JP6628602B2 - リアクトル - Google Patents

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Description

本発明は、温度センサを備えたリアクトルに関する。
リアクトルは、ハイブリッド自動車や電気自動車の駆動システム等をはじめ、種々の用途で使用されている。例えば、車載用の昇圧回路に用いられるリアクトルとして、コアの周囲に配置した樹脂製のボビンに一対のコイルを巻回したものが多く用いられる。
この種のリアクトルでは、コイルに高電流を流し続けるとコイルが過熱して、リアクトルとしての電気特性が低下するため、サーミスタなどの温度センサにより内部温度を検出して、コイルが一定温度以上に発熱しないように通電制御がなされる。
特開2012−94924号公報
従来、リアクトルの内部温度の検出は、一対のコイル間に温度センサを配置して行っていた。しかし、コイル間に温度センサを配置するスペース及びこの温度センサを保持する部材のスペースを確保しなければならず、リアクトルサイズの大型化の一因となっていた。
また、この場合、温度センサはその周囲を保持部材で覆われるため、熱源の一つとなるコイルに直接接触することがない。そのため、検出される温度は実際のコイル温度と異なり、正確な温度検出ができない場合があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、小型化できるとともに、温度センサの抜けを防止し、正確な温度検出が可能なリアクトルを提供することにある。
本発明のリアクトルは、次の構成を有することを特徴とする。
(1)コアと、前記コアの周囲を覆う樹脂部材と、前記樹脂部材の外周に装着されたコイルと、前記樹脂部材と前記コイルとの隙間に挿入された温度センサと、を備えること。
(2)前記温度センサは、柱状の温度検出部を有すること。
(3)前記樹脂部材には、前記温度検出部を配置する凹部が設けられていること。
(4)前記凹部は、前記温度センサを挿入する挿入口を有し、前記凹部の内周面には、前記温度検出部の先端配置位置に案内する前記温度センサの挿入ガイドが、前記挿入口から連続して設けられていること。
)前記温度検出部の少なくとも一部が前記樹脂部材と前記コイルとに密着して挟み込まれていること。
本発明において、次の構成を有していても良い
(1)前記凹部は、前記温度検出部を挿入する側に広く、奥側に窄んだ形状を有すること
(2)前記凹部の内周面には、前記温度検出部の先端に倣った形状を有する先端位置規制部が設けられていること。
)前記挿入ガイドは、前記挿入口から前記先端位置規制部まで延びていること。
)前記挿入口及び前記挿入ガイドの一部は、前記樹脂部材の外周に装着された前記コイルの外部に露出していること。
)前記凹部の底面には、前記挿入口側から前記先端位置規制部側にかけて前記隙間が小さくなる傾斜が設けられていること。
また、本発明において、次の構成を有していても良い。
)前記温度センサは、前記温度検出部の後端に接続されたリード線を有し、前記樹脂部材には、前記温度検出部の後端と対向し、前記凹部の底面より高く突出した突出部が設けられ、前記リード線は、前記突出部に当接すること。
)前記樹脂部材の表面には、前記温度検出部と同軸上であって前記温度検出部の後端側において、前記突出部として係止部が配置され、前記係止部には、前記リード線が通される切欠きが設けられ、前記リード線は、前記切欠きを構成する前記係止部の内周面に当接すること。
本発明によれば、小型化及び正確な温度検出が可能なリアクトルを得ることができる。
第1の実施形態に係るリアクトルの全体構成を示す斜視図である。 第1の実施形態に係るリアクトルの全体構成を示す分解斜視図である。 コイルを除いた第1の実施形態に係るリアクトルの平面図である。 凹部周辺の部分拡大斜視図である。 図1のA−A断面図である。 温度センサの取付方法を説明する図であり、初期段階の凹部周辺の斜視図である。 温度センサの取付方法を説明する図であり、中間段階の凹部周辺の斜視図である。 温度センサの取付方法を説明する図であり、最終段階の凹部周辺の斜視図である。 他の実施形態に係る凹部周辺の平面図である。 他の実施形態に係る凹部周辺の平面図である。 他の実施形態に係る係止部を説明するための図である。 係止部の変形例を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態のリアクトルについて説明する。
[1.第1の実施形態]
[1−1.概略構成]
図1は、本実施形態に係るリアクトルの全体構成を示す斜視図であり、図2は、その分解斜視図である。
リアクトルは、電気エネルギーを磁気エネルギーに変換して蓄積及び放出する電磁気部品であり、電圧の昇降圧等に使用される。本実施形態のリアクトルは、例えばハイブリッド自動車や電気自動車の駆動システム等で使用される大容量のリアクトルである。リアクトルは、これら自動車に搭載される昇圧回路の主要部品である。
リアクトルは、磁性体を含み構成される環状コア10と、環状コア10の周囲を覆う樹脂部材20と、環状コア10の一部を覆うように樹脂部材20の外周に装着されたコイル5とを備える。
また、このリアクトルには、その内部温度を検出する温度センサ9が設けられている。すなわち、樹脂部材20とコイル5との間には隙間が設けられており、当該隙間に温度センサ9が挿入されている。温度センサ9は、柱状の温度検出部9aと、温度検出部9aに接続されたリード線9bとからなり、温度検出部9aがコイル5の巻軸方向に沿って配置され、温度検出部9aの後端がコイル5の外部に露出している。
樹脂部材20には、3つの固定部31が設けられており、リアクトルは、固定部31を介してネジ締結により、ベースに取り付けられ、固定される。このベースとしては、PCUケース、ミッションケース、電圧制御ユニットのケース又はヒートシンクなどが挙げられるが、リアクトルが取り付けられる対象であればこれらに限定されない。
[1−2.詳細構成]
本実施形態のリアクトルの各部の詳細構成について、図1〜図6を用いて説明する。なお、本明細書において、各部材の構成を説明するのに、図1に示すz軸方向を「上」側、その逆方向を「下」側とし、或いは「下」を「底」とも称する場合がある。z軸方向は、リアクトルの上下方向であり、リアクトルの高さ方向である。
(環状コア)
環状コア10は、図2に示すように、外形が矩形形状の環状形状である。図1および図2に示すように、環状コア10のうち、コイル5が巻回された直線部分は、磁束が発生する脚部である。コイル5が巻回されていない直線部分の連結部分は、脚部で発生した磁束が通過するヨーク部である。すなわち、ヨーク部は、一対の直線部分を繋ぐ。環状コア10内には、脚部で発生した磁束がヨーク部を通過することで、環状の閉じた磁気回路が形成される。
環状コア10は、図2に示すように、複数のコア部材11〜13と、複数のスペーサ14とを有し、コア部材13間にスペーサ14を配置して接着剤によって環状になるように接続されている。
コア部材11〜13は、圧粉磁心、フェライトコア、又は積層鋼板などの磁性体からなる。ここでは、コア部材11〜13は圧粉磁心である。本実施形態のコア部材は、左右の脚部を構成する複数のI字型コア13と、ヨーク部を構成する2つのブロック状コア11、12である。コア部材11〜13は何れも概略直方体形状であるが、幅すなわちy軸方向の長さが異なっており、ブロック状コア11、12の方がI字型コア13より長い。
スペーサ14は、板状のギャップスペーサである。このスペーサ14は、コア部材13間に配置されており、接着剤によってスペーサ14の両側のコア部材13の接続面と接着固定される。
スペーサ14は、コア部材13間に所定幅の磁気的なギャップを与え、リアクトルのインダクタンス低下を防止する。スペーサ14の材料としては、非磁性体、セラミック、非金属、樹脂、炭素繊維、若しくはこれら二種以上の合成材又はギャップ紙を用いることができる。なお、スペーサ14は必ずしも設けなくても良い。
(樹脂部材)
樹脂部材20は、環状コア10の外周を樹脂により被覆している部材である。従って、樹脂部材20は、環状コア10の形状に倣って環状に形成されている。すなわち、一対の直線部分とこれら直線部分を繋ぐ連結部分とを有している。
樹脂部材20を構成する樹脂の種類としては、例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ウレタン樹脂、BMC(Bulk Molding Compound)、PPS(Polyphenylene Sulfide)、PBT(Polybutylene Terephthalate)等が挙げられる。
本実施形態では、樹脂部材20は、二分割されて構成されており、樹脂体21と樹脂体22とを有する。すなわち、樹脂部材20は、略C字形状の樹脂体21と、略U字形状の樹脂体22とを別々に成形しておき、互いの端部を向かい合わせることで構成される。樹脂体21と樹脂体22とを別々に成形するのは、互いの端部を向かい合わせる前に環状コア10の脚部を構成するI字型コア13を樹脂体21、22内部に収容するため、及び、コイル5を直線部分にはめ込んで樹脂部材20にコイル5を装着するためである。
樹脂体21は、一対の直線部21a、21bとこれら直線部21a、21bを繋ぐ連結部21cと、壁部21d、21eとを有する。樹脂体22は、一対の直線部22a、21bとこれら直線部22a、22bを繋ぐ連結部22cと、を有する。直線部21a、21bと直線部22a、22bを突き合わせて一対の直線部分を形成し、当該直線部分はコイル5が装着される部分であり、ボビンとも称される。ここでは、直線部22a、22bが直線部21a、21bより長いが、一対の直線部分が形成されれば、これに限定されない。
連結部21c、222cの内部には、ブロック状コア11、12がモールド成形法によって埋め込まれている。換言すれば、連結部21c、22cは、ブロック状11、12の被覆部であり、連結部21c、22cに覆われたブロック状コア11、12の外周部分が、連結部21c、22cの内周と密着している。但し、ブロック状コア11、12のI字型コア13と接続される接続部は露出している。
直線部22a、22bの内部には、環状コア10の直線方向に沿って、I字型コア13、スペーサ14が交互に積層して配置されている。直線部21a、21b及び直線部22a、22bの先端には開口部がそれぞれ設けられており、直線部22a、22bの開口部からI字型コア13、スペーサ14が挿入され、直線部22a、22bからはみ出したI字型コア13が直線部21a、21bで覆われる。
壁部21d、21eは、連結部21cの上部にコイル5の端部と対向するように連結部21cと直線部21a、21bとの境界に設けられた平板状の部材である。すなわち、壁部21d、21eは、連結部21cの上部にyz平面上に配置されており、コイル5の導線最終ターン部分と接着されている。当該部分との接着は、接着剤を用いても良いし、後述するコイル5の自己融着層を用いてもよい。なお、コイル5は、必ずしも壁21d、21eに接着されていなくても良い。連結部21cの上部のうち、壁部21dは、直線部21a側に設けられ、壁部21eは、直線部21b側に設けられている。
また、壁部21d、21eと連結部21cとの間には、コイル5とは反対側に延びる補強用のリブ21fが所定間隔毎に設けられている。ここでは、壁部21eの端に位置するリブ21fには、切欠き21gが設けられており、この切欠き21gに温度センサ9のリード線9bが挿通されている。
図3は、コイル5を除いた本実施形態に係るリアクトルの平面図である。図4は、凹部周辺の部分拡大斜視図である。図5は、図1のA−A断面図である。図3及び図4に示すように、樹脂部材20には、温度センサ9を配置する凹部40と、温度検出部9aと同軸上であって温度検出部9aの後端側に配置され、樹脂部材20の表面から突出した係止部23と、コイル5との距離を規定するスペーサ24とが設けられている。なお、ここでは、温度検出部9aは扁平な角柱形状である。
スペーサ24は、直線部21a、21b、22a、22bの表面に隆起した部分であり、コイル5の内周面が当接し、コイル5の内周面とこれらの直線部21a、21b、22a、22bとの距離を保つ。ここでは、スペーサ24は、直線部21a、21b、22a、22bの上面にx軸方向に2本設けられている。
凹部40は、樹脂体22においてその周囲より一段下がった凹み部分であり、内周面と底面とを有し、直線部22b及び連結部22cの上面に設けられている。ここでは、凹部40は、樹脂体22の上面であってスペーサ24が設けられた箇所に設けられている。
凹部40は全体として台形形状であり、図3に示すように、係止部23側より隙間の奥側が窄んだ形状を有している。ここにいう「奥」とは、係止部23側より、温度検出部9a先端の配置位置側をいう。
凹部40の概略的構成としては、台形の上辺及び下辺は何れもコイル5の巻軸方向(x軸方向)と直交し、上辺の長さは下辺の長さよりも短い。そして、台形の上辺が直線部22b上面の中央部分に位置し、台形の下辺が連結部22cの上面に位置する。一方、台形のもう一対の辺のうち、一方の辺はx軸方向に延び、他方の辺は当該方向に対して斜めに傾斜している。
凹部40について、さらに詳細に説明する。凹部40は、温度センサ9を挿入するための挿入口41を有する。挿入口41は、係止部23の隣に設けられている。換言すれば、凹部40の下辺のうち、一部が係止部23で占められ、他の残りの部分が空いており、当該残りの部分が挿入口41となる。温度検出部9aは、この挿入口41からコイル5及び凹部40間の奥に挿入される。
凹部40の内周面は、温度センサ9の挿入ガイド42と、温度検出部9aの先端形状に倣った形状と有する先端位置規制部43と、温度検出部9aの片側側部に倣った形状を有する側部位置規制部44と、を有する。
挿入ガイド42は、凹部40の内周面のうち、台形形状の凹部40のx軸方向に対して斜めに傾斜している斜辺の部分であり、ここでは挿入口41から先端位置規制部43まで延びている。挿入ガイド42は、温度検出部9aの先端配置位置に案内する。図1に示すように、挿入口41と挿入ガイド42の一部がコイル5の外部から露出しており、温度センサ9の取付時に、温度センサ9を挿入する箇所が視認できるようにしている。
先端位置規制部43は、温度検出部9aの先端面と当接する凹部40の内周面であり、凹部40の台形形状の上辺部分に該当する。側部位置規制部44は、挿入ガイド42と対向し、温度検出部9aの側面に沿った凹部40の内周面であり、凹部40の台形形状のx軸方向に沿った辺部分に該当する。
図5に示すように、凹部40の底面は、挿入口41側から先端位置規制部43側にかけて、コイル5との隙間が小さくなる傾斜40aを有する。最も大きい挿入口41側の隙間は、温度検出部9aの径、すなわちz軸方向の厚みより若干大きいが、ここから奥に行くにつれて隙間は狭まり、先端部分では温度検出部9aの厚みより若干狭くされている。
ここで、「若干狭く」とは、例えば、軽圧入で温度検出部9aを挿入できる程度の隙間とする。換言すれば、温度検出部9aのうち、温度を検出する先端部分がコイル5と接触していれば良く、本実施形態では、温度検出部9aの先端部分において面で接触している。このため、温度検出部9aの先端部分が凹部40の底面とコイル5内周面とに密着して挟み込まれている。なお、温度検出部9aとコイル5内周面との接触は、点接触であっても良い。
係止部23は、凹部40と隣接して連結部22cの上面に突出して設けられた突出部であり、温度検出部9aと同軸上に配置されている。係止部23は、連結部22cからの突起部分が温度検出部9aの後端部と当接することで、温度検出部9aの延び方向の位置ズレを規制する。なお、係止部23は、温度検出部9aの後端とは若干離れているが、これは温度検出部9aの延び方向の寸法公差を考慮したものである。
ここでは、係止部23は、全体としてC字形状を有するフックであり、当該フックには、挿入口41とは反対側に切欠き23aが設けられている。また、フックの切欠き23aには、リード線9bが通されている。フックの温度検出部9aの後端と対向する一面には、リード線9bと当接し、温度検出部9aのx軸方向の位置を規制する。或いは、切欠き23aを構成するフックの内周面にリード線9bが乗り上がることでリード線9bと当接し、温度検出部9aのx軸方向の位置を規制する。換言すれば、凹部40の底面から切欠き23aまでの部分が段差になり、当該段差にリード線9bが乗り上がることで温度検出部9aのx軸方向の位置を規制する。
樹脂部材20は、リアクトルをその設置箇所となるベースに固定するための固定部31を有している。固定部31には、金属製の円筒形状のカラー32が埋め込まれており、このカラー32の孔にネジやリベットを挿入して、リアクトルがベースに固定される。
固定部31の数は特に限定されないが、ここでは、固定部31は、3つであり、直角三角形の各頂点に位置するように、樹脂体21の連結部21cの側部に1つ設けられ、樹脂体22の連結部22cの側部に2つ設けられている。
連結部21c側の固定部31は、連結部22c側の固定部31に対して相対的に可動である。リアクトルの線膨張差を吸収するためである。すなわち、本実施形態では、x軸方向において、環状コア10に設けられたスペーサ14や接着剤、樹脂部材20など異なる部材が存在し、互いに線膨張係数が異なることから、x軸方向が最も線膨張差が生じやすくなる。
そこで、連結部22c側の固定部31を不動側固定部とし、他方の連結部21c側の固定部31を可動側固定部としている。具体的には、連結部22c側の2つの固定部31は、連結部22cの樹脂と一体成形されており、連結部22c側部の中程にそれぞれy軸方向に突出して設けられている。
一方、連結部21c側の固定部31は、連結部21cの側部から2本の支持アーム33によって支持されている。すなわち、支持アーム33は、図3に示すように、連結部21cの側部から三角形を形成するようにその先端が連結されており、この先端部分に可動側固定部が設けられている。そのため、連結部21の側壁と2本の支持アーム33との間には空間部が形成されている。この空間部により支持アーム33はx軸方向に撓み、可動側固定部がx軸方向に移動し、線膨張差が吸収される。
なお、支持アーム33は、それぞれ間隔を保って配置された2枚の板状部材で構成されている。本実施形態では、可動側固定部がリアクトルの高さの中央部分に位置しており、2枚の板状部材は、連結部21側部側から可動側固定部側にかけて窄む三角形状であり、可動側固定部をz軸方向に固定する。
樹脂体21、22は、樹脂により一体成形された部材である。すなわち、樹脂体21を構成する直線部21a、21b、連結部21c、壁部21d、21e、リブ21f、支持アーム33及び固定部31は継ぎ目なく一続きに構成されている。樹脂体22を構成する直線部22a、22b、連結部22c、係止部23及び固定部31も同様に、継ぎ目なく一続きに構成されている。
(コイル)
コイル5は、金属製の線材と、この線材の表面に形成された自己融着層とを有する。本実施形態では、線材は平角線であり、コイル5はエッジワイズコイルである。自己融着層は、絶縁層であり、ここでは樹脂からなる。
具体的には、自己融着層は、半硬化状態の熱硬化性樹脂が加熱されて溶融し、隣接する線材が、自己融着層により接着されており、線材が一体化している。従って、コイル5の空芯部を構成するコイル5の内周面はほぼ平面になっており、扁平な温度検出部9aとの接触面積を大きくなるようにし、より確実に温度検出部9aと接触できるようにしている。
自己融着層を形成する樹脂は、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂などを使用することができる。なお、コイル5の線材や巻き方は平角線のエッジワイズコイルに限定されず、他の形態であっても良い。
コイル5は、左右の一対のコイル51a、51bを有し、これらの一端部がコイル51a、51bと同じ素材でなる連結線51cによって連結されている。コイル51a、51bは、エナメルなどの絶縁被覆した1本の銅線によって構成されている。コイル5は、コイル51a、51bの空芯部に環状コア10の脚部の周囲を囲うように、樹脂部材20の一対の直線部分の外周に装着されており、コイル51a、51bが互いに平行である。つまり、コイル51a、51bの巻軸方向が互いに平行である。
コイル51aの端部52aは、樹脂体21の連結部21cの上方を介して、コイル51bの端部52bは、樹脂体21の側方を介して、それぞれリアクトル外部に引き出されており、外部電源などの外部機器の配線と接続される。外部電源から電力供給されると、コイル51a、51bに電流が流れてコイル51a、51bを突き抜ける磁束が発生し、環状コア10内に環状の閉じた磁気回路が形成される。
(温度センサ)
リアクトルには、温度センサ9が設けられている。温度センサ9は、リアクトル内部の温度を検出する。温度センサ9としては、例えば、温度変化に対して電気抵抗が変化するサーミスタを用いることができるが、これに限定されない。
温度センサ9は、温度検出部9aと、温度検出部9aに接続されたリード線9bとからなる。温度検出部9aは、例えば、その先端部分に温度検出素子が埋め込まれており、先端部分でリアクトル内部の温度を検出する。図5に示すように、温度検出部9aの先端部分がコイル51bの巻軸方向の長さの中心に位置している。コイル51bの中心で最も熱が籠もりやすいからである。また、ここでは、温度検出部9aの先端部分は、スペーサ14の上方にも位置している。ギャップとなるスペーサ14の部分で発生した漏れ磁束が、コイル51bの中心部分を貫くことで、当該中心部分に発生する渦電流損失によってコイル51bの発熱が大きくなる箇所だからである。温度検出部9aの形状は、ここでは扁平の角柱形状であるが、円柱形状、楕円柱形状或いは三角柱形状、四角柱形状など柱状であれば良い。
リード線9bは、温度検出部9aが検出した温度情報をリアクトル外部に伝達する。具体的には、リード線9bは、切欠き23aから引き出され、コイル51bの上方を介して壁部21eのリブ21fに設けられた切欠き21gに挿通され、外部の機器や回路に接続される。この外部機器又は回路の例としては、コイル51a、51bに流れる電流をオンオフする制御回路が挙げられる。
[1−3.温度センサの取付け]
次に、図6〜図8を用いて温度センサ9の取付方法について説明する。図6〜図8では説明のためにコイル51bを省略しているが、温度センサ9以外の各部材は既に組立済みとする。すなわち、予めコイル5が樹脂部材20の外周に装着されているとする。
まず、温度検出部9aを、挿入口41から、コイル51bと凹部40の底面との隙間に挿入する。このとき、図6に示すように、温度検出部9aの側面を凹部40内周面の挿入ガイド42に沿って奥に挿入する。奥まで挿入すると、図7に示すように、温度検出部9a先端の左側の角が先端位置規制部43の左側(y軸方向負側)の角LCに当接する。そして、リード線9bをリアクトル上方に持ち上げ、係止部23のフック開口側に引き出す。
これにより、自ずからこの角LCを中心として温度検出部9aが回転し、コイル51bの巻軸方向(x軸方向)と平行になり、温度検出部9aの先端が先端位置規制部43及び側部位置規制部44に沿う。換言すれば、先端位置規制部43及び側部位置規制部44が温度検出部9aの形状に倣っていることから、リード線9bを挿入口41とは反対側に開口した係止部23のフックにかける必然的な動作が温度検出部9aの位置決めに寄与する。
そして最後に、図8に示すように、リード線9bを係止部23の開口を介して切欠き23aに通す。温度検出部9aのz軸方向は、コイル51bと凹部40の底面とで位置規制され、温度検出部9aのx軸方向は、その前後が先端位置規制部43と係止部23とで位置規制される。温度検出部9aのy軸方向は、側部位置規制部44と先端位置規制部43とで位置規制される。なお、y軸方向はリード線9bが係止部23のフックに引っかけられることからも位置規制される。
[1−4.作用・効果]
(1)本実施形態のリアクトルは、環状コア10と、環状コア10の周囲を覆う樹脂部材20と、樹脂部材20の外周に装着されたコイル5と、樹脂部材20とコイル5との隙間に挿入された温度センサ9と、を備える。そして、温度センサ9は、柱状の温度検出部9aを有し、温度検出部9aの少なくとも一部が樹脂部材20とコイル5とに密着して挟み込まれるようにした。
これにより、樹脂部材20とコイル5との隙間に温度センサ9を挿入するので、別途温度センサ9を保持する部材を設ける必要がなく、小型化することができるとともに、温度検出部9aが常にコイル5に接触させた状態で位置を固定することができ、正確な温度検出が可能になる。
なお、従来から、リアクトルはケースに収容した上、当該ケース内に温度センサを浸漬させるように充填材を充填及び固化させて、温度センサの保持強度を強化する方法が知られている。この方法では、充填材を介在させることで、温度センサが直接コイルに接触していなくても、温度を検出する。しかし、このような充填材がない場合であっても、正確な温度検出をすることができる。
(2)樹脂部材20には、温度検出部9aを配置する凹部40を設けるようにした。これにより、凹部40の凹みの分、温度検出部9aが樹脂部材20から出っ張らずに済むので、リアクトルサイズを小型化することができる。
(3)凹部40は、温度検出部9aを挿入する側に広く、奥側に窄んだ形状を有するようにした。これにより、温度センサ9を凹部40とコイル5との隙間に挿入しやすくすることができる。
(4)凹部40は、温度センサ9を挿入する挿入口41を有し、凹部40の内周面には、温度検出部9aの先端配置位置に案内する温度センサ9の挿入ガイド42を、挿入口41から連続して設けるようにした。これにより、温度センサ9を樹脂部材20とコイル5との隙間に挿入する際の作業効率を向上させることができる。
(5)凹部40の内周面には、温度検出部9aの先端に倣った形状を有する先端位置規制部43を設けるようにした。これにより、温度検出部9aの先端部分が正確に位置決めされるので、正確な温度を検出することができる。また、係止部23とも相俟って、温度検出部9aの延び方向の位置規制がなされるので、温度センサ9の抜けを防止できる。
(6)挿入ガイド42は、挿入口41から先端位置規制部43まで延ばすようにした。これにより、温度検出部9aを容易に奥まで挿入し、かつ温度センサ9の位置決めも容易になるので、温度センサ9の取付作業性を向上させることができる。
(7)挿入口41及び挿入ガイド42の一部は、樹脂部材20の外周に装着されたコイル51bの外部に露出させるようにした。これにより、温度センサ9を挿入する際にその挿入箇所を視認できるので、取付作業性を向上させることができる。
(8)凹部40の底面には、挿入口41側から先端位置規制部43側にかけて前記隙間が小さくなる傾斜40aを設けるようにした。これにより、温度検出部9aの挿入がしやすくなり作業性が向上するとともに、温度検出部9aの先端部分をより確実に位置固定することができるので、一層正確な温度検出を可能にすることができる。
(9)温度センサ9は、温度検出部9aの後端に接続されたリード線9bを有し、樹脂部材20には、温度検出部9aの後端と対向し、凹部40の底面より高く突出した突出部を設け、リード線9bは、突出部に当接するようにした。特に、本実施形態では、突出部として、樹脂部材20の表面に、温度検出部9aと同軸上であって温度検出部9aの後端側においてフックを配置し、フックには、リード線9bが通される切欠き23aを設け、リード線9bは、切欠き23aを構成するフックの内周面に当接するようにした。これにより、凹部40の底面から切欠き23aまでが段差になるので、温度検出部9aがその軸方向(x軸方向)に位置が規制され、温度センサ9が凹部40とコイル51bの内周面との隙間から抜けにくくすることができる。すなわち、温度センサ9をリアクトルの組立工程において最終段階で取り付ける場合、樹脂部材2とコイル5の隙間に温度センサ9を挿入できるということは、その反面、温度センサ9が抜ける可能性を包含し、正確な温度検出ができなくなる虞があるが、係止部23を温度検出部9aと同一直線上に設けたので、こうした事態を防止することができる。
(10)挿入口41は、フックの隣に設けられ、切欠き23aは、挿入口41とは反対側に設けられ、切欠き23aには、リード線9bが通されており、凹部40の内周面には、挿入ガイド42と対向し、温度検出部9aの側部に倣った形状を有する側部位置規制部44を設けるようにした。
これにより、温度センサ9の挿入が可能であっても、その抜けを防止することができる。温度センサ9は、側部位置規制部43とフックとによって、温度検出部9aの延び方向と直交する方向(x軸方向)に位置規制されるので、挿入口41を介して温度センサ9が樹脂部材20とコイル5との隙間から抜けるのを防止することができる。
(11)樹脂部材20には、コイル5が装着される表面に、コイル5の内周面が当接し、コイル内周面との距離を保つスペーサ24が設けられ、凹部40は、スペーサ24に設けるようにした。これにより、凹部40の周囲の樹脂部材20の表面は、コイル内周面との距離がスペーサ24によって正確に保たれているので、より確実にコイル5に温度検出部9aを接触させることができる。
(12)コイル5は、線材と、この線材表面に形成された自己融着層とを有し、隣接する前記線材が、自己融着層により接着されるようにした。これにより、温度検出部9aとの接触面積を大きくすることができ、正確な温度検出をより一層実現しやすくすることができる。
(13)温度検出部9aの先端部分は、コイル51bの巻軸方向の長さの中心に位置するように配置した。これにより、最も熱の籠もりやすいコイル51bの中心の温度を検出することができ、最も温度条件の厳しい検出データでリアクトルへの通電制御をすることができるので、低電力損失化を図ることができる。
すなわち、リアクトルの内部温度と電力損失との間には比例関係があり、内部温度が高いとより多くの電力が消費される。コイル51bの線材の抵抗率と温度とが比例関係にあるからである。このため、温度検出部9aが、温度の低い箇所に配置されていた場合には、実際の最高温度よりも低い温度を検出することになり、正確な通電制御ができなくなり、余分な電力損失の発生を防止できない。これに対し、本リアクトルでは、最も温度が高くなる箇所に温度検出部9aの先端部分を設置したので、正確な温度検出及び通電制御が可能で、無駄な電力損失の発生を防止できる。例えば、電気自動車や燃料電池車、ハイブリッド車など、車に適用した場合には、燃費を向上させることができる利点がある。
(14)環状コア10は、複数のコア部材13とコア部材13間に挿入されたスペーサ14とを有し、温度検出部9aの先端部分は、スペーサ14の上方に配置するようにした。これにより、漏れ磁束が大きくコアの発熱が大きくなる箇所で温度検出することができ、当該箇所で最も温度が高くなる場合に有効である。
[2.他の実施形態]
本発明は、第1の実施形態に限定されるものではなく、下記に示す他の実施形態も包含する。また、本発明は、第1の実施形態及び下記の他の実施形態を全て又はいずれかを組み合わせた形態も包含する。さらに、これらの実施形態を発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができ、その変形も本発明に含まれる。
(1)第1の実施形態では、環状コア10の脚部は、略直方体形状としたが、円柱形状としてもよい。この場合、樹脂体21、22の直線部21a、21b、22a、22cも円柱形状とする。この場合であっても、凹部40を設けることができる。
(2)第1の実施形態では、凹部40は、樹脂体22の上面に設けたが、側面に設けても良い。また、凹部40は、樹脂体22に設けたが、例えば直線部21a、21bの長さが温度検出部9aの長さと比べて長ければ樹脂体21に設けても良い。
(3)第1の実施形態では、温度検出部9aは単に樹脂部材20とコイル5との隙間で挟まれて固定される態様であったが、温度検出部9aは更にコイル5の自己融着層に接着されていても良い。これにより、温度センサ9の固定強度を高めることができ、温度検出部9aの位置ズレを防止できる。
(4)第1の実施形態では、挿入ガイド42は、真っ直ぐ延びていたが、図9に示すように、湾曲させても良い。この場合、係止部23の挿入口41側の壁面も挿入ガイドとしても良い。温度検出部9aを当該壁面に沿わせて奥に挿入することで、温度検出部9aの先端を先端位置規制部43に滑り込ませることができる。
(5)第1の実施形態では、凹部40の形状を台形形状としたが、図10に示すように、係止部23側で広く、奥に行くにつれて狭まるくびれ部分を有し、さらに先端部分が再び広めになる形状に形成しても良い。すなわち、側部位置規制部44の先端側が挿入ガイド42と平行し、先端位置規制部43の形状が温度検出部9a先端面とその側面に倣った形状を有し、当該側面に倣った部分は側部位置規制部44と平行する。このようにしても、温度センサ9の取付作業性を向上させることができる。
すなわち、図10の最左図に示すように、温度検出部9aを挿入口41から挿入ガイド42に沿って奥に挿入し、温度検出部9aの先端の角が先端位置規制部43に当接させる。なお、ここでは、挿入ガイド42と先端側の側部位置規制部44間の距離は温度検出部9aの幅と等しい。
そして、リード線9bを係止部23のフック部分に引っかける際に、図10の中央図に示すように、温度検出部9aの側部に位置するくびれ部分Cを中心として、温度検出部9aを回転させ、所定位置に温度検出部9aを配置する。温度検出部9aの回転中心が、第1の実施形態と比べて、リード線9b側になるので、温度検出部9aを回転させやすくなり、温度センサ9の取付作業性を向上させることができる。なお、ここでは、温度検出部9aの側部側の先端位置規制部43と係止部23側の側部位置規制部44との距離は、温度検出部9aの幅と等しい。
(6)第1の実施形態では、係止部23に切欠き23aを設けてリード線9bを外部に引き出すようにしたが、図11に示すように、凹部40の温度検出部9aの後端側の内周面を係止部23とし、当該内周面と連続して連結部22c上面に、リード線9bを嵌合させる溝25を設けて外部に引き出しても良い。
(7)第1の実施形態では、環状コア10をコア部材としてU字型コア11、12、I字型コア13により構成したが、コア部材の形状はこれらに限定されない。環状形状を構成できるのであれば、E字型コア、T字型コア、J字型コア、円柱コアなどを用いても良い。
(8)第1の実施形態では、環が1つの環状コア10を用いたが、E字型コアのように脚部を3本以上備えたコアを用いて、環が2つのθ形状に形成された環状コア10を用いても良い。
(9)第1の実施形態では、温度センサ9を樹脂部材20とコイル5との隙間に密着して挟むようにしたが、センサ位置固定の観点からは、当該隙間に挟む対象を温度センサ9に代えて、磁気センサ、電流センサ、温度ヒューズなどの柱状の検出部を有するセンサとしても良い。
(10)第1の実施形態では、係止部23を設けたが、温度センサ9のx軸方向の位置規制は、温度検出部9aと対向する凹部40の内周面によっても規制することができる。すなわち、第1の実施形態では、係止部23を突出部としたが、温度検出部9aと対向する凹部40の内周面を突出部としても良い。具体的には、台形の下辺に相当する凹部40の内周面は、凹部40の底面より高く突出しているので、当該凹部40の内周面の上縁に、リード線9bが乗り上がることで当接することで、温度検出部9aのx軸方向の位置を規制することができる。換言すれば、凹部40の底面より段差があれば良い。
(11)第1の実施形態では、係止部23を、温度検出部9aと同軸上であって温度検出部9aの後端側において、凹部40に隣接して設けたが、凹部40から離れて配置するようにしても良い。この場合、第1の実施形態と同様に、挿入口41は、温度検出部9aの軸上から外れて設けられる。また、係止部23は、挿入口41とは反対側に設けられた、リード線9bが通される切欠き23aを有し、凹部40の内周面には、挿入ガイド42と対向し、温度検出部9aの側部に倣った形状を有する側部位置規制部44を設けるようにする。このようにしても、温度センサ9の抜けを防止することができる。温度センサ9は、側部位置規制部44と係止部23とによって、温度検出部9aの延び方向と直交する方向(x軸方向)に位置規制されるので、挿入口41を介して温度センサ9が樹脂部材20とコイル5との隙間から抜けるのを防止することができる。なお、この形態においては、挿入口41は、台形の凹部40の一辺としても良い。
(12)図12(a)〜(d)は、x方向から見た係止部23である。第1の実施形態では、図12(a)に示すように、係止部23の切欠き23aを矩形状としたが、図12(b)に示すように、半楕円状にしても良い。また、図12(c)に示すように、切欠き23aに通したリード線9bが抜けにくいように、切欠き23aを係止部23の側面に窄まった形状としても良い。さらに、図12(d)に示すように、切欠き23aは上向きになるように設けても良い。換言すれば、係止部23の上部にリード線9bを通すための溝を設けても良い。なお、この溝は、当該溝に通したリード線9bが抜けにくいように、係止部23の上面に向けて窄まった形状としても良い。
(13)凹部40の形状と係止部23の配置は、コイル5の巻軸に対して左右反転させても良い。すなわち、挿入ガイド42が直線部22a側に位置する。この場合、切欠き23aは、y軸方向負側に向くようにする。
10 環状コア
11、12 ブロック状コア
13 I字型コア
14 スペーサ
20 樹脂部材
21 樹脂体
21a、21b 直線部
21c 連結部
21d、21e 壁部
21f リブ
21g 切欠き
22 樹脂体
22a、22b 直線部
22c 連結部
23 係止部
23a 切欠き
24 スペーサ
25 溝
31 固定部
32 カラー
33 支持アーム
40 凹部
41 挿入口
42 挿入ガイド
43 先端位置規制部
44 側部位置規制部
5 コイル
51a、51b コイル
51c 連結線
52a、52b 端部
9 温度センサ
9a 温度検出部
9b リード線

Claims (16)

  1. コアと、
    前記コアの周囲を覆う樹脂部材と、
    前記樹脂部材の外周に装着されたコイルと、
    前記樹脂部材と前記コイルとの隙間に挿入された温度センサと、
    を備え、
    前記温度センサは、柱状の温度検出部を有し、
    前記樹脂部材には、前記温度検出部を配置する凹部が設けられ、
    前記凹部は、前記温度センサを挿入する挿入口を有し、
    前記凹部の内周面には、前記温度検出部の先端配置位置に案内する前記温度センサの挿入ガイドが、前記挿入口から連続して設けられ、
    前記温度検出部の少なくとも一部が前記樹脂部材と前記コイルとに密着して挟み込まれていること、
    を特徴とするリアクトル。
  2. 前記凹部は、前記温度検出部を挿入する側に広く、奥側に窄んだ形状を有すること、
    を特徴とする請求項に記載のリアクトル。
  3. 前記凹部の内周面には、前記温度検出部の先端に倣った形状を有する先端位置規制部が設けられていること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のリアクトル。
  4. 前記挿入ガイドは、前記挿入口から前記先端位置規制部まで延びていること、
    を特徴とする請求項に記載のリアクトル。
  5. 前記挿入口及び前記挿入ガイドの一部は、前記樹脂部材の外周に装着された前記コイルの外部に露出していること、
    を特徴とする請求項〜請求項の何れか1項に記載のリアクトル。
  6. 前記凹部の底面には、前記挿入口側から前記先端位置規制部側にかけて前記隙間が小さくなる傾斜が設けられていること、
    を特徴とする請求項3又は請求項4に記載のリアクトル。
  7. 前記温度センサは、前記温度検出部の後端に接続されたリード線を有し、
    前記樹脂部材には、前記温度検出部の後端と対向し、前記凹部の底面より高く突出した突出部が設けられ、
    前記リード線は、前記突出部に当接すること、
    を特徴とする請求項〜請求項の何れか1項に記載のリアクトル。
  8. 前記樹脂部材の表面には、前記温度検出部と同軸上であって前記温度検出部の後端側において、前記突出部として係止部が配置され、
    前記係止部には、前記リード線が通される切欠きが設けられ、
    前記リード線は、前記切欠きを構成する前記係止部の内周面に当接すること、
    を特徴とする請求項に記載のリアクトル。
  9. 前記突出部は、前記温度検出部の後端と対向する前記凹部の内周面であり、
    前記リード線は、当該内周面に当接すること、
    を特徴とする請求項に記載のリアクトル。
  10. 前記挿入口は、前記係止部の隣に設けられ、
    前記切欠きは、前記挿入口とは反対側に設けられ、
    前記切欠きには、前記リード線が通されており、
    前記凹部の内周面には、前記挿入ガイドと対向し、前記温度検出部の側部に倣った形状を有する側部位置規制部が設けられていること、
    を特徴とする請求項に記載のリアクトル。
  11. 前記樹脂部材の表面には、前記温度検出部と同軸上であって前記温度検出部の後端側において、前記凹部とは離れて設けられた係止部が配置され、
    前記挿入口は、前記温度検出部の軸上から外れて設けられ、
    前記係止部は、前記挿入口とは反対側に設けられた、前記リード線が通される切欠きを有し、
    前記凹部の内周面には、前記挿入ガイドと対向し、前記温度検出部の側部に倣った形状を有する側部位置規制部が設けられていること、
    を特徴とする請求項に記載のリアクトル。
  12. 前記樹脂部材には、前記コイルが装着される表面に、前記コイルの内周面が当接し、前記コイル内周面との距離を保つスペーサが設けられ、
    前記凹部は、前記スペーサに設けられていること、
    を特徴とする請求項〜請求項11の何れか1項に記載のリアクトル。
  13. 前記コイルは、線材と、前記線材表面に形成された自己融着層とを有し、
    隣接する前記線材が、前記自己融着層により接着されていること、
    を特徴とする請求項1〜請求項12の何れか1項に記載のリアクトル。
  14. 前記温度検出部が、前記自己融着層に接着されていること、
    を特徴とする請求項13に記載のリアクトル。
  15. 前記温度検出部の先端部分は、前記コイルの巻軸方向の長さの中心に位置するように配置されていること、
    を特徴とする請求項1〜請求項14の何れか1項に記載のリアクトル。
  16. 前記コアは、複数のコア部材と前記コア部材間に挿入されたギャップスペーサとを有し、
    前記温度検出部の先端部分は、前記ギャップスペーサの上方に配置されていること、
    を特徴とする請求項1〜請求項15の何れか1項に記載のリアクトル。
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