JP2011141500A - プロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却対象の位置に合わせて、吹出口の位置を調整することができ、冷却対象の冷却効率の低下を抑えることのできるプロジェクターを提供すること。
【解決手段】本発明のプロジェクターは、光源装置から射出された光を用いて画像を表示させるプロジェクターであって、プロジェクター内部の冷却対象を冷却するための冷却風を送出する送風機81と、冷却風を冷却対象の近傍まで導き、吹出口82aから冷却対象に向けて冷却風を吹き出させる送風ダクト82と、を有し、送風ダクトは、冷却対象の位置に合わせて吹出口の位置を調整可能であることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、プロジェクター、特に送風機で内部の冷却対象を冷却するプロジェクターの技術に関する。
光源装置から射出された光を用いて画像を表示するプロジェクターとしては、例えば、赤色(R)光用、緑色(G)光用、青色(B)光用の各透過型液晶表示パネルを備えるプロジェクターが広く普及している。例えば特許文献1には、色合成光学装置としてのダイクロイックプリズムの周囲に、液晶表示パネルや偏光板を配置した技術が開示されている。液晶表示パネルや偏光板は、照明光の吸収によって発熱する。液晶表示パネルや偏光板の温度が上昇すると画質の劣化や、製品寿命の短縮を招くおそれがある。そこで、このようなプロジェクターでは、液晶表示パネルや偏光板を冷却するために、送風機が用いられる場合がある。送風機から送出された冷却風を、液晶表示パネルや偏光板といった冷却対象の近傍まで送風ダクトで導き、送風ダクトに形成された吹出口から冷却対象に向けて冷却風を吹き出すことで冷却対象を冷却する。
特開2005−234125号公報
一方、プロジェクターの製造過程において、冷却対象である液晶表示パネルや偏光板の位置の調整が行われる場合がある。送風ダクトをプロジェクター内に据え付けた後で、冷却対象の位置の調整が行われた場合には、送風ダクトに形成された吹出口と冷却対象との位置関係がずれてしまい、冷却効率が低下してしまうという問題があった。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、冷却対象の位置に合わせて、吹出口の位置を調整することができ、冷却対象の冷却効率の低下を抑えることのできるプロジェクターを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、光源装置から射出された光を用いて画像を表示させるプロジェクターであって、プロジェクター内部の冷却対象を冷却するための冷却風を送出する送風機と、冷却風を冷却対象の近傍まで導き、吹出口から冷却対象に向けて冷却風を吹き出させる送風ダクトと、を有し、送風ダクトは、冷却対象の位置に合わせて吹出口の位置を調整可能であることを特徴とする。冷却対象の位置に合わせて吹出口の位置を調整することで、冷却対象に冷却風をより確実に吹き付けることができるので、冷却対象の位置を調整した場合の冷却効率の低下を抑えることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、光源装置から射出された光を変調する空間光変調装置、空間光変調装置で変調された光が入射する射出側偏光板、および射出側偏光板を透過した光を合成する色合成光学装置を備える変調ユニットをさらに有し、冷却対象は、空間光変調装置および射出側偏光板の少なくとも一方であることが望ましい。空間光変調装置や射出側偏光板は、送風ダクトが据え付けられた後で位置の調整が行われやすいが、それらの位置に合わせて吹出口の位置も調整することができ、冷却効率の低下を抑えることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、光源装置は、第1光源装置と第2光源装置とを備え、変調ユニットは、第1光源装置から射出された光を変調する第1空間光変調装置、第1空間光変調装置で変調された光が入射する第1射出側偏光板、および第1射出側偏光板を透過した光を合成する第1色合成光学装置を備える第1変調ユニットと、第2光源装置から射出された光を変調する第2空間光変調装置、第2空間光変調装置で変調された光が入射する第2射出側偏光板、および第2射出側偏光板を透過した光を合成する第2色合成光学装置を備える第2変調ユニットと、を備え、第1変調ユニットおよび第2変調ユニットから射出される光を合成する合成光学装置と、をさらに有することが望ましい。変調ユニットを2つ備えるプロジェクターでは、変調ユニットから射出される光学像の画素を半画素分ずらしたり、一致させたりするために、変調ユニットの位置の調整が行われやすい。変調ユニットの位置の調整に伴って、冷却対象の位置も移動するが、冷却対象の位置に合わせて、吹出口の位置を調整できるので、冷却効率の低下を抑えることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、送風ダクトと送風機とが一体に移動して、吹出口の位置を調整可能であることが望ましい。送風ダクトと送風機が一体に移動するので、両者の位置関係や風路の形状が変化しにくく、吹出口の位置の調節に伴う静圧の変化を抑えることができ、安定した風量で冷却風を吹き出させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、送風ダクトの一部が可撓性のフレキシブルダクトで構成されており、送風ダクトのうちフレキシブルダクトよりも下流側を移動させることで、吹出口の位置を調整可能であることが望ましい。フレキシブルダクトよりも下流側、すなわち送風ダクトだけを移動させることができるので、送風機も移動させる場合に比べて、吹出口の位置の調整が容易になる。
送風ダクトは、固定側送風ダクトと移動側送風ダクトとを備え、吹出口は、固定側送風ダクトと移動側送風ダクトのそれぞれに形成され、固定側送風ダクトには、移動側送風ダクトを挿入可能な挿入口が形成され、移動側送風ダクトの挿入口への挿入量を変化させることで、移動側送風ダクトに形成された吹出口の位置を調整することができることが望ましい。一方の吹出口だけを移動させることができるので、位置の調整が行われる冷却対象と、位置の調整が行われない冷却対象がある場合に、両方の冷却対象に対して冷却効率の低下を抑えることができる。
図1は、本発明の実施例1に係るプロジェクターの概略構成を示す平面図である。 図2は、冷却装置の概略構成を示す平面図である。 図3は、入射側偏光板、B光用空間光変調装置、および射出側偏光板を冷却するための冷却装置の拡大平面図である。 図4は、図3に示す冷却装置の側面図である。 図5−1は、送風ダクトに形成された吹出口の位置の調整について説明するための平面図である。 図5−2は、送風ダクトに形成された吹出口の位置の調整について説明するための平面図である。 図6は、本発明の実施例2に係るプロジェクターが備える冷却装置の平面図である。 図7は、図6に示す冷却装置の側面図である。 図8は、図6に示す冷却装置の、吹出口の位置の調整について説明するための側面図である。 図9は、本実施例2の変形例に係るプロジェクターが備える冷却装置の平面図である。 図10は、本発明の実施例3に係るプロジェクターが備える冷却装置の側面図である。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るプロジェクターの概略構成を示す平面図である。なお、図1では、冷却装置の図示を省略している。プロジェクター1は、第1光学装置2、第2光学装置3、第1偏光変換装置4、第2偏光変換装置5、合成光学装置6、投写光学装置7を有して構成される。これらの構成要素は、1つの図示しない筐体内に収納されている。また、筐体内部において、第1光学装置2は、合成光学装置6を挟んで投写光学装置7に対向する位置、すなわち、光学像の投写方向に正対する位置に設けられている。一方、第2光学装置3は、合成光学装置6に対して対向するとともに、投写方向に対して直交する位置に設けられている。第1偏光変換装置4は、第1光学装置2と合成光学装置6との間に配置され、第2偏光変換装置5は、第2光学装置3と合成光学装置6との間に配置される。
プロジェクター1は、例えば画像信号源などから入力される画像信号に応じて、第1光学装置2および第2光学装置3のそれぞれで光学像を形成する。プロジェクター1は、形成された光学像を合成光学装置6にて合成し、投写光学装置7により合成された光学像を図示しない被照射面に対して投射する。このようなプロジェクター1では、第1光学装置2および第2光学装置3から出力される光学像を、例えば斜め方向に半画素分ずらして高解像度画像を表示させることや、第1光学装置2および第2光学装置3から出力される光学像の画素を一致させて高輝度画像を表示させることが可能となる。
第1光学装置2は、照明光学装置21、色分離光学装置22、リレー光学装置23、第1空間光変調装置としての空間光変調装置24、第1色合成光学装置としての色合成光学装置25を備える。第1光学装置2は、照明光学装置21から射出された光を、空間光変調装置24によって画像情報に応じて変調して光学像を形成する装置である。
照明光学装置21は、第1光源装置としての光源装置211、第1レンズアレイ212、第2レンズアレイ213、偏光変換素子214、重畳レンズ215を備える。光源装置211は、光源ランプおよびリフレクターを備え、光源ランプから射出された放射光をリフレクターによって一定方向に揃えて射出する。
第1レンズアレイ212および第2レンズアレイ213は、それぞれ対応する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有し、第1レンズアレイ212は、光源装置211から入射した光を複数の部分光束に分割して、第2レンズアレイ213近傍に結像させる。
第2レンズアレイ213は、光路後段に位置する重畳レンズ215とともに、後述する第1光学装置2を構成する空間光変調装置24の画像形成領域に、第1レンズアレイ212で分割された複数の部分光束を重畳させる。
偏光変換素子214は、第2レンズアレイ213から射出された光束を、略1種類の直線偏光光束、すなわちS偏光光束に変換する光学素子である。偏光変換素子214は、一方の対角が45deg、他方の対角が略135degとされた断面平行四辺形状の複数のプリズムを、斜面同士を接合して形成された板状体であり、接合される界面には、偏光分離膜と全反射ミラーが交互に蒸着形成されている。また、偏光変換素子214の光束射出面には、所定のピッチで複数の1/2波長位相差板が設けられている。
色分離光学装置22は、ダイクロイックミラー221,222、反射ミラー223,224,225を備える。色分離光学装置22は、入射したS偏光光束を、赤色光(R光)、緑色光(G光)、青色光(B光)の三色光に分離する機能を有する。
ダイクロイックミラー221,222は、光源装置211から射出された光束の光路中心に対して略45度傾斜して配置される。ダイクロイックミラー221,222は、例えばBK7、石英ガラス等の透明基板上に誘電体多層膜を形成した光学素子であり、特定の波長域の光束を透過させ、それ以外の光束を反射し、複数の色光に分離する機能を有する。光路前段に配置されるダイクロイックミラー221は、R光を透過させ、それ以外のG光、B光を反射する。一方、光路後段に配置されるダイクロイックミラー222は、B光を透過させ、G光を反射する。
色分離光学装置22で分離されたB光の光路中には、リレー光学装置23が設けられる。リレー光学装置23は、光路中に配置される2つの集光レンズ231,232により構成され、B光をB光側のB光用空間光変調装置24Bまで導く機能を有する。
空間光変調装置24としては、R光を画像信号に応じて変調するR光用空間光変調装置24Rと、G光を画像信号に応じて変調するG光用空間光変調装置24Gと、B光を画像信号に応じて変調するB光用空間光変調装置24Bとが設けられている。各光用空間光変調装置24R,24G,24Bの光路前段には、それぞれ入射側偏光板241R,241G,241Bが設けられている。各光用空間光変調装置24R,24G,24Bの光路後段には、それぞれ第1射出側偏光板としての射出側偏光板242R,242G,242Bが設けられている。また、入射側偏光板241R,241Bの光路前段には、1/2波長位相差板243R,243Bが設けられている。ここで、色合成光学装置25、射出側偏光板242R,242G,242Bおよび各光用空間光変調装置24R,24G,24Bをまとめて、変調ユニット(第1変調ユニット)20という。
入射側偏光板241R,241G,241Bは、例えばBK7、石英ガラス等の透明基板上に偏光膜を形成して構成され、光路途中のダイクロイックミラー221,222等で位相が偏光された光束を吸収する。このとき、入射側偏光板241R,241Bの光路前段には、1/2波長位相差板243R,243Bが設けられているため、R光およびB光の偏光方向が回転され、S偏光からP偏光に変換される。そして、入射側偏光板241R,241Bは、偏光方向がP方向の光束のみを透過させ、その他の偏光方向の光束を吸収する。一方、入射側偏光板241Gは、偏光方向がS偏光の光束のみを透過させ、その他の変更方向の光束を吸収する。
各光用空間光変調装置24R,24G,24Bは、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶が密封封入された構成を有する。各光用空間光変調装置24R,24G,24Bは、入力される画像情報に応じて液晶の配向状態が制御されることで、入射側偏光板241R,241G,241Bから射出された偏光光の偏光方向を変調する。
射出側偏光板242R,242G、242Bは、各光用空間光変調装置24R,24G,24Bを介して射出された光束のうち、所定の偏光方向の光束のみを透過させる。ここで、射出側偏光板242R,242Bは、空間光変調装置24R,24Bから射出されるR光、B光のうち、偏光方向がS偏光である光束のみを透過し、その他の光束を吸収する。一方、射出側偏光板242Gは、G光用空間光変調装置24Gから射出されるG光のうち、偏光方向がP偏光である光束のみを透過し、その他の光束を吸収する。
色合成光学装置25は、射出側偏光板242R,242G,242Bから射出された変調光束を合成してカラー画像を形成する機能を有している。色合成光学装置25は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状を呈し、直角プリズムを貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されたダイクロイックプリズムとして構成される。2つの誘電体多層膜は、一方がR光を反射し、G光及びB光を透過する性質を有し、他方がB光を反射し、R光及びG光を透過する性質を有している。
第2光学装置3は、基本的に第1光学装置2と同様に、照明光学装置31、色分離光学装置32、リレー光学装置33、第2空間光変調装置としての空間光変調装置34、第2色合成光学装置としての色合成光学装置35、第2射出側偏光板としての射出側偏光板342R,342G,342Bを備える。各装置の構成は、第1光学装置2のものと同様である。照明光学装置31には、第2光源装置としての光源装置311が含まれる。ここで、色合成光学装置35、射出側偏光板342R,342G,342Bおよび空間光変調装置34をまとめて、変調ユニット(第2変調ユニット)30という。
第1偏光変換装置4は、第1光学装置2から射出される射出光の偏光方向を、合成光学装置6を透過しやすいP偏光方向に揃える。第2偏光変換装置5は、第2光学装置3から射出される射出光の偏光方向を、合成光学装置6に反射されやすいS偏光方向に揃える。
合成光学装置6は、第1光学装置2および第2光学装置3で形成された光学像を合成するものである。合成光学装置6は、2つの三角形状のプリズムを貼り合わせた平面視略正方形状を呈し、プリズム同士を貼り合わせた界面に誘電体多層膜が形成される偏光ビームスプリッターである。この誘電体多層膜は、偏光方向がP偏光である光束を透過し、偏光方向がS偏光である光束を反射する偏光分離膜である。合成光学装置6は、第1光学装置2で形成された光学像を透過させ、第2光学装置3で形成された光学像を反射して、各光学像を合成する。投写光学装置7は、合成光学装置6で合成された光学像を被照射面に投写する。
<冷却装置の構成>
次に、冷却装置の構成について説明する。図2は、冷却装置の概略構成を示す平面図である。なお、図2では、図1で示したプロジェクター1の構成要素のうち、第1光学装置2側の構成を示し、さらに第1変調ユニット20および入射側偏光板241R,241G,241B以外の構成の図示を省略している。また、図示は省略しているが、第2光学装置3側にも同様の冷却装置が備えられている。
冷却装置80は、入射側偏光板241R,241G,241B、各光用空間光変調装置24R,24G,24B、および射出側偏光板242R,242G,242Bを冷却するためのものである。すなわち、本実施例では、入射側偏光板241R,241G,241B、各光用空間光変調装置24R,24G,24B、および射出側偏光板242R,242G,242Bが、第1光学装置2側での冷却対象となる。冷却装置80は、送風機81、送風ダクト82を備える。送風機81および送風ダクト82は、各光用空間光変調装置24R,24G,24Bごとに設けられている。送風機81と送風ダクト82とが、第1光学装置2側に3組設けられている。
図3は、入射側偏光板241B、B光用空間光変調装置24B、および射出側偏光板242Bを冷却するための冷却装置80の拡大平面図である。図4は、図3に示す冷却装置80の側面図である。なお、以下の実施例中において冷却対象という場合には、入射側偏光板241B、各光用空間光変調装置24B、および射出側偏光板242Bを示す。以下、B光が入射・射出する入射側偏光板241B、B光用空間光変調装置24B、および射出側偏光板242Bと、それに対応して設けられた送風機81や送風ダクト82を例に挙げて説明するが、R光およびG光が入射・射出する入射側偏光板241R,241G、空間光変調装置24R,24G、および射出側偏光板242R,242Gと、それに対応して設けられた送風機81や送風ダクト82にも同様の構成が適用される。
送風機81は、送出口81aから冷却風を送出する。送風機81には、図示しないプロジェクターの筐体に送風機81をねじで固定するための固定部81bが形成されている。固定部81bには、ねじを貫通させるための孔部81cが形成されている。図3において破線で示すように、プロジェクターの筐体側には、複数のねじ孔1aが形成されている。送風機81は、複数のねじ孔1aのうち、いずれのねじ孔1aを使用して固定するかによって、その設置位置を調整できるようになっている。
送風ダクト82は、送風機81の送出口81aに接続される。送風ダクト82には、冷却対象の下方となる位置に開口が形成されており、この開口が冷却風を吹き出す吹出口82aとなる。送風ダクト82は、送風機81から送出された冷却風を、冷却対象の近傍である下方まで導いて、吹出口82aから冷却対象に向けて吹き出させる。冷却対象は、冷却風が吹き付けられることで、冷却され、温度の上昇が抑えられる。
送風ダクト82には、送風ダクト82を図示しないプロジェクターの筐体にねじで固定するための固定部82bが形成されている。固定部82bには、ねじを貫通させるための孔部82cが形成されている。図3において破線で示すように、プロジェクターの筐体側には、複数のねじ孔1bが形成されている。送風ダクト82は、複数のねじ孔1bのうち、いずれのねじ孔1bを使用して固定するかによって、その設置位置を調整できるようになっている。
なお、ねじ孔1a,1bが形成されて送風機81や送風ダクト82が固定される固定対象は、プロジェクターの筐体に限られず、第1光学装置2のケーシング等であってもよい。
<吹出口の位置の調整について>
図5−1および図5−2は、送風ダクト82に形成された吹出口82aの位置の調整について説明するための平面図である。図5−1および図5−2では、図3と同様に、一部の構成要素の図示を省略している。
プロジェクター1の製造過程では、第1変調ユニット20や送風ダクト82を一旦据え付けたあとに、第1変調ユニット20の位置が移動される場合がある。特に、本実施例1のように2つの光学装置2,3を有して構成されるプロジェクター1の場合、被照射面上で両光学装置2,3によって表示される画像の画素を一致させたり、半画素分ずらしたりするために、微調整が必要となり、変調ユニット20が移動されやすい。図5−1では、移動後の変調ユニット20を実線で示し、移動前の変調ユニット20を二点鎖線で示している。
このように、変調ユニット20が移動されると、冷却対象の一部であるB光用空間光変調装置24Bおよび射出側偏光板242Bと、吹出口82aとの位置関係がずれてしまい、これらを効果的に冷却できなくなる場合がある。特に、射出側偏光板242Bは、空間光変調装置24Bからの光を適宜遮蔽するため、空間光変調装置24Bや入射側偏光板241Bに比べて発熱量が大きくなる。つまり、変調ユニット20の移動により、射出側偏光板242Bが移動するので、射出側偏光板242Bの温度上昇が問題になりやすい。
そこで、図5−2に示すように、送風機81と送風ダクト82を固定する際に使用するねじ孔1a,1bを変更することで、送風機81と送風ダクト82とを一体で移動させて、吹出口82aの位置を調整する。このように、吹出口82aの位置を調整することで、吹出口82aから吹き出される冷却風をより確実に冷却対象に吹き付けることができ、効果的な冷却を行うことができるようになる。特に、射出側偏光板242Bの移動方向に合わせて、吹出口82aを移動するように調整することで、温度が上昇しやすい射出側偏光板242Bの温度上昇を抑えやすくできる。なお、図5−2では、移動前の送風機81と送風ダクト82を二点鎖線で示している。
なお、変調ユニット20の移動は、プロジェクター1の製造過程以外でも行われる場合があり、例えば、プロジェクター1を設置した際の、実際に被照射面に表示される画像に基づいて行われる場合もあるし、プロジェクター1のメンテナンス時に行われる場合もある。
また、本実施例1では、変調ユニット20全体を移動する例を挙げて説明したが、冷却対象の移動はこれに限られない。例えば、投写光学装置7が移動されてバックフォーカスが変化した場合には、色合成光学装置25や射出側偏光板242R,242G,242Bは移動されず、空間光変調装置24だけが移動される場合もある。
また、本実施例1では、2つの光学装置を備えるプロジェクター1を例に挙げて説明したが、光学装置を1つしか備えていないプロジェクターにも本発明はもちろん適用可能である。すなわち、冷却対象が移動される可能性のあるプロジェクターであれば、冷却対象の移動に合わせて吹出口の位置を調整して、冷却効率の低下を抑えることができる。
また、吹出口82aの位置は、冷却対象の移動距離に合わせて吹出口82aを移動させるようにして調整されてもよいし、冷却対象の温度を実際に検出して、より冷却効率が高くなるような位置に吹出口82aを移動させて調整されてもよい。また、吹出口82aの位置の調整は、本実施例1のように手動で行われてもよいし、モーター等を用いて自動で行われるようにしてもよい。
また、本実施例1では、送風機81と送風ダクト82を平行移動させて、吹出口82aを移動させているが、これに限られず、例えば1の固定部81b,82bを中心に回転移動させてもよい。また、送風機81と送風ダクト82との移動は、図5−2に示したような二次元的な移動に加えて、例えば、プロジェクター1の筐体と固定部81b,81cとの間にスペーサ等を挿入することによる三次元的な移動であってもよい。
また、プロジェクター1は、空間光変調装置として透過型液晶表示装置を用いる場合に限られない。空間光変調装置としては、反射型液晶表示装置(Liquid Crystal On Silicon;LCOS)、DMD(Digital Micromirror Device)、GLV(Grating Light Valve)等を用いても良い。プロジェクター1は、色光ごとに空間光変調装置を備える構成に限られない。プロジェクター1は、一の空間光変調装置により2つ又は3つ以上の色光を変調する構成としても良い。
図6は、本発明の実施例2に係るプロジェクターが備える冷却装置の平面図である。図6では、図3と同様に一部の冷却装置のみを示す。図7は、図6に示す冷却装置の側面図である。図8は、図6に示す冷却装置の、吹出口の位置の調整について説明するための側面図である。上記の実施例1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。本実施例2では、送風機81の送出口81aと、送風ダクト82とが、フレキシブルダクト83で連結されている。フレキシブルダクト83は、例えば、蛇腹構造のダクトやキャンバス地またはゴム製のダクトで構成されており、可撓性の性質を備える。
図7は、送風ダクト82に形成された吹出口82aの位置の調整について説明するための側面図である。図7に示すように、送風機81と送風ダクト82とが可撓性のフレキシブルダクト83で接続されているので、送風機81を移動させずに送風ダクト82だけを移動させて、吹出口82aの位置を調整することができる。なお、送風機81や送風ダクト82の固定方法は、実施例1で説明したものと同様であるので、詳細な説明は省略する。
このように、フレキシブルダクト83よりも下流側、すなわち送風ダクト82だけを動かして、吹出口82aの位置を調整できるので、送風機81も移動させる場合に比べて容易に吹出口82aの位置を調整することができる。なお、実施例1のように送風機81と送風ダクト82を一体に移動させた場合には、両者の位置関係や風路の形状が変化しにくいため、吹出口82aの位置を調節しても静圧の変化が少なく、安定した風量で冷却風を吹き出させることができる。
図9は、本実施例2の変形例に係るプロジェクターが備える冷却装置の平面図である。本変形例では、3つの送風ダクト82に対して、1つの送風機81から冷却風が送出される。送風機81の送出口81aには、冷却風を分岐する分岐ダクト84が接続され、その分岐ダクトにそれぞれの送風ダクト82がフレキシブルダクト83を介して接続されている。
このように構成することで、送風機81の数を減らして、冷却装置の小型化、部品点数の削減、製造コストの抑制を図ることができる。また、3つの送風ダクト82をそれぞれ移動させて、吹出口82aの位置の調整を行うことができる。
なお、1つの送風機81に対して複数の送風ダクト82を接続する構成は、実施例1のように送風機81と送風ダクト82を一体に移動させる構成にも適用できる。例えば、送風機81と、分岐ダクト84と、送風ダクト82とを直接接続すればよい。
図10は、本発明の実施例3に係るプロジェクターが備える冷却装置の側面図である。図10では、図3と同様に一部の冷却装置のみを示す。また、図10では、送風ダクト82を断面図で示す。本実施例3では、送風ダクト82が、固定側送風ダクト85と移動側送風ダクト86とを備える。固定側送風ダクト85と移動側送風ダクト86のそれぞれに、吹出口85a,86aが形成されている。
固定側送風ダクト85は、送風機81の送出口81aに接続され、固定側送風ダクト85の吹出口85aからは、入射側偏光板241Bに向けて冷却風が吹き出される。固定側送風ダクト85には、移動側送風ダクト86を挿入するための挿入口85bが形成されている。
移動側送風ダクト86は、固定側送風ダクト85に形成された挿入口85bに挿入可能とされる。図10に示すように、移動側送風ダクト86の挿入量を変化させることで、移動側送風ダクト86に形成された吹出口86aの位置を調整することができる。すなわち、本実施例3の構成によれば、送風ダクト85,86に形成された複数の吹出口85a,86aのうち一部の吹出口86aだけを移動させて、その位置を調整することができる。本実施例3のように、移動する冷却対象には、位置を調整可能な吹出口86aから吹き出される冷却風を吹き付けるようにし、移動しない冷却対象には、吹出口86aの位置に関わらず位置の変化しない吹出口85aから吹き出される冷却風を吹き付けるようにすることで、移動する冷却対象と移動しない冷却対象のどちらも効率よく冷却することができるようになる。
1 プロジェクター、1a,1b ねじ孔、2 第1光学装置、3 第2光学装置、4 第1偏光変換装置、5 第2偏光変換装置、6 合成光学装置、7 投写光学装置、20 変調ユニット(第1変調ユニット)、21 照明光学装置、22 色分離光学装置、23 リレー光学装置、24 空間光変調装置、24R R光用空間光変調装置、24G G光用空間光変調装置、24B B光用空間光変調装置、25 色合成光学装置、30 変調ユニット(第2変調ユニット)31 照明光学装置、32 色分離光学装置、33 リレー光学装置、34 空間光変調装置、35 色合成光学装置、80 冷却装置、81 送風機、81a 送出口、81b 固定部、81c 孔部、82 送風ダクト、82a 吹出口、82b 固定部、82c 孔部、83 フレキシブルダクト、84 分岐ダクト、85 固定側送風ダクト、85a 吹出口、85b 挿入口、86 移動側送風ダクト、86a 吹出口、211 光源装置、212 第1レンズアレイ、213 第2レンズアレイ、214 偏光変換素子、215 重畳レンズ、221,222 ダイクロイックミラー、223,224,225 反射ミラー、231,232 集光レンズ、241R,241G,241B 入射側偏光板、242R,242G,242B 射出側偏光板、243R,243B 1/2波長位相差板、311 光源装置、342R,342G,342B 射出側偏光板

Claims (6)

  1. 光源装置から射出された光を用いて画像を表示させるプロジェクターであって、
    前記プロジェクター内部の冷却対象を冷却するための冷却風を送出する送風機と、
    前記冷却風を前記冷却対象の近傍まで導き、吹出口から前記冷却対象に向けて前記冷却風を吹き出させる送風ダクトと、を有し、
    前記送風ダクトは、前記冷却対象の位置に合わせて前記吹出口の位置を調整可能であることを特徴とするプロジェクター。
  2. 前記光源装置から射出された光を変調する空間光変調装置、前記空間光変調装置で変調された光が入射する射出側偏光板、および前記射出側偏光板を透過した光を合成する色合成光学装置を備える変調ユニットをさらに有し、
    冷却対象は、前記空間光変調装置および前記射出側偏光板の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクター。
  3. 前記光源装置は、第1光源装置と第2光源装置とを備え、
    前記変調ユニットは、前記第1光源装置から射出された光を変調する第1空間光変調装置、前記第1空間光変調装置で変調された光が入射する第1射出側偏光板、および前記第1射出側偏光板を透過した光を合成する第1色合成光学装置を備える第1変調ユニットと、前記第2光源装置から射出された光を変調する第2空間光変調装置、前記第2空間光変調装置で変調された光が入射する第2射出側偏光板、および前記第2射出側偏光板を透過した光を合成する第2色合成光学装置を備える第2変調ユニットと、を備え、
    前記第1変調ユニットおよび前記第2変調ユニットから射出される光を合成する合成光学装置と、をさらに有することを特徴とする請求項2に記載のプロジェクター。
  4. 前記送風ダクトと前記送風機とが一体に移動して、前記吹出口の位置を調整可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のプロジェクター。
  5. 前記送風ダクトの一部が可撓性のフレキシブルダクトで構成されており、
    前記送風ダクトのうち前記フレキシブルダクトよりも下流側を移動させることで、前記吹出口の位置を調整可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のプロジェクター。
  6. 前記送風ダクトは、固定側送風ダクトと移動側送風ダクトとを備え、
    前記吹出口は、前記固定側送風ダクトと前記移動側送風ダクトのそれぞれに形成され、
    前記固定側送風ダクトには、前記移動側送風ダクトを挿入可能な挿入口が形成され、
    前記移動側送風ダクトの前記挿入口への挿入量を変化させることで、前記移動側送風ダクトに形成された吹出口の位置を調整することができることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のプロジェクター。
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JP2014191165A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Canon Inc 投射型表示装置
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