JP7279571B2 - 光源装置およびプロジェクター - Google Patents

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Description

本発明は、光源装置およびプロジェクターに関する。
近年、プロジェクター用の光源装置として、レーザー光源と蛍光体とを用いた光源装置が注目されている。一般的に、蛍光体を冷却することで、蛍光の変換効率が向上することが知られている。下記特許文献1に開示の光源装置では、蛍光体を支持する基板を取り付けた支持部材と、励起光を射出する発光素子で発生した熱を放出する冷却装置とを熱的に接続することで蛍光体を冷却している。
また、蛍光体は温度上昇によって劣化すると、蛍光を効率良く生成できなくなる場合がある。そこで、下記特許文献2に開示の光源装置のように、蛍光体上における励起光の集光位置を移動させることで、蛍光体が高エネルギーの励起光に長時間晒されないようにすることで、蛍光体の劣化による蛍光量の低下を抑制する技術も知られている。
特開2018-180107号公報 特開2018-190664号公報
しかしながら、上記特許文献2に開示の光源装置では励起光の集光位置を移動させるため、蛍光体から射出された蛍光の光路が変化し、光源装置の後段に配置される光学部品に対する蛍光の入射位置が変化する。すると、光源装置の後段の光学部品に対して蛍光が効率良く入射できず、蛍光の光利用効率が低下するという問題が生じることがある。よって、蛍光体の劣化による蛍光量の低下を抑制しつつ、蛍光を効率良く利用可能な技術の提供が望まれていた。
上記の課題を解決するために、本発明の第1態様の光源装置は、光源と、前記光源から射出された光で励起されて蛍光を生成する蛍光体と、前記蛍光体を支持する蛍光体支持基板と、を有する波長変換ユニットと、前記光源が固定されるとともに、前記波長変換ユニットを支持する筐体部と、を備え、前記波長変換ユニットは、前記筐体部に対して移動可能に支持されることを特徴とする。
前記筐体部に対して、前記波長変換ユニットを移動させる移動機構をさらに備える構成としてもよい。
前記光源から射出された光を前記蛍光体に集光させる集光光学系と、前記集光光学系を保持する保持部材と、を有する集光光学系ユニットをさらに備え、前記保持部材は、前記筐体部に固定される構成としてもよい。
前記保持部材と前記蛍光体支持基板との間に、第1弾性部材が設けられている構成としてもよい。
前記保持部材と前記筐体部との間に、第2弾性部材が設けられている構成としてもよい。
前記蛍光体支持基板に固定され、前記蛍光体で発生した熱を放出する冷却部材をさらに備え、前記冷却部材と前記筐体部との間に、第3弾性部材が設けられている構成としてもよい。
前記筐体部に対して前記冷却部材を付勢する第1付勢部材をさらに備える構成としてもよい。
前記筐体部に対する前記波長変換ユニットの移動を規制するように前記冷却部材を付勢する第2付勢部材をさらに備える構成としてもよい。
前記蛍光体は複数の蛍光体層を含み、前記複数の蛍光体層は、前記蛍光体支持基板上において、前記筐体部に対する前記波長変換ユニットの移動方向にそれぞれ並んで配置される構成としてもよい。
前記蛍光体は、前記筐体部に対する前記波長変換ユニットの移動方向に沿って長手となる形状を有する構成としてもよい。
本発明の第2態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の光源装置と、前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、を備えることを特徴とする。
第一実施形態のプロジェクターの概略構成を示す平面図である。 光源装置の概略構成を示す斜視図である。 筐体部の収容空間を通過する光の光路を模式的に示した図である。 光源装置の要部構成の分解図である。 光源装置の要部の断面図である。 ピックアップレンズユニットの取付構造の分解図である。 蛍光発光素子の周辺構成を示す斜視図である。 蛍光体用冷却部材の筐体部に対する取付構造を示す図である。 蛍光体支持基板と保持部材との位置関係を示す図である。 第二実施形態の蛍光発光素子の構成を示す平面図である。
(第一実施形態)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(プロジェクター)
図1は、本実施形態のプロジェクターの概略構成を示す平面図である。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、スクリーンSCR上にカラー映像(画像)を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、赤色光LR、緑色光LG、青色光LBの各色光に対応した3つの光変調装置を用いている。プロジェクター1は、照明装置の光源として、高輝度・高出力な光が得られる半導体レーザー(レーザー光源)を用いている。
具体的に、プロジェクター1は、照明装置2Aと、色分離光学系3と、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射光学装置6と、を備えている。
照明装置2Aは、照明光WLを色分離光学系3に向けて射出する。照明装置2Aは、光源装置2と、均一照明光学系36とを含む。
均一照明光学系36は、インテグレータ光学系31と、偏光変換素子32と、重畳光学系33と、を備える。なお、偏光変換素子32は必須ではない。均一照明光学系36は、光源装置2から射出された照明光WLの強度分布を被照明領域において均一化する。
インテグレータ光学系31は、例えば、レンズアレイ31a,レンズアレイ31bから構成されている。レンズアレイ31a,31bは、複数のレンズがアレイ状に配列されたものからなる。
インテグレータ光学系31を通過した照明光WLは、偏光変換素子32に入射する。偏光変換素子32は、例えば、偏光分離膜と位相差板とから構成され、照明光WLを直線偏光に変換する。
偏光変換素子32を通過した照明光WLは、重畳光学系33に入射する。重畳光学系33は、例えば、凸レンズから構成され、偏光変換素子32から射出された照明光WLを被照明領域に重畳させる。本実施形態では、インテグレータ光学系31と重畳光学系33とによって、被照明領域における照度分布が均一化される。
均一照明光学系36から射出された照明光WLは色分離光学系3へ入射する。
色分離光学系3は、照明光WLを赤色光LRと緑色光LGと青色光LBとに分離するためのものである。色分離光学系3は、第1のダイクロイックミラー7aおよび第2のダイクロイックミラー7bと、第1の全反射ミラー8a、第2の全反射ミラー8bおよび第3の全反射ミラー8cと、第1のリレーレンズ9aおよび第2のリレーレンズ9bと、を概略備えている。
第1のダイクロイックミラー7aは、光源装置2からの照明光WLを赤色光LRと、その他の光(緑色光LG及び青色光LB)とに分離する。第1のダイクロイックミラー7aは、赤色光LRを透過するとともに、その他の光(緑色光LGおよび青色光LB)を反射する。一方、第2のダイクロイックミラー7bは、その他の光を緑色光LGと青色光LBとに分離する。第2のダイクロイックミラー7bは、緑色光LGを反射するとともに、青色光LBを透過する。
第1の全反射ミラー8aは、第1のダイクロイックミラー7aを透過した赤色光LRを光変調装置4Rに向けて反射する。第2の全反射ミラー8bおよび第3の全反射ミラー8cは、第2のダイクロイックミラー7bを透過した青色光LBを光変調装置4Bに向けて反射する。緑色光LGは、第2のダイクロイックミラー7bにより光変調装置4Gに向けて反射される。
第1のリレーレンズ9aおよび第2のリレーレンズ9bは、青色光LBの光路中における第2のダイクロイックミラー7bの光射出側に配置されている。
光変調装置4Rは、赤色光LRを画像情報に応じて変調し、赤色の画像光を形成する。光変調装置4Gは、緑色光LGを画像情報に応じて変調し、緑色の画像光を形成する。光変調装置4Bは、青色光LBを画像情報に応じて変調し、青色の画像光を形成する。
光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bには、例えば透過型の液晶パネルが用いられている。また、液晶パネルの入射側および射出側には、一対の偏光板(図示せず)が配置されている。
光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bの入射側には、それぞれフィールドレンズ10R,フィールドレンズ10G,フィールドレンズ10Bが配置されている。
合成光学系5は、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bからの各画像光を合成し、投射光学装置6に向けて射出する。合成光学系5には、例えばクロスダイクロイックプリズムが用いられている。
投射光学装置6は、投射レンズ群から構成されている。投射光学装置6は、合成光学系5により合成された画像光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。
(光源装置)
次に、上記照明装置2Aに用いられる本発明の一つの態様を適用した光源装置2について説明する。
図2は、光源装置の概略構成を示す斜視図である。図2では、図面を見易くするため、筐体部の上板部の図示を省略している。以下に用いる図面においては、適宜XYZ座標系を用いて各部材の位置関係を説明する。図2において、Z軸に沿うZ方向は鉛直方向に相当し、Z軸に直交するX軸に沿うX方向は光源装置2による光射出方向に相当し、Y軸はX軸及びZ軸に直交する。以下、+Z方向を「上側」と呼び、-Z方向を「下側」と呼び、Z軸方向に沿う両方向を総称して「上下方向」と呼ぶ。また、+X方向を「左側」と呼び、-X方向を「右側」と呼び、X軸に沿う両方向を総称して「左右方向」と呼ぶ。また、+Y方向を「奥側」と呼び、-Y方向を「手前側」と呼ぶ。なお、図2では、Z軸に沿うZ方向を鉛直方向とするが、鉛直方向はプロジェクター1の設置姿勢に応じて変化する。
光源装置2は、図2に示すように、光源21と、光源用冷却部材22と、光分離素子50と、ピックアップレンズユニット(集光光学系ユニット)26と、蛍光発光素子(波長変換ユニット)27と、蛍光体用冷却部材(冷却部材)28と、拡散板ユニット30と、筐体部40と、移動機構70と、を備えている。
光源用冷却部材22と、光源21と、光分離素子50と、ピックアップレンズユニット26と、蛍光発光素子27と、蛍光体用冷却部材28とは光軸ax1上に順次配置されている。また、拡散板ユニット30と、光分離素子50とは、照明光軸ax2上に順次配置されている。光軸ax1と照明光軸ax2とは、同一面内にあり、互いに直交している。
筐体部40は金属製のケース部材からなる。筐体部40は収容空間Sを有する。収容空間Sには、光源21と、光分離素子50と、拡散板ユニット30と、ピックアップレンズユニット26と、光分離素子50とが収容されている。光源用冷却部材22及び蛍光体用冷却部材28は筐体部40に支持されている。
筐体部40は、第1の側板部41と、第2の側板部42と、第3の側板部43と、第4の側板部44と、底板部45と、を有する。第1の側板部41にはピックアップレンズユニット26が取り付けられる。第2の側板部42は第1の側板部41に対向して設けられ、光源21が取り付けられる。第3の側板部43は、第1の側板部41及び第2の側板部42と交差する(直交する)方向に延在する部材であり、拡散板ユニット30が取り付けられる。第4の側板部44は第3の側板部43に対向するとともに、第1の側板部41及び第2の側板部42と交差する(直交する)方向に延在する部材である。
底板部45は、第1の側板部41、第2の側板部42、第3の側板部43及び第4の側板部44と交差する(直交する)方向に延在する部材であって、筐体部40の底板をなす。
第4の側板部44は光分離素子50の左側(+X側)に設けられ、光分離素子50で合成されて外部に向けて射出された照明光WLを透過させる光射出部49を有する。光射出部49は、第4の側板部44を貫通する貫通孔44aで構成される。
光源用冷却部材22はヒートシンク22aを含み、光源21と熱的に接続されている。ここで、二つの部材同士が熱的に接続されているとは、二つの部材間で熱伝達が可能な状態を意味し、二つの部材同士が直接接触している状態に加え、二つの部材同士が熱伝導部材を介して間接的に接触した状態も含む。
本実施形態の光源装置2において、光源21で発生した熱は光源用冷却部材22から放出される。ヒートシンク22aは放熱性の高い金属部材から構成される。ヒートシンク22aは、光源21を支持する支持面の反対に設けられた複数のフィン22a1を有する。なお、不図示の冷却ファンによってヒートシンク22aの複数のフィン22a1に送風することでヒートシンク22aの冷却性能をより向上させてもよい。
蛍光体用冷却部材28は、第1の側板部41に形成された開口を覆うように筐体部40に取り付けられる。蛍光体用冷却部材28は、支持基板28aとヒートシンク28bとを含む。ヒートシンク28bは、支持基板28aに設けられた複数のフィン28b1を有する。なお、不図示の冷却ファンによってヒートシンク28bの複数のフィン28b1に送風することでヒートシンク28bの冷却性能をより向上させてもよい。
蛍光体用冷却部材28の支持基板28aは第1ばね部材(第1付勢部材)61及び第2ばね部材(第2付勢部材)62を介して筐体部40に取り付けられている。すなわち、本実施形態の光源装置2は、第1ばね部材61と第2ばね部材62とをさらに備えている。第1ばね部材61及び第2ばね部材62は、例えば金属板を所望のばね機能を得る形状に折り曲げて成形した板ばねで構成される。第1ばね部材61はねじ部材12を介して筐体部40に取り付けられる。第2ばね部材62は、筐体部40の第1の側板部41に設けられたばね支持部63に取り付けられる。
本実施形態の光源装置2において、蛍光発光素子27は筐体部40に対して左右方向(X軸方向)に移動可能に支持されている。移動機構70は、筐体部40に対して蛍光発光素子27を移動させる機構である。蛍光発光素子27を筐体部40に対して移動させる構成については後述する。
図3は筐体部の収容空間を通過する光の光路を模式的に示した図である。なお、図3では、筐体部40内において光が通過する各光学部材を簡略化して示している。図3に示すように、光源21は、複数の半導体レーザー(発光素子)21aを含む。光源21は、光軸ax1と直交する面内において複数の半導体レーザー21aをアレイ状に配置したパッケージ構造を有している。半導体レーザー21aは、例えば、後述の励起光として青色の光線B(例えばピーク波長が460nmのレーザー光)を射出する。図示を省略するものの、各半導体レーザー21aから射出された光線Bはコリメーターレンズにより平行光に変換された状態で射出される。本実施形態において、光源21は、複数の光線Bからなる光線束BLを射出する。なお、半導体レーザー21aの数は限定されない。
光線束BLは、光分離素子50に入射する。光分離素子50は、例えば、入射する光の一部を反射し、残りの光を透過させる光学特性を有するミラーで構成される。光分離素子50は、光軸ax1,照明光軸ax2に対して45°の角度をなすように配置されている。
一部の光線束BLは光分離素子50で反射されて拡散板ユニット30に向かう。一部の光線束BLの残りの光は光分離素子50を透過してピックアップレンズユニット26に向かう。以下、光分離素子50で反射されて拡散板ユニット30に入射する光線束BLの一部を第1光線束BL1、光分離素子50を透過してピックアップレンズユニット26に入射する光線束BLの一部の残りを励起光BL2と称す。
拡散板ユニット30は、ピックアップレンズ30aと、拡散板30bとを含む。ピックアップレンズ30aは第1光線束BL1を集光して拡散板30bに入射させる。拡散板30bは、ピックアップレンズ30aから射出された第1光線束BL1を光分離素子50に向けて拡散反射させる。以下、拡散板30bで拡散反射された光を拡散反射光BL3と称する。
拡散反射光BL3はピックアップレンズ30aで平行化され、光分離素子50に入射する。光分離素子50に入射した拡散反射光BL3のうち所定の割合の光は光分離素子50において光射出部49に向けて透過される。
ピックアップレンズユニット26は、励起光BL2を蛍光発光素子27の蛍光体に向けて集光させる。ピックアップレンズユニット26は、集光光学系24と、集光光学系24を保持する保持部材25と、を有する。集光光学系24は、第1レンズ24a、第2レンズ24b及び第3レンズ24cで構成される。ピックアップレンズユニット26から射出された励起光BL2は蛍光発光素子27の蛍光体34に入射する。
蛍光発光素子27は、蛍光体34と、蛍光体34を支持する蛍光体支持基板35とを有している。なお、蛍光体34と蛍光体支持基板35との間には、蛍光体34で生成された蛍光YLの一部を外部に向けて反射させる反射ミラー(図示略)が設けられている。本実施形態の蛍光発光素子27は励起光BL2の入射方向と反対方向に蛍光YLを射出する反射型の蛍光発光素子である。
本実施形態の蛍光体34は励起光BL2を吸収して黄色の蛍光YLに変換して射出する蛍光体粒子を含む。蛍光体粒子としては、例えばYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体を用いることができる。
蛍光体34としては、例えば、アルミナ等の無機バインダー中に蛍光体粒子を分散させた蛍光体層、バインダーを用いずに蛍光体粒子を焼結した蛍光体層などを好適に用いることもできる。
蛍光体34から射出された蛍光YLは、ピックアップレンズユニット26で平行化されて光分離素子50に入射する。光分離素子50に入射した蛍光YLは光分離素子50で反射される。光分離素子50で反射された蛍光YLは、光分離素子50を透過した拡散反射光BL3と合成されることで、白色の照明光WLを生成する。照明光WLは光射出部49から筐体部40の外部に射出されて図1に示した均一照明光学系36のインテグレータ光学系31に入射する。
図4は光源装置の要部構成の分解図である。具体的に図4は筐体部40に対するピックアップレンズユニット26、蛍光発光素子27及び蛍光体用冷却部材28の取り付け構造を示している。図5は光源装置の要部の断面図である。図5は光源装置の要部の断面図である。図5は光源装置2の要部におけるXY面に平行な面による断面を示す図である。
図4或いは図5に示されるように、ピックアップレンズユニット26はねじ部材11を介して筐体部40に固定される。蛍光発光素子27はねじ部材12を介して蛍光体用冷却部材28に固定される。ねじ部材13で筐体部40に取り付けられる第1ばね部材を介して、蛍光体用冷却部材28は筐体部40に支持される。すなわち、本実施形態において、蛍光発光素子27は蛍光体用冷却部材28を介して筐体部40に移動可能に支持されている。
蛍光体用冷却部材28と筐体部40との間に、弾性部材(第3弾性部材)59が設けられている。すなわち、蛍光体用冷却部材28の支持基板28aの+Y側と、筐体部40の-Y側との間に設けられている。弾性部材59は、例えばゴム等の弾性体で構成される。
筐体部40は、保持部材25を支持するための支持板46を有している。支持板46は、ピックアップレンズユニット26を固定するための複数のねじ穴46aと、ピックアップレンズユニット26を位置決めするための複数の位置決めピン46bと、ピックアップレンズユニット26の保持部材25を挿入するための開口部46cと、を有している。本実施形態の支持板46は、3つのねじ穴46aと、2つの位置決めピン46bとを有する。
ピックアップレンズユニット26は、収容空間S内において励起光(図2参照)の光路(光軸ax1)上に位置するように、筐体部40に取り付けられる。保持部材25は、レンズ保持部25aと取付部25bとを有する。レンズ保持部25aは、集光光学系24を構成する各レンズ24a~24cを保持する略筒状の部位である。取付部25bはレンズ保持部25aの手前側(一端側)を覆うように設けられ、保持部材25を筐体部40に取り付けるための部位である。
保持部材25の取付部25bは、レンズ保持部25aの径方向外側に張り出すように設けられている。取付部25bは、レンズ開口部51と、複数の貫通孔52と、一対のピン孔53と、リング状の凹部54と、一対のピン55と、一対の支持部56とを有している。
レンズ開口部51は取付部25bの中央部に設けられている。レンズ開口部51の内側には、レンズ保持部25aに保持された第3レンズ24cが対向配置されている。貫通孔52はねじ部材11を挿入するための孔であり、支持板46に形成されたねじ穴46aに対応した位置に設けられている。一対のピン孔53は支持板46の位置決めピン46bを挿入するための孔であり、位置決めピン46bに対応した位置に設けられている。一対のピン孔53の一方は長孔形状に形成されている。これにより、ピン孔53に対してピン46bが容易に挿入される。レンズ開口部51の周囲を囲むように凹部54が設けられている。
本実施形態のピックアップレンズユニット26は、レンズ保持部25aを支持板46の開口部46cに挿入した状態でねじ部材11を支持板46のねじ穴46aに締め込むことで筐体部40の支持板46に固定される。
ピックアップレンズユニット26の保持部材25と筐体部40の支持板46との間に弾性部材(第2弾性部材)57が設けられている。弾性部材57は例えばゴム等の弾性体で構成される。
図6はピックアップレンズユニットにおける筐体部に対する取付構造を手前側に向かって視た分解図である。
図6に示されるように、弾性部材57はレンズ保持部25aの根元を囲むように配置されている。そのため、筐体部40の支持板46にピックアップレンズユニット26をねじ部材11で固定した際、弾性部材57は保持部材25及び筐体部40間に挟まれて押圧される(図5参照)。すなわち、弾性部材57は、保持部材25の取付部25bのレンズ保持部25a側と、筐体部40の支持板46の-Y側との間に当接して設けられる。上述のように弾性部材57は開口部46cの周囲を囲むように設けられることで、開口部46cを閉塞する保持部材25と筐体部40との間に生じる隙間を塞ぐことができる。これにより、弾性部材57は筐体部40内の収容空間Sと外部とを連通させる隙間を塞ぐことで、収容空間Sへの粉塵の侵入を抑制する。
図4に示したように、ピックアップレンズユニット26の保持部材25と蛍光発光素子27の蛍光体支持基板35との間に、弾性部材(第1弾性部材)58が設けられている。弾性部材58は例えばゴム等の弾性体で構成される。弾性部材58は、保持部材25の取付部25bに形成された凹部54に収容される。本実施形態において、凹部54の深さは弾性部材58の厚さよりも小さく、弾性部材58は取付部25bの表面に対して突出した状態に設けられる。そのため、蛍光発光素子27を支持する蛍光体用冷却部材28が筐体部40に取り付けられた際、弾性部材58は保持部材25及び蛍光体支持基板35に挟まれて押圧される(図5参照)。上述のように弾性部材58は凹部54に設けられるため、蛍光体支持基板35と保持部材25との隙間が塞がれる。よって、蛍光体支持基板35と保持部材25との隙間から収容空間Sへの粉塵の侵入を抑制できる。
取付部25bにおいて、凹部54の径方向外側には、一対のピン55及び一対の支持部56が設けられている。一対のピン55は、レンズ開口部51の径方向において、レンズ開口部51を挟むように設けられている。一対のピン55は、蛍光発光素子27の位置決めに用いられる。
一対の支持部56は、一対のピン55におけるレンズ開口部51の周方向の位置と異なる場所に設けられている。一対の支持部56は、レンズ開口部51の径方向において、レンズ開口部51を挟むように設けられている。一対の支持部56は筐体部40に取り付けられた蛍光発光素子27の蛍光体支持基板35を支持する。
図7は蛍光発光素子の周辺構成を示す斜視図である。図7に示されるように、蛍光体支持基板35は、蛍光体34が設けられた表面37と反対の裏面38に蛍光体用冷却部材28の支持基板28aがねじ部材12を介して取り付けられる。蛍光体支持基板35は、例えば、銅等の高熱伝導性材料で構成される。
蛍光体支持基板35は、一対のねじ穴35aと、一対の長穴35bとを有する。ねじ穴35a及び長穴35bは蛍光体支持基板35の四隅にそれぞれ形成されている。一対のねじ穴35aは蛍光体支持基板35の略対角線上にそれぞれ設けられ、一対の長穴35bは蛍光体支持基板35の略対角線上にそれぞれ設けられる。
一対の長穴35bは互いの長さ方向を一致させるように蛍光体支持基板35に形成される。具体的に長穴35bの長さ方向はX方向に一致している。
一対の長穴35bには、保持部材25に設けられた一対のピン55がそれぞれ挿入される(図2参照)。ピン55は長穴35b内を長穴35bの長さ方向に直線移動可能とされる。つまり、ピン55及び長穴35bは、蛍光発光素子27(蛍光体支持基板35)の筐体部40に対する移動方向を規制する機能を持つ。
本実施形態の蛍光体34は、長穴35bの長手方向に沿って長手となる形状を有している。すなわち、蛍光体34は、筐体部40に対する蛍光発光素子27の移動方向に沿って長手となる形状を有している。
本実施形態では、蛍光体支持基板35と蛍光体用冷却部材28の支持基板28aとを直接接触させるため、蛍光体34の熱が蛍光体支持基板35を介して蛍光体用冷却部材28に効率良く伝達される。よって、蛍光体34の熱が効率良く放出される。
図8は蛍光体用冷却部材の筐体部に対する取付構造を示す図である。図8に示されるように、蛍光体用冷却部材28が筐体部40に取り付けられた状態において、第1ばね部材61は、支持基板28aの四隅にそれぞれ取り付けられる。第1ばね部材61の一端61aは筐体部40にねじ部材13で固定され、第1ばね部材61の他端61bは支持基板28aに接している。
第1ばね部材61は支持基板28aを厚さ方向(+Y方向)に付勢する。つまり、第1ばね部材61は蛍光体用冷却部材28を筐体部40に押し付ける方向に付勢する。これにより、蛍光体用冷却部材28の支持基板28aに固定された蛍光発光素子27は上述のように保持部材25との間で弾性部材58を押圧することができる(図5参照)。また、蛍光体用冷却部材28は、筐体部40との間で弾性部材59を押圧することができる(図5参照)。これにより、弾性部材59は筐体部40と蛍光体用冷却部材28との間に生じる隙間を塞ぐため、筐体部40内の収容空間Sへの塵埃の侵入を弾性部材57とともに防ぎ、光源装置2の防塵性能を高めることができる。
第2ばね部材62は、折曲部62aと一対の支持部62bとを含む。折曲部62aの頂部62a1は支持基板28aの右側(+X側)に固定されている。一対の支持部62bはばね支持部63に形成されたスリット63a内を上下方向(Z軸方向)に移動可能に設けられる。
図9は蛍光体支持基板と保持部材との位置関係を示す図である。図9は蛍光体支持基板35の表面37を+Y側から平面視した図である。なお、図9では、移動機構70により蛍光発光素子27が筐体部40に対して移動する前の状態を実線で示し、移動機構70による移動後の状態を2点鎖線で示し、移動前後において位置が変化しない部材を1点鎖線で示している。
図9に示すように、蛍光体用冷却部材28が筐体部40に取り付けられた状態において、レンズ保持部25aのピン55は蛍光体支持基板35に形成された長穴35bに挿入される。
図8に示したように、蛍光体用冷却部材28が筐体部40に取り付けられた状態において、第2ばね部材62は折曲部62aの折り曲げ角θを狭める方向に付勢力を発生させた状態でばね支持部63に取り付けられている。すなわち、折曲部62aの頂部62a1は左側(+X側)に突出した状態となるので、第2ばね部材62は支持基板28aを左側に付勢する。
蛍光体用冷却部材28は第2ばね部材62により+X側に押されることで、図9に示すようにピン55は長穴35bの-X側の端部35b1に押し付けられた状態となる。これにより、蛍光発光素子27における筐体部40に対する左右方向(X軸方向)の位置が規制される。すなわち、本実施形態において、第2ばね部材62は、筐体部40に対する蛍光発光素子27の移動を規制するように蛍光体用冷却部材28を付勢する。このとき、図9に示すように、蛍光体支持基板35上の蛍光体34は、ピックアップレンズユニット26の集光光学系24の中心軸(光軸ax1)に対して+X側に位置している。
本実施形態の蛍光体34は、上述のように筐体部40に対する蛍光発光素子27の移動方向(左右方向)に沿って長手となる形状を有している。そのため、図9に示されるように、蛍光体34における-X側の第1部分34aが光軸ax1上に位置している。
また、蛍光体用冷却部材28が筐体部40に取り付けられた状態において、蛍光体支持基板35はレンズ保持部25aの支持部56に当接している。これにより、蛍光体支持基板35は、ピックアップレンズユニット26に対する光軸ax1方向の位置が規制されている。
本実施形態の光源装置2は、移動機構70によって筐体部40に対して蛍光発光素子27をX軸方向に移動可能である。具体的に、移動機構70は、図8に示したように、蛍光体用冷却部材28の支持基板28aの左側(+X側)に取り付けられ、第2ばね部材62の付勢力よりも大きい力で支持基板28aを右側に移動可能である。移動機構70は、例えば、減速機付きモーターの回転方向を切り替えることでスライド移動するスライダーを含み、スライド移動するスライダーとともに支持基板28aを右側に移動させる。なお、移動機構70は支持基板28aを移動可能な構成であれば特に限定されない。
蛍光体支持基板35は蛍光体用冷却部材28とともに右側(-X側)に押されると、蛍光体支持基板35上の蛍光体34はピックアップレンズユニット26に対して右側に移動する。このとき、図9に示されるように、蛍光体支持基板35は、ピン55が長穴35bの+X側の端部35b2(図9参照)に接触するまで移動する。すなわち、蛍光体支持基板35上の蛍光体34は、長穴35bの長さ分だけ左右方向(X軸方向)に移動可能である。本実施形態において、蛍光体34の左右方向の寸法は長穴35bの長さに一致する。ピン55及び長穴35bは、左右方向以外に蛍光発光素子27(蛍光体支持基板35)が動かないように規制するとともに左右方向における蛍光発光素子27の移動量を規制する機能を有する。
以上のように移動機構70が蛍光発光素子27を筐体部40に対して-X側に移動させると、蛍光体34における+X側の第2部分34bが光軸ax1上に位置するようになる。
蛍光発光素子27が移動する際、ピン55及び長穴35bが互いに擦られることで屑が生じる場合もある。また、蛍光体支持基板35はレンズ保持部25aの支持部56に当接しているため、蛍光発光素子27が移動する際、蛍光体支持基板35及び支持部56が互いに擦られることで屑が生じる場合もある。
このような屑が蛍光体34の表面に付着すると、励起光を吸収して異常発熱し、蛍光体34が劣化するおそれがある。
これに対し、本実施形態の光源装置2によれば、図5に示したように、ピン55及び支持部56の内側に配置され、蛍光体支持基板35と保持部材25との隙間を塞ぐ弾性部材58を備えるので、蛍光体34に上記屑が付着することがない。よって、屑の付着による蛍光体34の劣化が防止される。
ここで、本実施形態の蛍光発光素子27は固定方式を採用するため、高エネルギーの励起光に晒される蛍光体34における経時的な劣化を避けることは難しい。蛍光体34が経時的に劣化すると蛍光YLの発光量の低下が起こる。
これに対し、本実施形態の光源装置2によれば、筐体部40に対して蛍光発光素子27が移動可能であるため、励起光BL2の光路である光軸ax1上に位置する蛍光体34を第1部分34aから第2部分34bに変更することができる。
本実施形態の光源装置2は、例えば、当初は蛍光体34の第1部分34aを使って蛍光YLを生成し、所定時間経過した後に蛍光体支持基板35を移動させ、蛍光体34の第2部分34bを使って蛍光YLを生成する状態に切り替えることができる。
本実施形態の光源装置2は、蛍光体34から射出される蛍光YLの光量を検出しておき、検出結果に基づいて蛍光体支持基板35を移動させるようにしてもよい。例えば、光源装置2は、蛍光体34の第1部分34aから射出される蛍光YLの光量を検出しておき、蛍光YLの光量が所定の閾値より低下した場合に蛍光体支持基板35を移動させることで、蛍光体34の第2部分34bで蛍光YLを生成する状態に切り替えてもよい。
本実施形態の光源装置2によれば、筐体部40に対して蛍光発光素子27を移動させることで、蛍光体34に対する励起光BL2の入射位置を移動させることで、蛍光体34の劣化による蛍光発光量の低下が発生するまでの時間を、蛍光体に対する励起光の入射位置を移動させない場合に比べて延ばすことができる。つまり、光源装置2は、蛍光体34の劣化による蛍光発光量の低下を抑制して長寿命化を図ることができる。
また、本実施形態の光源装置2では、励起光BL2が入射するピックアップレンズユニット26が移動しないため、蛍光体34に対する励起光の集光位置は変化しない。そのため、蛍光体34から射出される蛍光YLの光路が変化しないため、光源装置2から射出された蛍光YLは後段に配置される光学部品、例えば均一照明光学系36に対して効率良く入射する。よって、本実施形態の光源装置2によれば、蛍光YLの光利用効率を向上させることができる。
また、本実施形態のプロジェクター1によれば、上記光源装置2を備えるため、当該プロジェクター1は高輝度の画像を長期に亘って表示可能な信頼性の高いものとなる。
(第二実施形態)
続いて、第二実施形態に係る光源装置について説明する。なお、本実施形態と上記実施形態との違いは蛍光発光素子の構成である。そのため、上記実施形態と共通の構成及び部材については同じ符号を付し、その説明については省略若しくは簡略化する。
以下では、蛍光発光素子の構成を主体に説明する。図10は本実施形態の蛍光発光素子の構成を示す平面図である。
図10に示すように、本実施形態の蛍光発光素子127は、蛍光体134と、蛍光体134を支持する蛍光体支持基板35とを有している。本実施形態の蛍光体134は、複数の蛍光体層を含む。すなわち、蛍光体134は、第1の蛍光体層134aと第2の蛍光体層134bとを含む。第1の蛍光体層134a及び第2の蛍光体層134bは、蛍光体支持基板35の表面37上において長穴35bの長さ方向(X軸方向)に並んで配置される。すなわち、第1の蛍光体層134a及び第2の蛍光体層134bは、蛍光体支持基板35上において、筐体部40に対する蛍光発光素子127の移動方向(左右方向)に並んで配置される。
本実施形態の蛍光体134は、筐体部40に対する蛍光発光素子127の移動方向に並んで配置される第1の蛍光体層134aと第2の蛍光体層134bを含む。よって、本実施形態の蛍光発光素子127によれば、励起光BL2の光路である光軸ax1上に位置する蛍光体134を第1の蛍光体層134aから第2の蛍光体層134bに変更することができる。
よって、本実施形態の蛍光発光素子127を用いた光源装置においても、例えば、当初は第1の蛍光体層134aを使って蛍光YLを生成し、所定時間経過した後に蛍光体支持基板35を移動させ、第2の蛍光体層134bを使って蛍光YLを生成する状態に切り替えることができる。よって、本実施形態の光源装置においても、蛍光体134が劣化することによる蛍光量の低下を抑制して長寿命化を図ることができる。
これに対して、本実施形態の蛍光体134は互いに分離された2つの蛍光体層で構成されるため、蛍光体内を導波する光の影響を受け難い。すなわち、第1の蛍光体層134a内を伝播する励起光は、第1の蛍光体層134aと分離された第2の蛍光体層134b内に伝播することはない。よって、第1の蛍光体層134a内を導波する励起光によって、蛍光体層134bが劣化することを抑制することができる。したがって、本実施形態の蛍光体134によれば、蛍光体134の劣化による蛍光量の低下をより抑制して長寿命化を図ることができる。
本実施形態の蛍光体134を備えた光源装置においても、蛍光体134の劣化による蛍光発光量の低下を抑制して長寿命化を図ることができる。よって、本実施形態の光源装置を備えたプロジェクターにおいても、高輝度な画像を表示することができる。
なお、本発明は上記実施形態の内容に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、光分離素子50として入射光の一部を透過させ、残りを反射させるミラーを例に挙げたが、本発明はこれに限定されず、光線束BLを偏光方向に応じて分離する偏光ビームスプリッターを用いてもよい。
また、上記実施形態では、3つの光変調装置4R,4G,4Bを備えるプロジェクター1を例示したが、1つの光変調装置でカラー映像を表示するプロジェクターに適用することも可能である。また、光変調装置として、デジタルミラーデバイスを用いてもよい。
また、上記第一実施形態において、蛍光体34は長穴35bの長手方向に沿って長手となる形状を有していたが、蛍光体34の長辺と同じ長さの辺で構成される略正方形でもよい。ただし、蛍光体34の面積が小さい方が、蛍光体34を蛍光体支持基板35に半田や焼結型金属接合剤で接合した際に高い接合力を得やすく、接合部の熱抵抗を低減できるため、第一実施形態のような長方形形状の方が望ましい。
また、上記第二実施形態において、蛍光体134は2つ以上の蛍光体層を備えていてもよい。
また、上記実施形態では本発明による光源装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限られない。本発明による光源装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
1…プロジェクター、2…光源装置、4B,4G,4R…光変調装置、6…投射光学装置、21…光源、24…集光光学系、25…保持部材、26…ピックアップレンズユニット(集光光学系ユニット)、27…蛍光発光素子(波長変換ユニット)、28…蛍光体用冷却部材、28a…支持基板、34,134…蛍光体、35…蛍光体支持基板、40…筐体部、57,58,59…弾性部材、57…弾性部材(第2弾性部材)、58…弾性部材(第1弾性部材)、59…弾性部材(第3弾性部材)、61…第1ばね部材(第1付勢部材)、62…第2ばね部材(第2付勢部材)、70…移動機構、134a…第1の蛍光体層(複数の蛍光体層)、134b…第2の蛍光体層(複数の蛍光体層)、YL…蛍光。

Claims (8)

  1. 光源と、
    前記光源から射出された光で励起されて蛍光を生成する蛍光体と、前記蛍光体を支持する蛍光体支持基板と、を有する波長変換ユニットと、
    前記光源が固定されるとともに、前記波長変換ユニットを支持する筐体部と、
    前記光源から射出された光を前記蛍光体に集光させる集光光学系と、前記集光光学系を保持する保持部材と、を有する集光光学系ユニットと、を備え、
    前記波長変換ユニットは、前記筐体部に対して移動可能に支持され、
    前記保持部材は、前記筐体部に固定され、
    前記保持部材と前記蛍光体支持基板との間に、第1弾性部材が設けられている
    ことを特徴とする光源装置。
  2. 前記保持部材と前記筐体部との間に、第2弾性部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 光源と、
    前記光源から射出された光で励起されて蛍光を生成する蛍光体と、前記蛍光体を支持する蛍光体支持基板と、を有する波長変換ユニットと、
    前記光源が固定されるとともに、前記波長変換ユニットを支持する筐体部と、
    前記蛍光体支持基板に固定され、前記蛍光体で発生した熱を放出する冷却部材と、
    前記筐体部に対して前記冷却部材を付勢する第1付勢部材と、を備え、
    前記波長変換ユニットは、前記筐体部に対して移動可能に支持され、
    前記冷却部材と前記筐体部との間に、第3弾性部材が設けられている
    ことを特徴とする光源装置。
  4. 前記筐体部に対する前記波長変換ユニットの移動を規制するように前記冷却部材を付勢する第2付勢部材をさらに備える
    ことを特徴とする請求項3に記載の光源装置。
  5. 前記筐体部に対して、前記波長変換ユニットを移動させる移動機構をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光源装置。
  6. 前記蛍光体は、複数の蛍光体層を含み、
    前記複数の蛍光体層は、前記蛍光体支持基板上において、前記筐体部に対する前記波長変換ユニットの移動方向にそれぞれ並んで配置される
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の光源装置。
  7. 前記蛍光体は、前記筐体部に対する前記波長変換ユニットの移動方向に沿って長手となる形状を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の光源装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
    前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、を備える
    ことを特徴とするプロジェクター。
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