JP7314884B2 - 積層セラミック電子部品およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、積層セラミック電子部品およびその製造方法に関する。
近年、積層セラミックコンデンサに代表される積層セラミック電子部品は、従来に比べて過酷な環境下で使用されるようになってきている。
このような一般的な積層セラミックコンデンサは、複数のセラミック層と複数の内部電極とが積層された容量素子(部品本体)を備え、容量素子の外表面に外部電極が形成されている。内部電極は、容量素子の端面や側面に引き出されて、外部電極と接続されている。外部電極は、たとえば、導電性ペーストを塗布し、焼成して形成された下地電極と、下地電極の外表面に形成されためっき層とで構成される。めっき層は、必要に応じて、複数の層で構成される場合がある。
たとえば、特許文献1には、積層セラミックコンデンサの耐湿信頼性を確保するために、誘電体層及び内部電極を含む本体の全面に原子層蒸着(Atomic Layer Deposition)工法によって窒化チタン(TiN)を含む第1電極層を形成し、第1の電極層上に配置される第2電極層とを含む積層セラミックコンデンサが開示されている。特許文献1に開示された積層セラミックコンデンサは、その本体に薄くて緻密な第1電極層を形成することにより、外部電極の厚さが薄くても、十分な耐湿信頼性を確保することができ、外部から内部電極に水分が浸入するのを抑制する機能を果たしている。
特開2019-96862号公報
近年、積層セラミックコンデンサは、小型化が急速に進んでおり、積層セラミックコンデンサに対する要求特性はより高く、高信頼性かつ低抵抗化が求められている。
しかしながら、特許文献1に開示された積層セラミックコンデンサでは、耐湿信頼性の確保のため、ESR(等価直列抵抗:Equivalent Series Resistance)が増加してしまう問題が生じ、それらの間のトレードオフの関係となる。従って、より小型化された積層セラミックコンデンサであっても、安定的に高信頼かつ低抵抗化を両立しうる積層セラミックコンデンサが求められていた。
それゆえに、この発明の主たる目的は、積層セラミック電子部品の外部から内部への水分の浸入を抑制することで耐湿信頼性を向上し、さらに、ESRの低抵抗化を実現しうる積層セラミック電子部品を提供することである。
この発明にかかる積層セラミック電子部品は、積層された複数のセラミック層と複数の内部電極層とを含み、高さ方向に相対する第1の主面および第2の主面と、高さ方向に直交する幅方向に相対する第1の側面及び第2の側面と、高さ方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を含む積層体と、第1の端面上に配置される第1の外部電極と、第2の端面上に配置される第2の外部電極と、を有する積層セラミック電子部品において、第1の外部電極および第2の外部電極は、下地電極層と、下地電極層上に配置されるめっき層と、を含み、下地電極層の内部に有する複数の空隙部にバリア膜が充填され、バリア膜は、アルミナ薄膜である、積層セラミック電子部品である。
この発明にかかる積層セラミック電子部品によれば、下地電極層の内部に有する複数の空隙部にバリア膜が充填されているため、外部から積層体への水分の浸入を抑制することができる。従って、積層セラミック電子部品に対する耐湿信頼性を向上させることができる。
また、下地電極層の表面の一部にバリア膜が配置されていると、内部電極層とめっき層との間の導通性が確保されていることから、積層セラミック電子部品におけるESRの低抵抗化を実現しうる。
この発明によれば、積層セラミック電子部品の外部から内部への水分の浸入を抑制することで耐湿信頼性を向上し、さらに、ESRの低抵抗化を実現しうる積層セラミック電子部品を提供することができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明の実施の形態にかかる積層セラミックコンデンサの一例を示す外観斜視図である。 図1の線II-IIにおける断面図である。 図1の線III-IIIにおける断面図である。 この発明の実施の形態にかかる積層セラミックコンデンサの製造方法であって、外部電極およびバリア膜を形成する方法を示すフロー図である。 (a)~(d)は、この発明の実施の形態にかかる積層セラミックコンデンサの外部電極およびバリア膜を形成する方法を模式的に示した模式断面図である。 比較例1にかかる積層セラミックコンデンサの製造方法であって、外部電極を形成する方法を示すフロー図である。 比較例1にかかる積層セラミックコンデンサの外部電極付近の模式断面図である。 比較例2にかかる積層セラミックコンデンサの製造方法であって、外部電極およびバリア膜を形成する方法を示すフロー図である。 比較例2にかかる積層セラミックコンデンサの外部電極付近の模式断面図である。 比較例3にかかる積層セラミックコンデンサの製造方法であって、外部電極およびバリア膜を形成する方法を示すフロー図である。 比較例3にかかる積層セラミックコンデンサの外部電極付近の模式断面図である。 導通性の確認のための実験方法を示した模式説明図である。
1.積層セラミックコンデンサ
この発明の第1の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品の例として、積層セラミックコンデンサについて説明する。図1は、この発明の実施の形態にかかる積層セラミックコンデンサの一例を示す外観斜視図である。図2は、図1の線II-IIにおける断面図である。図3は、図1の線III-IIIにおける断面図である。
図1ないし図3に示すように、積層セラミックコンデンサ10は、直方体状の積層体12を含む。
積層体12は、積層された複数のセラミック層14と複数の内部電極層16とを有する。さらに、積層体12は、高さ方向xに相対する第1の主面12aおよび第2の主面12bと、高さ方向xに直交する幅方向yに相対する第1の側面12cおよび第2の側面12dと、高さ方向xおよび幅方向yに直交する長さ方向zに相対する第1の端面12eおよび第2の端面12fとを有する。この積層体12には、角部および稜線部に丸みがつけられていることが好ましい。なお、角部とは、積層体の隣接する3面が交わる部分のことであり、稜線部とは、積層体の隣接する2面が交わる部分のことである。また、第1の主面12aおよび第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12d、ならびに第1の端面12eおよび第2の端面12fの一部または全部に凹凸などが形成されていてもよい。さらに、積層体12の長さ方向zの寸法は、幅方向yの寸法よりも必ずしも長いとは限らない。
セラミック層14の枚数は、外層も含み、15枚以上700枚以下であることが好ましい。
積層体12は、第1の主面12aと第2の主面12bとを結ぶ積層方向において、内部電極層16同士が対向する有効層部15aと、最も第1の主面12aに近い内部電極層16と第1の主面12aとの間に位置する第1の外層部15bと、最も第2の主面12bに近い内部電極層16と第2の主面12bとの間に位置する第2の外層部15cと、を有する。
第1の外層部15bは、積層体12の第1の主面12a側に位置し、第1の主面12aと最も第1の主面12aに近い内部電極層16との間に位置する複数枚のセラミック層14の集合体である。
第2の外層部15cは、積層体12の第2の主面12b側に位置し、第2の主面12bと最も第2の主面12bに近い内部電極層16との間に位置する複数枚のセラミック層14の集合体である。
第1の外層部15bと第2の外層部15cに挟まれた領域が有効層部15aである。
積層体12の寸法は、特に限定されないが、長さ方向zの寸法は、0.2mm以上10.0mm以下、幅方向yの寸法は、0.1mm以上10.0mm以下、高さ方向xの寸法は、0.1mm以上5.0mm以下であることが好ましい。
セラミック層14は、たとえば、セラミック材料として、誘電体材料により形成することができる。このような誘電体材料としては、たとえば、BaTiO3、CaTiO3、SrTiO3、またはCaZrO3などの成分を含む誘電体セラミックを用いることができる。上記の誘電体材料を主成分として含む場合、所望する積層体12の特性に応じて、たとえば、Mn化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物などの主成分よりも含有量の少ない副成分を添加したものを用いてもよい。
なお、積層体12に、圧電体セラミックを用いた場合、積層セラミック電子部品は、セラミック圧電素子として機能する。圧電セラミック材料の具体例としては、たとえば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)系セラミック材料などが挙げられる。
また、積層体12に、半導体セラミックを用いた場合、積層セラミック電子部品は、サーミスタ素子として機能する。半導体セラミック材料の具体例としては、たとえば、スピネル系セラミック材料などが挙げられる。
また、積層体12に、磁性体セラミックを用いた場合、積層セラミック電子部品は、インダクタ素子として機能する。また、インダクタ素子として機能する場合は、内部電極層16は、コイル状の導体となる。磁性体セラミック材料の具体例としては、たとえば、フェライトセラミック材料などが挙げられる。
焼成後のセラミック層14の厚みは、0.4μm以上10.0μm以下であることが好ましい。
積層体12は、図2および図3に示すように、複数の内部電極層16として、たとえば略矩形状の複数の第1の内部電極層16aおよび複数の第2の内部電極層16bを有する。複数の第1の内部電極層16aおよび複数の第2の内部電極層16bは、積層体12の積層方向に沿って等間隔に交互に配置されるように埋設されている。第1の内部電極層16aおよび第2の内部電極層16bは、実装面に対して平行になるように配置されていてもよく、垂直になるように配置されていてもよい。
第1の内部電極層16aは、第2の内部電極層16bと対向する第1の対向電極部18aと、第1の内部電極層16aの一端側に位置し、第1の対向電極部18aから積層体12の第1の端面12eまでの第1の引出電極部20aを有する。第1の引出電極部20aは、その端部が第1の端面12eに引き出され、露出している。
第2の内部電極層16bは、第1の内部電極層16aと対向する第2の対向電極部18bと、第2の内部電極層16bの一端側に位置し、第2の対向電極部18bから積層体12の第2の端面12fまでの第2の引出電極部20bを有する。第2の引出電極部20bは、その端部が第2の端面12fに引き出され、露出している。
第1の内部電極層16aの第1の対向電極部18aと第2の内部電極層16bの第2の対向電極部18bの形状は、特に限定されないが、矩形状であることが好ましい。もっとも、コーナー部が丸められていたり、コーナー部が斜めに(テーパー状)形成されていたりしてもよい。
第1の内部電極層16aの第1の引出電極部20aと第2の内部電極層16bの第2の引出電極部20bの形状は、特に限定されないが、矩形状であることが好ましい。もっとも、コーナー部が丸められていたり、コーナー部が斜めに(テーパー状)形成されていたりしてもよい。
第1の内部電極層16aの第1の対向電極部18aの幅と第1の内部電極層16aの第1の引出電極部20aの幅とは、同じ幅に形成されていてもよく、どちらか一方が狭く形成されてもよい。同様に、第2の内部電極層16bの第2の対向電極部18bの幅と第2の内部電極層16bの第2の引出電極部20bの幅とは、同じ幅に形成されていてもよく、どちらか一方が狭く形成されてもよい。
積層体12は、第1の対向電極部18aおよび第2の対向電極部18bの幅方向yの一端と第1の側面12cとの間および第1の対向電極部18aおよび第2の対向電極部18bの幅方向yの他端と第2の側面12dとの間に形成される積層体12の側部(Wギャップ)22aを含む。さらに、積層体12は、第1の内部電極層16aの第1の引出電極部20aとは反対側の端部と第2の端面12fとの間および第2の内部電極層16bの第2の引出電極部20bとは反対側の端部と第1の端面12eとの間に形成される積層体12の端部(Lギャップ)22bを含む。
内部電極層16は、たとえば、Ni、Cu、Ag、Pd、Auなどの金属や、Ag-Pd合金などの、それらの金属の少なくとも一種を含む合金などの適宜の導電材料を含有している。内部電極層16は、さらに、セラミック層14に含まれるセラミックスと同一組成系の誘電体粒子を含んでいてもよい。
内部電極層16の厚みは、0.2μm以上2.0μm以下であることが好ましい。また、内部電極層16の枚数は、15枚以上200枚以下であることが好ましい。
積層体12の第1の端面12e側および第2の端面12f側には、外部電極24が配置される。外部電極24は、第1の外部電極24aおよび第2の外部電極24bを有する。
外部電極24は、金属成分及びガラス成分を含む下地電極層26と、下地電極層26の表面に形成されるめっき層30とを含む。
第1の外部電極24aは、第1の内部電極層16aに接続され、第1の端面12eの表面に配置されている。また、第1の外部電極24aは、第1の端面12eから延伸して第1の主面12aの一部および第2の主面12bの一部、ならびに第1の側面12cの一部および第2の側面12dの一部にも配置される。この場合、第1の外部電極24aは、第1の内部電極層16aの第1の引出電極部20aと電気的に接続される。
第2の外部電極24bは、第2の内部電極層16bに接続され、第2の端面12fの表面に配置されている。また、第2の外部電極24bは、第2の端面12fから延伸して第1の主面12aの一部および第2の主面12bの一部、ならびに第1の側面12cの一部および第2の側面12dの一部にも配置される。この場合、第2の外部電極24bは、第2の内部電極層16bの第2の引出電極部20bと電気的に接続される。
積層体12内においては、第1の内部電極層16aの第1の対向電極部18aと第2の内部電極層16bの第2の対向電極部18bとがセラミック層14を介して対向することにより、静電容量が形成されている。そのため、第1の内部電極層16aが接続された第1の外部電極24aと第2の内部電極層16bが接続された第2の外部電極24bとの間に、静電容量を得ることができ、コンデンサの特性が発現する。
下地電極層26は、第1の下地電極層26aおよび第2の下地電極層26bを有する。
第1の下地電極層26aは、積層体12の第1の端面12eの表面に配置され、第1の端面12eから延伸して第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dのそれぞれの一部分を覆うように形成される。
第2の下地電極層26bは、積層体12の第2の端面12fの表面に配置され、第2の端面12fから延伸して第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dのそれぞれの一部分を覆うように形成される。
なお、第1の下地電極層26aは、積層体12の第1の端面12eの表面のみに配置されてもよいし、第2の下地電極層26bは、積層体12の第2の端面12fの表面にのみ配置されてもよい。
次に、下地電極層26を上記の焼付け層とした場合の構成について説明する。
焼付け層は、ガラス成分と金属成分とを含む。焼付け層のガラス成分は、B、Si、Ba、Mg、Al、Li等から選ばれる少なくとも1つを含む。焼付け層の金属成分としては、例えば、Cu、Ni、Ag、Pd、Ag-Pd合金、Au等から選ばれる少なくとも1つを含む。焼付け層は、複数層であってもよい。焼付け層は、ガラス成分及び金属成分を含む導電性ペーストを積層体12に塗布して焼付けたものであり、焼成前の内部電極層16及びセラミック層14を有する積層チップと積層チップに塗布した導電性ペーストとを同時焼成したものでもよく、焼成前の内部電極層16及びセラミック層14を有する積層チップ焼成して積層体12を得た後に積層体12に導電性ペーストを塗布して焼付けてもよい。なお、焼付け層を内部電極層16及びセラミック層14を有する積層チップと積層チップに塗布した導電性ペーストとを同時に焼成する場合には、ガラス成分の代わりにセラミック材料を添加して焼付け層を形成することが好ましい。
第1の端面12eおよび第2の端面12fに位置する第1および第2の下地電極層26a、26bの高さ方向x中央部における第1および第2の焼付け層の厚みは、例えば、10μm以上160μm以下程度であることが好ましい。
また、第1の主面12aおよび第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12d上に下地電極層26を設ける場合には、第1の主面12aおよび第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12d上に位置する第1および第2の下地電極層26a、26bである長さ方向zの中央部における第1および第2の焼付け層の厚みは、例えば、5μm以上40μm以下程度であることが好ましい。
なお、図2に示すように、下地電極層26の内部には、複数の空隙部27を有する。複数の空隙部27は、微細な空間であり、下地電極層26の内部において不規則に配置されている。
また、下地電極層26の内部に配置される空隙部27の内部を充填するようにバリア膜28aが配置される。さらに、積層体12において、外部電極24が形成されている範囲を除く表面を覆うようにバリア膜28bが配置される。なお、バリア膜28aは、下地電極層26の表面の一部に配置されていてもよい。また、外部電極24が形成されている範囲を除く表面を覆うようにバリア膜28bが配置されていなくてもよい。
バリア膜28a、28bは、絶縁性を有することが好ましい。絶縁性物質は、アルミナの薄膜、あるいは有機物や無機物を選択することができる。無機物には、SiO2、Al23、TiO2などの酸化物や窒化物を用いることができる。
めっき層30は、第1のめっき層30aと、第2のめっき層30bとを有している。
続いて、下地電極層26の上に配され得るめっき層30である第1のめっき層30a及び第2のめっき層30bについて、図2及び図3を参照して説明する。
第1のめっき層30a及び第2のめっき層30bとしては、例えば、Cu、Ni、Sn、Ag、Pd、Ag-Pd合金、Au等から選ばれる少なくとも1つを含む。
第1のめっき層30aは、第1の下地電極層26aを覆うように配置されている。
第2のめっき層30bは、第2の下地電極層26bを覆うように配置されている。
第1のめっき層30a及び第2のめっき層30bは、複数層により形成されていてもよい。この場合、めっき層30は、下地電極層26上に形成されるNiめっきによる下層めっき層32と、下層めっき層32上に形成されるSnめっきによる上層めっき層34の2層構造であることが好ましい。
すなわち、第1のめっき層30aは、第1の下層めっき層32aと、第1の下層めっき層32aの表面に位置する第1の上層めっき層34aとを有する。
また、第2のめっき層30bは、第2の下層めっき層32bと、第2の下層めっき層32bの表面に位置する第2の上層めっき層34bとを有する。
Niめっきによる下層めっき層32は、下地電極層26が積層セラミックコンデンサ10を実装する際のはんだによって侵食されることを防止するために用いられ、Snめっきによる上層めっき層34は、積層セラミックコンデンサ10を実装する際の半田の濡れ性を向上させて、容易に実装することができるようにするために用いられる。
めっき層一層あたりの厚みは、2.0μm以上、15.0μm以下であることが好ましい。
積層体12、第1の外部電極24aおよび第2の外部電極4bを含む積層セラミックコンデンサ10の長さ方向zの寸法をL寸法とし、積層体12、第1の外部電極24aおよび第2の外部電極24bを含む積層セラミックコンデンサ10の高さ方向xの寸法をT寸法とし、積層体12、第1の外部電極24aおよび第2の外部電極24bを含む積層セラミックコンデンサ10の幅方向yの寸法をW寸法とする。
積層セラミックコンデンサ10の寸法は、特に限定されないが、長さ方向zのL寸法が0.2mm以上7.5mm以下、幅方向yのW寸法が0.1mm以上3.5mm以下、高さ方向xのT寸法が0.2mm以上3.5mm以下である。なお、長さ方向zのL寸法は、幅方向yのW寸法よりも必ずしも長いとは限らない。また、積層セラミックコンデンサ10の寸法は、マイクロスコープにより測定することができる。
図1に示す積層セラミックコンデンサ10では、下地電極層26の内部の空隙部27にバリア膜28aが充填されており、外部電極24が形成されていない積層体12の表面を覆うようにバリア膜28bが形成されることで、外部からの水分の浸入を抑制することができ、耐湿信頼性を向上しうるとともに、ESRの低抵抗化を維持しうる。
2.積層セラミックコンデンサの製造方法
次に、積層セラミック電子部品である積層セラミックコンデンサの製造方法について説明する。
まず、セラミック粉末を含むセラミックペーストを、たとえば、スクリーン印刷法などによりシート状に塗布し、乾燥させることにより、セラミックグリーンシートが作製される。
次に、内部電極形成用の導電ペーストが準備され、セラミックグリーンシートの上に、内部電極形成用の導電ペーストを、たとえば、スクリーン印刷法やグラビア印刷などにより所定のパターンに塗布し、内部電極形成用導電パターンが形成されたセラミックグリーンシートと、内部電極形成用導電パターンが形成されていないセラミックグリーンシートとが用意される。
なお、セラミックペーストや、内部電極形成用の導電ペーストには、たとえば、公知の有機バインダや溶媒が含まれていてもよい。
続いて、内部電極形成用導電パターンが形成されていない外層用のセラミックグリーンシートが所定枚数積層され、その上に、内部電極形成用導電パターンが形成されたセラミックグリーンシートが順次積層され、さらに、内部電極形成用導電パターンが形成されていないセラミックグリーンシートを所定枚数積層することにより、マザー積層体が作製される。この時、内部電極形成用導電パターンが印刷されているセラミックグリーンシートは、内部電極形成用導電パターンの引き出し部が互い違いになるように複数枚積層されて、積層シートが作製される。
この積層シートは、静水圧プレスなどの手段により積層方向に圧着させて、積層ブロックが作製される。
その後、積層ブロックが所定の形状寸法に切断され、生の積層体チップが切り出される。このとき、バレル研磨などにより積層チップの角部および稜線部に丸みをつけてもよい。
続いて、切り出された生の積層体チップが焼成され、積層体の内部に第1の内部電極層および第2の内部電極層が配され、第1の内部電極層が第1の端面に引き出され、第2の内部電極層が第2の端面に引き出された積層体12が生成される。なお、生の積層体チップの焼成温度は、セラミックの材料や内部電極形成用導電ペーストの材料に依存するが、900℃以上1300℃以下であることが好ましい。
続いて、積層体12に外部電極24が形成される。
図4は、この発明の実施の形態にかかる積層セラミックコンデンサの製造方法であって、外部電極およびバリア膜を形成する方法を示すフロー図である。図5(a)~図5(d)は、この発明の実施の形態にかかる積層セラミックコンデンサの外部電極およびバリア膜を形成する方法を模式的に示した模式断面図である。
まず、積層体12が生成された後(S01)、図5(a)に示すように、下地電極層26が形成される。まず、焼成後の積層体チップの両端面に外部電極用導電性ペーストが塗布される(S02)。それから、塗布された外部電極用導電性ペーストが焼成され、第1の外部電極24aの第1の下地電極層26aおよび第2の外部電極24bの第2の下地電極層26bとして焼付け層が形成される(S03)。焼き付け層を形成する場合には、ガラス成分と金属成分とを含む導電性ペーストを、たとえば、ディッピングなどの方法により、塗布し、焼き付け処理を行い、下地電極層26として焼き付け層を形成する。焼き付け温度は、700℃以上900℃以下であることが好ましい。
続いて、図5(b)に示すように、下地電極層26の形成された積層体12に対してバリア膜28が形成される工程が実施される(S04)。このとき、バリア膜28は、下地電極層26の表面、および下地電極層26が配置されている領域を除く積層体12の表面に形成される。すなわち、このとき、バリア膜28は、下地電極層26の表面の一部または全部に形成される。
バリア膜28の形成には、液相法または気相法を使用することができる。下地電極層26内の空隙部27は微細な空間であるため、均一に処理するためには、気相法が好ましい。
また、バリア膜28の形成は、原子層蒸着(Atomic Layer Deposition;ALD)工法が好ましい。ALD工法は、バリア膜となる物質をガス化するため、効果的にバリア膜を形成することができる。
また、ALD工法は、均一に蒸着処理をすることができるため、積層体12の表面にもバリア膜28bを形成することができる。バリア膜28bにより、第1の外部電極24aと第2の外部電極24bとの間には、絶縁性を有することが好ましい。これにより、バリア膜28bが、第1の外部電極24aと第2の外部電極24bとの間に形成されることから、第1の外部電極24aと第2の外部電極24bとの間の短絡を防止することができる。絶縁性物質は、アルミナの薄膜、あるいは有機物や無機物を選択することができる。無機物には、SiO2、Al23、TiO2などの酸化物や窒化物を用いることができる。
ここで、ALD工法とは、基板の表面に薄膜や保護膜を蒸着させる技術である。この工法は、科学的に薄膜を蒸着させる従来の蒸着技術とは異なり、原子層を一層ずつ積み上げて薄膜を成長させる工法である。ALD工法は、段差被膜(Step-coverage)に優れ、薄膜の厚さ調整が容易であり、かつ均一な薄膜を形成することができる。
次に、必要に応じて、図5(c)に示すように、下地電極層26の表面に形成されたバリア膜が除去される工程が実施される(S05)。このバリア膜の除去方法は、酸処理で剥がすことができる。なお、めっき液を用いてバリア膜を除去してもかまわない。
バリア膜の除去は、下地電極層26の表面のみに形成されたバリア膜を選択的に処理することができる。一方、下地電極層26の内部に有する空隙部27の内部に充填されたバリア膜は、酸溶液が浸透せず、バリア膜を空隙部27内に維持することができる。
これにより、ESR(等価直列抵抗:Equivalent Series Resistance)をより低下させることができる。
その後、図5(d)に示すように、下地電極層26の表面に、下層めっき層32が形成され(S06)、下層めっき層32の表面に上層めっき層34が形成される(S07)。この工程により、外部電極24が形成される。図1に示す積層セラミックコンデンサ10は、下地電極層26上に形成される下層めっき層32として、Niめっき層が形成され、上層めっき層34としてSnめっき層が形成される。下層めっき層32および上層めっき層34の形成方法としては、電解めっき法、もしくは無電解めっき法などによって形成される。また、めっき層は、複数層に形成されることが好ましい。
上述のようにして、図1に示す積層セラミックコンデンサ10が製造される。
3.実験例
次に、上述した本発明にかかる積層セラミックコンデンサの効果を確認するために、積層セラミックコンデンサを製造し、ESR測定試験、めっき付き性の確認、および耐湿信頼性試験を行った。
(1)実施例における試料の仕様
まず、上述した積層セラミックコンデンサの製造方法にしたがって、以下のような仕様の実施例にかかる積層セラミックコンデンサを作製した。
(実施例)
・積層セラミックコンデンサの構造:2端子(図1ないし図3を参照)
・積層セラミックコンデンサの寸法L×W×T(設計値を含む):1.0mm×0.5mm×0.5mm
・セラミック層の材料:BaTiO3
・容量:10μF
・定格電圧:6.3V
・内部電極層の構造
金属成分:Cu
・外部電極の構造
下地電極層
金属成分:Ni
めっき層:Niめっき層およびSnめっき層の2層構造
(2)比較例における試料の仕様
続いて、以下のような仕様の比較例にかかる積層セラミックコンデンサを作製した。
(比較例1)
比較例1にかかる積層セラミックコンデンサは、実施例にかかる積層セラミックコンデンサと比較して、バリア膜が形成されていないこと以外は、実施例の積層セラミックコンデンサの仕様と同一である。
図6は、比較例1にかかる積層セラミックコンデンサの製造方法であって、外部電極を形成する方法を示すフロー図である。図7は、比較例1にかかる積層セラミックコンデンサの外部電極付近の模式断面図である。
図6に示すように、比較例1にかかる積層セラミックコンデンサ1Aの外部電極を形成する工程では、積層体が生成された後(S11)、積層体の両端面に外部電極用ペーストが塗布された(S12)。それから、塗布された外部電極用導電性ペーストが焼成され、下地電極層が形成された(S13)。そして、下地電極層の表面に下層めっき層としてNiめっき層が形成され(S14)、続いて、上層めっき層としてSnめっき層が形成された(S15)。
そうすると、図7に示すように、比較例1にかかる積層セラミックコンデンサ1Aは、積層体12の表面にバリア膜が形成されておらず、下地電極層26の内部に配置される空隙部27にもバリア膜は充填されていない。
(比較例2)
比較例2にかかる積層セラミックコンデンサは、実施例にかかる積層セラミックコンデンサと比較して、積層体12の表面全体にバリア膜が形成されており、下地電極層の空隙部にはバリア膜が充填されていないこと以外は、実施例の積層セラミックコンデンサの仕様と同一である。
図8は、比較例2にかかる積層セラミックコンデンサの製造方法であって、外部電極を形成する方法を示すフロー図である。図9は、比較例2にかかる積層セラミックコンデンサの外部電極付近の模式断面図である。
図8に示すように、比較例2にかかる積層セラミックコンデンサ1Bの外部電極を形成する工程では、積層体が生成された後(S21)、積層体の表面に、バリア膜が形成された(S22)。その後、積層体の両端面に、バリア膜の表面に外部電極用ペーストが塗布された(S23)。続いて、塗布された外部電極用導電性ペーストが焼成され、下地電極層が形成された(S24)。そして、下地電極層の表面に下層めっき層としてNiめっき層が形成され(S25)、続いて、上層めっき層としてSnめっき層が形成された(S26)。
そうすると、図9に示すように、比較例2にかかる積層セラミックコンデンサ1Aは、積層体12の表面全体にのみバリア膜が形成されており、下地電極層26の内部に配置される空隙部27にはバリア膜は充填されていない。
(比較例3)
比較例3にかかる積層セラミックコンデンサは、実施例にかかる積層セラミックコンデンサと比較して、外部電極が形成されていない積層体12の表面にバリア膜が形成されており、さらに下地電極層の内部の空隙部にバリア膜が充填されるとともに、下地電極層の表面を覆うようにバリア膜が形成されている以外は、実施例の積層セラミックコンデンサの仕様と同一である。
図10は、比較例3にかかる積層セラミックコンデンサの製造方法であって、外部電極を形成する方法を示すフロー図である。図11は、比較例3にかかる積層セラミックコンデンサの外部電極付近の模式断面図である。
図10に示すように、比較例3にかかる積層セラミックコンデンサ1Cの外部電極を形成する工程では、積層体が生成された後(S31)、積層体の両端面に外部電極用ペーストが塗布された(S32)。塗布された外部電極用導電性ペーストが焼成され、下地電極層を形成した(S33)。そして、下地電極層の形成された積層体全体を覆うようにバリア膜を形成した(S34)。その後、バリア膜を介して下地電極層の表面に下層めっき層としてNiめっき層が形成され(S35)、続いて、上層めっき層としてSnめっき層が形成された(S36)。
そうすると、図11に示すように、比較例3にかかる積層セラミックコンデンサ1Cは、積層体12の表面全体にバリア膜が形成されており、下地電極層26の表面にバリア膜が形成されるとともに下地電極層26の内部に配置される空隙部27にもバリア膜が充填されている。
(3)各試験の方法
(a)ESR測定試験
各試料の断面を加工し、内部電極層とSnめっき層にプローブを当てた際に、ESR値が100Ω以下である場合を良好とした。各試料数は、7個とした。表2において、各試料数7個に対して2個以上の不良が出た場合、NGと判定し「×」で示し、それ以外を「〇」で示した。
なお、導通性の確認は、各試料を研磨してLT断面を露出させた後、図12に示すP1、P2、P3及びP4の位置に電圧計40および電流計42としての機能を含む測定器を取り付け、4端子法によりP1-P3間(2~3cm)の抵抗値を測定した。P1-P2間の電圧測定、及びP3-P4間の電流測定には、例えば、測定器としてデジタルマルチメーター(PC7000、三和電気計器株式会社製)を使用した。
測定電圧を100mVとしたとき、内部電極層と外部電極との導通が取れる場合は、オームの法則に従い、例えば、数100mA程度の電流を測定することが可能となる。一方で、内部電極層と外部電極との導通性が悪い場合は、電流が数10mA以下となる。
(b)めっき付き性の確認
Niめっき層の厚みの設計値を2μmとして形成し、Snめっき層を剥離して、Snめっき層の剥離後のNiめっき層を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察することでめっき付き性を確認した。Niめっき層に1μm以上の孔が確認されないものを良好とした。各試料数は、10個とした。表2において、各試料数10個に対して2個以上の不良が出た場合、NGと判定し「×」で示し、それ以外を「〇」で示した。
(c)耐湿信頼性試験
実施例にかかる試料と比較例にかかる試料とを基板に実装したうえで、その基板を高温高湿槽内に入れ、85℃、相対湿度85%RHの環境下において、各試料に対して、4Vの電圧を200時間印加した。続いて、耐湿信頼性試験後の各試料の絶縁抵抗値を測定した。
そして、各試料について、耐湿信頼性試験前と試験後の絶縁抵抗値を対比し、1桁以上、絶縁抵抗値が低下していないものを良好とした。各試料数は、20個とした。表2において、各試料数に対して10%以上の不良が出た場合、NGと判定し「×」で示し、それ以外を「〇」で示した。
評価結果は、表1および表2に示される。
Figure 0007314884000001
Figure 0007314884000002
(4)実験結果
表1によれば、実施例にかかる試料である積層セラミックコンデンサ10は、下地電極層の内部の空隙部にはバリア膜が充填されているが、下地電極層の表面にはバリア膜が形成されていないので、内部電極層とめっき層との間の導通性が確保されていることから、7個中、いずれの試料においてもESR値は100mΩ以下であった。これにより、実施例にかかる試料である積層セラミックコンデンサは、ESRの低抵抗化を維持しうることが明らかとなった。
また、実施例にかかる試料である積層セラミックコンデンサ10は、下地電極層の内部の空隙部にはバリア膜が充填されているが、下地電極層の表面にはバリア膜が形成されていないことから、10個中、いずれの試料においてもNiめっき層が連続的に成膜できており、めっき付き性が良好であった。
さらに、実施例にかかる試料である積層セラミックコンデンサ10は、外部電極が形成されていない積層体の表面を覆うようにバリア膜が形成され、下地電極層の内部の空隙部にバリア膜が充填されていることから、外部からの水分の浸入を抑制することができるため、耐湿信頼性試験の結果、20個中、いずれも不良となった試料は得られなかった。
一方、比較例1にかかる試料の積層セラミックコンデンサ1Aは、バリア膜が形成されていないので、内部電極層とめっき層との間の導通性が確保されていることから、7個中、いずれの試料においてもESR値は100mΩ以下であった。
また、比較例1にかかる試料の積層セラミックコンデンサ1Aは、下地電極層の表面にはバリア膜が形成されていないことから、10個中、いずれの試料においてもNiめっき層が連続的に成膜できており、めっき付き性が良好であった。
しかしながら、比較例1にかかる試料の積層セラミックコンデンサ1Aは、外部電極が形成されていない積層体の表面にはバリア膜が形成されず、下地電極層の内部の空隙部にバリア膜が充填されていないことから、耐湿信頼性試験の結果、20個中8個において絶縁抵抗値の低下がみられた。
また、比較例2にかかる試料の積層セラミックコンデンサ1Bは、積層体の表面全体にバリア膜が形成されており、下地電極層の内部に配置される空隙部にはバリア膜は充填されていないので、内部電極層とめっき層との間の導通性を確保しにくいことから、7個中5個において電流値が数10mA以下となり、ESR値の上昇がみられた。
また、比較例2にかかる試料の積層セラミックコンデンサ1Bは、下地電極層の表面にはバリア膜は形成されていないことから、10個中、いずれの試料においてもNiめっき層が連続的に成膜できており、めっき付き性が良好であった。
さらに、比較例2にかかる試料の積層セラミックコンデンサ1Bは、下地電極層の表面にはバリア膜は形成されていないことから、外部からの水分の浸入を抑制することができるため、耐湿信頼性試験の結果、20個中、いずれも不良となった試料は得られなかった。
また、比較例3にかかる試料の積層セラミックコンデンサ1Cは、下地電極層の表面にバリア膜が形成されているので、内部電極層とめっき層との間の導通性を確保しにくいことから、7個中3個において電流値が数10mA以下となり、ESR値の上昇がみられた。
また、比較例3にかかる試料の積層セラミックコンデンサ1Cは、下地電極層の表面にはバリア膜は形成されていることから、10個中、4個において、めっき付き性が不良であった。
しかしながら、比較例3にかかる試料の積層セラミックコンデンサ1Cは、積層体の表面全体にバリア膜が形成されており、下地電極層の表面にバリア膜が形成されるとともに下地電極層の内部に配置される空隙部にもバリア膜が充填されていることから、外部からの水分の浸入を抑制することができるため、耐湿信頼性試験の結果、20個中、いずれも不良となった試料は得られなかった。
以上より、本発明にかかる積層セラミックコンデンサ10は、外部電極が形成されていない積層体の表面を覆うようにバリア膜が形成され、下地電極層の内部の空隙部にバリア膜が充填されていることで、外部からの水分の浸入を抑制することができ、耐湿信頼性を向上しうるとともに、ESRの低抵抗化を維持しうることが明らかとなった。
なお、以上のように、本発明の実施の形態は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施の形態に対し、機序、形状、材質、数量、位置又は配置等に関して、様々の変更を加えることができるものであり、それらは、本発明に含まれるものである。
10 積層セラミックコンデンサ
12 積層体
12a 第1の主面
12b 第2の主面
12c 第1の側面
12d 第2の側面
12e 第1の端面
12f 第2の端面
14 セラミック層
15a 有効層部
15b 第1の外層部
15c 第2の外層部
16 内部電極層
16a 第1の内部電極層
16b 第2の内部電極層
18a 第1の対向電極部
18b 第2の対向電極部
20a 第1の引出電極部
20b 第2の引出電極部
22a 側部(Wギャップ)
22b 端部(Lギャップ)
24 外部電極
24a 第1の外部電極
24b 第2の外部電極
26 下地電極層
26a 第1の下地電極層
26b 第2の下地電極層
27 空隙部
28a、28b バリア膜
30 めっき層
30a 第1のめっき層
30b 第2のめっき層
32 下層めっき層
32a 第1の下層めっき層
32b 第2の下層めっき層
34 上層めっき層
34a 第1の上層めっき層
34b 第2の上層めっき層
x 高さ方向
y 幅方向
z 長さ方向

Claims (12)

  1. 積層された複数のセラミック層と複数の内部電極層とを含み、高さ方向に相対する第1の主面および第2の主面と、高さ方向に直交する幅方向に相対する第1の側面及び第2の側面と、高さ方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を含む積層体と、
    前記第1の端面上に配置される第1の外部電極と、
    前記第2の端面上に配置される第2の外部電極と、
    を有する積層セラミック電子部品において、
    前記第1の外部電極および前記第2の外部電極は、下地電極層と、前記下地電極層上に配置されるめっき層と、を含み、
    前記下地電極層の内部に有する複数の空隙部にバリア膜が充填され
    前記バリア膜は、アルミナ薄膜である、積層セラミック電子部品。
  2. 前記バリア膜は、前記下地電極層の表面の一部に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  3. 前記積層体において、前記第1の外部電極および前記第2の外部電極が形成されている範囲を除く表面を覆うようにバリア膜が配置されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の積層セラミック電子部品。
  4. 前記下地電極層は、ガラス成分と金属成分とを含む、請求項1ないし請求項のいずれかに記載の積層セラミック電子部品。
  5. 前記めっき層は、下層めっき層と前記下層めっき層の表面に形成される上層めっき層と、を含み、
    前記下層めっき層は、Niめっき層であり、前記上層めっき層はSnめっき層である、請求項1ないし請求項のいずれかに記載の積層セラミック電子部品。
  6. 前記積層セラミック電子部品は、積層セラミックコンデンサである、請求項1ないし請求項のいずれかに記載の積層セラミック電子部品。
  7. 積層された複数のセラミック層と複数の内部電極層とを含み、高さ方向に相対する第1の主面および第2の主面と、高さ方向に直交する幅方向に相対する第1の側面及び第2の側面と、高さ方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を含む積層体を準備する工程と、
    前記積層体の両端面に外部電極用導電性ペーストを塗布して下地電極層を形成する工程と、
    前記下地電極層の表面にバリア膜を形成する工程と、
    前記下地電極層の表面の一部または全部にめっき層を形成する工程と、
    を含
    前記バリア膜は、原子層蒸着(ALD)工法により形成される、積層セラミック電子部品の製造方法。
  8. 前記下地電極層の表面にバリア膜を形成する工程において、前記バリア膜は、前記下地電極層の内部に有する空隙部にバリア膜が充填される、請求項に記載の積層セラミック電子部品の製造方法。
  9. 前記バリア膜は、アルミナの薄膜である、請求項7または請求項8に記載の積層セラミック電子部品の製造方法。
  10. 前記下地電極層の表面に前記バリア膜を形成する工程の後に、
    前記下地電極層の表面に形成された前記バリア膜の一部を除去する工程を含む、請求項ないし請求項のいずれかに記載の積層セラミック電子部品の製造方法。
  11. 前記外部電極用導電性ペーストは、ガラス成分と金属粉末とを含む導電性ペーストである、請求項ないし請求項1のいずれかに記載の積層セラミック電子部品の製造方法。
  12. 前記めっき層を形成する工程において、前記めっき層は複数層に形成される、請求項ないし請求項1のいずれかに記載の積層セラミック電子部品の製造方法。
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