JP7322552B2 - 光電変換装置、ラインセンサ、画像読取装置、及び画像形成装置 - Google Patents

光電変換装置、ラインセンサ、画像読取装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本願は、光電変換装置、ラインセンサ、画像読取装置、及び画像形成装置に関する。
従来、光電変換されたアナログ電圧信号を増幅し、A/D(Analog/Digital)変換して出力する光電変換装置が知られている。
また、位相をずらしたタイミングで、複数の画素が順に駆動してアナログ電圧信号を出力し、複数列で1つのADC(Analog Digital Converter)を共有する装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の装置では、光電変換装置が大型化する場合があった。
開示の技術は、光電変換装置の大型化を抑制することを課題とする。
開示の技術の一態様に係る光電変換装置は、入射光に応答して複数の画素が出力するアナログ電圧信号を保持するアナログメモリと、前記複数の画素に含まれるN個の画素が並行して出力し、前記アナログメモリに一時保持されたアナログ電圧信号を、A/D(Analog/Digital)変換するN-1個以下のA/D変換器と、を有し、前記A/D変換器は、前記N個の画素が並行して前記アナログ電圧信号を出力する画素ブロックを順に切り替える方向と直交する方向において、前記複数の画素を備える光電変換部の少なくとも一方の側に設けられている
開示の技術によれば、光電変換装置の大型化を抑制できる。
ADCの個数と面積の関係を説明する図であり、(a)はP個のADCが含まれる場合を示す図、(b)は1個のADCが含まれる場合を示す図である。 第1の実施形態に係る光電変換装置の構成例を説明する図である。 第1の実施形態に係る光電変換装置の動作例のタイミングチャートである。 第1の実施形態に係る光電変換装置の各部の配置例を示す図である。 第1の実施形態に係る光電変換装置の各部の配置の他の例を示す図である。 各画素ブロックによる電圧信号の出力順を示す図であり、(a)は比較例に係る光電変換装置の場合を示す図、(b)は実施形態に係る光電変換装置の場合を示す図である。 ADCの配置例を示す図であり、(a)は比較例に係る光電変換装置の場合を説明する図、(b)は実施形態に係る光電変換装置の場合を説明する図である。 ADCの出力変動を説明する図であり、(a)はADCへの入出力を示す図、(b)は入力信号の一例を示す図、(c)は基準信号の変動を示す図、(d)は基準信号に伴う出力信号の変動を示す図である。 実施形態に係るADCの配置の他の例を示す図である。 実施形態に係るADCの配置のさらに他の例を示す図である。 実施形態に係る光電変換装置のADCの個数例を示す図である。 パイプライン型のADCの回路構成例を示す図である。 変換速度と内部増幅器の電流量及びサイズとの関係を説明する図である。 アナログメモリの構成例を説明する図であり、(a)は比較例に係るアナログメモリの構成を示す図、(b)は実施形態に係るアナログメモリの構成例を示す図、(c)は実施形態に係るアナログメモリとADCの構成例を示す図である。 第2の実施形態に係る光電変換装置の各部の配置例を説明する図である。 第2の実施形態に係る光電変換装置の各部の配置の他の例を説明する図である。 青用の増幅器とADCの配置例を簡略的に説明する図である。 第2の実施形態に係る光電変換装置の動作例のタイミングチャートである。 第3の実施形態に係る光電変換装置の各部の配置例を示す図である。 光電変換装置内でのトランジスタの位置と電気的特性との関係を示す図である。 第4の実施形態に係る画像読取装置の構成例を説明する図である。 第5の実施形態に係る画像形成装置の構成例を説明する図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一の構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
実施形態では、入射光に応答して複数の画素のそれぞれが出力するアナログ電圧信号を、アナログメモリに一時保持させることで、当該複数の画素に含まれるN個の画素が並行して出力するアナログ電圧信号を、N-1個以下のADCを用いてA/D変換可能にする。
ここで、図1は、光電変換装置におけるADCの個数と面積の関係を説明する図であり、(a)はP個のADCが含まれる場合を示す図、(b)は1個のADCが含まれる場合を示す図である。
図1(a)において、光電変換装置100はP個のADC105を備える。ADC105のそれぞれにおけるA/D変換の変換速度をf(MHz)とすると、光電変換装置100全体でのA/D変換の変換速度はP×f(MHz)になる。
一方、図1(b)において、光電変換装置200は1個のADC205を備える。ADC205におけるA/D変換の変換速度をP×f(MHz)とすると、光電変換装置200全体でのA/D変換の変換速度は、光電変換装置100の場合と等しくなる。
従って、1個当たりのADCの変換速度を上げるとともに、ADCの数を減らしてADC等の素子及び配線を共有させることで、光電変換装置におけるA/D変換の変換速度を維持しつつ、光電変換装置の面積を小さくできる。
[第1の実施形態]
<第1の実施形態に係る光電変換装置300の構成>
第1の実施形態に係る光電変換装置300の構成について、図2を参照して説明する。図2は、光電変換装置300の構成の一例を説明する図である。図2に示すように、光電変換装置300は、光電変換部1と、アナログメモリ2と、ADC3と、電流源4とを備える。また、光電変換部1は、画素11a及び11bを含む画素ブロック11と、画素12a及び12bを含む画素ブロック12と、画素13a及び13bを含む画素ブロック13と、選択スイッチ14~16とを備える。
画素ブロック11~13のそれぞれは、2個の画素のそれぞれのアナログ電圧信号を、並行してアナログメモリ2に出力する。より具体的には、画素ブロック11は、選択スイッチ14がONの場合に、画素11a及び11bのそれぞれのアナログ電圧信号を、並行してアナログメモリ2に出力する。画素ブロック12は、選択スイッチ15がONの場合に、画素12a及び12bのそれぞれのアナログ電圧信号を、並行してアナログメモリ2に出力する。画素ブロック13は、選択スイッチ16がONの場合に、画素13a及び13bのそれぞれのアナログ電圧信号を、並行してアナログメモリ2に出力する。
ここで、画素ブロック11~13のそれぞれは、「N個の画素」の一例である。図2の例では、N=2である。また、画素13a及び13bのそれぞれがアナログ電圧信号を並行してアナログメモリ2に出力することを、2個の画素のローリングという。換言すると、N個の画素がアナログ電圧信号を並行してアナログメモリ2に出力することを、N個の画素のローリングという。
次に、画素ブロック11~13のそれぞれに含まれる各画素の構成について、図2における画素11bを参照して説明する。図2に示すように、画素11bは、PD(Photo Diode)111と、FD(Front Diffusion)領域112とを備える。
PD111は、入射光に応答した電荷を出力する受光素子である。PD111のアノードは、接地電圧に接続され、PD111のカソードは、FD領域112における転送トランジスタ1121の一端に電気的に接続されている。
FD領域112は、PD111による電荷を電圧に変換する領域である。また、FD領域112は、転送トランジスタ1121と、リセットトランジスタ1122と、増幅トランジスタ1123とを備えている。
一端にPD111が電気的に接続された転送トランジスタ1121の他端には、リセットトランジスタ1122及び増幅トランジスタ1123のそれぞれの一端が電気的に接続されている。
リセットトランジスタ1122は、画素11bをリセットさせる素子である。リセットトランジスタ1122の他端に対して、リセット電圧である駆動信号Vrdが印加されることで、画素11bがリセットされる。
増幅トランジスタ1123は、転送トランジスタ1121を介してPD111から電荷を入力し、FD領域112にて電荷から変換されたアナログ電圧信号を増幅する素子である。
なお、図2では図示を省略するが、PD111の上側(光が入射する側)には、入射する光の波長帯域(色)を選択するためのカラーフィルタと、入射する光を集光するためのマイクロレンズが画素毎に設けられている。但し、カラーフィルタ及びマイクロレンズは必ずしも設けられていなくてもよい。
画素ブロック11~13のそれぞれに含まれる各画素の構成は、上述した画素11bと同様であるため、重複した説明を省略する。
アナログメモリ2は、画素ブロック11~13に含まれる画素のそれぞれが出力するアナログ電圧信号を入力して保持する素子である。
また、ADC3は、アナログメモリ2の出力するアナログ電圧信号をA/D変換し、変換後のデジタル電圧信号を出力する素子である。ここで、ADC3は、「A/D変換器」の一例である。
電流源4は、画素ブロック11~13のそれぞれに含まれる各増幅トランジスタを駆動するための電流を供給する電源である。以下に示す図では、図を簡略化するため、電流源の図示を省略する。
なお、アナログメモリ2をADC3の近くに配置されるようにすると、光電変換部1に含まれる各画素からアナログメモリ2までの配線長が長くなって、画素毎に設けられた増幅トランジスタ1123では十分にアナログ電圧信号を増幅できない場合がある。そのため、光電変換部1とアナログメモリ2との間に、各画素からのアナログ電圧信号を増幅するための追加の増幅回路を設けた構成にしてもよい。
<光電変換装置300の動作>
次に、光電変換装置300の動作について、図3を参照して説明する。図3は、光電変換装置300の動作の一例を説明するタイミングチャートである。図3に示す各信号は、図2に示した各構成要素の動作のタイミングを示している。なお、以下では、信号がHighになっている状態を「信号がONになっている」といい、信号がLowになっている状態を「信号がOFFになっている」という。
図3において、信号SL1は、選択スイッチ14がONになるタイミングを示している。同様に、信号SL2は、選択スイッチ15がONになるタイミングを示し、信号SL3は、選択スイッチ16がONになるタイミングを示している。
信号MEMは、画素ブロック11~13のそれぞれに含まれる画素の出力するアナログ電圧信号が、アナログメモリ2に書き込まれるタイミングを示している。さらに、信号ADは、アナログメモリ2から読み出されたアナログ電圧信号を、ADC3がA/D変換するタイミングを示している。
図3に示すように、信号SL1がONになっている期間に信号MEMがONになる。そして、画素ブロック11における画素11a及び11bの出力するアナログ電圧信号がアナログメモリ2に書き込まれる。その後、信号MEMがONからOFFになるタイミングで、信号ADがOFFからONになる。そして、その時点でアナログメモリ2に保持されている画素11a及び11bの2画素分のアナログ電圧信号が読み出されて、ADC3によりA/D変換される。A/D変換の終了後に、デジタル電圧信号がADC3から出力される。
また、画素11a及び11bの出力した電圧信号のA/D変換が終了したタイミングで、信号SL2がONになる。そして、信号SL2がONになっている期間に信号MEMがONになり、画素ブロック12における画素12a及び12bの出力するアナログ電圧信号がアナログメモリ2に書き込まれる。
その後、信号MEMがONからOFFになるタイミングで、信号ADがOFFからONになる。そして、その時点でアナログメモリ2に保持されている画素12a及び12bの2画素分のアナログ電圧信号が読み出されて、ADC3によりA/D変換される。A/D変換の終了後に、デジタル電圧信号がADC3から出力される。
また、画素12a及び12bの出力したアナログ電圧信号のA/D変換が終了したタイミングで、信号SL3がONになる。そして、信号SL3がONになっている期間に信号MEMがONになり、画素ブロック13における画素13a及び13bの出力するアナログ電圧信号がアナログメモリ2に書き込まれる。
その後、信号MEMがONからOFFになるタイミングで、信号ADがOFFからONになる。そして、その時点でアナログメモリ2に保持されている画素13a及び13bの2画素分のアナログ電圧信号が読み出されて、ADC3によりA/D変換される。A/D変換の終了後に、デジタル電圧信号がADC3から出力される。
このように、アナログメモリ2を介してADC3によるA/D変換を行うことで、画素ブロック11~13のそれぞれに含まれる2個の画素が並行して出力したアナログ電圧信号を、1個のADC3でA/D変換できる。換言すると、N個の画素が並行して出力したアナログ電圧信号を、N-1個以下のADC3でA/D変換できる。
なお、図3では、1つの画素が、PD111の光電変換した信号のみを出力する例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、リセットトランジスタ1122をONにしたときの電圧信号(リセット電圧)と、PD111の光電変換した信号の2つの信号等を、1つの画素が出力するように構成してもよい。
<光電変換装置300における配置、構成等の具体例>
以下では、光電変換装置300における各部の配置や構成等の具体例を説明する。なお、光電変換部1に含まれる画素数や、並行して電圧信号を出力するN個の画素の画素数等が異なる複数の例を示す場合があるが、上述した光電変換装置300と同じ機能を備える構成部には、何れにも共通の部品番号を付して説明する。
(各部の配置例)
図4は、光電変換装置300における各部の配置の一例を説明する図である。図4に示すように、光電変換装置300は、光電変換部1と、アナログメモリ2と、ADC3とを備える。
これらのうち、光電変換部1は、図4に矢印で示したX方向にK列、また、Y方向に2行の合計K×2個の画素を備える。また、光電変換部1において、斜線ハッチングで示したY方向に配列する2つの画素は、1つの画素ブロックを構成している。当該画素ブロックを構成する2つの画素から並行してアナログ電圧信号が出力される。
光電変換部1の正のY方向側には、光電変換部1においてX方向に配列された画素全体に隣接するようにして、アナログメモリ2が配置されている。また、アナログメモリ2の正のY方向側には、アナログメモリ2のX方向全体に隣接するようにして、ADC3が配置されている。ここで、図4の例では、N=2であり、N-1=1個のADC3が設けられている。
また、図5は、光電変換装置300における各部の配置の他の例を説明する図である。図5に示す光電変換装置300は、図4と同様に、光電変換部1と、アナログメモリ2と、ADC3とを備える。
これらのうち、光電変換部1は、図5に矢印で示したX方向にK列、Y方向に3行の合計K×3個の画素を備える。第1行目の全画素は、赤色の入射光に応答したアナログ電圧信号を出力する赤用画素であり、第2行目の全画素は、緑色の入射光に応答したアナログ電圧信号を出力する緑用画素である。また、第3行目の全画素は、青色の入射光に応答したアナログ電圧信号を出力する青用画素である。
また、光電変換部1において、斜線ハッチングで示した4列3行の合計12個の画素は、1つの画素ブロックを構成している。当該画素ブロックを構成する12個の画素から並行してアナログ電圧信号が出力される。
光電変換部1の正のY方向側には、光電変換部1においてX方向に配列された画素全体に隣接するようにして、アナログメモリ2が配置されている。また、アナログメモリ2の正のY方向側には、アナログメモリ2のX方向全体に隣接するようにして、X方向に配列された11個のADC3が配置されている。ここで、図5の例では、N=12であり、N-1=11個のADC3が設けられている。
(各画素ブロックによるアナログ電圧信号の出力順)
次に、図6は、光電変換装置300における各画素ブロックによるアナログ電圧信号の出力順の一例を説明する図であり、(a)は比較例に係る光電変換装置の場合を説明する図、(b)は実施形態に係る比較例に係る光電変換装置300の場合を説明する図である。
図6(a)及び(b)のそれぞれは、X方向に6列、Y方向に3行の合計18個の画素を備える光電変換部1を示している。また、図6の上から下に向けて順に、時刻の異なる3通りの光電変換部1が示されている。図6の上段には時刻Tにおける光電変換部1、中段には時刻2Tにおける光電変換部1、下段には時刻3Tにおける光電変換部1がそれぞれ示されている。
図6(a)及び(b)において、画素に対応して示されている「R」は、当該画素が赤色の入射光に応答したアナログ電圧信号を出力する赤用画素であることを示している。また、「G」は、当該画素が緑色の入射光に応答したアナログ電圧信号を出力する緑用画素であることを示し、「B」は、当該画素が青色の入射光に応答したアナログ電圧信号を出力する青用画素であることを示している。「R」、「G」及び「B」に添えられた数字は、当該画素の列番号を示している。また、図6(a)及び(b)において、斜線ハッチングで示した画素は、当該時刻にアナログ電圧信号を並行して出力する画素であることを示している。
図6(a)において、時刻Tでは、斜線ハッチングで示すR1、G1、B1、R4、G4及びB4のそれぞれの画素が並行してアナログ電圧信号を出力している。この場合、画素ブロックに含まれる画素数は6個であるため、N=6である。
ここで、R1とR4、G1とG4、B1とB4のそれぞれの画素間には、並行してアナログ電圧信号を出力しない画素(斜線ハッチングされていない画素)が介在しているため、これらは相互に隣接していない。この点は、以下の時刻2T及び3Tにおいても同様である。
また、図6(a)の時刻2Tでは、斜線ハッチングで示すR2、G2、B2、R5、G53及びB5のそれぞれの画素が並行してアナログ電圧信号を出力し、また、時刻3Tでは、斜線ハッチングで示すR3、G3、B3、R6、G6及びB6のそれぞれの画素が並行してアナログ電圧信号を出力している。
一方、図6(b)において、時刻Tでは、斜線ハッチングで示すR1、R2、G1、G2、B1及びB2のそれぞれの画素が並行してアナログ電圧信号を出力している。この場合も、上述したものと同様に、N=6である。
ここで、R1、R2、G1、G2、B1及びB2の画素は、それぞれが何れかの画素と隣接しているため、これらは相互に隣接している。この点は、以下の時刻2T及び3Tにおいても同様である。
時刻2Tでは、斜線ハッチングで示すR3、R4、G3、G4、B3及びB4のそれぞれの画素が並行してアナログ電圧信号を出力し、また、時刻3Tでは、斜線ハッチングで示すR5、R6、G5、G6、B5及びB6のそれぞれの画素が並行してアナログ電圧信号を出力している。
また、図6(b)では、時刻Tにおける画素ブロックと、時刻2Tにおける画素ブロックは隣接しており、時刻2Tにおける画素ブロックと、時刻3Tにおける画素ブロックは隣接している。
ここで、光電変換装置を用いて画像を撮像する場合、撮像対象となる被写体が動いている場合がある。そして、光電変換装置における隣接する画素間で、アナログ電圧信号を出力する時刻に差があると、撮像される画像内に、急激な色や明るさの変化に伴う段差が生じる場合がある。従って、隣接する画素間では、アナログ電圧信号を出力する時刻差は、できるだけ小さいことが好ましい。
比較例に係る図6(a)の場合、例えば、画素R4は時刻Tにアナログ電圧信号が出力され、画素R3は時刻3Tにアナログ電圧信号が出力されているため、隣接する画素R4と画素R3の間の時刻差は2Tである。そして、他の画素での時刻差は2T以下であるため、図6(a)では、隣接した画素間におけるアナログ電圧信号を出力した時刻差は最大で2Tになる。
これに対し、実施形態に係る図6(b)の場合、例えば、隣接する画素R1と画素R2は、並行してアナログ電圧信号が出力されているため、両者の間に時刻差はない。また、画素R2は時刻Tにアナログ電圧信号が出力され、画素R3は時刻2Tにアナログ電圧信号が出力されているため、隣接する画素R2と画素R3の間の時刻差はTである。他の画素でも同様であるため、図6(b)では、隣接する画素間におけるアナログ電圧信号を出力した時刻差は、最大でTになる。
実施形態では、図6(b)に示したように、並行してアナログ電圧信号を出力する6個の画素は、18個の画素のうちの相互に隣接する画素で構成されている。また、時刻Tにおける画素ブロックに含まれる6個の画素が、並行してアナログ電圧信号を出力した後、これに隣接する時刻2Tにおける画素ブロックに含まれる6個の画素が、並行してアナログ電圧信号を出力している。さらに、その後、時刻2Tにおける画素ブロックに対して隣接する時刻3Tにおける画素ブロックに含まれる6個の画素が、並行してアナログ電圧信号を出力している。ここで、図6(b)における時刻Tでの画素ブロックは、「第1の画素ブロック」の一例であり、時刻2Tでの画素ブロックは、「第2の画素ブロック」の一例である。
このようにすることで、図6(a)の場合と比較して、隣接する画素間でアナログ電圧信号を出力する時刻差を少なくでき、撮像される画像内での色や明るさの変化に伴う段差を抑制できる。
(ADCの配置例)
次に、図7は、ADC3の配置の一例を説明する図であり、(a)は比較例に係る光電変換装置300'の場合を説明する図、(a)は実施形態に係る光電変換装置300の場合を説明する図である。
図7(a)に示すように、光電変換装置300'は、光電変換部1'と、ADC3'とを備える。光電変換部1'と、ADC3'は、図7(a)に矢印で示すX方向に並んで配置されている。この場合、光電変換部1'に含まれる画素のうち、ADC3'側に位置する画素11'とADC3'との距離は短くなるが、ADC3'とは反対側に位置する画素12'とADC3'との距離は、X方向における光電変換部1'のサイズと同程度になって長くなる。このように距離が長いと、画素11'からADC3'までの出力配線が長くなる。その結果、寄生抵抗や寄生容量が大きくなり、正確にアナログ電圧信号をADC3'に送信できなくなる場合がある。
一方、図7(b)に示すように、光電変換装置300では、光電変換部1と、ADC3とを備え、光電変換部1と、ADC3は、図7(b)に矢印で示すY方向に並んで配置されている。ここで、光電変換部1において、N個の画素が並行してアナログ電圧信号を出力する画素ブロックは、Y方向と直交するX方向に順に切り替えられる。そのため、換言すると、図7(b)では、ADC3は、N個の画素が並行してアナログ電圧信号を出力する画素ブロックが順に切り替えられるX方向と直交するY方向の片側(正のY方向側)に配置されている。
このような配置により、光電変換部1に含まれる画素からADC3までの距離の最大値は、X方向における光電変換部1のサイズの1/2になり、図7(a)の場合と比較して短くなる。その結果、出力配線の長さに起因した寄生抵抗や寄生容量を低減でき、より正確にアナログ電圧信号をADC3に送信できる。
次に、ADC3の配置のクロストークへの影響について説明する。
一般に、ADCでは、入力信号が大きく変化すると、ADCに入力される基準信号(参照信号)が大きく変動し、基準信号が正しい値に戻るまで、正確にA/D変換を行えなくなる場合がある。
図8は、このようなADCの出力変動を説明する図であり、(a)はADCへの入出力を示す図、(b)は入力信号の一例を示す図、(c)は基準信号の変動を示す図、(d)は基準信号に伴う出力信号の変動を示す図である。
図8(b)のアナログ電圧信号がADCに入力した場合に、図8(c)に一点鎖線の丸で囲って示したように、基準信号の変動91があったとする。この場合、入力したアナログ電圧信号をA/D変換したデジタル電圧信号には、図8(d)に二点鎖線の丸で囲って示したように、デジタル電圧信号のノイズ92が生じる。
例えば、所定の画素が赤色(R1)の入射光に応答したアナログ電圧信号をA/D変換し、隣接する次の画素が緑色(G1)、また次の画素が赤色(R2)、さらに次の画素が緑色(G2)の入射光に応答したアナログ電圧信号をA/D変換するとする。この場合、G1のA/D変換でR1のA/D変換におけるノイズ92の影響が生じる。R1からR2のように同じ波長帯域のA/D変換では、明るさの変化が小さいため、影響が生じ難いが、G1からR1のように異なる波長帯域のA/D変換では、明るさの変化が大きくなり、影響が特に顕著になる。換言すると、色間のクロストークが大きくなる。
これに対し、実施形態では、ADC3を入射光の色(波長帯域)毎に分ける構成としている。図9は、実施形態に係るADCの配置の一例を示す図であり、色毎にADCを分けた場合を示す図である。
図9において、光電変換装置300は、光電変換部1と、光電変換部1の正のY方向側に設けられたアナログメモリ2と、アナログメモリ2の正のY方向側に設けられたADC3とを備える。
光電変換部1の第1行目の全画素は、赤色の入射光に応答したアナログ電圧信号を出力する赤用画素である。また、第2行目の全画素は、緑色の入射光に応答したアナログ電圧信号を出力する緑用画素であり、第3行目の全画素は、青色の入射光に応答したアナログ電圧信号を出力する青用画素である。
図9に示すように、ADC3は、負のX方向側から順に赤用ADC、緑用ADC、青用ADC、赤用ADC、緑用ADC、青用ADCを備えている。赤用ADCは、赤用画素からアナログメモリ2を介して入力したアナログ電圧信号をA/D変換し、緑用ADCは、緑用画素からアナログメモリ2を介して入力したアナログ電圧信号をA/D変換し、青用ADCは、青用画素からアナログメモリ2を介して入力したアナログ電圧信号をA/D変換する。
換言すると、光電変換部1における複数の画素に含まれる赤用画素101は、ADC3に含まれる赤用ADC31にアナログ電圧信号を出力し、当該複数の画素に含まれる緑色画素は102、ADC3に含まれる緑用ADC32にアナログ電圧信号を出力する。ここで、赤用画素101は、「所定の波長帯域の入射光に応答した電圧信号を出力する画素」の一例であり、緑用画素102は、「所定の波長帯域とは異なる波長帯域の入射光に応答した電圧信号を出力する画素」の一例である。また、赤用ADC31は、「第1のA/D変換器」の一例であり、緑用ADC32は、「第2のA/D変換器」の一例である。
このような配置により、ADC3における1つのADCは、光電変換部1における1つの色用の画素からのアナログ電圧信号のみをA/D変換するため、上述した色間のクロストークを防止できる。
また、一方で、色間のクロストークに関し、画素からADCまでの距離に起因してA/D変換特性が異なる場合がある。そのため、色毎で複数のADCを用いる場合には、同じ波長帯域用のADCは近傍に配置することが好ましい。
図10は、実施形態に係るADCの配置の他の例を示す図であり、色毎のADCを近傍に配置した場合を示す図である。なお、図10において、図9と共通の部分については、重複する説明を省略する。
図10に示すように、ADC3は、負のX方向側から順に赤用ADC、赤用ADC、緑用ADC、緑用ADC、青用ADC、青用ADCを備えている。
光電変換部1における複数の画素に含まれる赤用画素101は、ADC3に含まれる赤用ADC31にアナログ電圧信号を出力し、当該複数の画素に含まれる緑用画素102は、ADC3に含まれる緑用ADC32にアナログ電圧信号を出力する。また、当該複数の画素に含まれる赤用画素101と同じ波長帯域の入射光に応答したアナログ電圧信号を出力する赤用画素103は、ADCに含まれるADC33にアナログ電圧信号を出力する。そして、ADC31は、ADC33との間にADC32を介在させずに配置されている。ここで、赤用画素103は、「所定の波長帯域と同じ波長帯域の入射光に応答した電圧信号を出力する画素」の一例であり、ADC33は、「第3のA/D変換器」の一例である。
このような配置により、同じ波長帯域用のADCは近傍に配置されるため、同じ波長帯域の画素からADCまでの距離の差が低減される。これにより、画素からADCまでの距離に起因したA/D変換特性の相異を抑制できる。
(ADCの個数例)
次に、図11は、光電変換装置300におけるADC3の個数の一例を説明する図である。
図11に示すように、光電変換装置300は、並行してアナログ電圧信号を出力する画素数が12個(N=12)の場合に、6個のADC3を備える。換言すると、Nの約数に該当する個数のADC3を備える。
例えば、N=12の場合に、Nの約数とは異なる10個のADC3を備えた場合、10個のうち8個のADC3がA/D変換を行わない期間が生じる。これにより、A/D変換の無駄が生じる。
実施形態では、Nの約数に該当する個数のADC3を備えることで、A/D変換を行わないADC3をなくすことができ、これにより、A/D変換の効率を向上させることができる。
(パイプライン型ADCの例)
また、実施形態に係る光電変換装置300は、パイプライン型ADCを備えている。ここで、パイプライン型ADCとは、低分解能である複数のADCを多段接続したパイプライン回路を含むADCをいう。図12は、実施形態に係るパイプライン型ADCの構成の一例を説明する図である。
図12に示すように、ADC3は、ADC31st、ADC32nd、・・・、及びADClastを含み、これらは多段接続されている。図中の左側からADC3にアナログ電圧信号が入力し、ADC31st、ADC32nd、・・・、及びADClastのそれぞれにより、パイプライン動作で順にA/D変換され、A/D変換後のデジタル電圧信号が図中の右側から出力される。
光電変換装置300は、パイプライン型ADCを備えることで、動作速度を保ったままコンパレートすることができ、高速に動作できる。実施形態のように、N個の画素が並行して出力するアナログ電圧信号をA/D変換する場合には、特に好適となる。なお、図12では「SH」と示されたサンプリングホールド回路があるが、これは前段の出力をバッファするためのものであり、必ずしも設けられていなくてもよい。また、全差動型のパイプライン型ADCを用いると、ノイズ耐性を向上できるため、さらに好適である。
(ADCの変換速度について)
ここで、ADCによる変換速度は、ADCの内部に設けられた内部増幅器の電流量、及び素子サイズに依存する場合がある。図13は、このような変換速度と内部増幅器の電流量及びサイズとの関係を説明する図である。
図13に示すように、ADC内の内部増幅器は、自身の負荷が小さい場合は、素子のサイズが大きくなり、内部増幅器内を流れる電流が多くなるに従って変換速度が上がる。しかし、素子のサイズが大きくなりすぎると、内部増幅器自身の負荷が大きくなって変換速度が低下する。撮像用途で用いられる光電変換装置等におけるADCは、8bit~16bitの分解能を備えることが多く、このような分解能における1つのADCの変換速度は、最大数10MHz程度である。そのため、光電変換装置300では、数10MHzの変換速度のADCを備えることが好ましい。
(アナログメモリの構成例)
次に、アナログメモリ2の構成について説明する。図14は、アナログメモリの構成の一例を説明する図であり、(a)は比較例に係るアナログメモリの構成を示す図、(b)は実施形態に係るアナログメモリの構成例を示す図、(c)は実施形態に係るアナログメモリとADCの構成例を示す図である。
ここで、アナログメモリの電源電圧やGND電圧には、内部回路の動作電流等に起因したノイズが重畳する場合がある。そのため、図14(a)に示すように、電源電圧やGND電圧を基準にして信号を保持するようにアナログメモリ2'を構成すると、ノイズによって正常に信号を保持できない場合がある。
そこで、実施形態では、図14(b)に示すように、BGR(Band Gap Reference)等により生成された基準信号に対して、信号を保持するようにアナログメモリ2を構成している。なお、図14(b)では、アナログメモリ2を容量(コンデンサ)で構成しているが、アナログメモリ2をトランジスタで構成すると、単位面積あたりの保持容量値をあげることができ、好適である。
また、図14(c)は、アナログメモリ2の他の構成例として、アナログメモリ2の基準信号とADC3で使用する基準電圧とを共通化する場合を示している。図14(c)の構成により、基準信号にノイズが重畳された場合にも、アナログメモリ2の基準信号に重畳されたノイズを、ADC3の基準信号に重畳されたノイズでキャンセルすることができるため、さらに好適である。
<光電変換装置300の作用効果>
従来、光電変換されたアナログ電圧信号を増幅し、A/D(Analog/Digital)変換して出力する光電変換装置が知られている。また、位相をずらしたタイミングで、複数の画素が順に駆動してアナログ電圧信号を出力し、複数列で1つのADC(Analog Digital Converter)を共有する装置が開示されている。
しかしながら、従来の装置では、N個の画素が並行してアナログ電圧信号を出力する場合に、N個の画素数と同じ数だけのADCが必要になり、光電変換装置の面積が大きくなる場合があった。また、ADCの個数が増えるに従い、光電変換装置の消費電力が増大し、ADCによる変換速度が低下する場合があった。
本実施形態では、入射光に応答して複数の画素のそれぞれが出力するアナログ電圧信号を、アナログメモリに一時保持させてからADCに出力する。これにより、N個の画素数と同じ数だけのADCを設けずにA/D変換を行うことが可能になる。換言すると、N個の画素が並行して出力するアナログ電圧信号を、N-1個以下のADCを用いてA/D変換可能にする。ADCの個数を減少させることで、光電変換装置の面積が大型化することを抑制でき、また、光電変換装置300の消費電力を抑制するとともに、ADCによる変換速度を高速化することができる。
また、本実施形態では、N個の画素は、光電変換部1に含まれる複数の画素のうちの相互に隣接する画素で構成され、第1の画素ブロックに含まれるN個の画素が並行してアナログ電圧信号を出力した後、当該第1の画素ブロックに隣接する第2の画素ブロックに含まれるN個の画素が、並行してアナログ電圧信号を出力する。これにより、隣接する画素間でアナログ電圧信号を出力する時刻差を抑制し、撮像される画像内での色や明るさの変化に伴う段差を抑制できる。
また、本実施形態では、N個の画素が並行してアナログ電圧信号を出力する画素ブロックを順に切り替える方向と直交する方向において、光電変換部1の少なくとも一方の側に、ADC3が設けられている。
これにより、光電変換部1に含まれる画素からADC3までの距離は、最大でもX方向における光電変換部1のサイズの1/2にすることができる。その結果、出力配線の長さに起因した寄生抵抗や寄生容量を低減でき、より正確にアナログ電圧信号をADC3に送信できる。
また、本実施形態では、所定の波長帯域の入射光に応答したアナログ電圧信号を出力する画素は、ADC3に含まれる第1のADCにアナログ電圧信号を出力し、複数の画素に含まれる所定の波長帯域とは異なる波長帯域の入射光に応答したアナログ電圧信号を出力する画素は、ADC3に含まれる第1のADCとは異なる第2のADCにアナログ電圧信号を出力する。このようにすることで、ADC3における1つのADCは、光電変換部1における1つの色用の画素からのアナログ電圧信号のみをA/D変換するため、色間のクロストークを防止できる。
また、本実施形態では、複数の画素に含まれる所定の波長帯域の入射光に応答したアナログ電圧信号を出力する画素は、ADC3に含まれる第1のADCにアナログ電圧信号を出力し、複数の画素に含まれる所定の波長帯域とは異なる波長帯域の入射光に応答したアナログ電圧信号を出力する画素は、ADCに含まれる第1のADCとは異なる第2のADCにアナログ電圧信号を出力する。また、複数の画素に含まれる所定の波長帯域と同じ波長帯域の入射光に応答したアナログ電圧信号を出力する画素は、ADC3に含まれる第1のADCとは異なる第3のADCにアナログ電圧信号を出力する。そして、第1のADCは、第3のADCとの間に第2のADCを介在させずに配置されている。このようにすることで、同じ波長帯域用のADCは近傍に配置されるため、同じ波長帯域の画素からADCまでの距離の差が低減される。そして、画素からADCまでの距離に起因したA/D変換特性の相異を抑制できる。
また、本実施形態では、ADCの個数は、光電変換部1における並行してアナログ電圧信号を出力する画素数(N)の約数に該当する個数である。これにより、A/D変換を行わないADC3をなくすことができ、A/D変換の効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、ADC3は、パイプライン型のADCである。これにより、光電変換装置300は、動作速度を保ったままコンパレートすることができ、高速にA/D変換を行うことができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態に係る光電変換装置300aについて説明する。
本実施形態では、光電変換部1とアナログメモリ2との間に、増幅用アナログメモリ5と、L個の増幅器6とを設けている。そして、ADCの個数をM個とし、光電変換部1が並行してアナログ電圧信号を出力する画素数をN個とした場合に、N>L>Mの関係を成立させる。これにより、信号の感度を上げてA/D変換をより正確に実行させるとともに、光電変換装置のサイズが大きくなることを抑制する。
<光電変換装置300aの各部の配置例>
図15は、光電変換装置300aの配置の一例を説明する図である。図15に示すように、光電変換装置300aは、光電変換部1と、アナログメモリ2と、ADC3と、増幅用アナログメモリ5と、増幅器6とを備える。
これらのうち、光電変換部1は、図15に矢印で示したX方向にK列、Y方向に3行の合計K×3個の画素を備える。第1行目の全画素は、赤色の入射光に応答したアナログ電圧信号を出力する赤用画素であり、第2行目の全画素は、緑色の入射光に応答したアナログ電圧信号を出力する緑用画素である。また、第3行目の全画素は、青色の入射光に応答したアナログ電圧信号を出力する青用画素である。
また、光電変換部1において、斜線ハッチングで示したN個の画素は、1つの画素ブロックを構成しており、このN個の画素から並行してアナログ電圧信号が出力される。
光電変換部1の正のY方向側には、X方向に画素が配列された光電変換部1の画素全体に隣接するようにして、梨地ハッチングで示す増幅用アナログメモリ5が配置されている。また、増幅用アナログメモリ5の正のY方向側には、増幅用アナログメモリ5のX方向全体に隣接するようにして、X方向に配列されたL個の増幅器6が設けられている。
また、増幅器6の正のY方向側には、X方向に配列されたL個の増幅器6全体に隣接するようにして、アナログメモリ2が配置されている。さらに、アナログメモリ2の正のY方向側には、アナログメモリ2のX方向全体に隣接するようにして、X方向に配列されたM個のADC3が配置されている。
換言すると、光電変換装置300aでは、光電変換部1とアナログメモリ2との間に、増幅用アナログメモリ5と、L個の増幅器6とが設けられている。また、図15の例では、N=12であり、M=6であり、また、Lは6より大きく、12より小さい数値である。従って、N>L>Mの関係が成立している。
光電変換部1の各画素から出力されたアナログ電圧信号は、増幅用アナログメモリ5及び増幅器6を通って増幅された後、アナログメモリ2に入力され、その後、ADC3に入力され、A/D変換される。
また、図16は、光電変換装置300aの配置の他の例を説明する図である。図16でも図15と同様に、光電変換装置300aは、光電変換部1と、アナログメモリ2と、ADC3と、増幅用アナログメモリ5と、増幅器6とを備えている。
光電変換部1の構成は、図15で説明したものと同様である。光電変換部1の正のY方向側には、各色用のADC3が配置されている。また、増幅用アナログメモリ5及び増幅器6は、X方向におけるADC3に含まれる2つの青用ADCの間、2つの緑用ADCの間、並びに2つの赤用ADCの間のそれぞれに設けられている。
ADC3のうちの青色ADCの周辺を例に、より詳しく説明する。光電変換部1の正のY方向側に隣接するようにして、梨地ハッチングで示す増幅用アナログメモリ5が配置され、増幅用アナログメモリ5の正のY方向側に隣接するようにして、増幅器6が配置されている。そして、増幅用アナログメモリ5及び増幅器6のそれぞれをX方向の両側から挟むようにして、2つのアナログメモリ2が配置され、増幅用アナログメモリ5、増幅器6及び2つのアナログメモリ2を両側から挟むようにして、2つの青用ADCが配置されている。
また、図16の場合においても、N>L>Mの関係が成立している。
光電変換部1の各画素から出力されたアナログ電圧信号は、増幅用アナログメモリ5及び増幅器6を通って増幅された後、アナログメモリ2に入力され、その後、ADC3に入力されてA/D変換される。
<光電変換装置300aの動作例>
次に、光電変換装置300aの動作について説明する。この説明では、図17に簡略的に示した光電変換装置300aにおける青用の増幅器及びADCの場合を例にして説明する。図17は、青用画素b0~b31のアナログ電圧信号が、増幅器b1及びb2のそれぞれから青用ADCb1に入力され、また、増幅器b3及びb4のそれぞれから青用ADCb2に入力される構成及び配置を示している。
図18は、光電変換装置300aの動作の一例を説明するタイミングチャートである。図18では、光電変換部1における16個の画素が並行して出力したアナログ電圧信号を、4個の増幅用アナログメモリ5が保持し、増幅器b1~b4がこれを読み出して増幅処理を行っている。また、増幅器b1~b4から同時に出力されたアナログ電圧信号を、2個のアナログメモリ2が保持し、ADCb1及びb2がこれを読み出してA/D変換している。
図18は、上段から下段に向けて、(1)から(12)までの各ステップにおける信号処理のタイミングを示している。また、光電変換部1に含まれる青用画素である画素番号1~31の各画素が出力したアナログ電圧信号に対する、増幅器b1~b4及び青用ADCb1及びb2のそれぞれによる信号処理のタイミングを示している。
(1)において、増幅器b1の増幅用アナログメモリ5は、画素b0~b3及び画素b16~b19のそれぞれが出力したアナログ電圧信号を保持する。
同時に、(2)において、増幅器b2の増幅用アナログメモリ5は、画素b4~b7及び画素b20~b23のそれぞれが出力したアナログ電圧信号を保持する。
同時に、(3)において、増幅器b3の増幅用アナログメモリ5は、画素b8~b11及び画素b24~b27のそれぞれが出力したアナログ電圧信号を保持する。
同時に、(4)において、増幅器b2の増幅用アナログメモリ5は、画素b12~b15及び画素b28~b31のそれぞれが出力したアナログ電圧信号を保持する。
続いて、(5)において、増幅器b1は、図示したタイミングで、画素b0~b3のそれぞれが出力したアナログ電圧信号を、増幅用アナログメモリから読み出し、増幅する。
同時に、(6)において、増幅器b2は、画素b4~b7のそれぞれが出力したアナログ電圧信号を、増幅用アナログメモリから読み出し、増幅する。
同時に、(7)において、増幅器b3は、画素b8~b11のそれぞれが出力したアナログ電圧信号を、増幅用アナログメモリから読み出し、増幅する。
同時に、(8)において、増幅器b4は、画素b12~b15のそれぞれが出力したアナログ電圧信号を、増幅用アナログメモリから読み出し、増幅する。
同時に、(9)において、ADCb1のアナログメモリ2は、画素b0及びb4、画素b1及びb5、画素b2及びb6、画素b3及びb7のそれぞれが出力して増幅されたアナログ電圧信号を保持する。
同時に、(10)において、ADCb2のアナログメモリ2は、画素b8及びb12、画素b9及びb13、画素b10及びb14、画素b11及びb15のそれぞれが出力して増幅されたアナログ電圧信号を保持する。
続いて、(11)において、ADCb1は、図示したタイミングで、画素b0、b4、b1、b5、b2及びb6のそれぞれが出力して増幅されたアナログ電圧信号を、アナログメモリ2から読み出し、A/D変換する。
同時に、(12)において、ADCb2は、画素b8、b12、b9、b13、b10及びb14のそれぞれが出力して増幅されたアナログ電圧信号を、アナログメモリ2から読み出し、A/D変換する。
このようにして、光電変換装置300aは、光電変換部1の各画素が出力したアナログ電圧信号をA/D変換することができる。
なお、図17~18では、青用画素を例に動作を説明したが、赤用画素、緑用画素、及び近赤外線用画素等の他の色の画素においても同様である。また、図17~18では、増幅器6が4個、ADC3が2個の場合について説明したが、これに限定されるものではなく、これ以外の個数であってもよい。
<光電変換装置300aの作用効果>
本実施形態では、光電変換部1とアナログメモリ2との間に、増幅用アナログメモリ5と、L個の増幅器6とを設け、光電変換部1に含まれる各画素が出力したアナログ電圧信号を数倍から数百倍に増幅してA/D変換する。これにより、信号の感度を上げ、より正確にA/D変換を行うことができる。
また、本実施形態では、光電変換部1と増幅器6との間に増幅用アナログメモリ5を設け、増幅器6の個数を少なくするが、増幅器6は数倍から数百倍の増幅を行うため、ADCに比べて高速化が容易ではない。そのため、増幅器6の個数をADC3の個数より多くして、ADCの個数をM個とし、光電変換部1が並行してアナログ電圧信号を出力する画素数をN個とした場合に、N>L>Mの関係を成立させる。これにより、光電変換装置の面積の増大を抑制するとともに、A/D変換の高速化を図ることができる。
また、例えば、N=24、M=6、L=12として、Nと、Lと、Mとの間で、相互に約数、又は倍数の関係が成立するように構成すると、A/D変換を行わないADC3をなくすことができ、A/D変換の効率を向上させることができる。
なお、これ以外の効果は、第1の実施形態で説明したものと同様である。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態に係る光電変換装置300bについて説明する。
本実施形態では、N個の画素が並行してアナログ電圧信号を出力する画素ブロックを順に切り替える方向と直交する方向において、光電変換部1の両側にADC3を配置する。これにより、光電変換装置の撓み等に起因した応力によって、電気特性が変化することを抑制する。
図19は、光電変換装置300bの各部の配置の一例を説明する図である。図19に示すように、光電変換装置300bは、光電変換部1と、アナログメモリ2と、ADC3と、増幅用アナログメモリ5と、増幅器6とを備える。
これらのうち、光電変換部1は、図19に矢印で示したX方向にK列、Y方向に4行の合計K×4個の画素を備える。第1行目の全画素は、赤色の入射光に応答したアナログ電圧信号を出力する赤用画素であり、第2行目の全画素は、緑色の入射光に応答したアナログ電圧信号を出力する緑用画素である。また、第3行目の全画素は、青色の入射光に応答したアナログ電圧信号を出力する青用画素であり、第4行目の全画素は、近赤外線の入射光に応答したアナログ電圧信号を出力する近赤外用画素である。
光電変換部1の負のY方向側には、赤用及び緑用のADC3が配置され、光電変換部1の正のY方向側には、近赤外用及び青用のADC3が配置されている。また、増幅用アナログメモリ5及び増幅器6は、X方向におけるADC3に含まれる2つの赤用ADCの間、2つの緑用ADCの間、2つの青用ADCの間、及び2つの近赤外用ADCの間のそれぞれに設けられている。
ここで、Y方向における光電変換部1の両側にADC3が配置されている。また、X方向は、N個の画素が並行してアナログ電圧信号を出力する画素ブロックを順に切り替える方向に該当するため、Y方向は、N個の画素が並行してアナログ電圧信号を出力する画素ブロックを順に切り替える方向と直交する方向に該当する。従って、換言すると、N個の画素が並行してアナログ電圧信号を出力する画素ブロックを順に切り替える方向と直交する方向において、光電変換部1の両側にADC3が配置されている。
ADC3のうちの赤色ADCの周辺を例に、より詳しく説明する。光電変換部1の負のY方向側に隣接するようにして、梨地ハッチングで示す増幅用アナログメモリ5が配置され、増幅用アナログメモリ5の負のY方向側に隣接するようにして、増幅器6が配置されている。そして、増幅用アナログメモリ5及び増幅器6のそれぞれをX方向の両側から挟むようにして、2つのアナログメモリ2が配置され、増幅用アナログメモリ5、増幅器6及び2つのアナログメモリ2を両側から挟むようにして、2つの青用ADCが配置されている。
光電変換部1の各画素から出力されたアナログ電圧信号は、増幅用アナログメモリ5及び増幅器6を通って増幅された後、アナログメモリ2に入力され、その後、ADC3に入力されてA/D変換される。
<光電変換装置300bの作用効果>
ここで、図20は、光電変換装置内でのトランジスタの位置と電気的特性との関係を説明する図である。図20に示すように、トランジスタを光電変換装置の中央に配置した場合に対し、負のY方向の端部、又は正のY方向の端部に配置した場合は、トランジスタのVth等の電気特性が変化する場合がある。
本実施形態では、N個の画素が並行してアナログ電圧信号を出力する画素ブロックを順に切り替える方向と直交する方向において、光電変換部1の両側にADC3を配置する。これにより、光電変換部1が光電変換装置300bの端部に配置されなくなるため、光電変換装置300bの撓み等に起因した応力によって、光電変換部1の電気特性が変化することを抑制できる。そして、入射光に応答した正確なアナログ電圧信号を出力させることができる。
なお、これ以外の効果は、第1又は第2の実施形態で説明したものと同様である。
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態に係る画像読取装置400について説明する。ここで、画像読取装置400は、スキャナ等の装置である。
図21は、画像読取装置400の構成の一例を説明するブロック図である。図21に示すように、画像読取装置400は、光電変換装置300と、CPU(Central Processing Unit)401と、LED(Light Emitting Diode)ドライバ402と、LED403と、画像処理部404とを備える。
CPU401は、画像読取装置400全体を制御するプロセッサである。LEDドライバ402は、CPU401の制御下で、LED403を駆動させて用紙等の原稿に光を照射させる電気回路である。
光電変換装置300は、LED403から光を照射された原稿からの反射光を受光してA/D変換したデジタル電圧信号を、原稿を読み取った画像データとして画像処理部404に転送する。
画像処理部404は、光電変換装置300から転送された画像データに対して、各種の補正処理を実行する電子回路である。
本実施形態では、光電変換装置300を備えることで、光電変換装置の大型化を抑制できる。また、消費電力を抑制するとともに、A/D変換の変換速度の高速化を図った画像読取装置400を提供することができる。
[第5の実施形態]
次に、第5の実施形態に係る画像形成装置500について説明する。ここで、画像形成装置500は、MFP(Multifunction Peripheral/Printer/Product)やプリンタ等の装置である。
図22は、画像形成装置500の構成の一例を説明するブロック図である。図22に示すように、画像形成装置500は、プリンタエンジン501と、光電変換装置300と、CPU401と、LEDドライバ402と、LED403と、画像処理部404とを備える。
光電変換装置300、CPU401、LEDドライバ402、LED403、及び画像処理部404については、図21で説明したものと同様であるため、ここでは重複した説明を省略する。
プリンタエンジン501は、光電変換装置300により読み取られた画像データを、画像処理部404を介して入力する。そして、CPU401の制御下で、画像データに基づいて用紙等の記録媒体上に画像を形成する。
本実施形態では、光電変換装置300を備えることで、光電変換装置の大型化を抑制できる。また、消費電力を抑制するとともに、A/D変換の変換速度の高速化を図った画像形成装置500を提供することができる。
以上、実施形態について説明してきたが、本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
光電変換装置300、300a及び300bは、赤、緑、青及び近赤外等の画素のラインを含んでおり、それぞれをラインセンサとして機能させることができる。
1 光電変換部
11~13 画素ブロック
111 PD
112 FD領域
1121 転送トランジスタ
1122 リセットトランジスタ
1123 増幅トランジスタ
2 アナログメモリ
3 ADC(A/D変換器の一例)
4 電流源
5 増幅用アナログメモリ
6 増幅器
300 光電変換装置
400 画像読取装置
500 画像形成装置
特許5272860号公報

Claims (12)

  1. 入射光に応答して複数の画素が出力するアナログ電圧信号を保持するアナログメモリと、
    前記複数の画素に含まれるN個の画素が並行して出力し、前記アナログメモリに一時保持されたアナログ電圧信号を、A/D(Analog/Digital)変換するN-1個以下のA/D変換器と、を有し、
    前記A/D変換器は、前記N個の画素が並行して前記アナログ電圧信号を出力する画素ブロックを順に切り替える方向と直交する方向において、前記複数の画素を備える光電変換部の少なくとも一方の側に設けられている
    光電変換装置。
  2. 入射光に応答して複数の画素が出力するアナログ電圧信号を保持するアナログメモリと、
    前記複数の画素に含まれるN個の画素が並行して出力し、前記アナログメモリに一時保持されたアナログ電圧信号を、A/D(Analog/Digital)変換するN-1個以下のA/D変換器と、を有し、
    前記複数の画素に含まれる所定の波長帯域の入射光に応答した前記アナログ電圧信号を出力する画素は、前記A/D変換器に含まれる第1のA/D変換器に前記アナログ電圧信号を出力し、
    前記複数の画素に含まれる前記所定の波長帯域とは異なる波長帯域の入射光に応答した前記アナログ電圧信号を出力する画素は、前記A/D変換器に含まれる前記第1のA/D変換器とは異なる第2のA/D変換器に前記アナログ電圧信号を出力し、
    前記複数の画素に含まれる前記所定の波長帯域と同じ波長帯域の入射光に応答した前記アナログ電圧信号を出力する画素は、前記A/D変換器に含まれる前記第1のA/D変換器とは異なる第3のA/D変換器に前記アナログ電圧信号を出力し、
    前記第1のA/D変換器は、前記第3のA/D変換器との間に前記第2のA/D変換器を介在させずに設けられている
    光電変換装置。
  3. 入射光に応答して複数の画素が出力するアナログ電圧信号を保持するアナログメモリと、
    前記複数の画素に含まれるN個の画素が並行して出力し、前記アナログメモリに一時保持されたアナログ電圧信号を、A/D(Analog/Digital)変換するN-1個以下のA/D変換器と、を有し、
    前記複数の画素を備える光電変換部と前記アナログメモリとの間に、増幅用アナログメモリと、L個の増幅回路とが設けられ、
    前記A/D変換器の個数をM個とした場合に、N>L>Mの関係が成立している
    光電変換装置。
  4. 前記N個の画素は、前記複数の画素のうちの隣接する画素で構成され、
    第1の画素ブロックに含まれる前記N個の画素が並行して前記アナログ電圧信号を出力した後、
    前記第1の画素ブロックに隣接する第2の画素ブロックに含まれる前記N個の画素が、並行して前記アナログ電圧信号を出力する
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の光電変換装置。
  5. 前記複数の画素に含まれる所定の波長帯域の入射光に応答した前記アナログ電圧信号を出力する画素は、
    前記A/D変換器に含まれる第1のA/D変換器に前記アナログ電圧信号を出力し、
    前記複数の画素に含まれる前記所定の波長帯域とは異なる波長帯域の入射光に応答した前記アナログ電圧信号を出力する画素は、
    前記A/D変換器に含まれる前記第1のA/D変換器とは異なる第2のA/D変換器に前記アナログ電圧信号を出力する
    請求項1乃至の何れか1項に記載の光電変換装置。
  6. 前記A/D変換器の個数は、前記Nの約数に該当する個数である
    請求項1乃至5の何れか1項に記載の光電変換装置。
  7. 前記A/D変換器は、パイプライン型のA/D変換器である
    請求項1乃至6の何れか1項に記載の光電変換装置。
  8. 前記Nと、前記Lと、前記Mとは、相互に約数、又は倍数の関係にある
    請求項に記載の光電変換装置。
  9. 前記A/D変換器は、
    前記N個の画素が並行して前記アナログ電圧信号を出力する画素ブロックを順に切り替える方向と直交する方向において、前記複数の画素を備える光電変換部の両側に配置されている
    請求項1乃至の何れか1項に記載の光電変換装置。
  10. 請求項1乃至の何れか1項に記載の光電変換装置を有する
    ラインセンサ。
  11. 請求項1乃至の何れか1項に記載の光電変換装置を有する
    画像読取装置。
  12. 請求項1乃至の何れか1項に記載の光電変換装置を有する
    画像形成装置。
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