JP2013252785A - 車両のフロア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】フロアサイレンサの一部が捲れた展開状態を一時的に保持固定するための仮止め用の固定部材を有効活用することができる車両のフロア構造を提供する。
【解決手段】本車両のフロア構造1は、フロアパネル2、フロアサイレンサ3、フロアカーペット4及びフロアマット5を備える。フロアサイレンサには、第1開口部が形成されるとともに、第1開口部を閉塞可能な閉塞部32A,32Bが第1開口部の内周縁にヒンジ部を介して接続されている。また、フロアサイレンサには仮止め用の固定部材6が備えられている。フロアカーペットには、第2開口部41が形成され、閉塞部が閉じられた閉塞状態では、第2開口部からは仮止め用の固定部材6が臨んでいる。フロアマットには係合部材8が備えられている。そして、フロアマットの設置状態では、第1開口部は閉塞状態とされるとともに、係合部材が仮止め用の固定部材に係合することでフロアマットが固定される。
【選択図】図3

Description

本発明は車両のフロア構造に関する。更に詳しくは、フロアサイレンサの一部が捲れた展開状態を一時的に保持固定するための仮止め用の固定部材を有効活用することができる車両のフロア構造に関する。
従来より、車両のフロアパネルに、防振、防音等を目的として、不織布や発泡樹脂をフロアパネルの形状に合わせて成形したフロアサイレンサを敷設することが知られている。また、フロアパネルには、インストルメントパネルの支柱やシートレール、シフトレバー、パーキングブレーキ等の内装部品が組み付けられることが知られている。この場合、フロアサイレンサには、これらの内装部品を回避するように開口が設けられる。
一方、防振性、防音性を考慮した場合、開口の大きさは最小限であることが好ましい。このため、フロアサイレンサを開閉自在に設けることにより、内装部品の組み付け時には作業するのに十分な大きさの開口を確保し、組み付け後には開口を閉塞するようにすることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−175251号公報
不織布や発泡樹脂からなるフロアサイレンサは、通常、ある程度の弾性を有しており、フロアサイレンサが捲れた展開状態を保持することは困難である。このため、捲ったフロアサイレンサを一時的に保持固定するための仮止め用の固定部材を設けることが考えられる。しかしながら、仮止め用の固定部材をフロアサイレンサに設けた場合、部品点数が増加してコストアップに繋がる上、その仮止め用の固定部材は組み付け作業終了後には不要となってしまう。
本発明は、以上の問題に鑑み、フロアサイレンサの一部が捲れた展開状態を一時的に保持固定するための仮止め用の固定部材を有効活用することができる車両のフロア構造を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両のフロアパネルと、前記フロアパネルに敷設されるフロアサイレンサと、前記フロアサイレンサに敷設されるフロアカーペットと、前記フロアカーペットに敷設されるフロアマットと、を備える車両のフロア構造であって、前記フロアサイレンサには、第1開口部が形成されるとともに、前記第1開口部を閉塞可能な閉塞部が前記第1開口部の内周縁にヒンジ部を介して接続されており、前記フロアサイレンサには、前記閉塞部が捲れた展開状態を一時的に保持固定するための仮止め用の固定部材が備えられ、前記フロアカーペットには、第2開口部が形成され、前記閉塞部が閉じられた閉塞状態では、前記第2開口部からは前記仮止め用の固定部材が臨んでおり、前記フロアマットには、前記仮止め用の固定部材と係合可能な係合部材が備えられ、前記フロアマットの設置状態では、前記閉塞部が閉じられた閉塞状態とされるとともに、前記フロアマットと前記フロアサイレンサとは、前記係合部材が前記仮止め用の固定部材に係合することで固定されることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記フロアサイレンサの前記仮止め用の固定部材の周りには、前記フロアカーペットと同色又は近似色の色合わせ部材が配されており、前記閉塞部が閉じられた閉塞状態では、前記フロアカーペットの前記第2開口部からは、前記仮止め用の固定部材及び前記色合わせ部材が露出するように、前記色合わせ部材は、前記第2開口部の面積よりも大きくされていることを要旨とする。
本発明の車両のフロア構造は、フロアサイレンサには、第1開口部が形成されるとともに、第1開口部を閉塞可能な閉塞部が第1開口部の内周縁にヒンジ部を介して接続されている。また、フロアサイレンサには、閉塞部が捲れた展開状態を一時的に保持固定するための仮止め用の固定部材が備えられている。フロアカーペットには、第2開口部が形成され、閉塞部が閉じられた閉塞状態では、第2開口部からは仮止め用の固定部材が臨んでいる。フロアマットには、仮止め用の固定部材と係合可能な係合部材が備えられている。そして、フロアマットの設置状態では、閉塞部が閉じられた閉塞状態とされるとともに、フロアマットとフロアサイレンサとは、係合部材が仮止め用の固定部材に係合することで固定される。このように、仮止め用の固定部材を、仮止め用のみならず、フロアマットの固定にも用いるので、仮止め用の固定部材を有効活用することができる。
また、フロアサイレンサの仮止め用の固定部材の周りにフロアカーペットと同色又は近似色の色合わせ部材が配されており、閉塞部が閉じられた閉塞状態では、フロアカーペットの第2開口部から仮止め用の固定部材及び前記色合わせ部材が露出するように、色合わせ部材が第2開口部の面積よりも大きくされている場合は、フロアマットを取り外した状態であっても見栄えがよい。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例に係る車両のフロア構造を模式的に示す斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 実施例に係る車両のフロア構造を模式的に示す分解斜視図である。 実施例に係るフロアサイレンサを説明するための説明図である。 実施例に係る仮止め用の固定部材、第2開口部及び色合わせ部材を説明するための説明図である。 実施例に係る車両のフロア構造の作用を説明するための説明図である。 図6のB−B線断面図である。 実施例に係る車両のフロア構造の作用を説明するための説明図である。 図8のC−C線断面図である。 実施例に係る車両のフロア構造の作用を説明するための説明図である。 図10のD−D線断面図である。 実施例に係る車両のフロア構造の作用を説明するための説明図である。 図12のE−E線断面図である。 実施例に係る車両のフロア構造の作用を説明するための説明図である。 図14のF−F線断面図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本実施形態に係る車両のフロア構造(1)は、車両のフロアパネル(2)と、フロアパネルに敷設されるフロアサイレンサ(3)と、フロアサイレンサに敷設されるフロアカーペット(4)と、フロアカーペットに敷設されるフロアマット(5)と、を備える。フロアサイレンサには、第1開口部(31)が形成されるとともに、第1開口部を閉塞可能な閉塞部(32A,32B)が第1開口部の内周縁にヒンジ部(33A,33B)を介して接続されている。また、フロアサイレンサには、閉塞部が捲れた展開状態を一時的に保持固定するための仮止め用の固定部材(6)が備えられている。フロアカーペットには、第2開口部(41)が形成され、閉塞部が閉じられた閉塞状態では、第2開口部からは仮止め用の固定部材が臨んでいる。フロアマットには、仮止め用の固定部材と係合可能な係合部材(8)が備えられている。そして、フロアマットの設置状態では、閉塞部が閉じられた閉塞状態とされるとともに、フロアマットとフロアサイレンサとは、係合部材が仮止め用の固定部材に係合することで固定される。
上記「フロアパネル」の構成、表面形状等は特に問わない。フロアパネルは、車両ボデーの床部を構成しており、略平坦に設けられた部分となるフロア面部や、フロア面部から突出するように設けられたトンネル部、補強部等からなることができる。
上記「フロアサイレンサ」の大きさ、形状、材質等は特に問わない。このフロアサイレンサは、防振、防音や車両床面の平坦化等を目的としてフロアパネルに敷設される。フロアサイレンサとしては、例えば、不織布、発泡樹脂等の成形体であることができる。また、車両のシュレッダーダストから金属、ガラス、ワイヤハーネス等のダストを除いた残分に含まれる破砕物、及びフロアトリム、ルーフトリム、ドアトリム等の車両用内装材を製造するときのトリミングにより発生する端材等の廃材を材料の一部に用いた成形体等であることができる。
上記「フロアカーペット」の大きさ、形状、材質等は特に問わない。このフロアカーペットは、通常、車室内に意匠面として露出するように敷設される。
上記「フロアマット」の構成、大きさ、形状等は特に問わない。このフロアマットは、通常、車両乗員の足下等に敷設される。フロアマットには、例えば、敷設位置からの位置ずれを防止するための位置ずれ防止手段が設けられていることができる。
上記「第1開口部」の大きさ、平面形状等は特に問わない。この第1開口部は、フロアサイレンサをフロアパネル上に敷設した状態で、インストルメントパネルの支柱(P)やシートレール、シフトレバー、パーキングブレーキ等の内装部品をフロアパネルに組み付けるときに利用される。従って、第1開口部は、内装部品の組付部に対応する位置に形成される。第1開口部の形成方法としては、例えば、フロアサイレンサに開口部の内周線からなる図形状に切り込みを入れることにより形成する方法であることができる。
上記「閉塞部」の大きさ、平面形状、個数等は特に問わない。閉塞部の形成方法としては、例えば、フロアサイレンサに閉塞部の外周線からなる図形状に切り込みを入れることにより形成する方法であることができる。
上記「ヒンジ部」の構成、接続形態等は特に問わない。ヒンジ部は、例えば、開口部の内周縁及び閉塞部が一体的に形成されている形態における、それらの接続部分である形態であることができる。この場合、開口部、閉塞部及びヒンジ部としては、例えば、成形されたフロアサイレンサを、未切断部を残しながらループ状に切断して、切り抜いた部分を閉塞部とし、切り抜かれた部分を開口部とし、未切断部分をヒンジ部とした形態であることができる。これにより、成形されたフロアサイレンサを切断する、という簡易な作業で、開口部、閉塞部及びヒンジ部を同時に形成することができるので好ましい。また、ヒンジ部は、例えば、閉塞部及び開口部の内周縁と別体に設けられたヒンジ部材であってもよい。
上記「仮止め用の固定部材」の構成、形態等は特に問わない。この仮止め用の固定部材としては、例えば、面ファスナや、グロメットと係合するピンを有する固定具等、フロアマットの固定に用いられる通常の形態の固定具を用いることができる。
上記「第2開口部」の大きさ、平面形状等は特に問わない。第2開口部は、フロアカーペットをフロアサイレンサ上に敷設した状態で、フロアサイレンサに備えられた仮止め用の固定部材が車室内側に露出するように設けられていればよい。
上記「係合部材」の構成、係合形態等は特に問わない。この係合部材としては、例えば、面ファスナやグロメット等、フロアマットの固定に用いられる通常の形態の固定具を用いることができる。
本実施形態に係る車両のフロア構造は、例えば、フロアサイレンサの仮止め用の固定部材の周りに、フロアカーペットと同色又は近似色の色合わせ部材(7)が配されており、閉塞部が閉じられた閉塞状態では、フロアカーペットの第2開口部からは、仮止め用の固定部材及び色合わせ部材が露出するように、色合わせ部材が第2開口部の面積よりも大きくされている形態であることができる(例えば、図5等参照)。色合わせ部材は、フロアサイレンサに用いられる材料をそのまま用いてもよいし、同色又は近似色の他の材料を用いるようにしてもよい。また、色合わせ部材は、仮止め用の固定部材の周縁を囲むように設けられていてもよいし、フロアサイレンサと仮止め用の固定部材の間に介在するシート状に設けられていてもよい。
本実施形態に係る車両のフロア構造は、例えば、フロアカーペットがフロアサイレンサに対して正規の位置に敷設されたときには、仮止め用の固定部材、第2開口部及び色合わせ部材は、仮止め用の固定部材の端縁から第2開口部の端縁までの最短距離(L1)と、第2開口部の端縁から色合わせ部材の端縁までの最短距離(L2)と、がそれぞれ3mm〜20mmとなるように、それぞれの大きさが設定されている形態であることができる(例えば、図5等参照)。これにより、フロアサイレンサに対してフロアカーペットが位置ずれして敷設された場合であっても、そのずれ量をある程度許容することができ、第2開口部からフロアサイレンサが露出するのを防止することができる。
以下、図面を用いて、実施例により本発明を更に具体的に説明する。
(1)車両のフロア構造の構成
本実施例に係る車両のフロア構造1(以下、単にフロア構造1とも表記する)は、図1〜図3に示すように、車両のフロアパネル2と、フロアサイレンサ3と、フロアカーペット4と、フロアマット5と、を備えている。
フロアパネル2は、車両の床面を構成するフロア面部21と、このフロア面部21から車室側に突出するとともに車両の前後方向に延びるトンネル部22と、を有している。トンネル部22には組付部(図示せず)が設けられている。組付部には、内装部品としてのインストルメントパネルの支柱Pが組み付けられる(図10、図11参照)。
フロアサイレンサ3はフロアパネル2に敷設されている。フロアサイレンサ3は、廃材を含有した発泡樹脂の成形体からなり、フロアパネル2のフロア面部21及びトンネル部22を覆うように一体的に成形されている。また、図4に示すように、フロアサイレンサ3には、第1開口部31が形成されているとともに、第1開口部31を閉塞可能な閉塞部32A,32Bが第1開口部31の内周縁にヒンジ部33A,33Bを介してそれぞれ接続されている。第1開口部31は、トンネル部22の支柱Pが組み付けられる組付部に対応する位置に形成されている。また、これら第1開口部31、閉塞部32A,32B及びヒンジ部33A,33Bは、フロアサイレンサ3の成形後に未切断部を残しながら切断することにより同時に形成される。第1開口部31は、閉塞部32A,32Bを両開きに捲ることで開口状態とされる。
閉塞部32A,32Bには、一対の面ファスナ34A,34Bがそれぞれ設けられている。閉塞部32A,32Bは、第1開口部31を閉塞状態としたときに面ファスナ34A,34B同士を係合させることにより固定され、閉塞状態が保持される。また、面ファスナ34A,34Bは、平面形状がそれぞれ略矩形状とされている。面ファスナ34A,34Bは、第1開口部31が閉塞状態とされて係合状態にあるときに、それぞれの長手方向が交差し、全体として略十字状になるように、閉塞部32A,32Bに取着されている。
また、フロアサイレンサ3には仮止め用の固定部材6が備えられている。仮止め用の固定部材6は、面ファスナ34Aと係合可能な面ファスナとされている。そして、閉塞部32Aが捲れた展開状態のときに面ファスナ34Aと仮止め用の固定部材6とを係合させることにより、展開状態を一時的に保持固定することができる。なお、仮止め用の固定部材6は、平面形状が略矩形状の面ファスナとされている。また、仮止め用の固定部材6は、面ファスナ34Aとの係合状態において、仮止め用の固定部材6の長手方向が面ファスナ34Aの長手方向と交差して全体として略十字状になるように、フロアサイレンサ3に取着されている。
また、仮止め用の固定部材6の周りには色合わせ部材7が配されている。色合わせ部材7は、フロアカーペット4と同色のシート状の部材である。色合わせ部材7は、後述する第2開口部41の面積よりも大きく設定されている。
フロアカーペット4はフロアサイレンサ3に敷設されている。フロアカーペット4には、仮止め用の固定部材6に対応する位置に第2開口部41が形成されている。図5に示すように、閉塞部32A,32Bが閉じられた閉塞状態において、第2開口部41からは仮止め用の固定部材6が臨んでいる。また、この状態において、第2開口部41からは仮止め用の固定部材6の周りに配された色合わせ部材7も臨んでいる。
図5に示すように、フロアカーペット4がフロアサイレンサ3に対して正規の位置に敷設されたとき、仮止め用の固定部材6、第2開口部41及び色合わせ部材7は、仮止め用の固定部材6の端縁から第2開口部41の端縁までの最短距離L1と、第2開口部41の端縁から色合わせ部材7の端縁までの最短距離L2と、がそれぞれ10mmとなるように、それぞれの大きさが設定されている。
フロアマット5はフロアカーペット4に敷設されている。このフロアマット5が敷設される位置は、フロアパネル2の運転席側となるフロア面部21に対応する位置である。フロアマット5の裏面には、トンネル部22寄りの位置に、仮止め用の固定部材6と係合可能な係合部材8が備えられている。フロア構造1は、フロアマット5の設置状態において、閉塞部32A,32Bが閉じられた閉塞状態とされるとともに、フロアマット5とフロアサイレンサ3とは、係合部材8が仮止め用の固定部材6に係合することで固定される。
本実施例において、係合部材8は、面ファスナである仮止め用の固定部材6と係合可能な面ファスナとされている。係合部材8はその平面形状が略矩形状とされている。また、係合部材8は、フロアマット5がフロアカーペット4に敷設されて仮止め用の固定部材6と係合した状態において、係合部材8の長手方向が仮止め用の固定部材6の長手方向と交差して全体として略十字状になるように、フロアマット5に取着されている。
なお、本実施例においては、フロアカーペット4にはピンを有するマット固定具9Aが備えられており、フロアマット5にはピンが挿入される孔が形成されたマット固定具9Bが備えられている。これらマット固定具9A,9Bは、仮止め用の固定部材6及び係合部材8よりもトンネル部22から離れた位置にそれぞれ設けられており、フロアマット5をフロアカーペット4に敷設したときに係合される。
(2)車両のフロア構造の作用効果
次に、上記構成の車両のフロア構造1の作用について説明する。
図6及び図7に示すように、最初に、フロアパネル2にフロアサイレンサ3を敷設する。これにより、図8及び図9に示すように、フロアパネル2がフロアサイレンサ3に覆われた状態となる。なお、フロアサイレンサ3をフロアパネル2に敷設する前の状態においては、閉塞部32A,32Bは、面ファスナ34A,34Bが係合していることにより、第1開口部31を閉塞した状態で安定的に固定されている。また、面ファスナ34A,34Bは、第1開口部31が閉塞状態とされて係合状態にあるときに、それぞれの長手方向が交差し、全体として略十字状になるように、閉塞部32A,32Bに取着されている。このため、第1開口部31が閉塞状態とされて係合状態にあるときに長手方向が略平行な状態となるように閉塞部32A,32Bに取着されている場合と比較して、より大きな位置ずれを許容することができる。
次に、図10及び図11に示すように、フロアパネル2にインストルメントパネルの支柱Pを組み付けるために、面ファスナ34A,34Bの係合状態を解除し、閉塞部32A,32Bを捲って展開状態とする。これにより、第1開口部31が開放状態となる。このとき、面ファスナ34Aを仮止め用の固定部材6と係合させる。これにより、閉塞部32Aが捲れた展開状態が一時的に保持固定される。また、仮止め用の固定部材6は、面ファスナ34Aとの係合状態において、仮止め用の固定部材6の長手方向が面ファスナ34Aの長手方向と交差して全体として略十字状になるようにフロアサイレンサ3に取着されている。このため、面ファスナ34Aと係合状態にあるときに、仮止め用の固定部材6の長手方向が面ファスナ34Aの長手方向と平行な状態となるようにフロアサイレンサ3に取着されている場合と比較して、より大きな位置ずれを許容することができる。
なお、同様に面ファスナ34Bも図示しない仮止め用の固定部材と係合させることにより閉塞部32Bが捲れた状態とされ、第1開口部31が開放された状態で保持される。従って、支柱Pのフロアパネル2への組み付け作業を良好に行うことができる。支柱Pの組み付けが完了したら、閉塞部32A,32Bを元に戻す。これにより、第1開口部31は閉塞され、防振性、防音性が確保される。
そして、図12及び図13に示すように、フロアカーペット4をフロアサイレンサ3に敷設する。この状態では、図5に示すように、フロアカーペット4の第2開口部41からは仮止め用の固定部材6が臨んでいるとともに、仮止め用の固定部材6の周りに配されている色合わせ部材7も臨んでいる。
最後に、図14及び図15に示すように、フロアマット5をフロアカーペット4に敷設する。このとき、フロアマット5の裏面に備えられている係合部材8と、第2開口部41から露出している仮止め用の固定部材6と、を係合させるとともに、マット固定具9A,9Bを係合させる。これにより、フロアマット5を所定の位置に敷設した状態で固定することができる。
また、係合部材8は、フロアマット5がフロアカーペット4に敷設されて仮止め用の固定部材6と係合した状態において、係合部材8の長手方向が仮止め用の固定部材6の長手方向と交差して全体として略十字状になるように、フロアマット5に取着されている。このため、仮止め用の固定部材6と係合状態にあるときに、係合部材8の長手方向が仮止め用の固定部材6の長手方向と平行な状態となるようにフロアマット5に取着されている場合と比較して、より大きな位置ずれを許容することができる。
また、係合部材8及び仮止め用の固定部材6は面ファスナであるので、係合時のフロアマット5の表面を平坦な状態とすることができる。その結果、違和感なく足を置くことができる。
また、マット固定具9Bは、面ファスナである係合部材8よりもトンネル部22から離れた位置、即ちアクセルペダルやブレーキペダル等のペダル類が設けられる位置により近い位置に設けられているので、フロアマット5を確実に固定することができる。
なお、本発明においては、上記の具体的な実施例に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記実施例では、係合部材8及び仮止め用の固定部材6をそれぞれ面ファスナとしたが、これに限定されず、例えば、孔とピンとを係合させる構造のマット固定具等、フロアマットを固定するために通常用いられる一対のマット固定具の一方と他方をそれぞれに適用するようにしてもよい。
また、上記実施例では、第1開口部31を閉塞する閉塞部として2つの閉塞部32A,32Bを例示したが、これに限定されず、例えば、1つ又は3以上の閉塞部により第1開口部を閉塞するようにしてもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
1;車両のフロア構造、2;フロアパネル、21;フロア面部、22;トンネル部、3;フロアサイレンサ、31;第1開口部、32A,32B;閉塞部、33A,33B;ヒンジ部、34A,34B;面ファスナ、4;フロアカーペット、41;第2開口部、5;フロアマット、6;仮止め用の固定部材、7;色合わせ部材、8;係合部材、9A,9B;マット固定具。

Claims (2)

  1. 車両のフロアパネルと、
    前記フロアパネルに敷設されるフロアサイレンサと、
    前記フロアサイレンサに敷設されるフロアカーペットと、
    前記フロアカーペットに敷設されるフロアマットと、を備える車両のフロア構造であって、
    前記フロアサイレンサには、第1開口部が形成されるとともに、前記第1開口部を閉塞可能な閉塞部が前記第1開口部の内周縁にヒンジ部を介して接続されており、
    前記フロアサイレンサには、前記閉塞部が捲れた展開状態を一時的に保持固定するための仮止め用の固定部材が備えられ、
    前記フロアカーペットには、第2開口部が形成され、前記閉塞部が閉じられた閉塞状態では、前記第2開口部からは前記仮止め用の固定部材が臨んでおり、
    前記フロアマットには、前記仮止め用の固定部材と係合可能な係合部材が備えられ、
    前記フロアマットの設置状態では、前記閉塞部が閉じられた閉塞状態とされるとともに、前記フロアマットと前記フロアサイレンサとは、前記係合部材が前記仮止め用の固定部材に係合することで固定されることを特徴とする車両のフロア構造。
  2. 前記フロアサイレンサの前記仮止め用の固定部材の周りには、前記フロアカーペットと同色又は近似色の色合わせ部材が配されており、
    前記閉塞部が閉じられた閉塞状態では、前記フロアカーペットの前記第2開口部からは、前記仮止め用の固定部材及び前記色合わせ部材が露出するように、前記色合わせ部材は、前記第2開口部の面積よりも大きくされている請求項1に記載の車両のフロア構造。
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