対応する参照符号は、複数の図を通して対応する部分を示す。図面は、本開示による様々な特徴及び構成要素の実施形態を表すが、必ずしも縮尺通りではなく、本開示をより良く例示及び説明するために特定の特徴が誇張されていることもある。本明細書に記載の例は、本発明の実施形態を例示するものであり、そのような例は、いかなる様式においても、本発明の範囲を限定するものとして解釈すべきではない。
以下に開示する実施形態は、網羅的であることを意図するものではなく、以下の詳細な説明に開示する厳密な形態に本発明を限定することを意図するものでもない。むしろ、実施形態の教示を当業者が利用することができるように、実施形態を選択して述べる。本発明は主にツーリングモータサイクルを含むが、本発明は、全地形対応車、モータサイクル、水上車両、ユーティリティビークル、スクーター、ゴルフカート、及びモペットなど他のタイプの車両に適用することもできることを理解されたい。
図1~7を参照すると、車両2の例示的実施形態が示されている。例示のように、車両2は、モータサイクルなどの二輪車である。例示的に、車両2は、少なくとも1つの地面係合部材、特に前部地面係合部材、例示的には前輪6、及び後部地面係合部材、例示的には後輪8によって支持されるフレームアセンブリ4を含む。車両2は、前輪6及び後輪8で、地面に対して走行する。フレームアセンブリ4は、本明細書で開示するように、少なくともメインフレーム部分66及び後部フレームアセンブリ67を含む。車両2は二輪車として示されているが、本開示の様々な実施形態は、3つ以上の車輪(例えば、3つ、4つ、6つなどの車輪)を備える車両でも動作可能である。さらに、本開示の様々な実施形態は、例えばトラック、スキー、又は橇など、車輪以外の地面係合部材でも動作可能であることを理解されたい。
後輪8によって車両2を推進するために、後輪8はパワートレインアセンブリ10に結合される。パワートレインアセンブリ10は、後輪8に動力を提供するためにエンジン12に結合されたトランスミッション14を含む。図示される例示的実施形態では、エンジン12は、Polaris Industries Inc.(2100 Highway 55,Medina,Minnesota 55340)から入手可能なV型2気筒火花点火ガソリンエンジンであるが、任意のタイプのエンジンを使用することができる。例えば、ハイブリッドを含む電気モータ及び他の適切なトルク発生機が、本開示の様々な実施形態で動作可能である。
車両2は、ステアリングアセンブリ20、前部サスペンションアセンブリ22、後部サスペンションアセンブリ24(図52)、及び座席26を含む。ステアリングアセンブリ20はハンドルバー28を含み、操作者がハンドルバー28をステアリング軸の周りで移動又は回転させて、前輪6を左又は右に回転させることができる。ステアリングアセンブリ20は、車両2の操作中に操作者が快適性を得られるように、ハンドグリップ及び操作者制御機構から構成された把持部分を含む。ステアリングアセンブリ20は、例示的には、トリプルクランプアセンブリ30(図6を参照)によって車両2に結合される。車両2は、吸気システム32及び排気システム34などのエンジン操作システムをさらに含む。車両2を操作及び制御するための操作者制御機構も提供され、そのような操作者制御機構は、車両始動システム、電子スロットル制御機構(「ETC」)、車速制御機構、及び車両制動システムを含むことがある。ヘッドライト44、前部方向指示器、後部方向指示器48、後部ライト50、補助ライト、フロントガラスアセンブリ56、及びサドルバッグアセンブリ58などの追加のシステム及び構成要素も提供されることがある。
ここで図8及び9を参照すると、吸気システム32がより詳細に示されている。吸気システム32は、パワートレインアセンブリ10、特にエンジン12に空気を提供し、例示的には空気フィルタ60及び空気フィルタカバー62を含む。図示される例示的実施形態では、空気フィルタ60及び空気フィルタカバー62は、フレームアセンブリ4のメインフレーム部分66の空気フィルタ部分64内に受け入れられる。より具体的には、メインフレーム部分66は、前端部70に位置決めされ、ステアリングアセンブリ20の一部分と結合するように構成されたヘッドチューブ68を含む。ヘッドチューブ68の垂直方向下方に、吸気ポート72(図13を参照)が位置決めされる。吸気ポート72は、メインフレーム部分66の内部80の少なくとも一部分を通って延びる空気ボックス又はチャネル74の第1の端部に流体的に結合される。したがって、メインフレーム部分66の内部80は、空気ボックス74を画定する。本明細書でさらに開示するように、空気フィルタ60は、長手方向で吸気ポート72と空気出口ポート(図示せず)との中間に位置決めされる。したがって、吸気ポート72を通って空気ボックス74に流入する空気は、フィルタ60を通って流れ、粒子状物質又は汚染物質が洗浄又は濾過された後、空気出口ポートを通って空気ボックス74から出て、トルクチューブ(図示せず)を通ってエンジン12に入る。
図示される例示的実施形態では、空気フィルタ60は、濾過材84を取り囲んで支持するフレーム82を含む。フレーム82は、剛性材料を含むことがある。剛性フレーム82の利点は、とりわけ、空気フィルタ60がその形状をより良く保つとともに、メインフレーム部分66の内面に載置されたときに空気フィルタ部分64に対して封止することである。空気フィルタ60は、空気フィルタカバー62を使用して空気フィルタ部分64内に固定される。図示される実施形態では、空気フィルタカバー62はベース86を含み、対向するプロング88、例示的にはプロング88a、88bがベース86から下方向に延びる。ベース86は、例えば複数の固定具90を使用してメインフレーム部分66に結合するように構成される。例示的には、ベース86は、固定具90のそれぞれ1つを受け入れるように構成された複数のアパーチャ92を含む。同様に、メインフレーム部分66は、空気フィルタ部分64へのアクセスを可能にする開口部99を取り囲む複数のアパーチャ94を含む。空気フィルタカバー62のアパーチャ92は、メインフレーム部分66のアパーチャ94と位置合わせされ、それにより、両アパーチャ92、94は、空気フィルタカバー62をメインフレーム部分66に結合するために固定具90のそれぞれ1つを受け入れるように構成される。対向するプロング88は、それらのプロング88の概して横方向で中間に空気フィルタ60が位置決めされるように、空気フィルタ60をプロング88の間に固定するように適合される。図示される実施形態では、対向するプロング88は、濾過材84及びフィルタフレーム82の対向する側部、例示的にはそれぞれ側部96a、96bに沿って延びる。
空気フィルタ部分64内では、複数のタブ98が、メインフレーム部分66の壁97の内面から内方向に延びている。図示される実施形態では、空気フィルタ部分64は、内壁97から内方向に延び、互いに垂直方向で離間配置された上側タブ98a及び下側タブ98bを含む。さらに、空気フィルタ部分64は、内壁97から内方向に延びる取付けフランジ100を含む。取付けフランジ100は、メインフレーム部分66の内面の周りに周方向で延在し、車両2の垂直軸に対して角度を付けられている。取付けフランジ100は封止面を提供し、封止面に対して、空気フィルタ60のフレーム82を封止することができる。より具体的には、上側タブ98aと下側タブ98bとは、設置されたときに空気フィルタ60及び空気フィルタカバー62を収容するために、取付けフランジ100から長手方向で離間配置される。図示される実施形態では、下側タブ98bは、上側タブ98aが取付けフランジ100に対して長手方向で離間配置されるよりも、取付けフランジ100の近くに長手方向で離間配置される。
空気フィルタ60が空気フィルタカバー62の対向するプロング88の間に固定され、空気フィルタ60及び空気フィルタカバー62が開口部99を通して空気フィルタ部分64に挿入されるとき、空気フィルタ60と、空気フィルタカバー62の対向するプロング88とは、タブ98と取付けフランジ100との間に長手方向で位置決めされ、タブ98がプロング88の前面に接触し、取付けフランジ100がフィルタ60の後面に接触する。下側タブ98bは、長手方向で取付けフランジ100のより近くに離間配置されているので、プロング88は、取付けフランジ100に対して空気フィルタ60を押し付ける。その結果、フレーム82は、少なくとも取付けフランジ100とシールを形成する。次いで、固定具90を使用して、空気フィルタカバー62をメイン部分66に固定することができる。
ここで図10~12を見ると、エンジン12のエアブリーザ102が示されている。エアブリーザ102は、メインフレーム部分66の後端部104の近位に位置決めされ、フィルタ60の後方にあるメイン部分66の内部チャンバ106に流体的に結合される。エアブリーザ102は、エンジン12のシリンダヘッドのうちの1つ、例示的には後方シリンダヘッドのカムカバー又はバルブカバー108にさらに流体的に結合される。図示される実施形態では、エアブリーザ102は、流体通路112を含むベース110を備える。流体通路112は、ベース110の上面114から、上面114とは反対側に位置するベース110の下面116まで延びる。上面114は、後端部104の取付けフランジ120と対合するように適合された取付けフランジ118を含む。図示される実施形態では、上面114の取付けフランジ118及び後端部104の取付けフランジ120は、概して平面状の表面を備える。同様に、下面116は、バルブカバー108の凹部126内に受け入れられるように適合された取付けフランジ122を含み、バルブカバー108に直接結合される。エアブリーザ102は、バルブカバー108をメインフレーム部分66に封止するためのガスケット又はシールをさらに含む。図示される例示的実施形態では、シールは、エアブリーザ102にオーバーモールドされている。一実施形態では、ベース110はエラストマーを備える。エラストマーを備えるベース110の利点は、とりわけ、エンジン12からの振動を隔離することができることである。後端部104の取付けフランジ120と適切に対合するために、取付けフランジ118は、ベース110に挿入されるアルミニウムリングを含むことがある。
ベース110は、例示的には、固定具132のそれぞれ1つを受け入れるように構成された複数のアパーチャ130を含む。同様に、バルブカバー108は、アパーチャ130のそれぞれ1つに対応し、ベース110をバルブカバー108に結合するための固定具132のそれぞれ1つをしっかりと受け入れるように構成された複数のアパーチャ134を含む。図示される例示的実施形態では、固定具132は、アパーチャ134にねじ係合するためのねじ山又はボルトである。メイン部分66の後端部104は、例示的には、固定具138のそれぞれ1つを受け入れるように構成された複数のアパーチャ136を含む。同様に、ベース110は、アパーチャ136のそれぞれ1つに対応し、エアブリーザ102をメインフレーム部分66に結合するための固定具138のそれぞれ1つを受け入れるように構成された別の複数のアパーチャ140をさらに含む。図示される実施形態では、固定具138は、ねじ山又はボルトである。しかし、固定具132及び固定具138のいずれかは、エアブリーザ102をメインフレーム部分66及びバルブカバー108にしっかりと固定するのに適した様々な固定具を備えることができることが企図される。
特に図12を見ると、エアブリーザ102は、エンジン12の通常動作中に蓄積する余剰のクランクケースガスのための出口を提供する。より具体的には、エアブリーザ102は、空気がエンジン12を出てメインフレーム部分66に流入するための出口を提供する。エアブリーザ102を通ってエンジン12から出る空気は、空気中に懸濁された油、又は空気-油混合物を含むことがある。この空気-油混合物は、バルブカバー108のポート141から出て、流体通路112に沿ってエアブリーザ102を通過する。エアブリーザ102から、空気-油混合物は、メインフレーム部分66の後端部104の内部チャンバ106に入る。空気-油混合物の流路が、図12に矢印142で概略的に示されている。空気-油混合物は、内部チャンバ106に入るとき、懸濁された油が空気から分離されるように十分に冷却される。この分離された油は、内部チャンバ106内に集まる。図示される実施形態では、内部チャンバ106は、垂直方向でエアブリーザ102及びバルブカバー108よりも高く位置決めされている。その結果、内部チャンバ106内の分離されたオイルは、一般にエアブリーザ102がメインフレーム部分66の最低点に位置決めされていると仮定して、少なくとも一部は重力により、エアブリーザ102の流体通路112に逆流し、エンジン12に再び入る。分離された油のこの経路は、図12に矢印144で概略的に示されている。オイルから分離された空気もトルクチューブを通ってエンジン12に戻り、この空気は、空気ボックス74からの濾過された空気と混合する。エアブリーザ102の利点は、とりわけ、エンジン12の通常動作中に過剰なクランクケースガスと共に排出されたオイルを、エンジン12の外部に排出するのではなく、エンジン12又はパワートレイン10に戻すことができることである。
ここで図13~18を見ると、車両2の冷却システム150が示されている。冷却システム150は、例えば高い熱容量及び低い粘度を有する冷却剤を使用して、エンジン12の液体冷却を提供する。まず図13を参照すると、冷却システム150は、ラジエータ152、ファンアセンブリ154、フィラーネック156を含む充填アセンブリ、及び冷却剤オーバーフローボトル158を含む。ラジエータ152及びファンアセンブリ154は、例示的には、車両2の前端部70に位置決めされる。フィラーネック156は、ラジエータ152及びファンアセンブリ154の長手方向後方に、ラジエータ152及び冷却剤ボトル158よりも垂直方向で高く位置決めされる。
フレームアセンブリ4は、メインフレーム部分66に結合された後部フレームアセンブリ67をさらに含む。より具体的には、後部フレームアセンブリ67のサイドフレーム160は、メインフレーム部分66の後端部104に結合され、例示的には、メインフレーム部分66の長手方向後方に延びる。後部フレームアセンブリ67は、サイドフレーム160の後方に延びる後部フレーム延在部162をさらに含む。少なくとも図13に示されるように、ABSブラケット164は、サイドフレーム160の少なくとも1つに結合される。ABSブラケット164は、車両2の電気構成要素に電力を提供するために、バッテリ(図示せず)などの電源を支持するように適合される。図示される実施形態では、冷却剤ボトル158は、ABSブラケット164に結合されている。その結果、フィラーネック156は、長手方向でラジエータ152と冷却剤ボトル158との中間に位置決めされる。同様に、ABSブラケット164は、長手方向でフィラーネック156と冷却剤ボトル158との中間に位置決めされる。
ここで図14及び15を参照すると、冷却剤ボトル158、後部フレーム延在部162、ABSブラケット164、及び後輪8がより詳細に示されている。後輪8は、例示的には、車両2の前進又は後進動作中に回転軸166の周りで回転する。図示される実施形態では、冷却剤ボトル158は、軸166の長手方向前方に位置決めされている。さらに、冷却剤ボトル158は、垂直方向で軸166よりも高く、後輪8のタイヤの一部分の真上に、又は垂直位置合わせして位置決めされる。さらに、冷却剤ボトル158は、曲線体168を含み、例示的には、車両2の内部デブリシールドを形成する。さらに、冷却剤ボトル158は、導管159、例示的には導管159a、159bを含み、これらの導管は、冷却剤ボトル158を冷却システム150の残りの部分に流体的に結合する。より具体的には、導管159は、冷却システム150の残りの部分を冷却剤ボトル158の内部保管容積に流体的に結合する。冷却剤ボトル158の内部保管容積は、冷却システム150の追加の冷却剤を保持するように、又はエンジン12の動作中に冷却剤用の膨張タンクとして機能するように適合される。
特に図15を参照すると、実質的に正方形のチューブ部分172及び付随プレート部分174を有するクロスチューブ170が提供され、チューブ部分172及び付随プレート部分174は、それぞれ相補的な正方形の開口部176及びスロット178に受け入れられる。冷却剤ボトル158は、クロスチューブ170のプレート部分174に結合される。より具体的には、プレート部分174は、例示的には、それぞれの固定具182を受け入れるように構成された複数のアパーチャ180を含む。図示される例示的実施形態では、固定具182及びプレート部分174のそれぞれ1つの間にワッシャ184が配置される。冷却剤ボトル158は、同様に複数のアパーチャ186を含み、アパーチャ186は、アパーチャ180のそれぞれ1つに対応し、冷却剤ボトル158をクロスチューブ170に結合するための固定具182のそれぞれ1つをしっかりと受け入れるように構成される。図示される例示的実施形態では、固定具182は、例示的には、アパーチャ186にねじ係合するためのボルトを含む。
ABSブラケット164は、バッテリ(図示せず)を支持するように適合されたバスケット188と、横方向ハンガ190及び長手方向ハンガ192とを含む。横方向ハンガ190は、ABSブラケット164をサイドフレーム160(図13を参照)の1つに結合するように構成される。同様に、長手方向ハンガ192は、ABSブラケット164をクロスチューブ170に結合するように構成される。より具体的には、長手方向ハンガ192は、バスケット188から垂直方向上方に延びる垂直部分194と、車両2の長手方向軸に沿って垂直部分194の遠位端から水平方向に延びる水平タブ196とを含む。水平タブ196は、固定具200のそれぞれ1つを受け入れるように構成された複数のアパーチャ198を含む。同様に、チューブ部分172は、例示的には、複数のアパーチャ202を含み、アパーチャ202は、アパーチャ198のそれぞれ1つに対応し、水平タブ196をクロスチューブ170のチューブ部分172に結合するための固定具200のそれぞれ1つをしっかりと受け入れるように構成される。
ここで図16を見ると、フィラーネック156がより詳細に示されている。フィラーネック156は、冷却システム150の残りの部分の垂直方向上方に位置決めされ、冷却システム150に冷却剤を補充するためのアクセスポイントを提供する。冷却システム150は、例示的には、Y字型本体204、キャップ206、及びウォーターポンプ戻りライン208を備える。本体204は、上側チャンバ212と、上側チャンバ212の垂直方向下方に位置決めされ、上側チャンバ212に流体的に結合された下側チャンバ214とを有する垂直ライザ210を含む。本体204は、第1の方向に延びる第1の分岐216と、第1の方向とは反対の第2の方向に延びる第2の分岐218とをさらに含む。分岐216、218は、例示的には、垂直方向で上側チャンバ212とは反対側に位置決めされる。第1の分岐216は、例えば棘状フィッティング222を使用して冷却システム150の第1の導管220に結合されて流体連絡する。同様に、第2の分岐218は、例えば棘状フィッティング226を使用して冷却システム150の第2の導管224に結合されて流体連絡する。図示される例示的実施形態では、分岐216、218は、冷却システム150の流体通路228を形成する。第1の分岐216は、さらにラジエータ152に流体的に結合されることがあり、第2の分岐218は、エンジン12に流体結合されることがある。本体204は、フィラーネック156をメイン部分66(図13を参照)にしっかりと取り付けるための取付けブラケット276も含む。図示される例示的実施形態では、取付けブラケット276は、フィラーネック156をメイン部分66にしっかりと取り付けるための固定具280(図13を参照)を受け入れるように構成されたアパーチャ278を含む。
下側チャンバ214は、オリフィス230を介して分岐216、218と流体連絡し、オリフィス230は、下側チャンバ214の直径よりも直径が小さく、上側チャンバ212とは垂直方向で反対側に、且つ流体通路228に隣接して位置決めされる。ウォーターポンプ戻りライン208は、下側チャンバ214に結合されて流体連絡する。より具体的には、ウォーターポンプ戻りライン208は、垂直方向でオリフィス230よりも高く位置決めされた下側チャンバ214のフィッティング232に結合される。フィッティング232は、ウォーターポンプ戻りライン208にしっかりと結合するための棘状の端部234をさらに含むことがある。図示される例示的実施形態では、ウォーターポンプ戻りライン208は、フィッティング232から水平方向に延び、さらにポンプ236に流体的に結合される。フィラーネック156は、垂直方向で冷却システム150の残りの部分よりも高く位置決めされ、したがって冷却システム150の最高点であるので、冷却システム150内に存在する気泡は、下側チャンバ214内に集まる。ポンプ236は、エンジン12によって動力供給され、したがってエンジン12が動作しているときは常に動作する。その結果、気泡は、エンジン12が動作している間、下側チャンバ214から継続的に引き出される。下側チャンバ214内で気泡が冷却剤から分離され、冷却剤はウォーターポンプ戻りライン208を通ってポンプ236に戻り、上部に集められた空気は導管252を通って冷却剤ボトル158に進む。
上側チャンバ212は、下側チャンバ214の垂直方向上方に位置決めされ、第2のチャンバ242と流体連絡する第1のチャンバ240を含む。より具体的には、第1のチャンバ240の第1の端部244は、キャップ206にしっかりと係合するように構成されたフランジ246を含む。キャップ206がフランジ246にしっかりと係合されていないと、冷却剤が冷却システム150に追加されるときなどに、第1のチャンバ240が雰囲気に開放されることがある。第1のチャンバ240の第2の端部には、第2のチャンバ242が位置決めされる。図示される例示的実施形態では、第2のチャンバ242の直径は、第1のチャンバ240の直径よりも小さい。その結果、第1のチャンバ240は、直径の減少を伴う制限部248を含む。
第1のチャンバ240は、第1のチャンバ240の第2の端部の近位に位置決めされ、本体204から延びる延在部250を含む。延在部250は、カプラ254を介して導管252に結合されて流体連絡する。延在部250は、例示的には、延在部250をカプラ254にしっかりと結合するための棘状フィッティング256を含む。同様に、導管252は、導管252をカプラ254にしっかりと結合するための棘状フィッティング258を含む。図示される例示的実施形態では、延在部250は、第1のチャンバ240から水平方向に延び、導管252は、冷却剤オーバーフローボトル158と流体連絡する。その結果、冷却剤オーバーフローボトル158に存在する冷却剤を、導管252を通して流体通路228に再循環させることができる。
キャップ206は、本体204の上側チャンバ212のフランジ246に対してキャップ206を係合及び係合解除するために操作者が把持するように適合された外側カバー260を含む。キャップ206は、キャップ206が本体204に固定されたときにフランジ246に対して封止する上側圧力シール261を含む。図示される例示的実施形態では、キャップ206は、冷却システム150の流体通路228内のシステム圧力を調整するように構成された圧力バルブ262をさらに含む。圧力バルブ262は、第1のチャンバ240内に受け入れられ、第1のチャンバ240の第2の端部の封止突起264に当接している。圧力バルブ262は、封止突起264に対して偏倚されるとき、第1のチャンバ240を第2のチャンバ242から流体的に切り離す。その結果、圧力バルブ262は、第2のチャンバ242の直径よりも広い。圧力バルブ262は、キャップ206の軸266に沿って変位可能である。
キャップ206は、封止突起264に対して圧力バルブ262を下方向に偏倚する圧力バルブばね268を含む。圧力バルブ262は、封止突起264に対して偏倚されると、冷却システム150のシステム圧力を上昇させ、それにより、冷却剤を沸騰させずに温度上昇させる。冷却システム150のシステム圧力が上限閾値を超えると、圧力バルブばね268によって及ぼされる偏倚力を超え、圧力バルブ262は、封止突起264から離れるように垂直方向に変位される。その結果、この加熱された冷却剤及び収集された空気は、第1のチャンバ240に入り、導管252を通って冷却剤オーバーフローボトル158に流れることができる。冷却システム150のシステム圧力の上限閾値は、例えば、圧力バルブばね268の剛性を変更して、圧力バルブばね268によって加えられる偏倚力を調節することによって調節することができる。
キャップ206は、圧力バルブ262の垂直方向下方に位置決めされ、第2のチャンバ242内に受け入れられる下側封止ガスケット270も含む。下側封止ガスケット270は、封止突起264、及び下側封止ガスケット270の垂直方向下方に位置決めされた真空バルブ272とシールを形成する。真空バルブ272は、キャップ206の軸266に沿って変位可能であり、真空バルブ272を下側封止ガスケット270に対して偏倚する真空バルブばね274を含む。真空バルブ272は、下側封止ガスケット270に対して偏倚されるとき、上述したように圧力バルブ262を動作させる。真空バルブ272はまた、冷却システム150のシステム圧力が低下するときに空気が冷却システム150に入るのを防止するように動作する。冷却システム150のシステム圧力は、エンジン12の動作後に冷却システム150内の冷却剤が冷却するときに低下することがある。冷却システム150のシステム圧力が最低閾値を下回ると、冷却剤オーバーフローボトル158内の冷却剤と流体通路228内の冷却剤との圧力差が、真空バルブばね274の偏倚力を克服して真空バルブ272を下方向に変位させて、流体通路228と冷却剤オーバーフローボトル158との間で平衡に達するまで、冷却剤オーバーフローボトル158からの冷却剤を下側チャンバ214及び流体通路228に入れる。
次に図17~18を見ると、ラジエータ152及びブロワアセンブリ154がさらに詳細に示されている。ラジエータ152は、熱交換器302及び冷却剤マニホルド304を支持するフレーム300を含む。図示される例示的実施形態では、フレーム300は、熱交換器302が支持される中央部分を備えた概して長方形の本体を備える。同様に、熱交換器302は、概して長方形の本体を備える。しかし、フレーム300及び熱交換器302が他の形状を備えることもできることが企図される。冷却剤マニホルド304は、フレーム300の垂直方向下部に結合され、熱交換器302に流体的に結合される。同様の冷却剤マニホルドが、フレーム300の垂直方向上部に沿って、又はフレーム300の上部に近接する側部に沿って、フレーム300によって支持されることがある。
ブロワアセンブリ154は、例示的には、ファンアセンブリ305と、ファンアセンブリ305の一部分を取り囲むシュラウド306とを含む。ファンアセンブリ305は、ファンモータ310によって動力供給されるファン308を含む。ファンモータ310は、例示的にはラジエータ152のフレーム300に結合されたファンモータマウント312に結合される。図示される例示的実施形態では、ファンモータマウント312は、さらに冷却剤マニホルド304に結合されている。ファンモータ310は、ラジエータ152を通って流れる冷却剤の冷却を容易にするために、ラジエータ152を通してそこから空気を引き出すように構成される。
シュラウド306は、ファンアセンブリ305が長手方向でラジエータ152とシュラウド306との中間に位置決めされるように、ファンアセンブリ305の一部分を取り囲む。その結果、シュラウド306は、長手方向軸3に沿ってラジエータ152の長手方向後方に位置決めされる。例示的には、シュラウド306は、ファンモータマウント312に着脱可能に結合される。図示される例示的実施形態では、シュラウド306は、ファンモータマウント312にある対応するアパーチャ318にしっかりと係合するためのそれぞれの固定具316を受け入れるように構成された複数のアパーチャ314を含む。
シュラウド306は、例示的には、ラジエータ152及びブロワアセンブリ154並びに車両2に着座した操作者から遠ざかるように空気流を方向付けるようにサイズ設定されて適合された複数のアパーチャ322、例示的にはアパーチャ322a、322b、322cを有するシェル320を含む。より具体的には、アパーチャ322a、例示的には細長いスロット324a、324bは、シェル320の横方向外側326に位置決めされる。細長いスロット324a、324bは、気流がラジエータ152から遠ざかり、操作者の横方向外側に向けられるように方向付けられる。細長いスロット324a、324bは、例示的には、互いに平行に配置され、細長いスロット324bは、細長いスロット324aの長手方向後方に位置決めされる。しかし、アパーチャ322aは、単一のスロット又は開口部を含むこともできることが企図される。
アパーチャ322bは、シュラウド306のシェル320の下部に位置決めされる。図示される例示的実施形態では、アパーチャ322bは、細長いスロット324a、324bよりも垂直方向で低く位置決めされる。アパーチャ322bは、ラジエータ152及び操作者の下方向及び横方向外側に空気流を向けるように方向付けられた概して三角形の開口部を備える。アパーチャ322cは、シェル320の長手方向後方部分328に位置決めされ、ラジエータ152の後方に空気流を向けるように方向付けられる。アパーチャ322cは、図示されるよりもさらに横方向外側に位置決めすることもできる。アパーチャ322cの境界は、面取りを含むことがある。ラジエータ152及びブロワアセンブリ154は、エンジン12の長手方向前方に位置決めされる。したがって、車両2は、アパーチャ322cから車両2の横方向外側に空気流を向けるための偏向器(図示せず)を含むことがある。図示される例示的実施形態では、アパーチャ322a、322b、322cは、操作者に対して過剰な量の熱風を放出することなく、ラジエータ152の低速冷却のバランスを取るようにサイズ設定される。
ここで図19~25を見ると、排気システム34がより詳細に示されている。排気システム34は、エンジン12から排気ガスを受け取り、次いでそれらの排気ガスを操作者及び車両2から遠ざかるように向けるように構成される。排気システム34は、例示的には、エンジン12、触媒コンバータ332、及びマフラ334、例示的には右側マフラ334aと左側マフラ334bに流体的に結合された排気ヘッダ330を含む。図示される例示的実施形態では、排気ヘッダ330は、第1の排気ダクト336及び第2の排気ダクト338を含む。第1の排気ダクト336は、例示的には、エンジン12の第1のシリンダ341の排気ポートに結合するための取付けフランジ340を含む。同様に、第2の排気ダクト338は、エンジン12の第2のシリンダ343の排気ポートに結合するための取付けフランジ342を含む。しかし、排気ダクト336、338が単一のシリンダの排気ポートに結合され得ることが企図され、又は排気ダクト336、338の1つが機能していないことも企図される。
排気ダクト336、338は、Y字フィッティング344で下流で合流する。例示的には、第1の排気ダクト336は、パイプクランプ346を使用してY字フィッティング344に結合され、第2の排気ダクト338は、Y字フィッティング344と一体的に形成される。図示される例示的実施形態では、Y字フィッティング344は、車両2の右側に位置決めされ、パイプクランプ348を使用して触媒コンバータ332に結合される。触媒コンバータ332は、車両2の下側に沿って位置決めされ、横方向で車両2の左側と右側との中間にある。一実施形態では、排気システム34は、Y字フィッティング344の下流及び触媒コンバータ332の上流に位置決めされた追加の触媒コンバータ333を含むことがある。代替実施形態では、両方の排気ダクト336、338は、Y字フィッティング344及び触媒コンバータ332と一体的に形成されることがある。したがって、パイプクランプ346、348は必要とされなくなる。排気システム34は、排気ヘッダ330に隣接して位置決めされた横方向外側の熱シールド339をさらに含む。
特に図20~22を参照すると、触媒コンバータ332がより詳細に示されている。図示される例示的実施形態では、触媒コンバータ332は、吸気ポート352、右側排気ポート又はテールパイプ354a、及び左側排気ポート又はテールパイプ354bを有する亀形の本体350を備える。吸気ポート352は、例示的には、本体350の前方に延び、Y字フィッティング344を受け入れるように構成される。図示される例示的実施形態では、吸気ポート352は、触媒コンバータ332の右側に、したがって車両2の右側に位置決めされる。
本体350は、前方部分360、中央部分362、及び後方部分364を含む。部分360、362、364は、例示的には一体に結合されて、単一の本体350を形成する。図示される例示的実施形態では、吸気ポート352は、前方部分360と一体的に形成され、右側テールパイプ354aは、後方部分364と一体的に形成され、左側テールパイプ354bは、中央部分362と一体的に形成される。本体350の上面には、熱シールド365が結合される。図示される例示的実施形態では、熱シールド365は、垂直方向で触媒コンバータ332と車両2の下部構造との中間に位置決めされる。図示される例示的実施形態では、本体350及び熱シールド365は、例えば、フレーム4、エンジン12、少なくとも1つのスイングアーム、トランスミッションベルト、及び後輪8など様々な構成要素を受け入れるようにサイズ設定及び形状設定された複数の隙間領域367、例示的には隙間領域3671~3674を含む。隙間領域367の利点は、とりわけ、触媒コンバータ332を車両2の下部構造に近接してパッケージ化することができることである。本体350はまた、複数のポート351、例示的にはポート351a、351bを含み、ポート351に酸素センサなどのセンサを配置することができる。図示される例示的実施形態では、ポート351aは、触媒コンバータ322の上流に位置決めされ、ポート351bは、触媒コンバータ322の下流に位置決めされる。図示されるようなポート351a、351bの配置の利点は、触媒コンバータ322の前後の測定値を測定することができることである。
中央部分362は、例示的には、触媒コンバータカートリッジ368を支持するように構成された中央アパーチャ366を有する内壁363を含む。触媒コンバータカートリッジ368は、第1の開端部372と、第1の開端部372とは反対側の第2の開端部374とを有する概して円筒形の本体370を備える。触媒コンバータカートリッジ368の中心376は、例えば、エンジン12からの排気ガスを触媒するのに適したハニカム構造を有するセラミックモノリスなどの材料を含む。中央部分362は、中央アパーチャ366から横方向に延びる翼部分378をさらに含む。翼部分378は、排気ガスを吸気ポート352から中央アパーチャ366に向けて注ぎ込むのを助けるように構成された輪郭付き表面380を含む。例示的には、輪郭付き表面380は、涙滴形である。
エンジン12の動作中、排気ガスは、シリンダ341、343のそれぞれから出て、排気ヘッダ330に入る。排気ガスは、排気ヘッダ330に沿って流れ、吸気ポート352を通って触媒コンバータ332の第1のチャンバ382に入る。第1のチャンバ382は、前方部分360及び中央部分362によって画定される。排気ガスが第1のチャンバ382に入ると、輪郭付き表面380は、排気ガスを中央アパーチャ366及び触媒コンバータカートリッジ368に向ける。次いで、排気ガスは、第1のチャンバ382から触媒コンバータカートリッジ368を通過し、中央部分362及び後方部分364によって画定される第2のチャンバ384に入る。触媒コンバータカートリッジ368は、排気ガスが触媒コンバータカートリッジ368を通過するときに排気ガスを触媒することができる。排気ガスは、第2のチャンバ384に入ると、それぞれ排気ポート354a、354bを通してマフラ334a、334bに向けられる。
ここで図25を参照すると、例示的なマフラ334が示されている。図示される例示的実施形態では、マフラ334a、334bは同一である。マフラ334は、例示的には、シリンダハウジング386の第1の端部390にあるテールパイプ354のそれぞれ1つにマフラ334を結合するためのカプラ388を有するシリンダハウジング386を備える。シリンダハウジング386は、シリンダハウジング386の第2の端部392に位置決めされたマフラ先端394をさらに含む。例示的には、マフラ先端394は、ベル又は漏斗形状の開口部396を備え、シリンダハウジング386の内部に支持される。カプラ388の長手方向後方には、第1のチャンバ402と第2のチャンバ404とを分離する第1のバッフル400が位置決めされる。第1のチャンバ402は、例示的には、カプラ388と第1のバッフル400との中間に位置決めされ、第2のチャンバ404は、バッフル400と第2の端部392との中間に位置決めされる。第1のバッフル400は、例示的には、複数のアパーチャ406を含む。図示される例示的実施形態では、アパーチャ406は、例示的には、52個のアパーチャを含む。
マフラ334は、シリンダハウジング386内に支持された出口パイプ408をさらに含む。より具体的には、出口パイプ408の第1の端部410は、第2のバッフル412によって支持され、出口パイプ408の第2の端部414は、マフラ先端394に結合される。このようにして、出口パイプ408は、第2のチャンバ404をマフラ先端394に流体的に結合する。図示される例示的実施形態では、第1の端部410の末端は、例示的には、第2のバッフル412の前方に、且つ第2のチャンバ404内に延びる。第1の端部410は、例示的には、第1のバッフル400と第2のバッフル412との中間に位置決めされる。バッフル400と同様に、バッフル412は、複数のアパーチャ416、例示的には34個のアパーチャを含む。出口パイプ408の外面409の部分407は、例示的には、複数の径方向で離間配置されたアパーチャ411を含む。図示される例示的実施形態では、複数のアパーチャ411は、例示的には、32個のアパーチャを含む。
バッフル400、412は、シリンダハウジング386内に支持される内側導管418に結合される。内側導管418は、例示的には、カプラ388に近接する第1の端部420から、第1の端部420の長手方向後方に離間配置された第2の端部422まで延びる。図示される例示的実施形態では、内側導管418の第2の端部422は、第2のバッフル412とマフラ先端394との中間に位置決めされ、第3のバッフル413を含む。第2のバッフル412近傍から第2の端部422近傍までの内側導管418の部分423は、内側導管418の外面426の周りに径方向で離間配置された複数のアパーチャ424を含む。図示される例示的実施形態では、アパーチャ424を含む内側シリンダ418の部分423と、アパーチャ411を有する出口パイプ408の部分407とが重なっている。マフラ334は、内側導管418の部分430を取り囲む断熱材428をさらに含む。図示される例示的実施形態では、断熱材428は、内側導管418の第2の端部422とマフラ先端394との中間に位置決めされる。その結果、断熱材428は、第3のバッフル413とマフラ先端394との両方に当接する。
排気ポート354からの排気ガスは、カプラ388を通ってマフラ334の第1のチャンバ402に入り、第1のバッフル400のアパーチャ406を通って第2のチャンバ404に入る。第2のチャンバ404内の排気ガスは、出口パイプ408に流れ、出口パイプ408に沿って進み、マフラ先端394でマフラ334から出るか、又はアパーチャ411を通って出口パイプ408から出ることができる。径方向で離間配置されたアパーチャ411を通って出口パイプ408から出た排気ガスは、径方向で出口パイプ408と内側導管418との中間に離間配置された内側導管418の内部容積442に入る。これらの排気ガスは、内部容積442内を循環した後、アパーチャ411を通って出口パイプ408に再び入り、マフラ先端394でマフラ334から出ることができる。内部容積442内で排気ガスの少なくとも一部を循環させる利点は、とりわけ、排気ガスから出る音響レベルを低下させることができることである。
ここで図26~30を参照すると、前部フレームアセンブリ444がより詳細に示されている。前部フレームアセンブリ444は、ヘッドチューブ68の近位のフレーム4のメイン部分66の前端部70に結合される。より具体的には、前部フレームアセンブリ444は、例示的には、フェアリング支持マウント446、ダウンチューブ448、及びブラケット450を含む。ダウンチューブ448、例示的にはダウンチューブ448a、448bは、フレーム4のメイン部分66の前端部70に結合され、概して垂直方向下向きに延びる。図示される例示的実施形態では、チューブ448の垂直方向下端は、エンジン12の長手方向前方部分を支持する。さらに、冷却システム150、特にラジエータ152は、ダウンチューブ448a、448bの中間に支持される。例示的には、チューブ448は、例えば高圧ダイカストなどの鋳造プロセスから形成される。
ブラケット450、例示的にはブラケット450a、450bは、チューブ448の上側ショルダ449及びフェアリング支持マウント446に結合される。このようにして、ブラケット450は、フェアリング支持マウント446をチューブ448に結合し、前部フェアリング54の重量をチューブ448に伝達する。ブラケット450は、例示的には、上側ショルダ449に結合された概して垂直な脚部454と、フェアリング支持マウント446に結合された概して水平な脚部456とを有する概してL字型の本体452を備える。垂直な脚部454は、チューブ448の上側ショルダ449に受け入れられる取付けフランジ458を含む。取付けフランジ458は、垂直な脚部454に概して垂直に延び、アパーチャ460を含み、アパーチャ460は、垂直な脚部454をチューブ448に結合するためのそれぞれの固定具462を受け入れるように構成される。水平な脚部456はアパーチャ464を含み、アパーチャ464は、フェアリング支持マウント446に結合するためのそれぞれの固定具466を受け入れるように構成される。例示的には、ブラケット450は、例えば高圧ダイカストなどの鋳造プロセスから形成される。
図示される例示的実施形態では、フェアリング支持マウント446は、前部フェアリング54を支持するように構成され、中央マウンティング470を含み、中央マウンティング470は、ヘッドチューブ68の長手方向前方でフレーム4のメイン部分66の前端部70に結合される。中央マウンティング470は、長手方向前面471及び長手方向後面473を備える。後面473は、中央マウンティング470を前端部70に結合するために前端部70から延びる取付けボルト477を受け入れるように構成された複数のアパーチャ475を含む。フロントガラスアセンブリ56は、前面471での移動のために支持される。中央マウンティング470から長手方向後方に、翼472が延びている。翼472はアパーチャ474を含み、アパーチャ474は、ブラケット450をフェアリング支持マウント446に結合するための固定具466のそれぞれ1つを受け入れるように構成される。中央マウンティング470は、開口部476を含み、その重要性は本明細書で述べる。
図30に、フロントガラスアセンブリ56がより詳細に示されている。フロントガラスアセンブリ56は、例示的には、ブラケット520及び電動ベース522に結合されたフロントガラス518を含む。電動ベース522は、フェアリング支持マウント446の前面471に結合され、ねじ付きロッド526と駆動係合されたモータ524を含む。ねじ付きロッド526はキャリッジ528を含み、キャリッジ528は、ねじ付きロッド526がその軸の周りで回転するときに、ねじ付きロッド526に沿って直線的に再配置可能である。ブラケット520は、キャリッジ528に結合され、キャリッジ528と共に移動可能である。ブラケット520は凹部521を含み、凹部521は、フロントガラス518がブラケット520に結合されたときに、フロントガラス518の凹部519に対応する。
電動ベース522は、車両2の操作者又は制御システムが、前部フェアリング54に対してフロントガラス518の垂直高さを調節できるようにする。より具体的には、モータ524が作動されてフロントガラス518を上昇させるとき、ねじ付きロッド526はその軸の周りで第1の方向に回転し、キャリッジ528は、ねじ付きロッド526に沿って進行し、最終的に、キャリッジ528がその進行の終点に達し、フロントガラス518がその最高点(図32を参照)又は途中の中間点まで上昇する。フロントガラス518を下降させるために、モータ524が作動されてフロントガラス518を下降させ、ねじ付きロッド526は、その軸の周りで第1の方向とは反対の第2の方向に回転する。キャリッジ528は、フロントガラス518が上昇されていたときとは反対方向にねじ付きロッド526に沿って進行し、最終的に、キャリッジ528がその端部に達し、フロントガラス518がその最低位置(図33を参照)又は途中の中間点まで下降される。したがって、操作者は、例えば車両2の動作中の操作者の頭部及び体への風のバフェッティングを低減するために、フロントガラス518を垂直方向で位置決めし直すことができる。
ここで図31を見ると、前部フェアリング54のフレームワーク480がより詳細に示されている。フレームワーク480は、フェアリング支持マウント446に結合された複数のフレーム、具体的には、ヘッドライトフレーム482、ダッシュボードフレーム484、一対のベントフレーム486、一対の内部保管及びスピーカ容積フレーム488、一対の外部保管及びスピーカ容積フレーム580、並びに一対の垂直フレーム490を含む。ヘッドライトフレーム482は、フェアリング支持マウント446の中央マウンティング470の前面471に結合され、中央開口部494内でヘッドライト44(図32を参照)を支持するように構成される。ヘッドライトフレーム482は、中央開口部494に関して対称的に方向付けられた一対のベント開口部496を含む。ベント開口部496は、車両2のコックピット516(図34を参照)の内部通路と流体連絡する。ヘッドライトフレーム482は、走行用ライト又は方向指示器など追加のライトを支持することもある。
ダッシュボードフレーム484は、中央マウンティング470の前面471の上部に結合され、フロントガラスアセンブリ56を受け入れる少なくとも1つの凹部498を含む。ダッシュボードフレーム484は、計器アセンブリ502を支持するように構成された凹部500も含む。ベントフレーム486は、内部保管及びスピーカ容積フレーム488のそれぞれ1つに結合され、ヘッドライトフレーム482の後面504に係合するように構成される。各ベントフレーム486の内側に、ベント導管508が結合される。ベントフレーム486とベント導管508とが開口部506を画定し、開口部506は、ベント開口部496でヘッドライトフレーム482の後面504に係合する。内部保管及びスピーカ容積フレーム488は、フレーム4の前端部70の横方向外側、且つ中央マウンティング470の長手方向後方で、中央マウンティング470の後面473に結合される。内部保管フレーム488は、本明細書でより詳細に論じる保管アセンブリ510(図44を参照)の半分であり、ベントフレーム486の横方向外側で翼472及びブラケット450に結合される。
ここで図32~37を見ると、前部フェアリング54は、フレームワーク480に支持された外側シェル512を含む。図32に示されるように、外側シェル512は、ヘッドライト44の垂直方向上方に位置決めされた一対の入口514を含む。例示的には、入口514は、車両2の長手方向中心線の周りで対称的に、その長手方向中心線に隣接して位置決めされる。しかし、入口514は、車両2の長手方向中心線のさらに横方向外側に離間配置することもできることが企図される。図示される例示的実施形態では、入口514は、車両2のコックピット516(図34を参照)と流体連絡する。より具体的には、入口514は、フロントガラス518の凹部519及びブラケット520の凹部521と流体連絡する。図35~37に示されるように、空気は入口514に流入し、凹部519、521を通って、及び計器アセンブリ502の周りを通ってコックピット516に伝達される。凹部519、521が前部フェアリング54の上縁部530よりも上になるのに十分な高さまでフロントガラス518が上昇された場合、空気は、凹部519、521を通ってコックピット516に直接流入することができる。入口514及び凹部519、521を通って流れる空気は、操作者が感じるバフェッティングを低減し、操作者523が熱的快適性を得られるように空気流(図37に想像線で示されている)を提供することができる。前部フェアリング54は、外側シェル512の下部から横方向外側に延びるウィングレット525も含む。ウィングレット525は、車両2の動作中に、操作者523の周りの気流を偏向させることができる。図示される例示的実施形態では、ウィングレット525は、外側シェル512に対して固定されている。代替の実施形態では、ウィングレット525は、外側シェル512に対して横方向で調節可能である。
ここで図34及び38~40を参照すると、コックピット516は、ステアリングアセンブリ20、計器アセンブリ502、燃料タンクアセンブリ532、中央コンソール534、ベントドア536、スピーカアセンブリ538、及び保管容積540を含む。上で論じたように、ステアリングアセンブリ20はハンドルバー28を含み、操作者がハンドルバー28をステアリング軸の周りで移動又は回転させて、前輪6を左又は右に回転させることができる。ハンドルバー28は、右側グリップ542a及び左側グリップ542bを含み、これらは、車両2の動作中に操作者によって把持されるように構成される。グリップ542a、542bのいずれかは、例えば加速など車両2の動作特性を制御するために、その軸の周りで回転可能であり得る。ハンドルバー28は、例えばヘッドライト44のオン又はオフなど、車両2のさらなる動作特性を制御するための少なくとも1つのボタン546を有する制御部544a、544bをさらに含むことがある。
中央コンソール534は、例示的には、デジタルディスプレイ548及び複数のボタン550を含む。ディスプレイ548は、例えば車両2の動作特性などの情報を操作者に表示するために構成することができる。ディスプレイ548に表示される動作特性は、現在の車速、燃料タンクレベル、及び進行方向を含むことがある。ディスプレイ548は、警告、エラーメッセージ、又は例えば現在の時刻など他の有用な情報を操作者に表示することもできる。ディスプレイ548に表示される情報と対話するためにボタン550が使用されることもある。例えば、操作者は警告を承諾若しくは却下する、又は表示された情報を変更することができる。さらに、ディスプレイ548は、操作者がボタン550を利用する必要なくディスプレイ548に表示された情報と直接対話することを可能にするタッチスクリーンを備えることがある。図示される例示的実施形態では、中央コンソール534は、前部フェアリング54に結合され、したがって、ハンドルバー28を含むステアリングアセンブリ20とは別個である。そのために、中央コンソール534は、ステアリングアセンブリ20と共にステアリング軸の周りで回転しない。
特に図38~40を参照すると、ベントドア536は、ベント導管508へのアクセスを提供し、操作者の手の届く範囲内で中央コンソール534のいずれかの側に位置決めされる。より具体的には、ベントドア536は、中央本体552及びハンドル554を含む。ハンドル554は、完全に閉じた位置(図38を参照)と完全に開いた位置(図39を参照)との間でハンドル554を回転させるために操作者によって把持されるように適合される。例示的な実施形態では、中央本体552は、上側ヒンジ556及び下側ヒンジ558を含む。ヒンジ556、558は、ベントドア536を前部フェアリング54に結合するためのピン560を受け入れるように構成されたアパーチャを含む。ピン560の少なくとも1つは、ベントドア536の回転位置が維持されるようにバレルダンパを含むことがある。ベントドア536は回転するように示されているが、例えば水平方向又は垂直方向に操作可能なルーバ又は摺動ゲートを備えることができることも企図される。図40に示されるように、空気は、ベント開口部496に流入し、ベント導管508を通って流れる。したがって、ベントドア536は、ベント導管508内の空気がコックピット516に流入するかどうかを制御するように動作可能である。中央本体552は、ベントドア536が閉位置にあるときに、ベント導管508を通って流れる空気に対して出口562が実質的に閉じられるように、ベント導管508の出口562に一致するようにサイズ設定及び構成される。ベント導管508を通ってコックピット516に流入する空気は、操作者が熱的快適性を得られるように空気流を提供することができる。
ここで図41及び42を見ると、計器アセンブリ502は、計器566に着脱可能に結合された計器ポッド564を含む。計器566は、ダッシュボードフレーム484内で支持され、したがって前部フェアリング54に結合され、ハンドルバー28を含むステアリングアセンブリ20とは別個である。計器566は、車両2の動作特性などの情報を操作者に表示する。さらに、計器566は、アナログディスプレイ、デジタルディスプレイ、又はそれらの組合せを備えることがある。計器566がデジタルディスプレイを含む場合、操作者は、例えばボタン550によって又はディスプレイ548との対話を介して、表示される情報を変更することができる。追加のディスプレイ画面が、計器566の中間に位置されることがある。計器アセンブリ502の下に中央コンソール534を位置決めする利点は、とりわけ、ディスプレイ548が操作者に近くなり、したがって操作者が対話しやすくなることである。さらに、計器566を介して表示される速度計が、操作者の視線により近い。
計器ポッド564は、例示的には、計器ベゼル570及び計器トリム572を部分的に取り囲む計器フード568を含む。計器ベゼル570及び計器トリム572は、計器ポッド564が設置されるときに計器566に当接するように構成される。計器フード568は、計器ポッド564をダッシュボードフレーム484に設置するための少なくとも1つのタブ574を含む。より具体的には、タブ574は、ダッシュボードフレーム484の対応するスロット576に挿入される。タブ574が対応するスロット576に挿入されると、計器フード568は、少なくとも1つのトリムクリップ577と係合するまで、ダッシュボードフレーム484に向けて回転される。計器フードの前方部分579は、例えば面ファスナなどの解放可能な固定具を使用してダッシュボードフレーム484に結合することができる。このようにして、計器ポッド564は、ツールなしで設置及び取外しを行うことができる。その結果、計器ポッド564は出荷のために取り外されて、車両2のパッケージ化効率を高めることができる。
ここで図43及び44を参照すると、スピーカアセンブリ538及び保管容積540がより詳細に示されている。より具体的には、コックピット516は、例示的には、中央コンソール534及びベントドア536の横方向外側に位置決めされたスピーカアセンブリ538及び保管容積540を含む。車両2の各側において、スピーカアセンブリ538及び保管容積540は、単一の容器578内で支持され、容器578は、内部保管及びスピーカ容積フレーム488に結合された外部保管及びスピーカ容積フレーム580を備える。外部保管フレーム580は、例えば構造用接着剤を使用して、内部保管フレーム488に着脱可能に結合することができる。スピーカアセンブリ538は、スピーカ又はドライバ584及びグリル586を含む。ドライバ584は、外部保管フレーム580の密閉型及びバスレフ型のスピーカ容積582内に収容される。より具体的には、容積582は、バスレフ型の開口部583を含む。ドライバ584からの音は、バスレフ型のスピーカ容積582から開口部588を通して操作者に向けられる。グリル586は、バスレフ型のスピーカ容積582内にドライバ584が収容されるときに開口部588をカバーする。図示される例示的実施形態では、バスレフ型のスピーカ容積582は、単一の容器578の上部に位置決めされる。保管容積540は、バスレフ型のスピーカ容積582の下で単一の容器578の下部に形成され、例えば、車両2の動作中に操作者の私物を保管するためにサイズ設定及び形状設定される。蓋590は、保管容積540を固定するように構成される。一実施形態では、蓋590はロックを含むことがある。
ここで図45及び46を見ると、電子機器シェルフ600が、前部フェアリング54内に収容され、フレームワーク480によって支持される。電子機器シェルフ600は、少なくとも1つのアパーチャ604が各端部に位置された、概して三日月形の本体602を備える。アパーチャ604は、電子機器シェルフ600をフレームワーク480に結合するための固定具(図示せず)を受け入れるように構成される。電子機器シェルフ600は、複数の制御装置又はモジュール608、例示的にはモジュール608a~eを受け入れるように構成される。電子機器シェルフ600は、モジュール608a~eのそれぞれ1つを受け入れるようにサイズ設定及び形状設定された様々なウェル610、例示的にはウェル610a~eを含む。しかし、電子機器シェルフ600が、常にすべてのモジュール608a~eを含むとは限らないことも企図される。より具体的には、モジュール608の数及びタイプは、例えば車両2の用途に応じて変わることがある。したがって、モジュール608b~eは想像線で示されている。
モジュール608の1つがセルモデムを備える場合、電子機器シェルフ600は、アンテナのためのルーティングをさらに含むことがある。ルーティングは、アンテナの長さを最適化するように構成することができる。図示される例示的実施形態では、モジュール608のコネクタ607、例示的にはコネクタ607aは、対応するワイヤリングハーネスをフレームワーク480の中央部分から挿入することができるように、電子機器シェルフ600で長手方向後方に向けられる。
ここで図47~51を参照すると、燃料タンクアセンブリ532は、燃料タンク612及び燃料タンクコンソール614を含む。燃料タンクコンソール614は燃料ドアアセンブリ616を含み、燃料ドアアセンブリ616は、燃料タンク612の内部容積へのアクセスを提供する。燃料ドアアセンブリ616は、例示的には、カラー618と、カラー618に枢動可能に結合された燃料ドア620とを含む。ドア620は、燃料タンク612の内部容積にアクセス可能な開位置と、内部容積にアクセス可能でない閉位置との間で枢動可能である。燃料ドアアセンブリ616は、燃料タンク612を閉位置に固定するためのラッチ又は固定機構622をさらに含む。固定機構622は、ピン624の周りで回転し、ドア620のリップ626と係合して、ドア620がピン628の周りで回転するのを妨げ、燃料タンク612を閉位置に固定するように構成される。燃料ドアアセンブリ616は、マイクロスイッチ630も含む。ドア620が閉位置にあるとき、マイクロスイッチ630は、ドア620の部分632によって係合される。このようにして、制御装置は、ドア620が閉位置にあるかどうかを監視する。
燃料ドアアセンブリ616は、ドア620を閉位置にロックするように構成されたロック機構634も含む。ロック機構634は、モータ638に電気的に結合された制御及び電源ケーブル636を含む。モータ638の作動は、ロッキングピン640をロック解除位置とロック位置との間で横方向に変位させる。モータ638が作動されてロッキングピン640をロック解除位置に変位させるとき、固定機構622はピン624の周りで自由に枢動することができ、ドア620を閉位置から解放する。逆に、モータ638が作動されてロッキングピン640をロック位置に変位させるとき、ロッキングピン640は、固定機構622の脚部642と係合し、それにより、固定機構がピン624の周りで回転するのを防ぐ。その結果、ドア620は閉位置にロックされる。
ここで図52及び53を見ると、後部サスペンションアセンブリ24がより詳細に示されている。後部サスペンションアセンブリ24は、フレーム4のメイン部分66の後端部104に枢動可能に結合され、上側ストラットマウント646及び下側ストラットマウント648を有するショックアブソーバアセンブリ644を含む。図示される例示的実施形態では、上側ストラットマウント646は、後端部104に枢動可能に結合され、下側ストラットマウント648は、後輪8を回転可能に支持するスイングアーム650の1つに結合される。上側ストラットマウント646及び下側ストラットマウント648には、コイルばね654によって取り囲まれたショックアブソーバ652が枢動可能に結合される。スイングアーム650は、枢動軸651に枢動可能に結合され、枢動軸651は、スイングアーム650がエンジン12に対して回転するのを可能にする。後部サスペンションアセンブリ24は、エンジン12に対するスイングアーム650の垂直変位に抵抗することによって、スイングアーム650とエンジン12との相対運動を制御する。
後部サスペンションアセンブリ24の初期抵抗量は、ショックアブソーバ652及びコイルばね654の「予荷重」を調節することによってカスタマイズすることができる。ショックアブソーバ652及びコイルばね654の予荷重の増加により、車両2の機能的な車高が増加される、又は荷物や操作者の重量など荷重の増加が補償される。逆に、ショックアブソーバ652及びコイルばね654の「予荷重」の減少により、車両2の機能的な車高が減少される、又は荷物や操作者の重量など荷重の減少が補償される。ショックアブソーバアセンブリ644は、ツール係合部分658を備えるアジャスタ656と、ショックアブソーバ652及びコイルばね654での現在の予荷重を視覚的に示すように構成された視覚的インジケータ660とを含む。より具体的には、視覚的インジケータ660は、現在の予荷重設定位置を操作者に視覚的に示すために、複数の区切り線662、例示的には区切り線6621~6628を含む。第1の方向へのツール係合部分658の回転により、視覚的インジケータ660がカラー666でアジャスタハウジング664に入る。視覚的インジケータ660がハウジング664内に深く挿入されるほど、操作者に見える区切り線662は少なくなる。同様に、第1の方向と反対の第2の方向へのツール係合部分658の回転により、視覚的インジケータ660がハウジング664から出る。視覚的インジケータ600がハウジング664から延び出るほど、より多くの区切り線662が操作者に見えるようになる。視覚的インジケータ660は、操作者に区切り線662が1つも見えない、又は1つだけ見える完全に挿入された位置と、区切り線662のすべて又は8個が操作者に見える完全に延出された位置との間で調節可能である。
ここで図54~56を参照すると、パワートレインアセンブリ10のクランクケース668は、内部にチャネル670を有するクランクケースハウジング669を含む。チャネル670は、クランクケースハウジング669に沿って引き回すためのケーブル674を受け入れるように構成される。さらに、チャネル670は、クランクケースハウジング669の外面672の内側にケーブル674を受け入れるようにサイズ設定及び適合される。このようにして、例えば駆動ベルト及びギアなどのパワートレインアセンブリ10の可動構成要素からケーブル674を保護することができる。例示的には、ケーブル674は、ギア位置センサワイヤを備える。図示される例示的実施形態では、チャネル670は、クランクケースハウジング669を形成するための鋳造プロセス中に鋳造される。鋳造プロセスは、例えば高圧ダイカストを含むことがある。クランクケースハウジング669は、そこに結合された熱シールド671をさらに含む。熱シールド671は、例示的には、パワートレインアセンブリ10の駆動ベルト及びギアよりも低く位置決めされる。このようにして、熱シールド671は、排気システム34を通って流れる排気ガスによって生成される熱からこれらの構成要素を保護する。
車両2の前部フェンダ680の下側斜視図が示されている。前部フェンダ680は、前輪6に結合するように構成され、車両2に隣接する内側曲面684と、外側曲面686とを有する概して三日月形の本体682を備える。外側曲面686には、照光エンブレム、バッジ、又は他の装飾品を結合することができる。内面684は、電源ケーブル692をバッジから車両2の電源に引き回すための一体型ワイヤリングハーネス687を含む。ワイヤリングハーネス687は、内側曲面684に合致するように適合された前方ワイヤリングハーネス688を含む。ハーネス688は、電源ケーブル692をハーネス688に固定するための複数の保定クリップ694を含む。一体型ワイヤリングハーネス687は、フェンダマウント696の1つと一体的に形成されたワイヤリングチャネル690も含む。ワイヤリングチャネル690は、電源ケーブル692をハーネス688からフェンダマウント696の脚部698に引き回す。脚部698から、電源ケーブル692を電源に引き回すことができる。ワイヤリングチャネル690は、前部フェンダ680の内側曲面684に沿って電源ケーブル692を引き回すようにサイズ設定及び適合される。一体型ワイヤリングハーネス687の利点は、とりわけ、前部フェンダ680を車両2に近接してパッケージ化することができることである。
ここで図59を見ると、パドルライト700が示されている。パドルライト700は、冷却システム150の近位でエンジン12の長手方向前方位置に位置決めされる。より具体的には、パドルライト700は、冷却システム150よりも垂直方向で低い位置にあり、車両2の下方の地面を照明するように構成される。パドルライト700は、車両2が止められたときに地面を照明するように構成されることがあり、それにより車両2から出る操作者に誘導ライトを提供する。
ここで図60を参照すると、クラッチハウジング又はカバー702が、クランクケースハウジング669に結合されて図示されている。カバー702は、クラッチアセンブリの少なくとも一部分を受け入れるようにサイズ設定及び構成されたシェル704を備える。シェル704は、より低い、概して平面状の表面706を含む。平面状の表面706は、枢動可能に結合されたレバーアーム712を含み、レバーアーム712は、クラッチを係合及び係合解除するように動作可能である。クラッチケーブル708が、レバーアーム712の遠位端713に結合される。第1の方向714でのクラッチケーブル708の作動は、レバーアーム712を前軸718の周りで第1の方向720に枢動し、クラッチを係合解除する。第2の方向716でのクラッチケーブル708の解放は、レバーアーム712をその前軸718の周りで第2の方向722に枢動させ、クラッチに係合する。クラッチケーブル708の張力、したがって前軸718に対するレバーアーム712の開始角度位置は、ねじ付きアジャスタ710を使用して調節することができる。
ここで図61~64を見ると、前輪6がより詳細に示されている。前輪6は、例示的には、リム732に支持されたタイヤ730を含む。リム732は、前部サスペンションアセンブリ22の前部フォーク736に回転可能に結合される。より具体的には、タイヤ730及びリム732は、前車軸734の周りで回転可能である。図示される例示的実施形態では、ブレーキディスク738が、リム732に固定的に結合されて共に回転する。ブレーキディスク738は、タイヤ730及びリム732の回転を制御するためにブレーキキャリパによって係合されるように構成される。
前部フォーク736とリム732との中間に、車輪速センサアセンブリ740が位置決めされる。車輪速センサアセンブリ740は、例示的には、車輪速センサハウジング742、ベアリングシール744、トーンリング746、及びベアリング752を備える。ベアリング752は、リム732のハブ750内に受け入れられ、リム732を前車軸734に回転可能に結合する。センサハウジング742は、トーンリング746に隣接して車輪速センサ743を含む。車輪速センサ743は、トーンリング746の回転数を測定して、車両2の回転速度を決定するように構成される。車輪速センサ743とトーンリング746との間の距離は、ギャップ748によって示されている。車輪速センサ743は、例示的には、逆バイアスのホール効果センサを備え、トーンリング746は、鉄材料を備える。しかし、他の適切なセンサを使用して、車両2の回転速度を測定することもできることが企図される。図示される例示的実施形態では、トーンリング746は、ベアリングシール744内に含まれる。その結果、トーンリング746は視覚的に隠され、腐食又はデブリ侵入から保護される。さらに、トーンリング746をベアリングシール744と一体化して、車輪速センサアセンブリ740を前部フォーク736とリム732との間にパッケージ化することができる。その結果、ギャップ748を最小化することができる。
ここで図65~67を参照すると、車両2用のワイヤレスキーフォブ760が示されている。ワイヤレスキーフォブ760は、例示的には、操作者インターフェース面764、及び表面764と反対側の裏面766を有する概して卵形の本体762を含む。本体762は、例えばキーリング又はストラップなどの保定部材を受け入れるように適合されたループ768を含む。操作者インターフェース面764は、複数のボタン770、例示的にはアクセサリロックボタン7701及びアクセサリロック解除ボタン7702を含む。ボタン770は、操作者が別個のボタン及びその機能を区別することができるように、テクスチャ表面又は視覚的インジケータを含むことができる。さらに、ボタン770は、押しボタン又は容量検知ボタンを含むことがある。ワイヤレスキーフォブ760は2つのボタンを含むが、ワイヤレスキーフォブ760には2つよりも多い又は少ないボタンを含めることもできることが企図される。例えば、裏面766は、押しボタンを含むことがある。表面764、766のいずれかは、バッジ、エンブレム、又はアイコンを表示することがある。
図示される例示的実施形態では、裏面766は、ワイヤレスキーフォブ760のバッテリカバー772の外面を形成する。バッテリカバー772は、ワイヤレスキーフォブ760の機能部に電力供給するためにバッテリなどの電源が位置されるワイヤレスキーフォブ760のバッテリコンパートメント(図示せず)をカバーする。バッテリカバー272は解放タブ788を含み、解放タブ788は、作動されるとき、バッテリカバー772をワイヤレスキーフォブ760から解放する。例示的には、解放タブ788は、作動させるために上方向に押されることがある。ワイヤレスキーフォブ760は、ハンドル778及びそこから延びるキーブレード780を有するコーテシーキー776も含む。ワイヤレスキーフォブ760は、キーブレード780、及びハンドル778の少なくとも一部分を受け入れるように構成された保管キャビティ782を含む。ハンドル778は、ガイドピン784を含み、ワイヤレスキーフォブ760は、操作者が保管キャビティ782内にキー776を位置合わせするのを支援するための対応する凹部785を含む。ハンドル778は、鋭角に延びるタブ786も含み、タブ786は、卵形の本体762及びバッテリカバー772の対応する解放タブ788の上に受け取られるように構成される。したがって、コーテシーキー776がキャビティ782に保管されているとき、タブ786は解放タブ788の上に受け取られ、解放タブ788を作動させて(例えば引き上げて)バッテリカバー772を解放することはできない。
ここで図68~74を見ると、燃料ドアロック及びロック解除システム800及びその動作が例示されている。操作者は、中央コンソール534のボタン550、燃料タンクコンソール614の複数のボタン(図示せず)、又はワイヤレスキーフォブ760のボタン770を利用して、サドルバッグアセンブリ58のサドルバッグ790及び燃料ドア620などの車両構成要素をロック及びロック解除することができる。一般に、燃料ドア620が開位置にある場合、燃料ドア620はロックされない。サドルバッグ790をロックすると、燃料ドア620がロックされる。代替として、エンジン12を始動すると、燃料ドア620がロックされる。操作者が燃料ドアロック解除ボタンを作動した場合、燃料ドア620がロック解除される。しかし、エンジン12が稼働している場合には、燃料ドアロック解除ボタンを作動させても、燃料ドア620はロック解除されない。
ロック解除システム800は、中央コンソール534のデジタルディスプレイ548に様々な警告画面又はメッセージを表示することができる。例えば、燃料ドア620が開いているが、エンジン12が稼働していない場合、ロック解除システム800は、デジタルディスプレイ548に部分警告画面を表示することがある。部分警告画面は、オイル交換警告、タイヤ空気圧低下警告、又はバッテリ低下警告を含む。この部分警告画面は、操作者によって却下可能であり得る。代替として、燃料ドア620が開いていてエンジン12が稼働している場合、ロック解除システム800は全画面警告を表示することができる。エンジン12又は車両2も低速で動作している場合、中央コンソール534は、全画面警告に加えて、小さな可聴警告を発出することができる。逆に、エンジン12又は車両2も高速で動作している場合、中央コンソール534は、全画面警告に加えて、一定の可聴警告を発出することができる。一実施形態では、低速は時速約8キロメートル(「km/h」)でよく、高速は約16km/hでよい。
特に図68を見ると、ロック解除システム800は、車両制御モジュール(「VCM」)804、ワイヤレス制御モジュール(「WCM」)806、エンジン制御モジュール(「ECM」)808、アンチロックブレーキシステム(「ABS」)809、マイクロスイッチ630、デジタルディスプレイ548と通信するデジタルディスプレイモジュール549、統合スマート電源モジュール(「SPS」)810、サドルバッグロック解除ボタン812、燃料ドアロック解除ボタン814、サドルバッグロックボタン816、及び可聴音発生器824を含む。図示される例示的実施形態では、マイクロスイッチ630は、VCM804に通信可能に結合されている。本明細書で論じるように、マイクロスイッチ630は、燃料ドア620が開位置にあるか閉位置にあるかの標示を提供する。ボタン812、814、816は、ワイヤレス制御モジュール806に個別に結合され、ワイヤレス制御モジュール806は、通信ネットワーク又は通信バス、例示的にはコントローラエリアネットワーク(「CAN」)818を使用してVCM804と通信する。WCM806は、ボタン812、814、816のいずれかが押されているかどうかなどの情報をCAN818を介して通信する。WCM806は、認証及び点火ステータスもCAN818を介して通信する。ECM808は、エンジン速度などの情報をCAN820を介してVCM804に通信する。ABS809は、車速などの情報をCAN821を介してVCM804に通信する。ディスプレイモジュール549は、CAN822を使用してVCM804と通信する。ディスプレイモジュール549は、エンジン12の動作ステータスや、燃料ドア620が開いているか閉じているかなどの情報を通信する。さらに、ディスプレイモジュール549は、CAN826を使用してSPS810と通信する。SPS810は、警笛又は可聴音発生器824に電力供給する。したがって、SPS810は、スピーカのオン及びオフ情報をSPS810に通信する。
特に図69を参照すると、ロック解除システム800の第1の動作プロセス900は、車両2の点火がオフであり、操作者が燃料ドアロック解除ボタン814を押すプロセスを示す。第1の動作プロセス900は、点火がオフにされるブロック902から始まる。ブロック904で、操作者は、燃料ドアロック解除ボタン814を作動させて、燃料ドア620をロック解除する。燃料ドアロック解除ボタン814は、ワイヤレスキーフォブに位置される、又はダッシュボードに搭載することができる。ブロック906で、WCM806は、操作者によって使用される操作者のワイヤレスキーフォブを認証する。ブロック908で、WCM806は、ワイヤレスキーフォブが認証基準を満たしているかどうかを判断する。満たしていない場合、第1の動作プロセス900はブロック906に戻る。ワイヤレスキーフォブが認証基準を満たしている場合、第1の動作プロセス900は、ブロック909に進む。ブロック909で、WCM806は、燃料ドアロック解除ボタンステータスをVCM804に送信する。ブロック910で、VCM804は、モータ638を作動させて燃料ドア620をロック解除し、現在の燃料ドアステータス(すなわちロック解除)をそのメモリに保存する。次いで、第1の動作プロセス900は、ブロック902に戻る。
特に図70A及び70Bを参照すると、ロック解除システム800の第2の動作プロセス1000は、車両2の点火がオフであり、操作者がサドルバッグロックボタン816又はワイヤレスキーフォブ760のロック解除ボタン7702のいずれかを押すプロセスを示す。第2の動作プロセス1000は、点火がオフにされるブロック1002から始まる。ブロック1004で、操作者は、サドルバッグロックボタン816又はワイヤレスキーフォブ760のロック解除ボタン7702のいずれかを作動させる。ブロック1006で、WCM806は、操作者によって使用されているワイヤレスキーフォブを認証する。ブロック1008で、WCM806は、ワイヤレスキーフォブが認証基準を満たしているかどうかを判断する。満たしていない場合、第2の動作プロセス1000はブロック1006に戻る。満たしている場合、ブロック1008は、ブロック1009、1012に同時に進む。ブロック1009で、WCM806は、ロックボタンステータスをVCM804に送信する。ブロック1009から、第2の動作プロセス1000はブロック1010に進む。ブロック1010で、VCM804は、サドルバッグ790をロックし、現在のサドルバッグステータス(すなわちロック)をそのメモリに保存する。ブロック1010から、第2の動作プロセス1000はブロック1002に戻る。
ブロック1012で、VCM804は、マイクロスイッチ630をポーリングすることによって、燃料ドア620が開いているかどうかを判断する。燃料ドア620が開いているとVCM804が判断した場合、第2の動作プロセス1000はブロック1014に移動する。ブロック1014で、第2の動作プロセス1000は、タイマが満了するのを待機し、例示的には1秒待機する。タイマが満了すると、第2の動作プロセス1000はブロック1016に進み、ブロック1016で、VCM804は、「燃料ドア開放中、トーン発動中」フラグが設定されているかどうかを判断する。このフラグが設定されている場合、第2の動作プロセス1000はブロック1018に進み、ブロック1018で、VCM804は、Y較正可能秒が経過したかどうかを判断する。Y秒が経過している場合、第2の動作プロセス1000はブロック1020に進み、ブロック1020で、VCM804は「通常の点火オフ状態」に入る。次いで、第2の動作プロセス1000はブロック1022に進み、ブロック1022で、VCM804は、「燃料ドア開放中;トーン発動中」フラグをクリアする。次いで、第2の動作プロセス1000はブロック1002に戻る。
ブロック1012で、燃料ドア620が開いていないとVCM804が判断した場合、第2の動作プロセス1000はブロック1028に進み、VCM804は、必要に応じて「燃料ドア開放中;トーン発動中」フラグをクリアする。次いで、第2の動作プロセス1000はブロック1030に進み、ブロック1030で、VCM804は、燃料ドア620をロックし、現在の燃料ドアステータス(すなわちロック解除)をそのメモリに保存する。次いで、第2の動作プロセス1000はブロック1002に戻る。ブロック1014で、タイマが満了していない場合、第2の動作プロセス1000はブロック1012に戻る。ブロック1016で、「燃料ドア開放中;トーン発動中」フラグが設定されていない場合、第2の動作プロセス1000はブロック1024に進み、ブロック1024で、VCM804がX倍速く警笛を鳴らす。次いで、第2の動作プロセス1000はブロック1026に進み、ブロック1026で、VCM804は、「燃料ドア開放中;トーン発動中」フラグを設定し、ブロック1018に進む。ブロック1018で、Y秒がまだ経過していない場合、第2の動作プロセス1000はブロック1012に戻る。
特に図71A~71Cを見ると、ロック解除システム800の第3の動作プロセス1100は、車両2の通常動作を示す。第3の動作プロセス1100はブロック1102から始まり、ブロック1102では車両2の点火がオンになっている。ブロック1104で、ロック解除システム800は、通常のシステム機能で動作している。ブロック1106で、第3の動作プロセス1100は、タイマが満了するのを待機し、例示的には1秒待機する。ブロック1108で、VCM804は、マイクロスイッチ630をポーリングすることによって、燃料ドア620が開いているかどうかを判断する。燃料ドア620が開いている場合、第3の動作プロセス1100はブロック1110に進み、ブロック1110で、VCM804はECM808と通信して、エンジン12が稼働しているかどうかを判断する。エンジン12が稼働している場合、VCM804は、ブロック1112で「燃料ドア開放中、エンジン稼働中」フラグを設定する。ブロック1114で、デジタルディスプレイ548は、「燃料ドア開放中」全画面警告を表示する。ブロック1116で、VCM804は、ECM808と通信して、車速が設定値Xよりも大きいかどうかを判断する。車速がXよりも大きい場合、ブロック1118で、デジタルディスプレイ548は、可聴音発生器824を介して連続的な可聴音又はアラートを鳴らす。次いで、第3の動作プロセス1100はブロック1106に戻る。
ブロック1108で、燃料ドア620が開いていないとVCM804が判断した場合、第3の動作プロセス1100はブロック1120に進む。ブロック1120で、VCM804は、「燃料ドア開放中、トーン発動中」フラグをクリアする。ブロック1122で、VCM804は、「車速>較正値」フラグをクリアする。ブロック1124で、VCM804は、状態を「燃料ドア開放中、エンジン稼働中」に設定する。ブロック1126で、VCM804は、状態を「燃料ドア開放中、エンジン稼働停止中」に設定する。ブロック1128で、VCM804は、状態を「エンジン稼働中、燃料ドアロック不可能」に設定する。ブロック1130で、デジタルディスプレイ548は、必要に応じて「燃料ドア開放中」部分画面警告を除去する。ブロック1132で、デジタルディスプレイ548は、必要に応じて「燃料ドア開放中」全画面警告を除去する。ブロック1134で、ディスプレイモジュール549は、「車速>較正値」フラグを設定する。ブロック1136で、ディスプレイモジュール549は、必要に応じて「燃料ドア開放中」フラグをクリアする。ブロック1138で、ディスプレイモジュール549は、必要に応じて連続的なトーン又はアラートを停止し、第3の動作プロセス1100はブロック1104に戻る。
ブロック1110で、エンジン12が稼働していないとVCM804が判断した場合、第3の動作プロセス1100はブロック1140に進む。ブロック1140で、VCM804は、「燃料ドア開放中、エンジン稼働停止中」フラグを設定する。ブロック1142で、デジタルディスプレイ548は、「燃料ドア開放中」部分画面警告を表示する。ブロック1144で、VCM804は、「エンジン稼働中、燃料ドア開放中」フラグをクリアする。ブロック1146で、VCM804は、「車速>較正値」フラグをクリアし、第3の動作プロセス1100はブロック1106に戻る。
ブロック1116で、車速がX以下であるとVCM804が判断した場合、ブロック1148で、VCM804は、車速が設定値Yよりも大きいかどうかを判断する。車速がYよりも大きい場合、第3の動作プロセス1100は、ブロック1150、1156に同時に進む。ブロック1150で、VCM804は、「車速>較正値」フラグを設定する。ブロック1152で、VCM804は、「燃料ドアトーンフラグ」フラグが1であるかどうかを判断する。このフラグが1である場合、ブロック1154で、VCM804は、「燃料ドア開放中、トーン発動中」フラグが設定されているかどうかを判断する。このフラグが設定されている場合、第3の動作プロセス1100はブロック1106に戻る。ブロック1156で、ディスプレイモジュール549は、「車速>較正値」フラグを設定する。ブロック1158で、ディスプレイモジュール549は、必要に応じて連続的なトーン又はアラートを停止する。ブロック1160で、VCM804は、「燃料ドア開放中、トーン発動中」フラグが設定されているかどうかを判断する。このフラグが設定されている場合、第3の動作プロセス1100はブロック1106に戻る。
ブロック1148で、車速がY未満であるとVCM804が判断した場合、ブロック1162で、VCM804は、車速が設定値Z未満であるかどうかを判断する。車速がZよりも大きい場合、第3の動作プロセス1100はブロック1164、1166に同時に進む。ブロック1164で、VCM804は、「車速>較正値」フラグをクリアし、第3の動作プロセス1100はブロック1106に戻る。ブロック1166で、ディスプレイモジュール549は、「燃料ドア開放中」フラグをクリアし、第3の動作プロセス1100はブロック1106に戻る。ブロック1162で、車速がZ未満であるとVCM804が判断した場合、第3の動作プロセス1100はブロック1106に戻る。
ブロック1154で、「燃料ドア開放中、トーン発動中」フラグが設定されていないとVCM804が判断した場合、ブロック1168で、VCM804は、X倍速く警笛を鳴らす。ブロック1170で、VCM804は、「エンジン稼働中、燃料ドア開放中」フラグを設定し、第3の動作プロセス1100はブロック1106に戻る。
ブロック1160で、「燃料ドア開放中、トーン発動中」フラグがまだないとディスプレイモジュール549が判断した場合、ブロック1172で、ディスプレイモジュール549は、「燃料ドア開放中」フラグを設定する。ブロック1174で、デジタルディスプレイ548は、i倍速くトーンを鳴らす。
ここで図72を参照すると、第4の動作プロセス1200は、車両2の点火がオンであり、ロック解除システム800が通常のシステム機能で動作しており、操作者が燃料ドアロック解除ボタン814を押すときのプロセスを示す。第4の動作プロセス1200は、車両2の点火がオンになっているブロック1202から始まる。ブロック1204で、ロック解除システム800は、通常のシステム機能で動作している。ブロック1206で、操作者は、燃料ドアロック解除ボタン814を作動させて、燃料ドア620をロック解除する。ブロック1208で、VCM804は、ECM808と通信して、エンジン12が稼働しているかどうかを判断する。エンジン12が稼働しているとVCM804が判断した場合、ブロック1210で、VCM804は、「燃料ドア開放中、エンジン稼働中」フラグを設定する。ブロック1212で、デジタルディスプレイ548は、却下可能な「エンジン稼働中:燃料ドアロック解除不可能」部分画面警告を表示する。ブロック1214で、ディスプレイモジュール549は、操作者がこの部分画面警告を却下したかどうかを判断する。操作者が警告を却下した場合、ディスプレイモジュール549は、「エンジン稼働中:燃料ドアロック解除不可能」部分画面警告を除去し、第4の動作プロセス1200はブロック1204に戻る。ブロック1214で、操作者が警告を却下しなかったとディスプレイモジュール549が判断した場合、第4の動作プロセス1200は、ブロック1212に戻り、警告を表示し続ける。第4の動作プロセス1200は、ブロック1212、1214を循環して、操作者が警告を却下するのを待つ。X秒後、操作者が警告を却下していない場合、ブロック1218で、ディスプレイモジュール549は、X秒が経過したと判断し、第4の動作プロセス1200はブロック1216に進む。
ブロック1208で、エンジン12が稼働していないとVCM804が判断した場合、ブロック1220で、デジタルディスプレイ548は、必要に応じて「エンジン稼働中:燃料ドア開放不可能」部分画面警告を除去する。ブロック1222で、VCM804は、燃料ドア620をロック解除し、現在の燃料ドアステータス(すなわちロック解除)をそのメモリに保存する。ブロック1224で、VCM804は、「燃料ドア開放中、エンジン稼働中」フラグをクリアし、第4の動作プロセス1200はブロック1204に戻る。
ここで図73A~73Cを見ると、第5の動作プロセス1300は、車両2の点火がオンであり、ロック解除システム800が通常のシステム機能で動作しており、操作者がサドルバッグロックボタン816を作動させるときのプロセスを示す。第5の動作プロセス1300は、ブロック1302から始まり、車両2の点火がオンになっている。ブロック1304で、ロック解除システム800は、通常のシステム機能で動作している。ブロック1306で、操作者は、サドルバッグロックボタン816を作動させて、サドルバッグ790をロックする。ブロック1308で、VCM804は、垂直フレーム490をロックし、現在のサドルバッグステータス(すなわちロック)をそのメモリに保存する。ブロック1310で、VCM804は、マイクロスイッチ630をポーリングして、燃料ドア620が開いているかどうかを判断する。燃料ドア620が開いているとVCM804が判断した場合、ブロック1312で、VCM804は、ECM808と通信して、エンジン12が稼働しているかどうかを判断する。エンジン12が稼働しているとVCM804が判断した場合、ブロック1314で、VCM804は、「燃料ドア開放中、エンジン稼働中」フラグを設定する。ブロック1316で、デジタルディスプレイ548は、「燃料ドア開放中」全画面警告を表示する。ブロック1318で、デジタルディスプレイモジュール549は、「エンジン稼働中、燃料ドア開放中」フラグが設定されているかどうかを判断する。このフラグが設定されている場合、第5の動作プロセス1300はブロック1304に戻る。
ブロック1310で、燃料ドア620が開いていないとVCM804が判断した場合、VCM804は、ブロック1320で、燃料ドア620をロックし、現在の燃料ドアステータス(すなわちロック)をそのメモリに保存する。ステップ1322で、VCM804は、設定された時間、例示的には1秒が経過するまで待機する。ブロック1324で、VCM804は、「エンジン稼働中、燃料ドア開放中」フラグをクリアする。ブロック1326、1328で、VCM804は、「燃料ドア開放中、エンジン稼働中」及び「燃料ドア開放中、エンジン稼働停止中」フラグをクリアする。ブロック1330で、デジタルディスプレイモジュール549は、「エンジン稼働中、燃料ドア開放中」フラグをクリアする。ブロック1332で、デジタルディスプレイ548は、必要に応じて「燃料ドア開放中」全画面警告を除去する。ブロック1334で、デジタルディスプレイ548は、必要に応じて「燃料ドア開放中」部分画面警告を除去し、第5の動作プロセス1300はブロック1304に戻る。
ブロック1312で、エンジン12が作動していないとVCM804が判断した場合、ブロック1336で、VCM804は、「燃料ドア開放中、エンジン稼働停止中」フラグを設定する。ブロック1338で、デジタルディスプレイ548は、「燃料ドア開放中」部分画面警告を表示し、第5の動作プロセス1300はブロック1304に戻る。
ブロック1318で、「エンジン稼働中、燃料ドア開放中」フラグが設定されているとデジタルディスプレイモジュール549が判断した場合、ブロック1340で、デジタルディスプレイモジュール549は、設定された期間、例示的には1秒が経過しているかどうかを判断する。設定された期間が経過している場合、VCM804は、ブロック1342、1348に同時に進む。ブロック1342で、VCM804は、「燃料ドアトーン」フラグが1であるかどうかを判断する。このフラグが1である場合、ブロック1344で、VCM804は、「エンジン稼働中、燃料ドア開放中」フラグを設定し、ブロック1346で、VCM804は、X倍速く警笛を鳴らす。次いで、第5の動作プロセス1300はブロック1304に戻る。ブロック1348で、デジタルディスプレイモジュール549は、「エンジン稼働中、燃料ドア開放中」フラグを設定し、ブロック1350で、デジタルディスプレイ548は、X倍速くトーン又はアラートを鳴らす。次いで、第5の動作プロセス1300はブロック1304に戻る。
ブロック1340で、設定された期間が経過していない場合、第5の動作プロセス1300はブロック1316に戻る。ブロック1342で、「燃料ドアトーン」フラグが1でないとVCM804が判断した場合、第5の動作プロセス1300はブロック1304に戻る。
特に図74A~74Cを見ると、第6の動作プロセス1400は、車両2の点火がオンであり、ロック解除システム800が通常のシステム機能で動作しており、操作者がエンジン12を始動するときのプロセスを示す。第6の動作プロセス1400は、ブロック1401から始まり、車両2の点火がオンになっている。ブロック1402で、ロック解除システム800は、通常のシステム機能で動作している。ブロック1404で、操作者はエンジン12を始動する。ブロック1406で、VCM804は、マイクロスイッチ630をポーリングして、燃料ドア620が開いているかどうかを判断する。燃料ドア620が開いているとVCM804が判断した場合、ブロック1408で、VCM804は、期間、例示的には1秒が経過するのを待機する。ブロック1410で、VCM804は、ECM808と通信して、エンジン12が稼働しているかどうかを判断する。エンジン12が稼働しているとVCM804が判断した場合、ブロック1412で、VCM804は、「燃料ドア開放中、エンジン稼働中」フラグを設定する。ブロック1414で、デジタルディスプレイ548は、「燃料ドア開放中」全画面警告を表示し、第6の動作プロセス1400はブロック1420に進む。ブロック1420で、デジタルディスプレイモジュール549は、「燃料ドア開放中、トーン発動中」フラグが設定されているかどうかを判断する。フラグが設定されている場合、第6の動作プロセス1400はブロック1406に戻る。
ブロック1406で、燃料ドア620が開いていないとVCM804が判断した場合、ブロック1424で、VCM804は、設定された期間、例示的には1秒が経過するのを待機する。ブロック1426で、VCM804は、燃料ドア620をロックし、現在の燃料ドアステータス(すなわちロック)をそのメモリに保存する。ブロック1428で、VCM804は、「燃料ドア開放中、エンジン稼働停止中」フラグをクリアする。ブロック1430で、VCM804は、「燃料ドア開放中、トーン発動中」フラグをクリアする。ブロック1432で、VCM804は、「エンジン稼働中、燃料ドア開放中」フラグをクリアする。ブロック1434で、デジタルディスプレイ548は、必要に応じて「燃料ドア開放中」全画面警告を除去する。ブロック1436で、デジタルディスプレイ548は、必要に応じて「燃料ドア開放中」部分画面警告を除去する。ブロック1438で、デジタルディスプレイモジュール549は、「車速>較正値」フラグを設定する。ブロック1440で、デジタルディスプレイモジュール549は、「燃料ドア開放中」フラグをクリアし、第6の動作プロセス1400はブロック1402に戻る。
ブロック1410で、エンジン12が稼働していないとVCM804が判断した場合、ブロック1442で、VCM804は、「燃料ドア開放中、エンジン稼働停止中」フラグを設定する。ブロック1446で、デジタルディスプレイ548は、「燃料ドア開放中」部分画面警告を表示し、第6の動作プロセス1400はブロック1406に戻る。
ブロック1420で、「燃料ドア開放中、トーン発動中」フラグが設定されていないとデジタルディスプレイモジュール549が判断した場合、ブロック1452で、デジタルディスプレイモジュール549は、「燃料ドア開放中」フラグを設定する。ブロック1454で、デジタルディスプレイ548は、i倍速くトーン又はアラートを鳴らし、第6の動作プロセス1400はブロック1402に戻る。
例示的な設計を有するものとして本発明を述べてきたが、本発明は、本開示の精神及び範囲内でさらに修正することができる。したがって、本出願は、本発明の全般的な原理を使用する本発明の任意の変形、使用、又は適合を網羅することを意図されている。さらに、本出願は、本発明が関係する当技術分野における既知の又は慣習的な実践の範囲内にある本開示からの逸脱も網羅することが意図されている。
本発明は、以下の実施形態も含む。
実施形態1
前端部から第2の端部まで長手方向に延びるフレームアセンブリであって、前方フレーム部材、及び前記前方フレーム部材に結合されたダウンチューブアセンブリを含むフレームアセンブリと、
前記フレームアセンブリを地面で支持する複数の地面係合部材と、
前記前方フレーム部材及び前記ダウンチューブアセンブリに結合されたフェアリングと、
を備える二輪車。
実施形態2
前記ダウンチューブアセンブリ及び前記フェアリングに結合されたブラケットをさらに備える、実施形態1に記載の二輪車。
実施形態3
ステアリングアセンブリをさらに備え、前記前方フレーム部材が、前記ステアリングアセンブリの一部分を受け入れるように構成されたヘッドチューブを含み、前記ブラケットが、前記ヘッドチューブの長手方向前方の位置から前記ヘッドチューブの長手方向後方の位置まで延びる、実施形態2に記載の二輪車。
実施形態4
前記フェアリングが、外側フェアリング部材及び内側フェアリング部材を備え、前記ブラケットが、前記内側フェアリング部材に結合される、実施形態2に記載の二輪車。
実施形態5
前記ブラケットが、前記ダウンチューブアセンブリに結合された概して垂直の脚部と、前記内側フェアリング部材に結合された概して水平の脚部とを含む、実施形態4に記載の二輪車。
実施形態6
前記ダウンチューブアセンブリがラジエータを支持する、実施形態5に記載の二輪車。
実施形態7
フレームと、
前記フレームを地面で支持する複数の地面係合部材と、
前記複数の中間地面係合部材の中間にある前記フレームによって支持されたエンジンと、
前記複数の地面係合部材のうちの第1のものと前記エンジンとの中間で前記フレームに結合された冷却システムであって、ファンと、前記ファンの少なくとも一部分を取り囲むシュラウドとを含み、前記シュラウドが、前記ファンから横方向外側に空気流を向けるように適合された複数のアパーチャを含む、冷却システムと、
を備える二輪車。
実施形態8
前記ファンから後方に空気流を向けるように適合された少なくとも1つの開口部をさらに備える、実施形態7に記載の二輪車。
実施形態9
前記ファンの垂直方向下方に位置決めされ、前記ファンからの空気流を下方向に向けるように適合された少なくとも1つの開口部をさらに備える、実施形態7に記載の二輪車。
実施形態10
前記複数のアパーチャが、少なくとも、空気流を第1の方向に横方向外側に向けるように適合された第1のアパーチャ、前記第1の方向とは異なる第2の方向に空気流を向けるように適合された第2のアパーチャ、及び前記第1及び第2の方向とは異なる第3の方向に空気流を向けるように適合された第3のアパーチャを含む、実施形態7に記載の二輪車。
実施形態11
前記シュラウドが、冷却剤導管を少なくとも部分的に受け入れるように構成される、実施形態7に記載の二輪車。
実施形態12
空気ボックスを画定するメインフレーム部分を有するフレームと、
前記フレームを地面で支持する複数の地面係合部材と、
前記フレームによって支持されたエンジンと、
前記エンジン及び前記メインフレーム部分に流体的に結合されたエアブリーザと、
を備える二輪車。
実施形態13
前記エンジンがバルブカバーを含み、前記エアブリーザが前記バルブカバーに結合される、実施形態12に記載の二輪車。
実施形態14
前記エアブリーザが、前記エンジン及び前記空気ボックスと協働して、空気を前記エンジンから前記空気ボックス内に上方向に流し、前記空気を前記エンジンに再循環させる、実施形態12に記載の二輪車。
実施形態15
前記空気ボックスが空気フィルタを含み、前記空気フィルタが、前記エアブリーザの前方に位置決めされる、実施形態14に記載の二輪車。
実施形態16
前記エアブリーザが、前記メインフレーム部分の最も低い垂直部分で前記メインフレーム部分に結合される、実施形態15に記載の二輪車。
実施形態17
前記エアブリーザが、オイルと空気との混合物を受け入れるように構成され、前記メインフレーム部分が、オイルと空気との前記混合物から分離されたオイルを収集し、前記エアブリーザを通して前記オイルを前記エンジンに流すように構成される、実施形態16に記載の二輪車。
実施形態18
フレームと、
前記フレームを地面で支持する複数の地面係合部材と、
前記フレームによって支持されたエンジンと、
前記エンジンに流体的に結合された排気システムであって、第1の端部から第2の端部まで延びる円筒形ハウジングと、前記円筒形ハウジングの前記第1の端部の近位で前記ハウジング内に支持された第1のバッフルとを有するマフラを含み、前記円筒形ハウジングの前記第2の端部がマフラ先端を含む、排気システムと、
を備える二輪車。
実施形態19
前記マフラが、第2のバッフルによって前記円筒形ハウジング内に支持された出口パイプをさらに含み、前記出口パイプが、前記マフラ先端に結合される、実施形態18に記載の二輪車。
実施形態20
前記第1の端部及び前記第1のバッフルが、前記円筒形ハウジングの第1の内部チャンバを画定し、前記第1のバッフル及び前記第2のバッフルが、前記円筒形ハウジングの第2の内部チャンバを画定する、実施形態19に記載の二輪車。
実施形態21
前記出口パイプが、複数の径方向で離間配置されたアパーチャを含み、前記径方向で離間配置されたアパーチャが、前記第2のバッフルと前記マフラ先端との間に位置される、実施形態20に記載の二輪車。
実施形態22
前記第1の端部と前記第2の端部との間の長さが前記円筒形ハウジングの長さを画定し、前記第1のバッフルが前記円筒形ハウジングの長さの最初の半分内に位置決めされる、実施形態18に記載の二輪車。
実施形態23
前記第1のバッフルが、前記円筒形ハウジングの前記長さの最初の3分の1内に位置決めされる、実施形態22に記載の二輪車。
実施形態24
前方フレーム部分及び後方フレーム部分を含むフレームアセンブリと、
前記フレームアセンブリに結合され、前記前方フレーム部分に位置決めされたフェアリングを含む本体アセンブリと、
前記フレームアセンブリ及び本体アセンブリを支持するように構成された複数の地面係合部材と、
前記フレームアセンブリによって支持された座席を含む操作者領域と、
前記前方フレーム部分によって支持され、前記座席の前方に位置決めされたフロントガラスアセンブリとを備える二輪車であって、前記フロントガラスアセンブリが、凹部を有し、前記フェアリングに対して概して垂直方向に移動するように構成されたフロントガラス部材を含み、前記フロントガラス部材が第1の位置にあるとき、前記フロントガラス部材の前記凹部が前記フェアリングと協働して空気開口部を画定し、前記フロントガラス部材が第2の位置にあるとき、前記フロントガラス部材の前記凹部が前記フェアリングによって隠される、
二輪車。
実施形態25
前記凹部が前記フロントガラス部材の最も下の範囲に画定される、実施形態24に記載の二輪車。
実施形態26
前記空気開口部のサイズが、前記フロントガラス部材の移動方向で増加する、実施形態24に記載の二輪車。
実施形態27
前記空気開口部を通る空気流が、前記フロントガラス部材の後側に沿って上方向に空気を向ける、実施形態24に記載の二輪車。
実施形態28
前記本体アセンブリが、前記操作者領域と共に位置決めされたコンソール部材をさらに含み、前記コンソール部材が、前記空気開口部と協働して空気を上方向に向ける、実施形態24に記載の二輪車。
実施形態29
前記コンソール部材の前面が、前記空気開口部から上方向に角度を付けられ、前記コンソール部材の後面が、ディスプレイ及び計器の少なくとも一方を受け入れるための開口部を含む、実施形態28に記載の二輪車。
実施形態30
前方フレーム部分及び後方フレーム部分を含むフレームアセンブリと、
前記フレームアセンブリに結合され、前記前方フレーム部分に位置決めされたフェアリングを含む本体アセンブリと、
前記フレームアセンブリ及び本体アセンブリを支持するように構成された複数の地面係合部材と、
前記フレームアセンブリによって支持された座席を含む操作者領域と、
前記前方フレーム部分によって支持され、前記座席の前方に位置決めされたフロントガラスアセンブリであって、フロントガラス部材を含むフロントガラスアセンブリと、
前記フェアリングの一部分及び前記フロントガラスアセンブリの一部分によって画定され、入力に応じて選択的に開閉するように構成された空気ベントと、
を備える二輪車。
実施形態31
前記空気ベントが、前記フロントガラス部材の凹部及び前記フェアリングの上部によって画定される、実施形態30に記載の二輪車。
実施形態32
前記空気ベントを開閉するための前記入力が、選択的な操作者入力、前記車両の状態、及び周囲条件のうちの少なくとも1つである、実施形態30に記載の二輪車。
実施形態33
前記空気ベントが、運転者が座席に直立姿勢に着座したときに、前記操作者領域内及び前記運転者の頭上に空気流を向けるように位置決めされる、実施形態30に記載の二輪車。
実施形態34
前記空気ベントのサイズが、前記フロントガラス部材の位置によって画定される、実施形態30に記載の二輪車。
実施形態35
前記フロントガラス部材が複数の位置の間で概して垂直方向に移動可能であり、前記フロントガラス部材の最も上の位置が前記空気ベントのサイズを最大化し、前記フロントガラス部材の最も下の位置が前記空気ベントを閉じ、前記フロントガラス部材と前記フェアリングとの間の空気流を妨げる、実施形態34に記載の二輪車。