JPWO2016121411A1 - プリズムユニット - Google Patents

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Abstract

本発明は、複合プリズムを安定して支持でき、温度変化に対して頑強なプリズムユニットを提供する。本発明の一態様において、第1のプリズムブロック(20)と第2のプリズムブロック(22)とを接合して構成される色分解プリズム(12)は、第1のプリズムブロック(20)が第1の台板(16)の第1の接着部(16A)に接着され、第2のプリズムブロック(22)が第2の台板(18)の第2の接着部(18A)に接着される。第1の台板(16)は、第1の基台固定部(16B)を介して基台(14)の第1の台板固定部(14C)に固定され、第2の台板(18)は、第2の基台固定部(18B)を介して基台(14)の第2の台板固定部(14D)に固定される。第2の接着部(18A)は、温度変化によって基台(14)及び第2の台板(18)が膨張又は収縮した場合に、第1の台板固定部(14C)に対する第2の台板固定部(14D)の変位方向と、第2の基台固定部(18B)に対する第2の接着部(18A)の変位方向とが互いに逆向きになるように、第1の台板固定部(14C)と第2の台板固定部(14D)との間に配置される。

Description

本発明は、プリズムユニットに係り、特に複数のプリズムを接合して構成される複合プリズムを基台に支持して構成されるプリズムユニットに関する。
一般に三板式カメラでは、撮影レンズを通した光を色分解プリズムで赤(R)、緑(G)、青(B)の三色の光に分割し、分割した光を個別の受光素子で受光する。色分解プリズムは、複数のプリズムを一体的に組み合わせた複合プリズムで構成され、カメラ本体に備えられた基台に取り付けられて、カメラ本体に組み付けられる。
従来、色分解プリズムは、基台に直接接着して、カメラ本体に組み付けていた(特許文献1参照)。この際、色分解プリズムは、プリズム同士の接合部を跨いで基台に接着して取り付けていた。
また、他の組み付け方法として、色分解プリズムを1つの台板に接着し、その台板を基台にネジ止めして、カメラ本体に組み付けていた(特許文献2〜4参照)。この場合も色分解プリズムは、プリズム同士の接合部を跨いで1つの台板に接着して取り付けていた。
また、複合プリズムの支持方法として、1つのプリズムだけを基台に接着して支持する方法も知られている(たとえば、特許文献5、6参照)。
特開平7−84175号公報 実開平9−310号公報 特開2001−42204号公報 特開2008−298960号公報 実開平1−81613号公報 実開昭61−153124号公報
しかしながら、基台に複合プリズムを取り付ける際、プリズム同士の接合部を跨いで複合プリズムを基台に接着すると、プリズムと基台との間の線膨張率の差によって、温度変化を受けたときにプリズム同士の接合部が剥離するという欠点がある。特に、空気層を有する接合部では、プリズム同士の接合が部分的になるため、接合力が弱く、温度変化を受けたときに剥離しやすいという欠点がある。プリズム同士の接合部を跨いで複合プリズムを1つの台板に接着する場合も同様の欠点がある。
1つのプリズムだけを基台に接着して支持する方法では、このような問題は生じないが、支持が不安定になるという欠点がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、複合プリズムを安定して支持でき、温度変化に対して頑強なプリズムユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段は、次のとおりである。
(1)少なくとも1つのプリズムで構成される第1のプリズムブロックと、少なくとも1つのプリズムで構成される第2のプリズムブロックとを接合して構成される複合プリズムと、第1の接着部及び第1の基台固定部を備え、第1の接着部に第1のプリズムブロックが接着される第1の台板と、第2の接着部及び第2の基台固定部を備え、第2の接着部に第2のプリズムブロックが接着される第2の台板と、第1の台板固定部及び第2の台板固定部を備え、第1の台板固定部に第1の台板の第1の基台固定部が固定され、かつ、第2の台板固定部に第2の台板の第2の基台固定部が固定される基台と、を備え、第2の接着部が第1の台板固定部と第2の台板固定部との間に配置され、温度変化によって基台及び第2の台板が膨張又は収縮した場合に、第1の台板固定部に対する第2の台板固定部の変位方向と、第2の基台固定部に対する第2の接着部の変位方向とが互いに逆になるプリズムユニット。
本態様によれば、複合プリズムは、第1のプリズムブロックが第1の台板の第1の接着部に接着され、第2のプリズムブロックが第2の台板の第2の接着部に接着される。第1の台板は、第1の基台固定部を介して、基台に備えられた第1の台板固定部に固定され、第2の台板は、第2の基台固定部を介して、基台に備えられた第2の台板固定部に固定される。第2の接着部は、温度変化によって基台及び第2の台板が膨張又は収縮した場合に、第1の台板固定部に対する第2の台板固定部の変位方向と、第2の基台固定部に対する第2の接着部の変位方向とが互いに逆向きになるように、第1の台板固定部と第2の台板固定部との間に配置される。これにより、温度変化を受けたときに、第1のプリズムブロックと第2のプリズムブロックとの間に働く力を相殺でき、第1のプリズムブロックと第2のプリズムブロックと接合部が剥離するのを防止できる。また、第1のプリズムブロックと第2のプリズムブロックと支持するので、全体を安定して支持できる。
(2)基台の線膨張係数をα、第2の台板の等価線膨張係数をβ、複合プリズムの等価線膨張係数をγ、第1の台板固定部と第2の台板固定部との間の距離をLmm、第2の基台固定部と第2の接着部との間の距離をMmm、プリズムユニットの25℃から70℃までの温度変化をΔT℃、とした場合に、α<βかつ−4×10−4≦αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T≦4×10−4の関係を満たす、上記(1)のプリズムユニット。
本態様によれば、基台の線膨張係数をα、第2の台板の等価線膨張係数をβ、複合プリズムの等価線膨張係数をγ、第1の台板固定部と第2の台板固定部との間の距離をLmm、第2の基台固定部と第2の接着部との間の距離をMmm、プリズムユニットの25℃から70℃までの温度変化をΔT℃、とした場合に、α<βかつ−4×10−4≦αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T≦4×10−4の関係を満たすように、素材や各固定部、各接着部の配置が設定される。これにより、温度変化に対して頑強な構成にできる。
ここで、「α<βかつ−4×10−4≦αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T≦4×10−4」という条件において、「αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T」は、温度変化を受けたときのプリズムブロックの接合部の間隔変化を表わしている。この間隔変化が、所定の許容範囲、すなわち、±4×10−4mmの範囲に収まるように、素材や各固定部、各接着部の配置を設定することにより、温度変化によるプリズムブロックの接合部の剥離を防止できる。
間隔変化の許容範囲は、プリズムブロックの接合部の接合強度によって定まり、より好ましくは、±1×10−4mmであり、更に好ましくは、±5×10−5mmである。接合部の接合強度は、接合時に使用する接着剤の粘度や接着面積によって変化し、粘度の高い接着剤ほど接合強度は高くなり、また、接着面積が増えるほど接合強度は高くなる。
なお、第2の台板の等価線膨張係数とは、第2の台板が単一の材質で構成される場合は、その材質の線膨張係数を示し、第2の台板が2以上の異なる材質で構成される場合は、その平均した値となる。たとえば、第2の台板が第1の素材と第2の素材とで構成される場合、第2の基台固定部と第2の接着部との間の距離をMmm、その間に含まれる第1の素材の長さをM1mm、第2の素材の長さをM2mmとし、第1の素材の線膨張係数をβ1、第2の素材の線膨張係数をβ2とすると、第2の台板の等価線膨張係数βは、β=(β1×M1+β2×M2)/Mとなる。
以上のように、複合プリズムの等価線膨張係数とは、複合プリズムが単一の材質のプリズムで構成される場合は、その材質の線膨張係数を示し、複合プリズムが異なる材質のプリズムで構成される場合は、それぞれの線膨張係数の延びの評価を行う方向における材質の長さにより線膨張係数を加重平均した値となる。
(3)第1の台板は、第1のプリズムブロックの線膨張係数と等しい線膨張係数を有する、上記(1)又は(2)のプリズムユニット。
本態様によれば、第1の台板が、第1のプリズムブロックの線膨張係数と等しい線膨張係数を有する。これにより、第1の台板と第1のプリズムブロックと接着部の剥離を効果的に防止できる。なお、ここでの「等しい」には、線膨張係数が完全に一致する場合の他、近似する範囲を含むものである。すなわち、「ほぼ等しい」範囲を含むものである。接着部の剥離を防止するという観点からは、ほぼ等しい線膨張係数を有していれば、有効に剥離を防止できるからである。
(4)第2の台板は、第2の接着部を備え、第1の台板の線膨張係数と等しい線膨張係数を有する第1の構成要素と、第2の基台固定部を備え、基台の線膨張係数よりも高い線膨張係数を有する第2の構成要素と、を接合して構成される、上記(1)から(3)のいずれかのプリズムユニット。
本態様によれば、第2の台板が、第1の台板の線膨張係数と等しい線膨張係数を有する第1の構成要素と、基台の線膨張係数よりも高い線膨張係数を有する第2の構成要素と、を接合して構成される。第1の構成要素には、第2の接着部が備えられ、この第2の接着部を介して第2のプリズムブロックが接着される。また、第2の構成要素には、第2の基台固定部が備えられ、この第2の基台固定部を介して基台に固定される。これにより、温度変化が生じた場合であっても、第1の接着部の高さと第2の接着部の高さとの関係を常に一定に保つことができる。そして、これにより、接合部に面方向のストレスがかかるのを防止でき、温度変化に対してより頑強な構成にすることができる。なお、ここでの「等しい」には、完全に一致する場合の他、近似する範囲を含むものである。すなわち、「ほぼ等しい」範囲を含むものである。
(5)第1の接着部の中心と第1の基台固定部の中心の位置のずれが±5mm以内である、上記(1)から(4)のいずれかのプリズムユニット。
本態様によれば、第1の接着部の中心と第1の基台固定部の中心の位置のずれが±5mm以内に設定される。すなわち、ほぼ同軸上に第1の接着部と第1の基台固定部とが配置される。これにより、第1の台板の熱変形によって生じる影響をより低減できる。
(6)第1の基台固定部は、ボルト穴で構成され、第1の台板は、基台の第1の台板固定部に第1のボルトで固定され、第2の基台固定部は、ボルト穴で構成され、第2の台板は、基台の第2の台板固定部に第2のボルトで固定される、上記(1)から(5)のいずれかのプリズムユニット。
本態様によれば、第1の基台固定部がボルト穴で構成され、第1の台板が基台の第1の台板固定部に第1のボルトで固定される。また、第2の基台固定部がボルト穴で構成され、第2の台板が基台の第2の台板固定部に第2のボルトで固定される。これにより、基台への組み付けを容易にできる。
(7)複合プリズムに隣接する像形成パネルのパネル面の中心を通り、パネル面に垂直な線を光軸とした場合に、複合プリズムは、第1のプリズムブロックと第2のプリズムブロックとが、光軸を含む領域で空気層を形成して接合される、上記(1)から(6)のいずれかのプリズムユニット。
本態様によれば、第1のプリズムブロックと第2のプリズムブロックとが、空気層を介して接合される。空気層は、複合プリズムに隣接する像形成パネルのパネル面の中心を通り、パネル面に垂直な線を光軸とした場合に、その光軸を含む領域に形成される。接合部に空気層が形成されると、接合部の接合強度が低下するので、本願発明がより有効に作用する。
(8)複合プリズムは、1つのプリズムで構成される第1のプリズムブロックと、2つのプリズムを接合して構成される第2のプリズムブロックとが、光軸を含む領域で空気層を形成して接合される色分解又は色合成プリズムである、上記(7)のプリズムユニット。
本態様によれば、複合プリズムが、色分解又は色合成プリズムを構成する。この場合、たとえば、三板式カメラに組み込んで、入射光の色分解に使用できる。
(9)複合プリズムは、第1のプリズムブロックと第2のプリズムブロックとが、光軸を含む領域以外の領域でスペーサを介して接合される、上記(7)又は(8)のプリズムユニット。
本態様によれば、第1のプリズムブロックと第2のプリズムブロックとが、光軸を含む領域以外の領域でスペーサを介して接合される。これにより、接合部に一定の厚さを有する空気層を簡単に形成できる。
本発明によれば、複合プリズムを安定して支持でき、温度変化に対して頑強な構成にできる。
本発明に係るプリズムユニットが組み込まれた三板式カメラの概略構成を示す側面図 本発明に係るプリズムユニットが組み込まれた三板式カメラの概略構成を示す平面図 図2の3−3断面図である 第1のプリズムブロックと第2のプリズムブロックとの接合部の断面図 基台に取り付けられた第1の台板及び第2の台板の平面図 発明に係るプリズムユニットが組み込まれた三板式カメラの第2の実施の形態の概略構成を示す側面断面図 基台に取り付けられた第1の台板及び第2の台板の平面図 本発明に係るプリズムユニットが組み込まれた投写型表示装置の概略構成を示す平面図 プリズムユニットの平面図 図9の10−10断面図 スペーサの他の形態を示す図 効果についての検証実験の結果を示す表
以下、添付図面に従って本発明を実施するための好ましい形態について詳説する。
《第1の実施の形態》
〈構成〉
図1、図2は、それぞれ本発明に係るプリズムユニットが組み込まれた三板式カメラの概略構成を示す側面図と平面図である。また、図3は、図2の3−3断面図である。
三板式カメラ1は、図示しない撮影レンズを通した光を赤(R)、緑(G)、青(B)の三色の光に分解し、それぞれの光を3つの撮像素子3R、3G、3Bで受光する。撮影レンズは、カメラ本体2に備えられたレンズマウント4に装着される。プリズムユニット10は、撮影レンズを通した光を赤(R)、緑(G)、青(B)の三色の光に分割する色分解手段として機能する。
プリズムユニット10は、主として、色分解プリズム12と、色分解プリズム12を支持する基台14と、基台14に色分解プリズム12を取り付けるための第1の台板16及び第2の台板18と、を備えて構成される。
〔色分解プリズム〕
色分解プリズム12は、複合プリズムであり、複数のガラス製のプリズムを接合して構成される。本実施の形態の色分解プリズム12は、第1のプリズムブロック20と、第2のプリズムブロック22とを接合して構成される。
第1のプリズムブロック20は、1つのプリズムで構成される。第1のプリズムブロック20は、撮影光入射面20aと、青色光反射面20bと、青色光出射面20cと、を備えて構成される。
撮影光入射面20aは、撮影レンズの光軸OLに対して垂直に配置される。撮影光入射面20aには撮影レンズを通過した光が入射される。
青色光反射面20bは、青色光のみを反射するダイクロイック膜を備えている。撮影光入射面20aから入射した光は、青色光のみが青色光反射面20bで反射し、残りは透過する。
青色光反射面20bで反射した青色光は、撮影光入射面20aで全反射して青色光出射面20cから出射する。青色光出射面20cから出射した青色光は、青色光を受光する撮像素子3Bの受光面3bで受光される。
第2のプリズムブロック22は、2つのプリズム22A、22Bを一体的に接合して構成される。第2のプリズムブロック22は、入射面22aと、赤色光反射面22bと、赤色光出射面22cと、緑色光出射面22dと、を備えて構成される。
入射面22aは、第1のプリズムブロック20の青色光反射面20bと一定の間隔をもって対向して配置される。第1のプリズムブロック20の青色光反射面20bを透過した光は、第2のプリズムブロック22の入射面22aに入射する。
赤色光反射面22bは、第2のプリズムブロック22を構成する2つのプリズム22A、22Bの接合面で構成される。2つのプリズム22A、22Bの接合はギャップレス接合であり、相互の接合面が隙間なく接合される。この2つのプリズム22A、22Bのうち一方のプリズム22Aの接合面には、赤色光のみを反射するダイクロイック膜が備えられる。入射面22aに入射した光は、この赤色光反射面22bで赤色光のみが反射し、残りは透過する。
赤色光反射面22bで反射した赤色光は、入射面22aで全反射して赤色光出射面22cから出射する。赤色光出射面22cから出射した赤色光は、赤色光を受光する撮像素子3Rの受光面3rで受光される。
赤色光反射面22bを透過した光は、緑色光として緑色光出射面22dから出射する。緑色光出射面22dから出射した緑色光は、緑色光を受光する撮像素子3Gの受光面3gで受光される。
第1のプリズムブロック20の青色光反射面20bと第2のプリズムブロック22の入射面22aとの間には、空気層24が備えられる。この空気層24は、第2のプリズムブロック22の赤色光反射面22bで反射した光を全反射させるために設けられる。
第1のプリズムブロック20と第2のプリズムブロック22は、隣接する撮像素子3R、3G、3Bの受光面3r、3b、3gの中心を通り、受光面3r、3g、3bに垂直な線を光軸OPとした場合に、その光軸OPを含む領域で空気層24が形成されるように接合される。接合は、スペーサ26を介して行われる。
図4は、第1のプリズムブロックと第2のプリズムブロックとの接合部の断面図であり、図2の4−4断面図である。同図に示すように、スペーサ26は、一定厚さの枠形状を有し、光軸OPを含む領域以外の領域に配置される。これにより、光軸OPを含む領域で空気層24が形成されるように、第1のプリズムブロック20と第2のプリズムブロック22とが接合される。スペーサ26は、両面に一定の厚さで接着剤が塗布されて、第1のプリズムブロック20の青色光反射面20bと第2のプリズムブロック22の入射面22aとに接着されて、第1のプリズムブロック20と第2のプリズムブロック22とを接合する。
スペーサ26を介して第1のプリズムブロック20の青色光反射面20bと第2のプリズムブロック22の入射面22aとが接合されることにより、第1のプリズムブロック20と第2のプリズムブロック22とが一体化され、1つの色分解プリズム12が構成される。
撮像素子3R、3G、3Bは、像形成パネルの一例であり、図示しないホルダを介して色分解プリズム12に取り付けられる。各撮像素子3R、3G、3Bは、対応する出射面に対向して配置され、撮影レンズの光軸を通る光が、パネル面である受光面3r、3g、3bの中心に垂直に入射するように配置される。撮像素子3R、3G、3Bは、たとえば、CCD(Charged Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などのイメージセンサで構成される。
〔基台〕
図1〜図3に示すように、基台14は、カメラ本体2に取り付けられて、カメラ本体2の内部で色分解プリズム12を支持する部材として機能する。基台14は、L字形状を有し、脚部14A及びプリズム支持部14Bを備えて構成される。
脚部14Aは、基台14をカメラ本体2に固定するための部位である。脚部14Aは、ボルト挿通穴14aを有する。ボルト挿通穴14aは、貫通穴で構成され、プリズム支持部14Bと平行に設けられる。基台14は、このボルト挿通穴14aに基台固定ボルト28を通して、カメラ本体2にボルト止めされる。カメラ本体2は、基台14をボルト止めするためのボルト穴2Aを有する。
プリズム支持部14Bは、色分解プリズム12を支持するための部位である。プリズム支持部14Bは、矩形の平板形状を有する。
基台14は、脚部14Aがカメラ本体2にボルト止めされると、プリズム支持部14Bが撮影レンズの光軸OLと平行に配置される。
〔第1の台板及び第2の台板〕
第1の台板16及び第2の台板18は、色分解プリズム12を基台14に取り付けるための部材である。第1の台板16は、色分解プリズム12の第1のプリズムブロック20に取り付けられる。第2の台板18は、色分解プリズム12の第2のプリズムブロック22に取り付けられる。
図5は、基台に取り付けられた第1の台板及び第2の台板の平面図である。
第1の台板16は、平板形状を有し、平坦な第1のプリズム接着面16a、及び、平坦な第1の基台固定面16bを備えて構成される。第1の台板16は、第1のプリズムブロック20の台板設置面20Sの形状におおよそ合致した外形形状を有する。
第2の台板18は、第1の台板16と同じ厚さの平板形状を有し、平坦な第2のプリズム接着面18a、及び、平坦な第2の基台固定面18bを備えて構成される。第2の台板18は、第2のプリズムブロック22の台板設置面22Sの形状におおよそ合致した外形形状を有する。
第1の台板16の第1のプリズム接着面16aには、色分解プリズム12の第1のプリズムブロック20を取り付けるための第1の接着部16Aが備えられる。第1の接着部16Aは、接着剤の塗布部として構成される。第1の台板16は、この第1の接着部16Aに一定の厚さで接着剤を塗布して、第1のプリズムブロック20の台板設置面20Sに取り付けられる。これにより、第1のプリズムブロック20と第1の台板16とが一体化される。
第2の台板18の第2のプリズム接着面18aには、色分解プリズム12の第2のプリズムブロック22を取り付けるための第2の接着部18Aが備えられる。第2の接着部18Aは、接着剤の塗布部として構成される。第2の台板18は、この第2の接着部18Aに一定の厚さで接着剤を塗布して、第2のプリズムブロック22の台板設置面22Sに取り付けられる。これにより、第2のプリズムブロック22と第2の台板18とが一体化される。
色分解プリズム12に取り付けられた第1の台板16及び第2の台板18は、その間に一定の隙間をもって色分解プリズム12に取り付けられる。
第1の台板16の第1の基台固定面16bには、第1の台板16を基台14に取り付けるための第1の基台固定部16Bが備えられる。第1の基台固定部16Bは、ボルト穴で構成される。
第2の台板18の第2の基台固定面18bには、第2の台板18を基台14に取り付けるための第2の基台固定部18Bが備えられる。この第2の基台固定部18Bは、ボルト穴で構成される。
基台14には、第1の台板16を取り付けるための第1の台板固定部14C、及び、第2の台板18を取り付けるための第2の台板固定部14Dが備えられる。第1の台板固定部14C及び第2の台板固定部14Dは、基台14のプリズム支持部14Bに備えられ、それぞれ貫通穴で構成される。第1の台板16は、第1の台板固定部14Cに第1のボルト30を挿通して、第1の基台固定部16Bに螺合させることにより、基台14に固定される。また、第2の台板18は、第2の台板固定部14Dに第2のボルト32を挿通して、第2の基台固定部18Bに螺合させることにより、基台14に固定される。
〔各部の配置〕
第1の台板固定部14C及び第2の台板固定部14Dは、基台14をカメラ本体2に取り付けると、撮影レンズの光軸OLと平行な直線上に配置される。
また、第1の基台固定部16B、第2の基台固定部18B、第1の接着部16A、及び、第2の接着部18Aは、同一直線上に配置され、第1の台板16及び第2の台板18を基台14に取り付けると、第1の台板固定部14Cの中心と第2の台板固定部14Dの中心を通る直線上に配置される。
これにより、基台14をカメラ本体2に取り付けると、第1の台板固定部14C、第2の台板固定部14D、第1の基台固定部16B、第2の基台固定部18B、第1の接着部16A、及び、第2の接着部18Aの各部が、すべて撮影レンズの光軸OLと平行な一つの直線上に配置される。
また、第1の接着部16Aは、第1の基台固定部16Bの同軸上に配置される。したがって、第1の台板16を基台14に取り付けると、第1の接着部16A、第1の基台固定部16B、及び、第1の台板固定部14Cは、同軸上に配置される。このように第1の接着部16Aと第1の基台固定部16Bとを同軸上に配置することにより、第1の台板16の熱変形によって生じる影響をより低減できる。なお、同軸とみなす範囲には、一定の許容範囲が含まれ、ほぼ同軸とみなせる範囲が含まれる。この範囲は、第1の接着部16Aの中心と第1の基台固定部16Bの中心の位置のずれが±5mm以内の範囲に設定される。この範囲内であれば、ほぼ同軸とみなすことができ、第1の台板16の熱変形によって生じる影響をより低減できる。
また、第2の接着部18Aは、第1の台板固定部14Cと第2の台板固定部14Dとの間に配置される。これにより、温度変化によって基台14及び第2の台板18が膨張又は収縮した場合に、第1の台板固定部14Cに対する第2の台板固定部14Dの変位方向と、第2の基台固定部18Bに対する第2の接着部18Aの変位方向とが互いに逆になる。これにより、温度変化を受けて、色分解プリズム12の第1のプリズムブロック20と第2のプリズムブロック22との接合部の間隔が拡縮するのを抑制でき、接合部が剥離するのを防止できる。
特に、本実施の形態のプリズムユニット10は、次の条件を満たすように構成される。すなわち、図3に示すように、基台14の線膨張係数をα、第2の台板18の等価線膨張係数をβ、複合プリズムである色分解プリズム12の等価線膨張係数をγ、第1の台板固定部14Cと第2の台板固定部14Dとの間の距離をLmm、第2の基台固定部18Bと第2の接着部18Aとの間の距離をMmm、プリズムユニット10の25℃から70℃までの温度変化をΔT℃、とした場合に、α<βかつ−4×10−4≦αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T≦4×10−4の関係を満たすに構成される。これにより、温度変化によって接合部の間隔が拡縮するのをより適切に防止でき、接合部が剥離するのを防止できる。
ここで、「α<βかつ−4×10−4≦αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T≦4×10−4」という条件において、「αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T」は、温度変化を受けたときの第1のプリズムブロック20と第2のプリズムブロック22との接合部の間隔変化を表わしている。この間隔変化が、所定の許容範囲、すなわち、±4×10−4mmの範囲に収まるように、素材や各固定部、各接着部の配置を設定することにより、温度変化による第1のプリズムブロック20と第2のプリズムブロック22との接合部の剥離を防止できる。
間隔変化の許容範囲は、第1のプリズムブロック20と第2のプリズムブロック22との接合部の接合強度によって定まり、より好ましくは、±1×10−4mmであり、更に好ましくは、±5×10−5mmである。接合部の接合強度は、接合時に使用する接着剤の粘度や接着面積によって変化し、粘度の高い接着剤ほど接合強度は高くなり、また、接着面積が増えるほど接合強度は高くなる。
ここで、α<βかつ−4×10−4≦αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T≦4×10−4という条件を満たすためには、第1の台板固定部14C、第2の台板固定部14D、第1の基台固定部16B、第2の基台固定部18B、第1の接着部16A、及び、第2の接着部18Aの各部の配置を調整するほか、基台14、第1の台板16及び第2の台板18を構成する素材を適宜選択して調整する。
基台14は、たとえば、アルミニウム合金で構成することができる。第1の台板16については、色分解プリズム12の等価線膨張係数と等しい線膨張係数を有する素材で構成することが好ましい。これにより、色分解プリズム12との接着部の剥離を効果的に防止できる。なお、ここでの「等しい」には、線膨張係数が完全に一致する場合の他、近似する範囲を含むものである。すなわち、「ほぼ等しい」範囲を含むものである。接着部の剥離を防止するという観点からは、ほぼ等しい線膨張係数を有していれば、有効に剥離を防止できるからである。ガラス製の色分解プリズムの場合、第1の台板16は、たとえば、セラミックスやチタンで構成することができる。また、カメラ本体2は、たとえば、アルミニウム合金で構成することができる。
なお、第2の台板18の等価線膨張係数βとは、第2の台板18が単一の材質で構成される場合は、その材質の線膨張係数を示し、第2の台板18が2以上の異なる材質で構成される場合は、その平均した値となる。本実施の形態では、第2の台板18は、単一の材質で構成されているので、その等価線膨張係数は、第2の台板18を構成する素材の線膨張係数となる。
同様に、複合プリズムである色分解プリズム12の等価線膨張係数γとは、色分解プリズム12が単一の材質のプリズムで構成される場合は、その材質の線膨張係数を示し、色分解プリズム12が異なる材質のプリズムで構成される場合は、その平均した値となる。本実施の形態では、色分解プリズム12を構成する各プリズムが単一の材質(ガラス)で構成されるため、その等価線膨張係数γは、色分解プリズム12を構成するプリズムの線膨張係数となる。この場合、第1のプリズムブロック20の等価線膨張係数及び第2のプリズムブロック22の等価線膨張係数もプリズムを構成する材質の線膨張係数となる。
〈作用〉
図1〜図3に示すように、第1の台板16及び第2の台板18を介して色分解プリズム12を基台14に取り付け、基台14をカメラ本体2に組み付けると、色分解プリズム12が撮影レンズの光軸OL上に配置される。また、これにより、緑色光を受光する撮像素子3Gが、撮影レンズの光軸OL上に配置される。
撮影レンズを透過した光は、色分解プリズム12の撮影光入射面20aに入射する。撮影光入射面20aに入射した光は、色分解プリズム12の内部で赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の光に分割される。そして、赤色光は赤色光出射面22cから出射して、赤色光を受光する撮像素子3Rの受光面3rで受光され、緑色光は緑色光出射面22dから出射して、緑色光を受光する撮像素子3Gの受光面3gで受光され、青色光は青色光出射面20cから出射して、青色光を受光する撮像素子3Bの受光面3bで受光される。これにより、撮影レンズを通した被写体の光学像が撮像される。
ところで、三板式カメラ1は、電源をONにすると、カメラ本体2の内部に設置された各種機器が発熱し、カメラ本体2の内部の温度が上昇する。カメラ本体2の内部の温度が上昇すると、色分解プリズム12の支持部である基台14、第1の台板16及び第2の台板18に熱変形が生じる。本実施の形態のプリズムユニット10は、基台14、第1の台板16及び第2の台板18に熱変形が生じると、次のように作用する。
すなわち、温度上昇によって基台14が膨張すると、第1の台板固定部14Cに対して第2の台板固定部14Dが離れる方向に変位する。この結果、第1の接着部16Aに対して第2の接着部18Aが離れる方向に変位する。
一方、温度上昇によって第2の台板18が膨張すると、第2の台板固定部14Dに対して第2の接着部18Aが離れる方向に変位する。この方向は基台14の膨張による第2の接着部18Aの変位方向と逆方向であり、第1の接着部16Aに近づく方向である。
すなわち、温度変化が生じると、基台14の変位分を第2の台板18が打ち消すように変位するので、第1の接着部16Aと第2の接着部18Aとの間隔を常に一定に保つことができる。これにより、色分解プリズム12の第1のプリズムブロック20と第2のプリズムブロック22との間に働く力を相殺でき、第1のプリズムブロック20と第2のプリズムブロック22と接合部が剥離するのを防止できる。
また、本実施の形態のプリズムユニット10では、第1のプリズムブロック20と第2のプリズムブロック22の双方を支持するので安定した状態で色分解プリズム12を支持できる。
さらに、本実施の形態のプリズムユニット10では、第1の接着部16A及び第2の接着部18Aが近接して配置されるため、熱膨張の影響を最小限に抑えることができる。
《第2の実施の形態》
〈構成〉
図6は、発明に係るプリズムユニットが組み込まれた三板式カメラの第2の実施の形態の概略構成を示す側面断面図である。また、図7は、基台に取り付けられた第1の台板及び第2の台板の平面図である。
図6及び図7に示すように、本実施の形態のプリズムユニット10Aは、第2の台板18が、第1の構成要素18C及び第2の構成要素18Dを接合して構成される。なお、第2の台板18の構成が異なる以外は、上記第1の実施の形態のプリズムユニット10の構成と同じである。したがって、ここでは第2の台板18の構成、及び、その作用効果についてのみ説明する。
上記のように、本実施の形態のプリズムユニット10Aにおいて、第2の台板18は、第1の構成要素18C及び第2の構成要素18Dを接合して構成される。
第1の構成要素18Cは、第2の接着部18Aを備え、第1の台板16の線膨張係数と等しい線膨張係数を有する。また、第1の構成要素18Cは、第1の台板16と同じ厚さを有する。なお、ここでの「等しい」には、線膨張係数が完全に一致する場合の他、近似する範囲を含むものである。すなわち、「ほぼ等しい」範囲を含むものである。同様に「同じ厚さ」には、「ほぼ同じ厚さ」を含むものである。
第2の構成要素18Dは、第2の基台固定部18Bを備え、基台14の線膨張係数よりも高い線膨張係数を有する。第2の構成要素18Dは、第1の構成要素18Cの厚さよりも若干薄い厚さを有する。
第1の構成要素18C及び第2の構成要素18Dは、たとえば、接着剤で接着されて一体化される。第1の構成要素18C及び第2の構成要素18Dが一体化された第2の台板18は、第2のプリズムブロック22の台板設置面22Sの形状におおよそ合致した外形形状を有する。
〈作用〉
本実施の形態のプリズムユニット10Aによれば、温度変化が生じた場合であっても、第1の接着部16Aの高さと第2の接着部18Aの高さとの関係を常に一定に保つことができる。
第1の台板16及び第2の台板18は、温度変化によって、厚さ方向にも膨張するが、第2の台板18の第1の構成要素18Cの線膨張係数と第1の台板16の線膨張係数を合わせることにより、熱膨張による変形量を揃えることができる。これにより、温度変化が生じた場合であっても、第1の接着部16Aの高さと第2の接着部18Aの高さを常に一致できる。
そして、第1の接着部16Aの高さと第2の接着部18Aの高さを常に一致できることにより、接合面に沿う方向のストレスが、色分解プリズム12の接合部にかかるのを防止できる。これにより、温度変化に対してより頑強な構成にできる。
なお、色分解プリズム12がガラス製の場合、第1の台板16及び第2の台板18の第1の構成要素18Cは、たとえば、セラミックスやチタンで構成できる。これにより、第1のプリズムブロック20と第1の台板16との接着部の剥離を有効に防止できる。また、第2のプリズムブロック22と第2の台板18の接着部の剥離を有効に防止できる。
《第3の実施の形態》
〈構成〉
図8は、本発明に係るプリズムユニットが組み込まれた投写型表示装置の概略構成を示す平面図である。
図8に示す投写型表示装置100は、反射型ライトバルブを用いた投写型表示装置であり、主として、光源101と、リレーレンズ102と、全反射ミラー103と、フィールドレンズ104と、全反射プリズム112と、反射型ライトバルブ105と、投写レンズ106と、を備えて構成される。
光源101から出射された光は、リレーレンズ102を介して全反射ミラー103に入射する。そして、全反射ミラー103で全反射され、フィールドレンズ104を介して全反射プリズム112に入射する。
全反射プリズム112は、複合プリズムで構成され、単体のプリズムで構成される第1のプリズムブロック120と、同じく単体のプリズムで構成される第2のプリズムブロック122とを接合して構成される。第1のプリズムブロック120と第2のプリズムブロック122とは、空気層を介して接合される。全反射プリズム112に入射した光は、空気層の界面で全反射して反射型ライトバルブ105に入射する。
反射型ライトバルブ105は、像形成パネルの一例であり、パネル面である像形成面に入射する光の進行方向を制御して、光学像を形成する。
反射型ライトバルブ105からの反射光は、全反射プリズム112を透過後、投写レンズ106に入射し、スクリーンに照射される。これにより、反射型ライトバルブ105上の光学像が、スクリーン上に拡大投写される。
図9は、プリズムユニットの平面図である。また、図10は、図9の10−10断面図である。
全反射プリズム112は、プリズムユニット110として投写型表示装置100の装置本体107に組み付けられる。
プリズムユニット110は、全反射プリズム112と、全反射プリズム112を支持する基台114と、基台114に全反射プリズム112を取り付けるための第1の台板116及び第2の台板118と、を備えて構成される。
〔全反射プリズム〕
上記のように、全反射プリズム112は、複合プリズムであり、第1のプリズムブロック120と、第2のプリズムブロック122とを接合して構成される。
第1のプリズムブロック120と第2のプリズムブロック122は、反射型ライトバルブ105の像形成面の中心を通り、像形成面に垂直な線を光軸OPとした場合に、その光軸を含む領域で空気層124が形成されるように接合される。接合は、スペーサ126を介して行われる。スペーサ126は、枠形状を有し、光軸OPを含む領域以外の領域に配置される。
〔基台〕
基台114は、装置本体107の内部で全反射プリズム112を支持する部材として機能する。基台114は、一対の脚部114A及びプリズム支持部114Bを備えて構成される。
一対の脚部114Aは、基台114を装置本体107に固定するための部位である。各脚部114Aは、L字形状を有し、それぞれ貫通穴で構成されるボルト挿通穴114aを有する。基台114は、このボルト挿通穴114aに基台固定ボルト128を通して、装置本体107にボルト止めされる。装置本体107は、基台114をボルト止めするための一対のボルト穴107Aを有する。
プリズム支持部114Bは、全反射プリズム112を支持するための部位である。プリズム支持部114Bは、矩形の平板形状を有する。
基台114は、脚部114Aが装置本体107にボルト止めされると、プリズム支持部114Bが投写レンズ106の光軸OLと平行に配置される。なお、投写レンズ106の光軸OLと光軸OPは一致する。すなわち、投写レンズ106の光軸上に反射型ライトバルブ105が設置される。
〔第1の台板及び第2の台板〕
第1の台板116及び第2の台板118は、全反射プリズム112を基台114に取り付けるための部材である。第1の台板116は、全反射プリズム112の第1のプリズムブロック120に取り付けられる。第2の台板118は、全反射プリズム112の第2のプリズムブロック122に取り付けられる。
図10は、基台に取り付けられた第1の台板及び第2の台板の平面図である。
第1の台板116は、平板形状を有し、平坦な第1のプリズム接着面116a、及び、平坦な第1の基台固定面116bを備えて構成される。
第2の台板118は、第1の台板116と同じ厚さの平板形状を有し、平坦な第2のプリズム接着面118a、及び、平坦な第2の基台固定面118bを備えて構成される。
第1の台板116の第1のプリズム接着面116aには、全反射プリズム112の第1のプリズムブロック120を取り付けるための第1の接着部116Aが備えられる。第1の接着部116Aは、接着剤の塗布部として構成される。第1の台板116は、この第1の接着部116Aに一定の厚さで接着剤を塗布して、第1のプリズムブロック120の台板設置面120Sに取り付けられる。これにより、第1のプリズムブロック120と第1の台板116とが一体化される。
第2の台板118の第2のプリズム接着面118aには、全反射プリズム112の第2のプリズムブロック122を取り付けるための第2の接着部118Aが備えられる。第2の接着部118Aは、接着剤の塗布部として構成される。第2の台板118は、この第2の接着部118Aに一定の厚さで接着剤を塗布して、第2のプリズムブロック122の台板122Sに取り付けられる。これにより、第2のプリズムブロック122と第2の台板118とが一体化される。
全反射プリズム112に取り付けられた第1の台板116及び第2の台板118は、その間に一定の隙間をもって全反射プリズム112に取り付けられる。
第1の台板116の第1の基台固定面116bには、第1の台板116を基台114に取り付けるための第1の基台固定部116Bが備えられる。第1の基台固定部116Bは、ボルト穴で構成される。
第2の台板118の第2の基台固定面118bには、第2の台板118を基台114に取り付けるための第2の基台固定部118Bが備えられる。この第2の基台固定部118Bは、ボルト穴で構成される。
基台114には、第1の台板116を取り付けるための第1の台板固定部114C、及び、第2の台板118を取り付けるための第2の台板固定部114Dが備えられる。第1の台板固定部114C及び第2の台板固定部114Dは、基台114のプリズム支持部14Bに備えられ、それぞれ貫通穴で構成される。第1の台板116は、第1の台板固定部114Cに第1のボルト130を挿通して、第1の基台固定部116Bに螺合させることにより、基台114に固定される。また、第2の台板118は、第2の台板固定部114Dに第2のボルト132を挿通して、第2の基台固定部118Bに螺合させることにより、基台114に固定される。
〔各部の配置〕
第1の台板固定部114C及び第2の台板固定部114Dは、基台114を装置本体107に取り付けると、投写レンズ106の光軸OLと平行な直線上に配置される。
また、第1の基台固定部116B、第2の基台固定部118B、第1の接着部116A、及び、第2の接着部118Aは、同一直線上に配置され、第1の台板116及び第2の台板118を基台114に取り付けると、第1の台板固定部114Cの中心と第2の台板固定部114Dの中心を通る直線上に配置される。
これにより、基台114を装置本体107に取り付けると、第1の台板固定部114C、第2の台板固定部114D、第1の基台固定部116B、第2の基台固定部118B、第1の接着部116A、及び、第2の接着部118Aの各部が、すべて投写レンズ106の光軸OLと平行な一つの直線上に配置される。
また、第1の接着部116Aは、第1の基台固定部116Bの同軸上に配置される。したがって、第1の台板116を基台114に取り付けると、第1の接着部116A、第1の基台固定部116B、及び、第1の台板固定部114Cは、同軸上に配置される。
また、第2の接着部118Aは、第1の台板固定部114Cと第2の台板固定部114Dとの間に配置される。これにより、温度変化によって基台114及び第2の台板118が膨張又は収縮した場合に、第1の台板固定部114Cに対する第2の台板固定部114Dの変位方向と、第2の基台固定部118Bに対する第2の接着部118Aの変位方向とが互いに逆になる。これにより、温度変化を受けて、全反射プリズム112の第1のプリズムブロック120と第2のプリズムブロック122との接合部の間隔が拡縮するのを抑制でき、接合部が剥離するのを防止できる。
特に、本実施の形態のプリズムユニット110は、次の条件を満たすように構成される。すなわち、図3に示すように、基台114の線膨張係数をα、複合プリズムである全反射プリズム112の等価線膨張係数γ、第2の台板118の等価線膨張係数をβ、第1の台板固定部114Cと第2の台板固定部114Dとの間の距離をLmm、第2の基台固定部118Bと第2の接着部118Aとの間の距離をMmm、プリズムユニット10の25℃から70℃までの温度変化をΔT℃、とした場合に、α<βかつ−4×10−4≦αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T≦4×10−4の関係を満たすように構成される。これにより、温度変化によって接合部の間隔が拡縮するのをより適切に防止でき、接合部が剥離するのを防止できる。
ここで、「α<βかつ−4×10−4≦αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T≦4×10−4」という条件において、「αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T」は、温度変化を受けたときの第1のプリズムブロック120と第2のプリズムブロック122との接合部の間隔変化を表わしている。この間隔変化が、所定の許容範囲、すなわち、±4×10−4の範囲に収まるように、素材や各固定部、各接着部の配置を設定することにより、温度変化による第1のプリズムブロック120と第2のプリズムブロック122との接合部の剥離を防止できる。
間隔変化の許容範囲は、第1のプリズムブロック120と第2のプリズムブロック122との接合部の接合強度によって定まり、より好ましくは、±1×10−4であり、更に好ましくは、±5×10−5である。接合部の接合強度は、接合時に使用する接着剤の粘度や接着面積によって変化し、粘度の高い接着剤ほど接合強度は高くなり、また、接着面積が増えるほど接合強度は高くなる。
α<βかつ−4×10−4≦αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T≦4×10−4の条件を満たすためには、第1の台板固定部114C、第2の台板固定部114D、第1の基台固定部116B、第2の基台固定部118B、第1の接着部116A、及び、第2の接着部118Aの各部の配置を調整するほか、基台114、第1の台板116及び第2の台板118を構成する素材を適宜選択して調整する。
基台114は、たとえば、アルミニウム合金で構成することができる。第1の台板116及び第2の台板118については、全反射プリズム112の線膨張係数と等しい線膨張係数を有する素材で構成することが好ましい。これにより、全反射プリズム112との接着部の剥離を効果的に防止できる。なお、ここでの「等しい」には、線膨張係数が完全に一致する場合の他、近似する範囲を含むものである。すなわち、「ほぼ等しい」範囲を含むものである。接着部の剥離を防止するという観点からは、ほぼ等しい線膨張係数を有していれば、有効に剥離を防止できるからである。ガラス製の色分解プリズムの場合、第1の台板116及び第2の台板118は、たとえば、セラミックスやチタンで構成することができる。また、装置本体107は、たとえば、アルミニウム合金で構成することができる。
〈作用〉
プリズムユニット110は、基台114、第1の台板116及び第2の台板118に熱変形が生じると、次のように作用する。すなわち、温度上昇によって基台114が膨張すると、第1の台板固定部114Cに対して第2の台板固定部114Dが離れる方向に変位する。この結果、第1の接着部116Aに対して第2の接着部118Aが離れる方向に変位する。一方、温度上昇によって第2の台板118が膨張すると、第2の台板固定部114Dに対して第2の接着部118Aが離れる方向に変位する。この方向は基台114の膨張による第2の接着部118Aの変位方向と逆方向であり、第1の接着部116Aに近づく方向である。すなわち、温度変化が生じると、基台114の変位分を第2の台板118が打ち消すように変位するので、第1の接着部116Aと第2の接着部118Aとの間隔を常に一定に保つことができる。これにより、全反射プリズム112の第1のプリズムブロック120と第2のプリズムブロック122との間に働く力を相殺でき、第1のプリズムブロック120と第2のプリズムブロック122と接合部が剥離するのを防止できる。
また、本実施の形態のプリズムユニット110では、第1のプリズムブロック120と第2のプリズムブロック122の双方を支持するので安定した状態で全反射プリズム112を支持できる。
さらに、本実施の形態のプリズムユニット110では、第1の接着部116A及び第2の接着部118Aが近接して配置されるため、熱膨張の影響を最小限に抑えることができる。
なお、上記第2の実施の形態で説明したように、本実施の形態のプリズムユニット110においても、第2の台板118を第1の構成要素と第2の構成要素とで構成することができる。これにより、温度変化に対してより頑強な構成にすることができる。
《その他の実施の形態》
上記実施の形態では、本発明に係るプリズムユニットを三板式カメラ、投写型表示装置に組み込んだ場合を例に説明したが、本発明の適用は、これに限定されるものではない。また、本発明が適用されるプリズムについても、色分解プリズムや全反射プリズムに限定されるものではない。複数のプリズムを接合して構成される複合プリズムであれば、同様に適用できる。たとえば、色分解プリズムと同様の構成を有する色合成プリズムにも適用できる。特に、プリズム同士が空気層を介して接合される複合プリズムについては、本発明が有効に作用する。
なお、上記実施の形態では、空気層を介してプリズム同士を接合する際、枠形状のスペーサを使用しているが、スペーサの形状は、これに限定されるものではない。
図11の(A)部分、図11の(B)部分は、それぞれスペーサの他の形態を示す図である(第1のプリズムブロックと第2のプリズムブロックとの接合部の断面図に相当)。
図11の(A)部分に示す形態は、スペーサ26を4枚の矩形状の板片26Aで構成し、各板片26Aを接合面の四隅に配置する形態である。
図11の(B)部分に示す形態は、スペーサ26を4枚の長尺状の板片26Bで構成し、各板片26Bを接合面の4つの辺の中央に配置する形態である。
いずれの形態もスペーサ26は、光軸OPを含む領域以外の領域に配置される。これにより、光軸OPを含む領域で空気層が形成されるように、第1のプリズムブロックと第2のプリズムブロックとが接合される。
また、上記実施の形態では、第1のプリズムブロックと第2のプリズムブロックとが空気層を介して接合される複合プリズムを例に説明したが、第1のプリズムブロックと第2のプリズムブロックとがギャップレス接合される複合プリズムについても本発明は適用できる。
《本発明の効果についての検証》
本発明の効果を確認するため、次の検証実験を行った。
図1に示す構成のプリズムユニットにおいて、第1の台板固定部14Cと第2の台板固定部14Dとの間の距離L、及び、第2の基台固定部18Bと第2の接着部18Aとの間の距離Mを変えることにより、αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△Tの条件を変え、それぞれについて所定の環境試験を行った。
環境試験は、恒温槽において、プリズムユニットを室温(25℃)から70℃まで30分で加熱し、その後、70℃の条件で2時間放置した後、30分で室温(25℃)まで冷やす操作を1サイクルとして、この操作を1サイクル行った。
プリズムユニットを構成する基台14の材質はステンレス、第2の台板18の材質はアルミ合金、色分解プリズム12を構成するプリズムの材質は光学ガラスであるBK7とした。
なお、ステンレスで構成される基台14の線膨張係数αは、α=1.7×10−5(指数表記:1.7E−5)、アルミ合金で構成される第2の台板18の線膨張係数(等価線膨張係数)βは、β=2.4×10−5(指数表記:2.4E−5)、光学ガラス(BK7)で構成される色分解プリズム12の線膨張係数(等価線膨張係数)γはγ=7.1×10−6(指数表記:7.1E−6)、である。したがって、α<βの条件は満たされている。
また、接着剤については、エポキシ樹脂系接着剤を使用した。
αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△Tの条件については、次の条件A〜Kのように設定した。
条件A:L=10.8mm、M=7.0mm、(L−M)=3.8mm
αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T=−5.2×10−4
条件B:L=11.0mm、M=7.0mm、(L−M)=4.0mm
αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T=−4.5×10−4
条件C:L=11.1mm、M=7.0mm、(L−M)=4.1mm
αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T=−4.0×10−4
条件D:L=11.7mm、M=7.0mm、(L−M)=4.7mm
αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T=−9.3×10−5
条件E:L=11.9mm、M=7.0mm、(L−M)=4.9mm
αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T=−4.5×10−5
条件F:L=12.0mm、M=7.0mm、(L−M)=5.0mm
αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T=−2.2×10−5
条件G:L=12.1mm、M=7.0mm、(L−M)=5.1mm
αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T=−4.4×10−5
条件H:L=12.2mm、M=7.0mm、(L−M)=5.2mm
αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T=−9.6×10−5
条件I:L=12.9mm、M=7.0mm、(L−M)=5.9mm
αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T=−4.0×10−4
条件J:L=13.0mm、M=7.0mm、(L−M)=6.0mm
αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T=−4.6×10−4
条件K:L=13.2mm、M=7.0mm、(L−M)=6.2mm
αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T=−5.4×10−4
図12は、効果についての検証実験の結果を示す表である。
同図に示すように、間隔変化であるαLΔT−βMΔT−γ(L−M)△Tの値が、±4×10−4の範囲に収まるように、プリズムユニットを設定することにより、温度変化に対して頑強な構成にできることが確認できる。
《実施例》
〈実施例1〉
図1に示す構成のプリズムユニットにおいて、基台14の材質をステンレス、第2の台板18の材質をアルミ合金、色分解プリズム12を構成するプリズムの材質を光学ガラスであるBK7とした場合、次の条件を満たすように、第1の台板固定部14C、第2の台板固定部14D、第2の基台固定部18B、及び、第2の接着部18Aを設定することにより、第1のプリズムブロック20と第2のプリズムブロック22との間の接合部の剥離を防止できる。すなわち、第1の台板固定部14Cと第2の台板固定部14Dとの間の距離をL、第2の基台固定部18Bと第2の接着部18Aとの間の距離をMとした場合、L=12mm、M=7.03mmとなるように、第1の台板固定部14C、第2の台板固定部14D、第2の基台固定部18B、及び、第2の接着部18Aを設定する。
これにより、α<βかつ−4×10−4≦αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T≦4×10−4の条件を満たすことができ、温度変化によって、第1のプリズムブロック20と第2のプリズムブロック22との間の接合部が剥離するのを防止できる。
すなわち、基台14の材質をステンレス、第2の台板18の材質をアルミ合金、色分解プリズム12を構成するプリズムの材質を光学ガラスであるBK7とした場合、基台14(ステンレス)の線膨張係数αは、α=1.7×10−5、第2の台板18(アルミ合金)の線膨張係数(等価線膨張係数)βはβ=2.4×10−5、色分解プリズム12(光学ガラス(BK7))の線膨張係数(等価線膨張係数)γはγ=7.1×10−6となる。したがって、α<βの条件が満たされる。
第1の台板固定部14Cと第2の台板固定部14Dとの間の距離LをL=12mm、第2の基台固定部18Bと第2の接着部18Aとの間の距離MをM=7.03mmとし、温度変化ΔTを45℃(25℃から70℃)とすると、αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T=−3.1×10−7となり、−4×10−4≦αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T≦4×10−4の条件も満たされる(更に好ましいとされる条件(±5×10−5)も満たされる。)。
したがって、図1に示す構成のプリズムユニットにおいて、基台14の材質をステンレス、第2の台板18の材質をアルミ合金、色分解プリズム12を構成するプリズムの材質を光学ガラスであるBK7とした場合、L=12mm、M=7.03mmとなるように、第1の台板固定部14C、第2の台板固定部14D、第2の基台固定部18B、及び、第2の接着部18Aを設定することにより、温度変化によって、第1のプリズムブロック20と第2のプリズムブロック22との間の接合部が剥離するのを防止できる。
なお、本実施例は、上記検証実験の条件Fに該当する。上記検証実験の結果から本実施例のプリズムユニットが、温度変化に対して頑強な構成であることが確認できる。
〈実施例2〉
図1に示す構成のプリズムユニットにおいて、基台14の材質をチタン、第2の台板18の材質をステンレス、色分解プリズム12を構成するプリズムの材質を光学ガラスであるBK7とした場合、次の条件を満たすように、第1の台板固定部14C、第2の台板固定部14D、第2の基台固定部18B、及び、第2の接着部18Aを設定することにより、第1のプリズムブロック20と第2のプリズムブロック22との間の接合部の剥離を防止できる。すなわち、第1の台板固定部14Cと第2の台板固定部14Dとの間の距離をL、第2の基台固定部18Bと第2の接着部18Aとの間の距離をMとした場合、L=12mm、M=1.58mmとなるように、第1の台板固定部14C、第2の台板固定部14D、第2の基台固定部18B、及び、第2の接着部18Aを設定する。
これにより、α<βかつ−4×10−4≦αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T≦4×10−4の条件を満たすことができ、温度変化によって、第1のプリズムブロック20と第2のプリズムブロック22との間の接合部が剥離するのを防止できる。
すなわち、基台14の材質をチタン、第2の台板18の材質をステンレス、色分解プリズム12を構成するプリズムの材質を光学ガラスであるBK7とした場合、基台14(チタン)の線膨張係数αは、α=8.4×10−6、第2の台板18(ステンレス)の線膨張係数(等価線膨張係数)βはβ=1.7×10−5、色分解プリズム12(光学ガラス(BK7))の線膨張係数(等価線膨張係数)γはγ=7.1×10−6となる。したがって、α<βの条件が満たされる。
第1の台板固定部14Cと第2の台板固定部14Dとの間の距離LをL=12mm、第2の基台固定部18Bと第2の接着部18Aとの間の距離MをM=1.58mmとし、温度変化ΔTを45℃(25℃から70℃)とすると、αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T=−1.9×10−6となり、−4×10−4≦αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T≦4×10−4の条件も満たされる(更に好ましいとされる条件(±5×10−5)も満たされる。)。
したがって、図1に示す構成のプリズムユニットにおいて、基台14の材質をチタン、第2の台板18の材質をステンレス、色分解プリズム12を構成するプリズムの材質を光学ガラスであるBK7とした場合、L=12mm、M=1.58mmとなるように、第1の台板固定部14C、第2の台板固定部14D、第2の基台固定部18B、及び、第2の接着部18Aを設定することにより、温度変化によって、第1のプリズムブロック20と第2のプリズムブロック22との間の接合部が剥離するのを防止できる。
《比較例》
〈比較例1〉
ステンレス製の台板の上に図1に示す構成の色分解プリズム12(複合プリズム)を2カ所で接着した場合の第1のプリズムブロック20と第2のプリズムブロック22との接合部の間隔変化は、次のようになる。
(Ε−γ)DΔT=0.005346
ここで、Εは、ステンレス製の台板の線膨張係数であり、γ=1.7×10−5である。また、γは、色分解プリズム12の線膨張係数であり、γ=7.1×10−6である。また、Dは、接着部の間の距離であり、D=12mmである。また、ΔTは、25℃から70℃の温度変化であり、ΔT=45℃である。
この場合、第1のプリズムブロック20と第2のプリズムブロック22との接合部の間隔変化の許容範囲である±4×10−4を超え、接合部に剥離が生じ得る。
〈比較例2〉
アルミ製の台板の上に図1に示す構成の色分解プリズム12(複合プリズム)を2カ所で接着した場合の第1のプリズムブロック20と第2のプリズムブロック22との接合部の間隔変化は、次のようになる。
(Ζ−γ)DΔT=0.009126
ここで、Ζは、アルミ合金製の台板の線膨張係数であり、Ζ=2.4×10−5である。また、γは、色分解プリズム12の線膨張係数であり、γ=7.1×10−6である。また、Dは、接着部の間の距離であり、D=12mmである。また、ΔTは、25℃から70℃の温度変化であり、ΔT=45℃である。
この場合も第1のプリズムブロック20と第2のプリズムブロック22との接合部の間隔変化の許容範囲である±4×10−4を超え、接合部に剥離が生じ得る。
〈比較例3〉
チタン製の台板の上に図1に示す構成の色分解プリズム12(複合プリズム)を2カ所で接着した場合の第1のプリズムブロック20と第2のプリズムブロック22との接合部の間隔変化は、次のようになる。
(Η−γ)DΔT=0.000702
ここで、Ηは、チタン製の台板の線膨張係数であり、Η=α=8.4×10−6である。また、γは、色分解プリズム12の線膨張係数であり、γ=7.1×10−6である。また、Dは、接着部の間の距離であり、D=12mmである。また、ΔTは、25℃から70℃の温度変化であり、ΔT=45℃である。
この場合も第1のプリズムブロック20と第2のプリズムブロック22との接合部の間隔変化の許容範囲である±4×10−4を超え、接合部に剥離が生じ得る。
以上のように、1つの台板に複合プリズムを接着すると、温度変化によって、プリズムの接合部に剥離が生じ得るが、本発明を採用することにより、これを有効に防止できる。
1…三板式カメラ、2…カメラ本体2、2A…ボルト穴、3R、3G、3B…撮像素子、3r、3g、3b…受光面、4…レンズマウント、10…プリズムユニット、10A…プリズムユニット、12…色分解プリズム、14…基台、14A…脚部、14a…ボルト挿通穴、14B…プリズム支持部、14C…第1の台板固定部、14D…第2の台板固定部、16…第1の台板、16A…第1の接着部、16B…第1の基台固定部、16a…第1のプリズム接着面、16b…第1の基台固定面、18…第2の台板、18A…第2の接着部、18B…第2の基台固定部、18C…第1の構成要素、18D…第2の構成要素、18a…第2のプリズム接着面、18b…第2の基台固定面、20…第1のプリズムブロック、20S…台板設置面、20a…撮影光入射面、20b…青色光反射面、20c…青色光出射面、22…第2のプリズムブロック、22A…プリズム、22B…プリズム、22S…台板設置面、22a…入射面、22b…赤色光反射面、22c…赤色光出射面、22d…緑色光出射面、24…空気層、26…スペーサ、26A…板片、26B…板片、28…基台固定ボルト、30…第1のボルト、32…第2のボルト、100…投写型表示装置、101…光源、102…リレーレンズ、103…全反射ミラー、104…フィールドレンズ、105…反射型ライトバルブ、106…投写レンズ、107…装置本体、107A…ボルト穴、110…プリズムユニット、112…全反射プリズム、114…基台、114A…脚部、114B…プリズム支持部、114C…第1の台板固定部、114D…第2の台板固定部、114a…ボルト挿通穴、116…第1の台板、116A…第1の接着部、116B…第1の基台固定部、116a…第1のプリズム接着面、116b…第1の基台固定面、118…第2の台板、118A…第2の接着部、118B…第2の基台固定部、118a…第2のプリズム接着面、118b…第2の基台固定面、120…第1のプリズムブロック、120S…台板設置面、122…第2のプリズムブロック、122S…台板設置面、124…空気層、126…スペーサ、128…基台固定ボルト、130…第1のボルト、132…第2のボルト、OL…撮影レンズの光軸、OP…光軸

Claims (9)

  1. 少なくとも1つのプリズムで構成される第1のプリズムブロックと、少なくとも1つのプリズムで構成される第2のプリズムブロックとを接合して構成される複合プリズムと、
    第1の接着部及び第1の基台固定部を備え、前記第1の接着部に前記第1のプリズムブロックが接着される第1の台板と、
    第2の接着部及び第2の基台固定部を備え、前記第2の接着部に前記第2のプリズムブロックが接着される第2の台板と、
    第1の台板固定部及び第2の台板固定部を備え、前記第1の台板固定部に前記第1の台板の前記第1の基台固定部が固定され、かつ、前記第2の台板固定部に前記第2の台板の前記第2の基台固定部が固定される基台と、
    を備え、前記第2の接着部が前記第1の台板固定部と前記第2の台板固定部との間に配置され、温度変化によって前記基台及び前記第2の台板が膨張又は収縮した場合に、前記第1の台板固定部に対する前記第2の台板固定部の変位方向と、前記第2の基台固定部に対する前記第2の接着部の変位方向とが互いに逆になるプリズムユニット。
  2. 前記基台の線膨張係数をα、前記第2の台板の等価線膨張係数をβ、前記複合プリズムの等価線膨張係数をγ、前記第1の台板固定部と前記第2の台板固定部との間の距離をLmm、前記第2の基台固定部と前記第2の接着部との間の距離をMmm、プリズムユニットの25℃から70℃までの温度変化をΔT℃、とした場合に、
    α<β かつ −4×10−4≦αLΔT−βMΔT−γ(L−M)△T≦4×10−4
    の関係を満たす、
    請求項1に記載のプリズムユニット。
  3. 前記第1の台板は、前記第1のプリズムブロックの線膨張係数と等しい線膨張係数を有する、
    請求項1又は2に記載のプリズムユニット。
  4. 前記第2の台板は、
    前記第2の接着部を備え、前記第1の台板の線膨張係数と等しい線膨張係数を有する第1の構成要素と、
    前記第2の基台固定部を備え、前記基台の線膨張係数よりも高い線膨張係数を有する第2の構成要素と、
    を接合して構成される、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のプリズムユニット。
  5. 前記第1の接着部の中心と前記第1の基台固定部の中心の位置のずれが±5mm以内である、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のプリズムユニット。
  6. 前記第1の基台固定部は、ボルト穴で構成され、前記第1の台板は、前記基台の前記第1の台板固定部に第1のボルトで固定され、
    前記第2の基台固定部は、ボルト穴で構成され、前記第2の台板は、前記基台の前記第2の台板固定部に第2のボルトで固定される、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のプリズムユニット。
  7. 前記複合プリズムに隣接する像形成パネルのパネル面の中心を通り、前記パネル面に垂直な線を光軸とした場合に、前記複合プリズムは、前記第1のプリズムブロックと前記第2のプリズムブロックとが、前記光軸を含む領域で空気層を形成して接合される、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のプリズムユニット。
  8. 前記複合プリズムは、1つのプリズムで構成される前記第1のプリズムブロックと、2つのプリズムを接合して構成される前記第2のプリズムブロックとが、前記光軸を含む領域で空気層を形成して接合される色分解又は色合成プリズムである、
    請求項7に記載のプリズムユニット。
  9. 前記複合プリズムは、前記第1のプリズムブロックと前記第2のプリズムブロックとが、前記光軸を含む領域以外の領域でスペーサを介して接合される、
    請求項7又は8に記載のプリズムユニット。
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