JP7179207B2 - トンネル内消火栓設備 - Google Patents
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Description
本発明は、
トンネル壁面に沿って設けられた監視員通路の路面下に設置され、利用者が引き出して使用するホースが収納されたホース収納部と、
ホース収納部の下方に設けられ可動構造によってホース収納部を監視員通路の路面上の所定の露出位置に上昇させる昇降機構と、
消火用水をホース収納部のホースに供給する放水制御機構と、
を備えたトンネル内消火栓設備に於いて、
放水制御機構は、上端がホース収納部の上昇時及び非上昇時の何れにおいてもホース収納部の最下部よりも下側に位置するように固定された連結配管と、
一端が連結配管の上端側に連結され他端がホース収納部の最下部からホース収納部内のホースに連結された可撓性の連結ホースと、
を介して、消火用水をホースへ供給することを特徴とする。
本発明の別の形態にあっては、
トンネル壁面に沿って設けられた監視員通路の路面下に設置され、利用者が引き出して使用するホースが収納されたホース収納部と、
ホース収納部の下方に設けられ可動構造によってホース収納部を監視員通路の路面上の所定の露出位置に上昇させる昇降機構と、
消火用水をホース収納部のホースに供給する放水制御機構と、
を備えたトンネル内消火栓設備に於いて、
放水制御機構は、上端がホース収納部の上昇時及び非上昇時の何れにおいてもホース収納部の最下部よりも下側に位置し、上端と反対側である下端とを結ぶ方向軸の監視員通路の路面に対する傾斜角度がホース収納部の上昇及び下降に応じて変化可能に固定された連結配管と、
一端が連結配管の上端側に連結され他端がホース収納部の最下部からホース収納部内のホースに連結された可撓性の連結ホースと、
を介して、消火用水をホースへ供給することを特徴とする。
本発明の別の形態にあっては、
トンネル壁面に沿って設けられた監視員通路の路面下に設置され、利用者が引き出して使用するホースが収納されたホース収納部と、
ホース収納部の下方に設けられ可動構造によってホース収納部を監視員通路の路面上の所定の露出位置に上昇させる昇降機構と、
消火用水をホース収納部のホースに供給する放水制御機構と、
を備えたトンネル内消火栓設備に於いて、
放水制御機構は、上端がホース収納部の上昇時及び非上昇時の何れにおいてもホース収納部の最下部よりも下側に位置し、上端と反対側である下端とを結ぶ方向軸の監視員通路の路面に対する傾斜角度がホース収納部の上昇及び下降に応じて変化可能に固定された複数の連結配管と、
一端がホース収納部に最も近い連結配管の上端側に連結され他端がホース収納部の最下部からホース収納部内のホースに連結された可撓性の連結ホースと、
複数の連結配管がホース収納部からの距離に応じた順番で連結されるように、一端が対応する一方の連結配管の下端側に連結され他端が対応する他方の連結配管の上端側に連結された1又は複数の可撓性の連結ホースと、
を介して、消火用水をホースへ供給することを特徴とする。
本発明は、トンネル壁面に沿って設けられた監視員通路の路面下に設置され、利用者が引き出して使用するホースが収納されたホース収納部と、ホース収納部の下方に設けられ可動構造によってホース収納部を監視員通路の路面上の所定の露出位置に上昇させる昇降機構と、消火用水をホース収納部のホースに供給する放水制御機構と、を備えたトンネル内消火栓設備に於いて、放水制御機構は、上端がホース収納部の上昇時及び非上昇時の何れにおいてもホース収納部の最下部よりも下側に位置するように固定された連結配管と、一端が連結配管の上端側に連結され他端がホース収納部の最下部からホース収納部内のホースに連結された可撓性の連結ホースと、を介して、消火用水をホースへ供給するため、従来の監視員通路内に立ち上げられた給水配管とホース収納部を連結ホースにより接続する場合に比べ、連結ホースの長さを短くすることができ、連結ホースが短くなることで、監視員通路内にホース収納部を収納した状態での連結ホースの撓みが少なくなり、監視員通路内に必要な連結ホースの配置スペースを低減して消火栓設備の小型化を可能とする。
図1は自動車専用道路のトンネル内に設置された消火栓設備を含むトンネル非常用設備を示した説明図である。図1に示すように、シールド工法により構築されたトンネル10内は円筒形のトンネル壁面12により覆われ、床版18により仕切られることで道路15が設けられており、この例にあっては、道路15は1方向2車線としている。
図2はホースを収納する消火栓収納箱を正面、平面及び側面から示した説明図ある。図2に示すように、消火栓設備16の消火栓収納箱25は、監視員通路14の床面下の内部空間に埋込み設置されている。消火栓収納箱25の中には、昇降機構の水圧シリンダにより昇降されるホース収納部が配置されている。
図3はピストンシリンダ昇降機構に連結配管が固定された実施形態を道路側から見た断面で示した説明図、図4は図3のホース収納部を昇降機構により上昇して監視員通路上に露出させた状態を路面側から見た断面で示した説明図である。
(通常監視時)
図1に示すトンネル10の道路を車両が通行している通常監視時にあっては、図3に示すように、消火栓収納箱25のホース収納部44は、制御機構収納部45に設けられた放水制御機構からの消火用水の供給が停止されていることで、ピストンシリンダ昇降機構46aの水圧シリンダ60はピストン61を最下点に位置させ、これによりピストンシリンダ昇降機構46aはホース収納部44を消火栓収納箱25の中に収納し、筐体48の上面の路面板50により消火栓昇降口42を閉鎖しており、監視員通路14内に消火栓設備16を設置していても、監視員通路14を通る人の通行を妨げたり、危険を及ぼすことはない。
一方、トンネル10内で火災を伴う車両事故が発生した場合には、利用者は火災発生場所に近い消火栓設備16に出向き、通報装置パネル28の発信機32を押して監視センターの防災受信盤に火災通報信号を送信し、防災受信盤から確認応答信号を受信して応答ランプ34が点灯されると共に赤色表示灯30が点滅され、監視センター側への通報完了を確認する。
図5はパンタグラフ昇降機構に連結配管が固定された実施形態を道路側から見た断面で示した説明図、図6は図5のホース収納部を昇降機構により上昇して監視員通路上に露出させた状態を路面側から見た断面で示した説明図である。
(通常監視時)
図1に示すトンネル10の道路を車両が通行している通常監視時にあっては、図5に示すように、消火栓設備16のホース収納部44は、制御機構収納部45に設けられた放水制御機構からの消火用水の供給が停止されていることで、パンタグラフ昇降機構46bの水圧シリンダ60はピストン61を最下点に位置させ、これによりパンタグラフ昇降機構46bはリンクアーム74a~74dを折り畳んだ下降位置にあり、ホース収納部44を監視員通路14の内部空間に収納し、筐体48の上面の路面板50により消火栓昇降口42を閉鎖しており、監視員通路14内に消火栓設備16を設置していても、監視員通路14を通る人の通行を妨げたり、危険を及ぼすことはない。
一方、トンネル10内で火災を伴う車両事故が発生した場合には、監視センター側への火災通報操作を行った後に、消火作業を行うため、通報装置パネル28に設けている上昇スイッチ36aを押してオンすると、制御機構収納部45からパンタグラフ昇降機構46bの水圧シリンダ60に消火用水が送られ、シリンダ内に供給された消火用水によりピストン61が上昇し、ピストンロッド63を介してリンクアーム74bとリンクアーム74cの間隔が押し広げられる。
図7はパンタグラフ昇降機構に連結配管が固定された他の実施形態を道路側から見た断面で示した説明図である。
(駆動機構)
上記の実施形態は、パンタグラフ昇降機構46bの駆動機構として、水圧又は油圧で駆動される液圧シリンダを使用しているが、これに限定されない。例えば、モータにより回転されるネジシャフトを、リンクアーム74bの右端に設けたスライダ78bを連結する部材にネジ穴を設けて螺合し、ネジシャフトの回転によりスライダ78bを左側に摺動させることでパンタグラフ昇降機構46bを上に伸ばすように駆動し、また、ネジシャフトの逆回転によりスライダ78bを右側に摺動させることでパンタグラフ昇降機構46bを下に縮めるように駆動しても良い。
上記の実施形態で示した消火栓設備のホース類や消火栓弁等のバルブ類、通報装置の構成及び配置、その他の構成については任意であり、適宜の構成を採用して良い。
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
12:トンネル壁面
14:監視員通路
15:道路
16:消火栓設備
18:床版
20:管理用通路
22:ダクト
24:給水本管
24a:分岐配管
25:消火栓収納箱
26:点検扉
30:赤色表示灯
32:発信機
34:応答ランプ
36a:上昇スイッチ
36b:下降スイッチ
42:消火栓昇降口
44:ホース収納部
45:制御機構収納部
46a:ピストンシリンダ昇降機構
46b:パンタグラフ昇降機構
48:筐体
50:路面板
54:ホース
55:ホース取出口
56:ノズル
60:水圧シリンダ
66,68,88:連結ホース
64,64a,64b:連結配管
74a~74d:リンクアーム
75a:基台
75b:取付台
76a~76c,82a,82b:支点
78a,78b:スライダ
Claims (3)
- トンネル壁面に沿って設けられた監視員通路の路面下に設置され、利用者が引き出して使用するホースが収納されたホース収納部と、
前記ホース収納部の下方に設けられ可動構造によって前記ホース収納部を前記監視員通路の路面上の所定の露出位置に上昇させる昇降機構と、
消火用水を前記ホース収納部の前記ホースに供給する放水制御機構と、
を備えたトンネル内消火栓設備に於いて、
前記放水制御機構は、上端が前記ホース収納部の上昇時及び非上昇時の何れにおいても前記ホース収納部の最下部よりも下側に位置するように固定された連結配管と、
一端が前記連結配管の前記上端側に連結され他端が前記ホース収納部の最下部から前記ホース収納部内の前記ホースに連結された可撓性の連結ホースと、
を介して、前記消火用水を前記ホースへ供給することを特徴とするトンネル内消火栓設備。
- トンネル壁面に沿って設けられた監視員通路の路面下に設置され、利用者が引き出して使用するホースが収納されたホース収納部と、
前記ホース収納部の下方に設けられ可動構造によって前記ホース収納部を前記監視員通路の路面上の所定の露出位置に上昇させる昇降機構と、
消火用水を前記ホース収納部の前記ホースに供給する放水制御機構と、
を備えたトンネル内消火栓設備に於いて、
前記放水制御機構は、上端が前記ホース収納部の上昇時及び非上昇時の何れにおいても前記ホース収納部の最下部よりも下側に位置し、前記上端と反対側である下端とを結ぶ方向軸の前記監視員通路の路面に対する傾斜角度が前記ホース収納部の上昇及び下降に応じて変化可能に固定された連結配管と、
一端が前記連結配管の前記上端側に連結され他端が前記ホース収納部の最下部から前記ホース収納部内の前記ホースに連結された可撓性の連結ホースと、
を介して、前記消火用水を前記ホースへ供給することを特徴とするトンネル内消火栓設備。
- トンネル壁面に沿って設けられた監視員通路の路面下に設置され、利用者が引き出して使用するホースが収納されたホース収納部と、
前記ホース収納部の下方に設けられ可動構造によって前記ホース収納部を前記監視員通路の路面上の所定の露出位置に上昇させる昇降機構と、
消火用水を前記ホース収納部の前記ホースに供給する放水制御機構と、
を備えたトンネル内消火栓設備に於いて、
前記放水制御機構は、上端が前記ホース収納部の上昇時及び非上昇時の何れにおいても前記ホース収納部の最下部よりも下側に位置し、前記上端と反対側である下端とを結ぶ方向軸の前記監視員通路の路面に対する傾斜角度が前記ホース収納部の上昇及び下降に応じて変化可能に固定された複数の連結配管と、
一端が前記ホース収納部に最も近い前記連結配管の前記上端側に連結され他端が前記ホース収納部の最下部から前記ホース収納部内の前記ホースに連結された可撓性の連結ホースと、
前記複数の連結配管が前記ホース収納部からの距離に応じた順番で連結されるように、一端が対応する一方の連結配管の下端側に連結され他端が対応する他方の連結配管の上端側に連結された1又は複数の可撓性の連結ホースと、
を介して、前記消火用水を前記ホースへ供給することを特徴とするトンネル内消火栓設備。
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