JP7022577B2 - リアクトル - Google Patents

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Description

本発明は、コアと、コアに装着されたコイルとを有するリアクトルに関する。
リアクトルは、ハイブリッド自動車や電気自動車の駆動システム等をはじめ、種々の用途で使用されている。例えば、車載用の昇圧回路に用いられるリアクトルとして、コアの周囲を樹脂によるモールド成型等によって被覆し、その外周にコイルを設けたものが知られている。
従来、この種のリアクトルは、コアとコイルからなるリアクトル本体を、アルミニウムなどの金属製のケース内に収容して、リアクトル本体とケースとの間に充填材を注入し、固化していた。
特開2012-253068号公報
リアクトルは、他の電気部品とともに使用され、かつ他の電気部品と狭いスペースに配置されることも多いため、小型化が要請されている。例えば、ケースの壁の高さを低くして低背化することが求められる場合がある。しかし、リアクトル本体を構成するコイルとケースとは、絶縁を確保するため、コイルとケース内壁との間に間隔を空けて配置する必要がある。
リアクトル本体は、コアとコイルによって構成されており、例えば、ケースにボビン等を介してコアが絶縁支持されている場合、コアの周囲に巻回されたコイルとケースの内壁との間隔は、各部材の寸法公差によって影響を受ける。このため、設計上は、コイルとケースの内壁との間隔を、最低限必要な距離よりもあらかじめ大きくとっておく必要があり、結果的にリアクトルが大型化する。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、小型化及びコイルとケースの絶縁性の確保を両立できるリアクトルを提供することにある。
本発明のリアクトルは、コアと、筒状部を有し、前記コアの一部が前記筒状部に挿入されたコイルと、前記コイルの外周面の少なくとも一部を覆う樹脂部材と、前記コア、前記コイル及び前記樹脂部材を収容したケースと、を有し、前記樹脂部材には、前記ケースの内壁に接することにより、前記コイルと前記ケースの内壁との間隔を保持する保持部と、前記コイルの外周面側において、前記コアを支持する支持部と、を有する
また、本発明のリアクトルは、コアと、筒状部を有し、前記コアの一部が前記筒状部に挿入されたコイルと、前記コイルの外周面の少なくとも一部を覆う樹脂部材と、前記コア、前記コイル及び前記樹脂部材を収容したケースと、を有し、前記樹脂部材は、前記ケースの内壁に接することにより、前記コイルと前記ケースの内壁との間隔を保持する保持部と、前記コイルの外周面の一部が露出した開口と、を有し、前記ケース内には、充填材から成る充填成形部が形成され、前記保持部は、前記樹脂部材の前記開口を有する面に設けられている。
さらに、本発明のリアクトルは、コアと、筒状部を有し、前記コアの一部が前記筒状部に挿入されたコイルと、前記コイルの外周面の少なくとも一部を覆う樹脂部材と、前記コア、前記コイル及び前記樹脂部材を収容したケースと、を有し、前記樹脂部材は、前記ケースの内壁に接することにより、前記コイルと前記ケースの内壁との間隔を保持する保持部を有し、前記保持部は、前記コイルの相反する外周面に対応する位置に設けられている。
本発明によれば、小型化及びコイルとケースの絶縁性の確保を両立できるリアクトルを得ることができる。
実施形態のリアクトルの全体構成を示す分解斜視図である。 実施形態のリアクトルの正面図である。 実施形態のリアクトル本体の分解斜視図である。 図1のA-A断面図である。 リアクトル本体の平面図である。 図4の角部の拡大断面図である。 リアクトルの部材毎の寸法を示す断面図である。 コアを樹脂で被覆した場合(A)と実施形態(B)の拡大断面図である。 コイルと樹脂部材の軸方向断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態のリアクトルについて説明する。
[概略構成]
図1は、本実施形態に係るリアクトルの全体構成を示す分解斜視図であり、図2はリアクトルの正面図である。図3はリアクトル本体の分解斜視図、図4は図1のA-A断面図である。図5はリアクトル本体を構成するコア、コイル及び樹脂部材の位置関係を示す平面図、図6は図4の角部の拡大断面図である。
リアクトルは、電気エネルギーを磁気エネルギーに変換して蓄積及び放出する電磁気部品であり、電圧の昇降圧等に使用される。本実施形態のリアクトルは、例えばハイブリッド自動車や電気自動車の駆動システム等で使用される大容量のリアクトルである。リアクトルは、これら自動車に搭載される昇圧回路の主要部品である。
リアクトルは、図1及び図2に示すように、リアクトル本体1、ケース4及び充填成形部5を有する。リアクトル本体1は、図3に示すように、コア10、コイル20、樹脂部材30を有する。コア10は磁性体を含み構成され、角部11を有する部材である。角部11とは、角度の異なる少なくとも2つの側面の境界を含む領域である。
コイル20は、図3の分解斜視図に示すように、導電性の部材を巻回することにより構成され、筒状部21を有する部材である。筒状部21は、導電性の部材の巻回部分である。樹脂部材30は、絶縁性の樹脂材料により形成され、図4に示すように、筒状部21の内周面の少なくとも一部を覆い、コイル20内に挿入されたコア10の角部11を支持する部材である。
ケース4は、図1に示すように、リアクトル本体1を収容する部材である。ケース4は、例えばアルミニウム合金等、熱伝導性が高く軽量な金属で構成されており、放熱性を有する。充填成形部5は、図2に示すように、ケース4内において、ケース4と、コア10、コイル20及び樹脂部材30との間、コア10と樹脂部材20との間に充填材を充填し、固化させて形成されたものである。
[詳細構成]
本実施形態のリアクトルの各部の詳細構成を図面を用いて説明する。なお、本明細書において、図1に示すz軸方向を「上」側、その逆方向を「下」側とする。各部材の構成を説明するのに、「下」は「底」とも称する。z軸方向は、リアクトルの上下方向であり、リアクトルの「高さ方向」である。また、図1に示すx軸方向及びその逆方向を「幅方向」、y軸方向及びその逆方向を「奥行方向」とする。「幅方向」、「奥行方向」がなす平面を「水平方向」とする。これらの方向は、リアクトルの各構成の位置関係を述べるための表現であり、リアクトルが設置対象に設置された際の位置関係や方向を限定するものではない。
(コア)
図5に示すように、コア10は、全体が概略θ形状を有する。具体的には、コア10は、一方向に延びて中央に配置されコイル20が装着される中脚部10Aと、中脚部10Aと同方向に延び中脚部10Aの両側に配置された一対の外脚部10Bと、中脚部10A及び外脚部10Bと直交し、中脚部10A及び一対の外脚部10Bの端部を繋ぐ一対の継脚部10Cとを有し、外脚部10B及び継脚部10Cによって矩形状の環状形状を形成している。
コア10のうち、中脚部10Aはコイル20が巻回されているため、磁束が発生する部位である。中脚部10Aは、複数の角部11を有する角柱部を形成している。本実施形態では、中脚部10Aは略直方体形状であり、その周囲に4つの角部11を有している。各角部11は、中脚部10Aの長手方向に沿って延びている。なお、角部11は、図6(A)の断面図に示すように、コア10の周面が連続して角が形成されている場合も、図6(B)の断面図に示すように、溝、窪み、切欠等により、微小な角が複数形成されている場合も含む。また、角部11は、角に面取りや丸みが施されている場合も含む。
外脚部10B及び継脚部10Cには、コイル20が巻回されておらず、中脚部10Aで発生した磁束が通過するヨーク部である。コア10内には、中脚部10Aで発生した磁束が左右に分かれて、ヨーク部となる継脚部10C、外脚部10B及び継脚部10Cを通過することで、2つの環状の閉磁路が形成される。
本実施形態では、コア10は、一対のE字型コア10a、10bを含み構成される。E字型コア10a、10bは、圧粉磁心、フェライトコア、又は積層鋼板などの磁性体からなる。ここでは、E字型コア10a、10bは圧粉磁心である。
E字型コア10a、10bの中央の脚部を向かい合わせて配置することで中脚部10A
を構成し、E字型コア10a、10bの中央に延びる脚部と平行に延びる脚部を突き合わ
せることで外脚部10Bを構成する。E字型コア10a、10bの三本の脚部を繋ぐ部分
が継脚部10Cである。
E字型コア10a、10bの中央の中脚部10Aの間には、エアギャップが設けられている。但し、直接接着剤等により接合してもよいし、ギャップスペーサを介して接合してもよい。E字型コア10a、10bの外脚部10Bの間は、互いに接着剤等により接合されている。但し、ギャップスペーサを介して接合してもよい。ギャップスペーサとしては、非磁性体、セラミック、非金属、樹脂、炭素繊維、若しくはこれら二種以上の合成材又はギャップ紙を用いることができる。
(コイル)
コイル20は、絶縁被覆された導線である。本実施形態では、コイル20は、図3に示すように、平角線のエッジワイズコイルであり、エナメルなどの絶縁被覆した1本の銅線によって構成されている。但し、コイル20の線材や巻き方は平角線のエッジワイズコイルに限定されず、他の形態であっても良い。
コイル20の巻回部分である筒状部21は、図4に示すように、径方向の断面が略トラック形状である。トラック形状は、一対の部分円を凸側を相反する方向として離隔して対向させ、それぞれの両端を互いに平行な直線で結んだ形状である。このため、筒状部21は内外周の上下に平坦面を有し、左右に曲面を有している。筒状部21は全体として高さ方向が水平方向よりも短い扁平であり、内周の四隅が曲面となっている。
コイル20は、コア10の中脚部10Aの外周に装着されている。より具体的には、中脚部10Aが、コイル20の筒状部21内に挿入され、中脚部10Aの4つの角部11が、後述する樹脂部材30及び充填成形部5を介して筒状部21の内周面に支持されている。従って、コア10の上下左右方向が、コイル20によって位置決めされている。
コイル20の両端部は、図3に示すように、筒状部21から外方に向かって引き出され、外部電源などの外部機器の配線と電気的に接続される端子22、23を構成している。外部電源から電力供給されると、コイル20に電流が流れてコイル20を突き抜ける磁束が発生し、コア10内に閉磁路が形成される。
(樹脂部材)
樹脂部材30は、図4に示すように、コイル20の表面を樹脂で覆う部材である。樹脂部材30は、コイル20の筒状部21の少なくとも内周面の形状に倣って形成されている。つまり、樹脂部材30は、コイル20の筒状部21の内周面を覆う部分は、断面がトラック形状の筒状となっている。このため、樹脂部材30は、筒状部21の内周面に対応する曲面を有している。なお、本実施形態では、外周面の形状にも倣って樹脂部材30が形成されている部分を有している。
コア10の複数の角部11は、樹脂部材30に支持されている。樹脂部材30には、角部11の支持位置において、角部11が入り込むことにより角部11の位置を規制する規制部31が形成されている。角部11の位置を規制するとは、少なくともコア10の挿入方向に直交する断面に沿う回転方向の変位が抑制されることをいう。本実施形態では、規制部31は、角部11を構成する角度の異なる側面に沿うように、異なる角度で形成された内周面の境界を含む領域である。角部11が規制部31に入り込むとは、角部11が規制部31に直接接触する場合も、直接接触しない場合も含む。例えば、規制部31と角部11との間に後述する充填成形部5が介在する場合も、入り込むと言える。本実施形態の規制部31の形状は、断面が略L字形であるが、角部11の位置が規制される形状であればよい。
規制部31は、図5に示すように、角柱部である中脚部10Aの長手方向に沿って形成されている。この規制部31の方向は、コア10の中脚部10Aの挿入方向に略平行となっている。規制部31の方向は、コイル20の筒状部21の軸方向にも略平行である。規制部31は、複数の各角部11に対応して設けられている。つまり、角柱部分である中脚部10Aの複数の角部11が、樹脂部材30に支持される。本実施形態では、4つの角部11に対応して、樹脂部材30の内周の四隅に4つの規制部31が形成されている。このような4つの規制部31によって、4つの角部11が規制されるため、コア10の位置が強固に規制される。例えば、コア10の挿入方向に直交する断面に沿う回転が制限される。なお、規制部31による支持箇所は、複数の角部11であればよい。例えば、隣接する2つの角部11であってもよいが、少なくとも対角に位置する一対の角部11とすることにより支持を強固とすることができ、上記のように4つの角部11とすることにより、さらに強固となる。
また、樹脂部材30には、図2に示すように、保持部32、33が設けられている。保持部32、33は、ケース4の内壁に接することにより、コイル20とケース4の内壁との間隔を保持する。本実施形態では、保持部32、33は、コイルの相反する外周面に対応する位置に設けられている。例えば、保持部32、33は、コイル20の上下の平坦面に対応する位置に設けられた突起である。
樹脂部材30は、図4に示すように、コイル20の外周面の一部が露出した開口36、37を有する。本実施形態では、開口36、37は矩形状であり、それぞれコイル20の上下の平坦面の一部を露出させている。
上方の保持部32及び下方の保持部33は、矩形の頂点上であって開口36、37の四隅の近傍に、それぞれ4つずつ設けられている。上方の保持部32のケース4の上側の内壁に接する天面、下方の保持部33のケース4の下側の内壁に接する底面は、平坦面となっている。
コイル20の端子22、23は、ケース4内に収容される部分が、樹脂部材30と連続したカバー部34、35に埋め込まれることにより、端子22、23の揺動を防止するとともに、ケース4及びコイル20との絶縁が確保されている。
樹脂部材30には、図4及び図5に示すように、コイル20の外周面側において、コア10を支持する支持部38、39が設けられている。本実施形態では、支持部38、39は、コア10の外周の曲面に対応する面から、水平方向に突出した挟持板38a、38b、39a、39bを有している。挟持板38a、39aは、コア10の外脚部10Bの上下を挟む一対の板である。挟持板38b、39bは、コア10の継脚部10Cの上下を挟む一対の板である。この支持部38、39と、上記の樹脂部材30の規制部31によって、コア10が支持される。
さらに、支持部38、39は、ケース4の内壁に接することにより、コア10とケース4の内壁との間隔を保持する当接部381、382、391、392を有する。本実施形態では、当接部381、382、391、392は、コア10の外側面から水平方向に突出した挟持板38a、38b、39a、39bの外縁である。当接部381、391は、外脚部10Bとケース4の内壁との間隔を保持する。当接部382、392は、継脚部10Cとケース4の内壁との間隔を保持する。
樹脂部材30は、本実施形態では、樹脂により一体成形された部材であり、上記の規制部31、保持部32、33、カバー部34、35、開口36、37、支持部38、39は継ぎ目無く一続きに構成されている。樹脂部材30は、例えば、コイル20を埋め込むように、モールド成形法により形成する。樹脂部材30は、筒状部21の内周面近傍における隣り合う導体の隙間に入り込んでいる(図9参照)。
樹脂部材30を構成する樹脂の種類としては、例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ウレタン樹脂、BMC(Bulk Molding Compound)、PPS(Polyphenylene Sulfide)、PBT(Polybutylene Terephthalate)等が挙げられる。
(ケース)
ケース4は、図1及び図2に示すように、リアクトル本体1を収容する収容部材である。ケース4は、例えばアルミニウム合金等、熱伝導性が高く軽量な金属で構成されており、放熱性を有する。本実施形態では、ケース4は、正面に開口を備えた略直方体形状の箱であり、上面、底面、底面の三辺から立ち上がり上面に連続する側壁とで構成されている。
ケース4の内部には、リアクトル本体1を収容する略直方体形状の収容スペースが設けられている。ケース4の収容スペースには、リアクトル本体1が収容される。収容スペースは、リアクトル本体1よりも若干大きい。ケース4には、正面の開口から、リアクトル本体1が、コイル20の軸方向に挿入される。但し、リアクトル本体1を、コイル20の軸方向に直交する方向に挿入する態様であってもよい。なお、ケース4には、図示はしないが、リアクトルを設置箇所に固定するためのネジ孔を有する固定部等が設けられている。
(充填成形部)
充填成形部5は、図2に示すように、ケース4、樹脂部材30、コイル20及びコア10の間に充填材が充填されて固化されてなる部材である。充填成形部5によって、リアクトル本体1がケース4内に固定される。
充填材は、リアクトルの放熱性能の確保及びリアクトル本体1からケース4への振動伝搬の軽減のため、比較的柔らかく熱伝導性の高い樹脂が適している。また、充填材は絶縁性を有することが好ましい。
[組立作業]
本実施形態に係るリアクトルの組立作業を説明する。上記の通り、図3及び図5に示すように、樹脂によるモールド成型により、コイル20が埋め込まれた樹脂部材30が形成されている。この樹脂部材30には、コイル20の内周に沿う筒状の内周面が形成されている。この内周面は、コア10の角部11に対応する規制部31を有する。また、上記のように、上下の外周面には、保持部32、33、カバー部34、35、開口36、37が形成されている。
E字型コア10a、10bによって樹脂部材30を挟んで対向するようにして、それぞれの中脚部10Aを樹脂部材30の内周に挿入する。このとき、中脚部10Aの角部11を規制部31に挿入し、規制部31に沿って移動させる。そして、それぞれの外脚部10Bの端面は、接着剤を介して接合される。これにより、コア10の中脚部10Aの周囲にコイル20が巻回されたリアクトル本体1が構成される。
次に、図1及び図3に示すように、リアクトル本体1をケース4に収容する。つまり、ケース4の正面側の開口から、リアクトル本体1の端子22、23の引出し方向とは反対側を挿入して、奥まで移動させることにより、リアクトル本体1をケース4の内部に収める。このとき、保持部32、33によってケース4の内壁とコイル20との間隔が保持される。また、当接部381、382、391、392によって、ケース4の内壁とコア10との間隔が保持される。
さらに、ケース4の開口から、充填材を流し込む。充填材は、コア10とケース4の内壁との隙間、樹脂部材30及びコイル20とケース4の内壁との隙間、樹脂部材30とコア10との隙間に侵入する。そして、充填材を固化させることにより、充填成形部5が形成される。なお、充填成形部5の形成方法としては、予めケース4に充填材を充填しておき、その後、リアクトル本体1を収容し、充填材を固化させても良い。
[効果]
(1)本実施形態のリアクトルは、コア10と、筒状部21を有し、コア10の一部が筒状部21に挿入されたコイル7と、コイル7の外周面の少なくとも一部を覆う樹脂部材30と、コア10、コイル7及び樹脂部材30を収容したケース4とを有し、樹脂部材30には、ケース4の内壁に接することにより、コイル20とケース4の内壁との間隔を保持する保持部32、33が設けられている。このため、コイル20とケース4との絶縁距離を、保持部32、33の寸法設計のみによって確保できる。
例えば、図7に示すように、コイル7内に絶縁性のボビン8aを介して挿通されたコア8がケース9に支持されている場合には、コイル7とケース9との絶縁のための距離eを維持するために、多数の箇所の公差を考慮しなければならない。つまり、コイル7を支持しているボビン8aの上面からボビン8aを支持しているケース9の上縁までの寸法h1、ボビン8aの上面からコイル7の底面までの寸法h2、ケース9の上縁からケース9の底面までの寸法h3のそれぞれの公差が、コイル7の底面からケース9の底面との距離eに影響を与える。さらに、コア8とボビン8aの寸法を考慮すると、距離eに影響を与える要素がより多くなる。
このため、全ての公差を考慮して、例えば、各部品の寸法のばらつきがあっても最低限の距離eを確保するためには、交差のばらつきとしての考慮が必要となるので、設計の段階で寸法を大型にしておく必要がある。しかし、本実施形態では、保持部32、33の高さの寸法だけで、距離eを決定することができるので、例えば、交差のばらつきとして考慮すべき距離を、図7のような場合と比較して60~80%低減することが可能となり、設計時の寸法を小さく抑えることができる。
なお、例えば、ケース4側に突起を設けて間隔を保持する場合、リアクトル本体1を挿入する際に樹脂部材30に突起が引っ掛かり易く、傷つき易いため、ケース4を分割構造とする等の工夫が必要となり大型化につながる。さらに、このような突起を有するケース4とする場合、ケース4の加工が難しく、突起のリアクトル本体1に接する面を平面にするための加工が必要となるなど、生産性が悪くなる。本実施形態では、樹脂部材30に保持部32、33があり、ケース4の内壁は平坦面とすればよいため、リアクトル本体1を挿入しやすく、単一の一体型のケース4を用いることにより小型化できる。金属製のケース4に比べて、樹脂部材30の保持部32、33は形成しやすい。さらに、ケース4側に突起を設けた場合には、突起の部分においてコイル7との距離が近くなるので、絶縁が弱くなる。
(2)樹脂部材30は、コイル20の外周面側において、コア10を支持する支持部38、39を有する。このため、コア10の角部11が樹脂部材30に支持されるとともに、支持部38、39によって支持されるため、より強固に固定される。
(3)支持部38、39は、ケース4の内壁に接することにより、コア10とケース4の内壁との間隔を保持する当接部381、382、391、392を有する。このため、少ないスペースで、コア10の支持とケース4との絶縁を行うことができる。
(4)コア10、コイル20及び樹脂部材30を有するリアクトル本体1を収容したケース4を有し、樹脂部材30は、コイル20の外周の一部が露出した開口36、37を有し、ケース4内には、充填材から成る充填成形部5が形成されている。
このため、開口36、37から露出したコイル20の部分において、充填成形部5を介してケース4にコイル20からの熱が効率良く伝達されるので、放熱性能が向上する。
(5)保持部32、33は、樹脂部材30の開口36、37を有する面に設けられている。このため、コイル20の露出面のケース4との絶縁のためのスペースと、充填材の流入のためのスペースを確保できる。しかも、コイル20の露出部分をケース4の内側面に近づけることができるので、放熱性が向上する。このため、絶縁、充填スペースの確保と、放熱性能の向上を両立できる。
(6)保持部32、33は、コイルの相反する外周面に対応する位置に設けられている。このため、放熱経路となるケース4に対して、発熱体であるコイル20を、少なくとも2面から放熱できるので、放熱性能が向上する。
(7)本実施形態のリアクトルは、角部11を有するコア10と、筒状部21を有するコイル20と、筒状部21の内周面の少なくとも一部を覆い、筒状部21内に挿入されたコア10の角部11を支持する樹脂部材30とを有する。
このため、コイル20の筒状部21の内周面に形成された樹脂部材30によって、コア10の角部11を支持するため、コア10を樹脂で被覆する場合に比べて、樹脂が極端に薄くなる部分が生じることがない。このため、被覆に使用する樹脂量を多くして樹脂部材30を厚くする必要がなくなり、コイル20とコア10との距離を縮小させても、絶縁を維持しつつ、小型化が可能となる。つまり、絶縁及び小型化のための弱点であったコア10の角部11を敢えて支持に利用することにより、絶縁性の確保及び小型化を図ることができる。さらに、角部11ではなく面を支持する場合に比べて、充填材が流れ込むスペースを広くとることができるので、放熱効果が高まる。
例えば、図8(A)に示すように、コア10を樹脂によって被覆した被覆部6を形成した場合と、図8(B)に示す本実施形態のように、コイル20を樹脂部材30に埋め込んだ場合とを比較する。上記のように、コア10の角部11では樹脂の流動性が悪い。また、コイル20の内周形状に合わせてコア10の外周を覆う樹脂を形成すると、コア10の角部11と樹脂の外周の距離が狭くなるため、流動性が悪くなる。しかも、コア10自体の熱容量が大きいため、樹脂による成形時にコア10が温まり難く、樹脂の熱が奪われ続けるため、樹脂が冷えて流動性がさらに悪くなる。このため、図8(A)の一点鎖線に示すように、コア10の平坦面部分の樹脂の厚さを図8(B)のb2程度とすると、角部11において樹脂が極端に薄くなってしまい、絶縁が維持し難くなる。そこで、絶縁距離を確保するために、被覆部6に本実施形態と同様のaの厚さを確保しようとすると、b1に示すように、平坦面の部分において樹脂が極端に厚くなる。すると、コア10とコイル20との間隔が大きくなり、結果的にリアクトルが大型化する。
これに対して、本実施形態では、コイル20の筒状部21の連続した平面や曲面により構成される内周を樹脂で覆うため、コア10の角部11を樹脂で覆う場合に比べて、流動性が悪くなる部分がなく、樹脂部材30を均等な厚さb2に抑えることができる。従って、コア10とコイル20との間隔を小さくすることができ、リアクトルを小型化できる。本実施形態では、高さ方向の薄型化、低背化が可能となる。なお、コイル20は、銅、アルミニウムのように熱伝導率が高く熱容量の小さい材料を用いているので、樹脂による成形時に温まり易く、樹脂の熱は奪われ難いため、樹脂が冷えずに流動性が維持される。
(8)コア10は角柱部分を有し、角柱部分における複数の角部11が、樹脂部材30に支持されている。このように、複数の角部11が支持されることにより、樹脂部材30内でのコア10の位置の変位が規制される。また、コア10の面が支持される場合に比べて、コア10の側面に沿った回転方向の変位がより強く規制される。支持される複数の角部11は、隣接する2つの角部11であってもよいが、少なくとも対角に位置する一対の角部11とすることにより支持が強固となり、ガタつき防止となる。さらに、四方の角部11とすることで、より強固に支持され、ガタつき防止効果が高まる。
(9)樹脂部材30には、角部11の支持位置において、角部11が入り込むことにより角部11の位置を規制する規制部31が形成されている。このため、コア10を樹脂部材30内に挿入する際の目安となるとともに、樹脂部材30内のコア10の位置を一定とすることができる。角部11が規制部31に嵌るようにコア10を配置することにより、コア10とコイル20との距離をより縮めることができる。
(10)コア10は角柱部分を有し、規制部31は、コア10の挿入方向に略平行に形成されている。このため、規制部31がガイドとなり、樹脂部材30内への定位置へのコア10の挿入をスムーズに行うことができる。
(11)コイル20は巻回された導体であり、樹脂部材30は、筒状部21の内周面近傍における隣り合う導体の隙間に入り込んでいる。このため、図9に示すように、導体の隙間Gに樹脂が入り込むことにより、平坦面を一定厚の樹脂で覆う場合と比較して、コイル20への樹脂の成形性が向上する。つまり、コイル20の筒状部21の内周面に、一定厚の樹脂を形成する場合、隣り合う導体である線材間にも樹脂が流れ込むことにより、樹脂の流れ性と成形肉厚を確保することができるため、より安定した樹脂の成形が可能となる。
[他の実施形態]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、下記に示す他の実施形態も包含
する。また、本発明は、上記の実施形態及び下記の他の実施形態を全て又はいずれかを組
み合わせた形態も包含する。さらに、これらの実施形態を発明の範囲を逸脱しない範囲で
、種々の省略や置き換え、変更を行うことができ、その変形も本発明に含まれる。
(1)角部11の数や形状は、上記の態様には限定されない。保持部32、33も、ケース4の内壁面とコイル20との間隔を保持できればよいため、その数や位置は、上記の態様には限定されない。
(2)コイル20の形状は、筒状部21を有していればよい。筒状部21の形状は、円柱形状、楕円形状、角柱形状であってもよい。但し、筒状部21はある程度の太さを有する導体を巻回して形成されるため、その内周面はコア10の角のような角部はなく、連続した平面や曲面により構成される。コア10の形状も、コイル20の筒状部21に挿入される部分を有していればよい。
(3)ケース4の形状は、筒状であってもよい。例えば、上記の実施形態では、正面のみが開口していたが、背面も開口している角筒形状であってもよい。この場合、背面からコイル20の端子22、23の一方又は双方を引き出してもよい。ケース4を三方の側面が開口することにより、断面が略Uの字の形状としてもよい。さらに、ケース4に代えて、リアクトル本体1を板状体に固定してもよい。
1 リアクトル本体
10 コア
10A 中脚部
10B 外脚部
10C 継脚部
10a、10b E字型コア
11 角部
20 コイル
21 筒状部
22、23 端子
30 樹脂部材
31 規制部
32、33 保持部
34、35 カバー部
36、37 開口
38、39 支持部
38a、38b、39a、29b 挟持板
381、382、391、392 当接部
4 ケース
5 充填成形部
6 被覆部
7 コイル
8 コア
8a ボビン
9 ケース

Claims (5)

  1. コアと、
    筒状部を有し、前記コアの一部が前記筒状部に挿入されたコイルと、
    前記コイルの外周面の少なくとも一部を覆う樹脂部材と、
    前記コア、前記コイル及び前記樹脂部材を収容したケースと、
    を有し、
    前記樹脂部材は
    前記ケースの内壁に接することにより、前記コイルと前記ケースの内壁との間隔を保持する保持部と、
    前記コイルの外周面側において、前記コアを支持する支持部と、
    を有すること、
    を特徴とするリアクトル。
  2. コアと、
    筒状部を有し、前記コアの一部が前記筒状部に挿入されたコイルと、
    前記コイルの外周面の少なくとも一部を覆う樹脂部材と、
    前記コア、前記コイル及び前記樹脂部材を収容したケースと、
    を有し、
    前記樹脂部材は
    前記ケースの内壁に接することにより、前記コイルと前記ケースの内壁との間隔を保持する保持部と、
    前記コイルの外周面の一部が露出した開口と、
    を有し、
    前記ケース内には、充填材から成る充填成形部が形成され、
    前記保持部は、前記樹脂部材の前記開口を有する面に設けられていることを
    を特徴とするリアクトル。
  3. コアと、
    筒状部を有し、前記コアの一部が前記筒状部に挿入されたコイルと、
    前記コイルの外周面の少なくとも一部を覆う樹脂部材と、
    前記コア、前記コイル及び前記樹脂部材を収容したケースと、
    を有し、
    前記樹脂部材は
    前記ケースの内壁に接することにより、前記コイルと前記ケースの内壁との間隔を保持する保持部を有し、
    前記保持部は、前記コイルの相反する外周面に対応する位置に設けられていること、
    を特徴とするリアクトル。
  4. 前記支持部は、前記ケースの内壁に接することにより、前記コアと前記ケースの内壁との間隔を保持する当接部を有することを特徴とする請求項1記載のリアクトル。
  5. 前記樹脂部材は、前記筒状部の内周面の少なくとも一部を覆い、前記筒状部内に挿入された前記コアの角部を支持することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のリアクトル。
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