JP2014193653A - カウルサイドトリムの取付構造 - Google Patents

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康友 松葉
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Abstract

【課題】車両幅方向から強い負荷がかかっても車両パネルから外れ難く組付作業性に優れるカウルサイドトリムの取付構造を提供する。
【解決手段】本カウルサイドトリムの取付構造1は、フロアパネル6及びサイドシルパネル7を有する車両パネル2と、フロア部3a及びサイド部3bを有するカーペット3と、サイド部を車室内側から覆うように車両パネルに取り付けられるカウルサイドトリム4と、を備える。そして、上記サイドシルパネルの上面部19とカーペットのサイド部との間には、スペーサ20が設けられ、スペーサには、カウルサイドトリムに設けられた差込爪10が挿入してカウルサイドトリムの車両幅方向Pの移動を規制する差込部23が設けられ、カーペットのサイド部には、差込部及びスペーサの差込部の車室内側縁部20aを露出する開口部24が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、カウルサイドトリムの取付構造に関し、さらに詳しくは、車両幅方向から強い負荷がかかっても車両パネルから外れ難く組付作業性に優れるカウルサイドトリムの取付構造に関する。
従来の車両フロア構造としては、カウルサイドトリム(ダッシュサイドトリム)と、このカウルサイドトリムの車両後方端側を上方から覆うように配されるスカッフプレート(キッキングプレート)と、を備えるものが一般に知られている(例えば、特許文献1参照)。近年、部品点数及びコストの削減等の観点から、上記スカッフプレートを備えない車両フロア構造が求められている。この種の車両フロア構造として、例えば、図11に示すように、車両パネル102を構成するサイドシルパネル107の上面部119とカーペット103のサイド部103bとの間にスペーサ120が設けられ、カーペット103のサイド部103bを車室内側から覆うようにカウルサイドトリム104をサイドシルパネル107にクリップ等で取り付けてなる技術が提案されている。
実開平4−24848号公報
しかし、上記提案技術では、カウルサイドトリム104の車両後方端側を上方から覆うスカッフプレートを備えておらず、すなわちカウルサイドトリム104に何ら力受け構造を設けていないので、例えば、使用者が車両に乗り込む際にカウルサイドトリム104を誤って蹴ってしまいカウルサイドトリム104に車両幅方向Pから強い負荷がかかると、カウルサイドトリム104の端末がサイドシルパネル107から外れてしまう恐れがある。一方、カウルサイドトリム104とは別体のクリップ等を用いて力受け構造を構成することも考えられるが、その場合、カウルサイドトリム104の組付作業性の低下が懸念される。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、車両幅方向から強い負荷がかかっても車両パネルから外れ難く組付作業性に優れるカウルサイドトリムの取付構造を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、フロアパネル及び該フロアパネルの端部から立ち上がるサイドシルパネルを有する車両パネルと、前記フロアパネル上に敷設されるフロア部及び該フロア部の端部からサイドシルパネルに沿って立ち上がるサイド部を有するカーペットと、前記サイド部を車室内側から覆うように前記車両パネルに取り付けられるカウルサイドトリムと、を備えるカウルサイドトリムの取付構造であって、前記サイドシルパネルの上面部と前記カーペットの前記サイド部との間には、スペーサが設けられており、前記スペーサには、前記カウルサイドトリムに設けられた差込爪が挿入して該カウルサイドトリムの車両幅方向の移動を規制する差込部が設けられており、前記カーペットの前記サイド部には、前記差込部及び前記スペーサの前記差込部の車室内側縁部を露出する開口部が設けられていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載において、前記差込部は、前記スペーサの車両前方端側に開口した切り欠き状に形成されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載において、前記差込爪には、車両幅方向の車室外側の先端角側に曲面部が形成され、車両幅方向の車室内側の先端側に平面部が形成されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項の記載において、前記車両パネルは、車室とエンジン室とを区画し且つ車両後方に突出する固定部を有するダッシュパネルを備え、前記カウルサイドトリムの車両前方端側には、前記カウルサイドトリムの車両幅方向の車室内側から車室外側への移動により前記固定部が挿通される挿通穴が形成されていることを要旨とする。
本発明のカウルサイドトリムの取付構造によると、サイドシルパネルの上面部とカーペットのサイド部との間には、スペーサが設けられており、スペーサには、カウルサイドトリムに設けられた差込爪が挿入してカウルサイドトリムの車両幅方向の移動を規制する差込部が設けられており、カーペットのサイド部には、差込部及びスペーサの差込部の車室内側縁部を露出する開口部が設けられている。このように、スペーサの差込部にカウルサイドトリムの差込爪を挿入して力受け構造を構成しているので、例えば、使用者が車両に乗り込む際にカウルサイドトリムを誤って蹴ってしまいカウルサイドトリムに車両幅方向から強い負荷がかかっても、差込爪が差込部に係止することでカウルサイドトリムの端末が車両パネルから外れ難くなる。また、カウルサイドトリムを車両幅方向の車室内側から車室外側へ移動させれば、開口部を介して差込爪がスペーサの差込部の車室内側縁部の表面を滑って差込部に円滑に挿入されるとともに、車両パネルにカウルサイドトリムが取り付けられる。よって、カウルサイドトリムの組付作業性が高められる。
また、前記差込部が、前記スペーサの車両前方端側に開口した切り欠き状に形成されている場合は、差込爪がスペーサの差込部の車室内側縁部の表面を滑る際に、スペーサの差込部の車室内側縁部が下方に撓み易くなる。よって、差込爪が差込部に更に円滑に挿入される。
また、前記差込爪に、車両幅方向の車室外側の先端角側に曲面部が形成され、車両幅方向の車室内側の先端側に平面部が形成されている場合は、差込爪の曲面部がスペーサの差込部の車室内側縁部の表面を滑り易く、差込爪が差込部に更に円滑に挿入される。また、カウルサイドトリムに車両幅方向から強い負荷がかかっても、差込爪の平面部が差込部に強固に係止することでカウルサイドトリムの端末が更に外れ難くなる。
さらに、前記車両パネルが、車室とエンジン室とを区画し且つ車両後方に突出する固定部を有するダッシュパネルを備え、前記カウルサイドトリムの車両前方端側に、前記カウルサイドトリムの車両幅方向の車室内側から車室外側への移動により前記固定部が挿通される挿通穴が形成されている場合は、カウルサイドトリムを車両幅方向の車室内側から車室外側へ移動させれば、固定部はカウルサイドトリムと干渉することなく挿通穴に挿通される。そして、固定部が挿通穴に挿通することでダッシュパネルに対してカウルサイドトリムが取り付けられる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例に係るカウルサイドトリムの取付構造の斜視図である。 上記カウルサイドトリムの取付構造においてカウルサイドトリムを取外した状態を示す斜視図である。 図1のIII−III線断面図である。 図1のIV−IV線断面図である。 図1のV−V線断面図である。 実施例に係るカウルサイドトリムを説明するための斜視図であり、(a)は表面(意匠面)からみた状態を示し、(b)は裏面からみた状態を示す。 図6(b)の要部拡大図である。 図3のVIII−VIII線断面図である。 上記カウルサイドトリムの取付方法を説明するための説明図である。 上記カウルサイドトリムの取付方法を説明するための説明図である。 提案技術の車両フロア構造を説明するための説明図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
<カウルサイドトリムの取付構造>
本実施形態に係るカウルサイドトリムの取付構造(1)は、フロアパネル(6)及びフロアパネルの端部から立ち上がるサイドシルパネル(7)を有する車両パネル(2)と、フロアパネル上に敷設されるフロア部(3a)及びフロア部の端部からサイドシルパネルに沿って立ち上がるサイド部(3b)を有するカーペット(3)と、サイド部を車室内側から覆うように車両パネルに取り付けられるカウルサイドトリム(4)と、を備える(例えば、図1〜図3等参照)。そして、上記サイドシルパネル(7)の上面部(19)とカーペット(3)のサイド部(3a)との間には、スペーサ(20)が設けられており、スペーサには、カウルサイドトリム(4)に設けられた差込爪(10)が挿入してカウルサイドトリムの車両幅方向(P)の移動を規制する差込部(23)が設けられており、カーペット(3)のサイド部(3a)には、差込部(23)及びスペーサの差込部の車室内側縁部(20a)を露出する開口部(24)が設けられている(例えば、図3等参照)。
本実施形態に係るカウルサイドトリムの取付構造としては、例えば、上記差込部(23)は、スペーサ(20)の車両前方端側に開口した切り欠き状に形成されている形態(例えば、図8等参照)を挙げることができる。
本実施形態に係るカウルサイドトリムの取付構造としては、例えば、上記差込爪(10)は、車両幅方向(P)の車室外側の先端角側に曲面部(13)が形成され、車両幅方向(P)の車室内側の先端側に平面部(12)が形成されている形態(例えば、図7等参照)を挙げることができる。
本実施形態に係るカウルサイドトリムの取付構造としては、例えば、上記車両パネル(2)は、車室とエンジン室とを区画し且つ車両後方に突出する固定部(27)を有するダッシュパネル(26)を備え、カウルサイドトリム(4)の車両前方端側には、カウルサイドトリムの車両幅方向(P)の車室内側から車室外側への移動により固定部(27)が挿通される挿通穴(28)が形成されている形態(例えば、図5及び図10等参照)を挙げることができる。
本実施形態に係るカウルサイドトリムの取付構造としては、例えば、上記カウルサイドトリム(4)の裏面側には、カウルサイドトリムの車両幅方向(P)の車室内側から車室外側への移動により、サイドシルパネル(7)に形成された取付穴(17)に挿入されて係合するクリップ(16)が設けられている形態(例えば、図5及び図6等参照)を挙げることができる。これにより、クリップが取付穴に係止することでサイドシルパネルに対してカウルサイドトリムが取り付けられる。
<カウルサイドトリムの取付方法>
本実施形態に係るカウルサイドトリムの取付方法は、車両パネル(2)は、フロアパネル(6)及びフロアパネルの端部から立ち上がるサイドシルパネル(7)を有し、カーペット(3)は、フロアパネル上に敷設されるフロア部(3a)及びフロア部の端部からサイドシルパネルに沿って立ち上がるサイド部(3b)を有し、サイド部の端部を覆うように車両パネルに取り付けられるカウルサイドトリム(4)の取付方法である(例えば、図1〜図3等参照)。そして、上記サイドシルパネル(7)の上面部(19)とカーペット(3)のサイド部(3b)との間には、スペーサ(20)が設けられており、スペーサには、カウルサイドトリム(4)に設けられた差込爪(10)が挿入してカウルサイドトリムの車両幅方向(P)の移動を規制する差込部(23)が設けられており、カーペット(3)のサイド部(3b)には、差込部(23)及びスペーサの差込部の車室内側縁部(20a)を露出する開口部(24)が設けられている(例えば、図3等参照)。さらに、カウルサイドトリム(4)の車両幅方向(P)の車室内側から車室外側への移動により、開口部(24)を介して差込爪(10)がスペーサの差込部の車室内側縁部(20a)の表面を滑って差込部に挿入されるとともに、車体パネル(2)にカウルサイドトリム(4)が取り付けられる(例えば、図3等参照)。なお、本実施形態に係るカウルサイドトリムの取付方法は、例えば、上記カウルサイドトリムの取付構造で説明した構成を適用することができる。
なお、上記実施形態で記載した各構成の括弧内の符号は、後述する実施例に記載の具体的構成との対応関係を示すものである。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。なお、本実施例では、右ハンドル車の運転席側におけるカウルサイドトリムの取付構造を例示する。
(1)カウルサイドトリムの取付構造の構成
本実施例に係るカウルサイドトリムの取付構造1は、図1に示すように、以下に述べる車両パネル2、カーペット3及びカウルサイドトリム4を備えている。
上記車両パネル2は、図3及び図4に示すように、車両床面を構成する金属製のフロアパネル6と、このフロアパネル6の車両幅方向Pの端部から立ち上がる金属製のサイドシルパネル7と、を有している。このサイドシルパネル7は、インナーパネル7a及びアウターパネル7bを備えている。これら両パネル7a、7bの合わせ部位に上方に立ち上がるフランジ8が形成されている。このフランジ8には、弾性材からなるオープントリム9(「ウェザーストリップ」とも称される。)が装着されている。このオープントリム9の上面側には、カウルサイドトリム4の車室外側の端部が圧接している。
上記カーペット3は、図1〜図3に示すように、フロアパネル6上に敷設されるフロア部3aと、このフロア部3aの車両幅方向Pの端部からサイドシルパネル7に沿って立ち上がるサイド部3bと、を有している。なお、本実施例では、上記カーペット3として、表皮層の裏面に不織布からなる吸音層を積層してなるものを採用する。また、上記カーペット3のフロア部3aとフロアパネル6との間にクッション性を有する敷設材を介装してもよい。
上記カウルサイドトリム4は、図1及び図3に示すように、カーペット3のサイド部3bの端部を覆うように運転席に着座した乗員の足下付近に配されている。このカウルサイドトリム4は、樹脂製で可撓性を有している。
上記カウルサイドトリム4の裏面には、図6に示すように、車両後方端側に差込爪10が形成されている。この差込爪10は、図7に示すように、カウルサイドトリム4の裏面から立ち上がる横断面略U字状の立壁11を備えている。この立壁11は、車両前後方向Qに延びる第1立壁11aと、この第1立壁11aの車両前後方向Qの端側から車両幅方向Pの車室外側に延びる第2立壁11bと、を有している。この第1立壁11aの車両幅方向Pの車室内側の先端側には平面部12が形成されている。さらに、第2立壁11bの車室外側の先端角側には、丸み面取部である曲面部13が形成されている。なお、各立壁11a、11bには、カウルサイドトリム4の裏面から立ち上がる補強リブが接続されている。
上記カウルサイドトリム4の裏面には、図6に示すように、複数(図中2個)のクリップ保持座15が形成されている。これら各クリップ座15には、樹脂製のクリップ16が装着されている。このクリップ16は、カウルサイドトリム4の車両幅方向Pの車室内側から車室外側への移動により、サイドシルパネル7に形成された取付穴17に挿入され係合する(図5参照)。
上記サイドシルパネル7の上面部19とカーペット3のサイド部3bとの間には、図2〜図4に示すように、車両前後方向Qに延びる樹脂製のスペーサ20が配されている。このスペーサ20は、タッカーによるステープル21等でカーペット3のサイド部3bの裏面に取り付けられ、サイドシルパネル7の上面部19に載置されている。また、スペーサ20は、カーペット3のサイド部3bの嵩上げ機能及び/又はウォッシャホース、ワイヤーハーネス等の車両前後方向Qに延びる長尺物22の収容機能を有している。
上記スペーサ20の車両前方端側には、図2及び図3に示すように、カウルサイドトリム4の差込爪10が挿入してカウルサイドトリム4の車両幅方向Pの移動を規制する差込部23が形成されている。この差込部23は、図8に示すように、スペーサ20の車両前方端側に開口した切り欠き状に形成されている。また、上記カーペット3のサイド部3bには、スペーサ20の差込部23に対応する位置に穴状の開口部24が形成されている。この開口部24により差込部23及びスペーサ20の差込部23の車室内側縁部20aが上方に露出されている。
上記車両パネル2は、図5に示すように、車室とエンジン室とを区画する金属製のダッシュパネル26を有している。このダッシュパネル26には、車両後方に向かって突出する軸状の固定部27(例えば、スタッド等)が設けられている。この固定部27は、カウルサイドトリムの4車両前方端側に形成された挿通穴28に挿通されている。そして、固定部27の先端側にナット体29を螺合することでカウルサイドトリム4がダッシュパネル26に取り付けられている。なお、上記ダッシュパネル26とカーペット3との間には、防音機能等を有するダッシュサイレンサ40が介装されている。
上記挿通穴28は、図10に示すように、カウルサイドトリム4の車両幅方向Pの車室内側から車室外側への移動により固定部27が挿通される形状に形成されている。具体的に、挿通穴28は、カウルサイドトリム4において車両幅方向Pに延びる面部41a及び面部41aの一端側から車両後方に延びる面部41bにわたって形成されている。
(2)カウルサイドトリムの取付方法
次に、上記構成のカウルサイドトリム4の取付方法について説明する。車両床面にカーペット3を敷設するとともに、サイドシルパネル7のフランジ8にオープントリム9を装着する。この状態より、図9に示すように、カウルサイドトリム4を取付位置に合わせて車両幅方向Pの車室内側から車室外側へ移動させる。すると、開口部24を介して差込爪10の曲面部13がスペーサ20の差込部23の車室内側縁部20aに当接してその表面を滑る。このとき、差込爪10の押圧により車室内側縁部20aが下方に撓んで差込爪10が差込部23に挿入される(図3参照)。
また、上記カウルサイドトリム4の車室外側への移動により、図10に示すように、固定部27が挿通穴28に挿通されるとともに、図5に示すように、クリップ16が取付穴17に係合されてカウルサイドトリム4がサイドシルパネル7に取り付けられる。そして、固定部27にナット体29を螺合することでカウルサイドトリム4がダッシュパネル26に取り付けられる。
(3)カウルサイドトリムの取付構造の作用
次に、上記構成のカウルサイドトリムの取付構造1の作用について説明する。例えば、使用者が車両に乗り込む際にカウルサイドトリム4を誤って蹴ってしまっても、差込爪10の平面部12がスペーサ20の差込部23に強固に係止することでカウルサイドトリム4の端末が車両パネル2から外れ難い。
(4)実施例の効果
以上より、本実施例のカウルサイドトリムの取付構造1によると、サイドシルパネル7の上面部19とカーペット3のサイド部3bとの間には、スペーサ20が設けられており、スペーサ20には、カウルサイドトリム4に設けられた差込爪10が挿入してカウルサイドトリム4の車両幅方向Pの移動を規制する差込部23が設けられており、カーペット3のサイド部3bには、差込部23及びスペーサ20の差込部23の車室内側縁部20aを露出する開口部24が設けられている。このように、スペーサ20の差込部23にカウルサイドトリム4の差込爪10を挿入して力受け構造を構成しているので、例えば、使用者が車両に乗り込む際にカウルサイドトリム4を誤って蹴ってしまいカウルサイドトリム4に車両幅方向Pから強い負荷がかかっても、差込爪10が差込部23に係止することでカウルサイドトリム4の端末が車両パネル2から外れ難くなる。また、カウルサイドトリム4を車両幅方向Pの車室内側から車室外側へ移動させれば、開口部24を介して差込爪10がスペーサ20の差込部23の車室内側縁部20aの表面を滑って差込部23に円滑に挿入されるとともに、車両パネル2に対してカウルサイドトリム4が取り付けられる。よって、カウルサイドトリム4の組付作業性が高められる。
また、本実施例では、差込部23は、スペーサ20の車両前方端側に開口した切り欠き状に形成されている。これにより、差込爪10がスペーサ20の差込部23の車室内側縁部20aの表面を滑る際に、スペーサ20の差込部23の車室内側縁部20aが下方に撓み易くなる。よって、差込爪10が差込部23に更に円滑に挿入される。
また、本実施例では、差込爪10には、車両幅方向Pの車室外側の先端角側に曲面部13が形成され、車両幅方向Pの車室内側の先端側に平面部12が形成されている。これにより、差込爪10の曲面部13がスペーサ20の差込部23の車室内側縁部20aの表面を滑り易く、差込爪10が差込部23に更に円滑に挿入される。また、カウルサイドトリム4に車両幅方向Pから強い負荷がかかっても、差込爪10の平面部12が差込部23に強固に係止することでカウルサイドトリム4の端末が更に外れ難くなる。
また、本実施例では、車両パネル2は、車室とエンジン室とを区画し且つ車両後方に突出する固定部27を有するダッシュパネル26を備え、カウルサイドトリム4の車両前方端側には、カウルサイドトリム4の車両幅方向Pの車室内側から車室外側への移動により固定部27が挿通される挿通穴28が形成されている。これにより、カウルサイドトリム4を車両幅方向Pの車室内側から車室外側へ移動させれば、固定部27はカウルサイドトリム4と干渉することなく挿通穴28に挿通される。そして、固定部27が挿通穴28に挿通することでダッシュパネル26に対してカウルサイドトリム4が取り付けられる。
これに対して、カウルサイドトリムを車両前方へ移動させて固定部を挿通穴に挿通させつつ、カウルサイドトリムを車両外側へ移動させてクリップ等でサイドシルパネルに固定するものでは、取付方向が2方向(あるいは2方向以上)となるためカウルサイドトリム自体を撓ませて取り付ける必要があり、組付作業性が悪い。
さらに、本実施例では、カウルサイドトリム4の裏面側には、カウルサイドトリム4の車両幅方向Pの車室内側から車室外側への移動により、サイドシルパネル7に形成された取付穴17に挿入されて係合するクリップ16が設けられている。これにより、クリップ16が取付穴17に係止することでサイドシルパネル7に対してカウルサイドトリム4が取り付けられる。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記実施例では、スペーサ20の車両前方端側に開口した切り欠き状の差込部23を例示したが、これに限定されず、例えば、スペーサ20の車両前方端側に開口しない穴状の差込部としてもよい。また、上下方向に貫通しない凹状の差込部としてもよい。
また、上記実施例では、穴状の開口部24を例示したが、これに限定されず、例えば、カーペット3の端部に開口した切り欠き状の開口部としてもよい。
また、上記実施例では、車室外側の先端角側に曲面部13が形成され且つ車室内側の先端側に平面部12が形成された差込爪10を例示したが、これに限定されず、例えば、車室外側の先端角側に平面部が形成された差込爪としたり、車室内側の先端側に曲面部が形成された差込爪としたりしてもよい。
また、上記実施例では、サイドシルパネル7に対してオープントリム9を装着してからカウルサイドトリム4を取り付けるようにしたが、これに限定されず、例えば、サイドシルパネル7に対してカウルサイドトリム4を取り付けてからオープントリム9を装着するようにしてもよい。
さらに、上記実施例では、運転席側のカウルサイドトリムの取付構造1を例示したが、これに限定されず、例えば、助手席側のカウルサイドトリムの取付構造としたり、2列目、3列目等の後部座席側のカウルサイドトリムの取付構造としたりしてもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
乗用車、バス、トラック等の他、列車、汽車等の鉄道車両、建設車両、農業車両、産業車両などのカウルサイドトリムの取付構造に関する技術として広く利用される。
1;カウルサイドトリムの取付構造、2;車両パネル、3;カーペット、3a;フロア部、3b、サイド部、4;カウルサイドトリム、6;フロアパネル、7;サイドシルパネル、10;差込爪、12;平面部、13;曲面部、20;スペーサ、20a;スペーサの差込部の車室内側縁部、23;差込部、24;開口部、26;ダッシュパネル、27;固定部、28;挿通孔、P;車両幅方向。

Claims (4)

  1. フロアパネル及び該フロアパネルの端部から立ち上がるサイドシルパネルを有する車両パネルと、前記フロアパネル上に敷設されるフロア部及び該フロア部の端部からサイドシルパネルに沿って立ち上がるサイド部を有するカーペットと、前記サイド部を車室内側から覆うように前記車両パネルに取り付けられるカウルサイドトリムと、を備えるカウルサイドトリムの取付構造であって、
    前記サイドシルパネルの上面部と前記カーペットの前記サイド部との間には、スペーサが設けられており、
    前記スペーサには、前記カウルサイドトリムに設けられた差込爪が挿入して該カウルサイドトリムの車両幅方向の移動を規制する差込部が設けられており、
    前記カーペットの前記サイド部には、前記差込部及び前記スペーサの前記差込部の車室内側縁部を露出する開口部が設けられていることを特徴とするカウルサイドトリムの取付構造。
  2. 前記差込部は、前記スペーサの車両前方端側に開口した切り欠き状に形成されている請求項1記載のカウルサイドトリムの取付構造。
  3. 前記差込爪には、車両幅方向の車室外側の先端角側に曲面部が形成され、車両幅方向の車室内側の先端側に平面部が形成されている請求項1又は2に記載のカウルサイドトリムの取付構造。
  4. 前記車両パネルは、車室とエンジン室とを区画し且つ車両後方に突出する固定部を有するダッシュパネルを備え、前記カウルサイドトリムの車両前方端側には、前記カウルサイドトリムの車両幅方向の車室内側から車室外側への移動により前記固定部が挿通される挿通穴が形成されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載のカウルサイドトリムの取付構造。
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