JP4712950B2 - 整列装置 - Google Patents

整列装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4712950B2
JP4712950B2 JP2000297173A JP2000297173A JP4712950B2 JP 4712950 B2 JP4712950 B2 JP 4712950B2 JP 2000297173 A JP2000297173 A JP 2000297173A JP 2000297173 A JP2000297173 A JP 2000297173A JP 4712950 B2 JP4712950 B2 JP 4712950B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alignment
rod
hopper
shaped article
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000297173A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002104323A (ja
Inventor
忠信 田中
寿生 渋谷
一夫 高柳
墾 寺本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamato Scale Co Ltd
Original Assignee
Yamato Scale Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamato Scale Co Ltd filed Critical Yamato Scale Co Ltd
Priority to JP2000297173A priority Critical patent/JP4712950B2/ja
Publication of JP2002104323A publication Critical patent/JP2002104323A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4712950B2 publication Critical patent/JP4712950B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Wrapping Of Specific Fragile Articles (AREA)
  • Basic Packing Technique (AREA)
  • Filling Or Emptying Of Bunkers, Hoppers, And Tanks (AREA)
  • Feeding Of Articles To Conveyors (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば食品用の棒状菓子等の棒状物品を、例えば所定重量ずつ起立した状態で整列させて容器に充填するための整列装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記従来の整列装置の一例を図13を参照して説明する(特開平8−271327号参照)。この整列装置は、従来公知の組合せ秤(図示せず)により計量されて排出された複数の棒状物品1を所定の容器(図示せず)に充填するためのものであり、この組合せ秤に設けられている集合シュート2の出口の下方に設けられ、集合シュート2から排出された棒状物品1の上部の側面と当接して棒状物品1を起立状態で保持する揺動ガイド筒3と、この揺動ガイド筒3を集合シュート2に設けられている枢軸4を中心にして揺動させて、棒状物品1を起立状態にして整列させる振動機構5と、揺動ガイド筒3の下方に設けられ、集合シュート2から排出された棒状物品1の下部の側面と当接して起立状態で保持する固定ガイド筒6と、固定ガイド筒6の下方に設けられ、棒状物品1を受け止め、水平方向に移動してこの受け止めた棒状物品1を下方に排出するゲート7、7と、を備えている。なお、振動機構5は、モータ8と、このモータ8の回転軸10に設けられている円板9と、一方の端部が回転軸10と間隔を隔てて円板9と回動自在に連結しているリンク11と、このリンク11の他方の端部と回動自在に連結し、揺動ガイド筒3と結合するアーム12と、から成っている。
【0003】
この整列装置によると、組合せ計量されて集合シュート2の出口から排出された複数の棒状物品1はゲート7、7上に落下して、起立した状態でその上部側面が揺動ガイド筒3に保持され、下部側面が固定ガイド筒6に保持される。そして、この状態で振動機構5が駆動して揺動ガイド筒3を枢軸4を中心にして揺動させることにより、図13に示すように、縦方向に重なった状態の棒状物品1a、1bの上側の棒状物品1aをゲート7、7上に落下させることができる。このようにして、棒状物品1を互いに隣合う状態で起立させて整列させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の整列装置は、ゲート7、7上で縦方向に重なった状態の棒状物品1a、1bの下側の棒状物品1bを左右の方向に揺動させることによって上側の棒状物品1aをゲート7、7上に落下させようとするものであるが、下側の棒状物品1bを左右の方向に揺動させるだけでは下側の棒状物品1bの上端部に上側の棒状物品1aの下端部が当接した状態で、下側の棒状物品1bに上側の棒状物品1aが追従して揺動することがある。従って、縦方向に重なった状態の棒状物品1a、1bの上側の棒状物品1aをゲート7、7上に確実に落下させることができないという問題がある。これにより、例えば所定の重量又は本数の棒状物品1を所定の容器に充填する場合、縦方向に重なった状態の棒状物品1a、1bがその状態で容器に充填されることがあり、このようなときは、その容器から棒状物品1を溢れさせることがあるし、互いに隣合うようにして起立させた状態で充填することができず、見栄えが悪くなることがある。
【0005】
そして、従来の整列装置では、この整列装置を洗浄するときに、揺動ガイド筒3を集合シュート2とリンク11から取り外す必要があるし、固定ガイド筒6、及びゲート7を基台120から取り外す必要がある。
揺動ガイド筒3を集合シュート2から取り外すためには、枢軸4に設けられている雄ねじ(図示せず)からナット(図示せず)を外す必要があるし、揺動ガイド筒3をリンク11から取り外すためには、ピン121に設けられている雄ねじ(図示せず)からナット(図示せず)を外す必要がある。そして、固定ガイド筒6を基台120から取り外すためには、ボルト122に螺合するナットを外す必要がある。更に、ゲート7、7を基台120から取り外すためには、ボルト123に螺合するナットを外す必要がある。
このようにして、ボルト又は雄ねじからナットを取り外す作業を行うことは非常に手間と時間が掛かるし、組み立て作業も同様の問題がある。更に、ボルトやナットを紛失することがあるし、これらの洗浄にも手間が掛かる。
【0006】
本発明は、棒状物品の長さや充填重量に拘わらず、整列ホッパ内に棒状物品を互いに隣合う状態で綺麗に起立させることができ、この整列させた状態で容器等に充填することができるようにすること、及びこの整列装置の着脱を簡単に行うことができる整列装置を提供することを目的の1つとする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、複数の棒状物品を上側開口部より受け入れる短筒状の第1の本体部、及びこの第1の本体部の下側開口部を開閉するための第1のゲートを有する整列ホッパと、この整列ホッパ内に供給されたそれぞれの棒状物品が、その中心軸線が鉛直方向に対して所定の角度以下の角度で起立するように上記整列ホッパに対して水平方向の成分を有する振動を行わせるホッパ駆動手段と、を備える整列装置において、第1のゲートは、第1の本体部に設けられている支点軸により回動自在に支持され、第1の本体部に設けられている係合部を上記整列装置の基台に設けられている被係合部に係脱自在に係合させて、上記整列ホッパを上記基台に取り付ける構成としたことを特徴とするものである。
【0008】
第2の発明は、複数の棒状物品を上側開口部より受け入れる短筒状の第1の本体部、及びこの第1の本体部の下側開口部を開閉するための第1のゲートを有する上側整列ホッパと、第1の本体部の下側開口部より排出された複数の棒状物品を上側開口部より受け入れる短筒状の第2の本体部、及びこの第2の本体部の下側開口部を開閉するための第2のゲートを有する下側整列ホッパと、上記上側及び下側の各整列ホッパ内に供給されたそれぞれの棒状物品が、その中心軸線が鉛直方向に対して所定の角度以下の角度で起立するように上記上側及び下側の各整列ホッパを同期させて水平方向の成分を有する振動を行わせるホッパ駆動手段と、を備える整列装置において、第1の本体部と第2の本体部が連結部を介して互いに連結し、第1のゲートは、上記連結部、又は第1の本体部に設けられている第1の支点軸により回動自在に支持され、第2のゲートは、上記連結部、又は第2の本体部に設けられている第2の支点軸により回動自在に支持され、上記連結部に設けられている係合部を上記整列装置の基台に設けられている被係合部に係脱自在に係合させて、上記上側及び下側の整列ホッパを上記基台に取り付ける構成としたことを特徴とするものである。
【0009】
第3の発明は、第1又は第2の発明に係る整列装置において、上記係合部は、第1の棒状体又は下側に向かって開口する係合溝であり、上記被係合部は、第1の棒状体と係合可能な上側に向かって開口する被係合溝又は上記係合溝と係合可能な第2の棒状体であることを特徴とするものである。
第4の発明は、第1、第2、又は第3の発明に係る整列装置において、上記ホッパ駆動手段は、上記基台に設けてあり、上記ホッパ駆動手段が上記被係合部を振動させることを特徴とするものである。
【0010】
第5の発明は、第1、第2、第3、又は第4の発明に係る整列装置において、上記整列装置は、この整列装置に計量済みの棒状物品を供給するための計量装置、又は当該整列装置から棒状物品を受け入れて当該整列済みの棒状物品を包装する包装機に対して接続させる位置に移動可能であり、当該整列装置と上記計量装置、又は当該整列装置と上記包装機を互いに切り離す方向に移動可能な形状及び大きさであって、移動手段を備えていることを特徴とするものである。
【0011】
第6の発明は、第1、第2、又は第3の発明に係る整列装置において、第1の本体部に供給するための棒状物品が予め定めた適正とされる範囲内のものであるか否かを判定手段により判定されて、その判定手段により適正と判定された棒状物品を第1の本体部に供給し、適正でないと判定された棒状物品を非適正物品の排出位置に排出する振り分け手段を具備することを特徴とするものである。
【0012】
第7の発明は、第6の発明に係る整列装置において、上記判定手段は、棒状物品が予め定めた許容重量範囲内であるか否かを判定する重量判定手段と、棒状物品に金属が混入しているか否かを判定する金属判定手段と、を備えており、上記振り分け手段は、上記金属判定手段により金属が混入していないと判定され、かつ、上記重量判定手段により許容重量範囲内でないと判定された棒状物品を許容重量範囲外の排出位置に排出し、金属判定手段により金属が混入していると判定された棒状物品を金属混入物品の排出位置に排出することを特徴とするものである。
【0013】
第8の発明は、複数の棒状物品を上側開口部より受け入れる短筒状の第1の本体部、及びこの第1の本体部に設けられ第1の本体部の下側開口部を開閉するための第1のゲートを有する整列ホッパと、この整列ホッパ内に供給されたそれぞれの棒状物品が、その中心軸線が鉛直方向に対して所定の角度以下の角度で起立するように上記整列ホッパを振動させるホッパ駆動手段と、を備える整列装置において、上記ホッパ駆動手段は、上記第1のゲートを開いたとき、上記棒状物品を上記下部開口部から、その下方にある容器に充填可能な位置である所定位置に上記整列ホッパを支持するバネと、上記所定位置から上記整列ホッパを、中心軸線が鉛直方向とほぼ平行するらせんの一部をなす経路に沿って、上記バネのバネ力に抗して移動させる駆動力を発生する振動駆動部とを、有している。上記振動駆動部が上記駆動力を発生している状態から上記駆動力を解除したとき、上記バネのバネ力によって、上記整列ホッパが、上記経路に沿って上記所定位置に戻り、上記振動駆動部は、上記駆動力を間欠的に繰り返し発生する。
【0014】
本発明によると、複数の棒状物品が整列ホッパに供給された状態で、この整列ホッパの全体を振動させることにより、整列ホッパ内に供給されたそれぞれの棒状物品を、その中心軸線が鉛直方向に対して所定の角度以下の角度で起立させることができる。そして、第1のゲートを開放することにより、棒状物品を整列した状態で排出することができる。
【0015】
第1の発明によると、第1のゲートを第1の本体部に設けてあるので、第1の本体部に設けられている係合部を整列装置の基台に設けられている被係合部に係合させることにより、互いに連結する第1の本体部と第1のゲートを基台に同時に取り付けることができる。そして、係合部を被係合部から取り外すことにより、第1の本体部と第1のゲートを基台から同時に取り外すことができる。
【0016】
第2の発明によると、第1の本体部と第1のゲートを互いに結合させると共に、第2の本体部と第2のゲートを互いに結合させてあり、そして、第1の本体部と第2の本体部を連結部を介して互いに連結させてあるので、連結部に設けられている係合部を整列装置の基台に設けられている被係合部に係合させることにより、第1の本体部等を備える上側整列ホッパと、第2の本体部等を備える下側整列ホッパとを、基台に同時に取り付けることができる。そして、係合部を被係合部から取り外すことにより、互いに一体を成す上側整列ホッパと下側整列ホッパを基台から同時に取り外すことができる。
【0017】
第3の発明によると、係合部である第1の棒状体又は係合溝と、被係合部である被係合溝又は第2の棒状体と、を互いに対応するものどうしを係合、又は離脱させることにより、整列ホッパを基台に対して着脱することができる。
第4の発明によると、ホッパ駆動手段を基台に設けてあり、このホッパ駆動手段により基台に設けられている被係合部を振動させることにより整列ホッパ、又は上側及び下側の整列ホッパを振動させることができる。
【0018】
第5の発明によると、整列装置が移動可能であり、この整列装置を移動させることにより、この整列装置を計量装置又は包装機に対して接続させる位置に移動させることができる。そして、整列装置と計量装置、又は整列装置と包装機を互いに切り離す方向にこの整列装置を移動させることができる。
第6の発明によると、第1の本体部に供給するための棒状物品が予め定めた適正とされる範囲内のものであると判定手段により判定されたときは、その棒状物品を振り分け手段により第1の本体部に供給し、適正でないと判定されたときは、その棒状物品を振り分け手段により非適正物品の排出位置に排出することができる。
【0019】
第7の発明によると、金属判定手段により金属が混入していないと判定され、かつ、重量判定手段により許容重量範囲内でないと判定された棒状物品を許容重量範囲外の排出位置に排出し、金属判定手段により金属が混入していると判定された棒状物品を金属混入物品の排出位置に排出することができる。このように、金属が混入しておらず、かつ、許容重量範囲外の棒状物品と、金属混入物品と、を別々の位置に排出することができる。
第8の発明によると、ホッパ駆動手段は、バネによって所定位置に支持されている整列ホッパを中心軸線が鉛直方向と略平行する螺旋の一部を成す経路に沿って往復移動させて整列ホッパを振動させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明に係る整列装置を充填装置に適用した第1実施形態を各図を参照して説明する。図6に示す68は、予め設定された重量の棒状物品(棒状菓子)1を計量して排出する組合せ秤である。この組合せ秤68により計量された計量済み棒状物品1は、集合シュート69、及び整列シュート70を経て集合ホッパ71に投入される。この集合ホッパ71に投入された棒状物品1は、図5に示す2つの第1及び第2の振り分けシュート72、73に交互に振り分けられて第1の溜めホッパ17及び第2の溜めホッパ74に溜められる。第1及び第2の各溜めホッパ17、74に収容されている計量済み棒状物品1は、所定のタイミングで各溜めホッパ17、74の内側ゲート18、75が開くことにより、各溜めホッパ17、74と対応して下方に設けられている投入シュート20、20を介して第1及び第2のそれぞれの充填機構部14、14の上側整列ホッパ19、19に供給される。第1及び第2の各充填機構部14、14は、それぞれの下方の所定の充填位置に、コンベア16により順次搬送されてくる空のカップ(包装用容器)15、15に計量済み棒状物品1を順次充填することができる。そして、コンベア16は、これら計量済み棒状物品1が充填されたカップ15、15を所定の取り出し位置に順次搬送するようになっている。
【0021】
組合せ秤68は従来公知のものであり、複数の計量ホッパ(図示せず)を有し、各計量ホッパに供給された棒状物品1の重量を計量し、組合せ演算部(図示せず)がそれら計量された各棒状物品1の重量を種々に組合わせて合計重量が所定の目標重量に等しいか若しくは近い組合せを選択する。そして、組合せ演算部により選択された組の合計重量が予め設定されている許容重量範囲内であるとき、その組の棒状物品1を対応する各計量ホッパから排出するものである。これら各計量ホッパから排出された計量済みの棒状物品1は、上記のように、集合シュート69と整列シュート70を通って上記の第1及び第2の各溜めホッパ17、74に交互に投入される。
【0022】
各上側整列ホッパ19、19に供給された棒状物品1は、図5に示すそれぞれの下方に設けられている各下側整列ホッパ21、21に供給される。そして、各下側整列ホッパ21、21に供給された棒状物品1は、各下側整列ホッパ21、21の下方の所定の充填位置にカップ15、15がコンベア16により搬送された時に、各下側整列ホッパ21、21に設けられている第2のゲート22、22が開閉して、2つの各排出シュート23、23を介して各カップ15、15に充填される。棒状物品1が充填されたカップ15、15は、コンベア16により搬送されてこの搬送中に蓋がシールされて所定の取り出し位置で取り出される。カップ15に蓋をシールするのが包装機(図示せず)である。また、このコンベア16には、空のカップ15が順次供給されており、これらの空のカップ15に上記のようにして所定の重量の棒状物品1が順次充填されていく。
なお、棒状物品1は、例えば直径が約5mm、長さが約60mmである。カップ15は、例えば上側開口部の直径が約68mm、底部の直径が約52mm、高さが約74mmである。そして、各カップ15に充填される棒状物品1の本数は例えば27本程度である。
【0023】
図5に示す2組の第1及び第2の充填機構部14、14は、基台24(図1及び図6参照)に固定して取り付けてあり、この充填機構部14、14の下方にコンベア16を配置してある。コンベア16は、移動と停止を繰り返すようにモータにより間欠的に駆動されており、図5の紙面に対して垂直方向に、カップ15を2列で搬送している。コンベア16上の2列に並んだカップ15のうち、隣合う2つのカップ15が図1及び図5に示す充填位置に搬送されて停止したときに、その2つの各カップ15、15に所定重量の棒状物品1がそれぞれ充填される。
【0024】
次に、充填機構部14を説明する。2台の第1及び第2の各充填機構部14は、それぞれ同一のものであるので、図5に示す左側の第1の充填機構部14を説明し、右側の第2の充填機構部14の説明を省略する。第1の充填機構部14は、上側整列ホッパ19及び下側整列ホッパ21を水平方向に振動させることによって、上側及び下側の各整列ホッパ19、21に供給された互いに絡み合う複数の棒状物品1を、互いに隣合う状態で起立させて整列させることができ、下側整列ホッパ21内で整列させた棒状物品1を、この整列させた状態でカップ15に充填することができるものである。図1は、充填機構部14の正面図、図2は充填機構部14の平面図、図3は充填機構部14から取り外した上側及び下側の整列ホッパ19、21の拡大正面図であり、図4は上側及び下側の整列ホッパ19、21が取り外された充填機構部14の拡大正面図である。
【0025】
第1の充填機構部14は、図1に示すように、上側整列ホッパ(第1の整列ホッパ)19、下側整列ホッパ(第2の整列ホッパ)21、振動機構部25、及び振動用モータ(駆動部)26を備えている。
上側整列ホッパ19は、棒状物品1を上側開口部より受け入れる短円筒形の第1の本体部27と、この第1の本体部27の下側開口部を開閉するための第1のゲート28と、第1の本体部27内に設けられている第1の仕切り部材29と、を備えている。
第1の仕切り部材29は、図7に示すように、長方形の背の高い1枚の仕切り部材29aと、仕切り部材29aよりも背の低い長方形の2枚の仕切り部材29bと、から成っており、第1の本体部27の筒方向と平行し、第1の本体部27の中心を通る位置に配置してある。仕切り部材29a、29bは、図8(a)の平面図に示すように、十字を形成するように鉛直方向に立てた状態で設けてある。そして、第1の仕切り部材29の下縁は、図7に示すように、第1の本体部27の下側開口縁部に一致させてある。
なお、各部のそれぞれの寸法は、例えば、第1の本体部27は、直径が約70mm、高さが約150mmである。仕切り部材29aと29bの高さは約80mmと約70mmである。
【0026】
第1の仕切り部材29を設けている理由は、上側整列ホッパ19内に供給される棒状物品1の長さ(約60mm)が上側整列ホッパ19の第1の本体部27の内径(約70mm)よりも短いので、第1の仕切り部材29が設けられていなければ棒状物品1が第1のゲート28上で横倒しの状態になるが、図9に示すように、第1の仕切り部材29を設けることによって、棒状物品1を、その中心軸線が鉛直方向に対して予め設計した所定の45°以下の角度θを成す範囲内で起立させて保持することができるからである。従って、第1の仕切り部材29の高さ、枚数、及び配置は、棒状物品1を鉛直方向に対して45°以下の角度を成す範囲内で起立させて保持することができるように定めてある。このように、棒状物品1の長さに応じた形状の第1の仕切り部材29を設けることにより、比較的短い長さの棒状物品1でも、これら棒状物品1を上側整列ホッパ19内で互いに隣合う状態で起立するように整列させることができ、この整列させた状態でこれらの棒状物品1を下方に設けられている下側整列ホッパ21に充填することができる。
【0027】
そして、第1の仕切り部材29は、第1の本体部27の筒方向と略平行し、第1の本体部27の略中心を通る位置に配置したことにより、棒状物品1を第1の本体部27の上側開口部の略中心に投入することにより、棒状物品1を第1の仕切り部材29により仕切られている第1の本体部27の各部屋27a(図8参照)に満遍なく供給することができる。これにより、或る部屋27aに多数の棒状物品1が投入されたためにその部屋27a内で棒状物品1が詰まるという現象が起こらないようにすることができる。
【0028】
また、第1の本体部27の筒方向の長さ(約150mm)は、棒状物品1の長さ(約60mm)の2倍以上としてあるので、例えば棒状物品1がこの上側整列ホッパ19に投入されたときに、2本の棒状物品1が起立した状態で縦方向に重なった場合でも、上側の棒状物品1の上端部が第1の本体部27の上側開口縁部から上方に露出しないようにすることができ、これにより、上側の棒状物品1の上端部が、上側整列ホッパ19の上方に設けられている投入シュート20の出口側縁部に引っ掛かり、この棒状物品1が破損しないようにすることができる。
【0029】
第1のゲート28は、図2の平面図に示すように、支点軸30を中心にして水平面内で回動自在に支持されており、図2に示す閉位置で上側整列ホッパ19内の棒状物品1を保持し、二点鎖線で示す開位置で上側整列ホッパ19内の棒状物品1を下方の下側整列ホッパ21に排出することができる。支点軸30は、図1に示す第1の本体部27に設けられている第1の本体取付部31の下縁に設けられている取付板31aに締め付け固定されている。図1及び図2に示す32は、第1のゲート駆動部である。この第1のゲート駆動部32は、エアーシリンダであり、図2に示すように、振動機構部25の振動部42に取付板42aを介して1台設けてある。この第1のゲート駆動部32は、伸縮動作して、上側整列ホッパ19の第1のゲート28を開閉させることができるものである。図2に示す33は、ゴム製のパッドである。このパッド33は、第1のゲート28上に設けてある。34は引っ張りコイルばねである。このばね34は、開位置にある第1のゲート28を閉位置に戻すためのものであり、一方の端部が第1のゲート28と連結し、他方の端部が第1の本体部27の下縁に固着している鍔状部35と連結している。36は、係止部である。この係止部36は、第1のゲート28が開位置から閉位置に回動したときに、鍔状部35に設けられているゴム製のストッパ37と当接して第1のゲート28を閉位置で停止させるためのものである。
【0030】
下側整列ホッパ21は、棒状物品1を上側開口部より受け入れる短円筒形の第2の本体部38と、この第2の本体部38の下側開口部を開閉するための第2のゲート22と、第2の本体部38内に設けられている第2の仕切り部材39と、を備えている。この第1の本体部27と第2の本体部38は、それぞれの筒方向の中心軸線が互いに一致するように配置してある。
第2の仕切り部材39は、図3に示すように、第2の本体部38の上側開口縁部から下側開口縁部に亘って形成してあり、4枚(図には3枚現れている。)の長方形の仕切り部材39から成っている。これら4枚の仕切り部材39は、第1の仕切り部材29と同様に、第2の本体部38の筒方向と平行し、第2の本体部38の中心を通る位置に配置してある。そして、図8(a)の平面図に示すものと同様に、十字を形成するように鉛直方向に立てた状態で設けてある。また、この第2の仕切り部材39により形成された第2の本体部38内の4つの各部屋38aは、第1の本体部27内に形成されているそれぞれと対応する4つの各部屋27aの真下に配置してある。これにより、第1の本体部27の4つの各部屋27aに略同じ本数ずつ満遍なく投入されて収容されているそれぞれの棒状物品1を、それら各部屋27aと対応する第2の本体部38の4つの各部屋38aに、そのままの本数を維持して移し換えることができる。
なお、各部のそれぞれの寸法は、例えば、第2の本体部38は、直径が約80mm、高さが約100mmである。従って、第2の仕切り部材39の高さは約100mmである。
【0031】
第2の仕切り部材39を設けている理由は、上側整列ホッパ19に設けられている第1の仕切り部材29と同様に、下側整列ホッパ21内に供給される棒状物品1の長さ(約60mm)が下側整列ホッパ21の第2の本体部38の内径(約80mm)よりも短い場合でも、これら棒状物品1を下側整列ホッパ21内で互いに隣合う状態で起立するように整列させることができ、この整列させた状態でこれらの棒状物品1を下方の充填位置に搬送されてくるカップ15に充填することができるようにするためである。
【0032】
そして、第2の本体部38に設けられている第2の仕切り部材39は、第2の本体部38の上側開口縁部から下側開口縁部に亘って形成してあるので、上側整列ホッパ19内から排出されて下側整列ホッパ21内に供給された棒状物品1が、第2の仕切り部材39により仕切られて形成されている各部屋38aと38a間の移動を確実に防止することができる。そして、棒状物品1が第2の本体部38に設けられている第2の仕切り部材39の上縁に引っ掛からないように下側整列ホッパ21に供給することができる。これにより、上側整列ホッパ19内で整列した棒状物品1をその整列した状態で下側整列ホッパ21内に供給することができる。
【0033】
また、第2の本体部38の筒方向の長さ(約100mm)は、棒状物品1の長さ(約60mm)よりも十分に長くしてあるので、例えば棒状物品1がこの下側整列ホッパ21に投入されたときに、万一、いずれかの棒状物品1が他の棒状物品1の側面の上に重なりあった状態となり、上側の棒状物品1の上端部が少し競り上がった状態となった場合でも、その上端部が第2の本体部38の上側開口縁部から上方に露出しないようにすることができ、これにより、上側の棒状物品1の上端部が、第1のゲート28に引っ掛かり、この棒状物品1が破損しないようにすることができる。
【0034】
第2のゲート22は、図2の平面図に示す第1のゲート28と同等のものであり、説明を省略する。
なお、第2のゲート22の支点軸30は、図1に示す第2の本体部38に設けられている第2の本体取付部40の下縁に設けられている取付板40aに締め付け固定されている。第2のゲート駆動部41は、図1に示すように、振動機構部25の振動部42に取付板42bを介して1台設けてある。この第2のゲート駆動部41は、伸縮動作して、下側整列ホッパ21の第2のゲート22を開閉させることができるものである。そして、これ以外のパッド33、引っ張りコイルばね34、係止部36、及びストッパ37も、第1のゲート28に設けられているものと同等であり、同一の図面符号で示し詳細な説明を省略する。
また、図1に示すように、第1の本体取付部31と第2の本体取付部40は、互いに略平行する2枚の連結板(請求項2に記載の連結部)43、43を介して互いに連結しており、従って、この連結板43、43は、第1のゲート28を備える上側整列ホッパ19と、第2のゲート22を備える下側整列ホッパ21と、を互いに結合している。更に、この連結板43と43の間には2本の係合棒(棒状体)44、44を設けてあり、2本の係合棒44、44のそれぞれの両端部が各連結板43、43に結合している。この2本の係合棒44は、上下方向に互いに所定の間隔を隔てて配置されている。
更に、振動部42には、図1、図2、及び図4に示すように、上部に2つの被係合部45、45を互いに間隔を隔てて横に並べて設けてあり、下部にも2つの被係合部45、45を互いに間隔を隔てて横に並べて設けてある。上部の2つの被係合部45、45、及び下部の2つの被係合部45、45は、それぞれ上側に開口するU字形の被係合溝を備えている。
そして、上側の係合棒44を、振動部42に形成されている上側の2つの被係合部45、45に係合させると共に、下側の係合棒44を、振動部42に形成されている下側の2つの被係合部45、45に係合させることにより、互いに結合する上側及び下側の整列ホッパ19、21を振動部42に対して着脱自在に取り付けることができる構成となっている。更に、上側及び下側の各係合棒44を上方に持ち上げることにより、それぞれが係合する合計4つの被係合部45から取り外すことができ、これにより、互いに結合する上側及び下側の整列ホッパ19、21を振動部42から取り外すことができる構成となっている。
【0035】
上記のように構成された上側整列ホッパ19、及び下側整列ホッパ21によると、図1に示すように、第1の本体部27と第1のゲート28を、第1の本体取付部31、取付板31a、及び支点軸30を介して互いに結合してあると共に、第2の本体部38と第2のゲート22を、第2の本体取付部40、取付板40a、及び支点軸30を介して互いに結合してあり、そして、第1の本体部27と第2の本体部38を連結板43を介して互いに連結してある。
従って、図3に示す互いに連結する上側及び下側の整列ホッパ19、21を、図4に示す振動部42に取り付けるときは、この互いに連結する上側及び下側の整列ホッパ19、21を作業者が手で持って上方から下方に向かって移動させて、連結板43に設けられている2本の係合棒44、44を、4つの各被係合部(被係合溝)45に係合させればよい。これにより、互いに連結する上側及び下側の整列ホッパ19、21を、工具なしで振動部42に同時に簡単に取り付けることができる。
そして、図3に示す互いに連結する上側及び下側の整列ホッパ19、21を、図4に示す振動部42から取り外すときは、この互いに連結する上側及び下側の整列ホッパ19、21を作業者が手で持って上方に移動させて、2本の係合棒44を被係合部45から取り外すことにより、互いに一体を成す上側及び下側の整列ホッパ19、21を、工具なしで振動部42から同時に簡単に取り外すことができる。
このように、棒状物品1の形状の変更や、各整列ホッパ19、21に供給される棒状物品1の重量の変更の際に行われる上下の整列ホッパ19、21の取り替えの手間を軽減することができ、取り替え時間を短縮することができる。これにより、整列ホッパの清掃も更に簡単に行うことができる。
【0036】
そして、係合棒44を棒状体として形成し、被係合部45を被係合溝として形成してあるので、これらの構造が簡単であり、比較的高い強度が得られ、洗浄が容易である。また、係合棒44及び被係合部45にボルトやナットを使用していないので、これらの紛失を防止することができる。
【0037】
次に、振動機構部25を説明する。振動機構部25は、図1乃至図4に示すように、水平方向に振動する水平振動板46を備えている。この水平振動板46の側面には、ガイドレール47を設けてある。このガイドレール47の上下の各側面、及び背面には水平方向に形成した案内溝48を合計3つ設けてある。各案内溝48には、この案内溝48の側面と当接して転がり、対応する各案内溝48に沿って相対的に水平移動自在であるローラ(カムフォロア)49が係合している。各ローラ49は、ローラ軸により回動自在に支持されており、各ローラ軸は支持板50、及びこの支持板50と結合する支持部材にネジ止めしてある。支持板50は、図1に示すように、基台24に設けてあり、この基台24にブラケット51を介して振動用モータ26を取り付けてある。振動用モータ26は、ステッピングモータである。この振動用モータ26の回転軸26aは、回転リンク52の一方の端部と結合しており、この回転リンク52の他方の端部に偏心軸53を設けてある。この偏心軸53は、振動用リンク54の一方の端部と回動自在に連結している。振動用リンク54の他方の端部には、従動軸55が回動自在に連結している。この従動軸55は、水平振動板46にネジで固定してある。
【0038】
また、図1及び図2に示すように、水平振動板46には、2本の連結部材56を設けてある。この2本の連結部材56は、互いに所定の間隔を隔てて水平に配置されており、各基端部が水平振動板46と結合し、各先端部が振動部42に対してネジで締め付けられて結合している。
振動部42には、上述したように、4つの被係合部45を設けてある。
【0039】
上記のように構成された振動機構部25によると、振動用モータ26が駆動して回転軸26aが所定の方向に回転すると、回転リンク52が回転して、この回転リンク52の回転運動が偏心軸53、振動用リンク54、及び従動軸55等により水平運動に変換されて、水平振動板46を矢印57の方向に水平方向に振動させることができる。これにより、この水平振動板46と連結する第1及び第2のゲート駆動部32、41、並びに第1及び第2のゲート28、22を備える上側及び下側の整列ホッパ19、21を、この水平振動板46と同期して水平方向に振動させることができる。
【0040】
そして、基台24に設けられている振動用モータ26により同じく基台24に設けられている被係合部45を振動させることにより、上側及び下側の整列ホッパ19、21を振動させる構成としたので、棒状物品1の形状が異なる品種への変更等の際には、互いに連結する上側及び下側の整列ホッパ19、21を取り替えるだけでよく、振動用モータ26は基台24に取り付けたままでよく取り替える必要がない。従って、棒状物品1の品種の変更等の際の作業を軽減することができる。そして、振動用モータ26は、異なる上側及び下側の整列ホッパ19、21の組ごとに用意しておく必要がなく、上側及び下側の整列ホッパ19、21の各組に対して共用することができるので、振動用モータ26の費用の低減を図ることができる。
【0041】
次に、図5及び図6を参照して集合シュート69の出口と接続する整列シュート70等を説明する。整列シュート70は、図6に示すように、組合せ秤68が設置されている架台77に約45°の角度で傾斜させた状態で設けてあり、集合シュート69の出口から排出された各組を構成する棒状物品1を、滑落方向に平行させて整列させた状態で集合ホッパ71に投入するためのものである。
集合ホッパ71は、図5に示すように、整列シュート70から送り込まれた棒状物品1を受け入れるための上側開口部と、2つの排出ゲート78、79を備えている。左側の排出ゲート78を開閉することにより、集合ホッパ71内の棒状物品1を左側の振り分けシュート72を介して左側の第1の溜めホッパ17に投入することができる構成となっている。そして、右側の排出ゲート79を開閉することにより、集合ホッパ71内の棒状物品1を右側の振り分けシュート73を介して右側の第2の溜めホッパ74に投入することができる構成となっている。
【0042】
左側の第1の溜めホッパ17は、図5に示すように、左側の振り分けシュート72からの棒状物品1を受け入れるための上側開口部と、2つの排出ゲート80、18を備えている。右側の排出ゲート18を開閉することにより、第1の溜めホッパ17内の棒状物品1を左側の投入シュート20を介して左側の第1の充填機構部14の上側整列ホッパ19に投入することができる構成となっている。そして、左側の排出ゲート80を開閉することにより、第1の溜めホッパ17内の棒状物品1を第1の排出シュート81上に排出することができる構成となっている。
右側の第2の溜めホッパ74は、右側の振り分けシュート73からの棒状物品1を受け入れるための上側開口部と、2つの排出ゲート75、82を備えている。左側の排出ゲート75を開閉することにより、第2の溜めホッパ74内の棒状物品1を右側の投入シュート20を介して右側の第2の充填機構部14の上側整列ホッパ19に投入することができる構成となっている。そして、右側の排出ゲート82を開閉することにより、第2の溜めホッパ74内の棒状物品1を第2の排出シュート83上に排出することができる構成となっている。
【0043】
また、組合せ秤68には、重量選別装置と金属検出装置を設けてある。
重量選別装置は、計量ホッパから生成された計量信号に基づいて、集合ホッパ71に投入される棒状物品1の組合わせ合計重量が許容重量範囲内であるか否かを判定して、重量判定信号を生成するものである。金属検出装置は、金属検出器84から生成された金属検出信号に基づいて、棒状物品1に異物としての金属が混入しているか否かを判定して金属判定信号を生成するものである。
重量選別装置は、重量判定手段を備えている。重量判定手段は、組合せ秤68に設けられている演算制御部(図示せず)によって構成されている。この組合せ秤68に設けられている演算制御部と、充填装置76の振り分け装置に設けられている演算制御部とは、所定の接続線を介して電気的に接続している。
この重量判定手段によると、各計量ホッパから排出されて集合ホッパ71に投入される棒状物品1の組合わせ合計重量が許容重量内であるか否かを判定して、その重量判定信号を振り分け装置に設けられている演算制御部に出力するようになっている。
金属検出装置は、金属検出器84と金属判定手段とを備えている。金属検出器84は、図6に示す整列シュート70に設けてあり、整列シュート70を滑落する棒状物品1に異物としての金属が混入している場合に所定の金属検出信号を生成して金属判定手段に出力するものである。金属判定手段は、組合せ秤68に設けられている演算制御部(図示せず)によって構成されている。
この金属判定手段によると、金属検出器84が生成した金属検出信号に基づいて、集合ホッパ71に投入される棒状物品1に異物としての金属が混入しているか否かを判定して、その金属判定信号を振り分け装置に設けられている演算制御部に出力するようになっている。
【0044】
充填装置76に設けられている振り分け装置は、集合ホッパ71に投入された棒状物品1に関する重量判定信号と金属判定信号が下記の3つの条件のうちのいずれの条件に該当するかを判定し、その判定結果に基づいて棒状物品1を、上側整列ホッパ19、19、並びに第1及び第2の排出シュート81、83のうちのいずれかに振り分けるための装置である。従って、この振り分け装置は、集合ホッパ71に投入された棒状物品1を、この棒状物品1と対応する上記上側整列ホッパ19等の各振り分け位置に振り分けるために、集合ホッパ71、並びに第1及び第2の溜めホッパ17、74に設けられている各排出ゲートを予め定めたプログラムに従って開閉させるようになっている。このプログラムは記憶部(図示せず)に記憶されている。各排出ゲート78、79、80、18、75、82は、各排出ゲートごとに設けられているゲート駆動部(図示せず)が充填装置76の演算制御部から出力される制御信号によって動作することにより開閉するようになっている。
【0045】
この振り分け装置によると、組合せ秤68の演算制御部から出力された重量判定信号と金属判定信号に基づいて、集合ホッパ71に投入される棒状物品1の組合わせ合計重量が予め設定されている許容重量範囲内であり、かつ、異物としての金属を混入していないと判定したときは(第1の条件)、その棒状物品1の組合わせを図5に示す集合ホッパ71から排出させて第1及び第2の充填機構部14、14の各上側整列ホッパ19、19に交互に投入するようになっている。
そして、集合ホッパ71に投入される棒状物品1の組合わせ合計重量が許容重量範囲外であり、かつ、異物としての金属を混入していないと判定したときは(第2の条件)、その棒状物品1の組合わせを集合ホッパ71から排出させて第1の排出シュート81上に排出するようになっている。
また、集合ホッパ71に投入される棒状物品1の組合わせ合計重量が許容重量範囲内であるか否かに拘わらず、異物としての金属を混入していると判定したときは(第3の条件)、その棒状物品1の組合わせを集合ホッパ71から排出させて第2の排出シュート83上に排出するようになっている。
【0046】
上記のように構成された振り分け装置によると、集合ホッパ71に投入される棒状物品1の組合わせ合計重量が予め設定されている許容重量範囲内であり、かつ、異物としての金属を混入していないと判定したときにその棒状物品1を充填機構部14、14の上側整列ホッパ19、19に投入するので、この充填機構部14、14により適正な品質の棒状物品1のみをカップ15、15に充填することができる。
【0047】
そして、異物としての金属が混入していない許容重量範囲外である棒状物品1と、異物としての金属が混入している棒状物品1と、を別々の第1と第2の各排出シュート81、83に排出することができるので、第1の排出シュート81上に排出された金属が混入していない許容重量範囲外の棒状物品1を、再度金属の混入の有無を検査する手間をかけずに、例えばそのまま組合せ秤68に戻してカップ15に充填することができる。
【0048】
次に、充填機構部14、14の下方に配置されている排出シュート23、23を図1及び図2を参照して説明する。
排出シュート23、23は、一対の各下側整列ホッパ21、21に設けられている第2のゲート22、22を開放することにより、各下側整列ホッパ21、21の下側開口部から排出された棒状物品1を、上側開口部から受け入れて下側開口部から排出し、その下方の所定の充填位置に停止するカップ15、15に供給するためのものであり、一対の各下側整列ホッパ21、21の下方にそれぞれ設けてある。この2つの排出シュート23、23には、取付板62を略水平に配置して設けてある。この取付板62は、例えば上側整列ホッパ19内に供給されずにこぼれ落ちた棒状物品1や、上側整列ホッパ19と下側整列ホッパ21との隙間からこぼれ出た粉状物品を保持することができる受け皿として形成してあり、一対の下側整列ホッパ21、21の下方に比較的広い範囲に亘って形成してある。
【0049】
次に、図6に示すように、充填装置76を床に固定して設置されている組合せ秤68及びコンベア16に対して連結することができ、及び充填装置76を組合せ秤68及びコンベア16から切り離すことができる構成について説明する。
つまり、組合せ秤68からそれよりも下方に配置されている整列シュート70までの部分は、架台77に設けてある。そして、図5に示す充填機構部を含み、集合ホッパ71からそれよりも下方に配置されている排出シュート23、23までの部分は、基台24に設けてある。図6に示す状態は、整列シュート70の出口と集合ホッパ71の上側開口部とが互いに接近して向かい合っており、この状態で架台77の下側枠85と基台24の上側枠86とを例えばボルトとナットにより締め付けて互いに結合してある。そして、基台24はジャッキ87、・・・により支持されている。また、充填装置76の排出シュート23、23の各出口が、コンベア16上の充填位置で停止するカップ15、15の上側開口部と一致するように、充填装置76とコンベア16とを例えばボルトとナットにより締め付けて互いに結合してある。このように、充填装置76の基台24は、組合せ秤68及びコンベア16に対して結合させたり、切り離す方向に移動可能な形状及び大きさに形成してある。
【0050】
次に、充填装置76を、図6に示す床88に固定して設置されている組合せ秤68及びコンベア(包装機)16から切り離して、例えば図6に示す組合せ秤68及びコンベア16以外の別の組合せ秤68及びコンベア(包装機)16に接続して使用する場合は、まず、充填装置76と、組合せ秤68及びコンベア16と、を互いに結合させているボルトとナットを取り外す。そして、基台24のジャッキ87を調節して床88面から切離し、基台24に設けられているキャスター(移動手段)89・・・を床88に接触させる。次に、キャスター89によりこの充填装置76が設けられている基台24を支持させた状態で基台24を所望の組合せ秤68及びコンベア16が設置されている位置に移動させる。しかる後に、基台24の上側枠86を当該組合せ秤68の下側枠85に対してボルトとナットにより締め付けて結合すると共に、基台24を当該コンベア16に対してボルトとナットにより締め付けて結合する。
【0051】
上記のように構成された充填装置76によると、充填装置76がキャスター89により移動可能であり、充填装置76と組合せ秤68、又は充填装置76とコンベア16を互いに切り離す方向にこの充填装置76を移動させることができる。そして、充填装置76を移動させることにより、充填装置76を所望の組合せ秤68又はコンベア16(包装機)に接続するための位置に移動させて接続することができる。
これにより、充填装置76を複数台の各組合せ秤68に対して共用して使用することができるので経済的である。そして、充填装置76を組合せ秤68に接続させて使用しない場合は、充填装置76を他の場所に移動させることができるので、手間と時間をかけずに作業内容の変更を簡単に行うことができる。
また、コンベア16(包装機)を水で洗浄できない場合は、充填装置76をコンベア16から切り離して水で洗浄することができるので、充填装置76の洗浄を簡単に行うことができる。
【0052】
次に、水平方向に振動する上側及び下側の整列ホッパ19、21を所定の原点位置で停止させるための停止制御部(図示せず)を説明する。この停止制御部は、下側整列ホッパ21の筒方向の中心軸線を排出シュート23の上側の開口部の中心に一致させた状態で確実に停止させるためのものである。このように、下側整列ホッパ21の筒方向の中心軸線が排出シュート23の上側開口部の中心に一致する所定の充填位置(原点位置)にこの下側整列ホッパ21を停止させた状態で第2のゲート22を開放することにより、各下側整列ホッパ21、21内に起立して整列した状態で収容されている複数の棒状物品1を、その下方の所定の充填位置で停止している対応する各カップ15、15内にその整列した状態を乱すことなく充填することができる。
この停止制御部は、原点検出センサ65と、平均時間算出手段と、振動数変更手段と、停止手段と、を備えている。これら平均時間算出手段、振動数変更手段、及び停止手段は、制御部と、この制御部と接続する記憶部(図示せず)に記憶されている所定のプログラムと、により構成されている。図10は、この停止制御部による制御を示すタイミングチャートである。
【0053】
原点検出センサ65は、透過型フォトセンサであり、図1に示すように、基台24に固定して設けてあり、制御部と接続している。この原点検出センサ65は、振動用モータ26の回転軸26aに設けられている遮光板66を検出したときに、図10に示す原点検出信号67、・・・を生成して制御部に出力するようになっている。原点検出センサ65が原点検出信号67を生成した時は、下側整列ホッパ21が上記所定の充填位置(原点位置)にある時である。
平均時間算出手段は、予め設定されている比較的高速度で回転する振動用モータ26の回転軸26aが1回転するのに掛かる時間の平均時間th を算出するための手段である。この平均時間th は、原点検出センサ65が原点検出信号67を生成した時間間隔を平均することで算出している。この平均時間th は、この実施形態では約180msである。振動用モータ26を所定の高速度で回転させることにより、上側及び下側の各整列ホッパ19、21に収容されている棒状物品1を短時間で確実に整列させることができる。
振動数変更手段は、回転軸26aが原点位置(第1の回転位置)を通過したことを原点検出センサ65が検出した時から平均時間th よりも短い所定の調整時間t1 (=170ms)が経過した時の回転軸26aの回転位置を第2の回転位置(図10参照)として、この第2の回転位置で回転軸26aを停止、又は減速させるための手段である。調整時間t1 は、平均時間th に基づいて振動数変更手段が算出したものであり、図10に示す第1のタイマが測定している。
停止手段は、振動数変更手段により制御されて第2の回転位置で回転が停止、又が減速した回転軸26aを、予め設定されている比較的低速度で回転させて、回転軸26aを原点位置(第1の回転位置)で停止させるための手段である。この第2の回転位置にある回転軸26aを低速度で回転させて原点位置で停止させる方法は、振動用モータ26であるステッピングモータが備えている機能により、所定の電気パルスを入力として、パルス数に対応した機械角度を回転させることにより上記原点位置で停止させるようにしている。
【0054】
停止制御部によると、まず、上側及び下側の各整列ホッパ19、21内の棒状物品1を整列させるために、比較的高速度で回転する振動用モータ26の回転軸26aが1回転するのに掛かる時間の平均時間th を平均時間算出手段が算出する。次に、上側及び下側の整列ホッパ19、21の振動を停止させて、下側整列ホッパ21内の棒状物品1をカップ15内に充填するときは、振動数変更手段により、回転軸26aに設けられている遮光板66が原点位置(第1の回転位置)を通過した時に、その遮光板66を原点検出センサ65が検出した時から平均時間th よりも短い所定の調整時間t1 が経過した時の回転軸26aの回転位置を第2の回転位置として、回転軸26aをその第2の回転位置で停止、又は減速させる。そして、停止手段により、振動数変更手段により制御されて第2の回転位置で回転が停止、又が減速した回転軸26aを、予め設定されている比較的低速度で回転させて、回転軸26aを原点位置(第1の回転位置)で停止させることができる。
このように、下側整列ホッパ21内の整列した棒状物品1をカップ15に充填するときは、上側及び下側の整列ホッパ19、21を比較的低い振動数で振動させた状態にして停止させているので、上側及び下側の整列ホッパ19、21の慣性力を小さくすることができ、これにより、振動する下側整列ホッパ21、21を予め定めた所定の充填位置に確実に停止させることができる。
そして、上側及び下側の整列ホッパ19、21の振動数を低下、又は振動を停止させるための第2の回転位置を、回転軸26aの遮光板66が原点位置(第1の回転位置)を通過したことを原点検出センサ65が検出した時から調整時間t1 が経過した時点を第1のタイマにより計測することにより検出することができ、このようにしたことにより、第2の回転位置を検出するために例えばステッピングモータのステップ数をカウントするような複雑な制御が不要であり、この充填装置76の構造を簡単にすることができるし、費用の低減を図ることができる。
【0055】
次に、図10を参照して充填機構部14、14(充填装置76)の充填サイクルを説明する。図5において、今、組合せ秤68により所定の重量ずつ計量された複数本の棒状物品1がそれぞれ溜めホッパ17、74に投入されているとする。ここで、組合せ秤68、充填機構部14、及びカップ15を包装するための包装機を連動して稼働させるための自動運転のスイッチをONにする(ステップ10)。すると、各振動用モータ26が高速度で回転し(ステップ12)、回転軸26aが1回転するごとに原点検出センサ65が原点検出信号を生成する(ステップ14)。更に、第2のタイマが予め設定されている振動時間t2 の測定を開始すると共に(ステップ16)、この充填機構部14が組合せ秤68に対して物品投入信号を送信する(ステップ18)。物品投入信号を組合せ秤68に送信すると、一対の各溜めホッパ17、74の内側ゲート18、75を開放して、棒状物品1を対応する一対の各上側整列ホッパ19内に供給することができる。なお、物品投入信号を組合せ秤68に送信することにより、所定のタイミングで計量済み棒状物品1が集合ホッパ71に投入される。
第2のタイマは、上側及び下側の各整列ホッパ19、21内に棒状物品1が投入されている状態で、予め設定されている振動時間t2 だけ振動用モータ26を高速度で回転させるためのものである。そして、振動時間t2 は、この時間だけ振動用モータ26を高速度で回転させることにより、下側整列ホッパ21内の棒状物品1をカップ15に充填する際に、この棒状物品1が起立して整列しているように設定されている。ただし、図10に示すように、上側整列ホッパ19内に棒状物品1が投入されているが、下側整列ホッパ21内に棒状物品1が投入されていない状態では、振動時間t2 が経過した後も(ステップ20)、振動用モータ26を停止させずに、上側整列ホッパ19内の棒状物品1を下側整列ホッパ21内に投入すると共に、上側整列ホッパ19に次の棒状物品1を投入するようにしている。
【0056】
また、振動用モータ26が高速度で回転して、上側及び下側の整列ホッパ19、21を高い振動数で水平方向に振動している状態で各上側整列ホッパ19内に棒状物品1が投入されるように投入のタイミングが決められている。
つまり、上側整列ホッパ19の第1の本体部27に第1の仕切り部材29を設けたことにより、上側整列ホッパ19に投入された棒状物品1を起立させた状態で保持することができるが、上側整列ホッパ19に棒状物品1を投入する際に、棒状物品1がこの第1の仕切り部材29の上縁に引っ掛かる恐れがあるので、上側整列ホッパ19を振動させている状態で棒状物品1を第1の本体部27に投入することにより、棒状物品1が第1の仕切り部材29に引っ掛からないようにすることができる。
【0057】
次に、第2のタイマの振動時間t2 がタイムアップすると(ステップ20)、一対の各上側整列ホッパ19の第1のゲート28を開閉して(ステップ22)、各上側整列ホッパ19内の棒状物品1を各下側整列ホッパ21内に投入し、投入信号を生成する(ステップ24)。この投入信号によって、一対の各上側整列ホッパ19内に次の棒状物品1が投入され、2組の上側及び下側の各整列ホッパ19、21に棒状物品1が投入された状態となる。この時、第2のタイマが振動時間t2 の測定を開始する(ステップ26)。
このように、上側及び下側の両方の整列ホッパ19、21を同期させて振動させている状態で、上側整列ホッパ19内の棒状物品1を下側整列ホッパ21に投入することができるので、棒状物品1が上側及び下側の各整列ホッパ19、21に設けられているそれぞれの仕切り部材に引っ掛からないように、棒状物品1を下側整列ホッパ21に供給することができる。
【0058】
次に、第2のタイマの振動時間t2 がタイムアップすると(ステップ28)、停止制御部による制御が行われる。つまり、第2のタイマがタイムアップした後に最初に原点検出信号67が制御部に入力した時に(ステップ30)、第1のタイマが調整時間t1 の測定を開始する(ステップ32)。この調整時間t1 は、回転軸26aが高速度で回転しているときに、振動数変更手段が平均時間th を自動的に算出してこの平均時間th に基づいて自動的に算出したものである。
そして、振動数変更手段は、第1のタイマの調整時間t1 がタイムアップすると(ステップ34)、回転軸26aをそのタイムアップした時の回転位置(第2の回転位置)で停止、又は減速させる。そして、停止手段は、振動数変更手段により制御されて第2の回転位置で回転が停止、又が減速した回転軸26aを、予め設定されている比較的低速度で回転させて、回転軸26aを原点位置(第1の回転位置)で確実に停止させることができる(ステップ36)。この状態では、一対の各下側整列ホッパ21内に収容されている棒状物品1は、互いに隣り合わせの状態で、きちんと起立して整列した状態となっている。
なお、振動用モータ26は、図10に示すステップ12で回転を開始したときから第1のタイマがタイムアップする第2の回転位置となるまでは高速度で所定の方向に回転し、第2の回転位置から原点位置(第1の回転位置)までの1回転未満の所定の角度範囲は低速度で同方向に回転し、しかる後に、原点位置で停止する。
【0059】
次に、充填機構部14が排出準備完了信号を生成する(ステップ38)。この時、包装機からこの充填機構部14に対して既に排出要求信号が送信されているので、この排出要求信号を確認した後に(ステップ40)、一対の各下側整列ホッパ21の振動が停止した状態で各第2のゲート22を開閉すると共に(ステップ42)、第1のゲート用ディレイタイマのディレイ時間の測定を開始する(ステップ44)。このように、各下側整列ホッパ21の第2のゲート22を開閉することにより、充填位置に停止している2つの各カップ15にそれぞれ所定の重量の棒状物品1を綺麗に隣り合わせに整列した状態で充填することができる。棒状物品1が充填された各カップ15は、コンベア16により後段に搬送されて、蓋がシールされて包装される。
そして、第1のゲート用ディレイタイマのディレイ時間がタイムアップすると(ステップ46)、第1のゲート28を開閉して(ステップ48)、各上側整列ホッパ19内の棒状物品1を空の各下側整列ホッパ21内に投入し、投入信号を生成する(ステップ50)。この投入信号によって、一対の各上側整列ホッパ19内に次の棒状物品1が投入され、2組の上側及び下側の各整列ホッパ19、21に棒状物品1が投入された状態となる。また、一対の各下側整列ホッパ21の第2のゲート22が閉じた時に、振動用モータ26を高速度で回転させているので(ステップ52)、上側及び下側の整列ホッパ19、21を高い振動数で振動させている状態で、各第1のゲート28を開閉して各上側整列ホッパ19内の棒状物品1を各下側整列ホッパ21内に投入することができるし、各上側整列ホッパ19に棒状物品1を投入することができる。
また、一対の各下側整列ホッパ21の第2のゲート22が閉じた時に、第2のタイマが振動時間t2 の測定を開始する(ステップ54)。第2のタイマの振動時間t2 がタイムアップすると(ステップ56)、上記と同様に、停止制御部による制御が行われて回転軸26aが原点位置で停止する(ステップ28〜36)。そして、各下側整列ホッパ21内の棒状物品1が対応する各カップ15に充填することができ(ステップ38〜42)、更に、2組の上側及び下側の整列ホッパ19、21を高い振動数で振動させている状態で、上側及び下側の各整列ホッパ19、21内に棒状物品1を投入することができる(ステップ44〜56)。このように、ステップ28〜56で説明した制御を順次行うことにより、順次充填位置に搬送されてくる各カップ15に棒状物品1を充填することができる。
【0060】
上記のように構成された充填機構部14によると、上側及び下側の各整列ホッパ19、21内に供給されたそれぞれの棒状物品1を互いに隣合う状態で起立させるように水平方向に振動させて、下側整列ホッパ21から排出する段階で、この下側整列ホッパ21内の棒状物品1を互いに隣合う状態で起立させることができる。これにより、棒状物品1をこのように整列した状態で排出することができるので、例えば所定の重量又は本数の棒状物品1をカップ15等にに充填する場合、そのカップ15内から溢れさせることなく、見栄え良く互いに隣合うようにして起立させた状態で充填することができる。
【0061】
そして、上側と下側の2つの整列ホッパ19、21を振動させて、この振動により整列させた棒状物品1を、下側整列ホッパ21から排出してカップ15に充填することができるので、所定時間当たりに整列済みの棒状物品1をカップ15に充填する回数を、1つの整列ホッパにより整列させて充填する場合の約2倍にすることができる。これにより、棒状物品1の高速充填を実現することができる。
【0062】
次に、本発明に係る整列装置を充填装置に適用した第2実施形態を図11及び図12を参照して説明する。第1実施形態と第2実施形態の充填装置76と90が相違するところは、上側及び下側の整列ホッパ19、21を振動させる振動機構部25と振動用モータ26の構成である。これ以外は、第1実施形態と同等であるので、同一部分を同一の図面符号で示し、それらの詳細な説明を省略する。
この実施形態の充填装置90は、図11及び図12に示す充填機構部91を2組備えている。この2組の充填機構部91、91は、図5に示す第1実施形態の充填機構部14、14と同様に、所定の間隔を隔てて互いに平行し、同じ高さに設けてある。そして、この2組の充填機構部91、91は、同一のものであるので一方を説明し、他方の説明を省略する。
充填機構部91は、振動機構部92と振動駆動部(ホッパ駆動手段)93を備えており、この1組の振動機構部92と振動駆動部93に対して、第1実施形態と同様に1組の上側及び下側の整列ホッパ19、21を取り付けてある。
振動機構部92は、図11に示すように、円板状の固定台94を有している。固定台94は、この固定台94の振動を吸収するための複数のコイルバネ95、・・・を介して基台24に設置されている。固定台94の上面には、3枚の板ばね96を介して円板状の振動板97を取り付けてあり、この振動板97は3枚の板ばね96により支持されている。振動板97の上面には支持部材98を設けてあり、この支持部材98の先端部に振動部42を設けてある。この振動部42には、第1実施形態と同等の被係合部45を上下の各位置に2つずつ設けてあり、第1実施形態と同様に、この被係合部45に2本の各係合棒44が係合し、これによって互いに結合する1組の上側及び下側の整列ホッパを振動部42に取り付けてある。
3枚の板ばね96は、振動板97の外周に沿って約120°おきに配置してあり、それぞれの上端部を振動板97の下面にボルト99により締め付けて結合してあり、それぞれの下端部を固定台94の上面にボルト100により締め付けて結合してある。また、3枚の各板ばね96は、図11に示すように、固定台94の外側から見て、下端部から左斜め上方に向かって伸延して上端部が振動板97と結合するように配置してある。
【0063】
振動駆動部93は、電磁石であり、固定台94の上面の中央部に配置してある。振動駆動部93の上面には吸引部101を設けてあり、この吸引部101と所定の隙間を隔ててその上方に被吸引部102を配置してある。この被吸引部102は、振動板97の下面の中央部に設けてある。
振動駆動部93は、直流電源により駆動されるものであり、この充填装置90に設けられている所定の駆動基板(図示せず)により生成される駆動パルスが入力することにより駆動して吸引力を発生し、被吸引部102を吸引することができる。従って、駆動基板により生成される駆動パルスの時間当たりの発生パルス数を変更することにより吸引力の時間当たりの発生回数を変更することができる。これにより、振動板97の振動の振幅と振動周波数を変更することができる。また、駆動パルスのパルス幅を変更することによって振動板97の振動の振幅を変更することができる。
【0064】
上記のように構成された振動機構部92と振動駆動部93によると、振動駆動部93に吸引力が働くと、この吸引力により振動板97が3枚の板ばね96のバネ力に抗して吸引部101側の下方に向かって移動する。この時、3枚の各板ばね96は、図11に示すように、上端部が下端部を中心にして反時計方向に撓むことにより振動板97が上方から見て時計方向に所定の角度だけ回転する。そして、振動駆動部93の吸引力が解除されると、振動板97が3枚の板ばね96のバネ力によって吸引部101から離れる方向の上方に向かって移動する。この時、3枚の各板ばね96は、図11に示すように、上端部が下端部を中心にして時計方向に撓むことにより振動板97が上方から見て反時計方向に所定の角度だけ回転する。
このようにして、振動駆動部93の吸引力の発生と解除を高速に繰り返すことにより、振動板97に取り付けられている上側及び下側の整列ホッパ19、21を、中心軸線が振動板97の中心を通り鉛直方向と略平行する螺旋の一部を成す所定の経路に沿って往復移動させて振動させることができる。
【0065】
そして、振動駆動部93の吸引力が解除されると、上側及び下側の整列ホッパ19、21が3枚の板ばね96によって図11に示す所定の上昇位置に支持された状態となるので、下側整列ホッパ21内の棒状物品1を排出するために第2のゲート22を開放すると、下側整列ホッパ21の下方の所定の充填位置に停止しているカップ15に棒状物品1を充填することができる。つまり、下側整列ホッパ21内の棒状物品1を所定の充填位置にあるカップ15内に充填するためには、振動する上側及び下側の整列ホッパ19、21をカップ15の充填位置と対応する所定の位置に停止させる必要があるが、振動駆動部93の吸引力が解除されると、上側及び下側の整列ホッパ19、21が3枚の板ばね96によって所定の位置に自動的に支持されて停止した状態となり、棒状物品1を各カップ15に確実に充填することができる。これにより、第1実施形態の充填装置76に設けられている、上側及び下側の整列ホッパ19、21を所定の充填位置に停止させるための停止制御部を省略することができる。
【0066】
ただし、上記各実施形態では、上側及び下側の各整列ホッパ19、21に設けられている第1及び第2の仕切部材29、39を、図8(a)の平面図に示すように、十字を形成するように鉛直方向に立てた状態で設けたが、これに代えて、第1及び第2の本体部27、38の各内径と棒状物品1の長さに応じて図8(b)の平面図に示すように、各本体部の中心から3方向に放射状に伸延するように鉛直方向に立てた状態で設けてもよい。
また、上記各実施形態では、組合せ秤68により計量した棒状物品1を各上側整列ホッパ19に供給したが、組合せ秤68以外の計量装置により計量した棒状物品1を各上側整列ホッパ19に供給してもよい。
【0067】
更に、上記各実施形態では、上側整列ホッパ19と下側整列ホッパ21を備える構成としたが、これに代えて、下側整列ホッパ21を省略し、上側整列ホッパ19により整列させた棒状物品1をカップ15に充填する構成としてもよい。
そして、上記各実施形態では、図3に示すように、上側と下側の整列ホッパ19、21を互いに連結させている連結板43に2本の係合棒44を設け、そして、図4に示すように、振動部42には上側に開口する被係合溝である被係合部45を設けたが、これに代えて、図には示さないが、連結板43の上部と下部に下側に開口する被係合溝である被係合部を2つずつ設け、そして、振動部42の上部と下部に第1実施形態と同等の係合棒44を1本ずつ設けた構成としてもよい。この構成とすることにより、連結板43に設けた各被係合部(被係合溝)を振動部42に設けた対応する2本の各係合棒に係合させることにより上側及び下側の整列ホッパ19、21を振動部42に工具なしで簡単に取り付けることができるし、上側及び下側の整列ホッパ19、21を振動部42から工具なしで簡単に取り外すことができる。
【0068】
また、上記各実施形態では、上側及び下側の整列ホッパ19、21を1台の振動用モータ26、又は振動駆動部93により駆動して振動させる構成としたが、これに代えて、上側及び下側の整列ホッパ19、21をそれぞれ別々の振動用モータ26、又は振動駆動部93により駆動して振動させる構成としてもよい。この場合、上側整列ホッパ19内の棒状物品1を下側整列ホッパ21内に投入するときには、上側及び下側の整列ホッパ19、21のそれぞれの中心軸線を略一致させる。そして、下側整列ホッパ21内の棒状物品1をカップ15に充填するときは、下側整列ホッパ21と排出シュート23の上側開口部のそれぞれの中心軸線を略一致させる。
【0069】
また、第1実施形態では、振動数変更手段は、回転軸26aが原点位置(第1の回転位置)を通過したことを原点検出センサ65が検出した時から平均時間th よりも短い調整時間t1 が経過した時の回転軸26aの回転位置を第2の回転位置として回転軸26aを停止、又は減速させたが、これに代えて、回転軸26aが原点位置(第1の回転位置)を通過したことを原点検出センサ65が検出した時から平均時間th に等しい調整時間、又は平均時間th よりも長い調整時間が経過した時の回転軸26aの回転位置を第2の回転位置として回転軸26aを停止、又は減速させて、しかる後に、上記と同様に、回転軸26aを所定の低速度で回転させて原点位置で停止させてもよい。
【0070】
更に、上記各実施形態では、上側及び下側の各整列ホッパ19、21の第1及び第2の本体部27、38を、断面形状が円形の筒状体としたが、これに代えて、断面形状が略正方形の筒状体としてもよい。
【0071】
【発明の効果】
本発明によると、整列ホッパ内に供給されたそれぞれの棒状物品を互いに隣合う状態で起立させることができるので、棒状物品をこのように整列した状態で排出することができる。これにより、例えば所定の重量又は本数の棒状物品を所定の容器に充填する場合、その容器内から溢れさせることなく、見栄え良く互いに隣合うようにして起立させた状態で充填することができる。
【0072】
第1の発明によると、第1の本体部に設けられている係合部を整列装置の基台に設けられている被係合部に係合させることにより、互いに連結する第1の本体部と第1のゲートを基台に同時に取り付けることができるし、係合部を被係合部から取り外すことにより、第1の本体部と第1のゲートを基台から同時に取り外すことができる。従って、棒状物品の形状が変更する品種への変更や、整列ホッパに供給される棒状物品の重量の変更の際に行われる整列ホッパの取り替えの手間を軽減することができ、取り替え時間を短縮することができる。これにより、整列ホッパの清掃も簡単に行うことができる。
【0073】
第2の発明によると、連結部に設けられている係合部を整列装置の基台に設けられている被係合部に係合させることにより、互いに連結して一体を成す上側整列ホッパと下側整列ホッパを基台に同時に取り付けることができるし、係合部を被係合部から取り外すことにより、上側整列ホッパと下側整列ホッパを基台から同時に取り外すことができる。このように、互いに連結して一体を成す2つの整列ホッパを同時に基台に対して着脱することができるので、棒状物品の形状が変更する品種への変更や、各整列ホッパに供給される棒状物品の重量の変更の際に行われる整列ホッパの取り替えの手間を軽減することができ、取り替え時間を短縮することができる。これにより、上側及び下側の2つの整列ホッパの清掃も更に簡単に行うことができる。
【0074】
第3の発明によると、係合部を第1の棒状体又は係合溝として形成し、被係合部を被係合溝又は第2の棒状体として形成してあるので、係合部と被係合部との係脱の作業を工具を使用せずに簡単に行うことができる。また、構造が簡単であり、比較的高い強度が得られ、洗浄が容易である。更に、係合部及び被係合部にボルトやナットを使用していないので、これらの紛失を防止することができる。
【0075】
第4の発明によると、基台に設けられているホッパ駆動手段により同じく基台に設けられている被係合部を振動させることにより、整列ホッパ、又は上側及び下側の整列ホッパを振動させる構成としたので、棒状物品の形状が変更する品種への変更等の際には、整列ホッパ、又は上側及び下側の整列ホッパを取り替えるだけでよく、ホッパ駆動手段を取り替える必要がない。従って、棒状物品の形状が変更する品種への変更等の際の手間を軽減することができる。そして、ホッパ駆動手段は、異なる整列ホッパ、又は上側及び下側の整列ホッパごとに用意しておく必要がなく、各整列ホッパ等に対して共用することができるので、ホッパ駆動手段の費用の低減を図ることができる。
【0076】
第5の発明によると、例えば複数台の計量装置が固定して設置されている場合、整列装置を必要とする計量装置の場所まで移動させてこの整列装置を接続させて使用することができる。つまり、整列装置を複数台の各計量装置に対して共用して使用することができるので経済的である。そして、整列装置を計量装置に接続させて使用しない場合は、この整列装置を他の場所に移動させることができるので、手間と時間をかけずに作業内容の変更を行うことができる。
また、包装機を水で洗浄できない場合は、整列装置を包装機から切り離して水で洗浄することができるので、整列装置の洗浄を簡単に行うことができる。
【0077】
第6の発明によると、判定手段により適正であると判定された棒状物品を、振り分け手段により第1の本体部に供給し、適正でないと判定された棒状物品を、振り分け手段により非適正物品の排出位置に排出する構成であるので、整列装置から適正な品質の棒状物品のみを排出させることができる。
第7の発明によると、金属が混入しておらず許容重量範囲外である棒状物品と、金属混入物品と、を別々の位置に排出することができるので、所定の排出位置に排出されている金属が混入していない許容重量範囲外の棒状物品を、再度金属の混入の有無を検査する手間をかけずに、例えばそのまま計量装置に戻して利用することができる。
【0078】
第8の発明によると、ホッパ駆動手段が停止すると、整列ホッパがバネによって所定位置に支持された状態となるので、第1の本体部内の棒状物品を排出するために第1のゲートを開放すると、第1の本体部の下方の所定の位置の下方にある容器に棒状物品を排出することができる。つまり、整列ホッパ内の棒状物品を所定位置の下方にある容器内に排出するためには、振動する整列ホッパを所定の位置に停止させる必要があるが、ホッパ駆動手段が停止すると、整列ホッパがバネによって所定位置に自動的に支持された状態となるので、整列ホッパを所定の位置に停止させるための装置が不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係る充填装置の正面図である。
【図2】同第1実施形態に係る充填装置の一部省略平面図である。
【図3】同第1実施形態に係る充填装置の上側及び下側の整列ホッパの拡大正面図である。
【図4】同第1実施形態に係る充填装置の振動機構部及び被係合部の拡大正面図である。
【図5】同第1実施形態に係る集合ホッパ、一対の溜めホッパ、及び充填装置等を示す側面図である。
【図6】同第1実施形態に係る組合せ秤及び充填装置の全体を示す図である。
【図7】同第1実施形態の上側整列ホッパに設けられている第1の仕切り部材を示す斜視図である。
【図8】(a)同第1実施形態の上側整列ホッパに設けられている第1の仕切り部材を示す平面図、(b)は同発明の他の実施形態の仕切り部材を示す平面図である。
【図9】同第1実施形態の上側整列ホッパに供給された棒状物品が第1の仕切り部材に凭れかけた状態を示す断面図である。
【図10】同第1実施形態の充填装置の動作を示すタイミングチャートである。
【図11】同発明の第2実施形態に係る充填装置の振動機構部及び振動駆動部を示す正面図である。
【図12】同第2実施形態に係る充填装置の振動機構部及び振動駆動部を示す平面図である。
【図13】従来の充填装置の縦断正面図である。
【符号の説明】
1 棒状物品
14、91 充填機構部
15 カップ
19 上側整列ホッパ
20 投入シュート
21 下側整列ホッパ
22 第2のゲート
23 排出シュート
25、92 振動機構部
26 振動用モータ
27 第1の本体部
28 第1のゲート
29 第1の仕切部材
32 第1のゲート駆動部
38 第2の本体部
39 第2の仕切部材
41 第2のゲート駆動部
65 原点検出センサ
67 原点検出信号
68 組合せ秤
71 集合ホッパ
76、90 充填装置
81 第1の排出シュート
83 第2の排出シュート
84 金属検出器
89 キャスター

Claims (8)

  1. 複数の棒状物品を上側開口部より受け入れる短筒状の第1の本体部、及びこの第1の本体部の下側開口部を開閉するための第1のゲートを有する整列ホッパと、この整列ホッパ内に供給されたそれぞれの棒状物品が、その中心軸線が鉛直方向に対して所定の角度以下の角度で起立するように上記整列ホッパに対して水平方向の成分を有する振動を行わせるホッパ駆動手段と、を備える整列装置において、
    第1のゲートは、第1の本体部に設けられている支点軸により回動自在に支持され、第1の本体部に設けられている係合部を上記整列装置の基台に設けられている被係合部に係脱自在に係合させて、上記整列ホッパを上記基台に取り付ける構成としたことを特徴とする整列装置。
  2. 複数の棒状物品を上側開口部より受け入れる短筒状の第1の本体部、及びこの第1の本体部の下側開口部を開閉するための第1のゲートを有する上側整列ホッパと、第1の本体部の下側開口部より排出された複数の棒状物品を上側開口部より受け入れる短筒状の第2の本体部、及びこの第2の本体部の下側開口部を開閉するための第2のゲートを有する下側整列ホッパと、上記上側及び下側の各整列ホッパ内に供給されたそれぞれの棒状物品が、その中心軸線が鉛直方向に対して所定の角度以下の角度で起立するように上記上側及び下側の各整列ホッパを同期させて水平方向の成分を有する振動を行わせるホッパ駆動手段と、を備える整列装置において、
    第1の本体部と第2の本体部が連結部を介して互いに連結し、第1のゲートは、上記連結部、又は第1の本体部に設けられている第1の支点軸により回動自在に支持され、第2のゲートは、上記連結部、又は第2の本体部に設けられている第2の支点軸により回動自在に支持され、上記連結部に設けられている係合部を上記整列装置の基台に設けられている被係合部に係脱自在に係合させて、上記上側及び下側の整列ホッパを上記基台に取り付ける構成としたことを特徴とする整列装置。
  3. 上記係合部は、第1の棒状体又は下側に向かって開口する係合溝であり、上記被係合部は、第1の棒状体と係合可能な上側に向かって開口する被係合溝又は上記係合溝と係合可能な第2の棒状体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の整列装置。
  4. 上記ホッパ駆動手段は、上記基台に設けてあり、上記ホッパ駆動手段が上記被係合部を振動させることを特徴とする請求項1、2、又は3に記載の整列装置。
  5. 上記整列装置は、この整列装置に計量済みの棒状物品を供給するための計量装置、又は当該整列装置から棒状物品を受け入れて当該整列済みの棒状物品を包装する包装機に対して接続させる位置に移動可能であり、当該整列装置と上記計量装置、又は当該整列装置と上記包装機を互いに切り離す方向に移動可能な形状及び大きさであって、移動手段を備えていることを特徴とする請求項1、2、3、又は4に記載の整列装置。
  6. 第1の本体部に供給するための棒状物品が予め定めた適正とされる範囲内のものであるか否かを判定手段により判定されて、その判定手段により適正と判定された棒状物品を第1の本体部に供給し、適正でないと判定された棒状物品を非適正物品の排出位置に排出する振り分け手段を具備することを特徴とする請求項1、2、又は3に記載の整列装置。
  7. 上記判定手段は、棒状物品が予め定めた許容重量範囲内であるか否かを判定する重量判定手段と、棒状物品に金属が混入しているか否かを判定する金属判定手段と、を備えており、上記振り分け手段は、上記金属判定手段により金属が混入していないと判定され、かつ、上記重量判定手段により許容重量範囲内でないと判定された棒状物品を許容重量範囲外の排出位置に排出し、金属判定手段により金属が混入していると判定された棒状物品を金属混入物品の排出位置に排出することを特徴とする請求項6に記載の整列装置。
  8. 複数の棒状物品を上側開口部より受け入れる短筒状の第1の本体部、及びこの第1の本体部に設けられ第1の本体部の下側開口部を開閉するための第1のゲートを有する整列ホッパと、この整列ホッパ内に供給されたそれぞれの棒状物品が、その中心軸線が鉛直方向に対して所定の角度以下の角度で起立するように上記整列ホッパを振動させるホッパ駆動手段と、を備える整列装置において、
    上記ホッパ駆動手段は、
    上記第1のゲートを開いたとき、上記棒状物品を上記下部開口部から、その下方にある容器に充填可能な位置である所定位置に上記整列ホッパを支持するバネと、
    上記所定位置から上記整列ホッパを、中心軸線が鉛直方向とほぼ平行するらせんの一部をなす経路に沿って、上記バネのバネ力に抗して移動させる駆動力を発生する振動駆動部とを、
    有し、上記振動駆動部が上記駆動力を発生している状態から上記駆動力を解除したとき、上記バネのバネ力によって、上記整列ホッパが、上記経路に沿って上記所定位置に戻り、上記振動駆動部は、上記駆動力を間欠的に繰り返し発生する整列装置。
JP2000297173A 2000-09-28 2000-09-28 整列装置 Expired - Lifetime JP4712950B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000297173A JP4712950B2 (ja) 2000-09-28 2000-09-28 整列装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000297173A JP4712950B2 (ja) 2000-09-28 2000-09-28 整列装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002104323A JP2002104323A (ja) 2002-04-10
JP4712950B2 true JP4712950B2 (ja) 2011-06-29

Family

ID=18779329

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000297173A Expired - Lifetime JP4712950B2 (ja) 2000-09-28 2000-09-28 整列装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4712950B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5138568B2 (ja) * 2008-12-22 2013-02-06 東洋自動機株式会社 被包装物充填装置
JP6616912B2 (ja) * 2017-01-31 2019-12-04 株式会社イシダ 計量包装システム
JP2019112119A (ja) * 2017-12-25 2019-07-11 東邦フイルム株式会社 農作物の袋詰め装置
CN111703667A (zh) * 2020-07-22 2020-09-25 杭州干将实业有限公司 干燥剂包装机

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6228320A (ja) * 1985-07-26 1987-02-06 株式会社 東陽機械製作所 ステイツク自動集積装置
JPH08271327A (ja) * 1995-03-28 1996-10-18 Anritsu Corp 棒状組合せ計量機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002104323A (ja) 2002-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102531220B1 (ko) 약제 조제 장치
US5010929A (en) Fast acting double loading system for automatic packaging machine
CN105173145B (zh) 一种自动调节容积的计量装置
JP2019055821A (ja) 物品排出装置
JPH0236441B2 (ja)
JP4712950B2 (ja) 整列装置
US3581459A (en) Bagging machine
US4640656A (en) Device for supplying rod-shaped articles, for example cigarettes, to a processing machine
JP4712945B2 (ja) 整列装置
US3156311A (en) Weighing machine
JP4891387B2 (ja) 充填装置
US3710980A (en) Rotary volumetric dispensing apparatus
JP3453097B2 (ja) 計量充填装置
JP2003128009A (ja) スティック状食品包装体の集積装置
US4526213A (en) Weighing dividing machines
JP4951666B2 (ja) 充填装置
JPH09328102A (ja) 包装機の計量装置
US7048018B2 (en) Head and a process for filling containers with powder material
JP4891386B2 (ja) 充填装置
WO2021171799A1 (ja) 散薬分包装置
US2619271A (en) Bag holding and packaging machine
JP4519982B2 (ja) 充填装置及び充填方法
US2659562A (en) Method and apparatus for depositing a weighed fill in a receptacle
CN211969879U (zh) 一种用于果脯称重的多头秤
JP2019124619A (ja) 組合せ秤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070907

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100910

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110324

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250