JP2021057716A - 画像光生成装置および画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像の視認性の低下を抑制できる小型の画像光生成装置を提供する。【解決手段】本発明の画像光生成装置は、第1の色光を射出する第1表示素子と、第2の色光を射出する第2表示素子と、第3の色光を射出する第3表示素子と、第1の色光と第2の色光と第3の色光とを合成する色合成素子と、を備える。色合成素子は、第1プリズムと、第2プリズムと、第3プリズムと、第1の色光を反射させ、第2の色光および第3の色光を透過させる第1ダイクロイック膜と、第2の色光を反射させ、第3の色光を透過させる第2ダイクロイック膜と、を有する。第1プリズムと第2プリズムとは、空気層を介さずに第1ダイクロイック膜を介して接合され、第2プリズムと第3プリズムとは、空気層を介さずに第2ダイクロイック膜を介して接合され、第2ダイクロイック膜に対する第3の色光の主光線入射角は40度以上である。【選択図】図1

Description

本発明は、画像光生成装置および画像表示装置に関する。
ヘッドマウントディスプレイ、プロジェクター等の画像表示装置において、互いに異なる色の複数の光を合成し、合成光を射出させる色合成素子が従来から使用されている。下記の特許文献1に、赤色光と緑色光と青色光とを合成する色合成素子を備えたプロジェクターが開示されている。特許文献1には、色合成素子として、クロスダイクロイックプリズム、フィリップスプリズム、ギャップレスプリズムのいずれかを用いることが記載されている。
特開2019−23692号公報
特許文献1に記載された色合成プリズムのうち、クロスダイクロイックプリズムは、プリズムの光路長およびサイズを最小にできるため、画像表示装置の小型化に寄与することができる。ところが、クロスダイクロイックプリズムは、4個の三角柱プリズムが互いに接合された構成を有し、プリズムの中央に4個の三角柱プリズムの頂部同士が接合された線状の接合部が生じる。その結果、このプリズムを備えたプロジェクターでは、画像の中央に、画像が欠落した部分として中心線が視認される。
各三角柱プリズムの頂角を精度良く形成した上で、4個の三角柱プリズムを接合したとしても、ダイクロイック膜の厚さと接着層の厚さとを合わせた分の隙間が生じるため、数μm幅の中心線ができる。例えばこの色合成プリズムをヘッドマウントディスプレイに適用したとすると、ヘッドマウントディスプレイ用の表示パネルのサイズが小さいため、焦点位置と中心線とが近づくとともに、画素サイズも小さくなるため、中心線がより視認されやすくなる。
これに対し、フィリップスプリズムおよびギャップレスプリズムは、クロスダイクロイックプリズムと異なる構成を有しており、複数のプリズムが平坦面同士で接合されている。これにより、画像に中心線が視認されるという問題を生じることはない。ところが、フィリップスプリズムおよびギャップレスプリズムは、クロスダイクロイックプリズムに比べて、プリズムの光路長が長く、サイズが大きくなる。そのため、色合成素子としてフィリップスプリズムまたはギャップレスプリズムを用いた場合、複数の表示素子と色合成素子とを含む画像光生成装置が大型化し、画像表示装置が大型化する、という問題がある。
上記の課題を解決するために、本発明の一つの態様の画像光生成装置は、第1の色光を射出する第1表示素子と、前記第1の色光とは異なる色を有する第2の色光を射出する第2表示素子と、前記第1の色光および前記第2の色光とは異なる色を有する第3の色光を射出する第3表示素子と、前記第1表示素子から射出された第1の色光と、前記第2表示素子から射出された第2の色光と、前記第3表示素子から射出された第3の色光と、が合成された合成光を生成する色合成素子と、を備え、前記色合成素子は、前記第1の色光が入射する第1入射面と前記合成光が射出する射出面とを有する第1プリズムと、前記第2の色光が入射する第2入射面を有する第2プリズムと、前記第3の色光が入射する第3入射面を有する第3プリズムと、前記第1の色光を反射させるとともに前記第2の色光および前記第3の色光を透過させる第1ダイクロイック膜と、前記第2の色光を反射させるとともに前記第3の色光を透過させる第2ダイクロイック膜と、を有し、前記第1プリズムと前記第2プリズムとは、空気層を介さずに前記第1ダイクロイック膜を介して接合されるとともに、前記第2プリズムと前記第3プリズムとは、空気層を介さずに前記第2ダイクロイック膜を介して接合され、前記第2ダイクロイック膜に対する前記第3の色光の主光線入射角が40度以上である。
本発明の一つの態様の画像光生成装置において、前記第2ダイクロイック膜に対する前記第3の色光の主光線入射角は、55度以下であってもよい。
本発明の一つの態様の画像光生成装置において、前記第1ダイクロイック膜に対する前記第1の色光の主光線入射角は、25度以上、45度未満であってもよい。
本発明の一つの態様の画像光生成装置において、前記第1入射面と前記第2入射面とは、前記合成光の射出方向に沿った照明光軸に対して同じ側に位置してもよい。
本発明の一つの態様の画像光生成装置において、前記第1入射面と前記第2入射面とは、前記合成光の射出方向に沿った照明光軸に対して互いに異なる側に位置してもよい。
本発明の一つの態様の画像光生成装置において、前記第1の色光が緑色光であり、前記第2の色光が青色光および赤色光のうちのいずれか一方であり、前記第3の色光が青色光および赤色光のうちのいずれか他方であってもよい。
本発明の一つの態様の画像光生成装置において、前記第1表示素子、前記第2表示素子、および前記第3表示素子のそれぞれは、有機エレクトロルミネッセンス素子を有していてもよい。
本発明の一つの態様の画像光生成装置において、前記有機エレクトロルミネッセンス素子は、光共振器を有していてもよい。
本発明の一つの態様の画像光生成装置において、前記第1表示素子、前記第2表示素子および前記第3表示素子の画素サイズは、10μm以下であってもよい。
本発明の一つの態様の画像表示装置は、本発明の一つの態様の画像光生成装置を備えている。
第1実施形態の画像光生成装置の平面図である。 有機EL素子の概略構成図である。 第1ダイクロイック膜の分光特性の一例を示す図である。 第2ダイクロイック膜の分光特性の一例を示す図である。 第2実施形態の画像光生成装置の平面図である。 第3実施形態の頭部装着型表示装置の概略構成図である。 頭部装着型表示装置の光学系の光路を示す模式図である。 第4実施形態の投射型表示装置の概略構成図である。 第1比較例の画像光生成装置を示す平面図である。 第2比較例の画像光生成装置を示す平面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図4を用いて説明する。
図1は、第1実施形態の画像光生成装置を示す平面図である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
図1に示すように、本実施形態の画像光生成装置10は、第1表示素子11と、第2表示素子12と、第3表示素子13と、色合成素子14と、を備えている。色合成素子14は、3個のプリズムが空気層を介することなく接合されたプリズム、いわゆるギャップレスプリズムから構成されている。
第1表示素子11は、緑色光LG(第1の色光)を射出する。第2表示素子12は、緑色光LGとは異なる色を有する青色光LB(第2の色光)を射出する。第3表示素子13は、緑色光LGおよび青色光LBとは異なる色を有する赤色光LR(第3の色光)を射出する。色合成素子14は、第1表示素子11から射出された緑色光LGと、第2表示素子12から射出された青色光LBと、第3表示素子13から射出された赤色光LRと、が合成された合成光LWを生成する。
第1表示素子11、第2表示素子12および第3表示素子13は、射出光の色が異なる点以外は、略同様の構成を有している。第1表示素子11、第2表示素子12および第3表示素子13のそれぞれは、複数の画素がマトリクス状に配列された表示領域R1と、表示領域R1の周囲を囲むように設けられた非表示領域R2と、を備えている。画素のサイズは、例えば10μm以下である。複数の画素の各々には、発光素子が設けられている。発光素子は、トップエミッション型の有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子から構成されている。すなわち、第1表示素子11、第2表示素子12および第3表示素子13のそれぞれは、有機ELパネルから構成されている。
図2は、有機EL素子30の概略構成図である。
図2に示すように、基板71の一面には、基板71側から順に、反射電極72、陽極73、発光機能層74、陰極75が設けられている。基板71は、例えばシリコン等の半導体材料で構成されている。反射電極72は、例えばアルミニウム、銀等の光反射性の導電材料で構成されている。より具体的には、反射電極72は、例えばアルミニウムや銀などの単体材料で構成されていてもよいし、チタン(Ti)/AlCu(アルミニウム・銅合金)の積層膜などで構成されていてもよい。
陽極73は、例えばITO(Indium Tin Oxide)等の光透過性を有する導電性材料で構成されている。発光機能層74は、図示を省略するが、有機EL材料を含む発光層、正孔注入層、電子注入層等を含む複数の層で構成されている。発光層は、赤色、緑色、青色の各発光色に応じた周知の有機EL材料により構成されている。
陰極75は、一部の光を透過し、残りの光を反射する性質(半透過反射性)を有する半透過反射層として機能する。半透過反射性を有する陰極75は、例えば銀やマグネシウムを含有する合金などの光反射性の導電材料を充分に薄い膜厚に形成することで実現できる。発光機能層74からの射出光は、反射電極72と陰極75との間で往復する間に特定の共振波長の成分が選択的に増幅され、陰極75を透過して観察側(基板71とは異なる側)に射出される。すなわち、反射電極72から陰極75までの複数の層によって光共振器80が構成される。
反射電極72から陰極75までの複数の層は、封止膜76によって覆われている。封止膜76は、外気や水分の侵入を防止するための膜であって、光透過性を有する無機材料や有機材料の単層または複数層で構成されている。封止膜76の一面に、カラーフィルター77が設けられている。第1表示素子11において、カラーフィルター77は、緑色波長域以外の波長域の光を吸収し、緑色波長域の光を透過する光吸収型のフィルター層で構成されている。同様に、第2表示素子12において、カラーフィルター77は、青色波長域以外の波長域の光を吸収し、青色波長域の光を透過する光吸収型のフィルター層で構成されている。第3表示素子13において、カラーフィルター77は、緑色波長域以外の波長域の光を吸収し、緑色波長域の光を透過する光吸収型のフィルター層で構成されている。
カラーフィルター77の一面に、各表示素子を保護するためのカバーガラス78が設けられている。
緑色光LGのピーク波長は、例えば495nm以上、かつ570nm以下である。青色光LBのピーク波長は、例えば450nm以上、かつ490nm以下である。赤色光LRのピーク波長は、630nm以上、かつ680nm以下である。緑色光LG、青色光LB、および赤色光LRのそれぞれは、偏光特性を有していない。すなわち、緑色光LG、青色光LB、および赤色光LRのそれぞれは、特定の振動方向を有していない無偏光の光である。なお、無偏向の光、すなわち偏光特性を有していない光は、完全に無偏光の状態ではなく、ある程度の偏光成分は含まれているが、ダイクロイック膜に対して光学性能には積極的に影響を及ぼさないとみなされる範囲の偏光度、例えば20%以下の偏光度を有する光のことである。
各表示素子11,12,13から射出される緑色光LG、青色光LBおよび赤色光LRのそれぞれは、各表示素子の射出面の法線方向から例えば7度の射出角φをもって射出される。図1においては、各表示素子11,12,13から射出される各色光LG,LB,LRの主光線に加えて、各表示素子11,12,13の表示領域R1の両端からそれぞれ7度ずつ外側に拡がって進む光線を図示している。これにより、各色光LG,LB,LRが入射するダイクロイック膜、プリズム等の光学素子の呑み込み角は7度となる必要がある。
色合成素子14は、第1プリズム21と、第2プリズム22と、第3プリズム23と、第1ダイクロイック膜31と、第2ダイクロイック膜32と、を有する。
第1プリズム21は、四角柱状の形状をなす透光性部材から構成されている。第1プリズム21は、第1表示素子11に対向し、第1表示素子11から射出された緑色光LGが入射する第1入射面21aと、合成光LWが射出される射出面21bと、第1ダイクロイック膜31に接する第1面21cと、第1入射面21aと射出面21bとの間に位置する第2面21dと、を有する。
第2プリズム22は、四角柱状の形状をなす透光性部材から構成されている。第2プリズム22は、第2表示素子12に対向し、第2表示素子12から射出された青色光LBが入射する第2入射面22aと、第1ダイクロイック膜31に接する第3面22bと、第2ダイクロイック膜32に接する第4面22cと、第3面22bと第4面22cとの間に位置する第5面22dと、を有する。
第3プリズム23は、三角柱状の形状をなす透光性部材から構成されている。第3プリズム23は、第3表示素子13に対向し、第3表示素子13から射出された赤色光LRが入射する第3入射面23aと、第2ダイクロイック膜32に接する第6面23bと、第3入射面23aと第6面23bとの間に位置する第7面23cと、を有する。
第1ダイクロイック膜31は、緑色光LGを反射させるとともに青色光LBおよび赤色光LRを透過させる。第1ダイクロイック膜31は、誘電体多層膜から構成されている。
第2ダイクロイック膜32は、青色光LBを反射させるとともに赤色光LRを透過させる。第2ダイクロイック膜32は、誘電体多層膜から構成されている。
第1プリズム21と第2プリズム22とは、第1面21cと第3面22bとが対向するように、空気層を介することなく、第1ダイクロイック膜31を介して接合されている。第2プリズム22と第3プリズム23とは、第4面22cと第6面23bとが対向するように、空気層を介することなく、第2ダイクロイック膜32を介して接合されている。
具体的には、第1プリズム21と第2プリズム22とは、透光性を有する接着剤層(図示略)により接合されている。第1ダイクロイック膜31は、第1面21c上に形成されていてもよいし、第3面22b上に形成されていてもよい。第2プリズム22と第3プリズム23とは、透光性を有する接着剤層(図示略)により接合されている。第2ダイクロイック膜32は、第4面22c上に形成されていてもよいし、第6面23b上に形成されていてもよい。
本実施形態の場合、第1プリズム21の第1入射面21aと第2プリズム22の第2入射面22aとは、合成光LWの射出方向に沿った照明光軸AXに対して同じ側に位置している。すなわち、第1表示素子11と第2表示素子12とは、合成光LWの射出方向に沿った照明光軸AXに対して同じ側に位置している。なお、本明細書において、照明光軸AXは、色合成素子14の射出面21bから射出される合成光LWの射出方向に沿った光軸、すなわち、合成光LWの主光線に沿った光軸と定義する。
第2ダイクロイック膜32に対する赤色光LRの主光線入射角α1は、40度以上、55度以下である。第3プリズム23および第2プリズム22の形状は、主光線入射角α1が上記の角度条件を満たすように設定されている。本実施形態の場合、第2ダイクロイック膜32に対する赤色光LRの主光線入射角α1は、45度である。このとき、第3プリズム23において、第3入射面23aと第6面23bとのなす角度γ1は45度であり、第6面23bと第7面23cとのなす角度γ2は45度である。すなわち、第3プリズム23は、直角二等辺三角形プリズムである。また、第2ダイクロイック膜32に対する青色光LBの主光線入射角α2は、45度である。このとき、第2プリズム22において、第2入射面22aと第4面22cとのなす角度γ3は、45度である。
なお、本明細書において、主光線入射角は、表示素子の中心からダイクロイック膜に向けて射出される色光の主光線と、主光線がダイクロイック膜に入射する点を通るダイクロイック膜の法線と、がなす角度である。
なお、第2ダイクロイック膜32に対する赤色光LRの主光線入射角α1は、45度の場合が最も色合成素子14を小型化できるが、赤色光LRの主光線入射角α1が40度未満となるか、または55度を超えると、色合成素子14の小型化の効果が薄れる。最大の呑み込み角が10度であるとすると、赤色光LRの主光線入射角α1の上限は55度が望ましい。
また、第1ダイクロイック膜31に対する緑色光LGの主光線入射角α3は、25度以上、45度未満である。第1プリズム21および第2プリズム22の形状は、主光線入射角α3が上記の角度条件を満たすように設定されている。本実施形態の場合、第1ダイクロイック膜31に対する緑色光LGの主光線入射角α3は、27.7度である。このとき、第1プリズム21において、射出面21bと第1面21cとのなす角度γ4は、27.7度である。
なお、緑色光LGの主光線入射角α3が25度未満になると、第1プリズム21における全反射条件が満たされず、緑色光LGの主光線入射角α3が45度以上になると、第1表示素子11から射出された緑色光LGが射出面21bで1回全反射する構成が成り立たなくなる。
図3は、第1ダイクロイック膜31の分光特性の一例を示す図である。
図3の横軸は波長(nm)であり、縦軸は透過率(%)である。図3において、第1ダイクロイック膜31に対するS偏光、P偏光のそれぞれについて、光の入射角が38度、45度、52度の場合の分光特性を示している。TsはS偏光の透過率を示し、TpはP偏光の透過率を示す。また、図3には、各表示素子11,12,13の有機EL素子から射出される青色光LB、緑色光LGおよび赤色光LRのスペクトルも合わせて示している。
図3に示すように、青色光LBのピーク波長である470nmにおける透過率は、全ての入射角でS偏光、P偏光のいずれにおいても、略100%である。また、赤色光LRのピーク波長である660nmにおける透過率は、全ての入射角でS偏光、P偏光のいずれにおいても、略100%である。これに対して、緑色光LGのピーク波長である540nmにおける透過率は、全ての入射角でS偏光、P偏光のいずれにおいても、略0%である。換言すると、緑色光LGのピーク波長である540nmにおける反射率は、全ての入射角でS偏光、P偏光のいずれにおいても、略100%である。
図4は、第2ダイクロイック膜32の分光特性の一例を示す図である。
図4の横軸は波長(nm)であり、縦軸は透過率(%)である。図4において、第2ダイクロイック膜32に対するS偏光、P偏光のそれぞれについて、光の入射角が38度、45度、52度の場合の分光特性を示している。TsはS偏光の透過率を示し、TpはP偏光の透過率を示す。また、図4には、第2ダイクロイック膜32に入射する青色光LBおよび赤色光LRのスペクトルも合わせて示している。
図4に示すように、青色光LBのピーク波長である470nmにおける透過率は、全ての入射角でS偏光、P偏光のいずれにおいても、略0%である。換言すると、青色光LBのピーク波長である470nmにおける反射率は、全ての入射角でS偏光、P偏光のいずれにおいても、略100%である。これに対して、赤色光LRのピーク波長である660nmにおける透過率は、全ての入射角でS偏光、P偏光のいずれにおいても、略100%である。
一般に、液晶パネルからの射出光を合成する色合成素子のように、ダイクロイック膜に特定の偏光状態の光のみが入射する場合には、一部の波長域の光を反射し、他の一部の波長域の光を透過するように誘電体多層膜を設計することは、比較的容易である。これに対して、有機ELパネルからの射出光を合成する色合成素子のように、ダイクロイック膜に無偏光の光が入射する場合には、一部の波長域の光を反射し、他の一部の波長域の光を透過するように誘電体多層膜を設計することは、難しい。しかしながら、本発明者は、図3および図4に示したように、本実施形態の仕様を満足する第1ダイクロイック膜31および第2ダイクロイック膜32が実際に実現可能であることを確認した。
特に本実施形態では、第1表示素子11、第2表示素子12および第3表示素子13のそれぞれが光共振器を備えているため、共振波長での光の共振によって、波長域が狭帯域化された光が射出される。これにより、各波長域の光の透過率または反射率に対して、入射角変化に伴う分光特性変動に対するマージンが大きくなるため、画像の色ムラが抑えられるとともに、誘電体多層膜の設計を容易にすることができる。
以下、比較例の画像光生成装置を想定し、本実施形態の画像光生成装置と比較例の画像光生成装置とで、色合成素子のサイズを比較する。なお、本実施形態と比較例において、表示素子のサイズは同一とする。また、色合成素子の寸法として、合成光の射出方向と平行な方向の寸法を寸法Aとし、合成光の射出方向と垂直な方向の寸法を寸法Bとする。
色合成素子の設計に際しては、青色光と緑色光と赤色光とで光路長を同一にすることを前提とする。
(第1比較例)
図9は、第1比較例の画像光生成装置85を示す平面図である。
なお、図9において、図1と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図9に示すように、第1比較例の色合成素子81は、クロスダイクロイックプリズムから構成されている。クロスダイクロイックプリズムの場合、各ダイクロイック膜82,83に対して各色光LG,LB,LRの主光線入射角は、全て45度である。そのため、光路長とプリズムの外形サイズとは等しくなる。プリズムの光路長(外形サイズ)をLとし、表示素子11,12,13における表示領域(射出光)の幅をWとし、表示領域の周囲の非表示領域の幅をFとし、呑み込み角をθとすると、プリズムの光路長Lは、以下の(1)式で表される。
L=(W+F)/(1−2・tanθ) …(1)
ここで、例えばヘッドマウントディスプレイ等の小型の画像表示装置に用いる画像光生成装置として、表示領域の幅:W=4mm、非表示領域の幅:F=1mm、呑み込み角:θ=7度と設定すると、プリズムの光路長:L=8mmとなる。すなわち、色合成素子81の寸法A、寸法Bは、ともに8mmとなる。
このように、第1比較例によれば、小型の色合成素子81を実現することができる。その反面、上述したように、プリズムの中心の接合部に起因して画像に中心線が生じる、という問題が避けられない。また、主光線入射角が45度である場合、各ダイクロイック膜82,83の分光特性の入射角依存性および偏光依存性が大きいため、無偏光の光に対する誘電体多層膜の設計が困難である。
(第2比較例)
図10は、第2比較例の画像光生成装置90を示す平面図である。
なお、図10において、図1と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図10に示すように、第2比較例の色合成素子94は、フィリップスプリズムから構成され、第1プリズム91、第2プリズム92および第3プリズム93を有している。フィリップスプリズムの場合、第1プリズム91と第2プリズム92との間に、空気層が介在する。そのため、第2表示素子12から射出された青色光LBの第1面22aにおける反射は、プリズムの媒質と空気との界面における全反射となる。このように、フィリップスプリズムの場合、一部の光の反射に全反射を利用するため、全反射条件を満足するように、各プリズムの形状およびサイズを決定することになる。
フィリップスプリズムは、プリズム中心の接合部が存在しないため、クロスダイクロイックプリズムにおける中心線の問題は解消される。また、第1ダイクロイック膜95に対する赤色光LRの主光線入射角α5は、24.5度である。第2ダイクロイック膜96に対する緑色光LGの主光線入射角α6は、13度である。そのため、各ダイクロイック膜95,96の分光特性の入射角依存性および偏光依存性が小さく、無偏光の光に対する誘電体多層膜の設計が容易になる。その反面、光路長が22mmとなり、図9に示した第1比較例の色合成素子81の光路長に比べて大きくなる。その結果、寸法Aが22mm、寸法Bが26mmとなり、色合成素子94のサイズは、第1比較例の色合成素子81に比べて非常に大きくなる。
(本実施形態)
これに対し、上述したように、図1に示す本実施形態の色合成素子14は、ギャップレスプリズムから構成されている。ギャップレスプリズムは、フィリップスプリズムと同様、プリズム中心の接合部が存在しないため、クロスダイクロイックプリズムにおける中心線の問題は解消される。また、第1ダイクロイック膜31に対する緑色光LGの主光線入射角α3は27.7度であり、第2ダイクロイック膜32に対する赤色光LRの主光線入射角α1は45度である。この場合、図3および図4を用いて説明したように、無偏光の光に対する誘電体多層膜の設計が可能である。
本実施形態の場合、特に第2ダイクロイック膜32に対する主光線入射角α1が45度であり、図10に示す第2比較例の色合成素子94における第2ダイクロイック膜96に対する主光線入射角α6の13度に比べて大きくなっている。これにより、色合成素子14の光路長が12.5mmとなり、第2比較例の色合成素子94に比べて光路長を短くすることができる。その結果、寸法Aが12.5mm、寸法Bが14mmとなり、色合成素子14のサイズは、第2比較例の色合成素子94に比べて十分に小さくなる。
このように、本実施形態の構成によれば、色合成素子14のサイズを小さくできるため、中心線に起因する画像の視認性の低下を生じることなく、小型の画像光生成装置10を提供することができる。
また、本実施形態の画像光生成装置10は、第1プリズム21に緑色光LGを入射させる構成とし、緑色光LGを反射させ、青色光LBおよび赤色光LRを透過させる第1ダイクロイック膜31と、青色光LBを反射させ、赤色光LRを透過させる第2ダイクロイック膜32と、を備えている。これにより、図4に示したように、第2ダイクロイック膜32における反射と透過との切り替えの波長範囲を緑色光帯域の全体に広く取ることができる。そのため、第2ダイクロイック膜32の設計を容易にすることができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図5を用いて説明する。
第2実施形態の画像光生成装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、第2表示素子の配置およびプリズムの形状が第1実施形態と異なる。そのため、画像光生成装置の全体の説明は省略する。
図5は、第2実施形態の画像光生成装置の平面図である。
図5において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態の画像光生成装置50は、第1表示素子11と、第2表示素子12と、第3表示素子13と、色合成素子54と、を備えている。
色合成素子54は、第1プリズム51と、第2プリズム52と、第3プリズム53と、第1ダイクロイック膜61と、第2ダイクロイック膜62と、を有する。
本実施形態の場合、第1実施形態と異なり、第1プリズム51の第1入射面51aと第2プリズム52の第2入射面52aとは、合成光LWの射出方向に沿った照明光軸AXに対して互いに異なる側に位置している。すなわち、第1表示素子11と第2表示素子12とは、合成光LWの射出方向に沿った照明光軸AXに対して互いに異なる側に位置している。
上記の構成の違いに伴い、本実施形態の第1プリズム51、第2プリズム52、および第3プリズム53の形状およびサイズは、第1実施形態の第1プリズム21、第2プリズム22、および第3プリズム23の形状およびサイズとは異なる。色合成素子54の寸法Aは13mmとなり、寸法Bは14.8mmとなる。このように、色合成素子54のサイズは、第1実施形態の色合成素子14に比べてわずかに大きくなる。
また、第1実施形態と同様、第2ダイクロイック膜62に対する赤色光LRの主光線入射角α1は、45度である。また、第1ダイクロイック膜61に対する緑色光LGの主光線入射角α3は、27.7度である。
本実施形態においても、中心線に起因する画像の視認性の低下を生じることなく、小型の画像光生成装置50を提供することができる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
第1実施形態の画像光生成装置10においては、図1に示すように、第2表示素子12は、第1プリズム21の第1面21cと第2プリズム22の第2入射面22aとが鋭角をなす角部を有するスペースに配置されている。したがって、第2表示素子12を構成する有機ELパネルの非表示領域R2の幅が広すぎると、第2表示素子12が第1プリズム21と干渉し、第2表示素子12の配置が困難になるおそれがある。なお、第2表示素子12が第1プリズム51と干渉するおそれを少なくするため、第2表示素子12の筐体が第1表示素子11および第3表示素子13の筐体よりも小さくてもよい。
これに対し、本実施形態の画像光生成装置50においては、図5に示すように、第2表示素子12は、第1プリズム51が張り出していない側の面、すなわち、第2プリズム52の第2入射面52aに配置されている。したがって、有機ELパネルの非表示領域R2の幅がある程度広かったとしても、第2表示素子12が第1プリズム51と干渉するおそれが少なく、有機ELパネルの設計の自由度を高めることができる。
第1実施形態、第2実施形態のそれぞれにおいて、各表示素子11,12,13を構成する有機ELパネルの形状が長方形である場合、各表示素子11,12,13は、有機ELパネルの短辺が図1および図5の紙面に平行となる向きに配置されてもよいし、有機ELパネルの長辺が図1および図5の紙面に平行となる向きに配置されてもよい。ただし、画像光生成装置10,50の小型化を図るためには、有機ELパネルの短辺が図1および図5の紙面に平行となる向きに配置されることが好ましい。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図6および図7を用いて説明する。
上記第1実施形態および第2実施形態で説明した画像光生成装置は、以下に説明する表示装置に用いられる。
図6は、第3実施形態の頭部装着型表示装置1000の説明図である。図7は、図6に示す虚像表示部1010の光学系の光路を示す図である。
図6に示すように、頭部装着型表示装置1000(画像表示装置)は、シースルー型のアイグラスディスプレイとして構成されており、テンプル1111,1112を左右に備えたフレーム1110を有している。頭部装着型表示装置1000において、虚像表示部1010は、フレーム1110に支持されており、虚像表示部1010から射出された画像を使用者に虚像として認識させる。本実施形態において、頭部装着型表示装置1000は、虚像表示部1010として、左眼用表示部1101と、右眼用表示部1102とを備えている。左眼用表示部1101と右眼用表示部1102とは同一の構成をもって左右対称に配置されている。
以下の説明では、左眼用表示部1101を中心に説明し、右眼用表示部1102については説明を省略する。
図7に示すように、頭部装着型表示装置1000において、左眼用表示部1101は、画像光生成装置10と、画像光生成装置10から射出された合成光Lbを射出部1058に導く導光系1030と、を有している。画像光生成装置10と導光系1030との間には、投射光学系1070が配置されており、画像光生成装置10から射出された合成光Lbは、投射光学系1070を介して導光系1030に入射する。投射光学系1070は、正のパワーを有する1つのコリメートレンズによって構成されている。
画像光生成装置10は、色合成素子14と、色合成素子14の複数の面のうち、3つの入射面に対向して設けられた3つの表示素子11,12,13と、を備えている。表示素子11,12,13は、例えば有機ELパネルから構成されている。
第1表示素子11から射出された光は、色合成素子14に緑色光LGとして入射する。第2表示素子12から射出された光は、色合成素子14に青色光LBとして入射する。第3表示素子13から射出された光は、色合成素子14に赤色光LRとして入射する。色合成素子14から、緑色光LGと青色光LBと赤色光LRとが合成された合成光Lbが射出される。本実施形態において、緑色光LG、青色光LBおよび赤色光LRは、特定の偏光特性を持たない光、いわゆる無偏光の光である。
導光系1030は、合成光Lbが入射する透光性の入射部1040と、一方端1051側が入射部1040に接続された透光性の導光部1050と、を備えている。本実施形態において、入射部1040と導光部1050とは、一体の透光性部材で構成されている。
入射部1040は、画像光生成装置から射出された合成光Lbが入射する入射面1041と、入射面1041から入射した合成光Lbを入射面1041との間で反射する反射面1042と、を備えている。入射面1041は、平面、非球面、または自由曲面等からなり、投射光学系1070を介して画像光生成装置10と対向している。投射光学系1070は、入射面1041の端部1412との間隔が入射面1041の端部1411との間隔より広くなるように斜めに配置されている。
入射面1041には反射膜が形成されていないが、臨界角以上の入射角で入射した光を全反射する。したがって、入射面1041は、光透過性および光反射性を備えている。反射面1042は、入射面1041と対向する面からなり、端部1422が入射面1041の端部1421よりも入射面1041から離間するように斜めに配置されている。したがって、入射部1040は、略三角形状の形状を有している。反射面1042は、平面、非球面、または自由曲面等からなる。反射面1042は、アルミニウム、銀、マグネシウム、クロム等を主成分とする反射性の金属層が形成された構成を有する。
導光部1050は、一方端1051から他方端1052側に向けて延在する第1面1056(第1反射面)と、第1面1056に平行に対向して一方端1051側から他方端1052側に向けて延在する第2面1057(第2反射面)と、第2面1057の入射部1040から離間する部分に設けられた射出部1058と、を備えている。第1面1056と入射部1040の反射面1042とは、斜面1043を介して繋がっている。第1面1056と第2面1057との厚さは、入射部1040より薄い。第1面1056および第2面1057は、導光部1050と外界(空気)との屈折率差に基づいて、臨界角以上の入射角で入射した光を全反射する。このため、第1面1056および第2面1057には反射膜が形成されていない。
射出部1058は、導光部1050の厚さ方向の第2面1057側の一部に構成されている。射出部1058では、第2面1057に対する法線方向に対して斜めに傾いた複数の部分反射面1055が互いに平行に配置されている。射出部1058は、第2面1057のうち、複数の部分反射面1055に重なる部分であり、導光部1050の延在方向において所定の幅を有する領域である。複数の部分反射面1055はそれぞれ誘電体多層膜から構成されている。
また、複数の部分反射面1055のうちの少なくとも1つは、誘電体多層膜と、アルミニウム、銀、マグネシウム、クロム等主成分とする反射性の金属層(薄膜)との複合層であってもよい。部分反射面1055が金属層を含んでいる場合、部分反射面1055の反射率を高める効果、もしくは、部分反射面1055の透過率および反射率の入射角依存性や偏光依存性を適正化できるという効果がある。なお、射出部1058については、回折格子やホログラム等の光学素子が設けられた態様であってもよい。
上記構成の頭部装着型表示装置1000において、入射部1040から入射した平行光からなる合成光Lbは、入射面1041で屈折し、反射面1042に向かう。次に、合成光Lbは、反射面1042で反射されて再び入射面1041に向かう。その際、合成光Lbは、入射面1041に臨界角以上の入射角で入射するため、入射面1041で導光部1050に向けて反射され、導光部1050に向かう。なお、入射部1040では、平行光である合成光Lbが入射面1041に入射する構成になっているが、入射面1041および反射面1042を自由曲面等によって構成し、非平行光である合成光Lbが入射面1041に入射した後、反射面1042と入射面1041との間で反射する間に平行光に変換される構成を採用してもよい。
導光部1050においては、合成光Lbが第1面1056と第2面1057との間で反射して進行する。部分反射面1055に入射した合成光Lbの一部は、部分反射面1055で反射して射出部1058から観察者の眼Eに向けて射出される。また、部分反射面1055に入射した合成光Lbの残りは、部分反射面1055を透過し、隣り合う次の部分反射面1055に入射する。このため、複数の部分反射面1055の各々において反射した合成光Lbは、射出部1058から観察者の眼Eに向けて射出される。これにより、観察者は、虚像を認識することができる。
その際、外界から導光部1050に入射した光は、導光部1050に入射した後、部分反射面1055を透過して観察者の眼Eに到達する。このため、観察者は、画像光生成装置から射出されたカラー画像をみることができるとともに、外界の景色等をシースルーでみることができる。
本実施形態の頭部装着型表示装置1000は、第1実施形態の画像光生成装置10を備えているため、表示品位に優れるとともに、小型化が可能である。なお、頭部装着型表示装置1000は、第2実施形態の画像光生成装置50を備えていてもよい。また、本実施形態の構成に代えて、導光系1030を用いない光学系を備えた頭部装着型表示装置に、第1実施形態の画像光生成装置10または第2実施形態の画像光生成装置50を適用してもよい。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について、図8を用いて説明する。
上記第1実施形態および第2実施形態で説明した画像光生成装置は、以下に説明する画像表示装置に用いられる。
図8は、第4実施形態の投射型表示装置2000の概略構成図である。
図8に示すように、投射型表示装置2000(画像表示装置)は、画像光生成装置10と、画像光生成装置10から射出された合成光Lbをスクリーン等の被投射部材2200に拡大して投射する投射光学系2100と、を有している。
画像光生成装置10は、色合成素子14と、色合成素子14の複数の面のうち、3つの入射面に対向して設けられた3つの表示素子11,12,13と、を備えている。表示素子11,12,13は、例えば有機ELパネルから構成されている。
第4実施形態の投射型表示装置2000は、第1実施形態の画像光生成装置10を備えているため、表示品位に優れるとともに、小型化が可能である。なお、投射型表示装置2000は、第2実施形態の画像光生成装置50を備えていてもよい。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態では、第2表示素子として青色光を射出する有機ELパネルを用い、第3表示素子として赤色光を射出する有機ELパネルを用いた例を挙げたが、この構成に代えて、第2表示素子として赤色光を射出する有機ELパネルを用い、第3表示素子として青色光を射出する有機ELパネルを用いてもよい。また、上記実施形態においては、第1表示素子として緑色光を射出する有機ELパネルを用いることにより、上述したように、第2ダイクロイック膜の設計が容易になるという効果が得られた。ただし、この効果を求めないのであれば、第1表示素子として青色光または赤色光を射出する有機ELパネルを用いてもよい。
その他、上記実施形態で例示した画像光生成装置および画像表示装置の各構成要素の材料、数、配置、形状等の具体的構成は、適宜変更が可能である。
また、上記実施形態では、画像光生成装置として、有機ELパネルからなる表示素子と色合成素子とを組み合わせた例を挙げたが、表示素子は有機ELパネルに限ることなく、無機ELパネル、マイクロLEDパネル等の自発光型パネルを用いてもよい。また、偏光特性を持たない画像光を射出する自発光型パネルに代えて、液晶パネル等の偏光特性を持つ画像光を射出する画像表示パネルを用いてもよい。
また、上記実施形態で説明した画像表示モジュールを備えた画像表示装置の例として、ビデオカメラやスチルカメラ等の撮像装置に利用される電子式ビューファインダー(EVF:Electronic View Finder)等を挙げることができる。
10,50…画像光生成装置、11…第1表示素子、12…第2表示素子、13…第3表示素子、14,54…色合成素子、21,51…第1プリズム、21a,51a…第1入射面、21b…射出面、22,52…第2プリズム、22a,52a…第2入射面、23,53…第3プリズム、23a…第3入射面、30…有機EL素子、31,61…第1ダイクロイック膜、32,62…第2ダイクロイック膜、80…光共振器、1000…頭部装着型表示装置(画像表示装置)、2000…投射型表示装置(画像表示装置)、AX…照明光軸、LG…緑色光(第1の色光)、LB…青色光(第2の色光)、LR…赤色光(第3の色光)、LW…合成光、α1,α2,α3,α5,α6…主光線入射角。

Claims (10)

  1. 第1の色光を射出する第1表示素子と、
    前記第1の色光とは異なる色を有する第2の色光を射出する第2表示素子と、
    前記第1の色光および前記第2の色光とは異なる色を有する第3の色光を射出する第3表示素子と、
    前記第1表示素子から射出された第1の色光と、前記第2表示素子から射出された第2の色光と、前記第3表示素子から射出された第3の色光と、が合成された合成光を生成する色合成素子と、を備え、
    前記色合成素子は、前記第1の色光が入射する第1入射面と前記合成光が射出する射出面とを有する第1プリズムと、前記第2の色光が入射する第2入射面を有する第2プリズムと、前記第3の色光が入射する第3入射面を有する第3プリズムと、前記第1の色光を反射させるとともに前記第2の色光および前記第3の色光を透過させる第1ダイクロイック膜と、前記第2の色光を反射させるとともに前記第3の色光を透過させる第2ダイクロイック膜と、を有し、
    前記第1プリズムと前記第2プリズムとは、空気層を介さずに前記第1ダイクロイック膜を介して接合されるとともに、
    前記第2プリズムと前記第3プリズムとは、空気層を介さずに前記第2ダイクロイック膜を介して接合され、
    前記第2ダイクロイック膜に対する前記第3の色光の主光線入射角は、40度以上である、画像光生成装置。
  2. 前記第2ダイクロイック膜に対する前記第3の色光の主光線入射角は、55度以下である、請求項1に記載の画像光生成装置。
  3. 前記第1ダイクロイック膜に対する前記第1の色光の主光線入射角は、25度以上、45度未満である、請求項1または請求項2に記載の画像光生成装置。
  4. 前記第1入射面と前記第2入射面とは、前記合成光の射出方向に沿った照明光軸に対して同じ側に位置する、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の画像光生成装置。
  5. 前記第1入射面と前記第2入射面とは、前記合成光の射出方向に沿った照明光軸に対して互いに異なる側に位置する、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の画像光生成装置。
  6. 前記第1の色光が緑色光であり、前記第2の色光が青色光および赤色光のうちのいずれか一方であり、前記第3の色光が青色光および赤色光のうちのいずれか他方である、請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の画像光生成装置。
  7. 前記第1表示素子、前記第2表示素子、および前記第3表示素子のそれぞれは、有機エレクトロルミネッセンス素子を有する、請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の画像光生成装置。
  8. 前記有機エレクトロルミネッセンス素子は、光共振器を有する、請求項7に記載の画像光生成装置。
  9. 前記第1表示素子、前記第2表示素子および前記第3表示素子の画素サイズは、10μm以下である、請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の画像光生成装置。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の画像光生成装置を備えた、画像表示装置。
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