JP2021192891A - 消火器箱 - Google Patents
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Description
本発明は、道路を有するトンネル内の道路とトンネル壁面との間にトンネル壁面に沿って設けられた監視員通路内に埋込み設置され、消火器が収納された筐体と、
設置状態に於いて監視員通路面側となる筐体の上面に設けられた上面扉開口を開閉自在に配置された上扉と、
を備えたトンネル内消火器箱であって、
上扉の裏面に着脱自在に係止された取手を操作することにより筐体内に収納された消火器を筐体内から取り出すための消火器取出し構造が設けられたことを特徴とする。
本発明は、道路を有するトンネル内の道路とトンネル壁面との間にトンネル壁面に沿って設けられた監視員通路内に埋込み設置され、消火器が収納された筐体と、
設置状態に於いて監視員通路面側となる筐体の上面に設けられた上面扉開口を開閉自在に配置された上扉と、
を備えたトンネル内消火器箱であって、
上扉の開放に連動して少なくとも一部が監視員通路の外部に露出する取手を操作することにより筐体内に収納された消火器を筐体内から取り出すための消火器取出し構造が設けられたことを特徴とする。
更に、設置状態に於いて道路側となる筐体の前面に設けられた前面扉開口を開閉自在に配置された前扉を備え、
上扉は、設置状態に於いてトンネル壁面側となる上扉の後縁部を開閉軸とした前開き自在且つ設置状態に於いて道路側となる上扉の前縁部を開閉軸とした後開き自在に配置される。
本発明は、道路を有するトンネル内の道路とトンネル壁面との間にトンネル壁面に沿った監視員通路内に埋込み設置され、消火器が収納された筐体と、設置状態に於いて監視員通路面側となる筐体の上面に設けられた上面扉開口を開閉自在に配置された上扉と、を備えたトンネル内消火器箱であって、上扉の裏面に着脱自在に係止された取手を操作することにより筐体内に収納された消火器を筐体内から取り出すための消火器取出し構造が設けられたため、監視員通路の路面側から消火器を取り出す場合に上扉を開くと、上扉の裏面に係止された取手が道路利用者の目の前に現れ、取手を扉裏面から外して引き上げることで消火器を上面扉開口から簡単且つ容易に取り出して消火作業を行うことができる。
本発明の別の形態にあっては、道路を有するトンネル内の道路とトンネル壁面との間にトンネル壁面に沿った監視員通路内に埋込み設置され、消火器が収納された筐体と、設置状態に於いて監視員通路面側となる筐体の上面に設けられた上面扉開口を開閉自在に配置された上扉と、を備えたトンネル内消火器箱であって、上扉の開放に連動して少なくとも一部が監視員通路の外部に露出する取手を操作することにより筐体内に収納された消火器を筐体内から取り出すための消火器取出し構造が設けられたため、監視員通路の路面側から消火器を取り出す場合に上扉を開くと、監視員通路上に取手が露出し、露出した取手を操作することで、消火器を上面扉開口から簡単且つ容易に取り出して消火作業を行うことができる。
また、更に、設置状態に於いて道路側となる筐体の前面に設けられた前面扉開口を開閉自在に配置された前扉を備え、上扉は、設置状態に於いてトンネル壁面側となる上扉の後縁部を開閉軸とした前開き自在且つ設置状態に於いて道路側となる上扉の前縁部を開閉軸とした後開き自在に配置されるため、車両事故による火災の発生時に、利用者は、道路に面した前扉を開放させると共に上扉を前開きすることで、消火器箱の前面上部及び上面が大きく開口され、筐体内に収納されている消火器を簡単且つ容易に取出して消火を行うことができる。
図1は自動車専用道路のトンネル内に設置された消火器箱を含むトンネル非常用設備を示した説明図である。図1に示すように、シールド工法により構築されたトンネル10内は円筒形のトンネル壁面12により覆われ、床版17により仕切られることで道路15が設けられており、この例にあっては、道路15は1方向2車線としている。
(消火栓収納箱の外観構造)
図2は消火器箱を消火栓収納箱と共に示した説明図、図3は上扉を前開きして前扉をスライド落下して開放させた消火器箱を示した説明図、図4は上扉を後開きした消火器箱を示した説明図である。なお、図3では、筐体内に設けられる、後の説明で明らかにする消火器取出し構造の図示は省略している。
図5は前扉及び上扉を閉鎖した消火器箱を正面及び平面から示した説明図、図6は消火器箱の前扉側を内部から見て示した説明図、図7は上扉との係止を解除して前扉をスライド開放させる第1扉開閉機構の機能構成を示した説明図、図8は上扉を閉鎖位置に係止すると共に上扉を後開きさせる第2扉開閉機構を横断面で示した説明図である。
図5乃至図8に示すように、消火器箱20の上面扉開口に配置された上扉32は、前開きハンドル34により操作される前開き機構と、後開きハンドル38により操作される後開き機構を備える。
図5乃至図7に示すように、前扉30における最上部のスライド扉36aの上部中央と上扉32の前縁中央に配置された第1扉開閉機構60は、前開きハンドル34の裏側のハンドル本体34aから両側に軸部材(第1軸部材)66を突出させており、軸部材66の先端は、スライド扉36aの裏面に固定された軸受部68の軸穴68aに挿入されており、これにより上扉32にスライド扉36aを係止させて閉鎖位置に保持させている。
図5及び図6に示すように、上扉32の前縁両端に配置された第2扉開閉機構62は、上扉32の内側に軸部材(第2軸部材)72を扉裏面から浮かせた状態で片持ち支持させており、筐体31側に固定された軸受部70に対し、軸部材72を上方から着脱自在としている。
図5(B)に示すように、上扉32の後縁中央に配置された第3扉開閉機構64は、後開きハンドル38の裏側のハンドル本体(不図示)から両側に軸部材(第3軸部材)74を突出させており、軸部材74の先端は、筐体31の背面内面に固定された軸受部材76の軸穴に挿入されており、上扉32の後縁側を筐体31側に係止させて閉鎖位置に保持させている。
図9は消火器取出し構造の第1実施形態を備えた消火器箱を側面から見た断面により示した説明図であり、図9(A)に上扉及び前扉の閉鎖状態を示し、図9(B)に上扉及び前扉を開いた状態を示し、図9(C)に上扉を後開きした状態を示す。また、図10は図9の消火器取出し構造を備えた消火器箱を正面から見た断面で示した説明図、図11は9における取手係止構造を取り出して示した説明図である。
図9(A)及び図10に示すように、消火器箱20には、消火栓取出し構造の第1実施形態として、消火器50の底部側を着脱自在に収納する収納篭90が設けられ、収納篭90は伸縮自在な吊下げ部材として機能する樹脂製のストリング92により取手94に吊下げられており、取手94は着脱連結部98を備えたリング部材96と止め輪100により構成される取手係止構造により上扉32の裏面に切り離し自在に係止されている。
道路利用者が道路側から消火器箱20に収納されている消火器50を取り出す場合には、図3に示したように、道路利用者は前開きハンドル34をリフトアップすると、前扉30における最上部のスライド扉36aの係止が解除され、スライド扉36aはスライド扉36bと共に自重によりスライド落下して固定扉35の裏側に収納され、前扉30が開放される。
道路利用者が監視員通路側から消火器箱20に収納されている消火器50を取り出す場合には、図4に示したように、道路利用者は監視員通路14から体をかがめて後開きハンドル38をリフトアップすると、上扉32の後縁側の筐体31側に対する係止が解除され、図5及び図6に示した、前縁側に配置された第1扉開閉機構60及び第2扉開閉機構62による共通の軸中心線75を中心に、上扉32は後開きされ、上面扉開口が形成される。
図12は取手係止構造としてボールチャッキ構造を設けた消火器箱の実施形態を示した説明図であり、正面から見た断面の一部で示している。
図13は消火器取出し構造に吊下げ網部を設けた消火器箱の実施形態を示した説明図である。
図14は消火器取出し構造の第2実施形態を備えた消火器箱を側面から見た断面により示した説明図、図15は図14の消火器取出し構造を備えた消火器箱を正面から見た断面で示した説明図、図16は図14における消火器取出し構造を取り出して示した説明図、図17は図14における取手係止構造を取り出して示した説明図、図18は図14のガイドプレートに対するスライダのガイド構造を取り出して示した説明図、図19は図14のガイドプレートに設けられたラッチ機構を取り出して示した説明図である。
図14、図15及び図16に示すように、消火器箱20の筐体31内には、底部に支持された回動軸132により前後方向に回動自在に台座130が配置され、台座130の背後にガイドプレート134が起立されている。
道路利用者が道路側から消火器箱20に収納されている消火器50を取り出す場合には、上扉32及び前扉30の開放操作が行われると、図20に示すように、軸部材74を軸中心線とした上扉32の前開きに伴い、上扉32の裏面に固定されたフック部材152により取手146が軸160を中心に回動され、消火器50から遠ざけた位置に起立する。
道路利用者が監視員通路側から消火器箱20に収納されている消火器50を取り出す場合には、上扉32が後開きされると、図21に示すように、軸部材72を軸中心線とした上扉32の後開きに伴い、上扉32の裏面に固定されているフック部材152により取手146が軸160を中心に回動され、上面扉開口から上方に取手146が飛び出すように起立し、取手146が道路利用者の目の前に出現する。
(第1乃至第3扉開閉機構)
上記の実施形態に示した消火器を吊り上げるか消火器を引き上げる消火器取出し構造は一例であり、上扉側に着脱自在に配置された取手を持って消火器を監視員通路側から取り出す構造であれば、適宜の構造が適用できる。
上記の実施形態は、上扉の前開きに伴い前扉の係止を解除してスライド開放させ、また、前扉を閉鎖位置に保持したまま上扉を後ろ開きさせる構造であれば、適宜の構造が含まれる。
上記の実施形態は、消火栓収納箱の片側に、2本の消火器を収納する消火器箱を配置した場合を例にとっているが、消火栓収納箱の両側に、消火器1本を収納する消火器箱を設けるようにしても良い。
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
12:トンネル壁面
14:監視員通路
15:道路
16:消火栓設備
17:床版
18:消火栓収納箱
20:消火器箱
22:ダクト
23:管理用通路
24:給水本管
25:放水制御機構収納部
30:前扉
31:筐体
32:上扉
34:前開きハンドル
34a,38a:ハンドル本体
36a,36b:スライド扉
38:後開きハンドル
42:通報装置パネル
44:赤色表示灯
45:発信器
46:応答ランプ
48:電話ジャック
50:消火器
60:第1扉開閉機構
62:第2扉開閉機構
64:第3扉開閉機構
66,72,74:軸部材
68,70:軸受部
73:支持片
75,85:軸中心線
76:軸受部材
78:リンク
80:移動支点
82:回動支点
84:スライド支点
88:スプリング
90,138:収納篭
92,118:ストリング
94,146:取手
96:リング部材
98:着脱連結部
98a:マグネット
98b:磁性体
98c:プラグ
98d:ソケット
100:止め輪
102:ボールキャッチ構造
104:ボールキャッチ本体
110:チャッキ部材
114:吊下げ網部
120:樹脂被覆金属ワイヤー
130:台座
132:回動軸
134:ガイドプレート
136:スライダ
140:ローラ
142:軌道
144:ラッチ機構
148:吸着支持部
150:金属ワイヤー
152:フック部材
154:ガイド溝
156:マグネット
158:取手基台
160:軸
162:ガイド突起
164:止め板
166:ラッチ爪
168:切欠
170:軸ピン
172:バネ
Claims (3)
- 道路を有するトンネル内の前記道路とトンネル壁面との間に前記トンネル壁面に沿って設けられた監視員通路内に埋込み設置され、消火器が収納された筐体と、
設置状態に於いて前記監視員通路面側となる前記筐体の上面に設けられた上面扉開口を開閉自在に配置された上扉と、
を備えたトンネル内消火器箱であって、
前記上扉の裏面に着脱自在に係止された取手を操作することにより前記筐体内に収納された消火器を前記筐体内から取り出すための消火器取出し構造が設けられたことを特徴とするトンネル内消火器箱。
- 道路を有するトンネル内の前記道路とトンネル壁面との間に前記トンネル壁面に沿って設けられた監視員通路内に埋込み設置され、消火器が収納された筐体と、
設置状態に於いて前記監視員通路面側となる前記筐体の上面に設けられた上面扉開口を開閉自在に配置された上扉と、
を備えたトンネル内消火器箱であって、
前記上扉の開放に連動して少なくとも一部が前記監視員通路の外部に露出する取手を操作することにより前記筐体内に収納された消火器を前記筐体内から取り出すための消火器取出し構造が設けられたことを特徴とするトンネル内消火器箱。
- 請求項1又は2記載のトンネル内消火器箱であって、
更に、設置状態に於いて前記道路側となる前記筐体の前面に設けられた前面扉開口を開閉自在に配置された前扉を備え、
前記上扉は、設置状態に於いて前記トンネル壁面側となる前記上扉の後縁部を開閉軸とした前開き自在且つ設置状態に於いて前記道路側となる前記上扉の前縁部を開閉軸とした後開き自在に配置されたことを特徴とするトンネル内消火器箱。
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