JP6789699B2 - 固体撮像素子及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像素子及び撮像装置に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置において、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の固体撮像素子が用いられるものがある。特許文献1には、複数の画素が形成された上基板と、複数のAD(Analog-to-Digital)変換回路等の処理部が形成された下基板とを貼りあわせた構造の固体撮像素子が開示されている。特許文献1においては、16個の画素からなる画素ブロックごとに1つの処理部が対応付けられている。1つの画素ブロック内の16個の画素は、所定の走査順序で順次アナログ信号を出力し、当該画素ブロックに対応する処理部は、各画素から読み出された信号にAD変換等の処理を行う。
特開2014−155175号公報
特許文献1のように複数の画素からなる画素ブロックに処理部が対応付けられた固体撮像素子において、固体撮像素子の動作時の消費電力を低減することが課題となり得る。
そこで本発明は、消費電力が低減された固体撮像素子及び撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る固体撮像素子は、光電変換により入射光に応じた電荷を生成する光電変換部と、前記光電変換部で生成された前記電荷を転送する転送トランジスタと、前記転送トランジスタにより前記電荷が転送されるフローティングディフュージョンと、を各々が有する複数の画素が設けられた第1基板と、複数の前記フローティングディフュージョンの各々に対応して設けられた第1容量素子と、複数の前記第1容量素子の各々に対応して設けられた第1選択トランジスタと、前記複数の画素から出力された信号を処理する複数の信号処理回路が設けられた第2基板と、を有し、複数の前記フローティングディフュージョンの各々が、対応する前記第1容量素子と前記第1選択トランジスタとを介して、1つの前記信号処理回路に接続され、複数の前記第1選択トランジスタの各々が、順次、オンになることにより、前記複数の画素から出力された前記信号が、順次、前記1つの前記信号処理回路に入力される、第1モードによる動作が可能であることを特徴とする。
本発明の一実施形態に係る撮像装置は、光電変換により入射光に応じた電荷を生成する光電変換部と、前記光電変換部で生成された前記電荷を転送する転送トランジスタと、前記転送トランジスタにより前記電荷が転送されるフローティングディフュージョンと、を各々が有する複数の画素が設けられた第1基板と、複数の前記フローティングディフュージョンの各々に対応して設けられた第1容量素子と、複数の前記第1容量素子の各々に対応して設けられた第1選択トランジスタと、前記複数の画素から出力された信号を処理する複数の信号処理回路が設けられた第2基板と、を有し、複数の前記フローティングディフュージョンの各々が、対応する前記第1容量素子と前記第1選択トランジスタとを介して、1つの前記信号処理回路に接続され、複数の前記第1選択トランジスタの各々が、順次、オンになることにより、前記複数の画素から出力された前記信号が、順次、前記1つの前記信号処理回路に入力される、第1モードによる動作が可能である、固体撮像素子と、前記撮像素子から出力された信号を処理する演算部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、消費電力が低減された固体撮像素子及び撮像装置が提供される。
本発明の実施形態に係る撮像装置の全体ブロック図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像素子の全体構成図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像素子の画素アレイ部と信号処理回路アレイ部の配置を示す図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像素子の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像素子の断面構造を示す図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像素子の結合部の構造を示す図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像素子の駆動方法を示すタイミングチャートである。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。
(実施形態)
以下、図を参照して、本発明の実施形態に係る、撮像装置及び固体撮像素子について説明する。本実施形態による固体撮像素子は、CMOS型固体撮像素子として構成されているものとする。
はじめに、図1を参照して、実施形態に係る撮像装置について説明する。図1は本実施形態に係る撮像装置の全体ブロック図である。撮像装置の一例としては、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダー、監視カメラなどがあげられる。
撮像装置は、固体撮像素子1、撮影レンズ2、撮影レンズ駆動部3、全体制御・演算部4、メモリ5、表示部6、記録媒体7及び操作部8を有する。撮影レンズ2は、1又は2以上のレンズを含み得る。撮像装置への入射光は、撮影レンズ2を通過し、固体撮像素子1において結像する。また、撮影レンズ2は通過する光量を可変にする絞りを更に含み得る。
固体撮像素子1は、入射光により生じた光学像を電気信号に変換する。撮影レンズ駆動部3は撮影レンズ2のレンズ等を駆動させることにより、撮像装置のズーム、フォーカス、絞り等の制御を行う。全体制御・演算部4は、撮像装置の各ブロックの制御を行う制御部としての機能及び固体撮像素子1から出力された信号に対して補正処理を行うことで画像データを生成する演算部としての機能を有する。メモリ5は画像データを一時的に保持するメモリ回路である。表示部6は各種情報及び撮影された画像の表示を行う表示装置である。記録媒体7は、画像データの記録及び読み出しを行うための半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体あるいは撮像装置に内蔵された記録媒体である。操作部8は撮像装置の各種インターフェースであり、操作部8を介してユーザ等から入力された指示に基づき、全体制御・演算部4は各ブロックを制御する。
続いて実施形態に係る固体撮像素子1の構成について説明する。図2(a)及び図2(b)は、実施形態に係る固体撮像素子1の全体構成図である。
固体撮像素子1は、第1基板60及び第2基板70が重ね合わされて接合された2層構造を有する。図2(a)は、第1基板60上の回路配置を模式的に示しており、図2(b)は、第2基板70上の回路配置を模式的に示している。第1基板60には画素アレイ部10及び画素制御回路20が形成されている。第2基板70には信号処理回路アレイ部30、信号処理制御回路40、出力回路50が形成されている。なお、固体撮像素子1は、上述の第1基板60及び第2基板70に加えて更に別の基板を含む構成であってもよい。また、後述するように、第1基板60と第2基板70の間には誘電体層を含み得る。
画素アレイ部10は行列状に配置された複数の画素を有する。各画素は、入射光を電気信号に変換する。画素制御回路20は画素アレイ部10の各画素を制御する駆動信号を生成し、出力する。信号処理回路アレイ部30は行列状に配置された複数の信号処理回路を有する。各信号処理回路は、入力された画素アレイ部10からの信号に対し、増幅、クランプ、AD変換等の処理を行う。出力回路50は、各信号処理回路で処理された信号を、順次、固体撮像素子1の外部へと出力する。画素アレイ部10の各画素から出力される信号は、第1基板60と第2基板70の間に設けられた誘電体層を介した容量結合を介して信号処理回路アレイ部30に伝送される。
図3(a)は、第1基板60の画素アレイ部10における画素100の配置の一部を示す図である。画素100は複数の行及び複数の列を含む行列状に配置されており、図中の画素100を示す枠内に記載されているR、Gr、Gb、Bは、各画素100に対応して配置されるカラーフィルタの色を示している。Rは赤色のカラーフィルタに対応し、Gr及びGbは緑色のカラーフィルタに対応し、Bは青色のカラーフィルタに対応する。これらのカラーフィルタの配列はベイヤー配列となっている。また、画素100を示す枠内に記載されている2つの数字(a,b)は、それぞれ当該画素100が接続される信号処理回路300の行番号及び列番号を示している。
図3(b)は、第2基板70の信号処理回路アレイ部30における信号処理回路300の配置の一部を示す図である。信号処理回路300も画素100と同様に行列状に配置される。信号処理回路300を示す枠内の数字(a,b)は、各信号処理回路300が配置される位置の行番号及び列番号を示す。また、図3(b)には、第1基板60と第2基板70が重ね合わされた際の、信号処理回路300の位置(1,1)に対応する画素100の位置が示されている。
本実施形態では、1つの信号処理回路300に接続される画素100の個数が9個の場合について例示しているがこれに限られるものではない。1つの信号処理回路300に接続される複数の画素100は、いずれも同色のカラーフィルタを有する。1つの信号処理回路300に接続される画素100の個数が9個の場合、信号処理回路300の面積は画素100の面積の約9倍であることが望ましい。すなわち、信号処理回路300の面積Ssの画素100の面積Spに対する比の値(Ss/Sp)を、1つの信号処理回路300に接続される画素100の個数に近づけ、略一致させることが望ましい。面積と個数の積が信号処理回路300と画素100とで一致するため、これらの占有面積が等しくなり、第1基板60と第2基板70を重ねあわせた際の面積効率が良好となるためである。
また、例えば、端部に位置する位置(0,0)の信号処理回路300に接続される画素100の個数は1つのみとなっているが、このように画素100の接続数が異なる信号処理回路300には、撮像に使用されないダミー画素(不図示)が接続されてもよい。すなわち、当該信号処理回路300には画素100とダミー画素の両方が接続される。これにより、各信号処理回路300に対する画素100の接続数が連続的になり、配置の不連続性に起因するノイズを低減することができる。
図4は実施形態に係る固体撮像素子の構成を示す回路図である。図4は、図3(b)に示した9個の画素100と1個の信号処理回路300の回路構成及び接続関係を示している。9個の画素100は、画素100の各々に対応して設けられた結合部200を介して共通の信号処理回路300に接続される。
複数の画素100の各々は、フォトダイオード(以下、PDとする)101、転送トランジスタ102、フローティングディフュージョン(以下、FDとする)103、リセットトランジスタ104を有する。各トランジスタはMOSトランジスタ等により構成され得る。以下の説明では各トランジスタはN型のMOSトランジスタであるものとする。
PD101は、光電変換により入射光に応じた電荷を生成し蓄積する光電変換部である。PD101のカソードは転送トランジスタ102のソースに接続され、PD101のアノードは接地される。転送トランジスタ102のドレインはFD103に接続される。転送トランジスタ102は、PD101で生成され、蓄積された電荷をFD103に転送する。FD103は、PD101より転送された電荷に応じた電圧が生じる拡散領域である。リセットトランジスタ104のソースはFD103に接続され、リセットトランジスタ104のドレインは電源電圧VDDを有する電源電圧線に接続される。リセットトランジスタ104は、FD103に転送された電荷を電源電圧線に移動させることにより、FD103の電圧をリセットする。FD103は、結合部200の第1基板側電極201と接続される。転送トランジスタ102のゲートには、画素制御回路20から出力される駆動信号φTX1〜φTX9がそれぞれ入力される。リセットトランジスタ104のゲートには、画素制御回路20から出力される駆動信号φRES1〜φRES9がそれぞれ入力される。
複数の結合部200の各々は、FD103に対応して設けられた入力容量203a(第1容量素子)及び入力容量203b(第2容量素子)を有する。入力容量203aは、第1基板60に設けられた第1基板側電極201(第1電極)と、第2基板70に設けられた第2基板側電極202a(第2電極)と、第1基板60と第2基板70の間に設けられた誘電体層と、により構成される。入力容量203bは、第1基板60に設けられた第1基板側電極201と、第2基板70に設けられた第2基板側電極202b(第3電極)と、第1基板60と第2基板70の間に設けられた誘電体層と、により構成される。
複数の結合部200の各々は、更に、入力容量203aに対応して設けられた選択トランジスタ204a(第1選択トランジスタ)と、入力容量203bに対応して設けられた選択トランジスタ204b(第2選択トランジスタ)とを有する。
信号処理回路300は、増幅回路400と、帰還容量500と、クランプトランジスタ600と、アナログデジタル変換回路(以下、AD変換回路とする)700と、信号保持回路800とを有する。増幅回路400は、反転入力端子(マイナス側入力端子)、非反転入力端子(プラス側入力端子)、及び出力端子を有する演算増幅器で構成され得る。各トランジスタはMOSトランジスタ等により構成され得る。以下の説明では各トランジスタはN型のMOSトランジスタであるものとする。クランプトランジスタ600のゲートには、信号処理制御回路40から出力される駆動信号φCLAMPが入力される。
選択トランジスタ204a、204bのソース又はドレインの一方を第1主電極、他方を第2主電極とする。入力容量203aの第2基板側電極202aは、選択トランジスタ204aの第1主電極に接続される。入力容量203bの第2基板側電極202bは、選択トランジスタ204bの第1主電極に接続される。複数の選択トランジスタ204a及び複数の選択トランジスタ204bの第2主電極は、共通接続されており、増幅回路400の反転入力端子に接続される。
すなわち、複数のFD103の各々が、対応する入力容量203aと選択トランジスタ204aとを介して、1つの信号処理回路300に接続されている。また、入力容量203aと選択トランジスタ204aは、入力容量203bと選択トランジスタ204bと互いに並列接続の関係にある。そのため、複数のFD103の各々が、更に、対応する入力容量203bと選択トランジスタ204bとを介して、同じ信号処理回路300に接続されている。
また、9個の選択トランジスタ204aのゲートには、信号処理制御回路40から出力される駆動信号φSEL1a〜φSEL9aがそれぞれ入力される。9個の選択トランジスタ204bのゲートには、信号処理制御回路40から出力される駆動信号φSEL1b〜φSEL9bがそれぞれ入力される。
増幅回路400の非反転入力端子にはクランプ電圧Vcが入力される。帰還容量500は、増幅回路400の反転入力端子と出力端子の間に接続される。また、クランプトランジスタ600も、増幅回路400の反転入力端子と出力端子の間に、帰還容量500と並列に接続される。入力容量203a、203b、増幅回路400及び帰還容量500は反転増幅回路として機能し、その増幅率は、入力容量203a、203bと帰還容量500の容量比に依存する。具体的には、入力容量203a、203bにおける合成容量をCin、帰還容量500の容量をCfとすると、増幅率は、(−Cin/Cf)で表される。
AD変換回路700は、増幅回路400によって増幅されたアナログ信号に対しAD変換を行い、デジタル信号として出力する。信号保持回路800は、複数のメモリ(不図示)を有し、AD変換回路700から出力されたデジタル信号の保持を行う。また、信号保持回路800は減算回路(不図示)を更に有し、画像信号からノイズ信号を減算することによるノイズ除去の処理を行う。信号保持回路800にてノイズ除去が行われた信号は出力回路50を介して固体撮像素子1の外部の撮像装置に出力される。出力回路50は、AD変換回路700がAD変換を行っている間に、信号保持回路800に保持された信号を順次読み出す。
上述のように、第1基板60の画素アレイ部10と第2基板70の信号処理回路アレイ部30は互いに積層されており、容量結合により電気的に接続されている。この構成により、画素100と信号処理回路300の物理的な距離が、画素列ごとに共通の信号処理回路を備えた固体撮像素子の場合と比べ近くなる。そのため、本実施形態の構成によれば、画素100ごとに信号を増幅する増幅トランジスタを設ける必要がなく、画素100からの信号の読み出しに要する消費電力を低減することが可能である。したがって、本実施形態によれば、消費電力が低減された固体撮像素子1及び撮像装置が提供され得る。
図5は、実施形態に係る固体撮像素子の断面構造を示す図である。図5には、画素アレイ部10と信号処理回路アレイ部30が接続されている領域における断面が示されている。
図5において、PD101が形成された第1基板60が上方に、配線層が形成された第2基板70が下方に描画されている。ここで、光の入射方向は図中の上方から下方に向かう向きである。すなわち、本実施形態の固体撮像素子1は、配線層と逆側の面から光が入射される裏面照射型の構成である。第1基板60には複数の画素100が配置される。図5に示されるように、複数の画素100の各々は、PD101、転送トランジスタ102、PD101の上方に形成されたカラーフィルタ106、カラーフィルタ106の上方に形成されたマイクロレンズ105、及び第1基板側電極201を有する。マイクロレンズ105は、入射光をPD101へと集光する。図4の説明において上述したように、PD101のカソードは転送トランジスタ102のソースに接続され、転送トランジスタ102のドレインはFD103を介して第1基板側電極201と接続される。
第2基板70には第2基板側電極202a、202b、選択トランジスタ204a、204b、増幅回路400を構成するトランジスタ、クランプトランジスタ600、及び配線層等が形成される。第1基板側電極201と第2基板側電極202a、202bとの間には誘電体層206が形成されている。第1基板側電極201と、誘電体層206と、第2基板側電極202aにより入力容量203aが構成され、第1基板側電極201と、誘電体層206と、第2基板側電極202bにより入力容量203bが構成される。すなわち、1つの第1基板側電極201に対向する電極は、複数の第2基板側電極202a、202bに分割された構成となっている。
第1基板60の画素100から出力される信号は入力容量203a、203bを介して第2基板70の信号処理回路300に伝送される。しかしながら、電源電圧線及びグラウンド線はバンプ等の金属接点を介して第1基板60と第2基板70との間で接続される。
図6は、実施形態に係る固体撮像素子の結合部200の構造を示す模式図である。図6に示されている結合部200は、1つの信号処理回路300に接続される複数の画素100のうちの、n番目の画素100と接続される結合部200であるものとする。そのため、選択トランジスタ204a、204bのゲートに入力される制御信号をそれぞれφSELna、φSELnbと表記している。
1つの第1基板側電極201に対して設けられる第2基板側電極202a、202bは、3行×3列の行列状に並ぶ合計9個の同面積の電極に分割されている。複数の第2基板側電極202a、202bのうち、第2基板側電極202aが中心に配されており、選択トランジスタ204aの第1主電極に接続される。一方、8個の第2基板側電極202bは、第2基板側電極202aを囲むように外側に配置されており、いずれも選択トランジスタ204bの第1主電極に接続される。第2基板側電極202bと第1基板側電極201で形成される入力容量203bは、入力容量203aと同じ容量値の容量を8つ並列に繋いだ合成容量として形成され、その容量値は入力容量203aの容量値の約8倍となる。これにより、入力容量203aと入力容量203bの容量比はおよそ1:8となる。言い換えると、選択トランジスタ204aのみをオン(導通状態)にした場合と選択トランジスタ204a、204bの双方をオンにした場合の容量比はおよそ1:9となる。
なお、第1基板側電極201の端部は、第2基板側電極202a、202bがなす行列の端部よりも外側まで延在するように形成されている。これにより、電極形成時の位置ずれにより生じ得る、容量値のバラツキが低減される。
入力容量203aは単独で入力容量として用いられる場合があるので、入力容量203bよりも容量値のバラツキが出力信号に与える影響は大きい。入力容量203aを行列状に並ぶ複数の電極のうちの最外周以外の位置に配置することで、第1基板側電極201と第2基板側電極202a、202bの電極形成時の位置ずれに起因する容量値のバラツキの影響を受けにくくすることができる。よって、入力容量203aの電極となる第2基板側電極202aは、図6に示されるように、第2基板側電極202a、202bがなす行列のうちの最外周でない位置、すなわち3行×3列の場合は中央に配置されていることが望ましい。
続いて、実施形態に係る固体撮像素子1の駆動方法について説明する。図7(a)及び図7(b)は、実施形態に係る固体撮像素子1の駆動方法を示すタイミングチャートである。本実施形態の固体撮像素子1は、個別読み出しモード(第1モード)と平均読み出しモード(第2モード)とによる読み出しが可能である。図7(a)は、画素100からの信号の読み出しを画素ごとに行う個別読み出しモードに係るタイミングチャートである。個別読み出しモードは、例えば、高解像度が要求される静止画の撮影時に用いられる。図7(b)は、複数の画素100から信号を平均化して読み出す、平均読み出しモードに係るタイミングチャートである。平均読み出しモードでは、平均化により読み出しの回数が低減される。そのため、例えば、読み出しの高速化が要求される動画の撮影時に用いられる。
図7(a)及び図7(b)において、φTX1〜φTX9、φRES1〜φRES9、φSEL1a〜φSEL9a、φSEL1b〜φSEL9b、φCLAMPは、それぞれ駆動信号のレベル(ハイレベル又はローレベル)を示す。上述のように、各駆動信号が入力されるトランジスタはすべてN型のMOSトランジスタであるため、各駆動信号がハイレベルのときに各トランジスタはオンになり、各駆動信号がローレベルのときに各トランジスタはオフ(非導通状態)になる。図7(a)及び図7(b)の「AD変換」は、AD変換回路700において行われるAD変換(「N変換」又は「S変換」)を示している。これらの内容については後述する。
まず、個別読み出しモードの駆動方法について図7(a)を用いて説明する。時刻t1以前の初期状態において、各駆動信号はすべてローレベルであり、対応する各トランジスタはすべてオフである。時刻t1において、駆動信号φRES1、φSEL1a、φSEL1b、φCLAMPがハイレベルになる。これにより、複数の画素100のうち、第1の画素100においてリセットトランジスタ104がオンになることにより、FD103の電位がリセットされる。これと同時に第1の画素100に対応する選択トランジスタ204a、204bがオンになることにより、当該第1の画素100からの出力信号が増幅回路400の反転入力端子へと出力される。更に、クランプトランジスタ600がオンになることにより、増幅回路400の反転入力端子と出力端子が接続される。このとき、仮想接地により、増幅回路400は、反転入力端子及び出力端子の電圧がクランプ電圧Vcと同じ電圧となるように動作する。
時刻t2において、駆動信号φRES1がローレベルとなり、リセットトランジスタ104がオフとなる。FD103はフローティング状態となり、駆動信号φRES1がハイレベルからローレベルに切り替わる影響を受けてFD103の電位は変化する。その後、FD103の電位変化が整定した後の時刻t3において、駆動信号φCLAMPがローレベルとなり、入力容量203a、203bには、FD103の電位とクランプ電圧Vcとの電位差が保持される。時刻t3以降、増幅回路400はFD103のリセット後の電位に応じた電圧をAD変換回路700に出力する。
時刻t4〜t5の間の期間において、AD変換回路700は、増幅回路400から出力されているアナログ信号の電圧をAD変換してデジタル信号として出力する。デジタル信号に変換された信号は、信号保持回路800にN信号として保持される。このAD変換をN変換と呼ぶ。N変換が行われる期間は、図7(a)、図7(b)の「AD変換」の欄に「N変換」として示されている。信号保持回路800に保持されるN信号は、FD103のリセットによる電位変化に加えて、増幅回路400及びAD変換回路700の特性のバラツキ、温度変化等の影響を含む。
時刻t6において、駆動信号φTX1がハイレベルとなり、転送トランジスタ102がオンになる。これにより、PD101において光電変換により生成され、蓄積された電荷がFD103に転送され、FD103の電位が変化する。すなわち、FD103の電位は、リセット後の電位にPD101から転送された電荷による電位変化が加わったものとなる。時刻t7において、駆動信号φTX1がローレベルとなり、転送トランジスタ102がオフとなる。時刻t7以降、増幅回路400は、FD103の電位に応じた電圧をAD変換回路700に出力する。
時刻t8〜t9の間の期間において、AD変換回路700は、増幅回路400から出力されている電圧をAD変換する。デジタル信号に変換された信号は、信号保持回路800にS信号として保持される。このAD変換をS変換と呼ぶ。S変換が行われる期間は、図7(a)、図7(b)の「AD変換」の欄に「S変換」として示されている。S変換が終了すると、信号保持回路800は、S信号からN信号を減算することで、リセットによる電位変化等の影響を低減させるノイズ除去の処理を行う。これにより得られたPD101での生成電荷に応じた信号は、画像信号として出力回路50を介して固体撮像素子1の外部へと出力される。その後、時刻t10において、駆動信号φSEL1a、φSEL1bがローレベルとなり、選択トランジスタ204a、204bがオフになり、第1の画素100の読み出しが終了する。
その後、時刻t1〜時刻t10の期間と同様の動作により、時刻t11〜t20の期間において第2の画素100の読み出しが行われ、時刻t21〜t30において第3の画素100の読み出しが行われる。以下同様にして、第1から第9の画素100の読み出しが行われる。時刻t40において第9の画素100の読み出しが終了し、1つの信号処理回路300に対応する9個の画素100の読み出しが終了する。このように、個別読み出しモードでは、複数のFD103の各々に対応する選択トランジスタ204a及び選択トランジスタ204bが共にオンになる動作が画素100ごとに順次行われる。これにより、複数の画素100から出力された信号が、順次、1つの信号処理回路300に入力される。
次に、平均読み出しモードの駆動方法について図7(b)を用いて説明する。平均読み出しモードでは、個別読み出しモードと異なり、第1から第9の画素100内のトランジスタ及びこれらに対応する選択トランジスタ204a、204bには共通の駆動信号が入力される。なお、個別読み出しモードの場合と共通する説明は省略又は簡略化する。
時刻t1において、駆動信号φRES1〜φRES9、φSEL1a〜φSEL9a、φCLAMPは個別読み出しモードと同様にハイレベルとなるが、駆動信号φSEL1b〜φSEL9bは個別読み出しモードとは異なりローレベルに維持される。このとき、増幅回路400の反転入力端子には9個の入力容量203aが接続される。入力容量203aと入力容量203bの容量比は1:8である。したがって、平均読み出しモードにおいて複数のFD103と増幅回路400との間に接続される容量素子の合成容量の値は、個別読み出しモードにおいてFD103と増幅回路400との間に入力容量203a、203bが接続される場合のそれと同一である。これにより、両モードで増幅回路400の増幅率が同一となる。その後の時刻t5までの動作は個別読み出しモードの場合とほぼ同様であるため説明を省略する。
時刻t6〜t7の期間において、駆動信号φTX1〜φTX9がハイレベルとなり、第1から第9の画素100の転送トランジスタ102がオンになる。これにより、PD101において光電変換により生成及び蓄積された電荷がそれぞれFD103に出力されるため、FD103の電位が変化する。増幅回路400は、各FD103の電位の平均に応じた電圧を出力する。その後時刻t8〜t9におけるS変換の終了後に、信号保持回路800は、S信号からN信号を減算する。その後、時刻t10において読み出しが終了する。
このように、平均読み出しモードでは、複数の選択トランジスタ204aが共にオンになることにより、複数の画素100から出力された信号が平均化されて1つの前記信号処理回路300に入力される。これにより、固体撮像素子1は、第1の画素100〜第9の画素100で生成された電荷の平均値に応じた画像信号を出力することが可能である。読み出された画像信号は、色毎に9画素ずつ平均化されているため、出力される画像信号の個数が1/9になり、読み出しが高速化される。
本実施形態に係る固体撮像素子1においては、複数の画素100のFD103が、入力容量203a、203b及び選択トランジスタ204a、204bを介して共通の信号処理回路300に接続されている。この構成により、画素100ごとに信号を増幅する増幅トランジスタを設ける必要がなく、画素100からの信号の読み出しに要する消費電力を低減することが可能である。更に、本実施形態に係る固体撮像素子1は、個別読み出しモードと平均読み出しモードを切り替えて動作させることが可能となる。平均読み出しモードでは、複数の画素100からの信号を平均化することで、一括して読み出し及びAD変換を行うことができるため、高速な読み出しが可能となる。そのため、平均読み出しモードは動画の撮影に好適であり、読み出し時間の短縮によりフレームレートの向上が可能となる。また、フレームレートの向上に代えて、あるいはフレームレートの向上とともに、読み出しに要する時間を短縮することで回路の消費電力を少なくすることができるため、固体撮像素子1及び撮像装置の消費電力がより低減され得る。
また、本実施形態に係る固体撮像素子1は結合部200における入力容量の容量値を変化させることが可能である。これにより、個別読み出しモードと平均読み出しモードで平均化される画素数に応じて入力容量の容量値を異なる設定とすることにより、両モードで信号の増幅率を一定に保つことが可能となる。この容量値は、入力容量203aの容量値に対する、入力容量203aと入力容量203bとを並列接続した合成容量の容量値の比の値が、1つの信号処理回路300に接続されるFD103の個数に応じて定められるように設定する。より具体的には、当該比の値が、当該FD103の個数と実質的に等しい場合に、両モードで信号の増幅率が一定に保たれる。すなわち、入力容量203aの容量値をCa、入力容量203bの容量値をCb、1つの信号処理回路300に接続されるFD103の個数をNfとすると、Nf=(Ca+Cb)/Caの関係とすれば、両モードで信号の増幅率が一定に保たれる。本実施形態のようにNfが9個の場合、これを満たすCaとCbの比は、Ca:Cb=1:8である。
モードの切り替えによって信号の増幅率が変動すると信号のレベルが変わるため、ダイナミックレンジを実際の信号のレンジよりも余分に確保する必要が生じるという問題がある。しかしながら、本実施形態では、個別読み出しモードと平均読み出しモードを切り替えた場合にも信号の増幅率が一定に保たれるため、そのような問題が生じにくい。
(その他の実施形態)
なお、上述の実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
上述の実施形態では、画素100と増幅回路400が2つの入力容量203a、203bと2つの選択トランジスタ204a、204bを介して接続されているが、入力容量と選択トランジスタは1つずつに変形してもよい。この場合、個別読み出しモードと平均読み出しモードとで、入力容量の容量値を一定に保つ駆動は実現されないが、平均読み出しモードの駆動は同様に行うことができる。また、入力容量と選択トランジスタは3つずつ以上であってもよい。
変形実施形態の一例として、複数の結合部200の各々が、入力容量203aと選択トランジスタ204aのみを有している場合を考える。この場合、図7(a)及び図7(b)のタイミングチャートは、φSEL1b〜φSEL9bを省略することで、本変形実施形態の構成に対応する駆動となる。この場合、個別読み出しモードにおいては、複数の選択トランジスタ204aの各々が、順次、オンになることにより、複数の画素100から出力された信号が、順次、1つの信号処理回路300に入力される動作が行われる。また、平均読み出しモードにおいては、複数の選択トランジスタ204aが、共にオンになることにより、複数の画素100から出力された信号が平均化されて1つの信号処理回路300に入力される動作が行われる。
したがって、本変形実施形態においても平均読み出しモードの適用による読み出しの高速化及び消費電力の低減は上述の実施形態と同様に実現され得る。本変形実施形態によれば、1つの画素に対応する入力容量と選択トランジスタの個数を1つずつとすることで、素子数が削減され、より固体撮像素子1の構成を簡略化することができる。
上述の実施形態では、2つの選択トランジスタ204a、204bが第2基板70に配置されているが、これらは第1基板60に配置されていてもよい。選択トランジスタ204a、204bを入力容量203a、203bよりも前段に配置する回路構成に変形することでこの構成が実現され得る。またこの場合、選択トランジスタ204a、204bの制御信号は画素制御回路20から出力されるように構成し得る。第1基板60と第2基板70のレイアウト等を比較して余裕のある側に2つの選択トランジスタ204a、204bを配置することで、より自由度の高い設計が可能である。
図1に示された撮像装置は、本発明の固体撮像素子を適用しうる撮像装置の一例を示したものであり、本発明の固体撮像素子を適用可能な撮像装置は図1に示した構成に限定されるものではない。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1 固体撮像素子
60 第1基板
70 第2基板
100 画素
101 フォトダイオード(光電変換部)
102 転送トランジスタ
103 フローティングディフュージョン
203a 入力容量(第1容量素子)
203b 入力容量(第2容量素子)
204a 選択トランジスタ(第1選択トランジスタ)
204b 選択トランジスタ(第2選択トランジスタ)
300 信号処理回路

Claims (16)

  1. 光電変換により入射光に応じた電荷を生成する光電変換部と、前記光電変換部で生成された前記電荷を転送する転送トランジスタと、前記転送トランジスタにより前記電荷が転送されるフローティングディフュージョンと、を各々が有する複数の画素が設けられた第1基板と、
    複数の前記フローティングディフュージョンの各々に対応して設けられた第1容量素子と、
    複数の前記第1容量素子の各々に対応して設けられた第1選択トランジスタと、
    前記複数の画素から出力された信号を処理する複数の信号処理回路が設けられた第2基板と、を有し、
    複数の前記フローティングディフュージョンの各々が、対応する前記第1容量素子と前記第1選択トランジスタとを介して、1つの前記信号処理回路に接続され
    複数の前記第1選択トランジスタの各々が、順次、オンになることにより、前記複数の画素から出力された前記信号が、順次、前記1つの前記信号処理回路に入力される、第1モードによる動作が可能であることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 複数の前記第1選択トランジスタが、共にオンになることにより、前記複数の画素から出力された前記信号が平均化されて前記1つの前記信号処理回路に入力される、第2モードによる動作が可能であることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 前記第1容量素子は、前記第1基板に設けられた第1電極と前記第2基板に設けられた第2電極と、前記第1基板と前記第2基板の間に設けられた誘電体層とによって形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の固体撮像素子。
  4. 光電変換により入射光に応じた電荷を生成する光電変換部と、前記光電変換部で生成された前記電荷を転送する転送トランジスタと、前記転送トランジスタにより前記電荷が転送されるフローティングディフュージョンと、を各々が有する複数の画素が設けられた第1基板と、
    複数の前記フローティングディフュージョンの各々に対応して設けられた第1容量素子と、
    複数の前記フローティングディフュージョンの各々に対応して設けられた第2容量素子と、
    複数の前記第1容量素子の各々に対応して設けられた第1選択トランジスタと、
    複数の前記第2容量素子の各々に対応して設けられた第2選択トランジスタと、
    前記複数の画素から出力された信号を処理する複数の信号処理回路が設けられた第2基板と、を有し、
    複数の前記フローティングディフュージョンの各々が、対応する前記第1容量素子と前記第1選択トランジスタとを介して、1つの前記信号処理回路に接続されるとともに、対応する前記第2容量素子と前記第2選択トランジスタとを介して、前記1つの前記信号処理回路に接続されることを特徴とする固体撮像素子。
  5. 複数の前記フローティングディフュージョンの各々に対応する前記第1選択トランジスタ及び前記第2選択トランジスタが共にオンになる動作が、前記画素ごとに順次行われることにより、前記複数の画素から出力された前記信号が、順次、前記1つの前記信号処理回路に入力される、第1モードによる動作が可能である ことを特徴とする請求項に記載の固体撮像素子。
  6. 複数の前記第1選択トランジスタが、共にオンになることにより、前記複数の画素から出力された前記信号が平均化されて前記1つの前記信号処理回路に入力される、第2モードによる動作が可能であることを特徴とする請求項又はに記載の固体撮像素子。
  7. 複数の前記フローティングディフュージョンの各々に対応する前記第1選択トランジスタ及び前記第2選択トランジスタが、共にオンになる動作が、前記画素ごとに順次行われることにより、前記複数の画素から出力された前記信号が、順次、前記1つの前記信号処理回路に入力される、第1モードと、
    複数の前記第1選択トランジスタが共にオンになることにより、前記複数の画素から出力された前記信号が平均化されて前記1つの前記信号処理回路に入力される、第2モードと、
    による動作が可能であり、
    前記1つの前記信号処理回路の入力端子と複数の前記フローティングディフュージョンとの間に接続される少なくとも1つの容量素子の合成容量の値は、前記第1モードと前記第2モードとにおいて同一であることを特徴とする請求項に記載の固体撮像素子。
  8. 前記第1容量素子の容量値に対する、前記第1容量素子と前記第2容量素子とを並列接続した合成容量の容量値の比の値は、前記1つの前記信号処理回路に接続される前記フローティングディフュージョンの個数に応じて定められていることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  9. 前記第1容量素子は、前記第1基板に設けられた第1電極と前記第2基板に設けられた第2電極と、前記第1基板と前記第2基板の間に設けられた誘電体層とによって形成されており、
    前記第2容量素子は、前記第1電極と、前記第2基板に設けられた第3電極と、前記誘電体層とによって形成されていることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  10. 前記第2電極及び複数の前記第3電極は行列状に設けられており、
    前記第1電極の端部は、前記第2電極及び複数の前記第3電極がなす行列の端部よりも外側まで延在していることを特徴とする請求項に記載の固体撮像素子。
  11. 前記第2電極及び複数の前記第3電極は行列状に設けられており、
    前記第2電極は、前記第2電極及び複数の前記第3電極がなす行列の最外周でない位置に配置されていることを特徴とする請求項又は10に記載の固体撮像素子。
  12. 前記信号処理回路は、アナログデジタル変換回路を含むことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  13. 前記第2基板における前記1つの前記信号処理回路の面積の、前記第1基板における1つの前記画素の面積に対する比の値は、前記1つの前記信号処理回路に接続される前記フローティングディフュージョンの個数と略一致することを特徴とする請求項12に記載の固体撮像素子。
  14. 前記第1基板には、更に、前記複数の前記画素を含む画素アレイ部が設けられており、前記画素アレイ部は、端部に撮像に使用されないダミー画素を含み、
    前記第2基板に設けられた前記複数の前記信号処理回路は、前記画素と前記ダミー画素との両方が接続された前記信号処理回路を含むことを特徴とする請求項12又は13に記載の固体撮像素子。
  15. 前記信号処理回路は、増幅回路を含み、
    前記増幅回路は、前記増幅回路の入力端子と複数の前記フローティングディフュージョンとの間に接続される容量値に応じた増幅率で増幅を行うことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  16. 請求項1乃至15のいずれか1項に記載の固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子から出力された信号を処理する演算部と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
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