JP2007292924A - 光学装置、および当該光学装置を備えたプロジェクタ - Google Patents

光学装置、および当該光学装置を備えたプロジェクタ Download PDF

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Abstract

【課題】シンプルな構成により画素ズレの発生を低減した光学装置、および当該光学装置を備えたプロジェクタを提供すること。
【解決手段】複数の光変調装置35R,35G,35Bは、クロスダイクロイックプリズム38の入射面Sr,Sg,Sbにそれぞれ相対するとともに、構成部位の一部である液晶ライトバルブ32R,32G,32Bがクロスダイクロイックプリズム38の上面および下面に設けられた支持基板40,41に固定枠44を介してそれぞれ支持されている。これにより、光学装置30では、支持基板40,41の熱膨張係数がクロスダイクロイックプリズム38と異なっていたとしても、当該支持基板における面方向の寸法変化は光変調装置35R,35G,35Bのアライメント方向と直交する方向に発生する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像信号に応じた光学像を生成する光学装置、および当該光学装置を備えたプロジェクタに関する。
壁面などに設置されたスクリーンに画像を投射する投射型のプロジェクタには、明るい画像を得るために高輝度であること、および小型でリーズナブルな価格であることが要求されている。前者は明るい環境下においても鮮明な画像を得たいという使用者の要求に応えるためであり、後者は一般家庭における需要に応えるためである。また、昨今の地上波デジタル放送の開始に代表される映像ソースの高解像度化は著しいものがあり、プロジェクタも高解像度に対応することが要求されている。
このようなプロジェクタとして、液晶3板式プロジェクタが知られている。また、プロジェクタは画像信号に応じた光学像を生成するための光学装置を内蔵しており、プロジェクタが投射する画像の品質は、当該光学装置の性能に依存していた。
液晶3板式プロジェクタにおける光学装置は、光の3原色である赤色(R)、緑色(G)、青色(B)光ごとに設けられた透過式液晶パネルによる3つの光変調装置と、各光変調装置から出射される各色光画像を表す各色変調光を合成し、フルカラーの合成変調光として射出する合成光学部などから構成されていた。
図5は、従来の光学装置の一態様を示す組立て斜視図である。
特許文献1には、このような液晶3板式プロジェクタにおける光学装置の一態様が示されている。なお、図5においては、説明を簡単にするためにR光用の光変調装置236Rの取り付け構造についてのみ抜粋図示している。
光学装置210は、略直方体をなしたガラス製のプリズムである合成光学部220と、当該合成光学部の出射面Soを除いた3つの側面である入射面Sr,Sg,Sbごとに対向して設けられた光変調装置236R,236G,236B(236G,236Bは図示せず)などから構成されていた。なお、光変調装置236Rは、液晶ライトバルブ234Rおよび出射側偏光板232Rに加えて入射側偏光板(図示せず)を含めた状態で透過式液晶パネルとして機能するが、入射側偏光板については図示を省略している。
出射側偏光板232Rが貼り付けられた透明な補強板231および液晶ライトバルブ234Rは、入射面Srに接着固定された金属製の固定枠230を支持台として、中枠233、固定ピン235などにより合成光学部220に固定されていた。
固定枠230は、上方から見るとU字状をなしており、当該U字における底部の平面部を入射面Srに接着している。また、当該平面部には、光変調装置236Rが出射するR変調光を通過させるための矩形状の穴が空いており、当該穴部の額縁状の外周部を糊しろとして入射面Srに接着されていた。
合成光学部220の各入射面Sr,Sg,Sbに設けられた各光変調装置からは、それぞれR変調光、G変調光、B変調光が出射される。合成光学部220に入射した各色変調光は、4つのプリズムを合わせた構成を持つ合成光学部220内部の誘電体多層膜fa,fbにより反射および合成され、フルカラーの画像を表す合成変調光として出射面Soから出射されていた。
しかし、光学装置210は、合成光学部220の入射面Sr,Sg,Sbにそれぞれ額縁状の固定枠230を貼り付ける構成であるため、当該入射面ごとに当該固定枠の縁部を接着するための糊しろ分のスペースが必要となり、合成光学部220のサイズが大きくなってしまっていた。合成光学部220のコストは、サイズに比例しており、サイズが大きくなるとコストが高くなってしまう。
また、光学装置210に入射されるRGBの各色光は、前述した高輝度化の流れにより光束密度の高い光となっているため、光学装置210には、光変調ロスにより発生する熱を放熱するための冷却性能が要求されていた。特に、合成光学系220に近接しているため冷却し難い各色光用の出射側偏光板を如何に冷却するかという課題があった。しかし、出射側偏光板232Rが貼り付けられている補強板231は、外周部が固定枠230などに導熱可能に支持されてはいるものの、外周部以外の殆どの平面部は表裏面とも空気層に面しており、大きな放熱効果を有する合成光学部220には直に接触しておらず、当該出射側偏光板を十分冷却できるとはいい難かった。
このように、光学装置210には、小型およびローコスト化が困難であるという問題点、および出射側偏光板232Rを十分に冷却することが困難であるという問題点があった。
図6は、従来の異なる態様における光学装置の組立て斜視図である。
特許文献2には、前述の光学装置210における問題点を解決可能な光学装置250が開示されている。なお、図6においても、R光用の光変調装置236Rの取り付け構造についてのみ抜粋図示しており、また、入射側偏光板の図示は省略している。また、図5と同一の構成部位については同一の番号を附して説明する。
光学装置250では、合成光学部260の入射面Srに、あらかじめ出射側偏光板232Rが貼り付けられた透明な板部材である支持基板270が接着固定されている。水晶やサファイヤなどの熱伝導性の良い材料を用いた支持基板270は、合成光学部260の高さ方向において、当該合成光学部より長く構成されていた。
支持基板270には、4隅に勘合用のピンを有する固定枠272が接着固定され、さらに当該固定枠の4隅のピンを案内にして液晶ライトバルブ234Rが固定されていた。
固定枠272は、支持基板270における合成光学部260から突出した上下部分を主要な糊しろ分として当該支持基板に接着されていた。これにより、合成光学部260の厚さを糊しろスペース分薄くすることができるため、合成光学部260のサイズを小さくし、コストを抑制していた。また、出射側偏光板232Rを熱伝導性が良い支持基板270に密着させ、放熱効果の高い合成光学部260と一体に構成することにより、出射側偏光板232Rの冷却効率を高めていた。
また、光学装置210,250を組み立てる際には、各色変調光をそれぞれ画素の対応を取って合成するために、合成光学部220,260の各入射面Sr,Sg,Sbにおける各光変調装置の位置を精密に調整(以下、「アライメント」ともいう)する必要があった。
特開2005−234124号公報 特開2002−139795号公報
しかしながら、従来の光学装置210では、各光変調装置が合成光学部220の入射面Sr,Sg,Sbに接着された金属製の固定枠230により支持されているため、温度変化による画素ズレが発生してしまうおそれがあった。これは、ガラスを主原料とする合成光学部220と、金属性の固定枠230とでは熱膨張係数が違うこと、および温度変化に伴う固定枠230の面方向の寸法変化が光変調装置236Rのアライメント方向と一致していることに起因している。具体的には、当該寸法変化に伴い、合成光学部220に対してアライメントされた光変調装置236Rの相対位置がズレてしまうため、画素ズレが発生する。また、前述したプロジェクタの小型化および画像ソースの高解像度化に伴う、光変調装置における各画素間ピッチの狭小化により、寸法のズレ量が同じでも画素に対するズレ量の割合は増加してしまっていた。
また、光学装置250においても同様であり、ガラス製の合成光学部220と、水晶やサファイヤなどから構成される支持基板270とでは熱膨張係数が異なり、支持基板270は、合成光学部260の入射面Srに接着されているため、温度変化による画素ズレが発生してしまうおそれがあった。
このように、従来の光学装置では、温度変化などによって画素ズレが発生するおそれがあるという問題があった。
上記課題を解決するために、本発明では、シンプルな構成により画素ズレの発生を低減した光学装置、および当該光学装置を備えたプロジェクタを提供することを目的の一つとする。
上述した目的を達成するために、本発明の光学装置は、複数の色光を色光ごとに画像情報に応じて光変調する複数の光変調装置と、複数の光変調装置から射出される色光ごとの画像を内包した各色変調光を合成し、合成した合成変調光を出射面から出射する合成光学部と、を含んで構成される光学装置であって、複数の光変調装置は、上下面および複数の側面を備えた合成光学部における出射面以外の側面のうち、各色変調光が入射される入射面にそれぞれ相対するとともに、構成部位の一部が上面および下面に設けられた板状部材である支持基板によりそれぞれ支持されることを特徴とする。
この構成によれば、複数の光変調装置は、合成光学部の各入射面にそれぞれ相対するとともに、構成部位の一部が合成光学部の上面および下面に設けられた板状部材である支持基板によりそれぞれ支持される。
従来の光学装置では、光変調装置の支持部材が合成光学部の入射面に設けられていたため、温度変化に伴い合成光学部との熱膨張係数の差異により発生する支持部材における面方向の寸法変化が光変調装置のアライメント方向と一致してしまっていたが、本発明の光学装置では、支持基板の熱膨張係数が合成光学部と異なっていたとしても、支持基板における面方向の寸法変化は光変調装置のアライメント方向と直交する方向に発生する。
よって、合成光学部の上面および下面に支持基板を設けるというシンプルな構成により、画素ズレの発生を低減することができる。
従って、シンプルな構成により画素ズレの発生を低減した光学装置を提供することができる。
本発明に係る光学装置によれば、支持基板は、合成光学部と略同等の熱膨張係数を有する透明な材質により構成されることが好ましい。
この構成によれば、支持基板の材質は、合成光学部と略同等の熱膨張係数であることから、温度変化に伴う寸法変化の割合は合成光学部と同等であり、合成光学部の各入射面に直接各光変調装置を貼り付けた構成と同等であると考えられる。
よって、合成光学部に対する各光変調装置の相対位置のズレを抑えることができることから、画素ズレをより低減することができる。
また、合成光学部の各入射面に光変調装置を取り付ける場合、例えば金属製の固定枠を支持基板の端面に固定してから、当該固定枠に光変調装置の一部を組み込むことになる。この際、支持基板の端面に固定枠を固定するための接着剤として紫外線硬化樹脂を用いる。ここで本発明の支持基板は透明であるため、固定枠を接着する際、支持基板の出射面側の端面より紫外線を入射させることにより、紫外線が支持基板の界面にて反射し、入射面側の端面に伝播されて、紫外線硬化樹脂を硬化させることができる。
よって、合成光学部に固定枠を接着する際の導光体として支持基板を活用できることから、組立効率を高めることができる。
従って、組立性に優れ、画素ズレの発生を低減した光学装置を提供することができる。
本発明に係る光学装置は、さらに合成光学部よりも熱伝導率の大きな材質により構成された合成光学部の各入射面と略同等の大きさの透明な板状部材である複数の放熱板を備え、各光変調装置は、入射側偏光板および出射側偏光板を備えた液晶パネルであり、合成光学部の各入射面には、放熱板が貼り付けられ、さらに放熱板には、出射側偏光板が密着して設けられることが好ましい。
この構成によれば、合成光学部の各入射面には、出射側偏光板と一体に構成された放熱板がそれぞれ貼り付けられていることから、出射側偏光板は、放熱板を介して合成光学部と一体に構成されている。
よって、合成光学系に近接しているため冷却し難い出射側偏光板が発する熱を、放熱板を介して熱容量の大きな合成光学部に放熱することができるため、出射側偏光板の性能を確保することができる。
さらに放熱板の熱伝導率は合成光学部より大きいことから、出射側偏光板の熱量を効率良く合成光学部に伝達することができる。
従って、信頼性の高い光学装置を提供することができる。
上述した目的を達成するために、本発明のプロジェクタは、前記記載の光学装置と、光学装置に光を供給する光源部と、光学装置の出射面から出射される合成変調光を拡大投射するための投射部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、プロジェクタは、シンプルな構成により画素ズレの発生を低減した信頼性の高い光学装置を備えている。
従って、信頼性が高く鮮明な画像を投射するプロジェクタを提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態)
《プロジェクタの概要》
図1は、本発明の実施形態におけるプロジェクタの斜視図である。図2は、本発明のプロジェクタにおける光学系を主体とした概略平面図である。ここでは、図1および図2を用いてプロジェクタ100の概要について説明する。
プロジェクタ100は、高圧水銀ランプや、メタルハライドランプなどの放電ランプを光源とする光源部5が射出する光を、複数の光変調装置を備えた光学装置30により画像信号に応じて変調し、変調された画像を表す変調光を投射部50から拡大投射するフロントプロジェクタである。
プロジェクタ100は、前述した光源部5および光学装置30を含む光学ユニット45、投射部50に加えて、操作部51、受光部52、回路部53、電源部54、ランプ駆動部55、排気部56、脚部57などから構成されている。なお、光源部5、光学装置30を含む光学ユニット45の詳細については後述する。
操作部51は、プロジェクタ100の上面に設けられている。操作部51は、電源ボタンや、投射画像の調整を行うための操作メニューを表示させるメニューボタンなどの複数の操作ボタンを備えた操作パネルである。また、プロジェクタ100は、図示はしていないが操作部51と同様な複数の操作ボタンを有した遠隔操作用のリモコンも備えている。
受光部52は、当該リモコンからの赤外線などの無線による操作信号を受信するための受信部である。
回路部53は、操作部51および受光部52からの操作信号に応じてプロジェクタ100の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)や、入力される画像信号を当該プロジェクタで投射するのに適した画像信号(情報)とするために様々な画像処理を施す画像プロセッサ、光変調装置の複数の液晶ライトバルブを表示駆動する液晶ドライバなどを含んで構成されている。
電源部54は、外部電源からの交流電力をインレットから導き、内蔵するAC/DC変換部(いずれも図示せず)にて変圧、整流および平滑するなどの処理を施すことにより安定化させた電力を回路部53を含むプロジェクタ100の各部に供給する。
ランプ駆動部55は、放電ランプ1を点灯させるために高電圧を発生して放電経路を形成するイグナイタ回路と、点灯後の安定した点灯状態を維持するためのバラスト回路(いずれも図示せず)とを含んで構成されている。
排気部56は、放電ランプ1などの発熱部位により熱せられた熱気をプロジェクタ100の外部に排気するための排気口である。排気部56には、排気用の軸流ファンである排気ファンF4が内蔵されている。
脚部57は、伸縮可能な脚部であり、プロジェクタ100を机上などに設置して用いる際に、伸縮により投射部50の投射方向を調整することにより、壁面などに設置されたスクリーンにおける投射画像の高さを調整する。このように、1脚の脚部57の長さ調節によって投射画像の高さを調整可能とすることにより、利便性を高めている。
《光学系の概略構成》
ここでは、図2を用いて、プロジェクタ100の光学系である光学ユニット45を中心に説明する。
光学ユニット45は、光源部5、均一照明光学系10、色分離光学系14、リレー光学系19、光学装置30などから構成されている。
光源部5は、高圧水銀ランプや、メタルハライドランプなどの高輝度な放電ランプ1と、放電ランプ1が放射した光を集光し光学ユニット側に射出するリフレクタ3などを含んで構成されている。
均一照明光学系10は、2枚のフライアイレンズ6、偏光変換素子7と、コンデンサレンズ8、反射ミラー9などから構成されている。
フライアイレンズ6は、光源部5方向から見て略矩形形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有し、2枚で対となっている。対となった各小レンズは、光源部5から射出された光束を部分光束に分割し、光軸方向に射出する。各小レンズから射出された複数の光源像は、コンデンサレンズ8を介することにより、それぞれが光変調装置35R,35G,35Bの画像形成領域上で重畳される。これにより、光変調装置35R,35G,35Bの画像形成領域上における輝度分布は、均一化される。
偏光変換素子7は、PBS(Polarization Beam Splitter)アレイと、1/2波長板などから構成され、ランダム偏光を特定の直線偏光に変換する。特定の直線偏光は、各光変調装置35R,35G,35Bの入射面に設けられた入射側偏光板31R,31G,31Bに入射可能な偏光であるため、偏光変換素子7がない場合、当該入射側偏光板を透過できずに熱として無駄に費やされてしまっていた光を有効に活用することができる。
光源部5から射出された光は、2枚のフライアイレンズ6、偏光変換素子7、およびコンデンサレンズ8を通過した後、反射ミラー9で反射され、色分離光学系14側に射出される。なお、反射ミラー9の後段に、もう1枚コンデンサレンズを設けても良い。
色分離光学系14は、ダイクロイックミラー12、およびダイクロイックミラー13を含んで構成されている。
ダイクロイックミラー12は、ガラス板等にB光を反射し、R光およびG光を透過する性質のダイクロイック膜を形成した光学素子であり、B光を反射ミラー15側に反射し、R光およびG光を透過する。反射ミラー15で反射したB光は、平行化レンズ20により平行化され光学装置30の光変調装置35Bに入射する。ダイクロイックミラー12を透過したR光およびG光は、ダイクロイックミラー13に入射する。
ダイクロイックミラー13は、G光を反射しR光を透過する性質のダイクロイック膜を備えた光学素子であり、G光を光学装置30側に反射しR光を透過する。ダイクロイックミラー13で反射したG光は、平行化レンズ20により平行化され光学装置30の光変調装置35Gに入射する。ダイクロイックミラー13を透過したR光は、リレー光学系19に入射する。
リレー光学系19は、2枚のリレーレンズ17、2枚の反射ミラー18などから構成されている。
ダイクロイックミラー13を透過したR光は、リレーレンズ17を介して反射ミラー18で反射され、さらにリレーレンズ17を介して反射ミラー18で反射された後、平行化レンズ20により平行化され光学装置30の光変調装置35Rに入射する。2つのリレーレンズ17は、分離された3色光の中で最も長い光路を通過するR光の減衰を防ぐために設けられている。
光学装置30は、各色光用の光変調装置35R,35G,35B、合成光学部であるクロスダイクロイックプリズム38などから構成されている。なお、光学装置30の構成には、クロスダイクロイックプリズム38に光変調装置35R,35G,35Bを固定するための支持基板や、固定枠などがさらに含まれるが、ここでは、光学機能に特化して説明する。支持基板や固定枠などを含んだ光学装置30の構造については後述する。
光変調装置35Rは、入射側偏光板31R、液晶ライトバルブ32R、出射側偏光板33Rなどから構成された矩形状の透過式液晶パネルである。リレー光学系19からのR光は、入射側偏光板31Rから入射し、液晶ライトバルブ32RにてR光の画像情報に応じて光変調され、出射側偏光板33RからR光の画像を表すR変調光としてクロスダイクロイックプリズム38内に射出される。
また、光変調装置35Gおよび光変調装置35Bも、光変調装置35Rと同様な構成を備えている。光変調装置35Gにおいて、G光は入射側偏光板31Gから入射し、液晶ライトバルブ32GにてG光の画像情報に応じて光変調され、出射側偏光板33GからG光の画像を表すG変調光としてクロスダイクロイックプリズム38内に射出される。
光変調装置35Bにおいて、B光は入射側偏光板31Bから入射し、液晶ライトバルブ32BにてB光の画像情報に応じて光変調され、出射側偏光板33BからB光の画像を表すB変調光としてクロスダイクロイックプリズム38内に射出される。
クロスダイクロイックプリズム38は、略直方体をなしており、各色光用の光変調装置35R,35G,35Bからの各色変調光を合成し、出射面Soからフルカラーの画像を表す合成変調光を出射する。クロスダイクロイックプリズム38は、4つの直角プリズムが貼り合わされた構造を成し、プロジェクタ100の上面側から見たときに(図2視点)、ダイクロイック膜fa,fbがX字状に観察されている。
ダイクロイック膜faはG光およびB光を透過しR光を反射する誘電体多層膜であり、ダイクロイック膜fbはR光およびG光を透過しB光を反射する誘電体多層膜である。
クロスダイクロイックプリズム38は、光変調装置35Gからの緑色の変調光を透過し、当該緑色の変調光に光変調装置35Rからの赤色の変調光と、光変調装置35Bからの青色の変調光とを反射して重畳し、三原色の変調光を合成したフルカラーの画像を内包した合成変調光を投射部50に射出する。
クロスダイクロイックプリズム38から射出された変調光は、ガウスタイプなどの複数のレンズを組合せた広角ズームレンズである投射部50により、スクリーンなどにフルカラーの画像として拡大投射される。
また、プロジェクタ100は、発熱部位である光学装置30、および電源部54、並びにランプ駆動部55などを冷却するための複数の冷却ファンF1,F2,F3、および当該冷却ファンが送風し熱せられた熱気を外部に排気する排気ファンF4を備えている。
冷却ファンF1は、軸流ファンであり、外部に面した吸気口から外気を導入し、隣接して設けられた電源部54およびランプ駆動部55をセットとして冷却する。
冷却ファンF2,F3は、送風口を光学装置30に向けて設置されたシロッコファンであり、光学装置30全体に冷却風が行き渡るように送風する。光学装置30の構成は、当該冷却ファンからの冷却風が効率良く吹き抜けるように、適宜隙間が設けられた立体的な構成(図3参照)となっている。
排気ファンF4は、プロジェクタ100内部の熱気を集め、排気口56から排気する。
《光学装置の概略構成》
図3は、本発明における光学装置の一態様を示す組立て斜視図である。なお、図3においては、説明を簡単にするためにR光用の光変調装置35Rの取り付け構造についてのみ抜粋図示しており、また、光変調装置35Rの一構成部位である入射側偏光板31R(図2)の図示を省略している。入射側偏光板31Rは、例えば、平行化レンズ20(図2)の出射面に貼り付けられて構成されている。入射側偏光板31G,31B(図2)についても同様である。
ここでは、図3を用いて、プロジェクタ100における光学装置30の概略構成について説明する。
光学装置30は、略直方体をなしたクロスダイクロイックプリズム38における出射面Soを除いた3つの側面である入射面Sr,Sg,Sbに、各色光用の光変調装置35R,35G,35B(35G,35Bは図示省略)をそれぞれ備えて構成されている。当該各光変調装置は、構成部位ごとに放熱板43、支持基板40,41、および固定枠44により、それぞれ対応する入射面Sr,Sg,Sbに固定されている。また、クロスダイクロイックプリズム38は、BK7(熱伝導率、約1.114W/m・K)に代表されるホウ珪クラウンガラスなどの光学ガラス部材により構成されている。
以下、代表としてR光用の光変調装置35Rの取り付け構造について説明する。なお、図示しない光変調装置35G,35Bについても、光変調装置35Rと同様の構造により入射面Sg,Sbにそれぞれ固定される。
クロスダイクロイックプリズム38の入射面Srには、透明な板状部材である放熱板43が貼り付けられている。放熱板43は、入射面Srと略同等の大きさであるが、当該入射面の各辺から突出しない大きさに設定されている。放熱板43は、例えば、約42W/m・Kの熱伝導率を有するサファイヤや、約5〜10W/m・Kの熱伝導率を有する水晶など、熱伝導率の良い材質により構成されている。また、放熱板43におけるR変調光の入射面には、光変調装置35Rの出射側偏光板33Rがあらかじめ貼り付けられている。
クロスダイクロイックプリズム38の上面および下面には、クロスダイクロイックプリズム38と同じ材料の透明板部材である支持基板40,41がそれぞれ貼り付けられている。支持基板40、41の材質には、クロスダイクロイックプリズムと同等の熱膨張係数を有する材料が好適である。
なお、光学装置30の組立て順においては、まず、クロスダイクロイックプリズム38の各入射面Sr,Sg,Sbに出射側偏光板が貼り付けられた放熱板43をそれぞれ接着固定し、次いで、クロスダイクロイックプリズム38の上面および下面に支持基板40,41をそれぞれ接着固定する。この段階におけるクロスダイクロイックプリズム38近傍の態様は、図3に示される通りである。
支持基板40は、クロスダイクロイックプリズム38の上面形状と相似形である矩形をなし、当該矩形の厚さ方向における4つの端面である端面40a,40r,40g,40bと、クロスダイクロイックプリズム38の出射面So、および入射面Sr,Sg,Sbとがそれぞれ略平行面となるように貼り付けられている。具体的には、端面40aを出射面Soに揃えて、端面40r,40g,40bはそれぞれ入射面Sr,Sg,Sbから突出した状態となっている。端面40r,40g,40bの突出量は、放熱板43の厚さ方向の端面を覆い隠す程度の長さである。
支持基板41も、支持基板40と同様であり、端面41aを出射面Soに揃えて、端面41r,41g,41bはそれぞれ入射面Sr,Sg,Sbから突出した状態となっている。
支持基板40の端面40r、および支持基板41の端面41rには、額縁状の枠体である固定枠44が接着される。固定枠44は、反射を防ぐため黒塗装された金属、または合成樹脂により構成されている。固定枠44の材質としては、熱伝導性に優れたアルミニウムや、マグネシウム、またはこれらの金属を含む合金、若しくは熱伝導性の良い合成樹脂などが好適である。
固定枠44におけるクロスダイクロイックプリズム38側の面は平面となっており、支持基板40の端面40r、および支持基板41の端面41rに対応する部分を糊しろとして接着固定される。
また、反対側の面の4隅には液晶ライトバルブ32Rを案内および固定するための4つのピン44pが設けられている。また、端面40rおよび端面41rに固定枠44を接着するための接着剤としては、紫外線硬化樹脂を含んだ接着剤が用いられる。なお、具体的な接着方法については後述する。
液晶ライトバルブ32Rは、固定枠44の4つのピン44pに対応した当該ピンよりも一回り大きな穴部32hを備えている。
クロスダイクロイックプリズム38の入射面Sr,Sg,Sbにおける各液晶ライトバルブ35R,35G,35Bの平面位置を調整するアライメントは、例えば、各固定枠44に各液晶ライトバルブをあらかじめ固定しておき、出射面Soから出射される合成変調光による投射画像を確認しながら、支持基板40の端面40rおよび支持基板41の端面41rの上を、各液晶ライトバルブと一体となった固定枠44のクロスダイクロイックプリズム38側の面を滑らせるように移動させながら、精密に合わせ込むことにより行う。または、クロスダイクロイックプリズム38の各入射面Sr,Sg,Sbに、それぞれ固定枠44を固定してから、固定枠44のピン44pと、当該液晶ライトバルブの各穴部32hとのクリアランスを利用してアライメントを行うことであっても良い。
アライメントの際には、あらかじめ紫外線硬化樹脂を含んだ接着剤を各接着面、または各穴部32hに充填しておき、アライメントが終わり次第、紫外線を照射して各液晶ライトバルブ35R,35G,35Bの位置を固定する。
なお、R光の画像情報および液晶ライトバルブ32Rを走査表示駆動するための駆動信号などは、回路部53(図1)と液晶ライトバルブ32Rとを接続するフレキシブル基板39Rにより電送される。
《支持基板の接着方法》
図4は、支持基板の接着工程における一態様を示す斜視図である。図4は、図3の光学装置30における支持基板40,41に3つの固定枠44を接着する工程を示している。なお、説明を簡単にするために、固定枠44のみを図示しているが、当該各固定枠にあらかじめ液晶ライトバルブ35R,35G,35Bがそれぞれ固定されていても良い。
ここでは、図4を用いて支持基板40,41に3つの固定枠44を接着するための接着方法について説明する。
クロスダイクロイックプリズム38の上面および下面には、既にそれぞれ支持基板40,41が固定されている。入射面Sr側における支持基板40の端面40r、および支持基板41の端面41rには、紫外線硬化樹脂を含んだ接着剤が塗布され、さらに図示しない案内板により、固定枠44が仮固定されている。同様に、入射面Sg側における端面40gおよび端面41g(図示せず)、入射面Sb側における端面40bおよび端面41b(図示せず)にも、固定枠44が仮固定されている。
クロスダイクロイックプリズム38の出射面So側における支持基板40の端面40a、および支持基板41の端面41aには、それぞれ2ヶ所づつ照射部70がセットされている。
照射部70は、200〜450nmの波長域の紫外線を生成する紫外線照射装置(図示せず)における紫外線の照射口である。当該紫外線照射装置は、365nmを中心とした波長域の照射強度が得られる装置が好適であり、本体部にて生成した紫外線をグラスファイバなどの導光ケーブルにより導き照射部70から放射する。
支持基板40の端面40aにおいて、当該端面に放射口を向けた2つの照射部70から当該支持基板内に放射された紫外線は、支持基板40の上下の界面および各端面にて反射を繰り返し、照度が略均一化されて端面40r,40g,40bに照射される。
また、支持基板41の端面41aにおいても同様に、当該端面に放射口を向けた2つの照射部70から当該支持基板内に放射された紫外線は、支持基板41の上下の界面および各端面にて反射を繰り返し、照度が略均一化されて端面41r,41g,41b(端面41g,41bについては図示せず)に照射される。
これにより、端面40r,40g,40b、および端面41r,41g,41bに塗布されていた接着剤の紫外線硬化樹脂が硬化し、各端面に固定枠44が固定される。
上述した通り、本実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)複数の光変調装置35R,35G,35Bは、クロスダイクロイックプリズム38の入射面Sr,Sg,Sbにそれぞれ相対するとともに、構成部位の一部である液晶ライトバルブ32R,32G,32Bがクロスダイクロイックプリズム38の上面および下面に設けられた支持基板40,41によりそれぞれ支持されている。
これにより、光学装置30では、支持基板40,41の熱膨張係数がクロスダイクロイックプリズム38と異なっていたとしても、当該支持基板における面方向の寸法変化は光変調装置35R,35G,35Bのアライメント方向と直交する方向に発生する。
よって、クロスダイクロイックプリズム38の上面および下面に支持基板40,41を設けるというシンプルな構成により、画素ズレの発生を低減することができる。
従って、シンプルな構成により画素ズレの発生を低減した光学装置30を提供することができる。
また、液晶ライトバルブ32R,32G,32Bを支持する固定枠44は、支持基板40の端面40r、および支持基板41の端面41rを糊しろとして接着されることから、2枚の支持基板40,41の厚さ分クロスダイクロイックプリズム38を薄くすることができる。よって、クロスダイクロイックプリズム38のコストを抑制することができる。
(2)支持基板40,41の材質は、クロスダイクロイックプリズム38と略同等の熱膨張係数であることから、温度変化に伴う寸法変化の割合はクロスダイクロイックプリズム38と同等である。
よって、クロスダイクロイックプリズム38に対する各光変調装置35R,35G,35Bの相対位置のズレを抑えることができることから、画素ズレをより低減することができる。
3つの固定枠44を固定する際に、端面40aおよび端面41aから紫外線を入射させることにより、支持基板40,41を導光体として利用できるため、端面40r,40g,40bおよび端面41r,41g,41bに略均一に紫外線を照射することができる。
これにより、端面40r,40g,40b、および端面41r,41g,41bに塗布されていた接着剤の紫外線硬化樹脂が硬化し、各端面に固定枠44が固定される。
よって、クロスダイクロイックプリズム38に固定枠44を接着する際の導光体として支持基板40,41を活用できることから、組立効率を高めることができる。
従って、組立性に優れ、画素ズレの発生を低減した光学装置30を提供することができる。
(3)クロスダイクロイックプリズム38の入射面Sr,Sg,Sbには、あらかじめ出射側偏光板33R,33G,33Bが接着された放熱板43がそれぞれ貼り付けられていることから、当該各出射側偏光板は、放熱板43を介してクロスダイクロイックプリズム38と一体に構成されている。
よって、クロスダイクロイックプリズム38に近接しているため冷却し難い出射側偏光板33R,33G,33Bが発する熱を、それぞれの放熱板43を介して熱容量の大きなクロスダイクロイックプリズム38に放熱することができるため、当該出射側偏光板の性能を確保することができる。
さらにサファイヤや、水晶などを材料とする放熱板43の熱伝導率は、BK7などの光学ガラスから構成されるクロスダイクロイックプリズム38より大きいことから、出射側偏光板33R,33G,33Bの熱量を効率良くクロスダイクロイックプリズム38に伝達することができる。
従って、信頼性の高い光学装置30を提供することができる。
(4)プロジェクタ100は、シンプルな構成により画素ズレの発生を低減した信頼性の高い光学装置30を備えている。
従って、信頼性が高く鮮明な画像を投射するプロジェクタ100を提供することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
図3を用いて説明する。前記実施形態において、放熱板43の材質は、サファイヤや水晶などの熱伝導率の良い材質により構成されるものとして説明したが、クロスダイクロイックプリズム38と同等以上の熱伝導率を有する材料であれば良い。例えば、クロスダイクロイックプリズム38と同じ材質であるBK7などの光学ガラスにより構成することであっても良い。
この構成によれば、出射側偏光板33R,33G,33Bの熱を各放熱板43から、同じ熱伝導率同士のクロスダイクロイックプリズム38へ停滞なく放熱することができる。さらに、安価な光学ガラスにより3枚使いの放熱板43を構成できることから、光学装置30のコストを抑制することができる。
(変形例2)
図2を用いて説明する。前記実施形態において、光学装置30は、透過式液晶パネルによる光変調装置35R,35G,35Bを備えるものとして説明したが、これに限定するものではない。合成光学系に光変調装置を固定するための透明な支持基板を備える光学装置であれば良い。
例えば、2つ、または4つ以上の透過式液晶パネルによる光変調装置を備えた光学装置であっても良い。または、3枚の反射型液晶パネルによる光変調装置を備えた光学装置であっても良い。また、ティルトミラーデバイスを含んだ光変調装置であっても良い。
これらの構成であっても、前記実施形態および変形例と同様な作用効果を得ることができる。
一実施形態におけるプロジェクタの斜視図。 光学系を主体とした概略平面図。 光学装置の一態様を示す組立て斜視図。 支持基板の接着工程における一態様を示す斜視図。 従来の光学装置の一態様を示す組立て斜視図。 従来の異なる態様における光学装置の組立て斜視図。
符号の説明
1…放電ランプ、5…光源部、30…光学装置、32R,32G,32B…各色光用の液晶ライトバルブ、33R,33G,33B…各色光用の出射側偏光板、35R,35G,35B…各色光用の光変調装置、38…合成光学部としてのクロスダイクロイックプリズム、40,41…支持基板、40a,40r,40g,40b,41a,41r,41g,41b…支持基板の端面、43…放熱板、44…固定枠、50…投射部、100…プロジェクタ、So…クロスダイクロイックプリズムの出射面、Sr,Sg,Sb…クロスダイクロイックプリズムの入射面。

Claims (4)

  1. 複数の色光を色光ごとに画像情報に応じて光変調する複数の光変調装置と、
    前記複数の光変調装置から射出される色光ごとの画像を内包した各色変調光を合成し、合成した合成変調光を出射面から出射する合成光学部と、を含んで構成される光学装置であって、
    前記複数の光変調装置は、上下面および複数の側面を備えた前記合成光学部における前記出射面以外の側面のうち、前記各色変調光が入射される入射面にそれぞれ相対するとともに、構成部位の一部が前記上面および下面に設けられた板状部材である支持基板によりそれぞれ支持されることを特徴とする光学装置。
  2. 前記支持基板は、前記合成光学部と略同等の熱膨張係数を有する透明な材質により構成されることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. さらに前記合成光学部よりも熱伝導率の大きな材質により構成された前記合成光学部の各入射面と略同等の大きさの透明な板状部材である複数の放熱板を備え、
    前記各光変調装置は、入射側偏光板および出射側偏光板を備えた液晶パネルであり、
    前記合成光学部の各入射面には、前記放熱板が貼り付けられ、さらに前記放熱板には、前記出射側偏光板が密着して設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の光学装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学装置と、
    前記光学装置に光を供給する光源部と、
    前記光学装置の出射面から出射される合成変調光を拡大投射するための投射部と、を備えることを特徴とするプロジェクタ。
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