JP6081433B2 - 車両用内装構造 - Google Patents
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Description
また、下記特許文献1の車両用内装構造によれば、ガーニッシュとパーシェルフとの境界線に隙間が発生しないようにするため、ガーニッシュにフランジを形成し、このフランジをパーシェルフの係止穴に嵌合させている。
そして、この上壁部は車内側から車外側に延びているため、上壁部の車外側の端部がボディに近接するようになる。
しかしながら、従来技術には、ガーニッシュの上壁部とボディ側とを固定する固定構造がなく、ガーニッシュの上壁部とボディとの隙間が大きくなり、美観を損なうおそれがある。
また、前記する構成によれば、フェルトの厚みによって蓋部による引き込み量を調整することができる。また、ボディの振動がフェルトで吸収されるため、蓋部に伝達する振動が低減し、蓋部が外れるおそれがなくなる。
また、前記する構成によれば、上壁部とボディとの隙間をなくすことができるとともに、上壁部と窓ガラスとの隙間が大きくなり難く、車内の美観が維持される。
ロアガーニッシュ50とアッパガーニッシュ1とは、ボディを構成するインナパネル2(図3参照)の車内側に配置されてインナパネル2を被覆し、トランクルームTを装飾する樹脂製部材である。
また、本実施形態では、インナパネル2にシートベルト装置のリトラクタ6が固定されている。このため、ロアガーニッシュ50とアッパガーニッシュ1とは、インナパネル2の他にリトラクタ6も被覆している。
また、アッパガーニッシュ1の背面(車外側を向く面)には、複数のクリップ8が設けられている。そして、このクリップがインナパネル2に車幅方向に突き刺さることで、アッパガーニッシュ1がインナパネル2に固定されている。
なお、クリップ8が設けられている箇所は、アッパガーニッシュ1の前端側、下端(フランジ1a)側、後端側となっており、アッパガーニッシュ1の中央部には設けられていない。
そのほか、ロアガーニッシュ50もアッパガーニッシュ1と同様に図示しないクリップが設けられており、クリップがインナパネル2に突き刺さることで固定されている。
なお、インナパネル2には、窓ガラス3に対応する貫通孔2aが形成されており(図3参照)、窓枠11は、その貫通孔2aを貫通することで、窓ガラス3の方に延びている。
また、窓枠11は、リトラクタ6の上方に位置しており、窓枠11において下側の面がリトラクタ6の上方を被覆している。以下、窓枠11において下側の面を「上壁部」12と称する。
図2に示すように、開口部13は、上壁部12の右端辺12aの一部を切り欠いてなる略矩形状の孔であり、上壁部12の車外側端部に位置している。よって、開口部13を閉塞する蓋部14も上壁部12の車外側端部に位置している。
また、図3に示すように、蓋部14を含む上壁部12の右端縁(12a、14a)は、車外側に位置する窓ガラス3に対し、所定間隔の隙間S1(例えば、数mm程度)となるように設計されている。
なお、蓋部14を含む上壁部12は、インナパネル2の貫通孔2aを通過してインナパネル2よりも車外側に延びているため、蓋部14を含む上壁部12とインナパネル2との間には、隙間が発生しないようになっている。
図2に示すように、開口部13内において右側を向く右端辺13aと、これに対向する蓋部14の左端辺14bとは、互いに車幅方向に離間するように凹み、開口部13の右端辺13aと蓋部14の左端辺14bとの間にウェビング用孔15が形成されている。
そして、このウェビング用孔15によれば、図1に示すように、リトラクタ6に巻き取られているウェビング5を、車内上方に設けられたウェブガイド7に向って繰り出したり、又はウェブガイド7を介してウェビング5を巻き取ったりすることができる。
なお、支持部16、17の上面は、上壁部12の上面よりも下方に凹んでおり、支持部16、17に支持された蓋部14の上面と、上壁部12の上面との境界が面一になっている。
このため、蓋部14と上壁部12とが一体になっており、蓋部14が車外側に引っ張られた場合には、上壁部12も車外側に移動するようになっている。
そのほか、蓋部14には、開口部13の端縁に係止する複数の突起19が形成されており、蓋部14が上壁部12に対して位置ずれし難くなっている。
そして、図3に示すように、この爪部20は、インナパネル2の貫通孔2aの下端辺2bの車外側に上方から係止している。このため、蓋部14とこの蓋部14に一体化している上壁部12とが車内側に移動しないように規制され、蓋部14を含む上壁部12の右端縁(12a、14a)と窓ガラス3との隙間S1が拡大しないようになっている。
具体的には、フェルト21の厚みを厚くした場合、爪部20がより車外側に位置するようになる。このため、上壁部12も車外側に引き付けられて、上壁部12の右端縁(12a、14a)と窓ガラス3との隙間S1が小さくなる。
つぎに、アッパガーニッシュ1の被係止部16a、17aに、蓋部14の係止部18a、18bを差し込んで係合させ、アッパガーニッシュ1と蓋部14とを一体にする。
ここで、蓋部14を含む上壁部12の右端縁(12a、14a)と窓ガラス3との隙間S1が所定間隔よりも大きい場合には、蓋部14を窓ガラス3(車外側)に向って引き込み、その上で爪部20をインナパネル2の下端辺2bに係止させる。
これによれば、蓋部14が係合する上壁部12周辺も窓ガラス3の方に引き込まれるようになり、蓋部14を含む上壁部12の右端縁(12a、14a)と窓ガラス3との隙間S1が所定間隔となる。
以上の手順によれば、アッパガーニッシュ1の取り付け方向(車幅方向)と、蓋部14の取り付け方向(上下方向)とが交差していても、インナパネル2に固定することができる。
なお、本実施形態では、上壁部12がインナパネル2よりも車外側に延び、上壁部12とインナパネル2とに隙間が発生しないような設計になっている。よって、このような場合に適用すると、上壁部12の右端縁(12a、14a)と、インナパネル2とに隙間が発生することを防止でき、車両の美観を維持することができる。
たとえば、蓋部14の爪部20の係止する箇所は、インナパネル2の貫通孔2aの下端辺2bに限定されず、たとえば、インナパネル2の車内側の面に設けられた被係止部材(例えば、略U字状の金具など)に係止させるようにしてもよい。
このような変形例であっても、上壁部12の右端縁(12a、14a)とインナパネル2との間に隙間が大きくなることを防止できる。
2 インナパネル
2a 貫通孔
2b 下端縁
3 窓ガラス
10 窓用開口部
12 上壁部
12a 右端辺
13 開口部
14 蓋部
14a 右端辺
15 ウェビング用孔
16、17 支持部
16a、17a 被係止部
18a、18b 係止部
20 爪部
21 フェルト
S1 隙間
Claims (2)
- シートベルト装置のリトラクタが固定された車両用のボディと、
前記ボディの車内側に配置され、前記ボディと前記リトラクタとを被覆するガーニッシュと、
を備える車両用内装構造であって、
前記ガーニッシュは、前記リトラクタの上方を被覆する上壁部を有し、
前記上壁部には、前記リトラクタに巻き取られているウェビングを車内側に挿通させるための開口部と、前記開口部を閉塞する蓋部と、が設けられ、
前記開口部は、前記上壁部の車外側の端部に位置し、
前記蓋部は、前記開口部の周端縁に係止する係止部と、前記ボディに係止する爪部と、を有し、
前記爪部は、フェルトを介して前記ボディに係止する
ことを特徴とする車両用内装構造。 - シートベルト装置のリトラクタが固定された車両用のボディと、
前記ボディの車内側に配置され、前記ボディと前記リトラクタとを被覆するガーニッシュと、
を備える車両用内装構造であって、
前記ガーニッシュは、前記リトラクタの上方を被覆する上壁部を有し、
前記上壁部には、前記リトラクタに巻き取られているウェビングを車内側に挿通させるための開口部と、前記開口部を閉塞する蓋部と、が設けられ、
前記開口部は、前記上壁部の車外側の端部に位置し、
前記蓋部は、前記開口部の周端縁に係止する係止部と、前記ボディに係止する爪部と、を有し、
前記ボディの車外側には、窓ガラスが設けられ、
前記ボディには、前記窓ガラスに対応する貫通孔が形成され、
前記蓋部の爪部は、前記ボディの貫通孔の端縁に車外側から係止する
ことを特徴とする車両用内装構造。
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JP2014236814A JP6081433B2 (ja) | 2014-11-21 | 2014-11-21 | 車両用内装構造 |
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JP2016097821A JP2016097821A (ja) | 2016-05-30 |
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JP2014236814A Active JP6081433B2 (ja) | 2014-11-21 | 2014-11-21 | 車両用内装構造 |
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2014
- 2014-11-21 JP JP2014236814A patent/JP6081433B2/ja active Active
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