JP7351803B2 - 作業車 - Google Patents

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Description

本発明は、作業車の技術に関する。
従来、フロアマットを有するトラクタ等の作業車の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、運転席のステップにフロアマットを敷いた農用トラクタが記載されている。
上述のようなフロアマットは、ミッションケースの上方に配置される。このようなトラクタにおいては、ミッションケースにミッションオイルを注入する際に、上記フロアマットを捲って注入口を露出させる必要があるものもある。
このようなフロアマットにおいては、上記注入口を露出させ易くするために、当該フロアマットに適宜の切り込み等を入れ、当該フロアマットの一部を捲り易くした開閉部を設けることが考えられる。
しかしながら、上述のような開閉部を設けた場合、意図せず開閉部が開くことで、見栄えが悪くなることや、隙間にほこり等が詰まることが考えられる。
特開2010-264819号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、意図せず開閉部が開くことを抑制することができる作業車を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、ミッションオイルを注入可能な開口部が形成されたミッションケースと、運転席において前記ミッションケースの上方に位置するように設けられ、前記開口部を覆う閉鎖状態と、前記開口部を露出させる開放状態と、に開閉可能な開閉部を有するフロアマットと、前記閉鎖状態において、前記開閉部を固定可能な固定部と、を具備し、前記開閉部は、所定方向に突出する突出部と、当該開閉部の上面において上方に突出する取手部と、を具備し、前記固定部は、前記突出部が挿通されることで前記開閉部を固定可能な孔部を具備し、前記フロアマットは、前記開放状態において、前記開閉部を保持可能な保持部を具備し、前記保持部は、前記取手部を受け入れることで、前記開閉部を保持可能な受入部を具備するものである。
請求項2においては、前記開閉部は、前記フロアマットの前後方向一端部から前後方向他端側に延びるように形成された一対のスリットの間の部分である。
請求項3においては、前記フロアマットは、前記開閉部の開閉に伴う当該フロアマットの変形を容易にする溝部を具備するものである。
請求項4においては、前記運転席において、座席が設置される座席ベース部を具備し、前記開閉部は、前記座席ベース部の前方において、当該座席ベース部と隣接する位置に設けられるものである。
請求項5においては、前記固定部は、前記座席ベース部に設けられるものである。
請求項6においては、前記孔部は、当該孔部を介して前記ミッションオイルを注入可能であるものである。
請求項7においては、ミッションオイルを注入可能な開口部が形成されたミッションケースと、運転席において前記ミッションケースの上方に位置するように設けられ、前記開口部を覆う閉鎖状態と、前記開口部を露出させる開放状態と、に開閉可能な開閉部を有するフロアマットと、前記閉鎖状態において、前記開閉部を固定可能な固定部と、を具備し、前記開閉部は、当該開閉部の上面において上方に突出する取手部を具備し、前記フロアマットは、前記開放状態において、前記開閉部を保持可能な保持部を具備し、前記保持部は、前記取手部を受け入れることで、前記開閉部を保持可能な受入部を具備するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、意図せず開閉部が開くことを抑制することができる。また、開閉部の開放状態を維持することができ、注入口を介したミッションオイルの注入を行い易くなる。また、取手部を用いて、開放状態における開閉部の保持が可能となる。
請求項2においては、開閉部を前後方向に開閉する構成とすることができる。
請求項3においては、開閉部の開閉を容易に行うことができる。
請求項4においては、より効果的に、意図せず開閉部が開くことを抑制することができる。
請求項5においては、座席ベース部を利用して、閉鎖状態において開閉部を固定することができる。
請求項6においては、ミッションオイルの注入に用いられる孔部を利用して、閉鎖状態において開閉部を固定することができる。
請求項7においては、取手部を掴むことで、開閉部の開閉を容易に行うことができる。また、開閉部の開放状態を維持することができ、注入口を介したミッションオイルの注入を行い易くなる。また、取手部を用いて、開放状態における開閉部の保持が可能となる
本発明の第一実施形態に係るトラクタの全体的な構成を示した側面図。 運転席を示した平面図。 運転席を示した斜視図。 運転席を示した分解斜視図。 フロアマットを示した斜視図。 開閉部を下方から見た状態を示した斜視図。 (a)開閉部を示した平面図。(b)開閉部を示した底面図。 (a)閉鎖状態の開閉部を示した図7(a)におけるX1-X1断面図。(b)開放状態の開閉部を示した断面図。 本発明の第二実施形態に係るトラクタの全体的な構成を示した側面図。 第二実施形態に係るトラクタの運転席を示した分解斜視図。 第二実施形態に係るフロアマットを示した斜視図。 開閉部を下方から見た状態を示した斜視図。 (a)開閉部を示した平面図。(b)開閉部を示した底面図。 (a)閉鎖状態の開閉部を示した図13(a)におけるX2-X2断面図。(b)開放状態の開閉部を示した側断面図。 (a)第三実施形態に係るフロアマットを示した平面図。(b)図15(a)におけるX3-X3断面図。(c)取手部を受け入れた状態の保持部を示した側断面図。 (a)第四実施形態に係るフロアマットを示した平面図。(b)図16(a)におけるX4-X4断面図。(c)取手部を受け入れた状態の保持部を示した側断面図。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
以下では、図1を用いて本発明の第一実施形態に係るトラクタ1の全体構成について説明する。
トラクタ1は、主として機体フレーム2、エンジン3、トランスミッションケース4、油圧昇降装置5、前輪6、後輪7、ボンネット8、フェンダ9、ロプス10及び運転席100等を具備する。
機体フレーム2は、その長手方向を前後方向に向けて配置される。機体フレーム2の後部には、エンジン3が固定される。エンジン3の後方には、トランスミッションケース4が配置される。また、トランスミッションケース4の上部には、ミッションオイルを注入可能な注入口4aが形成されている(図4を参照)。注入口4aには、当該注入口4aを閉鎖可能なキャップ4bが設けられる。また、トランスミッションケース4の後部には、油圧昇降装置5が設けられる。油圧昇降装置5には、各種の作業装置(例えば、ロータリ耕耘装置等)を装着することができる。また、トランスミッションケース4の下部(前輪6及び後輪7の間)にも、各種の作業機(例えば、モア等)を装着することができる。
また、機体フレーム2の前部は、フロントアクスル機構(不図示)を介して左右一対の前輪6に支持される。トランスミッションケース4は、リアアクスル機構(不図示)を介して左右一対の後輪7に支持される。左右一対の後輪7は、概ね上方からフェンダ9によって覆われる。
また、エンジン3は、ボンネット8に覆われる。ボンネット8の後方には、運転者が搭乗する運転席100が設けられる。なお、運転席100の詳細な説明については後述する。また、運転席100の後方には、運転席100を保護するロプス10が設けられている。
エンジン3の動力は、トランスミッションケース4に収容された変速装置(不図示)で変速された後、前記フロントアクスル機構を経て前輪6に伝達可能とされると共に、リアアクスル機構を経て後輪7に伝達可能とされる。こうして、エンジン3の動力によって前輪6及び後輪7を回転駆動させ、トラクタ1は走行することができる。
次に、図1から図4までを用いて運転席100の詳細について説明する。図1に示すように、運転席100の前部には、前輪6の切れ角を調節するためのステアリングホイール11が配置される。また、図2及び図3に示すように、運転席100の床部(後述するステップ110)には、後輪7を制動する制動装置(不図示)を操作するブレーキペダル12や、トラクタ1の速度の調節や前後進の切り替え操作を行う速度コントロールペダル13、差動装置(不図示)をロックする操作を行うデフロックペダル14が配置される。運転席100は、ステップ110、座席ベース部120及び座席130を具備する。
図4に示すステップ110は、運転席100の床部を構成するものである。ステップ110は、トランスミッションケース4の左右側方に位置するように一対設けられる。ステップ110は、本体部111及び位置決め孔部112を具備する。
本体部111は、ステップ110の主たる構造体である。本体部111は、厚さ方向を上下方向に向けた略板形状に形成される。本体部111は、厚さ方向に見て、左右方向外側部における後部を切り欠いた略矩形状に形成される。また、本体部111は、前側部分が上方に傾斜するように適宜屈曲した形状に形成される。本体部111は、トランスミッションケース4に設けられた適宜の支持部材(不図示)を介して、当該トランスミッションケース4に固定される。また、本体部111の左右方向外側部における後部には、フェンダ9が固定される。
位置決め孔部112は、後述するフロアマット200の位置決め突部212、222が挿通されるものである。位置決め孔部112は、本体部111を厚さ方向に貫通するように複数形成される。
図4に示すように、一対のステップ110の間からは、トランスミッションケース4の上部が露出する。当該トランスミッションケース4の上部は、本体部111(前側部分を除く部分)の上面よりも上方に位置する。一対のステップ110の間において露出するトランスミッションケース4の上部は、後側部分が前側部分よりも上方に突出している。また、注入口4aは、上記後側部分に設けられる。
また、ステップ110には、ブレーキペダル12、速度コントロールペダル13及びデフロックペダル14が挿通される開口が適宜形成されている。
図3、図4及び図8に示す座席ベース部120は、後述する座席130が設置されるものである。座席ベース部120は、運転席100において、ステップ110の後方に設けられる。座席ベース部120は、上面(後述する載置部122の上面)が、ステップ110の本体部111の上面よりも上方に位置するように形成されている。換言すれば、座席ベース部120は、ステップ110の本体部111よりも一段高く形成されている。座席ベース部120は、前壁部121及び載置部122を具備する。
図4に示す前壁部121は、座席ベース部120の前面を構成するものである。前壁部121は、厚さ方向を前後方向に向けた略板形状に形成されている。前壁部121は、一対のステップ110に架け渡されるように配置される。前壁部121は、下端部がステップ110の本体部111の後端部に固定される。前壁部121は、凹部121a及び固定部121bを具備する。
図4及び図8に示す凹部121aは、前壁部121の下端部において、トランスミッションケース4の上部を受け入れるように下方に開口する部分である。凹部121aは、前壁部121の下端部における左右方向中央部に形成される。凹部121aは、正面視において、略台形状に形成される。
固定部121bは、後述するフロアマット200の開閉部263を、閉鎖状態において固定可能な部分である。固定部121bは、凹部121aの上端側の縁部から前方に突出するように形成される。固定部121bは、厚さ方向を上下方向に向けた略板形状に形成される。図例では、固定部121bを、上方に凸となるように若干湾曲する板形状に形成した例を示している。固定部121bは、平面視において略矩形状に形成される。固定部121bは、凹部121aの上端側の縁部(台形の上底を構成する部分)の左右方向の全体に亘って形成される。固定部121bは、孔部121cを具備する。
孔部121cは、後述するフロアマット200の突出部263aが挿通されるものである。孔部121cは、固定部121bを厚さ方向に貫通する。孔部121cは、左右方向に間隔を空けて一対形成される。
載置部122は、座席ベース部120の上面を構成するものである。載置部122は、前壁部121の上端部から後方に延びるように設けられる。載置部122の左右両端部は、適宜の止具により左右のフェンダ9と固定される。
図2及び図3に示す座席130は、運転者が着座するものである。座席130は、座席ベース部120の載置部122の上面に固定される。
図4から図7に示すフロアマット200は、運転席100において、ステップ110に敷かれるものである。ステップ110及びトランスミッションケース4の上方に配置される。また、フロアマット200は、座席ベース部120の前方に配置される。フロアマット200は、例えば合成樹脂材料等の可撓性を有する材料で形成される。フロアマット200を敷くことで、運転席100の騒音の低減を図ることができる。フロアマット200は、左部210、右部220、前側中央部230、後側中央部240及びリブ270を具備する。
図5に示す左部210は、左側のステップ110を覆うものである。左部210は、左側のステップ110に載置される。左部210は、本体部211及び位置決め突部212を具備する。
本体部211は、左部210の主たる構造体である。本体部211は、厚さ方向を上下方向に向けた略板形状に形成される。本体部211は、平面視において、左側のステップ110(本体部111)と略同形状に形成される。すなわち、本体部211は、平面視において、左後部を切り欠いた略矩形状に形成される。また、本体部211は、前側部分が上方に傾斜するように適宜屈曲した形状に形成される。また、本体部211には、ブレーキペダル12やデフロックペダル14が挿通される開口が適宜形成されている。
位置決め突部212は、左側のステップ110に対する位置決めが可能なものである。位置決め突部212は、左部210の下面において突出する。位置決め突部212は、左側のステップ110に形成された位置決め孔部112に挿通される。位置決め突部212は、位置決め孔部112に対応するように、本体部211の複数個所に設けられる。
右部220は、右側のステップ110を覆うものである。右部220は、右側のステップ110に載置される。右部220は、本体部221及び位置決め突部222を具備する。
本体部221は、右部220の主たる構造体である。本体部221は、左部210の本体部211を左右反転させた形状に形成される。また、本体部221には、速度コントロールペダル13が挿通される開口が適宜形成されている。
位置決め突部222は、右側のステップ110に対する位置決めが可能なものである。位置決め突部222は、右部220の下面において突出する。位置決め突部222は、右側のステップ110に形成された位置決め孔部112に挿通される。位置決め突部222は、位置決め孔部112に対応するように、本体部221の複数個所に設けられる。
図5に示す前側中央部230は、ステップ110の左右方向中央部における前側部分(一対のステップ110の間の開口の前側部分)を覆うものである。前側中央部230は、左部210及び右部220の間に設けられる。前側中央部230は、一対のステップ110の間において、トランスミッションケース4の前側部分を覆う。前側中央部230は、平面視において、略矩形状に形成される。また、図5に示すように、前側中央部230は、トランスミッションケース4の上部における前側部分を受け入れ可能な形状に形成される。より詳細には、前側中央部230は、上方に凸となるように湾曲する略板形状に形成される。
図5に示す後側中央部240は、ステップ110の左右方向中央部における後側部分(一対のステップ110の間の開口の後側部分)を覆うものである。後側中央部240は、左部210及び右部220の間に設けられる。後側中央部240は、一対のステップ110の間において、トランスミッションケース4の後側部分を覆う。図5及び図6に示すように、後側中央部240は、トランスミッションケース4の上部における後側部分を受け入れ可能な形状に形成される。より詳細には、後側中央部240は、下方及び後方に向けて開口する略箱形状に形成される。後側中央部240は、側壁部250及び上壁部260を具備する。
側壁部250は、後側中央部240における側壁を構成するものである。側壁部250は、前側中央部230から上方に立ち上がる前側の壁部と、左部210及び右部220から上方に立ち上がる左右両側の壁部と、により構成される。側壁部250は、左部210、右部220及び前側中央部230と同様な厚さの略板形状に形成される。
図5から図7までに示す上壁部260は、後側中央部240における上壁を構成するものである。上壁部260は、平面視において、略矩形状に形成される。上壁部260は、側壁部250と同様な厚さの略板形状に形成される。上壁部260は、スリット261、溝部262、開閉部263を具備する。
図6及び図7に示すスリット261は、上壁部260において、当該上壁部260の後端部から前後方向中途部に延びるように形成される切れ目である。スリット261は、左右方向に間隔を空けて一対形成される。スリット261の前端部には、平面視円形状の孔が形成されている。
図6、図7(b)及び図8に示す溝部262は、後述する開閉部263の開閉に伴う上壁部260の変形を容易にするものである。図6及び図7(b)に示すように、溝部262は、上壁部260の下面において、左右方向に延びるように形成される。溝部262は、一対のスリット261の前端部の間に形成される。溝部262は、図8(a)に示すように、略V字形状に形成されている。
図6から図8までに示す開閉部263は、注入口4aを覆う閉鎖状態と、注入口4aを露出させる開放状態と、に開閉可能なものである。開閉部263は、上壁部260における一対のスリット261の間の部分により構成される。開閉部263は、平面視において略矩形状に形成される。図8に示すように、開閉部263は、座席ベース部120の前壁部121と隣接する位置に設けられる。また、開閉部263は、図7(a)に示すように、平面視においてトランスミッションケース4の注入口4aの略全体と重複する位置に配置される。
開閉部263は、図8に示すように、一対のスリット261の前端部の間の部分(溝部262が形成されたことで肉薄となった部分)を介して、上壁部260における他の部分に対して回動可能に接続される。開閉部263は、上記溝部262が形成された部分を屈曲させることで、当該部分を支点として上記他の部分に対して回動する。開閉部263は、突出部263a及び取手部263dを具備する。
図6から図8までに示す突出部263aは、閉鎖状態において、座席ベース部120に設けられた固定部121bの孔部121cに挿通されるものである。突出部263aは、開閉部263の下面から下方に突出する。突出部263aは、図7(b)に示すように、開閉部263の後端部に設けられる。突出部263aは、開閉部263の左右方向両端部に位置するように一対設けられる。突出部263aは、軸部263b及び先端部263cを具備する。
図6及び図8(a)に示す軸部263bは、開閉部263の下面から突出する部分である。軸部263bは、軸方向を上下方向に向けた略円柱形状に形成される。軸部263bの外径は、孔部121cの内径よりも小さく形成される。
先端部263cは、軸部263bの先端に設けられる部分である。先端部263cは、軸部263bに対して拡径した形状に形成される。先端部263cの外径は、孔部121cの内径よりも大きく形成される。
図5、図7(a)及び図8に示す取手部263dは、開閉部263の上面において上方に突出する部分である。取手部263dは、開閉部263の左右方向中央部における後端部から、前後方向中途部に延びるように形成される。取手部263dは、前後方向に長尺な略直方体形状に形成される。また、取手部263dは、中空状に形成されている。取手部263dを掴むことで、作業者は、開閉部263の開閉を容易に行うことができる。取手部263dを中空状に形成したことで、取手部263dを掴む際に当該取手部263dを変形させ易くし、当該取手部263dを掴み易くすることができる。
図6及び図7(b)に示すリブ270は、フロアマット200の下面(ステップ110やトランスミッションケース4側を向く面)において突出するものである。リブ270は、フロアマット200の略全体において、格子状に形成される。本実施形態では、左部210及び右部220の前側部分を除いて、フロアマット200の略全体にリブ270を形成している。リブ270を形成したことで、フロアマット200の強度を向上させることができる。特に、フロアマット200において、一対のステップ110の間に位置し、当該ステップ110に載置されない前側中央部230及び後側中央部240の強度を向上させることができる。
以下では、図8を用いて、フロアマット200の開閉部263の開閉動作について説明する。まず、閉鎖状態の開閉部263を開放状態に変位させる動作について説明する。
図8(a)は、閉鎖状態における開閉部263を示している。閉鎖状態では、開閉部263は、トランスミッションケース4の注入口4aを上方から覆うように、一対のスリット261の間に形成される開口を閉鎖する。閉鎖状態では、開閉部263の上面は、上壁部260における他の部分の上面と略同一平面状となる。
また、閉鎖状態では、開閉部263の一対の突出部263aが、座席ベース部120に設けられた固定部121bの一対の孔部121cにそれぞれ挿通される。また、この状態では、突出部263aの先端部263cにより、突出部263aの抜けが抑制される。これにより、開閉部263を固定することができ、意図せず開閉部263が開くことを抑制することができる。また、これにより、フロアマット200の見栄えが悪くなることや、隙間にほこり等が詰まることを抑制することができる。また、開閉部263を固定することで、フロアマット200により隙間なくトランスミッションケース4を覆うことができ、当該トランスミッションケース4で発生する騒音が運転席100側に伝わることを抑制することができる。これにより、騒音の低減を図ることができる。
作業者は、開閉部263の前端部(溝部262が形成された部分)を支点として当該開閉部263を起立させるように回動させることで、当該開閉部263を図8(b)に示す開放状態に変位させることができる。開閉部263を開放状態に変位させる際には、作業者は、取手部263dを掴んで開閉部263を持ち上げるように回動させる。この際に、孔部121cに挿通された突出部263aが抜けることで、開閉部263の固定が解除される。
開放状態では、上壁部260において一対のスリット261の間に形成される開口が開放され、トランスミッションケース4の注入口4aが露出する。この状態では、作業者は、注入口4aを介したミッションオイルの注入が可能となる。
次に、開放状態の開閉部263を閉鎖状態に変位させる動作について説明する。
作業者は、開閉部263を開放状態とする動作とは逆に、開閉部263の前端部(一対のスリット261の前端部の間の部分)を支点として当該開閉部263を倒伏させるように回動させることで、当該開閉部263を図8(a)に示す閉鎖状態に変位させることができる。開閉部263を閉鎖状態に変位させる際には、作業者は、取手部263dを掴んで開閉部263を固定部121b側に倒すように回動させる。この際に、孔部121cに突出部263aが差し込まれることで、開閉部263が固定される。
以上の如く、本実施形態に係るトラクタ1(作業車)は、
ミッションオイルを注入可能な注入口4a(開口部)が形成されたトランスミッションケース4(ミッションケース)と、
運転席100において前記トランスミッションケース4(ミッションケース)の上方に位置するように設けられ、前記注入口4a(開口部)を覆う閉鎖状態と、前記注入口4a(開口部)を露出させる開放状態と、に開閉可能な開閉部263を有するフロアマット200と、
前記閉鎖状態において、前記開閉部263を固定可能な固定部121bと、
を具備し、
前記開閉部263は、
所定方向に突出する突出部263aを具備し、
前記固定部121bは、
前記突出部263aが挿通されることで前記開閉部263を固定可能な孔部121cを具備するものである。
このように構成することにより、孔部121cに突出部263aを挿通することで閉鎖状態において開閉部263を固定することができ、意図せず開閉部263が開くことを抑制することができる。これにより、フロアマット200の見栄えが悪くなることや、隙間にほこり等が詰まることを抑制することができる。また、騒音の低減を図ることができる。また、孔部121cに対する突出部263aの抜き差しにより、開閉部263の固定及び固定の解除を容易に行うことができ、開閉部263の開閉を容易に行うことができる。
また、前記開閉部263は、
前記フロアマット200の前後方向一端部から前後方向他端側に延びるように形成された一対のスリット261の間の部分である。
このように構成することにより、開閉部263を前後方向に開閉する構成とすることができる。これにより、開放状態において、トランスミッションケース4(ミッションケース)の注入口4a(開口部)の左右側方に開閉部263が位置しないため、左右のどちらからでもミッションオイルを注入し易くすることができる。また、フロアマット200に一対のスリット261を設けたことで開閉部263を形成することができ、開閉部263の構成を簡略化することができる。
また、前記フロアマット200は、
前記開閉部263の開閉に伴う当該フロアマット200の変形を容易にする溝部262を具備するものである。
このように構成することにより、開閉部263の開閉を容易に行うことができる。すなわち、溝部262を形成したことで、フロアマット200(上壁部260)の一部を肉薄にし、変形し易くすることで、開閉部263の開閉を容易に行うことができる。
また、トラクタ1(作業車)は、
前記運転席100において、座席130が設置される座席ベース部120を具備し、
前記開閉部263は、
前記座席ベース部120の前方において、当該座席ベース部120と隣接する位置に設けられるものである。
このように構成することにより、より効果的に、意図せず開閉部263が開くことを抑制することができる。すなわち、開閉部263を、運転席100に座った作業者の足と接触し難い位置に設けたことで、より効果的に、意図せず開閉部263が開くことを抑制することができる。
また、前記固定部121bは、
前記座席ベース部120に設けられるものである。
このように構成することにより、座席ベース部120を利用して、閉鎖状態において開閉部263を固定することができる。
また、前記開閉部263は、
当該開閉部263の上面において上方に突出する取手部263dを具備するものである。
このように構成することにより、取手部263dを掴むことで、開閉部263の開閉を容易に行うことができる。
なお、本実施形態に係るトラクタ1は、本発明に係る作業車の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るトランスミッションケース4は、本発明に係るミッションケースの実施の一形態である。
また、本実施形態に係る注入口4aは、本発明に係る開口部の実施の一形態である。
以上、本発明の第一実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、トラクタ1としては、上述した構成に限られず、以下に示す第二実施形態に係るトラクタ1Aのようにしてもよい。
以下では、図9及び図10を用いて、第二実施形態に係るトラクタ1Aについて説明する。なお、以下では、主として第一実施形態に係るトラクタ1と異なる点について説明する。また、第一実施形態に係るトラクタ1と共通する点は、第一実施形態と同様な符号を付すと共に、説明を適宜省略する。
図9に示すトラクタ1Aは、キャビンが設けられ、当該キャビンの内部に運転席100Aが形成される点で、第一実施形態に係るトラクタ1と異なる。運転席100Aは、キャビンの床部を構成するステップ110A、キャビンの天井を構成する天井部15、天井部15を支持する支持部16、当該支持部16に取り付けられるドアや窓により区画される。
図10に示すステップ110Aは、トランスミッションケース4の上部を覆うカバー部115を具備する点で、第一実施形態に係るステップ110と異なる。また、ステップ110Aは、位置決め孔部112が形成されていない点で、第一実施形態に係るステップ110と異なる。また、ステップ110Aのカバー部115を除く部分の上方には、適宜の吸音材(不図示)が設けられる。
図10に示すカバー部115は、ステップ110Aにおいて、トランスミッションケース4の上部を覆うものである。カバー部115は、トランスミッションケース4の上部を受け入れ可能な形状に形成される。より詳細には、カバー部115は、下方及び前後方向に向けて開口する略箱形状に形成される。また、カバー部115は、後側部分が前側部分よりも上方に突出している。カバー部115は、座席ベース部120の前壁部121と隣接する位置に配置される。カバー部115は、孔部115aを具備する。
孔部115aは、カバー部115を上下に貫通する孔である。孔部115aは、平面視において、略円形状に形成される。孔部115aは、平面視において、トランスミッションケース4の注入口4aと重複する位置に形成される。図10に示すように、孔部115aの内径は、注入口4aの内径よりも大きく形成される。作業者は、孔部115aを介して、注入口4aへミッションオイルを注入することができる。
また、図10に示す座席ベース部120Aは、前壁部121に孔部121cが形成されていない点で、第一実施形態に係る座席ベース部120と異なる。
以下では、図11から図14までを用いて、第二実施形態に係るフロアマット200Aについて説明する。なお、以下では、主として第一実施形態に係るフロアマット200と異なる点について説明する。また、第一実施形態に係るフロアマット200と共通する点は、第一実施形態と同様な符号を付すと共に、説明を適宜省略する。
フロアマット200Aは、主として、後述する開閉部263Aの構成が、第一実施形態に係るフロアマット200と異なる。フロアマット200Aは、左部210A、右部220A、前側中央部230A、後側中央部240A及びリブ270Aを具備する。
左部210A及び右部220Aは、ステップ110Aの左側部分及び右側部分を覆うものである。左部210A及び右部220Aは、位置決め突部212、222が設けられていない点で、第一実施形態に係る左部210及び右部220と異なる。
前側中央部230Aは、カバー部115の前側部分を覆うものである。前側中央部230Aは、概ね平坦な略板形状に形成されている。
後側中央部240Aは、カバー部115の後側部分を覆うものである。後側中央部240Aは、カバー部115の後側部分を受け入れ可能な形状に形成される。より詳細には、後側中央部240Aは、下方及び後方に向けて開口する略箱形状に形成される。後側中央部240Aは、側壁部250A及び上壁部260Aを具備する。
側壁部250Aは、上下寸法が、第一実施形態に係る側壁部250の上下寸法よりも小さく形成されている。すなわち、後側中央部240Aは、第一実施形態に係る後側中央部240よりも高さが低く形成されている。
図12から図14までに示す上壁部260Aは、カバー部115の後側部分の上面に載置されるものである。上壁部260Aは、スリット261A、溝部262A、開閉部263Aを具備する。
スリット261Aは、第一実施形態に係るスリット261と同様、上壁部260Aの後端部から前後方向中途部に延びるように一対形成される切れ目である。
図11、図13(a)及び図14に示す溝部262Aは、開閉部263Aの開閉に伴う上壁部260Aの変形を容易にするものである。溝部262Aは、上壁部260Aの上面に左右方向に延びるように形成される。溝部262Aは、一対のスリット261Aの前端部の間に形成される。溝部262Aは、図14(a)に示すように、略V字形状に形成されている。
図12から図14までに示す開閉部263Aは、上壁部260Aにおける一対のスリット261Aの間の部分である。開閉部263Aは、図13(a)に示すように、平面視においてトランスミッションケース4の注入口4a及びカバー部115の孔部115aの略全体と重複する位置に配置される。開閉部263Aは、突出部263Aa及び取手部263Adを具備する。
図12、図13(b)及び図14に示す突出部263Aaは、閉鎖状態において、カバー部115に形成された孔部115aに挿通されるものである。突出部263Aaは、開閉部263Aの下面から下方に突出する。突出部263Aaは、開閉部263Aの上下左右方向の中央部に設けられる。突出部263Aaは、軸部263Ab及び先端部263Acを具備する。
軸部263Abは、開閉部263Aの下面から突出する部分である。軸部263Abは、軸方向を上下方向に向けた略円筒形状に形成される。軸部263Abの外径は、孔部115aの内径よりも小さく形成される。
先端部263Acは、軸部263Abの先端に設けられる部分である。先端部263Acは、軸部263Abに対して拡径した形状に形成される。先端部263Acの外径は、孔部115aの内径よりも大きく形成される。
図11、図13(a)及び図14に示す取手部263Adは、第一実施形態に係る取手部263dと同様、開閉部263Aの上面において上方に突出する部分である。
図12及び図13(b)に示すリブ270Aは、第一実施形態に係るリブ270と同様、フロアマット200Aの下面(ステップ110やトランスミッションケース4、カバー部115側を向く面)において突出するものである。リブ270Aは、フロアマット200Aの略全体において、格子状に形成される。
以下では、図14を用いて、フロアマット200Aの開閉部263Aの開閉動作について説明する。まず、閉鎖状態の開閉部263Aを開放状態に変位させる動作について説明する。
図14(a)は、閉鎖状態における開閉部263Aを示している。閉鎖状態では、開閉部263Aは、トランスミッションケース4の注入口4a及びカバー部115の孔部115aを上方から覆うように、一対のスリット261の間に形成される開口を閉鎖する。閉鎖状態では、開閉部263Aの上面は、上壁部260Aにおける他の部分の上面と略同一平面状となる。
また、閉鎖状態では、開閉部263Aの突出部263Aaが、カバー部115の孔部115aに挿通される。また、この状態では、突出部263Aaの先端部263Acにより、突出部263Aaの抜けが抑制される。
作業者は、開閉部263Aの前端部(溝部262Aが形成された部分)を支点として当該開閉部263を起立させるように回動させることで、当該開閉部263Aを図14(b)に示す開放状態に変位させることができる。開閉部263Aを開放状態に変位させる際には、作業者は、取手部263Adを掴んで開閉部263Aを持ち上げるように回動させる。この際に、孔部115aに挿通された突出部263Aaが抜けることで、開閉部263Aの固定が解除される。
開放状態では、カバー部115の孔部115aを介して、トランスミッションケース4の注入口4aが露出する。この状態では、作業者は、孔部115a及び注入口4aを介したミッションオイルの注入が可能となる。
次に、開放状態の開閉部263Aを閉鎖状態に変位させる動作について説明する。
作業者は、開閉部263Aを開放状態とする動作とは逆に、開閉部263Aの前端部(一対のスリット261Aの前端部の間の部分)を支点として当該開閉部263Aを倒伏させるように回動させることで、当該開閉部263Aを図14(a)に示す閉鎖状態に変位させることができる。開閉部263Aを閉鎖状態に変位させる際には、作業者は、取手部263Adを掴んで開閉部263Aをカバー部115側に倒すように回動させる。この際に、孔部115aに突出部263Aaが差し込まれることで、開閉部263Aが固定される。
上述の如きフロアマット200Aは、第一実施形態に係るフロアマット200と概ね同様の効果を奏する。
以上の如く、第二実施形態に係る前記孔部115aは、
当該孔部115aを介して前記ミッションオイルを注入可能であるものである。
このように構成することにより、ミッションオイルの注入に用いられる孔部115aを利用して、閉鎖状態において開閉部263Aを固定することができる。
なお、本実施形態に係るカバー部115は、本発明に係る固定部の実施の一形態である。
また、フロアマット200としては、上述した構成に限られず、以下に示す第三実施形態に係るフロアマット200Bのようにしてもよい。
以下では、図15を用いて、第三実施形態に係るフロアマット200Bについて説明する。なお、以下では、主として第一実施形態に係るフロアマット200と異なる点について説明する。また、第一実施形態に係るフロアマット200と共通する点は、第一実施形態と同様な符号を付すと共に、説明を適宜省略する。
フロアマット200Bは、主として、上壁部260Bの構成が、第一実施形態に係るフロアマット200と異なる。より詳細には、上壁部260Bに設けられた取手部263Bdの形状と、当該上壁部260Bに後述する保持部263fを設けた点と、が第一実施形態に係るフロアマット200と異なる。
図15(a)及び図15(b)に示す取手部263Bdは、上端側(突出方向先端側)において、突部263eが設けられている点で、第一実施形態に係る取手部263dと異なる。突部263eは、取手部263Bdの上端側から左右方向両側に突出する。突部263eは、図15(b)に示すように、正面視において、突出方向先端部が湾曲面形状に形成される。突部263eは、取手部263Bdの前後方向の全体に亘って形成される。
保持部263fは、開閉部263の開放状態において、取手部263Bdを受け入れることで開閉部263を保持可能なものである。保持部263fは、上壁部260Bの上面において、上方に突出するように形成される。保持部263fは、開閉部263の前方(平面視において、溝部262を挟んで取手部263Bdと反対側)に設けられる。
受入部263gは、取手部263Bdを受け入れ可能な開口である。受入部263gは、保持部263fにおいて上方及び前後方向に開口する。受入部263gは、図15(b)及び図15(c)に示すように、正面視において、取手部263Bdの突部263eに応じた形状に形成される。
上述の如き保持部263fによれば、図15(c)に示すように、受入部263gにより取手部263Bdの突部263eを受け入れることができる。この状態では、受入部263gと突部263eとが係合することで、開閉部263の閉鎖側への回動が規制される。すなわち、保持部263fによって、開閉部263を開放状態で保持することができる。これによって、作業者は開閉部263を持つ必要がなくなるので、注入口4aへのミッションオイルの注入を容易に行うことができる。
以上の如く、第三実施形態に係る前記フロアマット200Bは、
前記開放状態において、前記開閉部263を保持可能な保持部263fを具備するものである。
このように構成することにより、開閉部263の開放状態を維持することができ、注入口4aを介したミッションオイルの注入を行い易くなる。
また、前記開閉部263は、
当該開閉部263の上面において上方に突出する取手部263Bdを具備し、
前記保持部263fは、
前記取手部263Bdを受け入れることで、前記開閉部263を保持可能な受入部263gを具備するものである。
このように構成することにより、取手部263Bdを用いて、開放状態における開閉部263の保持が可能となる。これにより、フロアマット200Bの構成の簡素化を図ることができる。
また、フロアマット200Bとしては、上述した構成に限られず、以下に示す第四実施形態に係るフロアマット200Cのようにしてもよい。
以下では、図16を用いて、第四実施形態に係るフロアマット200Cについて説明する。フロアマット200Cは、主として、上壁部260Cに設けられる保持部263hの構成が、第三実施形態に係るフロアマット200Bと異なる。なお、以下では、主として第三実施形態に係るフロアマット200Bと異なる点について説明する。また、第三実施形態に係るフロアマット200Bと共通する点は、第三実施形態と同様な符号を付すと共に、説明を適宜省略する。
図16(a)及び図16(b)に示す保持部263hは、上壁部260Cを厚さ方向に貫通する開口(後述する受入部263i)の周囲を囲う枠形状に形成される。保持部263hは、平面視において、前後方向に長尺な略矩形状に形成される。保持部263hは、上壁部260Cの一部の厚さを大きくした(肉厚とした)ことで形成される。保持部263hは、受入部263i及び膜部263jを具備する。
受入部263iは、上壁部260Cを厚さ方向(上下方向)に貫通する開口である点で、第三実施形態に係る受入部263gと異なる。受入部263iは、図16(b)及び図16(c)に示すように、正面視において、取手部263Bdを係合可能な形状に形成される。より詳細には、受入部263iは、左右寸法が、取手部263Bdの突部263eの左右寸法よりも小さく形成されると共に、取手部263Bdの他の部分の左右寸法よりも大きく形成される。
図16(a)及び図16(b)に示す膜部263jは、受入部263iを覆うものである。膜部263jは、薄肉状に形成される。膜部263jには、取手部263Bdの受け入れを可能とする適宜のスリットが形成されている。これにより、図16(b)に示すように、開閉部263の閉鎖状態において、受入部263iを覆うことができる。
上述の如き保持部263hによれば、図16(c)に示すように、受入部263iにより取手部263Bdの突部263eを受け入れることができる。この状態では、第三実施形態と同様、受入部263iと突部263eとが係合することで、開閉部263の閉鎖側への回動が規制される。
上述の如きフロアマット200Cは、第三実施形態に係るフロアマット200Bと概ね同様の効果を奏する。
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、第一実施形態で示した座席ベース部120に設けられた固定部121bや、第二実施形態で示したカバー部115は、本発明に係る固定部の一例であり、固定部としては、閉鎖状態において、開閉部263、263Aを固定可能な種々の構成を採用可能である。例えば、第一実施形態では、ロプス機であるトラクタ1において、開閉部263を、座席ベース部120に設けられた固定部121bに固定する構成としたが、このような構成に代えて、キャビン機である第二実施形態に係るトラクタ1Aのように、トランスミッションケース4を覆う床部に開閉部263を固定する構成を採用してもよい。
また、上記各実施形態では、スリット261、261Aを前後方向に延びるように形成した例を示したが、このような態様に限られない。スリット261、261Aの向きは、適宜の方向を採用可能である。
また、上記各実施形態では、溝部262、262Aを形成した例を示したが、このような態様に限られず、溝部262、262Aを形成しないようにしてもよい。
また、上記各実施形態で示した突出部263a、263Aaの形状は一例であり、上記形状に限られない。突出部263a、263Aaの形状としては、種々の形状を採用可能である。例えば、突出部263a、263Aaの先端部263c、263Acの形状を、孔部121cや孔部115aに挿通させ易いように、先端が尖った形状に形成してもよい。
また、上記各実施形態では、取手部263d、263Ad、263Bdを前後方向に延びるように形成した例を示したが、このような態様に限られない。取手部263d、263Ad、263Bdの向きは、適宜の方向を採用可能である。
また、上記実施形態では、作業車として、トラクタ1、1Aを例示したが、このような態様に限られない。例えば作業車は、その他の農業車両、建設車両、産業車両等であってもよい。
1、1A トラクタ(作業車)
4 トランスミッションケース(ミッションケース)
4a 注入口(開口部)
115 カバー部(固定部)
121b 固定部
200、200A、200B、200C フロアマット
261、261A スリット
262、262A 溝部
263、263A 開閉部
263a、263Aa 突出部
263d、263Ad、263Bd 取手部
263f、263h 保持部

Claims (7)

  1. ミッションオイルを注入可能な開口部が形成されたミッションケースと、
    運転席において前記ミッションケースの上方に位置するように設けられ、前記開口部を覆う閉鎖状態と、前記開口部を露出させる開放状態と、に開閉可能な開閉部を有するフロアマットと、
    前記閉鎖状態において、前記開閉部を固定可能な固定部と、
    を具備し、
    前記開閉部は、
    所定方向に突出する突出部と、
    当該開閉部の上面において上方に突出する取手部と、
    を具備し、
    前記固定部は、
    前記突出部が挿通されることで前記開閉部を固定可能な孔部を具備し、
    前記フロアマットは、
    前記開放状態において、前記開閉部を保持可能な保持部を具備し、
    前記保持部は、
    前記取手部を受け入れることで、前記開閉部を保持可能な受入部を具備する、
    作業車。
  2. 前記開閉部は、
    前記フロアマットの前後方向一端部から前後方向他端側に延びるように形成された一対のスリットの間の部分である、
    請求項1に記載の作業車。
  3. 前記フロアマットは、
    前記開閉部の開閉に伴う当該フロアマットの変形を容易にする溝部を具備する、
    請求項1又は請求項2に記載の作業車。
  4. 前記運転席において、座席が設置される座席ベース部を具備し、
    前記開閉部は、
    前記座席ベース部の前方において、当該座席ベース部と隣接する位置に設けられる、
    請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の作業車。
  5. 前記固定部は、
    前記座席ベース部に設けられる、
    請求項4に記載の作業車。
  6. 前記孔部は、
    当該孔部を介して前記ミッションオイルを注入可能である、
    請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の作業車。
  7. ミッションオイルを注入可能な開口部が形成されたミッションケースと、
    運転席において前記ミッションケースの上方に位置するように設けられ、前記開口部を覆う閉鎖状態と、前記開口部を露出させる開放状態と、に開閉可能な開閉部を有するフロアマットと、
    前記閉鎖状態において、前記開閉部を固定可能な固定部と、
    を具備し、
    前記開閉部は、
    当該開閉部の上面において上方に突出する取手部を具備し、
    前記フロアマットは、
    前記開放状態において、前記開閉部を保持可能な保持部を具備し、
    前記保持部は、
    前記取手部を受け入れることで、前記開閉部を保持可能な受入部を具備する、
    業車。
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