JP7316026B2 - 殺菌発酵乳の製造方法 - Google Patents
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Description
[1] 殺菌発酵乳の製造方法であって、
原料乳を発酵させ、発酵乳を得る工程;及び
得られた発酵乳を加熱殺菌する工程であって、発酵乳の温度、及び発酵乳と熱媒との温度差(Δt)を制御し、発酵乳における凝集物又は粒子の径の増大を抑制する工程
を含む、製造方法。
[2] 殺菌発酵乳の製造方法であって、
加熱殺菌工程において、発酵乳と熱媒との温度差(Δt)を7.0℃以下に制御する工程
を含む、製造方法。
[3] Δtを7.0℃以下に制御することが、少なくとも発酵乳の温度が60℃以上であるときに行われる、2に記載の製造方法。
[4] 加熱殺菌工程における殺菌条件が、75℃以上で15分間、又はこれと同等以上の殺菌効果を有する加熱条件である、1~3のいずれか1項に記載の製造方法。
[5] 発酵工程が、発酵乳が、pH5.2以下となるまで行われる、1~4のいずれか1項に記載の製造方法。
[6] 加熱殺菌工程の前、又は後に均質化工程を含む、1~5のいずれか1項に記載の製造方法。
[7] 酸乳安定剤を0.30質量%以下で含む殺菌発酵乳の製造のための、1~6のいずれか1項に記載の製造方法。
[8] 加熱殺菌工程において、加熱殺菌される発酵乳と熱媒との温度差(Δt)を制御することを特徴とする、発酵乳の安定化方法。
熱制御することにより過度に酸乳安定剤を配合することなく、製造できる。
高タンパク質組成の原料を用いる場合あっても、過度に酸乳安定剤を加えることなく、殺菌処理を施しても粗大な粒子又はざらつきの少ない風味良好な殺菌発酵乳を製造することができる。
乳成分、特に乳タンパク質を多く含有する、風味良好な殺菌発酵乳を製造しうる。
業務用発酵乳として、また加工食品の原材料として本発明の発酵乳を利用した場合、乳タンパク質を多く含有する濃厚な組成であっても、凝集せず、液状又は糊状であるため、計量及び原料投入等の利便性を、向上しうる。
これまでの技術では達成できないような濃厚な液状又は糊状の殺菌発酵乳を製造しうる。
原料乳を発酵させ、発酵乳を得る工程(発酵工程);及び
得られた発酵乳を加熱殺菌する工程であって、加熱殺菌温度、及び発酵乳と熱媒との温度差(Δt)を制御する工程(加熱殺菌工程)。
[原料乳]
本発明に用いられる原料乳は、生乳、クリーム、濃縮脱脂乳、乳タンパク質濃縮物、牛乳、特別牛乳、生山羊乳、殺菌山羊乳、生めん羊乳、成分調整牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛、及び加工乳からなる群より選択されるいずれかを含んでいてよい。
発酵工程は、原料乳に微生物スターターを接種することにより開始される。微生物としては、例えば、乳酸菌、ビフィズス菌、酵母等が例示される。本発明において、乳酸菌、ビフィズス菌、酵母等には、本発明の効果が得られれば、公知のものを適宜使用できる。具体的には、乳酸菌の場合、発酵乳の製造において使用の実績があるブルガリア菌、サーモフィラス菌、ラクチス菌、クレモリス菌、カゼイ菌、ビフィズス菌が例示され、ヨーグルトの製造において一般的な使用の実績があるブルガリア菌とサーモフィラス菌の組合せ(混合物)が好ましい。以下、乳酸菌を例に挙げて、原料乳の発酵について具体的に説明するが、本発明においては原料乳の発酵に使用できる微生物は乳酸菌に限られるものではない。
原料乳を発酵する条件は、本発明の効果が得られれば、特に制限されないが、発酵温度及び/又は発酵時間を適宜調整することが好ましい。このとき、本発明において、発酵温度は、実際に使用する乳酸菌の種類や乳酸菌の活動の至適温度等に依存するが、例えば、30~50℃が例示され、35~48℃が好ましく、38~45℃がより好ましい。具体的に例えば、ブルガリア菌とサーモフィラス菌の組合せ(混合物)では、30~45℃が例示され、32~44℃が好ましく、34~44℃がより好ましく、36~43℃がさらに好ましく、38~43℃が特に好ましい。発酵温度が前記範囲であることによって、適正な発酵時間で風味良好な発酵乳ができる。
本発明においては、発酵乳は、加熱殺菌され、殺菌発酵乳が製造される。
[加熱殺菌方式等]
加熱殺菌における加熱熱源(熱媒)としては、水蒸気又は熱水を用いることができる。方式は、熱媒殺菌対象と熱媒を接触させることなく熱交換器伝熱壁を介して加熱する間接加熱方式であってもよく、熱媒水蒸気を加熱対象に接触させる直接加熱方式であってもよいが、後述するΔtが制御しやすいとの観点からは、間接加熱方式が好ましい。間接加熱方式においては、プレート式熱交換器、二重管式熱交換器、多重管式熱交換器、多管式熱交換器を使用することができる。
殺菌条件は、発酵乳の風味の劣化を適切に抑えられる条件であれば、特に限定されないが、改正された乳等省令で規定されている、発酵乳の発酵後の加熱殺菌条件を適用できる。具体的には75℃以上で15分間、又はこれと同等以上の殺菌効果を有する加熱条件であることが好ましい。これと同等以上の殺菌効果を有する加熱条件は、80℃での5分間~100℃での3秒間の範囲内であってもよい。この範囲には、85℃での120秒間の加熱が含まれる。加熱殺菌後は速やかに冷却することが好ましい。
本発明の殺菌発酵乳の製造方法は、発酵工程及び加熱殺菌工程以外に、それらの工程のいずれかの前又は後に、他の工程を含んでいてもよい。他の工程には、発酵乳を液状化又は均質化する工程、酸乳安定剤を添加する工程、発酵乳を容器に充填する工程等が含まれる。
発酵乳には固形状のカードが含まれるが、発酵乳を液状化(破砕)又は均質化する条件は、特に制限されないが、液状化後の粘度(殺菌発酵乳の粘度)が所定の粘度に、液状化後の粒子径が所定の粒子径となるよう適宜調整することが好ましい。
本発明の殺菌発酵乳には、酸乳安定剤を添加することができる。酸乳安定剤の添加により、凝集物あるいは粒子径の増大を、より抑制することができる。酸乳安定剤を添加する場合、酸乳安定剤の種類及び量、ならびに添加方法は、本発明の効果が得られれば、特に制限されない。
[粘度]
本発明により得られる殺菌発酵乳の加熱殺菌直後の粘度は、例えば、200~800mPa・s(測定温度:10℃)である。殺菌発酵乳の粘度が850mPa・s(測定温度:10℃)を超えると、液状らしさが弱まり、糊状らしさが強まる傾向にある。
本発明により得られる殺菌発酵乳においては、凝集物が抑制されている。発酵乳における凝集物の有無、又は程度は官能検査により、ざらつきの有無又は程度を確認することにより、評価することができる。
本発明により得られる殺菌発酵乳の加熱殺菌直後の発酵乳のメディアン径は、例えば20μm以下である。本発明の殺菌発酵乳のメディアン径は、1~20μmが好ましく、2~18μmがより好ましく、4~18μmがさらに好ましく、6~16μmがさらに好ましく、8~16μmが特に好ましい。
また、本発明において「沈澱が認められない」とは、実質的に沈澱が認められないことを意味し、沈澱が全く認められないか、認められたとしても極少量である場合をいう。沈澱が認められないことは、目視により確認できる。
<発酵乳の調製1>
乳脂肪分5.2重量%、無脂固形分17.2重量%、タンパク質8.0重量%となるように、クリーム、生乳、濃縮脱脂乳、乳タンパク質濃縮物並びに水を混合して原料ミックスを調製した。原料ミックスは75℃まで加温した後、均質機にて1次圧10MPa、2次圧5Mpa(どちらも流量は135L/h)にて均質化を行った。原料ミックスを目的に応じて任意の温度並びに時間で殺菌し、次いで43℃まで冷却した。冷却後、乳酸菌スターター(明治ブルガリアヨーグルトLB81から分離したブルガリア菌並びにサーモフィラス菌)を3.0重量%で添加し、発酵乳のpHが4.1になるまで43℃にて4時間から10時間の発酵を行った。その後、3.3%HMペクチン(CPケルコ社製)液を添加し、最終濃度が0.5%となるよう調整した。さらに、均質機にて1次圧10MPa、2次圧5MPa(どちらも流量は135L/h)にて均質化を行った。
〔メディアン径の測定方法〕
各実施例の条件にて加熱処理した発酵乳について、発酵乳の粒度分布はレーザー回折式の粒度分布測定装置SALD-2200(島津製作所製)を用いて測定した。具体的には、加熱処理後の発酵乳を測定対象のpHに調整したイオン交換水で希釈し、この回折・散乱の光強度の分布の最大値が35~75%(絶対値:700~1500)になるように調整した。そして、粒度分布測定装置用のソフトウェアWingSALD IIを用いて、この光強度の分布を解析した。
上述の「発酵乳の調製1」にて得た発酵乳を60℃まで加温した。その後、60℃以上の温度帯を通して、その発酵乳と温水との温度差(以降、Δtと記載)が7.0℃以内となるように加熱処理を施し(図1)、60、65、70、75、80、85℃におけるメディアン径並びに粒度分布について評価した。
上述の「発酵乳の調製1」にて得た発酵乳を60℃まで加温した。その後、60℃以上の温度帯を通して、その発酵乳と温水とのΔtが7.1℃以上となるように加熱処理を施し(図2)、60、65、70、75、80、85℃におけるメディアン径並びに粒度分布について評価した。
<発酵乳の調製2>
乳脂肪分5.2重量%、無脂固形分17.2重量%、タンパク質8.0重量%となるように、クリーム、生乳、濃縮脱脂乳、乳タンパク質濃縮物並びに水を混合して原料ミックスを調製した。原料ミックスは75℃まで加温した後、均質機にて1次圧10MPa、2次圧5MPa(どちらも流量は135L/h)にて均質化を行った。原料ミックスを目的に応じて任意の温度並びに時間で殺菌し、次いで43℃まで冷却した。冷却後、乳酸菌スターター(明治ブルガリアヨーグルトLB81から分離したブルガリア菌並びにサーモフィラス菌)を3.0重量%で添加し、発酵乳のpHが4.1になるまで43℃にて4時間から10時間の発酵を行った。その後、3.3%HMペクチン液を添加し、最終濃度が0.5%となるよう調整した。さらに、ペクチンを添加した発酵乳を均質機にて1次圧10MPa、2次圧5MPa(どちらも流量は135L/h)の均質化を行い、連続式熱交換器を用いて、加熱殺菌時のΔtを任意の値に調整し、85℃24秒あるいは120秒の殺菌に供した後、10℃以下に冷却した。さらに、実施例によっては均質化処理を行った。
〔粘度測定〕
各実施例の条件にて製造した発酵乳の粘度をB型粘度計TVB-10(東機産業)を用いて測定した。試料は4号(M23)ローターを用いて、10℃において60rpm、30秒間後の値を計測した。
各実施例の条件にて加熱処理した発酵乳について、発酵乳の粒度分布はレーザー回折式の粒度分布測定装置SALD-2200(島津製作所製)を用いて測定した。具体的には、加熱処理後の発酵乳を測定対象に合わせてpH調整したイオン交換水で希釈し、この回折・散乱の光強度の分布の最大値が35~75%(絶対値:700~1500)になるように調整した。そして、粒度分布測定装置用のソフトウェアWingSALD IIを用いて、この光強度の分布を解析した。
各実施例の条件にて加熱処理した発酵乳をパネル5名が試食して、ざらつきの有無を評価した。
上述の「発酵乳の調製2」の記載において、加熱殺菌時のΔt(85℃時点)を1.5℃に調整し、本発酵乳を85℃24秒の殺菌に施し、その後冷却し、得た殺菌発酵乳を種々評価した。なお、この加熱処理において、少なくとも60℃以上の温度帯ではΔt≦7.0℃であった。
実施例3と同様に得た殺菌発酵乳に、均質機にて1次圧10MPa、2次圧5MPa(どちらも流量は135L/h)の均質化を施し、種々評価した。
上述の「発酵乳の調製2」の記載において、加熱殺菌時のΔt(85℃時点)を3.1℃に調整し、本発酵乳を85℃120秒の殺菌に施し、その後冷却し得た殺菌発酵乳に、均質機にて1次圧10MPa、2次圧5MPa(どちらも流量は135L/h)の均質化を施し、種々評価した。
上述の「発酵乳の調製2」の記載において、加熱殺菌時のΔt(85℃時点)を15.2℃に調整し、本発酵乳を85℃24秒の殺菌に施し、その後冷却し、得た殺菌発酵乳を種々評価した。
比較例3と同様に得た殺菌発酵乳を、均質機にて1次圧10MPa、2次圧5MPa(どちらも流量は135L/h)の均質化を施し、種々評価した。
<発酵乳の調製3>
乳脂肪分1.7重量%、無脂固形分16.7重量%、タンパク質6.0重量%となるように、クリーム、脱脂粉乳並びに水を混合して原料ミックスを調製した。原料ミックスは75℃まで加温した後、均質機にて1次圧10MPa、2次圧5MPa(どちらも流量は135L/h)にて均質化を行った。原料ミックスを目的に応じて任意の温度並びに時間で殺菌し、次いで43℃まで冷却した。冷却後、乳酸菌スターター(明治ブルガリアヨーグルトLB81から分離したブルガリア菌並びにサーモフィラス菌)を3.0重量%で添加し、発酵乳のpHが4.3になるまで43℃にて4時間から8時間の発酵を行った。その後、実施例によっては、60メッシュフィルター処理し、スムージング処理した発酵乳を得た。発酵後の発酵乳もしくはスムージング処理した発酵乳に、HMペクチンの最終濃度が0.3%もしくは0.5%となるように調整した。さらに、ペクチンを添加したその後、バッチ式にて加熱殺菌時のΔtを任意の値に調整し、85℃120秒の殺菌に供した後、10℃以下に冷却し、均質化処理を行った。
〔粘度測定〕
各実施例の条件にて加熱処理した発酵乳の粘度をB型粘度計TVB-10(東機産業)を用いて測定した。試料は3号(M22)もしくは4号(M23)ローターを用いて、10℃において60rpm、30秒間後の値を計測した。
各実施例の条件にて加熱処理した発酵乳について、発酵乳のメディアン径はレーザー回折式の粒度分布測定装置SALD-2200(島津製作所製)を用いて測定した。具体的には、加熱処理後の発酵乳を測定対象に合わせてpH調整したイオン交換水で希釈し、この回折・散乱の光強度の分布の最大値が35~75%(絶対値:700~1500)になるように調整した。そして、粒度分布測定装置用のソフトウェアWingSALD IIを用いて、この光強度の分布を解析し、メディアン径及び標準偏差を求めた。
各実施例の条件にて加熱処理した発酵乳をパネル5名が試食して、風味並びにテクスチャを評価した。
上述の「発酵乳の調製3」の記載において、60メッシュフィルター処理し、スムージング処理した発酵乳を得た。その後、HMペクチンの最終濃度が0.3%となるように混合し、加熱殺菌時のΔtを1.0~4.0℃に調整し、本発酵乳を85℃120秒の殺菌に施し、その後冷却した。その後得た殺菌発酵乳を均質機にて1次圧10MPa、2次圧5MPa(どちらも流量は135L/h)の均質化を施し、種々評価した。また、加熱処理時の80、85℃におけるメディアン径についても評価した。
上述の「発酵乳の調製3」の記載において得た発酵乳(60メッシュフィルター処理なし)に、HMペクチンの最終濃度が0.5%となるように調整した。その後、加熱殺菌時のΔtを2.0~4.0℃に調整し、本発酵乳を85℃120秒の殺菌に施し、その後冷却した。その後得た殺菌発酵乳を均質機にて1次圧10MPa、2次圧5MPa(どちらも流量は135L/h)の均質化を施し、種々評価した。また、加熱処理時の80、85℃におけるメディアン径についても評価した。
上述の「発酵乳の調製3」の記載において、60メッシュフィルター処理し、スムージング処理した発酵乳を得た。その後、HMペクチンの最終濃度が0.3%となるように調整し、加熱殺菌時のΔtを8.0~12.0℃に調整し、本発酵乳を85℃120秒の殺菌に施し、その後冷却した。その後得た殺菌発酵乳を均質機にて1次圧10MPa、2次圧5MPa(どちらも流量は135L/h)の均質化を施し、種々評価した。また、加熱処理時の80、85℃におけるメディアン径についても評価した。
上述の「発酵乳の調製3」の記載において得た発酵乳(60メッシュフィルター処理なし)に、HMペクチンの最終濃度が0.5%となるように調整した。その後、加熱殺菌時のΔtを8.0~10.0℃に調整し、本発酵乳を85℃120秒の殺菌に施し、その後冷却した。その後得た殺菌発酵乳を均質機にて1次圧10MPa、2次圧5MPa(どちらも流量は135L/h)の均質化を施し、種々評価した。また、加熱処理時の80、85℃におけるメディアン径についても評価した。
Claims (9)
- 殺菌発酵乳の製造方法であって、
原料乳を発酵させ、発酵乳を得る工程;及び
得られた発酵乳を85℃以下で加熱殺菌する工程であって、発酵乳の温度、及び発酵乳と熱媒との温度差(Δt)を7.0℃以下に制御し、発酵乳における凝集物又は粒子の径の増大を抑制し、殺菌条件が、75℃以上で15分間、又はこれと同等以上の殺菌効果を有する加熱条件である工程
を含む、製造方法。 - 殺菌発酵乳の製造方法であって、
加熱殺菌工程において、85℃以下で加熱し、発酵乳と熱媒との温度差(Δt)を7.0℃以下に制御し、殺菌条件が、75℃以上で15分間、又はこれと同等以上の殺菌効果を有する加熱条件である工程
を含む、製造方法。 - Δtを7.0℃以下に制御することが、少なくとも発酵乳の温度が60℃以上であるときに行われる、請求項1又は2に記載の製造方法。
- 発酵工程が、発酵乳が、pH5.2以下となるまで行われる、請求項1に記載の製造方法。
- 加熱殺菌工程の前、又は後に均質化工程を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の製造方法。
- 加熱殺菌工程の後に、10℃以下で均質化する工程を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の製造方法。
- 酸乳安定剤を0.30質量%以下で含む殺菌発酵乳の製造のための、請求項1~6のいずれか1項に記載の製造方法。
- 加熱殺菌工程において、加熱殺菌される発酵乳と熱媒との温度差(Δt)を7.0℃以下に制御することを特徴とする、発酵乳における凝集物の径の増大を抑制する方法。
- 加熱殺菌が、プレート式熱交換器、二重管式熱交換器、多重管式熱交換器、又は多管式熱交換器を用いるものである、請求項1~7に記載の製造方法、又は請求項8に記載の方法。
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