JP2018079129A - トンネル内消火栓設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】昇降機構によるホース収納部の動きに対し確実に消火用水の供給を可能とする。【解決手段】監視員通路の内部に昇降自在に配置されたホース収納部44は、消火栓を使用する場合に、昇降機構46により監視員通路上の露出位置に上昇保持され、監視員通路の下側の管理用通路20内に分離して設置された放水制御機構から消火用水をホース収納部44のホース54に供給して放水させる。昇降機構46により移動するホース収納部44の移動側と放水制御機構からの給水配管58による固定側との間を、可変長給水機構として、例えば、可撓性の連結ホース62により連結される。【選択図】図3

Description

本発明は、ホース収納部を上昇させてホース取出しを可能とするトンネル内消火栓設備に関する。
従来、高速道路や自動車専用道路などのトンネル内に設置するトンネル非常用設備として消火栓装置が設けられており、消火栓装置は開放自在な消火栓扉を備えた筐体の消火栓収納部に、先端にノズルを装着したホースとバルブ類を収納され、また、開閉自在な消火器扉を備えた消火器収納部に例えば2本の消火器が収納されている。
このような消火栓装置は、トンネル内に設けた監視員通路に面した側壁に沿って例えば50メートル間隔で設置されている。監視員通路は路面に対し1メートル程度高くした側壁通路として設けられ、トンネル内の車両通行を妨げることなく且つ安全にトンネル内に設置している消火栓装置を含む各種の機器の点検を行うことを可能としている。
火災を伴う車両事故が発生した場合には、事故車両の運転者等の利用者は、消火栓装置の消火栓扉を開いてノズル付きのホースを引き出し、消火栓弁開閉レバーを操作することで消火ポンプ設備を起動して放水することにより消火作業を行うことができる。
特開2008−055024号公報 特開2009−285126号公報
しかしながら、このような従来のトンネル内に設置した消火栓装置にあっては、監視員通路に面したトンネル側壁に沿って設置していたため、車両事故による火災の発生時に利用者は、路面から監視員通路を超えたトンネル側壁に設置している消火栓装置に手を伸ばして消火栓扉を開き、ホースを引き出して消火作業を行う必要があり、消火栓装置が路面から離れた高い位置に設置されているため、人によっては手が届かずに監視員通路に上がって操作しなければならない場合もあり、また、監視員通路によっては手摺りを設けており、手摺りが消火作業の邪魔になり、扱いづらい場合があった。
この問題を解決するため、本願出願人は、道路側及び監視員通路側から簡単且つ容易に取り扱うことができる昇降型の消火栓設備を提案している。昇降型の消火栓設備は、ノズル付きのホースが収納されたホース収納部が監視員通路内に昇降機構により昇降自在に配置されており、トンネル内で火災を伴う車両事故の発生時には、所定のスイッチ操作を行うと、昇降機構の作動によりホース収納部が監視員通路上の露出位置に上昇して保持され、消火栓扉の開放操作を必要とすることなく、監視員通路上に露出したホース収納部から簡単且つ容易にノズル付きホースを引き出して消火を行うことができる。
ところで、このような昇降型の消火栓設備にあっては、監視員通路内に設けられたホース収納部は昇降機構により移動することから、固定側となる給水配管との接続について、ホース収納部が移動しても消火用水を供給可能とする構造が必要であり、この点が解決課題として残されている。
本発明は、昇降機構によるホース収納部の動きに対し確実に消火用水の供給を可能とするトンネル内消火栓設備を提供することを目的とする。
(トンネル内消火栓設備)
本発明は、
トンネル側壁に沿って設けられた監視員通路の内部に昇降自在に配置され、先端にノズルを装着したホースが引き出し自在に収納されたホース収納部と、
消火栓を使用する場合に、ホース収納部を上昇させて監視員通路上の露出位置に保持させる昇降機構と、
監視員通路の下側の所定区画に分離して設置され、消火用水をホース収納部のホースに供給して放水させる放水制御機構と、
を備えたトンネル内消火栓設備に於いて、
放水制御機構から監視員通路内に立ち上げられた給水配管とホース収納部の間が、ホース収納部の移動に対し消火用水の供給経路を確保する可変長給水機構により連結されたことを特徴とする。
(連結ホース)
可変長給水機構として、可撓性の連結ホースにより、放水制御機構からの給水配管と前記ホース収納部の間が連結され、連結ホースはホース収納部を露出位置に移動させるに必要な所定のホース長をもつ。
(伸縮連結管)
可変長給水機構として、一方の配管内に他方の配管を摺動自在に嵌め入れた伸縮連結管により、放水制御機構からの給水配管とホース収納部の間が連結される。
(自在継手)
ホース収納部との接続部位、及びまたは、放水制御機構からの給水配管との接続部位に、自在継手が設けられる。
(リンク配管)
可変長給水機構として、一対の配管が屈曲自在に連結されたリンク配管により、放水制御機構からの給水配管とホース収納部の間が連結される。
(リンク配管の屈曲維持によるデッドポイント解消)
リンク配管は、ホース収納部が移動して監視員通路上に露出された露出位置で、リンク配管の屈曲状態が維持されるように、一対の配管の長さが設定される。
(基本的な効果)
本発明は、トンネル側壁に沿って設けられた監視員通路の内部に昇降自在に配置され、先端にノズルを装着したホースが引き出し自在に収納されたホース収納部と、消火栓を使用する場合に、ホース収納部を上昇させて監視員通路上の露出位置に保持させる昇降機構と、監視員通路の下側の所定区画に分離して設置され、消火用水をホース収納部のホースに供給して放水させる放水制御機構とを備えたトンネル内消火栓設備に於いて、放水制御機構から監視員通路内に立ち上げられた給水配管とホース収納部の間が、ホース収納部の移動に対し消火用水の供給経路を確保する可変長給水機構により連結されたため、昇降機構によるホース収納部の移動により、給水配管の固定側に対しホース収納部側が動いても、可変長給水機構により、ホース収納部の動きに合わせて給水経路が確保され、固定側となる放水制御機構から移動側となるホース収納部に消火用水を確実に供給し、ホース収納部から引き出したノズル付きホースからの放水可能とする。
(連結ホースによる効果)
また、可変長給水機構として、可撓性のホースにより、放水制御機構からの給水配管とホース収納部の間が連結され、連結ホースはホース収納部を露出位置に移動させるに必要な所定のホース長をもつようにしたため、ホース収納部が動いても、連結ホースが伸びたり撓んだりすることで、固定側から移動側へ消火用水を確実に供給して放水可能とする。
(伸縮連結管による効果)
また、可変長給水機構として、一方の配管内に他方の配管を摺動自在に嵌め入れた伸縮連結管により、放水制御機構からの給水配管とホース収納部の間が連結されるようにしたため、ホース収納部が動いても、伸縮連結管が伸縮することで、固定側からに移動側へ消火用水を確実に供給して放水可能とする。
(自在継手による効果)
また、ホース収納部との接続部位、及びまたは、放水制御機構からの給水配管との接続部位に、自在継手が設けられたため、ホース収納部や給水配管に対し連結ホースや連結配管の横方向の動きが自在継手により吸収され、昇降機構によるホース収納部を連結ホースや連結配管に妨げられることなく滑らかに移動可能とする。
(リンク配管による効果)
また、可変長給水機構として、一対の配管が屈曲自在に連結されたリンク配管により、放水制御機構からの給水配管とホース収納部の間が連結されるようにしたため、ホース収納部の動きに対しリンク配管は例えば2節リンクとして屈曲状態が伸縮することで、固定側から移動側へ消火用水を確実に供給して放水可能とする。
(リンク配管の屈曲維持によるデッドポイント解消の効果)
また、リンク配管は、ホース収納部が移動して監視員通路上に露出された露出位置で、リンク配管の屈曲状態が維持されるように、一対の配管の長さが設定されたため、ホース収納部を上昇させて露出位置に保持した場合に、リンク配管は直線配置とならずに屈曲状態にあり、ホース収納部を下降させる場合に、直線配置となったリンク配管によるデッドポイントの生成で下降駆動できなくなる事態を確実に防止し、リンク配管により妨げられることなく、ホース収納部を監視員通路内の収納位置に確実に戻すことを可能とする。
シールドトンネル内に設置した消火栓設備を含むトンネル非常用設備を示した説明図 ホースを収納する消火栓収納箱を正面、平面及び側面から示した説明図 可変長給水機構として連結ホースを用いた実施形態を道路側から見た断面で示した説明図 図3のホース収納部を昇降機構により上昇して監視員通路上に露出させた状態を路面側から見た断面で示した説明図 可変長給水機構として伸縮連結管を用いた実施形態を道路側から見た断面で示した説明図 図5のホース収納部を昇降機構により上昇して監視員通路上に露出させた状態を路面側から見た断面で示した説明図 可変長給水機構としてリンク配管を用いた実施形態を道路側から見た断面で示した説明図 図7のホース収納部を昇降機構により上昇して監視員通路上に露出させた状態を路面側から見た断面で示した説明図
[トンネル非常用設備の概要]
図1は自動車専用道路のトンネル内に設置された消火栓設備を含むトンネル非常用設備を示した説明図である。図1に示すように、シールド工法により構築されたトンネル10内は円筒形のトンネル壁面12により覆われ、床版18により仕切られることで道路15が設けられており、この例にあっては、道路15は1方向2車線としている。
床版18で仕切られた道路15の左側のトンネル壁面12に沿って監視員通路14が設けられ、監視員通路14の下側の内部空間はダクト22として利用され、電線管等が敷設される。
道路15が形成された床版18の下側はトンネル横方向に複数の区画に仕切られており、例えば、監視員通路14の下に位置する区画は、管理用通路20として使用され、また、管理用通路20はトンネル内での火災発生時には、緊急避難通路として使用される。管理用通路20には給水本管24が敷設されている。
トンネル10の長手方向の50メートルおきには、消火栓設備16が設置され、消火栓設備16はホースが収納された消火栓収納箱25と制御機構収納部45に分離して設置されている。
消火栓収納箱25は、監視員通路14の路面及び道路15側の壁面にかけて箱形に刳り貫かれた消火栓埋込部に配置されている。制御機構収納部45は、消火栓収納箱25の下側となる管理用通路20に配置され、給水本管24から分岐した分岐管が引き込まれ、また、消火栓収納箱25に消火用水を供給する給水配管が立ち上げられている。
消火栓設備16の消火栓収納箱25にはノズル付きホースが収納されたホース収納部とその昇降機構が設けられており、所定の上昇操作を行うと、昇降機構により監視員通路14上の露出位置にホース収納部が上昇されて露出状態となり、ノズル付きホースの引き出しによる消火作業を可能とする。
[消火栓設備]
図2はホースを収納する消火栓収納箱を正面、平面及び側面から示した説明図ある。図2に示すように、消火栓設備16の消火栓収納箱25は、監視員通路14の床面下の内部空間に埋込み設置されている。消火栓収納箱30の中には、パンタグラフ機構を用いた昇降機構46の水圧シリンダ60の駆動により昇降されるホース収納部44が配置されている。
消火栓収納箱25は、筐体の前面に開口部27を形成しており、開口部27には点検扉26と通報装置パネル28が設けられ、点検時にビスを外して取り外すことができる。
通報装置パネル28には、赤色表示灯30、発信機32及び応答ランプ34が設けられている。赤色表示灯30は常時点灯し、消火栓設備16の設置場所が遠方から分かるようにしている。火災時には、発信機32を押して押し釦スイッチをオンすると、火災通報信号が監視室の防災受信盤に送信されて火災警報が出され、これに伴い応答信号が防災受信盤から送られて、応答ランプ34が点灯されると共に赤色表示灯30が点滅される。
また、通報装置パネル28には、監視員通路14内に配置している消火栓設備16のホース収納部を昇降操作するための上昇スイッチ36aと下降スイッチ36bが設けられている。
更に、消火栓設備16を設置している監視員通路14の部分には手摺り40を設けておらず、監視員通路14の路面上に内部から上昇して露出するホース収納部に対する操作の邪魔にならないようしている。
[連結ホースを用いた消火栓設備]
図3は可変長給水機構として連結ホースを用いた実施形態を道路側から見た断面で示した説明図、図4は図3のホース収納部を昇降機構により上昇して監視員通路上に露出させた状態を路面側から見た断面で示した説明図である。
(消火栓設備の構造)
図3に示すように、監視員通路14に設置された消火栓収納箱25の監視員通路14の路面側の位置には、矩形の消火栓昇降口42が開口されている。消火栓昇降口42に対してはその下側 にホース収納部44が昇降自在に配置される。ホース収納部44は、前面及び背面に開口した箱型の筐体48を備え、筐体48の前面及び背面の開口に4本のフレームパイプ52を配置して間にホース取出口55が形成されている。
ホース収納部44の内部には、先端にノズル56を装着したホース54が内巻きした状態で収納され、内巻したホース54の中央部分にホース先端に装着したノズル56が配置され、筐体48の前面及び背面の何れからもノズル56の取出しができるようにしている。
また、ホース収納部44内には、管理用通路20内に配置している制御機構収納部45に設けられた放水制御機構を操作して電動弁を開放させる放水スイッチ38aと電動弁を閉鎖させる放水停止スイッチ38bが設けられている。
ホース収納部44は昇降機構46により昇降自在に支持されており、本実施形態にあっては、昇降機構46としてパンタグラフ機構を用いている。
パンタグラフ機構を用いた昇降機構46は、2本のリンクアーム46a,46bで構成される。リンクアーム46aは左端が支点47aにより基台41に回動自在に支持され、またリンクアーム46bは左端を支点47bにより取付台43に回動自在に支持され、リンクアーム46a,46bを中央で交差させて支点47cで回動自在に連結させている。
また、リンクアーム46aの右端はローラ49aにより取付台43に沿って移動自在に支持され、リンクアーム46bの右端はローラ49bにより基台41に移動自在に支持されている。
昇降機構46の駆動機構としては、ピストンシリンダ機構が設けられ、水圧シリンダ60の下端がリンクアーム46bに支点51aにより回動自在に連結され、水圧シリンダ60内に摺動自在に設けられたピストン61に連結されたピストンロッド63の先端がリンクアーム46aに支点51bにより回動自在に連結されている。
消火栓収納箱25の下側となる管理用通路20には制御機構収納部45が配置され、制御機構収納部45には、ホース収納部44のホース54に消火用水を供給して放水させるバルブ類を備えた放水制御機構と、昇降機構46を昇降駆動させるバルブ類を備えた昇降制御機構が設けられている。
制御機構収納部45に対しては水圧源として機能する給水本管24から分岐した分岐配管24aが連結され、消火ポンプ設備から給水本管24に供給されている消火用水を導入している。
制御機構収納部45に内蔵した放水制御機構からの給水配管58は、可変長給水機構として機能する連結ホース62を介してホース収納部44のホース接続口となる自在継手65に連結されている。なお、給水配管58側のホース連結部にも自在継手を設けても良い。
連結ホース62は、昇降機構46によりホース収納部44を露出位置に移動させるに必要な所定のホース長としており、これにより固定側となる給水配管58に対しホース収納部44が昇降作動しても、連結ホース62が抜けることなくホース収納部44が動けるようにしている。
また、昇降作動で生ずる連結ホース62の横方向の動きは自在継手65の動きで吸収され、連結ホース62の極端な曲げが抑制され、また、ホース収納部44の昇降作動を妨げないようにしている。
また、制御機構収納部45に内蔵した昇降制御機構からは、消火用水の供給と排水を行うための配管59が昇降機構46の水圧シリンダ60に接続されている。
ここで、昇降機構46に設ける水圧シリンダ60の数は必要に応じて適宜の数とすることができ、例えば、ホース収納部44の底部のコーナー部に4本の水圧シリンダを配置しても良い。
また、ホース収納部44と制御機構収納部45との連結は、監視員通路内を連結ホース62とし、管理用通路20側を給水配管58としているが、ホース収納部44と制御機構収納部45との間を連結ホース62により直接に連結してもよい。この場合にも、ホース収納部44側及び制御機構収納部45に対する連結ホースの接続は、何れか一方又は両方を自在継手による連結とする。
なお、昇降機構46は水圧駆動としているが、これに限定されず、油圧駆動としても良い。
[消火栓設備の動作]
(通常監視時)
図1に示すトンネル10の道路を車両が通行している通常監視時にあっては、図3に示すように、消火栓設備16のホース収納部44は、制御機構収納部45に設けられた放水制御機構からの消火用水の供給が停止されていることで、昇降機構46の水圧シリンダ60はピストン61を最下点に位置させ、これにより昇降機構46はホース収納部44を監視員通路14に埋込設置された消火栓収納箱25の中に収納され、筐体48の上面の路面板50により消火栓昇降口42を閉鎖しており、監視員通路14内に消火栓設備16を設置していても、監視員通路14を通る人の通行を妨げたり、危険を及ぼすことはない。
(火災発生時)
一方、トンネル10内で火災を伴う車両事故が発生した場合には、利用者は火災発生場所に近い消火栓設備16に出向き、通報装置パネル28の発信機32を押して監視センターの防災受信盤に火災通報信号を送信し、防災受信盤から確認応答信号を受信して応答ランプ34が点灯されると共に赤色表示灯30が点滅され、監視センター側への通報完了を確認する。
続いて、消火作業を行うため、通報装置パネル28に設けている上昇スイッチ36aを押してオンする。この上昇スイッチ36のオン操作により制御機構収納部45から昇降機構46の複動水圧シリンダ60−1に消火用水が送られ、シリンダ内に供給された消火用水によりピストン61が上昇し、ピストンロッド63を介してリンクアーム46aとリンクアーム46bの間隔が押し広げられる。
リンクアーム46a,46bの間隔が押し広げられると、支点47cを中心にリンクアーム46a,46bの角度が広がり、リンクアーム46a,46bの右端のローラ49a,4bが左側に移動し、その結果、取付台43が上方に押し上げられ、取付台43に取付けられたホース収納部44が押し上げられる。
このため消火栓収納箱25の消火栓昇降口42を閉鎖している路面板50が持ち上がり、内部に収納していたホース収納部44が路面からゆっくり表れ、図4に示す露出位置まで上昇して停止し、この露出位置を保持する。
このときホース収納部44の上昇に伴い連結ホース62で連結している下側の給水配管58との距離が長くなるが、連結ホース62は露出位置に保持されたホース収納部44の下面からダクト床面までの距離以上となる所定のホース長を持つため、若干の弛みをもった連結状態となり、給水配管58とホース54の連結が確実に保たれる。
このように監視員通路14の上に露出状態にホース収納部44が保持されると、利用者は道路側から筐体48の前面開口を介してノズル56を取出すことで、簡単且つ容易にホース54を引き出すことができる。
続いて、利用者は、露出したホース収納部44に設けている放水スイッチ38aを押してオンすると、制御機構収納部45の放水制御機構に放水開始信号が出力され、消火用水が給水配管58及び連結ホース62を介してホース54に供給され、ノズル56からの放水により消火作業を行うことができる。
一方、監視員通路14側から利用者が消火作業を行う場合には、監視員通路14上に露出保持されたホース収納部44における筐体48の背面開口からノズル56を取出すことで、簡単且つ容易にホース54を引き出して消火作業を行うことができる。
火災が鎮火して消火作業が終了した場合には、ホース収納部44に設けている放水停止スイッチ38bを押してオンすると、制御機構収納部45の放水制御機構に放水停止信号が出力され、ノズル56からの放水が停止される。
また、消火作業が終了した後の復旧作業では、ホース56の水抜きを行った後に、監視員通路14上に露出保持されているホース収納部44の中に内巻き状態にホース54を収納する。続いて、通報装置パネル28に設けられている下降スイッチ36bをオン操作することで、昇降機構46によりホース収納部44が下降され、路面板50が消火栓昇降口42を閉鎖する位置まで下降して停止し、ホース収納部44が消火栓収納箱25の中に収納された状態となる。
[伸縮連結管を用いた消火栓設備]
図5は可変長給水機構として伸縮連結管を用いた実施形態を道路側から見た断面で示した説明図、図6は図5のホース収納部を昇降機構により上昇して監視員通路上に露出させた状態を路面側から見た断面で示した説明図である。
図5に示すように、本実施形態にあっては、制御機構収納部45に内蔵した放水制御機構からの給水配管58は、可変長給水機構として機能する伸縮連結管64を介してホース収納部44のホース接続口に連結されている。
伸縮連結管64は、外管66の中に内管68が摺動自在且つ回転自在に嵌め込まれており、外管66の端部には自在継手70が設けられ、内管68の端部にも自在継手72が設けられている。
伸縮連結管64が伸長した場合の最大長は、図6に示すように、昇降機構46によりホース収納部44を上昇させて監視員通路14の露出位置に保持した場合の長さに余裕を加えた所定の長さとしており、これにより固定側となる給水配管58に対しホース収納部44が昇降作動しても、伸縮連結管64の外管66から内管68が抜けることなくホース収納部44を昇降できるようにしている。
また、昇降作動で生ずる伸縮連結管64の横方向の動きに対しては自在継手70,72の動きにより伸縮連結管64が傾くことで吸収され、伸縮連結管64に加わる曲げ応力が抑制され、また、ホース収納部44の昇降作動を妨げないようにしている。
それ以外の構成及び機能は図3の実施形態と同じになることから、その説明は省略する。
[リンク配管を用いた消火栓設備]
図7は可変長給水機構としてリンク配管を用いた実施形態を道路側から見た断面で示した説明図、図8は図7のホース収納部を昇降機構により上昇して監視員通路上に露出させた状態を路面側から見た断面で示した説明図である。
図7に示すように、本実施形態にあっては、制御機構収納部45に内蔵した放水制御機構からの給水配管58は、可変長給水機構として機能するリンク配管74を介してホース収納部44のホース接続口に連結されている。
リンク配管74は、制御機構収納部45から立ち上げられた配管58の先端にスイベル継手80を介して回動自在に連結された配管76と、ホース収納部44のホース接続口にスイベル継手84を介して回動自在に連結された配管78を、スイベル継手82で回動自在に連結された2節リンク機構とし形成されている。
リンク配管74は、図8に示すように、昇降機構46によりホース収納部44を上昇させて監視員通路14の露出位置に保持した場合、配管76と配管78が直線上に並ぶことがなく、屈曲状態を維持することでデッドポイントが発生しない配管76,78の長さとしている。
具体的には、図8の監視員通路14の露出位置に保持されたホース収納部44の下面と監視員通路内となるダクト床面との間隔をLとすると、配管76,78の長さを、(L/2)より長い所定の長さに設定し、これにより監視員通路14の露出位置にホース収納部44が保持された場合に、リンク配管74が屈曲状態を保ち、デッドポイントを発生して動かなくなることなく、昇降機構46によりホース収納部44の下降を開始して監視員通路内に収まる位置に収納可能としている。
それ以外の構成及び機能は図3の実施形態と同じになることから、その説明は省略する。
[本発明の変形例]
(自動弁装置)
上記の実施形態は、可変長給水機構として、可撓性をもつ連結ホース、伸縮連結管、又は、リンク配管で固定側と移動側を連結する場合を例にとっているが、これに限定されず、固定側と移動側との間で消火用水を供給可能とする適宜の構造の可変長給水機構が含まれる。
(消火栓設備)
上記の実施形態で示した消火栓設備のホース類や消火栓弁等のバルブ類、通報装置の構成及び配置、その他の構成については任意であり、適宜の構成を採用して良い。
(その他)
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:トンネル
12:トンネル壁面
14:監視員通路
15:道路
16:消火栓設備
18:床版
20:管理用通路
22:ダクト
24:給水本管
24a:分岐配管
25:消火栓収納箱
26:点検扉
30:赤色表示灯
32:発信機
34:応答ランプ
36a:上昇スイッチ
36b:下降スイッチ
42:消火栓昇降口
44:ホース収納部
45:制御機構収納部
46:昇降機構
48:筐体
50:路面板
54:ホース
55:ホース取出口
56:ノズル
60:水圧シリンダ
62:連結ホース
64:伸縮連結管
65,70,72:自在継手
66:外管
68:内管
74:リンク配管
76,78:配管
80,82,84:スイベル継手

Claims (6)

  1. トンネル側壁に沿って設けられた監視員通路の内部に昇降自在に配置され、先端にノズルを装着したホースが引き出し自在に収納されたホース収納部と、
    消火栓を使用する場合に、前記ホース収納部を上昇させて前記監視員通路上の露出位置に保持させる昇降機構と、
    前記監視員通路の下側の所定区画に分離して設置され、消火用水を前記ホース収納部のホースに供給して放水させる放水制御機構と、
    を備えたトンネル内消火栓設備に於いて、
    前記放水制御機構から前記監視員通路内に立ち上げられた給水配管と前記ホース収納部の間が、前記ホース収納部の移動に対し前記消火用水の供給経路を確保する可変長給水機構により連結されたことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
  2. 請求項1記載のトンネル内消火栓設備に於いて、
    前記可変長給水機構として、可撓性の連結ホースにより、前記放水制御機構からの給水配管と前記ホース収納部の間が連結され、
    前記連結ホースは前記ホース収納部を露出位置に移動させるに必要な所定のホース長をもつことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
  3. 請求項1記載のトンネル内消火栓設備に於いて、前記可変長給水機構として、一方の配管内に他方の配管を摺動自在に嵌め入れた伸縮連結管により、前記放水制御機構からの給水配管と前記ホース収納部の間が連結されたことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
  4. 請求項2又は3記載のトンネル内消火栓設備に於いて、前記ホース収納部のホースとの接続部位、及びまたは、前記放水制御機構からの給水配管との接続部位に、自在継手が設けられたことを特徴とするトンネル消火栓設備。
  5. 請求項1記載のトンネル内消火栓設備に於いて、前記可変長給水機構として、一対の配管が屈曲自在に連結されたリンク配管により、前記放水制御機構からの給水配管と前記ホース収納部の間が連結されたことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
  6. 請求項5記載のトンネル内消火栓設備に於いて、前記リンク配管は、前記ホース収納部が移動して前記監視員通路上に露出された露出位置で、前記リンク配管の屈曲状態が維持されるように、前記一対の配管の長さが設定されたことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
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