JP7286342B2 - リアクトル - Google Patents

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Description

本発明は、リアクトルに関する。
リアクトルは、ハイブリッド自動車、電気自動車や燃料電池車の駆動システム等をはじめ、種々の用途で使用されている。この種のリアクトルは、コアの周囲を覆う樹脂部材と、樹脂部材に巻回された一対のコイルとを備えるリアクトル本体を、アルミニウムなどの金属製のケースに収容し、リアクトル本体とケースの間に充填材を注入し、充填材を固化させることで成る。
リアクトルは、他の電気部品とともに用いられる。近年、リアクトル及び他の電気部品の設置スペースの省スペース化が求められている。省スペース化を実現するためには、リアクトルと他の電気部品との集積度合いを高める必要がある。電気部品の集積度合いの要求が高まるに連れて、リアクトルと他の電気部品とをより一層近接させた配置が求められる。
一方、リアクトルの状態を検出するセンサをリアクトル本体に取り付けることが多くなってきた。センサは、リアクトルの状態を検出する検出部と、検出部が検出した情報をリアクトルの外部機器に伝達するリード線を有する。この検出部は、コイルとコイルの間に入り込むように装着されており、リード線は、検出部から外部機器に向けて引き回される。
特開2017-139425号公報
センサの検出部から引き出されたリード線が、リアクトルから膨らみ出るように引き回されると、例えば、角丸筒形状のコイルの平坦部分間際まで接近配置させる他の電気部品と干渉してしまい、電気的又は機械的に損傷するおそれがあった。また、電気的又は機械的に損傷させないようにリアクトルと他の電気部品の距離を空けて配置すると、大型化してしまうという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、コイルの平坦部分のスペースを確保することができるリアクトルを提供することにある。
本発明のリアクトルは、線材を巻回して成り、巻軸方向が平行になるよう横並びに配置された一対のコイルと、前記コイルが巻回されるコアと、前記コアを被覆し、前記コイルと前記コアとの間に介在する樹脂部材と、リアクトルの状態を検出する検出部及び前記検出部から延びたリード線を有するセンサと、を備え、前記コイルは、前記巻軸方向と直交する一方端面及び他方端面と、前記コイルの外形に現われる湾曲部分であり、前記一対のコイルが平行に配置されることで、横並びとなるように配置される一対の湾曲部と、前記一対の湾曲部及び前記一対の湾曲部の間により構成された区域である第1の湾曲部区域と、を有し、前記樹脂部材は、前記一方端面側に設けられ、前記リード線を挟持する第1の挟持部と、前記他方端面側に設けられ、前記リード線を挟持する第2の挟持部と、前記リード線の位置を規制する位置規制部と、を有し、前記第1の挟持部、前記第2の挟持部及び前記位置規制部は、前記第1の湾曲部区域を前記巻軸方向へ延長した延長領域内に収まる位置に配置され、前記リード線は、前記第1の湾曲部区域及び前記延長領域内のみを通っていること、を特徴とする。
本発明によれば、コイルの平坦部分のスペースを確保することができるリアクトルを得ることができる。
第1の実施形態のリアクトルの全体構成を示す斜視図である。 第1の実施形態の樹脂部材の一部分を示す斜視図である。 第1の実施形態の樹脂部材の全体構成を示す斜視図である。 第1の実施形態のコイルの斜視図である。 第1の実施形態のリアクトル本体を示す平面図である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係るリアクトルについて図面を参照しつつ説明する。図1は、第1の実施形態に係るリアクトル1の全体構成を示す斜視図である。なお、本明細書において、コイル4の巻軸方向が「Y軸方向」である。Y軸方向と直交し、2つのコイル41a、41bの横並び方向と平行な方向を「X軸方向」という。X軸方向及びY軸方向と直交する方向を「Z軸方向」といい、このZ軸方向がリアクトルの高さ方向である。図1のZ軸方向の矢印が示す方向を「上」側、その逆方向を「下」側とする。「下」は「底」とも称する。これらの方向は、リアクトルの各構成の位置関係を示すための表現であり、リアクトルが設置対象に設置された際の位置関係及び方向を限定するものではない。
リアクトル1は、電気エネルギーを磁気エネルギーに変換して蓄積及び放出する電磁気部品であり、電圧の昇降圧等に使用される。本実施形態のリアクトル1は、例えばハイブリッド自動車や電気自動車の駆動システム等で使用される大容量のリアクトルである。リアクトル1は、これら自動車に搭載される昇圧回路の主要部品である。
図1に示すように、このリアクトル1は、リアクトル本体2、ケース7及び充填成形部8を有する。リアクトル本体2は、コア3と一対のコイル4と樹脂部材5を有する。コア3は、圧粉磁心等の磁性体から成り、一対の平行な直線部分(以下、脚部とも称する)と、この一対の直線部分を繋ぐ略U字型の連結部分(以下、ヨーク部とも称する)を有する環状形状である。このコア3は、コア3とコイル4とを絶縁するエポキシ樹脂等の樹脂部材5によって被覆されている。コイル4は、コア3の脚部にそれぞれ巻回されており、巻軸方向が平行に横並びになるように配置され、所定間隔離間している。即ち、コイル41a、41bは、隙間48を介して配置される。リアクトル本体2はケース7に収容され、充填成形部8はリアクトル本体2とケース7との隙間を埋めている。
なお、この充填成形部8は、リアクトル本体2とケース7の隙間に充填材が充填され、固化してなる部材である。充填材としては、リアクトル1の放熱性能の確保及び振動伝搬の軽減のため、比較的柔らかく熱伝導性の高い樹脂が適している。
このようなリアクトル1において、外部電源からコイル4に電流が供給されると、コイル4は磁束を発生させる。コイル4が発生させた磁束は、閉じた磁気回路を形成するコア3を通る。これにより、電気エネルギーが磁気エネルギーに変換される。電流供給によってコイル4に生じた熱は、充填成形部8を介しケース7に伝達されて外部へ放出される。
このリアクトル1は更にセンサ6を備えている。センサ6は、例えば温度センサであり、検出部61とリード線62から成る。検出部61は、例えば、温度変化に対して電気抵抗が変化するサーミスタである。リード線62は、検出部61が出力する電気信号を、リアクトル1を管理する他の機器に対して伝送する信号線である。
図2は、樹脂部材5の一部分を示す斜視図である。検出部61は、一対のコイル4の間に設けられた樹脂部材5が有する保持部57に差し込まれ、充填成形部8によって固定されている。即ち、保持部57は、検出部61が挿入される差込口を有する。この差込口は、検出部61の外径よりも大きい。つまり、保持部57は、差込口に検出部61が挿入されているだけで、検出部61を固定しているわけではない。
リード線62は、樹脂部材5が有する第1の挟持部55及び第2の挟持部56によって線の2箇所が位置決めされる。図3は、樹脂部材の全体構成を示す斜視図である。図3に示すように、第1の挟持部55及び第2の挟持部56は、それぞれ一対の突出部551、552、561、562を有する。第1の挟持部55を構成する一対の突出部551及び552、第2の挟持部56を構成する一対の突出部561及び562は、それぞれ隙間を空けて配置される。この隙間を固定部553、563と称する。リード線62は、第1の挟持部55及び第2の挟持部56の固定部553、563に捻じ込まれて固定される。
これら第1の挟持部55及び第2の挟持部56の設置位置について説明する。第1の挟持部55は、コイル4の一方端面46側の第1の湾曲部区域44に面して設けられ、第2の挟持部56は、コイル4の他方端面47側の第1の湾曲部区域44に面して設けられている。第1の湾曲部区域44は、図4に示すように、横並びしている湾曲部43a、43b及びコイル41a、41b間の隙間48を囲んだ1つの平面区域である。図4に示す太枠で囲われた範囲(斜線が付された範囲も含む)が第1の湾曲部区域44である。
ここで、コイル4は、巻き位置を巻軸方向にずらしながら線材を巻回して成る。このコイル4は、角が丸みを帯びた角丸筒形状を有する。即ち、コイル4は、巻軸方向と直交する一方端面46と他方端面47を有する。一方端面46は線材の巻き始めに形成される端面であり、他方端面47は巻き終わりに形成される端面である。そして、コイル4は、この一方端面46と他方端面47を繋ぐ平坦部42a、42bと湾曲部43a、43bとを有する。平坦部42a、42bは、線材が略平坦に巻回された部分である。湾曲部43は、線材が湾曲に巻回され、隣り合う平坦部42を繋ぐ。
もっとも、第1の挟持部55及び第2の挟持部56は、第1の湾曲部区域44に面している必要はない。図5は、本実施形態のリアクトル本体2の平面図である。第1の挟持部55及び第2の挟持部56は、図5に示す第1の湾曲部区域44をコイル4の巻軸方向へ延長した延長領域R1内に収まる位置に配置されていればよい。
また、第1の湾曲部区域44内の平面区域であり、1つのコイル4の湾曲部43の平坦部42との境目により囲われた平面区域を、第2の湾曲部区域45と呼ぶ。つまり、第2の湾曲部区域45は、コイル41aの湾曲部43a上及びコイル41bの湾曲部43b上にそれぞれ形成される。換言すれば、第1の湾曲部区域44は、2つの第2の湾曲部区域45を有する。なお、本実施形態において第2の湾曲部区域45という場合は、コイル41aの湾曲部43aと平坦部42aの境目に形成される区域(図4の太枠で囲われた斜線の範囲)のことを指す。第1の挟持部55及び第2の挟持部56は、第2の湾曲部区域45を巻軸方向へ延長した延長領域R2内に収まる位置に配置することが望ましい。即ち、リード線62がコイル41a、41b間の隙間48を横断又は斜交する態様を避けて引き回されることが望ましい。このようにリード線62を引き回すことで、コイル41a、41b間の隙間48から充填成型部を構成する充填材を注入することができる。
ここで、第1の挟持部55及び第2の挟持部56が延長領域R1、R2に収まる位置に配置とは、少なくともリード線62が捻じ込まれる固定部553、563が延長領域R1又は延長領域R2に配置されていればよい。換言すれば、突出部551、552、561、562は、延長領域R1又は延長領域R2に配置されていなくてもよい(図5参照)。
なお、第1の挟持部55及び第2の挟持部56のうち少なくとも一方の高さは、コイル4の平坦部42の平面上よりも低い。即ち、第1の挟持部55及び第2の挟持部56のうち少なくとも一方の高さは、平坦部42の平面上を越えて突き出ていない。ここでいう平坦部42とは、ケース7の底面と対向する端面の反対側の端面のことである。平坦部42の平面上とは、平坦部42の平坦面を平行に拡げた面のことをいう。本実施形態では、第2の挟持部56の高さが、平坦部42aの平面上よりも低い。より詳細には、第2の挟持部56の突出部561、562の高さは、平坦部42aの平面上よりも低い。
また、リード線62は、樹脂部材5が有する位置規制部58及び保持部57の突出部571によって、全体の引き回し位置の変化が抑制されている。位置規制部58は、第1の挟持部55及び第2の挟持部56のうち少なくともどちらか一方の近傍に設けられる。本実施形態では、第2の挟持部56の近傍、より詳細には、突出部562の近傍に設けられている。近傍とは、リード線62の位置を規制できる程度の範囲にあればよく、例えば、第2の挟持部56からリード線62を2本分離して設けられる。
突出部571は、検出部61が差し込まれた保持部57からコイル4の横並び方向に突出し、突出部571は、リード線62と当接する下端面を有する。突出部571の下端面は、センサ6の検出部61の上端と略同じ位置、又はこれよりも低い位置に設けられている。検出部61の上端とは、検出部61と検出部61から延びたリード線62の境目のことをいう。
この位置規制部58は、リード線62が緩んだり、第1の挟持部55及び第2の挟持部56からリード線62が抜け出てしまった場合に、リード線62の位置を規制する。また、突出部571は、このような位置に設けられることでリード線62を押さえ付け、リード線62を固定する。
なお、位置規制部58の高さは、近傍に配置している第1の挟持部55又は第2の挟持部56の高さと略同一、又はそれよりも低いことが好ましい。位置規制部58の高さを低くすることで、位置規制部58の上方のスペースを確保することができる。そのため、リアクトル1と他の電気部品をより集積できる。よって、リアクトル及び他の電気部品をより狭いスペースに配置することができる。
このような第1の挟持部55、第2の挟持部56、位置規制部58及び突出部571によって、リード線62は次のように引き回される。まず、検出部61は、保持部57の差込口に挿入される。検出部61の上端から延びるリード線62は、突出部571の下端面と接触する。突出部571の下端面は、検出部61の上端と略同一、又はそれよりも低いため、リード線62を下側に向けて押し付ける。この突出部571の下端面の押し付けにより、リード線62は固定される。
そして、リード線62は、第2の挟持部56と位置規制部58の間に向けて巻軸方向と略平行に延び、突出部562に差し掛かったところで、突出部561方向に向けて90度転回する。突出部562の下端部分には切欠きがあり、この部分にリード線62は引き回される。リード線62は、突出部562を過ぎ、突出部561に未達の段階で固定部563に向けて再び90度転回する。
リード線62は、第1の挟持部55の固定部553及び第2の挟持部56の固定部563に捻じ込まれている。即ち、リード線62は、コイル4の一方端面46側の延長領域R2で固定され、更にコイル4の他方端面47側の延長領域R2で固定される。よって、リード線62は、第2の湾曲部区域45内を通る。換言すれば、リード線62は、コイル4の平坦部42やコイル4間の隙間48の上を通っていない。
また、リード線62は、上記のとおり、固定部553、563に捻じ込まれる。そのため、リード線62は、金属線の断線を防ぐため金属線を被覆する被覆部を有する。被覆部としては、例えばシリコンガラスチューブのように絶縁性及び弾性に優れた部材が好ましい。
このようにリード線62が引き回された後、リアクトル1には充填成形部8が形成されて、検出部61が固定される。即ち、リアクトル本体2はケース7に収容され、充填材を注入する。この時、リード線62は、コイル4間の隙間48上を通っていないのでコイル4間の隙間48から充填材を注入できる。
保持部57の差込口の挿入された検出部61は、コイル4間の隙間48に配置されている。検出部61は、充填材が固化してなる充填成型部8によって固定される。そのため、検出部61に充填材が十分に充填されていないと、検出部61の固定具合が弱くなる。リアクトル1は振動するので、検出部61の固定が弱いと、検出部61が揺れ動くおそれがある。そして、その揺れ動きがリード線62にも伝わり、リード線62が緩むおそれがある。
しかし、本実施形態では、検出部61が配置されているコイル4間の隙間48から充填材を注入できる。つまり、検出部61が配置されている近傍から充填材を注入できる。そのため、検出部61の周囲に充填材を十分充填することができ、検出部61をより強固に固定することができる。したがって、リアクトル1の振動による検出部61の揺れ動きを抑制することができ、リード線62が緩み、第2の湾曲部区域45を通るリード線62が第2の湾曲部区域45外にはみ出ること防止する。
また、充填材はリアクトル1の概略中心位置から注入する方が、充填すべき箇所までの距離が短くなるためより細部に至るまで充填できる。本実施形態では、リアクトル1の概略中心位置はコイル4間の隙間48に配置されている。そして、このコイル4間の隙間48から充填材を充填できる。そのため、充填材をリアクトル本体2とケース7の隙間の細部に至るまで充填することができる。よって、リアクトル本体2の熱をケース7に効率良く伝達させることができるため、リアクトル1の放熱性が向上する。
さらに、充填材はリアクトル1の振動伝搬緩和機能を有するので、充填材はリアクトル本体2とケース7の隙間の細部まで充填した方が、リアクトル1の振動を緩和できる。本実施形態では、上記のとおり、充填材をリアクトル本体2とケース7の隙間の細部まで充填させることができる。よって、リアクトル1の振動を緩和することができ、リアクトル1の振動によってリード線62の固定が緩み、リード線62が第2の湾曲部区域45からはみ出ることを防止できる。
(作用効果)
以上のとおり、本実施形態のリアクトル1は、線材を巻回して成り、巻軸を平行にして横並びに配置された一対のコイル41a、41bと、コイル41a、41bが巻回されるコア3と、コア3を被覆し、コイル41a、41bとコア3との間に介在する樹脂部材5と、リアクトル1の状態を検出する検出部61及び検出部61から延びたリード線62を有するセンサ6と、を備える。コイル41a、41bは、巻軸方向と直交する一方端面46及び他方端面47と、コイル41a、41bの外形に現れる湾曲部分であり、一対のコイル41a、41bが平行に配置されることで、横並びとなるように配置される湾曲部43a、43bと、一対に湾曲部43a、43b及び湾曲部43a、43b間により構成された区域である第1の湾曲部区域44と、を有する。樹脂部材5は、一方端面46側に設けられ、リード線62を挟持する第1の挟持部55と、他方端面47側に設けられ、リード線62を挟持する第2の挟持部56と、を有する。そして、第1の挟持部55及び第2の挟持部55がリード線62を挟持している固定部553、563は、第1の湾曲部区域44を巻軸方向へ延長した延長領域内に収まる位置に配置されている。
これにより、コイル4の一方端面46から他方端面47に向かって引き出されたリード線62は、第1の湾曲部区域44上を通って引き回される。換言すれば、リード線62は、コイル4の平坦部42の上方を通ることなく引き回すことができる。そのため、コイル4の平坦部42の上方にスペースを確保することができる。よって、リアクトル1とともに使用される他の電気部品をコイル4の平坦部42に近接した位置に配置でき、リアクトル1をより狭いスペースに配置することができる。
コイル4は、線材が略平坦に巻回された平坦部42を有し、湾曲部43が隣り合う平坦部を繋ぐことで、角丸筒形状を有し、第2の挟持部56の高さは、平坦部42の高さよりも低い。これにより、第2の挟持部56の高さを抑えることができ、第2の挟持部56の上方にもスペースを確保することができる。よって、他の電気部品を第2の挟持部56の上方のスペースに配置することができ、より狭いスペースにリアクトル1を配置することができる。
また、第2の挟持部56の高さを低くすることで、リード線62を挟持する箇所も低くなる。そのため、第1の湾曲部区域44上を通るリード線62もより低い位置、即ち、コイル4により近い位置を通ることになる。リード線62をより低い位置を通したことで、他の電気部品をよりリアクトル1に近接させることができ、より狭いスペースにリアクトル1を配置させることができる。
一対のコイル4は、隙間48を設けて配置され、第1の湾曲部区域44は、湾曲部43と平坦部42の境目により囲われた区域である第2の湾曲部区域45を有し、第1の挟持部55及び第2の挟持部56がリード線62を挟持している固定部553、563は、第2の湾曲部区域45を巻軸方向へ延長した延長領域R2内に収まる位置に配置されている。
つまり、リード線62は、一対のコイル4のうち、どちらか一方のコイル4が有する湾曲部43のみにより構成される第2の湾曲部区域45内を通って引き回されている。換言すれば、横並びしているコイル4間の隙間48の上には、引き回されていない。よって、コイル4間の隙間48から充填成形部8を構成する充填材を注入することができる。
これにより、充填材をリアクトル本体2とケース7の隙間の細部まで充填できる。そのため、リアクトル1の振動を緩和することができ、リード線62の固定が緩むことを防止できる。よって、リード線62が第2の湾曲部区域45外にはみ出ることを防止できる。したがって、リード線62が他の電気部品と接触することを防止することができる。
また、検出部61はコイル4の間に設けられているので、コイル4間の隙間48から充填材を注入できると検出部61に所望の量の充填材を充填できるので、検出部61を充填成形部8により強固に固定できる。これにより、検出部61が揺れ動くことを抑制し、リード線が緩むこと、第1の挟持部55及び第2の挟持部56からリード線62が抜け出ることを防止する。よって、コイル4の平坦部42の上方のスペースにリード線62がはみ出ることを防止し、リード線62が他の電気部品と接触することを防止することができる。
樹脂部材5は、一対のコイル4の間48に、検出部61を保持する保持部57を有し、保持部57は、コイル4の横並び方向に突出する突出部571を有し、突出部571は、リード線62と接触する下端面を有し、下端面は、検出部61の上端と略同じ位置、又はそれよりも低い。
突出部571の下端面を検出部61の上端と略同じ位置、又はそれよりも低くすることで、リード線62は、突出部571の下端面によりリード線62を押し付けることができる。リード線62を押し付けることで、検出部61は、位置が規制され、充填材が充填されても保持部57から移動せず、充填成形部8により強固に固定される。よって、上記のとおり、検出部61が揺れ動くことを抑制し、リード線62が緩むこと、第1の挟持部55及び第2の挟持部56からリード線62が抜け出ることを防止する。
また、リード線62は、第1の挟持部55及び第2の挟持部56のみではなく、突出部571によっても固定されている。よって、仮に第2の挟持部56が破損した場合であっても、突出部571によって、リード線62を固定することができ、リード線62が、コイル4の平坦部42の上方のスペースにリード線62がはみ出ることを防止できる。
樹脂部材5は、第1の挟持部55及び第2の挟持部56のうち少なくともどちらか一方の近傍に設けられ、リード線62の位置を規制する位置規制部58を有する。リアクトル1の振動等によりリード線62が緩んでしまった場合や固定部553や固定部563からリード線62が外れてしまった場合であっても、位置規制部58によってリード線62の動きをコントロールできる。よって、リード線62が、コイル4の平坦部42の上方のスペースにはみ出ることを防止できる。
位置規制部58の高さは、近傍に設けられた第1の挟持部55又は第2の挟持部56の高さと略同一、又はそれよりも低い。これにより、位置規制部58の上方にもスペースを確保することができ、他の電気部品をこのスペースに配置することができる。
(他の実施形態)
本明細書においては、本発明に係る実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。上記のような実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
本実施形態では、センサ6として温度センサを用いていたが、リアクトル1の状態を検出するものであれば、温度センサに限定されない。センサ6としては、例えば、電流センサや磁気センサなども用いることができる。
本実施形態では、第2の挟持部56の高さのみを平坦部42の平面上よりも低くしたが、第1の挟持部55及び第2の挟持部56ともに平坦部42の平面上よりも低くしてもよい。これにより、第1の挟持部55の上方にスペースを確保することができる。よって、他の電気部品をこのスペースに配置することができ、より狭いスペースにリアクトル1を配置することができる。
本実施形態では、位置規制部58は、第2の挟持部56の突出部562の近傍に1つのみ設けていたが、位置規制部58の数は1つに限らない。リード線62の位置を規制できるのであれば、各突出部551、552、561、562の近傍それぞれに設けてもよい。この場合、位置規制部58の高さは、どれか1つが近傍に配置している第1の挟持部55又は第2の挟持部56の高さと略同一、又はそれよりも低ければよく、全ての位置規制部58がこの条件を満たしていなくてもよい。また、位置規制部58は、リード線62の位置を規制できれば、その形状は如何なるものであってもよい。
1 リアクトル
2 リアクトル本体
3 コア
4、41a、41b コイル
42、42a、42b 平坦部
43、43a、43b 湾曲部
44 第1の湾曲部区域
45 第2の湾曲部区域
46 一方端面
47 他方端面
48 隙間
5 樹脂部材
55 第1の挟持部
551、552 突出部
553 固定部
56 第2の挟持部
561、562 突出部
563 固定部
57 保持部
571 突出部
58 位置規制部
6 センサ
61 検出部
62 リード線
7 ケース
8 充填成形部

Claims (5)

  1. 線材を巻回して成り、巻軸方向が平行になるよう横並びに配置された一対のコイルと、
    前記コイルが巻回されるコアと、
    前記コアを被覆し、前記コイルと前記コアとの間に介在する樹脂部材と、
    リアクトルの状態を検出する検出部及び前記検出部から延びたリード線を有するセンサと、
    を備え、
    前記コイルは、
    前記巻軸方向と直交する一方端面及び他方端面と、
    前記コイルの外形に現われる湾曲部分であり、前記一対のコイルが平行に配置されることで、横並びとなるように配置される一対の湾曲部と、
    前記一対の湾曲部及び前記一対の湾曲部の間により構成された区域である第1の湾曲部区域と、
    を有し、
    前記樹脂部材は、
    前記一方端面側に設けられ、前記リード線を挟持する第1の挟持部と、
    前記他方端面側に設けられ、前記リード線を挟持する第2の挟持部と、
    前記リード線の位置を規制する位置規制部と、
    を有し、
    前記第1の挟持部前記第2の挟持部及び前記位置規制部は、前記第1の湾曲部区域を前記巻軸方向へ延長した延長領域内に収まる位置に配置され
    前記リード線は、前記第1の湾曲部区域及び前記延長領域内のみを通っていること、
    を特徴とするリアクトル。
  2. 前記コイルは、線材が略平坦に巻回された平坦部を有し、前記湾曲部が隣り合う前記平坦部を繋ぐことで、角丸筒形状を有し、
    前記第1の挟持部及び前記第2の挟持部の少なくとも一方の高さは、前記平坦部の平面上よりも低いこと、
    を特徴とする請求項1に記載のリアクトル。
  3. 前記一対のコイルは、隙間を設けて配置され、
    前記第1の湾曲部区域は、前記湾曲部と前記平坦部の境目により囲われた区域である第2の湾曲部区域を有し、
    前記第1の挟持部及び前記第2の挟持部が前記リード線を挟持している箇所は、第2の湾曲部区域を前記巻軸方向へ延長した延長領域内に配置されていること、
    を特徴とする請求項2に記載のリアクトル。
  4. 前記樹脂部材は、前記一対のコイルの間に、前記検出部を保持する保持部を有し、
    前記保持部は、前記コイルの横並び方向に突出する突出部を有し、
    前記突出部は、前記リード線と接触する下端面を有し、
    前記下端面は、前記検出部の上端と同じ位置、又はそれよりも低いこと、
    を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のリアクトル。
  5. 前記位置規制部の高さは、同一の端面側に設けられた前記第1の挟持部又は前記第2の挟持部の高さと同一、又はそれよりも低いこと、
    を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のリアクトル。
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