JP7148313B2 - リアクトル - Google Patents

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Description

本発明は、リアクトルに関する。
リアクトルは、ハイブリッド自動車、電気自動車や燃料電池車の駆動システム等をはじめ、種々の用途で使用されている。例えば、車載用の昇圧回路に用いられるリアクトルとして、環状コアの周囲を樹脂によるモールド成型等によって被覆し、その外周にコイルを巻回したものが知られている。
この種のリアクトルは、プレス成形により成形された圧粉磁心からなるコア及びコアに巻回されたコイルを有するリアクトル本体を、アルミニウムなどの金属製のケースに収容し、リアクトル本体とケースの間に充填材を注入し、充填材を固化させることで、充填材がリアクトル本体とケースの隙間を埋めている。つまり、リアクトル本体は、充填材に覆われている。リアクトル本体は、コイルに電流が流れることにより発熱する。このリアクトル本体に発生する熱は、充填材を介してケースへ伝達させることで、放熱させている。
特開2012-209333号公報
充填材を注入する際、充填材に気泡が混入することを防止するため、真空中で行う。真空状態としたことにより、プレス成形時に圧粉磁心に混入していた空気が膨張し、圧粉磁心から気泡が発生する。この気泡がリアクトルの内部に残ると熱抵抗となり、また、気泡が充填材に混入することでリアクトル本体に充填材を均一に充填できず、リアクトルの放熱性を妨げる要因となるおそれがあった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、コアから発生する気泡をリアクトルの外部に放出させ、放熱性の向上を図ることができるリアクトルを提供することにある。
本発明のリアクトルは、圧粉磁心からなるコアと、前記コアを埋設する樹脂部材と、前記樹脂部材の外周に巻回されたコイルと、を有するリアクトル本体と、底面と、前記底面から立ち上がる側壁とを有し、前記リアクトル本体を収容するケースと、充填材が固化してなり、前記ケースに前記リアクトル本体を固定する充填成形部と、を備え、前記樹脂部材は、前記ケースの前記底面と対向し、前記コアを露出させる底面開口部と、前記コイルの巻軸方向と直交し、前記側壁と対向し、前記コアを露出させる背面開口部と、を有し、前記背面開口部は、前記充填成形部に覆われず露出している露出部を有し、前記露出部の面積は、前記底面開口部の面積の10%以上であり、プレス成形された前記コアは、金型が摺動することで形成される摺動面を有し、前記摺動面は、前記背面開口部から露出していること、を特徴とする。
本発明のリアクトルは、圧粉磁心からなるコアと、前記コアを埋設する樹脂部材と、前記樹脂部材の外周に巻回されたコイルと、を有するリアクトル本体と、底面と、前記底面から立ち上がる側壁とを有し、前記リアクトル本体を収容するケースと、充填材が固化してなり、前記ケースに前記リアクトル本体を固定する充填成形部と、を備え、前記樹脂部材は、前記ケースの前記底面と対向する前記コイルが巻回されていない位置に設けられ、前記コアを露出させる底面開口部と、前記コイルの巻軸方向と直交し、かつ、前記側壁と対向する位置に設けられ、前記コアを露出させる背面開口部と、を有し、前記背面開口部は、前記充填成形部に覆われず露出している露出部を有し、前記コアは、前記底面開口部から露出している面の縁に段差を有し、前記樹脂部材は、前記段差を埋め、前記底面開口部から露出している前記コアと面一になっていること、を特徴とする。
本発明のリアクトルは、圧粉磁心からなるコアと、前記コアを埋設する樹脂部材と、前記樹脂部材の外周に巻回されたコイルと、を有するリアクトル本体と、底面と、前記底面から立ち上がる側壁とを有し、前記リアクトル本体を収容するケースと、充填材が固化してなり、前記ケースに前記リアクトル本体を固定する充填成形部と、を備え、前記樹脂部材は、前記ケースの前記底面と対向する前記コイルが巻回されていない位置に設けられ、前記コアを露出させる底面開口部と、前記コイルの巻軸方向と直交し、かつ、前記側壁と対向する位置に設けられ、前記コアを露出させる背面開口部と、を有し、前記背面開口部は、前記充填成形部に覆われず露出している露出部を有し、前記コアは、前記コイルの巻軸方向に延びた一対の脚部を有する環状コアであり、前記底面開口部は、前記一対の脚部間を含む範囲に亘って延在する第1の縁を有し、前記樹脂部材は、前記底面開口部の前記第1の縁から張り出し、前記底面開口部から露出しているコアと接している張出部を有すること、を特徴とする。
プレス成形された前記コアは、金型が摺動することで形成される摺動面を有し、前記摺動面は、前記背面開口部から露出するようにしてもよい。
前記露出部の面積は、前記底面開口部の面積の10%以上にしてもよい。
前記樹脂部材は、前記一対の脚部をそれぞれ被覆する直線部、を更に有し、前記直線部は、前記コイルの巻軸方向と平行で、前記側壁と平行となる側面に前記コアを露出させる側面開口部を有するようにしてもよい。
本発明によれば、コアから発生する気泡をリアクトルの外部に放出させ、放熱性の向上を図ることができるリアクトルを得ることができる。
第1の実施形態に係るリアクトルの全体斜視図である。 第1の実施形態に係るリアクトルの分解斜視図である。 第1の実施形態に係るU字型コアの斜視図である。 図1のA-A断面図である。 第1の実施形態に係るリアクトル本体の底面斜視図である。 第1の実施形態に係るリアクトル本体を充填成形部が覆っている状態を示す側面図である。 コアの内部における気泡の動きを示す模式図である。 実施例における温度測定箇所を示すための図1のB-B断面図である。
(第1の実施形態)
本実施形態に係るリアクトルの構成について図面を参照しつつ説明する。図1は、第1の実施形態に係るリアクトルの全体構成を示す斜視図である。図2は、第1の実施形態に係るリアクトルの分解斜視図である。なお、本明細書において、コイルの巻軸方向が「Y軸方向」である。Y軸方向と直交し、2つのコイル51a、51bが隣接する方向と平行な方向を「X軸方向」という。X軸方向及びY軸方向と直交する方向を「Z軸方向」といい、このZ軸方向がリアクトルの高さ方向である。図1のZ軸方向の矢印が示す方向を「上」側、その逆方向を「下」側とする。「下」は「底」とも称する。これらの方向は、リアクトルの各構成の位置関係を示すための表現であり、リアクトルが設置対象に設置された際の位置関係及び方向を限定するものではない。
リアクトル1は、電気エネルギーを磁気エネルギーに変換して蓄積及び放出する電磁気部品であり、電圧の昇降圧等に使用される。本実施形態のリアクトル1は、例えばハイブリッド自動車や電気自動車の駆動システム等で使用される大容量のリアクトルである。リアクトルは、これら自動車に搭載される昇圧回路の主要部品である。
図1及び図2に示すように、本実施形態のリアクトル1は、リアクトル本体2、ケース7及び充填成形部8を有する。リアクトル本体2は、コア3と樹脂部材4とコイル5と温度センサ6を有する。リアクトル本体2は、ケース7に収容される。充填材がケース7に注入されることで、リアクトル本体2はケース7に固定され、充填成形部8が形成される。
コア3は、コイル5の巻軸方向に延び、平行に配置された一対の直線部分と、この一対の直線部分を繋ぐ略U字型の連結部分を有する環状形状となっている。つまり、コア3は、一対の部分円の凸側を相反する方向に離間して対向させ、各部分円の両端をそれぞれ平行な直線で結んだ形状である概略角丸長方形の環状形状を有する。
コイル5が巻回される直線部分は、磁束が発生する脚部である。コイル5が巻回されていない連結部分は、脚部で発生した磁束を通過させるヨーク部である。このように、脚部で発生した磁束がヨーク部を通過することで、コア3には環状の閉じた磁気回路が形成される。
コア3は、脚部を構成する複数のI字型コア33と、ヨーク部を構成する2つのU字型コア31、32と、複数のスペーサ34と、を有する。スペーサ34は、I字型コア33の間、又はU字型コア31、32とI字型コア33の間に配置される。U字型コア31、32及びI字型コア33は、スペーサ34を介して接着剤で接合され、これにより、コア3は環状コアとなる。
図3は、U字型コア31、32の斜視図である。U字型コア31、32は、圧粉磁心からなる。U字型コア31、32は、絶縁膜が被覆された磁性粉末を金型に充填し、プレスすることにより成形される。図3に示すように、U字型コア31、32は、Z軸方向の両端面がプレスされるプレス面Pと金型が摺動することで形成される摺動面Sを有する。
図4は、図1のA-A断面図である。具体的には、図4は、図1のA-Aで示す破線を高さ方向と平行に切断し、巻軸方向(矢視方向)から見た断面図である。図4に示すように、U字型コア31の底面開口部44から露出している面(以下、コア3の底面とも称する。)は、縁に一段下がった段差35のある形状となっている。この縁にある段差35を樹脂部材4が埋めることで、コア3の底面と樹脂部材4が面一となる。なお、U字型コア32の底面もU字型コア31と同様の段差35を有している。
スペーサ34は、板状のギャップスペーサである。スペーサ34は、コア間の所定幅の磁気的なギャップを与え、リアクトルのインダクタンス低下を防止する。スペーサ34としては、非磁性体、セラミック、非金属、樹脂、炭素繊維、若しくはこれら2種以上の合成材又はギャップ紙を用いることができる。なお、スペーサ34は必ずしも設ける必要はなく、U字型コア31、32及びI字型コア33を直接接着剤で接続してもよいし、エアギャップを設けてもよい。
樹脂部材4は、コア3を埋設して、コア3とコイル5を絶縁する。樹脂部材4を構成する樹脂の種類としては、例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ウレタン樹脂、BMC(Bulk Molding Compound)、PPS(Polyphenylene Sulfide)、PBT(Polybutylene Terephthalate)等が挙げられる。
樹脂部材4は、図2に示すように、2分割で構成されており、樹脂体41と樹脂体42とを有する。即ち、樹脂部材4は、樹脂体41と、樹脂体42を別々に成形する。樹脂体41は、一対の直線部41a、41bと、これら直線部41a、41bを繋ぐ連結部41cと、を有する。そして、樹脂体41の直線部41a、41bと樹脂体42の互いの端部を向かい合わせ、接合することで樹脂部材4が形成される。
樹脂体41、42は、U字型コア31、32がモールド成形法によって埋め込まれている。換言すれば、樹脂体41、42は、U字型コア31、32の被覆部であり、U字型コア31の外周部分が、樹脂体41、42の内周と密着している。樹脂体41、42は、ケース7の底面71が対向する端面は、図4に示すように、U字型コア31と樹脂体41が面一となっている。即ち、モールド成型時に、樹脂体41となる樹脂が、U字型コア31の段差35となっている部分を埋めて、樹脂体41は、U字型コア31の底面と同一平面となっている。なお、樹脂体42も樹脂体41と同様にU字型コア32の底面と面一となっている。
図5は、リアクトル本体の底面斜視図である。図5に示すように、樹脂体41、42は、ケース7の底面71と対向する端面に概略台形形状の底面開口部44を有する。この底面開口部44からU字型コア31、32の底面が露出している。図5の斜線がU字型コア31、32である。この底面開口部44から露出しているU字型コア31、32の端面(コアの底面)が、プレス面Pである。
底面開口部44は、巻軸方向に延びたコア3の一対の脚部35間を少なくとも含む範囲に延在する第1の縁441を有する。第1の縁441は、概略台形形状に開口している底面開口部44の巻軸方向に直交し、コイル5と近接している位置に設けられている。換言すれば、第1の縁441は、コア3の一対の脚部35のそれぞれの端部を結ぶ線上に設けられている。
また、樹脂体41、42は、張出部45を有する。張出部45は、第1の縁から張り出し、底面開口部44から露出しているコア3と接している。張出部45は、底面開口部44から露出しているコア3と対向する面全体がこのコア3と接している。張出部45は、概略台形形状に開口している底面開口部44の底辺の長辺中央の位置に設けられている。つまり、張出部45は、コア3の一対の脚部の間から張り出している。張出部45は、細長い平板形状を有する。張出部45の長辺がX軸方向と平行となるように設けられている。
張出部45は、U字型コア31、32内にある気泡が底面開口部44から逃げることを防止する。つまり、張出部45は、U字型コア31、32の直線上に延びた一対の脚部35間から気泡が逃げることを防止する。そのため、張出部45は、U字型コア31、32と接している。張出部45の長辺は、U字型コア31、32の直線上に延びた一対の脚部35の間の長さと概略同一の長さを有する。
張出部45は、樹脂体41、42をモールド成形する際に、一体に成形される。なお、張出部45は、樹脂体41、42とは別体として成形し、U字型コア31、32をモールド成形によって埋め込んだ樹脂体41、42を成形した後、接着剤等により樹脂体41、42に接合してもよい。
樹脂体42は、図2、図5に示すように、コイル5の巻軸方向と直交し、ケース7の側壁72と対向する端面に2つの背面開口部46を有する。この背面開口部46はU字型コア31、32を露出させる。より具体的には、背面開口部46は、U字型コア31、32の摺動面Sを露出させる。背面開口部46の形状は、概略矩形状である。なお、樹脂体41も樹脂体42と同様に背面開口部46を有している。
図6は、充填成形部8に覆われたリアクトル本体2を巻軸方向からみた側面図(ケース7は不図示)である。図6に示すように、背面開口部46は、充填成形部8に覆われていない露出部461を有する。換言すれば、背面開口部46は、充填成形部8に覆われている部分と覆われていない部分を有する。露出部461は、U字型コア31、32の摺動面Sを露出させる。つまり、U字型コア31、32は、樹脂部材4及び充填成形部8に覆われず露出している部分を有する。
この露出部461は、充填材を注入する際にコア3から発生する気泡の逃げ道となる。露出部461の面積は、底面開口部46の面積の10%以上であることが好ましい。露出部461の面積が、底面開口部46の面積の10%以上であると、気泡が良好にリアクトルの外部に放出できる。
樹脂体41の直線部41a、41bは、側面開口部47を有する。この側面開口部47は、Y軸方向と平行で、ケース7の側壁72と平行となる直線部41a、41bの端面に設けられている。側面開口部47は、コア3を露出させる。
コイル5は、エナメルなどで絶縁被覆した1本の導電性部材により構成される。本実施形態では、銅線によって構成された平角線のエッジワイズコイルである。もっとも、コイル5の線材や巻き方はこれに限らず、他の形態のものであってもよい。
コイル5は、左右の一対のコイル51a、51bを有し、この一対のコイル51a、51bは、巻軸方向が平行になるように配置される。コイル51a、51bの端部は、コイル51a、51bと同じ素材でなる連結線41cによって連結されている。コイル51a、51bは、引出線52a、52bをそれぞれ有し、端子9と溶接等により接合され、外部機器と電気的に接続される。
温度センサ6は、リアクトル1の温度を検出する。温度センサ6としては、例えば、温度変化に対して電気抵抗が変化するサーミスタを用いることができるが、これに限定されない。温度センサ6は、リアクトル1の外部に設置された装置と電気的に接続され、リアクトル1の温度情報を外部機器に伝送することができる。
ケース7は、リアクトル本体2を収容する。ケース7は、上面が開口している箱型形状を有する。つまり、ケースは、概略矩形状の底面71と、底面71の4辺の縁から高さ方向に立ち上がった側壁72a、72b、72c、72dを有し、上面が開口している。この開口からリアクトル本体2がケース7の収容スペースに挿入される。収容スペースは、底面71と側壁72a、72b、72c、72dによって囲われたスペースである。
ケース7の収容スペースは、リアクトル本体2より若干大きい。換言すれば、ケース7の側壁72a、72b、72c、72dは、リアクトル本体2の周囲を覆うように、リアクトル本体2より一回り大きい。そのため、ケース7の側壁72a、72b、72c、72dとリアクトル本体2との間には隙間が形成される。ケース7のZ軸方向の高さ、即ち側壁72の高さは、リアクトル本体2のZ軸方向の高さより低い。なお、側壁72の高さはリアクトル本体2の高さと同じ高さでもよいし、高くしてもよい。
充填成形部8は、リアクトル本体2とケース7の隙間に充填材が充填され、固化してなる部材である。つまり、充填成形部8は、リアクトル本体2とケース7の隙間に形成される。充填成形部8は、リアクトル本体2をケース7に固定する。充填材としては、リアクトル1の放熱性能の確保及びリアクトル本体2からケース7への振動伝搬の軽減のため、比較的柔らかく熱伝導性の高い樹脂が適している。具体的には、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂などが挙げられる。
充填成形部8は、背面開口部46を全て覆っていない。換言すれば、背面開口部46は、充填成形部8から露出する露出部461を有する。
(組立作業)
本実施形態のリアクトル1の組立作業について説明する。上記のとおり、樹脂によるモールド成型によって、U字型コア31が埋め込まれた樹脂部材41及びU字型コア32と端子9が埋め込まれた樹脂部材42が形成されている。樹脂部材41の直線部41a、41bの内部にI字型コア33及びスペーサ34を挿入し、U字型コア31、32、I字型コア33及びスペーサ34を接着剤等で接合する。
直線部41a、41bの外部にはコイル51a、51bを装着し、2分割されていた樹脂部材41、42の端部を向き合わせて接合することでリアクトル本体2が構成される。その後、リアクトル本体2をケース7に収容する。収容後、注入口73から充填材を注入する。注入された充填材は固化し、充填成形部8が形成され、リアクトル1を得る。
(作用)
圧粉磁心からなるコア3は、プレス成形時にコア3の内部に空気が混入する。一方、充填材を注入する際、充填材に気泡が混入することを防止するため真空中で行う必要がある。このとき、真空にしたことにより、コア3に含まれていた空気が膨張し、気泡が発生する。放熱性を確保するため、発生した気泡をリアクトル1の外部へ放出する必要がある。
図7は、コアの内部における気泡Xの動きを示す模式図である。本実施形態では、樹脂体41、42は、底面開口部44及び背面開口部46を有している。この開口部44、46から気泡Xをリアクトル1の外部に逃がすことができる。特に、背面開口部46は、樹脂部材4及び充填成形部8に覆われていない露出部461を有する。露出部461以外の開口部44、46は、充填成形部8をなす充填材に覆われてしまう。充填材は、粘性を有するため、気泡Xが空気より逃げにくく、また、充填材に気泡Xが混入するとリアクトル本体2に充填材を均一に充填できないおそれもある。本実施形態では、充填材に覆われない露出部461を有するので、露出部461から気泡Xをリアクトル1の外部に放出させやすい。気泡は、外部に出やすい方向に向かうので、図7に示すように、露出部461に向かう気泡Xの数が増える。よって、露出部461からより多くの気泡Xをリアクトル外部に放出することができる。
背面開口部46及び露出部461から露出しているのは、U字型コア31、32の摺動面Sである。一方、底面開口部44から露出しているのは、U字型コア31、32のプレス面Pである。プレス成形した際、U字型コア31、32の内部に含まれる空気は、摺動面Sに集まる。具体的には、プレスされることで、コア3のプレス面Pには大きな圧力が加えられるため、U字型コア31、32の内部に含まれる空気は、プレス面Pから離れる方向に向かう。そして、離れる方向に向かった空気は、U字型コア31、32の外部に出ようと摺動面Sの方向に向かう。このように、U字型コア31、32のプレス成形時に外部に出ることができなかった空気が摺動面S付近に集まる。
また、プレス面Pには、摺動面Sより大きい圧力が加えられるため、プレス面Pは、摺動面Sと比べて隙間が少なく密に成形されている。一方、摺動面Sは、金型を摺動させるので表面にはプレス面Pと比べて凹凸があり、コア3の内部にある気泡Xが外部に出やすい。つまり、気泡Xは、プレス面Pより摺動面Sの方が気泡Xを放出させやすい。よって、コア3の摺動面Sを露出している背面開口部46、特に、背面開口部46が有する露出部461からより多くの気泡Xをリアクトル外部に放出させることができる。
本実施形態では、底面開口部44から露出しているプレス面PであるU字型コア31、32の縁は段差35を有し、樹脂部材4は、この段差35を埋めるようにU字型コア31、32を覆っている。気泡Xは、コア3の縁から放出しやすい。そこで、U字型コア31、32の底面の段差35を樹脂部材4が覆うことで、この樹脂部材4が気泡X2の放出経路を塞ぐシールドの働きをする。
具体的には、図7に示すように、この段差35を埋めている樹脂部材4は、気泡X2が底面開口部44から放出されることを阻止し、気泡X2を露出部461へ向かわせる。換言すれば、底面開口部44から出ていく気泡X2の数を減少させることで、露出部461へ向かう気泡Xを増やす。よって、露出部461からリアクトル1の外部へ放出できる気泡Xの数を増やすことができる。
特に、露出部461の面積を底面開口部44の面積の10%以上とすると、露出部461から放出される気泡Xが顕著に現れる。これは、露出部461の面積を底面開口部44の面積の10%以上とすることで、露出部461の面積が増え、露出部461から放出できる気泡Xの量も増えるので、露出部461に向かう気泡Xの量が増えるものと推測される。
また、底面開口部44を有しているので、底面開口部44に向かう気泡X3もあり、特に、底面開口部44から露出しているコア3の巻軸方向に延びた一対の脚部35の間から気泡X3が逃げやすい。しかし、底面開口部44は充填材で覆われるため、露出部461と比べると気泡X3をリアクトル1の外部に放出しにくいので、できるだけ気泡X3を露出部461へ向かわせたい。
本実施形態では、樹脂部材4は、張出部45を有し、コア3の脚部35の間に設けられている。つまり、図7に示すように、張出部45は、コア3の一対の脚部35の間から気泡X3が外部に放出されることを防止する。これにより、気泡X3が底面開口部44から外部に逃げにくくする。この底面開口部44から外部に放出されなかった気泡X3は、外部に放出しやすい摺動面Sに向かわせることができる。そして、摺動面Sに向かった気泡X3は、露出部461から外部に放出される。よって、樹脂部材4が張出部45を有することで、より多くの気泡Xを外部に放出することができる。
また、底面開口部44から露出しているU字型コア31、32の縁は段差35を有し、樹脂部材4は、この段差を覆い、U字型コア31、32と面一となっている。これにより、底面開口部44からもより多くの気泡X4を外部に放出することができる。
従来では、底面開口部から露出しているコアの底面の縁に段差はなく、樹脂部材は、コアの底面の縁を覆っていた。即ち、コアと樹脂部材は面一に形成されておらず、コアの底面の縁を覆う分、樹脂部材が出っ張る形状となっていた。このような従来の形状では、コアの底面から出てきた気泡は、コアの底面の縁を覆っている樹脂部材とコアとの間に気泡が溜まってしまう。よって、気泡は、コアの底面の縁を覆っている樹脂部材よってリアクトルの外部に出ることを阻止されてしまう。
一方、本実施形態では、U字型コア31、32の底面と樹脂部材4は、面一となっている。即ち、底面開口部44から露出しているU字型コア31、32の端面は樹脂部材4で覆われていない。U字型コア31、32の底面から出てきた気泡X4は、樹脂部材4に進路を阻止されない。よって、U字型コア31、32と樹脂部材の間に気泡X4が溜まることを抑制することができ、底面開口部44からより多くの気泡Xを放出させることができる。
さらに、樹脂体41の直線部41a、41bは、側面開口部47を有する。直線部41a、41bの内部に挿入されたI字型コア33から発生する気泡Xは、直線部41a、41bの内部に溜まることなく、側面開口部47からリアクトル1の外部に放出することができる。
(効果)
本実施形態のリアクトル1は、圧粉磁心からなるコア3と、コア3の周囲を被覆する樹脂部材4と、樹脂部材4の外周に巻回されたコイル5と、を有するリアクトル本体2と、底面71と、底面71から立ち上がる側壁72とを有し、リアクトル本体2を収容するケース7と、充填材が固化してなり、ケース7にリアクトル本体2を固定する充填成形部8と、を備え、樹脂部材4は、ケース7の底面71と対向する端面に設けられ、コア3を露出させる底面開口部44と、コイル5の巻軸方向と直交し、側壁72と対向する端面に設けられ、コア3を露出させる背面開口部46と、を有し、背面開口部46は、充填成形部8に覆われず露出している露出部461を有している。
これにより、樹脂部材4及び充填成形部8に覆われていない露出部461からコア3の内部から発生する気泡Xをリアクトル1の外部に放出することができ、熱抵抗を減少させることができる。また、充填材に覆われていない露出部461から気泡Xを放出させることで、充填材に気泡Xが混入することを抑制し、充填材をリアクトル本体2の細部に亘って万遍なく充填させることができる。よって、リアクトル1の放熱性を向上させることができる。
露出部461の面積は、底面開口部44の面積の10%以上となっている。つまり、樹脂部材4及び充填成形部8に覆われていない露出部461の面積は大きい。これにより、露出部461からより多くの気泡Xを放出させることができるので、より熱抵抗を減少させ、放熱性の良いリアクトル1を得ることができる。
コア3は、底面開口部44から露出しているコア3の縁に段差35を有し、樹脂部材4は、段差35を埋め、底面開口部44から露出しているコア3と面一になるようにした。このように、コア3の段差を埋めた樹脂部材4は、気泡Xが底面開口部44に向かうことを抑制し、露出部461に向かわせることができ、より多くの気泡Xをリアクトル1の外部に放出することができる。また、底面開口部44から露出しているコア3と樹脂部材4が面一になるようにしたことで、樹脂部材4によって進路を阻止される気泡Xがなくなり、樹脂部材4とコア3との間に気泡Xが溜まりこむことを抑制でき、底面開口部44からも効率良く気泡Xを放出させることができる。よって、リアクトル1の放熱性を向上させることができる。
また、樹脂部材4は底面開口部44及び背面開口部46を有し、底面開口部44及び背面開口部46から露出しているコア3とケース7の間を充填材が固化してなる充填成型部8が覆っている。これにより、リアクトル本体2の熱を底面開口部44及び背面開口部46から充填材を介してケースに効率良く伝達させることができ、リアクトル1の放熱性を更に向上させることができる。
プレス成形されたコア3は、金型を摺動させる摺動面Sを有し、摺動面Sは、背面開口部46から露出するようにした。摺動面Sはプレス面Pより気泡Xをリアクトル1外部に放出しやすいので、露出部461からより多くの気泡Xを放出できる。よって、リアクトル1内部に残る気泡Xを抑制でき、リアクトル1の放熱性を向上させることができる。
コア3は、コイル5の巻軸方向に延びた一対の脚部35を有する環状コアであり、底面開口部44は、一対の脚部35間を含む範囲に亘って延在する第1の縁441を有し、樹脂部材4は、底面開口部44の第1の縁441から張り出し、底面開口部44から露出しているコア3と接している張出部45を有するようにした。これにより、底面開口部44ではなく露出部461に気泡Xを向かわせることができ、より多くの気泡Xをリアクトル1の外部に放出することができ、リアクトル1の放熱性を向上させることができる。
樹脂部材4は、一対の脚部35をそれぞれ被覆する直線部41a、41bを更に有し、直線部41a、41bは、コイル5の巻軸方向と平行で、側壁72と平行となる側面にコア3を露出させる側面開口部47を有するようにした。これにより、I字型コア33から発生する気泡Xをリアクトル1の外部に放出することができ、リアクトル1の放熱性を向上させることができる。
また、側面開口部47から露出したコア3とケース7の間を充填材が覆っている。これにより、リアクトル本体2の熱を充填材を介してケース7に効率良く伝達させることができるので、リアクトル1の放熱性を向上させることができる。
(実施例)
本発明の実施例について、表1を参照し、比較例と比較しつつ説明する。実施例に係るリアクトル1は、第1の実施形態で説明したリアクトルと同一の構造である。即ち、樹脂部材4は、底面開口部44、背面開口部46、張出部45を有し、背面開口部46は、充填成形部8に覆われていない露出部461を有する。一方、比較例に係るリアクトルは、樹脂部材が底面開口部、背面開口部を有し、背面開口部は露出部を有する。つまり、実施例と比較例は、樹脂部材が張出部を有するか否かが異なる。
この実施例と比較例のリアクトルの初期温度及び信頼性試験後の温度を測定した。温度の測定は、コア損失94W、コイル損失200W、水冷温度60℃という条件で測定した。また、信頼性試験後温度は、雰囲気温度170℃の環境下に100時間放置した後に上記条件で測定した温度である。その結果を表1に示す。
Figure 0007148313000001
表1に示すように、実施例及び比較例は、コイル間、コイル上面、I字型コア上面の3か所の温度を測定した。コイル間とは、図8のAで示すように、巻軸方向が平行になるよう並べられた2つのコイルの間であり、コイルのY軸方向及びZ軸方向における中央部分の温度である。コイル上面とは、図8のBで示すように、一方のコイルの上面のX軸方向及びY軸方向の中央部分の温度である。I字型コア上面とは、図8のCで示すように、コイルの内周に配置されたI字型コアの上面、即ち、コイルとI字型コアの間であり、I字型コアのX軸方向中央部分の温度である。
表1に示すように、まず、実施例の初期温度は、比較例の初期温度よりもすべての測定箇所で低かった。また、実施例は、比較例と比べて、すべての測定箇所における信頼性試験後における初期温度と信頼性試験後温度の差が約5℃低かった。即ち、実施例は、比較例と比べて、信頼性試験後、温度上昇していない。
これは、実施例は、張出部45を設けたことにより、露出部461からより多くの気泡Xをリアクトル1外部に放出できた結果といえる。具体的には、比較例は、張出部を有しないことから、コアの底面とケースの間に気泡が生じ、充填材を均一に充填できない。また、比較例は、雰囲気温度170℃という高温化に長時間放置したことで、コアとケース間に生じた気泡が膨張し、コアとケース間に充填された充填材が剥離される。このことから、比較例は、リアクトル本体に生じた熱を効率良く充填材を介してケースに伝達させることができないため、温度上昇が大きい結果となっている。
一方、張出部45を有する実施例は、露出部461からより多くの気泡をリアクトル1外部に放出できたことで、コア3の底面とケース7の間に気泡Xが発生することを抑制できる。換言すれば、実施例は、充填材に気泡Xが混入することを抑制でき、リアクトル本体2に均一に充填材を充填させることができる。そのため、信頼性試験を行っても気泡Xが膨張して、充填材が剥離することはないので、良好な放熱性は維持される。よって、リアクトル1の放熱性を向上できた実施例は、比較例と比べて、すべての測定箇所における初期温度が低く、更に、信頼性試験後の温度上昇も低い結果になったといえる。
(他の実施形態)
本明細書においては、本発明に係る実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。上記のような実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
本実施形態では、樹脂体41、42は、概略矩形状に開口した背面開口部46を有していたが、背面開口部46の形状はこれに限られず、露出部461の面積が底面開口部44の面積の10%以上であれば、背面開口部46は、円形であってもよい。また、背面開口部46の数も露出部の面積を足し合わせた面積が、底面開口部44の面積の10%以上であれば、樹脂体41、42は、大きく開口した1つの背面開口部46を有していてもよいし、2つ以上の背面開口部46を有していてもよい。
1 リアクトル
2 リアクトル本体
3 コア
31、32 U字型コア
33 I字型コア
34 スペーサ
35 段差
4 樹脂部材
41、42 樹脂体
41a、41b 直線部
41c 連結部
44 底面開口部
441 第1の縁
45 張出部
46 背面開口部
461 露出部
47 側面開口部
5 コイル
51a、51b コイル
52a、52b 引出線
6 温度センサ
7 ケース
71 底面
72 側壁
8 充填成形部
9 端子
X、X2、X3、X4 気泡

Claims (6)

  1. 圧粉磁心からなるコアと、前記コアを埋設する樹脂部材と、前記樹脂部材の外周に巻回されたコイルと、を有するリアクトル本体と、
    底面と、前記底面から立ち上がる側壁とを有し、前記リアクトル本体を収容するケースと、
    充填材が固化してなり、前記ケースに前記リアクトル本体を固定する充填成形部と、
    を備え、
    前記樹脂部材は、
    前記ケースの前記底面と対向する前記コイルが巻回されていない位置に設けられ、前記コアを露出させる底面開口部と、
    前記コイルの巻軸方向と直交し、かつ、前記側壁と対向する位置に設けられ、前記コアを露出させる背面開口部と、
    を有し、
    前記背面開口部は、前記充填成形部に覆われず露出している露出部を有し、
    前記露出部の面積は、前記底面開口部の面積の10%以上であり、
    プレス成形された前記コアは、
    金型が摺動することで形成される摺動面を有し、
    前記摺動面は、前記背面開口部から露出していること、
    を特徴とするリアクトル。
  2. 圧粉磁心からなるコアと、前記コアを埋設する樹脂部材と、前記樹脂部材の外周に巻回されたコイルと、を有するリアクトル本体と、
    底面と、前記底面から立ち上がる側壁とを有し、前記リアクトル本体を収容するケースと、
    充填材が固化してなり、前記ケースに前記リアクトル本体を固定する充填成形部と、
    を備え、
    前記樹脂部材は、
    前記ケースの前記底面と対向する前記コイルが巻回されていない位置に設けられ、前記コアを露出させる底面開口部と、
    前記コイルの巻軸方向と直交し、かつ、前記側壁と対向する位置に設けられ、前記コアを露出させる背面開口部と、
    を有し、
    前記背面開口部は、前記充填成形部に覆われず露出している露出部を有し
    前記コアは、前記底面開口部から露出している面の縁に段差を有し、
    前記樹脂部材は、前記段差を埋め、前記底面開口部から露出している前記コアと面一になっていること、
    を特徴とするリアクトル。
  3. 圧粉磁心からなるコアと、前記コアを埋設する樹脂部材と、前記樹脂部材の外周に巻回されたコイルと、を有するリアクトル本体と、
    底面と、前記底面から立ち上がる側壁とを有し、前記リアクトル本体を収容するケースと、
    充填材が固化してなり、前記ケースに前記リアクトル本体を固定する充填成形部と、
    を備え、
    前記樹脂部材は、
    前記ケースの前記底面と対向する前記コイルが巻回されていない位置に設けられ、前記コアを露出させる底面開口部と、
    前記コイルの巻軸方向と直交し、かつ、前記側壁と対向する位置に設けられ、前記コアを露出させる背面開口部と、
    を有し、
    前記背面開口部は、前記充填成形部に覆われず露出している露出部を有し、
    前記コアは、前記コイルの巻軸方向に延びた一対の脚部を有する環状コアであり、
    前記底面開口部は、前記一対の脚部間を含む範囲に亘って延在する第1の縁を有し、
    前記樹脂部材は、前記底面開口部の前記第1の縁から張り出し、前記底面開口部から露出しているコアと接している張出部を有すること、
    を特徴とするリアクトル。
  4. 前記樹脂部材は、
    前記一対の脚部をそれぞれ被覆する直線部、
    を更に有し、
    前記直線部は、前記コイルの巻軸方向と平行で、前記側壁と平行となる側面に前記コアを露出させる側面開口部を有すること、
    を特徴とする請求項に記載のリアクトル。
  5. 前記露出部の面積は、前記底面開口部の面積の10%以上であること、
    を特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載のリアクトル。
  6. プレス成形された前記コアは、
    金型が摺動することで形成される摺動面を有し、
    前記摺動面は、前記背面開口部から露出していること、
    を特徴とする請求項乃至の何れかに記載のリアクトル。
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