JPH034977Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はビデイオデイスクあるいはオーデイ
オデイスクを再生する光学式プレーヤのビームス
プリツターの取付構造に関するものである。

〔従来の技術〕

第１図にビームスプリツターを用いたビデイオ
デイスクおよびオーデイオデイスクの概略図を示
す。

同図において、１はレーザーチユーブ、２はビ
ームスプリツター、３は反射ミラー、４は集光レ
ンズ、５はデイスクにして、回転に応じて集光レ
ンズ４よりの光が記録溝に沿つて位置するよう移
動する。６は光検知器である。

而してレーザチユーブ１よりのビームはビーム
スプリツター２において直角に偏光され反射ミラ
ー３を介して集光レンズ４に到達する。ここで集
光レンズ４よりのビームはデイスク５に投射さ
れ、該デイスク５よりの反射光が集光レンズ４よ
り反射ミラー３を介してビームスプリツター２に
達する。そして反射ミラー３よりの反射光はビー
ムスプリツター２を直進通過し光検知器６に達す
るものである。

従つてビームスプリツター２は投射光に対して
はビームを直角に偏光させ、反射光に対してはビ
ームを直進させなければならない。そこでビーム
スプリツター２は２個のプリズム２１，２２を接
着剤にて接合して直方体としたものを使用してい
た。またこのように形成したビームスプリツター
２は底面全体に接着剤を塗布し取付台７に取付
け、この取付台７をシヤーシ等の基板に固定して
いた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

ところで上記したビームスプリツター２にあつ
ては、室内温度が変化し、あるいはプレーヤ自体
が熱を持つたような場合には該ビームスプリツタ
ー２も膨張、収縮する。また取付台７も同じよう
に膨張、収縮するが、ここでビームスプリツター
２と取付台７の熱膨張係数が相違するので、２つ
のプリズム２１，２２の接合面が剥離することと
なり、上記したビームスプリツター２としての作
用を行わないこととなる。

〔考案の目的〕

本考案は叙上の点に鑑みなされたもので、接合
した一対のプリズムの一方のみを取付台の固着部
に接着済によつて固定したので、温度変化によつ
て一対のプリズムが剥離することのないビームス
プリツターの取付構造を提供することを目的とす
る。

また、本考案は同一形状のプリズムを接合した
ビームスプリツターであることから、多量生産に
よりコストの低下を図ることができるビームスプ
リツターの取付構造を提供することを目的とす
る。

さらに、本考案はプリズムを固定する固着部に
起立片を設けたことにより、取付台に対するプリ
ズムの位置決めが正確に行え作業性の向上と歩留
りの向上を図り得るビームスプリツターの取付構
造を提供することを目的とする。

〔考案の概要〕

本考案は上記目的を達成するために、一対のプ
リズムが載置固定される取付台に固着部と載置部
とを形成すると共にプリズムの一方のみを固着部
で固着し、かつ固着部側に位置決め用の起立片を
形成したことを特徴とするものである。

〔考案の実施例〕

次にこの考案の一実施例を第２，３図と共に説
明する。

２は２個のプリズム２１，２２を接着剤によつ
て接着したビームスプリツター、７は金属製等に
よる取付台にして、底面の対角線状に溝７１が穿
たれると共に隣接する２辺に起立片７２が形成さ
れている。また、上記溝７１によつて仕切られる
底面の上記起立片が形成されている側が固着部７
３、反対側が載置部７４となつている。

而して取付台７の固着部７３に接着剤を塗布
し、次いで２個のプリズム２１，２２が接着され
たビームスプリツター２の一方のプリズム２１を
起立片７２に沿わせて底面に乗せると、該プリズ
ム２１のみが接着剤によつて取付台７の固着部７
３に接着される。なお接着剤の余分は溝７１に流
れ込みプリズム２２の下面、すなわち載置部７４
側に流れ込むことはなく、従つて該プリズム２２
が載置部７４に接着されることはない。

〔考案の効果〕

本考案は上記したように、接着固定された一対
のプリズムの一方のみを取付台の固着部に接着剤
にて固定し、他方のプリズムは載置部に載置した
のみであるから、プリズムおよび取付台が熱せら
れて熱膨張しても一対のプリズムの一方のみしか
取付台に固着されていないので、プリズム間が剥
離するようなことがないと共にプリズムは同一形
状のものを接合したものであることから、多量生
産に適し部品数を削減してコストの低下を図るこ
とができ、また、プリズムの取付台への固定に際
し、固着部に形成した起立片で位置決めしながら
行えるので、製品として正確なものが量産できる
等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は光学式プレーヤの概略を示す斜視図、
第２図、第３図は同上に使用する本考案に係るビ
ームスプリツターの取付構造を示す平面図と−
線断面図である。 ２……ビームスプリツター、２１，２２……プ
リズム、７……取付台、７１……溝、７２……起
立片、７３……固着部、７４……載置部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 光学式情報読取装置におけるビームスプリツタ
   ーの取付構造であつて、同一形状の一対のプリズ
   ムを接合する事により形成された接合面にて光束
   を透過又は反射するビームスプリツターと、上記
   一対のプリズムのうち一方のプリズムのみを第一
   の基準面にて保持し接着剤にて固着する固着部
   と、上記第一の基準面に対して垂直な第二の基準
   面並びに上記第一の基準面及び上記第二の基準面
   の双方に垂直な第三の基準面とを有する起立片と
   を含み、上記起立片は上記一方のプリズムの上記
   接合面以外の露出面と当接する事により上記ビー
   ムスプリツターの位置決めを行う事を特徴とする
   ビームスプリツターの取付構造。