JP2018180321A - プロジェクター - Google Patents
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Abstract
【課題】光学素子の劣化を抑制できるプロジェクターを提供すること。【解決手段】プロジェクターは、光源装置と、光源装置から出射された光の光路上に配置される第1光学部品と、第1光学部品を保持する保持部材と、第1光学部品に冷却気体を流通させる冷却部と、を備え、第1光学部品は、入射される光を光学的に変換する光学素子と、光学素子に対向し、光学素子に当接する透光性部材と、を有し、保持部材は、光学素子及び透光性部材を挟持する挟持部と、挟持部を介して第1光学部品を支持する支持部と、を有し、支持部は、第1光学部品に入射される光、及び、第1光学部品から出射される光の少なくともいずれかが通過する開口部を有し、支持部と第1光学部品との間には、間隙が形成されている。【選択図】図10
Description
本発明は、プロジェクターに関する。
従来、光源と、当該光源から出射された光束を変調して画像情報に応じた画像を形成する液晶ライトバルブと、形成された画像を投射する投射光学装置と、を備えたプロジェクターが知られている。これらのうち、液晶ライトバルブは、液晶パネルと、当該液晶パネルを挟む一対の偏光板と、を有する。
この一対の偏光板は、液晶パネルに対して光入射側に位置する入射側偏光板と、光出射側に位置する出射側偏光板とにより構成され、これら偏光板は、液晶パネルを挟む位置に配置される。
この一対の偏光板は、液晶パネルに対して光入射側に位置する入射側偏光板と、光出射側に位置する出射側偏光板とにより構成され、これら偏光板は、液晶パネルを挟む位置に配置される。
ここで、入射側偏光板は、液晶パネルに対して透過軸が適切な向きとなるように配置される必要がある。これに対し、光源から出射された光束の光路上に配置される光学部品が収容される光学部品用筐体に、入射側偏光板を保持する保持部材を取り付け、当該保持部材の位置を調整することによって、入射側偏光板の位置(透過軸の向き)を調整する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上記特許文献1に記載のプロジェクターでは、光源から出射されたランダム光を液晶パネルにて利用可能な第1の直線偏光光に揃える偏光変換素子が設けられ、当該第1の直線偏光光が、入射側偏光板に入射される。一方、出射側偏光板は、液晶パネルから出射された光のうち、当該出射側偏光板の偏光軸に一致している振動方向の光を透過し、他の振動方向の光を吸収する。このため、出射側偏光板は、入射側偏光板に比べて吸収される光量が多くなりやすく、高熱が生じやすい。一方、偏光板の偏光特性は、熱によって劣化しやすいことから、偏光板を冷却する構成が必要となる。
このような問題に対し、熱伝導率が高い一対のガラス基板によって偏光板本体を挟んだ偏光板が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
この特許文献2に記載の偏光板では、偏光板本体にて生じた熱は、当該偏光板本体の光通過領域より大きな面積を有する一対のガラス基板に伝達され、当該一対のガラス基板にて放熱される。
この特許文献2に記載の偏光板では、偏光板本体にて生じた熱は、当該偏光板本体の光通過領域より大きな面積を有する一対のガラス基板に伝達され、当該一対のガラス基板にて放熱される。
近年、プロジェクターの高輝度化が要望され、高輝度な光束を出射する光源が採用される傾向にある。このため、入射光量の増大に伴って、出射側偏光板だけでなく、入射側偏光板の温度が高くなり、これら偏光板の偏光特性が劣化しやすいという問題がある。
このような問題は、偏光板に限らず、光が入射される他の光学素子においても生じうることから、これら光学素子の劣化を抑制可能な構成が要望されている。
このような問題は、偏光板に限らず、光が入射される他の光学素子においても生じうることから、これら光学素子の劣化を抑制可能な構成が要望されている。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決することを目的としたものであり、光学素子の劣化を抑制できるプロジェクターを提供することを目的の1つとする。
本発明の一態様に係るプロジェクターは、光源装置と、前記光源装置から出射された光の光路上に配置される第1光学部品と、前記第1光学部品を保持する保持部材と、前記第1光学部品に冷却気体を流通させる冷却部と、を備え、前記第1光学部品は、入射される光を光学的に変換する光学素子と、前記光学素子に対向し、前記光学素子に当接する透光性部材と、を有し、前記保持部材は、前記光学素子及び前記透光性部材を挟持する挟持部と、前記挟持部を介して前記第1光学部品を支持する支持部と、を有し、前記支持部は、前記第1光学部品に入射される光、及び、前記第1光学部品から出射される光の少なくともいずれかが通過する開口部を有し、前記支持部と前記第1光学部品との間には、間隙が形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、光学素子に当接する透光性部材により、光学素子から伝達される熱を拡散させつつ放熱できる。これによれば、光学素子の温度分布を均一化させやすくすることができるので、局所的に温度が高い部位が光学素子に生じることを抑制できる。従って、光学素子、ひいては、第1光学部品の熱による劣化を抑制できる。
また、当該光学素子及び透光性部材を有する第1光学部品と、当該第1光学部品を支持する支持部との間には、間隙が形成されている。これによれば、上記冷却部によって流通される冷却気体を、当該間隙に流通させることができる。そして、当該間隙を流通した冷却気体を、開口部内の部位、すなわち、第1光学部品において光が入射される部位に冷却気体を流通させることができ、当該部位を冷却できる。これにより、第1光学部品と冷却気体との接触面積を拡大できる他、第1光学部品において流通しにくい部位に冷却気体を流通させることができる。従って、第1光学部品の冷却効率を高めることができ、当該第1冷却部品の熱による劣化を抑制できる。
また、当該光学素子及び透光性部材を有する第1光学部品と、当該第1光学部品を支持する支持部との間には、間隙が形成されている。これによれば、上記冷却部によって流通される冷却気体を、当該間隙に流通させることができる。そして、当該間隙を流通した冷却気体を、開口部内の部位、すなわち、第1光学部品において光が入射される部位に冷却気体を流通させることができ、当該部位を冷却できる。これにより、第1光学部品と冷却気体との接触面積を拡大できる他、第1光学部品において流通しにくい部位に冷却気体を流通させることができる。従って、第1光学部品の冷却効率を高めることができ、当該第1冷却部品の熱による劣化を抑制できる。
上記一態様では、前記挟持部は、前記第1光学部品の一部を露出させ、前記第1光学部品に前記冷却気体を流通させる凹部を有することが好ましい。
このような構成によれば、第1光学部品において冷却気体との接触面積を拡大できる。従って、第1光学部品の冷却効率をより高めることができ、当該第1光学部品の熱による劣化を一層抑制できる。
このような構成によれば、第1光学部品において冷却気体との接触面積を拡大できる。従って、第1光学部品の冷却効率をより高めることができ、当該第1光学部品の熱による劣化を一層抑制できる。
上記一態様では、前記挟持部は、前記第1光学部品と前記支持部との間に位置し、前記支持部に固定される固定部を有し、前記間隙の少なくとも一部は、前記固定部の厚みによって形成されることが好ましい。
このような構成によれば、上記間隙を形成するための突出部分を挟持部に設ける必要がない。従って、保持部材の構成を簡略化できる。
なお、別体として構成された挟持部材が支持部材に取り付けられることによって、挟持部材が挟持部として機能し、支持部材が支持部として機能する場合で、上記固定部が或る部位を折り曲げて形成される場合には、折り曲げを容易にするマージンの分だけ、第1光学部品と支持部との間の間隙を大きくすることができる。このため、上記間隙を容易に拡大でき、当該間隙に流通される冷却気体の流量を容易に増加させることができる。
このような構成によれば、上記間隙を形成するための突出部分を挟持部に設ける必要がない。従って、保持部材の構成を簡略化できる。
なお、別体として構成された挟持部材が支持部材に取り付けられることによって、挟持部材が挟持部として機能し、支持部材が支持部として機能する場合で、上記固定部が或る部位を折り曲げて形成される場合には、折り曲げを容易にするマージンの分だけ、第1光学部品と支持部との間の間隙を大きくすることができる。このため、上記間隙を容易に拡大でき、当該間隙に流通される冷却気体の流量を容易に増加させることができる。
上記一態様では、前記挟持部は、前記第1光学部品に当接して、前記支持部側に前記第1光学部品を押圧する押圧部を有することが好ましい。
このような構成によれば、挟持部によって第1光学部品を挟持した状態を維持しやすくすることができる。従って、第1光学部品を保持部材にて安定して保持できる。
このような構成によれば、挟持部によって第1光学部品を挟持した状態を維持しやすくすることができる。従って、第1光学部品を保持部材にて安定して保持できる。
上記一態様では、前記光源装置から出射された光を変調する光変調装置と、前記光源装置から前記光変調装置に至る光の光路上に配置される第2光学部品と、前記第2光学部品を収容する光学部品用筐体と、を備え、前記光学部品用筐体は、前記保持部材が固定される保持部材固定部を有し、前記保持部材は、前記光学部品用筐体に取り付けられる取付部を有し、前記取付部は、前記保持部材固定部に沿って摺動されて、前記保持部材の移動を案内するガイド部を有することが好ましい。
このような構成によれば、保持部材固定部に取り付けられる取付部がガイド部を有することにより、保持部材の位置調整を容易に実施できる。従って、保持部材、ひいては、第1光学部品の位置調整操作を簡略化できる。
このような構成によれば、保持部材固定部に取り付けられる取付部がガイド部を有することにより、保持部材の位置調整を容易に実施できる。従って、保持部材、ひいては、第1光学部品の位置調整操作を簡略化できる。
上記一態様では、前記光学素子は、透光性を有する基板と、前記基板に設けられるワイヤーグリッド層と、を有し、前記透光性部材、前記基板及び前記ワイヤーグリッド層は、前記第1光学部品に入射される光の進行方向に向かって、前記透光性部材、前記基板、前記ワイヤーグリッド層の順に配置されていることが好ましい。
このような光学素子は、偏光素子として構成される。
上記構成によれば、上記光学素子において熱が発生するワイヤーグリッド層と、当該光学素子から熱が伝達される透光性部材とは、光学素子において互いに反対側に位置する。これによれば、これらワイヤーグリッド層及び透光性部材に、上記冷却気体を流通させやすくすることができ、これらを効率よく冷却できる。従って、第1光学部品を効果的に冷却でき、当該第1光学部品の熱による劣化を一層抑制できる。
なお、光変調装置が、液晶パネルを有する構成であり、第1光学部品が、当該液晶パネルの光入射側に配置される偏光素子である場合には、ワイヤーグリッド層と液晶パネルとの間に、偏光状態を変化させる部品が配置されないように構成できる。このため、当該液晶パネルでの画像形成に利用される光の光量低下を抑制できる。
このような光学素子は、偏光素子として構成される。
上記構成によれば、上記光学素子において熱が発生するワイヤーグリッド層と、当該光学素子から熱が伝達される透光性部材とは、光学素子において互いに反対側に位置する。これによれば、これらワイヤーグリッド層及び透光性部材に、上記冷却気体を流通させやすくすることができ、これらを効率よく冷却できる。従って、第1光学部品を効果的に冷却でき、当該第1光学部品の熱による劣化を一層抑制できる。
なお、光変調装置が、液晶パネルを有する構成であり、第1光学部品が、当該液晶パネルの光入射側に配置される偏光素子である場合には、ワイヤーグリッド層と液晶パネルとの間に、偏光状態を変化させる部品が配置されないように構成できる。このため、当該液晶パネルでの画像形成に利用される光の光量低下を抑制できる。
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて説明する。
[プロジェクターの概略構成]
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の構成を示す模式図である。
本実施形態に係るプロジェクター1は、光源装置30から出射された光を変調して画像情報に応じた画像を形成し、当該画像をスクリーン等の被投射面上に拡大投射する画像表示装置である。このプロジェクター1は、図1に示すように、外装筐体2と、当該外装筐体2内に収容される装置本体と、を備える。
このようなプロジェクター1は、後述する第1光学部品としての入射側偏光板342を保持する保持部材4の構造に特徴の1つを有する。
[プロジェクターの概略構成]
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の構成を示す模式図である。
本実施形態に係るプロジェクター1は、光源装置30から出射された光を変調して画像情報に応じた画像を形成し、当該画像をスクリーン等の被投射面上に拡大投射する画像表示装置である。このプロジェクター1は、図1に示すように、外装筐体2と、当該外装筐体2内に収容される装置本体と、を備える。
このようなプロジェクター1は、後述する第1光学部品としての入射側偏光板342を保持する保持部材4の構造に特徴の1つを有する。
[装置本体の構成]
装置本体は、画像投射装置3及び冷却装置7(図9参照)を備える。この他、装置本体は、図示を省略するが、プロジェクター1の動作を制御する制御装置、及び、電子部品に電力を供給する電源装置を備える。
これらのうち、冷却装置7の構成については、後に詳述する。
装置本体は、画像投射装置3及び冷却装置7(図9参照)を備える。この他、装置本体は、図示を省略するが、プロジェクター1の動作を制御する制御装置、及び、電子部品に電力を供給する電源装置を備える。
これらのうち、冷却装置7の構成については、後に詳述する。
[画像投射装置の構成]
画像投射装置3は、上記制御装置による制御の下、画像情報に応じた画像を形成及び投射する。この画像投射装置3は、設計上の光軸である照明光軸Ax上の所定位置にそれぞれ配置される光源装置30、均一化装置31、色分離装置32、リレー装置33、画像形成装置34、投射光学装置35及び光学部品用筐体36を備える。このような画像投射装置3は、全体として略L字状の光学ユニットとして構成されている。
画像投射装置3は、上記制御装置による制御の下、画像情報に応じた画像を形成及び投射する。この画像投射装置3は、設計上の光軸である照明光軸Ax上の所定位置にそれぞれ配置される光源装置30、均一化装置31、色分離装置32、リレー装置33、画像形成装置34、投射光学装置35及び光学部品用筐体36を備える。このような画像投射装置3は、全体として略L字状の光学ユニットとして構成されている。
[光源装置の構成]
光源装置30は、均一化装置31に白色の照明光を出射する。この光源装置30は、詳しい図示を省略するが、超高圧水銀ランプ等の放電光源ランプを有する。しかしながら、これに限らず、光源装置30は、LD(Laser Diode)やLED(Light Emitting Diode)等の固体光源と、当該固体光源から出射された光の波長を変換する波長変換装置と、を有する構成であってもよい。すなわち、光源装置30の構成は問わない。
光源装置30は、均一化装置31に白色の照明光を出射する。この光源装置30は、詳しい図示を省略するが、超高圧水銀ランプ等の放電光源ランプを有する。しかしながら、これに限らず、光源装置30は、LD(Laser Diode)やLED(Light Emitting Diode)等の固体光源と、当該固体光源から出射された光の波長を変換する波長変換装置と、を有する構成であってもよい。すなわち、光源装置30の構成は問わない。
[均一化装置、色分離装置及びリレー装置の構成]
均一化装置31は、光源装置30から入射される照明光の中心軸に対する直交面内の照度を均一化する。この均一化装置31は、当該照明光の進行方向に向かって順に、第1レンズアレイ311、調光装置312、第2レンズアレイ313、偏光変換素子314及び重畳レンズ315を有する。これらのうち、偏光変換素子314は、入射される照明光を1種類の直線偏光に揃える機能を有する。
色分離装置32は、均一化装置31から入射される光束を、赤(R)、緑(G)及び青(B)の3つの色光に分離する。この色分離装置32は、それぞれ板状のダイクロイックミラー321,323及び反射ミラー322と、コンデンサレンズ324,325と、を有する。
リレー装置33は、青色光及び緑色光に比べて光路が長い赤色光の光路上に設けられる。このリレー装置33は、入射側レンズ331、リレーレンズ333及び反射ミラー332,334を有する。
均一化装置31は、光源装置30から入射される照明光の中心軸に対する直交面内の照度を均一化する。この均一化装置31は、当該照明光の進行方向に向かって順に、第1レンズアレイ311、調光装置312、第2レンズアレイ313、偏光変換素子314及び重畳レンズ315を有する。これらのうち、偏光変換素子314は、入射される照明光を1種類の直線偏光に揃える機能を有する。
色分離装置32は、均一化装置31から入射される光束を、赤(R)、緑(G)及び青(B)の3つの色光に分離する。この色分離装置32は、それぞれ板状のダイクロイックミラー321,323及び反射ミラー322と、コンデンサレンズ324,325と、を有する。
リレー装置33は、青色光及び緑色光に比べて光路が長い赤色光の光路上に設けられる。このリレー装置33は、入射側レンズ331、リレーレンズ333及び反射ミラー332,334を有する。
[画像形成装置の構成]
画像形成装置34は、色分離装置32によって分離された各色光を画像情報に応じて変調した後、当該各色光を合成して画像光を形成する。この画像形成装置34は、色光毎にそれぞれ設けられるフィールドレンズ341、入射側偏光板342、光変調装置343及び出射側偏光板344と、各光変調装置343によって変調された各色光を合成する1つの色合成装置345と、を有する。
画像形成装置34は、色分離装置32によって分離された各色光を画像情報に応じて変調した後、当該各色光を合成して画像光を形成する。この画像形成装置34は、色光毎にそれぞれ設けられるフィールドレンズ341、入射側偏光板342、光変調装置343及び出射側偏光板344と、各光変調装置343によって変調された各色光を合成する1つの色合成装置345と、を有する。
フィールドレンズ341は、入射される色光を平行化して出射する。
入射側偏光板342(赤、緑及び青用の入射側偏光板をそれぞれ342R,342G,342Bとする)は、偏光変換素子314によって偏光方向が揃えられた直線偏光を透過し、他の直線偏光を遮蔽(吸収)するものであり、第1光学部品に相当する。これら入射側偏光板342(以下、偏光板342と略す場合がある)の構成については、後に詳述する。
入射側偏光板342(赤、緑及び青用の入射側偏光板をそれぞれ342R,342G,342Bとする)は、偏光変換素子314によって偏光方向が揃えられた直線偏光を透過し、他の直線偏光を遮蔽(吸収)するものであり、第1光学部品に相当する。これら入射側偏光板342(以下、偏光板342と略す場合がある)の構成については、後に詳述する。
光変調装置343(赤、緑及び青用の光変調装置をそれぞれ343R,343G,343Bとする)は、本実施形態では、透過型の液晶パネルにより構成されている。すなわち、入射側偏光板342、光変調装置343及び出射側偏光板344により、液晶ライトバルブが構成される。
出射側偏光板344は、入射側偏光板342とともに光変調装置343を挟む位置に配置される。このような出射側偏光板344として、入射側偏光板342の透過軸に対して直交する透過軸を有するものが挙げられる。
色合成装置345は、本実施形態ではクロスダイクロイックプリズムにより構成されているが、複数のダイクロイックミラーを組み合わせた構成としてもよい。
出射側偏光板344は、入射側偏光板342とともに光変調装置343を挟む位置に配置される。このような出射側偏光板344として、入射側偏光板342の透過軸に対して直交する透過軸を有するものが挙げられる。
色合成装置345は、本実施形態ではクロスダイクロイックプリズムにより構成されているが、複数のダイクロイックミラーを組み合わせた構成としてもよい。
[投射光学装置の構成]
投射光学装置35は、画像形成装置34により形成された画像光を上記被投射面上に拡大投射する。この投射光学装置35は、図示を省略するが、複数のレンズと、当該複数のレンズを収容する鏡筒と、を有する組レンズとして構成できる。
投射光学装置35は、画像形成装置34により形成された画像光を上記被投射面上に拡大投射する。この投射光学装置35は、図示を省略するが、複数のレンズと、当該複数のレンズを収容する鏡筒と、を有する組レンズとして構成できる。
[光学部品用筐体の構成]
図2は、光学部品用筐体36を示す斜視図である。具体的に、図2は、投射光学装置35の取付位置側から光学部品用筐体36を見た斜視図である。
光学部品用筐体36は、均一化装置31、色分離装置32及びリレー装置33を構成する各光学部品とフィールドレンズ341とを、上記照明光軸Ax上の所定位置に収容する。この光学部品用筐体36は、図2に示すように、部品収納部材361及び蓋部材362を備えて構成される。なお、当該各光学部品及びフィールドレンズ341は、第2光学部品に相当する。
図2は、光学部品用筐体36を示す斜視図である。具体的に、図2は、投射光学装置35の取付位置側から光学部品用筐体36を見た斜視図である。
光学部品用筐体36は、均一化装置31、色分離装置32及びリレー装置33を構成する各光学部品とフィールドレンズ341とを、上記照明光軸Ax上の所定位置に収容する。この光学部品用筐体36は、図2に示すように、部品収納部材361及び蓋部材362を備えて構成される。なお、当該各光学部品及びフィールドレンズ341は、第2光学部品に相当する。
部品収納部材361は、上記第2光学部品を内部に挿入するための開口部(図示省略)を有し、当該開口部の一部は、蓋部材362により閉塞される。
この部品収納部材361は、蓋部材362側から見て略矩形状の空間である配置部3611を有し、当該配置部3611には、フィールドレンズ341を除く上記画像形成装置34が配置される。
また、部品収納部材361は、光学部品用筐体36において光出射側の位置に、略U字状の取付部3612を有する。この取付部3612には、投射光学装置35(図1参照)が取り付けられる。
この部品収納部材361は、蓋部材362側から見て略矩形状の空間である配置部3611を有し、当該配置部3611には、フィールドレンズ341を除く上記画像形成装置34が配置される。
また、部品収納部材361は、光学部品用筐体36において光出射側の位置に、略U字状の取付部3612を有する。この取付部3612には、投射光学装置35(図1参照)が取り付けられる。
蓋部材362は、部品収納部材361の上記開口部の一部を閉塞するように、当該部品収納部材361に取り付けられる。この蓋部材362は、部品収納部材361とは反対側から見て略U字状に形成されている。
このような蓋部材362は、略U字状の内側端縁近傍に、偏光板342を保持する保持部材4がそれぞれ固定される保持部材固定部363(赤、緑及び青用の保持部材固定部を、それぞれ363R,363G,363Bとする)を有する。これら保持部材固定部363に、押さえ部材PM及び保持部材4を挿通した固定部材としてのねじSCが固定されることにより、当該保持部材4は固定される。
このような蓋部材362は、略U字状の内側端縁近傍に、偏光板342を保持する保持部材4がそれぞれ固定される保持部材固定部363(赤、緑及び青用の保持部材固定部を、それぞれ363R,363G,363Bとする)を有する。これら保持部材固定部363に、押さえ部材PM及び保持部材4を挿通した固定部材としてのねじSCが固定されることにより、当該保持部材4は固定される。
[入射側偏光板の構成]
図3は、偏光板342を光出射側から見た斜視図である。また、図4は、偏光板342を光出射側から見た分解斜視図であり、図5は、偏光板342を光入射側から見た分解斜視図である。
入射側偏光板342は、上記のように、光変調装置343に対して光入射側に位置する第1光学部品である。この偏光板342は、図3〜図5に示すように、偏光素子3421と、当該偏光素子3421に対して光入射側に位置する透光性部材3424と、を備えて構成される。
図3は、偏光板342を光出射側から見た斜視図である。また、図4は、偏光板342を光出射側から見た分解斜視図であり、図5は、偏光板342を光入射側から見た分解斜視図である。
入射側偏光板342は、上記のように、光変調装置343に対して光入射側に位置する第1光学部品である。この偏光板342は、図3〜図5に示すように、偏光素子3421と、当該偏光素子3421に対して光入射側に位置する透光性部材3424と、を備えて構成される。
以下の説明では、偏光板342に入射される光束(色光)の進行方向を+Z方向とし、当該+Z方向に直交し、かつ、互いに直交する二方向を、+X方向及び+Y方向とする。これらのうち、+Y方向を、上記部品収納部材361から蓋部材362に向かう方向とし、+X方向を、+Z方向側から見て+Y方向が上方に向かう方向とする場合の左から右に向かう方向とする。また、+Z方向とは反対方向を−Z方向とする。−X方向及び−Y方向も同様である。
偏光素子3421は、偏光変換素子314にて偏光方向が揃えられた1種類の直線偏光を透過し、他の直線偏光を遮蔽(吸収)する。この偏光素子3421は、ガラス等の透光性を有する基板3422に偏光層であるワイヤーグリッド層3423が配置された構成を有する。このワイヤーグリッド層3423は、基板3422において透光性部材3424とは反対側(+Z方向側)の面に位置する。なお、ワイヤーグリッド層3423は、蒸着やスパッタリング等により基板3422に形成可能である。
透光性部材3424は、透光性及び熱伝導性を有する材料(例えば水晶)によって矩形状に形成された板状体であり、偏光素子3421と略同じ寸法を有する。この透光性部材3424は、入射される光束(色光)を透過して、当該光束を偏光素子3421に入射させる。また、透光性部材3424は、偏光素子3421におけるワイヤーグリッド層3423が位置する面とは反対側(−Z方向側)の面と面接触し、当該偏光素子3421から伝達される熱を放熱する。これにより、偏光素子3421における温度分布が均一化され、当該偏光素子3421にて局所的に温度が高くなる部位が生じることが抑制される。
このような偏光板342では、フィールドレンズ341から入射される光束の進行方向に向かって透光性部材3424、基板3422、ワイヤーグリッド層3423の順で、これらは配置される。
透光性部材3424は、透光性及び熱伝導性を有する材料(例えば水晶)によって矩形状に形成された板状体であり、偏光素子3421と略同じ寸法を有する。この透光性部材3424は、入射される光束(色光)を透過して、当該光束を偏光素子3421に入射させる。また、透光性部材3424は、偏光素子3421におけるワイヤーグリッド層3423が位置する面とは反対側(−Z方向側)の面と面接触し、当該偏光素子3421から伝達される熱を放熱する。これにより、偏光素子3421における温度分布が均一化され、当該偏光素子3421にて局所的に温度が高くなる部位が生じることが抑制される。
このような偏光板342では、フィールドレンズ341から入射される光束の進行方向に向かって透光性部材3424、基板3422、ワイヤーグリッド層3423の順で、これらは配置される。
[保持部材の構成]
保持部材4は、上記偏光板342を保持した状態にて、上記保持部材固定部363に固定される。この保持部材4は、支持部材5と、2つの挟持部材6(6A,6B)と、を備え、これらが組み合わされて構成されている。
支持部材5は、偏光板342を挟持する上記2つの挟持部材6(6A,6B)が取り付けられ、これにより、当該偏光板342を支持する部材であり、保持部材4における支持部に相当する。この支持部材5は、保持部51及び取付部52を有し、全体として側面視略L字状に形成されている。
保持部材4は、上記偏光板342を保持した状態にて、上記保持部材固定部363に固定される。この保持部材4は、支持部材5と、2つの挟持部材6(6A,6B)と、を備え、これらが組み合わされて構成されている。
支持部材5は、偏光板342を挟持する上記2つの挟持部材6(6A,6B)が取り付けられ、これにより、当該偏光板342を支持する部材であり、保持部材4における支持部に相当する。この支持部材5は、保持部51及び取付部52を有し、全体として側面視略L字状に形成されている。
保持部51は、XY平面に沿う平板状に形成されており、光出射側(+Z方向側)の面は、各挟持部材6を介して偏光板342を保持する保持面51Aである。
この保持部51における略中央には、偏光板342(透光性部材3424)に入射される光束が通過する略矩形の開口部511が形成されている。この開口部511に対して−Y方向側及び+Y方向側それぞれの位置に、挟持部材6A,6Bが取り付けられる。
また、保持部51は、+Y方向側端部の中央に、+Y方向側に突出する第1操作部512を有する。この第1操作部512は、+Y方向側に開口する凹部5121を有し、当該凹部5121に+Y方向側から挿入された治具が+X方向に沿って移動されることにより、上記保持部材固定部363に配置された保持部材4の位置が調整される。
この保持部51における略中央には、偏光板342(透光性部材3424)に入射される光束が通過する略矩形の開口部511が形成されている。この開口部511に対して−Y方向側及び+Y方向側それぞれの位置に、挟持部材6A,6Bが取り付けられる。
また、保持部51は、+Y方向側端部の中央に、+Y方向側に突出する第1操作部512を有する。この第1操作部512は、+Y方向側に開口する凹部5121を有し、当該凹部5121に+Y方向側から挿入された治具が+X方向に沿って移動されることにより、上記保持部材固定部363に配置された保持部材4の位置が調整される。
取付部52は、保持部51における+Y方向側の端部から、上記保持面51Aに対して交差し、かつ、当該保持面51A側とは反対側(−Z方向側)に延出した部位であり、上記保持部材固定部363に取り付けられる。この取付部52は、ガイド部521、第2操作部522及び孔部523を有する。
ガイド部521は、光入射側から見て中央が上方(+Y方向側)に膨出した円弧状を有する湾曲部であり、上記保持部材固定部363に位置する円弧状のガイド面(図示省略)に沿う形状を有する。このようなガイド部521は、保持部材固定部363に対して保持部材4の位置が調整される際に、当該ガイド面に沿って摺動する。
ガイド部521は、光入射側から見て中央が上方(+Y方向側)に膨出した円弧状を有する湾曲部であり、上記保持部材固定部363に位置する円弧状のガイド面(図示省略)に沿う形状を有する。このようなガイド部521は、保持部材固定部363に対して保持部材4の位置が調整される際に、当該ガイド面に沿って摺動する。
第2操作部522は、ガイド部521において保持部材4の幅方向となる+X方向の両端に位置し、それぞれガイド部521の端部が+Y方向側に突出するように折り曲げられた部位である。これら第2操作部522が、保持部材4の位置を調整する調整者によって操作されることにより、ガイド部521が上記ガイド面に沿って摺動する。
孔部523は、上記押さえ部材PMを挿通した上記ねじSC(図2参照)が挿通する部位である。この孔部523は、当該ねじSCによって保持部材4が保持部材固定部363に仮固定された状態でも、当該保持部材4をガイド面に沿って摺動可能とする矩形状に形成されている。
孔部523は、上記押さえ部材PMを挿通した上記ねじSC(図2参照)が挿通する部位である。この孔部523は、当該ねじSCによって保持部材4が保持部材固定部363に仮固定された状態でも、当該保持部材4をガイド面に沿って摺動可能とする矩形状に形成されている。
[挟持部材の構成]
2つの挟持部材6(6A,6B)は、それぞれ偏光素子3421及び透光性部材3424を挟持した状態にて、上記保持面51Aにおいて開口部511に対する+Y方向側及び−Y方向側の部位にそれぞれ取り付けられる。すなわち、挟持部材6A,6Bは、支持部材5に取り付けられた際に、保持部材4における挟持部を構成する。これら挟持部材6は、板金を折曲加工して形成される。このような挟持部材6は、対向部61、押さえ部62、段差部63,64及び固定部65,66を有する。
以下、2つの挟持部材6A,6Bのうち、−Y方向側に配置される挟持部材6Aの構成について説明するが、+Y方向側に位置する挟持部材6Bの構成も、+Y方向と−Y方向とが逆である他は、同様の構成を有する。
2つの挟持部材6(6A,6B)は、それぞれ偏光素子3421及び透光性部材3424を挟持した状態にて、上記保持面51Aにおいて開口部511に対する+Y方向側及び−Y方向側の部位にそれぞれ取り付けられる。すなわち、挟持部材6A,6Bは、支持部材5に取り付けられた際に、保持部材4における挟持部を構成する。これら挟持部材6は、板金を折曲加工して形成される。このような挟持部材6は、対向部61、押さえ部62、段差部63,64及び固定部65,66を有する。
以下、2つの挟持部材6A,6Bのうち、−Y方向側に配置される挟持部材6Aの構成について説明するが、+Y方向側に位置する挟持部材6Bの構成も、+Y方向と−Y方向とが逆である他は、同様の構成を有する。
図6は、−Y方向側から保持部材4を見た図であり、詳述すると、−Y方向側から挟持部材6Aを見た図である。
対向部61は、偏光板342において当該偏光板342の光軸に対する交差方向に直交する側面のうち、−Y方向側の側面342Dに対向し、当該側面342Dに沿って延出している。この対向部61は、図6に示すように、−Z方向側の端縁が+Z方向側に凹む凹部611を有し、当該凹部611を介して側面342Dの一部が露出される。このため、後述する冷却装置7によって−Y方向側から流通する冷却気体の一部が、当該凹部611を介して偏光板342に流通される。
なお、挟持部材6Bにおける対向部61は、偏光板342の上記側面のうち、+Y方向側の側面342Uに対向し、当該側面342Uに沿って延出している。
対向部61は、偏光板342において当該偏光板342の光軸に対する交差方向に直交する側面のうち、−Y方向側の側面342Dに対向し、当該側面342Dに沿って延出している。この対向部61は、図6に示すように、−Z方向側の端縁が+Z方向側に凹む凹部611を有し、当該凹部611を介して側面342Dの一部が露出される。このため、後述する冷却装置7によって−Y方向側から流通する冷却気体の一部が、当該凹部611を介して偏光板342に流通される。
なお、挟持部材6Bにおける対向部61は、偏光板342の上記側面のうち、+Y方向側の側面342Uに対向し、当該側面342Uに沿って延出している。
押さえ部62は、固定部65,66とともに偏光板342を挟持する部位である。この押さえ部62は、図3〜図5に示すように、起立部621、延出部622,624及び押圧部623,625を有する。
起立部621は、対向部61における+Z方向側の端縁の中央から+Y方向側に起立した部位である。
延出部622は、起立部621における+X方向側の部位から+X方向側で、かつ、−Z方向側(偏光板342側)に傾斜して延出している。また、延出部624は、起立部621における−X方向側の部位から−X方向側で、かつ、−Z方向側(偏光板342側)に傾斜して延出している。これら延出部622,624は、+Z方向側に変位可能な弾性(ばね特性)を有する。
起立部621は、対向部61における+Z方向側の端縁の中央から+Y方向側に起立した部位である。
延出部622は、起立部621における+X方向側の部位から+X方向側で、かつ、−Z方向側(偏光板342側)に傾斜して延出している。また、延出部624は、起立部621における−X方向側の部位から−X方向側で、かつ、−Z方向側(偏光板342側)に傾斜して延出している。これら延出部622,624は、+Z方向側に変位可能な弾性(ばね特性)を有する。
押圧部623は、延出部622から更に+X方向側に延出した部位である。この押圧部623は、図5に示すように、−Z方向側の面に−Z方向側に半球状に突出する当接部6231を有する。
押圧部625は、延出部624から更に−X方向側に延出した部位であり、−Z方向側の面に、上記当接部6231と同様の当接部6251を有する。
これら当接部6231,6235は、偏光素子3421の光出射側の面においてワイヤーグリッド層3423が配置されていない部位に当接する。
そして、押圧部623,625は、当接部6231,6251が偏光板342に当接した際に、延出部622,624の弾性によって偏光板342を固定部65,66(ひいては、支持部材5の保持部51)に向けて所定の圧力で押圧する。
押圧部625は、延出部624から更に−X方向側に延出した部位であり、−Z方向側の面に、上記当接部6231と同様の当接部6251を有する。
これら当接部6231,6235は、偏光素子3421の光出射側の面においてワイヤーグリッド層3423が配置されていない部位に当接する。
そして、押圧部623,625は、当接部6231,6251が偏光板342に当接した際に、延出部622,624の弾性によって偏光板342を固定部65,66(ひいては、支持部材5の保持部51)に向けて所定の圧力で押圧する。
段差部63,64は、図3〜図5に示すように、対向部61における+X方向側及び−X方向側の各端部から更に外側に延出した部位である。
段差部63は、対向部61における+X方向側の端部から+Y方向側に屈曲する屈曲部631と、当該屈曲部631の先端部からXZ平面に沿って+X方向側に延出する延出部632と、を有する。
同様に、段差部64は、対向部61における−X方向側の端部から+Y方向側に屈曲する屈曲部641と、当該屈曲部641の先端部からXZ平面に沿って−X方向側に延出する延出部642と、を有する。
段差部63は、対向部61における+X方向側の端部から+Y方向側に屈曲する屈曲部631と、当該屈曲部631の先端部からXZ平面に沿って+X方向側に延出する延出部632と、を有する。
同様に、段差部64は、対向部61における−X方向側の端部から+Y方向側に屈曲する屈曲部641と、当該屈曲部641の先端部からXZ平面に沿って−X方向側に延出する延出部642と、を有する。
本実施形態では、延出部632,642における+Y方向側の面は、偏光板342の上記側面342Dと当接して、+Y方向に沿う偏光板342の揺動を規制するとともに、当該偏光板342を支持する。このため、+Z方向における段差部63,64の寸法は、+Z方向における上記対向部61の寸法より大きくなっており、当該段差部63,64の強度が高められている。しかしながら、挟持部材6Aが偏光板342を挟持可能であれば、延出部632,642は、必ずしも偏光板342と当接しなくてもよい。
固定部65,66は、上記のように、押さえ部62とともに偏光板342を+Z方向に沿って挟持するとともに、保持部51に固定される部位である。これらのうち、固定部65は、図4及び図5に示すように、上記延出部632における−Z方向側の端縁から+Y方向側に延出している。また、固定部66は、上記延出部642における−Z方向側の端縁から+Y方向側に延出している。
これら固定部65,66における+Z方向側の面65A,66A(図4)に偏光板342における−Z方向側の面が当接した状態で、上記押さえ部62の各当接部6231,6251が当該偏光板342における+Z方向側の面に当接することにより、偏光板342は挟持される。
これら固定部65,66における+Z方向側の面65A,66A(図4)に偏光板342における−Z方向側の面が当接した状態で、上記押さえ部62の各当接部6231,6251が当該偏光板342における+Z方向側の面に当接することにより、偏光板342は挟持される。
なお、固定部65,66において、−Z方向側の面は、上記保持面51Aに固定される固定面65B,66Bである。本実施形態では、挟持部材6Aは、図6に示すように、固定面65B,66Bが両面テープTPによって保持面51Aに取り付けられた後、当該固定部65,66が接着剤によって固定されることにより、当該保持面51Aに固定される。挟持部材6Bも同様である。しかしながら、保持面51Aへの挟持部材6A,6Bの固定方法は、適宜選択可能である。
[凹部による入射側偏光板の露出]
図7は、偏光板342を保持した保持部材4を+Y方向側から見た図である。
ここで、図6及び図7に示すように、挟持部材6A,6Bにおける対向部61には、上記凹部611が形成されている。これにより、偏光板342(透光性部材3424)の一部が−Y方向側及び+Y方向側に露出される。
図7は、偏光板342を保持した保持部材4を+Y方向側から見た図である。
ここで、図6及び図7に示すように、挟持部材6A,6Bにおける対向部61には、上記凹部611が形成されている。これにより、偏光板342(透光性部材3424)の一部が−Y方向側及び+Y方向側に露出される。
[入射側偏光板と支持部材(保持部)との間の間隙]
図8は、偏光板342の光軸中心を通るYZ平面に沿う偏光板342及び保持部材4の断面を−X方向側から見た図である。なお、図8は、当該断面における挟持部材6Aの配置部位近傍の領域を図示している。
支持部材5の保持面51Aに取り付けられる両面テープTPの厚さ(+Z方向に沿う寸法)と、挟持部材6Aの固定部65,66の厚さとにより、当該挟持部材6Aによって挟持される偏光板342(透光性部材3424)と、当該挟持部材6Aが取り付けられる保持部51(保持面51A)との間には、図6及び図8に示すように、間隙GPAが形成される。
同様に、当該両面テープTPの厚さと、挟持部材6Bの固定部65,66の厚さとにより、当該挟持部材6Bによって挟持される偏光板342(透光性部材3424)と保持部51(保持面51A)との間には、図7に示すように、間隙GPBが形成される。
これら間隙GPA,GPBには、後述する冷却装置7から送出されて偏光板342を冷却する冷却気体の一部が流通する。この冷却気体の流路については、後に詳述する。
図8は、偏光板342の光軸中心を通るYZ平面に沿う偏光板342及び保持部材4の断面を−X方向側から見た図である。なお、図8は、当該断面における挟持部材6Aの配置部位近傍の領域を図示している。
支持部材5の保持面51Aに取り付けられる両面テープTPの厚さ(+Z方向に沿う寸法)と、挟持部材6Aの固定部65,66の厚さとにより、当該挟持部材6Aによって挟持される偏光板342(透光性部材3424)と、当該挟持部材6Aが取り付けられる保持部51(保持面51A)との間には、図6及び図8に示すように、間隙GPAが形成される。
同様に、当該両面テープTPの厚さと、挟持部材6Bの固定部65,66の厚さとにより、当該挟持部材6Bによって挟持される偏光板342(透光性部材3424)と保持部51(保持面51A)との間には、図7に示すように、間隙GPBが形成される。
これら間隙GPA,GPBには、後述する冷却装置7から送出されて偏光板342を冷却する冷却気体の一部が流通する。この冷却気体の流路については、後に詳述する。
[冷却装置の構成]
図9は、冷却装置7(冷却部71)によって流通される冷却気体の流通方向を示す模式図である。なお、図9においては、当該冷却部71の冷却対象以外の構成の図示を省略している。
冷却装置7は、冷却気体を流通させて、上記装置本体を構成する各冷却対象を冷却する。この冷却装置7は、冷却対象に応じた複数の冷却部を有し、当該複数の冷却部の1つは、それぞれ青色光用の入射側偏光板342B、光変調装置343B及び出射側偏光板344を冷却対象とし、当該冷却対象を冷却する冷却部71である。
この冷却部71は、図9に示すように、外部から外装筐体2内に導入された冷却気体を流通させるファン(図示省略)と、当該ファンから送出された冷却気体を上記冷却対象に導くダクト72と、を有する。
図9は、冷却装置7(冷却部71)によって流通される冷却気体の流通方向を示す模式図である。なお、図9においては、当該冷却部71の冷却対象以外の構成の図示を省略している。
冷却装置7は、冷却気体を流通させて、上記装置本体を構成する各冷却対象を冷却する。この冷却装置7は、冷却対象に応じた複数の冷却部を有し、当該複数の冷却部の1つは、それぞれ青色光用の入射側偏光板342B、光変調装置343B及び出射側偏光板344を冷却対象とし、当該冷却対象を冷却する冷却部71である。
この冷却部71は、図9に示すように、外部から外装筐体2内に導入された冷却気体を流通させるファン(図示省略)と、当該ファンから送出された冷却気体を上記冷却対象に導くダクト72と、を有する。
このダクト72から送出された冷却気体CA1〜CA4のうち、冷却気体CA1は、色合成装置345と出射側偏光板344との間を+Y方向側に流通して、当該出射側偏光板344における光出射側の面を冷却する。
冷却気体CA2は、出射側偏光板344と光変調装置343Bとの間を+Y方向側に流通して、当該出射側偏光板344の光入射側の面と光変調装置343Bの光出射側の面とを冷却する。
冷却気体CA3は、光変調装置343Bと入射側偏光板342Bとの間を+Y方向側に流通して、光変調装置343Bの光入射側の面と、当該入射側偏光板342Bにおけるワイヤーグリッド層3423とを冷却する。
冷却気体CA4は、入射側偏光板342Bとフィールドレンズ341との間を+Y方向側に流通して、当該入射側偏光板342Bにおける透光性部材3424の光入射側の面を冷却する。
冷却気体CA2は、出射側偏光板344と光変調装置343Bとの間を+Y方向側に流通して、当該出射側偏光板344の光入射側の面と光変調装置343Bの光出射側の面とを冷却する。
冷却気体CA3は、光変調装置343Bと入射側偏光板342Bとの間を+Y方向側に流通して、光変調装置343Bの光入射側の面と、当該入射側偏光板342Bにおけるワイヤーグリッド層3423とを冷却する。
冷却気体CA4は、入射側偏光板342Bとフィールドレンズ341との間を+Y方向側に流通して、当該入射側偏光板342Bにおける透光性部材3424の光入射側の面を冷却する。
図10は、支持部材5における保持部51と偏光板342との間の間隙GPAを流通する冷却気体の流通方向を示す図である。なお、図10に示す図は、上記図8と同様に、偏光板342の光軸中心を通るYZ平面に沿う偏光板342及び保持部材4の断面を−X方向側から見た図である。
また、入射側偏光板342Bに対して−Y方向側から+Y方向側に流通する冷却気体のうち、一部の冷却気体CA5は、図10に示すように、上記間隙GPA内に流入する。この冷却気体CA5は、偏光板342(透光性部材3424)における光入射側の面に沿って+Y方向側に流通して、開口部511内に侵入し、当該光入射側の面を冷却する。この冷却気体CA5の一部は、更に、上記間隙GPBを通って+Y方向側に排出される。
なお、入射側偏光板342Bに対して−Y方向側から+Y方向側に流通する冷却気体のうち、他の一部の冷却気体は、挟持部材6Aに形成された凹部611を介して偏光板342の側面342Dに流通する。これにより、側面342Dは冷却される。
また、入射側偏光板342Bに対して−Y方向側から+Y方向側に流通する冷却気体のうち、一部の冷却気体CA5は、図10に示すように、上記間隙GPA内に流入する。この冷却気体CA5は、偏光板342(透光性部材3424)における光入射側の面に沿って+Y方向側に流通して、開口部511内に侵入し、当該光入射側の面を冷却する。この冷却気体CA5の一部は、更に、上記間隙GPBを通って+Y方向側に排出される。
なお、入射側偏光板342Bに対して−Y方向側から+Y方向側に流通する冷却気体のうち、他の一部の冷却気体は、挟持部材6Aに形成された凹部611を介して偏光板342の側面342Dに流通する。これにより、側面342Dは冷却される。
なお、上記冷却装置7が備える複数の冷却部には、それぞれ緑色光用の入射側偏光板342G、光変調装置343G及び出射側偏光板344を冷却対象とする冷却部、及び、それぞれ赤色光用の入射側偏光板342R、光変調装置343R及び出射側偏光板344を冷却対象とする冷却部が含まれる。これら冷却部によって流通される冷却気体も、上記冷却部71により流通される冷却気体と同様に流通して、これら冷却対象を冷却する。
なお、これら冷却部は、必ずしもそれぞれが独立していなくてもよく、例えば、1つのファンから送出された冷却気体が、2以上の入射側偏光板等に送出されてもよい。
なお、これら冷却部は、必ずしもそれぞれが独立していなくてもよく、例えば、1つのファンから送出された冷却気体が、2以上の入射側偏光板等に送出されてもよい。
[実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1には、以下の効果がある。
偏光板342は、偏光素子3421と、当該偏光素子3421に対向して配置され、当該偏光素子3421に当接される透光性部材3424と、を有する。これによれば、透光性部材3424が、偏光素子3421から伝達される熱を拡散させつつ放熱できる。このため、偏光素子3421の温度分布を均一化させやすくすることができ、局所的に温度が高い部位が当該偏光素子3421に生じることを抑制できる。従って、偏光素子3421、ひいては、第1光学部品としての偏光板342の熱による劣化を抑制できる。
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1には、以下の効果がある。
偏光板342は、偏光素子3421と、当該偏光素子3421に対向して配置され、当該偏光素子3421に当接される透光性部材3424と、を有する。これによれば、透光性部材3424が、偏光素子3421から伝達される熱を拡散させつつ放熱できる。このため、偏光素子3421の温度分布を均一化させやすくすることができ、局所的に温度が高い部位が当該偏光素子3421に生じることを抑制できる。従って、偏光素子3421、ひいては、第1光学部品としての偏光板342の熱による劣化を抑制できる。
また、上記冷却気体CA5の流通方向上流側において、偏光板342と、挟持部材6Aを介して当該偏光板342を保持する保持部51との間には、間隙GPAが形成されている。これによれば、冷却部71(ダクト72)によって流通される冷却気体CA5を、当該間隙GPAに流通させることができる。そして、当該間隙GPAを流通した冷却気体CA5を、開口部511内の部位、すなわち、偏光板342において光が入射される部位に流通させることにより、当該部位を冷却できる。これにより、偏光板342と冷却気体との接触面積を拡大できる他、当該偏光板342において冷却気体が流通しにくい部位に当該冷却気体を流通させることができる。従って、第1光学部品としての入射側偏光板342の冷却効率を高めることができ、当該偏光板342の熱による劣化を抑制できる。
挟持部として機能する挟持部材6は、偏光板342の一部を露出させ、当該偏光板342に冷却気体を流通させる凹部611を有する。これによれば、偏光板342において冷却気体との接触面積を拡大できる。従って、偏光板342の冷却効率をより高めることができ、当該偏光板342の熱による劣化を一層抑制できる。
挟持部材6は、偏光板342と支持部材5の保持部51との間に位置して、当該保持部51に固定される固定部65,66を有する。そして、上記間隙GPA,GPBは、固定部65,66の厚みと、両面テープTPの厚みとにより形成される。これによれば、当該間隙GPA,GPBを形成するための突出部分を挟持部材6や支持部材5に設ける必要がない。従って、保持部材4の構成を簡略化できる。
また、支持部材5とは別体として形成される挟持部材6において、上記固定部65,66は、板金を折曲加工することによって形成されている。このため、固定部65,66を形成する際の折り曲げを容易にするマージンの分だけ、偏光板342と保持部51との間の間隙GPA,GPBを大きくすることができる。このため、上記間隙GPA,GPBを容易に拡大でき、当該間隙GPA,GPB(特に間隙GPA)に流通される冷却気体の流量を容易に増加させることができる。
また、支持部材5とは別体として形成される挟持部材6において、上記固定部65,66は、板金を折曲加工することによって形成されている。このため、固定部65,66を形成する際の折り曲げを容易にするマージンの分だけ、偏光板342と保持部51との間の間隙GPA,GPBを大きくすることができる。このため、上記間隙GPA,GPBを容易に拡大でき、当該間隙GPA,GPB(特に間隙GPA)に流通される冷却気体の流量を容易に増加させることができる。
挟持部材6は、偏光板342に当接して、固定部65,66側、ひいては、保持部51側に偏光板342を押圧する押圧部623,625を有する。これによれば、挟持部材6によって偏光板342を挟持した状態を維持しやすくすることができる。従って、偏光板342を保持部材4にて安定して保持できる。
プロジェクター1は、上記第2光学部品を収容する光学部品用筐体36を備える。この光学部品用筐体36は、各入射側偏光板342を保持する保持部材4が固定される保持部材固定部363を蓋部材362に有する。また、保持部材4は、当該保持部材固定部363に取り付けられる取付部52を有する。この取付部52は、保持部材固定部363に沿って摺動されて、保持部材4の移動を案内するガイド部521を有する。これによれば、保持部材4の位置調整を容易に実施できる。従って、保持部材4、ひいては、入射側偏光板342の位置調整操作を簡略化できる。
偏光素子3421は、透光性を有する基板3422と、当該基板3422に設けられるワイヤーグリッド層3423と、を有する。そして、偏光板342を構成する透光性部材3424、基板3422及びワイヤーグリッド層3423は、当該偏光板342に入射される光の進行方向に向かって、透光性部材3424、基板3422、ワイヤーグリッド層3423の順に配置されている。すなわち、上記偏光素子3421において熱が発生するワイヤーグリッド層3423と、当該偏光素子3421から熱が伝達される透光性部材3424とは、偏光素子3421において互いに反対側に位置する。これによれば、これらワイヤーグリッド層3423及び透光性部材3424に、上記冷却気体を流通させやすくすることができ、これらを効率よく冷却できる。従って、偏光板342を効果的に冷却でき、当該偏光板342の熱による劣化を一層抑制できる。
また、偏光板342が上記のように配置されることにより、ワイヤーグリッド層3423と、液晶パネルによる構成される光変調装置343との間に、偏光状態を変化させる光学部品が配置されることがない。このため、光変調装置343での画像形成に利用される光の光量低下を抑制できる。
また、偏光板342が上記のように配置されることにより、ワイヤーグリッド層3423と、液晶パネルによる構成される光変調装置343との間に、偏光状態を変化させる光学部品が配置されることがない。このため、光変調装置343での画像形成に利用される光の光量低下を抑制できる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記実施形態では、保持部材4は、第1光学部品としての偏光板342を保持するとした。しかしながら、これに限らず、第1光学部品(光学素子)は、入射光を光学的に変換する特性に含まれる特性であれば、他の特性を有するものでもよい。例えば、光変調装置343の光入射側又は光出射側に光学補償素子が配置される場合には、当該光学補償素子を保持部材4が保持する構成としてもよい。また、保持部材4が保持する偏光板は、入射側偏光板342に限らず、他の部位に位置する偏光板であってもよい。また、光学素子の構成によっては、上記開口部511は、当該光学素子に入射される光が通過する開口部としてもよく、当該光学素子から出射された光が通過する開口部としてもよい。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記実施形態では、保持部材4は、第1光学部品としての偏光板342を保持するとした。しかしながら、これに限らず、第1光学部品(光学素子)は、入射光を光学的に変換する特性に含まれる特性であれば、他の特性を有するものでもよい。例えば、光変調装置343の光入射側又は光出射側に光学補償素子が配置される場合には、当該光学補償素子を保持部材4が保持する構成としてもよい。また、保持部材4が保持する偏光板は、入射側偏光板342に限らず、他の部位に位置する偏光板であってもよい。また、光学素子の構成によっては、上記開口部511は、当該光学素子に入射される光が通過する開口部としてもよく、当該光学素子から出射された光が通過する開口部としてもよい。
上記実施形態では、支持部材5の開口部511に対して−Y方向側に挟持部材6Aが設けられ、+Y方向側に挟持部材6Bが設けられ、これら挟持部材6A,6Bは同じ構成を有するとした。しかしながら、これに限らず、挟持部材6A,6Bの構成はそれぞれ異なっていてもよい。例えば、冷却気体の流通方向における上流側に位置する挟持部材は、支持部と第1光学部品との間に間隙を形成するものの、下流側に位置する挟持部材は、当該間隙を形成しなくてもよい。また、挟持部材6A,6Bの配置は、開口部511に対して−Y方向側及び+Y方向側の部位に限らず、例えば開口部511に対して−X方向側及び+X方向側の部位とする等、他の部位でもよい。
上記実施形態では、保持部材4をそれぞれ構成する支持部材5及び挟持部材6は、それぞれ別体として構成され、当該挟持部材6が支持部材5に接着されるとした。しかしながら、これに限らず、挟持部材は、ねじ等の固定部材を用いて支持部材に取り付けられる構成としてもよい。また、支持部材5及び挟持部材6の構成を有する保持部材を一体的に構成してもよい。
上記実施形態では、挟持部材6は、偏光板342の側面(側面342D,342U)を露出させる凹部611を有するとした。しかしながら、これに限らず、このような凹部611は無くてもよい。この他、段差部63,64は無くてもよく、この場合、固定部65,66は、対向部61から起立又は垂下していてもよい。
また、+Z方向における段差部63,64の寸法は、同方向における対向部61の寸法より大きいとした。しかしながら、これに限らず、これら寸法は同じであってもよく、大小関係が逆でもよい。
また、+Z方向における段差部63,64の寸法は、同方向における対向部61の寸法より大きいとした。しかしながら、これに限らず、これら寸法は同じであってもよく、大小関係が逆でもよい。
上記実施形態では、間隙GPA,GPBは、+Z方向における両面テープTPの厚さと、同方向における固定部65,66の厚さとによって形成されるとした。しかしながら、これに限らず、挟持部材は、例えば対向部61から突出して保持部51に当接する突出部を設ける等して、上記間隙GPA,GPBと同様の間隙を形成する構成としてもよい。また、このような突出部は、支持部材側に設けられていてもよい。すなわち、冷却気体が流通可能な間隙が、支持部と第1光学部品との間に形成されていればよい。
なお、上記のように、両面テープTPは使用されなくてもよく、他の部材を保持部51と固定部65,66との間に介装する等して、間隙GPA,GPBを拡大させてもよい。
なお、上記のように、両面テープTPは使用されなくてもよく、他の部材を保持部51と固定部65,66との間に介装する等して、間隙GPA,GPBを拡大させてもよい。
上記実施形態では、挟持部材6は、固定部65,66の面65A,66Aに偏光板342を押圧する押圧部623,625を有するとした。しかしながら、これに限らず、挟持部材によって挟持対象の光学部品を保持可能であれば、これら押圧部623,625は無くてもよい。また、面65A,66Aに当接された第1光学部品と押さえ部62との間に金属板を介装する等して、挟持部材によって第1光学部品を隙間なく保持させる構成としてもよい。
上記実施形態では、光学部品用筐体36は、部品収納部材361と、当該部品収納部材361に取り付けられる蓋部材362と、を有する構成とした。しかしながら、これに限らず、光学部品用筐体36の構成及び形状は問わない。例えば、部品収納部材361に保持部材4が取付可能であれば、蓋部材362は無くてもよい。すなわち、光学部品用筐体における保持部材の取付位置は、適宜変更可能であり、保持部材の取付対象も、光学部品用筐体でなくてもよい。
上記実施形態では、偏光板342は、基板3422及びワイヤーグリッド層3423を有する偏光素子3421と、当該基板3422と当接する透光性部材3424と、を備え、入射される光の進行方向に向かって、透光性部材3424、基板3422、ワイヤーグリッド層3423の順で、これらは配置されるとした。しかしながら、これに限らず、これらの順序は適宜変更可能である。なお、上記の配列順とすれば、上記効果を奏することができる。
上記実施形態では、ワイヤーグリッド層3423は、蒸着やスパッタリング等により、基板3422に形成されるとした。しかしながら、これに限らず、偏光フィルムが基板3422に貼付されることによって、当該基板3422にワイヤーグリッド層3423が形成されてもよい。また、偏光素子は、無機偏光素子及び有機偏光素子のいずれであってもよい。更に、通過する色光に応じて、偏光板の構成を異ならせてもよい。
上記実施形態では、プロジェクター1は、それぞれ液晶パネルを備えて構成される3つの光変調装置343(343B,343G,343R)を備えるとした。しかしながら、これに限らず、2つ以下、あるいは、4つ以上の光変調装置を備えたプロジェクターにも、本発明を適用可能である。
上記実施形態では、画像投射装置3は、図1に示した略L字状に構成されていた。しかしながら、これに限らず、略U字状等の他のレイアウトに構成されていてもよい。また、画像投射装置3に採用される光学部品は、上記に限らず、適宜変更可能であり、一部が省略されてもよく、他の構成が追加されていてもよい。
上記実施形態では、画像投射装置3は、図1に示した略L字状に構成されていた。しかしながら、これに限らず、略U字状等の他のレイアウトに構成されていてもよい。また、画像投射装置3に採用される光学部品は、上記に限らず、適宜変更可能であり、一部が省略されてもよく、他の構成が追加されていてもよい。
上記実施形態では、光変調装置343は、光入射面と光出射面とが異なる透過型の液晶パネルを有するとした。しかしながら、これに限らず、光変調装置343は、光入射面と光出射面とが同一となる反射型の液晶パネルを有していてもよい。また、入射光束を変調して画像情報に応じた画像を形成可能な光変調装置であれば、マイクロミラーを用いたデバイス、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)等を利用したものなど、液晶以外の光変調装置を用いてもよい。
1…プロジェクター、30…光源装置、31…均一化装置(第2光学部品)、32…色分離装置(第2光学部品)、33…リレー装置(第2光学部品)、341…フィールドレンズ(第2光学部品)、342(342B,342G,342R)…入射側偏光板(第1光学部品)、342D…側面、3421…偏光素子(光学素子)、3422…基板、3423…ワイヤーグリッド層、3424…透光性部材、343(343B,343G,343R)…光変調装置、36…光学部品用筐体、363(363B,363G,363R)…保持部材固定部、4…保持部材、5…支持部材(支持部)、51…保持部、51A…保持面、511…開口部、52…取付部、521…ガイド部、6(6A,6B)…挟持部材(挟持部)、61…対向部、611…凹部、62…押さえ部、623,625…押圧部、65,66…固定部、71…冷却部、GPA,GPB…間隙、CA5…冷却気体。
Claims (6)
- 光源装置と、
前記光源装置から出射された光の光路上に配置される第1光学部品と、
前記第1光学部品を保持する保持部材と、
前記第1光学部品に冷却気体を流通させる冷却部と、を備え、
前記第1光学部品は、
入射される光を光学的に変換する光学素子と、
前記光学素子に対向し、前記光学素子に当接する透光性部材と、を有し、
前記保持部材は、
前記光学素子及び前記透光性部材を挟持する挟持部と、
前記挟持部を介して前記第1光学部品を支持する支持部と、を有し、
前記支持部は、前記第1光学部品に入射される光、及び、前記第1光学部品から出射される光の少なくともいずれかが通過する開口部を有し、
前記支持部と前記第1光学部品との間には、間隙が形成されていることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1に記載のプロジェクターにおいて、
前記挟持部は、前記第1光学部品の一部を露出させ、前記第1光学部品に前記冷却気体を流通させる凹部を有することを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1又は請求項2に記載のプロジェクターにおいて、
前記挟持部は、前記第1光学部品と前記支持部との間に位置し、前記支持部に固定される固定部を有し、
前記間隙の少なくとも一部は、前記固定部の厚みによって形成されることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項3に記載のプロジェクターにおいて、
前記挟持部は、前記第1光学部品に当接して、前記支持部側に前記第1光学部品を押圧する押圧部を有することを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプロジェクターにおいて、
前記光源装置から出射された光を変調する光変調装置と、
前記光源装置から前記光変調装置に至る光の光路上に配置される第2光学部品と、
前記第2光学部品を収容する光学部品用筐体と、を備え、
前記光学部品用筐体は、前記保持部材が固定される保持部材固定部を有し、
前記保持部材は、前記光学部品用筐体に取り付けられる取付部を有し、
前記取付部は、前記保持部材固定部に沿って摺動されて、前記保持部材の移動を案内するガイド部を有することを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のプロジェクターにおいて、
前記光学素子は、
透光性を有する基板と、
前記基板に設けられるワイヤーグリッド層と、を有し、
前記透光性部材、前記基板及び前記ワイヤーグリッド層は、前記第1光学部品に入射される光の進行方向に向かって、前記透光性部材、前記基板、前記ワイヤーグリッド層の順に配置されていることを特徴とするプロジェクター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017080339A JP2018180321A (ja) | 2017-04-14 | 2017-04-14 | プロジェクター |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2017080339A JP2018180321A (ja) | 2017-04-14 | 2017-04-14 | プロジェクター |
Publications (1)
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ID=64276521
Family Applications (1)
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JP2017080339A Pending JP2018180321A (ja) | 2017-04-14 | 2017-04-14 | プロジェクター |
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-
2017
- 2017-04-14 JP JP2017080339A patent/JP2018180321A/ja active Pending
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