JP7119459B2 - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7119459B2 JP7119459B2 JP2018051137A JP2018051137A JP7119459B2 JP 7119459 B2 JP7119459 B2 JP 7119459B2 JP 2018051137 A JP2018051137 A JP 2018051137A JP 2018051137 A JP2018051137 A JP 2018051137A JP 7119459 B2 JP7119459 B2 JP 7119459B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- band
- photoreceptor
- lmh
- wra
- frequency components
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G5/00—Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
- G03G5/14—Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
- G03G5/147—Cover layers
- G03G5/14708—Cover layers comprising organic material
- G03G5/14713—Macromolecular material
- G03G5/14717—Macromolecular material obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
- G03G5/14721—Polyolefins; Polystyrenes; Waxes
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G21/00—Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
- G03G21/0005—Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge for removing solid developer or debris from the electrographic recording medium
- G03G21/0011—Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge for removing solid developer or debris from the electrographic recording medium using a blade; Details of cleaning blades, e.g. blade shape, layer forming
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G21/00—Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
- G03G21/0005—Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge for removing solid developer or debris from the electrographic recording medium
- G03G21/0011—Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge for removing solid developer or debris from the electrographic recording medium using a blade; Details of cleaning blades, e.g. blade shape, layer forming
- G03G21/0017—Details relating to the internal structure or chemical composition of the blades
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G21/00—Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
- G03G21/0094—Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge fatigue treatment of the photoconductor
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G5/00—Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
- G03G5/14—Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
- G03G5/147—Cover layers
- G03G5/14704—Cover layers comprising inorganic material
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G5/00—Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
- G03G5/14—Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
- G03G5/147—Cover layers
- G03G5/14708—Cover layers comprising organic material
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G5/00—Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
- G03G5/14—Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
- G03G5/147—Cover layers
- G03G5/14708—Cover layers comprising organic material
- G03G5/14713—Macromolecular material
- G03G5/14717—Macromolecular material obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
- G03G5/14734—Polymers comprising at least one carboxyl radical, e.g. polyacrylic acid, polycrotonic acid, polymaleic acid; Derivatives thereof, e.g. their esters, salts, anhydrides, nitriles, amides
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Cleaning In Electrography (AREA)
- Dry Development In Electrophotography (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Description
しかしながら、これらの提案でも商用印刷としての耐久性は十分とは言えない。コピー機がオフセット印刷機に換わるようなことは今のところ起きていないことからも未だ電子写真の性能が商用印刷としての用途には不充分であることが教示される。
(i)前記像担持体との摩擦により前記弾性体に生じる剪断力の時間変化の波形データWFtを作成する。
(ii)前記波形データWFtを、多重解像度解析によってウェーブレット変換して高周波数成分から低周波数成分に至るまでの6個の周波数成分(HHH、HHL、HMH、HML、HLH、及びHLL)の剪断力の波形データに分離する。
(iii)次いで、得られた6個の周波数成分の中で最も低周波数成分の剪断力の波形データWFt(HLL)に対して、サンプリング数が1/40に減少するように間引きした剪断力の波形データ(A)を作成する。
(iv)更に、前記波形データ(A)を、多重解像度解析によってウェーブレット変換して高周波数成分から低周波数成分に至るまでの、追加の6個の周波数成分(LHH、LHL、LMH、LML、LLH、及びLLL)の剪断力の波形データに分離する。
(v)上記で得たLMH帯域における剪断力の波形データWFt(LMH)から、下記式(1)により、前記弾性体のLMH帯域における剪断力の自励振動の大きさWRFt(LMH)を求める。
ただし、各周波数帯域は次の関係を満たす。
本発明の画像形成装置は、潜像が形成され、トナー像を担持可能な像担持体と、前記像担持体上に形成された潜像をトナーで現像する現像手段と、前記像担持体の表面に当接するブレード形状の弾性体を有するクリーニング手段とを有し、前記像担持体と前記弾性体との摩擦係数Ft/Fnが0.85以上1.1以下であり、下記(i)~(v)の手順で求めた、前記弾性体のLMH帯域における剪断力の自励振動の大きさWRFt(LMH)が、1.5gf以上3.5gf以下であることを特徴とする。
(i)前記像担持体との摩擦により前記弾性体に生じる剪断力の時間変化の波形データWFtを作成する。
(ii)前記波形データWFtを、多重解像度解析によってウェーブレット変換して高周波数成分から低周波数成分に至るまでの6個の周波数成分(HHH、HHL、HMH、HML、HLH、及びHLL)の剪断力の波形データに分離する。
(iii)次いで、得られた6個の周波数成分の中で最も低周波数成分の剪断力の波形データWFt(HLL)に対して、サンプリング数が1/40に減少するように間引きした剪断力の波形データ(A)を作成する。
(iv)更に、前記波形データ(A)を、多重解像度解析によってウェーブレット変換して高周波数成分から低周波数成分に至るまでの、追加の6個の周波数成分(LHH、LHL、LMH、LML、LLH、及びLLL)の剪断力の波形データに分離する。
(v)上記で得たLMH帯域における剪断力の波形データWFt(LMH)から、下記式(1)により、前記弾性体のLMH帯域における剪断力の自励振動の大きさWRFt(LMH)を求める。
ただし、各周波数帯域は次の関係を満たす。
感光体の寿命は、耐摩耗性と画像ボケの抑制とのトレードオフの関係から決定される。感光体をコンデンサーの一種と見なした場合、感光体は摩耗が進むと静電容量が増大して帯電性が劣化することが理解される。その結果、プリント画像はカブリが生じやすくなる。また、感光層が受ける電場が強くなる結果、電荷のブロッキング性が低下して地汚れも生じやすくなる。こうした帯電性の劣化を遅らせるために感光体の耐摩耗性を高めることは重要であるものの、耐摩耗性が高められると感光体表面の摩耗が遅れるために表面の汚れはリフレッシュされずに蓄積しやすくなる。汚れた感光体表面は表面抵抗が低くなりやすく、湿気の多い日は静電潜像が横流れして画像がボケてしまうことがある。こうしたトレードオフ関係があるため、感光体寿命は頭打ちされてきた。このため、電子写真の用途の拡大も制限されてきたと言える。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから技術的に好ましい種々の限定が付されているが、以下の説明において本発明を限定する旨の記載がない限り、本発明の範囲はこれらの態様に限られるものではない。
前記クリーニング工程は、前記像担持体の表面に当接するブレード形状の弾性体を有し、クリーニング手段前記像担持体の表面に残留する物質を除去する工程であり、前記クリーニング手段により行われる。
前記弾性体(以下、「クリーニングブレード」と称することがある)は、前記像担持体の表面に当接し、ブレード形状を有する。
前記クリーニング手段としては、前記弾性体を有するものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
そこで、我々は、課題を達成するための第一のステップとして剪断力の解析方法を作り出した。はじめに解析装置について説明する。
三分力計から得られる荷重測定値はデータロガーで収集し、左右の三分力計から得られる荷重の和を作用力として算出する。
弾性体の位置関係について、長さ、幅、厚みに注目すると、三分力計では幅方向(エア面)fxと厚み方向(カット面)fyの荷重が得られる(図2参照)。弾性体(17)と感光体(11)との当接角をθとすると、感光体の回転駆動方向に対する弾性体の接線方向の作用力と垂直方向の力をそれぞれ接線力Ftと法線力Fnとして下記の式(2)及び式(3)から算出される。
Ft=fx・cosθ-fy・sinθ・・・(2)
Fn=fx・sinθ+fy・cosθ・・・(3)
合力のベクトルの方向=arctan(Ft/Fn)・・・(4)
像担持体と弾性体との摩擦係数=Ft/Fn・・・(5)
感光体に当接する弾性体には、圧縮応力を伴う剪断力が生じる。圧縮応力と剪断力はそれぞれ感光体表面に対して法線方向に作用する力と感光体回転方向に作用する力として、弾性体の圧縮と感光体の摺動によって発生する。前記摩擦係数Ft/Fnが1.1以下であると、剪断力が強すぎて弾性体がめくれてしまうという不具合が起こらず、前記摩擦係数Ft/Fnが0.85以上であるとトナーや潤滑剤等の粒子の剪断力に弾性体の剪断力が抵抗できず、すり抜けが生じるという不具合が起こらず、物質の除去乃至排出を適正に行うことができる。
前記弾性体のLMH帯域における剪断力の自励振動の大きさWRFt(LMH)は、1.5gf以上3.5gf以下であり、1.6gf以上3.3gf以下がより好ましい。
前記WRFt(LMH)が、1.5gf以上であると、循環材の除去性を妨げることや画像濃度ムラを生じることなく、電子写真プロセスで大量印刷を行っても画質の均質性が高い印刷が可能となり、3.5gf以下であると、電子写真プロセスで大量印刷を行っても画質の均質性が高い印刷が可能となる。
この条件をもとに調べた結果、弾性体のLMH帯域における剪断力の自励振動の大きさWRFt(LMH)を、1.5gf以上3.5gf以下にすることにより大きな剪断力を安定に保てることを見出し、本発明を完成するに至った。
この下限値はブレード形状の剪断力のめくれを防ぐために必要な条件として決定される条件である。
弾性体はLMH帯域における剪断力の自励振動の大きさWRFt(LMH)が大きくなるとLLL帯域における実効的な剪断力の自励振動の大きさWRFt(LLL)が損失する性状を有する。上限値はこのロスが許容される条件として決定される。
(i)前記像担持体との摩擦により前記弾性体に生じる剪断力の時間変化の波形データWFtを作成する。
(ii)前記波形データWFtを、多重解像度解析によってウェーブレット変換して高周波数成分から低周波数成分に至るまでの6個の周波数成分(HHH、HHL、HMH、HML、HLH、及びHLL)の剪断力の波形データに分離する。
(iii)次いで、得られた6個の周波数成分の中で最も低周波数成分の剪断力の波形データWFt(HLL)に対して、サンプリング数が1/40に減少するように間引きした剪断力の波形データ(A)を作成する。
(iv)更に、前記波形データ(A)を、多重解像度解析によってウェーブレット変換して高周波数成分から低周波数成分に至るまでの、追加の6個の周波数成分(LHH、LHL、LMH、LML、LLH、及びLLL)の剪断力の波形データに分離する。
(v)上記で得たLMH帯域における剪断力の波形データWFt(LMH)から、下記式(1)により、前記弾性体のLMH帯域における剪断力の自励振動の大きさWRFt(LMH)を求める。
図1に示す評価装置で得られる剪断力のサンプリングデータ(WFt)を、例えば、数値解析ソフトMATLABとWavelettoolbox(MathWorks社)を用いてウェーブレット変換をすることによって、各周波数帯域に分離した自励振動の大きさを評価することができる。
このウェーブレット変換によって剪断力の時間変化の波形は、表3に示す12の周波数帯域に分離される。
HLL帯域の波形は、LHH帯域からLLL帯域の波形に分離した波形に変換されている。このとき、HLL帯域の波形そのものを残しても有意ではないため評価対象から除く。
また、感光体表面粗さに対して、剪断力の波形データをウェーブレット変換した場合、表面粗さではうねりの大きさを表すのに対して、剪断力ではLLL帯域のみ剪断力の総合的な大きさを表す違いがある(表面粗さは0を基準とする山谷の大きさとして正負の値の波形データであるのに対して、剪断力は負の値にはならず、剪断力の平均値を基準とするゆらぎの波形データとなる)。
なお、自励振動の周波数特性を視覚的に理解するには、各周波数帯域のWRFtをスペクトルにして表すとよい。
例えば、円筒形状の感光体が円筒の中心を軸にして回転する場合に、感光体表面が移動する状態に対して、弾性体を感光体表面に押し当てると、弾性体は圧縮応力と剪断力と自励振動を生じる。押し当てる深さや角度を変えると剪断力を大きくすることができるが、変化の度合いが多過ぎると弾性体はめくれてしまい、剪断力の大きさを保てなくなる。その結果、感光体表面から物質を排出する能力が損なわれてしまう。こうしためくれが生じない状態であっても、剪断力が不安定になると感光体表面から物質を排出する能力は損なわれることになる。
前記像担持体(「感光体」、「電子写真感光体」と称することがある)としては、その材質、形状、構造、大きさ等について特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができる。
前記像担持体としては、導電性支持体と、前記導電性支持体上に順に積層されてなる感光層及び下地表面層とを有することが好ましい。
また、前記像担持体の表面に被膜が形成され、前記被膜が、循環型表面層であることが好ましい。なお、前記被膜は、前記塗布手段により塗布形成される。
また、前記像担持体の表面におけるフッ素元素のXPS分析による含有量が、0.5原子%以上30原子%以下であることが好ましい。
感光体の表面にフッ素元素を含ませると、感光体と弾性体との間で生じる剪断力は変化する。特にワックスや脂肪酸金属塩を感光体の下地表面層に塗布する画像形成装置に対して影響する。感光体の表面にフッ素元素を含ませると離型性が増大するためと考えられる。使用環境などの外乱の影響が小さくすることができる。この効果は感光体表面のXPS分析に対してフッ素元素が0.5原子%以上から効果が認められる。XPS分析で定量される感光体表面のフッ素元素の含有量が増大すると離型性は飽和する一方、耐摩耗性が劣化することがあるため30原子%を上限とするとよい。
前記像担持体が、導電性支持体と、前記導電性支持体上に順に積層されてなる感光層及び下地表面層とを有する場合において、前記下地表面層のLML帯域における算術平均粗さWRa(LML)が0.02μm以上であることが好ましい。
ここで、前記WRa(LML)は、下記(I)~(V)の手順で求めることができる。
(II)前記一次元データ配列を、多重解像度解析によってウェーブレット変換して高周波数成分から低周波数成分に至るまでの6個の周波数成分(HHH、HHL、HMH、HML、HLH、及びHLL)に分離する。
(III)次いで、得られた6個の周波数成分の中で最も低周波数成分の一次元データ配列に対して、データ配列数が1/40に減少するように間引きした一次元データ配列(B)を作成する。
(IV)更に、前記一次元データ配列(B)を、多重解像度解析によってウェーブレット変換して高周波数成分から低周波数成分に至るまでの、追加の6個の周波数成分(LHH、LHL、LMH、LML、LLH、及びLLL)に分離する。
(V)上記で得た12の各周波数成分について算術平均粗さ(WRa)を求める。ただし、前記得られた周波数成分は、下記のとおりである。
WRa(HHH):凹凸の一周期の長さが0.3μm~3μmの帯域におけるRa
WRa(HHL):凹凸の一周期の長さが1μm~6μmの帯域におけるRa
WRa(HMH):凹凸の一周期の長さが2μm~13μmの帯域におけるRa
WRa(HML):凹凸の一周期の長さが4μm~25μmの帯域におけるRa
WRa(HLH):凹凸の一周期の長さが10μm~50μmの帯域におけるRa
WRa(HLL):凹凸の一周期の長さが24μm~99μmの帯域におけるRa
WRa(LHH):凹凸の一周期の長さが26μm~106μmの帯域におけるRa
WRa(LHL):凹凸の一周期の長さが53μm~183μmの帯域におけるRa
WRa(LMH):凹凸の一周期の長さが106μm~318μmの帯域におけるRa
WRa(LML):凹凸の一周期の長さが214μm~551μmの帯域におけるRa
WRa(LLH):凹凸の一周期の長さが431μm~954μmの帯域におけるRa
WRa(LLL):凹凸の一周期の長さが867μm~1,654μmの帯域におけるRa
ここで、感光体表面形状を特定するために感光体の断面曲線について、上述したWavelet変換と同様にして解析を行う。
すなわち、感光体表面形状を前記(I)~(V)の手順で、合計12個の周波数成分について算術平均粗さ(WRa)を求める。
はじめに画像形成装置用部品の表面の状態についてJISB0601に定める断面曲線を求め、その断面曲線である一次元データ配列を得る。
この断面曲線である一次元のデータ配列は、表面粗さ・輪郭形状測定機からデジタル信号として得てもよく、あるいは表面粗さ・輪郭形状測定機のアナログ出力をA/D変換して得てもよい。
また、サンプリング間隔は、1μm以下がよく、好ましくは0.2μm以上、0.5μm以下がよい。例えば、測定長12mmをサンプリング点数30720点で測定する場合、サンプリング間隔は0.390625μmとなり、本発明を実施するのに好適である。
本発明では2回の多重解像度解析を行うが、最初の多重解像度解析を第一回目の多重解像度解析(便宜上、MRA-1と記すことがある)、その後の多重解像度解析を第二回目の多重解像度解析(便宜上、MRA-2と記すことがある)と呼ぶことにする。一回目と二回目のウェーブレット変換を区別するため、便宜上、各周波数帯域の略号に接頭語として、H(一回目)とL(二回目)を付ける。
ここで、データ間引きは、データの周波数を上げる(横軸の対数目盛幅を拡げる)効果があり、第一回目のウェーブレット変換結果で得た一次元配列の配列数が30000であった場合、1/40の間引きを行うと、配列数が750になる。
この場合、間引きが小さいと、例えば、1/5であると、データの周波数を上げる効果が少なく、第2回のウェーブレット変換を行い、多重解像度解析を行ってもデータはよく分離されない。
図5は、一例として示したものであり、構成は他の構成によってもかまわない。
感光体の表面形状を、表面粗さ・輪郭形状測定機はSurfcom1800G(ピックアップ:E-DT-S01A、株式会社東京精密製)を使用して測定した。
ここで、一回の測定長は10mmとして、サンプリング点数30720をデータ処理に用いた。一度の測定では、これを四カ所測定した。測定した結果はパーソナルコンピューターに取り込み、これを本発明者等の作成したプログラムにより第一回目のウェーブレット変換と、そこで得た最低周波数成分に対する1/40の間引き処理、そして、第二回目のウェーブレット変換を行った。
・グラフ(102)は、一回目の多重解像度解析結果の最高周波数成分より1つ低い周波数成分であり、本発明ではこれをHHLと呼ぶ。
・グラフ(103)は、一回目の多重解像度解析結果の最高周波数成分より2つ低い周波数成分であり、本発明ではこれをHMHと呼ぶ。
・グラフ(104)は、一回目の多重解像度解析結果の最高周波数成分より3つ低い周波数成分であり、本発明ではこれをHMLと呼ぶ。
・グラフ(105)は、一回目の多重解像度解析結果の最高周波数成分より4つ低い周波数成分であり、本発明ではこれをHLHと呼ぶ。
・グラフ(106)は、一回目の多重解像度解析結果の最低周波数成分であり、本発明ではこれをHLLと呼ぶ。
このようにして、図6(b)では、それぞれのグラフに、算術平均粗さWRa、最大高さWRmax、十点平均粗さWRzを数値で示している。
ウェーブレット変換によって得られた粗さ曲線の算術平均粗さRa、最大高さRmax、及び十点平均粗さRzの語頭に一般的な表記と区別するためWを付加している。
さらに本発明では、このように周波数によって図6(b)のように分離したデータから、最も低い周波数、すなわちHLLのデータを間引きする。
間引きした結果を図8に示す。図8では縦軸は表面凹凸であり、単位はμmである。また横軸に目盛は付けていないが、長さ12mmである。
本発明では図8のデータを更に多重解像度解析する。すなわち二回目の多重解像度解析(MRA-2)を行う。
・グラフ(108)は、二回目の多重解像度解析結果の最高周波数成分より1つ低い周波数成分であり、これをLHLと呼ぶ。
・グラフ(109)は、二回目の多重解像度解析結果の最高周波数成分より2つ低い周波数成分であり、これをLMHと呼ぶ。
・グラフ(110)は、二回目の多重解像度解析結果の最高周波数成分より3つ低い周波数成分であり、これをLMLと呼ぶ。
・グラフ(111)は、二回目の多重解像度解析結果の最高周波数成分より4つ低い周波数成分であり、これをLLHと呼ぶ。
・グラフ(112)は、二回目の多重解像度解析結果の最低周波数成分であり、これをLLLと呼ぶ。
図9において、(127)は二回目の多重解像度解析における最高周波成分(LHH)の帯域、(128)は二回目の多重解像度解析における最高周波成分より1つ低い周波数成分(LHL)の帯域、(129)は二回目の多重解像度解析における最高周波成分より2つ低い周波数成分(LMH)の帯域、(130)は二回目の多重解像度解析における最高周波成分より3つ低い周波数成分(LML)の帯域、(131)は二回目の多重解像度解析における最高周波成分より4つ低い周波数成分(LLH)の帯域、(132)は二回目の多重解像度解析における最低周波数成分(LLL)の帯域である。
例えば、凹凸数が1mm当たり11個の場合、グラフ(128)が最も高くなっているが、これは、二回目の多重解像度解析における最高周波成分より1つ低い周波数成分の帯域に最も強く出現することを示しており、図6(c)においては、LMLに出現することを示している。
したがって、表面粗さの周波数によって、図6(c)の6本のグラフでどこに現われるか決まってくる。
言い換えると、表面粗さにおいて、細かなザラツキは図6(c)において上の方のグラフに出現し、大きな表面うねりは図6(c)において下の方のグラフに出現する。
ここで、HLL成分は算術上、突出した値になるため、この帯域の多重解像度解析結果から求めた表面粗さを省略している。本発明ではこのプロファイルを表面粗さスペクトル又は粗さスペクトルと称する。なお、省略するHLLの粗さ曲線を対象にウェーブレット変換したものがLHH成分かLLL成分になるため、HLLに関する情報がLHH成分かLLL成分に反映されるため、HLL成分を省略しても問題にはならない。
なお、本発明では感光体にワックスや脂肪酸金属塩を塗布する画像形成プロセスの場合、感光体表面はこれらの被膜を表面とみなすため、この被膜がないときの感光体表面を下地表面層と称することにする。下地表面層は、保護層、電荷輸送層、又は電荷発生と電荷輸送の2つを担う感光層である場合がある。
フィラーの中でも、配合するフィラーは金属酸化物フィラーで平均1次粒子径がナノオーダーのものが好ましく、α-アルミナ、酸化スズ、チタニア、シリカ、セリアなどの金属酸化物のフィラーが有用である。
また、金属酸化物の併用により、機械的な強度が向上する効果は本発明においても同様に享受することができる。
前記塗布工程は、前記像担持体の表面に循環材の被膜を塗布形成する工程であり、前記塗布手段により行われる。
前記塗布手段は、前記像担持体の表面に循環材の被膜を塗布形成する手段であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、支持体に保持されるように成形した循環材を所定の消費量となるようなバネ定数の加圧スプリングで塗布ブラシに加圧し、塗布ブラシが回転することより循環材の被膜を感光体上に塗布形成する塗布手段;クリーニング手段における弾性体とは別に、ワックス乃至脂肪酸金属塩をコーティングする目的でこれらの循環材の供給手段の一部として感光体表面に塗布する目的のブレード形状の弾性体(以下、「塗布ブレード」と称することがある。)を有する塗布手段などが挙げられる。
前記塗布ブレードは、物質の入出力の平衡状態を持続しやすい点で、剪断力Ftが1.15kgf以上1.35kgf以下であり、かつ、摩擦係数Ft/Fnが0.90以上0.96以下であることが好ましい。
前記ワックスとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ハゼろう、ウルシろう、パームろう、カルナウバろう等の植物系ワックス;蜜ろう、鯨ろう、イボタろう、羊毛ろう等の動物系ワックス;モンタンワックス、パラフィンワックス等の鉱物系ワックスなどが挙げられる。
前記脂肪酸金属塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ラメラ構造をとり得る脂肪酸金属塩として、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸又はオレイン酸の亜鉛塩、アルミニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、リチウム塩;これらの金属塩の混合物などが挙げられる。これらの中でも、工業的規模で生産され、かつ多方面での使用実績があり、コスト、品質、安定性、及び信頼性の観点から、ステアリン酸亜鉛が好ましい。また、ステアリン酸亜鉛は、従来、潤滑剤の効率的な塗布方法として蓄積してきた豊富な塗布技術を応用しやすい有利性をもつ。
また、これらの物質が感光体表面に被膜をつくることにより、下地表面層の変質を防いで弾性体の自励振動の変動を抑えることができる。
ここで、「循環型表面層」とは、前記被膜の欠陥が10質量%以下であり、前記被膜の増加が0質量%以下である場合(すなわち、後述する被膜循環性が、-0.10以上0以下である場合)と規定する。
ただし、循環型表面層が成立する画像形成装置の場合は、単純に循環材の消費量を増減させて循環材の皮膜欠陥と感光体表面のフィルミングの度合いを評価し、循環型表面層の成立点を特定することができる。
被膜循環性は、耐久使用による循環材からなる表面層の質量膜厚の変動から判断することができる。
感光体の下地表面層に供給される循環材の供給量が循環材の除去量を超えない限り、循環型表面層の膜厚は蓄積することがないため増大しない。新品の感光体における被膜循環性は、比較的初期の段階における表面層の質量膜厚と、ある程度使用したときの表面層の質量膜厚を求めることにより判断が可能である。
τ=fα+β・・・(7)
(-0.1≦f≦0)
τ;循環材の質量膜厚(nm)
α;塗布回数(ドラムの場合、ドラム回転数(単位:千回転))
β;任意定数
また、循環材の消費量が過剰でないことも必要となる。循環材の消費量は画像形成プロセスで生じる感光体の走行距離に対する循環材投入量(mg/km)として定義する。
前記帯電工程は、前記像担持体の表面を帯電させる工程であり、前記帯電手段により行われる。
前記帯電手段としては、前記像担持体の表面を帯電させることができるものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、導電性又は半導電性のローラ、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を備えたそれ自体公知の接触帯電器、コロトロン、スコロトロン等のコロナ放電を利用した非接触帯電器などが挙げられる。
前記露光工程は、帯電された前記像担持体の表面を露光して潜像を形成するする工程であり、前記露光手段により行われる。前記露光は、例えば、前記露光手段を用いて前記像担持体の表面を像様に露光することにより行うことができる。
前記露光手段としては、帯電された前記像担持体を露光して静電潜像を形成することができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、複写光学系、ロッドレンズアレイ系、レーザ光学系、液晶シャッタ光学系、LED光学系などの各種露光器が挙げられる。
なお、本発明においては、前記像担持体の裏面側から像様に露光を行う光背面方式を採用してもよい。
前記現像工程は、前記像担持体上に形成された潜像をトナーで現像する工程であり、前記現像手段により行われる。
前記現像手段としては、前記像担持体上に形成された潜像をトナーで現像することができれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記トナーを収容し、前記静電潜像に前記トナーを接触又は非接触的に付与可能な現像器を少なくとも有するものが好適に挙げられる。
感光体と弾性体との間で生じる剪断力は、現像剤に六方稠密構造のα-アルミナを加えることにより影響を受ける。現像剤から感光体表面に六方稠密構造のα-アルミナが供給されると感光体表面の研磨や感光体と弾性体との接触部分に滞留し、弾性体の摺動性に変化を与えるためと考えられる。
六方稠密構造のα-アルミナの場合、含有量に応じて剪断力を増大することができることや弾性体の自励振動が増減されることが、実験的に確かめられている。
前記転写工程は、前記トナー像を記録媒体に転写する工程であり、前記転写手段により行われる。
前記転写工程としては、例えば、中間転写体を用い、前記トナー像を前記中間転写体の表面に転写して複合転写像を形成する1次転写工程と、前記複合転写像を記録媒体に転写する2次転写工程とを含む態様が好ましい。
前記転写手段としては、前記トナー像を記録媒体に転写できれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記トナー像を前記中間転写体の表面に転写して複合転写像を形成する1次転写手段と、前記複合転写像を記録媒体に転写する2次転写手段とを有する態様が好ましい。
前記定着工程は、前記記録媒体に転写された前記トナー像を定着させる工程であり、前記定着手段により行われる。なお、2色以上のトナーを用いる場合は、各色のトナーが記録媒体に転写される毎に定着させてもよいし、全色のトナーが記録媒体に転写されて積層された状態で定着させてもよい。
前記定着手段としては、前記記録媒体に転写された前記トナー像を定着させることができれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、公知の加熱加圧手段を用いた熱定着方式を採用することができる。
前記その他の工程としては、例えば、除電工程、リサイクル工程、制御工程などが挙げられる。
図11は本発明の層構成を有する感光体の一例を模式的に示す断面図であり、導電性支持体(21)上に電荷発生層(25)と電荷輸送層(26)と下地表面層(28)が設けられている。
図12は本発明の更に別の層構成を有する感光体の一例を模式的に示す断面図であり、導電性支持体(21)と電荷発生層(25)の間に下引き層(24)が設けられ、電荷発生層(25)の上に電荷輸送層(26)と下地表面層(28)が設けられている。
導電性支持体(21)としては、体積抵抗1010Ω・cm以下の導電性を示すもの、例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、銀、金、白金、鉄等の金属、酸化スズ、酸化インジウム等の酸化物を、蒸着又はスパッタリングによりフィルム状又は円筒状のプラスチック、紙等に被覆したもの、あるいはアルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレス等の板、及び、それらを、DrawingIroning法、ImpactIroning法、ExtrudedIroning法、ExtrudedDrawing法、切削法等の工法により素管化後、切削、超仕上げ、研磨等により表面処理した管等を使用することができる。
本発明に用いられる感光体には、導電性支持体と感光層(前記電荷発生層25と前記電荷輸送層26とが積層したもの)との間に下引き層(24)を設けることができる。下引き層は、接着性の向上、モアレの防止、上層の塗工性の改良、導電性支持体からの電荷注入の防止等の目的で設けられる。
微粒子はテトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、ジオキサン、ジクロロエタン、ブタノン等の溶媒を用いてボールミル、アトライター、サンドミル等により分散し、分散液と樹脂成分を混合した塗料とする。
下引き層の膜厚は2~5μm程度が適当になるケースが多い。感光体の残留電位の蓄積が大きくなる場合、3μm未満にするとよい。
積層型感光体における各層のうち、電荷発生層(25)について説明する。
電荷発生層は、積層型感光層の一部を指し、露光によって電荷を発生する機能(電荷発生能)をもつ。この層は含有される化合物のうち、電荷発生物質を主成分とする。電荷発生層は必要に応じてバインダー樹脂を用いることもある。電荷発生物質としては、無機系材料と有機系材料を用いることができる。
前者の方法には、真空蒸着法、グロー放電分解法、イオンプレーティング法、スパッタリング法、反応性スパッタリング法、CVD(化学気相成長)法等があり、上述した無機系材料や有機系材料からなる層が良好に形成できる。
残留電位の低減や高感度化が必要となる場合、電荷発生層は厚膜化するとこれらの特性が改良されることが多い。反面、帯電電荷の保持性や空間電荷の形成等帯電性の劣化を来すことも多い。これらのバランスから電荷発生層の膜厚は0.05μm~2μmがより好ましい。
電荷輸送層は電荷発生層で生成した電荷を注入、輸送し、帯電によって設けられた感光体の表面電荷を中和する機能(電荷輸送能)を担う積層型感光層の一部を指す。電荷輸送層の主成分は電荷輸送成分とこれを結着するバインダー成分ということができる。
電荷輸送物質に用いることのできる材料としては、低分子型の電子輸送物質、正孔輸送物質及び高分子電荷輸送物質が挙げられる。
これらの高分子化合物は単独又は二種以上の混合物として、あるいはそれらの原料モノマー二種以上からなる共重合体として、更には、電荷輸送物質と共重合化して用いることができる。
下地表面層は感光体表面に製膜される保護層を指す。この保護層は樹脂(モノマー)成分を含有する塗料がコーティングされた後、重縮合反応又は付加重合反応によって架橋構造の樹脂が製膜される。樹脂膜が架橋構造をもつため感光体各層のなかで最も耐摩耗性が強靱である。また、架橋の電荷輸送性の構造単位が含まれるため電荷輸送層と類似の電荷輸送性を示す。
前記下地表面層のLML帯域における算術表面粗さWRa(LML)としては、0.02μm以上であることが好ましい。このための感光体表面の特別な粗面化が必要となる。この具体的な方策として、下地表面層の塗料にフィラーを加え、フィラーの凝集状態の違いを利用する方法は表面形状を制御できる自由度が高いため、特に有効である。
フィラーの凝集状態は、併用する分散剤の官能基、分岐量、分子量、及び分子骨格の種類の違いにより大きく変化する。また、分散剤の添加量や分散時間によってもフィラーの凝集状態が変わるため、これらの性状と得られる表面形状を対比して条件を調整すると形状が制御可能になる。
また、硬化膜を製膜した後、フィラーと僅かな結着成分を含む希薄溶液を再塗布して硬化させることも表面形状を制御する方法として有効である。本発明ではこのような希薄液をフィラー液と称することにする。
3官能以上のバインダー成分としては、カプローラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート乃至ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートが好ましい。これにより架橋膜自体の耐摩耗性が向上したり、強靱性が増大したりすることが多い。
これらは東京化成社等の試薬メーカー、日本化薬社KAYARDDPCAシリーズ、同DPHAシリーズ等を入手することができる。
また、硬化を促進させたり、安定化させたりするためにチバ・スペシャリティ・ケミカルズ社イルガキュア184等の開始剤を全固形分に対して5質量%~10質量%程度加えてもよい。
以下、図面に沿って本発明で用いられる画像形成装置を説明する。本発明の画像形成装置には後述する循環材を感光体表面に入力する手段が取り付けられる。簡単のため、この手段は画像形成装置の説明の後に別に説明する。
図13において、感光体(11)は、下地表面層を積層する感光体である。感光体(11)はドラム状の形状を示しているが、シート状、エンドレスベルト状のものであってもよい。
即ち、循環材(3A)及び塗布ブレード(3C)は、感光体(11)の移動方向において、クリーニング装置(17)の下流、且つ、帯電装置(12)の上流に配置されてなる。これらの配置関係については以下に示す他の実施の形態においても同様である。
この画像形成装置では、感光体(11)の周囲に帯電装置(12)、露光装置(13)、ブラック(Bk)、シアン(C)、マゼンタ(M)、及びイエロー(Y)の色ごとの現像装置(14Bk、14C、14M、14Y)、中間転写体である中間転写ベルト(1F)、クリーニング装置(17)が順に配置されている。ここで、図15中に示す(Bk、C、M、Y)の添字は上記のトナーの色に対応し、必要に応じて添字を付けたり適宜省略する。感光体(11)は、下地表面層を積層する感光体である。各色の現像装置(14Bk、14C、14M、14Y)は各々独立に制御可能となっており、画像形成を行う色の現像装置のみが駆動される。感光体(11)上に形成されたトナー像は中間転写ベルト(1F)の内側に配置された第1の転写装置(1D)により、中間転写ベルト(1F)上に転写される。第1の転写装置(1D)は感光体(11)に対して接離可能に配置されており、転写動作時のみ中間転写ベルト(1F)を感光体(11)に当接させる。各色の画像形成を順次行い、中間転写ベルト(1F)上で重ね合わされたトナー像は第2の転写装置(1E)により、印刷メディア(18)に一括転写された後、定着装置(19)により定着されて画像が形成される。第2の転写装置(1E)も中間転写ベルト(1F)に対して接離可能に配置され、転写動作時のみ中間転写ベルト(1F)に当接する。
この画像形成装置は、トナーとしてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の4色を用いるタイプとされ、色ごとに画像形成部が配設されている。また、各色の感光体(11Y、11M、11C、11Bk)が設けられている。この画像形成装置に用いられる感光体11は、下地表面層を積層する感光体である。各感光体(11Y、11M、11C、11Bk)の周りには、帯電装置(12Y、12M、12C、12Bk)、露光装置(13Y、13M、13C、13Bk)、現像装置(14Y、14M、14C、14Bk)、クリーニング装置(17Y、17M、17C、17Bk)等が配設されている。また、直線上に配設された各感光体(11Y、11M、11C、11Bk)の各転写位置に接離する転写材担持体としての搬送転写ベルト(1G)が駆動手段(1C)にて掛け渡されている。この搬送転写ベルト(1G)を挟んで各感光体(11Y、11M、11C、11Bk)に対向する転写位置には転写装置(16Y、16M、16C、16Bk)が配設されている。循環材(3A)及び循環材を塗布する塗布ブレード(3C)は感光体移動方向に対してクリーニング装置(17)と帯電装置(12)の間に配置される(図示せず)。
即ち、図16に示される搬送転写ベルト(1G)を用いた直接転写方式にかえて、図17に示される中間転写ベルト(1F)を用いる構成とすることができる。
図17に示す例では、色ごとに感光体(11Y、11M、11C、11Bk)をもち、これらに形成された各色のトナー像を、ローラ(1C)により駆動張架されてなる中間転写ベルト(1F)上に1次転写手段(1D)により順次転写して積層し、フルカラー画像を形成する。次いで、中間転写ベルト(1F)はさらに駆動され、これに担持されてなるフルカラー画像は、2次転写手段(1E)と2次転写手段(1E)に対向して配置されてなるローラ(1C)との対向位置まで搬送される。そして、2次転写手段(1E)により転写材(18)に2次転写され、転写材上に所望の画像が形成される。
なお、帯電装置(12)には帯電装置(12)をクリーニングする帯電装置クリーナ(12c)が当接して設けられてなる。
本発明では、図20に示すように循環材(3A)を感光体表面に供給するための循環材の塗布手段として、循環材塗布装置(3)を上記の画像形成装置の全てについて設けている。この循環材塗布装置(3)は、塗布部材としてのファーブラシ(3B)、循環材(3A)、循環材をファーブラシ方向に押圧するための加圧バネ(不図示)、及び循環材(3A)を規制あるいは均すための塗布ブレード(3C)を有している。このときの循環材(3A)はバー状に成型された循環材である。ファーブラシ(3B)は感光体(11)表面にブラシ先端が当接しており、軸を中心に回転することによって循環材(3A)をいったんブラシに汲み上げ、感光体表面との当接位置までブラシ上に担持搬送して感光体表面に塗布する。なお、符号17は、クリーニングブレードとしてのブレード形状の弾性体を示す。
(実施例1)
-感光体の作製-
外径100mmのアルミニウムドラムに、下記組成の下引き層用塗料、電荷発生層用塗料、電荷輸送層用塗料を順次、塗布乾燥することにより、3.5μmの下引き層、0.2μmの電荷発生層、22μmの電荷輸送層を形成した。2μm~3μmの膜厚の下地表面層が形成された感光体を得た。
〔下引き層塗料〕
・ 酸化亜鉛粒子:(MZ-300、テイカ株式会社製、平均粒子径35μm)、350部
・ サリチル酸誘導体:3,5-ジ-t-ブチルサリチル酸(東京化成工業株式会社製)、1.5部
・ 結着樹脂:ブロック化イソシアネート(固形分75質量%、スミジュールBL3175、住化バイエルウレタン株式会社製)、60部
・ 結着樹脂:(BM-S、積水化学工業株式会社製)を2-ブタノンで溶解させた20質量%希釈液、225部
・ 溶媒:2-ブタノン、105部
下記材料を混合し、直径1mmのガラスビーズとビーズミルを用いて8時間攪拌し、電荷発生層塗料を調製した。
〔電荷発生層塗料〕
・ 電荷発生物質:Y型チタニルフタロシアニン(株式会社リコー製)、8部
・ 結着樹脂:ポリビニルブチラール(BX-1、積水化学工業株式会社製)、5部
・ 溶媒:2-ブタノン、400部
(電荷輸送層用塗工液)
・ 電荷輸送物質:下記構造の化合物(株式会社リコー製)、10部
・ 溶媒:テトラヒドロフラン、80部
・ レベリング剤:シリコーンオイル(KF50-100CS、信越化学工業帝人化成製)の1%テトラヒドロフラン溶液、1部
スプレー塗工後、酸素濃度が2%以下となるようにブース内を窒素ガスで置換したUV照射ブースにて、光照射を行た。その後、135℃で20分間加熱乾燥した。
(光照射条件)
・メタルハライドランプ:160W/cm
・照射距離:120mm
・照射強度:700mW/cm2
・照射時間:60秒間
・ 架橋性電荷輸送物質:下記構造の化合物(株式会社リコー製)、43部
・ レベリング剤:シリコーンオイル(KF50-100CS、信越化学工業株式会社製)の1%テトラヒドロフラン溶液、1部
・ 重合開始剤:1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(イルガキュア184、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製)、4部
・ 金属酸化物フィラー:α-アルミナ(スミコランダムAA-03、住友化学工業株式会社製)、10部
・ 分散剤:(BYK-P105、ビックケミー社製)、0.35部
・ 溶媒:テトラヒドロフラン、566部
循環材塗布装置としては、循環材を感光体に供給する手段と感光体に供給された循環材をコーティングする手段を併せて画像形成装置に取り付けた。
循環材の供給手段としては、支持体に保持されるように角柱状に成形した固形状の循環材を所定の消費量となるようなバネ定数の加圧スプリングで塗布ブラシに加圧し、塗布ブラシが回転することより循環材を削って感光体上に削り粉を設ける装置を取り付けた。加圧バネとしてはバネ定数と循環材の消費量との関係から適当なものを選んだ。ここでは循環材の消費量(感光体への塗布量に加えて、塗布ブラシからの飛散及び落下による損失分などを含み、循環材の減少する量を意味する。)が200mg/kmとなる条件として、ばね定数が10Nの引張ばねを使用した。支持体の両サイドに一点支持の可動式のフィンを取り付け、引張ばねをまわすことにより、ばねの引っ張り応力によって塗布ブラシと循環材との接触圧を調整した。循環材として、ステアリン酸亜鉛とパルチミン酸亜鉛の混合物を用いた。
塗布ブレードとしては鋼板のブレードホルダーに前記感光体に:19°で当接する方向に支持されたポリウレタンゴム(ShoreA硬さ;84、反発弾性;52%、厚み;1.3mm)を用いた。
ブレード形状の弾性体としては鋼板のブレードホルダーに前記感光体に:23°で当接する方向に支持されたポリウレタンゴム(ShoreA硬さ;72、反発弾性;17%、厚み;1.8mm)を用いた。
後述する測定方法により求めた、感光体とブレード形状の弾性体との摩擦係数(Ft/Fn)は、0.90であった。
実施例1において、スティック状の循環材を塗布ブラシに押し付けるバネを、ばね定数が10Nのものから11Nのものに変えることによって、循環材の消費量を220mg/kmに調整した以外は、実施例1と同様にして試験を行った。
実施例1において、感光体とブレード形状の弾性体との摩擦係数(Ft/Fn)を0.90から0.80に変更した以外は、実施例1と同様に試験を行った。
なお、摩擦係数の変更は、画像形成装置に搭載されるクリーニングブレードの取り付け部分に挟んだニッケルシートを、厚みの異なるニッケルシートに代え、感光体とクリーニングブレードの当接角を変えることにより行った。
実施例1において、感光体とブレード形状の弾性体との摩擦係数(Ft/Fn)を0.90から0.85に変更した以外は、実施例1と同様に試験を行った。
実施例1において、感光体とブレード形状の弾性体との摩擦係数(Ft/Fn)を0.90から1.10に変更した以外は、実施例1と同様に試験を行った。
実施例1において、感光体とブレード形状の弾性体との摩擦係数(Ft/Fn)を0.90から1.20に変更した以外は、実施例1と同様に試験を行った。
実施例1で用いた画像形成装置に対して、以下の手順によりブレード形状の弾性体の鏡面に平均厚み0.3μmのダイヤモンドライクカーボン(DLC)をコートしたものを用いた以外は、実施例1と同様にして試験を行った。
ブレード形状の弾性体を図21に示すプラズマCVD装置にセットし、以下の条件で、ダイヤモンドライクカーボン層を形成した。
<<条件>>
C2H4流量:200mL/min
Air流量:50mL/min
反応圧力:0.2Pa
第一の交番電圧出力:200W(10MHz)
バイアス電圧(直流分):0V
ダイヤモンドライクカーボンの平均厚み:0.3μm
なお、図21中、符号208、218はフード、符号219は電源、符号240は交番電源系を示す。
実施例4のDLCの平均厚みを0.6μmに変えた以外は、実施例4と同様にして試験を行った。
実施例1において、スティック状の循環材を塗布ブラシに押し付けるバネを、バネ定数が10Nのものから13Nのものに変えて、循環材の消費量を250mg/kmに調整した以外は、実施例1と同様にして試験を行った。
実施例1において、スティック状の循環材を塗布ブラシに押し付けるバネを、バネ定数が10Nのものから8Nのものに変えて、循環材の消費量を150mg/kmに調整した以外は、実施例1と同様にして試験を行った。
実施例1において、スティック状の循環材を塗布ブラシに押し付けるバネを、バネ定数が10Nのものから5Nのものに変えて、循環材の消費量を100mg/kmに調整した以外は実施例1と同様にして試験を行った。
実施例1において、感光体の下地表面層を次の下地表面層塗料に変えた以外は、実施例1と同様に試験を行った。
〔下地表面層塗料〕
・ 架橋性電荷輸送物質:下記構造の化合物(株式会社リコー製)、43部
・ レベリング剤:シリコーンオイル(KF50-100CS、信越化学工業株式会社製)の1%テトラヒドロフラン溶液、1部
・ 重合開始剤:1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(イルガキュア184、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製)、4部
・ 金属酸化物フィラー:α-アルミナ(スミコランダムAA-03、住友化学工業株式会社製)、10部
・ 分散剤(BYK-P105、ビックケミー社製)0.35部
・ フッ素樹脂微粒子:PTFE(ルブロンL-2、ダイキン工業株式会社製)、1部
・ フッ素系界面活性剤(モディパーF210、日油株式会社製)、0.5部
・ 溶媒:テトラヒドロフラン、560部
・ 溶媒:フッ素溶媒(ゼオローラH、日本ゼオン株式会社製)、6部
実施例1において、感光体の下地表面層を次の下地表面層塗料に変えた以外は、実施例1と同様に試験を行った。
〔下地表面層塗料〕
・ 架橋性電荷輸送物質:下記構造の化合物(株式会社リコー製)、38部
・ 架橋性樹脂モノマー:トリメチロールプロパントリアクリレート(KAYARADTMPTA、日本化薬株式会社製)、38部
・ レベリング剤:シリコーンオイル(KF50-100CS、信越化学工業株式会社製)の1%テトラヒドロフラン溶液、1部
・ 重合開始剤:1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(イルガキュア184、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製)、4部
・ 金属酸化物フィラー:α-アルミナ(スミコランダムAA-03、住友化学工業株式会社製)、10部
・ 分散剤(BYK-P105、ビックケミー社製)0.35部
・ フッ素樹脂微粒子:PTFE(ルブロンL-2、ダイキン工業株式会社製)、10部
・ フッ素系界面活性剤(モディパーF210、日油株式会社製)、10部
・ 溶媒:テトラヒドロフラン、509部
・ 溶媒:フッ素溶媒(ゼオローラH、日本ゼオン株式会社製)、57部
実施例1において、下地表面層塗料を塗工した感光体に下記組成のフィラー液を膜厚増加量が0.4μmとなるように吹き付けた後、酸素濃度が2%以下となるようにブース内を窒素ガスで置換したUV照射ブースにて、光照射を行た。その後、135℃で20分間加熱乾燥した。
(光照射条件)
・メタルハライドランプ:160W/cm
・照射距離:120mm
・照射強度:700mW/cm2
・照射時間:60秒間
・ 架橋性電荷輸送物質:下記構造の化合物(株式会社リコー製)、4.3部
・ レベリング剤:シリコーンオイル(KF50-100CS、信越化学工業株式会社製)の1%テトラヒドロフラン溶液、0.1部
・ 重合開始剤:1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(イルガキュア184、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製)、0.4部
・ 金属酸化物フィラー:α-アルミナ(スミコランダムAA-03、住友化学工業株式会社製)、150部
・ 分散剤(BYK-P105、ビックケミー社製)、5.25部
・ 溶媒:テトラヒドロフラン、500433部
実施例9において、フィラー液を下記組成のものに変えた以外は、実施例9と同様にして試験を行った。
(フィラー液)
・ 架橋性電荷輸送物質:下記構造の化合物(株式会社リコー製)、1部
・ レベリング剤:シリコーンオイル(KF50-100CS、信越化学工業株式会社製)の1%テトラヒドロフラン溶液、0.025部
・ 重合開始剤:1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(イルガキュア184、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製)、0.01部
・ 金属酸化物フィラー:α-アルミナ(スミコランダムAA-03、住友化学工業株式会社製)、30部
・ 分散剤(BYK-P105、ビックケミー社製)、3部
・ 溶媒:テトラヒドロフラン、450233部
実施例1において、画像形成装置に用いられる純正品の現像剤中に六方稠密構造のα-アルミナ微粒子(スミコランダムAA-03、住友化学株式会社製)を総重量の0.1質量%の割合で混合させた以外は、実施例1と同様にして試験を行った。
実施例11において、現像剤に対するα-アルミナ微粒子の含有量を0.2質量%に変えた以外は、実施例11と同様にして試験を行った。
実施例11において、現像剤に対するα-アルミナ微粒子の含有量を0.3質量%に変えた以外は、実施例11と同様にして試験を行った。
実施例11において、現像剤に対するα-アルミナ微粒子の含有量を0.4質量%に変えた以外は、実施例11と同様にして試験を行った。
以上の実施例1~13、及び比較例1~6の感光体と画像形成装置について、下記(1)~(3)の測定を行った。結果を表6に示す。
感光体と主にクリーニングブレードと呼ばれるブレード形状の弾性体と感光体との接触によって生じる剪断力Ft、圧縮応力Fn、摩擦係数Ft/Fn、及び弾性体のLMH帯域における自励振動の大きさWRFt(LMH)を、図1に示す装置によって計測した。
三分力計から得られる荷重測定値を、データロガー(装置名:NR-ST04、株式会社キーエンス製)で収集し、左右の三分力計から得られる荷重の和を作用力として算出した。
ブレード形状の弾性体のゴム板の位置関係について、三分力計により、幅方向(エア面)fxと厚み方向(カット面)fyの荷重を得た。ブレード形状の弾性体と感光体との当接角をθとして、感光体の回転駆動方向に対するブレード形状の弾性体の接線方向の作用力(剪断力Ft)と垂直方向の力(圧縮応力Fn)を、下記の式(2)及び式(3)から算出した。
Ft=fx・cosθ-fy・sinθ・・・(2)
Fn=fx・sinθ+fy・cosθ・・・(3)
感光体とブレード形状の弾性体との摩擦係数=Ft/Fn・・・(5)
(i)前記像担持体との摩擦により前記弾性体に生じる剪断力の時間変化の波形データWFtを、2個の三分力計(動ひずみ測定器、装置名:TYPE LSM-B-50NSA1-P、株式会社共和電業製)、及びデータロガー(装置名:NR-ST04、株式会社キーエンス製)を用いて、サンプルリングレートが2,000S/secの条件で測定した。
(ii)前記波形データWFtを、多重解像度解析によってウェーブレット変換して高周波数成分から低周波数成分に至るまでの6個の周波数成分(HHH、HHL、HMH、HML、HLH、及びHLL)の剪断力の波形データに分離した。
(iii)次いで、得られた6個の周波数成分の中で最も低周波数成分の剪断力の波形データWFt(HLL)に対して、サンプリング数が1/40に減少するように間引きした剪断力の波形データ(A)を作成した。
(iv)更に、前記波形データ(A)を、多重解像度解析によってウェーブレット変換して高周波数成分から低周波数成分に至るまでの、追加の6個の周波数成分(LHH、LHL、LMH、LML、LLH、及びLLL)の剪断力の波形データに分離した。
(v)上記で得たLMH帯域における剪断力の波形データWFt(LMH)から、下記式(1)により、前記弾性体のLMH帯域における剪断力の自励振動WRFt(LMH)を求めた。
なお、ウェーブレット変換には、MATLAB(TheMathWorks社製)のWaveletToolboxをそのまま利用した。上述の通り、本実施例では2度に分けてウェーブレット変換を行った。
以上の感光体と画像形成装置を用いて、感光体ドラムが2,500回転、及び25,000回転相当の全面白色(ブラック吐出なし)のパターンでプリント試験を行った後、感光体を画像形成装置から取り出した。
循環材付着量を求めるため、試験停止時に感光体表面を4MPaの圧縮エアーでエアーブローしたのち、感光体ドラム周方向について試験停止時における循環材塗布部から僅かに離れた下流側部分を34mm×34mmのサイズで長手方向に等間隔に3カ所から電荷輸送層から最表面層に至る感光層の一部を剥離した。
感光体ドラム回転数が2,500回転の場合と25,000回転の場合における付着量差を下記式から算定し、感光体表面の循環材付着量の変動量(被膜循環性)を評価した。回転数に対し、循環材付着量の変動量がプラスに増加するときは循環材の除去性に問題があると判断した。反対に、変動量がマイナスに変動するときも変動量が大きな場合(-0.10未満)は感光体の表面安定性に支障をきたすものとして不良と判断した。
τ;循環材の質量膜厚(単位;nm)
α;塗布回数(単位;×1,000回)
β;任意定数
横軸に回転数(単位;千回転)、縦軸に付着量として2.5(千回転)と25(千回転)時の付着量をプロットした。2点のプロットを結ぶ線形近似直線の傾きをf、切片をβとして算定した。線形近似直線は表計算ソフトを用いて算出でき、Microsoft Excelを用いて散布図を描き、近似直線の追加コマンドでfとβを求めた。
ICP-AES分析では、硫酸と硝酸で分解した検液に対して島津製作所製ICPS-7500を用いて分析した。ATR法によるIR分析では、日本分光社製FT/IR-6100を用い、Geクリスタルを用いて1540cm-1のピーク面積の大きさを評価した。
感光体表面のフッ素元素の定量は、試験終了後に感光体長手方向に等間隔になるように15mm×15mmサイズのサンプル10点を切りだして、Quantera SXM(アルバック・ファイ株式会社製)を用い、10mm×10mmの任意10点のエリアについてXPS分析よりフッ素元素の含有量(原子%)を求めた。得られたフッ素原子(原子%)の10点の平均値を算出した。
感光体の表面形状の測定は、表面粗さ・輪郭形状測定機(Surfcom1800G、株式会社東京精密製)を用い、ピックアップ:E-DT-S01Aを取り付け、測定長さ;10mm、サンプリング点数;30,720、測定速度;0.06mm/sの条件で行った。
測定により取得した感光体の表面形状の一次元データ配列をウェーブレット変換して、HHH、HHL、HMH、HML、HLH、及びHLLの6個の周波数成分に分離する第1の多重解像度解析(multiresolution analysis,MRA)を行った。更に、ここで得たHLLの一次元データ配列に対してデータ配列数が1/40に減少するように間引きした一次元データ配列(B)を作成し、間引きした前記一次元データ配列(B)に対して更にウェーブレット変換を行って、LHH、LHL、LMH、LML、LLH、及びLLLの6個の周波数成分に分離する第2の多重解像度解析を行った。そして、得られた合計12個の各周波数成分について算術平均粗さ(WRa)を計算した。得られた周波数成分は、下記のとおりである。
WRa(HHH):凹凸の一周期の長さが0.3μm~3μmの帯域におけるRa
WRa(HHL):凹凸の一周期の長さが1μm~6μmの帯域におけるRa
WRa(HMH):凹凸の一周期の長さが2μm~13μmの帯域におけるRa
WRa(HML):凹凸の一周期の長さが4μm~25μmの帯域におけるRa
WRa(HLH):凹凸の一周期の長さが10μm~50μmの帯域におけるRa
WRa(HLL):凹凸の一周期の長さが24μm~99μmの帯域におけるRa
WRa(LHH):凹凸の一周期の長さが26μm~106μmの帯域におけるRa
WRa(LHL):凹凸の一周期の長さが53μm~183μmの帯域におけるRa
WRa(LMH):凹凸の一周期の長さが106μm~318μmの帯域におけるRa
WRa(LML):凹凸の一周期の長さが214μm~551μmの帯域におけるRa
WRa(LLH):凹凸の一周期の長さが431μm~954μmの帯域におけるRa
WRa(LLL):凹凸の一周期の長さが867μm~1,654μmの帯域におけるRa
なお、ウェーブレット変換には、MATLAB(TheMathWorks社製)のWaveletToolboxをそのまま利用した。上述の通り、本実施例では2度に分けてウェーブレット変換を行った。
各周波数成分の4箇所の算術平均粗さの平均値を、測定結果の各周波数成分の算術平均粗さ(WRa)とし、下地表面層のLML帯域における算術表面粗さWRa(LML)を求めた。
<1> 潜像が形成され、トナー像を担持可能な像担持体と、
前記像担持体上に形成された潜像をトナーで現像する現像手段と、
前記像担持体の表面に当接するブレード形状の弾性体を有するクリーニング手段とを有し、
前記像担持体と前記弾性体との摩擦係数Ft/Fnが0.85以上1.1以下であり、
下記(i)~(v)の手順で求めた、前記弾性体のLMH帯域における剪断力の自励振動の大きさWRFt(LMH)が、1.5gf以上3.5gf以下であることを特徴とする画像形成装置である。
(i)前記像担持体との摩擦により前記弾性体に生じる剪断力の時間変化の波形データWFtを作成する。
(ii)前記波形データWFtを、多重解像度解析によってウェーブレット変換して高周波数成分から低周波数成分に至るまでの6個の周波数成分(HHH、HHL、HMH、HML、HLH、及びHLL)の剪断力の波形データに分離する。
(iii)次いで、得られた6個の周波数成分の中で最も低周波数成分の剪断力の波形データWFt(HLL)に対して、サンプリング数が1/40に減少するように間引きした剪断力の波形データを作成する。
(iv)更に、多重解像度解析によってウェーブレット変換して高周波数成分から低周波数成分に至るまでの、追加の6個の周波数成分(LHH、LHL、LMH、LML、LLH、及びLLL)の剪断力の波形データに分離する。
(v)上記で得たLMH帯域における剪断力の波形データWFt(LMH)から、下記式(1)により、前記弾性体のLMH帯域における剪断力の自励振動WRFt(LMH)を求める。
ただし、各周波数帯域は次の関係を満たす。
<3> 前記像担持体の表面に形成される前記被膜が、循環型表面層である前記<1>から<2>のいずれかに記載の画像形成装置である。
<4> 前記像担持体の表面におけるフッ素元素のXPS分析による含有量が、0.5原子%以上30原子%以下である前記<1>から<3>のいずれかに記載の画像形成装置である。
<5> 前記像担持体が、導電性支持体と、該導電性支持体上に順に積層されてなる感光層、下地表面層を有し、
下記(I)~(V)の手順で求めた、前記下地表面層のLML帯域における算術表面粗さWRa(LML)が、0.02μm以上である前記<1>から<4>のいずれかに記載の画像形成装置である。
(I)前記下地表面層の表面形状を表面粗さ・輪郭形状測定機により測定して一次元データ配列を作成する。
(II)前記一次元データ配列を、多重解像度解析によってウェーブレット変換して高周波数成分から低周波数成分に至るまでの6個の周波数成分(HHH、HHL、HMH、HML、HLH、及びHLL)に分離する。
(III)次いで、得られた6個の周波数成分の中で最も低周波数成分の一次元データ配列に対して、データ配列数が1/40に減少するように間引きした一次元データ配列を作成する。
(IV)更に、多重解像度解析によってウェーブレット変換して高周波数成分から低周波数成分に至るまでの、追加の6個の周波数成分(LHH、LHL、LMH、LML、LLH、及びLLL)に分離する。
(V)上記で得た12の各周波数成分について算術平均粗さ(WRa)を求める。ただし、前記得られた周波数成分は、下記のとおりである。
WRa(HHH):凹凸の一周期の長さが0.3μm~3μmの帯域におけるRa
WRa(HHL):凹凸の一周期の長さが1μm~6μmの帯域におけるRa
WRa(HMH):凹凸の一周期の長さが2μm~13μmの帯域におけるRa
WRa(HML):凹凸の一周期の長さが4μm~25μmの帯域におけるRa
WRa(HLH):凹凸の一周期の長さが10μm~50μmの帯域におけるRa
WRa(HLL):凹凸の一周期の長さが24μm~99μmの帯域におけるRa
WRa(LHH):凹凸の一周期の長さが26μm~106μmの帯域におけるRa
WRa(LHL):凹凸の一周期の長さが53μm~183μmの帯域におけるRa
WRa(LMH):凹凸の一周期の長さが106μm~318μmの帯域におけるRa
WRa(LML):凹凸の一周期の長さが214μm~551μmの帯域におけるRa
WRa(LLH):凹凸の一周期の長さが431μm~954μmの帯域におけるRa
WRa(LLL):凹凸の一周期の長さが867μm~1,654μmの帯域におけるRa
<6> 前記現像手段が、0.1質量%以上0.3質量%以下の六方稠密構造を有するα-アルミナを含む現像剤を有する前記<1>から<5>のいずれかに記載の画像形成装置である。
14 現像装置(現像手段)
17 クリーニング装置(クリーニング手段)
Claims (6)
- 潜像が形成され、トナー像を担持可能な像担持体と、
前記像担持体上に形成された潜像をトナーで現像する現像手段と、
前記像担持体の表面に当接するブレード形状の弾性体を有するクリーニング手段とを有し、
前記像担持体と前記弾性体との摩擦係数Ft/Fnが0.85以上1.1以下であり、
下記(i)~(v)の手順で求めた、前記弾性体のLMH帯域における剪断力の自励振動の大きさWRFt(LMH)が、1.5gf以上3.5gf以下であり、
前記像担持体が、導電性支持体と、該導電性支持体上に順に積層されてなる感光層、下地表面層を有し、
前記下地表面層が、フッ素樹脂微粒子、及びフッ素系界面活性剤を含み、
前記ブレード形状の弾性体がポリウレタンゴムであることを特徴とする画像形成装置。
(i)前記像担持体との摩擦により前記弾性体に生じる剪断力の時間変化の波形データWFtを作成する。
(ii)前記波形データWFtを、多重解像度解析によってウェーブレット変換して高周波数成分から低周波数成分に至るまでの6個の周波数成分(HHH、HHL、HMH、HML、HLH、及びHLL)の剪断力の波形データに分離する。
(iii)次いで、得られた6個の周波数成分の中で最も低周波数成分の剪断力の波形データWFt(HLL)に対して、サンプリング数が1/40に減少するように間引きした剪断力の波形データを作成する。
(iv)更に、多重解像度解析によってウェーブレット変換して高周波数成分から低周波数成分に至るまでの、追加の6個の周波数成分(LHH、LHL、LMH、LML、LLH、及びLLL)の剪断力の波形データに分離する。
(v)上記で得たLMH帯域における剪断力の波形データWFt(LMH)から、下記式(1)により、前記弾性体のLMH帯域における剪断力の自励振動WRFt(LMH)を求める。
ただし、各周波数帯域は次の関係を満たす。
- 前記像担持体の表面にワックス及び脂肪酸金属塩の少なくともいずれかの被膜を塗布形成する塗布手段を更に有する請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記像担持体の表面に形成される前記被膜が、循環型表面層である請求項1から2のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記像担持体の表面におけるフッ素元素のXPS分析による含有量が、0.5原子%以上30原子%以下である請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 下記(I)~(V)の手順で求めた、前記下地表面層のLML帯域における算術表面粗さWRa(LML)が、0.02μm以上である請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。
(I)前記下地表面層の表面形状を表面粗さ・輪郭形状測定機により測定して一次元データ配列を作成する。
(II)前記一次元データ配列を、多重解像度解析によってウェーブレット変換して高周波数成分から低周波数成分に至るまでの6個の周波数成分(HHH、HHL、HMH、HML、HLH、及びHLL)に分離する。
(III)次いで、得られた6個の周波数成分の中で最も低周波数成分の一次元データ配列に対して、データ配列数が1/40に減少するように間引きした一次元データ配列を作成する。
(IV)更に、多重解像度解析によってウェーブレット変換して高周波数成分から低周波数成分に至るまでの、追加の6個の周波数成分(LHH、LHL、LMH、LML、LLH、及びLLL)に分離する。
(V)上記で得た12の各周波数成分について算術平均粗さ(WRa)を求める。ただし、前記得られた周波数成分は、下記のとおりである。
WRa(HHH):凹凸の一周期の長さが0.3μm~3μmの帯域におけるRa
WRa(HHL):凹凸の一周期の長さが1μm~6μmの帯域におけるRa
WRa(HMH):凹凸の一周期の長さが2μm~13μmの帯域におけるRa
WRa(HML):凹凸の一周期の長さが4μm~25μmの帯域におけるRa
WRa(HLH):凹凸の一周期の長さが10μm~50μmの帯域におけるRa
WRa(HLL):凹凸の一周期の長さが24μm~99μmの帯域におけるRa
WRa(LHH):凹凸の一周期の長さが26μm~106μmの帯域におけるRa
WRa(LHL):凹凸の一周期の長さが53μm~183μmの帯域におけるRa
WRa(LMH):凹凸の一周期の長さが106μm~318μmの帯域におけるRa
WRa(LML):凹凸の一周期の長さが214μm~551μmの帯域におけるRa
WRa(LLH):凹凸の一周期の長さが431μm~954μmの帯域におけるRa
WRa(LLL):凹凸の一周期の長さが867μm~1,654μmの帯域におけるRa - 前記現像手段が、0.1質量%以上0.3質量%以下の六方稠密構造を有するα-アルミナを含む現像剤を有する請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018051137A JP7119459B2 (ja) | 2018-03-19 | 2018-03-19 | 画像形成装置 |
US16/290,995 US10585366B2 (en) | 2018-03-19 | 2019-03-04 | Image forming apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018051137A JP7119459B2 (ja) | 2018-03-19 | 2018-03-19 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019164226A JP2019164226A (ja) | 2019-09-26 |
JP7119459B2 true JP7119459B2 (ja) | 2022-08-17 |
Family
ID=67904025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018051137A Active JP7119459B2 (ja) | 2018-03-19 | 2018-03-19 | 画像形成装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US10585366B2 (ja) |
JP (1) | JP7119459B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006201563A (ja) | 2005-01-21 | 2006-08-03 | Seiko Epson Corp | 負帯電球形トナーの製造方法 |
US20100272460A1 (en) | 2009-04-28 | 2010-10-28 | Xerox Corporation | Apparatus and method for print apparatus rotational assembly cleaning blade adjustment |
JP2012063720A (ja) | 2010-09-17 | 2012-03-29 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ |
JP2014134605A (ja) | 2013-01-09 | 2014-07-24 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及び画像形成方法 |
Family Cites Families (28)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3496174B2 (ja) | 1995-09-27 | 2004-02-09 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | 画像形成方法及びその装置 |
JP3467665B2 (ja) | 1996-01-09 | 2003-11-17 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | 画像形成方法及びその装置 |
JP4427867B2 (ja) | 1999-06-24 | 2010-03-10 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | 電子写真画像形成方法、電子写真画像形成装置、及び該装置に用いられるプロセスカートリッジ |
JP2004053892A (ja) | 2002-07-19 | 2004-02-19 | Konica Minolta Holdings Inc | 画像形成装置および画像形成方法 |
JP3885751B2 (ja) | 2003-03-20 | 2007-02-28 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
US7415236B2 (en) * | 2003-04-07 | 2008-08-19 | Ricoh Company, Ltd. | Cleaning unit, process cartridge, and image-forming apparatus |
JP2005115029A (ja) | 2003-10-08 | 2005-04-28 | Ricoh Co Ltd | トナー及びその製造方法、並びに、現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 |
JP2005189509A (ja) | 2003-12-25 | 2005-07-14 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
JP4521199B2 (ja) | 2004-01-29 | 2010-08-11 | 京セラミタ株式会社 | クリーニング装置および画像形成装置 |
JP5294045B2 (ja) | 2007-06-13 | 2013-09-18 | 株式会社リコー | 電子写真感光体とこれを搭載するプロセスカートリッジないし電子写真装置 |
US8148038B2 (en) | 2007-07-02 | 2012-04-03 | Ricoh Company, Ltd. | Image bearing member, process cartridge, image forming apparatus and method of forming image bearing member |
JP5111029B2 (ja) | 2007-09-12 | 2012-12-26 | 株式会社リコー | 電子写真感光体、並びにプロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
JP5464400B2 (ja) | 2008-02-20 | 2014-04-09 | 株式会社リコー | 画像形成装置ないし画像形成用プロセスカートリッジ |
JP5272522B2 (ja) | 2008-05-30 | 2013-08-28 | 株式会社リコー | 像担持体保護剤、保護層形成装置、画像形成方法、画像形成装置、プロセスカートリッジ |
JP5549917B2 (ja) | 2008-11-07 | 2014-07-16 | 株式会社リコー | 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ |
JP5320999B2 (ja) | 2008-11-14 | 2013-10-23 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
JP2010160184A (ja) | 2009-01-06 | 2010-07-22 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体、それを用いた画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ |
JP5534418B2 (ja) | 2009-03-13 | 2014-07-02 | 株式会社リコー | 電子写真感光体とその製造方法、画像形成装置および画像形成用プロセスカートリッジ |
JP5477696B2 (ja) | 2009-03-17 | 2014-04-23 | 株式会社リコー | 電子写真感光体とその製造方法および画像形成装置と画像形成用プロセスカートリッジ |
JP2010266811A (ja) | 2009-05-18 | 2010-11-25 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP5534395B2 (ja) | 2009-06-16 | 2014-06-25 | 株式会社リコー | 電子写真感光体、画像形成装置および画像形成用プロセスカートリッジ |
JP5601129B2 (ja) | 2009-09-29 | 2014-10-08 | 株式会社リコー | 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、及び画像形成装置 |
JP5482278B2 (ja) | 2010-02-17 | 2014-05-07 | 株式会社リコー | 電子写真感光体、画像形成装置および画像形成用プロセスカートリッジ |
JP2012208468A (ja) * | 2011-03-16 | 2012-10-25 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及び画像形成方法 |
JP2014186294A (ja) | 2013-02-20 | 2014-10-02 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
JP6478021B2 (ja) | 2014-02-12 | 2019-03-06 | 株式会社リコー | 光導電体とそれを用いた画像形成方法および画像形成装置 |
JP6424732B2 (ja) * | 2014-05-29 | 2018-11-21 | 株式会社リコー | 光導電体とそれを用いた画像形成方法、光導電体の製造方法および画像形成装置 |
JP2016126047A (ja) | 2014-12-26 | 2016-07-11 | 株式会社リコー | 感光体、画像形成装置、及びカートリッジ |
-
2018
- 2018-03-19 JP JP2018051137A patent/JP7119459B2/ja active Active
-
2019
- 2019-03-04 US US16/290,995 patent/US10585366B2/en active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006201563A (ja) | 2005-01-21 | 2006-08-03 | Seiko Epson Corp | 負帯電球形トナーの製造方法 |
US20100272460A1 (en) | 2009-04-28 | 2010-10-28 | Xerox Corporation | Apparatus and method for print apparatus rotational assembly cleaning blade adjustment |
JP2012063720A (ja) | 2010-09-17 | 2012-03-29 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ |
JP2014134605A (ja) | 2013-01-09 | 2014-07-24 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及び画像形成方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US10585366B2 (en) | 2020-03-10 |
JP2019164226A (ja) | 2019-09-26 |
US20190285997A1 (en) | 2019-09-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2755752C (en) | Electrophotographic photoconductor, production method of the same, image forming apparatus, and process cartridge | |
JP5482278B2 (ja) | 電子写真感光体、画像形成装置および画像形成用プロセスカートリッジ | |
US8293439B2 (en) | Electrophotographic photorecptor, method of manufacturing electrophotographic photorecptor, image forming apparatus, and process cartridge | |
JP6094864B2 (ja) | 画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP5534395B2 (ja) | 電子写真感光体、画像形成装置および画像形成用プロセスカートリッジ | |
US20120237228A1 (en) | Image forming apparatus and image forming method | |
US8557487B2 (en) | Electrophotographic photoconductor, method for producing electrophotographic photoconductor, and image forming apparatus | |
US20140234763A1 (en) | Image forming apparatus and process cartridge | |
JP7279478B2 (ja) | 電子写真感光体、画像形成装置、及び電子写真感光体の製造方法 | |
JP2012203028A (ja) | 電子写真感光体、画像形成装置、プロセスカートリッジ | |
JP7119459B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5970891B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、画像形成装置用プロセスカートリッジおよび画像形成装置 | |
JP5962104B2 (ja) | 電子写真感光体の製造方法 | |
JP5569288B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、および画像形成装置 | |
JP7115116B2 (ja) | 電子写真感光体、画像形成装置、及び画像形成方法 | |
JP7069746B2 (ja) | 感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP6010953B2 (ja) | 電子写真感光体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210118 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220104 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220302 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220322 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220512 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20220601 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220705 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220718 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7119459 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |