JP7285282B2 - 消火栓装置及び消火栓設備 - Google Patents
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Description
本発明は、
内部にノズル付きのホースが収納され、ホースを取り出すための開口を有する筐体と、
筐体の開口に開閉自在に配置された扉と、
を備えた消火栓装置であって、
扉の筐体内側となる裏面及び筐体内部に、消火栓弁を開閉させるために消火栓弁に対するパイロット圧を制御する構造の一部であるパイロット配管が配置され、
扉の裏面のパイロット配管と筐体内部のパイロット配管は、扉の開閉による扉の裏面のパイロット配管の位置と筐体内部のパイロット配管の位置との距離の変化に対応して自在に連結させる配管自在連結機構を介して接続され、
配管自在連結機構は、
筐体側に固定された第1スイベルジョイントと、
上扉の裏面に固定された第2スイベルジョイントと、
第1スイベルジョイントと前記第2スイベルジョイントとの間を一対の配管をスイベルジョイントを介して屈曲自在に連結させる2節リンク配管と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の別の形態にあっては、
内部にノズル付きのホースが収納され、ホースを取り出すための開口を上面に有する筐体と、
筐体の開口に開閉自在に配置された上扉と、
を備えた消火栓装置が筐体の上面が監視員通路の路面側となるようにトンネル壁面に沿った監視員通路下に埋込み設置された消火栓設備であって、
上扉の筐体内側となる裏面及び筐体内部に、消火栓弁を開閉させるために消火栓弁に対するパイロット圧を制御する構造の一部であるパイロット配管が配置され、
上扉の裏面のパイロット配管と筐体内部のパイロット配管は、上扉の開閉による上扉の裏面のパイロット配管の位置と筐体内部のパイロット配管の位置との距離に対応して自在に連結させる配管自在連結機構を介して接続され、
配管自在連結機構は、
筐体側に固定された第1スイベルジョイントと、
上扉の裏面に固定された第2スイベルジョイントと、
第1スイベルジョイントと第2スイベルジョイントとの間を一対の配管をスイベルジョイントを介して屈曲自在に連結させる2節リンク配管と、
を備えたことを特徴とする。
本発明は、内部にノズル付きのホースが収納され、ホースを取り出すための開口を有する筐体と、筐体の開口に開閉自在に配置された扉と、を備えた消火栓装置であって、扉の筐体内側となる裏面及び筐体内部に、消火栓弁を開閉させるために消火栓弁に対するパイロット圧を制御する構造の一部であるパイロット配管が配置され、扉の裏面のパイロット配管と筐体内部のパイロット配管は、扉の開閉による扉の裏面のパイロット配管の位置と筐体内部のパイロット配管の位置との距離の変化に対応して自在に連結させる配管自在連結機構を介して接続されたため、扉の開閉により筐体側と扉側に配置されたパイロット配管の距離が異なっても、この距離の変化を吸収するパイロット配管の自在連結機構により、筐体側から扉側に対する配管接続を可能とする。
また、配管自在連結機構は、筐体側に固定された第1配管連結部と、上扉の裏面に固定された第2配管連結部と、第1配管連結部と第2配管連結部との間を伸縮自在且つ回動自在に連結させる伸縮配管とを備えたため、扉の開閉に伴い筐体側及び扉側の連結部分が回動することで扉の動きが可能となり、また、扉の開閉状態で、筐体側及び扉側の連結部分の距離が異なるが、この距離の相違は伸縮管の軸方向の伸縮で吸収され、扉の動きを妨げることなく、扉側と筐体側との間のフレキシブルなパイロット配管の接続を可能とする。
また、伸縮配管は、第1配管連結部に一端が回動自在に連結された第1伸縮管と、第2配管連結部に一端が回動自在に連結された第2伸縮管を備え、第1伸縮管の他端の内側又は外側に第2伸縮管の他端を、シールを介して摺動自在に嵌め入れるようにしたため、簡単な構造により扉の開閉に伴う筐体側と扉側との間の距離の変化を吸収可能とする。
また、配管自在連結機構は、筐体側に固定された第1スイベルジョイントと、上扉の裏面に固定された第2スイベルジョイントと、第1スイベルジョイントと第2スイベルジョイントとの間を、一対の配管をスイベルジョイントを介して屈曲自在に連結させる2節リンク配管とを備えたため、扉の開閉に伴い筐体側及び扉側の連結部分が回動することで扉の動きが可能となり、また、扉の開閉状態で、筐体側及び扉側の連結部分の距離が異なるが、この距離の相違は伸縮管の軸方向の伸縮で吸収され、扉の動きを妨げることなく、扉側と筐体側との間のフレキシブルなパイロット配管の接続を可能とする。
また、本発明の別の形態にあっては、内部にノズル付きのホースが収納され、ホースを取り出すための開口を有する筐体と、筐体の開口に開閉自在に配置された扉と、を備えた消火栓装置であって、扉の筐体内側となる裏面に、消火栓弁を遠隔的に開閉させる消火栓弁開閉操作部と、消火栓弁開閉操作部の操作による開操作及び閉操作を検出して検出信号を出力する開閉操作検出部と、が設けられ、筐体内部に、消火栓弁を開閉させる消火栓弁に対するパイロット圧を制御するために開閉される電動パイロット弁と、開閉操作検出部の開操作の検出信号により電動パイロット弁を開駆動させ、開閉操作検出部の閉操作の検出信号により電動パイロット弁を閉駆動させる開閉回路部と、が設けられ、開閉操作検出部側の信号線は、扉の開閉による開閉操作検出部の位置と開閉回路部の位置との距離の変化に対応して自在に連結させる配線自在接続機構を介して開閉回路部側の信号線に接続されたため、扉側には消火栓弁開閉操作部と開閉検出部を設けるだけで良いことから、扉側の構造が簡単にできる。また配線自在接続機構は、配管自在連結機構と同様に扉の開閉で筐体側と扉側を連結する信号線の距離が異なっても、この距離の変化を吸収する信号線の自在接続により、筐体側と扉側の配線接続を可能とする。
図1は自動車専用道路のトンネル内に設置された消火栓設備を含むトンネル非常用設備を示した説明図である。図1に示すように、シールド工法により構築されたトンネル10内は円筒形のトンネル壁面12により覆われ、床版18により仕切られることで道路15が設けられており、この例にあっては、道路15は1方向2車線としている。
図2は消火栓収納箱の外観を正面、平面及び側面から示した説明図、図3は消火栓収納箱の内部構造を正面、平面及び側面から示した説明図である。
図2に示すように、消火栓設備16の消火栓収納箱30は、監視員通路14の路面下の内部空間に埋込み設置されている。消火栓収納箱30は、図2(A)に示すように、筐体31の前面中央の下側に固定扉33が配置されると共に、固定扉33の上側に前扉32が上下方向にスライド自在に配置されている。
図3に示すように、消火栓収納箱30の内部下側はホース収納部50となっており、保形構造のホース60を水平回りに内巻きしている。ここで、消火栓収納箱30の横幅は約1.4メートル程度、奥行きは約0.35メートル程度であることから、ホース収納部50に内巻きされたホース60の1ターンの長さは概ね3.5メートル程度となり、ホース長さは30メートル以上必要とすることから、ホース60は9ターン以上内巻きすればよい。
図4は上扉を前開きして前扉をスライド落下して開放させた消火栓収納箱を示した説明図であり、図4(A)に正面を示し、図4(B)に上扉裏面の放水操作部を取り出して示す。また、図5は上扉を後開きさせた消火栓収納箱を正面から示した説明図、図6は消火栓収納箱の横から見た断面を示した説明図であり、図6(A)に前扉及び上扉の閉鎖状態の断面を示し、図6(B)に前扉をスライド開放して上扉の前開きした状態の断面を示し、図6(C)に上扉を後開きした状態の断面を示す。更に、図7は放水制御機構を監視員通路側の消火栓収納箱と共に路面側から見た断面で示した説明図である。
図4(A)に示すように、前開き状態で示す上扉36の裏面に配置された操作箱66には、図4(B)に示すように、手動パイロット弁65が収納されており、手動パイロット弁65は消火栓弁開閉レバー68により開閉操作が行われる。手動パイロット弁65に対してはパイロット配管86,88が接続されている。
図6(A)に示すように、上扉36が閉鎖された状態では、伸縮管76,78は筐体31側の筐体連結中心Pと上扉36の扉連結中心Qは最も短い距離L0となっており、伸縮管76,78は最も縮んだ状態にある。
図5に示すように、上扉36を後ろ開きした場合には、図6(C)に示したように、配管自在連結機構70の伸縮管76,78が伸展し、上扉36と筐体31側のパイロット配管86,88の連結状態を維持する。
図7は上扉を前開きして前扉をスライド落下して開放させた消火栓収納箱を示した説明図、図8は図7の消火栓収納箱の横から見た断面を示した説明図であり、図8(A)に前扉及び上扉の閉鎖状態の断面を示し、図8(B)に前扉をスライド開放して上扉の前開きした状態の断面を示し、図8(C)に上扉を後開きした状態の断面を示す。
図9は放水制御機構を監視員通路側の消火栓収納箱と共に路面側から見た断面で示した説明図である。
図9に示すように、消火栓収納箱30が配置された監視員通路14の内部空間の下側となる管理用通路20には放水制御機構収納部90が配置されている。
トンネル10内で火災を伴う車両事故が発生した場合には、道路利用者は火災発生場所に近い消火栓設備16に出向き、図2に示した通報装置パネル42の発信機45を押して監視センターの防災受信盤に火災通報信号を送信し、防災受信盤から確認応答信号を受信して応答ランプ48が点灯されると共に赤色表示灯44が点滅され、監視センター側への通報完了を確認する。
図10は電気式の放水操作機構の実施形態を、上扉を前開きして前扉をスライド落下して開放させた消火栓収納箱を正面から示した説明図、図11は図10の消火栓収納箱に対する放水制御機構を路面側から見た断面で示した説明図である。
図12は電動パイロット弁の操作回路の実施形態を示した回路ブロック図であり、図12(A)は電動パイロット弁の全閉状態を示し、図12(B)は電動パイロット弁の全開状態を示す。
図13、図14及び図15は電動パイロット弁の操作回路の他の実施形態を示した回路ブロック図である。
(配管自在連結機構)
上記の実施形態は、2本の伸縮管により配管自在連結機構を構成しているが、これに限定されず、例えば、フレキシブル配管、可撓配管、ホース等を使用しても良い。この場合、上扉を閉鎖した場合にフレキシブル配管、可撓配管、ホースが弛んで筐体開口との間に挟まれることを防止するため、上扉裏面に弛んだフレキシブル配管、可撓配管、ホースを引き込む管収納箱を設ける。
上記の実施形態の操作機構は、消火栓弁開閉レバーによりパイロット弁を操作することで遠隔的に消火栓弁を開閉させているが、これに限定されず、例えば、消火栓弁開閉レバーからワイヤーによって消火栓弁を直接に開閉操作させるようにしても良い。
上記の実施形態は、上扉を前開き及び後開きする場合を例にとっているが、上扉を前開きするだけの場合についても、上扉の扉回転中心に対し筐体連結中心がオフセットしていることから、扉側と筐体側のパイロット配管の連結に、上記の実施形態に示した配管自在連結機構を設けることで、上扉の裏面に消火弁開閉レバーを備えた放水操作機構を設けることができる。電気式の放水操作機構についても、同様に、前開きするだけの上扉に設けることができる。
上記の実施形態は、消火泡を放出させる泡消火栓設備を例にとっているが、これに限定されず、消火用水を放水させる消火栓設備としても良い。
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
12:トンネル壁面
14:監視員通路
15:道路
16:消火栓設備
18:床版
20:管理用通路
22:ダクト
24:給水本管
24a:分岐配管
25:給水配管
30:消火栓収納箱
31:筐体
32:前扉
33:固定扉
34:前開きハンドル
36:上扉
38:後開きハンドル
42:通報装置パネル
52:ホースガイド
54,56:ガイドパイプ
60:ホース
62:泡ノズル
64:ノズルホルダー
65:手動パイロット弁
66:操作箱
68:消火栓弁開閉レバー
70:配管自在連結機構
72,74,120,126:回動連結部
76,78,122,124:伸縮管
82,84,118,128:配管連結部
86,88:パイロット配管
90:放水制御機構収納部
91:逆止弁
92:消火栓弁
94:自動調圧弁
96:泡混合器
98:泡原液タンク
100:シリンダ室
102:ピストン
104:スプリング
105:弁体
106:手動開放弁
108:オリフィス
110:手動排水弁
112:圧力スイッチ
116:配線自在接続機構
130:電動パイロット弁
134:開閉操作回路
136,136-1,136-2:開検出スイッチ
138,138-1,138-2:閉検出スイッチ
140,142:リミットスイッチ
144:モータ
146:弁本体
150,152:配管
154,156,158:スイベルジョイント
Claims (2)
- 内部にノズル付きのホースが収納され、前記ホースを取り出すための開口を有する筐体と、
前記筐体の開口に開閉自在に配置された扉と、
を備えた消火栓装置であって、
前記扉の前記筐体内側となる裏面及び前記筐体内部に、消火栓弁を開閉させるために前記消火栓弁に対するパイロット圧を制御する構造の一部であるパイロット配管が配置され、
前記扉の裏面のパイロット配管と前記筐体内部のパイロット配管は、前記扉の開閉による前記扉の裏面のパイロット配管の位置と前記筐体内部のパイロット配管の位置との距離の変化に対応して自在に連結させる配管自在連結機構を介して接続され、
前記配管自在連結機構は、
前記筐体側に固定された第1スイベルジョイントと、
前記上扉の裏面に固定された第2スイベルジョイントと、
前記第1スイベルジョイントと前記第2スイベルジョイントとの間を一対の配管をスイベルジョイントを介して屈曲自在に連結させる2節リンク配管と、
を備えたことを特徴とする消火栓装置。
- 内部にノズル付きのホースが収納され、前記ホースを取り出すための開口を上面に有する筐体と、
前記筐体の開口に開閉自在に配置された上扉と、
を備えた消火栓装置が前記筐体の上面が監視員通路の路面側となるようにトンネル壁面に沿った前記監視員通路下に埋込み設置された消火栓設備であって、
前記上扉の前記筐体内側となる裏面及び前記筐体内部に、消火栓弁を開閉させるために前記消火栓弁に対するパイロット圧を制御する構造の一部であるパイロット配管が配置され、
前記上扉の裏面のパイロット配管と前記筐体内部のパイロット配管は、前記上扉の開閉による前記上扉の裏面のパイロット配管の位置と前記筐体内部のパイロット配管の位置との距離の変化に対応して自在に連結させる配管自在連結機構を介して接続され、
前記配管自在連結機構は、
前記筐体側に固定された第1スイベルジョイントと、
前記上扉の裏面に固定された第2スイベルジョイントと、
前記第1スイベルジョイントと前記第2スイベルジョイントとの間を一対の配管をスイベルジョイントを介して屈曲自在に連結させる2節リンク配管と、
を備えたことを特徴とする消火栓設備。
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