JP2019066625A - 光学エンジン及びプロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】コリメートレンズへの塵埃等の付着を抑制可能な小型で高出力な光学エンジン及びこの光学エンジンを備えた小型で高出力なプロジェクタを提供することを目的とする。【解決手段】 複数の半導体レーザ4及び半導体レーザ4に対応した複数のコリメートレンズ8を有するレンズアレイ6を備えた光源装置10と、レンズアレイ6から出射された光が通過する開口32を備える筐体30と、光源装置10のレンズアレイ6及び筐体30の間を接続する弾性を有するシール部材20と、を備え、シール部材20の第1面22がレンズアレイ6の出射側の外縁面6Aと全周にわたって接し、シール部材20の、第1面とは反対側に位置する第2面24が筐体30の開口の周囲34と全周にわたって接しており、シール部材20が圧縮された状態でレンズアレイ6及び筐体30の間に配置されている光学エンジン2、及びこの光学エンジン2を備えたプロジェクタを提供する。【選択図】図1B

Description

本発明は、半導体レーザを有する光学エンジン及びこの光学エンジンを備えたプロジェクタに関する。
近年、半導体レーザを有する光源装置や、半導体レーザや光学系を有する光学エンジンが、プロジェクタをはじめとする様々な技術分野で用いられるようになっている。その中には、複数の半導体レーザ及びこれに対応した複数のコリメートレンズを有するレンズアレイを備えた光源装置が提案されている
(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−195843号
特許文献1に記載の光源装置では、弾性を有する衝撃緩衝部材を介して、レンズアレイ押さえ板でレンズアレイを筐体に押し付けて、レンズアレイの浮き上がりを防止している。しかし、レンズアレイの各コリメートレンズは光源装置の外部に露出しているため、例えば、高光密度の短波長の光がコリメートレンズを透過する場合、光エネルギーが高くなって、空気中の塵埃等がレンズ外表面に吸着する可能性がある。この場合、光源装置の光学的性能が低下することになる。
また、レンズアレイの各コリメートレンズの周囲は衝撃緩衝部材で囲まれているので、各コリメートレンズ間の距離を狭めることには限界があり、レンズアレイ、延いては光源装置を小型化するのには自ずと限界がある。
上記の問題は、更に他の光学系を有する光学エンジンや、この光学エンジンを備えたプロジェクタにおいても同様に生じる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、コリメートレンズへの塵埃等の付着を抑制可能な小型で高出力な光学エンジン及びこの光学エンジンを備えた小型で高出力なプロジェクタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る光学エンジンは、
複数の半導体レーザ及び前記半導体レーザに対応した複数のコリメートレンズを有するレンズアレイを備えた光源装置と、
前記レンズアレイから出射された光が通過する開口を備える筐体と、
前記光源装置の前記レンズアレイ及び前記筐体の間を接続する弾性を有するシール部材と、
を備え、
前記シール部材の第1面が前記レンズアレイの出射側の外縁面と全周にわたって接し、前記シール部材の、前記第1面とは反対側に位置する第2面が前記筐体の前記開口の周囲と全周にわたって接しており、
前記シール部材が圧縮された状態で前記レンズアレイ及び前記筐体の間に配置されている。
本発明の一態様に係るプロジェクタは、
上記の光学エンジンと、
前記光学エンジンから出射された光が入射する蛍光体ホイールと、
画像データに基づいて、前記蛍光体ホイールから出射された複数の波長帯域の光を順次変調して画像を形成する光変調手段と、
前記画像を拡大して投射する投射手段と、
を備えている。
以上のように、本発明の一態様では、コリメートレンズへの塵埃等の付着を抑制可能な小型で高出力な光学エンジン及びこの光学エンジンを備えた小型で高出力なプロジェクタを提供することができる。
本発明の1つの実施形態に係る光学エンジンの概要を示す模式的な斜視図(断面図)である。 図1Aの光学エンジンの光源装置領域を拡大して示した模式的な斜視図(断面図)である。 本発明の1つの実施形態に係る光学エンジンの光源装置及びヒートシンクの領域を示した模式的な斜視図(外形図)であって、出射側の反対側から見た図である。 本発明の1つの実施形態に係る光学エンジンの光源装置及びヒートシンクの領域を示した模式的な斜視図(外形図)であって、側面側から見た図である。 本発明の実施形態に係る光源装置の内部構造を模式的に示す側面断面図である。 図3Aに示す光源装置の内部構造を直交方向から見た側面断面図である。 図2Aの矢視IV−IV断面であって、スペーサ及び接続部材を用いた光学エンジンの取付構造の一例を模式的に示す側面断面図である。 本発明の1つの実施形態に係るプロジェクタの概要を示す模式図あって、光学エンジンやプロジェクタを上から見た模式的な平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための実施形態を説明する。各図面中、同一の機能を有する対応する部材には、同一符号を付している。要点の説明または理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態を分けて示す場合があるが、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせは可能である。後述の実施形態では前述の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については、実施形態ごとには逐次言及しないものとする。
(1つの実施形態に係る光学エンジン)
はじめに、図1A、図1B、図2A、図2B、図3A及び図3Bを参照しながら、本発明の1つの実施形態に係る光学エンジンの概要を説明する。ここで、図1Aは、本発明の1つの実施形態に係る光学エンジンの概要を示す模式的な斜視図(断面図)である。図1Bは、図1Aの光学エンジンの光源装置領域を拡大して示した模式的な斜視図(断面図)である。図2Aは、本発明の1つの実施形態に係る光学エンジンの一部である光源装置及びヒートシンクを示した模式的な斜視図(外形図)であって、出射側と反対側から見た図である。図2Bは、本発明の1つの実施形態に係る光学エンジンの一部である光源装置及びヒートシンクを示した模式的な斜視図(外形図)であって、側面側から見た図である。図3Aは、本発明の実施形態に係る光源装置の内部構造を模式的に示す側面断面図である。図3Bは、図3Aに示す光源装置の内部構造を直交方向から見た側面断面図である。
<光源装置>
本実施形態に係る光学エンジン2は、複数の半導体レーザ4及び半導体レーザ4に対応した複数のコリメートレンズ8を有するレンズアレイ6を備えた光源装置10を備える。光源装置10に関して更に詳細に述べると、図1B、図3A及び図3Bに示すように、光源装置10は、側壁部12C及び基板部12Dを有するパッケージ12を備えている。複数の半導体レーザ4は基板部12Dに載置され、側壁部12Cで囲まれている。パッケージ12の出射側の端面12Aが、レンズアレイ6の入射側の外縁面6Bに接しており、パッケージ12及びレンズアレイ6により、外気から遮断された内部空間が形成されている。複数の半導体レーザ4は、このパッケージ12の内部空間に収容されている。
本実施形態では、パッケージ12の出射側の端面12A及びレンズアレイ6の入射側の外縁面6Bの間が、接着剤で接合されている。適用する接着剤として、例えば、エポキシ系の紫外線照射硬化タイプが好ましく、アクリル系の紫外線照射硬化タイプの接着剤が更に好ましい。
ただし、光源装置10が稼働して温度変化が生じると、パッケージ12及びレンズアレイ6の線膨張係数の違いにより、それらの変形量が異なり、両者が剥離する危険性が有る。また、光源装置10の落下、振動衝撃により接着層が剥離し、レンズアレイ6が脱落する危険性もある。
このため、本実施形態では、後述するように、圧縮したシール部材20の弾性力により、パッケージ12の出射側の端面12Aがレンズアレイ6の入射側の外縁面6Bに押し付けられた状態で取り付けられている。これにより、仮に、パッケージ12の出射側の端面12A及びレンズアレイ6の入射側の外縁面6Bの間の接着層に剥離が生じたとしても、気密な内部空間を維持できる。これにより、半導体レーザ4を確実に外気から遮蔽することができ、半導体レーザ4に塵埃等が付着するのを効果的に抑制することができる。
図3A及び図3Bに示す光源装置10では、内部空間の気密性を更に高めるため、レンズアレイ6と隣接する領域に、透光性部材14を備えた本体部12Eが配置されている。ただし、本体部12Eが備えられていなくても、パッケージ12の出射側の端面12A及びレンズアレイ6の入射側の外縁面6Bの接触により、十分に外気から遮断された内部空間を形成することができる。
パッケージ12の基板部12Dには、各半導体レーザ4に対応した立上ミラー16が載置されている。半導体レーザ4から基板部12Dの上面に対して略平行な方向に出射された光は、立上ミラー16により、基板部12Dの上面に対して略垂直な方向に反射され、本体部12Eの透光性部材14を透過して、レンズアレイ6の入射面LAへ入射する。入射面LAへ入射した光は、レンズアレイ6により平行光となり、平行光がレンズアレイ6の出射面LBから出射される。
半導体レーザ4、立上ミラー16及び透光性部材14の何れも、レンズアレイ及びパッケージ12で形成された外気から遮断された内部空間の中に配置されているので、塵埃等が付着して光学特性が低下することを抑制できる。
半導体レーザ4への配線については、リード18が、パッケージ12の側壁部12Cを貫通するように、パッケージ12の外側から内部に延びており、中継部56を介したワイヤ54による配線で、リード18と各半導体レーザ4とが電気的に繋がっている。
本実施形態では、10個の半導体レーザ4を備え、各半導体レーザ4に対応する10個の立上ミラー16が、2×5のマトリックス状に配置され、各立上ミラー16で反射された光の光軸にレンズ中心が位置するように、レンズアレイ6の各コリメートレンズ8が配置されている。本実施形態に係るレンズアレイ6は、10個のコリメートレンズ8が2×5のマトリックス状に配置されて一体的に形成されている。
ただし、これに限られるものではなく、例えば、20個の半導体レーザ及びそれに対応した20個の立上ミラーが実装され、これに対応した20個のコリメートレンズを有するレンズアレイを用いることもできるし、その他の任意の数の半導体レーザ、立上ミラー、コリメートレンズを有する光源装置を用いることができる。
半導体レーザ4として、本実施形態では、青色半導体レーザが用いられている。青色半導体レーザの出射光は、例えば、370〜500ナノメートルの波長帯域のうちの特定の波長をピークとする光であり、特に、420〜500ナノメートルの波長帯域のうちの特定の波長をピークとする光であることが好ましい。
ただしこれに限られるものではなく、例えば、発振波長が紫外から緑色領域の任意の波長域の窒化物半導体レーザを用いることも考えられるし、赤色や赤外のGaAs系半導体レーザ半導体レーザを用いることも考えられる。
<筐体、シール部材>
図1Bに示すように、本実施形態に係る光学エンジン2は、更に、レンズアレイ6から出射された光が通過する開口32を備える筐体30と、光源装置10のレンズアレイ6及び筐体30の間を接続する弾性を有するシール部材20とを備える。シール部材20も、レンズアレイ6から出射された光が通過する開口26を備えており、開口26を囲むように配置された弾性材からなる外縁部で構成されている。
筐体30の材質として、樹脂材料、金属材料をはじめとする任意の材料を採用することができる。シール部材20の材質として、弾性を有する任意のゴム材料や樹脂材料を採用することができる。
シール部材20の入射側の第1面22が、レンズアレイ6の出射側の外縁面6Aと全周にわたって接している。また、シール部材20の、第1面22とは反対側に位置する第2面24が筐体30の開口の周囲34と全周にわたって接している。そして、シール部材20は、圧縮された状態でレンズアレイ6及び筐体30の間に配置されている。
更に詳細に述べれば、シール部材20は、レンズアレイ6のコバ部(出射側の外縁面6A)を受ける段状部28Aを有する。後述するように、接続部材52により、光源装置10の後方側(出射方向と反対側)からレンズアレイ6の出射側の外縁面6Aがシール部材20の第1面22に押し付けられ、これにより圧縮されたシール部材20の弾性力で、シール部材20の第2面24が筐体30の開口の周囲34に押し付けられる。これにより、レンズアレイ6及びシール部材20の間、並びにシール部材20及び筐体30の間を気密に接続することができ、その結果、シール部材20を介して、レンズアレイ6及び筐体30の間を気密に接続することができる。
筐体30の内部には、光源装置10のレンズアレイ6から出射された光が透過または反射する光学部材が収納されている。例えば、光学エンジン2を時分割式のプロジェクタに用いる場合であれば、蛍光体ホイールに集光するような集光レンズを含む光学部材を筐体30の内部に配置することが考えられる。このとき、シール部材20等により筐体30の内部を外気から遮断された状態に保つことができる。よって、光学部材に塵埃等の付着を抑制可能な高い光学性能を有する光学エンジンを提供できる。
一般的に、光源に青色半導体レーザを用いた場合のように、高光密度の短波長の光がコリメートレンズ8を透過する場合、光エネルギーが高くなって、所謂光集塵効果で、空気中の塵埃等がレンズ外表面に吸着する可能性がある。この場合には、光学エンジンの光学的性能が低下する可能性がある。しかし、本実施形態に係る光学エンジン2では、圧縮された弾性を有するシール部材20により、レンズアレイ6及び筐体30を気密に接続できるので、高温になった場合であっても、レンズアレイ6に塵埃等が付着することを効果的に抑制できる。
仮に、パッケージ12及びレンズアレイ6の線膨張係数の違いにより、温度変化によりパッケージ12及びレンズアレイ6の間の接着が剥離したとしても、本実施形態では、圧縮されたシール部材20の弾性力により、レンズアレイ6の位置を確実に保持することができる。つまり、本実施形態では、シール部材20の弾性力により、レンズアレイ6の脱落を抑制するとともに、防塵構造とすることができる。
更に、複数のコリメートレンズ8を有するレンズアレイ6の出射側の外縁面6Aのみをシール部材20でシールするので、個々のコリメートレンズの周囲をシールするのに比べ、製造コストや組み立て工数を大幅に低減できる。更に、個々のコリメートレンズの間にシール部材を配置する必要がないので、少ない面積でより多くのコリメートレンズ8を配置でき、小型で高出力な光学エンジン2を実現できる。
以上のように、本実施形態では、コリメートレンズ8への塵埃等の付着を抑制可能な小型で高出力な光学エンジンを提供できる。
図1Bから明らかなように、本実施形態では、シール部材20が第2面24の内側に凸部28Bを有し、開口内面32A及び凸部28Bにより、シール部材20が筐体30の開口32と嵌合している。同様に、シール部材20の第1面22は、レンズアレイ6のコバ部(出射側の外縁面6A)を受ける段状部28Aを有しており、パッケージ12の側壁部12C(図3A参照)及び段状部28Aにより、シール部材20が光源装置10と嵌合している。
このような嵌合構造により、光源装置10の筐体30に対する位置決めを容易に確実に行うことができる。なお、段状部28A及び凸部28Bには直接圧縮力は加えずに、シール部材20に圧縮力を加えた場合であっても、確実に嵌合構造を維持することができる。
<ヒートシンク>
本実施形態に係る光学エンジン2は、更にヒートシンク40を備える。ヒートシンク40の取付面42は、光源装置10のパッケージ12の出射側と反対側の端面12Bに接している。本実施形態に係るヒートシンク40は、複数のフィン44を有する櫛形のアルミ製ヒートシンクであり、光学エンジン2を効果的に冷却することができる。ただし、ヒートシンクは、これに限られるものではなく、既知の任意の材料、構造を有する任意のヒートシンクを用いることができる。
更に、本実施形態では、ヒートシンク40及び筐体30を繋げる接続部材52(図2A参照)により、ヒートシンク40、パッケージ12、レンズアレイ6、シール部材20及び筐体30が固定されている。
このような固定構造では、ヒートシンク40と筐体30とを繋げる接続部材52の締結力により、ヒートシンク40及びパッケージ12を強く接触させて冷却性能を向上させるとともに、シール部材20を圧縮させて、シール性やレンズアレイ6の保持能力を高めることができる。
<取付構造>
次に、図4を参照しながら、上記の接続部材52によるヒートシンク40、パッケージ12、レンズアレイ6、シール部材20及び筐体30を固定する取付構造について説明する。図4は、図2Aの矢視IV−IV断面であって、スペーサ及び接続部材を用いた光学エンジンの取付構造の一例を模式的に示す側面断面図である。なお、シール部材20の段差部28Aの部分は、省略して示してある。
ヒートシンク40を出射方向に見た平面視において、パッケージ12、レンズアレイ6及びシール部材20の外形よりも外側の4箇所に、接続部材52が挿入される領域が設けられている。この部分では、フィン44が形成されておらず、接続部材52のヘッド部が接する締結面46が形成されている。締結面46には、接続部材52の軸部が挿入可能な貫通穴が設けられている。同じ平面視で、筐体30の貫通穴と対応する位置に、接続部材52のネジ部がネジ込まれるネジ穴が設けられている。
本実施形態では、ヒートシンク40の取付面42及び筐体30の開口の周囲34の間に、中空の円筒状のスペーサ50が配置されている。ヒートシンク40の締結面46に設けられた穴から挿入された接続部材52の軸部は、スペーサ50の中を通って、筐体30に設けられたネジ穴にネジ込まれている。これにより、接続部材52によるヒートシンク40、パッケージ12、レンズアレイ6、シール部材20及び筐体30を固定する取付構造が形成されている。
このとき、スペーサ50により、ヒートシンク40の取付面42及び筐体30の開口の周囲34の間の距離を画定することができる。その結果、スペーサ50により、レンズアレイ6の出射側の外縁面6Aと筐体30の開口の周囲34との間の距離Lを画定することができる。
これにより、スペーサ50の長さに応じて、最適な距離Lで光学エンジン2の主要構成部材を固定することができる。特に、シール部材20が最適な圧縮力を発揮するように、シール部材20の圧縮量を確実に設定することができる。最適な距離Lは、シール部材20が十分な弾性力を発生し、かつ圧縮荷重を取り除けば元に戻る弾性変形領域にある距離であることが好ましい。最適な距離Lは、シール部材20の材料特性に応じて適宜定めることができる。
以上のように、スペーサ50により弾性を有するシール部材20を最適な一定の圧縮率で圧縮して取り付けることができるので、レンズアレイ6及び筐体30のシール性、及びレンズアレイ6の保持能力を確実に高めることができる。
(1つの実施形態に係るプロジェクタ)
次に、図5を参照しながら、上述の実施形態で示した光学エンジン2を、いわゆる1チップ方式のDLPプロジェクタにおける光学エンジンとして用いる場合を説明する。図5は、本発明の1つの実施形態に係るプロジェクタの概要を示す模式図あって、光学エンジン2やプロジェクタ100を上から見た模式的な平面図である。
図5において、光学エンジン2の筐体内に配置された光学系の集光レンズにより集光された光が、蛍光体ホイール110に所定のスポット径となるように照射される。蛍光体ホイール110は、光を透過させる透明な円板状の部材で構成されており、回転軸を中心に回転する。また、蛍光体ホイール110の中心は、駆動モータ130の駆動軸に固定されている。ここで、蛍光体ホイール110の材料は、光の透過率が高い材料であればよく、例えば、ガラス、透明セラミックス、樹脂、サファイアや窒化ガリウムなどの結晶基板などを使用することができる。
また、蛍光体ホイール110は光を反射させる反射型であってもよく、反射型に適した光学系とすればよい。
蛍光体層は、光源の青色半導体レーザから出射された光によって励起され、青色半導体レーザから出射された光の波長帯域とは異なる波長帯域の蛍光を発生する。言い換えると、蛍光体層は、青色半導体レーザから出射された光の波長を変換することができる。蛍光体層は、例えば550〜780ナノメートルの波長帯域の蛍光(赤色光)を発生する。蛍光体層の具体的な材料の一例としては、YAG、(Sr,Ca)AlSiN:Eu、CaAlSiN:Eu、SrAlSiN:Eu、KSiF:Mnを挙げることができる。ただし、これに限られるものではない。
蛍光体ホイール110を回転させる駆動モータ130は、ブラシレス直流モータであり、蛍光体ホイール110の表面に対して駆動軸が直交するように固定されている。駆動モータ130は、再生する動画のフレームレート(1秒当たりのフレーム数。単位は[fps])に基づく回転速度で、蛍光体ホイール110を回転させる。例えば、60[fps]の動画を再生する場合、蛍光体ホイールの回転速度を毎秒60回転の整数倍に設定することが好ましい。
蛍光体ホイール110から出射された光は、光学系120を介して、光空間変調器であるDMD(Digital Micromirror Device)素子(光変調手段)140に入射する。そして、DMD素子140で反射され、投射手段である投射レンズ150によって、DMD素子によって形成された画像を所定の大きさに拡大してスクリーンSCに投射する。
DMD素子は、スクリーンに投影される画像の各画素に相当する微細なミラーをマトリックス状に配列したものであり、各ミラーの角度を変化させてスクリーンSCへ出射する光を、マイクロ秒単位でオン/オフすることができる。ここで、ミラーの角度を、光学エンジン2から出射された光が、投射レンズ150へ反射するようにした場合がオンの状態であり、投射レンズ150へ反射しないようにした場合がオフの状態である。
また、DMD素子の各ミラーをオンにしている時間とオフにしている時間の比率によって、投射レンズ150へ入射する光の階調を変化させることにより、投影する画像の画像データに基づいた階調表示が可能になる。これにより、蛍光体ホイール110から順次出射される赤色光、緑色光、及び青色光の各々に対して、個々のミラーで階調制御を行うことにより、スクリーンSCにカラー画像(動画も含む)を投影することができる。つまり、蛍光体ホイール110から出射された複数の波長帯域の光を、DMD素子(光変調手段)140により順次変調して画像を形成し、投射レンズ(投射手段)150でその画像を拡大して投射することができる。
本実施形態によれば、コリメートレンズへの塵埃等の付着を抑制可能な小型で高出力な光学エンジン2を用いることにより、高い光学性能を有する小型で高出力なプロジェクタを提供できる。なお、本実施形態では、光変調手段としてDMD素子を用いているが、これに限られるものではなく、用途に応じて、その他任意の光変調素子を用いることができる。
本発明の実施の形態、実施の態様を説明したが、開示内容は構成の細部において変化してもよく、実施の形態、実施の態様における要素の組合せや順序の変化等は請求された本発明の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
2 光学エンジン
4 半導体レーザ
6 レンズアレイ
6A 出射側の外縁面
6B 入射側の外縁面
8 コリメートレンズ
10 光源装置
12 パッケージ
12A 出射側の端面
12B 出射側と反対側の端面
12C 側壁部
12D 基板部
12E 本体部
14 透光性部材
16 立上ミラー
18 リード
20 シール部材
22 シール部材の第1面
24 シール部材の第2面
26 開口
28A 段差部
28B 凸部
30 筐体
32 開口
32A 開口内面
34 開口の周囲
40 ヒートシンク
42 取付面
44 フィン
46 締結面
50 スペーサ
52 接続部材
54 ワイヤ
56 中継部
100 プロジェクタ
110 蛍光体ホイール
120 受光レンズ
130 駆動モータ
140 DMD素子(光変調手段)
150 投射レンズ(投影手段)
SC スクリーン

Claims (7)

  1. 複数の半導体レーザ及び前記半導体レーザに対応した複数のコリメートレンズを有するレンズアレイを備えた光源装置と、
    前記レンズアレイから出射された光が通過する開口を備える筐体と、
    前記光源装置の前記レンズアレイ及び前記筐体の間を接続する弾性を有するシール部材と、
    を備え、
    前記シール部材の第1面が前記レンズアレイの出射側の外縁面と全周にわたって接し、前記シール部材の、前記第1面とは反対側に位置する第2面が前記筐体の前記開口の周囲と全周にわたって接しており、
    前記シール部材が圧縮された状態で前記レンズアレイ及び前記筐体の間に配置されていることを特徴とする光学エンジン。
  2. 前記レンズアレイの前記出射側の外縁面と前記筐体の前記開口の周囲との間の距離を画定するスペーサを備えることを特徴とする請求項1に記載の光学エンジン。
  3. 前記光源装置が前記複数の半導体レーザを収容するパッケージを備え、
    前記パッケージの出射側の端面が、前記レンズアレイの入射側の外縁面に接していることを特徴とする請求項1または2に記載の光学エンジン。
  4. 前記パッケージの出射側と反対側の面にヒートシンクが接しており、前記ヒートシンク及び前記筐体を繋げる接続部材により、前記ヒートシンク、前記パッケージ、前記レンズアレイ、前記シール部材及び前記筐体が固定されていることを特徴とする請求項3に記載の光学エンジン。
  5. 前記シール部材が前記第2面の内側に凸部を有し、前記第2面及び前記凸部により、前記シール部材が前記筐体の前記開口と嵌合していることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の光学エンジン。
  6. 前記筐体の内部に光学部材が収納されていることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の光学エンジン。
  7. 請求項1から6の何れか1項に記載の光学エンジンと、
    前記光学エンジンから出射された光が入射する蛍光体ホイールと、
    画像データに基づいて、前記蛍光体ホイールから出射された複数の波長帯域の光を順次変調して画像を形成する光変調手段と、
    前記画像を拡大して投射する投射手段と、
    を備えたことを特徴とするプロジェクタ。
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