JP6578187B2 - リアクトル - Google Patents

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Description

本発明は、温度センサを保持する保持部を備えたリアクトルに関する。
リアクトルは、ハイブリッド自動車や電気自動車の駆動システム等をはじめ、種々の用途で使用されている。例えば、車載用の昇圧回路に用いられるリアクトルとして、コアの周囲に配置した樹脂製のボビンに一対のコイルを巻回したものが多く用いられる。
この種のリアクトルでは、コイルに高電流を流し続けるとコイルが過熱して、リアクトルとしての電気特性が低下するため、サーミスタなどの温度センサにより内部温度を検出して、コイルが一定温度以上に発熱しないように通電制御がなされる。
特開2012−94924号公報
従来技術では、温度センサは、柱形状を有し、一対のコイル間にリアクトルの上下方向に沿って縦に保持していた。しかし、近年、リアクトルの低背化が要求されるところ、温度センサを上下方向に保持すると、リアクトルが高背化して大型なものとならざるを得ないという問題があった。また、この問題は、温度センサに限らず、柱状のセンサでも発生する問題である。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、低背化することのできるリアクトルを提供することにある。
本発明のリアクトルは、一対のコイルと、前記一対のコイル間に設けられた、柱状のセンサを保持する保持部と、を備え、次の構成を有することを特徴とする。
(1)前記保持部は、前記リアクトルの上下方向に対して斜め下方に延び、前記センサの側部を支持する傾斜部と、前記傾斜部の先端から折れ曲がってなり、前記傾斜部と対向し前記センサと当接する折れ曲がり部と、を有し、前記折れ曲がり部は、前記傾斜部の先端から屈曲して設けられ、前記センサの底部を支持する屈曲部と、前記屈曲部から上方に延びる先端部と、前記先端部から前記傾斜部に向かって張り出した前記センサの側部に当接する対向部と、を有すること。
本発明において、次の構成を有していても良い。
(2)一対の直線部と、前記直線部を繋ぐ一対のヨーク部とを有するコアと、前記コアを被覆する樹脂部材と、を備え、前記一対のコイルは、前記直線部の周囲を覆うように前記樹脂部材の外周に装着され、前記保持部は、前記樹脂部材の一部として、前記ヨーク部を被覆する前記樹脂部材の部分と継ぎ目なく一続きに形成されていること。
)前記傾斜部、前記屈曲部及び前記先端部は、それぞれ、上方から見て前記直線部と平行な同一直線上に配置された板状体であり、前記対向部は、前記先端部の両側にそれぞれ設けられた板状体であり、前記対向部の板状体の間には、前記上下方向に形成された中空部が設けられていること。
(5)前記傾斜部の両側には、前記傾斜部に沿って、前記センサを挿入するためのガイドが設けられていること。
(6)前記対向部の板状体は、前記傾斜部と平行で、かつ、前記センサの側部と当接する当接縁を有し、前記当接縁の上端が前記傾斜部に最も張り出す箇所であり、前記ガイドの下端は、前記当接縁の上端が位置する前記リアクトルの上下方向に拡がる平面と同一平面上に位置するか、それよりも前記傾斜部の上端側に位置すること。
(7)前記対向部の前記センサと当接する上端は、前記リアクトルの上下方向の半分の高さより低いこと。
(8)前記傾斜部は、前記センサの側部を面で支持する支持面を有し、前記折り曲がり部は、前記センサの側部を線又は点で当接する当接部を有すること。
(9)前記傾斜部の上端近傍に設けられ、前記センサのリード線を巻き回す案内板と、前記案内板に直交して設けられた突起と、を備え、前記突起は、前記保持部に保持された前記センサの上端と略同じか、それよりも低い位置に設けられていること。
(10)前記案内板の上端の高さは、前記コイルの上部の高さより低いこと。
本発明によれば、低背化することのできるリアクトルを得ることができる。
第1の実施形態に係るリアクトルの全体構成を示す斜視図である。 第1の実施形態に係るリアクトルの全体構成を示す分解斜視図である。 保持部を説明するための樹脂体の斜視図である。 図3のA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。 図4のC−C断面図である。 保持部を上方から平面視した図である。 他の実施形態に係る保持部を説明するための図である。 他の実施形態に係る保持部を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態のリアクトルについて説明する。
[1.第1の実施形態]
[1−1.概略構成]
図1は、本実施形態に係るリアクトルの全体構成を示す斜視図であり、図2は、その分解斜視図である。
リアクトルは、電気エネルギーを磁気エネルギーに変換して蓄積及び放出する電磁気部品であり、電圧の昇降圧等に使用される。本実施形態のリアクトルは、例えばハイブリッド自動車や電気自動車の駆動システム等で使用される大容量のリアクトルである。リアクトルは、これら自動車に搭載される昇圧回路の主要部品である。
リアクトルは、磁性体を含み構成される環状コア10と、環状コア10の一部の外周に装着されたコイル5と、環状コア10の外周を覆い、環状コア10とコイル5とを絶縁する樹脂部材2を有するリアクトル本体1と、リアクトル本体1を収容するケース4と、を備える。ケース4は、リアクトル本体1より若干大きく、隙間を空けてリアクトル本体1が収容される。そして、この隙間に充填材が固化してなる充填樹脂部6が設けられている。
また、このリアクトルには、その内部温度を検出する温度センサ9が設けられている。温度センサ9は、柱形状を有し、コイル5として設けられた一対のコイル51a、51bの間に、樹脂部材2の一部として延設された保持部22bにより保持されている。
樹脂部材2には、固定部31が設けられており、リアクトル本体1は、固定部31に設けられたネジ挿入穴にネジ32を挿入し、ネジ締結により、ケース4に固定されてリアクトルを構成する。
このリアクトルは、例えば、PCUケース、ミッションケース、電圧制御ユニットのケース又はヒートシンクなどのベースに、ケース4に設けられた締結部42を介してネジ締結により固定される。
[1−2.詳細構成]
本実施形態のリアクトルの各部の詳細構成について、図1〜図6を用いて説明する。なお、本明細書において、各部材の構成を説明するのに、図1に示すz軸方向を「上」側、その逆方向を「下」側と称する。また、「下」を「底」とも称する。z軸方向は、リアクトルの上下方向であり、リアクトルの高さ方向である。
(環状コア)
環状コア10は、環状形状を有する。本実施形態では、環状コア10は、図2に示すように、環状の一部に一対の平行な直線部分と、これら直線部分を繋ぐU字形状の連結部分とを有する環状形状である。従って、リアクトル本体1の形状も環状コア10に倣い、環状形状である。
図1および図2に示すように、環状コア10のうち、コイル5が巻回された直線部分は、磁束が発生する脚部である。コイル5が巻回されていないU字形状の連結部分は、脚部で発生した磁束が通過するヨーク部である。すなわち、ヨーク部は、一対の直線部分を繋ぐ。環状コア10内には、脚部で発生した磁束がヨーク部を通過することで、環状の閉じた磁気回路が形成される。
環状コア10は、磁性体を含み構成される。環状コア10は、図2に示すように、複数のコア部材11〜13と、複数のスペーサ14とを有し、各コア部材11〜13間にスペーサ14を配置して接着剤によって環状になるように接続されている。
コア部材11〜13は、圧粉磁心、フェライトコア、又は積層鋼板などの磁性体からなる。ここでは、コア部材11〜13は圧粉磁心である。本実施形態のコア部材は、左右の脚部を構成する複数のI字型コア13と、ヨーク部を構成する2つのU字型コア11、12である。I字型コア13は、概略直方体形状であり、U字型コア11、12は、その上面及び下面がU字状の形状を有する。なお、環状コア10のU字型コア11、12の上面及び下面と直交する方向が、z軸方向であり、リアクトルの上下方向である。また、リアクトルの上下方向は、環状コア10の孔を貫く軸方向でもある。
スペーサ14は、板状のギャップスペーサである。このスペーサ14は、各コア部材11〜13間に配置されており、接着剤によってスペーサ14の両側のコア部材11〜13の接続面と接着固定される。
スペーサ14は、コア部材11〜13間に所定幅の磁気的なギャップを与え、リアクトルのインダクタンス低下を防止する。スペーサ14の材料としては、非磁性体、セラミック、非金属、樹脂、炭素繊維、若しくはこれら二種以上の合成材又はギャップ紙を用いることができる。なお、スペーサ14は必ずしも設けなくても良い。
(樹脂部材)
樹脂部材2は、環状コア10の外周を樹脂により被覆している部材である。従って、樹脂部材2は、環状コア10の形状に倣って環状に形成されている。すなわち、一対の直線部分とこれら直線部分を繋ぐ連結部分とを有している。
樹脂部材2を構成する樹脂の種類としては、例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ウレタン樹脂、BMC(Bulk Molding Compound)、PPS(Polyphenylene Sulfide)、PBT(Polybutylene Terephthalate)等が挙げられる。
本実施形態では、樹脂部材2は、二分割されて構成されており、樹脂体21と樹脂体22とを有する。すなわち、樹脂部材2は、略U字形状の樹脂体21と、略C字形状の樹脂体22とを別々に成形しておき、互いの端部を向かい合わせることで構成される。樹脂体21と樹脂体22とを別々に成形するのは、互いの端部を向かい合わせる前に環状コア10の脚部を構成するI字型コア13を樹脂体21内部に収容するため、及び、コイル5を直線部分にはめ込んで樹脂部材2にコイル5を装着するためである。
樹脂体21は、一対の直線部21a、21bとこれら直線部21a、21bを繋ぐC字形状の連結部21cと、直線部21a、21bと連結部21cとの境に設けられた引っかけ部21dと、を有する。樹脂体22は、C字形状の連結部22aと、保持部22bと、引き出し部22cを有する。直線部21a、21bはコイル5が装着される部分であり、ボビンとも称される。一対の直線部21a、21bが樹脂部材2の一対の直線部分であり、連結部21c、22aが一対の直線部分を繋ぐ連結部分である。
連結部21c、22aの内部には、U字型コア11、12がモールド成形法によって埋め込まれている。換言すれば、連結部21c、22aは、U字型コア11、12の被覆部であり、連結部21c、22aに覆われたU字型コア11、12の外周部分が、連結部21c、22aの内周と密着している。但し、U字型コア11、12の接続面は露出している。
直線部21a、21bの内部には、環状コア10の直線方向に沿って、I字型コア13、スペーサ14が交互に積層して配置されている。直線部21a、21bの先端には開口部がそれぞれ設けられており、直線部21a、21bの開口部からI字型コア13、スペーサ14が挿入される。
保持部22bは、連結部22aからリアクトル内部に向けて延びており、温度センサ9を保持する。また、後述する温度センサ9のリード線9bを保持部22bの一部に巻き回しても良い。保持部22bの詳細構成については、後述する。
引っかけ部21dは、直線部21a、21bと連結部21cとの境に設けられた長板状の部位であり、その長辺が連結部21cと平行に、短辺が上方に延びる。引っかけ部21dの両端には切欠きがそれぞれ設けられている。この切欠きにリード線9bを引っかけ、引っかけ部21dにリード線9bが巻き回されている。引き出し部22cは、連結部22aからy軸方向と直交する板状体であり、その一部にリード線9bを挿通する切欠けが設けられている。
保持部22bについて、さらに詳細に説明する。図3は、保持部を説明するための樹脂体22の斜視図である。図4は、図3のA−A断面図である。図5は、図3のB−B断面図である。図6は、図4のC−C断面図である。図7は、保持部22bを上方から平面視した図である。なお、図6には、温度センサ9とコイル51a、51bも併せて記載している。
保持部22bは、リアクトルの上下方向に対して斜めに温度センサ9を保持する。保持部22bの保持対象は、柱状のセンサであれば良いが、ここでは温度センサ9として説明する。保持部22bは、全体として略J字形状を有している。保持部22bは、樹脂部材2の一部として、環状コア10のヨーク部を被覆する連結部22aと継ぎ目なく一続きに形成されており、一対のコイル51a、51b間に配置されている。
具体的な構成としては、保持部22bは、案内板220、傾斜部221、屈曲部222、先端部223、及び対向部224を有する。案内板220と各部221〜223は、それぞれ板状体であり、上方から見て同一直線上に位置している。案内板220と各部221〜223の厚み(x軸方向の長さ)は同じである。傾斜部221がJ字の長辺部分であり、各部222〜224によりJ字の折れ曲がり部が構成される。
図3及び図4に示すように、案内板220は、連結部22aの内周面及び上面を基端として、環状コア10の直線部方向(y軸方向)に延びる板状部材である。案内板220は、x軸方向と直交している。案内板220は、保持される温度センサ9の位置を調節するための部材である。すなわち、案内板220は、後述の温度検出部9aの先端をリアクトル中心に位置させるため、上下方向に対する温度センサ9の傾斜角度が小さく、温度センサ9の先端がリアクトル中心まで届かない場合や、上下方向に対する温度センサ9の傾斜角度が大きい場合に、案内板220のy軸方向の長さを調節して、温度検出部9aの先端をリアクトル中心に位置させる。
案内板220の上部は、連結部22aの上面より高くz軸方向に延びており、当該上部には、温度センサ9の上端から引き出されたリード線9bが巻き回される。すなわち、案内板220の上部もy軸方向に延びており、案内板220の上部の両端部のうち、樹脂体21側には、案内板220と直交して突出した突起220aが設けられている。突起220aは、ここでは、x軸方向に延びている。突起220aは、保持部に保持された温度センサ9の上端と略同じ位置か、それよりも低い位置に設けられている。ここで、略同じ位置とは、後述する温度検出部9aの上端から上方に引き出されたリード線9bを、突起220aの下縁に接触しつつ、この突起220aをくぐらせて連結部22aの上方へ引き出した時に、リード線9bの弾性により、温度検出部9aに下側に力が加わる程度の高さをいう。
一方、案内板220の上部の両端部のうち、連結部22a側には、切欠け220bが設けられている。切欠け220bには、リード線9bが引っかけられており、リード線9bが適度に張られ、温度検出部9aに下側に力を加えた状態を維持することができる。
また、案内板220の上部においてy軸方向に延びる上端は、コイル51a、51bの上部の高さより低くされている。
傾斜部221は、リアクトルの上下方向に対して斜め下方に延びる板状の部位であり、温度センサ9の側部を支持する。傾斜部221のリアクトルの上下方向に対する傾斜角度は、0°超から90°未満とすることができる。傾斜部221の両側には、傾斜部221に沿って、温度センサ9を挿入するガイド221aが設けられている。本実施形態では、図3及び図6に示すように、傾斜部221の一面とガイド221aとにより、温度センサ9の側部を支持する支持面を構成しており、温度検出部9aの外形に合わせて湾曲している。
屈曲部222は、傾斜部221の先端側から屈曲した板状の部位であり、温度センサ9の先端を支持する。図5に示すように、先端部223は、上方すなわちz軸方向に延びる板状体である。先端部223は、対向部224のベースである。傾斜部221、屈曲部222、先端部223は、同一直線上に位置している。換言すれば、各部221〜223の厚み(x軸方向の長さ)は同じである。
対向部224は、この先端部223から傾斜部221に向かって張り出して設けられており、傾斜部221と対向して温度センサ9の側部と当接する当接部を有する。本実施形態では、対向部224は、先端部223の両面すなわち外側に設けられた一対の板状体である。この板状体は、傾斜部221と平行に延び、温度センサ9の側部と当接する当接縁224aと、この当接縁224aと連続して設けられた、リアクトルの上下方向と平行な縁224bと、を有する。当接縁224aが当接部である。当接縁224aの上端及び縁224bが、対向部224のうち傾斜部221に最も張り出した箇所である。2本の当接縁224aと傾斜部221の支持面とにより、温度センサ9が三箇所で保持される。
本実施形態では、当接縁224aの上端は、リアクトルの上下方向の半分の高さより低く位置しており、温度センサ9の先端付近を保持し、この先端部分の位置固定をより確実にしている。また、対向部224が先端部223の両面に設けられていることから、屈曲部222の厚みは、先端部223及び対向部224を一体とした厚みより薄い。このため、温度センサ9を傾斜部221と対向部224との間に挿入する際に当接縁224aと当接することで、屈曲部222が撓み易くすることができる。すなわち、傾斜部221に対して平行な当接縁224aが下側に比べて上側に広く開くことができる。
また、対向部224が先端部223の両面に設けられた板状体であることから、温度センサ9の径に寸法バラツキがあっても、この対向部224の板状体が両側に開くように撓むので、このような温度センサ9も保持することができる。
樹脂体22の下部には、図4及び図5に示すように、U字型コア12の底面を露出させる開口部22dが設けられており、連結部22aの剛性に対して保持部22bの剛性を強くしている。これにより、温度センサ9を保持部22bに挿入する際に、傾斜部221がその根元となる案内板220の部分から全体として下方に撓ませやすくしている。温度センサ9の挿入操作を向上させるためである。
一対の板状体224aの間には、上下方向に形成された中空部225が設けられている。図5及び図7に示すように、本実施形態では、中空部225により、保持部22bに温度センサ9が設けられていない場合には、屈曲部222と傾斜部221の一部とが上方から臨める。保持部22bに温度センサ9が設けられている場合には、温度センサ9の先端縁が臨める。このように、中空部225が設けられることで、屈曲部222及び傾斜部221の真上に、金型から上下方向に樹脂体22を離型する際に邪魔になる突起などのアンダーカットが存在していない。
また、本実施形態では、当接縁224aの上端及び縁224bと、ガイド221aの下端とは、同一平面上に位置しており、対向部224とガイド221aとが上下方向に重複することがない。ここにいう平面とは、平行に並んだ一対の当接縁224aの上端及び縁224bが属するxz平面であり、上下方向に拡がる面である。また、ガイド221aの下端は、当接縁224aの上端及び縁224bと同一平面上になくても、当接縁224aの上端よりも傾斜部221の上端側、すなわち連結部22a側に位置していても良い。この場合でも、縁224bと、ガイド221aの下端とが上下方向に重複することがないからである。
図6に示すように、傾斜部221と対向部224の当接縁224aとによって囲われる領域は、温度センサ9の温度検出部9aの断面の外形形状と同形状である。ここでは、温度検出部9aが略円柱状であるので、この領域は、円形状である。その径は、温度検出部9aの径と同じか、若干大きい。
樹脂部材2は、リアクトル本体1をケース4に固定するための固定部31を有している。固定部31には、ネジ挿入穴が設けられ、この穴に金属製の円筒形状のカラー(不図示)が埋め込まれている。ネジ挿入穴にネジ32が挿入され、ネジ締結されることで、リアクトル本体1がケース4に固定される。
固定部31の数は特に限定されないが、ここでは、固定部31は、3つであり、直角三角形の各頂点に位置するように、樹脂体21の連結部21cの側部に1つ設けられ、樹脂体22の連結部22aの側部に2つ設けられている。
樹脂体21、22は、樹脂により一体成形された部材である。すなわち、樹脂体21を構成する直線部21a、21b、連結部21c、引っかけ部21d及び固定部31は継ぎ目なく一続きに構成されている。樹脂体22を構成する連結部22a、保持部22b、引き出し部22c及び固定部31も同様に、継ぎ目なく一続きに構成されている。
(コイル)
コイル5は、絶縁被覆を有する導線である。本実施形態では、コイル5は、平角線のエッジワイズコイルである。但し、コイル5の線材や巻き方は平角線のエッジワイズコイルに限定されず、他の形態であっても良い。
コイル5は、左右の一対のコイル51a、51bを有し、これらの一端部がコイル51a、51bと同じ素材でなる連結線51cによって連結されている。コイル51a、51bは、エナメルなどの絶縁被覆した1本の銅線によって構成されている。コイル5は、コイル51a、51bの空芯部に環状コア10の脚部の周囲を囲うように、樹脂部材2の一対の直線部分の外周に装着されており、コイル51a、51bが互いに平行である。つまり、コイル51a、51bの巻軸方向が互いに平行である。
コイル51a、51bの端部52a、52bは、樹脂体22の連結部22aの上方を介してリアクトル本体1の外部に引き出されており、外部電源などの外部機器の配線と接続される。本実施形態では、ケース4の側壁外部に樹脂製の端子台71が設置されている。
端子台71は、端子台71に設けられたネジ挿入穴71a、71bとケース43のネジ挿入穴43を位置合わせしてネジ73により締結固定される。この端子台71に端子72a、72bを設け、端子72a、72bの一端とコイル51a、51bの端部52a、52bとが溶接等により電気的に接続されている。そして、この端子72a、72bを介してコイル51a、51bと外部機器の配線と電気的に接続される。外部電源から電力供給されると、コイル51a、51bに電流が流れてコイル51a、51bを突き抜ける磁束が発生し、環状コア10内に環状の閉じた磁気回路が形成される。
(温度センサ)
リアクトルには、温度センサ9が設けられている。温度センサ9は、リアクトル内部の温度を検出する。温度センサ9としては、例えば、温度変化に対して電気抵抗が変化するサーミスタを用いることができるが、これに限定されない。
温度センサ9は、柱形状を有する。なお、柱形状を有していれば、保持部22bで保持できるため、保持部22bの保持対象を温度センサ9に代えて、磁気センサ、電流センサ、温度ヒューズなどのセンサとしても良い。
温度センサ9は、温度検出部9aと、温度検出部9aに接続されたリード線9bとからなる。温度検出部9aは、例えばその先端部分でリアクトル内部の温度を検出する。温度検出部9aは、保持部22bすなわち、傾斜部221、対向部224に保持されてコイル51a、51bの間に配置される。温度検出部9aの形状は、ここでは円柱形状であるが、楕円柱形状或いは三角柱形状、四角柱形状など柱状であれば良い。
リード線9bは、案内板220の一部に巻回されるとともに、引っかけ部21dに引っかけられ、外部の機器や回路に接続される。リード線9bは、温度検出部9aが検出した温度情報をリアクトル外部に伝達する。より詳細には、リード線9bは、温度検出部9aの上端から、案内板となる案内板220に設けられた突起220aの下縁と接触するとともに、この突起220aをくぐるように連結部22a側へ案内板220に沿って引き出されており、切欠け220b及び引っかけ部21dに引っかけられている。さらに、樹脂体22の切欠けに通されて、リアクトル外部に引き出され、外部機器や回路に接続される。
(ケース)
図1及び図2に示すように、ケース4は、リアクトル本体1を収容する収容部材である。ケース4は、例えばアルミニウム合金等、熱伝導性が高く軽量な金属で構成されており、放熱性を有する。
本実施形態では、ケース4は、上面に開口を備えた略直方体形状であり、主として底面とその底面の縁から立ち上がる側壁とで構成され、底面と側壁とで囲われ、リアクトル本体1を収容するスペースを有する。
ケース4の収容スペースは、リアクトル本体1の大きさより若干大きい。換言すれば、ケース4の壁は、リアクトル本体1の周囲を覆うように、リアクトル本体1より一回り大きい略矩形上に配置されている。そのため、ケース4にリアクトル本体1を収容すると、ケース4の側壁内面とリアクトル本体1の側面との間には隙間が形成される。
リアクトル本体1とケース4との隙間には、充填樹脂部6が形成されている。充填樹脂部6の形状は、上面部分がリアクトル本体1の形状になった形状であり、下面部分がケース4の底面の形状に倣った形状である。充填樹脂部6の形成方法としては、ケース4にリアクトル本体1に収容した後に、充填材を充填、固化しても良いし、予めケース4に充填材を充填しておき、その後、リアクトル本体1を収容し、充填材を固化させても良い。充填材には、リアクトルの放熱性能の確保及びリアクトルからケースへの振動伝搬の軽減のため、比較的柔らかく熱伝導性の高い樹脂が適している。
ケース4の側壁上縁には、固定部31の数及びその配置に合わせて、ネジ挿入穴41が設けられており、ネジ挿入穴41及び固定部31を介してネジ32によりネジ締結され、リアクトル本体1がケース4に固定される。
ケース4の四隅には、その側壁からxy平面と平行に突出して設けられた締結部42が設けられている。この締結部42を介してリアクトルは、リアクトル設置対象となるベースにネジ締結等により固定される。また、端子台71を取り付けるためのネジ挿入穴43が、2つの締結部42間に設けられている。
[1−3.作用・効果]
(1)本実施形態のリアクトルは、一対のコイル51a、51bと、一対のコイル51a、51b間に設けられた、温度センサ9を保持する保持部22bと、を備えたリアクトルであって、保持部22bは、リアクトルの上下方向に対して斜め下方に延び、温度センサ9の側部を支持する傾斜部221と、傾斜部221の先端から折れ曲がってなり、傾斜部221と対向し温度センサ9と当接する折れ曲がり部と、を有するようにした。
本実施形態では折れ曲がり部を、傾斜部221の先端から屈曲して設けられ、温度センサ9の底部を支持する屈曲部222と、屈曲部222から上方に延びる先端部223と、先端部223から傾斜部221に向かって張り出した温度センサ9の側部に当接する対向部224とで構成するようにした。
これにより、傾斜部221と、屈曲部222及び対向部224(折れ曲がり部)によって温度センサ9を保持することができるとともに、保持部22bを斜めにしている分だけ、低背化したリアクトルを得ることができる。
また、一対のコイル51a、51b間がリアクトルの中で最も高温になりやすい部分の一つであるため、当該部分の温度を正確に検出することができる。そのため、コイル51a、51bの過熱に伴うリアクトルの電気特性低下を防止することができる。
(2)一対の直線部と、これらの直線部を繋ぐ一対のヨーク部とを有する環状コア10と、環状コア10を被覆する樹脂部材2と、を備え、一対のコイル51a、51bは、前記直線部の周囲を覆うように樹脂部材2の外周に装着され、保持部22bは、樹脂部材2の一部として、前記ヨーク部を被覆する樹脂部材2の部分と継ぎ目なく一続きに形成するようにした。
これにより、コアを樹脂モールドする際に一緒に作製することができる構成であるので、保持部22bを別体として形成した後、接着剤等で樹脂部材2に接着する場合と比べて、製造の工数及び製造コストを削減することができる。
(3)傾斜部221は、温度センサ9の側部を面で支持する支持面を有し、対向部224は、温度センサ9の側部を複数の線で当接する当接縁224aを有するようにした。
これにより、3箇所以上で温度センサ9を保持するので、その位置を固定することができるとともに、リアクトル本体1を収容するケース4に充填材を注入する場合には、少なくとも対向部224側において温度センサ9の周囲が露出するので、充填材を温度センサ9の周囲に注入しやすくすることができる。従って、温度センサ9が固化した充填材で固定され、また、固化した充填材が温度センサ9から剥離することを抑止できるので、温度センサ9の位置がより確実に固定することができる。よって、高精度な温度検出が可能となる。
(4)傾斜部221、屈曲部222及び先端部223は、それぞれ、上方から見て前記直線部と平行な同一直線上に配置された板状体であり、対向部224は、先端部223の両側にそれぞれ設けられた板状体であり、対向部224の板状体の間には、リアクトルの上下方向に形成された中空部225を設けるようにした。
これにより、対向部224と屈曲部222が上方から見て重複することがない。そのため、保持部22bがリアクトルの上下方向に対して斜めである場合であっても、金型を用いて保持部22bを作製することができる。
すなわち、温度センサ9を傾斜部221と対向部224とで保持するように、温度センサ9の周囲を、その下側と上側とで保持しようとする場合には、下側を支持する部材と、上側を支持する部材とが、平面視すると、上下方向に重なり合うこととなり、その何れかがアンダーカットとなるため、上下に分割された金型で斜めの保持部を作製することはできない。
これに対し、本実施形態では、傾斜部221、屈曲部222及び先端部223を、上方から見て同一直線上に配置された板状体とするとともに、対向部224を、先端部223の両側に設けた板状体とした。さらに、対向部224の板状体の間に上下方向に貫通する中空部225を設けるようにした。
これにより、各部221〜224がそれぞれ上下方向に重なり合うことがない。換言すれば、傾斜部221及び屈曲部222、又は対向部224がアンダーカットとなることがないので、金型から成形した保持部22bを含む樹脂体22を上下方向に引き抜くことができる。従って、保持部22bがこのような斜めの構造であっても、上下に分割された金型で量産することができる。
また、アンダーカットがない分、アンダーカットが金型と当たる部分を離型できるように移動させるアンダーカット処理が不要となる。すなわち、アンダーカット処理に必要なスライド機構が不要になるため、製品コストの高騰を防止することができる。
(5)傾斜部221の両側には、傾斜部221に沿って、温度センサ9を挿入するためのガイド221aを設けるようにした。これにより、温度センサ9をガイド221aに沿ってスライドさせて取り付けることができるので、その作業効率を向上させることができる。
(6)対向部224の板状体は、傾斜部221と平行で、かつ、温度センサ9の側部と当接する当接縁224aを有し、当接縁224aの上端が傾斜部221に最も張り出す箇所であり、ガイド221aの下端は、当接縁224aの上端が位置するリアクトルの上下方向に拡がる平面と同一平面上に位置するか、それよりも傾斜部221の上端側に位置するようにした。これにより、ガイド221aを設ける場合であっても、アンダーカットとなる部分がない構成とすることができるので、保持部22bを含む樹脂体22を容易に金型で成形することができる。
(7)対向部224の温度センサ9と当接する上端は、リアクトルの上下方向の半分の高さより低くした。これにより、対向部224は、温度センサ9の中心より下側に当接するので、温度センサ9の下側の部分が傾斜部221と対向部224とで保持されるため、温度センサ9の先端部分を固定することができる。そのため、リアクトル運転中の振動等による位置ずれが防止され、高精度な温度検出を実現することが可能になる。
(8)傾斜部221の上端近傍に設けられ、温度センサ9のリード線9bを巻き回す案内板220と、案内板220に直交して設けられた突起220aと、を備え、突起220aは、保持部22bに保持された温度センサ9の上端と略同じか、それよりも低い位置に設けるようにした。
これにより、リード線9bの弾性を利用して温度センサ9を下方に押しつけることができ、温度センサ9の先端を屈曲部222と当接するまで押し込むことができる。従って、温度センサ9は上からも押さえられ、下からも屈曲部222で支持されるので、温度センサ9の位置固定を強固にすることができる。そのため、高精度な温度検出を実現することが可能になる。
(9)案内板220の上端の高さは、コイル51a、51bの上部の高さより低くなるようにした。これにより、案内板220によってリアクトルが高背化することがなく、コイル51a、51b近傍において低背化することができる。
[2.他の実施形態]
本発明は、第1の実施形態に限定されるものではなく、下記に示す他の実施形態も包含する。また、本発明は、第1の実施形態及び下記の他の実施形態を全て又はいずれかを組み合わせた形態も包含する。さらに、これらの実施形態を発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができ、その変形も本発明に含まれる。
(1)第1の実施形態では、保持部22bは、継ぎ目なく一続きに形成することで一体成形するようにしたが、保持部22bを構成する案内板220、傾斜部221、屈曲部222、先端部223、対向部224の少なくとも何れかを別体として構成し、接着剤などにより接着して保持部22bを構成しても良い。
(2)第1の実施形態では、保持部22bは、樹脂体22に設けたが、樹脂体21に設けても良い。何れの場合であっても、樹脂体21又は樹脂体22の片側のみに設けられ、これらを成形するための金型の変更がどちらか一方だけで済むため、製造コストを削減することができる。また、樹脂体21と樹脂体22の両側から部材を設けて温度センサ9を保持する態様と比べて、片側で済む分、充填材を流すことのできる空間を確保することができ、リアクトルの製造効率が向上する上、充填材による放熱性も向上する利点がある。さらに、片側で済む分、金型の設計の変更がしやすい利点もある。
(3)第1の実施形態では、温度センサ9は、対向部224の当接縁224aによって、線で保持されていたが、当接縁224aは、点で保持するようにしても良い。例えば、図8に示すように、当接縁224aを、対向部224を構成する板状体の角としても良い。
(4)第1の実施形態では、対向部224の板状体は、傾斜部221と平行する当接縁224aから連続して上下方向に平行な縁224bを有する形状としたが、図9に示すような台形形状とし、当接縁224aの上端の高さを先端部223と一致させても良い。この場合、ガイド221aの長さを短くし、ガイド221aの下端は、当接縁224aの上端と同一平面上か、それよりも連結部22a側に位置させるようにする。
(5)第1の実施形態では、温度センサ9を保持する構成として、傾斜部221において面で、対向部224の当接縁224aにおいて線で温度センサ9を支持するようにしたが、逆にしても良い。すなわち、当接縁224aにおいて面で支持し、傾斜部221において線で支持するようにしても良い。この場合、当接縁224aに温度センサ9を挿入するためのガイド221aを設けても良い。
(6)第1の実施形態では、傾斜部221の一部としてガイド221aを設けたが、温度センサ9の側部を支持する面又は線若しくは点を有していれば、必ずしもこのガイド221aを設けなくても良い。
(7)第1の実施形態では、環状コア10をコア部材としてU字型コア11、12、I字型コア13により構成したが、コア部材の形状はこれらに限定されない。環状形状を構成できるのであれば、E字型コア、T字型コア、J字型コア、円柱コアなどを用いても良い。
(8)第1の実施形態では、環が1つの環状コア10を用いたが、E字型コアのように脚部を3本以上備えたコアを用いて、環が2つのθ形状に形成された環状コア10を用いても良い。
(9)第1の実施形態では、保持部22bを一対のコイル51a、51b間に設けたが、これに限定されない。例えば、ケース4とコイル51a又はコイル51bとの間に設けての良いし、ケース4と対面する連結部21c又は連結部22aの側面と、ケース4との間に設けても良い。
(10)第1の実施形態では、折れ曲がり部を屈曲部222、先端部223、及び対向部224とで構成し、先端部223の両面に一対の板状体で成る対向部224を設けて、対向部224が、上方から見て屈曲部222や先端部223と重なり合わないようにしたが、本発明には重なり合う態様も含まれる。すなわち、保持部22bは、全体として略J字形状であり、傾斜部221と、傾斜部221の先端から折れ曲がってなる折れ曲がり部とを有していても良い。この折れ曲がり部は、傾斜部221と対向し、温度センサ9と線又は点で当接する。そのため、折れ曲がり部は、上方から見て傾斜部221と重なり合う。この折れ曲がり部は、例えば略L字形状とし、傾斜部221に接着剤等で接着して保持部22bを構成しても良い。
1 リアクトル本体
10 環状コア
11、12 U字型コア
13 I字型コア
14 スペーサ
2 樹脂部材
21 樹脂体
21a、21b 直線部
21c 連結部
21d 引っかけ部
22 樹脂体
22a 連結部
22b 保持部
22c 引き出し部
22d 開口部
220 案内板
220a 突起
220b 切欠け
221 傾斜部
221a ガイド
222 屈曲部
223 先端部
224 対向部
224a 当接縁
224b 縁
225 中空部
22d 引き出し部
23、24 開口部
31 固定部
32 ネジ
4 ケース
41 ネジ挿入穴
42 締結部
43 ネジ挿入穴
5 コイル
51a、51b コイル
51c 連結線
52a、52b 端部
6 充填樹脂部
71 端子台
71a、71b ネジ挿入穴
72a、72b 端子
73 ネジ
9 温度センサ
9a 温度検出部
9b リード線

Claims (9)

  1. 一対のコイルと、
    前記一対のコイル間に設けられた、柱状のセンサを保持する保持部と、
    を備えたリアクトルであって、
    前記保持部は、
    前記リアクトルの上下方向に対して斜め下方に延び、前記センサの側部を支持する傾斜部と、
    前記傾斜部の先端から折れ曲がってなり、前記傾斜部と対向し前記センサと当接する折れ曲がり部と、
    を有し、
    前記折れ曲がり部は、
    前記傾斜部の先端から屈曲して設けられ、前記センサの底部を支持する屈曲部と、
    前記屈曲部から上方に延びる先端部と、
    前記先端部から前記傾斜部に向かって張り出した前記センサの側部に当接する対向部と、
    を有すること、
    を特徴とするリアクトル。
  2. 一対の直線部と、前記直線部を繋ぐ一対のヨーク部とを有するコアと、
    前記コアを被覆する樹脂部材と、
    を備え、
    前記一対のコイルは、前記直線部の周囲を覆うように前記樹脂部材の外周に装着され、
    前記保持部は、前記樹脂部材の一部として、前記ヨーク部を被覆する前記樹脂部材の部分と継ぎ目なく一続きに形成されていること、
    を特徴とする請求項に記載のリアクトル。
  3. 前記傾斜部、前記屈曲部及び前記先端部は、それぞれ、上方から見て前記直線部と平行な同一直線上に配置された板状体であり、
    前記対向部は、前記先端部の両側にそれぞれ設けられた板状体であり、
    前記対向部の板状体の間には、前記上下方向に形成された中空部が設けられていること、
    を特徴とする請求項2に記載のリアクトル。
  4. 前記傾斜部の両側には、前記傾斜部に沿って、前記センサを挿入するためのガイドが設けられていること、
    を特徴とする請求項〜請求項の何れか1項に記載のリアクトル。
  5. 前記対向部の板状体は、前記傾斜部と平行で、かつ、前記センサの側部と当接する当接縁を有し、
    前記当接縁の上端が前記傾斜部に最も張り出す箇所であり、
    前記ガイドの下端は、前記当接縁の上端が位置する前記リアクトルの上下方向に拡がる平面と同一平面上に位置するか、それよりも前記傾斜部の上端側に位置すること、
    を特徴とする請求項に記載のリアクトル。
  6. 前記対向部の前記センサと当接する上端は、前記リアクトルの上下方向の半分の高さより低いこと、
    を特徴とする請求項〜請求項の何れか1項に記載のリアクトル。
  7. 前記傾斜部は、前記センサの側部を面で支持する支持面を有し、
    前記折り曲がり部は、前記センサの側部を線又は点で当接する当接部を有すること、
    を特徴とする請求項1〜請求項の何れか1項に記載のリアクトル。
  8. 前記傾斜部の上端近傍に設けられ、前記センサのリード線を巻き回す案内板と、
    前記案内板に直交して設けられた突起と、
    を備え、
    前記突起は、前記保持部に保持された前記センサの上端と略同じか、それよりも低い位置に設けられていること、
    を特徴とする請求項1〜請求項の何れか1項に記載のリアクトル。
  9. 前記案内板の上端の高さは、前記コイルの上部の高さより低いこと、
    を特徴とする請求項に記載のリアクトル。
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