JP2017196393A - トンネル内消火栓設備 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、トンネル長手方向に所定間隔で設置され、監視員通路内に収納されたノズル付きのホースを収納したホース収納部を、消火栓を使用する場合に、昇降機構の作動により監視員通路上の露出位置に上昇して保持させるトンネル内消火栓設備に於いて、
昇降機構は、
ホース収納部を昇降させる液圧アクチュエータと、
消火栓を使用する場合に、ホース収納部を上昇させるように液圧アクチュエータに対する液圧を制御し、消火栓を収納する場合に、ホース収納部を下降させるように液圧アクチュエータに対する液圧を制御する昇降制御回路と、
を設けたことを特徴とする。
液圧アクチュエータは、上昇用シリンダ室と下降用シリンダ室に対する水圧源からの圧力水の供給と排水側への圧力水の排出との切替えによりピストンを双方向に摺動させる複動シリンダであり、
昇降制御回路は第1の三方切替弁と第2の三方切替弁を備え、
第1の三方切替弁は、上昇位置と下降位置の2位置切替えが可能であり、上昇位置で複動シリンダの上昇用シリンダ室に圧力水を供給し、下降位置で上昇用シリンダ室の圧力水を排出させ、
第2の三方切替弁は、上昇位置と下降位置の2位置切替えが可能であり、上昇位置で複動シリンダの下降用シリンダ室の圧力水を排出させ、下降位置で下降用シリンダ室に圧力水を供給する。
水圧式の昇降制御回路は、更に、
第1の三方切替弁及び第2の三方切替弁に水圧源からの圧力水が供給される1次側の配管に設けられ、所定の一定流量を供給する定流量弁と、
第1の三方切替弁及び第2の三方切替弁から複動シリンダに接続される2次側の配管の各々に、シリンダ側への圧力水の供給を許容すると共にシリンダ側からの圧力水の戻りを阻止する逆止弁と、シリンダ側から排出側に戻る圧力水の流量を調整する流量調整弁の並列回路と、
が設けられる。
液圧アクチュエータは、上昇用シリンダ室と下降用シリンダ室に対する油圧源からの圧油の供給とタンク側への圧油の排出の切替えによりピストンを双方向に摺動させる複動シリンダであり、
昇降制御回路は方向制御弁を備え、方向制御弁は、上昇位置、中立位置及び下降位置の3位置切替えが可能であり、中立位置で、複動シリンダの上昇用シリンダ室及び下降用シリンダ室に対する圧油の供給及び排出を切り離し、上昇位置で、複動シリンダの上昇用シリンダ室に圧油を供給させると共に下降用シリンダ室の圧油を排出させ、下降位置で、複動シリンダの下降用シリンダ室に圧油を供給させると共に上昇用シリンダ室の圧油を排出させる。
昇降制御回路は、更に、
方向制御弁に油圧源からの圧油が供給される1次側の配管に設けられ、油圧源への圧油の逆流を阻止する逆止弁と、
逆止弁の2次側配管と方向制御弁からのタンク戻り用配管との間に接続され、方向制御弁に供給される圧油を所定圧に制御するリリーフ弁と、
方向制御弁から複動シリンダの上昇用シリンダ室と下降用シリンダ室に接続される2次側の配管の各々に、シリンダ側への圧油の供給を許容すると共にシリンダ側からの圧油の戻りを阻止する逆止弁と、シリンダ側からタンク側へ戻る圧油の流量を調整する流量調整弁の並列回路と、
が設けられる。
液圧アクチュエータは、上昇用シリンダ室と下降用シリンダ室に対する油圧源からの圧油の供給とタンク側への圧油の排出の切替えによりピストンを双方向に摺動させる複動シリンダであり、
昇降制御回路は方向制御弁を備え、方向制御弁は、上昇位置、中立位置及び下降位置の3位置切替えが可能であり、中立位置で、複動シリンダの上昇用シリンダ室に対する圧油の供給を切り離すと共に下降用シリンダ室をタンク側に連通させ、上昇位置で、複動シリンダの上昇用シリンダ室に圧油を供給させると共に下降用シリンダ室の圧油を排出させ、下降位置で、複動シリンダの下降用シリンダ室に圧油を供給させると共に上昇用シリンダ室の圧油を排出させ、
更に、
方向制御弁から複動シリンダの上昇用シリンダ室に接続される2次側の配管に設けられ、シリンダ側からタンク側に戻る圧油が所定圧を超えた場合に開放されるカウンタバランス弁と、
カウンタバランス弁に直列接続され、カウンタバランス弁の漏れ油のタンク側への戻りを阻止すると共にシリンダ側からタンク側に戻る圧油が所定圧を超えた場合に開放されるパイロット逆止弁と、
が設けられる。
昇降制御回路は、更に、
方向制御弁に油圧源からの圧油が供給される1次側の配管に設けられ、油圧源への圧油の逆流を阻止する逆止弁と、
逆止弁の2次側配管と方向制御弁からのタンク戻り用配管との間に接続され、方向制御弁に供給される圧油を所定圧に制御するリリーフ弁と、
方向制御弁から複動シリンダの上昇用シリンダ室と下降用シリンダ室に接続される2次側の配管の各々に、シリンダ側への圧油の供給を許容すると共にシリンダ側からの圧油の戻りを阻止する逆止弁と、シリンダ側からタンク側へ戻る圧油の流量を調整する流量調整弁の並列回路と、
が設けられる。
液圧アクチュエータは、上昇用シリンダ室と下降用シリンダ室に対する油圧源からの圧油の供給とタンク側への圧油の排出の切替えによりピストンを双方向に摺動させる複動シリンダであり、
昇降制御回路は第1の三方切替弁と第2の三方切替弁を備え、
第1の三方切替弁は、上昇位置と下降位置の2位置切替えが可能であり、上昇位置で複動シリンダの上昇用シリンダ室に圧油を供給し、下降位置で上昇用シリンダ室の圧油を排出させ、
第2の三方切替弁は、上昇位置と下降位置の2位置切替えが可能であり、上昇位置で複動シリンダの下降用シリンダ室の圧油を排出させ、下降位置で下降用シリンダ室に圧油を供給させる。
昇降制御回路は、更に、
第1の三方切替弁及び第2の三方切替弁に油圧源からの圧油が供給される1次側の配管に設けられ、油圧源への圧油の戻りを阻止する逆止弁と、
逆止弁の2次側配管と第1及び第2の三方切替弁からのタンク戻り用配管との間に接続され、第1の三方切替弁及び第2の三方切替弁に油圧源から供給される圧油を所定圧に制御するリリーフ弁と、
第1の三方切替弁及び第2の三方切替弁から複動シリンダに接続される2次側の配管の各々に、シリンダ側への圧油の供給を許容すると共にシリンダ側からの圧油の戻りを阻止する逆止弁と、シリンダ側からタンク側に戻る圧油の流量を調整する流量調整弁との並列回路と、
が設けられる。
液圧アクチュエータは、シリンダ室に対する油圧源からの圧油の供給によりピストンを一方向に摺動させ、シリンダ室から圧油をタンク側に排出させた状態でスプリングよりピストンを他方向に摺動させる単動シリンダであり、
昇降制御回路Eは三方切替弁を備え、三方切替弁は、上昇位置と下降位置の2位置切替えが可能であり、上昇位置で、単動シリンダのシリンダ室に圧油を供給し、下降位置で、シリンダ室から圧油を排出させる。
昇降制御回路は、更に、
三方切替弁に圧油が供給される1次側の配管に設けられ、油圧源への圧油の戻りを阻止する逆止弁と、
逆止弁の2次側配管と三方切替弁からのタンク戻り用配管との間に接続され、三方切替弁に油圧源から供給される圧油を所定圧に制御するリリーフ弁と、
逆止弁の2次側配管に接続され、油圧源からシリンダ側へ供給される圧油の流量を調整可能な第1の流量調整弁と、
三方切替弁からタンク戻り用配管に接続され、シリンダ側からタンク側に戻る圧油の流量を調整可能な第2の流量調整弁と、
が設けられる。
昇降制御回路は、更に、
シリンダ室からタンク側に連通する配管に、シリンダ側の油圧が所定圧を超えた場合に開放するパイロット逆止弁と、逆止弁を通ってタンク側に流れる圧油の流量を調整する流量調整弁との直列回路が設けられる。
液圧アクチュエータは、上昇用シリンダ室と下降用シリンダ室に対する油圧源からの圧油の供給とタンク側への圧油の排出の切替えによりピストンを双方向に摺動させる複動シリンダであり、
昇降制御回路は四方切替弁を備え、
四方切替弁は、上昇位置と下降位置の2位置切替えが可能であり、上昇位置で複動シリンダの上昇用シリンダ室に圧油を供給すると共に下降用シリンダ室の圧油を排出させ、下降位置で上昇用シリンダ室と下降用シリンダ室を連通させてピストンをホース収納部の重量による負荷圧により下降させる。
昇降制御回路は、更に、
四方切替弁に油圧源からの圧油が供給される1次側の配管に設けられ、油圧源への圧油の戻りを阻止する逆止弁と、
逆止弁の2次側配管と四方切替弁からのタンク戻り用配管との間に接続され、四方切替弁に油圧源から供給される圧油を所定圧に制御するリリーフ弁と、
四方切替弁から複動シリンダに接続される2次側の配管の各々に、シリンダ側への圧油の供給を許容すると共にシリンダ側からの圧油の戻りを阻止する逆止弁と、シリンダ側からタンク側に戻る圧油の流量を調整する流量調整弁との並列回路と、
が設けられる。
本発明の別の形態にあっては、トンネル長手方向に所定間隔で設置され、監視員通路内に収納されたノズル付きのホースを収納したホース収納部を、消火栓を使用する場合に、昇降機構の作動により監視員通路上の露出位置に上昇して保持させるトンネル内消火栓設備に於いて、
昇降機構は、
ホース収納部を昇降させる気体圧アクチュエータと、
消火栓を使用する場合に、ホース収納部を上昇させるように気体圧アクチュエータに対する気体圧を制御し、消火栓を収納する場合に、ホース収納部を下降させるように気体圧アクチュエータに対する気体圧を制御する昇降制御回路と、
を設けたことを特徴とする。
本発明は、トンネル長手方向に所定間隔で設置され、監視員通路内に収納されたノズル付きのホースを収納したホース収納部を、消火栓を使用する場合に、昇降機構の作動により監視員通路上の露出位置に上昇して保持させるトンネル内消火栓設備に於いて、昇降機構は、ホース収納部を昇降させる液圧アクチュエータと、消火栓を使用する場合に、ホース収納部を上昇させるように液圧アクチュエータに対する液圧を制御し、消火栓を収納する場合に、ホース収納部を下降させるように液圧アクチュエータに対する液圧を制御する昇降制御回路とが設けられたため、トンネル内で火災を伴う車両事故の発生時には、所定のスイッチ操作を行うと、監視員通路内に収納されているホース収納部が昇降制御回路による昇降機構の作動により押し上げられて監視員通路の路面上に露出し、消火栓扉の開放操作を必要とすることなく、監視員通路上に露出したホース収納部から簡単且つ容易にノズル付きホースを引き出して消火を行うことができる。
また、液圧アクチュエータは、上昇用シリンダ室と下降用シリンダ室に対する水圧源からの圧力水の供給と排水側への圧力水の排出との切替えによりピストンを双方向に摺動させる複動シリンダであり、昇降制御回路Aは第1の三方切替弁と第2の三方切替弁を備え、第1の三方切替弁は、上昇位置と下降位置の2位置切替えが可能であり、上昇位置で複動シリンダの上昇用シリンダ室に圧力水を供給し、下降位置で上昇用シリンダ室の圧力水を排出させ、第2の三方切替弁は、上昇位置と下降位置の2位置切替えが可能であり、上昇位置で複動シリンダの下降用シリンダ室の圧力水を排出させ、下降位置で下降用シリンダ室に圧力水を供給するようにしたため、消火栓設備に給水本管により供給されている消火用水の水圧を利用した複動シリンダの作動により、監視員通路の内部に収納しているホース収納部を路面の消火栓昇降口から押し上げて路面上に露出させることができ、昇降機構の駆動源を新たに設ける必要がなく、設備構成が簡単となり、設備コストの低減を可能とする。
また、水圧式の昇降制御回路は、更に、第1の三方切替弁及び第2の三方切替弁に水圧源からの圧力水が供給される1次側の配管に設けられ、所定の一定流量を供給する定流量弁と、第1の三方切替弁及び第2の三方切替弁から複動シリンダに接続される2次側の配管の各々に、シリンダ側への圧力水の供給を許容すると共にシリンダ側からの圧力水の戻りを阻止する逆止弁と、シリンダ側から排出側に戻る圧力水の流量を調整する流量調整弁の並列回路とが設けられため、定流量弁により複動シリンダ側への圧力水の供給量が圧力の如何拘らず一定流量を超えることないことで複動シリンダの動きが安定し、また、給水本管側の水圧が急激に低下しても1次側配管に設けられた逆止弁によりシリンダ側への圧力低下の影響が抑制される。また、第1の三方切替弁及び第2の三方切替弁から複動シリンダに接続される2次側の配管の各々に設けられた逆止弁により、シリンダ側の圧力に対し水圧源側の圧力が低下した場合のピストンの逆方向への戻りを抑止し、更に、並列回路に設けられた流量制御弁によりシリンダ側から排出される圧力水の流量を一定流量とすることで、ピストンの移動速度を一定に保つことが可能となる。
また、液圧アクチュエータは、上昇用シリンダ室と下降用シリンダ室に対する油圧源からの圧油の供給とタンク側への圧油の排出の切替えによりピストンを双方向に摺動させる複動シリンダであり、昇降制御回路は方向制御弁を備え、方向制御弁は、上昇位置、中立位置及び下降位置の3位置切替えが可能であり、中立位置で、複動シリンダの上昇用シリンダ室及び下降用シリンダ室に対する圧油の供給及び排出を切り離し、上昇位置で、複動シリンダの上昇用シリンダ室に圧油を供給させると共に下降用シリンダ室の圧油を排出させ、下降位置で、複動シリンダの下降用シリンダ室に圧油を供給させると共に上昇用シリンダ室の圧油を排出させるようにしたため、油圧ポンプを備えた油圧源からの油圧を利用して方向制御弁による複動シリンダの作動により、監視員通路の内部に収納しているホース収納部を路面の消火栓昇降口から押し上げて路面上に露出させることができ、水圧駆動に対し十分に高い油圧が使用されることで、複動シリンダ及び昇降制御回路に使用されるバルブ類等の機器を小型化し、設置スペースを低減可能とする。
また、油圧式の昇降制御回路は、更に、方向制御弁に油圧源からの圧油が供給される1次側の配管に設けられ、油圧源への圧油の逆流を阻止する逆止弁と、逆止弁の2次側配管と方向制御弁からのタンク戻り用配管との間に接続され、方向制御弁に供給される圧油を所定圧に制御するリリーフ弁と、方向制御弁から複動シリンダの上昇用シリンダ室と下降用シリンダ室に接続される2次側の配管の各々に、シリンダ側への圧油の供給を許容すると共にシリンダ側からの圧油の戻りを阻止する逆止弁と、シリンダ側からタンク側へ戻る圧油の流量を調整する流量調整弁の並列回路とが設けられたため、リリーフ弁によりシリンダ側に供給される油圧が一定に保たれ、また、油圧源の油圧が急激に低下しても1次側配管に設けられた逆止弁によりシリンダ側への圧力低下の影響が抑制される。また、方向切替弁から複動シリンダに接続される2次側の配管の各々に設けられた逆止弁により、シリンダ側の圧力に対し油圧源側の圧力が低下した場合のピストンの逆方向への戻りを抑止し、更に、並列回路に設けられた流量制御弁によりシリンダ側から排出される圧油の流量を一定流量とすることで、ピストンの移動速度を一定に保つことが可能となる。
また、液圧アクチュエータは、上昇用シリンダ室と下降用シリンダ室に対する油圧源からの圧油の供給とタンク側への圧油の排出の切替えによりピストンを双方向に摺動させる複動シリンダであり、昇降制御回路は方向制御弁を備え、方向制御弁は、上昇位置、中立位置及び下降位置の3位置切替えが可能であり、中立位置で、複動シリンダの上昇用シリンダ室に対する圧油の供給を切り離すと共に下降用シリンダ室をタンク側に連通させ、上昇位置で、複動シリンダの上昇用シリンダ室に圧油を供給させると共に下降用シリンダ室の圧油を排出させ、下降位置で、複動シリンダの下降用シリンダ室に圧油を供給させると共に上昇用シリンダ室の圧油を排出させ、更に、方向制御弁から複動シリンダの上昇用シリンダ室に接続される2次側の配管に設けられ、シリンダ側からタンク側に戻る圧油が所定圧を超えた場合に開放されるカウンタバランス弁と、カウンタバランス弁に直列接続され、カウンタバランス弁の漏れ油のタンク側への戻りを阻止すると共にシリンダ側からタンク側に戻る圧油が所定圧を超えた場合に開放されるパイロット逆止弁とが設けられたため、方向制御弁の下降位置への切替えによりホース収納部を下降させる場合に、複動シリンダの上昇シリンダ室からタンク側に戻る圧油の圧力をカウンタバランス弁により制御し、負荷となるホース収納部の暴走を防止する。即ち、カウンタバランス弁に設けられたリリーフ弁の設定圧は負荷圧より所定値だけ高い値に設定されており、複動シリンダの下降駆動にともなって排出される圧油の圧力がリリーフ弁の設定圧を超えるとタンク側に流れ始め、ホース収納部の下降駆動を開始した場合の暴走を抑止可能とする。
また、昇降制御回路は、更に、方向制御弁に油圧源からの圧油が供給される1次側の配管に設けられ、油圧源への圧油の逆流を阻止する逆止弁と、逆止弁の2次側配管と方向制御弁からのタンク戻り用配管との間に接続され、方向制御弁に供給される圧油を所定圧に制御するリリーフ弁と、方向制御弁から複動シリンダの上昇用シリンダ室と下降用シリンダ室に接続される2次側の配管の各々に、シリンダ側への圧油の供給を許容すると共にシリンダ側からの圧油の戻りを阻止する逆止弁と、シリンダ側からタンク側へ戻る圧油の流量を調整する流量調整弁の並列回路が設けられたため、リリーフ弁によりシリンダ側に供給される油圧が一定に保たれ、また、油圧源の油圧が急激に低下しても1次側配管に設けられた逆止弁によりシリンダ側への圧力低下の影響が抑制される。また、方向切替弁から複動シリンダに接続される2次側の配管の各々に設けられた逆止弁により、シリンダ側の圧力に対し油圧源側の圧力が低下した場合のピストンの逆方向への戻りを抑止し、更に、並列回路に設けられた流量制御弁によりシリンダ側から排出される圧油の流量を一定流量とすることで、ピストンの移動速度を一定に保つことが可能となる。
また、液圧アクチュエータは、上昇用シリンダ室と下降用シリンダ室に対する油圧源からの圧油の供給とタンク側への圧油の排出の切替えによりピストンを双方向に摺動させる複動シリンダであり、昇降制御回路は第1の三方切替弁と第2の三方切替弁を備え、第1の三方切替弁は、上昇位置と下降位置の2位置切替えが可能であり、上昇位置で複動シリンダの上昇用シリンダ室に圧油を供給し、下降位置で上昇用シリンダ室の圧油を排出させ、第2の三方切替弁は、上昇位置と下降位置の2位置切替えが可能であり、上昇位置で複動シリンダの下降用シリンダ室の圧油を排出させ、下降位置で下降用シリンダ室に圧油を供給させるようにしたため、油圧ポンプを備えた油圧源からの油圧を利用して三方切替弁による複動シリンダの作動により、監視員通路の内部に収納しているホース収納部を路面の消火栓昇降口から押し上げて路面上に露出させることができ、水圧駆動に対し十分に高い油圧が使用されることで、複動シリンダ及び昇降制御回路に使用されるバルブ類等の機器を小型化し、設置スペースを低減可能とする。
また、昇降制御回路は、更に、第1の三方切替弁及び第2の三方切替弁に油圧源からの圧油が供給される1次側の配管に設けられ、油圧源への圧油の戻りを阻止する逆止弁と、逆止弁の2次側配管と第1及び第2の三方切替弁からのタンク戻り用配管との間に接続され、第1の三方切替弁及び第2の三方切替弁に油圧源から供給される圧油を所定圧に制御するリリーフ弁と、第1の三方切替弁及び第2三方切替弁から複動シリンダに接続される2次側の配管の各々に、シリンダ側への圧油の供給を許容すると共にシリンダ側からの圧油の戻りを阻止する逆止弁と、シリンダ側からタンク側に戻る圧油の流量を調整する流量調整弁との並列回路とが設けられたため、リリーフ弁によりシリンダ側に供給される油圧が一定に保たれ、また、油圧源の油圧が急激に低下しても1次側配管に設けられた逆止弁によりシリンダ側への圧力低下の影響が抑制される。また、三方切替弁から複動シリンダに接続される2次側の配管の各々に設けられた逆止弁により、シリンダ側の圧力に対し油圧源側の圧力が低下した場合のピストンの逆方向への戻りを抑止し、更に、並列回路に設けられた流量制御弁によりシリンダ側から排出される圧油の流量を一定流量とすることで、ピストンの移動速度を一定に保つことが可能となる。
また、液圧アクチュエータは、シリンダ室に対する油圧源からの圧油の供給によりピストンを一方向に摺動させ、シリンダ室から圧油をタンク側に排出させた状態でスプリングよりピストンを他方向に摺動させる単動シリンダであり、昇降制御回路Eは三方切替弁を備え、三方切替弁は、上昇位置と下降位置の2位置切替えが可能であり、上昇位置で、単動シリンダのシリンダ室に圧油を供給し、下降位置で、シリンダ室から圧油を排出させるようにしたため、複動シリンダの昇降制御回路に比べ、三方切替弁が1台で済み、回路構成が簡単でコストの低減が可能となる。
また、昇降制御回路は、更に、三方切替弁に圧油が供給される1次側の配管に設けられ、油圧源への圧油の戻りを阻止する逆止弁と、逆止弁の2次側配管と三方切替弁からのタンク戻り用配管との間に接続され、三方切替弁に油圧源から供給される圧油を所定圧に制御するリリーフ弁と、逆止弁の2次側配管に接続され、油圧源からシリンダ側へ供給される圧油の流量を調整可能な第1の流量調整弁と、三方切替弁からタンク戻り用配管に接続され、シリンダ側からタンク側に戻る圧油の流量を調整可能な第2の流量調整弁とが設けられたため、リリーフ弁によりシリンダ側に供給される油圧が一定に保たれ、また、油圧源の油圧が急激に低下しても1次側配管に設けられた逆止弁によりシリンダ側への圧力低下の影響が抑制される。また、流量制御弁によりシリンダ側に対し供給及び排出される圧油の流量を一定流量とすることで、ピストンの移動速度を一定に保つことが可能となる。
また、昇降制御回路は、更に、シリンダ室からタンク側に連通する配管に、シリンダ側の油圧が所定圧を超えた場合に開放するパイロット逆止弁と、逆止弁を通ってタンク側に流れる圧油の流量を調整する流量調整弁との直列回路が設けられたため、負荷となるホース収納部側から単動シリンダに衝撃的な力が加わった場合、パイロット逆止弁が開放し、流量制御弁により調整された流量の圧油がタンク側に流れ、衝撃を吸収して滑らかな動きを可能とする。
また、液圧アクチュエータは、上昇用シリンダ室と下降用シリンダ室に対する油圧源からの圧油の供給とタンク側への圧油の排出の切替えによりピストンを双方向に摺動させる複動シリンダであり、昇降制御回路は四方切替弁を備え、四方切替弁は、上昇位置と下降位置の2位置切替えが可能であり、上昇位置で複動シリンダの上昇用シリンダ室に圧油を供給すると共に下降用シリンダ室の圧油を排出させ、下降位置で上昇用シリンダ室と下降用シリンダ室を連通させてピストンをホース収納部の重量による負荷圧により下降させるようにしたため、三方切替弁を用いる場合は2台必要になるが、これが四方切替弁1台で済み、昇降制御回路の構成を簡単にして小型化できる。
また、昇降制御回路は、更に、四方切替弁に油圧源からの圧油が供給される1次側の配管に設けられ、油圧源への圧油の戻りを阻止する逆止弁と、逆止弁の2次側配管と四方切替弁からのタンク戻り用配管との間に接続され、四方切替弁に油圧源から供給される圧油を所定圧に制御するリリーフ弁と、四方切替弁から複動シリンダに接続される2次側の配管の各々に、シリンダ側への圧油の供給を許容すると共にシリンダ側からの圧油の戻りを阻止する逆止弁と、シリンダ側からタンク側に戻る圧油の流量を調整する流量調整弁との並列回路と、
が設けられたため、リリーフ弁によりシリンダ側に供給される油圧が一定に保たれ、また、油圧源の油圧が急激に低下しても1次側配管に設けられた逆止弁によりシリンダ側への圧力低下の影響が抑制される。また、四方切替弁から複動シリンダに接続される2次側の配管の各々に設けられた逆止弁により、シリンダ側の圧力に対し油圧源側の圧力が低下した場合のピストンの逆方向への戻りを抑止し、更に、並列回路に設けられた流量制御弁によりシリンダ側から排出される圧油の流量を一定流量とすることで、ピストンの移動速度を一定に保つことが可能となる。
本発明の別の形態にあっては、トンネル長手方向に所定間隔で設置され、監視員通路内に収納されたノズル付きのホースを収納したホース収納部を、消火栓を使用する場合に、昇降機構の作動により監視員通路上の露出位置に上昇して保持させるトンネル内消火栓設備に於いて、昇降機構は、ホース収納部を昇降させる気体圧アクチュエータと、消火栓を使用する場合に、ホース収納部を上昇させるように気体圧アクチュエータに対する気体圧を制御し、消火栓を収納する場合に、ホース収納部を下降させるように気体圧アクチュエータに対する気体圧を制御する昇降制御回路とを設けるようにしたため、トンネル内で火災を伴う車両事故の発生時には、所定のスイッチ操作を行うと、監視員通路内に収納されているホース収納部が空気圧やガス圧等の気体圧を駆動源とした昇降制御回路による昇降機構の作動により押し上げられて監視員通路の路面上に露出し、消火栓扉の開放操作を必要とすることなく、監視員通路上に露出したホース収納部から簡単且つ容易にノズル付きホースを引き出して消火を行うことができる。
図1は自動車専用道路のトンネル内に設置された消火栓設備を含むトンネル非常用設備を示した説明図である。図1に示すように、シールド工法により構築されたトンネル10内は円筒形のトンネル壁面12により覆われ、床版18により仕切られることで道路15が設けられており、この例にあっては、道路15は1方向2車線としている。
図2は消火栓設備を道路側から示した説明図、図3は消火栓設備の内部構造を路面側から見た断面で示した説明図、図4は消火栓設備におけるホース収納部の内部構造を監視員通路の断面で示した説明図、図5は昇降機構によりホース収納部を上昇して監視員通路上に露出させた状態を路面側から見た断面で示した説明図である。
図2に示すように、消火栓設備16のホース収納部44は、手摺り40を設けた監視員通路14の床面下の内部空間に設置されており、パンタグラフ機構を用いた昇降機構46の水圧シリンダ60の駆動により、昇降自在に配置されている。
図3及び図4に示すように、監視員通路14の消火栓設備16の設置場所に対応した路面には、矩形の消火栓昇降口42が開口されており、消火栓昇降口42の開口縁の上部には段部42aが形成されている。
パンタグラフ機構を用いた昇降機構46は、2本のリンクアーム46a,46bで構成される。リンクアーム46aは左端が支点47aにより基台41に回動自在に支持され、またリンクアーム46bは左端を支点47bにより取付台43に回動自在に支持され、リンクアーム46a,46bを中央で交差させて支点47cで回動自在に連結させている。
(通常監視時)
図1に示すトンネル10の道路を車両が通行している通常監視時にあっては、図2乃至図4に示すように、消火栓設備16のホース収納部44は、制御機構収納部45に設けられた放水制御回路からの消火用水の供給が停止されていることで、昇降機構46の複動水圧シリンダ60−1はピストン61を最下点に位置させ、これにより昇降機構46はホース収納部44を監視員通路14の内部空間に収納し、筐体48の上面の路面板50を消火栓昇降口42の段部42aに押し当てて支えており、監視員通路14内に消火栓設備16を設置していても、監視員通路14を通る人の通行を妨げたり、危険を及ぼすことはない。
一方、トンネル10内で火災を伴う車両事故が発生した場合には、利用者は火災発生場所に近い消火栓設備16に出向き、図2に示す通報装置パネル28の発信機32を押して監視センターの防災受信盤に火災通報信号を送信し、防災受信盤から確認応答信号を受信して応答ランプ34が点灯されると共に赤色表示灯30が点滅され、監視センター側への通報完了を確認する。
図6は管理用通路内に設置した制御機構収納部に設けられた放水制御回路と昇降制御回路の実施形態を示した説明図である。
図6に示すように、放水制御回路64は、給水本管からの分岐配管24aを引き込み、逆止弁70に続いて電動弁を用いた遠隔消火栓弁72が接続されている。遠隔消火栓弁72に続いては仕切弁75を介して自動調圧弁76が接続され、自動調圧弁74の2次側が、連結ホース62を介してホース収納部44に連結されている。更に、仕切弁75の手前からは配管が排水側に分岐され、試験用排水弁74が接続されている。
図6に示すように、昇降制御回路66は、第1の三方切替弁82と第2の三方切替弁84を備える。なお、以下の説明では、三方切替弁82,84という。
図7は図6の昇降制御回路の上昇制御と下降制御を示した説明図であり、図7(A)に上昇制御を示し、図7(B)に下降制御を示す。
図8は方向制御弁を用いた油圧駆動用の昇降制御回路の実施形態を示した説明図である。
図8に示すように、本実施形態による油圧駆動用の昇降制御回路は、ホース収納部を負荷として支持した複動油圧シリンダ60−2の上昇用シリンダ室60aと下降用シリンダ室60bに対する油圧源96からの圧油の供給とタンク98側への圧油の排出の切替えによりピストンを双方向に摺動させてホース収納部を昇降させる。
ホース収納部44側には制御ユニット94が設けられる。制御ユニット94に対しては、図3に示した通報装置パネル28に設けられた赤色表示灯30、発信機32、応答ランプ34、上昇スイッチ36a、下降スイッチ36b、図3に示したホース収納部44内に設けられた放水スイッチ38a、放水停止スイッチ38bが接続される。
まず、通常監視中にあっては、図8に示すように、方向制御弁100は中立位置にあり、複動油圧シリンダ60−2の上昇用シリンダ室60a及び下降用シリンダ室60bは共に油圧源96及びタンク98側から切り離されており、ホース収納部44の重量による負荷圧を受けてピストンは下降停止位置にあり、ホース収納部は監視員通路内に収容されている。
図9はカウンタバランス弁を用いた油圧駆動用の昇降制御回路の他の実施形態を示した説明図である。
図10は三方切替弁を用いた油圧駆動用の昇降制御回路の実施形態を示した説明図であり、図10(A)に上昇制御を示し、図10(B)に下降制御を示している。
まず、通常監視中にあっては、三方切替弁124,126は、ポートb,cを連通させた下降位置にあり、複動油圧シリンダ60−2の上昇用シリンダ室60a及び下降用シリンダ室60bは共にタンク98側に連通されており、ホース収納部の負荷圧を受けて下降停止位置にある。
図11は単動シリンダを油圧駆動する昇降制御回路の実施形態を示した説明図であり、図11(A)に上昇制御を示し、図11(B)に下降制御を示している。
まず、通常監視中にあっては、三方切替弁140は、ポートb,cを連通させた下降位置にあり、単動油圧シリンダ130のシリンダ室130aはタンク98側に連通されており、ホース収納部の重量による負荷圧を受けて下降停止位置にある。
図12は四方切替弁を用いた油圧駆動用の昇降制御回路の実施形態を示した説明図であり、図12(A)に上昇制御を示し、図12(B)に下降制御を示している。
まず、通常監視中にあっては、四方切替弁150は、ポートb,c及びポートa,bを連通させた図12(B)に示す下降位置にあり、複動油圧シリンダ60−2の上昇用シリンダ室60a及び下降用シリンダ室60bは共に油圧源96側から切り離されており、ホース収納部の負荷圧を受けて下降停止位置にある。
図13は昇降機構の駆動源に気体圧として空気圧を用いた消火栓設備の内部構造を路面側から見た断面で示した説明図である。
図13に示すように、ホース収納部44は昇降機構46により昇降自在に支持されており、本実施形態にあっては、昇降機構46としてパンタグラフ機構を用いている。
図14は空気圧駆動用の昇降制御回路の実施形態を放水制御回路と共に示した説明図である。
まず、通常監視中にあっては、図14に示すように、三方切替弁282,284は、ポートb,cを連通させた切替え位置にあり、複動空気圧シリンダ260の上昇用シリンダ室260a及び下降用シリンダ室260bは共に排水側に連通されており、ホース収納部44の重量による負荷圧を受けて下降停止位置にあり、ホース収納部44を監視員通路14内に収容させている。
(昇降制御回路)
上記の実施形態は、図6、図8、図9及び図10に示した複動シリンダを用いた昇降制御において、下降制御時にも圧力水又は圧油を下降用シリンダ室に供給し、水圧又は油圧とホース収納部の重量による負荷圧によりピストンを下降駆動させているが、これに限定されない。例えば、図12の実施形態と同様に、下降制御は、複動シリンダの上昇用シリンダ室と下降用シリンダ室を三方切替弁又は方向切替弁により連通させ、ホース収納部の重量による負荷圧のみによりピストンを下降駆動させるようにしても良い。
上記の消火栓設備は、昇降機構によりホース収納部を昇降自在に支持しているが、これに限定されない。例えば、ホース収納部と一体に消火器収納部を設けて消火器を収納し、消火器を使用する場合にも、昇降機構により消火器収納部をホース収納部と一体に監視員通路上の露出位置に上昇させるようにしても良い。
上記の実施形態は、水圧シリンダにより直接にホース収納部を昇降させる昇降機構を例にとっているが、これに限定されない。例えば、水圧シリンダ又は油圧シリンダで駆動される別の機構、例えばパンタグラフ式の昇降機構を用いても良い。
上記の実施形態で示した消火栓設備のホース類や消火栓弁等のバルブ類、通報装置の構成及び配置、その他の構成については任意であり、適宜の構成を採用して良い。
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
12:トンネル壁面
14:監視員通路
15:道路
16:消火栓設備
18:床版
20:管理用通路
22:ダクト
24:給水本管
24a:分岐配管
26:消火栓パネル
28:通報装置パネル
36a:上昇スイッチ
36b:下降スイッチ
38a:放水スイッチ
38b:放水停止スイッチ
42:消火栓昇降口
44:ホース収納部
45:制御機構収納部
46:昇降機構
48:筐体
50:路面板
54:ホース
55:ホース取出口
56:ノズル
60−1:複動水圧シリンダ
60−2:複動油圧シリンダ
60a:上昇用シリンダ室
60b:下降用シリンダ室
62:連結ホース
65:フレキシブルジョイント
64:放水制御回路
66:昇降制御回路
70,88,92,104,110,114,120,:逆止弁
72:遠隔消火栓弁
74:試験用排水弁
76,80:自動調圧弁
82,84,124,126,140:三方切替弁
86,90,108,112,134,136,144:流量制御弁
100:方向制御弁
106,122:リリーフ弁
116:カウンタバランス弁
118,142:パイロット逆止弁
150:四方切替弁
224,226:エアー配管
228:エアーホース
260:複動空気圧シリンダ
Claims (15)
- トンネル長手方向に所定間隔で設置され、監視員通路内に収納されたノズル付きのホースを収納したホース収納部を、消火栓を使用する場合に、昇降機構の作動により監視員通路上の露出位置に上昇して保持させるトンネル内消火栓設備に於いて、
前記昇降機構は、
前記ホース収納部を昇降させる液圧アクチュエータと、
消火栓を使用する場合に、前記ホース収納部を上昇させるように前記液圧アクチュエータに対する液圧を制御し、消火栓を収納する場合に、前記ホース収納部を下降させるように前記液圧アクチュエータに対する液圧を制御する昇降制御回路と、
を設けたことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
- 請求項1記載のトンネル内消火栓装置に於いて、
前記液圧アクチュエータは、上昇用シリンダ室と下降用シリンダ室に対する水圧源からの圧力水の供給と排水側への圧力水の排出との切替えによりピストンを双方向に摺動させる複動シリンダであり、
前記昇降制御回路は第1の三方切替弁と第2の三方切替弁を備え、
前記第1の三方切替弁は、上昇位置と下降位置の2位置切替えが可能であり、前記上昇位置で前記複動シリンダの前記上昇用シリンダ室に圧力水を供給し、前記下降位置で前記上昇用シリンダ室の圧力水を排出させ、
前記第2の三方切替弁は、上昇位置と下降位置の2位置切替えが可能であり、前記上昇位置で前記複動シリンダの前記下降用シリンダ室の圧力水を排出させ、前記下降位置で前記下降用シリンダ室に圧力水を供給する、
ことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
- 請求項2記載のトンネル内消火栓装置に於いて、
前記昇降制御回路は、更に、
前記第1の三方切替弁及び前記第2の三方切替弁に水圧源からの圧力水が供給される1次側の配管に設けられ、所定の一定流量を供給する定流量弁と、
前記第1の三方切替弁及び前記第2の三方切替弁から前記複動シリンダに接続される2次側の配管の各々に、シリンダ側への圧力水の供給を許容すると共に前記シリンダ側からの圧力水の戻りを阻止する逆止弁と、前記シリンダ側から排出側に戻る圧力水の流量を調整する流量調整弁の並列回路と、
が設けられたことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
- 請求項1記載のトンネル内消火栓装置に於いて、
前記液圧アクチュエータは、上昇用シリンダ室と下降用シリンダ室に対する油圧源からの圧油の供給とタンク側への圧油の排出の切替えによりピストンを双方向に摺動させる複動シリンダであり、
前記昇降制御回路は方向制御弁を備え、前記方向制御弁は、上昇位置、中立位置及び下降位置の3位置切替えが可能であり、前記中立位置で、前記複動シリンダの前記上昇用シリンダ室及び前記下降用シリンダ室に対する圧油の供給及び排出を切り離し、前記上昇位置で、前記複動シリンダの前記上昇用シリンダ室に圧油を供給させると共に前記下降用シリンダ室の圧油を排出させ、前記下降位置で、前記複動シリンダの前記下降用シリンダ室に圧油を供給させると共に前記上昇用シリンダ室の圧油を排出させる、
ことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
- 請求項4記載のトンネル内消火栓装置に於いて、
前記昇降制御回路は、更に、
前記方向制御弁に前記油圧源からの圧油が供給される1次側の配管に設けられ、前記油圧源への圧油の逆流を阻止する逆止弁と、
前記逆止弁の2次側配管と前記方向制御弁からのタンク戻り用配管との間に接続され、前記方向制御弁に供給される圧油を所定圧に制御するリリーフ弁と、
前記方向制御弁から前記複動シリンダの前記上昇用シリンダ室と前記下降用シリンダ室に接続される2次側の配管の各々に、シリンダ側への圧油の供給を許容すると共に前記シリンダ側からの圧油の戻りを阻止する逆止弁と、前記シリンダ側からタンク側へ戻る圧油の流量を調整する流量調整弁の並列回路と、
が設けられたことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
- 請求項1記載のトンネル内消火栓装置に於いて、
前記液圧アクチュエータは、上昇用シリンダ室と下降用シリンダ室に対する油圧源からの圧油の供給とタンク側への圧油の排出の切替えによりピストンを双方向に摺動させる複動シリンダであり、
前記昇降制御回路は方向制御弁を備え、前記方向制御弁は、上昇位置、中立位置及び下降位置の3位置切替えが可能であり、前記中立位置で、前記複動シリンダの前記上昇用シリンダ室に対する圧油の供給を切り離すと共に前記下降用シリンダ室をタンク側に連通させ、前記上昇位置で、前記複動シリンダの前記上昇用シリンダ室に圧油を供給させると共に前記下降用シリンダ室の圧油を排出させ、前記下降位置で、前記複動シリンダの前記下降用シリンダ室に圧油を供給させると共に前記上昇用シリンダ室の圧油を排出させ、
更に、
前記方向制御弁から前記複動シリンダの前記上昇用シリンダ室に接続される2次側の配管に設けられ、シリンダ側から前記タンク側に戻る圧油が所定圧を超えた場合に開放されるカウンタバランス弁と、
前記カウンタバランス弁に直列接続され、前記カウンタバランス弁の漏れ油の前記タンク側への戻りを阻止すると共に前記シリンダ側から前記タンク側に戻る圧油が所定圧を超えた場合に開放されるパイロット逆止弁と、
が設けられたことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
- 請求項6記載のトンネル内消火栓装置に於いて、
前記昇降制御回路は、更に、
前記方向制御弁に油圧源からの圧油が供給される1次側の配管に設けられ、前記油圧源への圧油の逆流を阻止する逆止弁と、
前記逆止弁の2次側配管と前記方向制御弁からのタンク戻り用配管との間に接続され、前記方向制御弁に供給される圧油を所定圧に制御するリリーフ弁と、
前記方向制御弁から前記複動シリンダの前記上昇用シリンダ室と前記下降用シリンダ室に接続される2次側の配管の各々に、シリンダ側への圧油の供給を許容すると共に前記シリンダ側からの圧油の戻りを阻止する逆止弁と、前記シリンダ側からタンク側へ戻る圧油の流量を調整する流量調整弁の並列回路と、
が設けられたことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
- 請求項1記載のトンネル内消火栓装置に於いて、
前記液圧アクチュエータは、上昇用シリンダ室と下降用シリンダ室に対する油圧源からの圧油の供給とタンク側への圧油の排出の切替えによりピストンを双方向に摺動させる複動シリンダであり、
前記昇降制御回路は第1の三方切替弁と第2の三方切替弁を備え、
前記第1の三方切替弁は、上昇位置と下降位置の2位置切替えが可能であり、前記上昇位置で前記複動シリンダの前記上昇用シリンダ室に圧油を供給し、前記下降位置で前記上昇用シリンダ室の圧油を排出させ、
前記第2の三方切替弁は、上昇位置と下降位置の2位置切替えが可能であり、前記上昇位置で前記複動シリンダの前記下降用シリンダ室の圧油を排出させると共に前記下降位置で前記下降用シリンダ室に圧油を供給させる、
ことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
- 請求項8記載のトンネル内消火栓装置に於いて、
前記昇降制御回路は、更に、
前記第1の三方切替弁及び前記第2の三方切替弁に前記油圧源からの圧油が供給される1次側の配管に設けられ、前記油圧源への圧油の戻りを阻止する逆止弁と、
前記逆止弁の2次側配管と前記第1及び第2の三方切替弁からのタンク戻り用配管との間に接続され、前記第1の三方切替弁及び前記第2の三方切替弁に前記油圧源から供給される圧油を所定圧に制御するリリーフ弁と、
前記第1の三方切替弁及び前記第2の三方切替弁から前記複動シリンダに接続される2次側の配管の各々に、シリンダ側への圧油の供給を許容すると共に前記シリンダ側からの圧油の戻りを阻止する逆止弁と、前記シリンダ側からタンク側に戻る圧油の流量を調整する流量調整弁との並列回路と、
が設けられたことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
- 請求項1記載のトンネル内消火栓装置に於いて、
前記液圧アクチュエータは、シリンダ室に対する油圧源からの圧油の供給によりピストンを一方向に摺動させ、前記シリンダ室から圧油をタンク側に排出させた状態でスプリングより前記ピストンを他方向に摺動させる単動シリンダであり、
前記昇降制御回路は三方切替弁を備え、前記三方切替弁は、上昇位置と下降位置の2位置切替えが可能であり、前記上昇位置で、前記単動シリンダの前記シリンダ室に圧油を供給し、前記下降位置で、前記シリンダ室から圧油を排出させる、
ことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
- 請求項10記載のトンネル内消火栓装置に於いて、
前記昇降制御回路は、更に、
前記三方切替弁に圧油が供給される1次側の配管に設けられ、前記油圧源への圧油の戻りを阻止する逆止弁と、
前記逆止弁の2次側配管と前記三方切替弁からのタンク戻り用配管との間に接続され、前記三方切替弁に前記油圧源から供給される圧油を所定圧に制御するリリーフ弁と、
前記逆止弁の2次側配管に接続され、前記油圧源からシリンダ側へ供給される圧油の流量を調整可能な第1の流量調整弁と、
前記三方切替弁からタンク戻り用配管に接続され、前記シリンダ側からタンク側に戻る圧油の流量を調整可能な第2の流量調整弁と、
が設けられたことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
- 請求項10又は11記載のトンネル内消火栓装置に於いて、
前記昇降制御回路は、更に、
前記シリンダ室から前記タンク側に連通する配管に、前記シリンダ側の油圧が所定圧を超えた場合に開放するパイロット逆止弁と、前記逆止弁を通って前記タンク側に流れる圧油の流量を調整する流量調整弁との直列回路が設けられたことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
- 請求項1記載のトンネル内消火栓装置に於いて、
前記液圧アクチュエータは、上昇用シリンダ室と下降用シリンダ室に対する油圧源からの圧油の供給とタンク側への圧油の排出の切替えによりピストンを双方向に摺動させる複動シリンダであり、
前記昇降制御回路は四方切替弁を備え、
前記四方切替弁は、上昇位置と下降位置の2位置切替えが可能であり、前記上昇位置で前記複動シリンダの前記上昇用シリンダ室に圧油を供給すると共に前記下降用シリンダ室の圧油を排出させ、前記下降位置で前記上昇用シリンダ室と前記下降用シリンダ室を連通して前記ピストンを前記ホース収納部の重量による負荷圧により下降させる、
ことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
- 請求項13記載のトンネル内消火栓装置に於いて、
前記昇降制御回路は、更に、
前記四方切替弁に前記油圧源からの圧油が供給される1次側の配管に設けられ、前記油圧源への圧油の戻りを阻止する逆止弁と、
前記逆止弁の2次側配管と前記四方切替弁からのタンク戻り用配管との間に接続され、前記四方切替弁に前記油圧源から供給される圧油を所定圧に制御するリリーフ弁と、
前記四方切替弁から前記複動シリンダに接続される2次側の配管の各々に、シリンダ側への圧油の供給を許容すると共に前記シリンダ側からの圧油の戻りを阻止する逆止弁と、前記シリンダ側からタンク側に戻る圧油の流量を調整する流量調整弁との並列回路と、
が設けられたことを特徴とするトンネル内消火栓設備。 - トンネル長手方向に所定間隔で設置され、監視員通路内に収納されたノズル付きのホースを収納したホース収納部を、消火栓を使用する場合に、昇降機構の作動により監視員通路上の露出位置に上昇して保持させるトンネル内消火栓設備に於いて、
前記昇降機構は、
前記ホース収納部を昇降させる気体圧アクチュエータと、
消火栓を使用する場合に、前記ホース収納部を上昇させるように前記気体圧アクチュエータに対する気体圧を制御し、消火栓を収納する場合に、前記ホース収納部を下降させるように前記気体圧アクチュエータに対する気体圧を制御する昇降制御回路と、
を設けたことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
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