ等を出力するように波長の設定をしておくのが好ましい。
また撮像部21にはCCDカメラ等を採用することができ、特に、入側圧延材10aの外面上で反射するレーザ光だけを抽出して認識可能にするためのフィルター(図示略)を具備させたものとするのが好適である。
位置決め装置17は、圧延機4と圧延材10とを相対移動させることでスリット形成位置Xの調整を行うものであって、この具体的方法としては、例えば圧延機4の入り側部分に設けられた入口ガイド23を圧延機4のロール軸方向に移動させる方法を採用すればよい。
【0019】
この入口ガイド23の移動は、ねじ送り機構等のスライド機構(図示略)をモータ駆動する構造を採用すればよく、場合によっては制御量を表示させて人手により移動操作を行わせるようにしてもよい。
この他、位置決め装置17には、圧延機4自体をそのロール軸方向に移動させる方法、圧延ロール4Aをそのロール軸方向に移動させる方法、或いは入側圧延材10aを入口ガイド23以外の部分で圧延機4のロール軸方向に移動させる方法等を採用することもできる。
【0020】
なお、上記形状検出装置16では、入側圧延材10aにおいて、その幅方向の中央配置となる窪み部13を基準とした両脇方の幅方向寸法B1,B2を比較する場合に限らない。
例えば、図1に示したように、中央配置となる窪み部13を基準とせずにその両側の窪み部13aを基準として、これらから両脇方の幅方向寸法B3,B6を比較するようにしてもよい。
図5に示すように、入側圧延材10aに対して、その上方から上面形状を認識してこれから断面幅情報(図6に示す全幅寸法B0参照)を検出する形状検出装置30や、入側圧延材10aに対して、その幅方向両側から側面形状を認識してこれから断面高さ情報(図6に示す高さ寸法H1,H2参照)を検出する形状検出装置31,32を、設けることもできる。
【0021】
これら形状検出装置30〜32は、上記した形状検出装置16と略同じようなもので、図示は省略するが、それぞれレーザ照射部と情報処理部付き撮像部とを有したものとなっている。
なお、入側圧延材10aの断面高さ情報を検出する形状検出装置31,32は、この両者間で投影方式(一方を投光器、他方を受光器とする方式)を構成しているものでもよい。
そして、これら形状検出装置30〜32によって求められる入側圧延材10aの各情報が、それぞれの所定値からずれたときには、入側圧延材10aに対し、上記圧延機4(ピーナッツ造型を施すスタンド)よりも更に上流でのテンション及びカリバ摩耗の状態が悪化しているものと推定する。
【0022】
そして、この推定結果を元に、その旨の表示を行って作業者に報知したり、自動制御をしたりして、単重調整に反映させるものとすればよい。
例えば、テンション調整例としては、圧延機2,3,4間等にルーパを設置して、圧延材10に対して故意的にループ状態を生じさせたり、圧延機2,3等のミルモータ制御による回転数の制御をしたりして、テンションの軽減乃至解放(又はその逆)を図る方法がある。
また、カリバ摩耗に対しては、各圧延機2,3での圧下量の制御やロールメンテナンスなどが考えられる。
【0023】
このようにすることで、ミスロールを未然に防ぎ、品質向上、生産性向上、歩留まり向上等に繋がる。
図7は、入側圧延材10aを2本の条材11に分割する場合であり、上記した「基準とすべき窪み部13」は中央に1本だけになる。
そのため当然に、上記形状検出装置16では、入側圧延材10aにおいて、その幅方向の中央配置となる窪み部13を基準とした両脇方の幅方向寸法B7,B8を比較するものである。
【0024】
図8は、入側圧延材10aを3本以上の奇数本の条材11に分割する場合である。
そのため、この入側圧延材10aにおいて中央配置となる窪み部は存在しないことになる。
そこで、入側圧延材10aの幅方向両端部から数えてそれぞれ同数番目となる窪み部13(即ち、複数本)が、上記した「基準とすべき窪み部」に相当することになる。すなわち、上記形状検出装置16では、入側圧延材10aにおいて、基準とすべき各別の窪み部13から、幅方向寸法B9とB11とを比較するものである。
【0025】
ところで、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、入側圧延材10aが、角形の横並びしたような断面形状であっても、本発明は適用可能である。
形状検出装置16,30,31,32等においてレーザ方式を採用することは特に限定されるものではなく、その他の適宜方式に置換可能である。
また、上記実施形態で圧延機2〜4として説明した部分での圧延機の設置台数は何ら限定されるものではない。
【0026】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るスリット圧延の製品単重調整方法及びその調整装置では、製品の単重を均一化するため、単重バラツキの影響が最も大きい圧延途中材の形状を直接検出することで、初期設定及び操業中の調整や制御が、作業者の熟練度や個人差に影響されることなく簡単、正確、且つ常時行え、更に制御が容易且つ安定して行えるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るスリット圧延の製品単重調整方法で圧延材の外形状を認識する様子を説明した図である。
【図2】 図1による外形状認識を元にスリット形成位置を調整する状況を説明した圧延材の断面図である。
【図3】 製品単重調整装置を示す側面図である。
【図4】 圧延材に対してレーザ光を当てた状況を示す斜視図である。
【図5】 圧延材の断面幅情報及び断面高さ情報を検出するための形状検出装置を示した正面図である。
【図6】 本発明に係るスリット圧延の製品単重調整方法で圧延材の外形状(主として断面幅情報及び断面高さ情報)を認識する様子を説明した図である 。
【図7】 圧延材を2本の条材に分割する場合における幅方向寸法割り当てを示した圧延材の断面図である。
【図8】 圧延材を3本以上の奇数本の条材に分割する場合における幅方向寸法割り当てを示した圧延材の断面図である。
【図9】 スリット圧延装置を概略的に示した斜視図である。
【符号の説明】
1 スリット圧延装置
2〜7 圧延機
10 圧延材
10a スリット前の入側圧延材
11 条材
12 分割装置
13 窪み部
15 製品単重調整装置
16 形状検出装置
17 位置決め装置
20 レーザ照射部
21 撮像部
X スリット形成位置
Claims (8)
- 圧延材(10)を長手方向に沿って複数本の条材(11)に分離するスリット圧延の製品単重調整方法において、スリット前の入側圧延材(10a)の輪郭を含む造型形状を検出し、この検出結果により認識される圧延材の外面の基準位置から幅端部までの寸法を両端部に亘ってそれぞれ求め、求めた寸法の寸法差に基づき単重調整を行うことを特徴とするスリット圧延の製品単重調整方法。
- 前記入側圧延材(10a)に対して行う形状の検出は、入側圧延材(10a)に付与されたピーナツ造型の中で基準とすべき外面の窪み部(13)から幅方向端部までの所定範囲を1区画分として、これを幅方向の両側で行うことを特徴とする請求項1記載のスリット圧延の製品単重調整方法。
- 前記入側圧延材(10a)に対して行う形状の検出として、入側圧延材(10a)における断面幅情報及び断面高さ情報について行い、これらが各所定値からずれたときに、入側圧延材(10a)に対してピーナッツ造型を施すスタンドよりも更に上流でのテンション及びカリバ摩耗の状態を推定して、この推定結果を単重調整に反映させることを特徴とする請求項1記載のスリット圧延の製品単重調整方法。
- 圧延機(4,5)と、該圧延機(4,5)で圧延された圧延材(10)を長手方向に沿って複数本の条材(11)に分割する分割装置(12)とを有するスリット圧延装置(1)に対して付設するスリット圧延の製品単重調整装置であって、
前記分割装置(12)の直前の圧延機(5)及び前記分割装置(12)に対する入側圧延材(10a)の輪郭を含む造型形状を検出すると共に、この検出結果により認識される圧延材の外面の基準位置から幅端部までの寸法を両端部に亘ってそれぞれ求める形状検出装置(16)と、該形状検出装置(16)で求められた前記寸法の寸法差に基づいて分割装置(12)直前の圧延機(5)より上流となる圧延機(4)と圧延材(10)とを必要に応じて圧延機(4)のロール軸方向で所定の位置合わせする位置決め装置(17)とを有していることを特徴とするスリット圧延の製品単重調整装置。 - 前記形状検出装置(16)は、入側圧延材(10a)に対して圧延機(4)のロール軸方向へ沿った形状を認識したうえで、この認識形状を中心振り分けとなる両側の区画に分けて寸法割り出しをし且つそれらを比較可能になっていることを特徴とする請求項4記載のスリット圧延の製品単重調整装置。
- 前記形状検出装置(16)は、入側圧延材(10a)にレーザを照射するレーザ照射部(20)と、入側圧延材(10a)に照射されたレーザ光を撮像する撮像部(21)とを有していることを特徴とする請求項4記載のスリット圧延の製品単重調整装置。
- 圧延材(10)を長手方向に沿って複数本の条材(11)に分離するスリット圧延の製品単重調整方法において、スリット前の入側圧延材(10a)の形状を検出し、この検出結果に基づき単重調整を行うようにしており、
前記入側圧延材(10a)に対して行う前記形状の検出は、前記入側圧延材(10a)に付与されたピーナツ造型の中で基準とすべき外面の窪み部(13)から幅方向端部までの所定範囲を1区画分として、これを幅方向の両側で行うことを特徴とするスリット圧延の製品単重調整方法。 - 圧延機(4,5)と、該圧延機(4,5)で圧延された圧延材(10)を長手方向に沿って複数本の条材(11)に分割する分割装置(12)とを有するスリット圧延装置(1)に対して付設するスリット圧延の製品単重調整装置であって、
前記分割装置(12)の直前の圧延機(5)及び前記分割装置(12)に対する入側圧延材(10a)の形状を検出する形状検出装置(16)と、該形状検出装置(16)の検出結果に基づいて分割装置(12)直前の圧延機(5)より上流となる圧延機(4)と圧延材(10)とを必要に応じて圧延機(4)のロール軸方向で所定の位置合わせする位置決め装置(17)とを有し、前記形状検出装置(16)は、入側圧延材(10a)に対し て圧延機(4)のロール軸方向へ沿った形状を認識したうえで、この認識形状を中心振り分けとなる両側の区画に分けて寸法割り出しをし且つそれらを比較可能になっていることを特徴とするスリット圧延の製品単重調整装置。
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