JP2009092285A - 扉開閉機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用者の不安感を解消できる扉開閉機構を提供する。
【解決手段】機器本体40の開口部を覆う扉41の対向する両端部を枢支軸44として一方から択一的に開閉する扉開閉機構において、両端の枢支軸44から離れた位置で扉41と機器本体40とを連結して扉41の開閉に応じて進退するリンク51を有したリンク機構50を備え、リンク機構50は、リンク51の両端に回転自在に設けられる第1、第2連結部52、53と、扉41に配されて第1連結部52を扉41の両端部を結ぶ方向にスライド自在に支持する第1案内部54と、機器本体40に配されて第2連結部53を開口部の開口面に垂直な方向にスライド自在に支持する第2案内部55とを備える。
【選択図】図17
【解決手段】機器本体40の開口部を覆う扉41の対向する両端部を枢支軸44として一方から択一的に開閉する扉開閉機構において、両端の枢支軸44から離れた位置で扉41と機器本体40とを連結して扉41の開閉に応じて進退するリンク51を有したリンク機構50を備え、リンク機構50は、リンク51の両端に回転自在に設けられる第1、第2連結部52、53と、扉41に配されて第1連結部52を扉41の両端部を結ぶ方向にスライド自在に支持する第1案内部54と、機器本体40に配されて第2連結部53を開口部の開口面に垂直な方向にスライド自在に支持する第2案内部55とを備える。
【選択図】図17
Description
本発明は冷蔵庫等の扉開閉機構に関し、特に扉の対向する2辺のどちらからでも開閉できる扉開閉機構に関する。
従来の扉開閉機構は特許文献1に開示されている。この扉開閉機構は機器本体の開口部を塞ぐ扉と機器本体との係合及び離脱を行なう一対のカム機構が扉の左右にそれぞれ対称に設けられている。カム機構は扉に設けたヒンジピンとヒンジピンを案内するカム溝を有している。
扉を閉じた際に両方のカム機構は対称な第1係止位置をとる。扉の例えば右側を開くと両方のカム機構によって扉がスライドし、左側のカム機構が第2係止位置に移行する。これにより、左側のヒンジピンが枢支軸となって扉が回転自在にスライド規制される。その結果、扉の脱落を防止して扉を開くことができる。また、カム機構は左右対称に形成されるため、扉を左側からも同様に開くことができる。
しかしながら、上記従来の扉開閉機構によると、扉を択一的に両方から開くことができるため、開いた際に扉が脱落しないかという不安感を使用者に与える問題があった。
本発明は、使用者の不安感を解消できる扉開閉機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、機器本体の開口部を覆う扉の対向する両端部を枢支軸として一方から択一的に開閉する扉開閉機構において、両端の前記枢支軸から離れた位置で前記扉と前記機器本体とを連結して前記扉の開閉に応じて進退するリンクを有したリンク機構を備えたことを特徴としている。
この構成によると、扉を任意に選択される一方から開くと他方を枢支軸として扉が回動し、扉の両端部の中間で機器本体に連結されるリンクが扉に追随して前進する。扉を閉じると扉に追随してリンクが後退する。
また本発明は、上記構成の扉開閉機構において、前記機器本体及び前記扉の両端部に対称に配されて前記機器本体と前記扉との係合及び離脱を行う一対のカム機構を備え、前記扉の閉成時に両側の前記カム機構が対称な第1係止位置をとるとともに、前記扉の一方を開く際に前記カム機構によって前記扉をスライドさせて他方の前記カム機構が前記扉を回動自在にスライド規制する第2係止位置をとることを特徴としている。
この構成によると、扉の例えば左右にカム機構が対称配置され、扉を左右から開くことができる。扉の閉止状態では両側のカム機構は第1係止位置に配置される。扉を一方から開くと扉がスライド移動して他方のカム機構は第1係止位置から第2係止位置に移行する。カム機構が第2係止位置に配されると扉はスライドが規制されて回動する。扉の上下或いは前後にカム機構を対称配置してもよい。
また本発明は、上記構成の扉開閉機構において、前記リンク機構は、前記リンクが両端に回転自在の第1、第2連結部を有し、前記扉に配されて第1連結部を前記扉の両端部を結ぶ方向にスライド自在に支持する第1案内部と、前記機器本体に配されて第2連結部を前記開口部の開口面に垂直な方向にスライド自在に支持する第2案内部とを備えることを特徴としている。
この構成によると、扉の一方を開くと、リンクの第1連結部が第1案内部の案内によって扉に沿って移動し、第2連結部が第2案内部の案内によって正面側に移動する。これにより、リンクが回動しながら前進する。
また本発明は、上記構成の扉開閉機構において、前記リンク機構は、前記リンクが長手方向に延びる係合溝を有するとともに回転自在の連結部を一端に有し、前記扉に配されて前記連結部を前記扉の両端部を結ぶ方向にスライド自在に支持する案内部と、前記機器本体に配されて前記係合溝に係合して前記リンクを案内する係合子とを備えることを特徴としている。
この構成によると、扉の一方を開くと、リンクの一端の連結部が案内部の案内によって扉に沿って移動し、機器本体に固定の係合子によりリンクの係合溝が案内される。これにより、リンクが回動しながら前進する。
また本発明は、上記構成の扉開閉機構において、前記リンク機構を平面的に見て対称に一対設け、前記リンクを屈曲するとともに両方の前記リンクが前記扉上で重なって配置されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の扉開閉機構において、前記枢支軸が鉛直に配され、前記リンク機構を前記扉の上方に配したことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の扉開閉機構において、前記リンクを進退させる電動装置を設けたことを特徴としている。この構成によると、電動装置を駆動するとリンクが進退して扉が開閉される。
本発明によると、扉の両端部から択一的に開くことのできる扉開閉機構において、扉と機器本体とを連結して扉の開閉に応じて進退するリンクを有したリンク機構を備えたので、扉を開く際に使用者が扉に追随するリンクを視認することができる。従って、扉が脱落するかもしれないという使用者の不安感を解消することができる。
また本発明によると、一対のカム機構を備え、扉の閉成時に両側のカム機構が対称な第1係止位置をとり、扉の一方を開く際に扉を開放側から軸側へスライドさせて他方のカム機構が扉を回動自在にスライド規制する第2係止位置をとるので、扉の両側から開くことのできる扉開閉機構を容易に実現することができる。
また本発明によると、リンクの一端に設けた回転自在の第1連結部を扉の両端部を結ぶ方向にスライド自在に支持する第1案内部を扉に配し、リンクの他端に設けた第2連結部を開口部の開口面に垂直な方向にスライド自在に支持する第2案内部を機器本体に配したので、扉の開閉に応じて進退するリンクを備えたリンク機構を容易に実現することができる。
また本発明によると、リンクの一端に設けた回転自在の連結部を扉の両端部を結ぶ方向にスライド自在に支持する案内部を扉に設け、リンクに設けた係合溝に係合してリンクを案内する係合子を機器本体に設けたので、扉の開閉に応じて進退するリンクを備えたリンク機構を容易に実現することができる。
また本発明によると、リンク機構を平面的に見て対称に一対設け、リンクを屈曲するとともに両方のリンクが扉上で重なって配置されるので、リンク機構の動作が安定して扉を円滑に開閉できるとともに、リンク機構を省スペースで配置することができる。
また本発明によると、枢支軸が鉛直に配され、リンク機構を扉の上方に配したので、扉の開成時にリンクが使用者の邪魔にならない。従って、扉開閉機構を備えた機器の利便性を向上することができる。
また本発明によると、リンクを進退させる電動装置を設けたので、電動装置の駆動によって扉を開閉することができる。従って、扉開閉機構を備えた機器の利便性を向上することができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は第1実施形態の扉開閉機構を備えた冷蔵庫示す平面図である。扉開閉機構は冷蔵庫の本体部40(機器本体)と本体部40の開口部を塞ぐ扉41との係合及び離脱を行なう一対のカム機構100が扉41の左右にそれぞれ対称に設けられている。本体部40及び扉41の上面にはリンク機構50が設けられる。
図2、図3は冷蔵庫の上部の正面断面図及び側面断面図である。リンク機構50は前後に延びた金属板から成るリンク51を有している。リンク51の両端には回転自在の第1、第2連結部52、53が設けられる。扉41の上面には第1連結部52が係合するレール状の第1案内部54が左右に延びて設けられる。第1案内部54は扉41に取り付けられるホルダ56によって両端で保持される。第1連結部52は第1案内部54によって扉41の両端部を結ぶ方向にスライド自在に支持され、扉41に沿って案内される。
本体部40の上面には第2連結部53が係合するレール状の第2案内部55が前後に延びて設けられる。第2案内部55は本体部40の上面に設けた金属板から成るベース58上に取り付けられるホルダ57によって両端で保持される。第2連結部53は第2案内部55によって開口部の開口面に垂直な方向にスライド自在に支持され、該方向に案内される。第1、第2連結部52、53がそれぞれ第1、第2案内部54、55に係合して本体部40と扉41とがリンク51により連結される。
カム機構100は扉41の上下面に同様に設けられる。図4は下部のカム機構100の平面図を示している。カム機構100は扉41の下面に設けられたスライドカム部材1と、本体部40の開口部の底面に沿って設けられるヒンジアングル15とから成っている。上下のカム機構100により扉41の上下が本体部40に支持されている。同図において、扉41によりスライドカム部材1及びヒンジアングル15が覆われるが、それぞれ実線で記載している。
図5はヒンジアングル15を示す平面図である。また、図6〜図8はそれぞれ図5のA−A断面図、B−B断面図、C−C断面図を示している。ヒンジアングル15はステンレスや亜鉛メッキ鋼板等の金属から成る断面L字型のアングル部材15aを有している。アングル部材15aは本体の幅方向に延びて線対称に形成され、垂直面を本体開口部の下方にネジ止めして水平面が本体開口部の底面に沿うように配置される。
金属製のアングル部材15aには金属製のヒンジピン14がカシメにより固着されている。また、金属製の絞り鍛造プレス品から成るロック外カム11がヒンジピン14から所定距離離れてカシメにより固着されている。ロック外カム11は左右のヒンジピン14を中心とした円筒面を含む摺動面11a、11bを両面に有している。
ヒンジアングル15はインサート成形によりアングル部材15aが樹脂製のヒンジカバー15bに覆われて形成される。ヒンジカバー15bにはヒンジピン14と同心の円筒面6aを有したアーチ状のリブ6が形成されている。リブ6は円筒面6aを有していればアーチ状でなくてもよい。
図9はスライドカム部材1を示す平面図である。スライドカム部材1には第1、第2溝カム3、4、ボス5、スライド外カム9が設けられる。第1溝カム3はヒンジピン14と係合し、本体部40側に開放端を有して開放端が内側になるように水平面内で傾斜して形成される。
第2溝カム4は第1溝カム3の開放端と反対の端部に連続し、第1溝カム3から屈曲して開放端から離れるように外側に向かって形成される。また、第2溝カム4はヒンジピン14の軸方向に平行な2面から成る摺接部4bを有し、ヒンジピン14と係合する。ボス5は第1溝カム3の端部及び第2溝カム4が凹設され、リブ6の円筒面6aと同じ半径の円筒面から成る第1カム面5aを有している。
また、ボス5の周面は第1カム面5aに対して扉41の外側を凹欠した逃げ面5bが形成される。逃げ面5bは第2カム面5c及び凸面5dから成っている。凸面5dは後述するようにカム機構100が第1係止位置に配置された際にリブ6の円筒面6aに沿うように形成される。
第2カム面5cは凸面5dと第1カム面5aとを連結し、カム機構100が第1係止位置から第2係止位置に移行する際にリブ6の端部に摺動する。スライド外カム9はロック外カム11と摺動可能に配され、左右のヒンジピン14を中心とした円筒面を含む摺動面9a、9bを両面に有している。スライド外カム9の周囲にはロック外カム11との干渉を回避する溝部33が凹設される。
図10は上部のカム機構100の平面図を示している。上部のカム機構100は扉41の上面に設けられる上記と同様のスライドカム部材1と、本体部40の開口部の天井面に左右に分割して設けられるロックカム部材2とから成っている。同図において、ロックカム部材2の構成要素及びスライドカム部材1はロックカム部材2の上面によって覆われるが、それぞれ実線で記載している。
ロックカム部材2にはヒンジアングル15と同様のヒンジピン14、リブ6、ロック外カム11(いずれも図中、斜線で示す)が設けられる。金属から成るヒンジピン14はロックカム部材2にインサート成形され、扉41の枢支軸となる。
図11〜図16は、扉41の右側を開く際の下部のカム機構100の相対位置の推移を示す平面図である。上部のカム機構100も同様に推移する。扉41を閉じた状態では両側のカム機構100は図11に示す第1係止位置に配置される。即ち、左右のヒンジピン14が第2溝カム4の第1溝カム3に連続する側の端部に配置される。また、ボス5の凸面5dがリブ6の円筒面6aに沿って配置され、第1カム面5aが円筒面6aに対して離れて配置される。
第1溝カム3は左右方向に垂直な方向に対して傾斜しているため、左右の第1溝カム3の開放端からヒンジピン14が係合を離脱することがない。従って、扉41の脱落を防止することができる。
図12は扉41が右側から開き始めた状態を示している。この時、右側のヒンジピン14は第1溝カム3内を開放端に向かって相対移動する。第1溝カム3は開放端が扉41の内側に向かって傾斜しており、第2溝カム4は第1溝カム3との連結部分から外側に向かって延びている。両方のヒンジピン14の間隔は一定のため、右側のヒンジピン14が開放端に向かって内側に相対移動すると左側のヒンジピン14は第1溝カム3から離れる方向に第2溝カム4内を外側に相対移動する。
これにより、両方のカム機構100は第1係止位置から外れる。この時、左側のボス5の第2カム面5cがリブ6の端部と摺動し、扉41を案内する。尚、開放端が扉41の外側に向かって傾斜するように第1溝カム3が形成される場合は、第2溝カム4は第1溝カム3との連結部分から内側に向かって延びて形成される。
図13は、更に扉41を右側から開いた状態を示している。この時、右側のスライド外カム9の摺動面9bがロック外カム11の摺動面11bと摺動する。そして、ヒンジピン14に案内される傾斜した第1溝カム3によって扉41が右へスライドする。扉41の左側はヒンジピン14により第2溝カム4の摺接部4bがヒンジピン14の周面の2点と摺接しながら案内される。第2溝カム4は左右方向に対して傾斜するため、扉41は後方向にスライドする。
更に扉41が回動して図14に示す状態になると、左側の第2溝カム4の第1溝カム3から離れた側の端部がヒンジピン14と摺接する位置に配される。これにより、左側のカム機構100は第2係止位置となる。そして、ボス5の第1カム面5aがリブ6の円筒面6aと当接して摺動案内される。また、扉41の右側では、スライド外カム9の摺動面9bがロック外カム11の摺動面11bと摺動する。
この時、左側のヒンジピン14と第2溝カム4との係合により略前後方向への扉41の移動が規制される。また、右側のヒンジピン14と第1溝カム3との係合により略左右方向への扉41の移動が規制される。これにより、扉41は回動自在に支持されるとともにスライド規制される。
更に扉41が回動して図15に示す状態になると、右側のヒンジピン14と第1溝カム3との係合が解除される。また、右側のロック外カム11とスライド外カム9との係合が解除される。これにより、右側のカム機構100の係合が解除される。扉41の左側ではヒンジピン14を中心としてスライド外カム9の摺動面9aとロック外カム11の摺動面11aとが摺動してスライド外カム9が案内される。
更に扉41が回動して図16に示す状態になると、ボス5の第2カム面5c側の第1カム面5aがリブ6の円筒面6aと摺動を開始する。これにより、左側のボス5とリブ6との係合により略左右方向への扉41の移動が規制される。その後、スライド外カム9とロック外カム11とが離れる。この時、左側のヒンジピン14と第2溝カム4との係合により略前後方向への扉41の移動が規制される。また、左側のボス5とリブ6との係合により略左右方向への扉41の移動が規制される。従って、扉41はヒンジピン14を枢支軸として回動自在に支持されるとともにスライド規制される。
扉41がスライド規制された状態でヒンジピン14を枢支軸として回動すると、図17に示すように、第2連結部53が第2案内部55内を前進してリンク51が前進する。更に扉41を開くと図18〜図20に示すように、第2連結部53が第2案内部55内を前進し、第1連結部52が第1案内部54内を移動する。
また、扉41を左側から開くと、カム機構100は上記と左右対称に推移する。左側のカム機構100の係合が解除されると、扉41がスライド規制された状態で右側のヒンジピン14を枢支軸として回動する。そして、図21〜図24に示すように、第2連結部53が第2案内部55内を前進し、第1連結部52が第1案内部54内を移動する。
これにより、左右のヒンジピン14(枢支軸)から離れた位置でリンク51によって扉41が本体部40と連結した状態で左右の一方から開かれる。扉41を閉じる際には上記と逆方向に第1、第2連結部52、54が第1、第2案内部53、55に案内されてリンク51が後退する。尚、扉41を閉じた状態で第2連結部54が第2案内部54の枢支軸となる側に偏って配置される場合もあるが、扉41の開閉動作に支障はない。
本実施形態によると、扉41の両端部から択一的に開くことのできる扉開閉機構において、扉41と本体部40(機器本体)とを連結して扉41の開閉に応じて進退するリンク51を有したリンク機構50を備えたので、扉41を開く際に使用者が扉41に追随するリンク51を視認することができる。従って、扉41が脱落するかもしれないという使用者の不安感を解消することができる。
また、扉41の枢支軸となるヒンジピン14が鉛直に配され、リンク機構50を扉41の上方に配したので、扉41の開成時にリンク51が使用者の邪魔にならない。従って、扉開閉機構を備えた冷蔵庫等の機器の利便性を向上することができる。
次に、図25、図26、図27は第2実施形態の扉開閉機構を示す平面図、正面断面図及び側面断面図である。説明の便宜上、前述の図1〜図10に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。扉開閉機構は平面視左右対称な一対のリンク機構60、70を有し、第1実施形態と同様のカム機構100が左右対称に設けられる。
リンク機構60、70はそれぞれL字型に屈曲したリンク61、71を有している。本体部40の上面に設けられるベース58には扉41の方向に突出する固定アングル80が固定される。扉41の上面には本体部40側が開口したリンクホルダー81が設けられる。
リンクホルダー81内には固定アングル80及びリンク61、71が収納される。この時、リンク61は固定アングル80の下方に配され、リンク71は固定アングル80の上方に配される。これにより、リンク61、71は扉41を閉じた状態で上下方向に重なって配置される。
固定アングル80の一端には下方に突出する係合子63が回転自在に設けられる。固定アングル80の他端には上方に突出する係合子73が回転自在に設けられる。リンク61、71には長手方向に延びて係合子63、73にそれぞれ係合する係合溝61a、71aが設けられる。係合溝61a、71aが係合子63、73に摺動案内され、リンク61、71が進退する。
リンク61の先端には下方に突出する連結部62が回転自在に設けられる。リンク71の先端には上方に突出する連結部72が回転自在に設けられる。リンクホルダー81の底面には連結部62が係合する長孔状の案内部64aを有した案内板64が取り付けられる。リンクホルダー81の天井面には連結部72が係合する長孔状の案内部74aを有した案内板74が取り付けられる。
案内部64a、74aは扉41の両端部を結ぶ方向にスライド自在に連結部62、72を支持する。これにより、リンク61、71の前部は連結部62、72が案内部64a、74aに摺動案内されて扉41に沿って移動する。
上記構成の扉開閉機構において、扉41を右側から開くと第1実施形態と同様に左側のカム機構100が第2係止位置に移行する。これにより、扉41がスライド規制された状態で左側のヒンジピン14を枢支軸として回動する。そして、図28に示すように、係合溝61a、71aの一端に配された係合子63、73を支点としてリンク61、71が回動する。これにより、リンク61、71の前部が前方に進む。
更に扉41を開くと図29に示すように、連結部62、72が案内部64a、74aによって扉41の幅方向の内側に向かって案内される。これにより、リンク61、71は係合子63、73を支点に回動し、前端が更に前方に進む。
更に扉41を開くと図30に示すように、リンク61は連結部62が案内部64aの外側の端部に配され、係合子63が係合溝61aの中間に配される。これにより、リンク61は全体が前進する。連結部72は更に扉41の内側に向かって案内部74a内を移動し、リンク71が回動する。
更に扉41を開くと図31に示すように、リンク61は連結部62が案内部64aの外側の端部に配され、係合子63が係合溝61aの後端に配される。リンク71は連結部72が案内部74aの内側の端部に配され、係合子73が係合溝71aの中間に配される。これにより、扉41が開かれる。
また、扉41を左側から開いて左側のカム機構100の係合が解除されると、扉41がスライド規制された状態で右側のヒンジピン14を枢支軸として回動する。そして、上記と同様に、図32〜図35に示すように連結部62、64が案内部64a、74aに案内され、係合溝61a、71aが係合子63、73に案内される。その結果、リンク61、71が回動を伴って前進する。
これにより、左右のヒンジピン14(枢支軸)から離れた位置でリンク61、71によって扉41が本体部40と連結した状態で左右の一方から開かれる。扉41を閉じる際には上記と逆方向に連結部62、72が案内部64a、74aに案内され、係合溝61a、71aが係合子63、73に案内されてリンク61、71が後退する。
本実施形態によると、第1実施形態と同様に、扉41と本体部40(機器本体)とを連結して扉41の開閉に応じて進退するリンク61、71を有したリンク機構60、70を備えたので、扉41を開く際に使用者が扉41に追随するリンク61、71を視認することができる。従って、扉41が脱落するかもしれないという使用者の不安感を解消することができる。
また、リンク機構60、70を平面的に見て対称に設け、リンク61、71を屈曲するとともに両方のリンク61、71が扉41上で重なって配置される。これにより、リンク機構60、70の動作が安定して扉41を円滑に開閉できるとともに、リンク機構60、70を省スペースで配置することができる。
次に、図36は第3実施形態の扉開閉機構を示す平面図である。説明の便宜上、前述の図25〜図27に示す第2実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態の扉開閉機構は第2実施形態のリンク機構60(図25参照)を省いてリンク機構70のみが設けられる。
上記構成の扉開閉機構において、扉41を右側から開くと左側のカム機構100が第2係止位置に移行する。これにより、扉41がスライド規制された状態で左側のヒンジピン14を枢支軸として回動する。そして、図37に示すように、係合溝71aの一端に配された係合子73を支点としてリンク71が回動する。これにより、リンク71の前部が前方に進む。
更に扉41を開くと図38に示すように、連結部72が案内部74aによって扉41の幅方向の内側に向かって案内される。これにより、リンク71は係合子73を支点に回動し、前端が更に前方に進む。更に扉41を開くと図39に示すように、リンク71は連結部72が更に扉41の内側に向かって案内部74a内を移動して回動する。
更に扉41を開くと図40に示すように、リンク71は連結部72が案内部74aの内側の端部に配され、係合子73が係合溝71aの中間に配される。これにより、扉41が開かれる。
また、扉41を左側から開いて左側のカム機構100の係合が解除されると、扉41がスライド規制された状態で右側のヒンジピン14を枢支軸として回動する。そして、図41に示すように、係合溝71aの一端に配された係合子73を支点としてリンク71が回動する。これにより、リンク71の前部が前方に進む。
更に扉41を開くと図42に示すように、連結部72が案内部74aによって扉41の幅方向の内側に向かって案内される。これにより、リンク71は係合子73を支点に回動し、前端が更に前方に進む。
更に扉41を開くと図43に示すように、リンク71は連結部72が案内部74aの外側の端部に配され、係合子73が係合溝71aの中間に配される。これにより、リンク71は全体が前進する。更に扉41を開くと図44に示すように、リンク71は連結部72が案内部74aの外側の端部に配され、係合子73が係合溝71aの後端に配される。
これにより、左右のヒンジピン14(枢支軸)から離れた位置でリンク71によって扉41が本体部40と連結した状態で左右の一方から開かれる。扉41を閉じる際には上記と逆方向に連結部72が案内部74aに案内され、係合溝71aが係合子73に案内されてリンク71が後退する。
本実施形態によると、リンク機構60が設けられないため第2実施形態よりもリンク機構70の動作の安定性が劣るが、第1、第2実施形態と同様に扉41が脱落するかもしれないという使用者の不安感を解消することができる。
第1〜第3実施形態において、ヒンジピン14と同心の円筒面6aが包絡面となる多数のピンや突起部により、ボス5と摺動する摺動部をリブ6に替えて形成してもよい。即ち、ボス5と摺動する摺動部が円筒面6aに沿って形成されていればよい。
また、リブ6に円筒面6aが形成される場合には、ボス5の周面を多数のピンや突起部により形成してもよい。即ち、ボス5の周面を形成する多数のピンや突起部の包絡面が第1、第2カム面5a、5bとなるように形成してもよい。
また、カム機構100を扉の上下または前後に設けて上下または前後から扉を開くようにしてもよい。また、リブ6及びヒンジピン14を扉41側に設けて第1、第2溝カム3、4及びボス5を本体部40側に設けてもよい。また、ロック外カム11を扉41側に設けてスライド外カム9を本体部40側に設けてもよい。
また、リンク51、61、71を進退させる電動装置を設けてもよい。これにより、電動装置を駆動するとリンク51、61、71が進退して扉41が開閉することができる。従って、扉開閉機構を備えた機器の利便性を向上することができる。
本発明によると、扉の対向する2辺のどちらからでも開閉できる冷蔵庫等の扉開閉機構に利用することができる。
1 スライドカム部材
2 ロックカム部材
3 第1溝カム
4 第2溝カム
5 ボス
5a 第1カム面
5b 逃げ面
5c 第2カム面
5d 凸面
6 リブ
6a 円筒面
9 スライド外カム
11 ロック外カム
14 ヒンジピン
15 ヒンジアングル
40 本体部
41 扉
50、60、70 リンク機構
51、61、71 リンク
52 第1連結部
53 第2連結部
54 第1案内部
55 第2案内部
62、72 連結部
63、73 係合子
64、74 案内板
64a、74a 案内部
80 固定アングル
81 リンクホルダー
100 カム機構
2 ロックカム部材
3 第1溝カム
4 第2溝カム
5 ボス
5a 第1カム面
5b 逃げ面
5c 第2カム面
5d 凸面
6 リブ
6a 円筒面
9 スライド外カム
11 ロック外カム
14 ヒンジピン
15 ヒンジアングル
40 本体部
41 扉
50、60、70 リンク機構
51、61、71 リンク
52 第1連結部
53 第2連結部
54 第1案内部
55 第2案内部
62、72 連結部
63、73 係合子
64、74 案内板
64a、74a 案内部
80 固定アングル
81 リンクホルダー
100 カム機構
Claims (7)
- 機器本体の開口部を覆う扉の対向する両端部を枢支軸として一方から択一的に開閉する扉開閉機構において、両端の前記枢支軸から離れた位置で前記扉と前記機器本体とを連結して前記扉の開閉に応じて進退するリンクを有したリンク機構を備えたことを特徴とする扉開閉機構。
- 前記機器本体及び前記扉の両端部に対称に配されて前記機器本体と前記扉との係合及び離脱を行う一対のカム機構を備え、前記扉の閉成時に両側の前記カム機構が対称な第1係止位置をとるとともに、前記扉の一方を開く際に前記カム機構によって前記扉を開放側から軸側へスライドさせて他方の前記カム機構が前記扉を回動自在にスライド規制する第2係止位置をとることを特徴とする請求項1に記載の扉開閉機構。
- 前記リンク機構は、前記リンクが両端に回転自在の第1、第2連結部を有し、前記扉に配されて第1連結部を前記扉の両端部を結ぶ方向にスライド自在に支持する第1案内部と、前記機器本体に配されて第2連結部を前記開口部の開口面に垂直な方向にスライド自在に支持する第2案内部とを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の扉開閉機構。
- 前記リンク機構は、前記リンクが長手方向に延びる係合溝を有するとともに回転自在の連結部を一端に有し、前記扉に配されて前記連結部を前記扉の両端部を結ぶ方向にスライド自在に支持する案内部と、前記機器本体に配されて前記係合溝に係合して前記リンクを案内する係合子とを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の扉開閉機構。
- 前記リンク機構を平面的に見て対称に一対設け、前記リンクを屈曲するとともに両方の前記リンクが前記扉上で重なって配置されることを特徴とする請求項4に記載の扉開閉機構。
- 前記枢支軸が鉛直に配され、前記リンク機構を前記扉の上方に配したことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の扉開閉機構。
- 前記リンクを進退させる電動装置を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の扉開閉機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007261722A JP2009092285A (ja) | 2007-10-05 | 2007-10-05 | 扉開閉機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007261722A JP2009092285A (ja) | 2007-10-05 | 2007-10-05 | 扉開閉機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009092285A true JP2009092285A (ja) | 2009-04-30 |
Family
ID=40664443
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007261722A Pending JP2009092285A (ja) | 2007-10-05 | 2007-10-05 | 扉開閉機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009092285A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2007
- 2007-10-05 JP JP2007261722A patent/JP2009092285A/ja active Pending
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