JP7300706B2 - 組合せ計量装置、及び組合せ計量装置用の架台 - Google Patents

組合せ計量装置、及び組合せ計量装置用の架台 Download PDF

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Description

本発明は、組合せ計量装置、及び組合せ計量装置用の架台に関する。
複数個所で計量されて供給される物品を集合させる集合シュートと、集合シュートから排出される物品を一時的に蓄積するタイミングホッパと、集合シュートの少なくとも一部を包囲する基台と、を備える組合せ計量装置が公知である。このような組合せ計量装置では、タイミングホッパの着脱の容易化のために、基台に案内レールが設けられ、当該案内レールにタイミングホッパが吊り下げられる場合がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2009-92399号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、タイミングホッパの着脱位置が基台よりも下側且つ基台の外縁部よりも内側の位置であることから、作業者は、タイミングホッパを着脱するために、なお基台の下側にアクセスせざるを得ない。
そこで、本発明は、タイミングホッパを容易に着脱できる組合せ計量装置、及び組合せ計量装置用の架台を提供することを目的とする。
本発明の組合せ計量装置は、複数個所で計量されて供給される物品を集合させる集合シュートと、集合シュートから排出される物品を一時的に蓄積するタイミングホッパと、集合シュートの少なくとも一部を包囲する基台と、基台よりも下側において延在する案内部材を有する案内ユニットと、タイミングホッパを支持し、案内部材に沿って移動する支持ユニットと、を備え、案内部材は、集合シュートの下端部の下側の第1位置から、基台よりも外側の第2位置に延在する。
この組合せ計量装置では、タイミングホッパを支持する支持ユニットが、案内ユニットの案内部材に沿って、集合シュートの下端部の下側の第1位置から、基台よりも外側の第2位置に移動可能である。これにより、作業者は、基台の下側にアクセスしなくても、基台よりも外側の第2位置においてタイミングホッパを着脱できる。よって、この組合せ計量装置によれば、タイミングホッパを容易に着脱できる。
本発明の組合せ計量装置は、基台を支持する架台を更に備え、案内部材は、架台上に設置され、支持ユニットは、案内部材上を移動してもよい。これにより、案内部材の安定的な設置、及び支持ユニットの安定的な移動が可能となる。また、作業者は、架台上において、タイミングホッパの着脱に関する作業を実施できる。
本発明の組合せ計量装置では、案内ユニットは、係合部材を更に有し、支持ユニットは、ロック機構と、ハンドルと、を有し、ロック機構は、支持ユニットが第2位置から第1位置に移動する際に従動することで、係合部材に係合し、支持ユニットが第1位置に位置する際にハンドル側に動作させられることで、係合部材から解放されてもよい。これにより、作業者は、ハンドルを持って支持ユニットを第2位置から第1位置に移動させることで、支持ユニットを第1位置に容易に固定できる。また、作業者は、ハンドルを持って支持ユニットを第1位置から第2位置に移動させるために、ロック機構をハンドル側に動作させることで、ロック機構を係合部材から容易に解放できる。
本発明の組合せ計量装置では、支持ユニットは、第1駆動モータと、第2駆動モータと、第1リンク機構と、第2リンク機構と、を有し、タイミングホッパは、上側開口及び下側開口が設けられたホッパ本体部と、下側開口に対して開閉する第1ゲート及び第2ゲートと、を有し、第1リンク機構は、鉛直方向及び案内部材の延在方向の両方向と交差する方向における第1駆動モータ及び第1ゲートの一方の側において、第1駆動モータ及び第1ゲートを互いに連結し、第2リンク機構は、鉛直方向及び延在方向の両方向と交差する方向における第2駆動モータ及び第2ゲートの一方の側において、第2駆動モータ及び第2ゲートを互いに連結してもよい。これにより、作業者は、同じ側から第1リンク機構及び第2リンク機構にアクセスできるため、タイミングホッパを容易に着脱できる。
本発明の組合せ計量装置用の架台は、複数個所で計量されて供給される物品を集合させる集合シュートと、集合シュートから排出される物品を一時的に蓄積するタイミングホッパと、集合シュートの少なくとも一部を包囲する基台と、を組合せ計量装置において支持するための架台であって、基台よりも下側において延在する案内部材を有する案内ユニットと、タイミングホッパを支持し、案内部材に沿って移動する支持ユニットと、を備え、案内部材は、集合シュートの下端部の下側の第1位置から、基台よりも外側の第2位置に延在する。
この組合せ計量装置用の架台では、タイミングホッパを支持する支持ユニットが、案内ユニットの案内部材に沿って、集合シュートの下端部の下側の第1位置から、基台よりも外側の第2位置に移動可能である。これにより、作業者は、基台の下側にアクセスしなくても、基台よりも外側の第2位置においてタイミングホッパを着脱できる。よって、この組合せ計量装置用の架台によれば、タイミングホッパを容易に着脱できる。
本発明によれば、タイミングホッパを容易に着脱できる組合せ計量装置、及び組合せ計量装置用の架台を提供できる。
本発明の一実施形態の組合せ計量装置の模式的な正面図である。 図1に示される組合せ計量装置の模式的な右側面図である。 図1に示される組合せ計量装置の模式的な左側面図である。 図1に示される組合せ計量装置の一部分の正面図である。 図4に示される振分タイミングホッパ及び支持ユニットの拡大図である。 図5に示される振分タイミングホッパ及び支持ユニットの平面図である。 図5に示される振分タイミングホッパの動作を示す図である。 図5に示される係合部材及びロック機構の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[組合せ計量装置の構成]
図1、図2及び図3に示されるように、組合せ計量装置1は、分散フィーダ2と、複数の放射フィーダ3と、複数のプールホッパ4と、複数の計量ホッパ5と、複数の集合シュート6と、複数の振分タイミングホッパ(タイミングホッパ)7と、複数の中間シュート8と、複数の回収シュート9と、複数のセパレートタイミングホッパ11と、複数の排出シュート12と、を備える。組合せ計量装置1は、物品(農産物、水産物、加工食品等のように、単体質量にばらつきのある物品)を目標計量値となるように計量して製袋包装機100に供給する。本実施形態では、4つの物品供給系統(第1系統、第2系統、第3系統及び第4系統)が組合せ計量装置1に存在する。
分散フィーダ2は、物品を搬送する搬送装置(図示省略)の下側に配置される。分散フィーダ2は、下側に末広がりの円錐状の搬送面21を有する。分散フィーダ2は、搬送面21を振動させることで、搬送装置から搬送面21の頂部に排出される物品を搬送面21の外縁に搬送する。
複数の放射フィーダ3は、分散フィーダ2よりも下側において放射状に配置される。複数の放射フィーダ3のうち互いに隣り合う複数の放射フィーダ3Aは、第1系統を構成する。複数の放射フィーダ3のうち互いに隣り合う複数の放射フィーダ3Bは、第2系統を構成する。複数の放射フィーダ3のうち互いに隣り合う複数の放射フィーダ3Cは、第3系統を構成する。複数の放射フィーダ3のうち互いに隣り合う複数の放射フィーダ3Dは、第4系統を構成する。各放射フィーダ3は、トラフ(図示省略)を振動させることで、搬送面21の外縁からトラフの内側端部に排出される物品をトラフの外側端部に搬送する。
複数のプールホッパ4は、複数の放射フィーダ3よりも下側において環状に配置される。複数のプールホッパ4のうち互いに隣り合う複数のプールホッパ4Aは、第1系統を構成する。第1系統において、1つのプールホッパ4Aは、1つの放射フィーダ3Aに対応する。複数のプールホッパ4のうち互いに隣り合う複数のプールホッパ4Bは、第2系統を構成する。第2系統において、1つのプールホッパ4Bは、1つの放射フィーダ3Bに対応する。複数のプールホッパ4のうち互いに隣り合う複数のプールホッパ4Cは、第3系統を構成する。第3系統において、1つのプールホッパ4Cは、1つの放射フィーダ3Cに対応する。複数のプールホッパ4のうち互いに隣り合う複数のプールホッパ4Dは、第4系統を構成する。第4系統において、1つのプールホッパ4Dは、1つの放射フィーダ3Dに対応する。各プールホッパ4は、対応する放射フィーダ3から排出される物品を一時的に蓄積する。具体的には、各プールホッパ4は、ゲート(図示省略)を閉じている状態で、対応する放射フィーダ3から排出される物品を蓄積し、その状態からゲートを開くことで、物品を下側に排出する。
複数の計量ホッパ5は、複数のプールホッパ4よりも下側において環状に配置される。複数の計量ホッパ5のうち互いに隣り合う複数の計量ホッパ5Aは、第1系統を構成する。第1系統において、1つの計量ホッパ5Aは、1つのプールホッパ4Aに対応する。複数の計量ホッパ5のうち互いに隣り合う複数の計量ホッパ5Bは、第2系統を構成する。第2系統において、1つの計量ホッパ5Bは、1つのプールホッパ4Bに対応する。複数の計量ホッパ5のうち互いに隣り合う複数の計量ホッパ5Cは、第3系統を構成する。第3系統において、1つの計量ホッパ5Cは、1つのプールホッパ4Cに対応する。複数の計量ホッパ5のうち互いに隣り合う複数の計量ホッパ5Dは、第4系統を構成する。第4系統において、1つの計量ホッパ5Dは、1つのプールホッパ4Dに対応する。各計量ホッパ5は、対応するプールホッパ4から排出される物品を一時的に蓄積する。具体的には、各計量ホッパ5は、ゲート(図示省略)を閉じている状態で、対応するプールホッパ4から排出される物品を蓄積し、その状態からゲートを開くことで、物品を下側に排出する。
複数の集合シュート6は、複数の計量ホッパ5よりも下側に配置される。1つの集合シュート6Aは、第1系統を構成する。第1系統において、1つの集合シュート6Aは、全ての計量ホッパ5Aに対応する。1つの集合シュート6Bは、第2系統を構成する。第2系統において、1つの集合シュート6Bは、全ての計量ホッパ5Bに対応する。1つの集合シュート6Cは、第3系統を構成する。第3系統において、1つの集合シュート6Cは、全ての計量ホッパ5Cに対応する。1つの集合シュート6Dは、第4系統を構成する。第4系統において、1つの集合シュート6Dは、全ての計量ホッパ5Dに対応する。各集合シュート6は、対応する計量ホッパ5から排出される物品を集合させて、下端部の排出口61から下側に排出する。
複数の振分タイミングホッパ7は、複数の集合シュート6よりも下側に配置される。1つの振分タイミングホッパ7Aは、第1系統を構成する。第1系統において、1つの振分タイミングホッパ7Aは、1つの集合シュート6Aに対応する。1つの振分タイミングホッパ7Bは、第2系統を構成する。第2系統において、1つの振分タイミングホッパ7Bは、1つの集合シュート6Bに対応する。1つの振分タイミングホッパ7Cは、第3系統を構成する。第3系統において、1つの振分タイミングホッパ7Cは、1つの集合シュート6Cに対応する。1つの振分タイミングホッパ7Dは、第4系統を構成する。第4系統において、1つの振分タイミングホッパ7Dは、1つの集合シュート6Dに対応する。各振分タイミングホッパ7は、対応する集合シュート6から排出される物品を一時的に蓄積する。具体的には、各振分タイミングホッパ7は、1対のゲート(図示省略)を閉じている状態で、対応する集合シュート6から排出される物品を蓄積し、その状態から1対のゲートのいずれか1つを開くことで、物品を下側に排出する。
複数の中間シュート8は、複数の振分タイミングホッパ7よりも下側に配置される。1つの中間シュート8Aは、第1系統を構成する。第1系統において、1つの中間シュート8Aは、1つの振分タイミングホッパ7Aに対応する。1つの中間シュート8Bは、第2系統を構成する。第2系統において、1つの中間シュート8Bは、1つの振分タイミングホッパ7Bに対応する。1つの中間シュート8Cは、第3系統を構成する。第3系統において、1つの中間シュート8Cは、1つの振分タイミングホッパ7Cに対応する。1つの中間シュート8Dは、第4系統を構成する。第4系統において、1つの中間シュート8Dは、1つの振分タイミングホッパ7Dに対応する。各中間シュート8は、対応する振分タイミングホッパ7から排出される物品を更に下側に排出する。具体的には、各中間シュート8は、対応する振分タイミングホッパ7の1対のゲートの一方が開くことで当該振分タイミングホッパ7から排出される物品を更に下側に排出する。
複数の回収シュート9は、複数の振分タイミングホッパ7よりも下側に配置される。複数の回収シュート9は、それぞれ、第1系統、第2系統、第3系統及び第4系統を構成する。第1系統において、1つの回収シュート9は、1つの振分タイミングホッパ7Aに対応する。第2系統において、1つの回収シュート9は、1つの振分タイミングホッパ7Bに対応する。第3系統において、1つの回収シュート9は、1つの振分タイミングホッパ7Cに対応する。第4系統において、1つの回収シュート9は、1つの振分タイミングホッパ7Dに対応する。各回収シュート9は、対応する振分タイミングホッパ7から排出される物品を回収ボックス91に排出する。具体的には、各回収シュート9は、対応する振分タイミングホッパ7の1対のゲートの他方が開くことで当該振分タイミングホッパ7から排出される物品を回収ボックス91に排出する。なお、図2及び図3においては、回収シュート9及び回収ボックス91の図示を省略する。
複数のセパレートタイミングホッパ11は、複数の中間シュート8よりも下側に配置される。1つのセパレートタイミングホッパ11Aは、第1系統及び第2系統を構成する。第1系統及び第2系統において、1つのセパレートタイミングホッパ11Aは、1つの中間シュート8A及び1つの中間シュート8Bに対応する。1つのセパレートタイミングホッパ11Bは、第3系統及び第4系統を構成する。第3系統及び第4系統において、1つのセパレートタイミングホッパ11Bは、1つの中間シュート8C及び1つの中間シュート8Dに対応する。各セパレートタイミングホッパ11は、対応する中間シュート8から排出される物品を一時的に蓄積する。具体的には、各セパレートタイミングホッパ11は、1対のゲート(図示省略)を閉じている状態で、対応する中間シュート8から排出される物品を蓄積し、その状態から1対のゲートのいずれか1つを開くことで、物品を下側に排出する。
複数の排出シュート12は、複数のセパレートタイミングホッパ11よりも下側に配置される。1つの排出シュート12Aは、第1系統及び第2系統を構成する。第1系統及び第2系統において、1つの排出シュート12Aは、1つのセパレートタイミングホッパ11Aに対応する。1つの排出シュート12Bは、第3系統及び第4系統を構成する。第3系統及び第4系統において、1つの排出シュート12Bは、1つのセパレートタイミングホッパ11Bに対応する。各排出シュート12は、対応するセパレートタイミングホッパ11から排出される物品を更に下側に排出する。具体的には、各排出シュート12は、対応するセパレートタイミングホッパ11の1対のゲートのいずれか1つが開くことで当該セパレートタイミングホッパ11から排出される物品を更に下側に排出する。各排出シュート12から排出される物品は、製袋包装機100に供給される。
組合せ計量装置1では、第1系統、第2系統、第3系統及び第4系統のそれぞれにおいて、各計量ホッパ5に物品が一時的に蓄積される際に、当該物品の質量に応じた計量値が計量される。そして、第1系統、第2系統、第3系統及び第4系統のそれぞれにおいて、複数の計量値から、目標計量値を下限値とする所定範囲内に合計値が収まるように計量値の組合せが選択され、当該組合せに対応する計量ホッパ5から物品が排出される。つまり、第1系統、第2系統、第3系統及び第4系統のそれぞれにおいて、各集合シュート6、各振分タイミングホッパ7、各中間シュート8、各セパレートタイミングホッパ11及び各排出シュート12には、複数個所で計量された物品が供給される。なお、第1系統、第2系統、第3系統及び第4系統のそれぞれにおいて、回収シュート9及び回収ボックス91には、計量値の組合せに不具合のある物品が排出される。
組合せ計量装置1は、基台13と、架台14と、を更に備える。基台13は、複数の集合シュート6の少なくとも一部を包囲する。本実施形態では、基台13は、例えば枠状の形状を呈し、複数の集合シュート6の下端部を包囲する。基台13は、分散フィーダ2、複数の放射フィーダ3、複数のプールホッパ4、複数の計量ホッパ5及び複数の集合シュート6を直接的に又は間接的に支持する。基台13内には、組合せ計量装置1の各部の動作を制御する制御部(図示省略)等が収容される。なお、基台13は、枠状の形状を呈するものに限定されず、その一部が切り欠かれた形状を呈するものであってもよい。架台14は、基台13、複数の振分タイミングホッパ7、複数の中間シュート8、複数の回収シュート9、複数のセパレートタイミングホッパ11及び複数の排出シュート12を直接的に又は間接的に支持する。基台13は、1対の支持部材15を介して架台14上に配置される。架台14上には、基台13の周囲において作業者が作業し得るスペースが存在する。
[架台の構成]
架台14は、製袋包装機100よりも上側において組合せ計量装置1の各部を支持するためのものである。図4に示されるように、架台14は、1対の案内ユニット16A,16Bと、1対の支持ユニット17A,17Bと、を備える。以下の説明では、鉛直方向をZ軸方向、水平方向の一方向をX軸方向、Z軸方向及びX軸方向に垂直な方向をY軸方向という。なお、図4においては、支持部材15を二点鎖線で示す。
各案内ユニット16A,16Bは、1対の案内レール(案内部材)161と、係合部材162と、を有する。1対の案内レール161は、架台14上に設置され、基台13よりも下側において延在する。具体的には、案内ユニット16Aにおいて、1対の案内レール161は、2つの集合シュート6A,6Bの下端部(すなわち、排出口61)の下側の運転位置(第1位置)P1から、基台13よりも外側のメンテナンス位置(第2位置)P2にX軸方向に沿って延在する。案内ユニット16Bにおいて、1対の案内レール161は、2つの集合シュート6C,6Dの下端部の下側の運転位置(第1位置)P3から、基台13よりも外側のメンテナンス位置(第2位置)P4にX軸方向に沿って延在する。
[案内ユニット及び支持ユニットの構成]
案内ユニット16B及び支持ユニット17Bの構成は、案内ユニット16A及び支持ユニット17Aの構成と同様であるため、ここでは、案内ユニット16A及び支持ユニット17Aの構成について説明し、案内ユニット16B及び支持ユニット17Bの構成についての説明を省略する。
案内ユニット16A及び支持ユニット17Aの構成の説明に先立って、振分タイミングホッパ7Aの構成について説明する。図5及び図6に示されるように、振分タイミングホッパ7Aは、ホッパ本体部71と、第1ゲート73及び第2ゲート74と、を有する。ホッパ本体部71は、上側開口75及び下側開口76が設けられた筒状の部材である。第1ゲート73は、下側開口76のうちの第1領域76aに対して開閉する。第2ゲート74は、下側開口76のうちの第2領域76bに対して開閉する。振分タイミングホッパ7Aに蓄積される物品は、第1ゲート73が開くことで第1領域76aから第1系統の回収シュート9に排出され、第2ゲート74が開くことで第2領域76bから第1系統の中間シュート8Aに排出される(図1参照)。その他の振分タイミングホッパ7B,7C,7Dの構成は、振分タイミングホッパ7Aの構成と同様である。
続いて、案内ユニット16A及び支持ユニット17Aの構成について説明する。支持ユニット17Aは、フレーム171と、複数(本実施形態では、4つ)の車輪172と、1対の第1駆動モータ173と、1対の第2駆動モータ174と、1対の第1リンク機構175と、1対の第2リンク機構176と、ロック機構177と、ハンドル178と、を有する。支持ユニット17Aは、1対の振分タイミングホッパ7A,7Bを支持し、案内ユニット16Aの1対の案内レール161に沿って当該1対の案内レール161上を移動する。
フレーム171は、1対の支持バー171aと、1対の支持バー171bと、を有する。1対の支持バー171aは、Y軸方向における一方の側に片寄った状態で、X軸方向において並設され、Y軸方向に沿って延在する。1対の支持バー171aには、振分タイミングホッパ7Aが吊り下げられるように取り付けられる。1対の支持バー171bは、Y軸方向における他方の側に片寄った状態で、X軸方向において並設され、Y軸方向に沿って延在する。1対の支持バー171bには、振分タイミングホッパ7Bが吊り下げられるように取り付けられる。複数の車輪172は、フレーム171の下部に取り付けられ、各案内レール161に複数ずつ(本実施形態では、2つずつ)配置される。各車輪172は、例えば、V溝車輪である。
1対の第1駆動モータ173のうち、一方は、振分タイミングホッパ7A用の駆動モータであり、他方は、振分タイミングホッパ7B用の駆動モータである。1対の第2駆動モータ174のうち、一方は、振分タイミングホッパ7A用の駆動モータであり、他方は、振分タイミングホッパ7B用の駆動モータである。振分タイミングホッパ7A用の第1駆動モータ173及び第2駆動モータ174は、Y軸方向における一方の側に片寄った状態で、フレーム171に取り付けられる。振分タイミングホッパ7B用の第1駆動モータ173及び第2駆動モータ174は、Y軸方向における一方の側に片寄った状態で、フレーム171に取り付けられる。
1対の第1リンク機構175のうち、一方は、振分タイミングホッパ7A用のリンク機構であり、他方は、振分タイミングホッパ7B用のリンク機構である。各第1リンク機構175は、第1リンク175a及び第2リンク175bによって構成される。1対の第2リンク機構176のうち、一方は、振分タイミングホッパ7A用のリンク機構であり、他方は、振分タイミングホッパ7B用のリンク機構である。各第2リンク機構176は、第1リンク176a及び第2リンク176bによって構成される。
振分タイミングホッパ7A用の第1リンク機構175は、Y軸方向(鉛直方向及び1対の案内レール161の延在方向の両方向と交差する方向)における振分タイミングホッパ7A用の第1駆動モータ173及び振分タイミングホッパ7Aの第1ゲート73の外側(一方の側)において、当該第1駆動モータ173及び当該第1ゲート73を互いに連結する。より具体的には、第1リンク175aの基端部が第1駆動モータ173の回転軸173aに固定され、第2リンク175bの両端部が第1リンク175aの先端部及び第1ゲート73の取付部73aに回転可能に接続される。なお、Y軸方向における振分タイミングホッパ7A用の第1駆動モータ173及び振分タイミングホッパ7Aの第1ゲート73の外側とは、Y軸方向におけるフレーム171の中央部とは反対側を意味する。
振分タイミングホッパ7A用の第2リンク機構176は、Y軸方向における振分タイミングホッパ7A用の第2駆動モータ174及び振分タイミングホッパ7Aの第2ゲート74の外側において、当該第2駆動モータ174及び当該第2ゲート74を互いに連結する。より具体的には、第1リンク176aの基端部が第2駆動モータ174の回転軸174aに固定され、第2リンク176bの両端部が第1リンク176aの先端部及び第2ゲート74の取付部74aに回転可能に接続される。なお、Y軸方向における振分タイミングホッパ7A用の第2駆動モータ174及び振分タイミングホッパ7Aの第2ゲート74の外側とは、Y軸方向におけるフレーム171の中央部とは反対側を意味する。
振分タイミングホッパ7B用の第1リンク機構175は、Y軸方向における振分タイミングホッパ7B用の第1駆動モータ173及び振分タイミングホッパ7Bの第1ゲート73の外側において、振分タイミングホッパ7A用の第1リンク機構175と同様に、当該第1駆動モータ173及び当該第1ゲート73を互いに連結する。なお、Y軸方向における振分タイミングホッパ7B用の第1駆動モータ173及び振分タイミングホッパ7Bの第1ゲート73の外側とは、Y軸方向におけるフレーム171の中央部とは反対側を意味する。
振分タイミングホッパ7B用の第2リンク機構176は、Y軸方向における振分タイミングホッパ7B用の第2駆動モータ174及び振分タイミングホッパ7Bの第2ゲート74の外側において、振分タイミングホッパ7A用の第2リンク機構176と同様に、当該第2駆動モータ174及び当該第2ゲート74を互いに連結する。なお、Y軸方向における振分タイミングホッパ7B用の第2駆動モータ174及び振分タイミングホッパ7Bの第2ゲート74の外側とは、Y軸方向におけるフレーム171の中央部とは反対側を意味する。
振分タイミングホッパ7A用の第1リンク機構175及び第2リンク機構176において、第2リンク機構176の第2リンク176bは、第1リンク機構175の第2リンク175b側を谷側として湾曲している。これにより、図7の(a)及び(b)に示されるように、振分タイミングホッパ7Aの第1ゲート73及び第2ゲート74が第1駆動モータ173及び第2駆動モータ174によって開閉させられる際に、振分タイミングホッパ7A用の第1リンク機構175及び第2リンク機構176が物理的に干渉することが防止される。振分タイミングホッパ7B用の第1リンク機構175及び第2リンク機構176においても同様に、第2リンク機構176の第2リンク176bは、第1リンク機構175の第2リンク175b側を谷側として湾曲している。なお、図7の(b)においては、第1ゲート73及び第2ゲート74が同時に開けられているが、実際には、第1ゲート73及び第2ゲート74は選択的に開けられる。
図8に示されるように、ロック機構177は、1対のアーム177a、ロックバー177b及び操作バー177cによって構成される。1対のアーム177aは、フレーム171におけるメンテナンス位置P2側の端部に回動可能に取り付けられる。ロックバー177bは、各アーム177aの先端部において1対のアーム177aの間に取り付けられる。操作バー177cは、ロックバー177bの上側において1対のアーム177aの間に取り付けられる。ハンドル178は、フレーム171におけるメンテナンス位置P2側の端部に取り付けられる。ハンドル178の把持部178aは、操作バー177cの上側に位置する。ロック機構177は、自重で、1対のアーム177aの回動範囲の下端に位置する。ロック機構177は、作業者が例えば片手で操作バー177cを把持部178a側に引き寄せることで、上側に回動する。
案内ユニット16Aの係合部材162は、1対の案内レール161の間に配置される(図6参照)。係合部材162は、Y軸方向において向かい合う係合部162aを含む。各係合部162aには、斜面162b及び切欠き162cが設けられる。斜面162bは、運転位置P1に向かって上り坂となる斜面である。切欠き162cは、運転位置P1に向かって上り坂となる斜面162bの頂部において谷状に凹む切欠きである。ロック機構177は、支持ユニット17が運転位置P1に位置している状態では、ロックバー177bが1対の切欠き162c内に位置することで、係合部材162に係合する。これにより、組合せ計量装置1の運転時に支持ユニット17Aが運転位置P1からメンテナンス位置P2側に不意に移動することが防止される。
ロック機構177は、支持ユニット17が運転位置P1に位置する際にハンドル178側に動作させられることで、係合部材162から解放される。より具体的には、作業者が例えば片手で操作バー177cを把持部178a側に引き寄せ、ロックバー177bを1対の切欠き162c外に位置させることで、ロック機構177が係合部材162から解放される。これにより、組合せ計量装置1のメンテナンス時に作業者がハンドル178を持って支持ユニット17Aを運転位置P1からメンテナンス位置P2に移動させられる。
ロック機構177は、支持ユニット17Aがメンテナンス位置P2から運転位置P1に移動する際に従動することで、係合部材162に係合する。より具体的には、作業者がハンドル178を持って支持ユニット17Aをメンテナンス位置P2から運転位置P1に移動させると、その移動に伴い、ロックバー177bが1対の斜面162bを上って1対の切欠き162c内に落ちることで、ロック機構177が係合部材162に係合する。
[作用及び効果]
組合せ計量装置1では、1対の振分タイミングホッパ7A,7Bを支持する支持ユニット17Aが、案内ユニット16Aの1対の案内レール161に沿って、各集合シュート6A,6Bの下端部の下側の運転位置P1から、基台13よりも外側のメンテナンス位置P2に移動可能である。また、1対の振分タイミングホッパ7C,7Dを支持する支持ユニット17Bが、案内ユニット16Bの1対の案内レール161に沿って、各集合シュート6C,6Dの下端部の下側の運転位置P3から、基台13よりも外側のメンテナンス位置P4に移動可能である。これにより、作業者は、基台13の下側にアクセスしなくても、基台13よりも外側の各メンテナンス位置P2,P4において各振分タイミングホッパ7A,7B,7C,7Dを着脱できる。よって、組合せ計量装置1によれば、各振分タイミングホッパ7A,7B,7C,7Dを容易に着脱できる。
また、組合せ計量装置1では、1対の案内レール161が架台14上に設置され、各支持ユニット17A,17Bが1対の案内レール161上を移動する。これにより、1対の案内レール161の安定的な設置、及び各支持ユニット17A,17Bの安定的な移動が可能となる。また、作業者は、架台14上において、各振分タイミングホッパ7A,7B,7C,7Dの着脱に関する作業を実施できる。
また、組合せ計量装置1では、支持ユニット17Aがメンテナンス位置P2から運転位置P1に移動する際にロック機構177が従動することで、ロック機構177が案内ユニット16Aの係合部材162に係合し、支持ユニット17Aが運転位置P1に位置する際にロック機構177がハンドル178側に動作させられることで、ロック機構177が係合部材162から解放される。また、支持ユニット17Bがメンテナンス位置P4から運転位置P3に移動する際にロック機構177が従動することで、ロック機構177が案内ユニット16Bの係合部材162に係合し、支持ユニット17Bが運転位置P3に位置する際にロック機構177がハンドル178側に動作させられることで、ロック機構177が係合部材162から解放される。これにより、作業者は、ハンドル178を持って各支持ユニット17A,17Bをそれぞれのメンテナンス位置P2,P4からそれぞれの運転位置P1,P3に移動させることで、各支持ユニット17A,17Bをそれぞれの運転位置P1,P3に容易に固定できる。また、作業者は、ハンドル178を持って各支持ユニット17A,17Bをそれぞれの運転位置P1,P3からそれぞれのメンテナンス位置P2,P4に移動させるために、ロック機構177をハンドル178側に動作させることで、ロック機構177を係合部材162から容易に解放できる。
また、組合せ計量装置1では、振分タイミングホッパ7A用の第1リンク機構175は、Y軸方向における振分タイミングホッパ7A用の第1駆動モータ173及び振分タイミングホッパ7Aの第1ゲート73の外側において、当該第1駆動モータ173及び当該第1ゲート73を互いに連結する。また、振分タイミングホッパ7A用の第2リンク機構176は、Y軸方向における振分タイミングホッパ7A用の第2駆動モータ174及び振分タイミングホッパ7Aの第2ゲート74の外側において、当該第2駆動モータ174及び当該第2ゲート74を互いに連結する。その他の各振分タイミングホッパ7B,7C,7D用の第1リンク機構175及び第2リンク機構176も同様に構成される。これにより、作業者は、同じ側から各振分タイミングホッパ7A,7B,7C,7D用の第1リンク機構175及び第2リンク機構176にアクセスできるため、各振分タイミングホッパ7A,7B,7C,7Dを容易に着脱できる。
また、1対の案内ユニット16A,16Bと、1対の支持ユニット17A,17Bと、を備える組合せ計量装置1用の架台14によれば、上述した理由により、各振分タイミングホッパ7A,7B,7C,7Dを容易に着脱できる。
[変形例]
本発明は、上述した実施形態に限定されない。例えば、上述した実施形態では、1つの組合せ計量装置1に4つの供給系統が構成されるが、1つの組合せ計量装置1に1つの供給系統が構成されてもよいし、或いは、1つの組合せ計量装置1に5つ以上の供給系統が構成されてもよい。このように、上述した実施形態における数量に関する事項は、上述した例に限定されない。組合せ計量装置1の各構成(例えば、分散フィーダ2から集合シュート6に至る構成)についても、公知の種々の構成を採用ができる。
また、1対の案内レール161は、架台14上に設置されるものに限定されず、例えば、架台14に埋設されるものであってもよい。また、各案内ユニット16A,16Bは、各支持ユニット17A,17Bを移動可能とする案内部材を有するものであれば、1対の案内レール161を有するものに限定されない。
1…組合せ計量装置、6,6A,6B,6C,6D…集合シュート、7,7A,7B,7C,7D…振分タイミングホッパ(タイミングホッパ)、13…基台、14…架台、16A,16B…案内ユニット、17A,17B…支持ユニット、71…ホッパ本体部、73…第1ゲート、74…第2ゲート、75…上側開口、76…下側開口、161…案内レール(案内部材)、162…係合部材、173…第1駆動モータ、174…第2駆動モータ、175…第1リンク機構、176…第2リンク機構、177…ロック機構、178…ハンドル、P1,P3…運転位置(第1位置)、P2,P4…メンテナンス位置(第2位置)。

Claims (5)

  1. 複数個所で計量されて供給される物品を集合させる集合シュートと、
    前記集合シュートから排出される前記物品を一時的に蓄積するタイミングホッパと、
    前記集合シュートの少なくとも一部を包囲する基台と、
    前記基台よりも下側において延在する案内部材を有する案内ユニットと、
    前記タイミングホッパを支持し、前記案内部材に沿って移動する支持ユニットと、を備え、
    前記案内部材は、前記集合シュートの下端部の下側の第1位置から、前記基台よりも外側の第2位置に延在し、
    前記支持ユニットは、前記第1位置と前記第2位置との間において移動させられる際に作業者によって持たれるハンドルを有する、組合せ計量装置。
  2. 前記基台を支持する架台を更に備え、
    前記案内部材は、前記架台上に設置され、
    前記支持ユニットは、前記案内部材上を移動する、請求項1に記載の組合せ計量装置。
  3. 前記案内ユニットは、係合部材を更に有し、
    前記支持ユニットは、ロック機構を更に有し、
    前記ロック機構は、
    前記支持ユニットが前記第2位置から前記第1位置に移動する際に従動することで、前記係合部材に係合し、
    前記支持ユニットが前記第1位置に位置する際に前記ハンドル側に動作させられることで、前記係合部材から解放される、請求項1又は2に記載の組合せ計量装置。
  4. 前記支持ユニットは、第1駆動モータと、第2駆動モータと、第1リンク機構と、第2リンク機構と、を有し、
    前記タイミングホッパは、上側開口及び下側開口が設けられたホッパ本体部と、前記下側開口に対して開閉する第1ゲート及び第2ゲートと、を有し、
    前記第1リンク機構は、鉛直方向及び前記案内部材の延在方向の両方向と交差する方向における前記第1駆動モータ及び前記第1ゲートの一方の側において、前記第1駆動モータ及び前記第1ゲートを互いに連結し、
    前記第2リンク機構は、鉛直方向及び前記延在方向の両方向と交差する前記方向における前記第2駆動モータ及び前記第2ゲートの前記一方の側において、前記第2駆動モータ及び前記第2ゲートを互いに連結する、請求項1~3のいずれか一項に記載の組合せ計量装置。
  5. 複数個所で計量されて供給される物品を集合させる集合シュートと、前記集合シュートから排出される前記物品を一時的に蓄積するタイミングホッパと、前記集合シュートの少なくとも一部を包囲する基台と、を組合せ計量装置において支持するための架台であって、
    前記基台よりも下側において延在する案内部材を有する案内ユニットと、
    前記タイミングホッパを支持し、前記案内部材に沿って移動する支持ユニットと、を備え、
    前記案内部材は、前記集合シュートの下端部の下側の第1位置から、前記基台よりも外側の第2位置に延在し、
    前記支持ユニットは、前記第1位置と前記第2位置との間において移動させられる際に作業者によって持たれるハンドルを有する、組合せ計量装置用の架台。
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