JP7276626B1 - マンガンの除去方法および酸化鉄の製造方法 - Google Patents

マンガンの除去方法および酸化鉄の製造方法 Download PDF

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Abstract

三価の鉄イオンを含む溶液に含まれるマンガンイオンを効率よく分離できるマンガンの除去方法を提供する。三価の鉄イオンを含む溶液に含まれるマンガンイオンを除去するマンガンの除去方法であって、前記溶液中の三価の鉄イオンに対するマンガンイオンの質量比率(マンガンイオンの質量/三価の鉄イオンの質量)が、2/98以下であり、アルカリ溶液と酸化剤を使用して前記溶液のpHを0以上2.0以下、かつ、酸化還元電位を800mV以上1200mV以下に調整し、前記溶液中に含まれる前記マンガンイオンをマンガン含有沈殿物として分離する、マンガンの除去方法。

Description

本発明は、マンガンの除去方法に関するものであり、詳細には、三価の鉄イオンを含む溶液に微量に含まれるマンガンイオンの除去方法に関するものである。
近年、自動車用鋼板をはじめとする鉄鋼製品は、軽量化と高強度化の両立を強く求められており、通常の鋼材と比べ、降伏強度・引張強度が高いハイテン材とよばれる高張力鋼材の製造量が増加している。
鋼材の製造過程において、熱間加工工程(熱延など)や焼鈍工程で鋼材表面に発生した酸化鉄スケールを塩酸・硫酸等の酸で洗って除去する酸洗工程がある。酸洗後の廃酸は、回収してSi等の不純物を除去後、酸を焙焼して揮散させ、廃酸に含まれる鉄を酸化鉄として回収する。回収された酸化鉄は、製品(酸化鉄製品)として販売される場合があり、例えば、フェライトや顔料の原料として販売される場合がある。しかし、ハイテン材は通常の鋼材に比べてMnを多く含有しており、ハイテン材の製造量が増加すると、酸洗工程後の廃酸中のMn濃度が上昇する。これにより、廃酸から回収した酸化鉄中のMn濃度が上昇し、前述の酸化鉄製品の品質低下を招く。
酸化鉄製品の品質低下を防ぐため、酸化鉄製品に含まれるMn濃度を低減する必要がある。そのためには、廃酸に含まれるMnをより効率的に除去する必要がある。しかしながら、通常の中和処理では廃酸中に含まれるMnのみを除去するのは困難であり、廃酸(塩化鉄溶液)からのMn除去方法は確立されていない。今後、鉄鋼業界ではハイテン材の製造量はさらに増加していく見込みであり、Mn除去方法の確立は急務である。
従来、溶解している金属を除去あるいは回収するには、金属イオンを固化させて回収するのが一般的である。例えば、Mn(マンガンイオン)を含む溶液に、オゾンを吹き込み、Mnを酸化沈殿除去する方法に関連する種々の方法が提案されている。
特許文献1では、3価鉄イオンを含む処理液に、マンガンを含有する被処理物および鉄還元細菌を混合し、3価鉄イオンを2価鉄イオンに還元した後、2価鉄を還元剤としてマンガンイオンを液中に浸出させ、マンガンイオンを含む浸出液にオゾンを作用させてマンガンを酸化不溶化し回収する技術が開示されている。また、特許文献2には、廃乾電池に含まれるマンガンを酸浸出処理し、浸出液にオゾン処理を施して高純度マンガン酸化物を得る技術が開示されている。
特許第5229416号公報 特開2015-206077号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、鉄還元細菌を混合し2価鉄に還元する工程を経るため、コストがかかる上、鉄還元細菌を混入した溶液の処理負荷が大きい。また、処理対象であるマンガンを含有する被処理物は、マンガン含有ダスト、マンガン含有スラッジ等の製鉄所副生成物や使用済電池とされており、マンガン含有濃度は30質量%以上である。特許文献2に記載の方法も、被処理物は廃乾電池であり、マンガン含有濃度は30質量%以上である。一方、本発明で対象とする被処理物は、例えば、熱間加工工程、焼鈍工程、冷間加工工程等の酸洗で生じる廃酸である。前記廃酸は、二価の鉄イオンを含む溶液(塩化鉄溶液)に微量のマンガンイオンが含まれる溶液である。具体的には、廃酸中の二価の鉄イオンとマンガンイオンの質量比率は98:2程度、あるいはそれよりも少量のマンガンイオンしか含んでいない溶液である。すなわち、廃酸中の二価の鉄イオンに対するマンガンイオンの質量比率(マンガンイオンの質量/二価の鉄イオンの質量)は、2/98以下[(2/98)以下]であり、より具体的には、前記質量比率は、0超、2/98以下である。そのため、従来技術を利用しても、廃酸中に微量に含まれるマンガンイオンを沈殿除去できない。
以上のように、従来技術では、鉄鋼廃酸のようにマンガンイオンを微量に含む塩化鉄溶液からマンガン成分のみを分離除去することは極めて困難であった。それゆえ、従来技術では、前記塩化鉄溶液から、フェライト、顔料の原料として要求される高純度の酸化鉄(高純度酸化鉄製品)を製造するに至らなかった。そのため、前記塩化鉄溶液からマンガンを回収して高純度の酸化鉄の原料として再利用する技術が求められている。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、例えば鉄鋼廃酸から得られる三価の鉄イオンを多量に含む溶液に微量に含まれるマンガンイオンを効率よく分離できるマンガンの除去方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成を有する。
[1]三価の鉄イオンを含む溶液に含まれるマンガンイオンを除去するマンガンの除去方法であって、
前記溶液中の三価の鉄イオンに対するマンガンイオンの質量比率(マンガンイオンの質量/三価の鉄イオンの質量)が、2/98以下であり、
アルカリ溶液と酸化剤を使用して前記溶液のpHを0以上2.0以下、かつ、酸化還元電位を800mV以上1200mV以下に調整し、
前記溶液中に含まれる前記マンガンイオンをマンガン含有沈殿物として分離する、マンガンの除去方法。
[2]前記酸化剤として、強酸化剤を用いる、[1]に記載のマンガンの除去方法。
[3]前記強酸化剤が、オゾン、次亜塩素酸、過酸化水素水のなかから選ばれる1種以上である、[2]に記載のマンガンの除去方法。
[4]前記アルカリ溶液の溶質が、アルカリ金属の水酸化物、アンモニアのなかから選ばれる1種以上である、[1]~[3]のいずれかに記載のマンガンの除去方法。
[5]前記[1]~[4]のいずれかに記載のマンガンの除去方法によりマンガンを除去した後の溶液を、噴霧焙焼して酸化鉄を製造する、酸化鉄の製造方法。
[6]三価の鉄イオンを含む溶液からの鉄回収率が20%以上である、[5]に記載の酸化鉄の製造方法。
本発明によれば、例えば鉄鋼廃酸から得られる三価の鉄イオン溶液に微量に含まれるマンガンイオンを効率よく分離できる。
本発明によれば、簡便な方法で三価の鉄イオン溶液に含まれる微量のマンガン(マンガンイオン)をマンガン含有沈殿物として分離できる。また、前記溶液から、高い歩留で鉄を回収することができる。さらに、前記溶液から、マンガン含有濃度の低い高純度の酸化鉄(高純度酸化鉄製品)を製造することができる。
また、本発明によれば、比較的マンガン濃度の高いマンガン含有沈殿物を回収可能であることから、回収したマンガン含有沈殿物をマンガン原料として再利用することも可能である。
本発明を適用することで、高純度酸化鉄製品の原材料となる塩化鉄溶液中の不純物成分であるマンガンを除去可能であり、マンガンの再利用も可能であることから、工業上の意味は極めて大きい。
次に、本発明の一実施形態について具体的に説明する。本発明者らは、鋼材酸洗の廃酸から得られる塩化鉄溶液からマンガンを分離除去する技術に関し、従来技術が抱える問題点を克服する新規な分離、回収技術を探索すべく種々検討を重ねた。
<微量マンガンイオンを含む三価の鉄イオン溶液>
本発明で対象とする三価の鉄イオンを含む溶液は、特に、鋼材酸洗後の廃酸(鉄鋼廃酸)から得られるものである。前記廃酸は、主に塩酸を主成分とする酸液を用いた酸洗処理の廃液である。この廃酸は、不純物としてシリコン、リン、マンガン、カルシウムを含み、廃酸中の鉄は主に二価の鉄イオンとして存在する。近年、廃酸中のマンガン濃度(マンガンイオン濃度)の上昇が課題であるが、その濃度は2質量%を超えない。すなわち、廃酸中のマンガンイオン濃度は、2質量%以下である。ここで、廃酸から高純度の酸化鉄を製造する上では、マンガンイオン以外の不純物は、中和処理などの共沈技術により比較的容易に分離可能である。しかしながら、マンガンイオンを他の不純物と同じように分離しようとすると、鉄イオンも併せて共沈してしまうために、鉄を十分に回収できない。そのため、この廃酸からマンガンイオンのみを効率良く除去する技術が必要である。
<廃酸の前処理>
前記鋼材酸洗後の廃酸中には二価の鉄イオンが含まれる。この二価の鉄イオンを三価の鉄イオンに酸化することで、本発明で対象とする三価の鉄イオンを含む溶液が得られる。そのため、鋼材酸洗後の廃酸を用いる場合には、前記廃酸中に含まれる鉄イオンを酸化する前処理工程を有することが好ましい。この前処理により、二価の鉄イオンがマンガンイオンより優先して沈殿除去されてしまうことを防ぎ、廃酸中に低濃度で含有されるマンガンを安定して除去することが可能になる。
鉄イオンを二価から三価に酸化する手法は、特に限定するものではないが、例えば、廃酸である塩化鉄(II)溶液の噴霧焙焼処理で得た酸化鉄を、ヘキサンおよび塩酸を用いて再溶解することにより三価の鉄イオンを含む溶液(塩化鉄(III)溶液)とできる。このような前処理によって、前記廃酸は不純物を含む三価の鉄イオンを含む溶液となる。このようにして得られた三価の鉄イオンを含む溶液には、微量にマンガンイオンが含まれる。具体的には、このようにして得られた三価の鉄イオンを含む溶液における三価の鉄イオン:マンガンイオンの質量比率は98:2程度である。あるいは、それよりも少量のマンガンイオンしか含んでいない溶液である。すなわち、前記溶液における三価の鉄イオンに対するマンガンイオンの質量比率(マンガンイオンの質量/三価の鉄イオンの質量)は、2/98以下[(2/98)以下]であり、より具体的には、前記質量比率は、0超、2/98以下である。
<最適pH、電位を規定する理由>
上述のように、鉄鋼廃酸中に微量に含まれるマンガンイオンを、他の不純物と同様に単に中和処理して除去しようとすると、鉄イオンが共沈してしまい、鉄を十分に回収できない。そこで、本発明者らが検討した結果、鉄イオンを溶液中に残留させ、溶液中に微量に含まれるマンガンイオンのみを沈殿し除去するためには、三価の鉄イオンを含む溶液において、pHおよび電位共に最適な範囲に調整する必要があることが判明した。
その好適範囲について本発明者らが鋭意検討した結果、マンガンイオンのみを沈殿除去するための好適範囲は、pHが0以上2.0以下、酸化還元電位(ORP値、Ag/AgCl基準)が800mV以上1200mV以下であった。
pHが0未満であると、鉄イオンもマンガンイオンも沈殿し難くなり、固液分離によるマンガンの除去効率が低下する。また、pHが2.0を超えると、鉄イオンがマンガンイオンに優先して沈殿物を形成しやすくなり、マンガンイオンが溶液中に残留しやすくなる。そのため、pHは0以上2.0以下とする。pHは0.1以上が好ましい。また、pHが塩基性側になるほど鉄イオンが沈殿物を生じやすくなるため、pHは1.5以下が好ましく、1.0以下がより好ましい。
酸化還元電位が800mV未満であると、鉄イオンが優先して沈殿し、マンガンイオンが溶液中に残留する。酸化還元電位が1200mVを超えると、鉄イオンもマンガンイオンも沈殿せず、固液分離によるマンガンの除去ができない。そのため、酸化還元電位は800mV以上1200mV以下とする。
次に、これらのpH、電位に調整する方法について述べる。本発明のマンガンの除去方法は、三価の鉄イオンを含む溶液に、アルカリ溶液により中和処理を施す中和処理工程と、酸化剤により電位調整を施す電位調整工程とを有する。
<中和処理>
三価の鉄イオンを含む溶液は、中和処理により、溶液のpHを0以上2.0以下の最適範囲にする必要がある。中和に用いるアルカリ溶液としては、塩基性物質を、溶質として5at%以上50at%以下溶解させたアルカリ溶液が適している。
塩基性物質として、強塩基物質を用いる場合、中和を最適なpH範囲にとどめるため、さらに塩酸等の酸液を用いて中和反応を調整しても良い。この時の強塩基物質としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物等が挙げられる。
一方、塩基性物質として、弱塩基性物質を用いる場合は、酸液のさらなる添加による調整は必要ない。弱塩基性物質としては、アンモニア等が挙げられる。
なお、アルカリ溶液の濃度は、5at%以上50at%以下が適している。アルカリ溶液の濃度が5at%未満、あるいは、50at%を超えると、pH調整に使用するアルカリ溶液の量が膨大になったり、アルカリ溶液による中和を最適なpH範囲にとどめるためにさらに酸液を用いて微調整を要したりとpH調整が煩雑になるためである。
(アルカリ溶液の添加速度)
中和処理では、三価の鉄イオンを含む溶液にアルカリ溶液を添加することが好ましい。その際、アルカリ溶液の添加速度が速すぎると、アルカリ溶液の添加時に、前記三価の鉄イオンを含む溶液中に局所的なpH上昇が発生しやすくなり、鉄イオンが沈殿物を形成しやすくなる。そのため、アルカリ溶液の添加速度は、前記三価の鉄イオンを含む溶液の初期容量に対して、5vol%/min以下が好ましく、2.5vol%/min以下がより好ましく、1vol%/min以下がさらに好ましい。なお、アルカリ溶液の添加速度の下限は特に限定されないが、処理効率の点からは、アルカリ溶液の添加速度は、前記三価の鉄イオンを含む溶液の初期容量に対して0.05vol%/min以上が好ましい。
<電位調整>
次に、中和処理によりpHを最適範囲に調整した三価の鉄イオンを含む溶液を、酸化剤によって電位調整し、マンガンイオンを沈殿させる。電位調整には、強酸化剤を用いることが好ましい。また、強酸化剤としては、オゾン、次亜塩素酸、過酸化水素水のなかから選ばれる1種以上を用いることが好ましい。例えば、オゾンを使用する場合であれば、エコデザイン社のオゾン発生装置(ED-OG-RC12GC)を用いて発生させたオゾンを濃度0g/m超400g/m以下の気体にして液中に吹き込む手法が挙げられる。オゾン濃度、オゾンの吹き込み量や吹き込み時間を調整することにより、最適電位範囲に調整できる。
<沈殿物の構成>
上記中和処理と電位調整により三価の鉄イオンを含む溶液中のマンガン(マンガンイオン)はマンガン含有沈殿物として沈殿する。また、同時に、三価の鉄イオンもある程度沈殿物に混入することが避けられない。しかし、本発明を用いれば、三価の鉄イオンを含む溶液中に存在した三価の鉄イオンのうち、沈殿物に混入する鉄イオン濃度を80質量%未満に抑えることができる。三価の鉄イオンを含む溶液中に存在した三価の鉄イオンのうち80質量%以上が沈殿物に混入する場合、マンガンイオンが残液中に残留する可能性がある。すなわち、三価の鉄イオンを含む溶液を、高純度の酸化鉄の製造に供するにあたっては、前記溶液からの鉄回収率は20%以上が好ましい水準である。より具体的には、三価の鉄イオンを含む溶液中に含まれる鉄(鉄イオン)の質量の20質量%以上を酸化鉄として回収することが好ましい水準である。
前記マンガン含有沈殿物を固液分離により除去することにより、三価の鉄イオンを含む溶液中に2質量%以下の濃度で含まれるマンガン(マンガンイオン)を除去することが可能となる。すなわち廃酸中に2質量%以下の濃度で含まれるマンガンを除去することが可能となる。なお、固液分離の方法は、特に限定されず、例えば公知の固液分離方法を採用すればよい。
また、残液(固液分離後の溶液)を噴霧焙焼して酸化鉄とすることにより、含有マンガン濃度が低い高純度の酸化鉄(高純度酸化鉄製品)の製造が可能である。なお、本発明において、高純度の酸化鉄とは、マンガンの含有濃度が2500質量ppm未満のものを意味する。前記高純度の酸化鉄(高純度酸化鉄製品)中のマンガンの含有濃度は2000質量ppm以下がより好ましい。また、前記マンガンの含有濃度の下限は、特に限定されず、0質量ppmであってよい。鉄の歩留まりを維持しながらマンガン除去を進めるため、現実的には、前記マンガンの含有濃度は、100質量ppm以上であり、500質量ppm以上がより好適である。
さらに、上記のように分離されたマンガン含有沈殿物は、マンガン濃度が高いため、回収した前記マンガン含有沈殿物をマンガン原料として再利用することも可能である。
実施例に基づき本発明をより具体的に説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されない。
鋼材酸洗ラインの廃酸タンクより廃酸(鉄鋼廃酸)を採取した。この廃酸は、Mn(Mn2+)濃度695質量ppm、Fe(Fe2+)濃度14質量%の塩化鉄(II)溶液であった。前処理として、前記塩化鉄(II)溶液の噴霧焙焼処理で得た酸化鉄を、ヘキサンおよび塩酸を用いて再溶解することにより三価の鉄イオンを含む溶液(塩化鉄(III)溶液)とした。この三価の鉄イオンを含む溶液のMn(Mn2+)濃度は680質量ppm、Fe(Fe3+)濃度は14質量%であった。上記鉄鋼廃酸350mlを分取して試験例1、13、14に供し、上記三価の鉄イオンを含む溶液350mlを分取して試験例2~12、15~17に供した。このうち試験例3~16では、中和処理におけるアルカリ溶液として、アンモニア(NH)水溶液を用い、試験例17では、中和処理におけるアルカリ溶液として、水酸化ナトリウム水溶液を用いた。具体的には、試験例3~16では、28at%NH水溶液10~290mlを用いてpHを調整し、試験例17では、48at%水酸化ナトリウム水溶液189mlを用いてpHを調整した(中和処理)。
また、電位調整には、エコデザイン社のオゾン発生装置(ED-OG-RC12GC)を用いて発生させたオゾンを用い、1L/minで、上記中和処理を行っていない試験例2および上記中和処理後の試験例3~9、13~17の溶液にそれぞれ吹き込んだ。また、上記中和処理後の試験例10~12の溶液については、濃度10質量%の次亜塩素酸水溶液を100~200ml用いて電位調整を行った。
表1に廃酸の処理状況および、処理後(中和処理と電位調整後(ただし、試験例2については、中和処理を行っていない))の溶液中のMn2+濃度、Mn除去率、Fe回収率を示す。なお、Mn除去率、Fe回収率は、試験例2~12、15~17では、それぞれFe3+を含む溶液中からのMnの除去率、Feの回収率であり、試験例13、14では、それぞれ鉄鋼廃酸(塩化鉄(II)溶液)中からのMnの除去率、Feの回収率である。
さらに、表1に、前記処理後の溶液を噴霧焙焼して塩酸を揮発させて製造した酸化鉄(酸化鉄製品)中に含まれるMn濃度を記載した。試験例1については、従来の方法により製造した酸化鉄(酸化鉄製品)中に含まれるMn濃度を記載した。
Figure 0007276626000001
(試験例1)
本例は従来例である。前処理および中和処理、電位調整を行わずに、鉄鋼廃酸(塩化鉄(II)溶液)を直接噴霧焙焼して塩酸を揮発させた。これにより得られた酸化鉄製品中のMn濃度は3397質量ppmであった。
以降の試験例はこの従来例を基準に以下のように合否を判定した。
マンガンの分離性を判定するにあたっては、酸化鉄製品中のMn濃度が2500質量ppm未満を〇(マンガン除去に成功。従来例よりもマンガン濃度が十分に低減された高純度の酸化鉄が得られた)とし、酸化鉄製品中のMn濃度が2500質量ppm未満まで低減できなかった場合を×(マンガン除去不十分)と判定した。
Fe回収率については、Fe回収率20%以上を〇(高い歩留でFeを回収できた)とし、Fe回収率20%未満を×と判定した。
そして、マンガンの分離性の判定が〇を、最終判定〇(合格)、マンガンの分離性の判定が○で、さらに、Fe回収率が〇を、最終判定◎(合格、より優れる)とし、マンガンの分離性が×を、最終判定×(不合格)とした。
(試験例2、3)
本例は比較例である。pHが0未満であり、酸化還元電位は好適範囲に調整したにも関わらず、マンガンイオンも鉄イオンも十分に沈殿しなかった。そのため、電位調整後の溶液を固液分離し噴霧焙焼して製造した酸化鉄製品中のMn濃度はそれぞれ2980質量ppm、2600質量ppmとなり、マンガンを十分に除去できず不合格であった。
(試験例4、5、6、7)
本例は本発明例である。pHが0以上2.0以下であり、電位調整により、マンガンイオンが沈殿し、三価の鉄イオンを含む溶液からマンガンイオンを効率よく分離できた例である。これにより、電位調整後の溶液を固液分離し噴霧焙焼して製造した酸化鉄製品中のMn濃度はいずれも2000質量ppm未満と改善し、十分にマンガンが除去でき合格となった。
(試験例8、9)
本例は比較例である。pHが2.0を超えており、電位調整を行っても鉄イオンが優先的に沈殿し、電位調整後の溶液を固液分離し噴霧焙焼して製造した酸化鉄製品中のMn濃度はいずれも3000質量ppmを超え、従来例からの改善はみられなかった。
(試験例10)
本例はオゾンに代わり、酸化剤として次亜塩素酸を使用した実施例である。pH、酸化還元電位が本発明の範囲内にあれば、オゾン以外の酸化剤でも合格レベルの高純度の酸化鉄を得られる程度にマンガンを除去できた。
(試験例11、12)
本例は、pHを好適範囲内に調整したが、次亜塩素酸の使用量が不適切であり電位が好適範囲外であった。そのため、マンガンを十分に除去できなかった。
(試験例13、14)
本例は、鉄鋼廃酸に前処理(二価の鉄イオンを三価の鉄イオンに酸化する処理)を施さず、Feが二価の状態で存在している溶液に、中和処理と電位調整を行った比較例である。本例では、本発明例である試験例4、5と同様の中和処理と電位調整(オゾン吹込み)を行ったが、オゾンが二価のFeイオンを酸化するために消費された結果、溶液中のマンガンイオンを分離、除去できなかった。
(試験例15、16)
本例は、中和処理工程においてアルカリ溶液(アンモニア水溶液)の添加速度を上昇させた例である。アルカリ溶液の添加速度が、中和するFe3+を含む溶液の初期容量に対して5vol%/minを超えており、溶液中で局所的なpH上昇が生じた。これにより、マンガンイオンを十分に分離、除去できたが、Feイオンがより沈殿しやすい箇所が生じたため、Fe回収率が20%を下回った。
(試験例17)
本例は、中和処理に供するアルカリ溶液として、アンモニア水溶液に代わり水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液を用いた例である。この例から、中和処理に供するアルカリ溶液の溶質として、弱塩基性物質に限らず、強塩基物質を用いた場合でも、pHを好適条件にすることによってマンガンを十分に除去でき、高純度の酸化鉄を得られることを確認した。
以上により、マンガンを微量に含む三価の鉄イオンを含む溶液を、pHを0以上2.0以下、電位を800mV以上1200mV以下に調整することによって、前記溶液からマンガンを効率的に除去できることを確認できた。

Claims (8)

  1. 鉄鋼廃酸に含まれる二価の鉄イオンを酸化して得られる三価の鉄イオンを含む溶液に含まれるマンガンイオンを除去するマンガンの除去方法であって、
    前記溶液中の三価の鉄イオンに対するマンガンイオンの質量比率(マンガンイオンの質量/三価の鉄イオンの質量)が、2/98以下であり、
    アルカリ溶液と酸化剤を使用して前記溶液のpHを0以上2.0以下、かつ、酸化還元電位を800mV以上1200mV以下に調整し、
    前記溶液中に含まれる前記マンガンイオンをマンガン含有沈殿物として分離する、マンガンの除去方法。
  2. 前記酸化剤として、強酸化剤を用いる、請求項1に記載のマンガンの除去方法。
  3. 前記強酸化剤が、オゾン、次亜塩素酸、過酸化水素水のなかから選ばれる1種以上である、請求項2に記載のマンガンの除去方法。
  4. 前記アルカリ溶液の溶質が、アルカリ金属の水酸化物、アンモニアのなかから選ばれる1種以上である、請求項1~3のいずれかに記載のマンガンの除去方法。
  5. 請求項1~3のいずれかに記載のマンガンの除去方法によりマンガンを除去した後の溶液を、噴霧焙焼して酸化鉄を製造する、酸化鉄の製造方法。
  6. 請求項4に記載のマンガンの除去方法によりマンガンを除去した後の溶液を、噴霧焙焼して酸化鉄を製造する、酸化鉄の製造方法。
  7. 三価の鉄イオンを含む溶液からの鉄回収率が20%以上である、請求項5に記載の酸化鉄の製造方法。
  8. 三価の鉄イオンを含む溶液からの鉄回収率が20%以上である、請求項6に記載の酸化鉄の製造方法。
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