JP7347758B2 - 掘取機 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示された掘取機は、作物を掘り取る堀取具と、掘取具の後方に設けられた搬送体とを有している。この掘取機は、トラクタに装着され、トラクタに牽引されることにより掘取具で作物を掘り取ると共に堀り取られた作物を搬送体で後上方に搬送する。
堀取具は、板材で形成され、板面が上下方向を向くように機枠に取り付けられている。
本発明は、作物の根を良好に切断することができる掘取機を提供することを目的とする。
また、前記堀取具は、前記固定部を締め付けることで前記第1プレート及び前記第2プレートの揺動が固定され、前記固定具を緩めることで前記第1プレート及び前記第2プレートの揺動が許容されることにより、前記前縁部側の上下方向の位置が前記機幅方向に延伸する軸心回りに調節可能である。
また、前記固定部は、前記第1プレート及び前記第2プレートの揺動位置を任意の位置で固定可能である。
図1は、対地作業機1の全体構成を示す概略側面図を示している。対地作業機1は、走行車両として例示するトラクタ2と、トラクタ2の後方に昇降リンク機構3を介して装着された掘取機4とを有している。
本実施形態においては、図1に矢印A1方向で示す方向(トラクタ2の前進方向)を前方、矢印A2で示す方向(トラクタ2の後進方向)を後方、矢印A3で示す方向を前後方向として説明する。
図1に示すように、掘取機4は、機枠17を有している。図2に示すように、機枠17は、第1サイドフレーム18Lと、第1サイドフレーム18Lに対して機幅方向K1で間隔を隔てて配置された第2サイドフレーム18Rとを有している。第1サイドフレーム18Lと第2サイドフレーム18Rとは、複数の部材によって連結されている。第1サイドフレーム18Lは、前後方向に長いメインフレーム19Lと、メインフレーム19Lの前部の機幅方向内方側に上方突出状に固定された前部フレーム20Lとを有している。第2サイドフレーム18Rは、前後方向に長いメインフレーム19Rと、メインフレーム19Rの前部の機幅方向内方側に上方突出状に固定された前部フレーム20Rとを有している。
図3に示すように、掘取機4は、機枠17の上部側に配置された伝動ケース22を有している。伝動ケース22は、機枠17の機幅方向K1中央部に配置され、前部フレーム20Lと前部フレーム20Rとの間に設けられたケース取付台23に取り付けられている。伝動ケース22には、入力軸24が前方突出状に設けられている。入力軸24は、トラクタ2のPTO軸10にジョイント軸(ユニバーサルジョイント)を介して連結されている。PTO軸10からの動力は、入力軸24を介して伝動ケース22内に取り入れられると共に、伝動ケース22から側方(左側方)に突出する出力軸25から出力される。
図2、図4に示すように、掘取装置26は、第1サイドフレーム18Lと第2サイドフレーム18Rとの前部間に設けられている。図5、図6Aに示すように、掘取装置26は、畝15に栽培された作物16を掘り取る掘取具31と、掘取具31が取り付けられる取付部材32とを有している。掘取具31は、板材によって形成されている。掘取具31は、板面が上下方向を向くように配置されて、機枠17の前部に取付部材32を介して取り付けられている。機枠17は、トラクタ2が前進することで前方移動し、掘取具31は、機枠17が前方移動することで作物16の根16aを切断しながら該作物16を掘り取る。
。第2プレート37Rは、第2サイドフレーム18Rの前部の機幅方向内方側の面に当接して配置されている。架設部材38は、第1プレート37Lと第2プレート37Rにわたって設けられている。架設部材38の一端側は、第1プレート37Lに固定され、他端側は、第2プレート37Rに固定されている。架設部材38の上面に掘取具31の後部が重ね合わされ、該掘取具31の後部を貫通して架設部材38にネジ込まれるネジ部材41によって、掘取具31が架設部材38に取り付けられている。枢支部39は、ピン等によって形成され、第1プレート37L及び第2プレート37Rを機幅方向K1に延伸する軸心回りに揺動可能に支持する。詳しくは、枢支部39は、第1プレート37Lを支持する第1ピン39Lと、第2プレート37Rを支持する第2ピン39Rとを有し、第1ピン39Lは、第1サイドフレーム18Lに第1プレート37Lを機幅方向K1に延伸する軸心回りに揺動可能に支持し、第2ピン39Rは、第2サイドフレーム18Rに第2プレート37Rを機幅方向K1に延伸する軸心回りに揺動可能に支持している。第1プレート37L及び第2プレート37Rには、枢支部39を中心とする円弧状のガイド穴42が形成されている。固定部40は、第1プレート37L及び第2プレート37Rの枢支部39回りの揺動を固定する。詳しくは、固定部40は、第1プレート37Lのガイド穴(第1ガイド穴)42及び第1サイドフレーム18Lを貫通するボルトと、該ボルトがネジ込まれるナットとによって構成された第1固定部40Lと、第2プレート37Rのガイド穴(第2ガイド穴)42、第2サイドフレーム18Rを貫通するボルトと、該ボルトがネジ込まれるナットとによって構成された第2固定部40Rとを有する。固定部40を締め付けることで、第1プレート37L、第2プレート37Rの揺動を固定し、固定部40を緩めることで、第1プレート37L、第2プレート37Rの揺動が許容される。つまり、固定部40は、第1プレート37L及び第2プレート37Rの揺動位置を任意の位置で固定可能である。また、言い換えると、掘取具31は、前縁部33側の上下方向の位置が機幅方向K1に延伸する軸心回りに調節可能に機枠17に取り付けられている。したがって、掘取具31は、図5に示す例では、水平状態に取り付けられているが、前下がり傾斜状に取り付けることもできる。
カラー46によって第1側板36L及び第2側板36Rの機幅方向K1の位置調節を行うことができる。つまり、カラー46の数を換えること、又は長さの異なるカラー46に交換すること等により、第1側板36Lと第2側板36Rとの機幅方向K1の間隔W2を縮める或いは広げることができる。
第1側板36Lと第2側板36Rとの間隔調節は、カラー46による構造のものに限定されることはない。例えば、ネジ構造によって第1側板36L及び第2側板36Rを機幅方向K1に位置調節できるようにしたものであってもよいし、複数の筒を入れ子状に組み合わせた伸縮構造によって第1側板36L及び第2側板36Rを位置調節できるようにしたものであってもよい。
図3に示すように、搬送体27は、駆動軸56と、駆動輪57と、従動輪58と、無端回走体59とを有している。駆動軸56は、搬送体27の後部に設けられている。駆動軸56には、伝動ケース22の出力軸25の動力が伝動機構28を介して伝達される。駆動輪57は、駆動軸56と一体回動可能である。従動輪58は、搬送体27の前部に設けられている。無端回走体59は、駆動輪57と従動輪58とにわたって巻掛けられ、駆動輪57によって駆動されて上部側で作物16を後方(後上方)に搬送するように循環移動する。
図4に示すように、第1ガイド板67Lは、前部が第1サイドフレーム18Lに設けられた枢支点部(第1枢支点部)68Lに上下方向に延伸する軸心回りに回動可能に枢支されている。第1ガイド板67Lは、平面視で、第1枢支点部68Lから後方に向かうにつれて機幅方向内方に移行する傾斜状に配置されている。図3に示すように、第1ガイド板67Lは、側面視で、第1枢支点部68Lから後方に向かうにつれて搬送体27の傾斜方向に延びており、搬送体27の後方側で下方に延びるように屈曲されている。
図4に示すように、排出ガイド機構66は、第1ガイド板67Lの揺動を規制する第1揺動規制具69Lと、第2ガイド板67Rの揺動を規制する第2揺動規制具69Rとを有している。
図3、図4に示すように、整地機構29は、掘取具31の後方に設けられている。整地機構29は、畝15の上面15aを整地する整地板71を有している。整地板71は、搬送体27の後端27a側の下方で且つ少なくとも前部71aが搬送体27の後端27aよりも前方に配置されている。言い換えると、整地板71は、搬送体27を投影した領域内に少なくとも前部71aが配置されている。また、整地板71の後端71dは、搬送体27の後端27aよりも前方に位置している。言い換えると、前記領域内に、整地板71の全部が配置されている。
図10に示すように、整地機構29は、整地板71を畝15の上面15aに向けて加圧する加圧機構79を備えている。加圧機構79によって整地板71を畝15の上面15aに向けて加圧することで、図13に示すように、整地板71は、畝15の上面15aに凹み80を形成する。畝15の上面15aに凹み80が形成されることで、搬送体27の後端27a側から畝15の上面15aに落下した作物16が、畝15の上面15aから転落するのを抑制することができる。これにより、畝15の上面15aに落下した作物16をピッカー等によって拾い上げる作業を容易に行える。また、畝15の上面15aを整地板71によって整地することで、搬送体27の後端27a側から畝15の上面15aに落下した作物16が、土に埋もれないようにすることができる。これにより、作物16の乾燥がしやすくなると共に拾い上げ作業がしやすくなる。
なお、付勢部材83は、圧縮コイルバネに限定されることはない。例えば、付勢部材83は、ねじりコイルバネであってもよい。
ところで、掘取具31で掘り起こした後の畝15の上面15aを整地する場合、ローラーによって整地することも考えられるが、ローラーによる整地の場合、ローラーの前に土が溜まると、ローラーが回転しなくなり、土が滞留し、最終的には、搬送体27がロック(停止)する。復帰するためには、掘取機4を一度持ち上げるしかない。ローラーによる鎮圧を常に機能させるためには、ローラー径を大きくすればよいが、それには、搬送体27の傾斜角度を大きくするか、搬送体27の前後方向の長さを長くする必要がある。搬送体27の傾斜角度を大きくすると土の滞留量が増える。搬送体27を長くすると枕地が増える。また、搬送体27の後端27aからローラーが後方にはみ出すと、排出する作物16と接触する。
図1に示すように、掘取機4は、三点リンク機構3が連結されるマスト91を備えている。マスト91は、メインフレーム91Aと、サブフレーム91Bとを有している。メインフレーム91Aは、下部が機枠17から前方に突出するように設けられ、上部は下部の前部から上方に延出されている。サブフレーム91Bは、メインフレーム91Aの上部と下部とを連結している。メインフレーム91A及びサブフレーム91Bは、機枠17の機幅方向K1一方側と他方側とに設けられている。つまり、メインフレーム91Aとサブフレーム91Bとは、一対設けられている。
図16、図17に示すように、姿勢調整機構92は、揺動片93と、係合ピン94とを有している。揺動片93は、一対のメインフレーム91Aの上部間に配置されている、詳しくは、揺動片93は、一方のメインフレーム91Aの内側と、他方のメインフレーム91Aの内側とに設けられている。つまり、揺動片93は一対設けられている。一対の揺動片93は、機幅方向K1に間隔を隔てて対向配置されている。一対の揺動片93は、中途部で筒部材95によって連結されている。
係合ピン94は、マスト91に設けられている。係合ピン94は、マスト91及び係合穴98を貫通してマスト91に取り付けられている。係合ピン94の外側には、カラー99が嵌め込まれている。係合穴98は、揺動片93が枢支軸96回りに揺動すると、係合ピン94が係合穴98の一端98aから他端99bにまで移動するように形成されている。
上記構成のものにあっては、掘取機4が作業姿勢105に在る状態から三点リンク機構3を上方揺動させると、係合ピン94に作用する掘取機4の自重により、図18に示すように、係合ピン94が係合穴98の一端98a側から他端98b側に移動するように揺動片93が枢支軸96回りに揺動する。これにより、図19に示すように、掘取機4の前部側が持ち上げられる。掘取機4の前部側が持ち上げられることで、掘取具31が上向き傾斜となる。係合ピン94が係合穴98の他端98b側に移動した後、さらに三点リンク機構3が上方揺動すると、掘取機4は、三点リンク機構3と一体に上昇し、図20に示す落下抑制姿勢104に持ち上げられる。また、トップリンク11及びロワーリンク12は前部の枢支点を中心として円弧状に上方揺動するので、係合ピン94が係合穴98の他端98b側に移動した後は、掘取機4は前部側よりも後部側が高く持ち上げられる。そして、本実施形態では、落下抑制姿勢104では、掘取具31が略水平になる。つまり、落下抑制姿勢104は、掘取具31が略水平になる姿勢である。なお、落下抑制姿勢104は、掘取具31が水平よりも上向きになる姿勢であってもよい。また、落下抑制姿勢104は、掘取具31が水平よりも若干下向きになる姿勢であってもよい。
本実施形態では、三点リンク機構3で掘取機4を持ち上げる際に、先ず、掘取機4の前部側が持ち上がり、その後、前部側よりも後部側が大きく持ち上がるように、掘取機4の姿勢が自動的に調整されるので、三点リンク機構3で掘取機4を持ち上げた状態では、掘取機4が前下がりになるのが抑制され、掘取機4に残留した作物16が落下するのを抑制することができる。
図22に示すように、姿勢調整機構92は、揺動片93に着脱可能に取り付けられる規制ピン102を有している。規制ピン102は、係合穴98の他端98b側に位置する他方のピン穴100aを挿通して取り付けられる。規制ピン102を取り付けた状態で、掘取機4を作業姿勢105に在る状態から三点リンク機構3を上昇させると、規制ピン102がマスト91に当接することにより、揺動片93の揺動が規制される。揺動片93の揺動を固定することで、掘取機4を持ち上げた際に、掘取機4は落下抑制姿勢104よりも高く持ち上げられる。これにより、対地作業機1の移動時における掘取機4の持ち上げ高さを確保することができる。
また、掘取具31は、前後方向A3の幅である板幅W1が、機幅方向K1の中央部から機幅方向K1の外方に向かうにつれて広幅になるように形成されている。
また、掘取具31は、前縁部33側の上下方向の位置が機幅方向K1に延伸する軸心回りに調節可能に機枠17に取り付けられている。
この構成によれば、作物16の根16aに対して掘取具31の角度を調節することができる。
また、掘取機4は、機枠17と、機枠17の前部に取り付けられ、機枠17が前方移動することで畝15に栽培された作物16を掘り取る掘取具31と、掘取具31の一側部側に配置された第1側板36Lと、掘取具31の他側部側に配置された第2側板36Rと、第1側板36L及び第2側板36Rを機枠17の幅方向である機幅方向K1の内方に位置調節する間隔調節部43と、を備えている。
また、機枠17は、掘取具31の一側方に配置された第1サイドフレーム18Lと、掘取具31の他側方に配置された第2サイドフレーム18Rとを有し、間隔調節部43は、第1サイドフレーム18Lと第1側板36Lとの間に設けられていて第1側板36Lを位置調節する第1調節部43Lと、第2サイドフレーム18Rと第2側板36Rとの間に設けられていて第2側板36Rを位置調節する第2調節部43Rとを有している。
また、第1調節部43Lは、第1サイドフレーム18Lと第1側板36Lとの間に設けられるカラー46によって第1側板36Lの位置調節を行い、第2調節部43Rは、第2サイドフレーム18Rと第2側板36Rとの間に設けられるカラー46によって第2側板36Rの位置調節を行う。
また、第1側板36Lから第1サイドフレーム18Lにわたって設けられていて第1側板36Lと第1サイドフレーム18Lとの隙間をカバーする第1カバー板53Lと、第2側板36Rから第2サイドフレーム18Rにわたって設けられていて第2側板36Rと第2サイドフレーム18Rとの隙間をカバーする第2カバー板53Rと、を備えている。
また、第1カバー板53L及び第2カバー板53Rは、可撓性を有する板材で形成されている。
また、第1側板36Lは、第1サイドフレーム18Lに対し機幅方向K1に揺動自在に連結され、第2側板36Rは、第2サイドフレーム18Rに対し機幅方向K1に揺動自在に連結されていてもよい。
また、整地板71の後端71dが、搬送体27の後端27aよりも前方に位置している。
また、掘取機4は、畝15に栽培された作物16を掘り取る掘取具31と、掘取具31によって掘り取られた作物16を後上方に搬送すると共に後端27a側で畝15の上面15aに落下させる搬送体27と、搬送体27を投影した領域内に少なくとも前部が配置されていて畝15の上面15aを整地する整地板71と、を備えている。
また、前記領域内に、整地板71の全部が配置されている。
この構成によれば、整地板71が搬送体27の後端27a側から落下する作物16と干渉するのを防止することができる。
この構成によれば、搬送体27から落下排出された作物16が畝15から転落するのを抑制することができる。
また、整地板71の前部71aを搬送体27の下方で掘取機4の幅方向である機幅方向K1に延伸する軸心回りに枢支する枢軸77を備え、加圧機構79は、搬送体27の下方に配置され且つ整地板71の前部71aと後部71bとの間の中途部を加圧する。
また、掘取具31が取り付けられる機枠17を備え、機枠17は、第1サイドフレーム18Lと、第1サイドフレーム18Lに対して機幅方向K1で間隔を隔てて配置された第2サイドフレーム18Rとを有し、搬送体27は、第1サイドフレーム18Lと第2サイドフレーム18Rとの間に配置され、整地板71の機幅方向K1の幅W5は、搬送体27の機幅方向K1の幅W6よりも幅狭に形成されている。
この構成によれば、作物16を整地板71で整地した後の畝15上に落とすことができる。
また、整地板71は、前後方向A3の幅である板幅を有する部位が、機幅方向K1の中央部から機幅方向K1の外方に向かうにつれて上方に移行する形状に形成されている。
また、掘取機4は、走行車両(トラクタ2)に昇降リンク機構3によって昇降可能に連結される掘取機4であって、機枠17と、機枠17の前部に板面が上下方向を向くように取り付けられた板材で形成され、機枠17が走行車両2と共に前方移動することで作物16を掘り取る掘取具31と、掘取具31により掘り取られた作物16を後上方に搬送する搬送体27と、掘取機4が作業姿勢105から昇降リンク機構3によって持ち上げられたときに、掘取機4に残留した作物16が掘取具31から前方側に落ちるのを抑制する落下抑制姿勢104になるように、昇降リンク機構3の上昇時に掘取機4の姿勢を自動調整する姿勢調整機構92と、を備えている。
この構成によれば、掘取機4が持ち上げられたときの作物16の落下抑制機能を高めることができる。
また、昇降リンク機構3が連結されるマスト91を備え、姿勢調整機構92は、マスト91に枢支軸96によって揺動可能に枢支された揺動片93と、マスト91に設けられた係合ピン94とを有し、揺動片93は、昇降リンク機構3のトップリンク11が連結されるトップリンク連結部101と、揺動片93が枢支軸96回りに揺動する際に係合ピン94が一端98aから他端98bにまで移動するように形成された係合穴98とを有し、係合穴98は、掘取機4が作業姿勢105に在る状態から昇降リンク機構3を上昇させる際に、係合ピン94が係合穴98の一端98aから他端98bに移動することで掘取機4の前部が持ち上げられて掘取具31が上向き傾斜となり、さらに昇降リンク機構3が上昇することで掘取機4の後部が前部よりも持ち上げられて掘取具31が略水平になる長さに形成されている。
また、姿勢調整機構92は、揺動片93に着脱可能に取り付けられて掘取機4が作業姿勢105に在る状態から昇降リンク機構3を上昇させる際に、揺動片93の揺動を規制する規制ピン102を有している。
この構成によれば、移動時等において、掘取機4の持ち上げ高さを確保できる。
この構成によれば、さらに作物16の落下を抑制することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
16a 根
17 機枠
18L 第1サイドフレーム
18R 第2サイドフレーム
27 搬送体
31 掘取具
32 取付部材
33 前縁部
37L 第1プレート
37R 第2プレート
38 架設部材
39 枢支部
40 固定部
K1 機幅方向
W1 板幅
Claims (4)
- 機枠と、
前記機枠の前部に板面が上下方向を向くように取り付けられた板材で形成され、前記機枠が前方移動することで作物の根を切断しながら該作物を掘り取る堀取具と、
前記堀取具によって堀り取られた作物を後上方に搬送する搬送体と、
前記堀取具が取り付けられる取付部材と、
を備え、
前記堀取具は、前縁部が前記機枠の幅方向である機幅方向の両端部側から機幅方向の中央部に向かうにつれて後方に移行する傾斜状に形成されており、
前記機枠は、第1サイドフレームと、前記第1サイドフレームに対して前記機幅方向で間隔を隔てて配置された第2サイドフレームとを有し、
前記堀取具は、前記第1サイドフレームと前記第2サイドフレームとの間の前部に配置され、
前記取付部材は、前記第1サイドフレームの前部に配置された第1プレートと、前記第2サイドフレームの前部に配置された第2プレートと、前記第1プレートと前記第2プレートにわたって設けられていて前記堀取具が取り付けられる架設部材と、前記第1プレート及び前記第2プレートを前記機幅方向に延伸する軸心回りに揺動可能に支持する枢支部と、前記第1プレート及び前記第2プレートの前記枢支部回りの揺動を固定する固定部とを有し、
前記第1プレートは、前記枢支部を中心とする円弧状に形成された第1ガイド穴を有し、前記第2プレートは、前記枢支部を中心とする円弧状に形成された第2ガイド穴を有し、
前記固定部は、前記第1ガイド穴及び前記第1サイドフレームを貫通するボルトと、該ボルトがネジ込まれるナットとによって構成された第1固定部と、前記第2ガイド穴及び前記第2サイドフレームを貫通するボルトと、該ボルトがネジ込まれるナットとによって構成された第2固定部とを含む掘取機。 - 前記堀取具は、前後方向の幅である板幅が、機幅方向の中央部から機幅方向の外方に向かうにつれて広幅になるように形成されている請求項1に記載の掘取機。
- 前記堀取具は、前記固定部を締め付けることで前記第1プレート及び前記第2プレートの揺動が固定され、前記固定具を緩めることで前記第1プレート及び前記第2プレートの揺動が許容されることにより、前記前縁部側の上下方向の位置が前記機幅方向に延伸する軸心回りに調節可能である請求項1または2に記載の掘取機。
- 前記固定部は、前記第1プレート及び前記第2プレートの揺動位置を任意の位置で固定可能である請求項1~3のいずれか1項に記載の掘取機。
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