JP7279478B2 - 電子写真感光体、画像形成装置、及び電子写真感光体の製造方法 - Google Patents
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Description
ひいては、電子写真技術を用いたコピー機がオフセット印刷機に置き換わるようなことが現状では起きていないことからも、電子写真技術を商用印刷に応用するには未だ不十分であるといえる。
本発明の電子写真感光体は、従来の電子写真感光体では連続印刷時においても地肌汚れと画像ボケの両方を抑制するには十分ではないという問題があるという知見に基づくものである。具体的には、従来の電子写真感光体では、地肌汚れの抑制と画像ボケの抑制はトレードオフの関係にあるため、地肌汚れと画像ボケの両方を抑制することは困難とされていた。
なお、以下では「電子写真感光体」を単に「感光体」と称することがある。また、保護層は、表面層と称することもある。
保護層は、フッ素樹脂粒子及び部分フッ素化アルコール置換グリコールを含有し、更にフッ素原子含有溶剤を含有することが好ましく、更に必要に応じてその他の材料を含有する。
保護層は、フッ素樹脂粒子及び部分フッ素化アルコール置換グリコールを含有すると、電子写真特性を良好に維持することができるとともに、フッ素原子含有樹脂粒子を一次粒子に近い粒径にまで分散させることができ、またその分散状態を維持することができる。
フッ素樹脂粒子は、保護層に含有させると保護層上に付着した付着物を除去しやすくなる。
フッ素樹脂粒子としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂、三フッ化塩化エチレン樹脂、六フッ化エチレンプロピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、フッ化二塩化エチレン樹脂及びこれらの共重合体などが挙げられる。
部分フッ素化アルコール置換グリコールとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、下記構造式(I)で表される基を有する化合物が好ましく、下記一般式(II)で表される化合物がより好ましい。
市販品としては、例えば、Chemours社製のCapstone(キャップストーン、登録商標)FS-30(前記一般式(II)中、nが6~22)、Capstone(キャップストーン、登録商標)FS-34(前記一般式(II)中、nが5~20)、Capstone(キャップストーン、登録商標)FS-3100(前記一般式(II)中、nが7~17及び25~35)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
フッ素原子含有溶剤としては、例えば、環状パーフルオロカーボン、環状モノハイドロフルオロカーボン、環状ジハイドロフルオロカーボン、環状トリハイドロフルオロカーボンなどが挙げられる。
具体的には、フッ素原子含有溶剤としては、パーフルオロシクロブタン、パーフルオロシクロペンタン、パーフルオロシクロヘキサン、1,1,2,2,3,3,4-ヘプタフルオロシクロブタン、1,1,2,2,3,3-ヘキサフルオロシクロブタン、1,1,2,2,3,3,4,4,5-ノナフルオロシクロペンタン、1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロシクロペンタン、1,1,2,2,3,3,4-ヘプタフルオロシクロペンタン、1,1,2,2,3,3,4,4,5,5-デカフルオロシクロヘキサン、1,1,2、2,3,3,4,4,5-ノナフルオロシクロヘキサンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
その他の材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、硬化樹脂、その他の粒子、後述する電荷発生層にも用いられる酸化防止剤、可塑剤、滑剤、紫外線吸収剤等の低分子化合物及びレベリング剤、後述する電荷輸送層にも用いられる高分子化合物などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、硬化樹脂が好ましい。その他の材料として硬化樹脂を含有すると、ラジカル重合性材料成分の重合反応によって架橋構造となり、耐摩耗性が強靱となる点で有利である。
これらの中でも、1,1,2,2,3,3,4-ヘプタフルオロシクロペンタンが、フッ素樹脂粒子を安定して分散でき、保護層における耐摩耗性の品質も良好である場合が多い点で好ましい。塗膜の均質性が不良であると耐摩耗性が悪化する。フッ素樹脂粒子はその影響が強いため、フッ素樹脂粒子の均質な分散は重要である。
硬化樹脂としては、例えば、ラジカル重合性材料成分を含有するものなどが挙げられる。
ラジカル重合性材料成分を含有するものとしては、例えば、アクリロイルオキシ基を有するアクリレートなどが挙げられる。
アクリロイルオキシ基を有するアクリレートとしては、例えば、トリメチロールプロパントリアクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートなどが挙げられる。
架橋性の電荷輸送材料としては、例えば、アクリロイルオキシ基、スチレン基を有する連鎖重合系の化合物;水酸基、アルコキシシリル基、イソシアネート基を有する逐次重合系の化合物などが挙げられ、電荷輸送構造を含み(メタ)アクリロイルオキシ基を一つ以上有する化合物を用いることができる。
その他の粒子は、保護層に含有させることにより、クリーニングブレードと感光体との摩擦力を高めることができる。このため、その他の粒子は、フッ素樹脂粒子と併用して保護層に含有させることにより、感光体表面を削らなくても良好な清浄状態を保つことができる。
これらの中でも、金属酸化物が、耐摩耗性を強化することができ、かつ表面形状の造形がしやすい点で好ましい。また、一緒に混合するフッ素樹脂材料に対して互いに悪影響を及ぼしにくい点でも好ましい。フッ素樹脂材料に対する悪影響としては、具体的には、電子写真技術においては、感光体表面をクリーニングブレードの摩擦によって清掃する場合が多い。この場合、フッ素樹脂の配合によって感光体表面が滑りやすくなるため、クリーニングブレードと感光体の摩擦が低下して清掃能力が悪化するときがある。このようなときに、無機系材料が金属酸化物であると、清掃能力が悪化するという悪影響を解消できることが多い点で有利である。
金属酸化物としては、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化チタンが好ましい。
平均厚みは、例えば、断面SEM観察により測定することができる。
本発明の電子写真感光体の保護層における粒子の平均粒径と保護層の断面を分画した各区分における粒子の面積率の算定について説明する。
図1Aは、電子写真感光体の保護層のSEM画像の一例を示す断面図である。図1Aは、フッ素樹脂粒子、その他の粒子、及び硬化樹脂を含有する電子写真感光体の保護層のうち、粒子が含まれる部位の保護層の断面を5千倍で観察したSEMから取得したtif画像の一例を表す。この画像を画像解析ソフトimageJでスケールバーを参照してスケール情報を付与し、必要に応じてコントラストの強調(Enhance Contrast)を行い、8bit画像(Type8-bit)に変換する。画像濃度のしきい値を設定する(Adjust/Threshold)ことで原図からフッ素樹脂粒子の画像を切り取ることができる。その結果を図1Bに示す。
図1Bは、図1AのSEM画像から、フッ素樹脂粒子を抽出した断面図である。同様に適当な画像濃度のしきい値を設定することでその他の粒子の画像も切り取ることが可能である。その結果を図1Cに示す。
図1Cは、図1AのSEM画像から、その他の粒子を抽出した断面図である。図1Bと図1Cを対象にimageJのAnalyze Particleコマンドから、保護層に存在する粒子の情報を取得することができる。
図2は、電子写真感光体の保護層のSEM画像に対して1μm×4μmの区画に分画し、各区画におけるフッ素樹脂粒子とその他の粒子とが占める位置と面積を表示した一例を示す断面図である。
図3は、図2のSEM画像において、各区画のフッ素樹脂粒子とその他の粒子とが占める面積を示した一例を示すグラフである。
図2及び図3を例にとると、図2及び図3において区画No.2から区画No.6は、標準偏差の算出対象の区画ではない。保護層のSEM画像に対して1μm×4μmの区画に分画した場合、標準偏差を算出する対象となる区画数としては、保護層を構成する粒子や樹脂の種類、それらの混合割合に応じて、適宜選択することができる。ただし、図2及び図3で示すように、18区画程度を対象として標準偏差を算出するのが好ましい。
保護層は、フッ素樹脂粒子及び部分フッ素化アルコール置換グリコールを含有し、例えば、ラジカル重合性材料成分、溶媒などを更に含有する保護層形成用塗工液を感光層表面に塗工して乾燥(硬化)することにより形成することができる。
塗布工程は、フッ素樹脂粒子及び部分フッ素化アルコール置換グリコールを少なくとも含有する保護層形成用塗工液を感光層の表面に塗布する工程である。
乾燥工程としては、感光層の表面に塗布した塗工液の乾燥温度を130℃とし、乾燥時間を5分間以上20分間以内とする。
感光層としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、保護層にフッ素原子含有溶剤が含有されている場合には、感光層はフッ素原子含有溶剤を1ppm以上10ppm以下で含有することが好ましい。感光層がフッ素原子含有溶剤を1ppm以上10ppm以下で含有すると、保護層中のフッ素樹脂粒子の分散状態と電子写真感光体としての静電特性とのバランスが良好となる点で有利である。
なお、保護層形成用塗工液に含有するフッ素原子含有溶剤が感光層に浸出してしまうことから、感光層が含有するフッ素原子含有溶剤を1ppm以上10ppm以下にするためには、保護層形成用塗工液の乾燥条件が重要となる。
GCMSによる分析による方法としては、まず、電子写真感光体を適当な大きさでアルミニウム支持体ごと切り出して測定試料とし、切り出した測定試料からアルミニウム支持体の質量を差し引いたものを皮膜質量とする。この測定試料をGCMSにより分析することで、感光層が含有するフッ素原子含有溶剤を検出することができる。
なお、GCMSによる分析は、GCMS-QP2010(株式会社島津製作所製、カラム:MICROPACKED ST)を用いて行うことができる。
電荷発生層は、積層型感光層の一部であり、露光により電荷を発生する機能を有する。この電荷発生層は、電荷発生物質を主成分として含有し、更に必要に応じてその他の材料を含有する。
電荷発生物質としては、例えば、無機系材料、有機系材料などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
アモルファスシリコンとしては、例えば、ダングリングボンドを水素原子又はハロゲン原子でターミネートしたもの、ホウ素原子、リン原子等をドープしたものが挙げられる。
その他の材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、バインダー樹脂、酸化防止剤、可塑剤、滑剤、紫外線吸収剤等の低分子化合物、レベリング剤などが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。なお、低分子化合物及びレベリング剤を併用すると感度が劣化する場合があるため、低分子化合物及びレベリング剤を合わせた含有量としては、0.1phr以上20phr以下が好ましく、0.1phr以上10phr以下がより好ましい。また、レベリング剤の含有量としては、0.001phr以上0.1phr以下が好ましい。
また、バインダー樹脂としては、後述する高分子電荷輸送物質を用いることもできる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、ジオキサン、ジクロロエタン、ブタノンなどが挙げられる。これらの中でも、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン、及びシクロヘキサノンが、環境負荷の程度が低い点で好ましい。
電荷輸送層は、電荷発生層で生成した電荷を注入、輸送し、帯電によって設けられた感光体の表面電荷を中和する機能を担う層であり、積層型感光層の一部である。
電荷輸送層は、電荷輸送物質、バインダーを含有し、更に必要に応じてその他の材料を含有する。
また、電荷輸送層の上に保護層が積層されるため、電荷輸送層は機械強度の必要性が要求されない。このため、ポリスチレン等、透明性が高いものの機械強度が多少低い材料で従来技術では適用が難しいとされた材料も、電荷輸送層のバインダー成分として有効に利用することができる。
また、高分子電荷輸送物質を用いる場合、電荷輸送成分100質量部に対して樹脂成分としては、0質量部以上200質量部以下、好ましくは80質量部以上150質量部以下の割合で共重合された材料が好ましい。
支持体の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、フィルム状、円筒状などが挙げられる。
また、支持体の大きさとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
金属としては、例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、金、銀、白金などが挙げられる。
金属酸化物としては、例えば、酸化スズ、酸化インジウムなどが挙げられる。
基材としては、例えば、プラスチック、紙などが挙げられる。
その他の層としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、中間層などが挙げられる。
本発明の画像形成装置では、感光体の摩耗を低減させ、かつ感光体表面のクリーニング性を維持するために潤滑剤を用いる。潤滑剤を用いる画像形成装置においては、潤滑剤の供給と除去のバランスが電子写真感光体の地肌汚れと画像ボケの抑制に特に重要となる。
また、保護層の表面に供給された潤滑剤が除去されずにいつまでも感光体表面に滞留し続けると、潤滑剤は保護層の表面で分子の切断などの変質を生じてしまう。変質した潤滑剤は、表面自由エネルギーが増大して放電生成物や水分を吸着しやすくなり画像ボケを誘発しやすくなる。
さらに、保護層にフッ素樹脂粒子を含有していることから、潤滑剤の適度な濡れ性が損なわれ、潤滑剤が塗布されることで得られる保護層表面を保護しにくくなる。
そして、フッ素樹脂粒子が電子写真感光体の表面に刺さってしまい、フィルミングが生じて画像ボケを誘発しやすくなる。この局部で生じる画像ボケも電子写真感光体の寿命に影響を及ぼす。
潤滑剤供給手段としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
電子写真感光体の表面に潤滑剤を供給する方法としては、例えば、固形の潤滑剤と塗布ブラシとの接触圧力を高める方法、塗布ブラシの回転速度を制御する方法などが挙げられる。また、画像形成情報に応じて、塗布ブラシの回転数を制御する方法などが挙げられる。
潤滑剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、脂肪酸金属塩、ワックスなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。また、潤滑剤としては、脂肪酸金属塩、ワックスなどをバインダーとして、電荷輸送物質や酸化防止剤など他の機能材料と混合して用いてもよい。これらの中でも、ラメラ構造を有し得る脂肪酸金属塩が好ましい。ラメラ構造とは、分子が規則的に折りたたまれて成す層が積み重なっている構造であり、両親媒性分子が自己組織化した層状構造を有し、せん断力が加わると層間にそって結晶が割れてはがれやすい。このようなラメラ構造を有し得る脂肪酸金属塩を潤滑剤として用いると、せん断力を受けて均一に感光体表面を覆っていくため、少量の潤滑剤であっても効果的に感光体表面を覆うことができる点で有利である。
以下、図面に沿って画像形成装置の構成例を説明する。本実施形態においては、画像形成装置には潤滑剤供給手段が取り付けられている。
以下、図面に沿って潤滑剤供給手段の構成例を説明する。図10に示すように潤滑剤3Aを電子写真感光体11の表面に供給するための潤滑剤供給手段として、潤滑剤塗布装置3を上記の画像形成装置のすべてについて設けている。この潤滑剤塗布装置3は塗布部材としての塗布ブラシ(ファーブラシ)3B、潤滑剤3A、潤滑剤をファーブラシ方向に押圧するための加圧バネ3D、及び潤滑剤3Aを規制あるいはならして塗布するための塗布ブレード3Cを有している。
皮膜用液としては、フッ素樹脂粒子、部分フッ素化アルコール置換グリコール、及びフッ素原子含有溶剤を含有し、更に必要に応じてその他の材料を含有する。
フッ素樹脂粒子、部分フッ素化アルコール置換グリコール、及びフッ素原子含有溶剤は、保護層に用いたものと同様である。
皮膜としては、フッ素樹脂粒子及び部分フッ素化アルコール置換グリコールを含有し、更に必要に応じてその他の材料を含有する。
フッ素樹脂粒子及び部分フッ素化アルコール置換グリコールは、保護層に用いたものと同様である。
なお、平均厚みの測定方法は、断面SEM観察により測定した。
<電子写真感光体の作製>
アルミニウム製支持体(外径φ100mm)に、下記の中間層形成用塗工液を、浸漬法により塗工した後、170℃で30分間乾燥させて中間層を形成した。乾燥後の中間層の平均厚みは10μmであった。
・酸化亜鉛粒子(MZ-300、テイカ株式会社製):350部
・1,3,5-トリス(3-メルカプトブチリルオキシエチル)-1,3,5-トリアジン-2,4,6(1H,3H,5H)-トリオン:1.5部
(カレンズ(登録商標)MT NR1、昭和電工株式会社製)
・ブロック化イソシアネート:60部
(スミジュール(登録商標)3175、固形分濃度75%、住化バイエルウレタン株式会社製)
・ブチラール樹脂を2-ブタノンで溶解させた20%の溶解液:225部
(BM-1、積水化学工業株式会社製)
・2-ブタノン:365部
・Y型チタニルフタロシアニン:6部
・ブチラール樹脂:4部
(エスレックBX-1、積水化学工業株式会社製)
・2-ブタノン(関東化学製):200部
・ビスフェノールZ型ポリカーボネート:10部
(パンライトTS-2050、帝人株式会社製)
・下記構造式で表される低分子電荷輸送物質:10部
得られた電荷輸送層上に、下記の保護層形成用塗工液を窒素気流中でスプレー塗工後、10分間窒素気流中に放置して指触乾燥した。その後、酸素濃度が2%以下となるようにブース内を窒素ガスで置換したUV照射ブースにて、光照射を行った。さらに、130℃で20分乾燥し、実施例1の電子写真感光体を得た。保護層の平均厚みは3.5μmであった。
・メタルハライドランプ:160W/cm
・照射距離:120mm
・照射強度:700mW/cm2
・照射時間:60秒
・トリメチロールプロパントリアクリレート:10部
(KAYARAD TMPTA、日本化薬株式会社製、アクリル当量99、電荷輸送性構造を有さない3官能以上のラジカル重合性化合物)
・下記構造式の1官能の電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物(アクリル当量420):10部
(イルガキュア184、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、光重合開始剤)
・テトラヒドロフラン:119部
・シリコーンオイル:0.0042部
(KF-50-100CS、信越化学工業株式会社製)
50cc用のマヨネーズ瓶に、
・φ1mmのPSZボール(部分安定化ジルコニアボール):100部
・ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA):11.25部
(MPE-056、三井・デュポンフロロケミカル株式会社製)
・フッ素系界面活性剤:4.5部
(CAPSTONE FS-3100、CHEMOURS社製)
・フッ素原子含有溶剤(1,1,2,2,3,3,4-ヘプタフルオロシクロペンタン):66.75部
(ZEORORA H、ゼオン社製)
を加え、160rpmの回転速度でマヨネーズ瓶を6時間回転し、PSZボールを分離してフッ素樹脂粒子の分散液を得た。
50cc用のマヨネーズ瓶に、
・φ5mmアルミナボール:60部
・アルミナ粒子:9部
(スミコランダムAA-03、住友化学株式会社、平均1次粒径0.3μm)
・分散剤:0.36部
(BYK-P105(ビックケミー社)の50%THF溶液)
・シクロペンタノン::9.8部
を加えたものを、160rpmで24時間回転したのち、アルミナボールを除去し、固形分濃度が15%となるようTHFで希釈したものをアルミナ粒子分散液とした。
SEM像からの粒子の平均粒径と各区分における粒子の面積率の算定は、上記のように図1A~図1C、図2、及び図3で示したとおり行った。また、SEM観察条件は以下のようにした。
・測定装置:Quanta200 3D(日本FEI株式会社製)
・加速電圧:0.8kV
・Grid電圧:0V
・WD:3.4mm
・絞り径:30μm
・観察モード:SE2image
作製した電子写真感光体1を2mm×10mmの大きさでアルミニウム支持体ごと切り出して測定試料とした。皮膜質量は、切り出した測定試料からアルミニウム支持体の質量を差し引いたものを皮膜質量とした。なお、GCMSによる分析は、GCMS-QP2010(株式会社島津製作所製、カラム:MICROPACKED ST)を用いて行った。
次に、作製した電子写真感光体1を、画像形成装置(Ricoh Pro C901、株式会社リコー製)のブラック現像ステーションに搭載して30℃90%RHの環境下で10万枚の連続プリント試験を行った。なお、連続プリントした画像は、文字及び矩形パッチが配置されており、画像面積率が5%となるテストパターンとした。この連続プリント試験の終了後、電源スイッチを落として16時間放置した後、評価画像として中間調の画像パターンと全シロパターンをプリントした。
ランク5 :画像ボケが識別されない
ランク4 :微かな画像ボケが生じる心象を受ける
ランク3 :微かな画像ボケが識別されるものの実用上問題とならない
ランク2 :僅かな画像ボケが識別される
ランク1 :明らかな画像ボケが識別される
地肌汚れは1,200dpiのイメージスキャナーで取り込んだ、前述の全シロパターンのプリント画像に対して、画像解析ソフトimageJ(米国NIH配布)を用いて評価した。評価基準は次の通りとした。ここで、「%」は、画像面積率を表す。
ランク5 :0.01%未満
ランク4 :0.01%以上0.02%未満
ランク3 :0.02%以上0.07%未満
ランク2 :0.07%以上0.29%未満
ランク1 :0.29%以上
実施例1において、保護層の製膜における加熱乾燥条件を130℃20分間から130℃5分間に変えた以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体2を作製し、これらの評価を実施した。なお、電子写真感光体2の感光層におけるフッ素原子含有溶剤は、10ppmであった。
実施例1において、保護層の製膜における加熱乾燥条件を130℃20分間から130℃60分間に変えた以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体3を作製し、これらの評価を実施した。なお、電子写真感光体3の感光層におけるフッ素原子含有溶剤は、検出不能であったため0ppmとみなした。
実施例1において、保護層の製膜における加熱乾燥を行わなかった以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体4を作製し、これらの評価を実施した。なお、電子写真感光体4の感光層におけるフッ素原子含有溶剤は、77ppmであった。
実施例1において、保護層形成用塗工液に含有させたフッ素樹脂粒子の分散液を次の組成に変えた以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体5を作製し、これらの評価を実施した。なお、電子写真感光体5の感光層におけるフッ素原子含有溶剤は、5ppmであった。
50cc用のマヨネーズ瓶に、
・φ1mmのPSZボール:100部
・ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA):11.25部
(MPE-056、三井・デュポンフロロケミカル株式会社製)
・フッ素系界面活性剤:0.56部
(CAPSTONE FS-3100、CHEMOURS社製)
・フッ素原子含有溶剤(1,1,1,2,2,3,4,5,5,5-デカフルオロペンタン):66.75部
(VERTREL XF、三井・デュポンフロロケミカル株式会社製)
実施例1において、保護層形成用塗工液に含有させたフッ素樹脂粒子の分散液を次の組成に変えた以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体6を作製し、これらの評価を実施した。なお、電子写真感光体6の感光層におけるフッ素原子含有溶剤は、1ppmであった。
50cc用のマヨネーズ瓶に、
・φ1mmのPSZボール:60部
・ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA):11.25部
(MPE-056、三井・デュポンフロロケミカル株式会社製)
・フッ素系界面活性剤:0.45部
(モディパーF606、日油株式会社製)
・フッ素原子含有溶剤(1,1,2,2,3,3,4-ヘプタフルオロシクロペンタン):66.75部
(ZEORORA H、ゼオン社製)
実施例1において、保護層形成用塗工液に含有させたフッ素樹脂粒子の分散液を次の組成に変えた以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体7を作製し、これらの評価を実施した。なお、電子写真感光体7の感光層におけるフッ素原子含有溶剤は、検出不能であったため0ppmとみなした。
50cc用のマヨネーズ瓶に、
・φ1mmのPSZボール:100部
・ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA):11.25部
(MPE-056、三井・デュポンフロロケミカル株式会社製)
・フッ素系界面活性剤:0.45部
(モディパーF606、日油株式会社製)
・テトラヒドロフラン:51.6部
・シクロヘキサノン:14.7部
<1> 支持体と、前記支持体上に設けられた感光層と、前記感光層上に設けられた保護層とを有する電子写真感光体であって、
前記保護層が、フッ素樹脂粒子及び部分フッ素化アルコール置換グリコールを含有することを特徴とする電子写真感光体である。
<2> 前記保護層が、フッ素原子含有溶剤を更に含有し、
前記感光層が、前記フッ素原子含有溶剤を1ppm以上10ppm以下で含有する前記<1>に記載の電子写真感光体である。
<3> 前記フッ素原子含有溶剤が、1,1,2,2,3,3,4-ヘプタフルオロシクロペンタンを含有する前記<2>に記載の電子写真感光体である。
<4> 前記<1>から<3>のいずれかに記載の電子写真感光体と、
前記電子写真感光体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置である。
<5> 支持体と、前記支持体上に設けられた感光層と、前記感光層上に設けられた保護層とを有する電子写真感光体の製造方法であって、
フッ素樹脂粒子、部分フッ素化アルコール置換グリコール、及びフッ素原子含有溶剤を含有する塗工液を前記感光層の表面に塗布する塗布工程と、
前記感光層の表面に塗布した前記塗工液の乾燥温度を130℃とし、乾燥時間を5分間以上20分間以内とする乾燥工程と、
を含むことを特徴とする電子写真感光体の製造方法である。
<6> フッ素樹脂粒子、部分フッ素化アルコール置換グリコール、及びフッ素原子含有溶剤を含有することを特徴とする皮膜用液である。
<7> フッ素樹脂粒子及び部分フッ素化アルコール置換グリコールを含有することを特徴とする皮膜である。
1B クリーニング前露光装置
1C 駆動手段
1D 第1の転写装置
1E 第2の転写装置
1F 中間転写体
1G 搬送転写ベルト
3 潤滑剤塗布装置
3A 潤滑剤
3B 塗布ブラシ
3C 塗布ブレード
3D 加圧バネ
11、11Bk、11C、11M、11Y 電子写真感光体
12、12Y、12M、12C、12Bk 帯電装置
13、13Y、13M、13C、13Bk 露光装置
14、14Bk、14C、14M、14Y 現像装置
15 トナー
16、16Y、16M、16C、16Bk 転写装置
17、17Y、17M、17C、17Bk クリーニング装置
18 印刷メディア
19 定着装置
Claims (4)
- 支持体と、前記支持体上に設けられた感光層と、前記感光層上に設けられた保護層とを有する電子写真感光体であって、
前記保護層が、フッ素樹脂粒子、部分フッ素化アルコール置換グリコール、及びフッ素原子含有溶剤を含有し、
前記感光層が、前記フッ素原子含有溶剤を1ppm以上10ppm以下で含有することを特徴とする電子写真感光体。 - 前記フッ素原子含有溶剤が、1,1,2,2,3,3,4-ヘプタフルオロシクロペンタンを含有する請求項1に記載の電子写真感光体。
- 請求項1から2のいずれかに記載の電子写真感光体と、
前記電子写真感光体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 支持体と、前記支持体上に設けられた感光層と、前記感光層上に設けられた保護層とを有する電子写真感光体の製造方法であって、
フッ素樹脂粒子、部分フッ素化アルコール置換グリコール、及びフッ素原子含有溶剤を含有する塗工液を前記感光層の表面に塗布する塗布工程と、
前記感光層の表面に塗布した前記塗工液の乾燥温度を130℃とし、乾燥時間を5分間以上20分間以内とする乾燥工程と、
を含むことを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
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