JP7331471B2 - 積載装置、後処理装置、画像形成システム - Google Patents

積載装置、後処理装置、画像形成システム Download PDF

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Description

本発明は、積載装置、後処理装置、画像形成システムに関する。
近年、情報の電子化が推進される傾向にあり、電子化された情報の出力に用いられる画像形成装置は、欠かせない機器となっている。このような画像形成装置は、シートを読み取る読取機能、シート上に画像を形成する画像形成機能、および通信機能等を備えることにより、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ、複写機として利用可能な複合機として構成されることが多い。
画像形成装置において、シートを積載する積載トレイが過昇降して装置が破損することを防止するために、トレイが昇降範囲を超えた時にバネを圧縮させることで、モータに異常駆動負荷を生じさせ、モータに対する異常駆動負荷を検出した時に緊急停止させる技術がある。
また、積載トレイの過負荷異常を検出する目的で、積載トレイ駆動源の電流と、シートサイズに応じて設定された電流閾値とを比較することで、シートサイズに応じた過負荷異常検出を行う技術が開示されている(例えば特許文献1)。
従来のモータの電流値からトレイの負荷の異常を検出する技術では、駆動負荷を検出することができるが、駆動負荷となっている原因がトレイ上の過積載によるものなのか、異物の挟み込みによるものなのかを区別することができない。特許文献1の技術においても同様の課題が内在する。
本発明は、異物の挟み込み等によって発生したトレイの駆動負荷の異常を検出することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、積載装置は、トレイと、前記トレイを上下方向に移動させるトレイ上下動駆動手段と、前記トレイ上下動駆動手段が前記トレイを上下方向に移動させるときの駆動負荷を検出する負荷検出手段と、前記負荷検出手段により検出される、前記トレイが上昇するときの駆動負荷と下降するときの駆動負荷とに基づき、前記トレイの移動に異常が発生している状態であるか否か判定する異常判定手段と、前記負荷検出手段により検出される負荷が、前記トレイの過積載をあらわす所定値に達しているかを検出する過負荷検出手と、有し、前記トレイ上下動駆動手段は、前記過負荷検出手段により負荷が前記所定値に達していると検出される場合、前記トレイを現状の進行方向とは逆方向となるように駆動させ、前記負荷検出手段は、前記進行方向および前記逆方向での負荷を検出し、前記異常判定手段は、前記負荷検出手段により検出される前記進行方向での負荷に応じて、異物が挟み込まれていない状態での逆方向の負荷を導出し、当該導出した負荷と、前記負荷検出手段により検出された前記逆方向での負荷とに基づき、前記判定を行う、ことを特徴とする
本発明によれば、異物の挟み込み等によって発生したトレイの駆動負荷の異常を検出することができる。
実施形態の画像形成システムの構成例を示す図であり、画像形成装置と後処理装置との配置関係を示す図である。 実施形態の後処理装置の内部構成例を示す図である。 実施形態の積載装置のブロックを示す図である。 異物が挟み込まれた状態となっている排紙トレイを例示した図である。 正常時および過積載の状態の電流(電圧)の時間的遷移を例示した図である。 異物が挟み込まれたときの電流(電圧)の時間的遷移を例示した図である。 実施形態の通常動作時の動作例を示すフローチャートである。 実施形態の異物が挟まっているか否かの判定処理を含めた動作例を示すフローチャートである。 上昇時と下降時との負荷相関を示すテーブルの一例である。 実施形態の異物が挟まっているか否かの判定処理を含めた動作例を示すフローチャートである。 実施形態の異物が挟まっている場合の報知処理を例示したフローチャートである。 実施形態の異物が除去されたか否かの判定処理を例示したフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ実施形態に係る積載装置、後処理装置、画像形成システムについて説明する。
図1は画像形成システムの構成を示す図である。画像形成システム1000は、シートに画像を形成する画像形成装置100と、画像形成装置100と接続した後処理装置101とを有する。後処理装置101は、画像形成装置100から排出されるシートにパンチ孔を設ける穿孔処理、および複数枚のシートを綴じることで束ねるステープル処理を行う。これら穿孔処理およびステープル処理は「後処理」と称され、これら以外にも、シートを折る処理や規定マークを付す処理なども後処理に含まれる。後処理装置101は、後処理を実施する後処理手段を有しており、後処理を行う旨の指示が付されたジョブの場合、この後処理手段により実施された後のシートを積載装置が積載する構成となっている。
図2は後処理装置101の内部構成を示す図である。後処理装置101は、画像形成装置100から排出された画像形成済みのシートPを受け入れる導入経路1と、導入経路1から分岐する3つの経路、即ち排紙トレイ6へ向かう下搬送経路2、プルーフトレイ7へ向かう上搬送経路3、ステープル処理を実施する処理部(ステープルユニット40)に向かう搬送経路4とを有する。
導入経路1には、導入ローラ10(シート搬送手段)、入口センサ11が配置されている。導入経路1の終端部に位置する2つの分岐爪20は、回動することにより、シートの搬送方向を上搬送経路3、下搬送経路2、または搬送経路4に切り替える。また導入経路1には、画像形成装置100から排出されて搬送されたシートPに穿孔処理を施す穿孔装置60が設けられている。尚、導入ローラ10、入口センサ11などの導入経路1の各要素を含めて穿孔装置60としてもよい。
下搬送経路2には、搬送ローラ21、22、排紙駆動ローラ23、排紙従動ローラ15、排紙センサ17、18が配置されている。上搬送経路3、搬送経路4に搬送されなかったシートPは、下搬送経路2を経て排紙トレイ6に排出され、排紙されたシートPは順次排紙トレイ6にスタックされていく。
下搬送経路2の排紙口上方付近には、フィラー27が設けられている。フィラー27は、スタックされた時のシートPの中央付近位置に回動自由に配置されている。フィラー27の先端は、排紙トレイ6もしくはシートPの上面に接している。
フィラー27の根元付近には、フィラー27の先端の高さ位置を検出する上面検出センサ28、29が設けられている。2つの上面検出センサ28、29は、フィラー27の根元付近部を挟むように配置されており、排紙トレイ6の上面もしくは排紙トレイ6上にスタックされているシートPの上面の高さが許容範囲内であるかを検出する。フィラー27の根元付近部が2つの上面検出センサ28、29の間に位置する状態(2つの上面検出センサ28、29が共にOFF)である場合、排紙トレイ6の上面もしくはスタックされているシートPの上面の高さが許容範囲内として扱われる。一方、上面検出センサ28、29のいずれか一方がONとなると、許容範囲外として扱われる。
尚、フィラー27の根元付近部が2つの上面検出センサ28、29の間にある状態(2つの上面検出センサ28、29がともにOFF)で、シート上面が許容範囲を下回ったか否かを検出する上面検出センサ29に近い位置、即ち、上面検出センサ29がONからOFFになった位置を、本実施形態ではホーム位置としている。
排紙トレイ6上に載置されるシートPの上面の高さが上昇するのに応じて、上面検出センサ28がOFFからONになると、制御部(後述のCPU114など)は、排紙トレイ6を上下動させる駆動手段(後述の排紙トレイ駆動部111)を制御して排紙トレイ6を下降させる。排紙トレイ6が下降し上面検出センサ28がOFFになると、排紙トレイ6は下降を停止する。本実施形態では、この動作が繰り返し行われる。
搬送経路4には、下搬送ローラ30、排紙センサ31、排出駆動ローラ32、ブラシローラ33が配置され、搬送経路4の終端位置にはステープルユニット40が配置されている。ステープルユニット40は、複数枚のシートPを綴じてシート束とするステープル装置35と、ステープルトレイ41と、搬送方向と直交する方向に進退してステープルトレイ41上のシートの整合を行うジョガーフェンス42と、戻しローラ43と、放出ベルト44と、爪44aなどを有する。
搬送経路4を経て搬送されてきたシートPは、排出駆動ローラ32、ブラシローラ33などの作用によりステープルトレイ41上に排出され、ジョガーフェンス42によって幅方向位置が揃えられる。またステープルトレイ41のシート積載面に対向して設けられてた戻しローラ43は、振り子運動を行ってシートPの上面を叩くことにより基準フェンス45にシートPの後端を突き当てる。そして揺動板50がシートPの後端部をシートの厚さ方向に押さえ付けることでシートPの搬送方向(縦方向)の位置が揃えられる。このようにして揃えられた複数枚のシートPからなるシート束は、ステープル装置35が移動してシート束の後端部(下縁部)の適所をステープルすることにより綴じられる。シート束は、放出ベルト44を反時計回りに走行させることによって放出ベルト44に設けられた爪44aにより下縁部が支持された状態でステープルトレイ41に沿って上方に移動され、排紙トレイ6への排出口部である排紙駆動ローラ23と排紙従動ローラ15の間に移動される。排紙トレイ6への排出口部は、排紙駆動ローラ23と排紙従動ローラ15とでシートPまたはシート束を挟持して排出する構造を有している。排紙従動ローラ15を備えた排出ガイド16が排紙駆動ローラ23に近接する動作を行うことで、シートPまたはシート束は挟持され、排紙トレイ6へ排出される。
図3は、後処理装置101内に実装された積載装置200の構成を示すブロック図である。積載装置200は、排紙トレイ6を上下方向に駆動させるモータである排紙トレイ駆動部111(トレイ上下動駆動手段)を有する。積載装置200は、排紙トレイ6を上下移動させる際に排紙トレイ駆動部111に流れる電流または電圧のいずれかもしくは両方を検出し、この検出値に基づき排紙トレイ6の速度を算出する速度検出部113を有する。
積載装置200は、CPU(Central Processing Unit)114から速度に関する指令を入力し、この指令に基づき排紙トレイ駆動部111に制御用の信号を出力する速度制御部112を有する。排紙トレイ駆動部111は、速度制御部112からの制御信号よって表される速度で排紙トレイ6を移動させるとともに、移動方向をあらわす信号をCPU114から入力し、当該信号に応じて排紙トレイ6を上下方向に移動させる。
CPU114は、ROM119内に事前に記憶されたプログラムを演算実行することで、負荷検出部115、過負荷検出部116、挟み込み判定部118の各機能を実現する。ROM119は、負荷検出部115(負荷検出手段)、過負荷検出部116(過負荷検出手段)、挟み込み判定部118(異常判定手段としての挟み込み判定手段)を実現するためのプログラム、および予め定められた閾値を格納している。
負荷検出部115は、速度検出部113により検出される電流もしくは電圧のいずれかもしくは両方に基づき、排紙トレイ駆動部111が排紙トレイ6を駆動させるときの駆動負荷(以降、負荷と記載する)を検出する。
過負荷検出部116は、負荷検出部115により検出される負荷が、過積載をあらわす所定値に達しているかを検出する。
挟み込み判定部118は、過負荷検出部116により負荷が所定値に達していると検出される場合、負荷検出部115により検出される、排紙トレイ6が上昇するときの負荷と下降するときの負荷とに基づき、排紙トレイ6の移動に異常が発生している状態、例えば、排紙トレイ6が異物を挟み込んだ状態であるか否かを判定する。
表示部120(報知手段)は、利用者からの操作や、利用者へ装置の状態などを表示するコントロールパネルである。本実施形態では、排紙トレイ6が異物を挟み込んだ状態であると挟み込み判定部118により判定される場合、利用者にこの旨を報知する。本実施形態では、積載装置200(後処理装置101)に表示部120が備えられているものとして説明するが、画像形成装置100に備えられるコントロールパネルを表示部120として流用してもよい。
図4は、異物を挟み込んだ状態にある排紙トレイ6の近傍を示した図であり、図4(A)は、図2と同じ方向から視認した場合の排紙トレイ6の近傍図であり、図4(B)は排紙トレイ6の側から画像形成システム1000を視認した場合の排紙トレイ6の近傍図である。
図4の各図は、排紙トレイ6上のシート束を揃えるアーム131と積載されたシートとの間に、異物130が挟まった状態を例示している。図4(B)に示すように、フィラー27が回動する中央部以外で異物130が挟まり、この状態で排紙トレイ6が上昇すると、アーム131などの破損につながる。
図5は、正常時および過積載時の電流または電圧(以下「電流(電圧)」と表記する)の時間的遷移を示した図である。排紙トレイ6は、シートが随時積載されていくにつれ、排紙トレイ6にシートの重さにより荷重がかかり、これにより駆動するための電流(電圧)も増加する。そのため、上昇時と下降時の両方の電流(電圧)は、時間の経過とともに階段状のグラフとなる。そして、電流(電圧)に基づき負荷検出部115によって検出された負荷(=トルク)が予め設定した閾値以上となった場合に、過負荷検出部116は過負荷(過積載)として判定する。
これに対し、異物が挟み込まれたときの電流(電圧)の時間的遷移を図6に示す。図6中のa、bは、上昇時の電流(電圧)と下降時の電流(電圧)との差分をそれぞれ示している。異物の挟み込みがない場合には、上昇時と下降時の電流(電圧)の差分値はaとなり、多少のバラツキはあるものの、積載枚数によらず上昇時と下降時との電流(電圧)には、一定の相関(差分値a)がみられる。一方、異物の挟み込みが発生した場合には、上昇時の電流(電圧)が挟み込みにより負荷が増すため多くなり、差分値がb(a<b)となる。よって、異物の挟み込みが発生した場合、上昇時の電流(電圧)と下降時の電流(電圧)との相関が正常時のものとは異なるようになる。本実施形態では、このことを利用する。
図7は、通常動作時を示すフローの一例である。
S001:積載装置200は、利用者により画像形成用のジョブが発行されるまで待機する(S001:Noのループ)。画像形成用のジョブが発行されると(S001:Yes)、処理はS002へ進む。
S002:排紙トレイ駆動部111は、CPU114、速度制御部112から信号を入力し、図2を用いて説明したホーム位置まで排紙トレイ6を移動させてシートの上面(シートが無い場合は排紙トレイ6の上面)を検出する。
S003:シートが排紙トレイ6へ排紙される時に発生する排紙トリガがONになった場合、処理はS004へ進む。
S004:排紙トレイ駆動部111は、排紙トレイ6を所定量下降させる。ここでの所定量とは、機内より排紙トレイ6へ放出されるシートが排紙口を塞ぐことの無いようにするための規定距離である。尚、この所定量は予め実験により得られた値であり、シートの排紙速度、シート(束)の厚み、カールの有無等によって変化する。
S005:S004は、上面検出センサ28、29からのON/OFF信号に基づき、シートが排紙口を塞ぐことの無い状況となるまで繰り返される(S005:Noのループ)。
本実施形態では、利用者による排紙トレイ6へのシートの継ぎ足しなど、意図しないケースに備えるために、S004の降下処理を繰り返し行うものとする。
S006:画像形成後のシートが排紙トレイ6へ積載されるまでの所定時間の間、処理が停止する(S006:Noのループ)。
S007、S008:排紙トレイ駆動部111は、上面検出センサ28がONとなるまで排紙トレイ6を上昇させる。
S009:上面検出センサ28がONとなったら、排紙トレイ駆動部111は排紙トレイ6の上昇を停止する。
S010:ジョブが終了したら処理はS001へ戻り、終了していない場合、もしくは後続のジョブがある場合はS003へ戻る。
図8は、本実施形態の挟み込みの判定処理を含むフローチャートを例示する図である。
S101:排紙トレイ駆動部111は、排紙トレイ6を上昇させる。この動作は、図7(通常動作時のフロー)のS007と同じである。
S102:負荷検出部115は、S101の際に排紙トレイ駆動部111に流れる電流および電圧から、排紙トレイ6を上昇させた時の負荷トルクTuを取得する。負荷トルクは最小二乗法など数学的手法に則って経時的重み付けをして演算したものが望ましい。
S103:過負荷検出部116は、予め定められた過負荷を検出するための閾値である過負荷値と、S102で得られたTuとの大きさを比較し、Tuが過負荷値以上の場合(S103:Yes)、過負荷と判定しS104へ処理を進める。一方、過負荷でない場合(S103:No)、処理は図7の通常フローへと進む(ここでは図7のS008に進むものとする)。
S104:積載装置200は、シートの受け入れを中断する。ここでは、CPU114が画像形成装置100に対して印刷中断信号を出力することで行われる。
S105:排紙トレイ駆動部111は、排紙トレイ6を所定量下降させる。ここでの所定量は、S101にて上昇した距離以上であることが望ましい。
S106:負荷検出部115は、S105の際に排紙トレイ駆動部111へ流れる電流および電圧から、排紙トレイ6を降下させた時の負荷トルクTdを取得する。
S107:挟み込み判定部118は、S102にて取得したTuに対応するTd’を導出する。ここで得られるTd’は、異物の挟み込みの無い通常時の状態であるとした場合のTuに対応する降下時の負荷トルクである。本実施形態では、予め実験することで求めたテーブルを用いて、Tuに対応するTd’を導出する。このテーブルを図9に例示する。図9は、上昇時と下降時との負荷相関を示すテーブル例であり、例えばS102にて取得したTuの値が100である場合、挟み込み判定部118は、Td’として50を導出する。尚、テーブルを用いるのではなく事前に設けた数式を用いて、TuからTd’を導出してもよい。
S108:挟み込み判定部118は、Td’とTdとの差分の絶対値(=|Td’-Td|)と所定値とを比較し、所定値未満であれば(S108:No)、S110へ処理を進める。所定値以上であれば処理をS109へ進める。ここでの所定値は、テーブルと実機の差異(バラツキ)を吸収するための値である。
S109:挟み込み判定部118は、挟み込みがあるものと判定する。
S110:挟み込み判定部118は、挟み込みが無いものと判定する。
図10は、挟み込みを判定する他の動作例を示すフローチャートである。図8に示すフローチャートでは、上昇時の負荷を検出した後に下降時の負荷を検出したが、図10に示すように下降時の負荷を検出した後に上昇時の負荷を検出してもよい。尚、図10に示すS201~S206は、図7のS001~S006と同様であるため、ここではS207から説明する。
S207:排紙トレイ駆動部111は、排紙トレイ6を所定量下降させる。ここでの所定量とは、下降時における負荷を検出することができる程度の規定距離である。
S208:負荷検出部115は、S207の際に排紙トレイ駆動部111へ流れる電流および電圧から、排紙トレイ6を降下させた時の負荷トルクTdを取得する。
S209:次いで排紙トレイ駆動部111は、排紙トレイ6を上昇させる。
S210:負荷検出部115は、S209の際に排紙トレイ駆動部111へ流れる電流および電圧から、排紙トレイ6を上昇させた時の負荷トルクTuを取得する。
S211:過負荷検出部116は、予め定められた過負荷を検出するための閾値である過負荷値と、S210で得られたTuの大きさを比較する。そしてTuが過負荷値以上の場合(S211:Yes)、過負荷検出部116は過負荷(過積載)と判定しS212へ処理を進める。一方、過負荷でない場合(S211:No)、処理はS217へと進む。
S212:積載装置200は、シートの受け入れを中断する。ここでは、CPU114が画像形成装置100に対して印刷中断信号を出力することで行われる。
S213:挟み込み判定部118は、S210にて取得されたTuに対応するTd’を、図9に示すテーブルを参照して取得する。
S214:挟み込み判定部118は、Td’とS208で得られたTdとの差分の絶対値(=|Td’-Td|)と所定値とを比較し、所定値未満であれば(S214:No)、S220へ処理を進める。所定値以上であれば処理をS215へ進める。
S215:挟み込み判定部118は、挟み込みがあるものと判定する。
S220:挟み込み判定部118は、挟み込みが無いものと判定する。
S216:排紙トレイ駆動部111は、排紙トレイ6を所定量下降させる。ここでの所定量とは、S209にて上昇した距離以上であることが望ましい。
S217:排紙トレイ駆動部111は、上面検出センサ28がONとなるまで排紙トレイ6を上昇させる(S217:Yesのケース)。ここでは、S209へ進むものとする。
S218:排紙トレイ6の上昇により上面検出センサ28がONとなったら(S217:No)、排紙トレイ駆動部111は、排紙トレイ6の上昇を停止する。
S219:ジョブが終了したら、処理はS210へ戻り、終了していない場合、もしくは後続のジョブがある場合はS203へ戻る。
図11は、表示部120による利用者へ報知する動作例を示すフローチャートである。
S301:表示部120は、挟み込み判定部118によって挟み込みがあると判定されると(S301:Yes)、挟み込み判定部118から事前に定義されたメッセージの表示指令(表示部120の動作を制御する指令)を取得する。このメッセージは、排紙トレイの移動に異常が発生している、例えば、異物の挟み込みがあることを示すものとなっている。
S302:表示部120は、メッセージの表示指令を取得すると、当該メッセージを利用者に表示して報知する(S302)。尚、ここではメッセージを画面に表示するものとしているが、ブザー音や所定のメッセージ音声による報知であってもよい。利用者は、この報知を確認すると、異物の除去を試みる。
図12は、表示部120により利用者に報知された後に排紙トレイの移動の異常、例えば、異物の挟み込みが解除されたか否かを判定するフローチャートを例示した図である。
S401、S402:排紙トレイ駆動部111は、挟み込み判定部118により挟み込みがあると判定された場合(S401:Yes、図10のS215に相当)、排紙トレイ6を所定量下降させる。ここでの所定量とは、図8のS101にて上昇した距離以上であることが望ましい。また、S402の際に負荷検出部115により検出される負荷トルクをTd2とする。
S403:積載装置200は、所定時間待機する。ここでの所定時間とは利用者による挟み込みの異物が除去されるまでの時間を想定し、数秒程度が望ましい。もしくは、利用者により所定の操作が行われるまで待機する実装でもよい。
S404:排紙トレイ駆動部111は排紙トレイ6を上昇させる。
S405:負荷検出部115は、S404で排紙トレイ駆動部111へ流れる電流および電圧から、排紙トレイ6を上昇させた時の負荷トルクTu2を取得する。
S406:挟み込み判定部118は、S405で取得したTu2に対応するTd’を、図9に示すテーブルを参照して導出する。
S407:挟み込み判定部118は、S406で導出されるTd’とS402の降下により得られる負荷トルクTd2との差分の絶対値(=|Td’-Td2|)と、所定値とを比較し、所定値未満であれば(S407:No)、S410へ処理を進める。所定値以上であれば処理をS408へ進める。
S408、S409:挟み込み判定部118は、挟み込みがあるものと判定し、利用者に再度報知するように、表示部120を制御する。表示部120は、この制御に応じて異物が除去されていない旨のメッセージを表示する。
S410、S411:挟み込み判定部118は、挟み込みが無いものと判定し、これまでに行われていたジョブを再開させる。
本実施形態では、挟み込みの一例として、アーム131と排紙トレイ6の上面との間、もしくは排紙トレイ6にシートが積載されている場合はシートの上面との間に異物が挟み込まれる状態を説明したが(図4参照)、これに限定されない。例えば、排紙トレイ6と当該排紙トレイを上下方向にガイドするガイドレールとの間に異物が挟み込まれることも想定される。
尚、図4~図12では、上昇時に異物の挟み込みが検出される場合の動作例(排紙トレイ6上面側で異物が挟っている場合の動作例)を示したが、下降時に異物の挟み込みが検出される場合(例えば排紙トレイ6下面側とガイドレールとの間に異物が挟まっている場合)も、同様の制御を行えばよい。すなわち本実施形態の積載装置は、排紙トレイ6の現状の進行方向(上昇方向、下降方向のいずれでも構わない)で過負荷を検出した場合、逆方向に排紙トレイ6を駆動させて当該逆方向での負荷を検出し、進行方向の負荷と逆方向の負荷とに基づき挟み込みの判定を行う。
また本実施形態では、過負荷の検出処理を行った後に挟み込みの判定処理を実施しているが、挟み込みの判定処理の後に過負荷の検出処理を行ってもよい。すなわち、過負荷の検出処理と挟み込みの判定処理の双方が順序を問わずに実施されていればよい。
以上、本実施形態により、排紙トレイの移動の異常、例えば、異物の挟み込みによって発生したトレイの負荷異常を検出することができる。また本実施形態により、負荷異常が発生した時に、トレイの過積載による負荷異常なのか、異物の挟み込みによって発生した負荷異常なのかを判定することができる。
6:排紙トレイ
28、29:上面検出センサ
100:画像形成装置
101:後処理装置
111:排紙トレイ駆動部
112:速度制御部
113:速度検出部
114:CPU
115:負荷検出部
116:過負荷検出部
118:挟み込み判定部
119:ROM
120:表示部
130:異物
200:積載装置
1000:画像形成システム
特開平7-277551号公報

Claims (5)

  1. トレイと、
    前記トレイを上下方向に移動させるトレイ上下動駆動手段と、
    前記トレイ上下動駆動手段が前記トレイを上下方向に移動させるときの駆動負荷を検出する負荷検出手段と、
    前記負荷検出手段により検出される、前記トレイが上昇するときの駆動負荷と下降するときの駆動負荷とに基づき、前記トレイの移動に異常が発生している状態であるか否か判定する異常判定手段と、
    前記負荷検出手段により検出される負荷が、前記トレイの過積載をあらわす所定値に達しているかを検出する過負荷検出手段と、有し、
    前記トレイ上下動駆動手段は、前記過負荷検出手段により負荷が前記所定値に達していると検出される場合、前記トレイを現状の進行方向とは逆方向となるように駆動させ、
    前記負荷検出手段は、前記進行方向および前記逆方向での負荷を検出し、
    前記異常判定手段は、前記負荷検出手段により検出される前記進行方向での負荷に応じて、異物が挟み込まれていない状態での逆方向の負荷を導出し、当該導出した負荷と、前記負荷検出手段により検出された前記逆方向での負荷とに基づき、前記判定を行う、
    ことを特徴とする積載装置。
  2. さらに、前記トレイの移動に異常が発生している状態であると前記異常判定手段により判定される場合、利用者に報知する報知手段を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の積載装置。
  3. 前記異常判定手段は、さらに、前記報知手段により利用者に報知された後に前記判定を行い、前記トレイの移動に異常が発生していない状態である場合、これまでに行われていたジョブを再開させ、前記トレイの移動に異常が発生している状態である場合、利用者に再度報知するように前記報知手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項に記載の積載装置。
  4. シートに後処理を行う後処理手段と、
    請求項1乃至のいずれか1項に記載の積載装置と、を有し、
    前記トレイは、後処理が行われたシートを積載する後処理装置。
  5. シートに画像を形成する画像形成装置と、
    前記画像形成装置により画像形成されたシートに後処理を行う請求項に記載の後処理装置と、
    を有する画像形成システム。
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