JP7126010B2 - 機器収納箱 - Google Patents

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Description

本発明は、トンネル内に設置される消火栓や自動弁等の設備機器を収納した機器収納箱に関する。
従来、高速道路や自動車専用道などのトンネルには、トンネル内で発生する火災事故から人身及び車両を守るため、非常用設備が設置されている。
このような非常用設備としては、火災の監視と通報のため火災検知器、手動通報装置、非常電話が設けられ、また火災の消火や延焼防止のために消火栓装置が設けられ、更にトンネル躯体を火災から防護するために水噴霧ヘッドから消火用水を散水させる水噴霧設備などが設置され、非常用設備の設備機器を監視センターに設けられた防災受信盤からの伝送回線に接続して監視制御している。
例えば消火栓装置は、トンネル内に設けた監視員通路に面した側壁に沿って50メートル間隔で設置され、開放自在な消火栓扉を備えた筐体に、先端にノズルを装着したホースとバルブ類を収納している。
また、水噴霧設備にあっては、消火栓装置と一体又は近傍の側壁に自動弁装置が設置され、トンネル上部に配置された複数の水噴霧ヘッドに自動弁装置から立ち上げた給水配管を接続している。
特開2014-83344号公報 特開2009-285126号公報 特開2011-019972号公報 特開2014-083344号公報 特昭58-78628号公報
ところで、従来の水噴霧設備に設けられた自動弁装置にあっては、定期点検等の際に、筐体内に収納している自動弁を点検するため、筐体開口部の位置に点検扉を着脱自在に設けている。自動弁の点検扉は、例えば厚さ数ミリメートル程度の鋼板を点検扉とし、筐体開口部の上部から点検扉を吊り下げ、点検扉の下側はゴムストッパーにより位置決めし、点検扉の重量で閉鎖状態に保持させている。
これに対し消火栓装置は、筐体開口部の下側に下開きする消火栓扉が設けられると共に筐体開口部の上側に上開きする点検扉が設けられており、点検の際には、消火栓扉と点検扉を開いて筐体内の機器の点検が可能であり、自動弁装置のように重量で閉鎖状態を保持させるような点検扉は必要としていない。
しかしながら、このような従来のトンネル内に設置した消火栓装置にあっては、監視員通路に面したトンネル側壁に沿って設置していたため、車両事故による火災の発生時に、利用者は路面から監視員通路を超えたトンネル側壁に設置している消火栓装置に手を伸ばして消火栓扉を開き、ホースを引き出して消火作業を行う必要があり、消火栓装置が路面から離れた高い位置に設置されているため、人によっては手が届かずに監視員通路に上がって操作しなければならない場合もあり、また、監視員通路によっては手摺りを設けており、手摺りが消火作業の邪魔になり、扱いづらい場合があった。
この問題を解決するため、本願出願人は、道路側及び監視員通路側から簡単且つ容易に取り扱うことができる昇降型の消火栓設備を提案している。昇降型の消火栓設備は、ノズル付きのホースが収納されたホース収納部が監視員通路内に昇降機構により昇降自在に配置されており、トンネル内で火災を伴う車両事故の発生時には、所定のスイッチ操作を行うと、昇降機構の作動によりホース収納部が監視員通路上の露出位置に上昇して保持され、消火栓扉の開放操作を必要とすることなく、監視員通路上に露出したホース収納部から簡単且つ容易にノズル付きホースを引き出して消火を行うことができる。
ところで、昇降型の消火栓設備にあっては、監視員通路側に、ホース収納部を収納した消火栓収納箱が設置されており、消火栓収納箱に収納された昇降機構やホース収納部を点検するため、収納箱の前面に点検用の開口部を形成し、開口部の位置に従来の自動弁装置と同様に、例えば、重量で閉鎖状態を保持させるような点検扉を設けることが考えられる。
しかしながら、このような従来の点検扉にあっては、重量で閉鎖状態を保持させるために、扉重量が例えば50キログラムと重くなり、点検時に点検扉を取り外す作業及び点検後に取付ける作業が大変であり、十分に注意をしないと事故を起こす危険があった。
本発明は、トンネル内に設置される設備機器が収納された機器収納箱に設けられた点検扉の着脱を簡単且つ安全に行うことを可能とする機器収納箱を提供することを目的とする。
(機器収納箱)
本発明は、トンネル内に設置される設備機器が収納された機器収納箱であって、
前面に開口部が形成された筐体と、
開口部に位置して着脱自在に固定された点検扉と、
設置状態で点検扉の筐体内部側となる裏面に設けられた支承部材と、
を備え、
支承部材は、上端部が点検扉の裏面に固定され、上端部から筐体の内部側かつ斜め下方に向かって張り出し後、下方に延在された下端が点検扉の下端よりも下側に位置した板部材としたことを特徴とする。
また、筐体に、支承部材の下方に延在された箇所を当接させずに、点検扉と支承部材の筐体の内部側かつ下方に向かって張り出した箇所とを当接させて、点検扉が筐体に装着される。
(支承部材と据置部材)
支承部材は、点検扉の裏面の複数個所に設けられ、板部材の下端部に、地面に据え置かれて支承する据置部材が配置され、
据置部材は、点検扉が開口部に位置して固定された場合、筐体の内部に収納される。
(消火栓装置、自動弁装置)
トンネル内に設置される消火栓の設備機器が収納された消火栓装置、又はトンネル内の設備である水噴霧設備の自動弁が収納された自動弁装置である。
(基本的な効果)
本発明は、トンネル内に設置される設備機器が収納された機器収納箱であって、前面に開口部が形成された筐体と、開口部に位置して着脱自在に固定された点検扉と、設置状態で点検扉の筐体内部側となる裏面に設けられた支承部材と、を備え、支承部材は、上端部が点検扉の裏面に固定され、上端部から筐体の内部側かつ斜め下方に向かって張り出しつつ下方に延在された下端が点検扉の下端よりも下側に位置した板部材としたため、点検扉を取り外す場合に、まず、点検扉を固定しているビスを取り外すことになるが、ビスを取り外しても、点検扉はその裏側に支承部材が設けられているため、点検扉を手で支えていなくとも、筐体の開口部の位置から脱落することがなく、点検扉に設けられた取手等をもって外側に持ち上げることで、簡単且つ安全に点検扉を取り外すことができる。
また、点検が済んで点検扉を筐体開口部に取付ける場合には、点検扉の内側下部に設けられている支承部材を、筐体開口部から内側に差し込込むように入れることで、手で支えることなく点検扉が閉鎖可能な位置に位置決めされ、この状態で点検扉を筐体開口部の位置で閉じ、最終的にビス止めにより閉鎖状態に固定すれば良く、点検扉を取付けて閉鎖する作業も、簡単且つ安全に行うことを可能とする。また、支承部材には上端部から筐体の内部側かつ斜め下方に向かって張り出した箇所が形成されているため、点検扉を筐体に装着する際に、筐体開口部の下縁を当該張り出した箇所に当接させることで、点検扉の自重を利用して装着位置まで点検扉をスライドさせることができ、点検扉の装着を容易とする。

(支承部材と据置部材による効果)
また、支承部材は、点検扉の裏面の複数個所に設けられ、板部材の下端部に、地面に据え置かれて支承するパイプ状の据置部材が配置され、据置部材は、点検扉が開口部に位置して固定された場合、筐体の内部に収納されるため、開口部の位置から点検扉を外して近くの地面に立て掛ける場合、支承部材の先端に配置した据置部材が地面に当たり、支承部材の下端が地面に当たって傷付くことを防止する。
シールドトンネル内に設置した消火栓設備を含むトンネル非常用設備を示した説明図 ホースを収納する消火栓収納箱を正面、平面及び側面から示した説明図 図2の消火栓設備の内部構造を道路側から見た断面で示した説明図 昇降機構によりホース収納部を上昇して監視員通路上に露出させた状態を路面側から見た断面で示した説明図 筐体の開口部の位置に対する点検扉の取付け構造を断面及び扉内側から見て示した説明図 点検扉の取外し状態を示した断面図 点検扉の取付け作業を示した断面図
[トンネル非常用設備の概要]
図1は自動車専用道路のトンネル内に設置された消火栓設備を含むトンネル非常用設備を示した説明図である。図1に示すように、シールド工法により構築されたトンネル10内は円筒形のトンネル壁面12により覆われ、床版18により仕切られることで道路15が設けられており、この例にあっては、道路15は1方向2車線としている。
床版18で仕切られた道路15の左側のトンネル壁面12に沿って監視員通路14が設けられ、監視員通路14の下側の内部空間はダクト22として利用され、電線管等が敷設される。
道路15が形成された床版18の下側はトンネル横方向に複数の区画に仕切られており、例えば、監視員通路14の下に位置する区画は、管理用通路20として使用され、また、管理用通路20はトンネル内での火災発生時には、緊急避難通路として使用される。管理用通路20には給水本管24が敷設されている。
トンネル10の長手方向の50メートルおきには、消火栓設備16が設置され、消火栓設備16はホースが収納された消火栓収納箱30と制御機構収納部45に分離して設置されている。
消火栓収納箱30は、監視員通路14の路面及び道路15側の壁面にかけて箱形に刳り貫かれた消火栓埋込部に配置されている。制御機構収納部45は、消火栓収納箱30の下側となる管理用通路20に配置され、給水本管24から分岐した分岐管が引き込まれ、また、消火栓収納箱30に消火用水を供給する給水配管が立ち上げられている。
消火栓設備16の消火栓収納箱30にはノズル付きホースが収納されたホース収納部とその昇降機構が設けられており、所定の上昇操作を行うと、昇降機構により監視員通路14上の露出位置にホース収納部が上昇されて露出状態となり、ノズル付きホースの引き出しによる消火作業を可能とする。
また、消火栓収納箱30の道路15に面した前面には、点検扉が着脱自在に取付けられている。
[消火栓設備]
図2はホースを収納する消火栓収納箱を正面、平面及び側面から示した説明図、図3は図2の消火栓設備の内部構造を道路側から見た断面で示した説明図、図4は昇降機構によりホース収納部を上昇して監視員通路上に露出させた状態を路面側から見た断面で示した説明図である。
(消火栓収納箱の外観構造)
図2に示すように、消火栓設備16の消火栓収納箱30は、監視員通路14の床面下の内部空間に埋込み設置されている。消火栓収納箱30の中には、パンタグラフ機構を用いた昇降機構46の水圧シリンダ60の駆動により昇降されるホース収納部44が配置されている。
消火栓収納箱30は、筐体32の前面に開口部34を形成しており、開口部34には点検扉36が位置して複数のボルト80により固定されており、ボルト80を取り外すことで、着脱自在に設けられている。
また、点検扉36の裏面下側の複数個所には支承部材70が設けられており、その下側に固定された嵌込み部材72に支承部材70の下端が嵌め込まれ、点検扉36の位置決めと支持が行われている。なお、支承部材70と嵌込み部材72による点検扉36の取付け構造は、後の説明で詳細に説明される。
点検扉36の前面には、「消火栓」を示す銘板が3文字に分かれて配置されており、また、上部の2箇所には、点検扉36の取外し又は取付けの際に手を掛ける取手38が設けられている。
また、図2(C)に示す消火栓収納箱30の監視員通路14の路面となる上部には消火栓昇降口42が形成され、消火栓昇降口42に対してはその下側にホース収納部が昇降自在に配置されることから、ホース収納部の路面板50が位置して消火栓昇降口42を閉鎖している。
なお、消火栓収納箱30に対応して通報装置パネルが設けられ、通報装置パネルには、赤色表示灯、発信機及び応答ランプが設けられているが、図示を省略している。また、通報装置パネルには、消火栓収納箱30内に設けられているホース収納部を昇降操作するための上昇スイッチと下降スイッチが設けられているが、図示を省略している。
(内部空間に設置した消火栓設備の構造)
図3及び図4に示すように、監視員通路14に設置された消火栓収納箱30の監視員通路14の路面に対応した位置には、矩形の消火栓昇降口42が開口されている。消火栓昇降口42に対してはその下側からホース収納部44が昇降自在に配置される。ホース収納部44は、前面及び背面に開口した箱型の筐体48を備え、筐体48の前面及び背面の開口に4本のフレームパイプ52を配置して間にホース取出口55が形成されている。
ホース収納部44の内部には、先端にノズル56を装着したホース54が内巻きした状態で収納され、内巻したホース54の中央部分にホース先端に装着したノズル56が配置され、筐体48の前面及び背面の何れからもノズル56の取出しができるようにしている。
また、ホース収納部44内には、管理用通路20内に配置している制御機構収納部45に設けられた放水制御機構を操作して電動弁を開放させる放水スイッチ38aと電動弁を閉鎖させる放水停止スイッチ38bが設けられている。
ホース収納部44は昇降機構46により昇降自在に支持されており、本実施形態にあっては、昇降機構46としてパンタグラフ機構を用いている。
パンタグラフ機構を用いた昇降機構46は、2本のリンクアーム46a,46bで構成される。リンクアーム46aは左端が支点47aにより基台41に回動自在に支持され、またリンクアーム46bは左端を支点47bにより取付台43に回動自在に支持され、リンクアーム46a,46bを中央で交差させて支点47cで回動自在に連結させている。
また、リンクアーム46aの右端はローラ49aにより取付台43に沿って移動自在に支持され、リンクアーム46bの右端はローラ49bにより基台41に移動自在に支持されている。
昇降機構46の駆動機構としては、ピストンシリンダ機構が設けられ、水圧シリンダ60の下端がリンクアーム46bに支点51aにより回動自在に連結され、水圧シリンダ60内に摺動自在に設けられたピストン61に連結されたピストンロッド63の先端がリンクアーム46aに支点51bにより回動自在に連結されている。
昇降機構46を配置した内部空間の下側となる管理用通路20には制御機構収納部45が配置され、制御機構収納部45には、ホース収納部44のホース54に消火用水を供給して放水させるバルブ類を備えた放水制御機構と、昇降機構46を昇降駆動させるバルブ類を備えた昇降制御機構が設けられている。
制御機構収納部45に対しては水圧源として機能する給水本管24から分岐した分岐配管24aが連結され、消火ポンプ設備から給水本管24に供給されている消火用水を導入している。
制御機構収納部45に内蔵した放水制御機構からの給水配管58は、連結ホース62を介してホース収納部44のホース接続口となる自在継手65に連結されている。連結ホース62は、昇降機構46によりホース収納部44を監視員通路14の消火栓昇降口42から押し上げて露出させた露出位置に保持した場合に、連結に必要な余裕を持ったホース長としており、これにより固定側となる配管に対しホース収納部44が昇降作動しても、連結ホース62が抜けることなくホース収納部44が動けるようにしている。また、昇降作動で生ずる連結ホース62の動きは自在継手65の動きで吸収される。
また、制御機構収納部45に内蔵した昇降制御機構からは、消火用水の供給と排水を行うための配管59が昇降機構46の水圧シリンダ60に接続されている。
ここで、昇降機構46に設ける水圧シリンダ60の数は必要に応じて適宜の数とすることができ、例えば、ホース収納部44の底部のコーナー部に4本の水圧シリンダを配置しても良い。
また、ホース収納部44と制御機構収納部45との連結は、監視員通路内を連結ホース62とし、管理用通路20側を給水配管58としているが、ホース収納部44と制御機構収納部45との間を連結ホースにより直接に連結してもよい。この場合にも、ホース収納部44側及び制御機構収納部45に対する連結ホースの接続は、何れか一方又は両方を自在継手による連結とする。
なお、昇降機構46は水圧駆動としているが、これに限定されず、油圧駆動としても良い。
[消火栓設備の動作]
(通常監視時)
図1に示すトンネル10の道路を車両が通行している通常監視時にあっては、図3に示すように、消火栓設備16のホース収納部44は、制御機構収納部45に設けられた放水制御機構からの消火用水の供給が停止されていることで、昇降機構46の水圧シリンダ60はピストン61を最下点に位置させ、これにより昇降機構46はホース収納部44を監視員通路14に埋込設置された消火栓収納箱30の中に収納し、筐体48の上面の路面板50により消火栓昇降口42を閉鎖しており、監視員通路14内に消火栓設備16を設置していても、監視員通路14を通る人の通行を妨げたり、危険を及ぼすことはない。
(火災発生時)
一方、トンネル10内で火災を伴う車両事故が発生した場合には、利用者は火災発生場所に近い消火栓設備16に出向き、通報装置パネルの発信機を押して監視センターの防災受信盤に火災通報信号を送信し、防災受信盤から確認応答信号を受信して応答ランプが点灯されると共に赤色表示灯が点滅され、監視センター側への通報完了を確認する。
続いて、消火作業を行うため、通報装置パネルに設けている上昇スイッチを押してオンする。この上昇スイッチのオン操作により制御機構収納部45から昇降機構46の水圧シリンダ60に消火用水が送られ、シリンダ内に供給された消火用水によりピストン61が上昇し、ピストンロッド63を介してリンクアーム46aとリンクアーム46bの間隔が押し広げられる。
リンクアーム46a,46bの間隔が押し広げられると、支点47cを中心にリンクアーム46a,46bの角度が広がり、リンクアーム46a,46bの右端のローラ49a,49bが左側に移動し、その結果、取付台43が上方に押し上げられ、取付台43に取付けられたホース収納部44が押し上げられる。
このため消火栓収納箱30の消火栓昇降口42を閉鎖している路面板50が持ち上がり、内部に収納していたホース収納部44が路面からゆっくり表れ、図4に示す露出位置まで上昇して停止し、この露出位置を保持する。
このように監視員通路14の上に露出状態にホース収納部44が保持されると、利用者は道路側から筐体48の前面開口を介してノズル56を取出すことで、簡単且つ容易にホース54を引き出すことができる。
続いて、利用者は、露出したホース収納部44に設けている放水スイッチ38aを押してオンすると、制御機構収納部45の放水制御機構に放水開始信号が出力され、消火用水が給水配管58及び連結ホース62を介してホース54に供給され、ノズル56からの放水により消火作業を行うことができる。
一方、監視員通路14側から利用者が消火作業を行う場合には、監視員通路14上に露出保持されたホース収納部44における筐体48の背面開口からノズル56を取出すことで、簡単且つ容易にホース54を引き出して消火作業を行うことができる。
火災が鎮火して消火作業が終了した場合には、ホース収納部44に設けている放水停止スイッチ38bを押してオンすると、制御機構収納部45の放水制御機構に放水停止信号が出力され、ノズル56からの放水が停止される。
また、消火作業が終了した後の復旧作業では、ホース54の水抜きを行った後に、監視員通路14上に露出保持されているホース収納部44の中に内巻き状態にホース54を収納する。続いて、通報装置パネルに設けている下降スイッチをオン操作することで、昇降機構46によりホース収納部44が下降され、路面板50が消火栓昇降口42を閉鎖する位置まで下降して停止し、ホース収納部44が消火栓収納箱30の中に収納された状態となる。
[点検扉の取付構造]
図5は筐体の開口部の位置に対する点検扉の取付け構造を断面及び扉内側から見て示した説明図、図6は点検扉の取外し状態を示した断面図、図7は点検扉の取付け作業を示した断面図である。
(取付構造)
図5に示すように、消火栓収納箱の筐体32は枠部材75,76により箱形に形成されており、前面に位置する枠部材75の外側には化粧枠78が固定され、枠部材75及び化粧枠78で囲まれた矩形の開口部34が形成されている。
筐体32の開口部34には、外側から点検扉36が取付けられ、周囲の複数個所、頭部を皿形としたボルト80とナット82により締め付け固定されている。なお、ナット82は枠部材75の裏側に溶接等により固定されている。
点検扉36は厚さが1ミリメートル程度の鋼板とその裏側に固定した枠部材で構成されており、十分な軽量化が図られている。
点検扉36の下部裏面には、支承部材70が設けられる。支承部材70は金属板を屈曲して形成された板部材であり、上端側の固定部70aが点検扉36の裏面に溶接等で固定され、続いて、斜め下向きの奥行方向に折り曲げて張り出された張出し部70bが形成され、さらに下方に折り曲げられた嵌込み支持部70cが形成されている。
また、支承部材70は、図2(A)の点線で示すように、点検扉36の裏面の複数個所、例えば4箇所に設けられている。なお、支承部材70は、点検扉36の取外しと取付けを簡単且つ安全に行うため、点検扉36の裏面両側の少なくとも2箇所に設ける必要がある。また、支承部材70に加わる扉荷重を分散したい場合には、点検扉36の裏面に設ける支承部材70の数を増加させればよい。
複数個所に配置された支承部材70の先端には嵌込み部材72によりパイプ状の据置部材74が装着され、点検扉36を開口部34から取り外して近くの地面に置いて立て掛ける場合に、支承部材70の先端が地面に当たって傷付くことを防止可能としている。
(点検扉の取外し)
消火栓収納箱30に収納されているホース収納部44や昇降機構46の点検を行う場合には、点検扉36を筐体32の開口部34の位置に固定しているボルト80を緩めて取り外す。
このようにボルト80を全て取り外しても、点検扉36は裏面の支承部材70が筐体32の内側に位置しているため、開かないように手で軽く支えていることで、開口部34から脱落することがない。
続いて、図2(A)に示した点検扉36の取手38に手を入れ、点検扉36を斜め上方へ持ち上げることで、支承部材70を開口部34から抜き出し、図6に示すように、点検扉36を筐体32の開口部34から取り外すことができ、簡単且つ安全な点検扉36の取外し作業を行うことを可能とする。
開口部34の位置から取り外した点検扉36は、近くの地面に立て掛けておくことになるが、この場合、支承部材70の先端に配置されたパイプ状の据置部材74が地面に乗って支えるようになり、支承部材70における板部材の先端が地面に当たって傷付くことを確実に防止する。
(点検扉の取付け)
消火栓収納箱30内の点検が終了したならば、取手38に手を入れて点検扉36を持ち上げ、図7に示すように、点検扉36の裏面下側に設けている支承部材70の先端の嵌込み支持部70cを開口部34から内部に入るように差し込み、これにより点検扉36は開口部34に相対した位置に位置決めされ、点検扉36を閉鎖位置に保持し続ける作業が不要となる。
続いて、点検扉36を開口部34を閉じる位置に押し当て、この状態でボルト80をねじ込み固定することで、点検扉36の閉鎖固定ができ、簡単且つ安全な点検扉36の取付け作業を行うことを可能とする。
[本発明の変形例]
(自動弁装置)
上記の実施形態は、消火栓収納箱に設けられる点検扉を例にとるものであったが、消火栓設備の収納箱の近傍に配置されるか、又は、一体に配置される水噴霧設備の自動弁収納箱についても、同じ点検扉の取付け構造とする。また、本発明は、消火栓収納箱や自動弁収納箱に限定されず、トンネル内に設置される適宜の設備機器の機器収納箱に設けられる点検扉についても、上記の実施形態の点検扉と同じ取付け構造とする。
(消火栓設備)
また、上記の実施形態は消火用水を放水する消火栓設備を例にとっているが、泡消火剤を放出する泡消火栓設備としても良い。また、上記の実施形態で示した消火栓設備のホース類や消火栓弁等のバルブ類、通報装置の構成及び配置、その他の構成については任意であり、適宜の構成を採用して良い。
(据置部材)
上記の実施形態では据置部材としてパイプ部材を使用しているが、これに限定されない。例えば、底面側が平面となる半円柱部材とすることで、点検扉を外した際の自立や立て掛けによる安定性を高めることができる。
また、据置部材として、パイプ部材や半円柱部材のように角のない部材、或いは過度の少ない形状の部材とすることで、点検扉を取り外したり、嵌め入れる際に、消火栓収納箱を傷つけることを防止できる。
更に、据置部材は、点検扉に対し着脱自在に設けるようにしても良い。これにより必要に応じて点検扉に設ける据置部材を追記、削減できる。この場合、点検扉の下側の左右2箇所に据置部材を設けることが必要最低限の構成として必要になる。
(その他)
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:トンネル
12:トンネル壁面
14:監視員通路
15:道路
16:消火栓設備
18:床版
20:管理用通路
22:ダクト
24:給水本管
24a:分岐配管
30:消火栓収納箱
32、48:筐体
34:開口部
36:点検扉
38:取手
38a:放水スイッチ
38b:放水停止スイッチ
42:消火栓昇降口
44:ホース収納部
45:制御機構収納部
46:昇降機構
50:路面板
54:ホース
55:ホース取出口
56:ノズル
60:水圧シリンダ
62:連結ホース
63:ピストンロッド
65:自在継手
70:支承部材
70a:固定部
70b:張出し部
70c:嵌込み支持部
72:嵌込み部材
74:据置部材
75,76:枠部材
78:化粧枠
80:ボルト
82:ナット

Claims (5)

  1. トンネル内に設置される設備機器が収納された機器収納箱であって、
    前面に開口部が形成された筐体と、
    前記開口部に位置して着脱自在に固定された点検扉と、
    設置状態で前記点検扉の前記筐体内部側となる裏面に設けられた支承部材と、
    を備え、
    前記支承部材は、上端部が前記点検扉の裏面に固定され、前記上端部から前記筐体の内部側かつ斜め下方に向かって張り出し後、下方に延在された下端が前記点検扉の下端よりも下側に位置した板部材としたことを特徴とする機器収納箱。
  2. 請求項1記載の機器収納箱に於いて、
    前記筐体に、前記支承部材の下方に延在された箇所を当接させずに、前記点検扉と前記支承部材の前記筐体の内部側かつ下方に向かって張り出した箇所とを当接させて、前記点検扉が前記筐体に装着されることを特徴とする機器収納箱。
  3. 請求項1又は2記載の機器収納箱に於いて、
    前記支承部材は、前記点検扉の裏面の複数個所に設けられ、前記板部材の下端部に、地面に据え置かれて支承する据置部材が配置され、
    前記据置部材は、前記点検扉が前記開口部に位置して固定された場合、前記筐体の内部に収納されることを特徴とする機器収納箱。
  4. 請求項1乃至3何れかに記載の機器収納箱に於いて、
    トンネル内に設置される消火栓の設備機器が収納された消火栓装置であることを特徴とする機器収納箱。
  5. 請求項1乃至3何れかに記載の機器収納箱に於いて、
    トンネル内の設備である水噴霧設備の自動弁が収納された自動弁装置であることを特徴とする機器収納箱。
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