JP2018079129A - トンネル内消火栓設備 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、
トンネル側壁に沿って設けられた監視員通路の内部に昇降自在に配置され、先端にノズルを装着したホースが引き出し自在に収納されたホース収納部と、
消火栓を使用する場合に、ホース収納部を上昇させて監視員通路上の露出位置に保持させる昇降機構と、
監視員通路の下側の所定区画に分離して設置され、消火用水をホース収納部のホースに供給して放水させる放水制御機構と、
を備えたトンネル内消火栓設備に於いて、
放水制御機構から監視員通路内に立ち上げられた給水配管とホース収納部の間が、ホース収納部の移動に対し消火用水の供給経路を確保する可変長給水機構により連結されたことを特徴とする。
可変長給水機構として、可撓性の連結ホースにより、放水制御機構からの給水配管と前記ホース収納部の間が連結され、連結ホースはホース収納部を露出位置に移動させるに必要な所定のホース長をもつ。
可変長給水機構として、一方の配管内に他方の配管を摺動自在に嵌め入れた伸縮連結管により、放水制御機構からの給水配管とホース収納部の間が連結される。
ホース収納部との接続部位、及びまたは、放水制御機構からの給水配管との接続部位に、自在継手が設けられる。
可変長給水機構として、一対の配管が屈曲自在に連結されたリンク配管により、放水制御機構からの給水配管とホース収納部の間が連結される。
リンク配管は、ホース収納部が移動して監視員通路上に露出された露出位置で、リンク配管の屈曲状態が維持されるように、一対の配管の長さが設定される。
本発明は、トンネル側壁に沿って設けられた監視員通路の内部に昇降自在に配置され、先端にノズルを装着したホースが引き出し自在に収納されたホース収納部と、消火栓を使用する場合に、ホース収納部を上昇させて監視員通路上の露出位置に保持させる昇降機構と、監視員通路の下側の所定区画に分離して設置され、消火用水をホース収納部のホースに供給して放水させる放水制御機構とを備えたトンネル内消火栓設備に於いて、放水制御機構から監視員通路内に立ち上げられた給水配管とホース収納部の間が、ホース収納部の移動に対し消火用水の供給経路を確保する可変長給水機構により連結されたため、昇降機構によるホース収納部の移動により、給水配管の固定側に対しホース収納部側が動いても、可変長給水機構により、ホース収納部の動きに合わせて給水経路が確保され、固定側となる放水制御機構から移動側となるホース収納部に消火用水を確実に供給し、ホース収納部から引き出したノズル付きホースからの放水可能とする。
また、可変長給水機構として、可撓性のホースにより、放水制御機構からの給水配管とホース収納部の間が連結され、連結ホースはホース収納部を露出位置に移動させるに必要な所定のホース長をもつようにしたため、ホース収納部が動いても、連結ホースが伸びたり撓んだりすることで、固定側から移動側へ消火用水を確実に供給して放水可能とする。
また、可変長給水機構として、一方の配管内に他方の配管を摺動自在に嵌め入れた伸縮連結管により、放水制御機構からの給水配管とホース収納部の間が連結されるようにしたため、ホース収納部が動いても、伸縮連結管が伸縮することで、固定側からに移動側へ消火用水を確実に供給して放水可能とする。
また、ホース収納部との接続部位、及びまたは、放水制御機構からの給水配管との接続部位に、自在継手が設けられたため、ホース収納部や給水配管に対し連結ホースや連結配管の横方向の動きが自在継手により吸収され、昇降機構によるホース収納部を連結ホースや連結配管に妨げられることなく滑らかに移動可能とする。
また、可変長給水機構として、一対の配管が屈曲自在に連結されたリンク配管により、放水制御機構からの給水配管とホース収納部の間が連結されるようにしたため、ホース収納部の動きに対しリンク配管は例えば2節リンクとして屈曲状態が伸縮することで、固定側から移動側へ消火用水を確実に供給して放水可能とする。
また、リンク配管は、ホース収納部が移動して監視員通路上に露出された露出位置で、リンク配管の屈曲状態が維持されるように、一対の配管の長さが設定されたため、ホース収納部を上昇させて露出位置に保持した場合に、リンク配管は直線配置とならずに屈曲状態にあり、ホース収納部を下降させる場合に、直線配置となったリンク配管によるデッドポイントの生成で下降駆動できなくなる事態を確実に防止し、リンク配管により妨げられることなく、ホース収納部を監視員通路内の収納位置に確実に戻すことを可能とする。
図1は自動車専用道路のトンネル内に設置された消火栓設備を含むトンネル非常用設備を示した説明図である。図1に示すように、シールド工法により構築されたトンネル10内は円筒形のトンネル壁面12により覆われ、床版18により仕切られることで道路15が設けられており、この例にあっては、道路15は1方向2車線としている。
図2はホースを収納する消火栓収納箱を正面、平面及び側面から示した説明図ある。図2に示すように、消火栓設備16の消火栓収納箱25は、監視員通路14の床面下の内部空間に埋込み設置されている。消火栓収納箱30の中には、パンタグラフ機構を用いた昇降機構46の水圧シリンダ60の駆動により昇降されるホース収納部44が配置されている。
図3は可変長給水機構として連結ホースを用いた実施形態を道路側から見た断面で示した説明図、図4は図3のホース収納部を昇降機構により上昇して監視員通路上に露出させた状態を路面側から見た断面で示した説明図である。
図3に示すように、監視員通路14に設置された消火栓収納箱25の監視員通路14の路面側の位置には、矩形の消火栓昇降口42が開口されている。消火栓昇降口42に対してはその下側 にホース収納部44が昇降自在に配置される。ホース収納部44は、前面及び背面に開口した箱型の筐体48を備え、筐体48の前面及び背面の開口に4本のフレームパイプ52を配置して間にホース取出口55が形成されている。
パンタグラフ機構を用いた昇降機構46は、2本のリンクアーム46a,46bで構成される。リンクアーム46aは左端が支点47aにより基台41に回動自在に支持され、またリンクアーム46bは左端を支点47bにより取付台43に回動自在に支持され、リンクアーム46a,46bを中央で交差させて支点47cで回動自在に連結させている。
(通常監視時)
図1に示すトンネル10の道路を車両が通行している通常監視時にあっては、図3に示すように、消火栓設備16のホース収納部44は、制御機構収納部45に設けられた放水制御機構からの消火用水の供給が停止されていることで、昇降機構46の水圧シリンダ60はピストン61を最下点に位置させ、これにより昇降機構46はホース収納部44を監視員通路14に埋込設置された消火栓収納箱25の中に収納され、筐体48の上面の路面板50により消火栓昇降口42を閉鎖しており、監視員通路14内に消火栓設備16を設置していても、監視員通路14を通る人の通行を妨げたり、危険を及ぼすことはない。
一方、トンネル10内で火災を伴う車両事故が発生した場合には、利用者は火災発生場所に近い消火栓設備16に出向き、通報装置パネル28の発信機32を押して監視センターの防災受信盤に火災通報信号を送信し、防災受信盤から確認応答信号を受信して応答ランプ34が点灯されると共に赤色表示灯30が点滅され、監視センター側への通報完了を確認する。
図5は可変長給水機構として伸縮連結管を用いた実施形態を道路側から見た断面で示した説明図、図6は図5のホース収納部を昇降機構により上昇して監視員通路上に露出させた状態を路面側から見た断面で示した説明図である。
図7は可変長給水機構としてリンク配管を用いた実施形態を道路側から見た断面で示した説明図、図8は図7のホース収納部を昇降機構により上昇して監視員通路上に露出させた状態を路面側から見た断面で示した説明図である。
(自動弁装置)
上記の実施形態は、可変長給水機構として、可撓性をもつ連結ホース、伸縮連結管、又は、リンク配管で固定側と移動側を連結する場合を例にとっているが、これに限定されず、固定側と移動側との間で消火用水を供給可能とする適宜の構造の可変長給水機構が含まれる。
上記の実施形態で示した消火栓設備のホース類や消火栓弁等のバルブ類、通報装置の構成及び配置、その他の構成については任意であり、適宜の構成を採用して良い。
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
12:トンネル壁面
14:監視員通路
15:道路
16:消火栓設備
18:床版
20:管理用通路
22:ダクト
24:給水本管
24a:分岐配管
25:消火栓収納箱
26:点検扉
30:赤色表示灯
32:発信機
34:応答ランプ
36a:上昇スイッチ
36b:下降スイッチ
42:消火栓昇降口
44:ホース収納部
45:制御機構収納部
46:昇降機構
48:筐体
50:路面板
54:ホース
55:ホース取出口
56:ノズル
60:水圧シリンダ
62:連結ホース
64:伸縮連結管
65,70,72:自在継手
66:外管
68:内管
74:リンク配管
76,78:配管
80,82,84:スイベル継手
Claims (6)
- トンネル側壁に沿って設けられた監視員通路の内部に昇降自在に配置され、先端にノズルを装着したホースが引き出し自在に収納されたホース収納部と、
消火栓を使用する場合に、前記ホース収納部を上昇させて前記監視員通路上の露出位置に保持させる昇降機構と、
前記監視員通路の下側の所定区画に分離して設置され、消火用水を前記ホース収納部のホースに供給して放水させる放水制御機構と、
を備えたトンネル内消火栓設備に於いて、
前記放水制御機構から前記監視員通路内に立ち上げられた給水配管と前記ホース収納部の間が、前記ホース収納部の移動に対し前記消火用水の供給経路を確保する可変長給水機構により連結されたことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
- 請求項1記載のトンネル内消火栓設備に於いて、
前記可変長給水機構として、可撓性の連結ホースにより、前記放水制御機構からの給水配管と前記ホース収納部の間が連結され、
前記連結ホースは前記ホース収納部を露出位置に移動させるに必要な所定のホース長をもつことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
- 請求項1記載のトンネル内消火栓設備に於いて、前記可変長給水機構として、一方の配管内に他方の配管を摺動自在に嵌め入れた伸縮連結管により、前記放水制御機構からの給水配管と前記ホース収納部の間が連結されたことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
- 請求項2又は3記載のトンネル内消火栓設備に於いて、前記ホース収納部のホースとの接続部位、及びまたは、前記放水制御機構からの給水配管との接続部位に、自在継手が設けられたことを特徴とするトンネル消火栓設備。
- 請求項1記載のトンネル内消火栓設備に於いて、前記可変長給水機構として、一対の配管が屈曲自在に連結されたリンク配管により、前記放水制御機構からの給水配管と前記ホース収納部の間が連結されたことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
- 請求項5記載のトンネル内消火栓設備に於いて、前記リンク配管は、前記ホース収納部が移動して前記監視員通路上に露出された露出位置で、前記リンク配管の屈曲状態が維持されるように、前記一対の配管の長さが設定されたことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
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2016
- 2016-11-17 JP JP2016223781A patent/JP6777509B2/ja active Active
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