JP2015009608A - 車両用荷室における床板の移動機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両用荷室における床板の移動機構において量産性に適した構造とすると共に操作性の向上を図る。【解決手段】車両の荷室と、床板20と、上段位置20Aと下段位置に移動可能とする移動機構30と、を有する車両用荷室における床板の移動機構であって、床板20の側部において車幅方向外方に向かって突出する案内軸24と、案内軸24に対向する荷室10の側面12に形成される多角形状の凹部40と、凹部40の内方で車両前後方向に回転可能に取り付けられた案内板50と、を有しており、凹部40の内周面と案内板50の外周面が対向する部位は、全周にわたって案内軸24を移動させて案内を可能とする案内溝60として構成される。【選択図】図3
Description
本発明は、車両用荷室における床板の移動機構に関する。
従来、車両の荷室と、該荷室の床面を構成する床板と、該床板を荷室内において相対的に上方側に位置する上段位置と該上段位置より相対的に下方側に位置する下段位置に移動可能とする移動機構と、を有する車両用荷室における床板の移動機構が知られている。例えば、特許文献1には、次のような技術が記載されている。床板には、その両側部において車幅方向外方に向かって突出する摺動ヒンジ軸が設けられている。かかる摺動ヒンジ軸に対向する荷室の側面には、床板を上段位置と下段位置に導くためのガイド溝が形成されている。ガイド溝は、枝分かれするように分岐して形成されている。また、ガイド溝の中間部位には、ガイド溝を閉塞した状態や開放した状態に切り替えるヒンジ軸案内片が設けられている。このヒンジ軸案内片は、ガイド溝を閉塞した状態や開放した状態に切り替えることで摺動ヒンジ軸を一方向に摺動させるための作動弁としての機能を果たす。
しかしながら、上記特許文献1におけるガイド溝の一部を閉塞又は開放する状態に切り替えるヒンジ軸案内片は、ガイド溝内に介装されることから小さい部品となる傾向にある。そのため、ヒンジ軸案内片は、ガイド溝に取り付ける組立作業の工程時に細かい作業が要求される。また、ヒンジ軸案内片は、小さい構成となることから部品の剛性を確保することに鑑み、例えば金属製等の材料を適用する対策が必要となり重量増加、材料コストの増加を招くおそれがある。そのため、量産性に適した構造とすることが望まれている。また、荷室の側面に形成されるガイド溝は、枝分かれするように分岐した複雑な形状をしている。ガイド溝が複雑な形状になると使用者の操作が必要以上に複雑となる。また、ガイド溝は、床板を上段位置と下段位置に導きやすくするために可動経路を長くする傾向にある。ガイド溝の形成領域が大きくなることは、使用者に対し必要以上に過大な動作を要求することとなる。そのため、更なる操作性の向上が望まれている。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、車両用荷室における床板の移動機構において量産性に適した構造とすると共に操作性の向上を図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用荷室における床板の移動機構は次の手段をとる。先ず、第1の発明は、車両の荷室と、該荷室の床面を構成する床板と、該床板を荷室内において相対的に上方側に位置する上段位置と、該上段位置より相対的に下方側に位置する下段位置に移動可能とする移動機構を有する車両用荷室における床板の移動機構であって、前記床板の両側部において車幅方向外方に向かって突出する案内軸と、該案内軸に対向する荷室の側面に形成される多角形状の凹部と、該凹部の内方で車両前後方向に回転可能に取り付けられた案内板と、を有しており、前記凹部の内周面と前記案内板の外周面が対向する部位は、全周にわたって前記案内軸を移動させて案内を可能とする案内溝として構成されていることを特徴とする。
この第1の発明によれば、案内溝は、案内軸に対向する荷室の側面に形成される多角形状の凹部と、この凹部の内方で車両前後方向に回転可能に取り付けられた案内板と、を有しており、凹部の内周面と案内板の外周面が対向する部位の全周にわたって構成されている。そのため、案内溝の形状は、複雑にならないため構成がシンプルとなり量産性に適した構造とすることができる。また、案内溝は、凹部の内周面と案内板の外周面が対向する部位の全周にわたって形成されている。そのため、床板を移動させる際は、案内軸を案内板の外周になぞるように移動させる。そのため、床板を操作する操作者は、操作がわかりやすい。そのため複雑な溝形状に移動させて案内することがなくなり操作性の向上を図る床板の移動機構とすることができる。
次に、第2の発明は、第1の発明の車両用荷室における床板の移動機構において、前記凹部と前記案内板の間には、前記案内板が前記凹部内において車両前後方向のいずれか一方向へ回転を付勢する第1の付勢部材を有しており、前記案内板の外周面の一部は、前記案内板が前記第1の付勢部材によって前記凹部内を回転付勢されることで前記凹部の内周面の一部と当接する当接部を有しており、前記案内溝は、前記当接部によって一部が閉塞された構成とされており、前記床板は、該床板の案内軸が前記案内溝における当接部を前記第1の付勢部材の付勢力に抗して押しのけて移動することで前記上段位置と下段位置との間の移動をすることを特徴とする。
この第2の発明によれば、案内板の外周面の一部は、案内板が第1の付勢部材によって凹部内を回転付勢されることで凹部の内周面の一部と当接する当接部を有している。これにより、案内軸の移動は、一方向に移動させる構成となるため、床板の移動の誤作動を抑制し得るため、より一層操作性の向上が図ることができる。
次に、第3の発明は、第1の発明または第2の発明の車両用荷室における床板の移動機構において、前記案内溝は、車両上下方向に形成される縦溝を有しており、前記床板における上段位置から下段位置への移動は、該床板の自重によって前記案内軸が前記縦溝を移動する構成であることを特徴とする。
この第3の発明によれば、案内溝は、車両上下方向に形成される縦溝を有しており、床板における上段位置から下段位置への移動は、床板の自重によって案内軸が縦溝を移動する構成であるため、床板の移動の際に及ぼす操作力の軽減を図ることができる。よって更なる操作性の向上を図り得る。
次に、第4の発明は、第1の発明から第3の発明のいずれかの車両用荷室における床板の移動機構において、前記荷室は、前記上段位置または下段位置の少なくとも一方に位置する床板に対して車両前後方向に付勢する第2の付勢部材と、該第2の付勢部材の付勢力が及ぼされた前記床板に係合する係合部を有しており、前記床板は、前記第2の付勢部材の付勢力が及ぼされた状態で前記係合部に係合することで位置が保持されることを特徴とすることを特徴とする。
この第4の発明によれば、床板は、第2の付勢部材の付勢力が及ぼされた状態で係合部に係合することで位置が保持される。これにより、上段位置または下段位置に位置する床板の位置の保持力を向上させることができる。
本発明は上記各発明の手段をとることにより、車両用荷室における床板の移動機構において量産性に適した構造とすると共に操作性の向上を図ることができる。
以下に本発明を実施するための形態を図1〜8を用いて説明する。
本発明に係る車両用荷室における床板の移動機構の実施形態として、自動車の荷室内における床板の移動機構を例示して説明する。各図に適宜矢印で示す方向は、車両として例示する自動車の前方、後方、上方、下方とそれぞれ一致する方向である。なお、各図は、構成についての理解を容易にするために各構成品の形状を誇張して図示している。
車両としての自動車には、図1に示すように前方側に乗員などが着座する座席等などの装備品が配設される車室9と、その車室9の後方側に荷物などを載置する荷室10と、その荷室の後方側に扉(図示省略)が配設される開口部8とが連続して設けられている。車室9と、荷室10との境界には、後部座席7が配設される。
荷室10の下部には、図2、3に示すように上方が開口して装備品や荷物等を収納可能に凹み状に形成された収納部11を有する。収納部11は、荷室10の床面を構成する床板20によって開閉可能に構成される。床板20は、収納部11の上方において、この収納部11の上部開口部位を塞ぐように矩形状に形成されている。収納部11と床板20との間には、床板20を荷室10内において相対的に上方側に位置する上段位置20Aと上段位置20Aより相対的に下方側に位置する下段位置20B(図6参照)に移動可能とする移動機構30を有する。なお、収納部11の車両後方側には、床板の後端21Rが係り合うことで上段位置20Aと下段位置20B(図6参照)に保持される係合部14A、14B(図3参照)が構成される。
移動機構30は、次のような構成である。図2、3に示すように床板20には、案内軸24が構成される。案内軸24は、床板20の側部22、22の車両前方側に配設される。案内軸24は、床板20の側部22、22において車幅方向外方に向かって突出している。案内軸24は、軸状部位が案内溝60内を摺動して移動する構成であってもよい。また案内軸24の先端は、後述する案内溝60の移動を円滑にするために転動体などを介して回転可能なローラーなどを取り付ける構成であってよい。
床板20の案内軸24は、図2、3に示すように上段位置20Aと下段位置20B(図6参照)の間を移動するために案内溝60を移動する。案内溝60は、凹部40と案内板50によって構成される。案内溝60は、凹部40の内周面と案内板50の外周面が対向する部位に全周にわたって案内軸24を移動させて案内を可能とする構成である。
凹部40は、図2、3に示すように上記案内軸24に対向する荷室10における収納部11の側面12において凹み状に且つ多角形状に形成されている。本実施形態において、凹部40は、略三角形状に形成されている。凹部40は、車両上下方向に形成される第1内周面41と、この第1内周面41の下端から上方に向かって傾斜状に形成される第2内周面42と、第2内周面42の上端と第1内周面41の上端を繋いで略水平に形成される第3内周面43とを有する。これにより、凹部40略三角形状に形成されている。凹部40の略中央には、軸部48が車幅方向に突出して形成されている。また、凹部40は、第3内周面43の車両後端から更に後方側に延出することで凹み状に形成された退避部44を有する。
案内板50は、図2、3に示すように概略、合成樹脂製で構成されており、凹部40の内方で車両の前後方向に回転可能に取り付けられている。本実施形態において、案内板50は、略三角形状に形成され、凹部40内において回転可能に取り付けられている。案内板50は、車両上下方向に形成される第1外周面51と、この第1外周面51の下端から上方、且つ車両後方側に向かって傾斜状に形成される第2外周面52と、第2外周面52の上端と第1外周面51の上端を繋いで略水平に形成される第3外周面53とを有する。案内板50の略中央には、凹部40の軸部48に回転可能に軸支される孔部56を有する。これにより案内板50は、略三角形状に形成され、凹部40内において回転可能に取り付けられている。案内板50の第1外周面51の下端には、径方向外方に突出することで凹部40の第1内周面41の一部と当接する当接部51Aを有する。案内板50の第2外周面52の上端には、径方向外方に突出することで凹部40の第2内周面42の一部と当接する当接部52Aを有する。案内板50の第3外周面53の車両前端の近傍には、径方向内方側に切りかかれた係止部55が形成されている。かかる係止部55は、上段位置20Aに位置する床板20の案内軸24が係止する部位である。
案内溝60は、上述の通り図2、3に示すように、凹部40と案内板50によって次の三つの溝を構成する。凹部40の第1内周面41と、案内板50の第1外周面51とが対向する部位は縦溝61である。凹部40の第2内周面42と、案内板50の第2外周面52とが対向する部位は傾斜溝62である。凹部40の第3内周面43と、案内板50の第3外周面53とが対向する部位は水平溝63である。
凹部40と案内板50の間には、図2、3に示すように案内板50が凹部40内において車両前後方向のいずれか一方向へ回転を付勢する巻きばね70(第1の付勢部材)を有している。本実施形態において巻きばね70(第1の付勢部材)は、凹部40内において車両後方へ回転を付勢する。詳しくは凹部40と案内板50との間には、案内板50を車両後方側に回動付勢する巻きばね70が掛着されている。巻きばね70は、その一端が前述した凹部40と一体的となっている軸部48の頭部に嵌め込まれて掛着されており、他端が案内板50に掛着されて取り付けられている。これにより、案内板50は、凹部40に対して車両後方側(図3の図示上、時計回り方向)に回動付勢されており、当接部51Aが凹部40の第1内周面41の一部と当接し、当接部52Aが凹部40の第2内周面42の一部と当接することで、案内溝60のうち縦溝61と傾斜溝62の一部が閉塞された姿勢状態に保持されている。
荷室10は、図3に図示されるように上段位置20Aに位置する床板20に対して車両後方に付勢する圧縮ばね72(第2の付勢部材)と、遮蔽板73を有している。収納部11の車両前方側の壁面11Aには、圧縮ばね72が車両前後方向に付勢が働くようにスリット11Bが設けられている。このスリット11B内に圧縮ばね72が挿入されている。遮蔽板73は、床板20と、収納部11の車両前方側の壁面11Aとの隙間を埋める部材である。遮蔽板73は、合成樹脂製からなり、床板20の車幅方向と略同幅の長板状に形成されスリット11B内に介装されている。遮蔽板73の後端は、圧縮ばね72の付勢によって床板20の前端21Fを付勢する。これにより、上段位置20Aにおける床板20は、圧縮ばね72の付勢力が及ぼされて後方側に付勢されて係合部14Aと係合することで位置が保持される。
図3〜8を用いて、床板20の上段位置20Aと下段位置20Bの間の作動を説明する。
図3、4に示すように、上段位置20Aにおける床板20は、その前端21Fが圧縮ばね72の付勢が及ぼされ、床板20の後端21Rが係合部14Aと係合する。また、案内軸24が係止部55に係止されている。こうして、床板20は、上段位置20Aに保持される。遮蔽板73は、床板20に対し圧縮ばね72の付勢力に抗して車両前方側に操作力を及ぼすと、スリット11B内に退避する。そして案内軸24は、係止部55から外れる。
図5、6に示すように、床板20の案内軸24は、縦溝61内に進入する。ここで、床板20における上段位置20A(図3参照)から下段位置20Bへの移動は、床板20の自重によって案内軸24が縦溝61を下方に向かって移動する。そして、案内軸24は、縦溝61のうち当接部51Aと凹部40の第1内周面41の一部とが当接して閉塞された部位に到達すると、巻きばね70の付勢力に抗して押しのけて更に下方に移動する。このとき案内板50は、車両前方方向(図5の図示上、反時計回り方向)に回転する。床板20は、その後端21Rと係合部14Bが係合することで下段位置20Bに保持される。このとき案内軸24は、縦溝61の下端であって、且つ傾斜溝62の下端に位置する。
図7、8に示すように、床板20は、車両後方側に操作力を及ぼすと案内軸24が傾斜溝62の下端から上端に向けて移動することで上方に向かう。案内軸24は、傾斜溝62のうち当接部52Aと凹部40の第2内周面42の一部とが当接して閉塞された部位に到達すると、巻きばね70の付勢力に抗して押しのけて更に上方に移動する。このとき案内板50は、車両前方方向(図8の図示上、反時計回り方向)に回転する。そして、床板は、案内軸24が退避部44に進入することで案内板50と離間する。その後、案内板50は、車両後方方向(図8の図示上、時計回り方向)に回転する。そして、床板20に対し車両前方方向に操作力を及ぼすと、案内軸24が水平溝63内を車両前方方向に移動し、再び係止部55と係り合う。そして、床板20は、その前端21Fが圧縮ばね72の付勢が及ぼされ、床板20の後端21Rは係合部14Aと係合する。こうして、床板20は、上段位置20Aに保持される。
このように、本実施形態の自動車の荷室内における床板の移動機構によれば、案内溝60は、案内軸24に対向する荷室10の側面12に形成される三角形状(多角形状)の凹部40と、この凹部40の内方で車両前後方向に回転可能に取り付けられた案内板50と、を有している。凹部40の第1内周面41、第2内周面42、第3内周面43と案内板50の第1外周面51、第2外周面52、第3外周面53が対向する部位の全周にわたって構成されている。そのため、案内溝60の形状は、複雑にならないため構成がシンプルとなり量産性に適した構造とすることができる。また、案内溝60は、凹部40の内周面41、42、43と案内板50の外周面51、52、53が対向する部位の全周にわたって形成されている。そのため、床板20を移動させる際は、案内軸24を案内板50の外周になぞるように移動させる。そのため、操作者は操作がわかりやすいため複雑な溝形状に移動させて案内することがなくなり操作性の向上を図ることができる。
また、案内板50の第1外周面51、第2外周面52の一部は、案内板50が巻きばね70(第1の付勢部材)によって凹部40内を回転付勢されることで凹部40の第1内周面41、第2内周面42の一部と当接する当接部51A、52Aを有している。これにより、案内軸24の移動は、一方向に移動させる構成となるため、床板20の移動の誤作動を抑制し得るためより一層操作性の向上が図ることができる。
また、案内溝60は、車両上下方向に形成される縦溝61を有している。床板20における上段位置20Aから下段位置20Bへの移動は、床板20の自重によって案内軸24が縦溝61を移動する構成であるため、床板20の移動の際に及ぼす操作力の軽減を図ることができる。よって更なる操作性の向上を図り得る。
また、床板20は、圧縮ばね72(第2の付勢部材)の付勢力が及ぼされた状態で係合部14Aに係合するため上段位置20Aの位置が保持される。これにより、上段位置20Aに位置する床板20の位置の保持力を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の車両用荷室における床板の移動機構は、本実施の形態に限定されず、その他各種の形態で実施することができるものである。例えば、凹部、案内板は三角形状のものについて示したが多角形状であれば種々の形状を適用できる。また、圧縮ばね(第2の付勢部材)によって床板を付勢する構成は下段位置においても適用可能である。
7 後部座席
8 開口部
9 車室
10 荷室
11 収納部
11A 収納部の車両前方側の壁面
11B スリット
12 荷室の側面
14A 係合部
14B 係合部
20 床板
21F 床板の前端
21R 床板の後端
20A 上段位置
20B 下段位置
22 床板の側部
24 案内軸
30 移動機構
40 凹部
41 第1内周面
42 第2内周面
43 第3内周面
44 退避部
48 軸部
50 案内板
51 第1外周面
52 第2外周面
53 第3外周面
51A 当接部
52A 当接部
55 係止部
56 孔部
60 案内溝
61 縦溝
62 傾斜溝
63 水平溝
70 巻きばね(第1の付勢部材)
72 圧縮ばね(第2の付勢部材)
73 遮蔽板
8 開口部
9 車室
10 荷室
11 収納部
11A 収納部の車両前方側の壁面
11B スリット
12 荷室の側面
14A 係合部
14B 係合部
20 床板
21F 床板の前端
21R 床板の後端
20A 上段位置
20B 下段位置
22 床板の側部
24 案内軸
30 移動機構
40 凹部
41 第1内周面
42 第2内周面
43 第3内周面
44 退避部
48 軸部
50 案内板
51 第1外周面
52 第2外周面
53 第3外周面
51A 当接部
52A 当接部
55 係止部
56 孔部
60 案内溝
61 縦溝
62 傾斜溝
63 水平溝
70 巻きばね(第1の付勢部材)
72 圧縮ばね(第2の付勢部材)
73 遮蔽板
Claims (4)
- 車両の荷室と、該荷室の床面を構成する床板と、該床板を荷室内において相対的に上方側に位置する上段位置と該上段位置より相対的に下方側に位置する下段位置に移動可能とする移動機構と、を有する車両用荷室における床板の移動機構であって、
前記床板の両側部において車幅方向外方に向かって突出する案内軸と、
該案内軸に対向する荷室の側面に形成される多角形状の凹部と、
該凹部の内方で車両前後方向に回転可能に取り付けられた案内板と、を有しており、
前記凹部の内周面と前記案内板の外周面が対向する部位は、全周にわたって前記案内軸を移動させて案内を可能とする案内溝として構成されていることを特徴とする車両用荷室における床板の移動機構。 - 請求項1に記載の車両用荷室における床板の移動機構であって、
前記凹部と前記案内板の間には、前記案内板が前記凹部内において車両前後方向のいずれか一方向へ回転を付勢する第1の付勢部材を有しており、
前記案内板の外周面の一部は、前記案内板が前記第1の付勢部材によって前記凹部内を回転付勢されることで前記凹部の内周面の一部と当接する当接部を有しており、
前記案内溝は、前記当接部によって一部が閉塞された構成とされており、
前記床板は、該床板の案内軸が前記案内溝における当接部を前記第1の付勢部材の付勢力に抗して押しのけて移動することで前記上段位置と下段位置との間の移動をすることを特徴とする車両用荷室における床板の移動機構。 - 請求項1または請求項2に記載の車両用荷室における床板の移動機構であって、
前記案内溝は、車両上下方向に形成される縦溝を有しており、
前記床板における上段位置から下段位置への移動は、該床板の自重によって前記案内軸が前記縦溝を移動する構成であることを特徴とする車両用荷室における床板の移動機構。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用荷室における床板の移動機構であって、
前記荷室は、前記上段位置または下段位置の少なくとも一方に位置する床板に対して車両前後方向に付勢する第2の付勢部材と、
該第2の付勢部材の付勢力が及ぼされた前記床板に係合する係合部を有しており、
前記床板は、前記第2の付勢部材の付勢力が及ぼされた状態で前記係合部に係合することで位置が保持されることを特徴とすることを特徴とする車両用荷室における床板の移動機構。
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JP2013134954A JP2015009608A (ja) | 2013-06-27 | 2013-06-27 | 車両用荷室における床板の移動機構 |
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---|---|
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KR101868065B1 (ko) * | 2008-11-14 | 2018-06-15 | 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 | 액정 표시 장치 |
JP2020203627A (ja) * | 2019-06-18 | 2020-12-24 | トヨタ自動車東日本株式会社 | 車両後部収納構造 |
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